JP2006132584A - スライドゲート弁、このスライドゲート弁を備えた二重ダンパおよびこの二重ダンパを備えた熱分解ガス化装置 - Google Patents

スライドゲート弁、このスライドゲート弁を備えた二重ダンパおよびこの二重ダンパを備えた熱分解ガス化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】圧力差のある連通路において、閉弁状態における高圧側から低圧側への気体の流通を防止するとともに、その効果を確実にかつ、長期に渡って維持できるスライドゲート弁、このスライドゲート弁を備えた二重ダンパおよびこの二重ダンパを備えた熱分解ガス化装置を提供する。
【解決手段】連通路9を開閉する2つのスライド可能な弁体2、3を離間して配置し、圧力センサ14で検知した弁体間空間4の圧力と高圧側連通路9aの圧力との圧力差に基づいて、弁体間空間4に低圧側連通路9bの気体を供給ポンプ10で供給する際に、この圧力差を小さくするように制御装置15で気体供給量を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スライドゲート弁、このスライドゲート弁を備えた二重ダンパおよびこの二重ダンパを備えた熱分解ガス化装置に関し、さらに詳しくは圧力差のある連通路において、閉弁状態における高圧側から低圧側への気体の流通を防止するとともに、その効果を確実にかつ、長期に渡って維持できるスライドゲート弁、このスライドゲート弁を備えた二重ダンパおよびこの二重ダンパを備えた熱分解ガス化装置に関するものである。
従来から、圧力差のある連通路において高圧側から低圧側への気体の流通を防ぐ場合には、連通路を開閉するスライドゲート弁が種々用いられている。例えば、ホッパ等に被投入物を投入する際の気体の流通を防ぐためには、ホッパ上方の連通路に2つのスライドゲート弁を上下に所定間隔をあけて設置した二重ダンパが用いられている。
この二重ダンパは、被投入物を投入する際に、上下のスライドゲート弁を交互に開閉して、開弁時の気体の流通を防いでいる。一方で、このスライドゲート弁の閉弁時の気体の流通を防ぐためには、スライドゲート弁のスライドする弁体と弁体が当接する弁座とを密着させて、すき間をなくすまたは小さくする構造とするのが一般的である。
例えば、弁座を弾性体で押圧して弁体に密着させて、すき間をなくす構造が提案されている(特許文献1参照)。この提案では、さらに弁座への異物の噛み込みによるすき間の発生を防ぐために、弁体の上面に摺動するヒレ状のダストカッターを設けて、弁体がスライドする際に異物を取り除く機構としている。
また、スライドする弁体と連通路の下端面との間にチューブ状のパッキンを設けて、閉弁時にこのパッキンにエアを圧入して膨張させて弁体と連通路下端面とのすき間を塞ぐ構造が提案されている(特許文献2参照)。
しかしながら、これらの提案では弁体のスライドによる摺動、当接部分の摩耗や経時劣化等によるすき間の発生を防ぐことができないという問題があった。また、ダストカッター等によって異物の噛み込みを防ぐようにしても、異物の大きさ等によって十分に噛み込みを防ぐことができずに、すき間が発生するという問題があった。
特開昭49―106018号公報 実開昭59―106400号公報
本発明の目的は、圧力差のある連通路において、閉弁状態における高圧側から低圧側への気体の流通を防止するとともに、その効果を確実にかつ、長期に渡って維持できるスライドゲート弁、このスライドゲート弁を備えた二重ダンパおよびこの二重ダンパを備えた熱分解ガス化装置を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明のスライドゲート弁は、圧力差のある連通路を開閉するスライドゲート弁であって、前記連通路を開閉する2つのスライド可能な弁体を離間して配置し、前記両弁体間の圧力と前記連通路の前記両弁体よりも高圧側の圧力との圧力差を検知する圧力センサと、前記両弁体間に前記連通路の前記両弁体よりも低圧側の気体を供給する供給ポンプと、前記両弁体の閉弁状態で前記圧力センサの検知した圧力差に基づいて前記供給ポンプからの気体供給量を制御して該圧力差を小さくする制御装置とを備えたことを特徴とするものである。
また、本発明の二重ダンパは、圧力差のある連通路に2つのスライドゲート弁を所定間隔をあけて連設する二重ダンパにおいて、前記スライドゲート弁の少なくとも一方を、前記連通路を開閉する2つのスライド可能な弁体を離間して配置し、前記両弁体間の圧力と前記連通路の前記両弁体よりも高圧側の圧力との圧力差を検知する圧力センサと、前記両弁体間に前記連通路の前記両弁体よりも低圧側の気体を供給する供給ポンプと、前記両弁体の閉弁状態で前記圧力センサの検知した圧力差に基づいて前記供給ポンプからの気体供給量を制御して該圧力差を小さくする制御装置とを備えたスライドゲート弁としたことを特徴とするものである。
また、本発明の熱分解ガス化装置は、廃棄物を低酸素雰囲気で熱分解等させてガス化するガス化炉と、該ガス化炉に圧力差のある連通路を通じて廃棄物を投入する廃棄物投入系統と、該ガス化炉から投入した廃棄物の燃焼残渣を圧力差のある連通路を通じて排出する残渣排出系統とを備えた熱分解ガス化装置において、前記廃棄物投入系統と前記残渣排出系統の少なくとも一方に、2つのスライドゲート弁を所定間隔をあけて連設する二重ダンパを設け、前記スライドゲート弁の少なくとも一方を、前記連通路を開閉する2つのスライド可能な弁体を離間して配置し、前記両弁体間の圧力と前記連通路の前記両弁体よりも高圧側の圧力との圧力差を検知する圧力センサと、前記両弁体間に前記連通路の前記両弁体よりも低圧側の気体を供給する供給ポンプと、前記両弁体の閉弁状態で前記圧力センサの検知した圧力差に基づいて前記供給ポンプからの気体供給量を制御して該圧力差を小さくする制御装置とを備えたスライドゲート弁としたことを特徴とするものである。
本発明のスライドゲート弁によれば、圧力差のある連通路を開閉するスライドゲート弁であって、連通路を開閉する2つのスライド可能な弁体を離間して配置し、両弁体間の圧力と連通路の両弁体よりも高圧側の圧力との圧力差を検知する圧力センサと、両弁体間に連通路の両弁体よりも低圧側の気体を供給する供給ポンプと、両弁体の閉弁状態で圧力センサの検知した圧力差に基づいて供給ポンプからの気体供給量を制御してこの圧力差を小さくする制御装置とを備えたので、両弁体が閉弁状態において両弁体よりも高圧側から両弁体間に流入する気体を低減することができる。一方で、両弁体間から両弁体よりも低圧側へ流入する気体は増大するが、この流入する気体の多くは、両弁体よりも低圧側から供給された気体となる。
したがって、実質的に両弁体を通り抜けて高圧側から低圧側へ流入するの気体量は、両弁体よりも高圧側から両弁体間に流入する気体 となるので、このスライドゲート弁によって連通路の高圧側から低圧側への気体の流通を防ぐことが可能となる。
さらに、弁体のスライド開閉の繰り返しによる摺動、当接部分の摩耗や異物の噛み込み等により、閉弁状態におけるすき間が大きくなっても、そのすき間の増大によって、上記した効果には影響が生じないので、確実にかつ、長期に渡ってこの効果を維持することができる。
本発明の二重ダンパによれば、圧力差のある連通路に2つのスライドゲート弁を所定間隔をあけて連設する二重ダンパにおいて、スライドゲート弁の少なくとも一方を、連通路を開閉する2つのスライド可能な弁体を離間して配置し、両弁体間の圧力と連通路の両弁体よりも高圧側の圧力との圧力差を検知する圧力センサと、両弁体間に連通路の両弁体よりも低圧側の気体を供給する供給ポンプと、両弁体の閉弁状態で圧力センサの検知した圧力差に基づいて供給ポンプからの気体供給量を制御してこの圧力差を小さくする制御装置とを備えたスライドゲート弁としたので、上記したスライドゲート弁の有する効果を得ることができる。即ち、スライドゲート弁の閉弁状態で、連通路の高圧側から低圧側への気体の流通を防ぐことが可能となるとともに、確実にかつ、長期に渡ってこの効果を維持することができる。
また、二重ダンパの有する効果、即ち、スライドゲート弁の開弁時における連通路の高圧側から低圧側への気体の流通を防ぐことができ、スライドゲート弁の開弁時、閉弁時のいずれの場合においても気体流通に対して優れた遮断性が発揮できる。
本発明の熱分解ガス化装置によれば、廃棄物を低酸素雰囲気で熱分解等させてガス化するガス化炉と、このガス化炉に圧力差のある連通路を通じて廃棄物を投入する廃棄物投入系統と、このガス化炉から投入した廃棄物の燃焼残渣を圧力差のある連通路を通じて排出する残渣排出系統とを備えた熱分解ガス化装置において、廃棄物投入系統と残渣排出系統の少なくとも一方に、2つのスライドゲート弁を所定間隔をあけて連設する二重ダンパを設け、スライドゲート弁の少なくとも一方を、連通路を開閉する2つのスライド可能な弁体を離間して配置し、両弁体間の圧力と連通路の両弁体よりも高圧側の圧力との圧力差を検知する圧力センサと、両弁体間に連通路の両弁体よりも低圧側の気体を供給する供給ポンプと、両弁体の閉弁状態で圧力センサの検知した圧力差に基づいて供給ポンプからの気体供給量を制御してこの圧力差を小さくする制御装置とを備えたスライドゲート弁としたので、上記したスライドゲート弁および二重ダンパの有する効果を得ることができる。
即ち、スライドゲート弁の閉弁状態で、廃棄物投入系統や残渣排出系統の連通路の高圧側から低圧側への気体の流通を防ぐことができるとともに、確実にかつ、長期に渡ってこの効果を維持することができる。
また、スライドゲート弁の開弁時における廃棄物投入系統や残渣排出系統の連通路の高圧側から低圧側への気体の流通を防ぐことができ、スライドゲート弁の開弁時、閉弁時のいずれの場合においても気体流通に対して優れた遮断性が発揮できる。
これによって、ガス化炉内が負圧の場合は、ガス化炉内への外気の流入による生成ガスの質低下を防ぐことが可能となる。また、ガス化炉内が正圧の場合は、ガス化炉からの大気中への生成ガスの流出することを防ぐことが可能となる。
以下、本発明のスライドゲート弁、二重ダンパおよび熱分解ガス化装置を図に示した実施形態に基づいて説明する。図1にスライドゲート弁1の全体概要を例示する。圧力差のある連通路9にスライドゲート弁1が装着されて、高圧側連通路9a(図中では上側)と低圧側連通路9b(図中では下側)が形成される。
スライドゲート弁1は、この連通路9を開閉する高圧側弁体2と低圧側弁体3との離間した配置された2つの弁体を有し、両弁体間2、3には弁体間空間4が形成されている。両弁体2、3は外枠6の内部にガイドレール7に沿ってスライド可能に設置され、連結する作動ロッド5によって互いに連動してスライドする構造となっている。外枠6の作動ロッド5との摺動部には、シール材8が設置され、図示しない作動モータによって作動ロッド5がスライドしても気密性が保たれる。
弁体間空間4および高圧側連通路9aの圧力を測定し、この圧力差を検知する圧力センサ14が設置されて、検知データに基づいて制御を行う制御装置15が設けられている。
弁体間空間4と低圧側連通路9bとは、途中に供給ポンプ10を備えた気体供給路11によって連通可能となっている。供給ポンプ10は制御装置15によって気体供給量が制御される。
このスライドゲート弁1が閉弁する際は、作動ロッド5のスライドとともに、両弁体2、3がスライドして図1に示すような閉弁状態となる。この実施形態では、両弁体2、3が連結しており、連動してスライドする構造となっているが、それぞれ個別にスライドする構造としてもよい。
閉弁状態では、両弁体2、3によって連通路9は遮断されることになるが、各部品の製造誤差、経時的な劣化や摩耗等によって、完全に両弁体2、3ですき間をなくして高圧側連通路9aから低圧側連通路9bへの気体a2の流通を止めることはできない。
そこで、圧力センサ14の検知した弁体間空間4と高圧側連通路9aとの圧力差の検知データに基づいて、この圧力差を小さくするように供給ポンプ10の気体供給量を制御して低圧側連通路9bから弁体間空間4に気体a1を供給する。この制御によって、弁体間空間4と高圧側連通路9aとの圧力差を微小にして高圧側連通路9aから弁体間空間4への気体a2の流入をほぼ防止することができる。
一方で、弁体間空間4と低圧側連通路9bとの圧力差は大きくなり、弁体間空間4から低圧側連通路9bへの気体の流入は増大することになる。しかしながら、弁体間空間4の大部分を占めるのは供給ポンプ10によって供給された低圧側連通路9bの気体a1であるため、実質的に両弁体2、3を通過して高圧側連通路9aから低圧側連通路9bへと流入する気体a2の量は、高圧側連通路9aから弁体間空間4へ流入した微量となる。
気体の流入量は、圧力差の平方根に比例する。そこで、例えば高圧側連通路9aと低圧側連通路9bとの圧力差が20mmAqの場合、この制御によって弁体間空間4と高圧側連通路9aとの圧力差を2mmAq、弁体間空間4と低圧側連通路9bとの圧力差を18mmAqにしたとすれば、高圧側連通路9aから低圧側連通路9bへの気体a2の流入量は圧力差2mmAqの平方根に比例することになる。
一方で、この制御をしないで単純に2つの弁体で閉弁した場合は、弁体間空間4の圧力は高圧側連通路9aと低圧側連通路9bとの平均値となり、弁体間空間4と高圧側連通路9aとの圧力差および弁体間空間4と低圧側連通路9bとの圧力差は10mmAqとなる。したがって、高圧側連通路9aから低圧側連通路9bへの気体a2の流入量は圧力差10mmAqの平方根に比例することになる。
即ち、本発明のスライドゲート弁1によって流入量を50%以上抑制することができる。高圧側連通路9aと低圧側連通路9bとの圧力差が大きい程、この効果は大きくなる。
さらに、本発明では圧力差を小さくすることで気体流通を防ぐので、両弁体2、3の繰り返しのスライド開閉による摺動、当接部分の摩耗や異物の噛み込み等によって閉弁時にすき間が増大することがあっても、高圧側連通路9aから低圧側連通路9bへの気体の流通を防ぐ効果に影響が生じない。即ち、この効果を確実にかつ、長期に渡って維持することができる。閉弁時に両弁体2、3が当接する部分にシール材を設けて、併用することですき間の発生を抑制することができる。
スライドゲート弁1を開弁する際は、供給ポンプ10を停止して弁体間空間4に無駄な気体の供給を止める。この際に、スライドゲート弁1を開閉する作動ロッド5または作動ロッド5を作動させる図示しない作動モータの開閉作動に応じて供給ポンプ10の運転と停止を制御装置15によって制御することで、自動化システムにすることもできる。
または、図2に示すように気体供給路11の供給ポンプ10よりも下流側に切換弁12を設け、この切換弁12と気体供給路11の供給ポンプ10よりも上流側とを連通可能とする気体循環路13を設けるようにしてもよい。気体循環路13は切換弁12と低圧側連通路9bとを連通するように設けてもよい。
この構造でスライドゲート弁1を開弁する際は、切換弁12を切り換えて弁体間空間4へ供給する気体a1を気体循環路13を介して循環させる。スライドゲート弁1を開閉する作動ロッド5または作動ロッド5を作動させる作動モータ16の開閉作動に応じて切換弁12の切換を制御装置15によって制御することで、自動化システムにすることもできる。
次に本発明の二重ダンパ19を図に示した実施形態に基づいて説明する。図3に二重ダンパ19の全体概要を例示する。圧力差のある連通路9に2つの本発明のスライドゲート弁1a、1bが所定間隔をあけて連設されて、高圧側連通路9a(図中では上側)、低圧側連通路9b(図中では下側)および両スライドゲート弁1a、1b間にダンパ空間17が形成される。
高圧側スライドゲート弁1aは、両スライドゲート弁1a、1bが閉弁状態で圧力センサ14が検知した高圧側連通路9aとダンパ空間17との圧力差に基づいて、供給ポンプ10によってダンパ空間17から弁体間空間4に供給される気体b2の供給量を制御して、この圧力差を小さくする。
低圧側スライドゲート弁1bは、両スライドゲート弁1a、1bが閉弁状態で圧力センサ14が検知した低圧側連通路9bとダンパ空間17との圧力差に基づいて、供給ポンプ10によって低圧側連通路9bからから弁体間空間4に供給される気体b2の供給量を制御して、この圧力差を小さくする。詳細については、上記した本発明のスライドゲート弁1と同様であり、両スライドゲート弁1a、1bの閉弁状態で、連通路9の高圧側から低圧側への気体の流通を防ぐことが可能となるとともに、確実にかつ、長期に渡ってこの効果を維持することができる。
二重ダンパ19は、連通路9に被投入物を投入する際または被排出物を排出する際に、これらの投入、排出に合わせて交互にスライドゲート弁1a、1bを開閉して高圧側から低圧側への気体の流通を防ぐことができる。即ち、スライドゲート弁1a、1bの開弁時に気体の流通を防ぐことができ、本発明のスライドゲート弁1を用いることで、スライドゲート弁1の閉弁時および開弁時において気体の流通を防止することが可能となる。
この実施形態では、両スライドゲート弁1a、1bに本発明のスライドゲート弁1を用いているが、図4に示すように高圧側を一般的なスライドゲート弁18として、低圧側を本発明のスライドゲート弁1としてもよい。また、その反対の配置にしてもよく、いずれか一方を本発明のスライドゲート弁1にすることで、スライドゲート弁1の閉弁時および開弁時において優れた気体の流通防止効果を得ることができる。
この二重ダンパ19を用いる装置として、本発明の熱分解ガス化装置の実施形態を図5に例示する。
この装置は、廃棄物を低酸素雰囲気で熱分解等させてガス化する移動床式熱分解ガス化装置であり、上部に投入口26を立設し、上方に生成ガス排出路21を有する縦型のガス化炉20を備えている。投入口26の上方には被燃焼物となる廃棄物を貯蔵する廃棄物ホッパ23とガス化炉20内の通気性を改善するための移動床を形成する軽石、セラミックス等の粒状の不燃性ペレットを貯蔵するペレットホッパ22とが設置されている。
廃棄物ホッパ23には、上方の連通路9に二重ダンパ19が、下方にスクリューフィーダ25が設けられている。ペレットホッパ22には、上方の連通路9に二重ダンパ19が、下方に投入機24が設けられている。
ガス化炉20の底部には回転駆動モータ28で回転する回転軸31に固定されたテーブルフィーダ29が備わり、テーブルフィーダ29に隣接して二重ダンパ19を備えた残渣排出室27が設けられている。回転軸31にはガス供給孔30が備わり、ガス化炉20内に空気等と水蒸気が放射状に噴射可能となっている。
ガス化炉20の側面には複数の温度センサ32、複数の炉内圧力センサ34および充填された廃棄物等のレベルを検知するレベルセンサ33が適所に配置されている。
廃棄物は廃棄物ホッパ23からスクリューフィーダ25によって投入口26を経て、ガス化炉20に投入される。不燃性ペレットは、ペレットホッパ22から投入機24によって投入口26を経てガス化炉20に投入される。
このガス化炉20内は微負圧または微正圧に設定されるため、両ホッパ22、23の上方の連通路9には二重ダンパ19を設けて、廃棄物や不燃性ペレットの補充のためにスライドゲート弁1を開弁する際の気体の流通を防いでいる。ガス化炉20内が微負圧の場合は、外気がガス化炉20内に流入して生成ガスGの質が低下し、ガス化炉20が微正圧の場合は、生成ガスGが大気中に流出してしまうためである。
そこで、本発明のスライドゲート弁1を用いると閉弁状態においても既述したとおり、気体の流通を防ぐことができ、確実かつ、長期的にその効果を維持することができる。
ガス化炉20内に廃棄物および不燃性ペレットが投入、充填されて点火されると、ガス化炉20底部の回転軸31のガス供給孔30から供給される空気等によって廃棄物の一部が燃焼して例えば1000℃程度の燃焼体A3が形成される。ここで空気等の流通性は不燃性ペレットによって確保される。定常状態ではこの燃焼体A3が安定した位置に形成され、その上方に還元雰囲気の熱分解帯A2が形成され、さらにその上方に乾燥帯A1が形成される。燃焼帯A3の下方には燃焼して流下した燃焼残渣Dからなる層がガス供給孔30から供給される空気等によって、冷却されて冷却帯A4となる。
熱分解帯A2においては、廃棄物が熱分解されて可燃性の熱分解ガス、炭素(チャー)、不燃性の残渣Dとなる。生成したチャーの一部はガス供給孔30から供給される水蒸気と反応して水性ガス(CO、H)が生成される。
残渣Dはテーブルフィーダ29によって、残渣排出室27を経て、装置の外部へ排出される。この場合も廃棄物等のホッパ22、23への投入の際と同様に、圧力差のある連通路9におけるスライドゲート弁1を開弁する際の気体の流通を防ぐために二重ダンパ19が設けられている。ここに本発明の二重ダンパ19を用いることで、スライドゲート弁1の開弁時のみならず、閉弁状態においても気体の流通を防ぐことができ、確実かつ、長期的にその効果を維持することができる。
熱分解ガスと水性ガスとからなる生成ガスGは、熱分解帯A2の上方にある廃棄物のすき間を通って上昇する際に廃棄物を乾燥させて、乾燥帯A1が形成され、これによって生成ガスGは、例えば200℃程度に冷却されて生成ガス排出路21から排出されて燃料ガス等として有効利用される。
このような熱分解ガス化装置においては、装置の稼動を止めてメンテナンスできる期間が制約されるため、長期的に気体の流通防止効果を維持することができる本発明の二重ダンパ19を好適に用いることができる。
この例では、廃棄物を低酸素雰囲気で熱分解等させてガス化する熱分解ガス化装置において、廃棄物、ペレット等をガス化炉20に投入する投入系統と燃焼残渣を排出する排出系統との両系統に本発明の二重ダンパ19を用いているが、少なくとも一方の系統に本発明の二重ダンパ19を用いるようにしてもよい。
本発明のスライドゲート弁の一例を示す縦断面図である。 本発明のスライドゲート弁の他の例を示す縦断面図である。 本発明の二重ダンパの一例を示す縦断面図である。 本発明の二重ダンパの他の例を示す縦断面図である。 本発明の熱分解ガス化装置の一例を示す縦断面図である。
符号の説明
1 (本発明の)スライドゲート弁
1a (本発明の)高圧側スライドゲート弁
1b (本発明の)低圧側スライドゲート弁
2 高圧側弁体 3 低圧側弁体 4 弁体間空間
5 作動ロッド 6 外枠 7 ガイドレール 8 シール材
9 連通路 9a 高圧側連通路 9b 低圧側連通路
10 供給ポンプ 11 気体供給路 12 切換弁
13 気体循環路 14 圧力センサ 15 制御装置
16 作動モータ 17 ダンパ空間
18 一般的なスライドゲート弁
19 二重ダンパ
20 ガス化炉 21 生成ガス排出路
22 ペレットホッパ 23 廃棄物ホッパ
24 ペレット投入機 25 スクリューフィーダ
26 投入路 27 残渣排出室
28 回転駆動モータ 29 テーブルフィーダ
30 ガス供給孔 31 回転軸
32 温度センサ 33 レベルセンサ 34 炉内圧力センサ

Claims (5)

  1. 圧力差のある連通路を開閉するスライドゲート弁であって、前記連通路を開閉する2つのスライド可能な弁体を離間して配置し、前記両弁体間の圧力と前記連通路の前記両弁体よりも高圧側の圧力との圧力差を検知する圧力センサと、前記両弁体間に前記連通路の前記両弁体よりも低圧側の気体を供給する供給ポンプと、前記両弁体の閉弁状態で前記圧力センサの検知した圧力差に基づいて前記供給ポンプからの気体供給量を制御して該圧力差を小さくする制御装置とを備えたことを特徴とするスライドゲート弁。
  2. 前記両弁体を連動可能に連結した請求項1に記載のスライドゲート弁。
  3. 前記供給ポンプが前記両弁体間に供給する気体を前記連通路の前記両弁体よりも低圧側に切り換えて循環させる循環路を設けた請求項1または2に記載のスライドゲート弁。
  4. 圧力差のある連通路に2つのスライドゲート弁を所定間隔をあけて連設する二重ダンパにおいて、前記スライドゲート弁の少なくとも一方を請求項1〜3のいずれかに記載のスライドゲート弁としたことを特徴とする二重ダンパ。
  5. 廃棄物を低酸素雰囲気で熱分解させてガス化するガス化炉と、該ガス化炉に圧力差のある連通路を通じて廃棄物を投入する廃棄物投入系統と、該ガス化炉から投入した廃棄物の燃焼残渣を圧力差のある連通路を通じて排出する残渣排出系統とを備えた熱分解ガス化装置において、前記廃棄物投入系統と前記残渣排出系統の少なくとも一方に、請求項4に記載の二重ダンパを設けたことを特徴とする熱分解ガス化装置。
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