JP2006137516A - ゴミ受け容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】生ゴミを投入するための、ポリエチレン小袋用支持装置を提供する。取っ手が無く、かつサイズがまちまちな袋に対して柔軟に対応する。
【解決手段】
袋の支持は、水平に対峙した2本の枠材を用い、袋の入り口付近を外側に折り返して枠材に係合させる方法で行う。一方の枠材は直立する基板に固定され、他方の枠材はその一端より下方に延伸する一本のアームとその先端のヒンジを介して基板の下端に固定されており、両部材間の間隔はヒンジを中心に開閉自在であり、その開度は半固定的な角度調整手段とバネを介して、袋のサイズに見合うように調節可能であり、しかも袋を装着した状態では、袋の折り返し部分にバネによる適当な緊張力が残されることにより、袋の保持を確実にする。
【選択図】図1

Description

この発明はゴミ受け容器に関する。特に本発明は、家庭で発生する生ゴミを収納するための容器の構成に関する。
スーパーマーケットでは、生ものや冷蔵食品等の食品を買物袋に入れる前に、一旦、透明で薄いポリエチレンの小袋(以下「ポリエチレン小袋」と称する。)で食品を個々に包むことが行われている。このポリエチレン小袋は、客が自由に必要なだけ使うことができるように包装の現場に備えつけられ、無償で供給される例が多い。従って、買い物を家に持ち帰り、冷蔵庫等に食品を収納したあとには、このポリエチレン小袋の空き袋が多数残される。
このポリエチレン小袋は、極めて低コストで製造し、流通させる都合上からか、取手が無く、サイズも店によってまちまちであるが、その大きさや透明性さらには気密性が生ゴミの収容に適しており、この目的に再活用の可能性が残されている。
昨今の家庭では、生ゴミの収容に水切り用生ゴミ受け籠を利用する例が多く、その場合、溜まった生ゴミは最終的には水切り用生ゴミ受け籠から取り出して、投棄用の袋等に移し替える作業が必要となり、これがかなり煩雑で不衛生であり、不潔感を伴う。また、この作業を嫌って長い間生ゴミを溜め込むと汚臭に悩まされる。さらに、水切り用生ゴミ受け籠は頻繁に洗浄しなければ、カビ等によりぬめりが発生して、不衛生である。また、シンクに備えられた水切り用生ゴミ受け籠に生ゴミを溜め込むと、生ゴミの成分のかなりな部分がシンクでの用水に洗われて溶かされ、水切り用生ゴミ受け籠の目を潜り抜けて排水に流れこむので、環境上問題視されている。また生ゴミには果物や野菜の切り屑など、本来水切りの必要のないものが量的に多い。これらを区別せずに一貫してシンクの水きり用生ゴミ受け籠に投入すれば、生ゴミがシンクの用水などに晒されて、かえって水分を増加させる傾向がある。
従って、生ゴミの大半については、できるだけ水きり用生ゴミ受け籠等、中間的な容器を使わずに、その発生の都度、発生場所(まな板、食器等)からポリエチレン小袋などに直接投入したいところである。ポリエチレン小袋は一般に防水性があるから、水切りはその際完全である必要はなく、むしろ悪臭を閉じ込める効果がある。
しかしポリエチレン小袋は材質が極めて薄くて柔らかく、開口部を開放した状態を保って自立できないため、そのままでは生ゴミを随時直接に落とし込むことはできない。一方の手でポリエチレン小袋の入り口を支え、他方の手で生ゴミを直接掴んで入れることはできるが、この方法は不衛生で不潔感を伴う。生ゴミを扱うのに箸やフォークを使うこともできなくはないが、いずれにしても一方の手がポリエチレン小袋の入り口を支えることに取られ、生ゴミを扱うために使える手が残された一本だけであるので、なにかと不自由で能率が上がらない。こうした扱いにくさのために、空き袋として残ったポリエチレン小袋は従来、再利用されずにそのまま投棄されることが多かった。
ポリエチレン小袋の入り口を効果的に支える上記の課題を解決するため、過去にはゴミ袋の支持装置あるいはゴミ袋サポータと言われるものがいくつか考案されてきたが、ポリエチレン小袋に対して全面的に有効なものは目下見当たらない。
平4−41302号公報 実開平6−49403号公報 特開2003−292102号公報 特開2004−75286号公報
特許文献1に開示されたゴミ受け容器は、ポリエチレン小袋の開口部を開放した状態で支えることはできるが、ポリエチレン小袋を係止する部分の変形が小さいため、使用可能なポリエチレン小袋の大きさが限定されてしまうという課題が残されている。
特許文献2に開示されたゴミ受け容器は、開口寸法に関しては柔軟性があるが、V字型の底が付随しているので、使用する袋は底の深さについての制限がある。また開口部折り返し部分に緊張を与えるために必要とされる、開口部の枠材を広げる力は、可動枠材の自重に起因する回転トルクに依存しているので、開口角度が小さい場合には充分な張力が与えられず、袋が外れやすくなるという課題も残されている。
特許文献3に開示されたゴミ受け容器は、構造が複雑で、袋の装着にも手間がかかり、かつ大型で設置に場所をとるので、台所で発生する生ゴミにの収容には不適と思われる。
特許文献4に開示されたゴミ受け容器については、開口部の水平方向の奥行きが浅く、従ってその広さが充分でないから、生ゴミを投入する際は、時として開口部に対して人による若干の支えが必要になり、また袋の開口部の張力は全周に及ばないので、保持力が安定しないと思われる。
そこで本発明は、上記の課題、即ち
1)袋のサイズの大きなばらつきにも柔軟に対応できること。
2)如何なる使用条件においても袋を確実に保持すること。
3)構造単純、安価で取り扱い容易、かつ場所もとらないなど、台所用品として広範に普及するに必要な特性をもつていること。
4)生ゴミの投入に便利なように十分な開口広さを有していること。
の4つの課題を同時に解決し、取手の無いポリエチレン小袋を生ゴミの収容に便利に再活用できるゴミ受け容器を提供することを目的とするものである。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
本発明の実施形態によると、ゴミ受け容器は、袋の入り口をその折り返し部分で支える、略平行に配置された2つの長尺係止部材と、一組の角度調整手段、および弾性体を構成要素に持ち、一方の長尺係止部材は略垂直に配した構造体の上部に固定ないし一体化されており、他方の長尺係止部材は、その端部より略鉛直方向に下方に延伸するアームと、前記アームの下端において、前記長尺係止部材に平行な軸を持つ枢着部とを介して、前記構造体の下部に固定され、前記2つの長尺係止部材間の間隔が、前記アームの前記構造体に対する傾斜角によって定まるように構成されており、
さらに、前記角度調整手段は、人手の操作により、前記弾性体の働きと協調して、前記アームに対して、“アームの動作に関する制御”を行うもので、それは、前記角度調整手段が、前記弾性体を主体とする中間部材を介して、前記袋の装着前における前記アームの前記傾斜角を、段階的ないしは無段階的に設定することを内容とし、前記袋の装着前における前記2つの長尺係止部材の間隔が任意の大きさに設定され、かつ前記間隔を縮小する方向へは前記弾性体による反発力を示す。
以上の構成によれば、袋の装着前の前記2つの長尺係止部材間の間隔を、袋の開口部寸法に見合い、かつ袋の装着が最も容易な大きさに設定できる。また袋の装着後においては、前記角度調整手段を再び操作することにより、前記期弾性体の変形量を調節し、前記開口部の張力が最適になるよう調整できるので、袋のサイズの大きなばらつきにも柔軟に対応でき、袋の装着が容易で、かつ袋の保持力を安定させることができる。
前記アームをその下端で直角に、かつ前記長尺係止部材に平行に延伸させた部分を前記枢着部の軸部とし、前記軸部を延長した末端付近に前記角度調整手段を設け、前記軸部は枢着部の軸の役割に加えて、前記軸部全長がもたらす捩れ弾性により、前記アームと前記角度調整手段の間に介在する弾性のある中間部材の役割を兼ねるよう構成してもよい。
以上の構成によれば、全体の構造が極めて単純になるので、安価で取り扱い容易など、台所用品として広範に普及するに必要な特性を満たすことができる。
また前記アームの前記傾斜角の拡大を制限するストッパーを更に有し、かつ前記“アームの動作に関する制御”は、一方では前記弾性体が前記傾斜角が拡大する方向に、前記袋の保持に見合う最適の力で前記アームを常時付勢し、他方では前記角度調整手段が前記ストッパーを制御し、前記ストッパーによる制限角度を段階的ないしは無段階的に、任意の角度に設定することを内容としても良い。
以上の構成によれば、前記袋の装着前における前記2つの長尺係止部材間の間隔を、袋の開口部寸法に見合い、かつ袋の装着が最も容易な大きさに設定できる。また前記弾性体による前記アームの付勢力は、装着後の袋の開口部に最適な張力が与えられるような値に固定的に設定されているので、袋のサイズの大きなばらつきにも柔軟に対応でき、袋の装着が容易で、かつ袋の保持力を安定させることができる。
前記角度調整手段は、前記構造体に一本の軸を介して揺動自在に枢着された把手、および前記構造体の一部を鉛直方向に延伸した角度設定部より構成され、前記角度設定部には複数箇所に係止部が設けてあり、前記把手を操作し、前記係止部の一つに選択的に係合させることによって、前記把手の動きに連動する制御対象物の角度を段階的に変えることができる構成であってもよい。
また、前記角度調整手段は、前記基板に一本の軸を介して揺動自在に枢着された把手、および前記把手に静的な摩擦トルクを加えて前記把手の動きを制止する制止機構を持ち、前記把手の先端部を手で操作して前記摩擦トルクを超える外力を加えることにより、前記制止機構にすべりを生じさせ、把手の傾きを変えることにより、前記把手の動きに連動する制御対象物の角度を無段階的に変えることができる構成であってもよい。
さらに、前記角度調整手段は、円柱体と、前記円柱体に若干の締め代をもって嵌合するΩ状体とにより構成され、前記Ω状体に対し、前記Ω状体の両端にある2つの鉤状部分のうちの任意の一つを介して、嵌合が緩む方向のモーメントを与えることにより、前記Ω状体の傾きを自由に操作することが可能であり、制御対象に対しては、前記2つの鉤状部分のうち、前記制御対象による反力が嵌合を締めつける方向のモーメントとなる側の一つが常に作用し、制御対象の位置ないし角度を無段階的に制御する角度調整機構であってもよい。
前記長尺係止部材は、少なくともその長手方向の一端において、その下縁が、相対する長尺係止部材とは反対の方向に向かって鉤状に曲がった鍔状部を備えてもよい。
前記の構成によれば、袋の装着を更に容易にし、かつ装着不良による不具合を軽減できる
前記構造体には、外部の突起部材に掛けられることにより当該ゴミ受け容器の全体の位置及び姿勢を保持する掛け止め部材をさらに備えてもよい。 前記構造体の下部に台座が設けられ、前記構造体が台座に固定ないし一体化されることにより当該ゴミ受け容器の全体の位置及び姿勢が自立的に保持されるよう構成してもよい。
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となりうる。
本発明によれば、袋のサイズの大きなばらつきにも柔軟に対応でき、広範囲の使用条件において袋を確実に保持することができ、袋の開口部は充分な広さがあり、しかも構造単純で取り扱い簡単であることから、ポリエチレン小袋を利用した、衛生的、能率的かつ確実に生ゴミを直接投入できるゴミ袋支持装置を提供できる。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特長の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の第1実施形態に係るゴミ受け容器10の使用状態の一例を示す斜視図である。また、図2は第1実施形態に係るゴミ受け容器10の構成の一例を示す斜視図である。ゴミ受け容器10は、略平行に対向して略水平に配置された2つの長尺係止部材101および102を備えており、一方の長尺係止部材101は基板103に固定、一体化され、他方の長尺係止部材102は、その一端から下方に延伸して設けられて長尺係止部材102を支持するアーム104を備え、アームの下端は長尺係止部材102に平行な軸を持つ枢着部108を介して揺動可能に基板103に枢着されている。
アーム104の下端は直角に、かつ長尺係止部材102に平行に延伸して枢着部の軸部130を形成し、軸部130の末端部には角度調整手段132を備えている。
長尺な軸部130は弾性のある材料で作られることにより、枢着部の軸の役割に加えて、軸部130の全長がもたらす捩れ弾性により、アーム104の基盤103に対する傾斜角を弾力的に保持するバネの役割を同時に果たしている。
角度調整手段132は軸部130の終端から直角に延伸する把手136、および基板103の一部より基板103に鉛直方向に延伸する基板延伸部138により構成される。基板延伸部138には、複数個の係止部134が円弧状に配列されている。把手136の末端は、係止部134の一つに選択的に係合することにより、基板に半固定的に固定され、基板103とアーム104の傾斜角を弾性のある軸130を介して支配する。
図2からも明らかなように、アーム104、長尺な軸部130および把手136は全体を弾性のある連続した一本の線材から作り出すことも可能である。この点は構造の単純化、製造コストの削減に大きな意味がある。その際弾性効果は、長尺な軸部130によるもの以外に、アーム104および把手136からも生じ、長尺係止部材102の動きに影響を及ぼすが、その度合いは本発明の趣旨と効果を大きく変えるものではない。
このゴミ受け容器にポリエチレン小袋100を装着するに当たっては、2つの長尺係止部材101、102が袋100の開口部寸法よりやや広い長方形の空間を形成するように、予めアーム104の傾斜角を調整しておく。傾斜角の調整は把手136の係合位置を変えることにより行われる。把手136の係合位置を変えるには、把手の先端のつまみ137をつまんで図示矢印方向に引き、把手136を一時的に撓ませることにより、一旦係合を外してから、把手136を新しい位置に移動させ、再び係合させればよい。
次いで袋100の開口部を外側に折り返し、袋100の折り返し部分106を2つの長尺係止部材101および102に係止させる。このとき2つの長尺係止部材101および102の開度は軸130の弾力に抗して若干狭められているから、折り返し部分106には周方向の張力が発生し、その張力に起因する袋100の折り返し部分106と、2つの長尺係止部材101,102との間の摩擦力で、袋100を開いた状態で保持する。
袋100の装着を一旦終えた後に、開口部の張力を再調整することも可能である。たとえば、最初は袋100の装着が楽にできるように、2つの長尺係止部材101および102の間隔を、袋100の開口部寸法に丁度見合う大きさに設定しておき、一旦装着を終えた後に把手136を再び操作して、これをアーム104の傾斜角が拡大する方向に動かす。その時、2つの長尺係止部材101および102の間隔は、装着済みの袋100によって制限されているから、弾性のある軸130の捩れ歪を増大させる結果となる。以上により、軸130がもたらす反発力を高めることにより、折り返し部分106の緊張力を高めることができる。
なお、図2において、基板103の裏面には外部の突起部材154に掛けられることにより当該ゴミ受け容器の全体の位置及び姿勢を保持する掛け止め部材150をさらに備えている。 ゴミ受け容器の全体の位置及び姿勢を保持する別の手段としては、基板の下部に台座が設けられ、基板が台座に固定ないし一体化されることにより当該ゴミ受け容器が自立的に保持されるよう構成することも可能である。
図3は第2の実施形態に係るゴミ受け容器20の構成の一例を示す斜視図である。本実施形態は角度調整手段142を備える。角度調整手段142は、軸部130の終端から直角に延伸する把手136、および基板103の一部から鉛直方向に延伸する基盤延伸部144により構成される。基板延伸部144の一部には、円弧状の摩擦版146が貼り付けられており、把手136の撓み弾性を利用して、把手136の先端部が、摩擦版146の表面に常時圧接するよう両者が配置される。
従って摩擦板146と把手136の先端部との間には一定の摩擦抵抗が発生し、軸部130の終端の自由な回転を前記摩擦による摩擦トルクの範囲内で抑止するので、把手136はアーム104の傾角を捩れ弾性のある軸130を介して支配する。
なおこの摩擦トルクは、軸部130が長尺係止部材102に与える緊張力の反力として返されるトルクには充分耐える大きさであるよう、摩擦板に対する把手の圧接力が設定される。他方では、把手136の先端部を手の操作により任意の位置に移動する操作が必要であるが、その際は把手先端部のつまみ148を摘んで、把手136を圧接力に抗して図3の矢印方向に引き出し、圧接力を一時的に軽減することによって、移動の際の抵抗を軽減できる。
以上の構成により、把手136を手で操作し、把手136の位置を任意に移動させることによって、静止状態におけるアーム104の傾斜角を、軸130を介して無段階的に変えることができる。
第2の実施形態については、以上に記述した以外の部分の構造および機能は、第一実施形態と同じであるから説明を省略する。
第2の実施形態においては、把手による角度の調整が無段階的であるから、段階的な調整をおこなう第一実施形態に比べて、よりきめの細かい調整ができる利点がある。
図4は第3の実施形態に係るゴミ受け容器30の構成の一例を示す斜視図である。本実施形態は角度調整手段として角度調整機構242を備える。図5は角度調整機構242の動作原理を示す横断面図である。
角度調整機構242は、基板103に固定された円柱体244と、円柱体244に嵌合するΩ状体246とにより構成される。Ω状体246は円柱体244の略全周を帯状に取り巻く帯状部と、その両端から外側に延伸した鉤状部 B0およびB1より成っている。
Ω状体246は弾性のある材料で作られ、円柱体244に若干の締め代を伴って嵌合し、自由な状態では、円柱体244に対して、締め代に伴う内圧p(=単位周長当たりの力)を保ち、内圧に起因する摩擦力で制止した状態を保つ。
さて図5において、鉤状端部B0に反時計方向の外力を加えると、この方向の外力は、Ω状体246の隙間hを拡大させ、嵌合を緩める方向のモーメントとして働く。このモーメントを“緩む方向のモーメント”と定義する。このとき
T0=p×周長×嵌合部の摩擦係数×r ・・・・・・・・・・・・・・・(1)
なる抵抗力モーメントが発生する。ここにrは円柱体の半径である。外力によるモーメントがT0を上回れば、Ω状体246は円柱体上を滑動して反時計方向に回転する。
鉤状端部B0に時計方向の外力を加えると、この方向の外力は、Ω状体246の隙間hを縮小させ、嵌合が締まり、内圧を高める方向のモーメントとして働く。このモーメントを“締めつける方向のモーメント”と定義する。このときの抵抗モーメントの値に関しては、力学的条件が帯ブレーキに似たものとなるので、もはや(1)式は適用できず、その値は前記抵抗モーメントT0よりは格段に高くなり、特に嵌合部の摩擦係数がある水準以上に達する場合は、如何なる外力にも対抗してすべりを生じない、いわゆるロック状態になる。
鉤状端部B1に時計方向の外力を加えると、この方向の外力は、Ω状体246の隙間hを拡大させ、嵌合を緩める方向のモーメントとして働く。このモーメントは逆方向の“緩む方向のモーメント”と定義できる。このときは(1)式に与えられる抵抗力モーメントT0が逆方向に発生する。外力によるモーメントがT0を上回れば、Ω状体246は円柱体上を滑動して時計方向に回転する。
鉤状端部B1に反時計方向の外力を加えると、この方向の外力は、Ω状体246の隙間hを縮小させ、嵌合が締まり、内圧を高める方向のモーメントとして働く。このモーメントは逆方向の“締めつける方向のモーメント”と定義できる。このときの抵抗モーメントの値に関しては、力学的条件が帯ブレーキに似たものとなるので、もはや(1)式は適用できず、その値は前記抵抗モーメントT0よりは格段に高くなり、特に嵌合部の摩擦係数がある水準以上の場合は、如何なる外力にも対抗してすべりを生じない、いわゆるロック状態になる。
つまり、角度調整機構242は、B0またはB1に“緩む方向のモーメント”を与えた場合には、Ω状体246は高々T0を凌ぐ程度の外力で反時計または時計方向に回転させられる。しかもT0の値は初期状体での締め代を少なく設定すれば、如何様にも小さくできる。しかるに作動面B0ないしB1に“締めつける方向のモーメント”を与えた場合には、強い抵抗力を示し、時にはロック状態となって、容易に屈服しない特性を持っている。
図4に示す第3の実施形態に係るゴミ受け容器30は、角度調整手段として角度調整機構242を備え、弾性体として捩れコイルバネ248を備え、更に軸130の終端部を鉤状に曲げた制止アーム252を備えている。上記以外の部分の構造および機能は概ね第1ないし第2実施形態と同じであるから説明を省略する。
捩れコイルバネ248は一端139が基板103の一部に固定され、他端は軸130に固定されており、アーム104に対して、基板103との間の角度が拡大する方向に常時圧力を与えている。さらに捩れコイルバネ248には、アーム104の角度の変化による前記圧力の変化が大きくならないよう、バネ常数の小さなものが使用される。なおこの実施形態においては、軸130による捩れ弾性効果は考慮していない。
角度調整機構242は、軸130の末端近くに設けられ、かつ軸130の回転軸に近接して中心軸を持っている。軸130において、アーム104とは逆側の端部は、軸130に直角に延伸して制止アーム252を形成する。角度調整機構242が行う制御は、ストッパーを介してアーム104の傾斜角の拡大を制限することである。図4においては、2個の鍵状端部B0、B1のうち、アーム104の傾斜角を拡大しようとする力を“締めつける方向のモーメント”として受け止める位置にある鍵状端部B0が、単独で上記目的に使用される。本実施形態では、鍵状端部B0自体が制止アーム252の先端部の動作領域上にあり、制止アーム252と軸130を介してアーム104の動きを制約するストッパーの役割を兼ねている。
以上の構成により、本装置の操作者は、鉤状端部B0あるいはB1を直接あるいは間接的に操作し、“緩む方向のモーメント”を加えることにより、Ω状体246すなわちストッパーの位置を容易に調整し、アーム104の制止角度を自由に、無段階的に変えることができる。
以上の構成によれば、袋の装着前の2つの長尺係止部材101,102間の間隔を、袋の開口部寸法に対応させ、袋の装着が最も容易な大きさに設定できる。また捩れコイルバネ248の張力とばね常数を適切に選ぶことにより、装着後の袋の開口部に、最適でかつアームの傾斜角による変動の少ない、安定した張力が与えられるので、袋のサイズの大きなばらつきにも柔軟に対応でき、袋の装着が容易で、かつ袋の保持力を安定させることができる。
図6は長尺係止部材102における鍔状体の働きを示す図である。図6Aは鍔状体を有しない長尺係止部材102に袋100を装着する際に、袋100の折り返し部分106を過大にしたため、折り返し部分106の先端が長尺係止部材102の下縁を超えて下方に張り出した場合の図である。ポリエチレン小袋は袋自体に伸縮性があるから、長尺係止部材102において、アーム104が付随しない側の一端では、折り返しで下に張り出した部分107は、周方向の緊張が解かれるから、ほぼ長方形に広げられた開口部の形がここで崩れて収縮し、袋の開口部直下を狭める方向に働く。
これに対して図6Bは鍔状部によりその欠点を改良したものである。長尺係止部材102の下縁は、袋の外側の方向に向かって鉤状に曲がった鍔状部160を備えているので、折り返し部106の先端がここで止まり、下方に張り出すことは無い。従って開口部直下の収縮も起こらない。
さて本発明によるゴミ受け容器を使用するに当たっては、2つの長尺係止部材101および102で形成する開口部の寸法が、使用するポリエチレン小袋の開口サイズよりも適当な圧縮量を見込んだ分だけ大きくなるように、アーム104の開度を調節しておくことにより、ポリエチレン小袋の装着を容易にし、かつ開口部に対して無理のない適度の張力を与えて袋の保持を確実にすることができる。
以上で説明したように、長尺係止部材101および102に袋100を装着する作業は、特別な道具を必要とせず、極めて簡単である。袋100が一杯になったときには、内容物を入れたままの状態で袋100全体を保持力に抗して下方に引き落とすか、あるいは角度調整手段によりアーム104の開度を緩めることにより袋100の保持を外し、新しい空の袋100と差し替えればよく、すべての操作は手を汚すことなく容易に行うことができる。
また、袋100は開口部が上方に向かって開放された状態で確り支えられているから、生ゴミ類の投入が容易である。例えば、皿に残された食べ残りを捨てる場合、一方の手で皿を持ち、他方の手でフォーク等を持ち、食べ残りを袋100に掻き落とすことがある。このような場合に、手が直接生ゴミに触れることがないから、極めて清潔で衛生的である。また、袋100に溜まった生ゴミは、他に移し替えることなく、そのまま投棄処分できるから、極めて能率的で衛生的である。袋100のサイズは、提供されるスーパーマーケットによって多少のばらつきがあるが、本実施形態によれば、様々なサイズの袋100に柔軟に対応できる。また、本実施形態によるゴミ受け容器を使用することで、シンクに備えられた水切り用生ゴミ受け籠を使用する必要がないので、シンクからの排水を必要以上に汚さない。さらに、ポリエチレン小袋等の袋100を再利用することで、環境衛生上の効果も顕著である。
なお第1、第2および第3実施形態では共に、長尺係止部材102においてアーム104が付随しない側の端部付近に、基板103との間の空間Sが確保されている。そのため袋100を装着する際に、袋100を横方向からこの空間Sを経由して内部に持ち込める便利さがある。またその方向に面して角度調整手段が設けてあり、ゴミ受け容器の使い勝手を一層良くしている。これらの利点の技術的意味は比較的小さく思われがちであるが、この装置が万人の各家庭で日常頻繁に扱われることを考えると、その利点の価値は絶大である。但し前記利点に関する前記具体例の記載は、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
さらに本ゴミ受け容器は、不使用時はアームの傾斜角を最小の位置に設定することで、全体の形を小さくし、設置場所を小さくできるから、この点でも台所用品としての必要条件を満たしている。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。そのような変更又は改良を加えた形態も、本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
また本発明は、ポリエチレン小袋の空き袋を利用する生ゴミの収容に限らず、取っ手の無い類似の袋に対して、その入り口を支えるあらゆる用途に活用でき、それら全てが本発明の技術的範囲に含まれ得ることも、特許請求の範囲の記載から明らかである。
第1実施形態に係るゴミ受け容器10の使用状態の一例を示す図である。 第1実施形態に係るゴミ受け容器10の構成の一例を示す図である。 第2実施形態に係るゴミ受け容器20の構成の一例を示す図である。 第3実施形態に係るゴミ受け容器30の構成の一例を示す図である。 角度調整機構の動作原理を示す断面図である。 鍔状部の働きを示す図である。
符号の説明
10 ゴミ受け容器、20 ゴミ受け容器、30 ゴミ受け容器、100 袋
101 長尺係止部材、102 長尺係止部材、103 基板、104 アーム
106 折り返し部分、107 折り返し部分の一端、108 ヒンジ、130 軸部
132 角度調整手段、134 係止部、136 把手、138 延伸部
139 バネの一端、142 角度調整手段、144 延伸部、146 摩擦版、
150 掛け止め部材、154 外部の突起部財,160 鍔状体
242 角度調整機構、244 円柱体、246 Ω状体
248 捩れコイルバネ、252 制止アーム
B0 鉤状端部、B1 鉤状端部、h 隙間、r 半径
S 空間、 T0 抵抗モーメント

Claims (8)

  1. 袋の入り口を、その折り返し部分で支える略平行に配置された2つの長尺係止部材と、一組の角度調整手段、および弾性体を構成要素に持ち、
    一方の長尺係止部材は略垂直に配した構造体の上部に固定ないし一体化されており、
    他方の長尺係止部材は、その端部より略鉛直方向に下方に延伸するアームと、前記アームの下端において、前記長尺係止部材に平行な軸を持つ枢着部とを介して、前記構造体の下部に固定され、前記2つの長尺係止部材間の間隔が、前記アームの前記構造体に対する傾斜角によって定まるように構成されており、
    さらに、前記角度調整手段は、人手の操作により、前記弾性体の働きと協調して、前記アームに対して、“アームの動作に関する制御”を行うもので、それは、前記角度調整手段が前記弾性体を主体とする中間部材を介して、前記袋の装着前における前記アームの前記傾斜角を、段階的ないしは無段階的に、任意の角度に設定することを内容とし、前記2つの長尺係止部材の間隔が任意の大きさに、かつ弾力的に保持されることを特徴とするゴミ受け容器。
  2. 前記アームをその下端で直角に、かつ前記長尺係止部材に平行に延伸させた部分を前記枢着部の軸部とし、前記軸部を延長した末端付近に前記角度調整手段を設け、前記軸部は枢着部の軸の役割に加えて、前記軸部全長がもたらす捩れ弾性により、前記アームと前記角度調整手段の間に介在する弾性のある中間部材の役割を兼ねるよう構成した請求項1記載のゴミ受け容器
  3. 請求項1記載のゴミ受け容器において、前記アームの前記傾斜角の拡大を制限するストッパーを更に有し、
    前記“アームの動作に関する制御”は、一方では前記弾性体が前記傾斜角が増大する方向に、前記袋の保持に見合う最適な力で前記アームを常時付勢し、他方では前記角度調整手段が前記ストッパーを制御し、前記ストッパーによる制限角度を段階的ないしは無段階的に、任意の角度に設定することを内容とし、
    前記袋の装着前における前記2つの長尺係止部材間の間隔が任意の大きさに設定され、かつ前記間隔を縮小する方向へは前記弾性体による反発力を示すことを特徴とするゴミ受け容器。
  4. 前記角度調整手段は、前記構造体に一本の軸を介して揺動自在に枢着された把手、および前記構造体の一部を鉛直方向に延伸した角度設定部より構成され、前記角度設定部には複数箇所に係止部が設けてあり、前記把手を操作し、前記係止部の一つに選択的に係合させることによって、前記把手の動きに連動する制御対象物の角度を段階的に変えることができる構成をもつ、請求項1、請求項2または請求項3記載のゴミ受け容器。
  5. 前記角度調整手段は、前記基板に一本の軸を介して揺動自在に枢着された把手、および前記把手に静的な摩擦トルクを加えて前記把手の動きを制止する制止機構を持ち、前記把手の先端部を手で操作して前記摩擦トルクを超える外力を加えることにより、前記制止機構にすべりを生じさせ、把手の傾きを変えることにより、前記把手の動きに連動する制御対象物の角度を無段階的に変えることができる構成をもつ、請求項1、請求項2または請求項3記載のゴミ受け容器。
  6. 円柱体と、前記円柱体に若干の締め代をもって嵌合するΩ状体とにより構成され、前記Ω状体に対し、前記Ω状体の両端にある2つの鉤状部分のうちの任意の一つを介して、嵌合が緩む方向のモーメントを与えることにより、前記Ω状体の傾きを自由に操作することが可能であり、制御対象に対しては、前記2つの鉤状部分のうち、前記制御対象による反力が嵌合を締めつける方向のモーメントとなる側の一つが常に作用し、制御対象の位置ないし角度を無段階的に制御する角度調整機構。
  7. 角度調整手段として、請求項6記載の角度調整機構を使用する請求項1、請求項2または請求項3記載のゴミ受け容器。
  8. 前記長尺係止部材は、少なくともその長手方向の一端において、その下縁が、相対する長尺係止部材とは反対の方向に向かって鉤状に曲がった鍔状部を備えることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載のゴミ受け容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20140142483A (ko) * 2013-06-04 2014-12-12 청주대학교 산학협력단 음식물 쓰레기통
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