JP2006199393A - 水圧式エレベータ - Google Patents
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Abstract
【目的】設備コストを安くし、かつランニングコストを低くできる水圧式エレベータを提供する。
【構成】屋上3に設けた主タンク4を給水管5を介して注水タンク6へ接続し、給水バルブ12を開いて注水タンク6へ給水すると、伸縮部7を伸ばしてエレベータ室8を上昇させる。注水タンク6の下方の排水バルブ15を開くと、伸縮部7及び注水タンク6の作動水を戻り管10へ排水して水圧を低下させることにより伸縮部7を収縮させ、エレベータ室8を下降させる。エレベータ室8の自重と使用者13の体重が合算されら排水重量によって作動水を戻り管10へ押し出して主タンク4へ戻すことができ、動力を殆ど不用にできる。
【選択図】 図1
【構成】屋上3に設けた主タンク4を給水管5を介して注水タンク6へ接続し、給水バルブ12を開いて注水タンク6へ給水すると、伸縮部7を伸ばしてエレベータ室8を上昇させる。注水タンク6の下方の排水バルブ15を開くと、伸縮部7及び注水タンク6の作動水を戻り管10へ排水して水圧を低下させることにより伸縮部7を収縮させ、エレベータ室8を下降させる。エレベータ室8の自重と使用者13の体重が合算されら排水重量によって作動水を戻り管10へ押し出して主タンク4へ戻すことができ、動力を殆ど不用にできる。
【選択図】 図1
Description
この発明は水圧式エレベータ、特に、簡易かつ安価に設置できるようにしたものに関する。
エレベータの昇降動力に水圧を用いたものは公知であり、比較的安価な低層住宅用として注目されている。このようなもののうち、例えば、ベローズ状の伸縮部を設け、この伸縮部へ水圧ポンプを用いて加圧給水することにより、上方へ伸ばしてエレベータ室を上昇させ、減圧して収縮させることにより下降させるようにしたものがある(特許文献1参照)。
特開平6−156940 号公報
ところで、従来の水圧式エレベータは、動力手段である水圧ポンプを用いて高圧で加圧給水する必要がある。特に、少なくとも数100kg程度のエレベータ室を上昇させるためには、大型の水圧ポンプを必要とするから装置が高価になり、ランニングコストも高くなる。また、下降時における排水を供給側へ戻すためにも動力を必要とする。そこで本願発明は、動力手段を不用もしくは殆ど不用にして安価に設置でき、かつランニングコストも低くできる水圧式エレベータの提供を目的とする。
上記課題を解決するため本願の水圧式エレベータに係る請求項1の発明は、水圧で上下方向へ伸縮する伸縮部と、その上端部に支持されたエレベータ室とを備え、水圧を調節して伸縮部を伸縮させることによりエレベータ室を昇降させるようにした水圧式エレベータにおいて、
前記エレベータ室は、その上昇限度より上方に配置された主タンクから落下する作動水の水圧で前記伸縮部を上方へ伸ばすことにより上昇し、前記エレベータ室の下降限度より下方に配置された排水部から作動水を排水することにより水圧を低下させて前記伸縮部を収縮させることにより下降することを特徴とする。
前記エレベータ室は、その上昇限度より上方に配置された主タンクから落下する作動水の水圧で前記伸縮部を上方へ伸ばすことにより上昇し、前記エレベータ室の下降限度より下方に配置された排水部から作動水を排水することにより水圧を低下させて前記伸縮部を収縮させることにより下降することを特徴とする。
請求項2の発明は上記請求項1において、前記エレベータ室の下降時に、前記エレベータ室の自重と使用者の体重が合算された排水重量により、前記排水部から前記主タンクへ配管された戻し管へ前記作動水を押し出して作動水を前記主タンクへ戻すようにしたことを特徴とする。
請求項3の発明は上記請求項2において、前記戻し管に作動水の戻りをスムーズにするための補助動力手段を設けたことを特徴とする。
請求項4の発明は上記請求項2において、前記主タンクから作動水の一部を前記エレベータ室へ供給して排水重量を一時的に増大させることを特徴とする。
請求項5の発明は上記請求項1において、前記作動水が水道水であり、水道から直接前記主タンクへ給水することを特徴とする。
請求項6の発明は上記請求項1において、前記作動水を排水部からその下流側に配置された貯留タンクへ蓄え、生活用水に使用することを特徴とする。
請求項7の発明は上記請求項1において、前記作動水を前記排水部の下流側に配置された戻しタンクへ排出し、この戻しタンクから補助動力手段により作動水を前記主タンクへ戻すことを特徴とする。
請求項8の発明は上記請求項1において、前記主タンクから消火設備へ給水することを特徴とする。
請求項1によれば、エレベータ室の上昇限度より上方に配置した主タンクから、作動水を落下させて水圧を上げて伸縮部を伸ばすことによりエレベータ室を上昇させる。この上昇は、戻しタンク内の作動水を重力による自由落下で加圧して行うため、特別な加圧用動力を必要としない。
また、エレベータ室を下降するには、伸縮部内の作動水をエレベータ室の下降限度より下方に配置した排水部から外部へ排出する。これにより伸縮部内の水圧が下がり、伸縮部が収縮するため、エレベータ室が降下する。このとき、エレベータ室の降下は、伸縮部の作動水を重力による落下により排水するだけであるから、やはり、特別な加圧用動力を必要としない。
このように、この水圧式エレベータによれば、構造が簡単であって特別な加圧用動力を必要としないので、安価な設備で足りることになる。しかもランニングコストも低くすることができる。
請求項2の発明によれば、エレベータ室の下降時において、エレベータ室の自重と使用者の体重が合算された重量を排水重量として、排水部から主タンクへ配管された戻し管へ作動水を押し出すことにより作動水を主タンクへ戻すようにしたので、作動水を主タンクへ戻すための動力を不用もしくは殆ど不用にすることができるようになり、設置コスト並びにランニングコストを低減できる。
請求項3の発明によれば、戻し管に補助動力手段を設けたので、エレベータ室の下降時における排水重量が小さいときでも、作動水の排水と戻りをスムーズにすることができる。
請求項4の発明によれば、エレベータ室の下降時に、主タンクから作動水の一部をエレベータ室へ供給することにより、排水重量を増大させることができるので、作動水の排水と戻りをよりスムーズにすることができる。
請求項5の発明によれば、作動水として予め加圧された水道水を利用するので、加圧用動力を用いずに主タンクへ給水することができる。
請求項6の発明によれば、エレベータ室を下降させるため作動水を排水部から貯留タンクへ蓄え、その後、貯留タンクから生活用水に使用するので、排出された作動水を生活用水として有効利用できる。
請求項7の発明によれば、排水部から作動水を戻しタンクへ排出し、この戻しタンクから補助動力手段により作動水を主タンクへ戻すので、エレベータ室の昇降と連動せずに比較的ゆっくりと戻すことができ、動力手段を比較的小型で安価なものにすることができる。
請求項8の発明によれば、主タンクから消火設備へ給水するようにしたので、火災時に主タンクの作動水を用いて消火することができ、作動水の有効利用ができる。
以下、図面に基づいて実施形態を説明する。図1は第1の実施形態に係る水圧式エレベータの構成を模式的に示す図である。この水圧式エレベータ1は、2階建て低層式住宅等の建物に設置することを目的としたものである。
この水圧式エレベータ1は、建物2の屋上3に設置された主タンク4と、この主タンク4の底部から下方へ向けて配管される給水管5と、この給水管5の下端部が接続された注水タンク6と、この注水タンク6と連通してその上方に設けられ、上下方向へ伸縮自在な伸縮部7と、この伸縮部7により底部を支持されたエレベータ室8と、注水タンク6と主タンク4の間に配管された戻し管10とを備える。
主タンク4には、水道水が蛇口11から作動水として給水され、内容量が減少したときは、戻し管10からの戻りに加えて必要により水道の蛇口11より供給される。水道水は予め十分に加圧されているため、動力を必要とせずに屋上3の主タンク4へ給水できる。
主タンク4内の作動水は、給水管5と注水タンク6の間に設けられた給水バルブ12を開閉することにより、注水タンク6への給水及び停止を切り換えられる。この切り換えは、給水バルブ12を電磁式とすることによりエレベータ室8内から操作できる。
給水バルブ12を開くと、主タンク4内の水道水は自由落下により注水タンク6へ供給され、注水タンク6の水圧を高める。注水タンク6内の水圧が高まると、伸縮部7内の水圧を上げ、伸縮部7を上方へ伸ばし、伸縮部7の上端部に支持されたエレベータ室8を上昇させる。13は使用者、14はエレベータ室8を直線的に上下移動させるためのガイドレールである。
伸縮部7は蛇腹式ゴムホースのような伸縮自在の部材からなり、好ましくは補強用剛性リングを埋め込む等により、必要以上の膨らみを防止し、水圧を上方への伸びのみに使用することが好ましい。但し、従来の複雑で高価なシリンダ式のものと異なり、単一な袋状のものとして構成される。
このような伸縮部7としては、蛇腹状ではなく単純な筒状をなす袋であってもよい。例えば、長手方向へ折りたたみ自在の布製筒状体にゴム等の防水処理を施したような、あまり弾性のない安価な部材でもよい。このような伸縮部7を使用すれば、軽量かつ構造簡単で安価なものにすることができる。
エレベータ室8は使用者13を乗せた状態で昇降できる程度の剛性を有する公知のものであり、必要により使用者13が乗降できるようにドア等の設備を備えているが、軽量化のため必要最低限のものとすることが好ましい。
ガイドレール14はマジックハンド式の昇降リンクに代えてもよく、またガイドレール14とマジックハンド式の昇降リンクを併用してもよい。
注水タンク6は排水バルブ15を介して戻し管10へ接続され、排水バルブ15を開くと、エレベータ室8の自重及び使用者13の体重等からなる排水重量によって伸縮部7及び注水タンク6内の作動水を戻し管10内へ押し出して排水する。排水バルブ15は給水バルブ12と同様に構成される。排水バルブ15は本願発明の排水部であり、エレベータ室8の下降限度よりも下方位置に配置される。
戻し管10へ排水された動水は主タンク4へ戻される。戻し管10の出口近傍には補助ポンプ16が必要により設けられる。この補助ポンプ16は排水重量が不十分なときこれを補完するために設けられ、戻し管10内の作動水を主タンク4内へスムーズに移動させることを助長するためのものであり、比較的小型のもので足りる。補助ポンプ16は動力戻し手段であって、電動等、公知の種々な動力ポンプを利用できる。
主タンク4はエレベータ室8の上層限度よりも上方である屋上3に配置される。但し、主タンク4の位置はエレベータ室8の上層限度よりも上方であれば屋内や屋根の上等であってもよい。主タンク4に蓄えられる作動水はエレベータ室8の上昇に使用するものであるが、その容量は使用目的及び態様により任意に設定できる。
例えば、主タンク4を1立方メートル程度にすれば、重量は1t程度であって一般木造家屋の屋上3へ設置することが容易になる。しかも、エレベータ室8の乗員13を含む排水重量が数100kg程度であれば、これを持ち上げることができる程度の水量となる。
例えば、主タンク4を1立方メートル程度にすれば、重量は1t程度であって一般木造家屋の屋上3へ設置することが容易になる。しかも、エレベータ室8の乗員13を含む排水重量が数100kg程度であれば、これを持ち上げることができる程度の水量となる。
次に作用を説明する。図2はエレベータ室8の昇降を説明するための要部図であり、まず、図のAは給水バルブ12及び排水バルブ15を閉じ、エレベータ室8が昇降できない停止状態、特に下の階にて停止している状態を示す。このとき、伸縮部7は最も収縮して短くなっている。
図のBは上昇時を示し、給水バルブ12を開くと、主タンク4内の作動水が注水タンク6へ自由落下するため、注水タンク6内の水圧が上昇する。これに伴って伸縮部7内の水圧が上昇し、伸縮部7を上方へ伸ばす。その結果、伸縮部7の上端部に支持されたエレベータ室8は伸縮部7に押し上げられてガイドレール14に案内されながら直線的に上昇する。
エレベータ室8が上の階へ到達すると、適宜、センサもしくはドアの窓から直接目視確認すること等により、給水バルブ12を閉じる。すると伸縮部7に対する水圧上昇が止まるので、エレベータ室8は上昇位置にて停止する。
なお、給水バルブ12の開きを調節することにより、上昇速度を自由に調節できる。また、主タンク4の容量をエレベータ室8の上昇に必要な量に予め調節しておけば、給水バルブ12を閉じなくてもエレベータ室8を所定の上昇位置にて確実に停止できる。
図のCは下降状態を示す。まず、Bの上昇終了状態において給水バルブ12を閉じる。但し、給水バルブ12は必ずしも閉じることを要さず、開いたままでもよい。
次に排水バルブ15を開くと、伸縮部7がエレベータ室8及び乗員13の重量からなる排水重量に押されて潰されることにより収縮しようとし、注水タンク6及び伸縮部7内の作動水が戻し管10内へ排水されて水圧が低下するためエレベータ室8が下降する。
次に排水バルブ15を開くと、伸縮部7がエレベータ室8及び乗員13の重量からなる排水重量に押されて潰されることにより収縮しようとし、注水タンク6及び伸縮部7内の作動水が戻し管10内へ排水されて水圧が低下するためエレベータ室8が下降する。
下の階に到達した段階で排水バルブ15を閉じれば、水圧低下が止まり、エレベータ室8は下降位置にて停止する。この場合も、排水バルブ15の開きを調節すれば、エレベータ室8の下降速度を自由に調節できる。また、エレベータ室8の下方に伸縮部7が配置されているので、これがエレベータ室8の着床時におけるクッションとして作用するようにしてもよい。
戻し管10へ排水された作動水は、エレベータ室8及び乗員13の重量からなる排水重量によって押し出されて主タンク4へ戻される。排水重量が十分でなく、作動水の戻しが不十分又は戻し時間がかかりすぎるとき、補助ポンプ16を作動させる。すると、戻し管10内の作動水がスムーズに主タンク4へ流れるように戻りを助長することができる。エレベータ室8が下の階に到達すると、排水バルブ15を閉じれば、下降が停止し、Aの状態に戻る。主タンク4へ戻される作動水量が不足した場合は蛇口11から注水して補う。以下、これを反復すればエレベータ室8の昇降が自在となる。
このように、本願発明によれば、殆ど動力を使用せずにエレベータ室8の昇降をおこなうことができるから、ランニングコストが極めて軽微になる。しかも、構造が簡単であるから、低コストであり簡単に設置できる。なお、補助ポンプ16は動力であるが、排水重量による作動水の戻しを補完するものであるから、使用する場合であっても、比較的小型で安価な電動等の水圧ポンプで足り、しかもランニングコストが低くなる。
図3は排水重量を主タンク4の作動水で補うようにした別例に関する図2と同様の図である。図のAはエレベータ室8の上昇時、Bは下降開始時、Cは下降終了時をそれぞれ示す。各図に示すように、エレベータ室8の天井部等適所に補助タンク20が設けられ、補助給水管21及び補助給水バルブ22を介して主タンク4へ接続されている。また、補助タンク20はエレベータ室8の昇降に伴って伸縮自在のバイパス管23と補助排水バルブ24を介して注水タンク6に接続されている。補助給水バルブ22と補助排水バルブ24は給水バルブ12及び排水バルブ15と同様のものである。
図のAにおいて、エレベータ室8が上昇するときは、予め補助タンク20を空にして補助給水バルブ22と補助排水バルブ24を閉じた状態で給水バルブ12を開き、エレベータ室8を上昇させる。このとき、排水重量はエレベータ室8の自重と使用者13の体重が合算されたものであり、主タンク4内の作動水はこの排水重量を上の階まで押し上げるように仕事をする。
図のBは下降開始状態を示す。まず、補助排水バルブ24を閉じ、補助給水バルブ22を開いて補助タンク20内へ主タンク4から作動水の一部を導入する。これにより、排水重量はエレベータ室8の自重と使用者13の体重に加えてさらに補助タンク20内の作動水が合算されたより重量の大きな付加状態となる。そこで、排水バルブ15を開くと、付加状態のより重量の大きくなった排水重量で伸縮部7を押すので、戻し管10内への排水をよりスムーズにすることができる。
図のCは下の階に到達した停止段階であり、補助給水バルブ22を閉じ、補助排水バルブ24を開くことにより、補助タンク20内の作動水を注水タンク6等の下方へ排水して空にする。これにより排水重量を当初のエレベータ室8の自重と使用者13の体重からなるものへ戻す。注水タンク6側へ排水された作動水は戻し管10を通して主タンク4へ戻される。このとき、給水バルブ12と注水タンク6の間に予備タンクを設け、ここに補助タンク20から作動水を戻すようにすれば、次回の上昇時に給水管5の作動水と一緒にして上昇及び排水に用いることができる。
図4は排水方法を変更し、かつ主タンク4の作動水を防火手段に利用するさらに他の例を示す図1と同様のものである。この例では、注水タンク6の下部に排水バルブ15を介して接続された戻しタンク30を備え、この戻しタンク30と主タンク4の間に戻し管10を配管し、その途中に補助ポンプ31を備える。
戻しタンク30の容量は、エレベータ室8の数回分の上昇を可能とする程度の十分に大きなものとし、戻しタンク30の作動水を補助ポンプ31により戻し管10を介して主タンク4へ戻す。この戻しは、エレベータ室8の昇降と必ずしも連動させる必要はなく、比較的時間をかけてゆっくり戻すように、エレベータ室8の昇降に関係なく随時行う。なお、主タンク4への復水が間に合わない場合は水道より補えばよい。
エレベータ室8を下降させるとき、排水バルブ15を開くことにより注水タンク6から戻しタンク30へ戻された作動水は、いったん戻しタンク30内へ蓄えられ、その後、補助ポンプ31により戻し管10を通して主タンク4へ戻される。この戻しは、エレベータ室8の昇降に関係なく随時行われる。補助ポンプ31による戻しは、単に作動水を主タンク4へ比較的ゆっくりした速度で戻すだけである。このため、比較的小型のもので足りる。
なお、この水圧式エレベータ1における作動水の利用について、種々のバリエーションが可能である。図の符号32は大容量の貯留タンク、33は風呂おけ等の各種生活用水使用部を示し、貯留タンク32から適時に給水を受けて使用する。貯留タンク32は複数回分の昇降に伴う排水を収容できる容量であり、排水バルブ15へ接続されている。
この場合、水圧式エレベータ1の1回の上昇に必要な作動水を1立方メートルとし、1日に20回昇降するとすれば、排水量が20立方メートルとなる。この排水量を貯留タンク32の容量とすれば、1日の必要な生活水を十分に確保でき、複数の生活用水使用部33、例えば風呂おけ、洗面台、台所の流し、洗濯器、食器洗い器、水洗便器等へ供給する。1日の使用で最終的に余ったものは貯留タンク32から下水等へ排出する。また、戻しタンク30を介して主タンク4へ戻してもよい。さらに、貯留タンク32と戻しタンク30を共用させることも可能であり、この場合には貯留タンク32を廃止して戻しタンク30にまとめ、この戻しタンク30を戻し管10と生活用水使用部33へ接続させる。
このようにすると、1日分のエレベータ室8の下降時における排水を1日分の生活用水に有効利用でき、戻し管10を不要にできる場合もある。戻し管10を不要にした場合は主タンク4に作動水の戻りがないので、毎回水道から供給して所定容量を維持する。
また、主タンク4の作動水を消火設備に利用することもできる。図中の符号34は熱センサ、35は制御部、36は散水バルブ、37は散水用配管、38はは散水ノズルであり、それぞれ建物2の天井部及びその上方に設けられている。散水ノズル38は散水バルブ36を介して主タンク4へ接続し、この散水バルブ36は熱センサ34が火災時における所定の高熱を検知したとき制御部35によって開かれるようになっている。
このようにすると、火災が発生したとき、これを熱センサ34が検知することにより、散水バルブ36を開き、散水ノズル38から室内へ主タンク4の作動水を散水して消火できる。したがって、主タンク4の作動水を消火用に有効利用できる。
1:水圧式エレベータ、3:屋上、4:主タンク、5:給水管、6:注水タンク、7:伸縮部、8:エレベータ室、9:戻しタンク、10:戻し管、12:給水バルブ、15:排水バルブ、32:貯留タンク、33:生活用水使用部、34:熱センサ、36:散水バルブ、38:散水ノズル
Claims (8)
- 水圧で上下方向へ伸縮する伸縮部と、その上端部に支持されたエレベータ室とを備え、水圧を調節して伸縮部を伸縮させることによりエレベータ室を昇降させるようにした水圧式エレベータにおいて、
前記エレベータ室は、その上昇限度より上方に配置された主タンクから落下する作動水の水圧で前記伸縮部を上方へ伸ばすことにより上昇し、前記エレベータ室の下降限度より下方に配置された排水部から作動水を排水することにより水圧を低下させて前記伸縮部を収縮させることにより下降することを特徴とする水圧式エレベータ。 - 前記エレベータ室の下降時において、前記エレベータ室の自重と使用者の体重が合算された排水重量により、前記排水部から前記主タンクへ配管された戻し管へ前記作動水を押し出すことにより、前記主タンクへ作動水を戻すようにしたことを特徴とする請求項1の水圧式エレベータ。
- 前記戻し管に作動水の戻りをスムーズにするための補助動力手段を設けたことを特徴とする請求項2の水圧式エレベータ。
- 前記主タンクから作動水の一部を前記エレベータ室へ供給して排水重量を一時的に増大させることを特徴とする請求項2の水圧式エレベータ。
- 前記作動水が水道水であり、水道から直接前記主タンクへ給水することを特徴とする請求項1の水圧式エレベータ。
- 前記作動水を前記排水部からその下流側に配置された貯留タンクへ蓄え、生活用水に使用することを特徴とする請求項1の水圧式エレベータ。
- 前記作動水を前記排水部の下流側に配置された戻しタンクへ排出し、この戻しタンクから補助動力手段により作動水を前記主タンクへ戻すことを特徴とする請求項1の水圧式エレベータ。
- 前記主タンクから消火設備へ給水することを特徴とする請求項1の水圧式エレベータ。
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