JP2006191311A - データ復号装置、データ復号方法及び通信システム - Google Patents

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Abstract


【課題】 入力されたデータからシードを探索して復号するデータ復号装置において、従来よりも消費電力とスループットを改善する。
【解決手段】 データ復号装置は、入力されたデータから探索されたシードが正しければ、そのシードを用いてデータを復号し、一方で、当該シードが誤っていれば、当該データに関する無駄な復号処理を回避するように制御する。また、データ復号装置は、シードの誤りが訂正可能な場合は訂正後のシードを用いてデータを復号する。一方で、シードの誤りが訂正不可能な場合、データ復号装置は、さらなる復号処理を回避してデータの再送要求を実行する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、データを復号化する装置、方法および通信システムに関する。
従来、送受信されるデータのセキュリティを確保するために、スクランブラとデスクランブラとが使用されることがあった。
たとえば、無線LAN規格の1つであるIEEE802.11aに準拠した送受信機の物理層(PHY)において、スクランブラ/デスクランブラ、誤り訂正符号化器/ビタビデコーダ、及びインターリーバ/デインターリーバを使用している。
一般に、スクランブラは、所定のシードを用いてデータをランダム化する。一方の、デスクランブラは、スクランブラで使用されたものと同一のシードを用いることで当該データを復号することができる。復号の際に使用されるシードは、受信したデータから探索して取得できる(特許文献1)。
特開平2−96489号公報
上記のようにシードを受信データ列から探索する手法では、伝送路においてシードを特定するための情報に誤りが発生すると、受信データ列を正しく復号できなくなってしまう。それにもかかわらず、従来は、シードが誤っていたとしても、当該シードを用いて受信データ列を復号していた。よって、無駄な電力を消費していたことになる。
また、従来は、シードの誤りによって正しくデータを復号できなかった場合には、毎回、再送要求プロシージャを実行していたが、これでは、スループットが低下してしまう。もちろん、再送要求を行うことによっても消費電力が増大してしまうことはいうまでもない。
そこで、本発明は、このような課題および他の課題の少なくとも1つを解決することを目的とする。なお、他の課題については明細書の全体を通して理解できよう。
上記課題を解決するために、本発明では、入力されたデータから探索されたシードが正しければ、そのシードを用いてデータを復号し、一方で、当該シードが誤っていれば、当該データに関する無駄な復号処理を回避するように制御する。
また、シードの誤りが訂正可能な場合は訂正後のシードを用いてデータを復号する。一方で、シードの誤りが訂正不可能な場合は、さらなる復号処理を回避してデータの再送要求を実行する。
本発明によれば、入力されたデータから探索されたシードが正しければ、そのシードを用いてデータを復号し、一方で、当該シードが誤っていれば、当該データに関する無駄な復号処理を回避するので、消費電力を節約できる利点がある。
また、シードの誤りが訂正可能な場合は訂正後のシードを用いてデータを復号し、一方で、シードの誤りが訂正不可能な場合は、さらなる復号処理を回避してデータの再送要求を実行するので、再送要求の回数を従来よりも低減でき、スループットと消費電力を改善できよう。
以下に本発明の上位概念、中位概念および下位概念の理解に役立つ一実施形態を示す。なお、以下の実施形態に含まれる概念について、そのすべてが特許請求の範囲に記載されているとは限らない。ただし、これは本発明の技術的範囲から意識的に除外したのではなく、本発明と均等の関係にあるため特許請求の範囲には記載していない場合があることを理解していただきたい。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態に係る通信システムの一例を示す図である。本通信システムは、送信側エンティティであるデータ符号化装置100と、受信側エンティティであるデータ復号装置150を含んでいる。データ符号化装置100は、通信システムのデータ送信装置と観念することができ、データ復号装置150が、通信システムのデータ受信装置と観念することができることはいうまでもない。
符号化装置100には、上位層からのデータを下位層のデータに組み立てるデータ組み立て部101と、下位層のデータを所定のシードでスクランブル処理するスクランブラ102と、シードを発生してスクランブラ102に供給するとともに、発生したシードを特定するためのシード対応情報をデータ組み立て部101に供給するシード発生部103と、誤り訂正符号化処理やインターリーブ処理などの符号化処理を実行する符号化ブロック104と、符号化データを送信する送信部105と、データ受信装置から送信される再送要求などを受信する受信部106と、再送要求に従って再送処理を実行する再送処理部107とを備えている。
図2は、実施形態に係るデータの一例を示す図である。データ組み立て部101は、MAC層などの上位層からのデータ201に対して、上述のシード対応情報202を付加するとともに、テールビットやパディングビットなどのその他のデータを付加することで、送信用のデータを組み立てる。
図1に戻って説明すると、復号装置150には、符号化側からデータを受信する受信部151と、受信されたデータに対してデインターリーブ処理やビタビ復号処理などを実行する復号ブロック152と、復号ブロック152から出力されるデータから、符号化側で使用されたシードを探索するシード探索部154と、探索されたシードに基づいて、復号ブロック152から出力されるデータをデスクランブル処理するデスクランブラ153とを備えている。なお、受信部151はデータの入力部として観念でき、かつデータの受信処理はデータの入力処理と観念できることはいうまでもない。
誤り検出/訂正部155は、シードの誤りを検出するものである。誤り検出/訂正部155は、オプションとして、シードに誤りがあった場合にその誤りを訂正する機能を備えてもよい。すなわち、誤り検出/訂正部155は、シードが誤っていた場合に、シードの誤りが訂正可能かを判定し、訂正可能であれば、シードの誤りを訂正し、訂正されたシードをデスクランブラ153に供給する。なお、訂正後のシードは、シード探索部154からデスクランブラ153に供給するように構成してもよい。誤り検出/訂正部155には、たとえば、データのスクランブル処理に使用される可能性のある複数のシードと、当該シードのそれぞれに対応するシード対応情報とを対応付けて記憶する記憶部と、受信データに含まれるシード対応情報が記憶部に記憶されているいずれかのシード対応情報に一致するか否かを判定する判定部などを含んでおり、一致するものがなければシードの誤りと判定する。
電力制御部156は、シードの誤りが訂正不可能な場合に、データの処理を担当する処理ブロックの消費電力を低減する制御回路である。たとえば、受信データの復号処理を担当する復号ブロックを停止させたり、上位層のデータ処理回路に復号処理の停止を指示したりする。
再送処理部157は、シードの誤りがあった場合、好ましくは当該誤りが訂正不可能な場合に、データの再送要求処理を実行する。送信部158は、再送要求などを符号化側に送信する送信回路である。
また、シード探索部154は、受信されたデータに含まれているシード対応情報に対応するシードを決定する。一般に、シードがn(nは1以上の整数)ビットから構成される場合、シード対応情報は、m(mはnを超える整数)ビットから構成される。たとえば、シードを7ビットとし、シード対応情報を16ビットとすれば、シード対応情報からシードを特定することが困難になりセキュリティが向上する。
図3は、実施形態に係る復号処理の例示的なフローチャートである。ステップS301において、受信部151においてデータを受信することで、復号装置150にデータ列が入力されることになる。その後、上述したように受信データは、復号ブロック152でデインターリーブ処理やビタビ復号処理が実行される。
ステップS302において、シード探索部154は、復号ブロック152からのデータについてシードの探索処理を実行しシードを取得する。たとえば、受信データから取得したシード対応情報と一致する記憶部に記憶されているシード対応情報を特定し、特定されたシード対応情報に対応するシードを記憶部から読み出すことで、シードを取得する。なお、シードの探索処理については公知の手法を採用することもできるため、ここでは簡潔に説明する。
ステップS303において、誤り検出/訂正部155は、シードの誤りを検出する。たとえば、誤り検出/訂正部155は、復号ブロック152からのデータに含まれるシード対応情報202を読み出し、読み出されたシード対応情報202が予め記憶部に記憶されているシード対応情報と一致するかを判定する。一致すればシードは正しいと判定しステップS304に進み、デスクランブラ153は、シード探索部154から供給されたシードを用いてデスクランブル処理を実行する。
一方、不一致であればシードが誤っていると判定し、ステップS305に進み、電力制御部156は、復号ブロック152の消費電力を低減したり、あるいは、上位層に復号処理に関する消費電力の低減を指示したりすることで、消費電力を節約する。消費電力の低減指示は、極端な例でいえば、さらなる復号処理の停止命令に相当しよう。このように、シードが誤っていれば、その後のデータの復号処理は無駄となるため、さらなる復号処理を回避して消費電力を節約することができる。
ステップS306において、再送処理部157は、誤り検出/訂正部155からのシード誤り信号に応じて、データの再送処理を実行する。データの再送処理いついては、非常に良く知られているので簡潔に説明にする。たとえば、データのシーケンス番号を伴う再送要求を送信部158から符号化側に送信する。これにより、データの信頼性も確保できるようになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、入力されたデータから探索されたシードが正しければ、そのシードを用いてデータを復号し、一方で、当該シードが誤っていれば、当該データに関する無駄な復号処理を回避するように制御するので、消費電力を節約できる利点がある。すなわち、従来は、シードが誤っていたとしてもさらなる復号処理を実行してしまっていたが、本実施形態では、シードが誤っていればさらなる復号処理を回避することで、スループットと消費電力を改善している。
[第2の実施形態]
図4は、実施形態に係る他の復号処理の例示的なフローチャートである。図3と共通の処理や機能には同一の参照符号を付すことで、重複した説明を省略する。
図3との違いは、消費電力の低減処理(S305)の代わりに、消費電力の増加処理(S405)をシードが正しい場合に実行する点である。すなわち、上位層の復号ブロックは、通常時、省電力モードで動作することを前提としており、シードが正しい場合にかぎり、消費電力を増加してデータの復号処理を実行するのである。このように、図4に関する復号処理についても図3の復号処理と同様の効果を奏することができる。
[第3の実施形態]
図5は、実施形態に係るさらに他の復号処理の例示的なフローチャートである。図3と共通の処理には同一の参照符号を付すことで、重複した説明を省略する。
ステップS303において、シードが誤っていれば、ステップS505に進み、誤り検出/訂正部155は、シードの誤りを訂正できるか否かを判定する。シードの誤りが訂正不可能であれば、ステップS305に進む。
一方、訂正可能であれば、ステップS506に進み、シードの誤りを訂正し、訂正後のシードをデスクランブラ153に供給する。
以上説明したように、本実施形態によれば、シードの誤りが訂正可能な場合は訂正後のシードを用いてデータを復号し、一方で、シードの誤りが訂正不可能な場合は、データの再送要求を実行するので、再送要求の回数を従来よりも低減でき、スループットと消費電力を改善できよう。もちろん、第2の実施形態に比ししてもスループットと消費電力の改善効果は大きいことはいうまでもない。
[第4の実施形態]
以下では、本発明に係る技術思想をIEEE802.11aに適用する場合を説明する。もちろん、第1ないし第3の実施形態で説明したように、本発明の技術思想は、受信データからシードを探索してデスクランブル処理する装置であれば、規格に依存することなく適用できることは言うまでもない。
図6は、実施形態に係る通信システムの一例を示す図である。データ送信装置600において、MAC(Medium Access Control)層からのデータが入力されると、スクランブラ601は、当該データを所定のシードを用いてランダマイズ処理する。
図7は、実施形態に係るスクランブラの一例を示す図である。図に示す通り、スクランブラ601は、シフトレジスタ720ないし726と、排他的論理和素子727および728とを含む。この例のスクランブラ601の生成多項式はx7+ x4+1と表現できる。
排他的論理和素子728に入力される排他的論理和素子727からの出力データは、27−1=127ビット長のデータ列である。シフトレジスタ720ないし726における7ビットのシード(初期値)によって、このデータ列の開始位置は異なる。スクランブラ601へのシードは、シードブロック602において生成されて供給される。
スクランブラ601によってスクランブル処理されたデータ列は、誤り訂正符号化するために、畳み込み符号化器603によって畳み込み符号化処理される。畳み込み符号化されたデータは、周波数軸領域の妨害低減のために、インターリーバ604によってインターリーブ処理される。
データ受信装置650においてデータ列が受信されると、まず、デインターリーバ605によって、デインターリーブ処理を実行することで、インターリーブされたデータ列を元の配列に戻すことができる。これにより、畳み込み符号化データが得られる。次に、得られた畳み込み符号化データを復号するためにビタビデコーダ606が用いられる。デコード後のデータ列(すなわち、ランダマイズ処理されたデータ列)は、デスクランブラ607において復元される。デスクランブラ607の構成は、スクランブラ601と同様の構成を採用することができる。
IEEE802.11a規格によれば、ビタビデコーダ606からの出力データからスクランブラ601において使用されたシードを探索することができる。シードの探索処理は、シード探索ブロック608で実行される。
図8は、IEEE802.11a規格におけるPPDUフレームフォーマットを示す図である。IEEE802.11a規格によれば、MAC層から入力されるPSDU(PLCP サービスデータユニット)データ807は、図8に示すようにPPDU(PHY プロトコルデータユニット)フレームフォーマット800に変換される。ここで、PLCPは、物理層コンバージェンスプロトコルを意味し、PHYは物理層を意味する。
シグナルフィールド810は、24ビット長であり、データレートを示す4ビットのレート情報801と、1ビットの予約ビット802と、オクテット単位でPSDUのデータ長を示す12ビットの長さ情報803、シグナルフィールド810のエラーチェックのための1ビットのパリティビット804と、畳み込み符号化器603を初期化するための6ビットのテールビット805から構成される。なお、MAC層はパリティビット804に誤りがある場合、データの再送要求を行うという構成を採用してもよい。
データフレーム820は、16ビットのサービスフィールド806と、可変長のPSDU807と、6ビットのテールビットと、パケットを4μsとなるようにパディングするための可変長のパディングビット809とから構成される。
図9は、サービスフィールドの構成を示す図である。先頭の7ビットはスクランブラを初期化するために使用されスクランブラ初期化情報901である。残りの9ビットは、予約ビット902である。スクランブラ初期化情報901は、ある特定のシードと一対一に対応するデータ列(上述のシード対応情報に相当する。)が格納される。受信データに含まれるスクランブラ初期化情報901によって、シード探索ブロック608は、シードを探索することができる。
図10は、シードとシード対応情報との対応関係(テーブル)の一例を示す図である。IEEE802.11a規格によれば、スクランブラ601のシードと、それに対応するスクランブラ初期化情報と予約ビットとが一対一に規定されている。サービスフィールド1000は、上述したように16ビット長であるので、とりうるデータ列は216=65536通りある。しかしながら、実際には127通りのデータ列以外は誤ったデータ列となる。これは、シードとシード対応情報とが一対一の対応関係を有していることに起因する。すなわち、シードが127通りしか存在しなければ、それに対応付けられたサービスフィールドのデータ列(シード対応情報)も127通りしか存在しないのである。
本実施形態におけるシードの誤り検出ブロック631は、受信したサービスフィールドのデータ列を、メモリ上に記憶されている127通りの正しいデータ列と比較することで誤りを検出する。すなわち、受信したサービスフィールドのデータ列が、メモリ上に記憶されているいずれかのデータ列に一致すれば、シードに誤りはなく、一方、一致するものがなければシードが誤っていることになる。なお、本明細書において、シードの誤りとは、厳密には、受信したサービスフィールドのデータ列、すなわちシード対応情報が伝送路上で誤ってしまったこと、すなわち、シード対応情報に対応するシードが存在しないことを意味することになる。
次に本実施形態に係る復号処理について説明する。図6において、ビタビ復号されたデータは、デスクランブラ607、シード探索ブロック608およびシード誤り検出ブロック631に入力される。シード誤り検出ブロック631は、サービスフィールドに誤りがないか否かを、上述したような手法により判定する。
シード誤り検出ブロック631は、シードに誤りがなければ、シード探索ブロック608にイネーブル信号を出力する。イネーブル信号が入力されたシード探索ブロック608は、サービスフィールドのデータ列(シード対応情報)に対応するシードを上述のメモリに記憶されているテーブルから読み出し、読み出したシードをデスクランブラ607に出力する。これによって、デスクランブラ607は、受信データをデスクランブル処理することができる。
一方、サービスフィールドに誤りがある場合、シード誤り検出ブロック631は、誤り検出信号を出力する。この誤り検出信号は、たとえば、MAC層の復号回路等に供給される。誤り検出信号が入力されたMAC層の復号回路は、さらなる復号処理を停止し、消費電力を節約する。その一方で、不図示の再送要求ブロックによってデータ列の再送要求が送信される。
図11は、実施形態に係るシード誤り検出ブロックの例示的なブロック図である。シリアル/パラレル変換器1101は、入力されたデータ列を16ビットデータに変換し、データ比較器1102に出力する。データ比較器1102は、シリアル/パラレル変換器1101から入力されたデータ列と、メモリ1103から入力される上述のテーブルに含まれるデータ列とを比較する。一致するデータ列がテーブルに存在した場合、データ比較器1102は、イネーブル信号を出力し、一致するデータ列がテーブルに存在しない場合、シード誤り検出信号を出力する。
以上説明しように、本実施形態によれば、入力されたサービスフィールドのデータ列に基づいて探索されたシードが正しければ、シード誤り検出ブロック608は、イネーブル信号をシード探索ブロック608に出力することで、スクランブラ607はシード探索ブロックから出力されるシードを用いてデータを復号することができる。一方で、当該シードが誤っていれば、シード誤り検出ブロック608は、シード誤り検出信号を上位層の復号ブロック等に出力することで、当該データに関する無駄な復号処理を実行しないように制御することができる。これによって、消費電力を節約できるようになる。
[第5の実施形態]
第4の実施形態と同様に、便宜上、IEEE802.11a規格に沿って、本実施形態に係る発明を説明する。
図10に示したテーブルには、符号間最小距離dmin=3となるような16ビット長の127個のデータ列(シード対応情報)が選択されている。これは、シードの誤り訂正、すなわちシード対応情報の誤り訂正を実行する上では重要な前提となる。
図12は、実施形態に係る受信装置の例示的なブロック図である。なお、図6で説明したブロックと同様のブロックには、同一の参照符号を付すことで説明を簡略化する。
本実施形態に係る受信装置1200では、シード誤り検出ブロック631に代えて、シード誤り訂正ブロック1201を採用している。ビタビ復号されたデータ列は、デスクランブラ607、シード探索ブロック608およびシード誤り訂正ブロック1201に入力される。シード誤り訂正ブロック1201は、シード誤り検出ブロック631と同様にシード誤りを検出する。その結果、サービスフィールドに誤りがなければ、上述したようにイネーブル信号を出力する。もし、サービスフィールドのデータ列に誤りがあれば、その誤りが訂正可能か否かを判定する。たとえば、当該データ列に、1ビットの誤りが存在する場合は、誤り訂正が可能であると判定し、誤り訂正信号をシード探索ブロック608に出力する。これよりシードの誤りを訂正することができる。シード探索ブロック608は、サービスフィールドのデータ列と1ビットだけ異なるデータ列に対応するシードをメモリのテーブルから読み出し、読み出したシードをデスクランブラ607に出力する。これにより、シードの誤りが訂正される。
一方、シード誤り訂正ブロック1201は、2ビット以上の誤りを検出した場合には、シードの誤りは訂正不可能と判定し、上述のように誤り検出信号を上位層の復号ブロックや再送処理ブロックなどに出力する。
図13は、実施形態に係るシード誤り検出ブロックの例示的なブロック図である。なお、図11で既に説明したブロックについては同一の参照符号を付すことで説明を簡略化する。
シード誤り訂正ブロック1201のデータ比較器1301は、シリアル/パラレル変換器1101から入力されたデータ列と、メモリ1103から入力される上述のテーブルに含まれるデータ列とを比較する。一致するデータ列がテーブルに存在した場合、データ比較器1102は、イネーブル信号を出力する。さらに、データ比較器1301は、入力されたデータ列と1ビット異なるデータ列をテーブルから抽出したきには、シード訂正信号を出力する。一方、入力されたデータ列が、テーブルに含まれるいずれかのデータ列と2ビット以上異なるときには、シード誤り検出信号を出力する。
とりわけ、シード訂正信号が入力されたシード探索ブロック608は、サービスフィールドのデータ列と1ビットだけ異なるデータ列に対応するシードをメモリのテーブルから読み出し、読み出したシードをデスクランブラ607に出力する。このようにして、デスクランブラ607は、誤りの訂正されたシードを用いて入力データを復号することができる。なお、再送処理ブロックによる再送要求の送信処理は、シード誤り検出信号が入力されたとき、すなわちシードの誤りが訂正不可能なときにのみ実行される。
以上説明したように、本実施形態によれば、シードが誤っていたとしても、そのシードの誤りが訂正可能な場合は訂正後のシードを用いてデータを復号する。一方で、シードの誤りが訂正不可能な場合は、さらなる復号処理を回避してデータの再送要求を実行する。従って、第4の実施形態よりもさらに再送要求の回数を低減できるようになる。そのため、スループットと消費電力をさらに改善できよう。
[第6の実施形態]
第4および第5の実施形態と同様に、便宜上、IEEE802.11a規格に沿って、本実施形態に係る発明を説明する。
図14は、実施形態に係る受信装置の例示的なブロック図である。なお、図6および図12で既に説明したブロックについては同一の参照符号を付すことで説明を簡略化する。
本実施形態では、誤り訂正ブロック1201のシード誤り検出信号をデインターリーバ605とビタビデコーダ606のディスエイブル信号として用いることに特徴がある。すなわち、シード誤り検出信号(ディスエイブル信号)が入力されたデインターリーバ605とビタビデコーダ606は、それぞれ動作を停止する。これによって、これらの処理ブロックの消費電力を低減させることができる。
[他の実施形態]
以上、様々な実施形態を詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。すなわち、上述の発明を、復号装置、受信装置、符号化復号化システム、または通信システムなどとして実現してもよい。
また、本発明の上述の各機能は、それぞれハードウエア回路によって実現してもよいし、一部またはすべてをソフトウエアによって実現しても良い。後者の場合は、各機能を実現するソフトウェアプログラムをROMなどの記憶装置に記憶しておき、それをCPUが実行することになる。もちろん、これらに相当するDSPなどのハードウエアを用いて本発明を実現しても良い。
なお、本発明は、前述した実施形態の各機能を実現するソフトウェアプログラムを、システム若しくは装置に対して直接または遠隔から供給し、そのシステム若しくは装置に含まれるコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
従って、本発明の機能・処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、上記機能・処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明の一つである。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明の構成要件となる場合がある。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
本実施形態に係る通信システムの一例を示す図である。 実施形態に係るデータの一例を示す図である。 実施形態に係る復号処理の例示的なフローチャートである。 実施形態に係る他の復号処理の例示的なフローチャートである。 実施形態に係るさらに他の復号処理の例示的なフローチャートである。 実施形態に係る通信システムの一例を示す図である。 実施形態に係るスクランブラの一例を示す図である。 IEEE802.11a規格におけるPPDUフレームフォーマットを示す図である。 サービスフィールドの構成を示す図である。 シードとシード対応情報との対応関係(テーブル)の一例を示す図である。 実施形態に係るシード誤り検出ブロックの例示的なブロック図である。 実施形態に係る受信装置の例示的なブロック図である。 実施形態に係るシード誤り検出ブロックの例示的なブロック図である。 実施形態に係る受信装置の例示的なブロック図である。

Claims (9)

  1. 所定のシードを用いてスクランブル処理されたデータを入力する入力手段と、
    入力された前記データから前記シードを探索する探索手段と、
    探索された前記シードが誤っているかを検出する誤り検出手段と、
    前記シードが誤っていない場合は該シードを用いて前記データを復号し、前記シードが誤っている場合は前記データの復号を回避する復号手段と
    を含むデータ復号装置。
  2. 前記シードが誤っている場合は、前記データの再送要求を送信する送信手段をさらに含む請求項1に記載のデータ復号装置。
  3. 前記復号手段は、
    前記シードが誤っていない場合は該シードを用いて前記データを復号し、前記シードが誤っているもののその誤りが訂正可能な場合には訂正後のシードを用いて前記データの復号を実行し、前記シードの誤りが訂正不可能な場合には前記データの復号を回避する手段である、請求項1に記載のデータ復号装置。
  4. 前記シードが誤っていた場合に、該シードの誤りが訂正可能かを判定する判定手段と、
    前記シードの誤りが訂正可能な場合に、該シードの誤りを訂正する誤り訂正手段と
    をさらに含む、請求項3に記載のデータ復号装置。
  5. 前記シードの誤りが訂正不可能な場合に、前記データの処理を担当する処理ブロックの消費電力を低減する低減手段と
    をさらに含む、請求項3または4に記載のデータ復号装置。
  6. 前記シードの誤りが訂正不可能な場合に、前記データの再送要求を送信する送信手段をさらに含む、請求項3ないし5のいずれかに記載のデータ復号装置。
  7. 前記誤り検出手段は、
    前記データのスクランブル処理に使用される可能性のある複数のシードと、該シードのそれぞれに対応するシード対応情報とを記憶する記憶手段と、
    前記データに含まれるシード対応情報が前記記憶手段に記憶されているいずれかのシード対応情報に一致するか否かを判定する判定手段と
    を含み、
    前記復号手段は、
    前記シード対応情報が一致すると判定された場合、該シード対応情報に対応するシードを用いて前記データを復号する、請求項3ないし6のいずれかに記載のデータ復号装置。
  8. 所定のシードを用いてスクランブル処理されたデータを入力する入力ステップと、
    入力された前記データから前記シードを探索する探索ステップと、
    探索された前記シードが誤っているかを検出する誤り検出ステップと、
    前記シードが誤っていない場合は該シードを用いて前記データを復号し、前記シードが誤っている場合は前記データの復号を回避する復号ステップと
    を含むデータ復号方法。
  9. データを送信する送信装置と該データを受信する受信装置とを含む通信システムであって、
    前記送信装置は、
    所定のシードを用いてデータをスクランブル処理するスクランブル手段と、
    スクランブル処理された前記データを送信する送信手段と
    を含み、
    前記受信装置は、
    前記所定のシードを用いてスクランブル処理された前記データを受信する受信手段と、
    受信された前記データから前記シードを探索する探索手段と、
    探索された前記シードが誤っているかを検出する誤り検出手段と、
    前記シードが誤っていない場合は該シードを用いて前記データを復号し、前記シードが誤っている場合は前記データの復号を回避する復号手段と
    を含む、通信システム。
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