JP2006193242A - 移送台用ローラー - Google Patents
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Abstract
【課題】独立した移送台として、または載置棚に組み付けて載置棚を移送台として機能させて物品の移動を便利にし、作業員の肉体的労力負担を軽減して作業能率の向上を図り、また、廃材のリサイクル利用により、資源を有効利用が図られる移送台用ローラーを提供する。
【解決手段】台枠2の対向する側枠2a間に両端部を支持させて物品の移送方向に並列状に配装した複数の支軸4と、該支軸4上に複数のローラー体5を間隔を採って緩装した移送台1用のローラー3であって、前記支軸4及びローラー体5が、それぞれに所定の厚みを有する紙管かるなる。
【選択図】図1
【解決手段】台枠2の対向する側枠2a間に両端部を支持させて物品の移送方向に並列状に配装した複数の支軸4と、該支軸4上に複数のローラー体5を間隔を採って緩装した移送台1用のローラー3であって、前記支軸4及びローラー体5が、それぞれに所定の厚みを有する紙管かるなる。
【選択図】図1
Description
本発明は、物品を移動させる際に使用する移送台用ローラーに関するものであり、さらに詳しくは、手軽に使用できて、狭まい場所への物品の移動を容易にする移送台用ローラーに関するものである。
従来より、工場等において比較的重たい物品を移動させる場合、置き場所を少し移動させるだけでも目的を達成する場合でも、数多くの物品を人力に頼って移動させるとなると、同じ動作の繰り返しとなって時間も掛かり、作業員の労力負担が大きくなる。そこで、作業の能率向上と省力化を図るために、物品の移動を容易に行うための補助具として、ローラコンベアやコロが使用されている。
ローラコンベアは一対の細長い支持体間に多数のローラー体を平行に軸支して構成され、それらのローラー体上に物品を載せて押し、ローラー体の回転を利用して移動させるものであるが、汎用のローラコンベアとしては、重量が大きく高価になると共に、取り扱い難く、手軽には使用できないという問題がある。
一方、コロは細長い管体または棒体からなり、物品の移動(運搬)には、移動面上に複数のコロを平行に並べ、その上に物品を載せて押し、コロのコロガリ摩擦を利用して移動させるもので、構造が簡単で保管等も容易であるために、重量物の移動には多用されている。
例えば、工場等におけるこの種のコロの使用例としては、段階状に設備された載置棚に対し、比較的重たい物品を出し入れするような時に、物品の収納位置が載置棚の奥まったところであったりして、この収納位置からの物品を出し入れを、一人の作業者でするような作業でコロを使用すると、移動面(載置面)に置かれたコロ上に載った物品を押すだけで、載置棚の奥まった収納位置からの物品の出し入れ作業を無難にこなすことができて便利なものである。
しかしながら、前記するように、コロを使用して物品を載置棚の奥まった収納位置まで移動させるような場合、物品の移動によってコロは物品と載置棚間に挟まった状態で回転し、コロも載置棚の奥方に向けて位置移動するので、物品によっては、物品移動後に、コロを載置棚の奥方に残したままでは、載置棚上の物品が不安定になることがある。このような物品では、物品の安定を図るために、物品の手前部分を持ち上げて載置棚と物品間に別のコロを挟持させるような手当てを必要とする。また、載置棚から物品を取り出した後は、使用後のコロを指定された保管場所まで戻しておく後片づけを必要とすることもある。
このように、工場等に設備された載置棚に対して、比較的重たい物品を出し入れするのに使用される従来のコロは、その使用前後の取り扱いに面倒なところがあり、しかも、コロ自体はかなりの嵩があり、複数個をまとめて使用するとなると、重量的にも軽量なものとは言えないので、いざ、目前の移動対象とされる物品を、載置棚上で少しでも楽に移動させようと思っても、コロを保管場所まで取りに行ったり、使用後の後片付け(返還)の面倒さなどを思えば、作業員が無理をしても人力に頼る移動となってしまうことが多く、これが、用意されたコロの使用頻度を低くする原因になっている。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであって、独立した移送台として、または載置棚に組み付けて載置棚をしてローラー付きの移送台として機能させて載置棚上の物品の移動を便利にし、作業員の肉体的労力負担を軽減して作業能率の向上を図り、また、廃材のリサイクル利用により安価に提供できて、資源を有効利用が図られる移送台用ローラーを提供することを目的としたものである。
上記の目的を達成するための本発明に係る移送台用ローラーは、台枠の対向する側枠間に両端部を支持させて物品の移送方向に並列状に配装した複数の支軸と、該支軸上に複数のローラー体を間隔を採って緩装した移送台用ローラーであって、前記支軸及びローラー体が、それぞれに所定の厚みを有する紙管かるなることを特徴とする。
このように構成した本発明に係る移送台用ローラーによれば、台枠に対し複数のローラーを組み付けて構成した移送台は、単体で使用するか、若しくは必要とされる数の移送台を連結状に配置して使用される。この場合の移送台は、従来のローラーコンベア同様に、ローラー上に載せた物品をローラー体の回転を利用して移動させることができて便利なものである。
また、移送台としては、そのローラー部分が、移送台の重量の大半を占めるが、本発明においては、ローラーの主要構成部分が紙管で形成されるので、移送台の軽量化が図られて取り扱く、持ち運び等にも便利で手軽に使用することかできる。
また、ローラーを構成する紙管は、工場生産される長尺シート類の巻芯等に使用された紙管の廃材を再利用するので、廃物のリサイクル利用により安価に提供でき、資源を有効利用が図られる。
さらに、台枠を段階状に設備された載置棚代わりに組み付けると、載置棚がローラー付きの移送台として機能する。従って、従来のコロを使用する場合のような煩雑な取り扱いを必要とせずに、載置棚(移送台)上における物品の移動が一人の作業員によって楽にできる。
なお、本発明に係るローラーは、廃材とされる紙管を使用するので、特に、物品の重量により曲げ応力が作用する支軸に使用する紙管の強度からして、移動対称とする物品の重量は、一人の作業員では移動させ難い程度の重たい物に制限される。
前記構成において、支軸上に緩装した複数のローラー体は、紙管を適宜の長さに輪切りして得られ、支軸上では支軸回りに遊転自在とし、支軸上で個々のローラー体は適宜の間隔を採って軸心方向の移動を可能にしている。そこで、支軸上で隣接するローラー体間の支軸に、ローラー体の移動範囲を規制する紙管からなる移動規制環を嵌着した構成にすると、支軸上で隣接するローラー体同士の接触がなく、物品移動時に各ローラー体は互いに独立的に回動して円滑な物品の移動を実現する。
本発明に係る移送台用ローラーが組み付けられる台枠については、材質的にも形態的にも、特に、制約はないが、ローラーの支軸を支持する側枠は、ローラーと一体化して軽量化を図る上から、側枠には、所定厚の段ボール積層板材から裁断した板体を使用し、対向する側枠には上端面から切り込み状に支軸端部を支持するための軸支承凹部を形成した構成にすると、複数のローラーを支持する側枠にしても、支軸から受ける荷重に見合った所要の強度が得られる設計が可能となる。しかも、側枠もローラー同様に紙材からなるので軽量化が図られて移送台を取り扱い易くする。
前記の軸支承凹部を半円形状に形成し、該軸支承凹部に合わせて紙管を半割にした軸受けを嵌着し、該軸受けを介して支軸端部を支持する構成にすると、段ボール積層板材からなる側枠に形成した軸支承凹部が軸受けによって強化され、支軸端部から軸受けに掛かる荷重は、軸受け下面を介して側枠の軸支承凹部に掛けられ、側枠の軸支承凹部における単位面積当たりの荷重負担を軽減して側枠の形態の安定性を向上する。
前記構成において、実用面からは、支軸表面とローラー体内面との滑りを良くするために、支軸表面やローラー体内面には「蝋」等がぬられることもあるが、ローラー体の両端部に、フランジ付き短管形態の保護部材を嵌着した構成にすると、支軸上におけるローラー体の回動は、支軸表面に保護部材内周面が接して回転するようになり、ローラー体内周面が保護されるので、ローラー体の耐用寿命の延長が図られる。
前記構成において、ローラー体に使用する紙管には、元来、その両端に紙管用キャップが嵌着されている。そこで、保護部材が、プラスチック資材からなる紙管用キャップの一部を切除して形成した構成にすると、保護部材にしても、紙管用キャップの廃材を再利用して得られるので、ここでも天然資源の有効利用が図られる。
本発明に係る移送台用ローラーによれば、移送台の重量の大半を占めるローラーの主要構成部分が紙管で形成されるので、移送台の軽量化が図られて取り扱く、持ち運び等にも便利で手軽に使用することかできる。
また、ローラーを構成する紙管は、シート類の巻芯等として使用される紙管の廃材を再利用するので、廃物のリサイクル利用で安価に提供でき、資源を有効利用が図られる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例に係る移送台用ローラーについて具体的に説明する。
図1は本発明に係る移送台用ローラーを組み付けた移送台の1例を示す平面図、図2は一部を欠除し、一部を断面で示す移送台の拡大正面図、図3はローラーの側面図、図4はローラー体の形成要領説明図、図5(a)は保護部材付きローラー体の一部を断面で示す側面図、(b)は同ローラ体の中央縦断面図、(c)は保護部材の形成要領説明図である。
図1に示すように、移送台1は、平面的に見て方形状をなす台枠2の対向する側枠2a間に複数個のローラー3を適宜の間隔を採り、物品の移送方向に並列状に組み付けている。
ローラー3は、図3に示すように、支軸4上に複数のローラー体5を間隔を採って緩装したもので、支軸4上で隣接するローラー体5間で支軸4に嵌着した移動規制環6によって個々のローラー体5の移動範囲を規制し、支軸4上で隣接するローラー体5同士の接触をなくし、物品移送時に互いに独立的に支軸4回りに回転するようにしている。
ローラー3の主要構成部材とされる支軸4、ローラー体5及び移動規制環6は、それぞれが所定の長さと厚みを有する紙管で形成されるもので、これらの紙管は、工場生産される長尺シート類の巻芯等に使用させた紙管の廃材(廃材紙管)を使用し、資源を有効利用して得ている。
具体的には、支軸4に使用する紙管の肉厚は、ローラー3の強度を左右するので、分厚い目の紙管が使用される。また、支軸4に使用する紙管の外径は、ローラー体5及び移動規制環6に使用する紙管の内径より若干小さ目にし、ローラー体5に使用する紙管の肉厚は、移動規制環6に使用する紙管の肉厚より分厚くし、支軸4上でローラー体5外周面を移動規制環6より高く突出させている。
前記するローラー体5と移動規制環6は、ともに紙管を適宜の長さに輪切りして得られるもので、例えば、ローラー体5は、図4に示すように紙管5′を輪切りして得ている。
複数個のローラー3が組み付けられる側枠2aは、必ずしも台枠2と一体構成とされるものではなく、実施の形態では、台枠2と側枠2aを別体構成にして台枠2の内側に側枠2aを配装している。そして、この側枠2aには、ローラー3と一体化して軽量化を図る上から、所定厚の段ボール積層板材から裁断した板体を使用し、ローラー3の支軸端部4aを落とし込み状に支持するために、対向する側枠2aには、図2に示すように、その上端面から切り込んで半円形状に軸支承凹部7を形成している。
また、この軸支承凹部7には、凹部7に合わせて紙管を半割にした軸受け8を嵌着して軸支承凹部7の部分を強化し、支軸端部4aはこの軸受け8を介して支持させている。こうして、支軸端部4aから軸受け8に掛かる荷重は、軸受け8下面から側枠2aの軸支承凹部7に掛けられて、側枠2aの軸支承凹部7における単位面積当たりの圧力負担を軽減し、側枠2aの耐用寿命の延長を図っている。
なお、軸受け8には、内径が支軸4の外径にほぼ等しい紙管を用い、側枠2aの板材厚に相当する長さで紙管を輪切りにした後、これを半割にして得ている。
前記するローラー体5に使用する紙管5′(図4参照)には、元来、その両端に、図5(c)に示す形状の紙管用キャップ9が嵌着されて紙管端部を保護している。この紙管用キャップ9はプラスチック資材からなる成型品とされ、紙管5′の中穴に密嵌状に挿入される有底筒体9aの開口縁部に、紙管端面に当接させるフランジ9bを有する。そこで、図5(c)に示すように、紙管用キャップ9の有底筒体9aの端部(底部)を切り取ると、筒体9aは両端が開放されので、これを図5(a)、(b)に示すように、保護部材10としてローラー体5の両端部に嵌着すると、支軸4上でローラー体5が回転する際に、支軸4表面には保護部材10の内面が接転してローラー体5の内面が保護されるので、ローラー体5の耐用寿命の延長が図られる。
なお、保護部材10にしても、紙管用キャップ9の廃材をリサイクル利用して簡単な加工で得られるので、ここでも天然資源の有効利用が図られる。
前記の構成において、図1に示すように、方形状の台枠2と側枠2aを一体構成にして複数個のローラー3を適宜の間隔を採って並列状に組み付けた移送台1を構成して使用すると、物品移送時に支軸4上で隣接するローラー体5同士の接触がなく、互いに独立的に支軸4回りに回転して円滑な物品の移動を実現する。
また、工場等において、段階状に設備された載置棚の一部を台枠2に転用する形で使用すると、載置棚がローラー付きの移送台として機能し、載置棚の奥まった格納位置への物品の出し入れが一人の作業員によって楽にできる。
本発明に係る移送台用ローラーの主要構成部材を形成する紙管は、シート類の巻芯等として使用された紙管の廃材を再利用するので、資源の有効利用が図られ、また、ローラーの強度面から取り扱い物品としては、重量的な制限があるにしても、工場等において、一人の作業員では直接に持ち上げることができない程度の重量物を移動させる時の補助具として、使い勝手が良く、取り扱いの容易性と便利さとが相まって多方面に使して有用なものである。
1 移送台
2 台枠
2a 側枠
3 ローラー
4 支軸
5 ローラー体
5′紙管
6 移動規制環
4a 支軸端部
7 軸支承凹部
8 軸受け
9 紙管用キャップ
9a 有底筒体
9b フランジ
10 保護部材
2 台枠
2a 側枠
3 ローラー
4 支軸
5 ローラー体
5′紙管
6 移動規制環
4a 支軸端部
7 軸支承凹部
8 軸受け
9 紙管用キャップ
9a 有底筒体
9b フランジ
10 保護部材
Claims (6)
- 台枠の対向する側枠間に両端部を支持させて物品の移送方向に並列状に配装した複数の支軸と、各支軸上に複数のローラー体を間隔を採って緩装した移送台用ローラーであって、前記支軸及びローラー体が、それぞれに所定の厚みを有する紙管かるなることを特徴とする移送台用ローラー。
- 支軸上で隣接するローラー体間の支軸に、ローラー体の移動範囲を規制する紙管からなる移動規制環を嵌着したことを特徴とする請求項1記載の移送台用ローラー。
- 側枠が、所定厚の段ボール積層板材から裁断した板体からなり、対向する側枠には上端面から切り込み状に支軸端部を支持する軸支承凹部を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の移送台用ローラー。
- 軸支承凹部を半円形状に形成し、該軸支承凹部に合わせて紙管を半割にした軸受けを嵌着し、該軸受けを介して支軸端部を支持することを特徴とする請求項3記載の移送台用ローラー。
- ローラー体の両端部に、フランジ付き短管形態の保護部材を嵌着したことを特徴とする請求項1又は2記載の移送台用ローラー。
- 保護部材が、プラスチック資材からなる紙管用キャップの一部を切除して形成したことを特徴とする請求項5記載の移送台用ローラー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005004458A JP2006193242A (ja) | 2005-01-11 | 2005-01-11 | 移送台用ローラー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005004458A JP2006193242A (ja) | 2005-01-11 | 2005-01-11 | 移送台用ローラー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006193242A true JP2006193242A (ja) | 2006-07-27 |
Family
ID=36799625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005004458A Pending JP2006193242A (ja) | 2005-01-11 | 2005-01-11 | 移送台用ローラー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006193242A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102470990A (zh) * | 2009-08-06 | 2012-05-23 | 米其林技术公司 | 用于传递和存储轮胎胎体的工作流 |
-
2005
- 2005-01-11 JP JP2005004458A patent/JP2006193242A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102470990A (zh) * | 2009-08-06 | 2012-05-23 | 米其林技术公司 | 用于传递和存储轮胎胎体的工作流 |
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