JP2006170845A - 生体光計測装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、検査光の出力をより安定化することができる生体光計測装置を得ることを目的とするものである。
【解決手段】レーザダイオードチップ13を駆動するレーザダイオードドライバ15には、分離用周波数が与えられている。レーザダイオードチップ13から照射された光の一部は、フォトダイオードチップ12で受光され電気信号に変換された後、第1の増幅器16で増幅され、ロックインアンプ17に入力される。ロックインアンプ17には、レーザダイオードドライバ15に与えられた分離用周波数と同じ分離用周波数が与えられている。これにより、ロックインアンプ17では、分離用周波数に一致した信号のみが抽出(検出)される。
【選択図】図3
【解決手段】レーザダイオードチップ13を駆動するレーザダイオードドライバ15には、分離用周波数が与えられている。レーザダイオードチップ13から照射された光の一部は、フォトダイオードチップ12で受光され電気信号に変換された後、第1の増幅器16で増幅され、ロックインアンプ17に入力される。ロックインアンプ17には、レーザダイオードドライバ15に与えられた分離用周波数と同じ分離用周波数が与えられている。これにより、ロックインアンプ17では、分離用周波数に一致した信号のみが抽出(検出)される。
【選択図】図3
Description
この発明は、光を用いて生体内部情報を計測する生体光計測装置に関するものである。
従来の生体光計測装置においては、被検体に装着されるホルダに複数のプローブが格子状に配置されている。各プローブには、検査光の照射用又は受光用の光ファイバの先端部が接続される。照射用及び受光用光ファイバの基端部は、計測装置本体に接続されている。計測装置本体では、検査光の出力の制御、及び受光された検査光の処理が行われる。即ち、計測装置本体の受光部では、受光された検査光の強度に応じた電気信号から、検出手段により特定の周波数だけが取り出され、取り出された信号が処理される(例えば、特許文献1参照)。
上記のような従来の生体光計測装置では、受光された検査光の計測精度の向上が図られているが、検査光の出力自体が不安定であった場合、全体としての計測精度は低下してしまう。従って、検査光の出力をより安定化することが望まれている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、検査光の出力をより安定化することができる生体光計測装置を得ることを目的とする。
この発明に係る生体光計測装置は、被検体に照射される検査光を出力するための検査光出力部を備え、検査光出力部は、光源部と、光源部から出力された光の一部を受けるモニタ受光部と、モニタ受光部から出力された信号から、所定の周波数の信号のみを抽出する抽出手段と、抽出手段により抽出された抽出信号と基準信号との差分に応じて光源部を駆動するドライバとを有している。
また、この発明に係る生体光計測装置は、被検体に照射される検査光を出力するための検査光出力部を備え、検査光出力部は、光源部と、光源部から出力された光の一部を受けるモニタ受光部と、光源部の温度に応じた信号を発生する温度検出器と、予め記憶された上記光源部の温度特性に関する情報と上記温度検出器からの信号とに基づいて、モニタ受光部から出力された信号を補正するとともに、モニタ受光部から出力された信号と基準信号との差分を求める光源部制御コンピュータと、光源部制御コンピュータからの信号に応じて光源部を駆動するドライバとを有している。
さらに、この発明に係る生体光計測装置は、被検体に照射される検査光を出力するための検査光出力部を備え、検査光出力部は、光源部と、光源部から出力された光の一部を受けるモニタ受光部と、光源部の電流値に応じた信号を発生する電流検出器と、モニタ受光部から出力された信号と基準信号との差分を求めるとともに、電流検出器からの信号に基づいて光源部の残りの寿命を判断する光源部制御コンピュータと、光源部制御コンピュータからの信号に応じて光源部を駆動するドライバとを有している。
さらにまた、この発明に係る生体光計測装置は、被検体に照射される検査光を出力するための検査光出力部を備え、検査光出力部は、光源部と、入力されたオン/オフ信号に基づくタイミングで光源部を駆動するドライバと、光源部から出力された光の一部を受けるモニタ受光部と、オン/オフ信号に基づくタイミングでモニタ受光部から出力された信号と基準信号との差分を求め、ドライバに制御信号を出力する光源部制御コンピュータとを有している。
また、この発明に係る生体光計測装置は、被検体に照射される検査光を出力するための検査光出力部を備え、検査光出力部は、光源部と、光源部から出力された光の一部を受けるモニタ受光部と、光源部の温度に応じた信号を発生する温度検出器と、予め記憶された上記光源部の温度特性に関する情報と上記温度検出器からの信号とに基づいて、モニタ受光部から出力された信号を補正するとともに、モニタ受光部から出力された信号と基準信号との差分を求める光源部制御コンピュータと、光源部制御コンピュータからの信号に応じて光源部を駆動するドライバとを有している。
さらに、この発明に係る生体光計測装置は、被検体に照射される検査光を出力するための検査光出力部を備え、検査光出力部は、光源部と、光源部から出力された光の一部を受けるモニタ受光部と、光源部の電流値に応じた信号を発生する電流検出器と、モニタ受光部から出力された信号と基準信号との差分を求めるとともに、電流検出器からの信号に基づいて光源部の残りの寿命を判断する光源部制御コンピュータと、光源部制御コンピュータからの信号に応じて光源部を駆動するドライバとを有している。
さらにまた、この発明に係る生体光計測装置は、被検体に照射される検査光を出力するための検査光出力部を備え、検査光出力部は、光源部と、入力されたオン/オフ信号に基づくタイミングで光源部を駆動するドライバと、光源部から出力された光の一部を受けるモニタ受光部と、オン/オフ信号に基づくタイミングでモニタ受光部から出力された信号と基準信号との差分を求め、ドライバに制御信号を出力する光源部制御コンピュータとを有している。
この発明の生体光計測装置は、モニタ受光部から出力された信号から、所定の周波数の信号のみを抽出手段により抽出するので、検査光の出力をより安定化することができる。
また、光源部制御コンピュータにより、予め記憶された上記光源部の温度特性に関する情報と上記温度検出器からの信号とに基づいて、モニタ受光部から出力された信号を補正するので、温度変化に対して検査光の出力をより安定化することができる。
さらに、光源部制御コンピュータにより、電流検出器からの信号に基づいて光源部の残りの寿命を判断するので、光源部を使用不可となる前に交換することができるようになり、信頼性を向上させることができる。
さらにまた、光源部制御コンピュータにより、ドライバに入力されるオン/オフ信号と同期したタイミングで、モニタ受光部から出力された信号と基準信号との差分を求め、ドライバに制御信号を出力するので、ロックインアンプ機能を持たなくても、分離計測を実施することができ、検査光の出力をより安定化することができる。
また、光源部制御コンピュータにより、予め記憶された上記光源部の温度特性に関する情報と上記温度検出器からの信号とに基づいて、モニタ受光部から出力された信号を補正するので、温度変化に対して検査光の出力をより安定化することができる。
さらに、光源部制御コンピュータにより、電流検出器からの信号に基づいて光源部の残りの寿命を判断するので、光源部を使用不可となる前に交換することができるようになり、信頼性を向上させることができる。
さらにまた、光源部制御コンピュータにより、ドライバに入力されるオン/オフ信号と同期したタイミングで、モニタ受光部から出力された信号と基準信号との差分を求め、ドライバに制御信号を出力するので、ロックインアンプ機能を持たなくても、分離計測を実施することができ、検査光の出力をより安定化することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による生体光計測装置の要部を示す構成図である。図において、ホルダ1は、被検体の頭部に装着される。ホルダ1には、格子状に配列された複数(例えば16個)のプローブ(図示せず)が設けられている。ホルダ1の各プローブと計測装置本体(図示せず)との間には、光ファイバ群が接続されている。光ファイバ群は、複数(例えば16本)の光ファイバ2を含んでいる。これらの光ファイバ2の一部は、計測装置本体からプローブに検査光を導くための照射用光ファイバ2aであり、残りの光ファイバ2は、被検体で反射(散乱)された検査光を計測装置本体に導くための検出用光ファイバ2bである。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による生体光計測装置の要部を示す構成図である。図において、ホルダ1は、被検体の頭部に装着される。ホルダ1には、格子状に配列された複数(例えば16個)のプローブ(図示せず)が設けられている。ホルダ1の各プローブと計測装置本体(図示せず)との間には、光ファイバ群が接続されている。光ファイバ群は、複数(例えば16本)の光ファイバ2を含んでいる。これらの光ファイバ2の一部は、計測装置本体からプローブに検査光を導くための照射用光ファイバ2aであり、残りの光ファイバ2は、被検体で反射(散乱)された検査光を計測装置本体に導くための検出用光ファイバ2bである。
各照射用光ファイバ2aの計測装置本体側端部には、検査光を出力するための検査光出力部3が接続されている。各検査光出力部3は、互いに異なる波長(例えば780nmと830nm)の近赤外光を発生する第1及び第2の半導体レーザアセンブリ4,5と、2つの近赤外光を混合して検査光を生成する光混合器6と、これらを接続する光ファイバ7,8とを有している。
図2は図1の半導体レーザアセンブリ4,5を示す構成図である。図において、各半導体レーザアセンブリ4,5は、基板11と、基板11上に実装されたモニタ受光部であるフォトダイオードチップ12と、フォトダイオードチップ12に対向する光源部であるレーザダイオードチップ13と、フォトダイオードチップ12とは反対側でレーザダイオードチップ13に対向する照射窓14とを有している。光ファイバ7,8は、照射窓14を透過した近赤外光を取り込むように配置されている。
レーザダイオードチップ13で発生した光は、殆ど光ファイバ7,8に入射して計測に利用されるが、一部はフォトダイオードチップ12に入射し、モニタ信号(電気信号)を発生させる。フォトダイオードチップ12に発生したモニタ信号は、出力(光量)の安定化のために利用(フィードバック)される。
図3は図2の半導体レーザアセンブリ4,5の制御回路を示すブロック図である。レーザダイオードチップ13は、レーザダイオードドライバ15により駆動される。レーザダイオードドライバ15には、分離用周波数が与えられている。生体光計測装置では、多点の光学量変化を効率良く計測するため、全ての検査光出力部3から同時に検査光が出力される。また、計測効率を高めるため、複数の検査光出力部3からの検査光が各受光部、即ち計測部により同時に検出される。このため、各レーザダイオードチップ13から照射された光信号を分離計測するための分離用周波数がレーザダイオードドライバ15に与えられる。
レーザダイオードチップ13から照射された光の一部は、フォトダイオードチップ12で受光され電気信号に変換された後、第1の増幅器16で増幅され、抽出手段としてのロックインアンプ17に入力される。ロックインアンプ17には、レーザダイオードドライバ15に与えられた分離用周波数と同じ分離用周波数が与えられている。これにより、ロックインアンプ17では、分離用周波数に一致した信号のみが抽出(検出)され、他のレーザダイオードチップ13から出力された光の影響が取り除かれる。
ロックインアンプ17で抽出された抽出信号は、減算器18に入力される。また、減算器18には、レーザダイオードチップ13の光量を設定するための基準信号も入力される。減算器18からは、基準信号とロックインアンプ17からの抽出信号との差分の信号が出力される。減算器18から出力された信号は、第2の増幅器19で増幅され、レーザダイオードドライバ15に入力される。レーザダイオードドライバ15は、レーザダイオードチップ13の光量が基準信号の示す光量と一致するように、レーザダイオードチップ13の光量を制御(オートパワーコントロール)する。
この例では、複数の基準信号(基準A及び基準B)を切替器20で選択して切り換えることにより、レーザダイオードチップ13の光量を変化させることができる。切替器20は、例えば生体光計測装置全体を制御するコンピュータにより制御される。
このような生体光計測装置では、フォトダイオードチップ12からの信号をロックインアンプ17に入力し、分離用周波数に一致した信号のみを抽出してモニタ信号としているので、他のレーザダイオードチップ13から出力された光の影響を受けずにレーザダイオードチップ13をフィードバック制御することができ、検査光の出力をより安定化することができる。
また、抽出手段としてロックインアンプ17を用いたので、比較的簡単かつ安価な構成により、検査光の出力をより安定化することができる。
実施の形態2.
次に、図4はこの発明の実施の形態2による生体光計測装置の半導体レーザアセンブリの制御回路を示すブロック図である。実施の形態1では、アナログ信号のみによる制御方法を示したが、実施の形態2では、デジタル信号を利用した制御方法を示す。
次に、図4はこの発明の実施の形態2による生体光計測装置の半導体レーザアセンブリの制御回路を示すブロック図である。実施の形態1では、アナログ信号のみによる制御方法を示したが、実施の形態2では、デジタル信号を利用した制御方法を示す。
ロックインアンプ17から出力されたロックインアンプ信号(抽出信号)は、比較器21で基準信号と比較される。比較器21での比較結果は、カウンタ(デジタルカウンタ)22に入力される。そして、ロックインアンプ信号よりも基準信号の方が大きい場合には、カウンタ22のカウント値に1が加算(+1)され、基準信号よりもロックインアンプ信号の方が大きい場合には、カウンタ22のカウント値から1が減算(−1)される。カウンタ22から出力されたカウンタ信号は、D/Aコンバータ23でアナログ信号に変換され、第2の増幅器19で増幅されて、レーザダイオードドライバ15に入力される。
比較器21は、CPU(処理部)24からの指令に基づいて、予め設定された条件時、即ち被検体への検査光の照射による計測中のみ動作するように制御されている。カウンタ22及びCPU24は、RAM等の記憶部(図示せず)に格納されたプログラムに基づいて動作する。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このような生体光計測装置では、比較器21が計測中のみ動作するので、計測を実施していないときのカウンタ信号は変動せず、計測開始時にレーザダイオードチップ13の出力が大きくなることがない。
ここで、例えばフォトダイオードチップ12からの信号電流を、ロックインアンプ17を用いず、時間積分した後、分離用周波数の影響をなくすようにローパスフィルタに通し、低周波数領域の変動のみを検出した場合、データ計測後の解析時などにはレーザダイオードチップ13を消灯しているため、ローパスフィルタからの出力が0になることがある。このような場合、計測開始前のレーザダイオードチップ13の点灯時に、レーザダイオードチップ13の出力が計測中の初期信号よりもさらに大きくなり、レーザダイオードチップ13が強く発光する。このような影響を除くため、ローパスフィルタの周波数を高めて反応時間を短くすると、分離用周波数の影響を受け易くなり、レーザダイオードチップ13の出力の安定性が低下し、ローパスフィルタの周波数を低くすると、レーザダイオードチップ13の寿命を短くしてしまう。
これに対して、実施の形態2では、計測開始時にもレーザダイオードチップ13の出力が大きくなることがなく、レーザダイオードチップ13の寿命を延ばすことができる。
また、外部ノイズ等の影響によりレーザダイオードチップ13の出力が急に大きくなることもなく、これによってもレーザダイオードチップ13の寿命を延ばすことができる。
また、外部ノイズ等の影響によりレーザダイオードチップ13の出力が急に大きくなることもなく、これによってもレーザダイオードチップ13の寿命を延ばすことができる。
実施の形態3.
次に、図5はこの発明の実施の形態3による生体光計測装置の半導体レーザアセンブリの制御回路を示すブロック図である。図において、ロックインアンプ17からの抽出信号は、A/Dコンバータ24によりデジタル信号に変換され、光源部制御コンピュータであるレーザダイオード制御コンピュータ25に入力される。また、レーザダイオード制御コンピュータ25には、生体光計測装置全体を制御するホストコンピュータ(図示せず)からデジタル化された基準信号が入力される。
次に、図5はこの発明の実施の形態3による生体光計測装置の半導体レーザアセンブリの制御回路を示すブロック図である。図において、ロックインアンプ17からの抽出信号は、A/Dコンバータ24によりデジタル信号に変換され、光源部制御コンピュータであるレーザダイオード制御コンピュータ25に入力される。また、レーザダイオード制御コンピュータ25には、生体光計測装置全体を制御するホストコンピュータ(図示せず)からデジタル化された基準信号が入力される。
レーザダイオード制御コンピュータ25は、外部からの信号が入力される入力部26、外部への信号を出力する出力部27、プログラムが格納された記憶部28、及びプログラムに基づいて演算処理を実行するCPU(処理部)29を有している。記憶部28には、ROM及びRAM等が含まれている。また、レーザダイオード制御コンピュータ25は、A/Dコンバータ24から入力されたロックインアンプ信号(デジタル化された抽出信号)と基準信号とを比較し、D/Aコンバータ23への出力を設定する。設定方法としては、例えば実施の形態2のようにカウント値を±1ずつ変更する方法、PID(比例積分微分)方式、又はその一部を用いる方法を採ることができる。
このような生体光計測装置では、半導体レーザアセンブリの制御回路を小型化することができるとともに、処理速度を高速化することができ、検査光の出力をより安定化することができる。
実施の形態4.
次に、図6はこの発明の実施の形態4による生体光計測装置の半導体レーザアセンブリの制御回路を示すブロック図である。この例では、レーザダイオード制御コンピュータ25が抽出手段、即ちロックインアンプの機能と、基準信号とロックインアンプ信号との差分を求める機能とを兼ね備えている。このため、第1の増幅器16からの出力は、ロックインアンプを介さずにA/Dコンバータ24でデジタル化され入力部26に入力される。また、分離用周波数もA/Dコンバータ24でデジタル化された情報として入力部26に入力される。記憶部28には、所定の周波数の信号をデジタル演算処理により抽出するためのプログラムが格納されている。
次に、図6はこの発明の実施の形態4による生体光計測装置の半導体レーザアセンブリの制御回路を示すブロック図である。この例では、レーザダイオード制御コンピュータ25が抽出手段、即ちロックインアンプの機能と、基準信号とロックインアンプ信号との差分を求める機能とを兼ね備えている。このため、第1の増幅器16からの出力は、ロックインアンプを介さずにA/Dコンバータ24でデジタル化され入力部26に入力される。また、分離用周波数もA/Dコンバータ24でデジタル化された情報として入力部26に入力される。記憶部28には、所定の周波数の信号をデジタル演算処理により抽出するためのプログラムが格納されている。
このような生体光計測装置では、半導体レーザアセンブリの制御回路を小型化することができるとともに、処理速度を高速化することができ、検査光の出力をより安定化することができる。
なお、実施の形態1〜4では抽出手段としてロックインアンプ17又はその機能を持つコンピュータ25を示したが、これらに限定されるものではなく、例えばバンドパスフィルタであってもよい。この場合、バンドパスフィルタと整流器とを組み合わせて用いるのが好適である。
また、実施の形態1〜4では、分離用周波数を用いてレーザダイオードチップ13の出力をオン・オフしたが、正弦波などの強度変調により行ってもよい。この場合、比較器からの信号を用いて、変調振幅を制御するのは勿論である。
さらに、半導体レーザアセンブリの制御回路に設けられる検査光出力安定化用のロックインアンプの参照信号及びパラメータ(時定数を含む)は、被検体で反射された検査光を計測する計測部に設けられた計測用のロックインアンプの参照信号及びパラメータと同じにしてもよい。
さらにまた、検査光出力安定化用のロックインアンプの時定数は、計測用のロックインアンプの時定数よりも短くてもよい。この場合、エラー部分を計測用のロックインアンプで平均化することができる。
また、検査光出力安定化用のロックインアンプの時定数は、計測用のロックインアンプの時定数よりも長くてもよい。この場合、ノイズに強くなり、安定性を向上させることができる。
さらにまた、検査光出力安定化用のロックインアンプの時定数は、計測用のロックインアンプの時定数よりも短くてもよい。この場合、エラー部分を計測用のロックインアンプで平均化することができる。
また、検査光出力安定化用のロックインアンプの時定数は、計測用のロックインアンプの時定数よりも長くてもよい。この場合、ノイズに強くなり、安定性を向上させることができる。
実施の形態5.
次に、図7はこの発明の実施の形態5による生体光計測装置の半導体レーザアセンブリの制御回路を示すブロック図である。この例では、レーザダイオードチップ13又はその周辺の温度が温度検出器31により検出される。即ち、温度検出器31は、レーザダイオードチップ13の温度に応じた信号を発生する。温度検出器31からの検出信号は、A/Dコンバータ24を介してレーザダイオード制御コンピュータ25に入力される。
次に、図7はこの発明の実施の形態5による生体光計測装置の半導体レーザアセンブリの制御回路を示すブロック図である。この例では、レーザダイオードチップ13又はその周辺の温度が温度検出器31により検出される。即ち、温度検出器31は、レーザダイオードチップ13の温度に応じた信号を発生する。温度検出器31からの検出信号は、A/Dコンバータ24を介してレーザダイオード制御コンピュータ25に入力される。
レーザダイオードチップ13は、温度が変化すると波長も変化する特性を持っている。また、フォトダイオードチップ12は、波長が変化すると感度が変化する。このため、温度が変化すると、光の強度は変化しなくてもフォトダイオードチップ12の出力が変化してしまい、結果としてレーザダイオードチップ13の出力を変動させることがある。そこで、記憶部28には、予め計測されたレーザダイオードチップ13の温度変化に対するフォトダイオードチップ12の出力の変化特性、即ち温度特性の情報が記憶されている。
レーザダイオード制御コンピュータ25では、フォトダイオードチップ12からの信号を処理する際、記憶部28に記憶された温度特性の情報に基づいて、フォトダイオードチップ12からの信号を補正する。これにより、レーザダイオードチップ13の温度が変化しても、検査光の出力をより安定化することができる。また、フォトダイオードチップ12からの信号をレーザダイオード制御コンピュータ25によりデジタル演算処理する場合、温度特性による補正も記憶部28に格納されたプログラムに基づいて容易に実行することができる。
実施の形態6.
次に、図8はこの発明の実施の形態6による生体光計測装置の半導体レーザアセンブリの制御回路を示すブロック図である。この例では、レーザダイオードチップ13に供給される電流値が電流検出器32により検出される。即ち、電流検出器32は、レーザダイオードチップ13の電流値に応じた信号を発生する。電流検出器32からの検出信号は、A/Dコンバータ24を介してレーザダイオード制御コンピュータ25に入力される。
次に、図8はこの発明の実施の形態6による生体光計測装置の半導体レーザアセンブリの制御回路を示すブロック図である。この例では、レーザダイオードチップ13に供給される電流値が電流検出器32により検出される。即ち、電流検出器32は、レーザダイオードチップ13の電流値に応じた信号を発生する。電流検出器32からの検出信号は、A/Dコンバータ24を介してレーザダイオード制御コンピュータ25に入力される。
レーザダイオードチップ13は、同じ光強度を得るために必要な電流値が使用時間とともに増加する特性を持っている。そして、電流値が許容値よりも大きくなると、レーザダイオードチップ13は使用できなくなる。
レーザダイオード制御コンピュータ25では、電流検出器32からの情報に基づいて、レーザダイオードチップ13の残りの寿命を判断し、寿命が短くなると交換要求の警報信号を出力する。具体的には、電流値が初期値に対して予め設定された割合(例えば20%)だけ大きくなったときに、警報信号を出力する。
このような生体光計測装置では、レーザダイオードチップ13を使用不可となる前に交換することができるようになり、信頼性を向上させることができる。また、フォトダイオードチップ12からの信号をレーザダイオード制御コンピュータ25によりデジタル演算処理する場合、電流値の監視も記憶部28に格納されたプログラムに基づいて容易に実行することができる。
なお、実施の形態5、6を組み合わせて実施してもよい。
また、実施の形態5、6では、レーザダイオード制御コンピュータ25に所定の周波数の信号を抽出するロックインアンプの機能を持たせたが、ロックインアンプの機能は必ずしも持たなくてもよい。
また、実施の形態5、6では、レーザダイオード制御コンピュータ25に所定の周波数の信号を抽出するロックインアンプの機能を持たせたが、ロックインアンプの機能は必ずしも持たなくてもよい。
実施の形態7.
次に、図9はこの発明の実施の形態7による生体光計測装置の半導体レーザアセンブリの制御回路を示すブロック図である。実施の形態1〜6では、検査光を分離計測するための分離用周波数をレーザダイオードドライバ15に与える制御方法について説明したが、この実施の形態7では、タイミングをずらしてレーザダイオードチップ13を順次点灯させ、モニタリングのタイミングを点灯のタイミングに同期させることにより、検査光を分離計測する。
次に、図9はこの発明の実施の形態7による生体光計測装置の半導体レーザアセンブリの制御回路を示すブロック図である。実施の形態1〜6では、検査光を分離計測するための分離用周波数をレーザダイオードドライバ15に与える制御方法について説明したが、この実施の形態7では、タイミングをずらしてレーザダイオードチップ13を順次点灯させ、モニタリングのタイミングを点灯のタイミングに同期させることにより、検査光を分離計測する。
このような制御を実現するため、レーザダイオードドライバ15に点灯タイミングを制御するためのオン/オフ信号が入力されるとともに、レーザダイオード制御コンピュータ25にも同期検出用のオン/オフ信号が入力される。レーザダイオード制御コンピュータ25では、オン/オフ信号に基づいて、レーザダイオードチップ13をオンしているときのみのモニタ信号を読み込み、レーザダイオードチップ13の制御信号を生成する。従って、レーザダイオード制御コンピュータ25にロックインアンプの機能を持たせる必要がない。
また、全てのレーザダイオードチップ13がオフであるときの信号を外部からの入射光のバックグラウンドとして計測しておくことにより、オン時の制御の補正に利用することもできる。さらに、点灯しているレーザダイオードチップ13が遠方にあり、光信号が入らないと考える場合も、補正に利用することが可能である。
さらにまた、フォトダイオードチップ12からの信号をA/Dコンバータ24で記録し、被検体で反射され計測部で受光された検査光の信号(光強度)と演算(割算)を行うことにより、光強度変動を補正してもよい。
さらにまた、フォトダイオードチップ12からの信号をA/Dコンバータ24で記録し、被検体で反射され計測部で受光された検査光の信号(光強度)と演算(割算)を行うことにより、光強度変動を補正してもよい。
なお、上記の例では、光源部としてレーザダイオードチップを示したが、例えばLED(発光ダイオード)を用いてもよい。
また、モニタ受光部もフォトダイオードチップに限定されるものではない。
また、モニタ受光部もフォトダイオードチップに限定されるものではない。
3 検査光出力部、12 フォトダイオードチップ(モニタ受光部)、13 レーザダイオードチップ(光源部)、15 レーザダイオードドライバ、17 ロックインアンプ(抽出手段)、21 比較器、22 カウンタ、25 レーザダイオード制御コンピュータ、31 温度検出器、32 電流検出器。
Claims (7)
- 被検体に照射される検査光を出力するための検査光出力部を備えている生体光計測装置において、
上記検査光出力部は、
光源部と、
上記光源部から出力された光の一部を受けるモニタ受光部と、
上記モニタ受光部から出力された信号から、所定の周波数の信号のみを抽出する抽出手段と、
上記抽出手段により抽出された抽出信号と基準信号との差分に応じて上記光源部を駆動するドライバと
を有していることを特徴とする生体光計測装置。 - 上記抽出手段は、ロックインアンプであることを特徴とする請求項1記載の生体光計測装置。
- 上記ドライバには、検査光を分離計測するための分離用周波数が与えられ、上記抽出手段にも上記分離用周波数が所定の周波数として与えられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の生体光計測装置。
- 上記抽出信号と上記基準信号とを比較する比較器と、
上記比較器での比較結果に応じてカウント値を増減させるカウンタと
をさらに有し、
上記比較器は、予め設定された条件時のみ動作するように制御され、
上記ドライバは、上記カウンタの出力に応じて上記光源部を駆動することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の生体光計測装置。 - 被検体に照射される検査光を出力するための検査光出力部を備えている生体光計測装置において、
上記検査光出力部は、
光源部と、
上記光源部から出力された光の一部を受けるモニタ受光部と、
上記光源部の温度に応じた信号を発生する温度検出器と、
予め記憶された上記光源部の温度特性に関する情報と上記温度検出器からの信号とに基づいて、上記モニタ受光部から出力された信号を補正するとともに、上記モニタ受光部から出力された信号と基準信号との差分を求める光源部制御コンピュータと、
上記光源部制御コンピュータからの信号に応じて上記光源部を駆動するドライバと
を有していることを特徴とする生体光計測装置。 - 被検体に照射される検査光を出力するための検査光出力部を備えている生体光計測装置において、
上記検査光出力部は、
光源部と、
上記光源部から出力された光の一部を受けるモニタ受光部と、
上記光源部の電流値に応じた信号を発生する電流検出器と、
上記モニタ受光部から出力された信号と基準信号との差分を求めるとともに、上記電流検出器からの信号に基づいて上記光源部の残りの寿命を判断する光源部制御コンピュータと、
上記光源部制御コンピュータからの信号に応じて上記光源部を駆動するドライバと
を有していることを特徴とする生体光計測装置。 - 被検体に照射される検査光を出力するための検査光出力部を備えている生体光計測装置において、
上記検査光出力部は、
光源部と、
入力されたオン/オフ信号に基づくタイミングで上記光源部を駆動するドライバと、
上記光源部から出力された光の一部を受けるモニタ受光部と、
上記オン/オフ信号に基づくタイミングで上記モニタ受光部から出力された信号と基準信号との差分を求め、上記ドライバに制御信号を出力する光源部制御コンピュータと
を有していることを特徴とする生体光計測装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004364651A JP2006170845A (ja) | 2004-12-16 | 2004-12-16 | 生体光計測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004364651A JP2006170845A (ja) | 2004-12-16 | 2004-12-16 | 生体光計測装置 |
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ID=36671763
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JP (1) | JP2006170845A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2012066930A1 (ja) * | 2010-11-16 | 2012-05-24 | 株式会社 日立メディコ | 生体光計測装置とその作動方法 |
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-
2004
- 2004-12-16 JP JP2004364651A patent/JP2006170845A/ja active Pending
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