JP2006214884A - バランス修正装置およびバランス修正方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 回転体のバランス修正位置を高精度に特定し、回転体のアンバランスを安価に容易に修正するバランス修正装置およびバランス修正方法を提供する。
【解決手段】 回転体10はシャフト12と回転本体20とを組み付けて構成されている。シャフト12の一端に、切欠14が1箇所形成されている。回転本体20の樹脂部42はコア部30とコア部30との間に挟まれており、回転本体20の回転方向に6個等間隔に配列されている。センサ102はシャフト12の切欠14の位置を検出し、センサ104は樹脂部42の位置を検出する。分周部116において樹脂部42を検出した基準2信号を6分周して基準3信号を求め、基準位置演算部114において、切欠14を検出した基準1信号に対する基準3信号の回転位置を特定し回転本体20の回転方向の基準位置とする。この基準位置から、回転本体20のバランス修正位置を特定する。
【選択図】 図1
【解決手段】 回転体10はシャフト12と回転本体20とを組み付けて構成されている。シャフト12の一端に、切欠14が1箇所形成されている。回転本体20の樹脂部42はコア部30とコア部30との間に挟まれており、回転本体20の回転方向に6個等間隔に配列されている。センサ102はシャフト12の切欠14の位置を検出し、センサ104は樹脂部42の位置を検出する。分周部116において樹脂部42を検出した基準2信号を6分周して基準3信号を求め、基準位置演算部114において、切欠14を検出した基準1信号に対する基準3信号の回転位置を特定し回転本体20の回転方向の基準位置とする。この基準位置から、回転本体20のバランス修正位置を特定する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、回転体のアンバランスを修正するバランス修正装置およびバランス修正方法に関する。
従来、回転体を回転させ、回転体のアンバランスを測定してバランス修正位置及びバランス修正量を特定し、バランス修正量に応じてバランス修正位置を加工することにより、回転体のアンバランスを修正することが知られている。アンバランスの修正は、例えばドリルやカッタ等によって回転体を切削するか、あるいは錘を付けることによって行われる。
ところで、回転体には、回転方向に1箇所形成されている第1マークを有する基準位置部材と、この基準位置部材に組み付けられ回転方向に等間隔で配置されている第2マークを有する回転本体とを備えるものがある。回転体のバランス修正は、第2マークを有する回転本体に対して行われる。
このような基準位置部材と回転本体とを組み付けた回転体では、基準位置部材の第1マークを検出し、この第1マークを回転体の回転方向の基準位置とすれば、この基準位置からアンバランスのある回転方向の位置を特定することはできる。そして、基準位置部材と回転本体との回転方向の組付け位置が回転体毎に同じであれば、第1マークを回転方向の基準位置として、バランス修正対象である回転本体のバランス修正位置を特定することができる。しかし、基準位置部材と回転本体との回転方向の組付け位置は回転体毎にばらつくので、第1マークを基準位置として特定した回転本体のバランス修正位置は、不正確である。したがって、基準位置部材の第1マークを基準位置として回転本体のバランス修正位置を特定することはできない。
また、バランス修正対象である回転本体のいずれかの第2マークを基準位置にできれば、第2マークとバランス修正位置とは同じ回転本体に属しているので、第2マークの基準位置から回転本体のバランス修正位置を特定できる。例えば、回転方向に等間隔で配置された複数の第2マークを位置センサで検出して分周し、得られた信号を基準位置とすればよい。
しかしながら、第2マークは回転方向に等間隔に配置されているので、分周して回転体の1周中に1箇所得られた信号からは、複数ある第2マークの中でどの第2マークが分周により得られた信号に相当するかを特定できない。それ故、第2マークを検出した位置信号からバランス修正位置を特定することはできない。
そこで、例えばバランス修正位置を特定するための特定ステーションにおいて、第2マークの検出信号を分周して得られる信号が回転体を設置したときに上方に位置する第2マークに相当するように回転体を位置決めし、バランス修正量に応じてバランス修正位置を加工する修正ステーションにおいても、同じ第2マークが初期位置で上方に位置するように設置すれば、この第2マークを基準位置としてバランス修正位置を特定しアンバランスを修正できる。
そこで、例えばバランス修正位置を特定するための特定ステーションにおいて、第2マークの検出信号を分周して得られる信号が回転体を設置したときに上方に位置する第2マークに相当するように回転体を位置決めし、バランス修正量に応じてバランス修正位置を加工する修正ステーションにおいても、同じ第2マークが初期位置で上方に位置するように設置すれば、この第2マークを基準位置としてバランス修正位置を特定しアンバランスを修正できる。
しかしながら、特定ステーションから修正ステーションに回転体を搬送するときに回転体の回転を拘束し、基準位置とした第2マークの回転位置が変化しないようにする必要がある。そのため、回転体の位置決め、ならびに位置決めした状態で回転体をステーション間で搬送する機能および工数が必要になるので、コストおよびバランス修正工数が増加するという問題がある。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、回転体のバランス修正位置を高精度に特定し、回転体のアンバランスを安価に容易に修正するバランス修正装置およびバランス修正方法を提供することを目的とする。
請求項1から3記載の発明において、第1マークの回転方向の位置を検出する第1センサの基準1信号は、回転体の1周中に1個発生する信号であるから、基準1信号は回転方向の位置を特定できる信号である。したがって、この基準1信号に対して、複数の第2マークを検出した複数の位置信号を有する基準2信号の各位置信号の回転方向の位置を特定できる。それ故、基準2信号の特定の位置信号を回転本体の回転方向の基準位置信号として採用すれば、この基準位置信号を元に回転本体のバランス修正位置を特定できる。
このように回転体の回転方向の位置を特定できる基準1信号と、バランス修正対象である回転本体に属し、バランス修正位置に対して回転方向の位置ずれがない第2マークの基準2信号とを元に、基準2信号から特定の位置信号を回転本体の回転方向の基準位置とすることにより、この基準位置信号を元に回転本体のバランス修正位置を高精度に特定できる。
また、基準1信号および基準2信号を元に特定した基準位置信号からバランス修正位置を特定できるので、回転体を位置決めする必要がない。したがって、回転体を位置決めする設備が不要であり、回転体のアンバランスを安価に容易に修正できる。
請求項3記載の発明によると、複数の回転体において、第1マークに対して回転方向に同じ順番の位置にある第2マークを基準位置にすれば、同じ基準位置にある第2マークを元に特定したアンバランス位置、バランス修正位置およびバランス修正量のデータを繰り返し計測したり、特定の修正位置を修正した前後のアンバランス量を計測、比較する等のバランス修正装置の調査および評価に要する時間を短縮できる。
請求項3記載の発明によると、複数の回転体において、第1マークに対して回転方向に同じ順番の位置にある第2マークを基準位置にすれば、同じ基準位置にある第2マークを元に特定したアンバランス位置、バランス修正位置およびバランス修正量のデータを繰り返し計測したり、特定の修正位置を修正した前後のアンバランス量を計測、比較する等のバランス修正装置の調査および評価に要する時間を短縮できる。
請求項4記載の発明において、第1マークは回転体の1周中に1個存在するので、第1マークは回転体において回転方向の位置を特定できるマークである。複数の第2マークの回転方向の位置は第1マークに対して特定できる。したがって、第2マークの特定の位置を基準位置として採用し、この基準位置を元に回転本体のバランス修正位置を特定できる。
このように回転体の回転方向の位置を特定できる第1マークの位置と、バランス修正対象である回転本体に属し、バランス修正候補位置に対して回転方向の位置ずれがない第2マークの位置とを元に、複数の第2マークから特定の第2マークの位置を基準位置とすることにより、この基準位置を元に回転本体のバランス修正位置を高精度に特定できる。
また、第1マークの位置および第2マークの位置を元に特定した基準位置からバランス修正位置を特定できるので、回転体を位置決めする必要がない。したがって、回転体を位置決めする設備が不要であり、回転体のアンバランスを安価に容易に修正できる。
また、第1マークの位置および第2マークの位置を元に特定した基準位置からバランス修正位置を特定できるので、回転体を位置決めする必要がない。したがって、回転体を位置決めする設備が不要であり、回転体のアンバランスを安価に容易に修正できる。
以下、本発明の複数の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態のバランス修正装置がアンバランスを修正する回転体を図3に示す。回転体10は、例えば燃料ポンプに用いられる電磁駆動部である。回転体10を燃料ポンプに用いる場合、外周縁に羽根溝を設けたインペラがシャフト12の一端に取り付けられ、回転体10の外周側に永久磁石が設置される。整流子50で整流された電流が各コイル44(図4参照)に供給されることにより回転体10が回転駆動され、回転体10とともにインペラが回転することにより吸入した燃料が加圧される。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態のバランス修正装置がアンバランスを修正する回転体を図3に示す。回転体10は、例えば燃料ポンプに用いられる電磁駆動部である。回転体10を燃料ポンプに用いる場合、外周縁に羽根溝を設けたインペラがシャフト12の一端に取り付けられ、回転体10の外周側に永久磁石が設置される。整流子50で整流された電流が各コイル44(図4参照)に供給されることにより回転体10が回転駆動され、回転体10とともにインペラが回転することにより吸入した燃料が加圧される。
回転体10は、基準位置部材としてのシャフト12と回転本体20とからなる。シャフト12は、回転本体20に相対回転不能に固定されている。シャフト12の一端に、インペラを嵌合しインペラの回転方向を位置決めする第1マークとしての切欠14が1箇所形成されている(図4参照)。シャフト12の外周には、金属製のコア部30が回転方向に6個設置されている。6個のコア部30は全て同形状であり、回転本体20の回転方向に等間隔に配列されている。コア部30とコア部30との間に挟まれている樹脂部42は、特許請求の範囲に記載の第2マークに相当する。コア部30は等間隔に配列されているため、結果として樹脂部42は回転本体20の回転方向に等間隔に配置されている。図5に示すように、本実施形態の回転体10においては、回転体10のアンバランスを修正する候補位置は、回転本体20の各コア部30の中央部32である。コア部30の中央部32は、樹脂部42に対してその回転方向の位置を相対的に特定できる。
図4は、回転体10の分解斜視図である。回転本体20は、中央コア22、6個の磁極コイル部24、整流子50およびカバー52を有している。シャフト12は中央コア22に圧入されている。6個の磁極コイル部24は中央コア22の外周に回転方向に設置され、中央コア22と結合している。各磁極コイル部24は、コア部30、樹脂製のボビン40、およびボビン40毎に巻線を集中巻きして形成されているコイル44を有している。6個の磁極コイル部24は同一構成である。前述した樹脂部42は、ボビン40のうち回転本体20の外周面に露出している部分に相当する。6個の磁極コイル部24の一方の軸方向側に整流子50が組み付けられ、6個の磁極コイル部24の整流子50と反対側の他方の軸方向側をカバー52が覆っている。
図1は、本発明の第1施形態によるバランス修正装置100を示す構成図である。バランス修正装置100は、センサ102、104、バランス計測部110を備えており、バランス修正位置およびバランス修正量を特定する特定ステーションに設置される。特定ステーションでバランス修正位置およびバランス修正量を特定された回転体10は、次の修正ステーションにおいて、コア部30の中央部32を切削することによりアンバランスを修正される。
第1センサとしてのセンサ102、および第2センサとしてのセンサ104は位置センサであり、例えば渦電流式のギャップセンサや光学センサが用いられる。センサ102はシャフト12の切欠14を検出するセンサであり、図2において基準1信号を出力する。
センサ104は金属に反応するセンサであり、本実施形態ではコア部30に反応する。センサ104は、図2において基準2信号を出力する。センサ104の出力信号はコア部30に反応している間はONになり、コア部30に反応していない間はOFFになる。換言すると、センサ104は出力信号がOFFの間は樹脂部42に反応している。したがって、センサ104は樹脂部42に反応するセンサであるともいえる。図2の基準2信号では、説明上、樹脂部42に反応しているときをONにしている。
センサ104は金属に反応するセンサであり、本実施形態ではコア部30に反応する。センサ104は、図2において基準2信号を出力する。センサ104の出力信号はコア部30に反応している間はONになり、コア部30に反応していない間はOFFになる。換言すると、センサ104は出力信号がOFFの間は樹脂部42に反応している。したがって、センサ104は樹脂部42に反応するセンサであるともいえる。図2の基準2信号では、説明上、樹脂部42に反応しているときをONにしている。
制御手段としてのバランス計測部110は、回転基準演算部112、バランス修正演算部120等を有している。回転基準演算部112、バランス修正演算部120は、それぞれCPUやメモリなどを備えている。本実施形態では、バランス計測部110における処理は、制御プログラムにより処理される。
回転基準演算部112は、回転本体20のいずれかの樹脂部42を回転本体20の回転方向の基準位置として特定する。バランス修正演算部120は、回転体10を回転させながら図示しない振動センサで測定したアンバランス量、および樹脂部42に対するアンバランス位置から、バランス修正量および樹脂部42に対する相対的なバランス修正位置を演算する。
回転基準演算部112は、回転本体20のいずれかの樹脂部42を回転本体20の回転方向の基準位置として特定する。バランス修正演算部120は、回転体10を回転させながら図示しない振動センサで測定したアンバランス量、および樹脂部42に対するアンバランス位置から、バランス修正量および樹脂部42に対する相対的なバランス修正位置を演算する。
次に、回転本体20の回転方向の基準位置を特定する手順について述べる。
(1)位置検出
特定ステーションにおいて、回転体10を回転させながら、センサ102で切欠14を検出し、センサ104で樹脂部42を検出する。
(2)基準位置特定
回転基準演算部112の分周部116は、センサ104の基準2信号を6分周して図2に示す基準3信号を得る。基準3信号は、回転体10が1回転する間に1箇所形成される。この基準3信号だけでは、どの樹脂部42が分周により選択されたかを特定できない。そこで、基準位置演算部114において、基準3信号の時間間隔t1と、基準3信号から基準1信号までの時間間隔t2とから、基準3信号に対する基準1信号の回転方向の位置、言い換えれば基準1信号に対する基準3信号の回転方向の位置を算出する。
例えば、t1=30ms、t2=10msとすると、基準3信号を基準位置の0°としたときの基準1信号の角度は、360°×10/30=120°である。つまり、基準1信号を基準位置の0°としたときの基準3信号の角度は240°である。
(1)位置検出
特定ステーションにおいて、回転体10を回転させながら、センサ102で切欠14を検出し、センサ104で樹脂部42を検出する。
(2)基準位置特定
回転基準演算部112の分周部116は、センサ104の基準2信号を6分周して図2に示す基準3信号を得る。基準3信号は、回転体10が1回転する間に1箇所形成される。この基準3信号だけでは、どの樹脂部42が分周により選択されたかを特定できない。そこで、基準位置演算部114において、基準3信号の時間間隔t1と、基準3信号から基準1信号までの時間間隔t2とから、基準3信号に対する基準1信号の回転方向の位置、言い換えれば基準1信号に対する基準3信号の回転方向の位置を算出する。
例えば、t1=30ms、t2=10msとすると、基準3信号を基準位置の0°としたときの基準1信号の角度は、360°×10/30=120°である。つまり、基準1信号を基準位置の0°としたときの基準3信号の角度は240°である。
バランス修正演算部120では、回転体10を回転させながら振動センサ等で検出したアンバランス検出信号を元に、基準3信号に対するバランス修正位置およびバランス修正量を演算する。バランス修正演算部120で演算する基準3信号に対するバランス修正位置とは、基準3信号に対して回転方向に何番目のコア部30の中央部32として相対的に特定される位置である。
したがって、基準1信号を元に回転方向位置を特定された基準位置信号としての基準3信号と、バランス修正演算部120で演算した基準3信号に対する相対的なバランス修正位置とから、回転本体20においてバランス修正位置を特定できる。
したがって、基準1信号を元に回転方向位置を特定された基準位置信号としての基準3信号と、バランス修正演算部120で演算した基準3信号に対する相対的なバランス修正位置とから、回転本体20においてバランス修正位置を特定できる。
(3)バランス修正
特定ステーションから修正ステーションに回転体10を搬送する。そして、回転方向の位置を特定された基準3信号と、基準3信号に対する相対的なバランス修正位置とから、回転方向に等間隔に6個配列されたコア部30からバランス修正位置に該当するコア部30の位置を特定する。そして、バランス修正量に応じて特定されたコア部30の中央部32を切削して回転体10のアンバランスを修正する。
特定ステーションから修正ステーションに回転体10を搬送する。そして、回転方向の位置を特定された基準3信号と、基準3信号に対する相対的なバランス修正位置とから、回転方向に等間隔に6個配列されたコア部30からバランス修正位置に該当するコア部30の位置を特定する。そして、バランス修正量に応じて特定されたコア部30の中央部32を切削して回転体10のアンバランスを修正する。
このように、本実施形態のバランス修正装置100およびバランス修正方法では、回転体10の回転位置を拘束することなく、回転本体20の基準位置を特定し、この基準位置に基づいてバランス修正位置を高精度に特定できる。したがって、回転体10の回転位置を拘束することなく、特定ステーションから修正ステーションに回転体10を搬送し、回転体10のアンバランスを修正できる。
ところで、センサ102、104が回転体10に対して同じ回転角度位置に設置されている場合は、センサ102、104が検出する信号の角度位置は、実際の切欠14と樹脂部42の角度位置に一致する。しかし、センサ102、104が回転体10に対して異なる回転角度位置、例えば180°反対の回転角度位置に設置されている場合は、基準位置となる基準3信号から120°+180°=300°の位置に基準1信号が存在することになる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図6および図7に示す。尚、第1実施形態と実質的に同一構成部分には同一符号を付し、説明を省略する。
図6に示すバランス修正装置130では、バランス計測部140の回転基準演算部142は、基準1信号がONしてから、回転方向に対して基準2信号の1番から6番のON信号のうち、何番目のON信号を基準3信号とするかを特定する。図7では、基準1信号がONしてから、最初にONする基準2信号を基準3信号としている。基準3信号としては、1番目の基準2信号ではなく、2番〜6番のいずれの基準2信号を基準3信号としてもよい。
本発明の第2実施形態を図6および図7に示す。尚、第1実施形態と実質的に同一構成部分には同一符号を付し、説明を省略する。
図6に示すバランス修正装置130では、バランス計測部140の回転基準演算部142は、基準1信号がONしてから、回転方向に対して基準2信号の1番から6番のON信号のうち、何番目のON信号を基準3信号とするかを特定する。図7では、基準1信号がONしてから、最初にONする基準2信号を基準3信号としている。基準3信号としては、1番目の基準2信号ではなく、2番〜6番のいずれの基準2信号を基準3信号としてもよい。
このように回転基準演算部142では、基準1信号に対して特定の回転位置にある基準3信号を回転本体20の回転方向の基準位置とする。バランス修正演算部144では、回転体10を回転させながら振動センサ等で検出したアンバランス検出信号を元に、基準3信号に対するバランス修正位置およびバランス修正量を演算する。バランス修正演算部144で演算する基準3信号に対するバランス修正位置とは、基準3信号に対して回転方向に何番目のコア部30の中央部32として相対的に特定される位置である。
そして、回転方向の位置を特定された基準3信号と、基準3信号に対する相対的なバランス修正位置とから、バランス修正位置に該当するコア部30の位置を特定する。そして、バランス修正量に応じて特定されたコア部30の中央部32を切削することにより回転体10のアンバランスを修正する。
第2実施形態では、回転本体の20の回転方向の基準位置として特定する樹脂部42の位置が切欠14に対して回転方向に何番目の樹脂部42であるかを決めることにより、複数の回転体において、切欠14に対して同じ位置にある樹脂部42を基準位置とすることができる。したがって、同じ基準位置にある樹脂部42を元に特定したアンバランス位置、アンバランス量、バランス修正位置およびバランス修正量のデータを繰り返し計測したり、特定の修正位置を修正した前後のアンバランス量を計測、比較する等のバランス修正装置の調査および評価に要する時間を短縮できる。
第2実施形態では、回転本体の20の回転方向の基準位置として特定する樹脂部42の位置が切欠14に対して回転方向に何番目の樹脂部42であるかを決めることにより、複数の回転体において、切欠14に対して同じ位置にある樹脂部42を基準位置とすることができる。したがって、同じ基準位置にある樹脂部42を元に特定したアンバランス位置、アンバランス量、バランス修正位置およびバランス修正量のデータを繰り返し計測したり、特定の修正位置を修正した前後のアンバランス量を計測、比較する等のバランス修正装置の調査および評価に要する時間を短縮できる。
以上説明した本発明の上記複数の実施形態では、回転体10において回転方向の位置を特定できる第1マークとしての切欠14の位置と、回転方向の位置を特定できないが、回転本体20のバランス修正候補の位置を特定できる第2マークとしての樹脂部42の位置とから、回転方向に複数設置されている樹脂部42のうち1個の樹脂部42の位置を回転本体20の回転方向の基準位置として特定した。したがって、この基準位置から回転本体20のバランス修正位置を特定し、回転体10のアンバランスを修正できる。
また、シャフト12の切欠14を基準として回転本体20の特定の樹脂部42の位置を基準位置とするので、特定ステーションにおいて、回転体の回転方向の設置位置を特定する必要がない。さらに、特定ステーションから修正ステーションに回転体を搬送するときにも、回転体を位置決めすることなく、修正ステーションにおいてバランス修正量に応じてバランス修正位置を加工できる。したがって、回転体を位置決めする設備が不要になり、設備のコストが低下する。また、回転体の位置決めに要する時間を省略し、回転体のバランス修正サイクルを短縮できる。
(他の実施形態)
上記複数の実施形態では、燃料ポンプの電磁駆動部をアンバランスを修正する回転体として例示したが、基準位置部材に1個の第1マークがあり、基準位置部材に組み付ける回転本対に回転方向に等間隔に設置されている第2マークがあり、回転本体がバランス修正対象であれば、どのような回転体にも本発明のバランス修正装置およびバランス修正方法を適用できる。
尚、何等かのセンサで検出可能であれば、第1マークおよび第2マークをどのように形成してもよく、例えば外周に形成した凹凸でもよいし、外周面に塗布した塗料でもよいし、外周面に貼り付けたシールでもよい。
上記複数の実施形態では、燃料ポンプの電磁駆動部をアンバランスを修正する回転体として例示したが、基準位置部材に1個の第1マークがあり、基準位置部材に組み付ける回転本対に回転方向に等間隔に設置されている第2マークがあり、回転本体がバランス修正対象であれば、どのような回転体にも本発明のバランス修正装置およびバランス修正方法を適用できる。
尚、何等かのセンサで検出可能であれば、第1マークおよび第2マークをどのように形成してもよく、例えば外周に形成した凹凸でもよいし、外周面に塗布した塗料でもよいし、外周面に貼り付けたシールでもよい。
10 回転体、12 シャフト(基準位置部材)、14 切欠(第1マーク)、30 コア部、42 樹脂部(第2マーク)、100 バランス修正装置、102 センサ(第1センサ)、104 センサ(第2センサ)、110 バランス計測部(制御手段)
Claims (4)
- 回転方向に1箇所形成されている第1マークを有する基準位置部材と、前記基準位置部材に組み付けられ、回転方向に等間隔に複数配置されている第2マークを有しバランスの修正対象である回転本体とを備える回転体のアンバランスを修正するバランス修正装置であって、
前記第1マークの回転方向の位置を検出する第1センサと、
前記第2マークの回転方向の位置を検出する第2センサと、
前記回転本体のバランス修正位置を特定するための前記回転本体の回転方向の基準位置を特定する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記第1センサが前記第1マークを検出した基準1信号と、前記第2センサが複数の前記第2マークを検出した基準2信号とを元に、前記第2マークを検出した複数の位置信号を有する前記基準2信号から特定の前記位置信号を前記回転本体の回転方向の基準位置信号とすることを特徴とするバランス修正装置。 - 前記制御手段は、前記基準2信号を分周して回転方向に1箇所形成される基準3信号を抽出し、前記基準1信号と前記基準3信号との角度差から前記基準1信号に対する前記基準3信号の位置を特定し、前記基準3信号を基準位置信号とすることを特徴とする請求項1記載のバランス修正装置。
- 前記回転体の1周中において前記第2マークを検出した前記基準2信号の位置信号数をnとすると、前記制御手段は、前記基準1信号に対して回転方向にk(k=1、・・・、n)番目の基準2信号を前記基準位置信号とすることを特徴とする請求項1記載のバランス修正装置。
- 回転方向に1箇所形成されている第1マークを有する基準位置部材と、前記基準位置部材に組み付けられ、回転方向に等間隔で複数配置されている第2マークを有しバランス修正対象である回転本体とを備える回転体のアンバランスを修正するバランス修正方法であって、
前記第1マークおよび前記第2マークの回転方向の位置を検出する位置検出段階と、
前記回転本体のバランス修正位置を特定するための前記回転本体の回転方向の基準位置を特定する基準位置特定段階と、
を含み、
前記基準位置特定段階において、前記第1マークの位置と、複数の前記第2マークの位置とを元に、複数の前記第2マークの位置から特定の前記第2マークの位置を前記基準位置とすることを特徴とするバランス修正方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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