JP2006101135A - 電圧制御発振回路およびそれを用いた半導体集積装置、無線通信装置 - Google Patents

電圧制御発振回路およびそれを用いた半導体集積装置、無線通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006101135A
JP2006101135A JP2004284159A JP2004284159A JP2006101135A JP 2006101135 A JP2006101135 A JP 2006101135A JP 2004284159 A JP2004284159 A JP 2004284159A JP 2004284159 A JP2004284159 A JP 2004284159A JP 2006101135 A JP2006101135 A JP 2006101135A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
variable capacitance
anode
voltage
diode
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004284159A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Shimizu
優 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2004284159A priority Critical patent/JP2006101135A/ja
Publication of JP2006101135A publication Critical patent/JP2006101135A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 安定した発振特性が得られる電圧制御発振回路およびそれを用いた半導体集積装置、無線通信装置を提供する。
【解決手段】 コイルLと、第1可変容量ダイオードD1のアノードが第1コンデンサC1を介してコイルLの一端aに接続され、第2可変容量ダイオードD2のアノードが第2コンデンサC2を介してコイルLの他端bに接続され、可変容量ダイオードD1、D2のカソードが共通接続された可変容量部11と、可変容量ダイオードD1のアノードにアノードが接続され、カソードが接地された第3pn接合ダイオードD3と、可変容量ダイオードD2のアノードにアノード接続され、カソードが接地された第4pn接合ダイオードD4とを具備している。
コイルLと可変容量ダイオードD1、D2で並列共振回路12を構成し、pn接合ダイオードD3、D4が並列共振回路12の共振ループの外に配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電圧制御発振回路に係り、特に安定した発振特性が得られ、集積化するのに最適な構造を備えた電圧制御発振回路およびそれを用いた半導体集積装置、無線通信装置に関する。
携帯電話に代表される移動体通信端末等の無線通信装置は、RF(無線周波)信号処理部に外部からの印加電圧により発振周波数が可変できる電圧制御発振回路(VCO:Voltage Controlled Oscillator)を有している。
電圧制御発振回路には周囲温度の変化に対して発振周波数が安定し、且つ低雑音で発振出力が安定していることが要求される。
従来、周囲温度の変化に対して発振周波数の安定化を図った電圧制御発振回路が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された電圧制御発振回路は、発振周波数制御電圧に対して逆方向バイアスとなるように発振周波数制御電圧が印加される可変容量ダイオードと、可変容量ダイオードと直列に、且つ発振周波数制御電圧に対して順方向バイアスとなるように接続され、可変容量ダイオードと温度変化に対する端子電圧の変化が等しい特性を備えたpn接合ダイオードとを有している。
即ち、可変容量ダイオードとpn接合ダイオードとの接続点には電源から抵抗を介して所要の直流正電圧が印加され、可変容量ダイオードとpn接合ダイオードとの直列回路の両端に発振周波数制御電圧が印加されている。
これにより、周囲温度の変動により可変容量ダイオードのキャパシタンスが変化しても、このキャパシタンスの変化を補償するようにpn接合ダイオードの端子電圧が変化するので、発振周波数の温度変動が抑制されている。
然しながら、特許文献1に開示された電圧制御発振回路は、可変容量ダイオードとpn接合ダイオードとの直列回路とコイルとが並列共振回路を構成しているので、pn接合ダイオードの直列抵抗成分によって共振回路のQ値の悪化を招く問題がある。
その結果、十分なQ値の並列共振回路が得られないので、電圧制御発振回路にノイズが発生し、位相雑音特性の良好な純度の高い発振特性が得られない恐れがある。
並列共振器のQ値とは、並列共振回路の共振周波数と半値帯域幅との比をいい、Q値が大きいほど純度の高い発振周波数スペクトルと十分な発振強度が得られる。
更に、可変容量ダイオードのキャパシタンスの可変範囲を確保するためには、可変容量ダイオードのキャパシタンスより十分大きなキャパタンスを有するpn接合ダイオードが必要である。
その結果、pn接合ダイオードの占有面積が可変容量ダイオードの占有面積より大きくなるので、電圧制御発振回路を1チップに集積する場合に、チップサイズが大きくなる問題がある。
特開平8−8643号公報(2頁、図1)
本発明は、安定した発振特性が得られる電圧制御発振回路およびそれを用いた半導体集積装置、無線通信装置を提供する。
上記目的を達成するために、本発明の一態様の電圧制御発振回路は、コイルと、第1可変容量ダイオードのアノードが第1コンデンサを介して前記コイルの一端に接続され、第2可変容量ダイオードのアノードが第2コンデンサを介して前記コイルの他端に接続され、前記第1および第2可変容量ダイオードのカソードが共通接続された可変容量部と、前記第1可変容量ダイオードのアノードにアノード接続され、カソードが接地された第3pn接合ダイオードと、前記第2可変容量ダイオードのアノードにアノード接続され、カソードが接地された第4pn接合ダイオードと、前記コイルの一端に一方の端子が接続され、前記コイルの他端に他方の端子が接続された増幅回路と、を有することを特徴としている。
本発明によれば、pn接合ダイオードを並列共振回路の共振ループの外に配置したので、pn接合ダイオードの直列抵抗成分による共振器のQ値の悪化がなく、pn接合ダイオードのキャパシタンスを可変容量ダイオードのキャパシタンスより小さくすることができる。
従って、十分なQ値を有する並列共振回路が得られるので、位相雑音特性の良好な純度の高い発振特性が得られる。その結果、小型で高精度な無線通信装置を提供することができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施例1に係る電圧制御発振回路を示す回路図である。
図1に示すように、本実施例の電圧制御発振回路10は、コイルLと可変容量部11とがコンデンサC1、C2を介して並列接続された並列共振回路12と、可変容量部11に接続された温度補償部13と、並列共振回路12とグランド間に接続された差動アンプ14と、並列共振回路12と定電流源16を介して電源Vcc間に接続された差動アンプ15とを有している。
可変容量部11は、第1および第2可変容量ダイオードD1、D2を有し、第2可変容量ダイオードD1のアノードA1は第1コンデンサC1を介してコイルLの一端aに接続され、第2可変容量ダイオードD2のアノードA2は第2コンデンサC2を介してコイルLの他端bに接続されている。
第1および第2可変容量ダイオードD1、D2のカソードK1、K2は入力端子Vinに共通接続され、第1および第2可変容量ダイオードD1、D2がそれぞれ逆方向バイアスとなるように発信周波数制御電圧Vctrlが印加される。発信周波数制御電圧Vctrlにより第1および第2可変容量ダイオードD1、D2のキャパシタンスが変化する。
これにより、コイルLと可変容量部11とを含み、温度補償部13を含まない並列共振回路12が構成されている。
第1および第2コンデンサC1、C2は、例えば誘電体膜を電極で挟んだコンデンサで、そのキャパシタンスは第1および第2可変容量ダイオードD1、D2のキャパンタンスより大きく、例えば十乃至百倍程度大きくすることができ、その直列抵抗成分は並列共振回路12の電力損失が無視できる程度に十分小さくすることができる。
従って、第1および第2可変容量ダイオードD1、D2のキャパンタンスの可変範囲が確保され、且つ十分なQ値を有する並列共振回路12を得ることが可能である。
温度補償部13は、第1および第2可変容量ダイオードD1、D2と温度変化に対する端子電圧の変化が等しい特性のpn接合を備えた第3および第4ダイオート(以下、これをpn接合ダイオードという)D3、D4を有し、第3および第4pn接合ダイオートD3,D4のアノードA3、A4は第1および第2可変容量ダイオードD1、D2のアノードA1、A2にそれぞれ接続され、第3および第4ダイオートD3,D4のカソードK3、K4はそれぞれ接地されている。
第1可変容量ダイオードD1のアノードA1と第3pn接合ダイオートD3のアノードA3の接続点は定電流源17を介して電源Vccに接続され、第2可変容量ダイオードD2のアノードA2と第4pn接合ダイオートD4のアノードA4の接続点は定電流源18を介して電源Vccに接続されている。
定電流源17、18により、第3および第4pn接合ダイオードD3、D4はそれぞれ順方向バイアスとなるようにバイアス電流Ibiasが供給されるので、第3および第4pn接合ダイオードD3、D4のアノードA3、A4と接地端の間にそれぞれバイアス電圧が生じる。
周囲温度が高くなると第1および第2可変容量ダイオードD1、D2のキャパシタンスが増加する。同時に、第3および第4pn接合ダイオードD3、D4のバイアス電圧は低下し、第1および第2可変容量ダイオードD1、D2の逆方向バイアス電圧が増加する。
これにより、第1および第2可変容量ダイオードD1、D2のキャパシタンスの増加分と逆方向バイアス電圧の増加によるキャパシタンスの減少分が互いに打ち消しあうので、キャパシタンスは一定になり発振周波数の変動が防止される。
第3および第4pn接合ダイオードD3、D4のキャパシタンスは、並列共振回路12を流れる高周波電流が接地端へバイパスされるのを防止するために、第1および第2可変容量ダイオードD1、D2のキャパシタンスより小さく、例えば十乃至百分の一程度小さく設定されている。
差動アンプ14は、ドレイン(第1電極)、ソース(第2電極)およびゲート(制御電極)を有する第1および第2のn型MOSトランジスタ(以下、単にトランジスタという)M1、M2を有し、第1トランジスタM1のドレインd1は第2トランジスタM2のゲートg2およびコイルLの一端aに接続され、第2トランジスタM2のドレインd2は第1トランジスタM1のゲートg1およびコイルLの他端bに接続され、第1および第2トランジスタM1,M2のソースs1、s2はそれぞれ接地されている。
差動アンプ15は、ドレイン(第1電極)、ソース(第2電極)およびゲート(制御電極)を有する第1および第2のp型MOSトランジスタM3、M4を有し、第3トランジスタM3のソースs3が第4トランジスタM4のゲートg4およびコイルLの一端aに接続され、第4トランジスタM4のソースs4が第3トランジスタM3のゲートg3およびコイルLの他端bに接続され、第3および第4トランジスタM3、M4のドレインd3、d4が定電流源16に共通接続されている。定電流源16からのバイアス電流により差動アンプ14、15が駆動される。
これにより、コイルLと可変容量部11とを有する並列共振回路12と正帰還用差動アンプ14、15とで発振回路が構成され、並列共振周波数で発振する。
入力端子Vinから発振周波数制御電圧Vctrlが入力されると、コイルLの一端aと他端bに接続された出力端子Vout1、Vout2から発振特性の安定した発振周波数Foscが外部に出力される。
図2乃至図3は電圧制御発振回路10が半導体基板上に集積された半導体集積装置を示す図で、図2はその平面図、図3はその断面図で、図3(a)は図2のA−A線に沿って切断し、矢印方向に眺めた断面図、図3(b)は図2のB−B線に沿って切断し、矢印方向に眺めた断面図である。
図2に示すように、半導体集積装置20は、ループ状のコイルLと、コンデンサC1、C2と、可変容量部11と、温度補償部13と、差動アンプ14、15とを有する電圧制御発振回路10が半導体基板、例えばp型シリコン基板21上に集積して形成されている。
可変容量部11と、温度補償部13と、差動アンプ14、15はp型シリコン基板21の同一平面上に配置されている。
第1および第2コンデンサC1、C2は可変容量部11、温度補償部13、差動アンプ14、15が配置された平面とは異なる平面上に、それぞれ可変容量部11の一方向の縁部を覆うように離間して対向配置されている。
可変容量部11は平行に配置されたストライプ状のアノード電極22、23と、アノード電極22、23を取り囲む方形状のカソード電極24とをそれぞれ複数有している。
同様に、温度補償部13は可変容量部11と分離絶縁されたストライプ状のアノード電極25、26と、アノード電極25、26を取り囲む方形状のカソード電極27とを有している。
図3に示すように、可変容量ダイオードD1、D2はp型シリコン基板21に形成されたn型ウェル28内形成され、pn接合ダイオードD3、D4はn型ウェル29内に形成されている。
n型ウェル28にはアノード電極22、23となるp+拡散領域と、カソード電極24となるn+拡散領域とが、n+/p+/p+/n+/・・・/n+となるように周期的に、それぞれ複数形成されている。
複数のアノード電極22が並列接続されてアノードA1を構成し、複数のアノード電極23が並列接続されてアノードA2を構成し、複数のカソード電極24が並列接続されてカソードK1、K2を構成している。
これにより、アノードA1とカソードK1を有し、キャパシタンスが10pF程度の可変第1可変容量ダイオードD1、およびアノードA2とカソードK2を有し、キャパシタンスが10pF程度の第2可変容量ダイオードD2がそれぞれ形成される。
n型ウェル29にはアノード電極25、26となるp+拡散領域と、カソード電極27となるn+拡散領域とが形成され、アノード電極25がアノードA3、アノード電極26がアノードA4、カソード電極27がカソードK3、K4となる。
これにより、アノードA3とカソードK3を有し、キャパシタンスが0.2pF程度の第3pn接合ダイオードD3、およびアノードA4とカソードK4を有し、キャパシタンスが0.2pF程度の第4pn接合ダイオードD4がそれぞれ形成される。
第1および第2コンデンサC1、C2はnウェル28上に、例えばシリコン酸化膜の絶縁膜31を介してAl(アルミ)電極32と、例えばシリコン窒化膜の誘電体膜33と、Al電極34とが積層され、キャパシタンスが20PF程度に形成されている。
電極32はビア35を介してアノード電極22に接続され、電極34はコイルLに接続されている。
誘電体膜33は特に限定されないが、第1および第2コンデンサC1、C2のキャパシタンスの大きさあるいは第1および第2コンデンサC1、C2の占有面積によっては、比誘電率が約9のシリコン窒化膜よりも更に比誘電率の大きな誘電体膜がより好ましい。
コイルLは絶縁膜31上にAl配線により、例えば線幅20μm程度、膜厚3μm程度、直径250μm程度、インダクタンス1.5nH程度のループ状に形成されている。
これにより、ループ状のコイルLと、第1および第2コンデンサC1、C2と、可変容量部11と、温度補償部13と、差動アンプ14、15とを同一チップ上に集積して形成することが可能である。
これにより、発振回路12のQ値は発振周波数Foscのスペクトルから従来の方法に比べて向上していることが認められ、位相雑音特性の良好な発振特性が得られた。
また、図4は電圧制御発振器10の発振周波数制御電圧Vctrlをパラメータとした発振周波数の温度依存性を示したもので、図中の実線a、cが本実施例による場合、破線b、dは比較として、温度補償部13を有しない場合の例である。
図から明らかなように、本実施例によれば発振周波数の温度係数は180KHz/℃であり、温度補償部13を有しない場合の温度計数800KHz/℃に比べて約1/4に低減している。
図5は、図1に示す電圧制御発振回路10を用いた無線通信装置の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、本実施例の無線通信装置40は、電波信号を送信または受信するアンテナ41と、アンテナ41が電波信号を送信するかまたは受信するかを選択する切り替え器42と、外部から入力された入力信号を処理した電波信号をアンテナ41に出力する信号送信手段43と、アンテナ41が受信した電波信号を処理して外部に出力する信号受信手段44とを有している。
信号送信手段43は、外部から入力された信号を処理する入力信号処理回路45と、電圧制御発信回路10からなる第1電圧制御発振回路46の出力信号に基づいて入力信号処理回路45の出力信号を変調する変調回路47と、変調回路47の出力信号を増幅してアンテナ41へ出力するパワーアンプ48とを有している。
信号受信手段44は、アンテナ41が受信した電波信号を増幅するローノイズアンプ49と、ローノイズアンプ49の出力と電圧制御発信回路10からなる第2電圧制御発振回路50の出力信号を混合して電波信号を復調するミキサー51と、復調された信号を処理して外部に出力する出力信号処理回路52とを有している。
これにより、外部からの入力信号、例えば音声/画像信号を所定の圧縮方式で圧縮してエンコードした信号の送信、あるいは受信された信号をデコードして元の音声/画像信号の再生をノイズによる誤動作等がなく、安定しておこなうことが可能である。
以上説明したように、本実施例によれば、温度補償部13の第3および第4pn接合ダイオードD3、D4を並列共振回路12の共振ループの外に配置したので、第3および第4pn接合ダイオードD3、D4の直列抵抗成分による共振器のQ値の悪化がなく、且つ第3および第4pn接合ダイオードD3、D4のキャパシタンスを第1および第2可変容量ダイオードD1、D2のキャパシタンスより小さくすることができる。
その結果、十分なQ値を有する並列共振回路12が得られるので、位相雑音特性の良好な発振特性が得られる。従って、小型で高精度な無線通信装置を提供することができる。
ここでは、正帰還増幅器として差動アンプ14、15の両方を用いた場合について説明したが、いずれか一方、好ましくは差動アンプ14だけであっても構わない。
また、トランジスタM1、M2、M3、M4として、MOSトランジスタ(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)を用いた場合について説明したが、コレクタ(第1電極)、エミッタ(第2電極)およびベース(制御電極)を有するバイポーラトランジスタであっても構わない。
更に、無線通信装置40は信号送信手段43と信号受信手段44の両方を有する場合について説明したが、いずれか一方だけであっても構わない。
図6は本発明の実施例2に係る電圧制御発振回路を示す回路図である。本実施例において、上記実施例1と同一の構成部分には同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。
本実施例が実施例1と異なる点は、第1および可変容量ダイオードD1、D2を逆向きに接続し、温度補償部63を可変容量部61と電源Vccとの間に接続したことにある。
即ち、本実施例の電圧制御発振回路60は、第1可変容量ダイオードD1のカソードK1が第1コンデンサC1を介してコイルLの一端aに接続され、第2可変容量ダイオードD2のカソードK2が第2コンデンサC2を介してコイルLの他端bに接続され、第1および第2可変容量ダイオードD1、D2のアノードA1、A2が入力端子Vinに接続された可変容量部61と、第3および第4pn接合ダイオードD3、D4のアノードA3、A4がそれぞれ電源Vccに接続され、カソードK3、K4が第1および第2可変容量ダイオードD1、D2のカソードK1、K2にそれぞれ接続された温度補償部63を有している。
第3および第4pn接合ダイオードD3、D4のカソードK3、K4と第1および第2可変容量ダイオードD1、D2のカソードK1、K2のそれぞれの接続点には、定電流源67、68がそれぞれ接続され、第3および第4pn接合ダイオードD3、D4の順方向にバイアス電流Ibiasを供給している。
これによれば、発振周波数制御電圧Vctrlと発振周波数Foscの関係が逆になり、発振周波数制御電圧Vctrlを増大すると発信周波数Foscが低下する特性を得ることが可能である。
以上説明したように、本実施例の電圧制御発振回路60は、第1および第2可変容量ダイオードD1、D2を逆向きに接続したので、安定した発振特性とともに発振周波数制御電圧Vctrlと発振周波数Foscの逆特性が得られ、電圧制御発振回路60を使用するPLL(Phase Locked Loop)回路の設計に自由度が増す利点がある。
上述した実施例においては、バイアス電流Ibiasにより第3および第4pn接合ダイオードD3、D4の端子間電圧を設定する場合について説明したが、図7に示すように、更に別のバイアス電圧を印加して端子間電圧を任意に設定できるようにしても構わない。
例えば、図7(a)に示すように、第3および第4pn接合ダイオードD3、D4のカソードK3、K4がバイアス電源70に接続されていてもよい。あるいは、図7(b)に示すように、第3および第4pn接合ダイオードD3、D4のアノードA3、A4がバイアス電源71に接続されていてもよい。
これによれば、周波数制御電圧Vctrlと発振周波数Foscとの関係をバイアス電圧分だけシフトできるので、電圧制御発振回路を使用する回路の設計に自由度が増す利点がある。
本発明の実施例1に係る電圧制御発振回路を示す回路図。 本発明の実施例1に係る電圧制御発振回路を示す平面図。 本発明の実施例1に係る電圧制御発振回路を示す断面図で、図3(a)は図2のA−A線に沿って切断し、矢印方向に眺めた断面図、図3(b)は図2のB−B線に沿って切断し、矢印方向に眺めた断面図。 本発明の実施例1に係る電圧制御発振回路の発振特性を示す図。 本発明の実施例1に係る電圧制御発振回路を有する無線通信装置を示すブロック図。 本発明の実施例2に係る電圧制御発振回路を示す回路図。 本発明の実施例に係る電圧制御発振回路の要部を示す回路図。
符号の説明
10、60 電圧制御発振回路
11、61 可変容量部
12 並列共振回路
13、63 温度補償部
14、15 差動アンプ
16、17、18、67、68 定電流源
20 半導体集積装置
21 p型シリコン基板
22、23、25、26 アノード電極
24、27 カソード電極
28、29 nウェル
31 絶縁膜
32、34 アルミ電極
35 ビア
40 無線通信装置
41 アンテナ
42 切り替え器
43 信号送信手段
44 信号受信手段
45 入力信号処理回路
46 第1電圧制御発振回路
47 変調回路
48 パワーアンプ
49 ローノイズアンプ
50 第2電圧制御発振回路
51 ミキサー
52 出力信号処理回路
70、71 バイアス電源
L コイル
C1、C2 コンデンサ
D1、D2 可変容量ダイオード
D3、D4 pn接合ダイオード
M1、M2 n型MOSトランジスタ
M3、M4 p型MOSトランジスタ
Vin 入力端子
Vout1、Vout2 出力端子

Claims (5)

  1. コイルと、
    前記コイルの一端に第1可変容量ダイオードのアノードが第1コンデンサを介して接続され、前記コイルの他端に第2可変容量ダイオードのアノードが第2コンデンサを介して接続され、前記第1および第2可変容量ダイオードのカソードが共通接続された可変容量部と、
    前記第1可変容量ダイオードのアノードにアノードが接続され、カソードが接地された第3pn接合ダイオードと、
    前記第2可変容量ダイオードのアノードにアノードが接続され、カソードが接地された第4pn接合ダイオードと、
    前記コイルの一端に一方の端子が接続され、前記コイルの他端に他方の端子が接続された増幅回路と
    を有することを特徴とする電圧制御発振回路。
  2. 前記第1および第2可変容量ダイオードのキャパシタンスが、それぞれ前記第1および第2コンデンサのキャパシタンスより小さく、且つ前記第3および第4pn接合ダイオードのキャパシタンスより大きいことを特徴とする請求項1に記載の電圧制御発振回路。
  3. コイルと、前記コイルの一端に第1可変容量ダイオードのアノードが第1コンデンサを介して接続され、前記コイルの他端に第2可変容量ダイオードのアノードが第2コンデンサを介して接続され、前記第1および第2可変容量ダイオードのカソードが共通接続された可変容量部と、前記第1可変容量ダイオードのアノードにアノードが接続され、カソードが接地された第3pn接合ダイオードと、前記第2可変容量ダイオードのアノードにアノードが接続され、カソードが接地された第4pn接合ダイオードと、前記コイルの一端に一方の端子が接続され、前記コイルの他端に他方の端子が接続された増幅回路とが、同一半導体チップ上に集積して形成されていることを特徴とする半導体集積装置。
  4. 前記第1および第2可変容量ダイオード、ならびに前記第3および第4pn接合ダイオードが同一平面上に形成され、前記第1および第2コンデンサが前記平面と異なる平面上にそれぞれ前記第1および第2可変容量ダイオードと離間して対向配置されていることを特徴とする請求項3に記載の半導体集積装置。
  5. 請求項1に記載の電圧制御発振回路からなる第1電圧制御発振回路を備え、前記第1電圧制御発振回路の出力信号に基づいて外部から入力された入力信号を変調し、変調された前記出力信号をアンテナから送信する信号送信手段と、
    請求項1に記載の電圧制御発振回路からなる第2電圧制御発振回路を備え、アンテナで受信した受信信号を、前記第2電圧制御発振回路の出力信号を用いて復調し、復調された前記受信信号を外部へ出力する信号受信手段と、
    の少なくともいずれかを有することを特徴とする無線通信装置。
JP2004284159A 2004-09-29 2004-09-29 電圧制御発振回路およびそれを用いた半導体集積装置、無線通信装置 Pending JP2006101135A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004284159A JP2006101135A (ja) 2004-09-29 2004-09-29 電圧制御発振回路およびそれを用いた半導体集積装置、無線通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004284159A JP2006101135A (ja) 2004-09-29 2004-09-29 電圧制御発振回路およびそれを用いた半導体集積装置、無線通信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006101135A true JP2006101135A (ja) 2006-04-13

Family

ID=36240540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004284159A Pending JP2006101135A (ja) 2004-09-29 2004-09-29 電圧制御発振回路およびそれを用いた半導体集積装置、無線通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006101135A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7098186B2 (ja) 2017-12-20 2022-07-11 ディーン テクノロジー,インク. デジタル高電圧電源装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7098186B2 (ja) 2017-12-20 2022-07-11 ディーン テクノロジー,インク. デジタル高電圧電源装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8125282B2 (en) Dual-band coupled VCO
US6906596B2 (en) Oscillation circuit and a communication semiconductor integrated circuit
US6100770A (en) MIS transistor varactor device and oscillator using same
US6731182B2 (en) Voltage-controlled oscillator and communication apparatus employing the same
TWI278177B (en) Symmetrical linear voltage controlled oscillator
JP2007104152A (ja) 電圧制御発振器及び電圧制御発振器ユニット
US8169269B2 (en) Hartley voltage controlled oscillator
US20070146088A1 (en) Oscillation circuit and a semiconductor circuit device having the oscillation circuit
US20060152295A1 (en) Semiconductor integrated circuit device and wireless communication device
US20020093385A1 (en) Oscillation circuit with voltage-controlled oscillators
US20100171557A1 (en) Voltage controlled oscillator, and pll circuit and wirless communication device each using the same
US7626470B2 (en) Voltage-controlled oscillator for multi-band and RF communication apparatus having the same
US20050206465A1 (en) Voltage control oscillator
EP1563599B1 (en) Oscillator topology for very low phase noise operation
US7688155B2 (en) Variable capacitor circuit having linear capacitance variation and voltage controlled oscillator using the same
JP4922609B2 (ja) 半導体集積回路装置およびそれを用いた無線通信装置
US6853262B2 (en) Voltage-controlled oscillator circuit which compensates for supply voltage fluctuations
US8222963B2 (en) Voltage-controlled oscillator
US7509111B2 (en) Integrated circuit having a mixer circuit
KR960009970B1 (ko) 트랙킹 특성이 개선된 동조 장치
US7675376B2 (en) Voltage-controlled oscillator
US6791423B2 (en) Quadrature coupled controllable oscillator and communication arrangement
JP2006101135A (ja) 電圧制御発振回路およびそれを用いた半導体集積装置、無線通信装置
KR100925128B1 (ko) 씨모스 제조공정으로 구현되는 병합형 바이폴라트랜지스터와 이를 사용하는 전자회로
US6593825B1 (en) Oscillator having unidirectional current flow between resonant circuit and active devices