JP2006177849A - 電磁波漏洩低減装置 - Google Patents

電磁波漏洩低減装置 Download PDF

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和彦 友保
Daisuke Nagai
大介 永井
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昇 東
Kazuo Ouchi
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Abstract

【課題】遮蔽板の小型化、装置重量の増加、装置サイズの肥大化、及び有害物質による環境への影響を最小限に抑えつつ、電磁波の漏洩量を低減する電磁波低減方法を提供する。
【解決手段】保持手段により保持される被検体105を透過してくる電磁波透過画像を用いて検査を行う際の電磁波漏洩を減少させるための電磁波漏洩低減装置において、前記電磁波透過画像を得るための第一の電磁波発生手段101と、被検体105を透過する第一の電磁波発生手段101の線量を測定するために前記第一の電磁波発生手段に対向して配置される電磁波検出手段103と、第一の電磁波発生手段101の電磁波軸上で第一の電磁波検出手段103の延長上に配置される第二の電磁波発生手段111と、を備え、当該電磁波透過画像を撮像するための第一の電磁波発生手段101の電磁波の漏洩電磁波を第二の電磁波発生手段111からの電磁波を干渉させて当該漏洩電磁波を低減させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電磁波漏洩低減装置に関する。特に、X線やγ線などの電磁波を用いた非破
壊検査装置に関し、その電磁波の漏洩量を低減する方法とその装置に係り、特に実装基板検査におけるBGA部品などのはんだボール検査に好適に利用できるものである。
従来のX線またはγ線などの電磁波を用いた非破壊検査装置において、その電磁波または電子の漏洩量を低減する方法として、図5に示すように放射線吸収率の高い物質(例えば鉛など)を用いた遮蔽板407を用いるのが一般的である。たとえば、出力100keVのX線を遮蔽するためには鉛相当の物質で5mm、出力160keVであれば12mmの厚さが必要である。そのため、装置自身の重量の増加や装置サイズの肥大化を避けられなかった。また、鉛を使うことが多く、環境への悪影響も問題であった。これらの問題を解決するために様々な技術が開発されている。
例えば、遮蔽壁の内壁面に凹凸を形成して散乱回数を増加させて、減衰効果を高める技術が開示されている(例えば特許文献1)。
また、多重反射での減衰により遮蔽効果をあげる技術(例えば特許文献2)、更に、複数の磁界発生コイルを取り付ける構成の技術(例えば特許文献3)が開示されている。
特開2002−202273号公報 特開2002−40191号公報 特開2000−100359号公報
しかしながら、従来のような構成では、装置サイズの肥大化、装置重量の増加および環境への悪影響を解決することができない。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、電磁波の干渉現象を利用することにより、装置重量の増加、装置サイズの肥大化を抑え、かつ鉛など有害物質の使用量を減少させつつ、電磁波の漏洩量を抑えることを目的とする。
従来の課題を解決するために、本発明の電磁波漏洩低減装置は、保持手段により保持される被検体を透過してくる電磁波透過画像を用いて検査を行う際の電磁波漏洩を減少させるための電磁波漏洩低減装置において、前記電磁波透過画像を得るための第一の電磁波発生手段と、前記第一の電磁波発生手段の線量を制御する手段と、前記被検体を透過する前記第一の電磁波発生手段の線量を測定するために前記第一の電磁波発生手段に対向して配置される電磁波検出手段と、前記第一の電磁波発生手段により発生した電磁波を前記被検体保持手段により保持された被検体に照射するように電磁波を収束する第一のコリメータと、前記第一の電磁波発生手段の電磁波軸上で前記第一の電磁波検出手段の延長上に配置される第二の電磁波発生手段と、前記第二の電磁波発生手段により発生した電磁波を前記第一の電磁波発生手段からの電磁波と照射範囲を一致するように収束させる第二のコリメータと、を備え、前記電磁波透過画像を撮像するための前記第一の電磁波発生手段の電磁波の漏洩電磁波を前記第二の電磁波発生手段からの電磁波を干渉させて当該漏洩電磁波を低減させることを特徴としたものである。
本発明における電磁波漏洩低減装置によれば、遮蔽板を最小限に抑えることが可能となり、従来の課題であった装置重量の増加、装置サイズの肥大化、及び有害物質による環境への影響を最小限に抑えつつ、電磁波の漏洩量を低減することが可能である。
電磁波のエネルギーは、その電場及び磁場の振幅に依存し、電磁波の振幅が減衰する条件を満たすような干渉を起こした後の合成波のエネルギーは合成前の各電磁波のエネルギーにくらべ小さくなる。
図6は平面波の干渉を模式的に表したものである。
図6(a)は同一平面上に対向する位置に配置された波発生手段601及び波発生手段602から夫々発生された波603及び波604を示している。波603及び波604共に波長はλ、振幅Aの波であり、波発生手段601と波発生手段602の距離はdである。
図6(b)は、d=nλ(n=1,2,3・・・)を満たしている場合、すなわち波発生装置間の距離dが波長の正の整数倍である場合の波の干渉の様子を示している。条件より、波603および波604は逆位相となり打ち消しあうので、干渉部分における波形は振幅0の波610のようになる。
図6(c)は、d=(n+1/2)λ(n=1,2,3・・・)を満たしている場合、すなわち波発生装置間の距離dが波長の正の整数倍に対し波長λの半分だけずれている場合の波の干渉の様子を示している。条件より、波603および波604は同位相となり増幅され、干渉部分における波形は振幅2Aの波620のようになる。
本発明は、電磁波の干渉を利用して漏洩電磁波を低減させるものである。
以下に、本発明の電磁波漏洩低減装置の実施の形態を図面とともに詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1における電磁波漏洩低減装置の全体構成を示す。
図1において、第二の電磁波発生手段111は、第一の電磁波発生手段101と同じ特性の電磁波を発生する手段であり、電磁波発生装置制御手段121により第一の電磁波発生手段101と同じ出力制御が行われ、第一の電磁波発生手段101の電磁波軸上の対向位置に配置された電磁波検出手段103の中央部を結ぶ直線上の電磁波検出手段103側に、第一の電磁波発生手段101に向かって電磁波を照射する向きに配置されている。干渉ポイント126は、第一の電磁波発生手段101、電磁波検出手段103及び第二の電磁波発生手段111を結んだ直線上で、かつ、電磁波検出手段103及び第二の電磁波発生手段111の間の点である。また、干渉平面は、干渉ポイントを含み、かつ、電磁波検出手段103及び第二の電磁波発生手段111を結んだ直線に対し垂直である平面である。ここで、第一の電磁波発生手段101及び第二の電磁波発生手段111と、干渉ポイント126との各距離を夫々d1、d2とすると、
d1=d2 ・・・(1-1)
を満たしている。
非破壊検査において、第一の電磁波発生手段101により照射された第一の電磁波106は、コリメータ102によってその方向、照射範囲などを調整され収束された後に、被検体保持手段104によって保持された被検体105に到達する。
また、コリメータ102にて電磁波を収束させる前に、第一の電磁波発生手段101には発生した電磁波を回折格子(図示せず)により位相を揃えている。
さらに、被検体105を透過した第一の電磁波106は、電磁波検出手段103によってその線量を検出・測定される。その測定結果が記憶手段123に記憶され、その測定結果に基づくデータを元に3次元形状データとして再構成手段124が再構成を行った後、表示手段125に被検体105の第一の電磁波であるX線の透過電磁波による形状を3次元画像として表示される。
その際、空気による散乱、あるいは被検体105における乱反射により生じた散乱X線や、電磁波検出手段103の検出範囲外、あるいは、電磁波検出手段103自身を透過してきた第一の電磁波106が漏洩電磁波となる。
周囲壁面などに起因する散乱X線は、装置外周を覆った電磁波吸収物質で構成される遮蔽板107により吸収されて減衰するため、主に被検体105を透過して電磁波吸収手段103を透過してくるX線及び電磁波検出手段103の検出範囲外の漏洩してきたX線即ち漏洩電磁波を低減させるために第二の電磁波発生手段111を配置する。そこで、問題となる電磁波検出手段103の検出範囲外、あるいは、電磁波検出手段103自身を透過してきた第一の電磁波106対し、第二の電磁波発生手段111から第二の電磁波116が照射される。
第二の電磁波116はコリメータ制御手段122によって制御されたコリメータ112により、その照射範囲は干渉平面127において、干渉平面127における第一の電磁波106の照射範囲と同じとなるように調整されている。
また、コリメータ112にて電磁波を収束させる前に、第二の電磁波発生手段111には発生した電磁波を回折格子(図示せず)により位相を揃えている。
そして、第二の電磁波発生手段111は、d1=d2となる位置に配置され、かつ、干渉面ポイント126では、第二の電磁波116は第一の電磁波106と逆位相となるように調整される。
第二の電磁波116は、漏洩電磁波と干渉するが、式(1−1)により漏洩電磁波と第二の電磁波116は逆位相の波であるので、互いに減衰し、漏洩電磁波のエネルギーが減少する。これにより、漏洩電磁波の透過力が減少及び線量の低減を図ることができる。以上のように、漏洩電磁波のエネルギーを減少させることにより、図4における従来の遮蔽板407に対し、図1における遮蔽板107の厚みを薄くすることが可能となる。
図2は、本発明の実施例2における電磁波漏洩低減装置の全体構成を示す。
図2において、第二の電磁波発生手段211は、第一の電磁波発生手段101の電磁波軸上の対向位置に配置された電磁波検出手段103の中央部を結ぶ直線上の電磁波検出手段103側に、第一の電磁波発生手段101に向かって電磁波を照射する向きに配置されている。干渉ポイント226は、第一の電磁波発生手段101、電磁波検出手段103及び第二の電磁波発生手段211を結んだ直線上で、かつ、電磁波検出手段103及び第二の電磁波発生手段211の間の点である。また、干渉平面は、干渉ポイント226を含み、かつ、電磁波検出手段103及び第二の電磁波発生手段211を結んだ直線に対し垂直である平面である。ここで、第一の電磁波発生手段101及び第二の電磁波発生手段211と、干渉ポイント226との各距離を夫々d1、d2とすると、
|d2−d1|=nλ(λ:電磁波波長、n=1、2、3・・・)・・・ (2-1)
を満たしている。さらに、第二の電磁波発生手段制御手段228は、予め測定された第一の電磁波発生手段101から照射された第一の電磁波106の波長や出力などの特性にあわせ、同波長かつ、干渉平面における振幅が等しくなるように第二の電磁波発生手段211の出力制御を行う。
非破壊検査において、第一の電磁波発生手段101により照射された第一の電磁波106は、コリメータ102によってその方向、照射範囲などを調整された後に、被検体保持手段104によって保持された被検体105に到達する。さらに、被検体105を透過した第一の電磁波106は、電磁波検出手段103によってその線量が検出・測定される。その測定結果が、記憶手段123に記憶され、その測定結果に基づくデータを元に3次元形状データとして再構成手段124が再構成を行った後、表示手段125に被検体105の形状を3次元画像として表示される。
その際、空気による散乱、あるいは被検体105における乱反射により生じた散乱X線や、電磁波検出手段103の検出範囲外、あるいは、電磁波検出手段103自身を透過してきた第一の電磁波106が漏洩電磁波となる。
周囲壁面などに起因する散乱X線は、装置外周を覆った電磁波吸収物質で構成される遮蔽板107により吸収されて減衰するため、主に被検体105を透過して電磁波吸収手段103を透過してくるX線及び電磁波検出手段103の検出範囲外の漏洩してきたX線即ち漏洩電磁波を低減させるために第二の電磁波発生手段111を配置する。そこで、問題となる電磁波検出手段103の検出範囲外、あるいは、電磁波検出手段103自身を透過してきた第一の電磁波106対し、第二の電磁波発生手段211から第二の電磁波116が照射される。
第二の電磁波116はコリメータ制御手段222によって制御されたコリメータ212により、その照射範囲は干渉平面227において、干渉平面227における第一の電磁波106の照射範囲と同じとなるように調整されている。
また、コリメータ212にて電磁波を収束させる前に、第二の電磁波発生手段211には発生した電磁波を回折格子(図示せず)により位相を揃えている。
第二の電磁波116は、漏洩電磁波と干渉するが、式(2−1)により漏洩電磁波と第二の電磁波116は逆位相の波であるので、互いに減衰し、漏洩電磁波のエネルギーが減少する。以上のように、漏洩電磁波のエネルギーを減少させることにより、漏洩電磁波の透過力が減少及び線量の低減を図ることができる。これにより、図4における従来の遮蔽板407に対し、図1における遮蔽板107の厚みを薄くすることが可能となる。また、第一の電磁波発生手段101及び第二の電磁波発生手段211と干渉ポイント226の各距離が等間隔である必要が無く、実施例1で示したものに対し、装置の小型化を図ることが可能である。
図3は、本発明の実施例3における電磁波漏洩低減装置の全体構成を示す。
図3において、第二の電磁波発生手段311は、第一の電磁波発生手段101とその対向位置に配置された電磁波検出手段103の中央部を結ぶ直線上の電磁波検出手段103側に、第一の電磁波発生手段101に向かって電磁波を照射する向きに配置されている。さらに、その延長線に対し垂直な平面上に第二の電磁波検出手段313a及び第二の電磁波検出手段313bが配置されている。第二の電磁波検出手段313a及び第二の電磁波検出手段313bは、その配置された位置における漏洩電磁波の波長及び強度を測定するものであり、装置全体としての漏洩量を計測するために複数箇所に配置されている。干渉ポイント326は、第一の電磁波発生手段101、電磁波検出手段103及び第二の電磁波発生手段311を結んだ直線上で、かつ、電磁波検出手段103及び第二の電磁波発生装手段311の間の点である。また、干渉平面は、干渉ポイント326を含み、かつ、電磁波検出手段103及び第二の電磁波発生手段311を結んだ直線に対し垂直である平面である。ここで、第一の電磁波発生手段101及び第二の電磁波発生手段311と、干渉ポイント326との各距離を夫々d1、d2とすると、式(2−1)を満たしている。
非破壊検査において、第一の電磁波発生手段101により照射された第一の電磁波106は、コリメータ102によってその方向、照射範囲などを調整された後に、被検体保持手段104によって保持された被検体105に到達する。さらに、被検体105を透過した第一の電磁波106は、電磁波検出手段103によってその線量を検出・測定される。その測定結果が記憶手段123に記憶され、その測定結果に基づくデータを元に3次元形状データとして再構成手段124が再構成を行った後、表示手段125に被検体105の形状を3次元画像として表示する。
周囲壁面などに起因する散乱X線は、装置外周を覆った電磁波吸収物質で構成される遮蔽板107により吸収されて減衰するため、主に被検体105を透過して電磁波吸収手段103を透過してくるX線及び電磁波検出手段103の検出範囲外の漏洩してきたX線即ち漏洩電磁波を低減させるために第二の電磁波発生手段311を配置する。そこで、問題となる電磁波検出手段103の検出範囲外、あるいは、電磁波検出手段103自身を透過してきた第一の電磁波106対し、第二の電磁波発生手段311から第二の電磁波116が照射される。
第二の電磁波116はコリメータ制御手段222によって制御されたコリメータ312により、その照射範囲は干渉平面227において、干渉平面327における第一の電磁波106の照射範囲と同じとなるように調整されている。
また、コリメータ312にて電磁波を収束させる前に、第二の電磁波発生手段311には発生した電磁波を回折格子(図示せず)により位相を揃えている。
そして、漏洩電磁波の線量を第二の電磁波検出手段313a及び313bが検出・測定し、その結果を漏洩電磁波計測結果演算手段329に通知する。複数の電磁波検出手段を用いることにより、高精度な電磁波計測ができる。
漏洩電磁波計測結果演算手段329は、その検出線量が予め定められた閾値を超えていた場合に、第二の電磁は発生手段制御手段328に対し第二の電磁波発生手段311の出力の大きさやタイミング、波長などの制御を行うよう命令を発行すると同時に、コリメータ制御手段322に対して照射範囲を調整するように命令を発行する。これにより、第二の電磁波発生手段311より照射された第二の電磁波316は、漏洩電磁波の線量が常に予め定められた閾値以下となるように減衰方向で干渉する。
したがって、漏洩電磁波と第二の電磁波316は互いに減衰し、漏洩電磁波のエネルギーが減少するので、漏洩電磁波の透過力が減少及び線量の低減を図ることができる。
以上のように、漏洩電磁波のエネルギーを減少させることにより、図5に示す従来の遮蔽板407に対し、図1における遮蔽板107の厚みを薄くすることが可能となる。また、漏洩電磁波検出手段313a及び313bを用いてリアルタイムに処理を行うことにより、第一の電磁波発生手段101の照射する電磁波の時間によるばらつきにも対応することが可能である。
図4は、本発明の実施例4における電磁波漏洩低減装置の全体構成を示す。
図4において、第二の電磁波発生手段111は、第一の電磁波発生手段101と同じ特性の電磁波を発生する手段であり、電磁波発生装置制御手段121により第一の電磁波発生手段101と同じ出力制御が行われ、第一の電磁波発生手段101とその対向位置に配置された電磁波検出手段103の中央部を結ぶ直線上の電磁波検出手段103側に、第一の電磁波発生手段101に向かって電磁波を照射する向きに配置されている。干渉ポイント126は、第一の電磁波発生手段101、電磁波検出手段103及び第二の電磁波発生手段111を結んだ直線上で、かつ、電磁波検出手段103及び第二の電磁波発生手段111の間の点である。また、干渉平面は、干渉ポイントを含み、かつ、電磁波検出手段103及び第二の電磁波発生手段111を結んだ直線に対し垂直である平面である。ここで、第一の電磁波発生手段101及び第二の電磁波発生手段111と、干渉ポイント126との各距離を夫々d1、d2とすると、式(1−1)を満たしている。
非破壊検査において、第一の電磁波発生手段101により照射された第一の電磁波106は、コリメータ102によってその方向、照射範囲などを調整され収束された後に、被検体保持手段104によって保持された被検体105に到達する。さらに、被検体105を透過した第一の電磁波106は、電磁波検出手段103によってその線量を検出・測定される。その測定結果が、記憶手段123に記憶され、その測定結果に基づくデータを元に3次元形状データとして再構成手段124が再構成を行った後、表示手段125に被検体105の形状を3次元画像として表示される。
その際、空気による散乱、あるいは被検体における乱反射により生じた散乱X線や、電磁波検出手段103の検出範囲外、あるいは、電磁波検出手段103自身を透過してきた第一の電磁波106が漏洩電磁波となる。
周囲壁面などに起因する散乱X線は、装置外周を覆った電磁波吸収物質で構成される遮蔽板107により吸収されて減衰するため、主に被検体105を透過して電磁波吸収手段103を透過してくるX線及び電磁波検出手段103の検出範囲外の漏洩してきたX線即ち漏洩電磁波を低減させるために第二の電磁波発生手段111を配置する。そこで、問題となる電磁波検出手段103の検出範囲外、あるいは、電磁波検出手段103自身を透過してきた第一の電磁波106対し、第二の電磁波発生手段111から第二の電磁波116が照射される。
第二の電磁波116はコリメータ制御手段122によって制御されたコリメータ112により、その照射範囲は干渉平面127において、干渉平面127における第一の電磁波106の照射範囲と同じとなるように調整されている。
また、コリメータ112にて電磁波を収束させる前に、第二の電磁波発生手段111には発生した電磁波を回折格子(図示せず)により位相を揃えている。
また、第二の電磁波発生装置111は、d1=d2となる位置に配置され、かつ、干渉面ポイント126では、第二の電磁波116は、第一の電磁波106と逆位相となるように調整される。また、第一のコリメータ制御手段108及び第二のコリメータ制御手段118は同期手段440によって同期されており、第一の電磁波106と第二の電磁波116は逆位相の電磁波として同期している。第二の電磁波116は、漏洩電磁波と干渉するが、式(1−1)により漏洩電磁波と第二の電磁波116は逆位相の波であるので、互いに減衰し、漏洩電磁波のエネルギーが減少する。これにより、漏洩電磁波の透過力が減少及び線量の低減を図ることができる。以上のように、漏洩電磁波のエネルギーを減少させることにより、図5における従来の遮蔽板407に対し、図示するように遮蔽板107の厚みを薄くすることが可能となる。
本発明にかかる電磁波漏洩低減装置は、第二の電磁波発生手段311を第一の電磁波発生手段101とその対向位置に配置して漏洩電磁波の線量を低減することにより装置の小型化が図れ、実装基板検査装置等として有用である。また、漏洩電磁波の線量を抑制し、被検体の被曝量を低減することが必要な医療関係装置等の用途にも適用できる。更に、実装基板検査におけるBGA部品などのはんだボール検査に好適に利用できるものである。
本発明の実施例1における電磁波漏洩低減装置の全体構成図 本発明の実施例2における電磁波漏洩低減装置の全体構成図 本発明の実施例3における電磁波漏洩低減装置の全体構成図 本発明の実施例4における電磁波漏洩低減装置の全体構成図 従来の実施形態における電磁波漏洩低減装置の構成図 電磁波の干渉を説明するための模式図
符号の説明
101 第一の電磁波発生手段
102 第一のコリメータ
103 測定用電磁波検出手段
104 被検体保持手段
105 被検体
106 第一の電磁波発生手段から照射された第一の電磁波
107 遮蔽板
108 第一のコリメータ制御手段
111 第二の電磁波発生手段
112 第二のコリメータ
116 第二の電磁波発生手段から照射された第二の電磁波
118 第二のコリメータ制御手段
121 電磁波発生手段制御手段
123 記憶手段
124 再構成手段
125 結果表示手段
126 干渉ポイント
127 干渉平面
211 第二の電磁波発生手段
212 コリメータ
216 第二の電磁波発生手段から照射された第二の電磁波
221 電磁波発生手段制御手段
222 コリメータ制御手段
226 干渉ポイント
227 干渉平面
228 第二の電磁波発生手段制御手段
311 第二の電磁波発生手段
312 コリメータ
313a 漏洩電磁波検出手段a
313b 漏洩電磁波検出手段b
316 第二の電磁波発生手段から照射された第二の電磁波
322 コリメータ制御手段
326 干渉ポイント
327 干渉平面
328 第二の電磁波発生手段制御手段
329 漏洩電磁波計測結果演算手段
440 第一のコリメータ制御手段と第二のコリメータ制御手段の同期手段
501 第一の電磁波発生手段
502 コリメータ
503 測定用電磁波検出手段
504 被検体保持手段
505 被検体
506 第一の電磁波発生手段から照射された第一の電磁波
507 遮蔽板
521 電磁波発生手段制御手段
523 記憶手段
524 再構成手段
525 結果表示手段
601 波発生手段a
602 波発生手段b
603 波発生手段aから発生した波a
604 波発生手段bから発生した波b
610(条件:d=nλ下で)波a及び波bが干渉した結果の波
620(条件:d=(n-1/2)λ下で)波a及び波bが干渉した結果の波

Claims (4)

  1. 保持手段により保持される被検体を透過してくる電磁波透過画像を用いて検査を行う際の電磁波漏洩を減少させるための電磁波漏洩低減装置において、
    前記電磁波透過画像を得るための第一の電磁波発生手段と、
    前記第一の電磁波発生手段の線量を制御する手段と、
    前記被検体を透過する前記第一の電磁波発生手段の線量を測定するために前記第一の電磁波発生手段に対向して配置される電磁波検出手段と、
    前記第一の電磁波発生手段により発生した電磁波を前記被検体保持手段により保持された被検体に照射するように電磁波を収束する第一のコリメータと、
    前記第一の電磁波発生手段の電磁波軸上で前記第一の電磁波検出手段の延長上に配置される第二の電磁波発生手段と、
    前記第二の電磁波発生手段により発生した電磁波を前記第一の電磁波発生手段からの電磁波と照射範囲を一致するように収束させる第二のコリメータと、
    を備え、前記電磁波透過画像を撮像するための前記第一の電磁波発生手段の電磁波の漏洩電磁波を前記第二の電磁波発生手段からの電磁波を干渉させて当該漏洩電磁波を低減させることを特徴とする電磁波漏洩低減装置。
  2. 前記第一の電磁波発生手段と第二の電磁波発生手段との間に生じる干渉ポイントと当該それぞれの電磁波発生手段との間の距離を等距離とし、当該干渉ポイントでの位相を逆位相とすることを特徴とする請求項1に記載の電磁波漏洩低減装置。
  3. 前記第一の電磁波発生手段の線量と位相を前記漏洩電磁波検出手段により測定し、該測定値に応じて前記第一の電磁波発生手段の線量と位相を制御することを特徴とする請求項1に記載の電磁波漏洩低減装置。
  4. 前記第二の電磁波発生手段から発生するX線は、前記第一の電磁波発生手段から発生する電磁波と同期していることを特徴とする請求項1に記載の電磁波漏洩低減装置。


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