JP2006144830A - Oldham ring, its method of manufacture, and installation plate for sintering powder metallurgical oldham ring - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、オルダムリング並びにその製造方法及び粉末冶金製オルダムリングの焼結用載置板に関するものである。 The present invention relates to an Oldham ring, a manufacturing method thereof, and a mounting plate for sintering an Oldham ring made of powder metallurgy.
軸心が若干ずれている軸間でトルク伝達を行うオルダム軸継手に利用される部品であるオルダムリングは図4に示すように円環状のリング本体1の外周面および内周面は同軸な円柱面になっていると共に、両端面2,3が前記円柱面と直交する平面になっている。そして、リング本体1の両端面2,3には、突起状の一対のキー部4,5,6,7がそれぞれ形成されている。一方の端面2のキー部4,5は、リング本体1の中心軸について各々軸対称な位置にあり、かつ他方の端面3のキー部6,7は、リング本体1の中心軸について各々軸対称な位置にあり、しかもこれらキー部6,7は、キー部4,5に対して中心軸を中心として90°離れた位置にあるように交差角を有している。すなわち、キー部4,5,6,7は十文字の位置に配置されている。
As shown in FIG. 4, an Oldham ring, which is a part used for an Oldham shaft coupling that transmits torque between shafts whose axes are slightly displaced, is a circular cylinder whose outer peripheral surface and inner peripheral surface of an
そして、その製造方法は、金型装置を組み付けた粉末成形プレスにより鉄粉からなる圧粉体が成形される(粉末成形工程)。この粉末成形工程においては、ダイ内にフィーダーにより原料粉末が充填される。その後、上パンチが下降してダイ内に嵌合して、原料粉末が圧縮されて圧粉体が成形される。加圧後に圧粉体はダイより抜き出される。図5に示すようにこのようにして成形された圧粉体たるワーク11は、リング本体1に対応するワーク11のリング本体対応部1Aの両端面2,3に突起状の一対のキー部4,5,6,7がそれぞれ形成されている。そしてこのワーク11は平板状の載置板に載置されて焼結炉(図示せず)内で加熱されて焼結される(焼結工程)。次に、焼結されたワーク11は、矯正プレスにより再圧縮されて矯正されて(矯正工程)、両端面2,3の平面度が所定の数値に整えられる。次にワーク11はバリ取りおよび切削や研磨等機械加工が施される(機械加工工程)。この機械加工工程ではワーク11のリング本体対応部1Aの外周部(図5において二点鎖線Rより外周側の部分)が所定径まで切削され、これにより、図4に示すように、キー部4,5,6,7がリング本体1から径方向外方へ突出した状態になる。さらにワーク11には、耐摩耗性等の向上のための酸化被膜を形成するスチーム処理が施される(表面処理工程)。
従来技術においては、粉末成形工程、焼結工程、矯正工程、機械加工工程、表面処理工程等を工程とするものであるが、そのうち前記両端面2,3の平面度においては従来では平面度が15/100mm程度である焼結工程後のワーク11を、矯正工程にてオルダムリングとして必要な所定の平面度、例えば5/100mm以下に仕上げてオルダム軸継手の部品としている。
In the prior art, a powder molding process, a sintering process, a correction process, a machining process, a surface treatment process, and the like are used. Of these, the flatness of the both
尚、平面度の測定は一般に図6に示すように、極めて精度の高い平面度が得られている定盤12上に3点ジャッキ13を用いてワーク11の被測定面たる一方の端面2を定盤12の基準平面と平行に調整し、その後、一定角度に配されたボディ13に取付けられた端部の回動レバー14の先端を被測定面たる端面2に沿って移動させ、その際に生じる回動レバー14の回動状態が指示器15に表示され、基準平面に対する偏差ΔXが読み取られるものである。尚、図5においてはキー部4,5,6,7を省略して説明している。
In general, as shown in FIG. 6, the flatness is measured by placing one
このようなオルダムリングの製造にあたっては焼結工程後のワーク11においては平面度の数値が所定以上になってしまうので、これを矯正するために矯正工程がなされるものであるが、プレスにより再圧縮されて矯正されたワークにおいては、端面2,3における表面にあらわれた気孔が潰されてしまい、スチーム処理等の表面処理を良好に行なえなくなるおそれがあった。
In the manufacture of such an Oldham ring, the flatness value of the
解決しようとする問題点は、円環状のリング本体の両端面に突起状のキー部を有したオルダムリングにおいて、表面処理層を確実に形成するようにする点、さらに圧粉体からなるワークを載置板に載置して両端面に突起状のキー部を有して焼結した粉末冶金製のオルダムリングの製造にあって、前記端面の平面度を比較的簡単な方法で確保することができるオルダムリングの製造方法及び粉末冶金製オルダムリングの焼結用載置板を提供する点である。 The problem to be solved is that in the Oldham ring having the protruding key portions on both end faces of the annular ring body, the surface treatment layer is surely formed, and further, the workpiece made of the green compact is added. In the manufacture of powder metallurgical Oldham rings, which are placed on a mounting plate and sintered with protrusion-like key portions on both end faces, the flatness of the end face is ensured by a relatively simple method. It is a point which provides the mounting plate for sintering of the Oldham ring manufacturing method and powder metallurgy Oldham ring which can be manufactured.
請求項1の発明は、円環状のリング本体の両端面に突起状のキー部を有した粉末冶金製のオルダムリングにおいて、焼結面によって形成された前記端面に表面処理層を設けたことを特徴とするオルダムリングである。
The invention of
請求項2の発明は、前記粉末冶金は鉄系の粉末冶金であり、前記表面処理層はスチーム処理による酸化鉄膜であることを特徴とする請求項1記載のオルダムリングである。
The invention of
請求項3の発明は、円環状のリング本体の両端面に突起状のキー部を有した圧粉体を載置板に載置して焼結した粉末冶金製のオルダムリングの製造方法において、前記載置板における前記圧粉体の載置面を、オルダムリングに設定される平面度とほぼ同じ平面度に形成することを特徴とするオルダムリングの製造方法である。
The invention of
請求項4の発明は、円環状のリング本体の両端面に突起状のキー部を有した圧粉体を載置して焼結する粉末冶金製オルダムリングの焼結用載置板において、前記載置板における前記圧粉体の載置面を、オルダムリングに設定される平面度とほぼ同じ平面度に機械加工により形成することを特徴とする粉末冶金製オルダムリングの焼結用載置板である。 According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a sintering plate for a powder metallurgy Oldham ring for mounting and sintering a green compact having protruding key portions on both end faces of an annular ring body. A mounting plate for sintering an Oldham ring made of powder metallurgy, characterized in that the mounting surface of the green compact in the mounting plate is formed by machining to a flatness substantially the same as the flatness set for the Oldham ring. It is.
請求項1の発明によれば、前記端面には金属粉間の気孔が形成されており、該気孔に表面処理層が浸入することで該表面処理層を確実に形成することができる。 According to the first aspect of the present invention, pores between the metal powders are formed on the end face, and the surface treatment layer can be reliably formed by entering the surface treatment layer into the pores.
請求項2の発明によれば、前記端面に形成される鉄粉間の気孔にスチーム処理による酸化鉄膜を確実に形成することがでできる。
According to invention of
請求項3の発明によれば、前記載置板における前記圧粉体の載置面を、オルダムリングに設定される平面度とほぼ同じ平面度に形成することで、載置面に当接する圧粉体における端面を該載置面に沿わせるようにして面接触して焼結することで、端面の平面度を確保することができる。
According to the invention of
請求項4の発明によれば、載置板における圧粉体の載置面を、オルダムリングに設定される平面度とほぼ同じ平面度に機械加工により形成することで、載置面に当接する圧粉体における端面を該載置面に沿わせるようにして面接触して焼結することで、端面の平面度を確保することができる。 According to the fourth aspect of the present invention, the mounting surface of the green compact on the mounting plate is formed by machining to have substantially the same flatness as the flatness set for the Oldham ring, thereby contacting the mounting surface. Flatness of the end face can be ensured by sintering by contacting the end face of the green compact so as to be along the mounting surface.
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。 Preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. The embodiments described below do not limit the contents of the present invention described in the claims. In addition, all of the configurations described below are not necessarily essential requirements of the present invention.
図1〜図3は実施例1を示しており、図1及び図3の拡大断面部分はモデル的に図示したものである。前述した図4に示すオルダムリングの製造方法は、粉末成形工程で成形された金属粉としての鉄粉20の圧粉体たるワーク11は、前述の図3に示すようにリング本体1に対応するワーク11のリング本体対応部1Aの両端面2,3に突起状の一対のキー部4,5,6,7がそれぞれ形成されている。
1 to 3 show a first embodiment, and the enlarged cross-sectional portion of FIGS. 1 and 3 is shown as a model. In the manufacturing method of the Oldham ring shown in FIG. 4 described above, the
次の焼結工程ではワーク11は図1及び図2に示すように平板状の載置板21の載置面たる上面22に載置されて焼結炉23内をコンベア24によって搬送して、加熱、焼結される。前記載置板21はセラミック等耐熱材製の平面が略矩形の平板状であって、その厚みYはキー部4,5の突出長Zより大きく形成されると共に、載置板21の左右両側には切り欠き溝25が形成されており、この切り欠き溝25にキー部4,5が挿入できるようになっている。さらに、載置板21の上面22は研磨或いは切削等の機械加工されてその平面度を5/100mm以下に形成している。したがって、焼結工程において鉄粉20よりなるワーク11の自重により端面2は上面22に平面接触するように押し付けられ端面2は上面22に沿って変形し、この結果上面22の平面度状態が写し取られるようになり、端面2の平面度も5/100mm以下に形成されることとなる。しかも、端面2が所定の平面度に形成されることに伴って反対側の端面3も平面度5/100mm以下に形成される。これは圧粉体たるワーク11の上方にある端面3が予め端面2と平行に形成されており、焼結工程時に端面2が所定の平面度に形成されることで、この影響を受けて反対側の端面3も所定の平面度に形成されるものである。
In the next sintering step, the
次に矯正工程を経ずに機械加工工程となる。機械加工工程ではワーク11のリング本体対応部1Aの外周部(図3において二点鎖線Rより外周側の部分)が所定径まで切削され、これにより、図3に示すように、キー部4,5,6,7がリング本体1から径方向外方へ突出した状態になる。この際に、両端面2,3は所定の平面度に形成されている。さらに表面処理工程においてワーク11に、耐摩耗性等の向上のためのスチーム処理して酸化鉄26を形成する。この際、端面2,3等の焼結表面の焼結された矯正工程を経ていないので焼結された鉄粉20は押し潰されることなく、気孔27が確保されているのでスチーム処理による酸化鉄膜(Fe2O3)26を確実に形成することができる。
Next, it becomes a machining process without going through a correction process. In the machining process, the outer peripheral portion of the ring body
以上のように前記実施例では、円環状のリング本体1の両端面2,3に突起状のキー部4,5,6,7を有した粉末冶金製のオルダムリングにおいて、焼結面によって形成された端面2,3に表面処理層としての酸化被膜26を設けたことにより、端面2,3の表面に気孔27が形成されている状態で酸化鉄膜26を形成できるので、酸化鉄膜26を確実に形成することができる。
As described above, in the above embodiment, the powder metallurgy Oldham ring having the projecting
さらに、前記粉末冶金は鉄粉20の粉末冶金であり、前記表面処理層はスチーム処理により酸化鉄膜26を形成することで、簡単にしかも確実に表面処理層を形成することができる。
Furthermore, the powder metallurgy is a powder metallurgy of
また、製造方法において、焼結工程において載置板21の上面22を、オルダムリングに設定される平面度とほぼ同じ平面度に形成することにより、焼結時に端面2が上面22に添うように自重により面接触して変形することにより端面2の平面度を所定の数値に設定することができる。圧粉体からなるワークの段階において端面2と平行に端面3が形成されれば、焼結工程時の端面2が所定の平面度となる変形に伴って端面3もまた所定の平面度に形成される。
In the manufacturing method, the
しかも、前記載置板21における前記圧粉体からなるワーク11の載置面たる上面22を、オルダムリングに設定される平面度とほぼ同じ平面度に機械加工により形成することにより上面22の平面度を精密に形成して、ワーク11が接触する端面2を焼結時に面接触させて端面2の平面度、さらには他方の端面3の平面度を正確に形成することができる。
Moreover, the
以上のように本発明にかかるオルダムリング、オルダムリングの製造方法及びその焼結用載置板は種々の変形が可能である。 As described above, the Oldham ring, the Oldham ring manufacturing method, and the mounting plate for sintering thereof according to the present invention can be variously modified.
1 リング本体
2 3 端面
4 5 6 7 キー部
11 ワーク(圧粉体)
20 鉄粉(金属粉)
21 載置板
22 上面(載置面)
26 酸化鉄膜
1
11 Workpiece (green compact)
20 Iron powder (metal powder)
21 Mounting plate
22 Top surface (mounting surface)
26 Iron oxide film
Claims (4)
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JP2004332172A JP2006144830A (en) | 2004-11-16 | 2004-11-16 | Oldham ring, its method of manufacture, and installation plate for sintering powder metallurgical oldham ring |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106583733A (en) * | 2016-11-10 | 2017-04-26 | 洛阳科威钨钼有限公司 | Preparing method for high-density molybdenum alloy plate |
-
2004
- 2004-11-16 JP JP2004332172A patent/JP2006144830A/en active Pending
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