JP2006197519A - Cdma送信装置、cdma受信装置、cdma送受信装置、cdma伝送方法 - Google Patents

Cdma送信装置、cdma受信装置、cdma送受信装置、cdma伝送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 2次元直交拡散符号とチップインターリーバを導入することで、複数のユーザの直交性を保ちつつ、1ユーザで複数同時コネクションを可能とし、かつ周波数ダイバーシチ効果を得て高品質伝送を可能とする。
【解決手段】 OVSF符号発生部3は、第1次元に対応し、ユーザ毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号と、第2次元に対応し、コネクション毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号とを発生する。拡散部1及び2は、OVSF符号発生部3から出力された各1次元OVSF符号による符号長N×Nチップの2次元OVSF符号を用いて、コネクション1〜Kの送信データを拡散する。N×Nチップのインターリーバ5は、拡散部1及び2により拡散されたチップ系列を、チップ順を交錯して送信データを出力する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、CDMA送信装置、CDMA受信装置、CDMA送受信装置、CDMA伝送方法に係り、特に、2次元直交拡散符号とチップインターリーバを用いるCDMA送信装置、CDMA受信装置、CDMA送受信装置、CDMA伝送方法に関する。
一般に、上り(移動→基地局)では多数の移動局が非同期タイミングで同一基地局にアクセスするため他ユーザ干渉が発生する。そのため、直接拡散符号分割多元接続(DS−CDMA、Direct Sequence Code Division Multiple Access)やマルチキャリア符号分割多元接続(MC−CDMA、Multi Carrier-CDMA)などのように、各ユーザに固有の拡散符号を与えて、送信信号を広い帯域に拡散して通信することにより、周波数ダイバーシチ効果を得つつ他ユーザ干渉を低減する方法が最近主流になっている。しかし、他ユーザ干渉が残留するため、これが同時通信可能なユーザ数を制限している。そこで、周波数ダイバーシチ効果を狙ってスペクトル拡散はするものの、周波数上で各ユーザを直交化させるという方法が発表された(非特許文献1)。この方法では、Q個のデータシンボルからなる送信信号ブロックをL回繰り返したあと、その繰り返し系列にユーザ固有の周波数オフセットを与えて送信する。こうすることにより、繰り返し周期の逆数(つまりQ×L)のL倍の周波数点ごとに合計でQ個の信号スペクトルが現われる離散スペクトルとなる。この結果、空いている周波数点の組みがL−1個存在するので、合計で最大Lユーザの送信信号を周波数上で重ならないようにして(すなわち直交させて)配置して送信し、受信側では他ユーザ干渉を避けつつパスダイバーシチ効果を得ることができる。受信側では、受信信号からユーザ固有の周波数オフセットを取り除いたあと、最小平均2乗誤差推定あるいは整合フィルタ検出を用いて送信データブロックを推定する。
さらに、最近では、DS−CDMAの上りリンクにこの技術を適用して、拡散されたチップ系列を繰り返すチップ繰り返し送信法が提案されている(非特許文献2)。
また、チップ繰り返しではなく、直交拡散符号で拡散されたチップ系列をチップインターリーバで交錯して送信し受信側でチップ順を元に戻して逆拡散することにより、他ユーザ干渉を除去するCDMA伝送法が提案されている(非特許文献3)。この伝送法では、最大多重ユーザ数を拡散率に等しくできるという利点がある。
また、特許文献1には、マルチレートのユーザの場合でも高い伝送品質を実現するCDMA通信方法及び拡散系列生成方法について記載されている。
M.Schnell and I. de Broeck、and U. Sorger、 "A promising new wideband multiple-access scheme for futuremobile communications systems、" European Transactions on Telecommunications、Vol. 10、 No. 4、 July-Aug. 1999. 後藤喜和、川村輝雄、新博行、佐和橋衛、"上りリンク可変拡散率・チップ繰り返し(VSCRF)−CDMAブロードバンド無線アクセス、"信学技法、RCS2003-67、pp.91-98、山形、2003年6月. S. Zhou、 G. B. Giannakis、and C. Le Martret、 "Chip-interleaved block-spread code division multiple access、"IEEE Trans. Commun.、 Vol. 50、 No.2、 pp. 235-248、 Feb. 2002. F. Adachi、 M. Sawahashi、 and K. Okawa、 "Tree-structured generation of orthogonal spreading codes with different lengths for forward link of DS-CDMA mobile radio、" IEE Electron. Lett. vol. 33、 pp. 27-28、 Jan. 1997. K. Okawa, and F. Adachi, "Orthogonal forward linkusing orthogonal multi-spreading factor codes for coherent DS-CDMA mobile radio," IEICE Trans.Commun., Vol.E81-B, No.4, pp.777-784, Apr. 1998. F. Adachi and K. Takeda、"Bit error rate analysis of DS-CDMA with joint frequency-domain equalization and antenna diversity combining、"IEICE Trans. Commun.、 Vol.E87-B、 No.10、pp.2991-3002、 Oct. 2004. 板垣竹識、佐尾智基、 安達文幸、"直交マルチコードDS−CDMAにおける周波数・空間ダイバーシチ効果、"信学技報 RCS2002-341、 pp.217-222、 2003年3月 特開2003−204287号公報
しかしながら、非特許文献2に記載された送信法では、拡散率SFのチップ系列をL回繰り返すと、等価的な拡散率はSF×Lになるものの、最大多重ユーザ数はL個でしかない。また、周波数オフセットを与えるという操作で周波数分割多元接続通信を行っているため、各ユーザに異なる周波数オフセットを割り当てなければならないという課題がある。
また、今後の移動通信では音声から画像データ伝送に至る数kbps〜数100Mbpsの多様な伝送レートのサービスが求められている。しかし、非特許文献3には、多様な伝送レートのユーザを多重する方法は提示されていなかった。しかも、1ユーザでも同時に異なる伝送レートの複数のコネクション(たとえば音声、データと画像など)が必要になる場合があるが、複数コネクションを実現する方法についてもこれまで提示されていなかった。
本発明は、以上の点に鑑み、従来のDS−CDMAやMC−CDMAに2次元直交拡散符号とチップインターリーバを導入することで、複数のユーザの直交性を保ちつつ、1ユーザで複数同時コネクションを可能とし、かつ周波数ダイバーシチ効果を得て高品質伝送を可能とするCDMA送信装置、CDMA受信装置、CDMA送受信装置、CDMA伝送方法を提供することを目的とする。さらに、本発明は、多様な伝送レートのユーザの直交性を保ちつつ、1ユーザで複数同時コネクションを可能とすることを目的とする。
本発明の第1の解決手段によると、
第1次元に対応し、ユーザ毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号と、第2次元に対応し、コネクション毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号とを発生する送信側OVSF符号発生部と、
前記送信側OVSF符号発生部から出力された符号長Nチップの1次元OVSF符号及び符号長Nチップの1次元OVSF符号による符号長N×Nチップの2次元OVSF符号を用いて、コネクション1〜K(Kは、正の整数)の送信データを拡散するための拡散部と、
前記拡散部により拡散されたチップ系列を第1次元ごとに書き込み及び第2次元ごとに読み出すことにより、チップ順を交錯して送信データを出力するための、N×Nチップのブロックを含む送信側インターリーバと
を備えたCDMA送信装置が提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
符号長Nチップの1次元OVSF符号及び符号長Nチップの1次元OVSF符号による符号長N×Nチップの2次元OVSF符号を用いて、拡散されたコネクション1〜K(Kは、正の整数)の送信データを受信するためのCDMA受信装置であって、
第1次元に対応し、ユーザ毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号と、第2次元に対応し、コネクション毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号とを発生する受信側OVSF符号発生部と、
受信データである拡散されたチップ系列を、第2次元ごとに書き込み及び第1次元ごとに読み出すことによりチップ順を交錯して出力するための、送信側と同構成のN×Nチップのブロックを含む受信側インターリーバと、
前記受信側インターリーバから読み出されたチップ系列を、前記受信側OVSF符号発生部から出力された符号長Nチップの1次元OVSF符号及び符号長Nチップの1次元OVSF符号による符号長N×Nチップの2次元OVSF符号を用いて逆拡散し、コネクション1〜K(Kは、正の整数)の送信データを復元するための逆拡散部と
を備えたCDMA受信装置が提供される。
本発明の第3の解決手段によると、
第1次元に対応し、ユーザ毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号と、第2次元に対応し、コネクション毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号とを発生するOVSF符号発生部と、
前記OVSF符号発生部から出力された符号長Nチップの1次元OVSF符号及び符号長Nチップの1次元OVSF符号による符号長N×Nチップの2次元OVSF符号を用いて、コネクション1〜K(Kは、正の整数)の送信データを拡散するための拡散部と、
前記拡散部により拡散されたチップ系列を第1次元ごとに書き込み及び第2次元ごとに読み出すことにより、チップ順を交錯して送信データを出力するための、N×Nチップのブロックを含む送信側インターリーバと、
受信データである拡散されたチップ系列を、第2次元ごとに書き込み及び第1次元ごとに読み出すことによりチップ順を交錯して出力するための、送信側と同構成のN×Nチップのブロックを含む受信側インターリーバと、
前記受信側インターリーバから読み出されたチップ系列を、前記OVSF符号発生部から出力された符号長Nチップの1次元OVSF符号及び符号長Nチップの1次元OVSF符号による符号長N×Nチップの2次元OVSF符号を用いて逆拡散し、コネクション1〜K(Kは、正の整数)の送信データを復元するための逆拡散部と
を備えたCDMA送受信装置が提供される。
本発明の第4の解決手段によると、
第1次元に対応し、ユーザ毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号と、第2次元に対応し、コネクション毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号とを発生し、
前記符号長Nチップの1次元OVSF符号及び前記符号長Nチップの1次元OVSF符号による符号長N×Nチップの2次元OVSF符号を用いて、コネクション1〜K(Kは、正の整数)の送信データを拡散し、
拡散されたチップ系列を、N×Nチップのブロックを含む送信側インターリーバにより、第1次元ごとに書き込み及び第2次元ごとに読み出すことにより、チップ順を交錯して送信データを出力する
CDMA伝送方法が提供される。
本発明の第5の解決手段によると、
符号長Nチップの1次元OVSF符号及び符号長Nチップの1次元OVSF符号による符号長N×Nチップの2次元OVSF符号を用いて、拡散されたコネクション1〜K(Kは、正の整数)の送信データを受信するためのCDMA伝送方法であって、
第1次元に対応し、ユーザ毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号と、第2次元に対応し、コネクション毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号とを発生し、
受信データである拡散されたチップ系列を、送信側と同構成のN×Nチップのブロックを含む受信側インターリーバにより、第2次元ごとに書き込み及び第1次元ごとに読み出すことによりチップ順を交錯して出力し、
前記受信側インターリーバから読み出されたチップ系列を、前記符号長Nチップの1次元OVSF符号及び前記符号長Nチップの1次元OVSF符号による符号長N×Nチップの2次元OVSF符号を用いて逆拡散し、コネクション1〜K(Kは、正の整数)の送信データを復元する
CDMA伝送方法が提供される。
本発明の第6の解決手段によると、
第1次元に対応し、ユーザ毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号と、第2次元に対応し、コネクション毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号とを発生し、
前記符号長Nチップの1次元OVSF符号及び前記符号長Nチップの1次元OVSF符号による符号長N×Nチップの2次元OVSF符号を用いて、コネクション1〜K(Kは、正の整数)の送信データを拡散し、
拡散されたチップ系列を、N×Nチップのブロックを含む送信側インターリーバにより、第1次元ごとに書き込み及び第2次元ごとに読み出すことにより、チップ順を交錯して送信データを出力し、
受信データである拡散されたチップ系列を、送信側と同構成のN×Nチップのブロックを含む受信側インターリーバにより、第2次元ごとに書き込み及び第1次元ごとに読み出すことによりチップ順を交錯して出力し、
前記受信側インターリーバから読み出されたチップ系列を、前記符号長Nチップの1次元OVSF符号及び前記符号長Nチップの1次元OVSF符号による符号長N×Nチップの2次元OVSF符号を用いて逆拡散し、コネクション1〜K(Kは、正の整数)の送信データを復元する
CDMA伝送方法が提供される。
この伝送法の特徴は、例えば、次の通りである。
(1)DS−CDMA、MC−CDMAを全く同様に扱うことができる。
(2)下りリンクの直交符号として知られているOVSF符号を2次元符号に拡張し、上りリンクでも使えるようにした点にあり、各ユーザの直交性を確保しながら多様な伝送レートの複数コネクションをもつ上りリンク伝送を可能としている。
(3)周波数領域等化により周波数ダイバーシチ効果が得られるので高品質伝送を実現できる。
1.OVSF符号
図1に、この伝送方法で用いるインターリーバの説明図を示す。
2次元直交拡散符号は、図示のチップインターリーバの全ての列に符号長Nチップの同一の1次元直交可変拡散率(OVSF、Orthogonal Variable Spreading Factor)符号(非特許文献4及び5、特許文献1参照)を用い、全ての行に符号長Nチップの同一の1次元OVSF符号を用いる積符号である。この2次元直交拡散符号のことを2次元OVSF符号と呼ぶ。なお、NおよびNは2のべき乗倍である。
一般に、OVSF符号は、多様なデータ速度の通信を実現する拡散符号の画期的生成法であり、世界中でよく知られている。
図2に、1次元のOVSF符号の生成法の説明図を示す。
OVSF符号は,図2のような木構造から生成され、直交符号としてよく知られているWalsh−Hadamard符号の順番を入れ替えた形となっており、Walsh関数のセットで構成される。ここでは,拡散率SFのOVSF符号木から生成されるn番目の符号系列をcSF,n(=±1)と表す。なお、図2では、SF=1、2、4、8の層までについて示しているが、SFは、これに限らず、適宜の2(mは整数)の値をとることができる。
OVSF符号は次式のような関係式が成立している。ここで、符号の真上の「−」印は符号反転を表す。これより、2n番目の符号は拡散率がその半分でn番目の符号系列を繰り返した系列となるので、2周期符号となる。
Figure 2006197519
OVSF符号は、異なる拡散率のコード同士でも直交する。すなわち、同じ層に属する符号同士は、互いに直交し、さらに、異なる層に属する符号同士は、互いに木構造上の親子の関係でない限り、互いに直交する。本実施の形態では、OVSF符号において、相互に直交する符号を選択して、CDMA伝送に用いることができる。
2.第1の実施の形態
(概要)
本実施の形態の伝送法の特徴は、特に、以下の通りである。
送信側では、
(1)符号長N×Nチップの2次元OVSF符号を用いて送信データを拡散する。
(2)ブロックチップインターリーバを用いてチップ順を交錯して送信する。
受信側では、
(3)逆チップインターリーブを行ってチップ順をもとに戻し、
(4)符号長Nの1次元OVSF符号で逆拡散して他ユーザ干渉を除去し、
(5)周波数領域等化を行って自己のチップ間干渉を低減したのち、
(6)符号長Nの1次元OVSF符号で逆拡散してコネクション毎の送信データを復元する。
このような伝送法により、各ユーザの直交性を保持しながら、多様な伝送レートの複数コネクションをもつユーザを多重可能とするとともに、周波数ダイバーシチ効果を得て高品質な上りリンク伝送を実現できる。
まず、一例として、DS−CDMAを対象にして説明する。なお、本実施の形態は、これに限らず、様々な方式のCDMAに適用することができる。
各ユーザの送信側では、通常のDS−CDMAのように送信データを拡散する。このときに用いるのが拡散符号であるが、これまでの上りリンクでは各ユーザを直交させることをあきらめていたので、各ユーザごとに異なる長周期ランダム符号が用いられていた。本実施の形態では、拡散符号に、符号長がN×Nチップの2次元OVSF符号を用い、さらに、2次元OVSF符号とスクランブル符号とを乗積した符号を用いることができる。符号長Nの1次元OVSF符号はユーザ多重に、符号長Nの1次元OVSF符号は複数コネクション多重に用いられる。符号長Nの1次元OVSF符号の拡散率SFはN/2である(n=0、1、2、3…は正の整数)。もし全てのユーザの拡散率が同じでN/2であれば、N/2個のユーザを干渉なしに多重できる。符号長Nの1次元OVSF符号の拡散率SFはN/2である(m=0、1、2、3…は正の整数)。もし全てのコネクションの拡散率がN/2であれば、1ユーザあたりN/2個のコネクションを干渉なしに多重できる。チップレートがRであるとき、1コネクションあたりの標準の送信データレートはR/Nであり、それ以下のデータレートでは1データシンボルあたり複数の列を占有する(つまり、データレートはR/Nの2のべき乗分の1である)。それ以上のデータレートでは1データシンボルあたり1つの列を部分的に占有する(つまり、データレートはR/Nの2のべき乗倍になる)。最低データレートはR/(N×N)であり、最大の伝送レートはRである。
(送信側の構成)
図3に、送信装置の第1の実施の形態の構成図を示す。
送信装置は、拡散部1及び2、OVSF符号発生部3、スクランブル符号発生部4、チップインターリーバ5、ガードインターバル挿入部(+GI)6、送信部7を備える。拡散部1は、乗算器11−1〜11−K、12、加算器13を備え、インターリーバの各行の要素を生成する。拡散部2は、乗算器14、15を備え、インターリーバの各列の要素を生成する。なお、行及び列はそれぞれ逆としてもよい。また、コネクション共通のスクランブル符号(符号長Nチップ)、全ユーザ共通のスクランブル符号(符号長Nチップ)に関する構成(乗算器13、15)の構成順序を変更したり、それらを削除することができる。
例えば、無線端末等の送信側では、OVSF符号発生部3は、インターリーバの行に対応する、コネクション毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号と、インターリーバの列に対応する、ユーザ毎に固有の符号長Nチップの1次元OVSF符号とを発生する。
拡散部1では、乗算器11−1〜11−Kが、OVSF符号発生部3から出力された符号長Nチップの1次元OVSF符号を用いて、コネクション1〜K(Kは整数)の送信データをそれぞれ拡散する。符号長Nチップの1次元OVSF符号はコネクション毎に固有な直交符号で、チップレートはRの1/Nである。加算部12が、全てのコネクションのチップ系列を合成したのち、乗算部13は、全コネクション共通のスクランブル符号を乗積してスクランブル処理を行う。このスクランブル符号は、スクランブル符号発生部4から与えられ、このスクランブル符号の符号長とチップレートはそれぞれ、NチップとR/Nである。
つぎに、拡散部2では、OVSF符号発生部3から出力された、ユーザ固有の符号長Nチップの1次元OVSF符号を乗算器14により乗算し、また、スクランブル符号発生部4から出力された全ユーザ共通の符号長Nチップのスクランブル符号を乗算器15により乗積する。それらのチップレートはRである。
なお、各OVSF符号及びスクランブル符号については、基地局又は制御局等が符号を管理している。OVSF符号発生部3及びスクランブル符号発生部4は、どのOVSF符号及びどのスクランブル符号をそれぞれ使うかを指示する制御信号が、基地局又は制御局等から伝送され、入力される。OVSF符号発生部3は、符号長Nチップの1次元OVSF符号について、OVSF符号の木構造に従い、他の符号長Nチップの1次元OVSF符号と、相互に同一枝又は幹に属する従属関係を排除して、相互に直交する符号を選択して発生する。同様に,符号長Nチップの1次元OVSF符号について、OVSF符号の木構造に従い、他の符号長Nチップの1次元OVSF符号と、相互に同一枝又は幹に属する従属関係を排除して、相互に直交する符号を選択して発生する。Nチップの1次元OVSF符号と符号長Nチップの1次元OVSF符号との間には何の制約もない。ただし、K個のコネクションを多重するために用いるK個のNチップの1次元OVSF符号はお互いに直交していなければならない。また、複数(例えばU人)ユーザを多重するためのU個のNチップの1次元OVSF符号はお互いに直交していなければならない。さらに、スクランブル符号発生部4は、各OVSF符号と擬似直交する符号を用いることができる。ここで擬似直交とは、直交はしないものの直交に近いくらいに低い相関を有することをいう。なお、OVSF符号及びスクランブル符号の選択については、各送信装置の内部に予め定められた設定としてもよい。
つぎに、インターリーバ5でチップ順を交錯する。チップインターリーバ5は、サイズがN×Nチップのブロックインターリーバで、行数がNで列数がNである。また、チップインターリーバ5は、段数Kで、複数のデータシンボル又はビット(例えば、1ブロックのビット数分)の容量を含むようにしてもよい。チップインターリーバ3は、拡散されたチップ系列を列ごとに書き込み、行ごとに読み出す。
図4に、チップインターリーバ5の説明図を示す。この図は、1コネクションのデータシンボル系列がどのようにチップインターリーバに書き込まれるかを示す。符号長Nチップの全ユーザ共通のスクランブル符号は、N×Nチップ、K段のブロック毎に系列を更新する。これは送信チップ系列のランダム性を保つためである。
なお、図1は、列の長はNチップ、行の長さNチップのチップインターリーバであり、N,Nは図3のチップインターリーバ3のN、Nと対応する。さて、図3ではコネクションの数はKであるから、コネクション固有の長さNチップのOVSF符号の数はK個である。したがって、図4に示したように、図1のインターリーバは論理的にはK段になっているといってもよいが、実際には、「t列目、f行目」の要素には各コネクションの「t列目、f行目」の要素の和が記憶されることになるので、1枚のN×Nチップのインターリーバでもよいことになる。このような、N×Nチップでひとつ又は一つ以上のデータシンボル又はビットに対応させることができ、また、これを複数枚設けて1ブロック又は複数ブロックを記憶することもできる。また、各コネクションあたり、単にN×Nチップのインターリーバが1枚あるだけでよく、この1枚のチップインターリーバーでN×N(Rd/Rc)個のデータシンボルを書き込むことができる(ここで、Rdはデータレート、後述の図7及びその説明箇所参照。)。この理由を以下で説明する。インターリーバーの1列に含まれるチップ数はN個である。このチップレートはRcであるので、1データシンボルに含まれるチップレートがRcのチップ数はRc/Rd個になる。したがって、1列あたりに書き込むことができるデータシンボル数はN/(Rc/Rd)となる。ところでインターリーバーの列数はN個であるから、1枚のインターリーバーに書き込むことができるデータシンボル数はN×[N/(Rc/Rd)]個になる。つまり,N×N(Rd/Rc)個になる。
つぎに、ガードインターバル挿入部6は、チップインターリーバ3でチップ順を交錯された系列にその系列中の末尾等の一部をコピーして挿入する処理(ガードインターバル(GI)の挿入)を行った後、送信部7によりデータを送信する。
(多様な伝送レートのユーザの直交性を保ちつつ、1ユーザで複数同時コネクションを可能する構成)
1ユーザで複数同時コネクションを可能するための使用例は、次の通りである。
ユーザA N(11)で音声、N(10)で画像
(64チップのひとつ、 101010・・・・・10)
ユーザB N(11)で音声、N(10)で画像
(64チップの他のひとつ、 11111・・・・・11)
ただし、ここで注意しなければならないのは、NのチップレートはRcの1/Nである。
(各コネクションの送信データのレートを変える構成)
例えば、上記の例で、音声レートが画像レートの1/4の場合について例示する。なお、ここで、インターリーバの列の長さは、一例として64チップである。また、画像レートはチップレートRcの128分の1、音声レートはそのさらに4分の1である。

ユーザA N(11001100)で音声、N(10)で画像
(64チップのひとつ、 101010・・・・・10)
ユーザB N(11001100)で音声、N(10)で画像
(64チップの他のひとつ、 11111・・・・・11)
(受信側)
図5に、受信装置の第1の実施の形態の構成図を示す。
受信装置は、逆拡散部21及び22、OVSF符号発生部23、スクランブル符号発生部24、チップインターリーバ25、ガードインターバル除去部(−GI)26、受信部27、等化部29を備える。逆拡散部21は、乗算器31−1〜31−K、32、Σ部(チップ加算部)33−1〜33−Kを備え、インターリーバの各行の要素に対応する。逆拡散部22は、乗算器34、35、Σ部(チップ加算部)36を備え、インターリーバの各列の要素に対応する。なお、行及び列はそれぞれ逆としてもよい。また、コネクション共通のスクランブル符号(符号長Nチップ)、全ユーザ共通のスクランブル符号(符号長Nチップ)に関する構成(乗算器32、34)の構成順序を変更したり、それらを削除することができる。
説明を簡単にするために、一例として、拡散率Nのユーザのデータ送受信を考える。例えば、基地局等の受信側では、受信部27により、複数移動局から送信された信号が合成されて受信される。ガードインターバル除去部26が、受信信号からGIを除去したのち、送信側と同じサイズ及び構成のN×Nチップのチップインターリーバ25が、受信データを行ごとに書き込み、列ごとに読み出す。そして、逆拡散部22では、チップインターリーバ25から読み出したデータに対して、スクランブル符号発生部24から出力された全ユーザ共通のスクランブル符号を乗算器34で乗積し、そのあと、OVSF符号発生部23から出力された、受信したいユーザ固有の符号長がNチップの1次元OVSF符号を乗算器35により乗積し、拡散率に相当するNチップ分をΣ部(チップ加算部)36において加算することにより逆拡散する。このような逆拡散過程で他ユーザの信号は除去される。こうすると、複数コネクションが符号多重されたチップレートがRの1/NのCDMAチップ系列が得られる。
さて、このチップ系列はチップ間干渉を含んでいる。そこで、等化部29が、S/P変換、N−ポイントFFT、周波数領域等化(重み乗算)、N−ポイントIFFT、P/S変換の各処理を行って、この干渉を取り除く等化処理を行う。周波数領域等化としては、例えば、最小平均2乗誤差(MMSE)等化を用いることができる(非特許文献6及び7)。周波数領域等化のあとのデータに対して、逆拡散部21では、スクランブル符号発生部24から出力された符号長がNチップの全コネクション共通のスクランブル符号を乗算器32で乗積して逆スクランブル処理を行ったあと、OVSF符号発生部23から出力された、コネクション固有の1次元OVSF符号を乗算器31−1〜31−Kで乗算することにより逆拡散してコネクション毎のデータを復元する。なお、適宜、Σ部33−1〜33−Kを設けてもよい。
3.第2の実施の形態
(多様な伝送レートのユーザの直交性を保つための使用例及び具体的構成)
図6に、送信装置の第2の実施の形態の構成図を示す。
この送信装置は、第1の実施の形態において、各コネクションの送信データ入力部(乗算器11−1〜11−Kの前段)に、連続するデータをブロック化するためのブロック化部8−1〜8−Kをさらに備えたものであり、他の同一符号の構成は第1の実施の形態と同様である。ブロック化部8−1〜8−Kにより、データレートは、Rc/Nの2のべき乗倍、2のべき乗分の1が可能となる。
図7に、チップインターリーバに書き込まれる、1コネクションのデータシンボル系列についての説明図を示す。
ここで、一例として、コネクション数が1個であるとする。図7(a)は長さがNチップのOVSF符号を用いて送信データレートがRc/Nのデータシンボル系列を送信する場合である。データレートがRc/Nのとき、1データシンボルはインターリーバのちょうど1列分になる。
図7(b)は、データレートがRc/Nの半分であるときの例である。1データシンボルは、2列分を用いて送信されることになる。つまり、2回同じデータシンボルを繰り返すと言うことになる。
また、図7(c)は、データレートがRc/Nの2倍であるときの例である。1データシンボルは、半列分を用いて送信されることになる。
したがって、ブロック化部8−1〜8−Kにより形成されるブロックの長さは、データレートがRdであればN×[Rd/(Rc/N)]個のデータシンボルを1ブロックとすれば良い。この1ブロック分のデータシンボルがインターリーバ3に書き込まれることになる。
図8に、受信装置の第2の実施の形態の構成図を示す。
受信側では、逆拡散され復元された送信データを第1及び第2の要素によりブロック化する逆ブロック化部28−1〜28−Kをさらに備えたものであり、他の同一符号の構成は第1の実施の形態と同様である。逆ブロック化部28−1〜28−Kにより、ブロック化されたデータを元のデータに戻す。
4.第3の実施の形態
(OVSF符号NとNをひとつの符号として乗算する構成)
図9に、送信装置の第3の実施の形態の構成図を示す。
上述の実施の形態では、拡散部1及び2でOVSF符号NとNをそれぞれ乗算して拡散処理したが、これらのOVSF符号は、線形演算であるので、まとめることが可能である。そこで、図9のように、コネクション固有のOVSF符号(Nチップ)とユーザ固有のOVSF符号(Nチップ)とを乗積した符号(符号長N×Nチップの2次元OVSF符号)をひとつの拡散部50で乗算して拡散することができる。
この送信装置は、図示のように、OVSF符号発生部3から与える符号が複合符号となり、拡散部50により拡散処理が行われるものであり、他の同一符号の構成は第1の実施の形態と同様である。なお、第2の実施の形態と同様に、ブロック化部8−1〜8−Kを各コネクションの入力に備えることもできる。
なお、コネクション共通のスクランブル符号(Nチップ)と全ユーザ共通のスクランブル符号(Nチップ)とを乗積した符号をひとつの乗算器が乗算して、拡散してもよい。さらに、コネクション固有のOVSF符号(Nチップ)とコネクション共通のスクランブル符号(Nチップ)とを乗積した符号、ユーザ固有のOVSF符号(Nチップ)と全ユーザ共通のスクランブル符号(Nチップ)とを乗積した符号等の適宜の複数の符号を乗積した符号を用いてもよい。なお、コネクション共通のスクランブル符号(符号長Nチップ)及び/又は全ユーザ共通のスクランブル符号(符号長Nチップ)に関する構成を削除することもできる。
なお、第2の実施の形態と同様に、ブロック化部8−1〜8−Kを各コネクションの出力に備えることもできる。
図10に、受信装置の第3の実施の形態の構成図を示す。
この受信装置は、OVSF符号発生部23から与える符号が複合符号となり、逆拡散部51により拡散処理が行われるものであり、他の同一符号の構成は第1の実施の形態と同様である。なお、第2の実施の形態と同様に、逆ブロック化部28−1〜28−Kを各コネクションの出力に備えることもできる。
図11に送信装置の第3の実施の形態の変形例の構成図を示す。
送信装置では、さらに、コネクション固有のOVSF符号(符号長Nチップ)とユーザ固有のOVSF符号(符号長Nチップ)、さらにコネクション共通のスクランブル符号(符号長Nチップ)と全ユーザ共通のスクランブル符号(符号長Nチップ)を乗算した「ユーザ・コネクション固有の複合符号」を用いることも可能である。ここで、コネクション固有のOVSF符号およびスクランブル符号(符号長Nチップ)のチップレートはRcの1/Nである。
この送信装置は、図示のように、OVSF符号発生部56からユーザ・コネクション固有の複合OVSF符号が与えられ、拡散部55はこのOVSF符号を乗算部11−1〜11−Kにより送信データに乗積する。
なお、第2の実施の形態と同様に、ブロック化部8−1〜8−Kを各コネクションの出力に備えることもできる。
図12に、受信装置の第3の実施の形態の変形例の構成図を示す。
この受信装置は、OVSF符号発生部58から与える符号が複合符号となり、逆拡散部57により拡散処理が行われるものであり、他の同一符号の構成は第1の実施の形態と同様である。なお、第2の実施の形態と同様に、逆ブロック化部28−1〜28−Kを各コネクションの出力に備えることもできる。
5.MC−CDMAの場合の発明
図13及び14に、送信装置及び受信装置の第4の実施の形態の構成図をそれぞれ示す。
つぎに、DS−CDMAで説明した本実施の形態を、MC−CDMAに適用した実施の形態を説明する。このときは、図示のように、送信側に、MC−CDMA信号を生成するための構成であるNポイントIFFT100が必要である。受信側では、DS−CDMAのNポイント周波数領域等化のブロック(等化部129)にあるNポイントIFFTが不要になる。MC−CDMAでは、N×Nチップのブロックインターリーバの各行のN個の成分がN個のサブキャリアにマッピングされて送信されることになる。
なお、第2の実施の形態と同様に、ブロック化部8−1〜8−Kを各コネクションの出力に備えることもできる。また、第2の実施の形態と同様に、逆ブロック化部28−1〜28−Kを各コネクションの出力に備えることもできる。
6.送受信装置
CDMA送受信装置は、上述の送信装置と受信装置の両方の構成を備えることで実行可能である。なお、OVSF符号発生部3及び23等を共用し、また、スクランブル符号発生部4及び24等を共用することができる。
本発明は、次世代無線通信の上り伝送方式の重要な候補となる可能性がある。
伝送方法で用いるインターリーバの説明図。 1次元のOVSF符号の生成法の説明図。 送信装置の第1の実施の形態の構成図。 チップインターリーバ5の説明図。 受信装置の第1の実施の形態の構成図。 送信装置の第2の実施の形態の構成図。 チップインターリーバに書き込まれる、1コネクションのデータシンボル系列についての説明図。 受信装置の第2の実施の形態の構成図。 送信装置の第3の実施の形態の構成図。 受信装置の第3の実施の形態の構成図。 送信装置の第3の実施の形態の変形例の構成図。 受信装置の第3の実施の形態の変形例の構成図。 送信装置の第4の実施の形態の構成図。 受信装置の第4の実施の形態の構成図。
符号の説明
1 拡散部(インターリーバの各行の要素を生成)
2 拡散部(インターリーバの各列の要素を生成)
3、23 OVSF符号発生部
4、24 スクランブル符号発生部
5、25 N×Nチップのインターリーバ
6 ガードインターバル挿入部(+GI)
7 送信部
21、22 逆拡散部
26 ガードインターバル除去部(−GI)
27 受信部
29 等化部

Claims (24)

  1. 第1次元に対応し、ユーザ毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号と、第2次元に対応し、コネクション毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号とを発生する送信側OVSF符号発生部と、
    前記送信側OVSF符号発生部から出力された符号長Nチップの1次元OVSF符号及び符号長Nチップの1次元OVSF符号による符号長N×Nチップの2次元OVSF符号を用いて、コネクション1〜K(Kは、正の整数)の送信データを拡散するための拡散部と、
    前記拡散部により拡散されたチップ系列を第1次元ごとに書き込み及び第2次元ごとに読み出すことにより、チップ順を交錯して送信データを出力するための、N×Nチップのブロックを含む送信側インターリーバと
    を備えたCDMA送信装置。
  2. 符号長Nチップの1次元OVSF符号及び符号長Nチップの1次元OVSF符号による符号長N×Nチップの2次元OVSF符号を用いて、拡散されたコネクション1〜K(Kは、正の整数)の送信データを受信するためのCDMA受信装置であって、
    第1次元に対応し、ユーザ毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号と、第2次元に対応し、コネクション毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号とを発生する受信側OVSF符号発生部と、
    受信データである拡散されたチップ系列を、第2次元ごとに書き込み及び第1次元ごとに読み出すことによりチップ順を交錯して出力するための、送信側と同構成のN×Nチップのブロックを含む受信側インターリーバと、
    前記受信側インターリーバから読み出されたチップ系列を、前記受信側OVSF符号発生部から出力された符号長Nチップの1次元OVSF符号及び符号長Nチップの1次元OVSF符号による符号長N×Nチップの2次元OVSF符号を用いて逆拡散し、コネクション1〜K(Kは、正の整数)の送信データを復元するための逆拡散部と
    を備えたCDMA受信装置。
  3. 第1次元に対応し、ユーザ毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号と、第2次元に対応し、コネクション毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号とを発生するOVSF符号発生部と、
    前記OVSF符号発生部から出力された符号長Nチップの1次元OVSF符号及び符号長Nチップの1次元OVSF符号による符号長N×Nチップの2次元OVSF符号を用いて、コネクション1〜K(Kは、正の整数)の送信データを拡散するための拡散部と、
    前記拡散部により拡散されたチップ系列を第1次元ごとに書き込み及び第2次元ごとに読み出すことにより、チップ順を交錯して送信データを出力するための、N×Nチップのブロックを含む送信側インターリーバと、
    受信データである拡散されたチップ系列を、第2次元ごとに書き込み及び第1次元ごとに読み出すことによりチップ順を交錯して出力するための、送信側と同構成のN×Nチップのブロックを含む受信側インターリーバと、
    前記受信側インターリーバから読み出されたチップ系列を、前記OVSF符号発生部から出力された符号長Nチップの1次元OVSF符号及び符号長Nチップの1次元OVSF符号による符号長N×Nチップの2次元OVSF符号を用いて逆拡散し、コネクション1〜K(Kは、正の整数)の送信データを復元するための逆拡散部と
    を備えたCDMA送受信装置。
  4. 前記送信側OVSF符号発生部は、相互に直交する符号長Nチップの1次元OVSF符号と符号長Nチップの1次元OVSF符号を個別に発生し、
    前記拡散部は、コネクションごとに符号長Nチップの1次元OVSF符号を乗算するために各コネクションに対して設けられた複数の第1乗算器と、符号長Nチップの1次元OVSF符号を乗算するための第2乗算器とを備えた請求項1に記載のCDMA送信装置又は請求項3に記載のCDMA送受信装置。
  5. 前記送信側OVSF符号発生部は、相互に直交する符号長Nチップの1次元OVSF符号と符号長Nチップの1次元OVSF符号との積である符号長N×Nチップの2次元OVSF符号を発生し、
    前記拡散部は、コネクションごとに前記2次元OVSF符号を乗算するために各コネクションに対して設けられた複数の乗算器を備えた請求項1に記載のCDMA送信装置又は請求項3に記載のCDMA送受信装置。
  6. 前記送信側OVSF符号発生部は、各前記1次元OVSF符号と相互に擬似直交する、全てのコネクション共通の符号長Nチップのスクランブル符号、又は、全てのユーザ共通の符号長Nチップのスクランブル符号、又は、全てのコネクション共通且つ全てのユーザ共通の符号長N×Nチップのスクランブル符号のいずれかを、前記2次元OVSF符号にさらに乗積した2次元OVSF符号を発生することを特徴とした請求項5記載のCDMA送信装置又はCDMA送受信装置。
  7. 各コネクションの送信データを、符号長Nチップ及び符号長Nチップに従い、且つ、伝送レートに従いブロック化するために、各コネクションに対して設けられた複数のブロック化部をさらに備えた請求項1に記載のCDMA送信装置又は請求項3に記載のCDMA送受信装置。
  8. 全てのコネクション共通の符号長Nチップのスクランブル符号、又は、全てのユーザ共通の符号長Nチップのスクランブル符号、又は、全てのコネクション共通且つ全てのユーザ共通の符号長N×Nチップのスクランブル符号のいずれかを発生するスクランブル発生器と、
    前記スクランブル発生器からの出力をチップ系列に乗積してスクランブル処理するための乗算器と
    をさらに備えた請求項1に記載のCDMA送信装置又は請求項3に記載のCDMA送受信装置。
  9. 前記インターリーバでチップ順を交錯された系列にその系列中の一部をコピーして挿入する処理を行うための送信側ガードインターバル部をさらに備えた請求項1に記載のCDMA送信装置又は請求項3に記載のCDMA送受信装置。
  10. 前記送信側OVSF符号発生部は、各コネクションの伝送速度に応じて、第1のコネクション固有の第1の符号長Nf1チップの1次元OVSF符号と、これとチップ数又はレートが異なる第2のコネクション固有の第2の符号長Nf2チップの1次元OVSF符号を発生し、
    前記拡散部は、第1及び第2のコネクションごとに、それぞれ、第1の符号長Nf1チップの1次元OVSF符号と第2の符号長Nf2チップの1次元OVSF符号を乗算するために各コネクションに対して設けられた複数の乗算器を備えた請求項1に記載のCDMA送信装置又は請求項3に記載のCDMA送受信装置。
  11. MC−CDMA信号を生成するためのNポイントIFFTをさらに備えた請求項1に記載のCDMA送信装置又は請求項3に記載のCDMA送受信装置。
  12. 前記受信側OVSF符号発生部は、符号長Nfチップの1次元OVSF符号と符号長Nチップの1次元OVSF符号を個別に発生し、
    前記拡散部は、コネクションごとに符号長Nチップの1次元OVSF符号を乗算するために各コネクションに対して設けられた複数の第1乗算器と、符号長Nチップの1次元OVSF符号を乗算するための第2乗算器とを備えた請求項2に記載のCDMA受信装置又は請求項3に記載のCDMA送受信装置。
  13. 前記受信側OVSF符号発生部は、符号長Nチップの1次元OVSF符号と符号長Nチップの1次元OVSF符号との積であるN×Nチップの2次元OVSF符号を発生し、
    前記拡散部は、コネクションごとに前記2次元OVSF符号を乗算するために各コネクションに対して設けられた複数の乗算器を備えた請求項2に記載のCDMA受信装置又は請求項3に記載のCDMA送受信装置。
  14. 前記受信側OVSF符号発生部は、各前記1次元OVSF符号と相互に擬似直交する、全てのコネクション共通の符号長Nチップのスクランブル符号、又は、全てのユーザ共通の符号長Nチップのスクランブル符号、又は、全てのコネクション共通且つ全てのユーザ共通の符号長N×Nチップのスクランブル符号のいずれかを、前記2次元OVSF符号にさらに乗積した2次元OVSF符号を発生することを特徴とした請求項13に記載のCDMA受信装置又はCDMA送受信装置。
  15. 各コネクションの受信データを、符号長Nチップ及び符号長Nチップに従い、且つ、伝送レートに従い逆ブロック化して各コネクションの送信データを復元するために、各コネクションに対して設けられた複数の逆ブロック化部をさらに備えた請求項2に記載のCDMA受信装置又は請求項3に記載のCDMA送受信装置。
  16. 全てのコネクション共通の符号長Nチップのスクランブル符号、又は、全てのユーザ共通の符号長Nチップのスクランブル符号、又は、全てのコネクション共通且つ全てのユーザ共通の符号長N×Nチップのスクランブル符号のいずれかを発生するスクランブル発生器と、
    前記スクランブル発生器からの出力をチップ系列に乗積して逆スクランブル処理するための乗算器と
    をさらに備えた請求項2に記載のCDMA受信装置又は請求項3に記載のCDMA送受信装置。
  17. 前記インターリーバでチップ順を交錯された系列にその系列中の一部をコピーして挿入したガードインターバルを除去する処理を行うための受信側ガードインターバル部をさらに備えた請求項2に記載のCDMA受信装置又は請求項3に記載のCDMA送受信装置。
  18. 前記送信側OVSF符号発生部は、各コネクションの伝送速度に応じて、第1のコネクション固有の第1の符号長Nf1チップの1次元OVSF符号と、これとチップ数又はレートが異なる第2のコネクション固有の第2の符号長Nf2チップの1次元OVSF符号を発生し、
    前記逆拡散部は、第1及び第2のコネクションごとに、それぞれ、第1の符号長Nf1チップの1次元OVSF符号と第2の符号長Nf2チップの1次元OVSF符号を乗算するために各コネクションに対して設けられた複数の乗算器を備えた請求項2に記載のCDMA受信装置又は請求項3に記載のCDMA送受信装置。
  19. MC−CDMA信号を復元するためのNポイントFFTをさらに備えた請求項2に記載のCDMA受信装置又は請求項3に記載のCDMA送受信装置。
  20. 第1次元に対応し、ユーザ毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号と、第2次元に対応し、コネクション毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号とを発生し、
    前記符号長Nチップの1次元OVSF符号及び前記符号長Nチップの1次元OVSF符号による符号長N×Nチップの2次元OVSF符号を用いて、コネクション1〜K(Kは、正の整数)の送信データを拡散し、
    拡散されたチップ系列を、N×Nチップのブロックを含む送信側インターリーバにより、第1次元ごとに書き込み及び第2次元ごとに読み出すことにより、チップ順を交錯して送信データを出力する
    CDMA伝送方法。
  21. 符号長Nチップの1次元OVSF符号及び符号長Nチップの1次元OVSF符号による符号長N×Nチップの2次元OVSF符号を用いて、拡散されたコネクション1〜K(Kは、正の整数)の送信データを受信するためのCDMA伝送方法であって、
    第1次元に対応し、ユーザ毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号と、第2次元に対応し、コネクション毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号とを発生し、
    受信データである拡散されたチップ系列を、送信側と同構成のN×Nチップのブロックを含む受信側インターリーバにより、第2次元ごとに書き込み及び第1次元ごとに読み出すことによりチップ順を交錯して出力し、
    前記受信側インターリーバから読み出されたチップ系列を、前記符号長Nチップの1次元OVSF符号及び前記符号長Nチップの1次元OVSF符号による符号長N×Nチップの2次元OVSF符号を用いて逆拡散し、コネクション1〜K(Kは、正の整数)の送信データを復元する
    CDMA伝送方法。
  22. 第1次元に対応し、ユーザ毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号と、第2次元に対応し、コネクション毎に固有な直交符号である符号長Nチップの1次元OVSF符号とを発生し、
    前記符号長Nチップの1次元OVSF符号及び前記符号長Nチップの1次元OVSF符号による符号長N×Nチップの2次元OVSF符号を用いて、コネクション1〜K(Kは、正の整数)の送信データを拡散し、
    拡散されたチップ系列を、N×Nチップのブロックを含む送信側インターリーバにより、第1次元ごとに書き込み及び第2次元ごとに読み出すことにより、チップ順を交錯して送信データを出力し、
    受信データである拡散されたチップ系列を、送信側と同構成のN×Nチップのブロックを含む受信側インターリーバにより、第2次元ごとに書き込み及び第1次元ごとに読み出すことによりチップ順を交錯して出力し、
    前記受信側インターリーバから読み出されたチップ系列を、前記符号長Nチップの1次元OVSF符号及び前記符号長Nチップの1次元OVSF符号による符号長N×Nチップの2次元OVSF符号を用いて逆拡散し、コネクション1〜K(Kは、正の整数)の送信データを復元する
    CDMA伝送方法。
  23. 前記符号長Nチップの1次元OVSF符号は、OVSF符号の木構造に従い、他の符号長Nチップの1次元OVSF符号と、相互に同一枝又は幹に属する従属関係を排除して、相互に直交する符号であることを特徴とし、
    前記符号長Nチップの1次元OVSF符号は、OVSF符号の木構造に従い、他の符号長Nチップの1次元OVSF符号と、相互に同一枝又は幹に属する従属関係を排除して、相互に直交する符号であることを特徴とする請求項20乃至22のいずれかに記載のCDMA伝送方法。
  24. スクランブル符号は、各1次元OVSF符号と擬似直交する符号であることを特徴とする請求項20乃至23のいずれかに記載のCDMA伝送方法。

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