JP2006108795A - 画像符号化方法 - Google Patents

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Takeshi Watanabe
剛 渡邉
Shigeyuki Okada
茂之 岡田
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Abstract

【課題】 動画像の圧縮符号化において、空間スケーラビリティの実現が容易な画像符号化方法を提供することである。
【解決手段】 動き予測部5は動き予測処理を開始すると(S10)、一番深い階層(第N階層)のLL成分の動き予測を行う(S12)。同じ第N階層の高周波成分NHL、NLH、NHHは、この第N階層のLL成分の動きベクトルを用いる(S13)。第N階層以外の階層(第n階層)は、その高周波成分nHLの動きベクトルと、第(n+1)階層の高周波成分(n+1)HLの動きベクトルを2倍したものとの差分Δdnを求め、これを符号化する(S16)。
【選択図】 図3

Description

本発明は、動画像の圧縮符号化において空間スケーラビリティの実現が容易な画像符号化方法に関する。
動画像において、MPEG−4やH.264など、これまで高い圧縮効率を実現する圧縮符号化方式の標準化が主になされてきた。そして、今後は高い圧縮効率を維持しつつ、スケーラビリティを重視した圧縮方式の標準化に注目が集まると予想される。特許文献1には、変換符号化方式として、高い圧縮効率とスケーラビリティとを容易に両立できる離散ウェーブレット変換(DWT:Discrete Wavelet Transform)を使用し、予測符号方式として動き予測符号化を使用した動画像符号化方法が開示されている。
特開平8−182001号公報
しかしながら、特許文献1に開示された動画像符号化方法では、動き予測符号化を行う際、符号化対象である原画像に対して動き予測を行い、動きベクトルを検出して符号化している。このため、この符号化画像を復号する場合は、結局原画像の解像度まで復号しなければならない。すなわち、変換符号化方式としてスケーラビリティの容易なDWTを用いているにも関わらず、動き予測符号化方式には空間スケーラビリティがないために、動画像符号化方法全体として空間スケーラビリティを容易に実現することはできない、という問題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、動画像の圧縮符号化において、空間スケーラビリティの実現が容易な画像符号化方法を提供することである。
本発明のある態様は、画像符号化方法に関する。この方法は、画像を複数の空間周波数帯域に分割する第1のステップと、分割された空間周波数帯域のうち任意の周波帯域を、更に複数の空間周波数帯域に分割する第2のステップと、を含み、前記第1のステップと第2のステップとによって得られた複数の空間周波数帯域毎に動き予測を行う。
この態様によって符号化された画像は、各分割のステップ毎に得られた空間周波数帯域毎に動きベクトル情報を持たせることができる。したがって、この符号化画像から任意の画像サイズで復号するために、途中の段階で復号を打ち切っても、それまでに復号された各空間周波数帯域の動きベクトル情報をもとに、復号を継続することが可能である。したがって、この画像符号化方法にて符号化された画像よって、空間スケーラビリティを容易に実現することが可能である。
本発明の別の態様も画像符号化方法に関する。この方法は、画像を複数の空間周波数帯域に分割する第1のステップと、分割された空間周波数帯域のうち任意の周波帯域を、更に複数の空間周波数帯域に分割する第2のステップと、を含み同一のステップで得られる複数の空間周波数帯域のうち少なくとも1つの空間周波数帯域について動き予測を行う。
この態様によれば、各分割のステップ毎に少なくとも1つの空間周波数帯域について動き予測を行い、これによって得られた動きベクトルを同一のステップで分割された他の空間周波数帯域にも適応することにより、動き予測に要する演算量を削減することができる。一方、各分割のステップ毎に動きベクトル情報を持たせているので、この符号化画像から任意の画像サイズで復号するために、途中の段階で復号を打ち切っても、それまでに復号された各空間周波数帯域の動きベクトル情報をもとに、復号を継続することが可能である。したがって、この画像符号化方法にて符号化された画像よって、空間スケーラビリティを容易に実現することが可能である。
これらの態様において、前記任意の周波数帯域は、前記分割された空間周波数帯域のうち最も低い周波数帯域であってもよい。一般的に、画像を空間周波数帯域に分割すると、この中で最も低い周波数帯域に多くの情報が集まる。したがって、最も低い周波数帯域を更に複数の空間周波数帯域に分割すれば、より高効率に画像を圧縮することができる。
これらの態様において、前記第2のステップは、所定の回数繰り返して行われてもよい。これにより、最も低い周波数帯域を繰り返し複数の空間周波数帯域に分割した画像を得ることができ、このような方法で複数の空間周波数帯域に分割された画像を符号化した場合においても、空間スケーラビリティを容易に実現することが可能である。
これらの態様において、前記動き予測によって得られた動きベクトルもしくはその差分情報を符号化してもよい。これらの情報から、空間周波数帯域毎もしくは各分割のステップ毎に動きベクトルを復号することにより、空間スケーラビリティを容易に実現することができる。
これらの態様において、同一のステップで得られる複数の空間周波数帯域の動きベクトルを、すべて同じ方向と大きさにしてもよい。例えば、同一のステップで得られる複数の空間周波数帯域のうち、動き予測を行った空間周波数帯域の動きベクトルに対して平均をとり、この平均値をそのステップの動きベクトルとしてもよいし、同一のステップで得られる複数の空間周波数帯域のうち、動き予測を行った空間周波数帯域の動きベクトルから1つ選択し、この選択した動きベクトルをそのステップの動きベクトルよい。これにより、動きベクトルの情報量を削減できる。
これらの態様において、前記空間周波数帯域毎に、前記空間周波数帯域のデータと前記動きベクトルによって得られる予測データとの差分データを求め、この差分データをさらに符号化してもよい。これにより、任意の階層で動きベクトル情報と差分データを復号し、これによって画像を生成することができるので、空間スケーラビリティを容易に実現することが可能である。
これらの態様において、所定の空間周波数帯域の動きベクトルを符号化する際に、前記所定の空間周波数帯域を得たステップの次のステップで得られた空間周波数帯域で、且つ前記所定の空間周波数帯域に対応する空間周波数帯域の動きベクトルを整数倍にしたものを予測ベクトルとし、この予測ベクトルと前記所定の空間周波数帯域の動きベクトルとの誤差を符号化してもよい。これにより、動きベクトルの情報量を削減することができ、符号量を小さくすることが可能となる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、データ構造、記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
動画像の圧縮符号化において、空間スケーラビリティを容易に実現することができる。
図1は、本発明の好適な実施の形態に係る画像符号化装置100の構成を示した図である。この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされた符号化機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
画像符号化装置100は、ウェーブレット変換部1、量子化部2、逆量子化部3、フレームメモリ4、動き予測部5、符号化部6、減算器7、加算器8と2つのスイッチSW1、SW2を備えている。
ウェーブレット変換部1は、画像符号化装置100に入力された原画像OIを構成するフレーム毎にウェーブレット変換を行う。ウェーブレット変換部1は、ドベシィ(Daubechies)フィルタを利用したもので、図2にも示すとおり、このフィルタは画像のx、yそれぞれの方向において、同時にローパスフィルタおよびハイパスフィルタとして作用し、ひとつの画像を4つの周波数サブバンドへ分割する。これらのサブバンドは、x、yの両方向において低周波成分を有するLLサブバンドと、x方向、y方向の一方において低周波成分を有し、かつ他方において高周波成分を有するHLおよびLHサブバンドと、x、yの両方向において高周波成分を有するHHサブバンドである。各サブバンドの縦横の画素数は処理前の画像のそれぞれ1/2であり、一回のフィルタリングで解像度、すなわち解像度が1/4のサブバンド画像が得られる。
ウェーブレット変換部1は、こうして得られたサブバンドのうち、LLサブバンドに対して再度フィルタリング処理を行い、これをさらにLL、HL、LH、HHの4つのサブバンドに分割する。フィルタリングは所定の回数行われ、最後のフィルタリングで生じたLLサブバンドが原画像OIにおいて最もDC成分に近い画像として取得される。以下、同一階層の各サブバンド、すなわち同じ回数フィルタリングを施して得られた4つのサブバンドはHH、HLおよびLH、LLの順に次第に低周波成分を含み、階層が深くなるにつれて、より低周波成分を含む画像が生成されていく。図2の例でいえば、右下から順に左上へいくほど低周波成分を含む画像として階層化画像が得られる。
ここで、フィルタリング処理をn回施した時に得られる階層化画像を、第n階層の画像と呼ぶ。図2の例でいえば、1回フィルタリング処理を施して得られた画像WI1を第1階層の画像、2回フィルタリング処理を施して得られた画像WI2を第2階層の画像、3回フィルタリング処理を施して得られた画像WI3を第3階層の画像と呼ぶ。また、第n階層の画像の高周波成分をnHL、nLH、nHHで表すこととする。
量子化部2は、ウェーブレット変換部1によってウェーブレット変換された画像、もしくは後述の減算器7によって得られた予測誤差に対し、量子化を行う。逆量子化部3は、動き予測符号化を行うための参照画像を生成するために、量子化部2で量子化されたデータを逆量子化する。フレームメモリ4は、動き予測符号化を行うために生成した参照画像を格納する。
動き予測部5は、画像符号化装置100に入力された原画像OIのフレームをフレーム内符号化するときに、ウェーブレット変換部1でウェーブレット変換した画像と、フレームメモリ4から読み出された参照画像から、サブバンド毎に動き予測を行い、動きベクトルと予測画像を生成する。動き予測に使用する参照画像は、符号化対象のフレームよりも1フレームもしくは数フレーム前に画像符号化装置100に入力されたフレームを用いてもよいし、或いは1フレームもしくは数フレーム後に入力されるフレームを用いてもよい。或いは、これら複数のフレームを参照画像として用いてもよい。
符号化部6は、例えばビットプレーン符号化および算術符号化器によって、量子化されたデータを符号化し、この符号データを、所定の順序に並び替える。また、動き予測部5で求めた動きベクトルや参照画像に使用するフレームなど、動き予測に関するパラメータを付加して符号データストリームを生成する。
減算器7は、ウェーブレット変換を施したフレームをフレーム間圧縮する場合に、ウェーブレット変換部1の結果から、動き予測部5で得られた予測画像をサブバンド毎に減算し、予測誤差を生成する。
加算器8は、フレーム間圧縮されたフレームから参照画像を生成する場合に、逆量子化部3の結果に対して、動き予測部5で得られた予測画像をサブバンド毎に加算する。
スイッチSW1及びSW2は、ともにIntraノードとInterノードを備えており、符号化対象のフレームをフレーム内圧縮する場合はIntraノードに、フレーム間圧縮する場合はInterノードにスイッチされる。
斯かる構成に基づき、図1に示した画像符号化装置100の動作を以下に説明する。画像符号化装置100に入力された原画像OIを構成するフレームを、フレーム内圧縮する場合、スイッチSW1、SW2ともIntraノードにスイッチされる。そして、このフレームはウェーブレット変換部1によってウェーブレット変換が施され、階層化されたサブバンドに分割される。ウェーブレット変換された結果は、量子化部2によって量子化され、量子化されたデータが逆量子化部3と符号化部6に送られる。
逆量子化部3に送られた量子化データは、逆量子化部3によって逆量子化され、これが参照画像としてフレームバッファ4に格納される。したがって、フレームメモリ4に格納される参照画像は、ウェーブレット変換部1で階層化された画像と同じレベルまで階層化された画像となる。
フレーム内符号化を行うときは、動き予測部5は動作しない。符号化部6は、量子化されたデータを符号化し、この符号データを所定の順序に並び替え、更にこのフレームがフレーム内符号である旨を示す情報を付加した上で、符号データストリームを生成する。
次に、画像符号化装置100に入力された原画像OIを構成するフレームを、フレーム間圧縮する場合の動作について説明する。この場合、スイッチSW1、SW2ともInterノードにスイッチされる。符号化対象のフレームは、ウェーブレット変換部1によってウェーブレット変換が施され、階層化されたサブバンドに分割された後、この結果から動き予測部5によって得られた予測画像が減算器7によってサブバンド毎に減算されて予測誤差を得る。この予測誤差が量子化部2によって量子化され、量子化されたデータが逆量子化部3と符号化部6に送られる。逆量子化部3に送られた量子化データは、逆量子化部3によって逆量子化された後、加算器8によって動き予測部5によって得られた予測画像が加算される。この加算器8の結果が参照画像として、フレームバッファ4に格納される。
動き予測部5は、図3に示したフローチャートに従って、サブバンド毎に動き予測を行う。このフローチャートにおいて、Nはウェーブレット変換部1でフィルタリングを行った回数を表す。すなわち、ウェーブレット変換部1でウェーブレット変換された画像は、第N階層の画像となる。
原画像OIを構成するフレームをフレーム内符号化する場合、動き予測部5は動き予測処理を開始し(S10)、変数nにフィルタリング回数Nを代入する(S11)。そして、ウェーブレット変換部1で得られた画像と参照画像の第N階層のLL成分同士を比較し、動き探索を行って、動きベクトルと予測画像を生成する(S12)。この動きベクトルは符号化部6に送られ、予測画像は減算器7と加算器8に送られる。
次に、第N階層の高周波成分NHL、NLH、NHHは、同じ第N階層のLL成分の動きベクトルを用い、それぞれ参照画像の第N階層の高周波成分NHL、NLH、NHHから予測画像を生成して、この予測画像を減算器7と加算器8に送る(S13)。次に、変数nから1を引いて新たな変数nとする(S14)。そして、第n階層の高周波成分nHLの動きベクトルとして、第(n+1)階層の高周波成分(n+1)HLの動きベクトルを2倍したものを仮設定し(S15)、この動きベクトルと、これに近い範囲の動きベクトルに対して動き探索を行い、最終的な動きベクトルを算出する。そして、この最終的な動きベクトルと仮設定した動きベクトルの差分Δdnを求め、これを符号化部6に送る(S16)。また、第n階層の高周波成分nHL、nLH、nHHに対し、ステップS16で求めた最終的な動きベクトルを使用して、参照画像から予測画像を生成し、これを減算器7と加算器8へ送る(S17)。
次に、変数nが1か否かを判定し(S18)、Yesの場合は動き予測処理を終了する(S19)。Noの場合はS14に戻り、高周波成分に対する動き予測処理を継続する。
符号化部6は、量子化部2で量子化されたデータを符号化し、この符号データを所定の順序に並び替えるとともに、このフレームがフレーム間圧縮されたフレームであることを示す情報と、動き予測部5で求めた動きベクトルや参照画像に使用するフレームなど、動き予測に関するパラメータを付加して符号データストリームを生成する。このとき、動きベクトルは階層毎に付加される。そして、一番レベルの深い階層(第N階層)については、その階層の動きベクトルがそのまま符号化されて符号データストリームに付加される。一方、その他の階層については、その階層の動きベクトルと、一つ前の階層の動きベクトルを2倍した値との差分Δdnが符号化されて、符号データストリームに付加される。こうして、最終的な符号化画像CI(Coded Image)が出力される。
次に、図1の画像符号化装置100によって得られた符号化画像CIを復号するための装置について説明する。図4に示した画像復号装置200は、この装置の一例である。画像復号装置200は、復号階層レベル設定部21、復号部22、逆量子化部23、加算器24、ウェーブレット逆変換部25、フレームメモリ26、動き補償部27とスイッチSW3を備えている。
復号階層レベル設定部21は、画像復号装置200の処理パワーや画像復号装置200に接続された表示装置の解像度などに応じて、復号画像を得るのに必要な階層レベルを設定する。
復号部22は、画像復号装置200に入力された符号化画像CIから、各サブバンドの量子化係数を復号する。このとき、復号部22は、復号階層レベル設定部21で設定された階層まで量子化係数を復号し、それ以外の量子化係数は復号せずに捨てることができる。また、復号部22は、符号化画像CIから、符号化画像CIを構成するフレーム毎に、そのフレームがフレーム内圧縮されたものか、フレーム間圧縮されたものかを判断する。
さらに、フレーム間圧縮されたフレームを復号する際は、符号化画像CIに付加された動き予測に関するパラメータを復号する。このパラメータには、各階層の動きベクトルに関する情報や、参照画像に使用するフレームなどの情報が含まれる。符号化画像が第N階層まで階層化されたものであるとき、第N階層の動きベクトルについては、その大きさが符号化画像CIから復号される。一方、その他の階層の動きベクトルは、一つ前の階層の動きベクトルを2倍した値との差分ベクトルΔdnが復号される。これらの動き予測に関するパラメータは動き補償部27に送られる。
逆量子化部23は、復号部22で復号された量子化係数を逆量子化し、SW3のIntraノードと加算器24に送られる。加算器24は、後述の動き補償部27で生成された予測画像を逆量子化されたデータに加算し、この結果をSW3のInterノードに送る。SW3は、復号対象のフレームがフレーム内圧縮の場合はIntraノードに、フレーム間圧縮の場合はInterノードにスイッチされる。
ウェーブレット逆変換部25は、SW3で選択されたデータをウェーブレット逆変換することにより復号画像DIを出力する。また、フレームメモリ26は、SW3で選択されたデータを動き補償の参照画像として利用するために格納する。動き補償部27は、復号部22から送られてきた動きベクトルに関する情報を基に、階層毎に動きベクトルを算出する。そして、この動きベクトルと復号部22から送られてきた参照画像に使用するフレームの情報をもとに、サブバンド毎に予測画像を生成し、この予測画像を加算器24に送る。
斯かる構成に基づき、図4に示した画像復号装置200の動作を以下に説明する。画像復号装置200は、符号化画像CIが入力されると、これを復号部22に入力する。復号部22は、まず符号化画像CIから、符号化画像CIを構成するフレームがフレーム内圧縮されたものか、フレーム間圧縮されたものかを判断し、フレーム内圧縮されたものであればSW3をIntraノードにスイッチし、フレーム間圧縮されたものであればSW3をInterノードにスイッチする。
さらに、復号部22は、復号階層レベル設定部21で設定された階層まで量子化係数を復号する。復号対象のフレームがフレーム間圧縮されたものであれば、復号階層レベル設定部21で設定された階層まで、前述の動き予測に関する情報も復号し、動き補償部27へ送る。
復号部22で復号された量子化係数は逆量子化部23で逆量子化される。そして、フレーム内圧縮されたフレームを復号している場合、逆量子化されたデータはSW3のIntraノードを介してウェーブレット逆変換部25に送られる。また、フレーム間圧縮されたフレームを復号している場合は、加算器24によって、逆量子化されたデータに、動き補償部27にて得られた予測画像を加算した上で、この加算したデータをSW3のInterノードを介してウェーブレット逆変換部25に送られる。そして、ウェーブレット逆変換部25から復号画像DIが得られる。
一方、ウェーブレット逆変換部25に送られるデータは、動き補償用の参照画像として用いるためにフレームメモリ26にも送られ、格納される。そして、動き補償部27は、フレームメモリ26に格納された参照画像から、図5に示したフローチャートに従って、予測画像を生成し、動き補償を行う。
まず、復号するフレームがフレーム内符号化であるとき、動き補償部27は動き補償の処理を開始する(S20)。このとき、変数nに符号化画像の階層レベルNを代入する(S21)。
次に、復号部22で復号された第N階層の動きベクトルを動き補償部27が取得し(S22)、この動きベクトルをもとに第N階層のサブバンドLL、NHL、NLH、NHHの予測画像が生成され、加算器24に送られる(S23)。
次に、動き補償部27が復号階層レベル設定部21で設定された階層まで動き補償を行ったか否かを判定する(S24)。ここでYesと判定されれば、ステップS29へ飛び、動き補償処理を終了する。Noと判定されれば、ステップS25に飛ぶ。
ステップS25は、変数nから1を引いて値を新たな変数nとして代入する。
次に、復号部22で復号された第n階層の差分動きベクトルΔdnを動き補償部27が取得する(S26)。そして、この差分動きベクトルΔdnと、第(n+1)階層の動きベクトルを2倍したものを足し合わせて、第n階層の動きベクトルを求め、この動きベクトルをもとに第n階層のサブバンドnHL、nLH、nHHの予測画像を生成し、これらの予測画像を加算器24へ送る(S27)。
続いて、変数nが1であるか否かを判定する(S29)。そして、もし1であれば、すべての階層のサブバンドに対して予測画像が生成されたことになるので、ステップ29に飛び、動き補償処理を終了する。変数nが1以外であれば、ステップS24に戻って動き補償処理が継続される。
以上、本発明に好適な実施の形態によれば、以下の通りの作用効果を奏する。
(1)画像符号化装置100によって得られた符号化画像CIは、各階層毎に動きベクトル情報を付加しているため、これを画像符号装置200によって任意の画像サイズで復号するために、途中の段階で復号を打ち切っても、それまでに復号された各空間周波数帯域の動きベクトル情報をもとに、復号を継続することが可能である。したがって、空間スケーラビリティを容易に実現することが可能である。
(2)画像符号化装置100は、階層化されたサブバンド毎に予測画像を生成して予測誤差を求め、この予測誤差を量子化した上で符号化画像CIを生成するので、この符号化画像CIを復号するときに、各フレームの復号を途中の階層で打ち切っても、それまでに得られた予測誤差と動きベクトル情報を基に、復号画像DIを得ることができ、空間スケーラビリティを更に容易に実現することが可能である。
(3)画像符号化装置100は、各階層毎に一つのサブバンドに対して動き予測を実施して動きベクトルを算出し、同一階層の他のサブバンドに対してこの動きベクトルを適用するため、動き予測に掛かる演算量を削減することが可能である。
(4)符号化画像CIに付加する各階層の動きベクトルの情報は、一番深い階層を除いて、一段下の階層の動きベクトルの2倍したものとの差分ベクトルであるため、符号量を削減することが可能である。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形が可能なこと、またそうした変形も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。そのような変形例を以下に示す。
上記の実施の形態では、変換符号化方式として離散ウェーブレット変換を用いたが、これに限るものではなく、原画像を階層化して変換する方式であれば、本発明の目的を達することができる。例えば、原画像を階層化する方式として、QMF(Quadrature Mirror Filter)などがある。
上記の実施の形態では、途中の階層の動きベクトルを求める際、HL成分を使用したが、これに限らず、LH成分もしくはHH成分を用いてもよい。また、途中の階層の動きベクトルを符号化する際、その1つ下の階層の動きベクトルを2倍したものを予測ベクトルとして、この予測ベクトルとの差分を符号化した例を示したが、これに限るものではなく、この予測ベクトルは1つ下の階層の動きベクトルを整数倍したものであればよい。この倍数は、空間周波数帯域に分割する数によって決めてもよく、例えば横方向にa個、縦方向にb個分割する場合の予測ベクトルは、1つ下の階層の動きベクトルを横方向にa倍、縦方向にb倍にして決定してもよい。
上記の実施の形態では、階層毎に1つのサブバンドに対して動き予測を行い、これによって求められた動きベクトルを階層毎に符号化画像CIに付加したが、これに限らず、各階層で複数のサブバンド毎に動き予測を行い、これらの動きベクトルの平均を求めて、これを各階層の動きベクトル情報として符号化画像CIに付加してもよい。もしくは、すべてのサブバンドに対して動き予測を行い、サブバンド毎に動きベクトル情報を付加してもよい。この場合、動きベクトル情報に対する符号量が増大するが、各サブバンドの予測誤差に対する符号量を削減できる。
実施の形態に係る画像符号化装置100の構成図である。 ウェーブレット変換を説明するための図である。 画像符号化装置100の動き予測の処理手順を示したフローチャートである。 実施の形態に係る画像復号装置200の構成図である。 画像復号装置200の動き補償の処理手順を示したフローチャートである。
符号の説明
1 ウェーブレット変換部
2 量子化部
3 逆量子化部
4 フレームメモリ
5 動き予測部
6 符号化部
7 減算器
8 加算器
21 復号階層レベル設定部
22 復号部
23 逆量子化部
24 加算器
25 ウェーブレット逆変換部
26 フレームメモリ
27 動き補償部
100 画像符号化装置
200 画像復号装置

Claims (8)

  1. 画像を複数の空間周波数帯域に分割する第1のステップと、
    分割された空間周波数帯域のうち任意の周波帯域を、更に複数の空間周波数帯域に分割する第2のステップと、を含み、
    前記第1のステップと第2のステップとによって得られた複数の空間周波数帯域毎に動き予測を行う画像符号化方法。
  2. 画像を複数の空間周波数帯域に分割する第1のステップと、
    分割された空間周波数帯域のうち任意の周波帯域を、更に複数の空間周波数帯域に分割する第2のステップと、を含み
    同一のステップで得られる複数の空間周波数帯域のうち少なくとも1つの空間周波数帯域について動き予測を行う画像符号化方法。
  3. 前記任意の周波数帯域は、前記分割された空間周波数帯域のうち最も低い周波数帯域であることを特徴とした請求項1又は2に記載の画像符号化方法。
  4. 前記第2のステップは、所定の回数繰り返して行われることを特徴とした請求項1〜3のいずれかに記載の画像符号化方法。
  5. 前記動き予測によって得られた動きベクトルもしくはその差分情報を符号化することを特徴とした請求項1〜3に記載の画像符号化方法。
  6. 同一のステップで得られる複数の空間周波数帯域の動きベクトルを、すべて同じ方向と大きさにすることを特徴とした請求項1〜5のいずれかに記載の画像符号化方法。
  7. 前記空間周波数帯域毎に、前記空間周波数帯域のデータと前記動きベクトルによって得られる予測データとの差分データを求め、この差分データをさらに符号化する請求項1から6のいずれかに記載の画像符号化方法。
  8. 所定の空間周波数帯域の動きベクトルを符号化する際に、前記所定の空間周波数帯域を得たステップの次のステップで得られた空間周波数帯域で、且つ前記所定の空間周波数帯域に対応する空間周波数帯域の動きベクトルを整数倍にしたものを予測ベクトルとし、この予測ベクトルと前記所定の空間周波数帯域の動きベクトルとの誤差を符号化することを特徴とした請求項5に記載の画像符号化方法。
JP2004289053A 2004-09-30 2004-09-30 画像符号化方法 Pending JP2006108795A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008107943A1 (ja) * 2007-03-01 2008-09-12 Nippon Telegraph And Telephone Corporation スケーラブル符号化方法および装置、スケーラブル復号方法および装置、並びにそれらのプログラムおよび記録媒体
JP2010135912A (ja) * 2008-12-02 2010-06-17 Sumitomo Electric Ind Ltd 動画像データの圧縮方法
WO2011155331A1 (ja) * 2010-06-07 2011-12-15 ソニー株式会社 画像復号化装置と画像符号化装置およびその方法とプログラム

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