JP2006217530A - データ伝送システム、送信側端末装置、受信側端末装置、データ送信プログラム及びデータ受信プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 パケットのバースト的な損失にも訂正を行う。
【解決手段】 送信側端末装置1はパケット110を送信し、一塊の複数のパケット110を一つのグループとしてバッファリングしてグループ単位のデータに変換し、変換した複数のグループ単位のデータによりFEC演算の処理を行い、グループに関する情報をヘッダに付加してFECデータパケット130を生成して送信する。受信側端末装置2はパケット110とFECデータパケット130を受信し、グループに関する情報により、一塊の複数のパケットを一つのグループとしてバッファリングしてグループ単位のデータに変換し、変換された複数のグループ単位のデータと、FECデータパケット130から、損失した部分のパケット110を復元する。
【選択図】 図1
【解決手段】 送信側端末装置1はパケット110を送信し、一塊の複数のパケット110を一つのグループとしてバッファリングしてグループ単位のデータに変換し、変換した複数のグループ単位のデータによりFEC演算の処理を行い、グループに関する情報をヘッダに付加してFECデータパケット130を生成して送信する。受信側端末装置2はパケット110とFECデータパケット130を受信し、グループに関する情報により、一塊の複数のパケットを一つのグループとしてバッファリングしてグループ単位のデータに変換し、変換された複数のグループ単位のデータと、FECデータパケット130から、損失した部分のパケット110を復元する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、パケット化されたデータをネットワークを介して伝送するデータ伝送システム、送信側端末装置、受信側端末装置、データ送信プログラム及びデータ受信プログラムに関するものである。
データをパケット化しネットワークを介して伝送するデータ伝送システムでは、ネットワーク内の処理負荷や輻輳によってパケットの損失(ロス)が発生する。従来のデータ伝送システムでは、損失したデータに対する対応がなされていないために、データ伝送の信頼度が低かった。昨今、ネットワークによるデータ伝送においても、リアルタイム性を求めた伝送があったり、連続したデータ伝送(ストリーミング)等が増加しており、データ伝送の信頼性の向上が求められている。
データ伝送の信頼度を向上させるために、損失したデータに対して再送要求(ARQ:Auto Repeat reQuest)を行ったり、送出するパケットに対して誤り訂正用データを付加したり、複数のパケットに対して前方向誤り訂正(FEC:Forward Error Correction)用のパケットを追加したり、例えば、特許文献1に示すように、データを複数のパケットに分割して伝送するインターリーブ/デインターリーブ処理を施したりして、信頼性を向上させている。
従来のネットワークを介したデータ伝送システムにおいて、信頼度を上げる手段として用いている手法には、以下のような課題があった。パケット損失を認識したことによるパケットの再送要求処理(ARQ)では、再送要求パケットを送信側に送付し、再度データを送信しなくてはならず、ネットワーク伝送遅延増加やトラフィック増加という課題があった。また、前方向誤り訂正機能(FEC)では、数パケットに1つ以上の訂正用パケットを送出するために、トラフィックが増加すると共にバースト的にパケットがロスした場合は訂正されないという課題があった。さらに、インターリーブ/デインターリーブの処理では、データ送出前とデータ受信後にデータ用のバッファが必要となり、データの作成復元に時間がかかり、ネットワーク伝送遅延が増加してしまうという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、ネットワークの伝送遅延を抑え、パケットのバースト的な損失にも訂正が可能なデータ伝送システム、送信側端末装置、受信側端末装置、データ送信プログラム及びデータ受信プログラムを得ることを目的とする。
この発明に係るデータ伝送システムは、データをパケット化したパケットをネットワークを介して送信すると共に、一塊の複数のパケットを一つのグループとしてバッファリングしてグループ単位のデータに変換し、変換した複数のグループ単位のデータにより前方向誤り訂正(FEC)演算の処理を行い、上記グループに関する情報をヘッダに付加してFECデータパケットを生成して上記ネットワークを介して送信する送信側端末装置と、上記ネットワークを介して送信されたパケットとFECデータパケットを受信し、上記ヘッダに付加されているグループに関する情報により、一塊の複数のパケットを一つのグループとしてバッファリングしてグループ単位のデータに変換し、パケット損失があった場合には、変換された複数のグループ単位のデータと、上記FECデータパケットから、損失した部分のパケットを復元する受信側端末装置を備えたものである。
この発明により、ネットワークの伝送遅延を抑え、パケットのバースト的な損失にも訂正を行うことができるという効果が得られる。
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるデータ伝送システムにおける送信側端末装置と受信側端末装置の構成を示すブロック図である。このデータ伝送システムでは、送信側端末装置1と受信側端末装置2がネットワーク3により接続されている。送信側端末装置1はデータ100をパケット化してパケット110及びFECデータパケット130をネットワーク3に対して送信し、受信側端末装置2は送信側端末装置1から送信されたパケット100及びFECデータパケット130を受信する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるデータ伝送システムにおける送信側端末装置と受信側端末装置の構成を示すブロック図である。このデータ伝送システムでは、送信側端末装置1と受信側端末装置2がネットワーク3により接続されている。送信側端末装置1はデータ100をパケット化してパケット110及びFECデータパケット130をネットワーク3に対して送信し、受信側端末装置2は送信側端末装置1から送信されたパケット100及びFECデータパケット130を受信する。
送信側端末装置1はパケット変換処理部11、バッファ部12、パケットグループ化部13、FEC処理部14及びパケット送信部15を備えている。パケット変換処理部11はデータ100をパケット化してパケット110に変換し、バッファ部12は変換されたパケット110を蓄積し、パケットグループ化部13はバッファ部12に蓄積されている一塊の複数のパケット110を一つのグループとしてバッファリング(一時的に蓄積)してグループ単位のデータに変換し、変換した複数のグループ単位のデータをFEC対象データとしてFEC処理部14に出力する。FEC処理部14は変換された複数のグループ単位のデータをFEC対象データとして入力し、前方向誤り訂正(FEC)演算の処理を行い、グループに関する情報をヘッダに付加して1個のFECデータパケット130を生成する。パケット送信部15はパケット変換処理部11により変換されたパケット110とFEC処理部14により生成されたFECデータパケット130をネットワーク3へ送信する。
ネットワーク3はパケット110及びFECデータパケット130を伝送するが、ネットワーク3内の処理負荷や輻輳によってパケットの損失が発生することがある。
受信側端末装置2はパケット受信部21、バッファ部22、パケットグループ化部23、FEC処理部24及びデータ抽出部25を備えている。パケット受信部21はネットワーク3を介して送信されたパケット110とFECデータパケット130を受信する。バッファ部22は受信されたパケット110を蓄積し、パケットグループ化部23は、受信されたFECデータパケット130のヘッダに付加されているグループに関する情報により、送信側端末装置1のパケットグループ化部13と同様にして、受信された一塊の複数のパケット110を一つのグループとしてバッファリングしてグループ単位のデータに変換してFEC処理部24に出力すると共に、受信されたFECデータパケット130をFEC処理部24に出力する。FEC処理部24は、もし、パケット損失があった場合には、変換された複数のグループ単位のデータと、FECデータパケット130により、損失した部分のパケット110を復元し、復元したパケット110をバッファ部22に出力して損失があった場所へ格納する。データ抽出部25は、バッファ部22に蓄積されている損失のなくなったパケット110からデータ100を抽出する。
次に動作について説明する。
図1に示すデータ伝送システムにおいて、送信側端末装置1から受信側端末装置2に対してデータ100を送信する場合、IPネットワーク等のデータをパケット化して伝送するシステムが多く用いられている。送信側端末装置1内において、送信したいデータ100を、このようなネットワーク3の伝送プロトコルにあわせて送信するために、パケット変換処理部11はデータ100をパケット化してパケット110に変換し、パケット送信部15は変換されたパケット110を受信側端末装置2へ送信する。
図1に示すデータ伝送システムにおいて、送信側端末装置1から受信側端末装置2に対してデータ100を送信する場合、IPネットワーク等のデータをパケット化して伝送するシステムが多く用いられている。送信側端末装置1内において、送信したいデータ100を、このようなネットワーク3の伝送プロトコルにあわせて送信するために、パケット変換処理部11はデータ100をパケット化してパケット110に変換し、パケット送信部15は変換されたパケット110を受信側端末装置2へ送信する。
受信側端末装置2において、パケット受信部21はネットワーク3を介して送信されたパケット110を受信し、バッファ部22は受信されたパケット110を蓄積する。データ抽出部25はバッファ部22に蓄積されているパケット110からデータ100を抽出する。
ネットワーク3において、パケットデータ110が損失しなければ問題はないが、ネットワーク3内の各種装置の処理状況や負荷状況によって、送信側端末装置1から送信されたパケットデータ110は、稀に損失(パケットロス)してしまう。このため、連続したデータ100をパケット分割してデータ伝送するシステムでは、パケット110が損失することで、データ100の連続性が絶たれ、一連のデータ100全てが使用できなくなることがある。このようなパケット110の損失に対して、従来ではデータ伝送の信頼度を上げるために再送要求処理(ARQ)や前方向誤り訂正(FEC)処理等を行っている。
図2は既存のFEC処理とこの発明の実施の形態1のFEC処理との相違を説明する図である。図2(a)が既存のFEC処理例であり、図2(b)がこの発明のFEC処理例である。図2(a)の既存のFEC処理では、パケット110に関しては何も処理を行わないで送信する。次に、一塊の複数のパケット110に対して1個のFECデータパケット120を途中に挿入する。例えば、図2(a)の例では、一塊の複数のパケットa,b,c,d,eに対して1個のFECデータパケットmを途中に挿入する。このFECデータパケット120は、各パケット110から演算されたデータであり、一塊のパケット110内において1個までのパケット損失に対しては、FECデータパケット120を使用することにより、損失パケットを復元可能である。ただし、2個以上のパケット110が損失すると復元ができなくなる。2個以上のパケット110を復元させるためには、FECデータパケット120の挿入数を増やすしかなく、FECデータパケット120が増えることで、ネットワーク3内のトラフィックが増加してしまう問題がある。
この実施の形態1におけるFEC処理は、複数のパケット100を一つのグループとして考え、このグループをFECデータパケット130の生成用データとして処理をする。パケット送信部15は各パケット110をそのまま送信するが、送信すると同時にパケット110はバッファ部12に蓄積される。パケットグループ化部13は、バッファ部12に蓄積されている一塊の複数のパケット100を一つのグループとしてバッファリングしてグループ単位のデータに変換し、変換した複数のグループ単位のデータをFEC対象データとしてFEC処理部14に出力する。FEC処理部14は変換された複数のグループ単位のデータをFEC対象データとして入力し、FEC演算の処理を行い、グループに関する情報をヘッダに付加して1個のFECデータパケット130を生成する。
例えば、図2(b)のFEC処理例では、パケットグループ化部13は、一塊の複数のパケットa,b,c,d,eを一つのグループAとしてバッファリングしてグループAのデータに変換し、一塊の複数のパケットf,g,h,i,jを一つのグループBとしてバッファリングしてグループBのデータに変換し、グループAのデータとグループBのデータをFEC対象データとしてFEC処理部14に出力する。FEC処理部14は変換された複数のグループ単位のデータをFEC対象データとして入力し、FEC演算の処理を行い1個のFECデータパケット130を生成する。
パケット送信部15は生成されたFECデータパケット130をネットワーク3へ送信する。FECデータパケット130自体は大きくなるが、挿入間隔が長くなり、ネットワーク3の負荷としては、あまり変わらない。図2(a)の例では、5個のパケット110を送信した後に1個のFECデータパケット120を送信することにより、5個のパケット110のうち1個のパケット110が損失しても、FECデータパケット120と残りの4個のパケット110により損失したパケット110を復元可能である。一方、図2(b)の例では、10個のパケット110を送信した後に1個のFECデータパケット130を送信することにより、パケットaが損失してもFECデータパケットMと損失したパケットaと同じ場所のパケットfにより損失したパケットaを復元可能である。
このように、図2(b)の例では、同じ場所でのパケット損失が発生しない限り、10個のパケット110のうち、5個までのパケット110の損失が発生しても復元可能である。つまり、図2(a)の処理例と同じ確率で復元できるパターンを図2(b)の処理例で実現する場合には、25個のパケット110を送信後に1個のFECデータパケット130を送信すれば良く、FECデータパケット130を送信する間隔を長くすることが可能である。また、図2(b)の処理例のFECデータパケット130のパケットサイズは、図2(a)の処理例のFECデータパケット120のパケットサイズの5倍となっているが、訂正能力が5倍となっており、同じ訂正能力で比較するとパケットサイズは変わらない。
受信側端末装置2のパケット受信部21は、ネットワーク3を介して送信されたパケット110とFECデータパケット130を受信し、受信したパケット110をバッファ部22に出力すると共に、受信したパケット110とFECデータパケット130をパケットグループ化部23に出力する。バッファ部22は受信されたパケット110を蓄積するが、もし、パケット損失があった場合には、その部分のパケット110は欠落している。パケットグループ化部23は、FECデータパケット130に付加されているグループに関する情報により、送信側端末装置1のパケットグループ化部13と同様にして、一塊の複数のパケット100を一つのグループとしてバッファリングしてグループ単位のデータに変換し、変換した複数のグループ単位のデータと、受信されたFECデータパケット130をFEC処理部24に出力する。
FEC処理部24は、もし、パケット損失があった場合には、変換された複数のグループ単位のデータと、FECデータパケット130により、損失した部分のパケット110を復元し、復元したパケット110をバッファ部22に出力し、損失があった場所へ格納する。データ抽出部25は、バッファ部22に格納されている復元されたパケット110を含むパケット110からデータ100を抽出する。
受信側端末装置2内のFEC処理部24におけるパケット復元方法について詳細に説明する。
図3はパケット110とFECデータパケット130のデータ構造を示す図である。パケット110は通常パケットヘッダ111とペイロード(データ)112により構成され、通常パケットヘッダ111内にシーケンスNo113が含まれている。パケット110の損失は、パケット110内のシーケンスNo113を確認することで判断できる。FECデータパケット130はFECデータパケットヘッダ131とペイロード(FECデータ)132により構成され、FECデータパケットヘッダ131内には、FECデータパケット130として対応可能な先頭パケットNo(先頭パケットのシーケンスNo)133と、グループ数134、グループ内のパケット数(1つのグループ内に存在するパケット数)135、グループのデータ長136等のグループに関する情報を付加している。これらのグループに関する情報を用いることで、グループ化のバッファリングやパケット損失がどの場所になるかが判明する。
図3はパケット110とFECデータパケット130のデータ構造を示す図である。パケット110は通常パケットヘッダ111とペイロード(データ)112により構成され、通常パケットヘッダ111内にシーケンスNo113が含まれている。パケット110の損失は、パケット110内のシーケンスNo113を確認することで判断できる。FECデータパケット130はFECデータパケットヘッダ131とペイロード(FECデータ)132により構成され、FECデータパケットヘッダ131内には、FECデータパケット130として対応可能な先頭パケットNo(先頭パケットのシーケンスNo)133と、グループ数134、グループ内のパケット数(1つのグループ内に存在するパケット数)135、グループのデータ長136等のグループに関する情報を付加している。これらのグループに関する情報を用いることで、グループ化のバッファリングやパケット損失がどの場所になるかが判明する。
図4から図6はパケット110が損失した場合の復元処理を説明する図である。
図4は1個のパケット(パケットc)だけが損失した場合の復元処理を説明する図である。受信側端末装置2のパケット受信部21は、受信したパケット110のパケットa〜パケットjをバッファ部22に蓄積すると共に、パケットグループ化部23に出力する。このとき、受信されたパケット110のパケットa〜パケットjの中で、パケットcが損失している場合には、パケットグループ化部23はパケットcがない状態でパケット110をグループ化してバッファリングする。FEC処理部24は、受信されたパケット110内の損失しているパケットcと同じ場所のパケットhと受信されたFECデータ130の対象FECデータ部分141を用いて損失しているパケットcを復元し、バッファ部22に蓄積されているパケットa〜パケットjの中で、損失しているパケットcの部分に復元したパケットcを格納する。
図4は1個のパケット(パケットc)だけが損失した場合の復元処理を説明する図である。受信側端末装置2のパケット受信部21は、受信したパケット110のパケットa〜パケットjをバッファ部22に蓄積すると共に、パケットグループ化部23に出力する。このとき、受信されたパケット110のパケットa〜パケットjの中で、パケットcが損失している場合には、パケットグループ化部23はパケットcがない状態でパケット110をグループ化してバッファリングする。FEC処理部24は、受信されたパケット110内の損失しているパケットcと同じ場所のパケットhと受信されたFECデータ130の対象FECデータ部分141を用いて損失しているパケットcを復元し、バッファ部22に蓄積されているパケットa〜パケットjの中で、損失しているパケットcの部分に復元したパケットcを格納する。
図5は複数パケットがバースト的に損失した場合の復元処理を説明する図である。受信されたパケットa〜パケットjの中で、パケットc〜パケットeまでバースト的に損失した場合には、パケットグループ化部23はパケットc〜パケットeがない状態でグループ化してバッファリングする。FEC処理部24は、受信されたパケット110内の損失しているパケットc〜パケットeと同じ場所のパケットh〜パケットjと受信されたFECデータパケット130の対象FECデータ部分142を用いて、損失しているパケットc〜パケットeを復元し、バッファ部22に蓄積されているパケットa〜パケットjの中で、損失しているパケットc〜パケットeの部分に復元したパケットc〜パケットeを格納する。このように、損失が発生していない残りのパケット110(パケットh〜パケットj)とFECデータ130を受信し、パケットh〜パケットjのデータとFECデータパケット130の対象FECデータ部分142を用いることで、パケットc〜パケットeを復元することが可能となる。
図6は複数パケットが不連続に損失した場合の復元処理を説明する図である。受信されたパケットa〜パケットjの中で、パケットc,パケットf,パケットiが損失した場合には、パケットグループ化部23は損失したパケットc,パケットf,パケットiがない状態でグルーピ化してバッファリングし、FEC処理部24は、受信されたパケット110内の損失しているパケットc,パケットf,パケットiとそれぞれ同じ場所のパケットa、パケットh、パケットdと受信されたFECデータパケット130の対象FECデータ部分143を用いて、損失しているパケットc,パケットf,パケットiを復元し、バッファ部22に蓄積されているパケットa〜パケットjの中で、損失しているパケットc,パケットf,パケットiの部分に復元したパケットc,パケットf,パケットiを格納する。
このように、パケット110をグループ化し、そのグループの複数個に対するFECデータパケット130を送信することで、ネットワーク3内でのパケット損失を復元させる精度が向上すると共に、1つのFECデータパケット130で対応できるパケット損失パターンが増え、結果としてネットワーク3の伝送信頼度を向上することが可能となる。
この実施の形態1では、パケットサイズを固定長で説明したが、このパケットサイズは可変長でも同様の結果が期待できる。すなわち、パケットグループ化部13及びパケットグループ化部23によるグループ化の単位は、上記のようにパケット数でも良いが、パケットサイズでグループ化しても良い。図2の例では、同一パケットサイズの5個のパケット110で一つのグループを構成しているが、パケットサイズがパケット110毎に変化するような場合には、複数のパケット110の総データ長が所定のデータサイズに近いところまでの複数のパケット110と、残りの端数をある固定データで埋めて所定のデータサイズにして一つのグループを構成しても良い。
図7はパケットサイズが可変長の場合のFEC処理を説明する図である。ここでは、可変長のパケットa,パケットb,パケットc,パケットd,パケットeと端数161により所定のデータサイズ150になるようグループAを構成し、可変長のパケットf,パケットg,パケットh,パケットi,パケットjと端数162により所定のデータサイズ150になるようグループBを構成している。
図8はパケットサイズが可変長の場合の別のFEC処理を説明する図である。ここでは、可変長のパケットa、パケットb、パケットc、パケットd、パケットe、パケットf1により所定のデータサイズ150になるようグループAを構成し、可変長のパケットf2,パケットg,パケットh,パケットi,パケットjと端数163により所定のデータサイズ150になるようグループBを構成している。図7、図8における端数161,162,163はもともとFEC処理には不必要なデータであり、短いデータ長の方がデータ伝送の効率が良い。そこで、図8の例では、パケットfをパケットf1とパケットf2に分割し、最後のグループBにのみ端数163を挿入することでデータ伝送の効率を上げている。
なお、端数161、端数162、端数163の固定データとしては、例えば“00”データが使用される。また、所定のデータサイズ150の情報は、図3のグループデータ長136としてFECデータパケットヘッダ131に付加される。
なお、この実施の形態1による送信側端末装置1及び受信側端末装置2は、コンピュータと、このコンピュータをこの実施の形態1における各手段として機能させるためのデータ送信プログラム及びデータ受信プログラムにより実現することも可能である。
以上のように、この実施の形態1によれば、送信側端末装置1において、パケットグループ化部13は一塊の複数のパケット110を一つのグループとしてバッファリングしてグループ単位のデータに変換し、FEC処理部14は変換されたグループ単位のデータによりFEC演算の処理を行い、グループに関する情報をヘッダに付加してFECデータパケット130を生成し、受信側端末装置2において、パケットグループ化部23は、ヘッダに付加されているグループに関する情報により、受信された一塊の複数のパケット110を一つのグループとしてバッファリングしてグループ単位のデータに変換し、FEC処理部24は、変換された複数のグループ単位のデータと、受信されたFECデータパケット130により、損失した部分のパケット110を復元することにより、ネットワーク3の伝送遅延を抑え、パケットのバースト的な損失にも訂正を行うことができるという効果が得られる。
また、この実施の形態1によれば、1つのFECデータパケット130により、複数のパケット損失を復旧させることが可能となり、伝送遅延の減少、バーストロス耐性の向上及びネットワーク3への低負荷が期待できるという効果が得られる。
1 送信側端末装置、2 受信側端末装置、3 ネットワーク、11 パケット変換処理部、12 バッファ部、13 パケットグループ化部、14 FEC処理部、15 パケット送信部、21 パケット受信部、22 バッファ部、23 パケットグループ化部、24 FEC処理部、25 データ抽出部、100 データ、110 パケット、111 通常パケットヘッダ、112 ペイロード、113 シーケンスNo、120 FECデータパケット、130 FECデータパケット、131 FECデータパケットヘッダ、132 ペイロード、133 先頭パケットNo、134 グループ数、135 グループ内のパケット数、136 グループデータ長、141 対象FECデータ部分、142 対象FECデータ部分、143 対象FECデータ部分、150 所定のデータサイズ、161 端数、162 端数、163 端数。
Claims (10)
- データをパケット化したパケットをネットワークを介して送信すると共に、一塊の複数のパケットを一つのグループとしてバッファリングしてグループ単位のデータに変換し、変換した複数のグループ単位のデータにより前方向誤り訂正(FEC)演算の処理を行い、上記グループに関する情報をヘッダに付加してFECデータパケットを生成して上記ネットワークを介して送信する送信側端末装置と、
上記ネットワークを介して送信されたパケットとFECデータパケットを受信し、上記ヘッダに付加されているグループに関する情報により、一塊の複数のパケットを一つのグループとしてバッファリングしてグループ単位のデータに変換し、パケット損失があった場合には、変換された複数のグループ単位のデータと、上記FECデータパケットから、損失した部分のパケットを復元する受信側端末装置を備えたデータ伝送システム。 - 送信側端末装置及び受信側端末装置は、一塊の複数のパケットを一つのグループとしてバッファリングして所定のデータサイズになるようグループ単位のデータに変換することを特徴とする請求項1記載のデータ伝送システム。
- データをパケットに変換するパケット変換処理部と、
該パケット変換処理部に変換されたパケットを蓄積するバッファ部と、
該バッファ部に蓄積されている一塊の複数のパケットを一つのグループとしてバッファリングしてグループ単位のデータに変換するパケットグループ化部と、
該パケットグループ化部により変換されたグループ単位のデータにより前方向誤り訂正(FEC)演算の処理を行い、上記グループに関する情報をヘッダに付加してFECデータパケットを生成するFEC処理部と、
上記パケット変換処理部により変換されたパケットと、上記FEC処理部により生成されたFECデータパケットをネットワークを介して送信するパケット送信部とを備えた送信側端末装置。 - パケットグループ化部は一塊の複数のパケットを一つのグループとしてバッファリングして所定のデータサイズになるようグループ単位のデータに変換することを特徴とする請求項3記載の送信側端末装置。
- ネットワークを介して送信されたデータをパケット化したパケットとFECデータパケットを受信するパケット受信部と、
該パケット受信部により受信されたパケットを蓄積するバッファ部と、
上記パケット受信部により受信されたFECデータパケットのヘッダに付加されているグループに関する情報により、上記パケット受信部により受信された一塊の複数のパケットを一つのグループとしてバッファリングしてグループ単位のデータに変換するパケットグループ化部と、
該パケットグループ化部により変換された複数のグループ単位のデータと、上記パケット受信部により受信されたFECデータパケットにより、損失した部分のパケットを復元し、復元したパケットを上記バッファ部に出力して損失があった場所へ格納するFEC処理部と、
上記バッファ部に格納された復元されたパケットを含むパケットからデータを抽出するデータ抽出部とを備えた受信側端末装置。 - パケットグループ化部は一塊の複数のパケットを一つのグループとしてバッファリングして所定のデータサイズになるようグループ単位のデータに変換することを特徴とする請求項5記載の受信側端末装置。
- データをパケット化してネットワークを介して送信するためにコンピュータを、
上記データをパケットに変換するパケット変換処理手段と、
該パケット変換処理手段により変換された一塊の複数のパケットを一つのグループとしてバッファリングしてグループ単位のデータに変換するパケットグループ化手段と、
該パケットグループ化手段により変換されたグループ単位のデータにより前方向誤り訂正(FEC)演算の処理を行い、上記グループに関する情報をヘッダに付加してFECデータパケットを生成するFEC処理手段と、
上記パケット変換処理手段により変換されたパケットと、上記FEC処理手段により生成されたFECデータパケットを上記ネットワークを介して送信するパケット送信手段として機能させるためのデータ送信プログラム。 - パケットグループ化手段は一塊の複数のパケットを一つのグループとしてバッファリングして所定のデータサイズになるようグループ単位のデータに変換することを特徴とする請求項7記載のデータ送信プログラム。
- パケット化されたデータをネットワークを介して受信するためにコンピュータを、
上記ネットワークを介して送信されたパケットとFECデータパケットを受信するパケット受信手段と、
該パケット受信手段により受信されたFECデータパケットのヘッダに付加されているグループに関する情報により、上記パケット受信手段により受信された一塊の複数のパケットを一つのグループとしてバッファリングしてグループ単位のデータに変換するパケットグループ化手段と、
該パケットグループ化手段により変換された複数のグループ単位のデータと、上記パケット受信手段により受信されたFECデータパケットにより、損失した部分のパケットを復元するFEC処理手段と、
該FEC処理手段により復元されたパケットを含む上記パケット受信手段により受信されたパケットからデータを抽出するデータ抽出手段として機能させるためのデータ受信プログラム。 - パケットグループ化手段は一塊の複数のパケットを一つのグループとしてバッファリングして所定のデータサイズになるようグループ単位のデータに変換することを特徴とする請求項9記載のデータ受信プログラム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2005
- 2005-02-07 JP JP2005030821A patent/JP2006217530A/ja not_active Withdrawn
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