JP2006101439A - 無線装置およびそれを用いたテレビジョンおよび自動車 - Google Patents

無線装置およびそれを用いたテレビジョンおよび自動車 Download PDF

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Abstract

【課題】 受信信号のシンボル誤りの発生を抑制して信号を受信可能な無線装置を提供する。
【解決手段】 無線装置100は、アレーアンテナ10の指向性を1つの指向性に設定して信号を受信する。特性検出手段20は、アレーアンテナ10が受信した受信信号のSN比が基準値よりも低下すると、切換信号EXCを生成して指向性切換手段30へ出力し、指向性切換手段30は、切換信号EXCに応じて、バラクタダイオード4,5に供給する制御電圧CLV1,CLV2の電圧値を受信信号の1シンボル周期以上の時間長を用いて切換え、アレーアンテナ10の指向性を他の指向性に切換える。特性検出手段20は、受信信号のSN比が基準値以上になると保持信号HLDを生成して指向性切換手段30へ出力し、指向性切換手段30は、保持信号HLDに応じて制御電圧CLV1,CLV2の電圧値を保持する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、無線装置およびそれを用いたテレビジョンおよび自動車に関し、特に、受信信号の誤り率を低減可能な無線装置およびそれを用いたテレビジョンおよび自動車に関するものである。
従来、受信電波のフェージングを回避するために空間ダイバーシティが行なわれている。この空間ダイバーシティは、例えば、2本の給電素子と、スイッチとからなるアンテナにおいて、スイッチを2本の給電素子間で切換えることによって受信電波のフェージングを回避しようとするものである。
より具体的には、2本の給電素子間の素子間隔をdとし、2つの電波の到来角度をθとしたとき、2本の給電素子間における電波の位相差は、kdcosθ(k=2π/λ、λは電波の波長)によって表される。そして、一方の給電素子の位置において、等振幅、かつ、逆位相となる2つの電波が観測されるとき、この一方の給電素子の位置において2つの電波は、打ち消し合う(フェージング)。このとき、スイッチを一方の給電素子から他方の給電素子に切換えると、kdcosθだけ位相がずれるため、フェージングが回避される(非特許文献1)。
一方、送信データを変調するデジタル変調方式には、PSK(Phase Shift Keying)、ASK(Amplitude Shift Keying)およびQAM(Quadrature Amplitude Modulation)等がある。PSKは、送信データに対して搬送波の位相を離散的に変化させる変調方式であり、ASKは、送信データに対して搬送波の振幅を離散的に変化させる変調方式であり、更に、QAMは、搬送波の同相成分と直交成分とを独立に変調する変調方式である。
相澤 孝美,"電波伝搬ハンドブック",株式会社 リアライズ社,平成11年1月28日.
しかし、上述した各種のデジタル変調方式によって変調された送信データを受信する場合に従来の空間ダイバーシティを適用すると、受信信号においてシンボル誤りが発生するという問題がある。
まず、送信データがPSKにより変調された場合を想定すると、スイッチが一方の給電素子から他方の給電素子へ切換えられたとき、少なくともkdcosθ分の位相が急激に変化する。そうすると、位相の変化量がコンスタレーション上の検波面を超えるだけ変化すると、1〜2シンボルの誤りが発生する。PSKでは、搬送波抽出の際に絶対的な位相を検知することが困難であるため、送信データを位相の変化に対応させる差動符号化が用いられ、差動符号化においては、1シンボルの誤りが発生すると、次のシンボルも誤る可能性が高いからである。
次に、送信データがBPSK(Binary Phase Shift Keying)またはQPSK(Quaternary Phase Shift Keying)によって変調された場合には、搬送波を抽出しない遅延検波が用いられることもある。そして、この遅延検波が用いられた場合も、1タイムスロット内に位相が急激に変化すると、1シンボル(1ビット)の誤りが発生する。
引続いて、送信データがASKによって変調された場合、復調には位相情報を必要としないが、位相が急激に変化した後のバンドパスフィルタ通過波形が1〜2シンボルくびれる。従って、受信データを正しく2値化できない。
最後に、送信データがM−QAMによって変調された場合、M−QAMは、その原理がPSK/ASKの組合せであるため、同様に1〜2シンボルの誤りが発生する。
このように、各種のデジタル変調方式によって変調された送信データを受信する場合にスイッチによりアンテナを切換える空間ダイバーシティを適用すると、受信信号においてシンボル誤りが発生するという問題がある。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、受信信号のシンボル誤りの発生を抑制して信号を受信可能な無線装置を提供することである。
また、この発明の別の目的は、受信信号のシンボル誤りの発生を抑制して信号を受信可能な無線装置を備えたテレビジョンを提供することである。
更に、この発明の別の目的は、受信信号のシンボル誤りの発生を抑制して信号を受信可能な無線装置を備えた自動車を提供することである。
この発明によれば、無線装置は、アレーアンテナと、指向性切換手段と、特性検出手段とを備える。アレーアンテナは、1本の給電素子とM(Mは複数)本の無給電素子とからなる。指向性切換手段は、M本の無給電素子に装荷されたM個の可変インピーダンス素子のインピーダンスセットを切換えてアレーアンテナの指向性を変える。特性検出手段は、アレーアンテナによって受信され、かつ、デジタル変調された受信信号の受信信号特性を検出する。そして、指向性切換手段は、特性検出手段によって検出された受信信号特性が基準特性よりも低下すると、受信信号の1シンボル周期以上の時間長を用いて受信信号特性が基準特性以上になるようにインピーダンスセットを切換える。
好ましくは、指向性切換手段は、受信信号特性が基準特性よりも低下すると、1シンボル周期以上の時間長を用いてインピーダンスセットを受信信号特性が基準特性よりも低下したときの第1のインピーダンスセットから受信信号特性が基準特性以上になる第2のインピーダンスセットに切換える。
好ましくは、M本の無給電素子は、2本の無給電素子からなる。受信信号特性が基準特性以上になる前記アレーアンテナの指向性は、第1および第2の指向性からなる。指向性切換手段は、第1のインピーダンスセットをM個の可変インピーダンス素子に供給したときのアレーアンテナの指向性が第1の指向性であるとき、アレーアンテナの指向性が第2の指向性になるように1シンボル周期以上の時間長を用いて第2のインピーダンスセットをM個の可変インピーダンス素子に供給し、第1のインピーダンスセットをM個の可変インピーダンス素子に供給したときのアレーアンテナの指向性が第2の指向性であるとき、アレーアンテナの指向性が第1の指向性になるように1シンボル周期以上の時間長を用いて第1のインピーダンスセットをM個の可変インピーダンス素子に供給する。
好ましくは、指向性切換手段は、インピーダンスセットを第1のインピーダンスセットから第2のインピーダンスセットへ連続的に切換える。
好ましくは、指向性切換手段は、受信信号特性が基準特性よりも低下すると、インピーダンスセットを受信信号特性が基準特性よりも低下したときの第1のインピーダンスセットから複数のインピーダンスセットに順次切換え、受信信号特性が基準特性以上になる第2のインピーダンスセットに第1のインピーダンスセットが切換えられると、インピーダンスセットの切換えを停止する。そして、1つのインピーダンスセットから他のインピーダンスセットへの切換時間長は、1シンボル周期以上の時間長である。
好ましくは、指向性切換手段は、インピーダンスセットを1つのインピーダンスセットから他のインピーダンスセットへ連続的に切換える。
好ましくは、特性検出手段は、受信信号特性として受信信号の受信信号強度または受信電力対雑音比を検出する。指向性切換手段は、特性検出手段によって検出された受信信号強度または受信電力対雑音比がしきい値よりも低下すると、1シンボル周期以上の時間長を用いてインピーダンスセットを切換える。
好ましくは、可変インピーダンス素子は、可変容量素子である。そして、インピーダンスセットは、リアクタンスセットである。
また、この発明によれば、テレビジョンは、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の無線装置を搭載したテレビジョンである。
更に、この発明によれば、道路交通システムは、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の無線装置を搭載した自動車である。
この発明による無線装置においては、受信信号の受信信号特性が基準特性よりも低下すると、受信信号の1シンボル周期以上の時間長を用いて受信信号特性が基準特性以上になるようにアレーアンテナの指向性が切換えられ、その切換えられた指向性で受信信号が受信される。
従って、この発明によれば、ダイバーシティの切換時のシンボル誤りの発生を抑制して受信信号を受信できる。
また、この発明による無線装置を用いたテレビジョンでは、放送用の受信信号の受信信号特性が基準特性よりも低下すると、受信信号の1シンボル周期以上の時間長を用いて受信信号特性が基準特性以上になるようにアレーアンテナの指向性が切換えられ、その切換えられた指向性で受信信号が受信される。
従って、この発明によれば、シンボル誤りの発生を抑制して放送用の受信信号を受信できる。
更に、この発明による無線装置を用いた自動車においては、例えば、料金所からの受信信号の受信信号特性が基準特性よりも低下すると、受信信号の1シンボル周期以上の時間長を用いて受信信号特性が基準特性以上になるようにアレーアンテナの指向性を切換え、その切換えた指向性で受信信号を受信する。
従って、この発明によれば、シンボル誤りの発生を抑制して料金所からの信号を受信でき、料金の支払いを正確に行なうことができる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による無線装置の概略図である。実施の形態1による無線装置100は、アレーアンテナ10と、特性検出手段20と、指向性切換手段30とを備える。
アレーアンテナ10は、アンテナ素子1〜3と、バラクタダイオード4,5とを含む。アンテナ素子1〜3は、所定の間隔が相互に略平行に配置される。そして、アンテナ素子1,2は、アンテナ素子3を中心にして対称になるように配置される。
アンテナ素子1,2は、無給電素子であり、アンテナ素子3は、給電素子である。バラクタダイオード4は、アンテナ素子1と接地ノードGNDとの間に接続され、バラクタダイオード5は、アンテナ素子2と接地ノードGNDとの間に接続される。これにより、無給電素子であるアンテナ素子1,2には、可変容量素子であるバラクタダイオード4,5が装荷される。
特性検出手段20は、アレーアンテナ10のアンテナ素子3から受信電波を受け、その受信電波の受信電力対雑音比(SN比)を検出する。そして、特性検出手段20は、その検出したSN比を基準値と比較し、SN比が基準値以上であるとき、保持信号HLDを生成して指向性切換手段30へ出力し、SN比が基準値よりも小さいとき、切換信号EXCを生成して指向性切換手段30へ出力する。
指向性切換手段30は、制御電圧CLV1,CLV2をそれぞれバラクタダイオード4,5に印加し、アレーアンテナ10の指向性を制御する。そして、指向性切換手段30は、保持信号HLDに応じて、制御電圧CLV1,CLV2の電圧値を保持し、切換信号EXCに応じて、制御電圧CLV1,CLV2の電圧値を後述する方法によって切換える。
図2は、2つのバラクタダイオード4,5に印加する制御電圧CLV1,CLV2を切換える方法を説明するための概念図である。図2において、信号SGLは、BPSKによって変調された信号である。
タイミングt1以前、制御電圧CLV1は、20Vに設定され、制御電圧CLV2は、0Vに設定されている。そして、タイミングt1でSN比が基準値よりも小さくなると、制御電圧CLV1は、タイミングt1からタイミングt2までの間に20Vから0Vへ直線的に切換えられ、制御電圧CLV2は、タイミングt1からタイミングt2までの間に0Vから20Vへ直線的に切換えられる。
そして、タイミングt1からタイミングt2までの期間は、信号SGLの数シンボルに相当する。従って、制御電圧CLV1,CLV2は、数シンボルにわたってゆっくりと切換えられる。
図3は、図1に示すアレーアンテナ10における指向性の切換えを説明するための概念図である。タイミングt1以前、制御電圧CLV1は、20Vに設定され、制御電圧CLV2は、0Vに設定されているので、バラクタダイオード4は開放され、その容量は小さくなり(リアクタンス値は大きくなる)、バラクタダイオード5は、短絡され、その容量は大きくなる(リアクタンス値は小さくなる)。
その結果、アンテナ素子1は、電気長が長くなって反射器として働き、アンテナ素子2は、電気長が短くなって導波器として働く。そして、アンテナ素子3に給電され、アンテナ素子3が励振すると、アンテナ素子3からアンテナ素子2の方向に指向性DIR1を有するビームBM1が形成される。
一方、タイミングt2以降、制御電圧CLV1は、0Vに設定され、制御電圧CLV2は、20Vに設定されるので、バラクタダイオード4は、短絡され、その容量は大きくなり(リアクタンス値は小さくなる)、バラクタダイオード5は、開放され、その容量は小さくなる(リアクタンス値は大きくなる)。
その結果、アンテナ素子1は、電気長が短くなって導波器として働き、アンテナ素子2は、電気長が長くなって反射器として働く。そして、アンテナ素子3に給電され、アンテナ素子3が励振すると、アンテナ素子3からアンテナ素子1の方向に指向性DIR2を有するビームBM2が形成される。
タイミングt1からタイミングt2までの間、制御電圧CLV1は、20Vから0Vへ直線的に切換えられ、制御電圧CLV2は、0Vから20Vへ直線的に切換えられる。この間、アレーアンテナ10に形成されるビームは、ビームBM1とビームBM2との間に指向性を有するビームである。即ち、指向性DIR1を0度の方向とすると、指向性DIR2は、180度の方向となるので、タイミングt1からタイミングt2までの間、ビームは、0度から180度の方向に指向性を有するビームが形成される。
指向性切換手段30は、特性検出手段20から切換信号EXCを受けると、図2に示す曲線k1に従って制御電圧CLV1を切換え、曲線k2に従って制御電圧CLV2を切換える。そして、タイミングt1からタイミングt2までの間、指向性切換手段20は、次の方法によって決定した変化割合で制御電圧CLV1,CLV2を切換える。
指向性切換手段30は、コンスタレーション上において、最小の信号空間距離にある2点間において指向性を切換えた場合に、検波面を横切ってしまうだけの位相変化を1タイムスロット中に発生しないときの最大の位相変化量を予め測定して保持している。
より具体的には、指向性切換手段30は、1タイムスロットを設定し、その1タイムスロットにおける変化量を各種変化させて制御電圧CLV1,CLV2を変え、シンボル誤りが発生するか否かを判定する。そして、指向性切換手段30は、1タイムスロット中にシンボル誤りが発生しないときの最大の位相変化量を求める。制御電圧CLV1,CLV2を変化させることは、上述したようにアレーアンテナ10の指向性を変えることに相当し、アレーアンテナ10の指向性が変われば、アレーアンテナ10により受信される受信信号の位相が変わる。従って、1タイムスロットにおける制御電圧CLV1,CLV2の変化量を変えることによって、シンボル誤りが発生しない最大の位相変化量を求めることができる。
そして、指向性切換手段30は、最大の位相変化量を求めると、その求めた最大の位相変化量に基づいて単位時間当たりの制御電圧CLV1,CLV2の変化量を求める。より具体的には、1タイムスロットをTsrtとし、最大の位相変化量Δθmaxが得られたときの制御電圧CLV1,CLV2の変化量をΔVCLとしたとき、指向性切換手段30は、ΔVCL/Tsrtを演算することによって、単位時間当たりの制御電圧CLV1,CLV2の変化量を求める。つまり、ΔVCL/Tsrtを演算することにより、図2に示す曲線k1,k2の傾きを求める。
このように、指向性切換手段30は、SN比が基準値よりも小さくなると、受信信号にシンボル誤りが発生せず、かつ、最大の割合で制御電圧CLV1,CLV2を切換える。
アレーアンテナ10において、指向性を切換えた場合にシンボル誤りが発生し難い理由は、次のとおりである。アレーアンテナ10においては、指向性を切換える場合、給電素子であるアンテナ素子3は、受信回路(特性検出手段20)と接続された状態が保持されので、受信信号は、受信回路によって受信し続けられる。また、アレーアンテナ10の指向性が切換えられると、受信信号の振幅および位相が変化する。従って、受信回路は、アレーアンテナ10の指向性が指向性DIR1と指向性DIR2との間で切換わる途中でも受信信号を受信でき、受信信号の振幅および位相の変化を検出し続けることができる。
その結果、アレーアンテナ10の指向性の切換の前後において、受信回路によって検出された受信信号の振幅および位相が急激に変化することが少なくなるからである。
無線装置100の動作について説明する。指向性切換手段30は、[CLV1,CLV2]=[20V,0V]からなる制御電圧CLV1,CLV2をそれぞれバラクタダイオード4,5へ供給する。そうすると、アレーアンテナ10は、指向性DIR1を有するビームBM1を形成する。
電波が指向性DIR1の方向から無線装置100に入射している場合を想定すると、アンテナ素子3は、アレーアンテナ10に入射する電波を受信し、その受信した電波を特性検出手段20へ出力する。そして、特性検出手段20は、アンテナ素子3から受けた電波のSN比を検出し、その検出したSN比が基準値以上であるか否かを判定する。
この場合、ビームBM1は、電波の入射方向を向いているので、SN比は、基準値以上になる。従って、特定検出手段20は、SN比が基準値以上であると判定し、保持信号HLDを生成して指向性切換手段30へ出力する。
指向性切換手段30は、保持信号HLDに応じて、制御電圧CLV1,CLV2の電圧値を[CLV1,CLV2]=[20V,0V]に保持する。これにより、無線装置100は、入射する電波を基準値以上のSN比で受信し続ける。
アレーアンテナ10に入射する電波の方向が指向性DIR1の方向から指向性DIR2の方向へ変わると、アンテナ素子3が受信した電波のSN比は、基準値よりも低下する。そうすると、特性検出手段20は、SN比が基準値よりも低下したと判定し、切換信号EXCを生成して指向性切換手段30へ出力する。
指向性切換手段30は、切換信号EXCに応じて、制御電圧CLV1,CLV2の電圧値を図2に示す曲線k1,k2に従って[20V,0V]から[0V,20V]へ切換えてそれぞれバラクタダイオード4,5へ供給する。
そうすると、アレーアンテナ10は、指向性DIR2を有するビームBM2を形成する。そして、アンテナ素子3は、アレーアンテナ10に入射する電波を受信し、その受信した電波を特性検出手段20へ出力する。
特性検出手段20は、アンテナ素子3から受けた電波のSN比を検出し、その検出したSN比が基準値以上であるか否かを判定する。そして、特性検出手段20は、SN比が基準値以上であると判定し、保持信号HLDを生成して指向性切換手段30へ出力する。指向性切換手段30は、保持信号HLDに応じて、制御電圧CLV1,CLV2の電圧値を[CLV1,CLV2]=[0V,20V]に保持する。これにより、無線装置100は、入射する電波を基準値以上のSN比で受信し続ける。
このように、無線装置100は、受信した電波のSN比が基準値以上になるように、アレーアンテナ10の指向性をゆっくりと切換える。従って、シンボル誤りの発生を抑制して受信信号を受信できる。
図4は、図1に示すアレーアンテナ10における指向性の切換えを説明するための他の概念図である。上記においては、アレーアンテナ10は、電波を受信する指向性として指向性DIR1と指向性DIR2との2つの指向性を使用すると説明したが、この発明においては、これに限らず、電波を受信する指向性として図4に示す指向性DIR1〜DIR4を用いてもよい。指向性DIR3,DIR4は、指向性DIR1と指向性DIR2との間に存在する指向性である。
指向性DIR1を有するビームBM1は、制御電圧CLV1,CLV2が[CLV1,CLV2]=[20V,0V]の時に実現され、指向性DIR2を有するビームBM2は、制御電圧CLV1,CLV2が[CLV1,CLV2]=[0V,20V]の時に実現され、指向性DIR3を有するビームBM3は、制御電圧CLV1,CLV2が[CLV1,CLV2]=[20V,10V]の時に実現され、指向性DIR4を有するビームBM4は、制御電圧CLV1,CLV2が[CLV1,CLV2]=[10V,20V]の時に実現される。
そして、受信電波のSN比が基準値よりも低下すると、アレーアンテナ10の指向性が指向性DIR1〜DIR4の間で連続的に変えられ、SN比が基準値以上になると、その時の指向性が保持される。例えば、指向性DIR2を有するビームBM2によって電波を受信しているときにSN比が基準値よりも低下したとき、アレーアンテナ10の指向性が指向性DIR4,DIR3,DIR1へ順次変えられるように制御され、指向性DIR3のとき、SN比が基準値以上になると、指向性DIR3が保持される。
そして、アレーアンテナ10の指向性を指向性DIR2から指向性DIR4,DIR3,DIR1へ順次変えるとき、指向性DIR2から指向性DIR4への切換え、指向性DIR4から指向性DIR3への切換え、および指向性DIR3から指向性DIR1への切換えの各々が、図2に示すタイミングt1からタイミングt2の期間(数シンボル)にわたってゆっくり行なわれる。つまり、制御電圧CLV1,CLV2の[0V,20V]から[10V,20V]への切換え、[10V,20V]から[20V,10V]への切換え、および[20V,10V]から[20V,0V]への切換えの各々が数シンボルにわたって直線的に行なわれる。これにより、シンボル誤りの発生を抑制して受信信号を受信できる。
なお、電波を受信する指向性は、4つの指向性DIR1〜DIR4に限らず、それ以外の数であってもよい。この場合にも、図4において説明したように、SN比が基準値以上になるように指向性が切換えられ、SN比が基準値以上になったときの指向性が保持される。
また、上記においては、制御電圧CLV1,CLV2は、タイミングt1からタイミングt2までの間、直線的に変えられると説明したが、この発明においては、これに限られず、制御電圧CLV1,CLV2は、タイミングt1からタイミングt2までの間、指数関数的に変えられてもよく、階段的に変えられてもよい。
[実施の形態2]
図5は、実施の形態2による無線装置の概略図である。実施の形態2による無線装置100Aは、図1に示す無線装置100のアレーアンテナ10をアレーアンテナ10Aに代え、指向性切換手段30を指向性切換手段30Aに代えたものであり、その他は、無線装置100と同じである。
アレーアンテナ10Aは、アンテナ素子11〜17と、バラクタダイオード21〜26とを含む。アンテナ素子11〜17は、x軸、y軸およびz軸からなるxyz直交座標におけるz軸に沿ってx−y平面(所定平面)に配置される。
図6は、図5に示すx−y平面におけるアンテナ素子11〜17の平面配置図である。アンテナ素子11〜17は、アンテナ素子17を中心にして円形に配置される。そして、アンテナ素子11〜16は、アンテナ素子17から半径λ/4(λ:受信電波の波長)の位置に等間隔に配置される。
アンテナ素子11〜16の各々は、無給電素子であり、アンテナ素子17は、給電素子である。特性検出手段20は、アンテナ素子17(給電素子)に接続される。バラクタダイオード21〜26は、それぞれ、アンテナ素子11〜16と接地ノードとの間に接続される。これによって、無給電素子であるアンテナ素子11〜16には、可変容量素子であるバラクタダイオード21〜26がそれぞれ装荷される(図5参照)。
このように、アレーアンテナ10Aは、1本の給電素子(アンテナ素子17)と、6本の無給電素子(アンテナ素子11〜16)とからなる7本のアンテナ素子が給電素子を中心にして円形に配列された構造からなり、受信信号を1本の給電素子(アンテナ素子17)から出力する。
指向性切換手段30Aは、バラクタダイオード21〜26にそれぞれ制御電圧CVL11〜CVL16を供給し、アレーアンテナ10Aの指向性を切換える。バラクタダイオード21〜26は、それぞれ、制御電圧CVL11〜CVL16によって容量(リアクタンス値)が変化する。指向性切換手段30Aは、各バラクタダイオード11〜16におけるリアクタンス値が“hi”(最大値)または“lo”(最小値)になるように各制御電圧CVL1〜CVL6の電圧値を決定し、制御電圧CVL1〜CVL6をそれぞれバラクタダイオード21〜26へ供給する。
この場合、指向性切換手段30Aは、バラクタダイオード21〜26におけるリアクタンス値xm1〜xm6のリアクタンスセットxが表1に示すように変化するように制御電圧CVL1〜CVL6をそれぞれバラクタダイオード21〜26へ供給する。
Figure 2006101439
リアクタンス値xm1が“lo”であり、リアクタンス値xm2〜xm6が“hi”であるとき(m=1)、アレーアンテナ10Aは、0度の方向に指向性があるビームBM11を形成する。なお、アンテナ素子17からアンテナ素子11への方向を0度の方向とする(図6参照)。
また、リアクタンス値xm2が“lo”であり、リアクタンス値xm1,xm3〜xm6が“hi”であるとき(m=2)、アレーアンテナ10Aは、60度の方向に指向性があるビームBM12を形成する。
以下、同様にして、各リアクタンス値xm3〜xm6が“lo”であり、それ以外のリアクタンス値が“hi”であるとき(m=3〜6)、アレーアンテナ10Aは、それぞれ、120度、180度、240度および300度の方向に指向性があるビームBM13〜BM16を形成する(図6参照)。
このように、指向性切換手段30Aは、無給電素子であるアンテナ素子11〜16に装荷されたバラクタダイオード21〜26のリアクタンス値xm1〜xm6を変えることによってアレーアンテナ10Aの指向性を切換える。
そして、指向性切換手段30Aは、リアクタンス値を”hi”に設定する場合、20Vの制御電圧CLV11〜CLV16をそれぞれバラクタダイオード21〜26へ供給し、リアクタンス値を”lo”に設定する場合、0Vの制御電圧CLV11〜CLV16をそれぞれバラクタダイオード21〜26へ供給する。
従って、指向性切換手段30Aは、指向性DIR11を有するビームBM11をアレーアンテナ10Aに形成する場合、[CLV11,CLV12,CLV12,CLV14,CLV15,CLV16]=[0V,20V,20V,20V,20V,20V]の制御電圧CLV11〜CLV16をそれぞれバラクタダイオード21〜26へ供給する。また、指向性切換手段30Aは、指向性DIR12を有するビームBM12をアレーアンテナ10Aに形成する場合、[CLV11,CLV12,CLV12,CLV14,CLV15,CLV16]=[20V,0V,20V,20V,20V,20V]の制御電圧CLV11〜CLV16をそれぞれバラクタダイオード21〜26へ供給する。以下、同様にして、指向性切換手段30Aは、指向性DIR13〜DIR16をそれぞれ有するビームBM13〜BM16をアレーアンテナ10Aに形成する場合、[CLV11,CLV12,CLV12,CLV14,CLV15,CLV16]=[20V,20V,0V,20V,20V,20V],[20V,20V,20V,0V,20V,20V],[20V,20V,20V,20V,0V,20V],[20V,20V,20V,20V,20V,0V]の制御電圧CLV11〜CLV16をそれぞれバラクタダイオード21〜26へ供給する。
指向性切換手段30Aは、特性検出手段20から切換信号EXCを受けると、特性検出手段20から保持信号HLDを受けるまで、アレーアンテナ10Aの指向性を他の指向性に順次切換える。例えば、指向性切換手段30Aは、アレーアンテナ10Aの指向性を指向性DIR11に設定している場合に特性検出手段20から切換信号EXCを受けると、特性検出手段20から保持信号HLDを受けるまでアレーアンテナ10Aの指向性を指向性DIR12→指向性DIR13→指向性DIR14→指向性DIR15→指向性DIR16に順次切換える。
より具体的には、指向性切換手段30Aは、特性検出手段20から保持信号HLDを受けるまで、制御電圧CLV11〜CLV16を[0V,20V,20V,20V,20V,20V]から[20V,0V,20V,20V,20V,20V],[20V,20V,0V,20V,20V,20V],[20V,20V,20V,0V,20V,20V],[20V,20V,20V,20V,0V,20V],[20V,20V,20V,20V,20V,0V]へ順次切換える。
図7は、実施の形態2における制御電圧CLV11〜CLV16の切換えを示す概念図である。指向性切換手段30Aは、制御電圧CLV11〜CLV16の[0V,20V,20V,20V,20V,20V]から[20V,0V,20V,20V,20V,20V]への切換えを図7に示すタイミングt1からタイミングt2までの期間(数シンボル)にわたってゆっくりと行なう。制御電圧CLV11〜CLV16の他の切換えについても同様である。つまり、指向性切換手段30Aは、指向性DIR11→指向性DIR12への切換え、指向性DIR12→指向性DIR13への切換え、指向性DIR13→指向性DIR14への切換え、指向性DIR14→指向性DIR15への切換え、および指向性DIR15→指向性DIR16への切換えの各々をタイミングt1からタイミングt2までの期間を用いて行なう。
なお、指向性切換手段30Aは、実施の形態1における指向性切換手段30と同じように、ΔVCL/Tsrtを演算することによって、単位時間当たりの制御電圧CLV11〜CLV16の変化量を求め、その求めた制御電圧CLV11〜CLV16の変化量に基づいて、制御電圧CLV11〜CLV16をタイミングt1からタイミングt2までの間で所定量だけ変化させる。
そして、指向性切換手段30Aは、特性検出手段20から保持信号HLDを受けると、保持信号HLDを受けたときの指向性にアレーアンテナ10Aの指向性を保持する。
無線装置100Aにおける動作について説明する。アレーアンテナ10Aは、指向性DIR11を有するビームBM11を形成して電波を受信し、その受信した電波をアンテナ素子17から特性検出手段20へ出力する。
特性検出手段20は、アレーアンテナ10Aからの電波のSN比を検出し、その検出したSN比が基準値以上であるか否かを判定する。そして、SN比が基準値以上であるとき、特性検出手段20は、保持信号HLDを生成して指向性切換手段30Aへ出力する。指向性切換手段30Aは、保持信号HLDに応じて制御電圧CLV11〜CLV16の電圧値を保持し、アレーアンテナ10Aの指向性を指向性DIR11に保持する。
一方、SN比が基準値よりも低いとき、特性検出手段20は、切換信号EXCを生成して指向性切換手段30Aへ出力する。指向性切換手段30Aは、切換信号EXCに応じて、上述した方法によってアレーアンテナ10Aの指向性を指向性DIR11から指向性DIR12〜DIR16へ順次切換える。
そして、アレーアンテナ10Aの指向性が指向性DIR14に設定されたときに、SN比が基準値以上になると、特性検出手段20は、保持信号HLDを生成して指向性切換手段30Aへ出力する。そして、指向性切換手段30Aは、保持信号HLDに応じて、制御電圧CLV11〜CLV16の電圧値を[20V,20V,20V,0V,20V,20V]に保持する。これにより、アレーアンテナ10Aは、指向性DIR14で電波を受信し続ける。
このように、無線装置100Aは、SN比が基準値よりも低下すると、SN比が基準値以上になるようにアレーアンテナ10Aの指向性をゆっくりと切換える。その結果、無線装置100Aは、シンボル誤りの発生を抑制して受信信号を受信できる。
なお、電波を受信する指向性は、6つの指向性DIR11〜DIR16に限らず、それ以外の数であってもよい。この場合にも、上述したように、SN比が基準値以上になるように指向性が切換えられ、SN比が基準値以上になったときの指向性が保持される。
また、上記においては、制御電圧CLV11〜CLV16は、タイミングt1からタイミングt2までの間、直線的に変えられると説明したが、この発明においては、これに限られず、制御電圧CLV11〜CLV16は、タイミングt1からタイミングt2までの間、指数関数的に変えられてもよく、階段的に変えられてもよい。
実施の形態1,2においては、アレーアンテナ10,10Aが受信した受信信号の受信信号特性としてSN比を用いたが、この発明においては、これに限らず、受信信号特性は、データを復調したときのデータ誤り率、または受信電力の強度である受信信号強度等であってもよい。
従って、この発明による無線装置は、受信信号特性が基準特性よりも低下したとき、受信信号特性が基準特性以上になるように、その指向性を切換えるものであればよい。
また、実施の形態1,2においては、1つの指向性から他の指向性への切換期間(タイミングt1〜タイミングt2)は、数シンボルであると説明したが、この発明においては、これに限らず、1つの指向性から他の指向性への切換期間(タイミングt1〜タイミングt2)は、1シンボル(=信号の1シンボル周期)以上であればよい。
更に、この発明においては、アレーアンテナの無給電素子は、複数であればよい。無給電素子が複数であれば、少なくとも2つの指向性の間でアレーアンテナの指向性を切換可能であるからである。
更に、上述した実施の形態1,2においては、バラクタダイオード4,5;21〜26に印加する制御電圧CLV1,CLV2;CLV11〜CLV16の電圧値を変えることによりバラクタダイオード4,5;21〜26の容量(リアクタンス値)を変化させ、アレーアンテナ10,10Aの指向性を切換えたが、この発明においては、これに限らず、無給電素子であるアンテナ素子1,2(またはアンテナ素子11〜16)の抵抗Rを制御電圧CLV1,CLV2(またはCLV11〜CLV16)によって変え、アレーアンテナ10,10Aの指向性を切換えるものであっても良く、一般的には、無給電素子であるアンテナ素子1,2(またはアンテナ素子11〜16)のインピーダンスを制御電圧CLV1,CLV2(またはCLV11〜CLV16)によって変え、アレーアンテナ10,10Aの指向性を切換えるものであればよい。この場合、アンテナ素子1,2(またはアンテナ素子11〜16)には、可変インピーダンス素子が装荷される。従って、指向性切換手段30(または30A)は、可変インピーダンス素子に制御電圧CLV1,CLV2(またはCLV11〜CLV16)を供給する。
そして、制御電圧CLV1,CLV2またはCLV11〜CLV16は、[インピーダンスセット]を構成する。
更に、無線装置100,100Aは、高速道路の料金所における料金の自動支払いを実現する道路交通システムとしてのDSRC(Dedicated Short Range Communication)に用いられる。
DSRCにおいては、無線装置100,100Aは、自動車に搭載され、無線装置100,100Aを搭載した自動車は、料金所に近づくと料金所からの信号をシンボル誤りの発生を抑制して受信し、料金を支払う。従って、この発明による自動車は、無線装置100または100Aを搭載した自動車である。
更に、無線装置100,100Aは、放送用の電波を受信することに適している。従って、無線装置100,100Aは、テレビジョンに搭載され、上述した動作に従って、シンボル誤りの発生を抑制して放送用の電波を受信する。従って、この発明によるテレビジョンは、無線装置100または100Aを搭載したテレビジョンである。
更に、上記においては、BPSKによってデジタル変調された信号を受信する場合について説明したが、この発明においては、これに限られず、ASKおよびQAM等によってデジタル変調された信号を受信する場合も含まれる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、受信信号のシンボル誤りの発生を抑制して信号を受信可能な無線装置に適用される。また、この発明は、受信信号のシンボル誤りの発生を抑制して信号を受信可能な無線装置を備えたテレビジョンに適用される。更に、この発明は、受信信号のシンボル誤りの発生を抑制して信号を受信可能な無線装置を備えた自動車に適用される。
この発明の実施の形態1による無線装置の概略図である。 2つのバラクタダイオードに印加する制御電圧を切換える方法を説明するための概念図である。 図1に示すアレーアンテナにおける指向性の切換えを説明するための概念図である。 図1に示すアレーアンテナにおける指向性の切換えを説明するための他の概念図である。 実施の形態2による無線装置の概略図である。 図5に示すx−y平面におけるアンテナ素子の平面配置図である。 実施の形態2における制御電圧の切換えを示す概念図である。
符号の説明
1〜3,11〜17 アンテナ素子、4,5,21〜26 バラクタダイオード、10,10A アレーアンテナ、20 特性検出手段、30,30A 指向性切換手段、100,100A 無線装置。

Claims (10)

  1. 1本の給電素子とM(Mは複数)本の無給電素子とからなるアレーアンテナと、
    前記M本の無給電素子に装荷されたM個の可変インピーダンス素子のインピーダンスセットを切換えて前記アレーアンテナの指向性を変える指向性切換手段と、
    前記アレーアンテナによって受信され、かつ、デジタル変調された受信信号の受信信号特性を検出する特性検出手段とを備え、
    前記指向性切換手段は、前記特性検出手段によって検出された受信信号特性が基準特性よりも低下すると、前記受信信号の1シンボル周期以上の時間長を用いて前記受信信号特性が前記基準特性以上になるように前記インピーダンスセットを切換える、無線装置。
  2. 前記指向性切換手段は、前記受信信号特性が前記基準特性よりも低下すると、前記1シンボル周期以上の時間長を用いて前記インピーダンスセットを前記受信信号特性が前記基準特性よりも低下したときの第1のインピーダンスセットから前記受信信号特性が前記基準特性以上になる第2のインピーダンスセットに切換える、請求項1に記載の無線装置。
  3. 前記M本の無給電素子は、2本の無給電素子からなり、
    前記受信信号特性が前記基準特性以上になる前記アレーアンテナの指向性は、第1および第2の指向性からなり、
    前記指向性切換手段は、前記第1のインピーダンスセットを前記M個の可変インピーダンス素子に供給したときの前記アレーアンテナの指向性が前記第1の指向性であるとき、前記アレーアンテナの指向性が前記第2の指向性になるように前記1シンボル周期以上の時間長を用いて前記第2のインピーダンスセットを前記M個の可変インピーダンス素子に供給し、前記第1のインピーダンスセットを前記M個の可変インピーダンス素子に供給したときの前記アレーアンテナの指向性が前記第2の指向性であるとき、前記アレーアンテナの指向性が前記第1の指向性になるように前記1シンボル周期以上の時間長を用いて前記第1のインピーダンスセットを前記M個の可変インピーダンス素子に供給する、請求項2に記載の無線装置。
  4. 前記指向性切換手段は、前記インピーダンスセットを前記第1のインピーダンスセットから前記第2のインピーダンスセットへ連続的に切換える、請求項2または請求項3に記載の無線装置。
  5. 前記指向性切換手段は、前記受信信号特性が前記基準特性よりも低下すると、前記インピーダンスセットを前記受信信号特性が前記基準特性よりも低下したときの第1のインピーダンスセットから複数のインピーダンスセットに順次切換え、前記受信信号特性が前記基準特性以上になる第2のインピーダンスセットに前記第1のインピーダンスセットが切換えられると、前記インピーダンスセットの切換えを停止し、
    1つのインピーダンスセットから他のインピーダンスセットへの切換時間長は、前記1シンボル周期以上の時間長である、請求項1に記載の無線装置。
  6. 前記指向性切換手段は、前記インピーダンスセットを前記1つのインピーダンスセットから前記他のインピーダンスセットへ連続的に切換える、請求項5に記載の無線装置。
  7. 前記特性検出手段は、前記受信信号特性として前記受信信号の受信信号強度または受信電力対雑音比を検出し、
    前記指向性切換手段は、前記特性検出手段によって検出された受信信号強度または受信電力対雑音比がしきい値よりも低下すると、前記1シンボル周期以上の時間長を用いて前記インピーダンスセットを切換える、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の無線装置。
  8. 前記可変インピーダンス素子は、可変容量素子であり、
    前記インピーダンスセットは、リアクタンスセットである、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の無線装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の無線装置を搭載したテレビジョン。
  10. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の無線装置を搭載した自動車。
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