本発明の第1の態様に係るゲートウェイ装置は、ネットワークを介して接続された端末装置に付与されたIPv6アドレス情報を取得するアドレス取得手段と、前記端末装置にホスト名を付与するホスト名付与手段と、前記端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段内の前記端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報を装置本体に付与されたホスト名に関連付けてDNSサーバに登録する登録手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、記憶手段にはアドレス取得手段が取得した端末装置のIPv6アドレス情報及びホスト名付与手段が付与した端末装置のホスト名が記憶される。そして、登録手段により記憶手段に記憶されたこの端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報が装置本体に付与されたホスト名に関連付けてDNSサーバに登録される。これにより、端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報が自動的にゲートウェイ装置に記憶されDNSサーバに登録されるので、端末装置のIPアドレスが簡単に登録できる。
本発明の第2の態様は、第1の態様に係るゲートウェイ装置において、ネットワークを介して接続された装置から前記端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報を受信する受信手段を更に具備する構成を採る。
この構成によれば、受信手段がネットワークを介して接続された装置から端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報を受信する。受信された端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報は記憶手段に記憶され、登録手段により装置本体に付与されたホスト名に関連付けてDNSサーバに登録される。このため、例えば、ネットワークに新たに端末装置を接続したような場合においても、ネットワークを介して接続されたPC等の装置から入力されるユーザの指示に応じてネットワーク上の端末装置に関する情報を登録することができる。
本発明の第3の態様は、第1の態様に係るゲートウェイ装置において、前記ホスト名付与部は、ホスト名に加えて前記端末装置にIPv4アドレス情報を付与する構成を採る。
この構成によれば、ホスト名付与部によりホスト名に加えて端末装置にIPv4アドレス情報が付与されるので、外部端末がIPv4プロトコルを用いて当該端末装置で取得された画像データを確認するような場合にも対応することができる。
本発明の第4の態様は、第1の態様に係るゲートウェイ装置において、前記記憶手段は、複数台の端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報を記憶し、前記登録手段は、当該複数の端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報をまとめて装置本体に付与されたホスト名に関連付けてDNSサーバに登録する構成を採る。
この構成によれば、複数台の端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報が記憶手段に記憶され、登録手段により複数台の端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報がまとめて装置本体に付与されたホスト名に関連付けてDNSサーバに登録される。これにより、複数台の端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報がまとめて装置本体に付与されたホスト名に関連付けてDNSサーバに登録されるので、DNSサーバにおいて各ゲートウェイ装置の管理下の端末装置に関する情報を的確に登録することができる。
本発明の第5の態様は、第1、第2、第3又は第4の態様に係るゲートウェイ装置において、前記端末装置はカメラである構成を採る。
この構成によれば、IPv6を用いた監視システムにおいて、カメラに付与されるIPアドレスが自動的に登録される。
本発明の第6の態様に係るゲートウェイ装置は、ネットワークを介して接続された端末装置に付与されたIPv6アドレス情報を取得するアドレス取得手段と、前記端末装置にホスト名を付与するホスト名付与手段と、前記端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報を記憶する記憶手段と、装置本体に付与されたホスト名とIPv6アドレス情報をDNSサーバに登録する登録手段と、前記端末装置のホスト名を用いてIPv6アドレス情報の問い合わせを受けたら、前記記憶手段内の前記端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報に基づいてIPv6アドレス情報を応答する名前解決手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、記憶手段にはアドレス取得手段が取得した端末装置のIPv6アドレス情報及びホスト名付与手段が付与した端末装置のホスト名が記憶される。そして、登録手段により装置本体に付与されたホスト名とIPv6アドレス情報がDNSサーバに登録され、名前解決手段は、前記端末装置のホスト名を用いてIPv6アドレス情報の問い合わせを受けたら、前記記憶手段内の前記端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報に基づいてIPv6アドレス情報を応答する。これにより、端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報が自動的にゲートウェイ装置に記憶され、PC等から端末装置のホスト名を用いてIPv6アドレス情報の問い合わせを受けたらIPv6アドレス情報を応答するので、端末装置のIPアドレスが簡単に登録できる。
本発明の第7の態様は、第6の態様に係るゲートウェイ装置において、ネットワークを介して接続された装置から前記端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報を受信する受信手段を更に具備する構成を採る。
この構成によれば、受信手段がネットワークを介して接続された装置から端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報を受信する。受信された端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報は記憶手段に記憶され、登録手段により装置本体に付与されたホスト名に関連付けてDNSサーバに登録される。このため、例えば、ネットワークに新たに端末装置を接続したような場合においても、ネットワークを介して接続されたPC等の装置から入力されるユーザの指示に応じてネットワーク上の端末装置に関する情報を登録することができる。
本発明の第8の態様は、第6の態様に係るゲートウェイ装置において、前記ホスト名付与部は、ホスト名に加えて前記端末装置にIPv4アドレス情報を付与する構成を採る。
この構成によれば、ホスト名付与部によりホスト名に加えて端末装置にIPv4アドレス情報が付与されるので、外部端末がIPv4プロトコルを用いて当該端末装置で取得された画像データを確認するような場合にも対応することができる。
本発明の第9の態様は、第6、第7又は第8の態様に係るゲートウェイ装置において、前記端末装置はカメラである構成を採る。
この構成によれば、IPv6を用いた監視システムにおいて、カメラに付与されるIPアドレスが自動的に登録される。
本発明の第10の態様に係るサーバ装置は、第1の態様に係るゲートウェイ装置から管理下の端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報並びに当該ゲートウェイ装置に付与されたIPv6アドレス情報を受信する受信手段と、前記ゲートウェイ装置にホスト名を付与するホスト名付与手段と、前記ゲートウェイ装置のホスト名及び前記受信情報を記憶する記憶手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、ゲートウェイ装置から管理下の端末装置のホスト名等並びに当該ゲートウェイ装置のIPv6アドレス情報を受信すると、サーバ装置の記憶手段に、これらの受信情報と当該ゲートウェイ装置のホスト名が自動的に登録されるので、端末装置のIPv6アドレスを簡単に登録することができる。
本発明の第11の態様に係るサーバ装置は、第6の態様に係るゲートウェイ装置から当該ゲートウェイ装置に付与されたIPv6アドレス情報を受信する受信手段と、前記ゲートウェイ装置にホスト名を付与するホスト名付与手段と、前記ゲートウェイ装置のホスト名及びIPv6アドレス情報を記憶する記憶手段と、前記端末装置のホスト名を用いてIPv6アドレス情報の問い合わせを受けたら、前記ゲートウェイ装置に前記端末装置のIPv6アドレス情報の応答を依頼する名前解決手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、ゲートウェイ装置から当該ゲートウェイ装置のIPv6アドレス情報を受信し、ゲートウェイ装置にホスト名を付与すると、ゲートウェイ装置のホスト名及びIPv6アドレス情報を記憶する。そして、端末装置のホスト名を用いてIPv6アドレス情報の問い合わせを受けたら、ゲートウェイ装置に端末装置のIPv6アドレス情報の応答を依頼する。第6の態様に係るゲートウェイ装置と共に使用することによって、端末装置のIPv6アドレスがゲートウェイ装置に記憶され、サーバ装置は、ゲートウェイ装置に端末装置のIPv6アドレスの応答を依頼する。これによって、端末装置のIPv6アドレスを簡単に登録することができる。
本発明の第12に係るアドレス管理方法は、ネットワークを介してゲートウェイ装置に接続された端末装置に付与されたIPv6アドレス情報を取得する工程と、前記端末装置にホスト名を付与する工程と、前記端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報を前記ゲートウェイ装置の記憶装置に登録する工程と、前記記憶装置内の前記端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報を前記ゲートウェイ装置に付与されたホスト名に関連付けてDNSサーバに登録する工程と、を具備するものである。
この方法によれば、ゲートウェイ装置の記憶装置には端末装置のIPv6アドレス情報及びホスト名が記憶される。そして、記憶手段に記憶されたこの端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報がゲートウェイ装置に付与されたホスト名に関連付けてDNSサーバに登録される。これにより、ネットワークを介してゲートウェイ装置に接続された端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報が自動的にDNSサーバに登録されるので、端末装置のIPv6アドレスを簡単に登録することができる。
本発明の第13に係るアドレス管理方法は、ネットワークを介してDNSサーバに接続されたゲートウェイ装置から管理下の端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報並びに当該ゲートウェイ装置に付与されたIPv6アドレス情報を受信する工程と、前記ゲートウェイ装置にホスト名を付与する工程と、前記ゲートウェイ装置のホスト名及び前記受信情報を前記DNSサーバの記憶装置に登録する工程と、を具備するものである。
この方法によれば、ゲートウェイ装置から管理下の端末装置のホスト名等並びに当該ゲートウェイ装置のIPv6アドレス情報を受信すると、サーバ装置の記憶手段に、これらの受信情報と当該ゲートウェイ装置のホスト名が自動的に登録されるので、端末装置のIPv6アドレスを簡単に登録することができる。
本発明の第14に係るアドレス管理方法は、ネットワークを介して接続された端末装置に付与されたIPv6アドレス情報を取得する工程と、前記端末装置にホスト名を付与する工程と、前記端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報を前記ゲートウェイ装置の記憶装置に登録する工程と、装置本体に付与されたホスト名とIPv6アドレス情報をDNSサーバに登録する工程と、前記端末装置のホスト名を用いてIPv6アドレス情報の問い合わせを受けたら、前記記憶装置内の前記端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報に基づいて前記端末装置のIPv6アドレス情報を応答する工程と、を具備するものである。
この方法によれば、ゲートウェイ装置の記憶装置には端末装置のIPv6アドレス情報及びホスト名が記憶される。また、装置本体に付与されたホスト名とIPv6アドレス情報をDNSサーバに登録する。そして、前記端末装置のホスト名を用いてIPv6アドレス情報の問い合わせを受けたら、前記記憶装置内の前記端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報に基づいてIPv6アドレス情報を応答する。これにより、端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報が自動的にゲートウェイ装置に記憶され、PC等から端末装置のホスト名を用いてIPv6アドレス情報の問い合わせを受けたらIPv6アドレス情報を応答するので、端末装置のIPアドレスが簡単に登録できる。
本発明の第15に係るアドレス管理方法は、ネットワークを介してDNSサーバに接続されたゲートウェイ装置から当該ゲートウェイ装置に付与されたIPv6アドレス情報を受信する工程と、前記ゲートウェイ装置にホスト名を付与する工程と、前記ゲートウェイ装置のホスト名及びIPv6アドレス情報を前記DNSサーバの記憶装置に登録する工程と、前記端末装置のホスト名を用いてIPv6アドレス情報の問い合わせを受けたら、前記ゲートウェイ装置に前記端末装置のIPv6アドレス情報の応答を依頼する工程と、を具備するものである。
この方法によれば、ゲートウェイ装置から当該ゲートウェイ装置のIPv6アドレス情報を受信し、ゲートウェイ装置にホスト名を付与すると、ゲートウェイ装置のホスト名及びIPv6アドレス情報を記憶する。そして、端末装置のホスト名を用いてIPv6アドレス情報の問い合わせを受けたら、ゲートウェイ装置に端末装置のIPv6アドレス情報の応答を依頼する。端末装置のIPv6アドレスがゲートウェイ装置に記憶され、サーバ装置は、ゲートウェイ装置に端末装置のIPv6アドレスの応答を依頼する。これによって、端末装置のIPv6アドレスを簡単に登録することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るゲートウェイ装置が適用される監視システムのネットワーク構成図である。以下においては、ゲートウェイ装置(以下、「HGW:Home Gateway」という)100が家庭内に設置され、当該HGW100が家庭内の監視カメラ(以下、単に「カメラ」という)を管理する場合について説明する。
同図に示す監視システムにおいては、家庭内に設置されたHGW100がインターネットに接続されている。HGW100は、例えば、家庭内に敷設されたLAN101を介して複数台の第1カメラ102〜第3カメラ104に接続されている。HGW100は、これらのカメラに関する情報(以下、「カメラ情報」という)を管理する。HGW100は、IPv4プロトコル及びIPv6プロトコルの双方に対応可能であり、例えば、各カメラに割り当てられたIPv4アドレス及びIPv6アドレスを含むカメラ情報を管理する。なお、第1カメラ102〜第3カメラ104は、それぞれ異なる部屋や玄関等に配置され、家庭内への侵入者などを監視する。
また、HGW100は、WEBサーバとしての機能を有し、インターネットを介してアクセスしてきたPC105に対してホームページを提供する。HGW100は、管理下のカメラが取得した画像データが一覧に表示されるポータル画面をホームページ上に作成する。DDNSサーバ106は、HGW100のホスト名(例えば、hgw1)に、動的に変化するHGW100のIPアドレスを対応付けて登録する。そして、PC105からHGW100のホスト名を指定したリクエストを受けると、これに応じてHGW100のIPアドレスをPC105に通知する。PC105は、通知されたIPv6アドレスを用いてHGW100にアクセスする。このため、PC105は、HGW100のホスト名を指定するだけでHGW100にアクセスすることが可能である。本実施の形態1では、PC105は、URLとして「http://hgw1.miemasu.net/」を指定することでHGW100にアクセスすることができるものとする。ここで、hgw1はHGW100のホスト名であり、miemasu.netはDDNSサーバ106が管理するドメイン名である。
図2は、本実施の形態1に係るゲートウェイ装置(HGW100)の構成を示すブロック図である。なお、図2においては、HGW100に接続されるカメラとして第1カメラ102のみを示している。
同図に示すように、HGW100は、装置全体の動作を制御するCPU201及びカメラ情報データベース(以下、「カメラ情報DB」という)202を備えている。CPU201は、カメラ検索部203、設定情報受信部204、カメラ情報登録部205及びHGW情報登録部206としての機能を実現する。
カメラ検索部203は、アドレス取得手段として機能し、LAN101上における第1カメラ102の検索を行う。第1カメラ102を検出した場合には当該カメラの識別番号(以下、「カメラ識別番号」という)やネットワーク接続の際に付与されたIPv6アドレス等(IPv6アドレス及びIPv6ポート番号)を要求し、これらを取得する。
設定情報受信部204は、受信手段として機能し、LAN101を介して接続されたPC207等の端末からユーザが設定した情報(設定情報)を受信する。例えば、設定情報受信部204は、新たにLAN101上に接続したカメラのホスト名やIPアドレス等(IPv6アドレス及びIPv6ポート番号、並びに、IPv4アドレス及びIPv4ポート番号)をPC207から受信する。カメラ検索部203が取得したカメラ識別番号やIPv6アドレス等の情報、並びに、設定情報受信部204が受信したホスト名やIPアドレス等の情報はカメラ情報登録部205に渡される。
カメラ情報登録部205は、ホスト名付与手段として機能し、カメラ検索部203又は設定情報受信部204から受け取った情報をカメラ情報としてカメラ情報DB202に登録する。その際、カメラ情報登録部205は、ホスト名のない情報に対してホスト名を付与した後にカメラ情報DB202への登録を行う。具体的には、カメラ検索部203から受け取った情報にホスト名が付与されていないため、カメラ検索部203から受け取った情報にホスト名を付与した後にカメラ情報DB202に登録する。また、IPv4アドレス等(IPv4アドレス及びIPv4ポート番号)のない情報に対してIPv4アドレス等を付与した後にカメラ情報DB202への登録を行う。このようにカメラ情報登録部205によりホスト名に加えてカメラのIPv4アドレス等が付与されるので、PC105等の端末がIPv4プロトコルを用いてカメラの画像データを確認するような場合にも対応することができる。
図3は、本実施の形態1に係るゲートウェイ装置(HGW100)のカメラ情報DB202に登録されるカメラ情報の一例を示す図である。なお、図3においては、カメラ情報DB202に登録される単一のカメラ情報(カメラ識別番号「abc1234xyz」に対応するカメラ情報)を示している。
同図に示すように、カメラ情報DB202には、各カメラに対応するカメラ情報が登録されている。カメラ情報は、カメラ識別番号、IPv4アドレス、IPv4ポート番号、IPv6アドレス及びIPv6ポート番号、並びに、ホスト名で構成されている。
なお、IPv4アドレス及びIPv4ポート番号は、PC105等の端末がIPv4プロトコルを用いて第1カメラ102の画像データを確認しようとする場合に用いられ、IPv6アドレス及びIPv6ポート番号は、IPv6プロトコルを用いてカメラの画像データを確認しようとする場合に用いられる。特に、IPv4ポート番号は、HGW100のグローバルIPアドレスから第1カメラ102のプライベートIPアドレスに変換する際に用いられる。
なお、カメラ検索部203がカメラの検索を行った場合には、カメラ情報として、同図に示すカメラ識別番号、IPv4アドレス、IPv4ポート番号、IPv6アドレス、IPv6ポート番号及びホスト名がカメラ情報DB202に登録される。一方、設定情報受信部204が設定情報を受信した場合には、カメラ情報として、同図に示すIPv4アドレス、IPv4ポート番号、IPv6アドレス、IPv6ポート番号及びホスト名がカメラ情報DB202に登録される。
HGW情報登録部206は、DDNSサーバ106にHGW100のホスト名を除くHGW100に関する情報(以下、「HGW情報」という)を登録する。具体的には、HGW100のIPアドレス等や管理下のカメラ情報を含むパケット(以下、「サーバ登録パケット」という)を生成し、そのサーバ登録パケットをWAN208を介してDDNSサーバ106に送出することで、DDNSサーバ106にHGW情報を登録する。
図4は、本実施の形態1に係るゲートウェイ装置(HGW100)のHGW情報登録部206により生成されたサーバ登録パケットの一例を示す図である。なお、図4においては、HGW100の管理下に16台のカメラ(第1カメラ〜第16カメラ)が存在する場合について示している。なお、第1カメラに対応してホスト名「cam1」、第2カメラに対応してホスト名「cam2」のように、第16カメラまでホスト名が付与されている。
同図に示すように、サーバ登録パケットには、HGW100の識別番号(以下、「HGW識別番号」という)、IPv4アドレス、IPv4ポート番号、IPv6アドレス及びIPv6ポート番号が登録される。また、サーバ登録パケットには、HGW100の管理下の全てのカメラにおけるカメラ識別番号を除くカメラ情報が登録される。図4においては、第1カメラ〜第16カメラにおけるカメラ識別番号を除くカメラ情報が登録された例について示している。
なお、HGW識別番号は、DDNSサーバ106がHGW100の認証を行う場合に用いられる。IPv4アドレス及びIPv4ポート番号は、PC105等の端末がIPv4プロトコルを用いてHGW100のホームページを閲覧しようとする場合に用いられ、IPv6アドレス及びIPv6ポート番号は、IPv6プロトコルを用いてHGW100のホームページを閲覧しようとする場合に用いられる。
DDNSサーバ106は、HGW情報登録部206から受け取ったサーバ登録パケットに基づいてHGW情報を不図示のサーバデータベース(以下、「サーバDB」という)に登録する。具体的には、サーバ登録パケットに含まれる情報のうち、HGW識別番号を削除すると共にHGW100のホスト名を付与したHGW情報をサーバDBに登録する。
図5は、本実施の形態1に係るDDNSサーバ106のサーバDBに登録されるHGW情報の一例を示す図である。なお、図5においては、図4に示すサーバ登録パケットに含まれる情報に基づいて得られるHGW情報が登録された場合について示している。
同図に示すように、サーバDBに登録されるHGW情報は、HGW識別番号が削除されている一方、HGW100のホスト名(図5においては「hgw1」)が追加されている点で図4に示すサーバ登録パケットに含まれる情報と相違する。その他の情報は、図4に示すサーバ登録パケットに含まれる情報と同様であるため、説明を省略する。
次に、本実施の形態1に係るHGW100が適用される監視システムにおいて、PC105から家庭内の第1カメラ102の画像データを確認するまでの動作について説明する。
図6は、本実施の形態1に係るHGW100が適用される監視システムにおいて、PC105から家庭内の第1カメラ102の画像データを確認するまでの動作を説明するためのシーケンス図である。なお、図6においては、家庭内に第1カメラ102及び第2カメラ103が設置された場合について示している。第1カメラ102及び第2カメラ103には、ネットワーク接続の際にIPv6アドレス及びIPv6ポート番号が付与されている。また、図6においては、HGW100のカメラ検索部203によりカメラの検索が行われた場合について示している。
家庭内に設置されたHGW100が起動されることで、図6に示すシーケンスが開始される。起動されると、HGW100は、家庭内に設置されたカメラ(第1カメラ102及び第2カメラ103)の検索(カメラ検索)を行う(ST601)。カメラ検索を受けると、ネットワークに接続された各カメラからHGW100に対してカメラ識別番号やIPv6アドレス等の情報を含む応答(カメラ応答)を受ける(ST602)。
全てのカメラからカメラ応答を受けると、HGW100は、各カメラのホスト名を付与する(ST603)。ホスト名を付与する際、HGW100は、必要に応じて各カメラのIPv4アドレス等を付与する。そして、HGW100は、ホスト名等を付与した情報をカメラ情報としてカメラ情報DB202に登録する(ST604)。これにより、例えば、第1カメラ102のカメラ情報として、図3に示すカメラ情報がカメラ情報DB202に登録される。図3に示すように、第1カメラ102のホスト名は「cam1」として登録されているものとする。
全てのカメラのカメラ情報をカメラ情報DB202に登録した後、HGW100は、サーバ登録パケットを生成する(ST605)。サーバ登録パケットを生成する際、HGW100は、カメラ情報DB202に登録された全てのカメラ情報を取得し、これらを合成してサーバ登録パケットを生成する。
サーバ登録パケットを生成すると、HGW100は、DDNSサーバ106に対してHGW100のホスト名の登録を要求する(ST606)。具体的には、生成したサーバ登録パケットをDDNSサーバ106に送出することで、HGW100のホスト名の登録を要求する。
ホスト名の登録要求を受けると、DDNSサーバ106は、HGW100のホスト名を付与する(ST607)。そして、DDNSサーバ106は、HGW100のホスト名やIPアドレス等、並びに、HGW100の管理下のカメラのホスト名やIPアドレス等をHGW情報としてサーバDBに登録する(ST608)。これにより、例えば、HGW100のHGW情報として、図5に示すHGW情報がサーバDBに登録される。図5に示すように、HGW100のホスト名は「hgw1」として登録されているものとする。
HGW情報をサーバDBに登録した後、DDNSサーバ106は、登録が成功したことをHGW100に対して応答(登録成功応答)する(ST609)。登録成功応答を受信することで、HGW100は、自端末のホスト名を含むHGW情報がDDNSサーバ106のサーバDBに登録されたことを認識する。
ここで、PC105のユーザが第1カメラ102の画像データを確認するために、ブラウザ機能を使用して第1カメラ102にアクセスするものとする。その際、PC105のユーザは、第1カメラ102のホスト名(cam1)及びHGW100のホスト名(hgw1)を指定して第1カメラ102にアクセスする。具体的には、PC105のユーザは、ブラウザから「http://cam1.hgw1.miemasu.net/」を指定する。
ユーザがブラウザから「http://cam1.hgw1.miemasu.net/」を指定すると、PC105は、DDNSサーバ106に対して第1カメラ102のIPv6アドレスを問い合わせる(ST610)。この問合せに応じてDDNSサーバ106からPC105に対して第1カメラ102のIPv6アドレスが応答される(ST611)。
第1カメラ102のIPv6アドレスを受け取ると、PC105は、当該IPv6アドレスに対してHTTPプロトコルに応じてパケットを送出する(ST612)。その後、第1カメラ102の画像データをPC105のディスプレイ等で確認することが可能となる。
次に、本実施の形態1に係る監視システムにおけるHGW100及びDDNSサーバ106の動作について説明する。
図7は、本実施の形態1に係るHGW100において、管理下のカメラ情報をカメラ情報DB202に自動登録する動作(自動登録動作)を説明するためのフロー図である。
HGW100は、ユーザより起動された後、所定時間(例えば、5分間)の間、所定時間毎(例えば、30秒毎)に図7に示す自動登録動作を繰り返す。
カメラ情報の自動登録動作を実行する場合、まず、HGW100は、カメラ検索部203で家庭内に設置されたカメラの検索を行う(ST701)。そして、各カメラからカメラ識別番号やIPv6アドレス等が応答されるかを監視する(ST702)。
カメラから応答があった場合、HGW100は、カメラ情報登録部205で応答があったカメラのカメラ情報が新規に登録されるものであるかを判断する(ST703)。具体的には、カメラ情報DB202に応答のあったカメラのカメラ識別番号が登録されているかを判断することで、当該カメラのカメラ情報が新規登録であるか判断する。
応答のあったカメラのカメラ識別番号が存在しない場合には、新規登録と判断し、当該カメラにホスト名を付与する(ST704)。その際、HGW100は、カメラ情報DB202を参照してホスト名が重ならないようにホスト名を付与する。ホスト名を付与する際、HGW100は、必要に応じて各カメラのIPv4アドレス等を付与する。そして、各カメラから応答のあったカメラ識別番号等の情報にホスト名等を付与した情報をカメラ情報としてカメラ情報DB202に登録する(ST705)。
一方、応答のあったカメラのカメラ識別番号が既に登録されている場合には、既にホスト名が付与されていると判断し、当該カメラにホスト名を付与する処理をスキップする。そして、直接、応答された情報を、カメラ情報としてカメラ情報DB202に登録する(ST705)。
そして、カメラ情報の登録まで完了したならば、HGW100は、カメラ情報の自動登録動作を終了する。その後、再び所定時間が経過したならば、上述の要領で自動登録動作を行う。このようなカメラ情報の自動登録動作を繰り返すことで、家庭内に設置された全てのカメラのホスト名を含むカメラ情報がカメラ情報DB202に登録される。
一方、ST702においてカメラから応答がない場合、HGW100は、予め定めておいた所定時間だけ待機し(ST706)、所定時間が経過(タイムアウト)した場合には、カメラ情報の自動登録処理を断念して終了する。なお、所定時間が経過するまでは処理をST702でカメラからの応答の監視を継続する。
図8は、本実施の形態1に係るHGW100において、管理下のカメラ情報をカメラ情報DB202に手動登録する動作(手動登録動作)を説明するためのフロー図である。
HGW100は、ネットワーク上のPC105等の端末からの指示に応じて図8に示すカメラ情報の手動登録動作を行う。
カメラ情報の手動登録動作を実行する場合、まず、HGW100は、設定情報受信部204でユーザからの設定指示を受け付けるか監視する(ST801)。なお、ユーザからの設定指示を受け付けるまではこの監視動作が継続される。
ユーザから設定指示を受け付けると、今度はカメラのホスト名やIPアドレス等の情報を受け付けたか監視する(ST802)。なお、カメラのホスト名やIPアドレス等を受け付けるまではこの監視動作が継続される。
カメラのホスト名やIPアドレス等の情報を受け付けた場合には、HGW100は、カメラ情報登録部205で受け付けたホスト名やIPアドレス等の情報をカメラ情報をとしてカメラ情報DB202に登録する(ST803)。その後、HGW100は、カメラ情報の手動登録動作を終了する。このようなカメラ情報の手動登録動作を行うことで、新たにLAN101上に接続されたカメラ等のカメラ情報がカメラ情報DB202に登録される。
図9は、本実施の形態1に係るHGW100において、DDNSサーバ106に対してHGW情報を登録する動作(サーバ登録動作)を説明するためのフロー図である。
HGW100は、起動されている間、常に所定時間毎(例えば、30秒毎)に図9に示すサーバ登録動作を繰り返す。
サーバ登録動作を実行する場合、まず、HGW100は、所定時間の経過を監視する(ST901)。そして、所定時間の経過を確認すると、HGW情報登録部206でカメラ情報DB202内に登録されたカメラ情報の参照を行う(ST902)。
そして、HGW情報登録部206は、HGW100の管理下のカメラ情報を順番に取得し(ST903)、取得した全てのカメラ情報が含まれるサーバ登録パケットを生成する(ST904)。サーバ登録パケットには、HGW100の識別番号やIPアドレス等が含まれる。そして、生成したサーバ登録パケットをDDNSサーバ106に送出し、HGW情報としてサーバDBに登録する(ST905)。サーバ登録パケットの送出が完了したならば、HGW100は、サーバ登録動作を終了する。
その後、再び所定時間が経過したならば、上述の要領でサーバ登録動作を行う。このようなHGW情報のサーバ登録動作を繰り返すことで、家庭内に設置されたHGW100の管理下のカメラ情報を含むHGW情報がサーバDBに登録される。
図10は、本実施の形態1に係るDDNSサーバ106において、HGW100の管理下のカメラ情報を含むHGW情報を登録する動作(HGW情報登録動作)を説明するためのフロー図である。
HGW情報登録動作を実行する場合、DDNSサーバ106は、HGW100からサーバ登録パケットを受け付けるか監視する(ST1001)。なお、HGW100からサーバ登録パケットを受け付けるまでは、この監視動作が継続される。
サーバ登録パケットを受け付けたならば、DDNSサーバ106は、HGW100にホスト名を付与する(ST1002)。その際、DDNSサーバ106は、サーバDBを参照してホスト名が他のHGWのホスト名と重ならないようにホスト名を決定する。そして、このホスト名とサーバ登録パケットに含まれるHGW100のIPアドレス等の情報をHGW情報の一部としてサーバDBに登録する(ST1003)。
HGW100のホスト名等を登録した後、DDNSサーバ100は、サーバ登録パケットに含まれるHGW100の管理下のカメラ情報をHGW情報の一部としてサーバDBに登録する(ST1004)。そして、HGW100の管理下のカメラ情報の登録動作が完了したならば、HGW情報登録動作を終了する。
その後、再び所定時間が経過したならば、上述の要領でHGW情報登録動作を行う。このようなHGW情報登録動作を繰り返すことで、家庭内に設置されたHGW100のホスト名及びHGW100の管理下のカメラ情報を含むHGW情報がサーバDBに登録される。
このように本実施の形態1に係るHGW100によれば、図7及び図9に示すように、カメラ情報DB202にはカメラ検索部203が取得したカメラのIPv6アドレス情報及びカメラ情報登録部205が付与したカメラのホスト名が登録される。そして、HGW情報登録部206によりカメラ情報DB202に登録されたこのカメラのホスト名及びIPv6アドレス情報がHGW100に付与されたホスト名に関連付けてDDNSサーバ106に登録される。具体的には、カメラのホスト名及びIPv6アドレス情報がHGW100に付与されたホスト名「hgw1.miemasu.net」に関連付けて登録される。これにより、カメラのホスト名及びIPv6アドレス情報が自動的にDDNSサーバ106に登録されるので、カメラに付与されるIPアドレスの登録作業を必要とすることなく、IPv6プロトコルを用いて監視システムを実現することができる。
そして、端末装置のホスト名及びIPv6アドレス情報がDNSサーバに登録されるので、外部端末は、所望の端末装置のホスト名を認識し、指定するだけで当該端末装置が取得した画像データを確認することが可能となる。
特に、本実施の形態1に係るHGW100によれば、複数台のカメラのホスト名及びIPv6アドレス情報がカメラ情報DB202に登録され、HGW情報登録部206により複数のカメラのホスト名及びIPv6アドレス情報がまとめてHGW100に付与されたホスト名に関連付けてDDNSサーバ106に登録される。これにより、複数のカメラのホスト名及びIPv6アドレス情報がまとめてHGW100に付与されたホスト名に関連付けてDDNSサーバ106に登録されるので、DDNSサーバ106においてHGW毎の管理下のカメラ情報を登録することができる。
また、本実施の形態1に係るHGW100によれば、図8に示すように、設定情報受信部204がネットワークを介して接続されたPC207等の端末から指定されたカメラのホスト名及びIPv6アドレス情報を受信する。受信されたカメラのホスト名及びIPv6アドレス情報はカメラ情報DB202に登録され、HGW情報登録部206によりHGW100に付与されたホスト名に関連付けてDDNSサーバ106に登録される。このため、例えば、新たにネットワークにカメラを接続したような場合においても、ネットワークを介して接続されたPC207等の端末から入力されたユーザの指示に応じて新たなカメラのカメラ情報を登録することができる。
さらに、本実施の形態1に係るDDNSサーバ106によれば、図10に示すように、DDNSサーバ106のサーバDBに、HGW100の管理下のカメラのホスト名等並びに当該HGW100のIPv6アドレス情報及びホスト名が自動的に登録されるので、カメラに付与されるIPアドレスの登録作業を必要とすることなく、IPv6プロトコルを用いて監視システムを実現することができる。
なお、本実施の形態1においては、HGW100が適用される監視システムを用いて説明している。しかし、これに限定されず、IPv6アドレスを自動的に付与することが望まれる、いかなるシステムにも適用することが可能である。このように本HGW100を他のシステムに適用した場合においては、当該他のシステムにおいてIPアドレスの登録作業に要する労力を削減することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係るゲートウェイ装置が適用される監視システムについて説明する。実施の形態1ではDDNSサーバ106がHGW100とカメラ102、103、104のホスト名とIPアドレスの対応付けを管理したが、本実施の形態2では、DDNSサーバ106がHGW100のホスト名とIPアドレスの対応付けを管理し、HGW100がカメラ102、103、104のホスト名とIPアドレスの対応付けを管理する。
本実施の形態2に係るゲートウェイ装置も図1に示す監視システムに適用される。図11は、本実施の形態に係るゲートウェイ装置(HGW100)の構成を示すブロック図である。なお、図2のブロック図と同じ構成部には同じ符号を与えて説明は省略する。
名前解決部1101は、DNSサーバとして機能し、カメラ情報DB202に登録された全てのカメラ情報が登録される。名前解決部1101は、外部のPC105からカメラ102のIPアドレスの問い合わせを受けると、該当するカメラ102のIPアドレスをPC105へ応答する。
DDNSパケット登録部1102は、サーバ登録パケットを生成し、DDNSサーバ106に送出することで、DDNSサーバ106にHGW情報を登録する。
図12は、本実施の形態2に係るHGW100が送出するサーバ登録パケットの一例を示す図である。このサーバ登録パケットは、図4に示すサーバ登録パケットとは異なり、カメラ情報を一切含まず、HGW識別番号、IPv4アドレス、IPv4ポート番号、IPv6アドレス、IPv6ポート番号のみを示す。
DDNSサーバ106は、DDNSパケット登録部1102から受け取ったサーバ登録パケットに基づいてHGW情報を不図示のサーバDBに登録する。具体的には、サーバ登録パケットに含まれる情報のうち、HGW識別番号を削除すると共にHGW100のホスト名を付与したHGW情報をサーバDBに登録する。
図13は、本実施の形態2に係るDDNSサーバ106のサーバDBに登録されるHGW情報の一例を示す図である。同図に示すように、サーバDBに登録されるHGW情報は、HGW識別番号が削除されている一方、HGW100のホスト名(図13においては「hgw1」)が追加されている点で図12に示すサーバ登録パケットに含まれる情報と相違する。その他の情報は、図12に示すサーバ登録パケットに含まれる情報と同様である。
DDNSサーバ106は、DDNSパケット登録部1102からサーバ登録パケットを受け取りHGW情報をサーバDBに登録したら、登録が成功した旨を示す応答パケットをHGW100へ送信する。図14は、本実施の形態2に係るDDNSサーバ106が送信する応答パケットの一例を示す図である。同図に示すように、応答パケットは、登録成功の可否を含み、登録成功の場合には、更にHGW100のホスト名とDDNSサーバ106が管理するドメイン名とを合わせたドメイン名(例えば、hgw1.miemasu.net)とを含む。
次に、本実施の形態2に係るHGW100が適用される監視システムにおいて、PC105から家庭内の第1カメラ102の画像データを確認するまでの動作について説明する。
図15は、本実施の形態2に係るHGW100が適用される監視システムにおいて、PC105から家庭内の第1カメラ102の画像データを確認するまでの動作を説明するためのシーケンス図である。なお、図15においては、家庭内に第1カメラ102及び第2カメラ103が設置された場合について示している。第1カメラ102及び第2カメラ103には、ネットワーク接続の際にIPv6アドレス及びIPv6ポート番号が付与されている。また、図15においては、HGW100のカメラ検索部203によりカメラの検索が行われた場合について示している。
家庭内に設置されたHGW100が起動されることで、図15に示すシーケンスが開始される。起動されると、HGW100は、家庭内に設置されたカメラ(第1カメラ102及び第2カメラ103)の検索(カメラ検索)を行う(ST1501)。カメラ検索を受けると、ネットワークに接続された各カメラからHGW100に対してカメラ識別番号やIPv6アドレス等の情報を含む応答(カメラ応答)を受ける(ST1502)。
全てのカメラからカメラ応答を受けると、HGW100は、各カメラのホスト名を付与する(ST1503)。ホスト名を付与する際、HGW100は、必要に応じて各カメラのIPv4アドレス等を付与する。そして、HGW100は、ホスト名等を付与した情報をカメラ情報としてカメラ情報DB202に登録する(ST1504)。これにより、例えば、第1カメラ102のカメラ情報として、図3に示すカメラ情報がカメラ情報DB202に登録される。図3に示すように、第1カメラ102のホスト名は「cam1」として登録されているものとする。
全てのカメラのカメラ情報をカメラ情報DB202に登録した後、HGW100は、図12に示すサーバ登録パケットを生成する(ST1505)。
サーバ登録パケットを生成すると、HGW100は、生成したサーバ登録パケットをDDNSサーバ106に送出することで、DDNSサーバ106に対してHGW100のホスト名の登録を要求する(ST1506)。
ホスト名の登録要求を受けると、DDNSサーバ106は、HGW100のホスト名を付与する(ST1507)。そして、DDNSサーバ106は、HGW100のホスト名やIPアドレス等をHGW情報としてサーバDBに登録する(ST1508)。これにより、例えば、HGW100のHGW情報として、図5に示すHGW情報がサーバDBに登録される。図13に示すように、HGW100のホスト名は「hgw1」として登録されているものとする。
HGW情報をサーバDBに登録した後、DDNSサーバ106は、図14に示す、登録が成功したことを示す応答パケットをHGW100に対して送信する(ST1509)。応答パケットを受信することで、HGW100は、自端末のホスト名を含むHGW情報がDDNSサーバ106のサーバDBに登録されたことを認識する。
HGW100は、登録が成功した旨を含む応答パケットを受信したら、HGW100のホスト名とDDNSサーバ106が管理するドメイン名とを含むドメイン名(例えば、hgw1.miemasu.net)のDNSサーバ1101を起動する(ST1510)。
ここで、PC105のユーザが第1カメラ102の画像データを確認するために、ブラウザ機能を使用して第1カメラ102にアクセスするものとする。その際、PC105のユーザは、第1カメラ102のホスト名(cam1)及びHGW100のホスト名(hgw1)を指定して第1カメラ102にアクセスする。具体的には、PC105のユーザは、ブラウザから「http://cam1.hgw1.miemasu.net/」を指定する。
ユーザがブラウザから「http://cam1.hgw1.miemasu.net/」を指定すると、PC105は、DDNSサーバ106に対してHGW100のIPv6アドレスを問い合わせる(ST1511)。この問合せに応じてDDNSサーバ106からPC105に対してHGW100のIPv6アドレスが応答される(ST1512)。PC105は、次に、HGW100に対して第1カメラ102のIPv6アドレスを問い合わせる(ST1513)。この問合せに応じてHGW100からPC105に対して第1カメラ102のIPv6アドレスが応答される(ST1514)。
第1カメラ102のIPv6アドレスを受け取ると、PC105は、当該IPv6アドレスに対してHTTPプロトコルに応じてパケットを送出する(ST1515)。その後、第1カメラ102の画像データをPC105のディスプレイ等で確認することが可能となる。
次に、本実施の形態2に係るHGW100及びDDNSサーバ106の動作について説明する。
本実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、図7、8に示す手順で、HGW100の管理下のカメラ情報をカメラ情報DB202に自動又は手動で登録する。
図16は、本実施の形態2に係るHGW100において、DDNSサーバ106に対してHGW情報を登録する動作(サーバ登録動作)を説明するためのフロー図である。
HGW100は、起動されている間、常に所定時間毎(例えば、30秒毎)に図16に示すサーバ登録動作を繰り返す。
サーバ登録動作を実行する場合、まず、HGW100は、図12に示すサーバ登録パケットを生成する(ST1601)。サーバ登録パケットには、HGW100の識別番号やIPアドレス等が含まれる。そして、生成したサーバ登録パケットをDDNSサーバ106に送出し、図13に示すHGW情報としてサーバDBに登録する(ST1602)。HGW100は、サーバ登録パケットをDDNSサーバ106に送出したら、図14に示す応答パケットを受信するまで受信したか否か判定する(ST1603)。
応答パケットを受信したら、HGW100は、HGW100のホスト名とDDNSサーバ106が管理するドメイン名とを含むドメイン名(例えば、hgw1.miemasu.net)のDNSサーバ1101を起動する(ST1604)。また、HGW100は、カメラ情報DB202内に登録されたカメラ情報の参照を行い(ST1605)、全てのカメラ情報をHGW100のDNSサーバ1101に登録する(ST1606)。
カメラ情報を登録したら、HGW100は、所定時間の経過を監視し(ST1607)、所定時間の経過を確認したらST1601に戻り再びサーバ登録動作を行う。このように、HGW100の情報はDDNSサーバに登録され、HGW100の管理下のカメラの情報はHGW100内のDNSサーバに登録される。
図17は、本実施の形態に係るDDNSサーバ106において、HGW情報を登録する動作(HGW情報登録動作)を説明するためのフロー図である。
HGW情報登録動作を実行する場合、DDNSサーバ106は、HGW100からサーバ登録パケットを受信するまで監視し(ST1701)、受信したらHGW100にホスト名を付与する(ST1702)。その際、DDNSサーバ106は、サーバDBを参照してホスト名が他のHGWのホスト名と重ならないようにホスト名を決定する。そして、このホスト名とサーバ登録パケットに含まれるHGW100のIPアドレス等の情報をHGW情報としてサーバDBに登録する(ST1703)。
HGW100のホスト名等を登録した後、DDNSサーバ106は、登録が成功した旨を含む応答パケットをHGW100へ送信する(ST1704)。
尚、実施の形態1及び実施の形態2では、カメラ102、103、104を用いて説明したが、本発明はこれに限定されず、テレビ、パソコン、ビデオデッキ、冷蔵庫、エアコン、電子レンジ、洗濯機、IP電話機等のインターネットに接続できる端末装置であれば適用可能である。