JP2006127104A - 携帯電話機、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 物体の寸法や輪郭の長さの測定を簡単に行うことができる携帯電話機、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供する。
【解決手段】 カメラ付き携帯電話機10は、本装置全体を制御する主制御部21、被写体までの距離を測定する距離計測部28、被写体を撮影する撮像部31、撮影された画像を信号処理する画像処理部32、撮影画像や処理画像をカラー表示する表示部34、ユーザからのキー操作情報を入力生成する操作部36を備え、被写体までの距離データを用いて、画像処理された被写体画像を、被写体の単位長さが何分割するか算出し、その算出結果を基に被写体のサイズを演算する。
【選択図】 図2
【解決手段】 カメラ付き携帯電話機10は、本装置全体を制御する主制御部21、被写体までの距離を測定する距離計測部28、被写体を撮影する撮像部31、撮影された画像を信号処理する画像処理部32、撮影画像や処理画像をカラー表示する表示部34、ユーザからのキー操作情報を入力生成する操作部36を備え、被写体までの距離データを用いて、画像処理された被写体画像を、被写体の単位長さが何分割するか算出し、その算出結果を基に被写体のサイズを演算する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、撮影した画像を利用して被写体のサイズの測定を行うためのカメラ付き携帯電話機等の携帯電話機、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関する。
近年、小型で低消費電力のイメージセンサが開発されたことに伴い、PDAや携帯電話機などの携帯型装置にカメラを内蔵することが可能となり、内蔵カメラにより撮影した画像を、メモ代わりに印刷物を撮影したり、携帯メールの添付ファイルとして送信できることが可能となっている。
写真から被写体の長さや面積を計測する手法は、測量、工学、医学等の分野で用いられている。測定対象と共に既知寸法の基準物体を撮影することにより、または撮影倍率を記録しておくことにより、写真上の寸法から実際の寸法を計算で求めることができる。このような計測の道具として、撮影倍率に応じた大きさの図形(目盛)を画面に写し込む機能を有したカメラがある。
一方、道路地図等を示した地図帳や、PCやインターネット上で利用されている電子的な地図画像においては、道路等の形状と併せて縮尺が示されており、例えばある出発地点から目的地点までを結ぶルートの長さを知ろうとした時に、目測でその縮尺に照らし合わせる等して、大まかな距離を算出することができる。
特許文献1には、モニター画面における指定された2点間の実際の距離を算出する距離演算手段を有する画像データ処理装置が記載されている。
上述のように写真から被写体の長さや面積を計測する手法は、実測の困難な場合であっても所定の精度で被写体の寸法を測定することができる利点があるが、測定対象と共に既知寸法の基準物体を撮影する必要がある。
また、特許文献1に記載の装置では、被写体の大きさを測る場合、始点と終点を結ぶ直線的な長さしか算出することができず、ルートの正確な長さの算出ができないという問題点があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、物体の寸法や輪郭の長さの測定を簡単に行うことができる携帯電話機、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供することを目的としている。
本発明の携帯電話機は、被写体を撮影する撮影手段と、前記撮影手段から取り込んだ画像を合焦状態に調節する合焦手段と、前記被写体までの距離を測定する測距手段と、撮影した画像を処理する画像処理手段と、前記測距手段により測定された距離データを用いて、前記画像処理手段により処理された被写体のサイズを演算するサイズ演算手段とを備えることを特徴としている。
さらに、前記画像処理手段により処理された画像を表示する表示手段と、前記表示手段に表示された処理画像から測定対象とする被写体画像を指定する指定手段とを備えることがより好ましい。
具体的な態様として、前記撮影手段は、被写体と、該被写体の単位長とを撮影し、前記サイズ演算手段は、前記画像処理手段により処理された被写体画像を、前記被写体の単位長が何分割するか算出し、その算出結果を基に被写体のサイズを演算する。
前記単位長は、前記被写体までの距離を半径とする球面を想定したときに、その球面に単位照射角のスポットライトを当てたと仮想して得られる、球面上の円の直径を画像上に設定したものであってもよい。
本発明の画像処理装置は、被写体と、該被写体の単位長とを撮影した画像を処理する画像処理手段と、前記画像処理手段により処理された画像を表示する表示手段と、前記表示手段に表示された処理画像から測定対象とする被写体画像を指定する指定手段と、前記被写体までの距離データを用いて、前記画像処理手段により処理された被写体画像を、前記被写体の単位長が何分割するか算出し、その算出結果を基に被写体のサイズを演算するサイズ演算手段とを備えることを特徴としている。
具体的な態様として、前記画像処理手段は、撮影した画像のエッジ検出、細線化、又は輪郭抽出の処理を行うものである。
具体的な態様として、前記被写体は、線分情報を有し、前記サイズ演算手段は、前記被写体の線分の始点から終点までの長さを被写体のサイズとして演算するものであってもよい。
具体的な態様として、前記線分情報を有する被写体は、地図であり、前記線分情報は、前記地図上の任意に指定したルートであってもよい。
前記指定手段は、前記表示手段に表示された処理画像から測定対象とする被写体の線分の始点と終点を指定するものであってもよい。また、前記指定手段は、前記表示手段に表示された処理画像から測定対象とする被写体の線分の始点と終点を指定するとともに、前記始点及び終点間に少なくとも1つ以上の中継点を指定して長さを測定したい線分を特定することがより好ましい。
本発明の画像処理方法は、被写体と、該被写体の単位長さとを撮影した画像を処理するステップと、処理された画像を表示するステップと、表示された処理画像から測定対象とする被写体画像を指定するステップと、前記被写体までの距離データを用いて、処理された被写体画像を、前記被写体の単位長さが何分割するか算出し、その算出結果を基に被写体のサイズを演算するステップとを有することを特徴とする。
他の観点から、本発明は、被写体と、該被写体の単位長さとを撮影した画像を処理するステップと、処理された画像を表示するステップと、表示された処理画像から測定対象とする被写体画像を指定するステップと、前記被写体までの距離データを用いて、処理された被写体画像を、前記被写体の単位長さが何分割するか算出し、その算出結果を基に被写体のサイズを演算するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
以上、詳述したように、本発明によれば、測定対象と共に既知寸法の基準物体を撮影する必要がなく、測定対象の物体の寸法や輪郭の長さを簡単に測定することができる。
また、測定対象の物体の大きさを測る場合、始点と終点を結ぶ直線的な長さは勿論のこと、物体の輪郭などの非直線的な長さを算出することができる。例えば、道路地図等を被写体として撮影し、地図上のルートの長さを測る場合、ルートが複雑に曲がりくねっていても、簡単な操作でルートの長さを正確に算出することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な携帯電話機、画像処理装置及び画像処理方法の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態の携帯電話機の基本構成を示す図である。画像処理装置として、カメラ付き携帯電話機に適用した例である。また、カメラ付き携帯電話機のほか、カメラ付きPHS(Personal Handy-Phone System)やPDA(Personal Digital Assistants:携帯情報端末)などの携帯機器に適用できる。
図1において、カメラ付き携帯電話機10(画像処理手段)は、本装置全体を制御するCPUからなる主制御部21(サイズ演算手段)、制御プログラムや固定データ等を記憶するROM22、通信制御に関するデータや演算に使用するデータ及び演算結果等を一時的に記憶するいわゆるワーキングメモリとして使用されるRAM23、ユーザ認証用のユーザIDや測距情報を格納するEEPROM(electrically erasable programmable ROM)等からなる不揮発性メモリ24、キャリア用無線通信を行うためのアンテナ25、電波を送受信して無線通信を行うRF無線部26、RF無線部26を制御する通信制御部27、測距センサからなり被写体までの距離を測定する距離計測部28(測距手段)、測距結果に応じてピント調整を行い合焦するAF(Auto Focus)機構(合焦手段)29、自端末の現在位置情報を取得する位置情報取得部30、対象となる画像情報を入力するカメラからなる撮像部31(撮影手段)、撮像部31により撮像された画像を信号処理する画像処理部32(画像処理手段)、白色LED等からなり撮像時に発光する発光部33、操作のためのガイダンスや受信情報、撮像した画像をカラー表示するLCDディスプレイ等からなる表示部34(表示手段)、表示部34を駆動制御する表示ドライバ34、ユーザからのキー操作情報を入力生成する操作部36(指定手段)を備えて構成される。
距離計測部28によって被写体までの距離が測定され、測定結果に応じてAF(Auto Focus)機構により撮像部31のピント調整が行なわれる。
位置情報取得部30は、基地局3及びネットワークを介して携帯電話会社サーバ1と情報の送受信を行い、接近確認から自端末の現在位置情報を取得する。あるいは、位置情報取得部30は、例えば位置情報の電波をGPS(Global Positioning System)衛星等から受信するGPSアンテナを備え、GPSアンテナを介して受信した情報より、現在位置情報を、緯度/経度の2つのパラメータとして算出するGPS機能により位置情報を取得する。
撮像部31は、カメラ付き携帯電話機10に内蔵された例えば200万画素のCCD(Charge Coupled Device)(エリア型固体撮像素子)カメラである。また、距離計測部28によって被写体までの距離が測定され、測定結果に応じてAF機構29により撮像部31のピント調整が行なわれる。
操作部36は、着信,発信,電話機能切り替え,動作決定等を行う電話機能キー、各種機能を切り替えるためのモードキー、上下左右の方向に選択対象を移動させるカーソルキー、カメラの入力を決定するシャッターボタンであるシャッターキー、及び電話番号の入力等ダイヤルするためのメンブレンキー(Membrane key)からなるダイヤルキーから構成される。
また、操作部36は、表示部34に表示された処理画像から測定対象とする被写体画像を指定する指定手段としての機能を有する。
主制御部21は、マイクロコンピュータ等により構成され、装置全体の制御を行うとともに、撮影した画像を処理する画像処理制御を行う。特に、撮影した画像を利用して被写体のサイズの測定を行うためのプログラムが起動されると、被写体までの距離データを用いて、画像処理された被写体画像を、被写体の単位長さが何分割するか算出し、その算出結果を基に被写体のサイズを演算する。具体的な動作については図2のフローにより後述する。
以下、上述のように構成されたカメラ付き携帯電話機の画像処理動作を説明する。
図2は、カメラ付き携帯電話機10の被写体サイズの測定を行うための画像処理を示すフローチャートであり、主制御部21により実行される。図中、Sはフローの各ステップを示す。
画像処理がスタートすると、まず、ステップS1でカメラ付き携帯電話機10が通話中か確認し、通話中でなければステップS2でカメラ起動指示があるか否かを判別する。カメラ起動指示があると、ステップS3でカメラを起動する。カメラ起動指示は、例えば表示部34にメニュー画面を呼び出し、メニュー画面上から操作部36によりカメラモードを選択・実行する。これにより、カメラが起動され、ステップS4で表示部34の表示画面に撮像画面が表示されるとともに、シャッターボタンが有効になる。ステップS5で被写体撮影か否かを判別し、被写体撮影でなければ、ステップS6で被写体の単位長算出のための被写体撮影か否かを判別する。
単位長算出のための被写体撮影のときは、ステップS7で撮影指示(シャッターボタン押下)があるか否かを判別し、撮影指示がなければ上記ステップS6に戻って単位長算出のための被写体の撮影指示を待つ。撮影指示があれば、ステップS8で距離計測部28により被写体までの距離を測定し、ステップS9で被写体の単位長を算出する。被写体の単位長算出については、図3及び図4により後述する。次いで、ステップS10で被写体の単位長を算出したか否かを判別し、単位長を算出していないときは上記ステップS9に戻って算出処理を継続し、単位長を算出したときはステップS17に進む。
図3は、カメラ付き携帯電話機10による被写体の撮影を示す図、図4は、単位長の算出方法を説明する図である。
図3において、50はサイズを測定したいある物体が被写体として撮影される撮影範囲を示している。この撮影範囲50内がカメラ付き携帯電話機10により撮像され記録される画像となる。カメラ付き携帯電話機10は、AF機構29により撮影範囲50内の被写体に対し焦点51でピントを合わせて撮影しており、カメラ付き携帯電話機10の撮像部31から焦点51までの距離rが算出される。
図4に示すように、算出した距離rを基にカメラ付き携帯電話機10を中心とする球面60を想定し、そこへ単位照射角θのスポットライトを照射したと仮定して、球面60上に単位長61を作り出す。単位長61はスポットライトの照射円の直径である。記録した画像はこの球面60の一部とみなすことができる。単位長61は、距離rと単位照射角θに依存して決定されるもので、単位照射角θを携帯端末の演算精度に応じて可能な限り小さくすることで単位長61も可能な限り小さく設定することができ、より正確な長さの測定をすることができる。いま、サイズを測定したい被写体が地図帳上のルートである場合を想定する。図5は被写体として撮影した道路地図を、図7はこの道路地図に示されている縮尺の撮影を示す。被写体の単位長算出のための被写体撮影(図2のステップS6)では、この道路地図の縮尺を撮影する。この道路地図の縮尺の画像を撮影したときに測定された距離rに応じて、図7の道路地図の縮尺の画像において、縮尺を撮影したときの焦点70と焦点70を円の中心とする単位長71とが決まり、この単位長71を基に、画像内の被写体としての縮尺72の長さを算出することができる。この縮尺72の単位長さをnとする。一例として、単位長71が縮尺72の単位長さnに一致するように単位長71のスポットライトを調節し、縮尺72の単位長さnで単位長71を登録する。
図2のフローに戻って、上記ステップS5で被写体撮影のときは、ステップS11で撮影指示(シャッターボタン押下)があるか否かを判別し、撮影指示がなければ上記ステップS4に戻って被写体の撮影指示を待つ。被写体の撮影指示があれば、ステップS12で距離計測部28により被写体までの距離を測定し、ステップS13で撮影画像を記憶する。
次いで、ステップS14で撮影画像を編集・加工し、ステップS15で加工した被写体を表示する。画像の編集・加工とは、撮影した画像のエッジ検出、細線化である。これにより、サイズ測定したい被写体の輪郭等の特徴を抽出することができる。次いで、ステップS16で操作部36により被写体の測定したいサイズの始点と終点が入力されたか否かを判別し、被写体の始点と終点が入力された場合はステップS17に進む。
図5は、被写体として撮影した道路地図、図6は、特徴抽出を行った道路地図、図7は、道路地図に示されている縮尺の撮影をそれぞれ示す図である。
図5は、図3の撮影範囲50の被写体として、地図帳等の道路地図80の一部を撮影した画像である。この道路地図80から、あるルートの長さを計算することを考える。
撮影した画像に対し、測定したいルートの線分を抽出するため、エッジ検出等の画像処理を行う。道路地図80のような場合、エッジ検出を行っただけでは測定したい線分に線幅が出てしまうので、さらに細線化等を行って線幅のない線分とし、道路の本質的な形状を抽出する。この画像処理を行ったものが図6である。
図6において、ルート81が、画像処理後の道路地図80´で長さを測定したいルートである。そして、操作部36の十字キー等を操作してカーソルを移動し、測定したいルート81の始点82と終点83を指定する。始点82、終点83の指定のために、カメラ付き携帯電話機10は、表示部34に表示された撮影画像内の任意の画素にカーソルを移動させることができ、操作部36の操作によりカーソルが指し示す画素を始点または終点に指定することができる。また、図6に示すように、道路地図80´に長さを測定したいルート81以外のルートが存在する場合、始点82と終点83を指定しただけでは、長さを測定したいルート81を一意に決定することができない場合が考えられる。この場合は、中継点83,84を設定することで、ルート81を一意に決めることができる。
図2のフローに戻って、ステップS16で被写体の始点・終点が入力されると、ステップS17で単位長情報が入力されたか否かを判別する。上記ステップS6〜ステップS10で単位長が算出されている場合には、ステップS17で単位長情報の入力があると判断される。被写体の撮影画像は撮像されているが単位長情報が入力されていない場合は、表示部34に「被写体の単位長撮影を促すメッセージ」を表示してユーザに被写体の単位長の撮影を促す。ユーザがこれに応えると、上記ステップS6〜ステップS10で単位長が算出される。また、撮影範囲50の被写体(図3参照)に適当な縮尺が存在しない場合には、ユーザが目測等により単位長を表す数値を入力する。
ステップS18では、画像処理された被写体の画像及び単位長情報を基に、被写体の始点から終点までの長さを算出して被写体のサイズを測定する。測定方法については図8及び図9により後述する。次いで、ステップS19で被写体サイズ測定結果を表示し、ステップS20で被写体の画像及びサイズ測定結果をメモリに記憶する。次いで、ステップS21でカメラ終了指示があるか否かを判別し、カメラ終了指示があると、ステップS22でカメラを停止してカメラ起動前の状態に戻り本フローを終了する。
図8及び図9は、図6の道路地図80のルート81の長さを測定する場合の測定方法を説明する図である。
測定したいルートが一意に決まると、図7で設定した単位長71を基に、ルート81の始点82から終点83までの長さを算出する。例えば、図8に示すように単位長71が得られたとすると、この単位長71を、測定したいルート81を近似するようにルート81上に配置する。一意に決まったルート81のような線分を、単位長線分で区切る配置演算は容易である。図8は、ルート81上に単位長71を6個まで配置している演算過程を仮想的に示している。結局、図9に示すようにルート81の始点82から終点83まで51個の単位長71が配置されている。図9の配置例に示すように、ルート81が単位長71で何分割されるかを求めれば、ルート81の長さは単位長71の倍数という形で得ることができる。いま、この倍数をmとする。
図7で述べたように、地図帳等には縮尺が示されているので、この縮尺を同様にして撮影し画像として記録している。この画像を撮影したときに記録された距離rに応じて、図7の単位長71が決まり、単位長71を基に、画像内の被写体としての縮尺72の長さを算出することができる。この長さをn(ここでは1km)とする。この結果、撮影した2枚の画像(道路地図80の画像とその縮尺の画像)から、測定したいルートの実際の長さがm/nで求められる。地図帳等の場合には、このように2枚の画像を撮影することで、より正確なルート長を知ることが可能である。
以上説明したように、本実施の形態のカメラ付き携帯電話機10は、本装置全体を制御する主制御部21、被写体までの距離を測定する距離計測部28、被写体を撮影する撮像部31、撮影された画像を信号処理する画像処理部32、撮影画像や処理画像をカラー表示する表示部34、ユーザからのキー操作情報を入力生成する操作部36を備え、被写体までの距離データを用いて、画像処理された被写体画像を、被写体の単位長さが何分割するか算出し、その算出結果を基に被写体のサイズを演算するので、測定対象と共に既知寸法の基準物体を撮影する必要なく、また測定対象は直線状のものに限らず、物体の寸法や輪郭の長さを簡単に測定することができる。特に、道路地図等を被写体として撮影し、地図上のルートの長さを測る場合の効果について述べる。道路地図等を読む際においては、出発地点から目的地点を結ぶルートが複雑に曲がりくねっている場合が多く、地図に記されている縮尺と照らし合わせるにも困難が伴う。本実施の形態によれば、道路地図とその尺度を単位長として撮像するだけで、被写体の単位長さが何分割するか算出し、その算出結果を基に被写体のサイズを演算するので、簡単な操作でルートの長さを正確に算出ができる効果がある。
また、本実施の形態は、カメラ付き携帯電話機10本体には特殊な装置は不要であるため、本体の設計変更や部材の追加などを行うことなく直ちに実施が可能である利点がある。
なお、本発明の携帯電話機、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムは、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、画像処理装置としてカメラ付き携帯電話機に適用した例について説明したが、携帯電話機に限らず情報機器機能を持った又はその融合された装置に適用可能である。また、パソコンに代表される情報機器機能に融合された装置であってもよく、全てのシステムに適用可能である。
また、上述の実施の形態では、2枚の画像から地図上のあるルートの長さを測定しているが、1枚の画像だけで、その画像内の被写体の輪郭等、任意の線分もしくは曲線について、既知寸法の基準物体を被写体と共に撮影することなく、その長さを測定することが可能である。また、被写体は、地図等の平面のものに限らないことは言うまでもなく、ある程度の奥行きのある被写体であってもよい。すなわち、撮影された画像は、輪郭の特徴抽出等の画像処理がなされて表示部34に表示されるので、表示部34上で対象となるサイズを指定することによりサイズ測定の対象物とすることができる。
また、上記携帯電話機を構成する各処理部等の種類、設定情報の種類・形式などは前述した実施形態に限られない。
また、本実施の形態では携帯電話機、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムという名称を用いたが、これは説明の便宜上であり、画像データ処理装置、物体サイズ測定方法等であってもよい。
以上説明した携帯電話機、画像処理装置及び画像処理方法は、携帯電話機等を機能させるためのプログラムでも実現される。このプログラムはコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されている。本発明では、この記録媒体として、メインメモリそのものがプログラムメディアであってもよいし、また外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。いずれの場合においても、格納されているプログラムはCPUがアクセスして実行させる構成であってもよいし、あるいはいずれの場合もプログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
10 カメラ付き携帯電話機(画像処理手段)
21 主制御部(サイズ演算手段)
22 ROM
23 RAM
24 不揮発性メモリ
25 アンテナ
26 RF無線部
27 通信制御部
28 距離計測部(測距手段)
29 AF機構(合焦手段)
30 位置情報取得部
31 撮像部(撮影手段)
32 画像処理部(画像処理手段)
33 発光部
34 表示部(表示手段)
35 表示ドライバ
36 操作部(指定手段)
50 撮影範囲
60 被写体までの距離を半径とする球面
61,71 単位長
70 縮尺を撮影したときの焦点
72 縮尺
80 道路地図(被写体)
80´ 画像処理された道路地図
81 ルート(被写体の線分)
82 始点
83 終点
84,85 中継点
r 被写体への焦点までの距離
θ 仮想スポットライトの照射角
21 主制御部(サイズ演算手段)
22 ROM
23 RAM
24 不揮発性メモリ
25 アンテナ
26 RF無線部
27 通信制御部
28 距離計測部(測距手段)
29 AF機構(合焦手段)
30 位置情報取得部
31 撮像部(撮影手段)
32 画像処理部(画像処理手段)
33 発光部
34 表示部(表示手段)
35 表示ドライバ
36 操作部(指定手段)
50 撮影範囲
60 被写体までの距離を半径とする球面
61,71 単位長
70 縮尺を撮影したときの焦点
72 縮尺
80 道路地図(被写体)
80´ 画像処理された道路地図
81 ルート(被写体の線分)
82 始点
83 終点
84,85 中継点
r 被写体への焦点までの距離
θ 仮想スポットライトの照射角
Claims (16)
- 被写体を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段から取り込んだ画像を合焦状態に調節する合焦手段と、
前記被写体までの距離を測定する測距手段と、
撮影した画像を処理する画像処理手段と、
前記測距手段により測定された距離データを用いて、前記画像処理手段により処理された被写体のサイズを演算するサイズ演算手段と
を備えることを特徴とする携帯電話機。 - さらに、前記画像処理手段により処理された画像を表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された処理画像から測定対象とする被写体画像を指定する指定手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。 - 前記撮影手段は、被写体と、該被写体の単位長とを撮影し、
前記サイズ演算手段は、前記画像処理手段により処理された被写体画像を、前記被写体の単位長が何分割するか算出し、その算出結果を基に被写体のサイズを演算することを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯電話機。 - 前記画像処理手段は、撮影した画像のエッジ検出、細線化、又は輪郭抽出の処理を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の携帯電話機。
- 前記単位長は、前記被写体までの距離を半径とする球面を想定したときに、その球面に単位照射角のスポットライトを当てたと仮想して得られる、球面上の円の直径を画像上に設定したものであることを特徴とする請求項3記載の携帯電話機。
- 前記撮影手段は、線分情報を有する被写体を撮影し、
前記サイズ演算手段は、前記被写体の線分の始点から終点までの長さを被写体のサイズとして演算することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の携帯電話機。 - 前記線分情報を有する被写体は、地図であり、前記線分情報は、前記地図上の任意に指定したルートであることを特徴とする請求項6記載の携帯電話機。
- 前記指定手段は、前記表示手段に表示された処理画像から測定対象とする被写体の線分の始点と終点を指定することを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯電話機。
- 前記指定手段は、前記表示手段に表示された処理画像から測定対象とする被写体の線分の始点と終点を指定するとともに、前記始点及び終点間に少なくとも1つ以上の中継点を指定して長さを測定したい線分を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯電話機。
- 被写体と、該被写体の単位長とを撮影した画像を処理する画像処理手段と、
前記画像処理手段により処理された画像を表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された処理画像から測定対象とする被写体画像を指定する指定手段と、
前記被写体までの距離データを用いて、前記画像処理手段により処理された被写体画像を、前記被写体の単位長が何分割するか算出し、その算出結果を基に被写体のサイズを演算するサイズ演算手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記画像処理手段は、撮影した画像のエッジ検出、細線化、又は輪郭抽出の処理を行うことを特徴とする請求項10記載の画像処理装置。
- 前記被写体は、線分情報を有し、
前記サイズ演算手段は、前記被写体の線分の始点から終点までの長さを被写体のサイズとして演算することを特徴とする請求項10記載の画像処理装置。 - 前記線分情報を有する被写体は、地図であり、前記線分情報は、前記地図上の任意に指定したルートであることを特徴とする請求項12記載の画像処理装置。
- 前記指定手段は、前記表示手段に表示された処理画像から測定対象とする被写体の線分の始点と終点を指定することを特徴とする請求項10記載の画像処理装置。
- 被写体と、該被写体の単位長さとを撮影した画像を処理するステップと、
処理された画像を表示するステップと、
表示された処理画像から測定対象とする被写体画像を指定するステップと、
前記被写体までの距離データを用いて、処理された被写体画像を、前記被写体の単位長さが何分割するか算出し、その算出結果を基に被写体のサイズを演算するステップと
を有することを特徴とする画像処理方法。 - 被写体と、該被写体の単位長さとを撮影した画像を処理するステップと、処理された画像を表示するステップと、表示された処理画像から測定対象とする被写体画像を指定するステップと、前記被写体までの距離データを用いて、処理された被写体画像を、前記被写体の単位長さが何分割するか算出し、その算出結果を基に被写体のサイズを演算するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004313796A JP2006127104A (ja) | 2004-10-28 | 2004-10-28 | 携帯電話機、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004313796A JP2006127104A (ja) | 2004-10-28 | 2004-10-28 | 携帯電話機、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006127104A true JP2006127104A (ja) | 2006-05-18 |
Family
ID=36721817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004313796A Pending JP2006127104A (ja) | 2004-10-28 | 2004-10-28 | 携帯電話機、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006127104A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011199560A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Nec Corp | 携帯電話機およびスケール表示方法 |
JP2015510112A (ja) * | 2012-01-13 | 2015-04-02 | クアルコム,インコーポレイテッド | 仮想定規 |
WO2017031889A1 (zh) * | 2015-08-25 | 2017-03-02 | 李万鸿 | 一种利用手机照相功能测量物体平面尺寸的方法 |
-
2004
- 2004-10-28 JP JP2004313796A patent/JP2006127104A/ja active Pending
Cited By (3)
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JP2011199560A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Nec Corp | 携帯電話機およびスケール表示方法 |
JP2015510112A (ja) * | 2012-01-13 | 2015-04-02 | クアルコム,インコーポレイテッド | 仮想定規 |
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