JP2006103561A - 船舶の造水装置、排気ガス熱温水変換装置及び造水方法。 - Google Patents

船舶の造水装置、排気ガス熱温水変換装置及び造水方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、ディーゼルエンジン等の内燃機関を有する小型高速艇等の船舶において、造水に必要な温水を簡単に得ることのできる造水システムを提供することを課題とする。
【解決手段】 そのために、本発明の船舶の造水装置は、内燃機関が搭載された船舶の造水装置において、前記内燃機関の排気ガスを前記船舶の船尾部から排気する排気ガス管と、該排気ガス管の途中に設けられ内部に清水流路が形成された排気ガス熱温水変換装置と、前記船舶に搭載された蒸発式造水装置と、前記排気ガス熱温水変換装置と前記蒸発式造水装置とを接続する清水供給管及び高温清水取出管と、前記清水供給管に介装された清水循環ポンプとを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ディーゼルエンジンの排気ガス熱を利用した小型の船舶の造水装置、造水装置に使用される排気ガス熱温水変換装置及び造水方法に関する。
従来、小型船舶の造水装置としては、推進用のエンジンがガスタービンの場合、逆浸透膜方式の造水装置が提案されている(例えば、特許文献1。)。
また、他の従来の例として、圧縮機、燃焼器、およびタービンを有し、舶用推進機を駆動するガスタービンと、ガスタービンの排気ガスから熱回収して蒸気を生成する第1蒸気生成器と、排気ガスから熱回収して原水を加熱する原水加熱器と、加熱された原水から純水を得る純水製造装置と、純水製造装置で得られた純水の一部を飲料水として取り出す飲料水供給手段と、純水の他の一部を第1蒸気生成器に供給する純水供給手段と、第1蒸気生成器で得られる蒸気を燃焼器に供給する蒸気供給手段とを備えることにより、舶用ガスタービンシステムにおいて、ガスタービンの排気ガスから熱回収して蒸気を生成し、燃焼器に供給することによりガスタービンシステムの出力、および効率の向上を図り、更に、排気ガスから熱回収して純水を造ることにより、ガスタービンシステムおよび飲料水に供される純水を確保するようにした純水製造装置を備えた舶用ガスタービンシステムが提案されている(例えば、特許文献2。)。
更に、大型船舶においては、ジャケット冷却水の循環経路中に、第1のプレート型熱交換器と第2のプレート型熱交換器とを直列に設けて、ジャケット冷却水を、第1のプレート型熱交換器において管路からの冷却用海水にて冷却する一方、管路からの造水用海水を第2のプレート型熱交換器において加熱したのち、減圧に維持した蒸発缶1に導入して沸騰・蒸発させる、船舶に搭載した内燃機関を冷却するためのジャケット冷却水を熱源として海水から淡水を製造する装置において、内燃機関の冷却を阻害しないようにするとともに、スケールの発生を低減し、且つ、小型・軽量化を図るようにした舶用内燃機関に対するジャケット冷却水を熱源としたプレート型造水装置が提案されている(例えば、特許文献3。)。
上述の推進用の主機がガスタービンの場合、小型船舶においても、ガスタービンからの排気ガスが高温のため、充分に造水装置の熱源を確保することが可能と考えられるが、推進用の主機がディーゼルエンジン等の内燃機関の場合、内燃機関の排熱源の利用が効率よく行えないため、逆浸透膜方式の造水装置を用いざるを得ない。この場合、メインテナンスに時間を要し、定期的に交換する樹脂膜が高価である等の問題点がある。
また、推進用の主機としてディーゼルエンジン等の内燃機関を有する大型船舶においては、充分な容量の清水タンク及び、大容量の造水装置を備えており、且つ、航行時においては、殆ど巡航速度(主機の定格の80〜90%)で航行しており、ジャケット冷却水を利用することにより、充分に造水装置の熱源を確保することが可能となっている。しかしながら、推進用の主機としてディーゼルエンジン等の内燃機関を有する小型高速艇等の船舶においては、航行速度は色々変化しており主機の持続的な高負荷条件が得られないため、排熱利用の造水装置では効率の良い造水が行えないという問題がある。
その他、推進用の主機としてディーゼルエンジンを有する船舶において、ディーゼル機関からの冷却流体を利用するものも提案されている(例えば、特許文献4、特許文献5。)。しかしながら、ディーゼルエンジンを有する小型高速艇等の船舶において、ディーゼル機関の冷却流体を利用する場合、高負荷にならないと利用可能な高温の冷却流体とならず、また高負荷運転時間も短く、仮に持続的な高負荷運転を行った場合、多量に燃料を消費するため度々寄航して燃料を補給しなければならなくなる等、色々な制限が実際には存在するという問題がある。
特開2001−276822公報 特開2003−312588公報 特開2003−245656公報 実公平3−44639号公報 特開平9−299927号公報
本発明は、上記問題点を解決するために提案されたものであって、ディーゼルエンジン等の内燃機関を有する小型高速艇等の船舶において、造水に必要な温水を簡単に得ることのできる船舶の造水装置、排気ガス熱温水変換装置及び造水方法を提供することを目的とする。
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたもので、特許請求の範囲に記載された各発明は、小型船舶、特に推進機関としてディーゼルエンジン等の内燃機関を搭載した船舶の造水装置、排気ガス熱温水変換装置或いは造水方法として、それぞれ以下の(1)〜(5)に述べる各手段を採用したものである。
(1)第1の手段の船舶の造水装置は、内燃機関が搭載された船舶の造水装置において、前記内燃機関の排気ガスを前記船舶の船尾部から排気する排気ガス管と、該排気ガス管の途中に設けられ内部に清水流路が形成された排気ガス熱温水変換装置と、前記船舶に搭載された蒸発式造水装置と、前記排気ガス熱温水変換装置と前記蒸発式造水装置とを接続する清水供給管及び高温清水取出管と、前記清水供給管に介装された清水循環ポンプとを備えたことを特徴とする。
(2)第2の手段は、第1の手段の船舶の造水装置において、前記排気ガス熱温水変換装置は、前記排気ガス管の外周に配設された外筒と、該外筒の前後に取り付けられた側板と、前記清水流路に取り付けられた複数枚の清水流路内フィンとを備えたことを特徴とする。
(3)第3の手段は、第1又は2の手段の船舶の造水装置において、前記排気ガス管内に取り付けられた複数枚の排気ガス流路内フィンを備えたことを特徴とする。
(4)第4の手段の排気ガス熱温水変換装置は、排気ガス管と、該排気ガス管の外周に配設された外筒と、該外筒の両端部と前記排気ガス管との間に各々液密に取り付けられた側板と、前記排気ガス管と前記外筒と前記側板とにより形成された清水流路と、該清水流路内において前記排気ガス管の外周面に取り付けられた複数枚の清水流路内フィンと、前記排気ガス管内に取り付けられた複数枚の排気ガス流路内フィンと、前記外筒の両端部あるいは前記側板に接続された清水供給管及び清水取出管とを備えたことを特徴とする。
(5)第5の手段の船舶の造水方法は、内燃機関が搭載された船舶において、排気ガスに隣接された清水流路内の清水を前記内燃機関の排気ガスにより加熱し、該加熱された清水により海水を蒸発させ冷却して造水することを特徴とする。
特許請求の範囲に記載の各請求項に係る発明は、上記の(1)〜(5)に記載の各手段を採用しているので、内燃機関の負荷量に影響されることなく、効率的に清水を造水することができる。
以下、本発明の第1の実施の形態に係る小型船舶における排気ガスを利用した造水装置につき、図1、2を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る小型船舶における排気ガスを利用した造水装置の全体構成図、図2は、図1の造水装置の系統図である。
図1、2に図示のように、高速艇15等の小型船舶において、船内にディーゼルエンジン等の内燃機関であるのエンジン1が搭載されている。このエンジン1により、図示略の推進プロペラ或いは推進ジェットポンプ等が駆動されて、高速艇15は推進する。
エンジン1には、その排気ガスを排気する排気ガス管2が接続されている。排気ガス管2は、エンジン1から高速艇15の船尾に向って水平に配設されている。ここでいう水平とは、概ね水平を意味するものであり、高速艇15の種類によっては、10〜20°前後傾斜しているものも含まれる。なお、通常、排気ガス管2は、船尾に向って下方に傾けて配設されている。また、航行時においては、高速艇15は船首が持ち上がった状態となるので、排気ガス管2は船尾側に向って斜め下方に傾くようになる。
そして、排気ガス管2の途中には、排気ガス管2に隣接した排気ガス熱温水変換装置20が設けられている。この排気ガス熱温水変換装置20のエンジン1側(排気ガスの流れの上流側、即ち船首側)には高温清水取出管5が接続され、反対側(排気ガスの流れの下流側、即ち船尾側)には清水供給管4が接続されている。また、高速艇15内には、熱交換器10及び凝縮器11を有する蒸発式造水装置8も搭載されている。
この排気ガス熱温水変換装置20と蒸発式造水装置8内の熱交換器10とは、清水供給管4及び高温清水取出管5により接続されている。更に、清水供給管4の途中には、清水循環ポンプ12が介装されており、排気ガス熱温水変換装置20、清水供給管4、高温清水取出管5及び蒸発式造水装置8の熱交換器10内の清水を循環するようになっている。
この時、排気ガス管2は、エンジン1の負荷量(出力)とは無関係に常に約400℃に熱せられている。そして、高温清水取出管5から排出される清水は、約80℃に熱せられる。
蒸発式造水装置8内の凝縮器11には、海水導入管6及び海水排出管7が接続されている。更に、蒸発式造水装置8には、生成された蒸留水を取り出す清水取出管13も接続されている。
この蒸発式造水装置8には、図示略の真空発生装置も接続されている。そして、真空発生装置により約80℃で海水が蒸発する圧力に減圧された蒸発式造水装置8内において、例えば海水排出管7から分岐して供給された海水は、熱交換器10に向って噴霧される。この際、清水循環ポンプ12により、約80℃の温水が高温清水取出管5内を流れて加熱媒体として蒸発式造水装置8の熱交換器10へ送られ、海水は減圧下のもとで蒸発させられる。その水蒸気は凝縮器11にて冷却され蒸留水(清水)となる。生成された蒸留水は、凝縮器11の下方に配設された図示略の受け皿により収集されて清水取出管13より取り出される。
なお、この蒸発式造水装置8は、熱交換器10を有する部分と凝縮器11を有する部分が一体型のものでも、分離型のものでも良い。
本発明の第1の実施の形態に係る小型船舶における排気ガスを利用した造水装置は、上述のごとく構成されており、内燃機関の負荷量に影響されることなく、効率的に清水を造水することができる。
次に、本発明の第1の実施の形態に係る小型船舶における排気ガスを利用した造水装置の排気ガス熱温水変換装置の詳細構造につき、図3、図4を参照して説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態に係る排気ガス熱温水変換装置の詳細鳥瞰図、図4は、図3のA−A矢視断面図である。
図3、図4に図示のように、排気ガス管2の途中には、排気ガス管2に隣接した排気ガス熱温水変換装置20が設けられている。即ち、排気ガス管2の外周に同心状の外筒21が配設され、外筒21の上流端部及び下流端部と排気ガス管2の外周面との間には、各々リング状の側板23が液密に取り付けられている。このようにして、排気ガス管2、外筒21及び側板23により、清水流路30が形成されている。
なお、外筒21は、必ずしも排気ガス管2と同心状に配設する必要はなく、偏心して配設しても良い。
外筒21の船尾端部(排気ガス9の下流側)には、清水供給管4が接続され、船首端部(排気ガス9の上流側)には、高温清水取出管5が接続されている。なお、この清水供給管4及び高温清水取出管5は、必ずしも外筒21の両端部に接続する必要はなく、各々の側板23、23に接続するようにしても良い。また、図4においては、清水供給管4と高温清水取出管5とは、排気ガス管2から斜め下方に向って、周方向に少しずらして連結されているが、同一方向でも良く、さらには、図4に点線で図示のように周方向に90°或いは180°ずらしにて連結するようにしても良い。
この清水流路30内において、多数枚、或いは複数枚のフィン状の清水流路内フィン24が、排気ガス管2の外周面に固定されている。更に、排気ガス9が流れる排気ガス管2内においても、複数枚、或いは多数枚の排気ガス流路内フィン25が、排気ガス管2の内周面に固定されている。これらの清水流路内フィン24及び排気ガス流路内フィン25により、清水流路30内の清水は、より効率的に高温の排気ガス9から熱を吸収して、加熱される。
なお、清水流路内フィン24及び排気ガス流路内フィン25は、排気ガス管2の長手方向に対し直角方向に平らになるように固定されているが、所定の角度を持って固定し、清水流路30内を流れる清水及び排気ガス管2内を流れる排気ガス9が、旋回しつつ流れるようにしても良い。
本発明の第1の実施の形態に係る排気ガス熱温水変換装置の排気ガス熱温水変換装置20は上述のごとく構成されており、図1、図2に図示の清水循環ポンプ12により搬送された清水は、清水供給管4から排気ガス9に隣接した清水流路30内に流れ込み、排気ガス9の熱を吸収して約80℃に加熱される。そして、加熱された清水(温水)は、高温清水取出管5から流出して、図1、2に図示の蒸発式造水装置8の熱交換器10に搬送される。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態に係る排気ガス熱を利用した造水システムによれば、エンジン1の排気ガス熱を有効利用し、エンジン1の負荷に大きく左右されず温水を生成できる。そして、この温水熱媒体により、造水が可能になる。また、排気ガス管2内の排気ガス流路内フィン25は、熱伝達を効果的にできる他に排気ガス音の消音効果もある。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る排気ガス熱温水変換装置の詳細構造につき、図5を参照して説明する。図5は、本発明の第2の実施の形態に係る排気ガス熱温水変換装置の縦断面図である。本発明の第2の実施の形態においても、本発明の第1の実施の形態に係る小型船舶における排気ガスを利用した造水装置と同様に、清水供給管4、高温清水取出管5、蒸発式造水装置8、清水循環ポンプ12等を備えている。
図5に図示のものは、排気ガス管2の途中を切断しフランジを取り付けると共に、排気ガス熱温水変換装置20aの前後端にもフランジ26を取り付けて、ボルトナット28により、排気ガス熱温水変換装置20aを簡単に取り付け取り外しができるようにしている。外筒21、側板23、清水流路内フィン24、排気ガス流路内フィン25等の構造は、図3、図4に図示のものと同じである。
なお、排気ガス管2は、通常船尾に向って下方に傾けて配設されているが、高速艇15の航行時においては、船首側が上方に持ち上がるので、排気ガス管2も排気ガス9の上流側(図5において左側、即ち船首側)がさらに高くなる。この場合、清水供給管4を、外筒21の船尾側の下端に取り付け、高温清水取出管5を船首側の上端に取り付けることにより、加熱された清水は、清水流路30内を上昇するように船首側に向って流れるので、少しでも清水循環ポンプ12の容量を小さくすることが可能となる。
上述の構成により、本発明の第1の実施の形態に係る小型船舶における排気ガスを利用した造水装置と同様の作用効果を奏すると共に、排気ガス熱温水変換装置20aを取り外して、排気ガス管2内の洗浄等のメインテナンスを簡単に行うことが可能となる。
本発明の第3の実施の形態に係る排気ガス熱温水変換装置の詳細構造につき、図6、図7を参照して説明する。図6は、本発明の第3の実施の形態に係る排気ガス熱温水変換装置の縦断面図、図7は、図6の横断面図である。本発明の第3の実施の形態においても、本発明の第1の実施の形態に係る小型船舶における排気ガスを利用した造水装置と同様に、清水供給管4、高温清水取出管5、蒸発式造水装置8、清水循環ポンプ12等を備えている。図6、図7に図示のものは、排気ガス熱温水変換装置を二つ割れとしたものである。
図6、図7に図示のように、二つ割れ円筒状の部材からなる排気ガス熱温水変換装置20bが、排気ガス管2の外周面に接するように取り付けられるようになっている。即ち、排気ガス熱温水変換装置20bの左右の部材は、各々、排気ガス管2の長手方向に延在する2枚の二つ割れ用側板27と、2枚の二つ割れ用側板27間に各々取り付けられた径の小さい半円筒状の内筒22と、径の大きい半円筒状の外筒21aと、二つ割れ用側板27、内筒22及び外筒21aの上流端及び下流端を各々閉じる半リング状の側板23aにより構成されている。なお、二つ割れ用側板27には複数のボルト穴29が穿設されている。
このようにして、排気ガス熱温水変換装置20bの左右の部材は、各々、その内部に排気ガス9に隣接した清水流路30aが形成されている。なお、各外筒21aには、図示を省略しているが、図3、図4、図5と同様に、清水供給管4及び高温清水取出管5が取り付けられている。
そして、排気ガス熱温水変換装置20bの左右の部材を、排気ガス管2を囲むように配設し、二つ割れ用側板27に穿設されたボルトナット28により一体化させるようになっている。上述の構成により、本発明の第1の実施の形態に係る小型船舶における排気ガスを利用した造水装置と同様の作用効果を奏すると共に、既存の高速艇15に対しても、排気ガス熱温水変換装置20bを簡単に取り付けることが可能となる。
なお、この排気ガス熱温水変換装置20bは必ずしも左右に分割する必要はなく、上下に分割するようにしても良い。更には、二つ割れ用側板27の一方端は蝶番とし、他方のみをボルトナット28により固定するようにしても良い。
本発明の第4の実施の形態に係る排気ガス熱温水変換装置の詳細構造につき、図8を参照して説明する。図8は、本発明の第4の実施の形態に係る排気ガス熱温水変換装置の縦断面図である。本発明の第4の実施の形態においても、本発明の第1の実施の形態に係る小型船舶における排気ガスを利用した造水装置と同様に、清水供給管4、高温清水取出管5、蒸発式造水装置8、清水循環ポンプ12等を備えている。
図8に図示のものは、排気ガス管2の途中に径の大きい排気ガス管2aをフランジ26を介してボルトナット28により取り付け、排気ガス管2a内に排気ガス熱温水変換装置20cの外筒21aを配設したものである。この外筒21aの内部には、排気ガス9に隣接した清水流路30bが形成され、外筒21aの内面には、複数枚のフィン状の清水流路内フィン24aが取り付けられている。そして、外筒21aの船尾側には、排気ガス管2aを気密に貫通する清水供給管4aが取り付けられ、船首側には、排気ガス管2aを気密に貫通するzx高温清水取出管5aが取り付けられている。
上述の構成により、本発明の第1の実施の形態に係る小型船舶における排気ガスを利用した造水装置と同様の作用効果を奏すると共に、外筒21aの全周囲が排気ガス9に曝されているので、効果的に排気ガス熱を回収することが可能となる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明は上記の各実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもない。例えば、外筒21、21aは必ずしも円筒状或いは半円筒状である必要はなく、断面四角状の筒でも良い。
更には、清水循環ポンプ12の回転数、或いは蒸発式造水装置8内の熱交換器10に向って噴霧する海水の量を、エンジン1の負荷量、或いは回転数に応じて(比例して)変化させることにより、より効果的に造水することができる。また、排気ガス熱温水変換装置20、20a、20b、20cは、排気ガス管2の複数箇所に分割して設けるようにしても良い。
本発明の第1の実施の形態に係る小型船舶における排気ガスを利用した造水装置の全体構成図である。 図1の造水装置の系統図である。 本発明の第1の実施の形態に係る排気ガス熱温水変換装置の詳細鳥瞰図である。 図3のA−A矢視断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る排気ガス熱温水変換装置の縦断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る排気ガス熱温水変換装置の縦断面図である。 図6の横断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る排気ガス熱温水変換装置の縦断面図である。
符号の説明
1 エンジン
2、2a 排気ガス管
4、4a 清水供給管
5、5a 高温清水取出管
6 海水導入管
7 海水排出管
8 蒸発式造水装置
9 排気ガス
10 熱交換器
11 凝縮器
12 清水循環ポンプ
13 清水取出管
15 高速艇
20、20a、20b、20c 排気ガス熱温水変換装置
21、21a 外筒
22 内筒
23、23a 側板
24、24a 清水流路内フィン
25 排気ガス流路内フィン
26 フランジ
27 二つ割れ用側板
28 ボルトナット
29 ボルト穴
30、30a、30b 清水流路

Claims (5)

  1. 内燃機関が搭載された船舶の造水装置において、前記内燃機関の排気ガスを前記船舶の船尾部から排気する排気ガス管と、該排気ガス管の途中に設けられ内部に清水流路が形成された排気ガス熱温水変換装置と、前記船舶に搭載された蒸発式造水装置と、前記排気ガス熱温水変換装置と前記蒸発式造水装置とを接続する清水供給管及び高温清水取出管と、前記清水供給管に介装された清水循環ポンプとを備えたことを特徴とする船舶の造水装置。
  2. 前記排気ガス熱温水変換装置は、前記排気ガス管の外周に配設された外筒と、該外筒の前後に取り付けられた側板と、前記清水流路に取り付けられた複数枚の清水流路内フィンとを備えたことを特徴とする請求項1に記載の船舶の造水装置。
  3. 前記排気ガス管内に取り付けられた複数枚の排気ガス流路内フィンを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の船舶の造水装置。
  4. 排気ガス管と、該排気ガス管の外周に配設された外筒と、該外筒の両端部と前記排気ガス管との間に各々液密に取り付けられた側板と、前記排気ガス管と前記外筒と前記側板とにより形成された清水流路と、該清水流路内において前記排気ガス管の外周面に取り付けられた複数枚の清水流路内フィンと、前記排気ガス管内に取り付けられた複数枚の排気ガス流路内フィンと、前記外筒の両端部あるいは前記側板に接続された清水供給管及び清水取出管とを備えたことを特徴とする排気ガス熱温水変換装置。
  5. 内燃機関が搭載された船舶において、排気ガスに隣接された清水流路内の清水を前記内燃機関の排気ガスにより加熱し、該加熱された清水により海水を蒸発させ冷却して造水することを特徴とする船舶の造水方法。
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