JP2006148609A - 音質調整装置、放送受信機、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

音質調整装置、放送受信機、プログラム、及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】入力レベルが急激に切り替わるような音声信号に対しても、無音時のノイズ出力を的確に低減し且つ有音状態に素早く復帰するような音質設定を行うことが可能な音質調整装置を提供する。
【解決手段】入力された音声信号が有音の状態か無音の状態かを判定する有音/無音判定手段12と、この判定結果に基づいて音声信号を有音と無音とで異なる音質に設定する音質設定手段14とを備え、音質設定手段14での設定に基づいて音声信号の音質を調整する。音質設定手段14による無音時の音質設定は、有音/無音判定手段12で無音と判定された直前の有音時の音質設定に基づき、その一部のみの変更により行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、音質調整装置、放送受信機、プログラム、及び記録媒体に関し、より詳細には、音声信号に対し有音/無音の判別を行ってそれに応じた音質調整を行う音質調整装置、その音質調整装置を備えた放送受信機、それらのプログラム、及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
従来から、一般的なオーディオ装置では、低音域の出力周波数特性を調整するバス調整、高音域の出力周波数特性を調整するトレブル調整、低音域及び高音域を強調するラウドネス調整等の各種音質調整装置が設けられている。
このような音質調整装置としては、入力された音声信号の音声情報自体からその周期性の有無を検出することにより、入力された信号が音楽情報かそれ以外の情報かを判断し、その結果に応じて音響パラメータを制御するものも提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開昭61−93712号公報
しかしながら、特にテレビジョン放送やラジオ放送を受信する機器においては、音声情報だけから音楽情報の是非を判断すると思わぬ誤判定が生じる場合がある。
例えば、音楽番組でアカペラが流れた場合は、その作風のためにリズム感を検出することができずに、音楽情報ではないと判定し、この音楽情報に最適な音響パラメータをイコライザ等で選択しないという誤判定が生じる。その結果、この音楽情報は、イコライザの方で例えばスピーチに最適な音響パラメータ等を選択することも生じ得るので、生の音の響きを重視したいアカペラの音楽情報に対して、言葉の明瞭性を重視した(中音域を比較的強調した)音響特性で出力する結果となり、ユーザが本来聞きたい音響設定にならない。
また、ニュース番組を視聴中には、本来言語の明瞭性を重視したスピーチに最適なパラメータ等を選択するのが好適であるが、ニュースの内容によっては時にはアナウンサのスピーチと平行してニュースの取材現場で集音した音声をそのまま出力する場合もある。このような集音した音声情報に音楽が混在していると、その両者の音量のバランスによってはニュース番組のスピーチより、集音した音声から出力された音楽情報などが優位性を持つことも想定されるので、このような場合も、上述のアカペラの例とは逆の例として十分起こり得る問題点である。
そして、従来技術では、音声情報だけから音楽情報の是非を判断することによって生ずるこのような誤判定によって的確な音質調整を行うことが困難であるだけでなく、音声信号が無音の信号や入力レベルが小さい信号であった場合には、スピーカから低高域ノイズが出力される。このような事態を解消するために、信号レベルが0或いは小さいときには入力信号をシャットアウトするような音質調整を行うように機器を構成した場合であっても、信号レベルが上がり音声が復帰したときに的確で素早い音質設定ができない。このような現象は、記録媒体のローディング時、外部入力との切り替え時、視聴するコンテンツがスピーチ時から非スピーチ時への切り替え時、受信するチャンネルの切り替え時、さらにはCMからの本編への移行時など、急激に信号レベルの大小が切り替わるような音声信号に対しては、特に問題となる。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、入力レベルが急激に切り替わるような音声信号に対しても、無音時のノイズ出力を的確に低減し且つ有音状態に素早く復帰するような音質設定を行うことが可能な音質調整装置、その音質調整装置を備えた放送受信機、それらのプログラム、及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することをその目的とする。
本発明は、上述のごとき課題を解決するために、以下の各技術手段でそれぞれ構成される。
第1の技術手段は、入力された音声信号が有音の状態か無音の状態かを判定する有音/無音判定手段と、該有音/無音判定手段での判定結果に基づいて、前記音声信号を有音と無音とで異なる音質に設定する音質設定手段とを有し、該音質設定手段での設定に基づいて前記音声信号の音質を調整する音質調整装置であって、前記音質設定手段による無音時の音質設定は、前記有音/無音判定手段で無音と判定された直前の有音時の音質設定に基づき、その一部のみの変更により行うことを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、入力された音声信号がスピーチに対応するものか、非スピーチに対応するものかを判定するスピーチ/非スピーチ判定手段をさらに有し、前記音質設定手段は、前記スピーチ/非スピーチ判定手段における判定結果に基づいて、スピーチと非スピーチとで、前記一部のみの変更の値を異ならしめることを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、前記一部のみの変更は、一部の周波数帯域で局所的に出力レベルを低減させる変更とすることを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第1乃至第3のいずれかの技術手段における音質調整装置と放送受信装置とを備えた放送受信機であって、該放送受信装置で受信した放送信号から前記音声信号を前記音質調整装置に入力し、音質を調整して音声出力することを特徴としたものである。
第5の技術手段は、入力された音声信号が有音の状態か無音の状態かを判定する有音/無音判定ステップと、その判定結果に基づいて、前記音声信号を有音と無音とで異なる音質に設定する音質設定ステップと、該音質設定ステップでの設定に基づいて前記音声信号の音質を調整する音質調整ステップとを、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記音質設定ステップによる無音時の音質設定は、前記有音/無音判定ステップで無音と判定された直前の有音時の音質設定に基づき、その一部のみの変更により行うことを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第5の技術手段において、入力された音声信号がスピーチに対応するものか、非スピーチに対応するものかを判定するスピーチ/非スピーチ判定ステップを、さらにコンピュータに実行させるためのプログラムを含み、前記音質設定ステップは、前記スピーチ/非スピーチ判定ステップにおける判定結果に基づいて、スピーチと非スピーチとで、前記一部のみの変更の値を異ならしめることを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第5又は第6の技術手段において、前記一部のみの変更は、一部の周波数帯域で局所的に出力レベルを低減させる変更とすることを特徴としたものである。
第8の技術手段は、第5乃至第7のいずれかの技術手段において、前記音質調整ステップは、音質調整機器に前記音声信号を前記音質設定ステップでの設定に基づいて、前記音声信号の音質を音質調整機器に調整させる制御を行うステップであることを特徴としたものである。
第9の技術手段は、第5乃至第8のいずれかの技術手段におけるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明によれば、入力レベルが急激に切り替わるような音声信号に対しても、無音時のノイズ出力を的確に低減し且つ有音状態に素早く復帰するような音質設定を行うことが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係る音質調整装置の一構成例を示すブロック図で、図中、1は音質調整装置、11は音声信号入力手段、12は有音/無音判定手段、13はスピーチ/非スピーチ判定手段、14は音質設定手段、15は音声信号出力手段である。
本発明に係る音質調整装置1は、有音/無音判定手段12及び音質設定手段14を備えるものとする。有音/無音判定手段12は、音声信号入力手段11で入力された音声信号が有音の状態か無音の状態かを判定する。音声信号入力手段11では、その入力元や入力方法は問わない。また、有音/無音判定手段12では、例えば入力音声信号の信号レベルを検出すること(所定レベル以上を有音とするなど)で、有音/無音のいずれの状態であるかを判定すればよい。なお、有音/無音判定手段12は、その全体又は一部をハードウェアで構成してもソフトウェアで構成してもよい。
音質設定手段14は、有音/無音判定手段12での判定結果に基づいて、音声信号を有音と無音とで異なる音質に設定する。なお、音質設定手段14は、その全体又は一部をハードウェアで構成してもソフトウェアで構成してもよい。音質調整装置1は、この設定に基づいて音声信号の音質を調整する。そして、音質設定手段14による無音時の音質設定は、有音/無音判定手段12で無音と判定された直前の有音時の音質設定に基づき、その一部のみの変更により行う。例えば、無音の場合には所定の低域帯及び所定の高域帯の出力レベルを有音の場合に比べ1〜2dB下げるなどすればよい。一部のみの変更により、直前の有音時の設定値に近い設定値で調整することとなり、無音時から再度有音状態に移行した際、この状態が上記直前の有音時と近い信号レベルを持つ状態と想定されることから、設定値の変更が一部で済み、素早い復帰が可能となる。なお、この効果は、音質設定手段14に基づく音質の設定をハードウェアで構成することでより顕著になる。そして、音声信号出力手段15は、音質設定手段14での設定に基づき調整された音声信号を出力する。
また、スピーチ/非スピーチ判定手段13は、本発明として音質調整装置1に備えることが好ましい構成要素で、音声信号入力手段11で入力された音声信号がスピーチに対応するものか、非スピーチに対応するものかを判定する。なお、スピーチ/非スピーチ判定手段13は、その全体又は一部をハードウェアで構成してもソフトウェアで構成してもよい。また、スピーチ/非スピーチ判定手段13の配置は、図1で示したものに限らない。そして、この形態における音質設定手段14は、スピーチ/非スピーチ判定手段13における判定結果に基づいて、スピーチと非スピーチとで、上記一部のみの変更の値を異ならしめればよい。ここでの音質設定の方法は任意であり、スピーチ/非スピーチにより、その設定値や増減の設定値、或いは各周波数帯での設定値などが異なっていればよい。例えば、グラフィックイコライザのごときイコライザの中心周波数とフィルタのQ値(グラフィックイコライザの1つの帯域分のカーブにおける山,谷の鋭さ)が固定されている音質設定や、パラメトリックイコライザのごとくこれらも変更可能な音質設定であってもよいが、上述したように、基本的に有音から無音に移行した際の音質設定は直前の有音時のそれに一部変更したものとなる。さらに、上記一部のみの変更は、無音の場合には所定の低域帯及び所定の高域帯の出力レベルを有音の場合に比べ1〜2dB下げるなどとして例示したように、一部の周波数帯域で局所的に出力レベルを低減させる変更とすることが好ましい。
また、「ニュース番組などは一般的にモノラル放送が多く、一方で音楽が流れるCMや音楽番組はステレオ放送に設定されていることが多い」といった経験則を利用し、音声信号に重畳されたモノラル/ステレオ信号を検出することによって、現在放送されている番組がスピーチ/非スピーチ(音楽)のいずれに好適かを判断するよう構成してもよい。この形態にあっては、モノラル/ステレオ判定手段及び基準最適化手段(図示せず)を備える。そして、本発明に係る音質調整装置1では、スピーチ/非スピーチの判断に基づき音響パラメータの制御を行うとよい。なお、このモノラル/ステレオ判定手段及び基準最適化手段も、その全体又は一部をハードウェアで構成してもソフトウェアで構成してもよい。また、モノラル/ステレオ判定は、単に音声信号を入力した際のモノラル/ステレオの切り替えなどの情報によって判定してもよいし、音声信号の元のコンテンツが電子プログラムガイド(EPG)に掲載され予約録画可能なようになっている場合などには、EPGにおけるモノラル/ステレオの情報も共に掲載されているので、その情報を取得することでモノラル/ステレオ判定を行うことも可能である。そして、基準最適化手段は、モノラル/ステレオ判定手段での判定結果に基づいて、スピーチ/非スピーチ判定手段における判定基準を最適化する。なお、音声信号のスピーチ/非スピーチの判定を的確に行うには、その音声信号に対してモノラル/ステレオ判定及び基準最適化が予めなされていることを前提とするが、ディレイなどを用いてもよいし、単に、音声信号が入力される度に、逐次、モノラル/ステレオ判定及び基準最適化を行ってスピーチ/非スピーチ判定を行っていってもよい。
また、スピーチ/非スピーチ判定手段13における判定は、複数の信号解析によって行うようにすることが好ましい。信号解析としては、例えば、信号の対時間エネルギー変化解析,音節の均一解析,周波数対音声強度の解析などである。このような信号解析により、例えば、(I)信号の対時間エネルギー変化,(II)周波数対音声強度,(III)母音と子音の順序,(IV)音節の長さ,(V)子音と母音のエネルギー量などが得られる。これらは、例えば次のような点を考慮して、スピーチ/非スピーチを判定するとよい。(I)スピーチには、音節(音声エネルギーが高い)と音節との間に、音声エネルギーが低い区分が存在し、非スピーチにはこのような区分は存在しないことが多い。(II)スピーチが100Hz〜3kHzの中域の強度が強く、非スピーチが低域及び高域の強度が強い。(III)スピーチは、音節内の順序が子音から母音へと続く場合が多い。(IV)スピーチは、音節の長さが均一の場合が多い。(V)スピーチは、母音のエネルギー量が子音のエネルギー量より大きい場合が多い。さらに、(I)〜(V)に対し、重み付けを行って合算し、統計処理を施すなどして、最終的な信号解析の結果を得、その数値を閾値判定する、或いはさらに的確な判定を行うために上述のごとくモノラル/ステレオで閾値を変えて判定することで、スピーチ/非スピーチの判定を行えばよい。
このように、モノラル/ステレオ判定をすることによって、スピーチ自動検出機能の判定基準を最適化させて、検出機能の精度を向上させることができる。従って、入力された音声信号に対して的確にスピーチ/非スピーチを判別すること、すなわち音声信号のモノラル/ステレオの信号に応じて好適なスピーチ/非スピーチ検出が可能となる。例えば、ニュース等のモノラル信号時はスピーチと判定し易く、またBGMを含めた音楽が多いステレオ信号時は非スピーチと判定し易くなるように最適化制御を行うことができる。
また、スピーチ/非スピーチ判定手段13の代わりに、EPG情報によってコンテンツの詳細な時系列の情報を取得してもよい。
図2は、図1の音質調整装置における音質調整処理の一例を説明するためのフロー図で、図3は、図1の音質調整装置における音質調整処理で用いる音質設定イコライジングの一例を示す図である。ここで、図3(A)はスピーチ時の例、図3(B)は非スピーチ時の例を示している。
音質が基本音質に初期設定されているものとして説明する。また、音声信号からスピーチ/非スピーチを判定し、スピーチと判定されたときにはAの音質に、非スピーチと判定されたときにはBの音質に設定する例を中心に説明する。
まず、有音/無音判定手段12で入力レベルを確認する(ステップS1)。ここで、有音であればステップS3へ、無音であれば基本音質を修正し(ステップS2)、再度ステップS1で入力レベルを確認する。ステップS2では、ステップS1での無音状態との判定が二度目以降の場合には、基本音質の修正を行わないようにしてもよく、この場合でなく再度修正する場合でもその設定は継続しておく。ステップS1,S2での処理は、音声信号が入力され、最初に音質が音質A/Bのいずれかに設定される前の処理であり、その後はステップS3以降の処理で設定の変更及び保持が遂行されていく。
ステップS3では、スピーチ/非スピーチを判定する(ステップS3)。なお、スピーチ/非スピーチにおける判定基準は、ある1つの閾値処理によってなされても複数パラメータの閾値処理によってなされてもよい。ステップS3の判定に基づいて、音質設定を行う(ステップS4,S5)。この音質設定では、スピーチと判定されたときにはAの音質に設定し(ステップS4)、非スピーチと判定されたときにはBの音質に設定する(ステップS5)。
ここで、音質設定Aと音質設定Bとの違いの例について、図3を参照して説明する。音質設定A(スピーチ)の場合、イコライザの周波数特性をグラフ21で示すように設定し、音質設定B(非スピーチ)の場合、イコライザの周波数特性をグラフ23で示すように設定する。グラフ21とグラフ23との違いは、非スピーチのとき、スピーチのときの所定の低周波数21aの付近及び所定の高周波数21bの付近の出力レベルに比べて、所定の低周波数23aの付近及び所定の高周波数23bの付近の出力レベルを強調している点にある。
ステップS4,S5の処理では、この選択した音質を保持しておく。そして、有音/無音判定手段12で入力レベルを確認する(ステップS6)。ここで、有音であれば処理を終了し、無音であれば音質の調整を行う。ここで行われる音質の調整は、音質をそれぞれの前の状態に合わせて修正する(ステップS7)。設定保持されている音質(無音になる前の音質)が、音質Aであった場合には図3(A)のグラフ22のごとき音質A′、音質Bであった場合には図3(B)のグラフ24のごとき音質B′に修正する。スピーチ時のグラフ22とグラフ21との違いは、所定の低周波数21aの付近及び所定の高周波数21bの付近を強調している点にある。同様に、非スピーチ時のグラフ24とグラフ23との違いは、所定の低周波数23aの付近及び所定の高周波数23bの付近を強調している点にある。本発明では、音質A′,B′のように、スピーチ自動検出機能使用時に、有音時の音質設定A,Bの他に、無音状態用の音質設定、すなわち音声入力信号が無い時、若しくは入力信号が小さい(バックグランドノイズ)時の音質設定を設けておく。
次に、無音状態から有音状態へ復帰したかを判定する(ステップS8)。復帰せず、無音のままであればそのときの設定(音質パラメータなど)は変更せずに継続しておき、有音状態への復帰を待つ。一方、復帰した場合には、音質A′又は音質B′を、有音時の音質設定A又はBに戻し(ステップS9)、処理を終了する。
なお、最初に説明したスピーチ/非スピーチ判定を伴わない形態にあっては、ステップS3〜S5の処理を省き、その代わりとしては、他の判定によって生じる音質を設定してもよいし、所定の音質を設定するか基本音質をそのまま用いてもよい。そして、この代わりの音質と、それに対する無音時の変更音質とを用意しておき、ステップS7,S9で用いる。
以上、本実施形態に係る音質調整装置によれば、無音時にスピーカから低高域ノイズが出力されるのを削減すると共に、前の状態に近い状態で音質設定をすることによって、音声復帰時の素早い対応(音質設定)が可能となる。すなわち、この音質調整装置では、入力レベルが急激に切り替わるような音声信号に対しても、無音時のノイズ出力を的確に低減し且つ有音状態に素早く復帰するような音質設定を行うことが可能となる。
また、スピーチ/非スピーチ判定を用いた形態にあっては、音声信号にとって最適な音響パラメータを、音声信号の音声情報だけからではなく番組(その音声信号を含む番組)の主旨に沿った判断(スピーチ/非スピーチの判断)も同時になすことで、入力された音声信号の特性によるイコライザ等の音響パラメータ制御の誤判定を極力低減し、的確な音響パラメータの制御及び的確な音質調整が可能となる。例えば、音声信号に音声情報と同時に重畳されたモノラル/ステレオ信号によってその番組の主旨を判定し、その結果に応じて入力された音声信号がスピーチか非スピーチ(音楽)かを判断するための判断基準を最適化することによって、放送された番組の内容、特性に応じたスピーチ/非スピーチ検出の自由な制御、及びその制御に基づく音質調整が可能になる。
また、図1乃至図3で上述した音質調整装置1やその構成要素となる各手段は、上述したように、ハードウェアで構成してもよいがその一部をソフトウェアで構成してもよい。例えば、PC(パーソナルコンピュータ)等の汎用コンピュータなどにプログラムを組み込むことで構成してもよく、その場合の各種処理について、図4に示す一般的な情報処理装置の構成例を参照して説明する。図4は、一般的な情報処理装置の構成例を示すブロック図で、図中、3は情報処理装置、31はCPU(Central Processing Unit)、32はRAM(Random Access Memory)、33は書き換え可能なROM(Read Only Memory)、34は入力装置、35は表示装置、36は出力装置、37はバスである。
また、コンピュータを本発明における装置や各手段として機能させるためのプログラムは、ROM33に蓄積されており、CPU31が読み出すことによって実行される。コンピュータ等に搭載される場合のこのプログラムは、上述の各手段としてコンピュータのCPU31等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。このプログラムは、上述した各手段に対応する処理ステップ、すなわち有音/無音判定ステップ、音質設定ステップ、及びこの設定に基づき音質調整する音質調整ステップとを、コンピュータに実行させるためのプログラムである。そして、音質設定ステップにおける無音時の音質設定は、有音/無音判定ステップで無音と判定された直前の有音時の音質設定に基づき、その一部のみの変更により行う。また、音質調整を音質調整器(ハードウェア)によって実行させる場合の音質調整ステップは、音質調整機器に、音声信号を音質設定ステップでの設定に基づいて、音声信号の音質を音質調整機器に調整させる制御を行うステップとなる。
本発明に係る装置や各手段で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAM32に蓄積され、その後、各種ROM33に格納され、必要に応じて、CPU31によって読み出し、修正・書き込みが行われる。ここで本発明に関連する情報としては、閾値や入力装置34の一つとしての音声信号入力手段によって入力され信号解析される時の音声信号などが挙げられる。また、例えばROM33に記憶された音質設定の値をRAM32に読み出すことで音質設定をその間維持するようにしてもよい。
また、処理の途中経過や途中結果は、LCD,PDP,有機EL,CRT等の表示装置35を通して装置ユーザに提示され、必要な場合には、キーボード,マウス(ポインティングデバイス)等の入力装置34から装置ユーザが処理に必要なパラメータを入力指定すればよい(例えば入力する音声信号或いはそれを含むコンテンツの指定など)。また、このプログラムは、装置ユーザが使用する際に容易となるように、表示装置35用のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を備えるようにするとよい。出力装置36としては、音声信号の出力装置であるスピーカをはじめとして、ネットワークに接続して通信を行うためのネットワークボード等の通信機器や、その他、印刷装置等の出力デバイス用の出力装置がある。なお、CPU31,RAM32,ROM33,入力装置34,表示装置35,出力装置36は、バス37などで接続されていればよい。
また、上述のごときプログラムを記録した記録媒体としては、具体的には、CD−ROM、光磁気ディスク、DVD−ROM、FD、フラッシュメモリ、及びその他各種ROM(書き換え可能なROMも含む)やRAM等が想定でき、上述した本発明の各実施形態の機能をコンピュータに実行させるプログラムを、これら記録媒体に記録して流通させることにより、当機能の実現を容易にする。そして、コンピュータ等の情報処理装置に、上述のごとくの記録媒体を装着して情報処理装置によりプログラムを読み出すか、若しくは情報処理装置が備えている記録媒体に当プログラムを記憶させておき、必要に応じて読み出すことにより、本発明に係わる機能を実行することができる。
さらに、本発明は、上述の各実施形態のごとき音質調整装置と、デジタル/アナログに限らずテレビジョン放送やラジオ放送の放送信号を受信する放送受信装置とを備えた放送受信機にも適用可能である。ここでは、放送受信装置で受信した放送信号から音声信号を音質調整装置に入力し、音質を調整して音声出力する。また、このような放送受信機に、放送を受信するだけでなく受信した放送を記録或いは予約記録する機能を付加したもの(各種レコーダなど)であってもよく、さらに受信したコンテンツでなくてもネットワーク経由や記録媒体経由で取得したコンテンツを再録画する場合などにも好適である。
本発明の一実施形態に係る音質調整装置の一構成例を示すブロック図である。 図1の音質調整装置における音質調整処理の一例を説明するためのフロー図である。 図1の音質調整装置における音質調整処理で用いる音質設定イコライジングの一例を示す図である。 一般的な情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1…音質調整装置、3…情報処理装置、11…音声信号入力手段、12…有音/無音判定手段、13…スピーチ/非スピーチ判定手段、14…音質設定手段、15…音声信号出力手段、31…CPU、32…RAM、33…書き換え可能なROM、34…入力装置、35…表示装置、36…出力装置、37…バス。

Claims (9)

  1. 入力された音声信号が有音の状態か無音の状態かを判定する有音/無音判定手段と、該有音/無音判定手段での判定結果に基づいて、前記音声信号を有音と無音とで異なる音質に設定する音質設定手段とを有し、該音質設定手段での設定に基づいて前記音声信号の音質を調整する音質調整装置であって、前記音質設定手段による無音時の音質設定は、前記有音/無音判定手段で無音と判定された直前の有音時の音質設定に基づき、その一部のみの変更により行うことを特徴とする音質調整装置。
  2. 入力された音声信号がスピーチに対応するものか、非スピーチに対応するものかを判定するスピーチ/非スピーチ判定手段をさらに有し、前記音質設定手段は、前記スピーチ/非スピーチ判定手段における判定結果に基づいて、スピーチと非スピーチとで、前記一部のみの変更の値を異ならしめることを特徴とする請求項1に記載の音質調整装置。
  3. 前記一部のみの変更は、一部の周波数帯域で局所的に出力レベルを低減させる変更とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の音質調整装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の音質調整装置と放送受信装置とを備えた放送受信機であって、該放送受信装置で受信した放送信号から前記音声信号を前記音質調整装置に入力し、音質を調整して音声出力することを特徴とする放送受信機。
  5. 入力された音声信号が有音の状態か無音の状態かを判定する有音/無音判定ステップと、その判定結果に基づいて、前記音声信号を有音と無音とで異なる音質に設定する音質設定ステップと、該音質設定ステップでの設定に基づいて前記音声信号の音質を調整する音質調整ステップとを、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記音質設定ステップによる無音時の音質設定は、前記有音/無音判定ステップで無音と判定された直前の有音時の音質設定に基づき、その一部のみの変更により行うことを特徴とするプログラム。
  6. 入力された音声信号がスピーチに対応するものか、非スピーチに対応するものかを判定するスピーチ/非スピーチ判定ステップを、さらにコンピュータに実行させるためのプログラムを含み、前記音質設定ステップは、前記スピーチ/非スピーチ判定ステップにおける判定結果に基づいて、スピーチと非スピーチとで、前記一部のみの変更の値を異ならしめることを特徴とする請求項5に記載のプログラム。
  7. 前記一部のみの変更は、一部の周波数帯域で局所的に出力レベルを低減させる変更とすることを特徴とする請求項5又は6に記載のプログラム。
  8. 前記音質調整ステップは、音質調整機器に前記音声信号を前記音質設定ステップでの設定に基づいて、前記音声信号の音質を音質調整機器に調整させる制御を行うステップであることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載のプログラム。
  9. 請求項5乃至8のいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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