JP2006093756A - 無線lanシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来のモバイルIPを用いた無線LANシステムでは、サブネットワーク間の切り替えが頻発する可能性があり、サービス品質が低下してしまう課題がある。
【解決手段】 各々サービスエリア7〜10を有するアクセスポイント(AP)3〜6は、それぞれ自己のサブネットワークアドレスを示すIP層ネットワークアドレスを送信する。移動端末14は、複数のAPのサービスエリアがオーバーラップするエリアに移動してきた時に、APから送信されたIP層ネットワークアドレスを受信し、そのIP層ネットワークアドレスとそのときの受信電界強度とに基づき、閾値以上の受信電界強度であり、かつ、現在通信しているAPと同一のサブネットワークに接続されているAPを優先して選択する。これにより、サブネットワーク間の切り替えが頻繁に発生しないようにできる。
【選択図】 図1

Description

本発明は無線LANシステムに係り、特にモバイルIP(Internet Protocol)を利用したサブネットワークを越えてローミングが可能な無線LANシステムに関する。
無線LANシステムのローミングは、米国電気電子技術者協会(IEEE)が策定したIEEE802.11で標準化されている。典型的には幾つかのアクセスポイントのサービスエリアがオーバーラップするように配置され、移動端末は、サービスエリアがオーバーラップしている複数のアクセスポイントからのビーコン信号を受信し、その電波強度を比較することで、接続するアクセスポイントを決定する。また、通常、別のサブネットワークのアクセスポイントは違うESSIDを設定しておくことで、電波強度が高くても接続しないように設定する。
サブネットワークを越えてローミングする場合は、モバイルIPを用いることで可能となる。モバイルIPはIETF(Internet Engineering Task Force;インターネット技術標準委員会)において標準化している(RFC3344他)。このモバイルIPでは、移動端末がサブネットワーク間を移動した時、移動後のサブネットワークにおいても、移動前と同様に通信を行えるようにするプロトコルであり、ここでは、移動端末が所属するホームネットワークでIPパケットの通信動作を担うホームエージェントと、一時的に移動した外部ネットワークにおける通信動作を担う外部エージェントが定義され、これらホームエージェントと外部エージェント間で、IPアドレスの対応付け等を行うことにより、移動端末は、移動前のネットワークと同様に通信を行うことができる。
しかし、モバイルIPではこのホームエージェントと外部エージェントの登録に時間がかかり、ネットワークの切り替え時にはサービス停止時間やパケット損失が発生する。従って頻繁なサブネットワークの切り替えが起こると、LANサービスの品質が低下する問題点がある。これを解決する手法として、無線LANシステムの基地局が、ネットワーク上を流れるエージェント広告に基づいてエージェントのIPアドレス等のエージェントの情報を記憶し、移動端末からの帰属要求を受信し移動端末の帰属を許可する場合には、その帰属許可と共に記憶するエージェントの情報も移動端末に送信するようにした無線LANシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来の無線LANシステムでは、移動端末が基地局に接続してきた場合は、基地局は直ちに記憶しておいたエージェント広告を送信することができるため、エージェントから発信されるエージェント広告を長時間待っている必要が無くなり、その結果、エージェントに移動端末を登録する処理に要する時間を短縮することができ、基地局の切り替え時間を短縮できる。
特開2002−271345号公報
しかるに、従来のモバイルIPを用いた無線LANシステムでは、上記のように、サブネットワークの切り替えに時間がかかるために、サービス停止時間やパケットロスが発生するという問題がある。また、特許文献1記載の従来の無線LANシステムなどでは、モバイルIPの切り替えの時間を短縮することはできても、不要なサブネットワーク間の切り替えが発生することを防ぐことはできず、切り替えが頻発する可能性があり、やはりサービス品質が低下してしまう問題がある。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、アクセスポイントがIP層ネットワークアドレスを送信することを特徴とし、移動端末では、幾つかのアクセスポイントのサービスエリア内にある場合、ネットワーク切り替えの起こらない、すなわち同一サブネットワークのアクセスポイントを優先して選択することで、不要なネットワーク切り替えを防ぎ、ネットワーク切り替えが頻繁に発生しない無線LANシステムを提供することを目的とする。
本発明は上記の目的を達成するため、移動端末が、同一のサブネットワーク内又は異なる複数のサブネットワーク内の複数のアクセスポイントのうち、その移動端末が在圏するサービスエリアで選択した一のアクセスポイントとの間で無線通信した後、移動先の次のサービスエリアで選択した別の一のアクセスポイントとの間の無線通信に切り替えるローミングを行うことを繰り返しながら通信を継続しつつ移動する無線LANシステムにおいて、複数のアクセスポイントのそれぞれは、自己が接続されているサブネットワークのアドレスを示すIP層ネットワークアドレスを定期的に送信するネットワークアドレス送信手段を有し、
移動端末は、アクセスポイントから送信されたIP層ネットワークアドレスを受信すると共に、そのときの受信電界強度を取得するネットワークアドレス受信手段と、ネットワークアドレス受信手段から入力された、一又は二以上のアクセスポイントからのIP層ネットワークアドレスと受信電界強度とに基づき、現在通信しているアクセスポイントのネットワークアドレスと同一のネットワークアドレスを持つアクセスポイントのうち、予め定めた閾値より高く、かつ、最も受信電界強度の高い第1のアクセスポイントとの通信に切り替え、同一のネットワークアドレスを持つアクセスポイントが存在しないときは、現在通信しているアクセスポイントのネットワークアドレスと異なるネットワークアドレスを持つ一又は二以上のアクセスポイントのうち、閾値より高く、かつ、最も受信電界強度の高い第2のアクセスポイントとの通信に切り替えるアクセスポイント選択手段とを有することを特徴とする。
この発明では、移動端末は複数のアクセスポイントからの電波を受信したときには、現在通信しているアクセスポイントのネットワークアドレスと同一のネットワークアドレスを持つアクセスポイントを優先的に選択して通信を行うことができる。
また、上記の目的を達成するため、本発明は上記の無線LANシステムにおいて、複数のアクセスポイントのそれぞれは、移動端末からのネットワークアドレス要求を受信するネットワークアドレス要求受信手段と、ネットワークアドレス要求の受信により、自己が接続されているサブネットワークのアドレスを示すIP層ネットワークアドレスを送信するネットワークアドレス送信手段とを有し、
移動端末は、複数のアクセスポイントへネットワークアドレス要求を送信するネットワークアドレス要求送信手段と、アクセスポイントから送信されたIP層ネットワークアドレスを受信すると共に、そのときの受信電界強度を取得するネットワークアドレス受信手段と、ネットワークアドレス受信手段から入力された、一又は二以上のアクセスポイントからのIP層ネットワークアドレスと受信電界強度とに基づき、現在通信しているアクセスポイントのネットワークアドレスと同一のネットワークアドレスを持つアクセスポイントのうち、予め定めた閾値より高く、かつ、最も受信電界強度の高い第1のアクセスポイントとの通信に切り替え、同一のネットワークアドレスを持つアクセスポイントが存在しないときは、現在通信しているアクセスポイントのネットワークアドレスと異なるネットワークアドレスを持つ一又は二以上のアクセスポイントのうち、閾値より高く、かつ、最も受信電界強度の高い第2のアクセスポイントとの通信に切り替えるアクセスポイント選択手段とを有することを特徴とする。
この発明では、アクセスポイントが移動端末からのネットワークアドレス要求を受信したときに送信するIP層ネットワークアドレスを、移動端末が複数のアクセスポイントから受信したときには、現在通信しているアクセスポイントのネットワークアドレスと同一のネットワークアドレスを持つアクセスポイントを優先的に選択して通信を行うことができる。
本発明によれば、移動端末が複数のアクセスポイントから受信したときには、現在通信しているアクセスポイントのネットワークアドレスと同一のネットワークアドレスを持つアクセスポイントを優先的に選択して通信を行うようにしたため、サブネットワーク間の切り替えが頻繁に発生しないようにでき、これによりサービスの品質低下を防ぐことができる。
次に、本発明の一実施の形態について図面と共に説明する。図1は本発明になる無線LANシステムの一実施の形態のシステム構成図を示す。本実施の形態の無線LANシステムは図1に示すように、屋内において2つのセグメントに分割され、ルータ11によりサブネットワーク12及び13の間が接続されているネットワークにおいて、サブネットワーク12には、ホームエージェント1と、無線基地局であるアクセスポイント(AP)3及び4とが接続されており、もう一方のサブネットワーク13には、外部エージェント2と、無線基地局であるアクセスポイント(AP)5及び6とが接続されている。
サブネットワーク12及び13は無線LAN(Local Area Network)である。アクセスポイント3、4、5及び6は、例えば部屋R1、R2、R3、R4に各々設置されており、自分を中心とする無線通信エリアであるサービスエリア7、8、9、10内の移動端末との無線通信が可能とされている。部屋R1及びR2と部屋R3及びR4との間には廊下Hが存在し、上記のサービスエリア7、8、9、10は、廊下Hをそのサービスエリア内に含んでいる。
従って、移動端末14が廊下Hを図1に矢印で示す方向へ移動すると、上記のサービスエリア7、8、9、10のいずれか一又は二以上のサービスエリアに在圏して、そのサービスエリアのアクセスポイントと無線通信する。すなわち、移動端末14は図1のように移動していくと、サービスエリアにオーバーラップしながら、別のアクセスポイントのサービスエリアに移っていく。
図2は移動端末14が図1の廊下Hを移動した場合の各アクセスポイントからの電波強度を示す。この図2に示すように、移動端末14が図1の廊下を移動していくと、アクセスポイント(AP)3のサービスエリア7、AP5のサービスエリア9、AP4のサービスエリア8、AP6のサービスエリア10がオーバーラップしながら、最も電波強度が強いサービスエリアのアクセスポイント(AP)が次々に替わっていく。ここで、図1に示すように、AP3とAP4は同じサブネットワーク12にあり、別のサブネットワーク13にAP5とAP6がある。
図1中のアクセスポイント3〜6はそれぞれ同一構成である。図3は上記のアクセスポイントの一実施の形態のブロック図を示す。同図に示すように、図1中のアクセスポイント3〜6の各々を示すアクセスポイント20は、IP層ネットワークアドレス取得手段21と、IP層ネットワークアドレスパケット送信手段22と、無線送受信部23と、オペレーションシステム(OS)24と、有線送受信部25とから構成されている。
無線送受信部23は、移動端末14との間で802.11MAC(Media Access Control)の規定に従って無線通信する構成部分である。802.11MACは、無線LANのMAC仕様で、公知のCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance;搬送波感知多重アクセス)方式に従って移動端末14との間で無線通信する。
有線送受信部25は、有線で上位装置に接続されており、例えば802.3MACの規定(イーサネット(登録商標)の規定)に従って通信を行う構成部分である。IP層ネットワークアドレス取得手段21は、OS24からIP層ネットワークアドレスを取得して、IP層ネットワークアドレスパケット送信手段22に渡す。
IP層ネットワークアドレスパケット送信手段22は、入力されたIP層ネットワークアドレスを、OS24を介して無線送受信部23が送信するMACフレームのデータペイロード部分に書き込み、それをブロードキャスト(無線送信)する。また、このIP層ネットワークアドレスは、ビーコン信号により送信してもよい。
図4は図1中の移動端末の一実施の形態のブロック図を示す。同図に示すように、移動端末14は、IP層ネットワークアドレス受信手段141、アクセスポイント選択手段142、無線送受信部143、OS144、モバイルIPモバイルノード145及びアプリケーション146から構成されている。無線送受信部143は、アクセスポイントとの間で前記802.11MACの規定に従って無線通信する構成部分である。IP層ネットワークアドレス受信手段141とアクセスポイント選択手段142は、本実施の形態特有の構成である。
IP層ネットワークアドレス受信手段141では、アクセスポイントからブロードキャストされたIP層ネットワークアドレス送信パケットを受信し、アクセスポイントのIP層ネットワークアドレスを得る。また、移動端末14のIP層ネットワークアドレスもインターフェースから取得する。そしてその情報をアクセスポイント選択手段142に渡す。
アクセスポイント選択手段142では、その時のIP層ネットワークアドレス送信パケットが得られるアクセスポイントすべてについて、移動端末14とネットワークアドレスを比較し、また、電波強度(RSSI)も考慮して、選択すべきアクセスポイントを決定する。このアクセスポイント選択手段142は、モバイルIPモバイルノード145の前(入力側)に設けられている。
モバイルIPモバイルノード145は、RFC3344他で標準化されているモバイルIPの機能ブロックの一つで、移動端末14が移動してサブネットワークが変わった場合に移動を検知して、自分のホームネットワークにあるホームエージェント(図1のホームエージェント1に相当)に通知して通信を継続する構成部分である。アプリケーション146は、移動端末14上の通信を行う任意のアプリケーションである。WEBブラウザ、メール、ビデオストリーミング表示などである。
図5は本発明において、アクセスポイントが移動端末へ送信する上記のIP層ネットワークアドレス送信パケットの一実施の形態のフォーマットを示す。同図中、上側に示すフォーマット100は802.11MACフレームのフォーマットで公知であり、2バイトのフレームコントロール領域101、2バイトのデュレーション(Duration)領域102、各6バイトの送信元アドレス領域103、相手先アドレス領域104、相手無線局アドレス領域105、2バイトのシーケンスコントロール(Seq)領域106、6バイトの受信無線局アドレス領域107、0〜2312バイトの範囲内の可変長のデータ領域108及び4バイトのフレームチェックシーケンス領域109からなる。
本実施の形態では、このフレームフォーマット100中のデータ領域108に、図5の下側に示すフォーマット200のパケットを挿入するようにしている。ここで、フォーマット200は、1バイトのデータタイプ領域201と6バイトのIP層ネットワークのアドレス領域202とからなる。ここで、上記領域202に格納されるネットワークアドレスは、アクセスポイントのアドレスではなく、このパケットを送信するアクセスポイントが属するサブネットワークのアドレスである。
本実施の形態に係る無線LANシステムでは、上記の構成により、移動端末14のローミング時に接続するアクセスポイントを決定する場合に、移動端末14と同一のサブネットワークのアクセスポイントに優先的に接続することで、サブネットワーク間の切り替えを少なくすることで、サービスの品質低下を防ぐようにしたものであり、以下、図1、図3、図4に示す本実施の形態の動作について、図6のフローチャートを併せ参照して説明する。
図1中のアクセスポイント(AP)3〜6は、それぞれ定期的にネットワークアドレスをビーコン信号に載せて発信しており、移動端末14は自分が在圏するサービスエリアの中心に位置するアクセスポイントからの上記のネットワークアドレスに係る送信電波を無線送受信部143で受信した後、OS144のAPI(アプリケーション・プログラム・インタフェース)を通してIP層ネットワークアドレス受信手段141でその受信電界強度(電波強度)とIP層ネットワークアドレス(前記図5のアドレス領域202に格納されている、アクセスポイントが属するサブネットワークのアドレス)を取得する。
移動端末14のアクセスポイント選択手段142は、IP層ネットワークアドレス受信手段141から、エリア内のすべてのアクセスポイントからのIP層ネットワークアドレスと電波強度とを得て図6のフローチャートに従った処理を開始する。まず、アクセスポイント選択手段142は、入力されたIP層ネットワークアドレス中に自端末と同一サブネットワークのアクセスポイントがあるかどうか判断する(ステップS1)。
自端末と同一サブネットワークのアクセスポイントがある場合は、その中で最も電波強度が強いアクセスポイントを選択した後(ステップS2)、そのアクセスポイントが現在接続しているものか判断し(ステップS3)、そうであればローミングせずに終了し(ステップS6)、そうでなければ予め設定されている電波強度(閾値)より強いかどうか判断し(ステップS4)、強ければそのアクセスポイントをローミング先に決定する(ステップS5)。この場合、同一サブネットワーク内でのローミングになる。
ステップS4で電波強度が閾値よりも強くないと判定した時は、別のサブネットワークのアクセスポイントが存在するかどうか判断する(ステップS7)。他方、前記ステップS1で自端末と同一サブネットワークのアクセスポイントが存在しないと判定した時も、別のサブネットワークのアクセスポイントがあるかどうか判断する(ステップS7)。
アクセスポイント選択手段142は、上記ステップS7において、IP層ネットワークアドレス受信手段141から入力されたIP層ネットワークアドレス中に、自端末とは別のサブネットワークのアクセスポイントが存在すると判定した時には、その中で最も電波強度が高いアクセスポイントを選択した後(ステップS8)、その選択したアクセスポイントが設定された電波強度(閾値)よりも強いか判断する(ステップS9)。
選択したアクセスポイントの電波強度が閾値よりも強ければ、その選択したアクセスポイントをローミング先に決定する(ステップS5)。この場合、サブネットワーク間の切り替えになる。一方、アクセスポイント選択手段142は、ステップS9で選択したアクセスポイントの電波強度が閾値以下であると判定した場合、あるいはステップS7で自端末とは別のサブネットワークのアクセスポイントが存在しないと判定した時には、ローミングせずに処理を終了する(ステップS10)。この場合は、同一サブネットワーク内でのローミングになる。このように、本実施の形態では、移動端末14は自端末のサブネットワークと同じサブネットワークの中の閾値よりも強い電波強度のアクセスポイントを優先して選択する。
これにより、例えば、図2に示したように、移動端末14が図1の廊下Hを移動していくことにより、アクセスポイント(AP)3のサービスエリア7、AP5のサービスエリア9、AP4のサービスエリア8、AP6のサービスエリア10がオーバーラップしながら、移動端末14と通信する最も電波強度が強いサービスエリアのアクセスポイント(AP)が次々に替わっていく場合、従来技術に比べて本実施の形態の方がアクセスポイントの切り替え回数が少なくて済む。
すなわち、従来の技術によれば、最も強い電波強度から接続するアクセスポイント(AP)を選択するので、廊下Hの端から端まで移動端末14が移動すると、接続するアクセスポイントはAP3→AP5→AP4→AP6と切り替わる。ここで、AP3とAP4は同じサブネットワーク12にあり、AP5とAP6は別のサブネットワーク13にあるので、従来の技術ではサブネットワーク間の切り替えが3回発生する。
これに対し、本実施の形態では、移動端末14がまず、AP3を選択してから、続いてAP3のサービスエリア7とAP5のサービスエリア9とがオーバーラップするエリアを通過するが、このときはAP5からの電波強度がAP3からの電波強度よりも高いエリアであっても、AP3からの電波強度が閾値より強いために現在の移動端末14と同じサブネットワーク12のAP3を優先して引き続き選択し、その後にAP3のサービスエリア7とAP5のサービスエリア9とAP4のサービスエリア8とがオーバーラップするエリアに移動してくる。
このとき、AP5からの電波強度がAP3からの電波強度よりも高く、かつ、AP3からの電波強度が閾値より弱くなっても、そのエリアではAP4からの電波強度が閾値よりも高くなっているときは、現在の移動端末14と同じサブネットワーク12のAP4を優先して選択する。
その後、移動端末14は、AP4のサービスエリア8とAP6のサービスエリア10とがオーバーラップするエリアに移動してくるが、AP4からの電波強度が閾値よりも高い場合は、AP6からの電波強度に関係なく、現在の移動端末14と同じサブネットワーク12のAP4を優先して選択する。その後、移動端末14はAP4からの電波強度が閾値以下となり、かつ、AP6からの電波強度が閾値よりも高いエリアに移動するので、この時点で移動端末14は異なるサブネットワーク13のAP6を選択し、その状態のままAP6のサービスエリア10のみ存在する廊下Hの端に至る。従って、本実施の形態では、接続するアクセスポイントはAP3→AP4→AP6の順で切り替わり、サブネットワークの切り替えは1回で済むことになる。
以上のように、本実施の形態によれば、モバイルIP技術を用いてサブネットワーク間のローミングを提供する無線LANシステムにおいて、できるだけネットワークの移動をしなくてよいアクセスポイントを選択することができ、ネットワークの切り替えが頻繁に発生しない無線LANシステムとそのローミング方式を提供することができる。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、無線LANはIEEE802.11以外の形式の無線LAN規格にも適用できる。また、3つ以上のサブネットワークのアクセスポイントとの間で移動端末がローミングする無線LANシステムにも適用できる。
更に、アクセスポイントはIP層ネットワークアドレスを定期的に送信するように説明したが、移動端末からの要求を待ってから送信するようにすることも可能である。この場合、アクセスポイントはネットワークアドレス要求を受信するネットワークアドレス要求受信手段を有し、移動端末はネットワークアドレス要求を送信するネットワークアドレス要求送信手段を有する。
本発明の一実施の形態のシステム構成図である。 図1において移動端末が移動した場合の各アクセスポイントからの電波強度を示した図である。 図1中のアクセスポイントの一実施の形態のブロック図である。 図1中の移動端末の一実施の形態のブロック図である。 本発明システムにおいて、アクセスポイントが送信するIP層ネットワークアドレス送信パケットの一実施の形態を示す図である。 本発明システムにおける移動端末の処理内容の一例を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 ホームエージェント
2 外部エージェント
3、4、5、6、20 アクセスポイント(AP)
7、8、9、10 サービスエリア
12、13 サブネットワーク
14 移動端末(モバイルノード)
21 IP層ネットワーアドレス取得手段
22 IP層ネットワークアドレスパケット送信手段
23、143 無線送受信部
24、144 OS
25 有線送受信部
141 IP層ネットワークアドレス受信手段
142 アクセスポイント選択手段
145 モバイルIPモバイルノード
146 アプリケーション
100 802.11MACフレーム
200 IP層ネットワークアドレス



Claims (2)

  1. 移動端末(14)が、同一のサブネットワーク内又は異なる複数のサブネットワーク内の複数のアクセスポイント(3〜6)のうち、その移動端末が在圏するサービスエリアで選択した一のアクセスポイントとの間で無線通信した後、移動先の次のサービスエリアで選択した別の一のアクセスポイントとの間の無線通信に切り替えるローミングを行うことを繰り返しながら通信を継続しつつ移動する無線LANシステムにおいて、
    前記複数のアクセスポイント(3〜6)のそれぞれは、自己が接続されているサブネットワークのアドレスを示すIP層ネットワークアドレスを定期的に送信するネットワークアドレス送信手段(22,23,24)を有し、
    前記移動端末(14)は、
    前記アクセスポイントから送信された前記IP層ネットワークアドレスを受信すると共に、そのときの受信電界強度を取得するネットワークアドレス受信手段(143,144,141)と、
    前記ネットワークアドレス受信手段から入力された、一又は二以上の前記アクセスポイントからの前記IP層ネットワークアドレスと前記受信電界強度とに基づき、現在通信しているアクセスポイントのネットワークアドレスと同一のネットワークアドレスを持つアクセスポイントのうち、予め定めた閾値より高く、かつ、最も受信電界強度の高い第1のアクセスポイントとの通信に切り替え、前記同一のネットワークアドレスを持つアクセスポイントが存在しないときは、現在通信しているアクセスポイントのネットワークアドレスと異なるネットワークアドレスを持つ一又は二以上のアクセスポイントのうち、前記閾値より高く、かつ、最も受信電界強度の高い第2のアクセスポイントとの通信に切り替えるアクセスポイント選択手段(142)とを有することを特徴とする無線LANシステム。
  2. 移動端末が、同一のサブネットワーク内又は異なる複数のサブネットワーク内の複数のアクセスポイントのうち、その移動端末が在圏するサービスエリアで選択した一のアクセスポイントとの間で無線通信した後、移動先の次のサービスエリアで選択した別の一のアクセスポイントとの間の無線通信に切り替えるローミングを行うことを繰り返しながら通信を継続しつつ移動する無線LANシステムにおいて、
    前記複数のアクセスポイントのそれぞれは、
    前記移動端末からのネットワークアドレス要求を受信するネットワークアドレス要求受信手段と、
    前記ネットワークアドレス要求の受信により、自己が接続されているサブネットワークのアドレスを示すIP層ネットワークアドレスを送信するネットワークアドレス送信手段とを有し、
    前記移動端末は、
    前記複数のアクセスポイントへ前記ネットワークアドレス要求を送信するネットワークアドレス要求送信手段と、
    前記アクセスポイントから送信された前記IP層ネットワークアドレスを受信すると共に、そのときの受信電界強度を取得するネットワークアドレス受信手段と、
    前記ネットワークアドレス受信手段から入力された、一又は二以上の前記アクセスポイントからの前記IP層ネットワークアドレスと前記受信電界強度とに基づき、現在通信しているアクセスポイントのネットワークアドレスと同一のネットワークアドレスを持つアクセスポイントのうち、予め定めた閾値より高く、かつ、最も受信電界強度の高い第1のアクセスポイントとの通信に切り替え、前記同一のネットワークアドレスを持つアクセスポイントが存在しないときは、現在通信しているアクセスポイントのネットワークアドレスと異なるネットワークアドレスを持つ一又は二以上のアクセスポイントのうち、前記閾値より高く、かつ、最も受信電界強度の高い第2のアクセスポイントとの通信に切り替えるアクセスポイント選択手段とを有することを特徴とする無線LANシステム。
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