JP2006204444A - 医療用光学台 - Google Patents

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Abstract

【課題】 患者の移動を伴わずに、複数台の光学機器を用いた検査等を可能とする。
【解決手段】 医療用光学台1は、光学機器51,52を載せた第1及び第2のスライドテーブル2a,2bと、スライドテーブル2a,2bを支持するフレーム3と、フレーム3を支持する支柱4と、支柱4の下端に取り付けられたベース台5とを備えている。フレーム3の長手方向の両側には、互いに平行な一対のレール11からなるスライド機構がそれぞれ設けられている。スライドテーブル2a,2bは、それぞれ一対のレール11にスライド自在に取り付けられている。第1スライドテーブル2aは第1直線M1上を移動し、第2スライドテーブル2bは第2直線M2上を移動する。患者P用の椅子30は、第1直線M1と第2直線M2とが交差する部分M0に設置されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、医療用光学台に関する。
従来から、例えば眼科等の医療施設などにおいて、検査や治療等を目的として各種の光学機器が用いられている。このような光学機器を用いた検査等に際しては、検査等を正確に行うために、光学機器に対する患者の位置及び姿勢を正しく保たなくてはならない。例えば、眼科において検眼機器(光学機器)を用いて検査を行う場合、検眼機器と患者との距離が遠いと、患者は前かがみの姿勢にならざるを得ず、検眼機器を眼に対して正しい角度でセッティングすることが困難となる。その結果、正確な検査ができなくなる。また、検査等のために患者に無理な姿勢をとらせると、患者の身体的な負担が大きくなる。
そこで、従来より、光学機器を支持すると共に上下又は前後に移動させる医療用光学台が利用されている。このような医療用光学台を用いることにより、光学機器を上下又は前後に移動させることができ、患者に無理な姿勢をとらせることなく、正しい姿勢で検査等を行うことが可能となる。
この種の医療用光学台として、テーブルと、テーブルを上下動可能に支持する支持体と、テーブル上に置かれた前後にスライド自在な補助テーブル(スライドテーブル)とからなる光学台が知られている(例えば特許文献1参照)。
ところで、眼科の検査等においては、複数の光学機器を用いて複数の検査を順次行う場合がある。従来は、このような場合には、上記医療用光学台を複数台並べて使用していた。
実開平6−58911号公報(図9)
しかしながら、従来の医療用光学台を用いた方法では、患者は検査の度に複数の光学台の間を移動しなければならず、面倒であった。また、高齢者等にとっては、着座動作や起立動作に伴う身体的負担が大きいため、検査の度に移動していくことが大変であった。さらに、眼科等においては、視力の低下している患者(例えば、白内障患者等)が多く、そのような患者にとっては、光学台間の移動が特に大変であった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、患者が移動しなくても複数台の光学機器での検査等を可能にすることにある。
本発明に係る医療用光学台は、第1の光学機器を支持し、平面視において第1の直線に沿ってスライド自在な第1のスライド部材と、第2の光学機器を支持し、平面視において前記第1の直線と交差する第2の直線に沿ってスライド自在な第2のスライド部材と、前記第1及び第2のスライド部材を支持する支持部材とを備え、平面視において前記第1の直線と前記第2の直線とが交差する部分に患者が位置するように配置されるものである。
上記医療用光学台によれば、例えば第1の光学機器を用いて検査等を行い、引き続いて第2の光学機器を用いて検査等を行う場合には、それらの検査等は以下のようにして行われる。
すなわち、始めに、患者が第1の光学機器に向き合った状態で、第1のスライド部材を患者側にスライドさせる。これにより、第1の光学機器を正しい位置にセットすることができ、第1の光学機器を用いた検査等を正確に行うことができる。第1の光学機器を用いた検査等が終了した後は、患者は、その場から移動することなく、第1の光学機器から第2の光学機器に向かって体の向きを変える。そして、患者が第2の光学機器に向き合った状態で、第2のスライド部材を患者側にスライドさせる。これにより、第2の光学機器を正しい位置にセットすることができ、第2の光学機器を用いた検査等を正確に行うことができる。
このように、上記医療用光学台を用いると、例えば2種類の検査を行う際、一方の光学機器による検査の後、患者の向きを変えるだけで他方の光学機器による検査を行うことができる。したがって、従来のように、検査の度に患者を移動させる必要はなくなり、移動に伴う身体的負担を与えることがない。
また、上記医療用光学台を用いると、従来のように複数の光学台を並べて使用する必要がなくなり、省スペース化を図ることができる。特に、都心部等にあって診療室又は検査室を広くとることができない医院等において、顕著な効果を発揮することができる。
前記第1及び第2のスライド部材は、それぞれ前記第1及び第2の光学機器が載置される第1及び第2のスライドテーブルからなり、前記医療用光学台は、前記第1及び第2のスライドテーブルを昇降させる昇降装置を備えていることが好ましい。
このことにより、光学機器をスライドテーブルに載せるだけで、光学機器を患者側にスライド自在に設置することができる。また、スライドテーブルを昇降させることにより、光学機器の高さ位置を調整することができる。よって、光学機器の高さ調整及び前後方向の位置調整が容易な医療用光学台を、比較的簡単な構成によって得ることができる。
前記支持部材は、平面視において前記患者側に向かって広がる略V字状の支持テーブルを備え、前記支持テーブルは、平面視において略V字状の屈曲部と、前記屈曲部から一端側に延びる第1載置部と、前記屈曲部から他端側に延びる第2載置部とを有し、前記第1及び第2のスライドテーブルは、それぞれ前記第1及び第2載置部上に載置され、前記昇降装置は、前記支持テーブルを昇降させる昇降装置からなっていることが好ましい。
このことにより、医療用光学台の構造の簡単化及び省スペース化を促進することができる。
前記支持部材は、平面視において前記患者側が凹んだ凹状の脚を備えていることが好ましい。
このことにより、患者側の足下のスペースを広く確保することが可能となる。したがって、患者は、光学台の脚との接触を避けるために足を不自然に曲げる必要がなく、無理な姿勢をとらなくてすむので、楽に座ることができる。また、着座又は起立の際に、光学台の脚につまずくことを防止することができる。
前記支持部材は、平面視において前記患者側が凹んだ凹状の脚を備え、前記脚は、平面視において前記支持テーブルの略一端から略他端にまで延びていることが好ましい。
このことにより、患者側の足下のスペースを広く確保することが可能となる。また、脚は支持テーブルの略一端から略他端にまで延びているので、十分な長さを有している。そのため、支持テーブルや光学機器等は、安定して支持される。さらに、脚は支持テーブルの長手方向に出っ張らないので、患者等が光学台の横を通る際に、脚につまずくことを防止することができる。また、光学台自体がコンパクトとなり、省スペース化を促進することができる。
前記脚は、平面視において、前記支持テーブルの幅方向に関して前記支持テーブルよりも出っ張っていないことが好ましい。
このことにより、光学台のコンパクト化及び省スペース化が促進される。また、患者等が脚につまずくことを更に確実に防止することができる。
以上のように、本発明によれば、患者は、自ら移動しなくても、体の向きを変えるだけで複数台の光学機器を用いた検査等をうけることが可能となる。また、本発明によれば、光学機器の設置に関し、省スペース化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1〜図3に示すように、第1実施形態に係る医療用光学台1は、光学機器51,52を載せて前後にスライド自在な第1及び第2のスライドテーブル2a,2b(図2参照)と、スライドテーブル2a,2bを支持するフレーム3と、フレーム3を支持する支柱4と、支柱4の下端に取り付けられたベース台5とを備えている。フレーム3、支柱4及びベース台5は、スライドテーブル2a,2bを支持する支持部材を構成している。
図2に示すように、ベース台5は、脚5aと立ち上がり部分5bとにより構成されている。図2に示すように、立ち上がり部分5bは、脚5aの中央部に脚5aを上下に貫くように固定されている。立ち上がり部分5bは中空構造の箱体からなり、その内部には、後述するモータ8に接続されたトランス7が設置されている。
図3に示すように、脚5aは、平面視において横長の略U字形状を有しており、患者P側に凹んだ凹状に形成されている。脚5aの中央部は両端部より幅広に形成されている。図2に示すように、脚5aの下部には、複数のホルダ6が設けられている。ホルダ6の上側はねじとなっており、脚5aのねじ孔(図示せず)に嵌め込まれている。脚5aに対するホルダ6の挿入量を調整することにより、脚5aの床面25からの高さを調整することができる。床面25が若干傾斜しているような場合には、ホルダ6の挿入量を適宜調整することにより、脚5aを水平姿勢に保つことができる。このような構造により、ベース台5は、支柱4、フレーム3、スライドテーブル2a,2b及び光学機器51,52等の全荷重を支持している。
支柱4は、第1支柱4aと、第2支柱4bとから構成されている。第1支柱4a及び第2支柱4bは、共に筒状体である。第1支柱4aはベース台5の立ち上がり部分5b上に固定されている。第2支柱4bは、第1支柱4aの内部側壁に固定したレール(図示せず)に摺動可能に支持されている。すなわち、第2支柱4bは第1支柱4aに対して上下方向にスライド自在である。
図示は省略するが、第1支柱4aの内部には、電動アクチュエータが設置されている。この電動アクチュエータのロッドは、ピンによって第2支柱4bに固定されている。これにより、電動アクチュエータを駆動させると、ロッドが上下動し、それに伴って第2支柱4bが昇降することとなる。第2支柱4bの上部の外部側壁には、電動アクチュエータを駆動するモータ8が取り付けられている。
前述したように、フレーム3はスライドテーブル2a,2bを支持する部材であり、本実施形態ではスライドテーブル2a,2bと支柱4とを連結している。フレーム3の形状又は構造は特に限定されず、例えば、複数のアングル材からなるいわゆる骨組み構造によって構成されていてもよい。
図3に示すように、本実施形態ではフレーム3は、平面視が略U字形状(あるいは、屈曲又は湾曲の程度が緩やかな略V字形状)の帯状の板からなっている。フレーム3は、略U字状に開いた側(図3における左側。以下、内側という)が患者P側に位置するような向きに設置されている。図2に示すように、フレーム3の長手方向の中央部は、固定プレート10を介して第2支柱4bの上端部に固定されている。これにより、フレーム3は、第2支柱4bの昇降に従って鉛直方向に上下動する。また、フレーム3の中央部の外側、すなわち上記内側と反対の側(図3における右側)には、第2支柱4bの昇降操作のための操作パネル9が設置されている。
図3に示すように、フレーム3の長手方向の両側には、互いに平行な一対のレール11からなるスライド機構がそれぞれ設けられている。レール11は、フレーム3の幅方向に延びており、互いに一定の間隔を隔ててフレーム3上に固定されている。この2組のレール11上には、スライドテーブル2a,2bがそれぞれ摺動可能に設置されている。
スライドテーブル2a,2bは、光学機器51,52を支持する台である。スライドテーブル2a,2bの形状及び寸法は何ら限定されないが、本実施形態では、スライドテーブル2a,2bは、平面視略長方形状の板からなっている。スライドテーブル2a,2bの長手方向は、フレーム3の幅方向に一致している。スライドテーブル2a,2bの長手方向の一端側(フレーム3の外側であり、図3の右側)の面では、両端部2cに丸みが形成されている。
スライドテーブル2a,2bは、それぞれ一対のレール11に案内されて長手方向にスライドする。第1スライドテーブル2aの略中心を通り且つ前記レール11と平行な仮想的な直線を第1直線M1とすると、第1スライドテーブル2aは第1直線M1上を移動する。一方、第2スライドテーブル2bの略中心を通り且つ前記レール11と平行な仮想的な直線を第2直線M2とすると、第2スライドテーブル2bは第2直線M2上を移動する。なお、第1スライドテーブル2a及び第2スライドテーブル2bは、略U字状のフレーム3の左右にそれぞれ配置されているので、第1直線M1と第2直線M2とは、フレーム3の内側において交差する。図3における符号M0は、第1直線M1と第2直線M2との交差点である。
図2に示すように、第1光学機器51は第1スライドテーブル2a上に設置され、第2光学機器52は第2スライドテーブル2b上に設置されている。本実施形態では、第1光学機器51と第2光学機器52とは種類が異なっており、それぞれ異なる検査又は治療等に用いられる。これら第1光学機器51及び第2光学機器52の種類は何ら限定されない。ただし、第1光学機器51と第2光学機器52とは、連続的に使用される機器であることが特に好ましい。例えば、第1光学機器51及び第2光学機器52の組み合わせとして、近視を測定する機器であるオートレフラクトケラトメータ、及び眼圧を測定する機器であるノンコンタクトトノメータ等を好適に用いることができる。
図3に示すように、フレーム3の内側には、光学機器51,52による検査又は治療を受ける患者Pが位置し、フレーム3の外側には、光学機器51,52を操作する医師、看護士等(以下、単に医師という)Dが位置する。フレーム3の内側には患者P用の椅子30が設置され、フレーム3の外側には医師D用の椅子31が設置されている。
具体的には、患者P用の椅子30は、交差点M0の近傍、すなわち第1直線M1と第2直線M2とが交差する部分に設置されている。椅子30の形式等は何ら限定されないが、椅子30は回転自在且つ移動不能に構成されていることが好ましい。例えば、キャスタの付いていない椅子、または、キャスタ付きの椅子であってキャスタのストッパを備えている椅子等を好適に用いることができる。
医師D用の椅子31は、光学機器51,52の操作に適した位置、例えば第1直線M1及び第2直線M2上に設置される。医師D用の椅子31は、各光学機器51,52に対して設置されていてもよく、一つの椅子31を両光学機器51,52の操作に兼用してもよい。例えば、キャスタ付きの椅子等を用いることにより、椅子31に座った状態のままで第1直線M1上の位置と第2直線M2上の位置との間を容易に移動することができる。
次に、医療用光学台1の使用方法について説明する。ここでは、医師Dが両光学機器51,52を第1光学機器51、第2光学機器52の順に使用し、患者Dに対して2種類の検査を行う動作について説明する。
図3に示すように、まず、検査を行う医師Dは、患者Pに椅子30への着座を促す。このとき、医師Dは、最初に使用する第1光学機器51側の検査位置D1につき、患者Pには第1光学機器51の方向(P1方向)を向いて着座するように促す。なお、患者Pが車椅子使用者である場合は、椅子30のかわりに車椅子を椅子30の位置に移動させる。
患者Pが第1光学機器51に向かって着座した後、医師Dは第1光学機器51の高さ調整を行う。高さ調整に際しては、まず、操作パネル9の昇降スイッチ(図示せず)をONし、モータ8の回転により電動アクチュエータ(図示せず)を駆動する。この電動アクチュエータの駆動により、第2支柱4bが昇降し、それに従ってフレーム3及びフレーム3上のスライドテーブル2a,2bが上昇または下降する。これらの動作により、スライドテーブル2a上の第1光学機器51を上昇または下降させ、第1光学機器51が患者Pの患部に合った位置(すなわち検査に適した位置)にくるように高さ調整を行う。
第1光学機器51の高さ調整を行った後、医師Dは第1光学機器51の前後方向(P1方向)の位置の調整を行う。前後方向の位置調整は、第1スライドテーブル2aのスライド動作により行う。まず、医師Dは、第1光学機器51又は第1スライドテーブル2aをつかみ、前方に押してスライドさせる。そして、第1光学機器51と患者Pとの距離が検査に適した距離になると、第1スライドテーブル2aの移動を停止させる。すなわち、医師Dは、患者Pが正しい姿勢(前屈み等にならない姿勢)で検査を受けられる位置まで第1光学機器51を移動させた時点で、第1スライドテーブル2aの移動操作を終了する。
このようにして、医師Dは、第1光学機器51を患者に合った適正な位置に移動させた後、第1光学機器51による検査を行う。そして、第1光学機器51による検査の終了後、医師Dは、第1光学機器51又は第1スライドテーブル2aを後方に引いて、第1スライドテーブル2aを元の位置までスライドさせる。
続いて、医師Dは、第2光学機器52を使用した検査を行うため、第1光学機器51の検査位置D1から第2光学機器52の検査位置D2まで移動する。その際、患者Pには、第2光学機器52の方向(P2方向)を向くように促す。そして、患者Pは、その場で椅子30を回転させることにより、方向転換を行う。
患者Pが第2光学機器52側に方向転換した後、医師Dは、第1光学機器51の検査の場合と同様に、第2光学機器52の高さ調整及び前後方向(P2方向)の位置調整を順に行う。そして、医師Dは、第2光学機器52を患者Pに合った適正な位置に移動させた後、検査を行う。第2光学機器52を使用した検査を終了した後、医師Dは、第1光学機器51と同様に、第2光学機器52又は第2スライドテーブル2bを後方に引いて、第2スライドテーブル2bを元の位置までスライドさせる。
以上のように、本実施形態によれば、第1及び第2の光学機器51,52を積載した第1及び第2のスライドテーブル2a,2bが、それぞれ患者Pに向けてスライドするように配置されている。そのため、患者Pは、第1光学機器51による検査から第2光学機器52による検査に移る際、従来のように起立と着座を繰り返して複数の光学台間を移動する必要がなく、椅子30を回転させることによって体の向きを変えるだけですむ。したがって、移動に伴って患者Pにかかっていた身体的負担を軽減することができる。特に車椅子使用者、高齢者、視力の低下している者等にとっては、着座動作や起立動作に伴う負担が大きいので、本医療用光学台1による身体的負担の軽減効果が顕著に発揮される。
さらに、本実施形態によれば、患者Pの移動が不要であるため、患者Pの移動スペースを確保しなくてもよい。したがって、2台の光学機器51,52の使用が必要となる検査の際、必要とされるスペースを従来よりも縮小することができる。
また、本実施形態によれば、スライドテーブル2a,2bがそれぞれ患者Pに向かってスライド自在であり、さらに、支柱4の伸縮により昇降自在である。そのため、光学機器51,52の前後方向及び上下方向の位置調整を容易に行うことができる。したがって、検査の際、患者Pに無理な姿勢をとらせることなく、正しい姿勢で検査を行うことが容易になる。さらに、患者Pに与える身体的負担が軽減する。
本医療用光学台1では、第1直線M1と平行に配置したレール11上に第1スライドテーブル2aを設置し、第2直線M2と平行に配置したレール11上に第2スライドテーブル2bを設置することにより、第1スライドテーブル2a及び第2スライドテーブル2bを、それぞれ第1直線M1及び第2直線M2上にスライド可能としている。さらに、本医療用光学台1では、支柱4を伸縮させることによって、スライドテーブル2a,2bの上下動を可能としている。そのため、これらのスライドテーブル2a,2bのスライド機構及び昇降機構を比較的簡単な構成で実現することができる。したがって、医療用光学台1の構成の簡単化及び小型化を促進することができる。
本医療用光学台1では、フレーム3の外周は滑らかな曲面で構成されている。したがって、医師Dや患者Pが医療用光学台1の横を通る際、フレーム3によるひっかかりを防止することができる。
本医療用光学台1では、脚5aは、平面視において患者P側が開いた横長のU字形状を有している。そのため、患者P側の足下のスペースを広く確保することが可能となる。したがって、患者Pは、従来のように光学台の脚との接触を避けるために足を不自然に曲げる必要がなく、楽に座ることができる。また、着座や起立の際に、脚5aにつまずくことを防止することができる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、スライドテーブル2a,2bはフレーム3によって支持されていた。しかしながら、スライドテーブル2a,2bを支持する部材は、フレーム3に限定される訳ではない。図4〜図6に示すように、第2実施形態に係る医療用光学台1は、フレーム3の代わりに平面視略V字状のテーブル33を備えたものである。
図6に示すように、テーブル33は、平面視において患者P側に向かって広がる略V字状に形成され、略V字状の屈曲部33aと、屈曲部33aから一端側に延びる第1載置部33bと、屈曲部33aから他端側に延びる第2載置部33cとを備えている。第1スライドテーブル2aは第1載置部33b上に載置され、第2スライドテーブル2bは第2載置部33c上に載置されている。
本実施形態においても、ベース台5の脚5aは、平面視において患者P側に凹んだ凹状に形成されている。脚5aは、テーブル33の略V字状の長手方向に沿って、テーブル33の略一端から略他端にまで延びている。したがって、脚5aは十分な長さを有しており、テーブル33等を安定して支持することができる。また、脚5aの幅は、テーブル33の幅よりも短くなっている。これにより、脚5aは、平面視においてテーブル33の輪郭内にほぼ収まっている。脚5aは、長手方向及び幅方向の双方に関して、テーブル33よりも外側に出っ張っていない。したがって、患者P又は医師D等が医療用光学台1の横を通る際に、脚5aにつまずくことはない。
その他の構成は、第1実施形態と同様であるので、それらの説明は省略する。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。加えて、本実施形態によれば、スライドテーブル2a,2bをテーブル33の上に載置するだけで、光学機器51,52を患者Pに向かってスライドさせる機構を容易に実現することができる。
(その他の実施形態)
本発明に係る医療用光学台は、前記第1及び第2実施形態に限らず、種々の態様で実施することが可能である。第2実施形態では、テーブル33の上にスライドテーブル2a,2bを載せることとしていた。しかしながら、スライドテーブル2a,2bは、テーブル33に埋め込まれていてもよい。例えば、テーブル33の表面に、スライドテーブル2a,2bを嵌め込むための凹部を形成しておいてもよい。スライドテーブル2a,2bとテーブル33の表面とを面一にし、それらの間に段差が形成されないようにしてもよい。
前記実施形態では、スライドテーブル2a,2bは人手によってスライドさせるものであった。しかし、スライドテーブル2a,2bは手動式のものに限らず、自動式のもの(例えば電動アクチュエータを備えたスライドテーブル等)であってもよい。
前記実施形態では、医療用光学台1には、2台のスライドテーブル2a,2bが設けられていた。しかしながら、医療用光学台1に設けられるスライドテーブルの台数は2台に限定されず、3台以上であってもよい。これにより、3台以上の光学機器を使用して、連続的な検査等が可能となる。そのため、患者Pの移動時間の短縮や、患者Pの移動に伴う身体的負担等を更に軽減することができる。
前記実施形態では、第1光学機器51及び第2光学機器52はこの順に使用され、また、連続して使用されていた。しかしながら、これら光学機器51,52の使用の順番は何ら限定されるものではなく、また、光学機器51,52の組み合わせは、必ずしも連続的に使用されるものでなくてもよい。
前記実施形態では、医療用光学台1には、眼科用の光学機器51,52が積載されていた。しかしながら、医療用光学台1に他の光学機器を積載することも勿論可能である。医療用光学台1の用途は、眼科用に限定されず、例えば、歯科、耳鼻科等の検査又は診療等であってもよい。
以上説明したように、本発明は、医療用光学台について有用である。
第1実施形態に係る医療用光学台1の側面図である。 第1実施形態に係る医療用光学台1の正面図である。 第1実施形態に係る医療用光学台1の平面図である。 第2実施形態に係る医療用光学台1の側面図である。 第2実施形態に係る医療用光学台1の正面図である。 第2実施形態に係る医療用光学台1の平面図である。
符号の説明
1 医療用光学台
2a 第1スライドテーブル(スライド部材)
2b 第2スライドテーブル(スライド部材)
3 フレーム
4 支柱
5 ベース台
8 モータ(昇降装置)
9 操作パネル
51 第1光学機器
52 第2光学機器
D 医師
M1 第1直線
M2 第2直線
P 患者

Claims (6)

  1. 第1の光学機器を支持し、平面視において第1の直線に沿ってスライド自在な第1のスライド部材と、
    第2の光学機器を支持し、平面視において前記第1の直線と交差する第2の直線に沿ってスライド自在な第2のスライド部材と、
    前記第1及び第2のスライド部材を支持する支持部材と、を備え、
    平面視において前記第1の直線と前記第2の直線とが交差する部分に患者が位置するように配置される、医療用光学台。
  2. 前記第1及び第2のスライド部材は、それぞれ前記第1及び第2の光学機器が載置される第1及び第2のスライドテーブルからなり、
    前記第1及び第2のスライドテーブルを昇降させる昇降装置を備えている、
    請求項1に記載の医療用光学台。
  3. 前記支持部材は、平面視において前記患者側に向かって広がる略V字状の支持テーブルを備え、
    前記支持テーブルは、平面視において略V字状の屈曲部と、前記屈曲部から一端側に延びる第1載置部と、前記屈曲部から他端側に延びる第2載置部とを有し、
    前記第1及び第2のスライドテーブルは、それぞれ前記第1及び第2載置部上に載置され、
    前記昇降装置は、前記支持テーブルを昇降させる昇降装置からなっている、
    請求項2に記載の医療用光学台。
  4. 前記支持部材は、平面視において前記患者側が凹んだ凹状の脚を備えている、
    請求項1〜3のいずれか一つに記載の医療用光学台。
  5. 前記支持部材は、平面視において前記患者側が凹んだ凹状の脚を備え、
    前記脚は、平面視において前記支持テーブルの略一端から略他端にまで延びている、
    請求項3に記載の医療用光学台。
  6. 前記脚は、平面視において、前記支持テーブルの幅方向に関して前記支持テーブルよりも出っ張っていない、
    請求項4又は5に記載の医療用光学台。
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