JP2006127410A - 間取図画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】手描き、FAX出力、もしくは印刷された間取図原稿をイメージスキャナ等でコンピュータに読み込んで簡便に電子化する間取図画像処理方法を得る。
【解決手段】間取図画像処理方法において、コンピュータのディスプレイにおける作業領域に出力されたラスターデータに対する処理実行コマンドに応答して、ラスターデータを基準縮尺補正するステップ1と、各ピクセルを白黒2値化するステップ2と、水平方向および垂直方向にそれぞれ順次隣接して黒ピクセルが所定個数以上連続する見なし壁・柱領域ピクセルを除く他のピクセルを除去する壁・柱領域抽出するステップ3と、抽出した見なし壁・柱領域ピクセルの外縁を抽出するステップ4と、壁ポリゴン生成ステップ5と、生成した壁ポリゴンデータをディスプレイ上の部品ドラッグ&ドロップ作業領域に出力するステップ6と、シェイプ付加ステップ7とを行う。
【選択図】図14
【解決手段】間取図画像処理方法において、コンピュータのディスプレイにおける作業領域に出力されたラスターデータに対する処理実行コマンドに応答して、ラスターデータを基準縮尺補正するステップ1と、各ピクセルを白黒2値化するステップ2と、水平方向および垂直方向にそれぞれ順次隣接して黒ピクセルが所定個数以上連続する見なし壁・柱領域ピクセルを除く他のピクセルを除去する壁・柱領域抽出するステップ3と、抽出した見なし壁・柱領域ピクセルの外縁を抽出するステップ4と、壁ポリゴン生成ステップ5と、生成した壁ポリゴンデータをディスプレイ上の部品ドラッグ&ドロップ作業領域に出力するステップ6と、シェイプ付加ステップ7とを行う。
【選択図】図14
Description
本発明は、主に、不動産関連業界で使用される手描き、FAX出力、もしくは印刷された間取図原稿をイメージスキャナでコンピュータに読み込んで電子化する間取図画像処理方法に関するものである。
一般的に、不動産広告に使用される間取図は、最初からCADソフト(例えば、非特許文献1参照)で作成したデータから直接、もしくは印刷された既存間取図原稿をイメージスキャナで読み込んで編集ソフトにより広告用チラシに取り込むことが行われている。
"図脳アーキストンCG5"、[Online]、株式会社フォトロン、[平成16年5月20日検索]、インターネット<http://www.photron.co.jp/products/cad/archi/detail.html>
"図脳アーキストンCG5"、[Online]、株式会社フォトロン、[平成16年5月20日検索]、インターネット<http://www.photron.co.jp/products/cad/archi/detail.html>
一方、間取図原稿をイメージスキャナで取り込んだデータは、スケーラブルでないラスターデータなので印刷された広告用チラシは見栄えが悪くなってしまう。また、ラスター‐ベクター変換ソフト(例えば、非特許文献2参照)によってベクトルデータに変換することが考えられるが、特に、FAXやスキャナ出力の原稿の場合、画像ノイズによる「ごみ消し」作業に多大な時間と労力を余儀なくされる。
"図脳RVコンバータ4"、[Online]、株式会社フォトロン、[平成16年5月20日検索]、インターネット<http://www.photron.co.jp/products/cad/list/price2.html>
"図脳RVコンバータ4"、[Online]、株式会社フォトロン、[平成16年5月20日検索]、インターネット<http://www.photron.co.jp/products/cad/list/price2.html>
さらに、中古家屋売買又は賃貸の案件を扱う場合、間取図は、青図(施工時に作成された過去の設計図)しかなかったり、紛失してしまったりしていて、スキャナ読み込みが可能なきれいなものを入手するのが困難である。このようなとき、案件担当者は、現地調査の際に、手描きで方眼紙に写し取ることがよくあり、このような手描きの間取図の場合、ラスター‐ベクター変換ソフトによる自動変換が困難である。
したがって、原稿をイメージスキャナで取り込んだラスターデータの間取り図は、CADソフトにおける下層レイヤに基図として表示させ、上層レイヤでこの基図を全体的にトレースするという手作業でベクターデータを生成することが一般的に行われている。
しかし、このようなCADソフトおよびラスター‐ベクター変換ソフトは、極めて高額であり、簡便な「広告用間取図」作成のために、CADデザイナーでないごく一般の不動産案件担当者用にそれぞれ購入するのは、初期投資がかかり過ぎ、また、案件担当者が操作を覚えるのも大変である。また、習熟したとしても、手作業による基図トレースは時間がかかる。
したがって、本発明の目的は、手描き、FAX出力、もしくは印刷された間取図原稿をイメージスキャナ等でコンピュータに読み込んで、可能な限り簡便に電子化する間取図画像処理方法を得るにある。
この目的を達成するため、本発明間取図画像処理方法は、
イメージスキャナで読み込んでコンピュータのディスプレイにおける作業領域に出力されたラスターデータに対する処理実行コマンドに応答して、コンピュータが以下の処理ステップを行う、即ち、
前記ラスターデータを所定の基準縮尺に補正したデータとしてメモリ手段の所定メモリ領域に保存する縮尺補正するステップと、
ハーフトーン除去のため前記縮尺補正したラスターデータの各ピクセルが有する濃淡バイナリデータに対して所定閾値を基準として各ピクセルを白黒2値化する白黒2値化ステップと、
水平方向および垂直方向にそれぞれ順次隣接して黒ピクセルが所定個数以上連続する部分を壁・柱領域と見なし、この見なし壁・柱領域ピクセルを除いて他のピクセルを除去する壁・柱領域抽出ステップと、
抽出した見なし壁・柱領域ピクセルの外縁を抽出する外縁ピクセル抽出ステップと、
抽出した外縁ピクセルを基にしてベクトルデータによる連続境界線分の壁ポリゴンデータを生成する壁ポリゴン生成ステップと、
生成した壁ポリゴンデータを、記憶手段に予め登録保存してある、もしくは利用可能なベクトルデータによる各種付帯設備をドラッグ&ドロップすることによって設備合成および文字列配置ができるディスプレイ上の作業領域に出力する壁ポリゴン出力ステップと
を行うことを特徴とする。
イメージスキャナで読み込んでコンピュータのディスプレイにおける作業領域に出力されたラスターデータに対する処理実行コマンドに応答して、コンピュータが以下の処理ステップを行う、即ち、
前記ラスターデータを所定の基準縮尺に補正したデータとしてメモリ手段の所定メモリ領域に保存する縮尺補正するステップと、
ハーフトーン除去のため前記縮尺補正したラスターデータの各ピクセルが有する濃淡バイナリデータに対して所定閾値を基準として各ピクセルを白黒2値化する白黒2値化ステップと、
水平方向および垂直方向にそれぞれ順次隣接して黒ピクセルが所定個数以上連続する部分を壁・柱領域と見なし、この見なし壁・柱領域ピクセルを除いて他のピクセルを除去する壁・柱領域抽出ステップと、
抽出した見なし壁・柱領域ピクセルの外縁を抽出する外縁ピクセル抽出ステップと、
抽出した外縁ピクセルを基にしてベクトルデータによる連続境界線分の壁ポリゴンデータを生成する壁ポリゴン生成ステップと、
生成した壁ポリゴンデータを、記憶手段に予め登録保存してある、もしくは利用可能なベクトルデータによる各種付帯設備をドラッグ&ドロップすることによって設備合成および文字列配置ができるディスプレイ上の作業領域に出力する壁ポリゴン出力ステップと
を行うことを特徴とする。
本発明間取図画像処理方法によれば、スキャナで読み込んだ間取図のラスターデータから基本的な壁・柱領域のラスターデータのみを抽出し、次いでベクトルデータの壁ポリゴンを自動的に生成し、ディスプレイ上の作業領域に出力するため、ユーザーはこの作業領域で、ベクトルデータとしてコンピュータの記憶手段に保存されている各種付帯設備のうち必要なものを単にドラッグ&ドロップおよび拡縮して壁ポリゴンに配置し、又は文字列配置を行うことによって、ベクターデータの間取図を容易にかつ短時間で作成できる。
本発明間取図画像処理方法によれば、ラスター‐ベクター変換された壁ポリゴンに対して、ドア、サッシ、出窓、バス、トイレ、キッチンシンク、コンロ、洗面台等の適切な付帯設備部品をドラッグ&ドロップで配置するだけなので、CADデザイナーではない一般人、例えば、不動産案件担当者でも、CAD操作を覚える必要なく、簡単かつ迅速にベクターデータの間取図を作成することがでる。
本発明間取図画像処理方法によれば、壁ポリゴンのみのベクター変換に特化したため、制御プログラムはコンパクトおよび低コスト、かつ高速処理が可能であり、高額で本格的なCADソフトおよびラスター‐ベクター変換ソフトは不要となる。
以上、要約すると、本発明の最も大きな特徴は、作成に極めて時間がかかる壁・柱形状の生成に特化した自動生成機能と、事前に用意されたスケーラブルな壁以外の付帯設備をドラッグ&ドロップして簡単に配置する機能を組み合わせた点である。
本発明の好適な実施例においては、前記壁ポリゴン生成ステップは、
水平座標軸方向および垂直座標軸方向のそれぞれに関して、順次に、当該座標軸方向に対して直交する座標軸方向に±1ピクセルの範囲で連続する外縁ピクセルの始点と終点との間の距離が所定個数のピクセルより大きいとき、同一の直交座標軸成分を有する外縁ピクセルの始点と終点とを結ぶベクトルデータの線分を生成するベクトル線分生成ステップと、
水平座標軸方向および垂直座標軸方向のそれぞれに関して、各ベクトル線分の端点データから、隣接する線分に段差または分離があるとき、隣接する端点相互を接続すべき端点として設定し、設定した端点情報に基づいて段差または分離を解消するようベクトル線分データを補正して全体的に連続する線分を生成する連続ベクトル線分生成ステップと、
連続ベクトル線分におけるすべての水平線分ペア間および垂直線分ペア間の距離の平均値を求め、平均壁厚を算定する平均壁厚算定ステップと、
各水平線分ペア間および垂直線分ペア間の長い方の線分データを基準にして短い方の線分データを平均壁厚となる座標値に補正し、また、座標系の原点に最も近いペア線分を基準にして一様壁厚の壁を一直線上に揃える補正を行う平均壁厚ベクトル線分生成ステップと、
水平線分と垂直線分とが交差するコーナー部分における所定距離内の分離箇所およびはみ出し部分をサーチし、これらの部分の線分端点を接続およびトリミングするよう線分データを補正する直交コーナー整形ステップと、
前記直交コーナー整形ステップ後、未接続の端点がある場合は、当該端点を含む線分が延在する座標軸方向と直交する方向に当該端点と近接する線分をサーチし、前記端点を含む線分を、前記直交方向にまたは当該端点を含む線分が延在する座標軸方向に、サーチした近接線分の座標位置まで延長するベクトル線分を生成する段差補完ベクトル線分生成ステップと、
孤立した線分および図形を除去する孤立線分除去ステップと、
分岐しない連続境界線による境界ポリゴンデータを生成する境界ポリゴン生成ステップと
を含むものとする。
水平座標軸方向および垂直座標軸方向のそれぞれに関して、順次に、当該座標軸方向に対して直交する座標軸方向に±1ピクセルの範囲で連続する外縁ピクセルの始点と終点との間の距離が所定個数のピクセルより大きいとき、同一の直交座標軸成分を有する外縁ピクセルの始点と終点とを結ぶベクトルデータの線分を生成するベクトル線分生成ステップと、
水平座標軸方向および垂直座標軸方向のそれぞれに関して、各ベクトル線分の端点データから、隣接する線分に段差または分離があるとき、隣接する端点相互を接続すべき端点として設定し、設定した端点情報に基づいて段差または分離を解消するようベクトル線分データを補正して全体的に連続する線分を生成する連続ベクトル線分生成ステップと、
連続ベクトル線分におけるすべての水平線分ペア間および垂直線分ペア間の距離の平均値を求め、平均壁厚を算定する平均壁厚算定ステップと、
各水平線分ペア間および垂直線分ペア間の長い方の線分データを基準にして短い方の線分データを平均壁厚となる座標値に補正し、また、座標系の原点に最も近いペア線分を基準にして一様壁厚の壁を一直線上に揃える補正を行う平均壁厚ベクトル線分生成ステップと、
水平線分と垂直線分とが交差するコーナー部分における所定距離内の分離箇所およびはみ出し部分をサーチし、これらの部分の線分端点を接続およびトリミングするよう線分データを補正する直交コーナー整形ステップと、
前記直交コーナー整形ステップ後、未接続の端点がある場合は、当該端点を含む線分が延在する座標軸方向と直交する方向に当該端点と近接する線分をサーチし、前記端点を含む線分を、前記直交方向にまたは当該端点を含む線分が延在する座標軸方向に、サーチした近接線分の座標位置まで延長するベクトル線分を生成する段差補完ベクトル線分生成ステップと、
孤立した線分および図形を除去する孤立線分除去ステップと、
分岐しない連続境界線による境界ポリゴンデータを生成する境界ポリゴン生成ステップと
を含むものとする。
本発明の好適な実施例においては、前記外縁ピクセル抽出ステップは、抽出した外縁ピクセルのほぼ水平方向に連続する外縁ピクセルが水平座標軸または垂直座標軸に対して所定角度以内の傾きを有する場合、元のスキャナデータ取り込み時に傾きを生じたもの、もしくは原稿そのものが傾いているものと見なして、ほぼ水平方向に連続するピクセルが水平座標軸または垂直座標軸に平行になるよう、抽出した外縁ピクセル全体を回転補正し直すステップを含むものとする。
更に、本発明の好適な実施例においては壁ポリゴンデータにはZ軸方向データを付与可能にし、3次元(3D)表示を可能にする。さらに好適には、付帯設備データはZ軸方向データを有するものとし、3D表示を可能にする。この方法によれば、例えば、不動産案件をWebサイトで提示するときに、このWebサイトにアクセスした人自身が、3D間取図を自在に回転表示して実際の間取りイメージを直感的に把握できるようになる。
次に、図面につき本発明の好適な実施例を説明する。
次に、図面につき本発明の好適な実施例を説明する。
図1は、FAX出力の間取図原稿をイメージスキャナでコンピュータに読み込んでディスプレイの作業領域に出力されたラスターデータ図を示す。本発明間取図画像処理方法によれば、この作業領域のラスターデータに対する処理実行コマンドに応答して、コンピュータは以下の処理ステップを行う。
第1の処理ステップとして、まず、ラスターデータを所定の基準縮尺に補正したデータとしてメモリ手段の所定メモリ領域、例えば、作業用一時メモリ領域に保存する縮尺補正ステップ1を行う。
第2の処理ステップとして、ハーフトーン除去のため、縮尺補正したラスターデータの原点位置から順次にピクセルをスキャンし、ラスターデータの各ピクセルが有する濃淡バイナリデータに対して所定閾値を基準とし、各ピクセルを白黒2値化する白黒2値化ステップ2を行う。例えば、0(黒)〜255(白)の範囲の濃淡バイナリデータのうち150を閾値とし、例えば、150未満であれば0(黒)、150以上であれば255(白)に各ピクセルの濃淡バイナリデータを更新し、各ピクセルを白黒2値化する。この白黒2値化データをコンピュータのメモリ手段における所定メモリ領域、例えば、作業用一時メモリ領域に保存する。
第3の処理ステップとして、水平方向および垂直方向にそれぞれ順次隣接して黒ピクセルが所定個数以上、好適には、5ピクセル以上連続する部分を壁・柱領域と見なし、この見なし壁・柱領域ピクセルを除く他のピクセルを除去する壁・柱領域抽出ステップ3を行う。多数のFAXイメージの間取図を検証したところ、水平方向および垂直方向にそれぞれ5ピクセル以上連続して順次隣接する領域が壁・柱領域と見なせることを見出した。
この第3の処理ステップ2の壁・柱領域のため、例えば、まず、水平方向にスキャンして順次隣接するピクセルのグループを収集抽出し、隣接幅が5ピクセル未満のグループにおける各ピクセルの黒バイナリ値「0」を白バイナリ値の「255」に更新することによって先鋭化する。同様の処理を垂直方向にも行う。第3処理ステップ後のラスターデータ図を図2に示す。
第4の処理ステップとして、抽出した見なし壁・柱領域ピクセルの外縁を抽出する外縁ピクセル抽出ステップ4を行う。この第4の処理ステップにおける外縁抽出のため、周囲に隣接するピクセルのすべてが黒ピクセルとならない黒ピクセルを抽出する。逆に、周囲をすべて黒ピクセルで囲まれた黒ピクセルは「壁・柱領域内部」と見なし、抽出しないものとする。
この外縁ピクセル抽出ステップ4では、原稿自体の傾きやイメージスキャナ読み込み時に生じたラスターデータの傾きが、水平座標軸または垂直座標軸に対して所定角度以内、例えば、3゜以下の場合、水平座標軸または垂直座標軸に平行になるよう、抽出した外縁ピクセル全体を回転補正し直すステップを含むものとする。第4処理ステップ後のラスターデータ図を図3に示す。
第5の処理ステップとして、抽出した外縁ピクセルを基にしてベクトルデータによる連続境界線分の壁ポリゴンデータを生成する壁ポリゴン生成ステップ5を行う。
この第5の処理ステップ5の壁ポリゴンデータ生成のため、まず、水平座標軸方向および垂直座標軸方向のそれぞれに関して、当該座標軸方向に対して直交する座標軸方向に±1ピクセルの範囲で連続する外縁ピクセルの始点と終点との間の距離が所定個数のピクセルより大きいとき、同一の直交座標軸成分を有する外縁ピクセルの始点と終点とを結ぶベクトルデータの線分を生成するベクトル線分生成ステップ5aを行う。
このベクトル線分生成ステップ5aにおけるベクトルデータ線分を生成する手順としては、XY座標系に関して、最小のy値を有する位置をX軸、最小のx値を有する位置をY軸とし、最小の(x,y)の位置を原点(0,0)とするXY座標軸に変換した作業平面として設定し、第4の処理ステップで抽出した外縁ピクセルを昇順に並べ替えて、ラスターデータの位置情報を更新する。
水平方向のベクトル線分を生成するため、y=0から始まって順次yの最大値までそれぞれのyの座標位置における外縁ピクセルを水平正方向にスキャンする。あるy座標位置での水平正方向スキャンにおいて、
1. 最初にヒットする外縁ピクセルの座標xを始点ピクセルとし、順次に連続する座標x+1,x+2,…,x+iのそれぞれにおける外縁ピクセルがy−1,y,y+1の範囲(3ピクセル部分の範囲)にある場合、これら順次のx座標位置のピクセルにチェック済みのフラグを立てる。
2. 順次のx座標位置の外縁ピクセルがy−1,y,y+1の範囲(3ピクセル部分の範囲)にない場合、一つ前のピクセルを終点ピクセルとする。
3. この後も未チェックのx座標位置を、最大位置に達するまで水平正方向スキャンを続けて、順次の始点‐終点ピクセル対をピックアップする。
4. 始点‐終点ピクセル対間距離が5ピクセルより大きい場合に、始点ピクセルと終点ピクセルとの間にベクトルデータの水平線分を生成し、このy座標位置でのラスターデータの外縁ピクセルをベクトルデータの水平線分に更新する。
この水平方向ベクトル線分生成ステップ5a′で得られたベクトルデータ図を図4に示す。
1. 最初にヒットする外縁ピクセルの座標xを始点ピクセルとし、順次に連続する座標x+1,x+2,…,x+iのそれぞれにおける外縁ピクセルがy−1,y,y+1の範囲(3ピクセル部分の範囲)にある場合、これら順次のx座標位置のピクセルにチェック済みのフラグを立てる。
2. 順次のx座標位置の外縁ピクセルがy−1,y,y+1の範囲(3ピクセル部分の範囲)にない場合、一つ前のピクセルを終点ピクセルとする。
3. この後も未チェックのx座標位置を、最大位置に達するまで水平正方向スキャンを続けて、順次の始点‐終点ピクセル対をピックアップする。
4. 始点‐終点ピクセル対間距離が5ピクセルより大きい場合に、始点ピクセルと終点ピクセルとの間にベクトルデータの水平線分を生成し、このy座標位置でのラスターデータの外縁ピクセルをベクトルデータの水平線分に更新する。
この水平方向ベクトル線分生成ステップ5a′で得られたベクトルデータ図を図4に示す。
垂直方向ベクトル線分生成ステップ5a″は、垂直方向にスキャンし、水平方向ベクトル線分生成ステップと同一のロジックで行う。垂直方向ベクトル線分生成ステップ5a″で得られたベクトルデータ図を図5に示す。水平方向ベクトル線分生成ステップ5a′で得られたベクトルデータおよび垂直方向ベクトル線分生成ステップ5a″で得られたベクトルデータを合成したベクトルデータ図を図6に示す。
図6に示す合成ベクトルデータから分かるように、水平座標軸方向および垂直座標軸方向のそれぞれに関して、隣接する線分に段差または分離があるので、この段差または分離をサーチする。すなわち、各ベクトル線分の端点データから、隣接する線分に段差または分離があるとき、隣接する端点相互を接続すべき端点として設定し、設定した端点情報に基づいて段差または分離を解消するようベクトル線分データを補正して全体的に連続する線分を生成する連続ベクトル線分生成ステップ5bを行う。この連続ベクトル線分生成ステップで生成されたベクトルデータ図を図7に示す。
図7に示す連続ベクトル線分生成ステップで生成されたベクトルデータから分かるように、壁厚が不揃いであるため、連続ベクトル線分におけるすべての水平線分ペア間および垂直線分ペア間の距離の平均値を求め、平均壁厚を算定し、コンピュータのテンポラリメモリに記憶する平均壁厚算定ステップ5cを行う。つぎに、この平均壁厚算定ステップで算定した平均壁厚にベクトルデータを統一するよう、各水平線分ペア間および垂直線分ペア間の長い方の線分データを基準にして短い方の線分データを平均壁厚となる座標値に補正し、また、座標系の原点に最も近いペア線分を基準にして一様壁厚の壁を一直線上に揃える補正を行う平均壁厚ベクトル線分生成ステップ5dを行う。
この平均壁厚ベクトル線分生成ステップ5dでは、好適には、一様壁厚の壁を生成した後に、一様壁厚壁を一直線上に揃える一様壁厚壁線分整列ステップを行う。即ち、所定の調整限界範囲(好適には、7ピクセル分の範囲)内にある水平方向および垂直方向の線分ペアを一直線上に揃える調整を行う。水平方向線分ペアに関し、上側(Y座標の大きい方)の線分を線分1、下側線分(Y座標の小さい方)の線分2とし、例えば、各レベルにおける最初の線分ペアを基準線分ペアとして使用し、調整限界範囲内にある他の線分ペアの位置を最初の線分ペアの線分1および線分2に合致するようベクトルデータを更新する。このように行われる平均壁厚ベクトル線分生成ステップ5dで生成したベクトルデータ図を図8に示す。
図8に示すように、平均壁厚ベクトル線分生成ステップ5dで生成したベクトルデータ図では、水平線分と垂直線分とが交差するコーナー部分が分離したり、はみ出したりする部分が存在する場合がある。したがって、水平線分と垂直線分とが交差するコーナー部分における所定距離内の分離箇所およびはみ出し部分をサーチし、これらの部分の線分端点を接続およびトリミングよう線分データを補正する直交コーナー整形ステップ5eを行う。この直交コーナー生成ステップで生成したベクトルデータ図を図9に示す。
図9に示すように、直交コーナー生成ステップで生成したベクトルデータ図では、水平座標軸方向および垂直座標軸方向のそれぞれに関して、当該座標軸方向に対して直交する座標軸方向に線分の端点が段差を生じる場合がある。したがって、前記直交コーナー整形ステップ後、未接続の端点がある場合は、当該端点を含む線分が延在する座標軸方向と直交する方向に当該端点と近接する線分をサーチし、前記端点を含む線分を、前記直交方向にまたは当該端点を含む線分が延在する座標軸方向に、サーチした近接線分の座標位置まで延長するベクトル線分を生成する段差補完ベクトル線分生成ステップ5fを行う。この段差補完ベクトル線分生成ステップ5fで生成したベクトルデータ図を図10に示す。
この後、最終的に両側端点が孤立した線分を除去したベクトルデータに更新する孤立線分除去ステップ5gを行う。孤立線分除去ステップで生成したベクトルデータ図を図11に示す。図11に示すように、線分が壁領域を横断又は縦断する、即ち、線分が垂直方向および水平方向に分岐する部分が存在する。このため、分岐しない連続境界線による境界ポリゴンベクトルデータに更新する境界ポリゴンデータ生成ステップ5hを行う。
壁ポリゴン生成ステップ5では、好適には、図11に示すような孤立線分除去ステップ5gで生成されたベクトルデータに対して、壁境界線で囲まれた壁領域内ピクセルをすべて収集する。処理手順は以下の通りとする。即ち、
1. 背景ピクセルと壁領域内ピクセルを区分するため、原点ピクセル(0,0)から水平方向にスキャンをスタートして全ピクセルをサーチする。境界線ピクセルに最初に出会った時点でサーチを中断し、それまでにチェック済みのピクセルを背景ピクセルとして分類する。この水平座標における連続する境界線ピクセルの終点まで、または次に境界線ピクセルに出会うまではチェックを無視し、連続する境界線ピクセルの終点または次に出会った境界線ピクセルからこのプロセスを繰り返し行う。チェックを無視されたピクセルを壁境界内ピクセルとして分類する。
2. 上記水平方向スキャンを順次垂直にシフトし、全ピクセルに対するこのような分類処理を行う。
3. 次に、個々の壁領域を画定するため、原点に近い最初の壁領域内のピクセルから、この最初の壁領域の水平方向スキャンをスタートし、それぞれ終端境界ピクセルでスキャンを止め、チェックした壁境界内ピクセルにチェック済みのフラグを立て、このような水平方向スキャンを垂直方向に進めていき、すべての同一壁領域スキャンが終了した際に、チェック済みフラグが立った同一壁領域ピクセルに対して一つの領域インデックスを付与する。この後順次の壁領域ピクセルに対してこの処理を繰り返す。
4. このようにして抽出された個々の壁領域を、オリジナルのラスターデータの壁領域と比較し、壁領域ピクセルの半数以上がオリジナルラスターデータの黒ピクセルと一致していれば壁領域ピクセルに正当性ありと確認する。この確認された壁領域内ピクセルによる確認済み壁領域ピクセルデータ図を図12に示す。
1. 背景ピクセルと壁領域内ピクセルを区分するため、原点ピクセル(0,0)から水平方向にスキャンをスタートして全ピクセルをサーチする。境界線ピクセルに最初に出会った時点でサーチを中断し、それまでにチェック済みのピクセルを背景ピクセルとして分類する。この水平座標における連続する境界線ピクセルの終点まで、または次に境界線ピクセルに出会うまではチェックを無視し、連続する境界線ピクセルの終点または次に出会った境界線ピクセルからこのプロセスを繰り返し行う。チェックを無視されたピクセルを壁境界内ピクセルとして分類する。
2. 上記水平方向スキャンを順次垂直にシフトし、全ピクセルに対するこのような分類処理を行う。
3. 次に、個々の壁領域を画定するため、原点に近い最初の壁領域内のピクセルから、この最初の壁領域の水平方向スキャンをスタートし、それぞれ終端境界ピクセルでスキャンを止め、チェックした壁境界内ピクセルにチェック済みのフラグを立て、このような水平方向スキャンを垂直方向に進めていき、すべての同一壁領域スキャンが終了した際に、チェック済みフラグが立った同一壁領域ピクセルに対して一つの領域インデックスを付与する。この後順次の壁領域ピクセルに対してこの処理を繰り返す。
4. このようにして抽出された個々の壁領域を、オリジナルのラスターデータの壁領域と比較し、壁領域ピクセルの半数以上がオリジナルラスターデータの黒ピクセルと一致していれば壁領域ピクセルに正当性ありと確認する。この確認された壁領域内ピクセルによる確認済み壁領域ピクセルデータ図を図12に示す。
最終的に、図12に示すような壁領域ピクセルデータにおける原点に近い境界ピクセルを始点として境界ピクセルをたどり、コーナー毎に折れ曲がって分岐せずに始点境界ピクセルに戻る、いわゆる「一筆書き」のような連続境界ベクトル線分による境界ポリゴンデータを生成する。この境界ポリゴンデータによる壁ポリゴンデータ図を図13に示す。
上述の各ステップにおけるデータ更新の際に、好適には、更新前のデータも履歴データとして保存してき、更新後のデータもそれぞれ別ファイルとして生成する。
第6の処理ステップとして、第5の処理ステップ、即ち、壁ポリゴン生成ステップ5で生成した壁ポリゴンデータを、記憶手段に予め登録保存してあるベクトルデータによる各種付帯設備(シェイプ)のドラッグ&ドロップによる設備合成および文字列配置ができるディスプレイ上の作業領域に出力する壁ポリゴン出力ステップ6を行う。最終の第7処理ステップとして、図形部品(シェイプ)のドラッグ&ドロップによる設備合成および文字列配置をするシェイプ付加ステップ7を行う。これら第1〜第7の処理ステップのフローを図14に示す。
好適には、ユーザーが独自に作成した図形部品(シェイプ)を登録でき、このようなシェイプをドラッグ&ドロップで編集できるグラフィック編集ソフト、例えば、比較的低価格のマイクロソフト社から市販されている「Visio(登録商標)」に、本発明間取図画像処理方法を実現する制御プログラムをアドオンして使用する形態とする。
壁ポリゴンデータにはZ軸方向データを付与可能にし、3次元表示を可能にする。さらに、付帯設備データはZ軸方向データを有するものとし、3次元表示を可能にする。この実施例によれば、例えば、3次元表示用のブラウザに切り換え、不動産案件をWebサイトで提示するときに、このWebサイトにアクセスした人自身が、3D間取図を自在に回転表示して、付帯設備および家具を含む現実に則した間取りイメージを直感的に把握できるようになる。
とくに、既存の居住不動産の売買では、あらかじめ建物内部を見学するが、現所有者の家具が存在し、自己の家具の収まり具合を予測しがたい。これを解決する手段として、本発明間取図画像処理方法は好適である。
また、本発明間取図画像処理方法によれば、家具を住宅購入時に新調する場合、あらかじめ家具の収まり具合を確認して購入することができるようになる。
また、本発明間取図画像処理方法によれば、家具を住宅購入時に新調する場合、あらかじめ家具の収まり具合を確認して購入することができるようになる。
本発明間取図画像処理方法は、不動産業界における広告用チラシ作成、または不動産関連業種(家具、カーテン、家電製品、リフォーム、引越)で必要される間取図作成に利用できる。
1 基準縮尺補正ステップ
2 白黒2値化ステップ
3 壁・柱領域抽出ステップ
4 外縁ピクセル抽出ステップ
5 壁ポリゴン生成ステップ
5a ベクトル線分生成ステップ
5a′ 水平ベクトル線分生成ステップ
5a″ 垂直ベクトル線分生成ステップ
5b 連続ベクトル線分生成ステップ
5c 平均壁厚算定ステップ
5d 平均壁厚ベクトル線分生成ステップ
5e 直交コーナー整形ステップ
5f 段差補完ベクトル線分生成ステップ
5g 孤立線分除去ステップ
5h 境界ポリゴンデータ生成ステップ
6 壁ポリゴン出力ステップ
7 シェイプ付加ステップ
2 白黒2値化ステップ
3 壁・柱領域抽出ステップ
4 外縁ピクセル抽出ステップ
5 壁ポリゴン生成ステップ
5a ベクトル線分生成ステップ
5a′ 水平ベクトル線分生成ステップ
5a″ 垂直ベクトル線分生成ステップ
5b 連続ベクトル線分生成ステップ
5c 平均壁厚算定ステップ
5d 平均壁厚ベクトル線分生成ステップ
5e 直交コーナー整形ステップ
5f 段差補完ベクトル線分生成ステップ
5g 孤立線分除去ステップ
5h 境界ポリゴンデータ生成ステップ
6 壁ポリゴン出力ステップ
7 シェイプ付加ステップ
Claims (5)
- 手描き、FAX出力、もしくは印刷された間取図原稿をイメージスキャナでコンピュータに読み込んで電子化する間取図画像処理方法において、
前記イメージスキャナで読み込んでコンピュータのディスプレイにおける作業領域に出力されたラスターデータに対する処理実行コマンドに応答して、コンピュータが以下の処理ステップを行う、即ち、
前記ラスターデータを所定の基準縮尺に補正する縮尺補正ステップと、
ハーフトーン除去のため前記縮尺補正したラスターデータの各ピクセルが有する濃淡バイナリデータに対して所定閾値を基準として各ピクセルを白黒2値化する白黒2値化ステップと、
水平方向および垂直方向にそれぞれ順次隣接して黒ピクセルが所定個数以上連続する部分を壁・柱領域と見なし、この見なし壁・柱領域ピクセルを除いて他のピクセルを除去する壁・柱領域抽出ステップと、
抽出した見なし壁・柱領域ピクセルの外縁を抽出する外縁ピクセル抽出ステップと、
抽出した外縁ピクセルを基にしてベクトルデータによる連続境界線分の壁ポリゴンデータを生成する壁ポリゴン生成ステップと、
生成した壁ポリゴンデータを、記憶手段に予め登録保存してある、もしくは利用可能なベクトルデータによる各種付帯設備をドラッグ&ドロップすることによって設備合成および文字列配置ができるディスプレイ上の作業領域に出力する壁ポリゴン出力ステップと
を行うことを特徴とする間取図画像処理方法。 - 前記壁ポリゴン生成ステップは、
水平座標軸方向および垂直座標軸方向のそれぞれに関して、順次に、当該座標軸方向に対して直交する座標軸方向に±1ピクセルの範囲で連続する外縁ピクセルの始点と終点との間の距離が所定個数のピクセルより大きいとき、同一の直交座標軸成分を有する外縁ピクセルの始点と終点とを結ぶベクトルデータの線分を生成するベクトル線分生成ステップと、
水平座標軸方向および垂直座標軸方向のそれぞれに関して、各ベクトル線分の端点データから、隣接する線分に段差または分離があるとき、隣接する端点相互を接続すべき端点として設定し、設定した端点情報に基づいて段差または分離を解消するようベクトル線分データを補正して全体的に連続する線分を生成する連続ベクトル線分生成ステップと、
連続ベクトル線分におけるすべての水平線分ペア間および垂直線分ペア間の距離の平均値を求め、平均壁厚を算定する平均壁厚算定ステップと、
各水平線分ペア間および垂直線分ペア間の長い方の線分データを基準にして短い方の線分データを平均壁厚となる座標値に補正し、また、座標系の原点に最も近いペア線分を基準にして一様壁厚の壁を一直線上に揃える補正を行う平均壁厚ベクトル線分生成ステップと、
水平線分と垂直線分とが交差するコーナー部分における所定距離内の分離箇所およびはみ出し部分をサーチし、これらの部分の線分端点を接続およびトリミングするよう線分データを補正する直交コーナー整形ステップと、
前記直交コーナー整形ステップ後、未接続の端点がある場合は、当該端点を含む線分が延在する座標軸方向と直交する方向に当該端点と近接する線分をサーチし、前記端点を含む線分を、前記直交方向にまたは当該端点を含む線分が延在する座標軸方向に、サーチした近接線分の座標位置まで延長するベクトル線分を生成する段差補完ベクトル線分生成ステップと、
孤立した線分および図形を除去する孤立線分除去ステップと、
分岐しない連続境界線による境界ポリゴンデータを生成する境界ポリゴン生成ステップと
を含むものとした請求項1記載の間取図画像処理方法。 - 前記外縁ピクセル抽出ステップは、抽出した外縁ピクセルのほぼ水平方向に連続する外縁ピクセルが水平座標軸または垂直座標軸に対して所定角度以内の傾きを有する場合、元のスキャナデータ取り込み時に傾きを生じたもの、もしくは原稿そのものが傾いているものと見なして、ほぼ水平方向に連続するピクセルが水平座標軸または垂直座標軸に平行になるよう、抽出した外縁ピクセル全体を回転補正し直すステップを含むものとした請求項1または2記載の間取図画像処理方法。
- 前記壁ポリゴンデータにはZ軸方向データを付与可能にし、3次元表示を可能にした請求項1乃至3のうちのいずれか一項に記載の間取図画像処理方法。
- 前記付帯設備データはZ軸方向データを有するものとし、3次元表示を可能にした請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載の間取図画像処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004318272A JP2006127410A (ja) | 2004-11-01 | 2004-11-01 | 間取図画像処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006127410A true JP2006127410A (ja) | 2006-05-18 |
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ID=36722075
Family Applications (1)
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2004
- 2004-11-01 JP JP2004318272A patent/JP2006127410A/ja active Pending
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