JP2006080659A - 情報配信システム、処理装置、処理方法及び処理プログラム等 - Google Patents

情報配信システム、処理装置、処理方法及び処理プログラム等 Download PDF

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Abstract

【課題】 配信データを受信する処理装置のバッファメモリ等の記憶手段に記憶された配信データの記憶量の変化に応じて、当該処理装置が、配信データを送信する処理装置に対して配信データの一部を削減して送信することを指示することが可能な情報配信システム等を提供する。
【解決手段】 配信データを配信する第2の処理装置に対して送信要求情報を送信する送信要求情報送信手段と、配信データを受信する配信データ受信手段と、配信データを記憶する記憶手段と、記憶された配信データの記憶量を検出するデータ記憶量検出手段と、前記第2の処理装置に対して、配信データを構成するデータの一部を削減して送信するよう指示するデータ量削減係数情報を、配信データの記憶量に応じて取得するデータ量削減係数情報取得手段と、前記第2の処理装置に対して、前記データ量削減係数情報を送信するデータ量削減係数情報送信手段とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、情報配信システム等の技術分野に関し、特に、配信データを受信する処理装置が、その配信データの記憶量の変化に基づいて配信データを送信する処理装置に対して配信データ量を削減して送信するよう指示する情報配信システム等に関する。
近年、インターネットなどのネットワーク環境技術において、特にユーザ端末装置間でストリーミングデータ配信を実現できるストリーミングデータ分散配信技術が提案されている。
例えば、この種のコンピュータネットワークシステムの一例として、特許文献1には、分散管理型ネットワークファイルシステムが開示されている。
このシステムは、いわゆるピアツーピア型のストリーミングデータ配信システムであり、クライアント・サーバ型のストリーミングデータ配信システムとは異なり、クライアントとしてのノード装置間で、ストリーミング配信されたストリーミングデータの送受信を行うようになっている。そして、ノード装置は、当該システムに参加をする際には、当該システムを構成するノード装置の何れかのノード装置に接続してストリーミングデータを受信するようになっている。また各ノード装置は任意にネットワークから離脱したり、所定条件に従って上流(上位階層)のノード装置に再接続したりすることができる。
特開2003−169089号公報
ところで、ストリーミングデータ配信システムには、不安定な配信速度や一時的な中断によって配信速度が再生速度を下回る事態に備えて、バッファリング機能がある。例えば、ツリー型の配信システムにおいて、ストリーミングデータの送信を希望する新たなノード装置がシステムに参加して、上位階層のノード装置からストリーミングデータを受信すると、当該ストリーミングデータは一旦装置内のバッファメモリに一定の再生時間分蓄えられた後に、当該バッファメモリのデータを読み出して出力再生されることになる。
通常、バッファメモリに1再生単位(例えば1フレームなど)のデータを蓄積する「バッファリング速度」は、当該1再生単位のデータを配信する「配信速度」から当該1再生単位のデータを再生する「再生速度」を減算して得られるが、理想の再生状態では、「配信速度」と「再生速度」は同じであり、「バッファリング速度」は0となる。つまり、「配信速度」の低下や、一時的な配信の中断によってバッファデータ(バッファメモリに蓄積されたデータ)が消費されると、再生が中断してしまうという事態が生じる。特に、ストリーミングデータを送信している上位階層のノード装置が離脱した場合には、その下位階層のノード装置は、自律的に代替の上位階層のノード装置に切り替えることになり、その切り替え処理等のため一時的にストリーミングデータを受信することができなくなる。一時的に再生が中断するため、バッファデータを大きく消費してしまう。これが頻繁に起こるとバッファリングが追いつかず再生が途切れてしまうという問題があった。
さらに、ストリーミングデータを送信するシステムが複数あり、いわゆるチャンネルをザッピングし、短時間で種々のシステムへ参加/離脱を繰り返し、遷移(移動)を試みるような場合には、別のチャンネルに切り替えるたびにバッファリングをやり直す必要がある。通常、ザッピングは非常に頻繁に行われる行為であるため、バッファリングが追いつかず再生が途切れてしまうという問題があった。
一方、これを解決する手段として、データをバッファメモリに蓄積するには、「再生速度」より大きい「配信速度」で配信し、「バッファリング速度」を増大させる方法があるが、これはネットワークに通常以上の負荷をかけることとなってしまう。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、ネットワーク負荷を増大させず、且つ再生が途切れにくい情報配信システム等を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、配信データを配信する第2の処理装置と、当該第2の処理装置とネットワークを介して接続される第1の処理装置により構成される情報配信システムにおいて、前記第1の処理装置は、前記第2の処理装置に対して、前記配信データの送信要求を示す送信要求情報を送信する送信要求情報送信手段と、前記第2の処理装置から送信された前記配信データを受信する配信データ受信手段と、前記配信データ受信手段によって受信した前記配信データを記憶する記憶手段と、当該記憶手段に記憶された前記配信データの記憶量を検出するデータ記憶量検出手段と、前記第2の処理装置に対して、前記配信データを構成するデータの一部を削減して送信するよう指示するデータ量削減係数情報を、前記データ記憶量検出手段によって検出された前記配信データの記憶量に応じて取得するデータ量削減係数情報取得手段と、前記第2の処理装置に対して、前記データ量削減係数情報を送信するデータ量削減係数情報送信手段と、を有し、前記第2の処理装置は、前記第1の処理装置から送信された前記送信要求情報を受信する送信要求情報受信手段と、前記第1の処理装置から送信された前記データ量削減係数情報を受信するデータ量削減係数情報受信手段と、前記受信したデータ量削減係数情報に基づいて、前記配信データを構成するデータの一部を削減するデータ量削減処理手段と、前記データ量削減処理手段によって前記配信データを構成するデータの一部を削減した後の残りの前記配信データを前記第1の処理装置に送信する配信データ送信手段とを有することを特徴とする。
これによれば、第1の処理装置は、記憶手段に記憶された配信データの記憶量に応じて、配信データの一部を削減してデータ量を低下させて送信するよう指示するデータ量削減係数情報を第2の処理装置に対して送信するよう構成することが可能になるため、安定した配信データの視聴が可能になる。
上記課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、配信データを配信する第2の処理装置に対して前記配信データの送信要求を示す送信要求情報を送信する送信要求情報送信手段と、前記第2の処理装置から送信された前記配信データを受信する配信データ受信手段と、前記配信データ受信手段によって受信した前記配信データを記憶する記憶手段と、当該記憶手段に記憶された前記配信データの記憶量を検出するデータ記憶量検出手段と、前記第2の処理装置に対して、前記配信データを構成するデータの一部を削減して送信するよう指示するデータ量削減係数情報を、前記データ記憶量検出手段によって検出された前記配信データの記憶量に応じて取得するデータ量削減係数情報取得手段と、前記第2の処理装置に対して、前記データ量削減係数情報を送信するデータ量削減係数情報送信手段と、を有することを特徴とする。
これによれば、第1の処理装置は、記憶手段に記憶された配信データの記憶量に応じて、配信データの一部を削減してデータ量を低下させて送信するよう指示するデータ量削減係数情報を第2の処理装置に対して送信するよう構成することが可能になるため、安定した配信データの視聴が可能になる。
上記課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の第1の処理装置において、前記データ記憶量検出手段によって検出された前記配信データの記憶量が、所定閾値以上か否かを判定する判定手段を有し、前記データ量削減係数情報取得手段は、前記判定手段によって前記記憶量が所定閾値以上と判定された場合には、前記配信データを構成するデータを削減させず送信することを指示する前記データ量削減係数情報を取得することを特徴とする。
これによれば、第1の処理装置は、記憶手段に記憶されたデータ記憶量が所定閾値以上蓄積されている場合には、配信データを通常時の配信どおり削減せずにそのまま送信するよう指示するデータ量削減係数情報を第2処理装置に送信することが可能になるため、記憶手段に記憶されたデータ記憶量に基づいて最適なデータ量で配信されたデータを取得することが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の第1の処理装置において、前記配信データは複数の画像データで構成される映像データを含み、前記データ量削減係数情報取得手段は、前記判定手段によって前記記憶量が前記所定閾値未満と判定された場合には、1の前記画像データのデータ量を低下させるべく、前記1の画像データを構成するデータの一部を削減して送信することを指示する前記データ量削減係数情報を取得することを特徴とする。
これによれば、第1の処理装置は、画像データの一部を削減して1つの画像データのデータ量を低下させて送信するよう指示するデータ量削減係数情報を、第2の処理装置に対して送信するよう構成することが可能になるため、安定した映像データの視聴が可能になる。
上記課題を解決するために、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の第1の処理装置において、前記配信データ受信手段は、前記1の画像データを複数のパケットデータとして受信し、前記データ量削減係数情報取得手段は、前記判定手段によって前記記憶量が前記所定閾値未満と判定された場合には、前記1の画像データのデータ量を低下させるべく、前記1の画像データを構成する前記複数のパケットデータのうち一部のパケットデータを削減して送信することを指示する前記データ量削減係数情報を取得することを特徴とする。
これによれば、第1の処理装置は、画像データを構成するパケットデータの一部を削減して送信するよう指示するデータ量削減係数情報を、第2の処理装置に対して送信するよう構成することが可能になるため、安定した映像データの視聴が可能になる。
上記課題を解決するために、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の第1の処理装置において、前記記憶手段は、前記配信データを、当該配信データを構成する複数の画像データとして記憶し、前記データ記憶量検出手段は、前記記憶手段に記憶された前記画像データの数を検出し、前記判定手段は、前記データ記憶量検出手段によって検出された前記画像データの数が、前記所定閾値以上か否かを判定することを特徴とする。
これによれば、第1の処理装置は、記憶手段に記憶された画像データの数が、所定閾値以上である場合には、配信データを構成するデータを削減せずにそのまま送信するよう指示するデータ量削減係数情報を第2処理装置に送信することが可能になるため、記憶手段に記憶された画像データの数に基づいて最適なデータ量で送信された画像データを取得することが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項7に記載の発明は、請求項2乃至請求項6のいずれか一項に記載の第1の処理装置において、前記記憶手段に記憶された前記配信データを読み出して再生可能に復元する復元手段を有することを特徴とする。
これによれば、第1の処理装置は、記憶手段に記憶した配信データを読み出して再生可能に復元することが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項8に記載の発明は、請求項2乃至請求項7のいずれか一項に記載の第1の処理装置であって、前記配信データを配信する配信装置を最上位として前記第1の処理装置と前記第2の処理装置を含む複数の処理装置が複数の階層を形成しつつ通信経路を介してツリー状に接続され、前記配信装置により配信された前記配信データが、上位階層の前記処理装置から下位階層の前記処理装置に順次転送されるツリー型配信システムに含まれる前記第1の処理装置において、前記第2の処理装置から前記配信データの送信が停止されたことを検知する送信停止検知手段を有し、前記送信要求情報送信手段は、前記配信データの送信の停止を検知すると、前記ツリー型配信システムに含まれる第3の処理装置に対して前記送信要求情報を送信することを特徴とする。
これによれば、第1の処理装置をツリー型配信システムに含まれる処理装置に適用することができ、第2の処理装置から配信データの送信停止を検知した場合であっても、第3の処理装置に対して送信要求情報を送信して、再び配信データの送信を要求することが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項9に記載の発明は、請求項2乃至請求項8のいずれか一項に記載の第1の処理装置であって、前記配信データを配信する配信装置を最上位として前記第1の処理装置と前記第2の処理装置を含む複数の処理装置が複数の階層を形成しつつ通信経路を介してツリー状に接続され、前記配信装置により配信された前記配信データが、上位階層の前記処理装置から下位階層の前記処理装置に順次転送されるツリー型配信システムに含まれる前記第1の処理装置において、前記ツリー型配信システムと異なる他の配信システムに遷移することを指示する遷移指示手段と、前記他の配信システムに遷移することが指示されると、前記記憶手段に記憶された前記配信データを消去するデータ消去手段と、を有し、前記送信要求情報送信手段は、前記他の配信システムに含まれる第4の処理装置に対して前記送信要求情報を送信することを特徴とする。
これによれば、第1の処理装置はツリー型配信システムと異なる他の配信システムに遷移することができ、当該他の配信システムに含まれる第4の処理装置に対して送信要求情報を送信して、配信データの送信を要求することが可能になる。さらに、他の配信システムに遷移することが指示されると、記憶手段に記憶された配信データを消去することにより、記憶手段に記憶された配信データの記憶量を正確に取得することが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項10に記載の発明は、第1の処理装置から送信された配信データの送信要求を示す送信要求情報を受信する送信要求情報受信手段と、前記第1の処理装置から送信された前記配信データを構成するデータの一部を削減して送信するよう指示するデータ量削減係数情報を受信するデータ量削減係数情報受信手段と、前記受信したデータ量削減係数情報に基づいて、前記配信データを構成するデータの一部を削減するデータ量削減処理手段と、前記データ量削減処理手段によって前記配信データを構成するデータの一部を削減した後の残りの前記配信データを前記第1の処理装置に送信する配信データ送信手段とを有することを特徴とする。
これによれば、第1の処理装置から送信されたデータ量削減係数情報に基づいて、配信データを構成するデータの一部を削減して送信することができるため、第1の処理装置が要求するデータ量に応じた配信データを第2の処理装置が第1の処理装置に送信することが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の第2の処理装置において、前記配信データは複数の画像データで構成される映像データを含み、前記データ量削減係数情報は、1の前記画像データのデータ量を低下させるべく、前記1の画像データを構成するデータの一部を削減した後の残りのデータを送信するよう指示することを特徴とする。
これによれば、第1の処理装置から送信されたデータ量削減係数情報に基づいて、映像データを構成する画像データを構成するデータの一部を削減した後の残りのデータを送信することができるため、第1の処理装置が要求するデータ量に応じた画像データを第2の処理装置が第1の処理装置に送信することが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の第2の処理装置において、前記1の画像データは複数のパケットデータで構成され、前記データ量削減係数情報は、前記1の画像データのデータ量を低下させるべく、前記1の画像データを構成する前記複数のパケットデータのうち一部の前記パケットデータを削減した後の残りの前記パケットデータを送信するよう指示することを特徴とする。
これによれば、画像データを構成するパケットデータの一部を削減した後の残りのパケットデータを送信することができるため、第1の処理装置が要求するデータ量に応じた画像データを第1の処理装置に送信することが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項13に記載の発明は、請求項11に記載の第2の処理装置において、前記データ量削減係数情報は、前記1の画像データのデータ量を低下させるべく、前記1の画像データを構成する複数の画素のうち一部の前記画素を削減した後の残りの前記画素をパケット化して送信するよう指示することを特徴とする。
これによれば、画像データを構成する画素の一部を削減した後の残りの画素のみをパケット化して送信することができるため、送信しないデータについてはパケット化処理を行なう必要が無く、第1の処理装置が要求するデータ量に応じた画像データを第2の処理装置が第1の処理装置に迅速に送信することが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項14に記載の発明は、請求項10乃至請求項13のいずれか一項に記載の第2の処理装置は、前記配信データを配信する配信装置を最上位として前記第1の処理装置を含む複数の処理装置が複数の階層を形成しつつ通信経路を介してツリー状に接続され、前記配信装置により配信された前記配信データが、上位階層の前記処理装置から下位階層の前記処理装置に順次転送されるツリー型配信システムに含まれる1の前記処理装置であることを特徴とする。
これによれば、第2の処理装置をツリー型配信システムに含まれる処理装置として適用することが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項15に記載の発明は、配信データを配信する第2の処理装置に対して前記配信データの送信要求を示す送信要求情報を送信する送信要求情報送信工程と、前記第2の処理装置から送信された前記配信データを受信する配信データ受信工程と、前記配信データ受信工程にて受信した前記配信データを記憶する記憶工程と、当該記憶工程にて記憶された前記配信データの記憶量を検出するデータ記憶量検出工程と、前記第2の処理装置に対して、前記配信データを構成するデータの一部を削減して送信するよう指示するデータ量削減係数情報を、前記データ記憶量検出工程にて検出された前記配信データの記憶量に応じて取得するデータ量削減係数情報取得工程と、前記第2の処理装置に対して、前記データ量削減係数情報を送信するデータ量削減係数情報送信工程とを有することを特徴とする。
これによれば、記憶工程にて記憶された配信データの記憶量に応じて、配信データの一部を削減してデータ量を低下させて送信するよう指示するデータ量削減係数情報を第2の処理装置に対して送信するよう構成することが可能になるため、安定した配信データの視聴が可能になる。
上記課題を解決するために、請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の第1の処理方法において、前記データ記憶量検出工程にて検出された前記配信データの記憶量が、所定閾値以上か否かを判定する判定工程を有し、前記データ量削減係数情報取得工程は、前記判定工程にて前記記憶量が所定閾値以上と判定された場合には、前記配信データを構成するデータを削減せず送信することを指示する前記データ量削減係数情報を取得することを特徴とする。
これによれば、記憶工程にて記憶されたデータ記憶量が所定閾値以上蓄積されている場合には、配信データを通常時の配信どおり削減させずにそのまま送信するよう指示するデータ量削減係数情報を第2処理装置に送信することが可能になるため、記憶工程にて記憶されたデータ記憶量に基づいて最適なデータ量で配信されたデータを取得することが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項17に記載の発明は、請求項16に記載の第1の処理方法において、前記配信データは複数の画像データで構成される映像データを含み、前記データ量削減係数情報取得工程は、前記判定工程にて前記配信データの記憶量が前記所定閾値未満と判定された場合には、1の前記画像データのデータ量を低下させるべく、前記1の画像データを構成するデータの一部を削減して送信することを指示する前記データ量削減係数情報を取得することを特徴とする。
これによれば、画像データの一部を削減して1つの画像データのデータ量を低下させて送信するよう指示するデータ量削減係数情報を、第2の処理装置に対して送信するよう構成することが可能になるため、安定した映像データの視聴が可能になる。
上記課題を解決するために、請求項18に記載の発明は、第1の処理装置から送信された配信データの送信要求を示す送信要求情報を受信する送信要求情報受信工程と、前記第1の処理装置から送信された前記配信データを構成するデータの一部を削減して送信するよう指示するデータ量削減係数情報を受信するデータ量削減係数情報受信工程と、前記受信したデータ量削減係数情報に基づいて、前記配信データを構成するデータの一部を削減するデータ量削減処理工程と、前記データ量削減処理工程にて前記配信データを構成するデータの一部を削減した後の残りの前記配信データを前記第1の処理装置に送信する配信データ送信工程とを有することを特徴とする。
これによれば、第1の処理装置から送信されたデータ量削減係数情報に基づいて、配信データを構成するデータの一部を削減して送信することができるため、第1の処理装置が要求するデータ量に応じた配信データを第1の処理装置に送信することが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項19に記載の発明は、請求項18に記載の第2の処理方法において、前記配信データは複数の画像データで構成される映像データを含み、前記データ量削減係数情報は、1の前記画像データのデータ量を低下させるべく、前記1の画像データを構成するデータの一部を削減した後の残りのデータを送信するよう指示することを特徴とする。
これによれば、第1の処理装置から送信されたデータ量削減係数情報に基づいて、映像データを構成する画像データを構成するデータの一部を削減した後の残りのデータを送信することができるため、第1の処理装置が要求するデータ量に応じた画像データを第1の処理装置に送信することが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項20に記載の発明は、コンピュータを、配信データを配信する第2の処理装置に対して前記配信データの送信要求を示す送信要求情報を送信する送信要求情報送信手段、前記第2の処理装置から送信された前記配信データを受信する配信データ受信手段、前記配信データ受信手段によって受信した前記配信データを記憶する記憶手段、当該記憶手段に記憶された前記配信データの記憶量を検出するデータ記憶量検出手段、前記第2の処理装置に対して、前記配信データを構成するデータの一部を削減して送信するよう指示するデータ量削減係数情報を、前記データ記憶量検出手段によって検出された前記配信データの記憶量に応じて取得するデータ量削減係数情報取得手段及び、前記第2の処理装置に対して、前記データ量削減係数情報を送信するデータ量削減係数情報送信手段として機能させることを特徴とする。
これによれば、コンピュータは、記憶手段に記憶された配信データの記憶量に応じて、配信データの一部を削減してデータ量を低下させて送信するよう指示するデータ量削減係数情報を第2の処理装置に対して送信するよう構成することが可能になるため、安定した配信データの視聴が可能になる。
上記課題を解決するために、請求項21に記載の発明は、請求項20に記載の第1の処理プログラムにおいて、前記コンピュータを、前記データ記憶量検出手段によって検出された前記配信データの記憶量が、所定閾値以上か否かを判定する判定手段として機能させ、かつ、前記データ量削減係数情報取得手段は、前記判定手段によって前記記憶量が所定閾値以上と判定された場合には、前記配信データを構成するデータを削減せず送信することを指示する前記データ量削減係数情報を取得するよう機能させることを特徴とする。
これによれば、コンピュータは、記憶手段に記憶されたデータ記憶量が所定閾値以上蓄積されている場合には、配信データを通常時の配信どおり削減せずにそのまま送信するよう指示するデータ量削減係数情報を第2処理装置に送信することが可能になるため、記憶手段に記憶されたデータ記憶量に基づいて最適なデータ量で配信されたデータを取得することが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項22に記載の発明は、請求項21に記載の第1の処理プログラムにおいて、前記配信データは複数の画像データで構成される映像データを含み、前記データ量削減係数情報取得手段は、前記判定手段によって前記記憶量が前記所定閾値未満と判定された場合には、1の前記画像データのデータ量を低下させるべく、前記1の画像データを構成するデータの一部を削減して送信することを指示する前記データ量削減係数情報を取得するよう機能させることを特徴とする。
これによれば、コンピュータは、画像データの一部を削減して1つの画像データのデータ量を低下させて送信するよう指示するデータ量削減係数情報を、第2の処理装置に対して送信するよう構成することが可能になるため、安定した映像データの視聴が可能になる。
上記課題を解決するために、請求項23に記載の発明は、コンピュータを、第1の処理装置から送信された配信データの送信要求を示す送信要求情報を受信する送信要求情報受信手段、前記第1の処理装置から送信された前記配信データを構成するデータの一部を削減して送信するよう指示するデータ量削減係数情報を受信するデータ量削減係数情報受信手段、前記受信したデータ量削減係数情報に基づいて、前記配信データを構成するデータの一部を削減するデータ量削減処理手段及び、前記データ量削減処理手段によって前記配信データを構成するデータの一部を削減した後の残りの前記配信データを前記第1の処理装置に送信する配信データ送信手段として機能させることを特徴とする。
これによれば、第1の処理装置から送信されたデータ量削減係数情報に基づいて、配信データを構成するデータの一部を削減して送信することができるため、第1の処理装置が要求するデータ量に応じた配信データをコンピュータが第1の処理装置に送信することが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項24に記載の発明は、請求項23に記載の第2の処理プログラムにおいて、前記配信データは複数の画像データで構成される映像データを含み、前記データ量削減係数情報は、1の前記画像データのデータ量を低下させるべく、前記1の画像データを構成するデータの一部を削減した後の残りのデータを送信するよう指示するよう機能させることを特徴とする。
これによれば、第1の処理装置から送信されたデータ量削減係数情報に基づいて、映像データを構成する画像データを構成するデータの一部を削減した後の残りのデータを送信することができるため、第1の処理装置が要求するデータ量に応じた画像データをコンピュータが第1の処理装置に送信することが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項25記載の発明は、請求項20乃至請求項22のいずれか一項に記載の第1の処理プログラムがコンピュータ読み取り可能に記録されていることを特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項26記載の発明は、請求項23又は請求項24に記載の第2の処理プログラムがコンピュータ読み取り可能に記録されていることを特徴とする。
本発明によれば、配信データを受信する下位ノード装置のバッファメモリ等の記憶手段に記憶された配信データの記憶量に応じて、配信データの一部を削減してデータ量を低下させて送信するよう配信データを送信する上位ノード装置に対して指示するよう構成することが可能になるため、下位ノード装置は安定した配信データの視聴が可能になる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、ツリー型のコンピュータネットワークシステムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
1.第1実施形態
まず、本発明に係る第1実施形態について図を参照して説明する。
[ネットワークシステムの構成]
始めに、図1を参照して、本実施形態にかかるツリー型ネットワークシステムの概要構成等について説明する。
図1は、本実施形態に係るツリー型ネットワークシステムにおける各装置の接続態様の一例を示す説明図である。なお、図1の例において、ツリー型ネットワークシステムSにおける各装置間の電気的な接続態様(例えば、どの装置と、どの装置の通信が確立されているかの接続関係)を示している。
このツリー型ネットワークシステムSは、図1に示すように、配信データとしてのストリーミングデータB等の配信元である配信装置としての放送局装置1と、当該放送局装置1から配信されたストリーミングデータBを受信する処理装置としての複数のノード装置(ピア)2a、2b、2c、・・・・、2pと、を備えて構成されており、ピアツーピア(Peer to Peer(P2P))方式のネットワークシステムとなっている。
また、ツリー型ネットワークシステムSは、放送局装置1を最上位として複数のノード装置2a乃至2pが複数の階層を形成しつつ、各IPアドレスに基づき、複数の通信経路3a、3b、3c、・・・・、3pを介してツリー状に接続されることになる。
そして、放送局装置1により配信されるストリーミングデータBを含む各種データは、上位階層のノード装置2a及び2b等から下位階層のノード装置2g〜2p等に順次転送されることになる。なお、以下の説明において、ノード装置2a乃至2pのうち何れかのノード装置を示す場合には、便宜上、ノード装置2という場合がある。
なお、これら放送局装置1及び複数のノード装置2a乃至2pは、IX(Internet eXchange)、ISP(Internet Service Provider)、DSL(Digital Subscriber Line)回線事業者内に設置された装置、FTTH(Fiber To The Home)回線事業者内に設置された装置、及び電話回線や光ケーブル等の通信回線等によって構成されたインターネット等のネットワークに、物理的に接続されており、当該放送局装置1及び各ノード装置2a乃至2pには、固有の装置ID及びIP(Internet Protocol)アドレスが割り振られている。
また、本実施形態において、ツリー型ネットワークシステムSにおける各ノード装置間の接続態様の設定、管理等は、ネットワーク管理装置100によって行なわれる。
なお、ネットワーク管理装置100は、ツリー型ネットワークシステムS内のノード装置の接続態様を監視しているため、例えば、図2に示す如く、ノード装置2jが当該ネットワークシステムSに参加を希望する場合には、接続されるべき上位階層のノード装置のIPアドレスをネットワーク管理装置100に対して、図中一点鎖線で示す如く問い合わせる。そうすると、ネットワーク管理装置100は、自身が管理しているトポロジ情報などに基づいて、ノード装置2jが接続されるべき上位階層のノード装置としてノード装置2dを選び出し、当該ノード装置2dのIPアドレス等を示すアドレス情報Sadをノード装置2jに送信する。
ネットワーク管理装置100から、ノード装置2jに対して、接続されるべき上位階層のノード装置のIPアドレス等を示すアドレス情報Sadが図中二点鎖線で示す如く送信される。そして、ノード装置2jは当該アドレス情報Sadに基づいて、接続されるべき上位階層のノード装置(図2に示す例に拠れば、ノード装置2d)に対して図中点線で示す如く送信要求情報としての接続要求情報Srを送信して接続要求を行ない、通信経路3jを介したノード装置2jとノード装置2d間の接続を確立することができる。
なお、以下の各装置の構成及び機能の説明、及び各種処理の説明において、ノード装置2dをストリーミングデータBを送信する上位ノード装置2d、ノード装置2jをストリーミングデータBを受信する下位ノード装置2j、ノード装置2eを上位ノード装置2dが離脱した後に新たに接続される上位ノード装置2eとして説明する。
そして、下位ノード装置2jを本発明における第1の処理装置、上位ノード装置2dを本発明における第2の処理装置、上位ノード装置2eを本発明における第3の処理装置として説明する。
[下位ノード装置の構成及び機能]
次に、図3を参照して、下位ノード装置の構成及び機能について説明する。尚、各ノード装置は、全て同一の構成であるが、図3では、下位ノード装置と上位ノード装置との異なる機能を説明しやすいように、特徴的な構成のみを示す。図3は、下位ノード装置2jと上位ノード装置2dの構成及び機能を示すブロック図である。
下位ノード装置2jは、下位ノード装置2jは、図3に示すように、当該下位ノード装置2jの各構成部材を制御するコンピュータとしての制御部21jと、各種データ、テーブル及びプログラム等を記憶する磁気ディスク等から構成された記憶部22jと、ストリーミングデータBを受信し一時蓄積するバッファメモリ23jと、当該バッファメモリ23j内に蓄積されたフレーム数を取得するバッファ制御部24jと、当該バッファメモリ23j内に蓄積されたデータをデコードして再生可能に復元するデコーダ部25jと、ユーザが各種操作入力するための操作を行なう操作入力部26jと、ネットワークを通じてツリー型ネットワークシステムS内の他のノード装置2、放送局装置1、及びネットワーク管理装置100との間の通信制御を行なうための通信部27jと、を備えて構成され、制御部21j、記憶部22j、バッファメモリ23j、バッファ制御部24j、デコーダ部25j、操作入力部26j及び通信部27jはバス28jを介して相互に接続されている。
制御部21jは、図示しないCPU(Central Processing Unit)、作業用RAM(Random Access Memory)、本発明の第1の処理プログラム等を含む各種制御プログラムやデータ等を記憶するROM(Read Only Memory)及び発振回路等を備えて構成されており、入力操作部26からの操作信号に基づいて、当該操作信号に含まれている操作情報に対応する動作を実現すべく上記各構成部材を制御するための制御情報を生成し、バス28jを介して当該制御情報を該当する構成部材に出力して当該各構成部材の動作を統轄制御する。また、制御部21jは、ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより、本発明の送信要求情報送信手段、データ量削減係数情報送信手段、配信データ受信手段、記憶手段、データ記憶量検出手段、データ量削減係数情報取得手段、判定手段、復元手段、送信停止検知手段、遷移指示手段として機能するようになっている。
より具体的には、制御部21jは、上記通信部27jと共に送信要求情報送信手段として機能し、下位ノード装置2jのユーザが操作入力部26jを操作して、ストリーミングデータBの送信を要求すべく、ネットワーク管理端末装置100に問い合わせを行なうと、ネットワーク管理装置100からアドレス情報Sadが送信され、当該アドレス情報Sadに基づいて、接続されるべき上位階層のノード装置に対して通信部27jを介して接続要求を行なう。本実施の形態においては、上位ノード装置2dに対して送信要求情報としての接続要求情報Srを送信することにより、上位ノード装置2dと下位ノード装置2jとの接続を確立し、ストリーミングデータBの送信を要求する。
さらに、制御部21jは、上記通信部27jと共に配信データ受信手段、上記デコーダ部25jと共に復元手段として機能し、通信部27jを介して、上位ノード装置2dからストリーミングデータBを受信し、デコーダ部25jによって所定の出力処理が施された後に、装置に外部接続されたCRT,液晶ディスプレイ等の表示部や、スピーカ等の外部出力装置から再生出力される。
ここで、上位ノード装置2dから下位ノード装置2jに送信されるストリーミングデータBについて図を用いて説明する。図4は、ストリーミングデータBのパケット処理の説明図である。
ストリーミングデータBは、図4(I)に示す如く、フレーム番号i1乃至imまでの複数の連続したフレームから構成されており、通常フレーム番号i1からフレーム番号i2、i3、…、imと順に送信される。そして、1フレームのデータを1回の送信で送信できるデータの最大値MTU(Maximum Transmission Unit)より小さくなるように、分割(パケット化)して送信する。なお、1つのフレームは、本発明における1の画像データを示す。
本実施の形態によれば、図4(II)及び(III)に示す如く、ストリーミングデータBの各フレームが夫々6つのパケットに分割されるようになっている。そして、後に詳述する間引き係数Fがf1の場合には、図4(III)に示すパケットデータPf1のパケットデータが順次取得されて送信されることになる。
そして、制御部21jは、上記バッファメモリ23jと共に記憶手段として機能し、上位ノード装置2dからパケットデータとして送信されたストリーミングデータBを一時的に記憶して蓄積する。
また、制御部21jは、上記バッファ制御部24jと共にデータ記憶量検出手段として機能し、上記バッファメモリ23jに記憶されたストリーミングデータBの記憶量を検出する。より具体的には、バッファメモリ23j内に蓄積されたストリーミングデータBのフレームの数を蓄積フレーム数dとして検出する。
さらに制御部21jは、上記バッファ制御部24jと共に判定手段及びデータ量削減係数情報取得手段として機能し、バッファメモリ23jに記憶されたフレーム数dが所定閾値として予め制御部21jのRAM等に記憶されたフレーム数閾値D以上であるか否かを判定し、その判定結果に基づいて、間引き係数Fを決定する。本実施形態においては、バッファメモリ23jに記憶されたフレーム数dが閾値D以上である場合には、間引き係数Fをf1として取得し、バッファメモリ23jに記憶されたフレーム数dが閾値D未満である場合には、間引き係数Fをf2として取得する。間引き係数に応じて上位ノード装置2dにて取得されるパケットデータについては後に詳述する。
そして、更に上記通信部27jと共にデータ量削減係数情報送信手段として機能し、バッファメモリ23jに記憶されたフレーム数dに基づいて取得した間引き係数Fをデータ量削減係数情報としての間引き係数情報Sfとして送信する。この間引き係数情報Sfは、上述した接続要求情報Srに含んで送信されるだけでなく、バッファメモリ23jに記憶されたフレーム数dの変化に伴い、これまでと異なる間引き係数Fが取得された場合には、当該間引き係数Fを示す間引き係数情報Sfが間引き係数を変更することを要求する係数変更要求情報Scと共に上位ノード装置2dに対して送信される。
以上のように構成することにより、下位ノード装置2jが、バッファメモリ23jに記憶されたフレーム数dに応じて、1フレームを構成するパケットデータを通常時と同様に間引く(削減する)ことなく全て送信するか、或いは1フレームを構成するパケットデータの一部のパケットデータを間引く(削減する)ことにより、1つの画像データのデータ量を低下させて送信するかを上位ノード装置2dに指示することができる。
例えば、下位ノード装置2jがツリー型ネットワークシステムSに参加し、上位ノード装置2dに接続されてストリーミングデータBの受信を開始した直後等、バッファメモリ23j内に蓄積(記憶)されたフレーム数dが少ない場合には、1フレームを構成するパケットデータの一部のパケットデータを間引いて(データ量を削減して)送信するよう上位ノード装置2dに指示することにより、バッファメモリ23j内に再生出力すべきフレームを迅速に供給することが可能になり、円滑な動画再生を実行することが可能になる。
これにより、通信経路3jに対して送信レートを上げる等の負荷をかけることなく、さらに、システムにおける上位階層に接続されるノード装置に対して過大な負荷をかけることなく、システムS全体の配信パフォーマンスを維持しつつ、バッファメモリ23jに一定量の再生出力可能なフレームデータを速く保持することができ、安定したストリーミングデータBの視聴が可能になる。
さらに、制御部21jは、送信停止検知手段として機能し、上位ノード装置2dから通信部27jを介してこれまで順次転送されていたストリーミングデータBの送信が停止したことを検知すると、第3の処理装置としての他の新たな上位ノード装置2eに対して送信要求情報としての接続要求情報Srを送信することにより、他の新たな上位ノード装置との接続が確立され、当該他の新たな上位ノード装置から送信されたストリーミングデータBを受信することが可能になる。
[上位ノード装置の構成及び機能]
次に、図3を参照して、上位ノード装置の構成及び機能について説明する。
上位ノード装置2dは、図3に示すように、当該上位ノード装置2dの各構成部材を制御するコンピュータとしての制御部21dと、各種データ及び間引き係数Fとパケットデータとの対応テーブル等を記憶する磁気ディスク等から構成された記憶部22dと、配信すべきストリーミングデータBを一時蓄積するバッファメモリ23dと、バッファメモリ23dに記憶されたパケットデータを取得するパケットデータ取得部24dと、ネットワークを通じてツリー型ネットワークシステムS内の他のノード装置2、放送局装置1、及びネットワーク管理装置100との間の通信制御を行なうための通信部25dと、を備えて構成され、制御部21d、記憶部22d、バッファメモリ23d、パケットデータ取得部24d及び通信部25dはバス26dを介して相互に接続されている。
制御部21dは、図示しないCPU(Central Processing Unit)、作業用RAM(Random Access Memory)、本発明の第2の処理プログラム等を含む各種制御プログラムやデータ等を記憶するROM(Read Only Memory)及び発振回路等を備えて構成されており、入力操作部26からの操作信号に基づいて、当該操作信号に含まれている操作情報に対応する動作を実現すべく上記各構成部材を制御するための制御情報を生成し、バス26dを介して当該制御情報を該当する構成部材に出力して当該各構成部材の動作を統轄制御する。また、制御部21dは、ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより、本発明の送信要求情報受信手段、データ量削減係数情報受信手段、データ量削減処理手段、配信データ送信手段として機能するようになっている。
まず、制御部21dは、上記通信部25dと共に送信要求情報受信手段、データ量削減係数情報受信手段及び配信データ送信手段として機能し、さらに、上記パケットデータ取得部24dと共にデータ量削減処理手段として機能する。
より具体的には、通信部25dが下位ノード装置2jから送信要求情報としての接続要求情報Srを受信する。そして、下位ノード装置2jとの接続を確立し、パケットデータ取得部24dが上記パケットデータ取得部24dが当該接続要求情報Srに含まれるデータ量削減係数情報としての間引き係数情報Sfに応じたパケットデータを取得して、下位ノード装置2jに送信する。さらに、下位ノード装置2jから係数変更要求情報Scを受信した場合も同様にして当該係数変更要求情報Scに含まれる間引き係数情報Sfに応じたパケットデータをパケットデータ取得部24dが取得して、通信部25dを介して下位ノード装置2jに送信する。
続いて、パケットデータ取得部24dの動作について具体的に説明する。
図5(A)は、記憶部22dに記憶された間引き係数Fとパケットデータの対応テーブルである。
まず、バッファメモリ23dは、ストリーミングデータBを図4(III)に示す如くパケット化して記憶/蓄積している。このバッファメモリ23dに蓄積されているストリーミングデータBは、上位ノード装置2dの更に上位階層に接続されたノード装置から順次転送されてきたストリーミングデータBである。すなわち、本実施形態においては図1及び図2に示す如く、放送局装置1からノード装置2aを中継して転送されたストリーミングデータBである。
まず、下位ノード装置2jから送信された間引き係数情報Sfによって指示された間引き係数Fがf1である場合には、パケットデータ取得部24dは、図5(A)に示す対応テーブルを参照して、対応するパケットデータPf1を選択し、図5(B)上段に示す如く、バッファメモリ23dに蓄積された1フレーム6パケットに分割されたパケットデータを間引かずパケットデータPf1を取得する。
一方、下位ノード装置2jから送信された間引き係数情報Sfによって指示された間引き係数Fがf2である場合には、パケットデータ取得部24dは、図5(A)に示す対応テーブルを参照して、対応するパケットデータPf2を選択し、図5(B)下段に示す如く、バッファメモリ23dに蓄積された1フレーム6パケットに分割されたパケットデータを、1フレーム当たり3パケットとなるように間引き、パケットデータPf2を取得する。
そして、パケットデータ取得部24dによって取得されたパケットデータPf1(或いはPf2)は、シーケンシャル番号や、送信先である下位ノード装置2jのアドレス情報等の各種配信用ヘッダの付加処理等所定の送信処理を施した後に、通信部25dを介して下位ノード装置2jに送信される。
以上のように構成することにより、下位ノード装置2jから送信された間引き係数情報Sfに基づいて1フレームを構成するパケットデータを全て取得して送信するか、1フレームを構成するパケットデータの一部のパケットデータを間引いて(データ量を削減して)取得することにより、1つの画像データ(1フレーム)のデータ量を調整して送信することができる。
上位ノード装置2eは、図3に示すように、当該上位ノード装置2eの各構成部材を制御するコンピュータとしての制御部21eと、各種データ及び間引き係数Fとパケットデータ情報Pとの対応テーブル等を記憶する磁気ディスク等から構成された記憶部22eと、配信すべきストリーミングデータBを一時蓄積するバッファメモリ23eと、取得した間引き係数情報に基づいてバッファメモリ23eに記憶されたパケットデータを取得するパケットデータ取得部24eと、ネットワークを通じてツリー型ネットワークシステムS内の他のノード装置2、放送局装置1、及びネットワーク管理装置100との間の通信制御を行なうための通信部25eと、を備えて構成され、制御部21e、記憶部22e、バッファメモリ23e、パケットデータ取得部24e及び通信部25eはバス26eを介して相互に接続されている。
なお、上位ノード装置2eの各構成部材の機能は、上述した上位ノード装置2dと同様の機能であるため、詳細な説明は省略する。
[ストリーミングデータの受信処理]
続いて、図1乃至図10を参照してストリーミングデータBの受信処理の具体的手法について説明する。
先ず、図3乃至図9を参照して、下位ノード装置2jにおいて、上位ノード装置2dからストリーミングデータBを受信する処理について説明する。
図6は、下位ノード装置2jの制御部21jにおけるストリーミングデータBの受信処理を示すフローチャートであり、当該フローチャートにより示される処理は、制御部21j内の図示しないROM等に予め記憶されているプログラムに基づいて当該制御部21jの制御に基づいて実行されるものである。
図7及び図8は、下位ノード装置2jのバッファメモリ23jと、上位ノード装置2dと下位ノード装置2j間におけるパケットデータの送受信との関係を示す説明図である。
図9は、下位ノード装置2jにおける間引き係数取得処理を示すフローチャートである。
図6に示す処理は、下位ノード装置2jとしてのパーソナルコンピュータ等のユーザが、操作入力部26jを操作して、視聴を所望するストリーミングデータBの送信を要求することにより開始される。
まず、操作入力部26jが操作されてストリーミングデータBの送信要求がされると、間引き係数Fを0とする初期化が行なわれる(ステップS1)。そして、初期化された間引き係数Fは図示しない制御部21jのRAM等に一時的に記憶される。
次に、上位ノード装置のアドレス情報Sadを取得する(ステップS2)。より具体的には、図2に示す如くネットワーク管理装置100に対して、当該ツリー型ネットワークシステムSへの参加を所望し、接続されるべき上位ノード装置のアドレス情報を問い合わせ、アドレス情報Sadを受信して取得する。本実施の形態においては、上位ノード装置とし上位ノード装置2dのIPアドレスを示すアドレス情報Sadが取得されたものとする。
そして、間引き係数取得処理を行ない、データ量削減係数としての間引き係数Fを取得する(ステップS3)。
ここで、図9のフローチャートを用いて、ステップS3にて実行される間引き係数取得処理について説明する。
まず、バッファ制御部24jがバッファメモリ23j内に蓄積されたフレームの数を蓄積フレーム数dとして取得する(ステップS21)。そして制御部21jの制御に基づいて取得した蓄積フレーム数dが、予め定めたフレーム数閾値D以上であるか否かを判定する(ステップS22)。そして判定の結果、蓄積フレーム数dがフレーム数閾値D以上である場合(ステップS22:Yes)には、間引き係数Fをf1として取得する(ステップS23)。他方、蓄積フレーム数dがフレーム数閾値D以上でない場合(ステップS22:No)には、間引き係数Fをf2として取得する(ステップS24)。
すなわち、フレーム数閾値Dが例えば4である場合であって、下位ノード装置2jが未だ上位ノード装置2dと接続が確立されておらず、上位ノード装置2dから未だストリーミングデータBの送信がされていない状態で、バッファメモリ23j内にパケットデータがない場合には、蓄積フレーム数dは0となるため、間引き係数Fはf2として取得されることになる。
従って、下位ノード装置2jと上位ノード装置2dの接続直後は、バッファメモリ23j内にはそれほど多くのフレーム数dが蓄積されていないため、できるだけ早く多くのフレームをバッファメモリ23jに蓄積するために、間引き係数Fはf2として取得されるようなフレーム数閾値Dを定めることが好ましい。このステップS3の間引き係数取得処理は、後に詳述される上位ノード装置2dからのストリーミングデータBの送信が停止し、新たな他の上位ノード装置2eに対してストリーミングデータBの送信を要求するといった状況で、バッファメモリ23j内の蓄積フレーム数dを確認することができるため、このような状況下において特に意義のある処理となる。
続いて、ステップS4の処理に移行し、上位ノード装置に対して接続要求情報Srを送信する(ステップS4)。例えば、図7(A)に示す如く、下位ノード装置2jはネットワーク管理装置100から送信されたアドレス情報Sadに基づいて、上位ノード装置2dに対して接続要求情報Srを送信する。
なお、この接続要求情報Srは、ステップS3の処理において取得した間引き係数Fを示す間引き係数情報Sfと、最後に下位ノード装置2jが受信したパケットデータを示すパケット番号情報Spを含む。なお、下位ノード装置2jが未だ何れのパケットデータも受信していない場合には、パケット番号を0とするパケット番号情報Spとする。従って、図7(A)に示す例においては、バッファメモリ23j内の蓄積フレーム数dは0であるため、上述したステップS3の間引き係数取得処理において間引き係数Fがf2として取得され、当該間引き係数Fを示す間引き係数情報Sfと、パケット番号を0とするパケット番号情報Spとを含む接続要求情報Srが、通信部27j及び通信経路3jを介して上位ノード装置2dに送信される。
また、図7(B)は、上記接続要求情報Srを受信した上位ノード装置2dから、下位ノード装置2jに対してストリーミングデータBの送信が開始された直後の状態を示す説明図である。図7(B)に示す如く、下位ノード装置2jから送信された接続要求情報Srに含まれる間引き係数情報Sfに従い、上位ノード装置2dからは間引き係数Fをf2とする1フレーム当たり3パケットとなるように間引いたパケットデータPf2がとして送信される。
そして、図7(C)、図7(D)、図7(E)に時系列で示す如く、上位ノード装置2dから下位ノード装置2jにパケットデータPf2が順次送信されて下位ノード装置2jのバッファメモリ23jに順次パケットデータが蓄積されていく。すなわち、通信経路3jの送信レートは一定であり、かつ、下位ノード装置2jにて1フレーム(1つの画像データ)を再生する速度は一定であるため、1フレームを構成するパケットデータの一部のパケットデータを間引いて送信するよう上位ノード装置2dに指示することにより、バッファメモリ23j内に再生出力すべきフレームを迅速に供給することができる。
そして、再び間引き係数取得処理により、間引き係数Fを取得する(ステップS5)。ここでの間引き係数Fの取得処理は、上述したステップS3における間引き係数取得処理と同一であるため説明を省略する。
次に、ステップS5にて取得した間引き係数Fが、これまでの間引き係数Fと比較して変更されたか否かを判定し(ステップS6)、間引き係数Fが変わらない場合(ステップS6:No)には、ステップS8の処理に移行し、間引き係数Fが変更された場合(ステップS6:Yes)には、上位ノード装置に対して係数変更要求情報Scを送信する(ステップS7)。
より具体的には、例えばフレーム数閾値Dが4である場合には、図7(B)、図7(C)及び図7(D)の状態の時には、バッファメモリ23j内の蓄積フレーム数dはそれぞれ2、3であるため、間引き係数Fがf2となり、図7(A)の状態から図7(D)の状態まで間引き係数Fの変更はない。しかし、更に時間が経過してバッファメモリ23j内に蓄積されたフレーム数dが徐々に増加すると、図7(E)に示す如くバッファメモリ23j内の蓄積フレーム数dが4となる。こうなると、蓄積フレーム数dはフレーム数閾値D(D=4)以上の値となり、上述した間引き係数取得処理におけるステップS22の処理(図9参照)において、間引き係数Fがf1に変更される(ステップS6:Yes)。つまり、バッファメモリ23j内に、再生出力されるための十分なフレーム数dが蓄積されたため、パケットデータを通常の状態(間引かないパケットデータPf1)で配信することを指示する間引き係数情報Sfを含む係数変更要求情報Scを上位ノード装置2dに送信することになる。そして、これを受信した上位ノード装置2dから、図8(F)に示す如く、間引き係数Fがf1となるパケット番号9−2、9−3、9−4、…のパケットデータPf1が順次送信される。
続いて、上位ノード装置からのパケットデータの送信の停止が検知されたか否かを判定する(ステップS8)。より具体的には、上位ノード装置2dが図8(G)に示す如く、ネットワークSから離脱した場合など、所定時間T以上待機しても次のパケットデータを受信することができないときには、送信停止と検知されることになる。
ここで、「所定時間T以上待機しても次のパケットデータを受信することができないとき」とは、例えば上位ノード装置2dが離脱する直前に送信したパケットデータPf1(図8(G)に示す例に拠ればパケット番号11−1のパケットデータ)を、下位ノード装置2jが受信し、図8(H)に示す如くバッファメモリ23jにパケット番号11−1のパケットデータが蓄積されてから、所定時間Tが経過してもなお次のパケットデータPf1が送信されず、バッファメモリ23jに次のパケットデータPf1を蓄積できないときをいう。
このようにして送信停止を検知すると(ステップS8:Yes)、ステップS2に移行して引き続きストリーミングデータBの配信を要求すべき新たな他のノード装置のアドレス情報Sadをネットワーク管理装置100に問い合わせる。そして、新たな他のノード装置に対して、ステップS2乃至ステップS8の処理を繰り返し行なう。
一方、ステップS8の処理において、送信停止が検知されない場合(ステップS8:No)には、ユーザが操作入力部26jを操作して、ストリーミングデータBの受信を終了することを指示したか否かを判定し(ステップS9)、受信終了指示がない場合(ステップS9:No)にはステップS5に移行して、バッファメモリ23jに蓄積されたフレーム数dの変動と、送信の停止を監視し続ける。他方、受信終了指示がされた場合(ステップS9:Yes)には処理を終了する。
ここで、上述したステップS8の処理において、送信の停止が検知された(ステップS8:Yes)後の処理について図を用いて詳細に説明する。ここでは、上位ノード装置2dがツリー型ネットワークシステムSから離脱したことにより下位ノード装置2jに対するストリーミングデータBの送信が停止したものとして説明を続ける。
図10は、上位ノード装置2dのツリー型ネットワークシステムSからの離脱に伴う新たなノード装置2eとの接続を示す説明図である。図11(A)は、上位ノード装置2eの記憶部22eに記憶された間引き係数Fとパケットデータの対応テーブルであり、図11(B)は、間引き係数Fに対応するパケットデータの説明図である。説明をわかりやすくするため、図11(B)に示されるパケットデータ番号に違いがあるが、図11(A)及び図11(B)は、それぞれ図5(A)及び図5(B)に示す上位ノード装置2dの記憶部22dと同様の構成である。
図10に示す如く、上位ノード装置2dがツリー型ネットワークシステムSから離脱したことにより、図中破線で示す如く通信経路3d及び3jが断絶され、下位ノード装置2jがストリーミングデータBを受信することができなくなる。
このような場合、下位ノード装置2jは、新たに接続されるべき上位階層のノード装置のIPアドレスをネットワーク管理装置100に対して、図中一点鎖線で示す如く問い合わせることにより、ネットワーク管理装置100から、ノード装置2jに対して、接続されるべき上位階層のノード装置のIPアドレス等を示すアドレス情報Sadが図中二点鎖線で示す如く送信される。
そして、下位ノード装置2jは、ネットワーク管理装置100から送信されたアドレス情報Sadに基づいて、接続されるべき上位ノード装置に対して図中点線で示す如く接続要求情報Srを送信することにより接続要求を行なうことができる。図10に示す例に拠れば、下位ノード装置2jは、ネットワーク管理装置100から送信されたアドレス情報Sadに基づいて、ノード装置2e(以下、上位ノード装置2eという。)に接続要求情報Srを送信することにより、新たな通信経路3qを介した上位ノード装置2eと下位ノード装置2jとの接続を確立するようになっている。
すなわち、ステップS8にて送信停止を検知すると、ステップS2に移行して、新たな上位ノード装置2eとの接続を確立すべく、間引き係数取得処理が行なわれ(ステップS3)、当該間引き係数取得処理にて取得された間引き係数Fを示す間引き係数情報Sfを含む接続要求情報Srが上位ノード装置2eに送信される(ステップS4)よう構成される。
そして、これを受信した上位ノード装置2eから、間引き係数情報Sfに対応するパケットデータが取得されて下位ノード装置2jに順次送信される。
なお、このとき下位ノード装置2jから上位ノード装置2eに対して送信される接続要求情報Srには、間引き係数情報Sfだけでなく、パケット番号情報Spも含む。図8(I)に示す例に拠れば、このパケット番号情報Spは、下位ノード装置2jが最後に上位ノード装置2dから受信して取得したパケット番号11−1を示す情報である。従って、これを受信した上位ノード装置2eは、記憶部22eのテーブル(図11(A))を参照して、間引き係数Fに対応するパケットデータのうち、当該パケット番号情報Spで示されるパケット番号11−1の次のパケットデータを取得する。
すなわち、間引き係数情報Sfによって示される間引き係数Fがf1の場合には、パケットデータPf1(図11(B)上段)のパケット番号11−2で示されるパケットデータが次のパケットデータとして取得される。
他方、間引き係数情報Sfによって示される間引き係数Fがf2の場合には、パケットデータPf2(図11(B)下段)のパケット番号11−3で示されるパケットデータが次のパケットデータとして取得される。
図8(I)に示す例に拠れば、バッファメモリ23j内の蓄積フレーム数dは3であるためステップS3の間引き係数取得処理において、間引き係数Fはf2として取得されることになり(図9に示すステップS24)、上位ノード装置2eに対して間引き係数をf2とする旨の情報である間引き係数情報Sfと、パケット番号11−1を示すパケット番号情報Spとが、接続要求情報Srと共に送信されることになる。
つまり、ステップS8における送信停止を判断している間にも、バッファメモリ23j内に記憶したデータは順次再生され、蓄積フレーム数dは消費され続けるため、送信停止を判断する所定時間Tが長いほど、蓄積フレーム数dの数が減少し、間引き係数取得処理にて間引き係数Fとしてf2が取得されやすくなる。ストリーミングデータBの再生処理を中断させること無く円滑に行なうためには、下位ノード装置2jにおけるストリーミングデータBの再生速度、ストリーミングデータBを送信する通信経路3の送信レート、ストリーミングデータBの1フレーム当たりのデータ量、1パケットデータ当たりのデータ量等を考慮してステップS8における送信停止の判断における所定時間Tを設定すればよい。
[ストリーミングデータの送信処理]
続いて、図3乃至図12を参照して、下位ノード装置2jにおいて、上位ノード装置2dからストリーミングデータBを受信する処理について説明する。
図12は、上位ノード装置2dの制御部21dにおけるストリーミングデータBの送信処理を示すフローチャートであり、当該フローチャートにより示される処理は、制御部21d内の図示しないROM等に予め記憶されているプログラムに基づいて当該制御部21dの制御に基づいて実行されるものである。
まず、図12に示す処理は上述した下位ノード装置2jのステップS4の処理において送信された接続要求情報Srを受信することにより開始される。
下位ノード装置2jから送信要求情報としての接続要求情報Srを受信すると、所定の接続処理に基づいて下位ノード装置2jとの接続を確立する(ステップS31)。より具体的には、下位ノード装置2jのIPアドレス等のトポロジ情報を取得して、通信経路3jを決定する。
次に、パケットデータ取得部24dは、接続要求情報Srに含んで送信された間引き係数情報Sf及びパケット番号情報Spに対応するパケットデータをバッファメモリ23dから取得する(ステップS32)。
例えば、図7(B)に示す如く、上位ノード装置2dと下位ノード装置2jが接続された後の最初のストリーミングデータBの送信処理の場合には、上述した如く、バッファメモリ23j内にフレーム数閾値D以上の蓄積フレームが記憶されていないため、間引き係数Fはf2となる間引き係数情報Sfが送信される。従って、パケットデータ取得部24dは、図5(A)に示す記憶部22dのテーブルを参照して、パケットデータPf2を選択する。そして図5(B)下段に示す如く、バッファメモリ23dに蓄積された1フレーム6パケットに分割されたパケットデータを、1フレーム当たり3パケットとなるように間引き、パケットデータPf2を取得する。
そして、上記同様に最初のストリーミングデータBの送信処理の場合には、バケット番号情報Spによって示されるパケット番号は0となり、パケットデータ取得部24dは、図5(B)下段に示すに示すストリーミングデータBの最初のパケットデータであるパケット番号1−1のパケットデータをバッファメモリ23dから取得する。
このようにして、ストリーミングデータBを受信する下位ノード装置2jにおけるバッファメモリ23jに蓄積されたフレーム数が少ない場合には、1つのフレーム(画像データ)のデータ量を低下させて送信することにより、同じ時間で下位ノード装置2jに多数のフレームを送信することができる。本実施形態においては、通常時1フレーム辺り6つのパケットデータで分割して送信しているところ、その半分である3パケットを間引いて1フレーム辺り3つのパケットデータを送信するよう構成すれば、同じ時間内に概ね倍のフレーム数を送信することが可能になる。
続いて、ステップS32にて取得したパケットデータを送信した(ステップS33)後に、ストリーミングデータBの全てのパケットデータの送信が完了したか否かを判定する(ステップS34)。
ステップS34の判定の結果、送信が完了した場合(ステップS34:Yes)には、処理を終了し、他方、送信が完了していない場合(ステップS34:No)には、下位ノード装置2jから係数変更要求情報Scを受信したか否かを判定する(ステップS35)。
ステップS35の判定の結果、係数変更要求情報Scを受信した場合(ステップS35:Yes)には、次のパケットデータとして、当該係数変更要求情報Scに含まれる間引き係数情報Sfに対応するパケットデータを取得する(ステップS36)。
このステップS35における判定及びステップS36におけるパケットデータの取得処理について、図7(E)に示す状態において、係数変更要求情報Scを受信した場合に基づいて具体的に説明する。
図7(E)は、上位ノード装置2dのパケットデータ取得部24dが、間引き係数Fがf2に対応するパケットデータPf2を順次取得して、通信部25dを介して下位ノード装置2jに対して順次送信した状態である。
そして、下位ノード装置2jのバッファメモリ23j内に蓄積されたフレーム数dが4となり、フレーム数閾値D(D=4)以上となったため、上述した下位ノード装置におけるストリーミングデータの受信処理におけるステップS5乃至ステップS7の処理に基づいて、間引き係数Fがf1に変更される。そして、間引き係数Fをf1とする旨の間引き係数情報Sfを含む係数変更要求情報Scが上位ノード装置2dに送信される。
そして、この係数変更要求情報Scを受信した上位ノード装置2dは、係数変更要求情報Scに含まれる間引き係数情報Sfに基づいて、パケットデータ取得部24dが次に送信すべきパケットデータを取得することになる。すなわち、図7(E)に示す如く、上位ノード装置2dが係数変更要求情報Scを受信したときには、上位ノード装置2dは既にパケット番号9−1のパケットデータを送信している。従って、パケットデータ取得部24dは、間引き係数情報Sfによって示される間引き係数Fに対応するパケットデータPf1において、パケット番号9−1の次のパケットデータである、パケット番号9−2のパケットデータをバッファメモリ23dから取得する。そして、図8(F)に示す如く、パケット番号9−2、9−3、9−4、9−5、9−6、…、のパケットデータが順に取得されて送信される。
ここで、図12に示すフローチャートの説明に戻る。
ステップS35の判定の結果、係数変更要求情報Scを受信していない場合(ステップS35:No)には、パケットデータ取得部24dによって次のパケットデータを取得した(ステップS37)後に、ステップS33に移行して再び取得したパケットデータを下位ノード装置2jに送信する。
そして、ステップS34の処理において、全てのパケットデータの送信が完了したと判定されるまで、ステップS33乃至ステップS37の処理を繰り返し行なう。
以上説明した第1実施形態によれば、ストリーミングデータBを受信する下位ノード装置2jが、当該装置自身のバッファメモリ23jに記憶されたデータ量に応じて、1フレーム(画像データ)を構成するパケットデータの一部のパケットデータを間引いて送信するよう上位ノード装置2dに対して指示することにより、バッファメモリ23j内に再生出力すべきフレームを迅速に供給することが可能になり、円滑な動画再生を実行することができる。
これにより、下位ノード装置2jが上位ノード装置2dと接続直後であっても、或いは上位ノード装置2dが離脱し、上位ノード装置2eと接続直後であっても、通信経路3j又は通信経路3qに対して送信レートを上げる等の負荷をかけることなく、システムS全体の配信パフォーマンスを維持しつつ、バッファメモリ23jに常時一定量の再生出力可能なデータを保持することができ、安定したストリーミングデータBの視聴が可能になる。
2.第2実施形態
次に、本発明に係る他の実施形態である第2実施形態について図を参照して説明する。
第1実施形態は、バッファメモリ23jに蓄積されたフレーム数に1つのフレーム数閾値Dを用いて、パケットデータを間引くか(間引き係数F=f2)、間引かないか(間引き係数F=f1)の二者択一であったが、第2実施形態においては、バッファメモリ23jに蓄積されたフレーム数dに応じて、段階的にパケットデータを間引いてデータ量を削減させるよう構成する。
図13は、第2実施形態に係る下位ノード装置2jの記憶部22jに記憶されたフレーム数閾値Dと間引き係数Fの対応テーブルである。図14(A)は、上位ノード装置2dの記憶部22dに記憶された、間引き係数Fとパケットデータの対応テーブルである。図14(B)は、上位ノード装置2dのパケットデータ取得部24dが取得する間引き係数Fに対応するパケットデータの説明図である。
なお、下位ノード装置2j、上位ノード装置2d及び2eのその他の構成及び機能は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
次に、図15を参照して第2実施形態における間引き係数取得処理について説明する。図15は、下位ノード装置2jにおける間引き係数取得処理を示すフローチャートであり、上述した第1実施形態のストリーミングデータの受信処理の説明におけるステップS3及びステップS5の処理に相当する。
まず、バッファ制御部24jはバッファメモリ23j内に蓄積されたフレーム数を蓄積フレーム数dとして取得する(ステップS41)。そして制御部21jの制御に基づいて取得した蓄積フレーム数dが、予め定めたフレーム数閾値D1以上であるか否かを判定する(ステップS42)。そして判定の結果、取得した蓄積フレーム数dがフレーム数閾値D1以上である場合(ステップS42:Yes)には、バッファ制御部24jは記憶部22jに記憶した対応テーブル(図13)を参照してD1に対応する間引き係数Fをf1として取得する(ステップS43)。
一方、ステップS42の判定の結果、取得した蓄積フレーム数dがフレーム数閾値D1以上でない場合(ステップS42:No)には、取得した蓄積フレーム数dが、予め定めたフレーム数閾値D2以上であるか否かを判定する(ステップS44)。そして判定の結果、取得した蓄積フレーム数dがフレーム数閾値D2以上である場合(ステップS44:Yes)には、記憶部22jに記憶した対応テーブル(図13)を参照してD2に対応する間引き係数Fをf2として取得する(ステップS45)。
一方、ステップS44の判定の結果、取得した蓄積フレーム数dがフレーム数閾値D2以上でない場合(ステップS44:No)には、取得した蓄積フレーム数dが、予め定めたフレーム数閾値D3以上であるか否かを判定する(ステップS46)。
そして判定の結果、取得した蓄積フレーム数dがフレーム数閾値D3以上である場合(ステップS46:Yes)には、記憶部22jに記憶した対応テーブル(図13)を参照してD3に対応する間引き係数Fをf3として取得する(ステップS47)。
他方、ステップS46の判定の結果、取得した蓄積フレーム数dがフレーム数閾値D3以上でない場合(ステップS46:No)には、記憶部22jに記憶した対応テーブル(図13)には該当する間引き係数が無いので、間引き係数Fをf4として取得する(ステップS48)。
以上の処理に基づいて、間引き係数を決定する。すなわち、バッファメモリ23j内にパケットデータが蓄積され、徐々に蓄積フレーム数dが増加するに従い、徐々に1画像データを構成するデータ量、すなわち、1フレームを構成するパケットデータの数が通常配信時のパケットデータ数(6個)に近くなり、徐々にデータ量の大きい、画質の高い画像を要求することができる。
そして、上述した図6におけるステップS4の処理において、下位ノード装置2jから上位ノード装置2dに対して、間引き係数Fを示す間引き係数情報Sfが接続要求情報Srと共に送信されると、これを受信した上位ノード装置2dでは、図12におけるステップS32の処理において、パケットデータ取得部24dが記憶部22dの対応テーブル(図14(A))を参照して対応するパケットデータを取得する。
同様にして、上述した図6におけるステップS7の処理において、下位ノード装置2jから上位ノード装置2dに対して、間引き係数Fを示す間引き係数情報Sfが係数変更要求情報Scと共に送信されると、これを受信した上位ノード装置2dでは、図12におけるステップS36の処理において、パケットデータ取得部24dが記憶部22dの対応テーブル(図14(A))を参照して対応するパケットデータを取得する。
これにより、下位ノード装置2jから送信された間引き係数情報Sfに従い、1フレーム(画像データ)を構成するパケットデータの一部のパケットデータを間引いて送信することができる。
以上説明した第2実施形態によれば、ストリーミングデータBを受信する下位ノード装置2jが、当該装置自身のバッファメモリ23jに蓄積されたフレーム数に応じて、ストリーミングデータを受信する下位ノード装置2jが、当該装置自身のバッファメモリ23jに記憶されたデータ量に応じて、1フレーム(画像データ)を構成するパケットデータの一部のパケットデータを間引いて送信するよう上位ノード装置2dに対して指示することにより、バッファメモリ23j内に再生出力すべきフレームを迅速に供給することが可能になり、円滑な動画再生を実行することができる。
さらに、間引き係数Fを、バッファメモリ23jに蓄積されたフレーム数dの増加及び減少に伴って段階的に設定可能にしたため、蓄積されたフレーム数の増減に的確に応じたデータ量のフレームを取得することができる。
これにより、下位ノード装置2jが上位ノード装置2dと接続直後であっても、通信経路3jに対して送信レートを上げる等の負荷をかけることなく、システムS全体の配信パフォーマンスを維持しつつ、バッファメモリ23jに常時一定量の再生出力可能なデータを保持することができ、安定したストリーミングデータBの視聴が可能になる。
なお、上位ノード装置2eの機能及び構成は上位ノード装置2dの機能及び構成と同様である。従って、下位ノード装置2jが、上位ノード装置2dが離脱した後に、上位ノード装置2eとの接続を確立させて、当該上位ノード装置2eから引き続きストリーミングデータBを受信する際にも、上述した説明と同様、下位ノード装置2jはバッファメモリ23j内に蓄積されたフレーム数dに伴って段階的に間引き係数Fを変化させて画像データのデータ量を低下させたストリーミングデータBを送信するよう上位ノード装置2eに指示することにより、下位ノード装置2jは、当該装置のバッファメモリ23jの蓄積されたフレーム数の増減に的確に応じたデータ量のフレームを取得することができる。
なお、第1実施形態及び第2実施形態において、1つのフレームを構成するパケットデータの一部のパケットデータを間引いて、間引かれた残りのパケットデータのみを下位ノード装置2jに送信するよう構成したが、間引かれるパケットデータの割合は、一例であって、通信経路3jの送信レートや、下位ノード装置2jにおける再生速度等を考慮して適切な数のパケットデータを間引くことが好ましい。
また、第1実施形態及び第2実施形態において、1つのフレームを構成するパケットデータの一部のパケットデータを間引いて、間引かれた残りのパケットデータのみを下位ノード装置2jに送信することにより、ストリーミングデータBのデータ量を低下させるよう構成したが、これに限らず、結果としてストリーミングデータBのデータ量を減少させて下位ノード装置2jに送信するよう構成すればよい。
続いて、ストリーミングデータのデータ量を減少させる他の実施形態について説明する。
3.第3実施形態
次に、本発明に係る他の実施形態である第3実施形態について図を参照して説明する。
上述した第1実施形態及び第2実施形態は、1フレームを6つのパケットデータにパケット化(分割)し、下位ノード装置2jのバッファメモリ23jに蓄積されたフレーム数dに応じて、当該1フレームを構成する6つのパケットデータの一部を間引いて削減することにより、画像データのデータ量を低下させるよう構成したが、第3実施形態においては、1フレーム(1画像データ)内に含まれるデータのうち、所定の画素のみについてパケット化等の送信処理を施して送信することにより、結果として送信する1フレームの画像データのデータ量を削減させ、データ量を低下させるよう構成する。
なお、下位ノード装置2j及び上位ノード装置2d及び2eのその他の構成及び機能は第1実施形態と同様であることから、説明を省略する。
図16(A)は、上位ノード装置2dから下位ノード装置2jに送信されるストリーミングデータを構成する任意の1フレームの画像データである。
この図16(A)に示す1フレームの画像データのうち、所定の走査線に対応する画素のみをパケット化(分割)して送信処理を行なうよう構成する。
図16(A)に示す画像は9つの走査線から構成されるものである。従って、通常のストリーミングデータBの送信時(すなわち、バッファメモリ23j内の蓄積フレーム数dが所定のフレーム数閾値D以上である場合)には、これら9つの走査線に含まれる画素が全てパケット化(分割)の対象となり、パケットデータとして下位ノード装置2jに送信される。
一方、上位ノード装置2dに接続直後、あるいは新たな上位ノード装置2eに接続直後等、バッファメモリ23j内の蓄積フレーム数dが所定のフレーム数閾値Dに満たない場合には、これら9つの走査線のうち、所定の走査線に含まれる画素のみがパケット化(分割)され、パケットデータとして下位ノード装置2jに送信されるように構成する。
より具体的には、下位ノード装置2jのバッファメモリ23j内の蓄積フレーム数dが所定のフレーム数閾値Dに満たない場合に、下位ノード装置2jから上位ノード装置2dに対し、奇数番目の走査線に含まれる画素のみがパケット化(分割)してパケットデータを取得し、当該パケットデータを送信する旨の要求を行なう。
そして、これを受けた上位ノード装置2dは、図16(A)に示す元の画像データ(1フレーム分のデータ)のうち、奇数番目の走査線に含まれる画素のみをパケットデータとして下位ノード装置2jに送信する。すなわち、偶数番目の走査線に対応する画素はパケット化等の送信処理は行なわないことになる。
なお、奇数番目の走査線に含まれる画素をパケット化する際には、図16(A)に示す元の画像データ(1フレームのデータ)のうち、何番目の走査線に含まれる画素のパケットデータなのかを識別するため、走査線番号情報が付加されるようになっている。
そして、上位ノード装置2dからこのパケットデータを受信した下位ノード装置2jは、一旦バッファメモリ23jに蓄積し、後に当該バッファメモリ23jに蓄積されたパケットデータをデコーダ部25jが読み出して所定の出力処理を行なうが、この際送信されなかった偶数番目の走査線に含まれる画素については、補完処理を行なう。
図16(B)の(I)は補完処理を行なう前の補完処理前画像データであり、図に示す如く偶数番目の走査線が抜け落ちた状態になっている。そして、図16の(II)は補完処理後の画像データであり、図に示す如く2番目の走査線は、1番目の走査線のデータをそのまま用いて補完を行ない、以下、同様にして4番目の走査線、6番目の走査線及び8番目の走査線も夫々3番目の走査線、5番目の走査線及び7番目の走査線のデータをそのまま用いて補完を行なう。なお、図16(B)の(II)において補完された偶数番目の走査線は、補完処理が行なわれたことをわかりやすくするためグレーで図示したが、実際には奇数番目の走査線の画素のデータをそのまま用いているため、奇数番目の画像データと同色の図となる。
また、上述した第2実施形態にて説明した如く、下位ノード装置2jのバッファメモリ23jに蓄積されたフレーム数dの変化に伴い、パケット化すべき画素を段階的に変化させるよう構成することも可能である。
例えば、下位ノード装置2jのバッファメモリ23jに十分なフレーム数dが蓄積されているときには、通常のストリーミングデータBの送信として、図16(A)に示す元の画像データのうち、9つ全ての走査線に含まれる画素についてパケット化を行ない、下位ノード装置2jのバッファメモリ23jに蓄積されたフレーム数dがやや少ないときには(例えば、蓄積フレーム数d≦フレーム数閾値D1)図16(B)に示す如く、奇数番目の走査線に含まれる画素についてのみパケット化を行ない、下位ノード装置2jのバッファメモリ23jに蓄積されたフレーム数dが更に少ないときには(例えば、蓄積フレーム数d≦フレーム数閾値D2、(D2<D1))、図16(C)に示す如く、1番目、5番目及び9番目の走査線に含まれる画素についてのみパケット化を行なうよう構成すればよい。
実施形態の変形例として、例えば上位ノード装置2dにおいて、パケット化して送信すべき走査線の順番を予め定めておき、下位ノード装置2jは、バッファメモリ23jに蓄積されたフレーム数dに応じて、送信する走査線の本数を上位ノード装置2dに対して指示するよう構成してもよい。
より具体的には、例えば上位ノード装置2dにおいて、送信すべき走査線の順番を「5、1、9、3、7、2、6、4、8」と予め定めておく。そして、下位ノード装置2jは、バッファメモリ23jの蓄積フレーム数dに応じて、例えば4本の走査線のみを送信することを指示する間引き係数Fを示す間引き係数情報Sfを、上位ノード装置2dに送信するよう構成する。そうすると、このような間引き係数情報Sfを受けた上位ノード装置2dは、これに従い、先頭から順に「5、1、9、3」番目の4本の走査線に含まれる画素についてパケット化を行ない、4本の走査線のデータのみを送信する。なお、この場合上位ノード装置2dで予め定める送信すべき走査線の順番は、1、2、3、4…と画像中の任意特定部分に集中させず、できるだけ分散されていることが好ましい。
なお、上述した下位ノード装置2jにおける走査線の補完手法の説明においては、偶数番目の走査線は、送信された奇数番目の走査線の画素のデータをそのまま用いるとしたが、これに限らず、例えば補完対象となる走査線に近い2つの走査線の差分を演算し、これを用いて補完対象となる走査線を補完するよう構成してもよい。
更にまた、上述した第3実施形態においては、画素をパケット化するか否かについて走査線毎に定めたが、これに限らず、例えば、1フレームが複数のレイヤによって構成される場合には、下位ノード装置2jは、バッファメモリ23jの蓄積フレーム数dに応じて、例えば予め定められた特定のレイヤのみを送信することを指示する間引き係数Fを示す間引き係数情報Sfを、上位ノード装置2dに送信するよう構成する。そうすると、このような間引き係数情報Sfを受けた上位ノード装置2dは、これに従い、特定のレイヤを構成するデータについてのみパケット化を行ない送信するよう構成してもよい。
これによれば、上述した第1実施形態及び第2実施形態の効果に加えて、上位ノード装置2dは、ストリーミングデータBのうち、送信しないデータについてはパケット化処理を行なう必要が無く、送信すべきデータのみを迅速にパケット化して送信処理を行なうことができる。
従って、ストリーミングデータBが、過去に放送局装置1から配信されたストリーミングデータであって、上位ノード装置2dのバッファメモリ23d内にパケットデータを保持しておらず、ストリーミングデータBが、例えば記憶部22dに記憶保存されている場合に、下位ノード装置2jから送信要求がされた場合であっても、送信すべきデータのみを迅速にパケット化して送信することが可能になる。なお、この場合にはネットワーク管理装置100が当該ツリー型ネットワークシステムSに含まれる全てのノード装置2が保存しているストリーミングデータやコンテンツデータ等の各種データを把握しており、下位ノード装置2jからの問い合わせに応じて、要求するデータを保持するノード装置2のアドレス情報Sadを送信するように構成する。
4.第4実施形態
次に、本発明に係る他の実施形態である第4実施形態について図を参照して説明する。
上述した第1実施形態乃至第3実施形態は、図1及び図2に示す如く、下位ノード装置2jは、ツリー型ネットワークシステムSにて放送局装置1から配信されるストリーミングデータBを受信すべく、上位ノード装置2dと接続を確立し、当該上位ノード装置dからストリーミングデータBの配信を行なっていた。そして、このような状況下において、図10に示す如く上位ノード装置2dの離脱により、ストリーミングデータBの配信停止を検知した下位ノード装置2jは、ツリー型ネットワークシステムSに含まれる他の上位ノード装置2eと接続を確立し、当該上位ノード装置2eからストリーミングデータBを引き続いて配信をうけるという構成について説明した。
本実施形態は、図17に示す如く、2つの異なるツリー型ネットワークシステムS1及びS2間を下位ノード装置2jが移動(遷移)する場合において説明する。
図17は、本実施形態に係る各装置の接続態様の一例を示す説明図である。
本発明のツリー型配信システムとしてのツリー型ネットワークシステムS1は配信データとしてのストリーミングデータB1の配信元である配信装置としての放送局装置1Aと、当該放送局装置1Aから配信されたストリーミングデータB1を受信する処理装置としての複数のノード装置2a、2b、2c、2d、2g、2h、2i、2jと、を備えて構成されており、第1実施形態と同様ピアツーピア方式のネットワークシステムとなっている。
また、本発明の他の配信システムとしてのツリー型ネットワークシステムS2は、配信データとしてのストリーミングデータB2の配信元である放送局装置1Bと、当該放送局装置1Bから配信されたストリーミングデータB2を受信する処理装置としての複数のノード装置2e、2f、2k、2l、を備えて構成されており、第1実施形態と同様ピアツーピア方式のネットワークシステムとなっている。以下、第1実施形態と同様であることから、説明を省略する。
そして、上記ツリー型ネットワークシステムS1及びS2にて放送局装置1A及び1Bから夫々配信されるストリーミングデータB1及びB2は、例えば放送局装置1Aから配信されているストリーミングデータB1は映画であって、放送局装置1Bから配信されているストリーミングデータB2はスポーツの試合であるといったように、全く異なる番組が放映されている。
なお、以下の各種処理の説明において、ノード装置2dをストリーミングデータB1を送信する上位ノード装置2d、ノード装置2jをストリーミングデータB1及びB2を受信する下位ノード装置2j、ノード装置2eをストリーミングデータB2を送信する第4の処理装置としての上位ノード装置2eとして説明する。
そして、本実施形態における下位ノード装置2jの制御部21jは、第1実施形態における機能に加えて、ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより、本発明の遷移指示手段及びデータ制御手段として機能するようになっている。
より具体的には、制御部21jは、操作入力部26jと共に遷移指示手段として機能し、下位ノード装置2jがツリー型ネットワークシステムS1に参加してストリーミングデータB1を受信中に、下位ノード装置2jのユーザが操作入力部26jを操作して、いわゆるチャンネルを放送局装置1Aから放送局装置1Bに変更する如くチャンネル変更指示がされることによって、ツリー型ネットワークシステムS1からツリー型ネットワークシステムS2に移動(遷移)することを指示するように構成されている。
また、制御部21jは、バッファ制御部24jと共にデータ消去手段として機能し、上記チャンネル変更指示がされてツリー型ネットワークシステムS1からツリー型ネットワークシステムS2に移動(遷移)することが指示されると、バッファメモリ23j内に蓄積(記憶)したパケットデータを全て消去するよう構成されている。
なお、下位ノード装置2j及び上位ノード装置2d及び2eのその他の構成及び機能は第1実施形態と同様であることから、説明を省略する。
[ストリーミングデータの受信処理]
続いて、図を参照して本実施形態におけるストリーミングデータB1及びB2の受信処理の具体的手法について説明する。なお、以下の説明において、ストリーミングデータB1とストリーミングデータB2のうち何れかのストリーミングデータを示す場合には、便宜上、ストリーミングデータBという場合がある。
以下の説明において、下位ノード装置2jは、ツリー型ネットワークシステムS1に参加して図17中破線で示す如く上位ノード装置2dから通信経路3jを介してストリーミングデータB1を受信していた。このような状況下において、下位ノード装置2jのユーザが、放送局装置1Bから配信されているストリーミングデータB2を受信すべく、いわゆるチャンネルを放送局装置1Aから放送局装置1Bに変更して、ツリー型ネットワークシステムS1からツリー型ネットワークシステムS2に移動(遷移)し、新たな上位ノード装置2eと通信経路3qを介した接続を確立し、上位ノード装置2eからストリーミングデータB2を受信するという構成における本発明の適用について述べる。
図18は、下位ノード装置2jの制御部21jにおけるストリーミングデータB1及びB2の受信処理を示すフローチャートであり、当該フローチャートにより示される処理は、制御部21j内の図示しないROM等に予め記憶されているプログラムに基づいて当該制御部21jの制御に基づいて実行されるものである。
図18に示す処理は、下位ノード装置2jのユーザが、操作入力部26jを操作して、ストリーミングデータB1の送信を要求することにより開始される。
まず、操作入力部26jが操作されてストリーミングデータBの送信要求がされると、間引き係数Fを0とする初期化が行なわれる(ステップS61)。そして、初期化された間引き係数Fは図示しない制御部21jのRAM等に一時的に記憶される。
次に、上位ノード装置のアドレス情報Sadが取得される(ステップS62)。より具体的には、上述した第1実施形態におけるストリーミングデータBの受信処理と同様に、ネットワーク管理装置100に対して、接続されるべき上位ノード装置のアドレス情報Sadを問い合わせることにより、ネットワーク管理装置100から上位ノード装置2dのアドレス情報Sadが送信されて取得することができる。
そして、間引き係数取得処理により、間引き係数Fを取得する(ステップS63)。間引き係数取得処理は、図9を用いて第1実施形態で詳述したため、ここでの説明は省略する。続いて、上位ノード装置に対して接続要求情報Srを送信する(ステップS64)。そして、再び間引き係数取得処理を実行し、間引き係数Fを取得する(ステップS65)。
次に、ステップS65にて取得した間引き係数Fが、これまでの間引き係数Fと比較して変更されたか否かを判定し(ステップS66)、間引き係数Fが変わらない場合(ステップS66:No)には、ステップS8の処理に移行し、間引き係数Fが変更された場合(ステップS66:Yes)には、上位ノード装置に対して係数変更要求情報Scを送信する(ステップS67)。
ここまで説明したステップS61からステップS67までの処理は上述した第1実施形態におけるストリーミングデータBの受信処理の説明と同様である。
次に、ユーザが操作入力部26jを操作して、ツリー型ネットワークシステムS2にて配信されているストリーミングデータB2を受信すべく、チャンネル変更指示がされたか否かを判定する(ステップS68)。
そして、チャンネル変更指示がされていない場合(ステップS68:No)には、ユーザが操作入力部26jを操作して、ストリーミングデータBの受信を終了することを指示したか否かを判定し(ステップS9)、受信終了指示がない場合(ステップS69:No)にはステップS65に移行して、バッファメモリ23jに蓄積されたフレーム数dと、送信の停止を監視し続ける。他方、受信終了指示がされた場合(ステップS69:Yes)には処理を終了する。
他方、ステップS8の処理において、チャンネル変更指示がされた場合(ステップS68:Yes)には、バッファメモリ23j内のデータを全て消去する(ステップS70)。すなわち、バッファメモリ23j内に蓄積したフレーム(より具体的には受信した各パケットデータ)は、ストリーミングデータB1のデータであるため、チャンネル変更の際には、これらを全て消去する。そして、ステップS62に移行し、図17中一点鎖線及び二点鎖線に示す如く、新たな上位ノード装置のアドレス情報Sadをネットワーク管理装置100に問い合わせて取得し、新たな上位ノード装置2eとの間でステップS62乃至ステップS68の処理を繰り返し行なう。
なお、上位ノード装置2d及び2eにおけるストリーミングデータBの送信処理は、図12を用いて説明した第1実施形態におけるストリーミングデータBの送信処理と同様であるため、説明を省略する。
以上説明した第4実施形態によれば、下位ノード装置2jは他のストリーミングデータBを受信すべく、他の配信ネットワークに移動(遷移)した場合であっても、これまで受信したバッファメモリ23j内のデータを全て消去することにより、バッファ制御部24jは現状のチャンネルにおけるストリーミングデータBの蓄積フレーム数dを適切に取得することができるため、正確な間引き係数情報Sfを取得することができる。
ツリー型ネットワークシステムSの概要構成を示すブロック図である。 ノード装置2jのツリー型ネットワークシステムSへの参加を示す説明図である。 下位ノード装置2jと上位ノード装置2dの構成及び機能を示すブロック図 ストリーミングデータBのパケット処理の説明図である。 記憶部22dに記憶された間引き係数Fとパケットデータの対応テーブルである。 間引き係数Fに対応するパケットデータの説明図である。 下位ノード装置2jの制御部21jにおけるストリーミングデータBの受信処理を示すフローチャートである。 下位ノード装置2jのバッファメモリ23jと、パケットデータの送受信との関係を示す説明図である。 第1実施形態に係る下位ノード装置2jのバッファメモリ23jと、パケットデータの送受信との関係を示す説明図である。 下位ノード装置2jの制御部21jにおける間引き係数取得処理を示すフローチャートである。 上位ノード装置2dのツリー型ネットワークシステムSからの離脱に伴う新たな上位ノード装置2eとの接続を示す説明図である。 記憶部22eに記憶された間引き係数Fとパケットデータの対応テーブルである。 間引き係数Fに対応するパケットデータの説明図である。 上位ノード装置2dの制御部21dにおけるストリーミングデータBの送信処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る下位ノード装置2jの記憶部22jに記憶されたフレーム数閾値Dと間引き係数Fの対応テーブルである。 記憶部22dに記憶された間引き係数Fとパケットデータの対応テーブルである。 間引き係数Fに対応するパケットデータの説明図である。 第2実施形態に係る下位ノード装置2jの制御部21jにおける間引き係数取得処理を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る1フレーム中の走査線の説明図である。 第3実施形態に係る補完処理前の画像データと、補完処理後の画像データの説明図である。 第3実施形態に係る補完処理前の画像データと、補完処理後の画像データの説明図である。 第4実施形態に係るノード装置2jの遷移状態を示す説明図である。 第4実施形態に係る下位ノード装置2jの制御部21jにおけるストリーミングデータの受信処理を示すフローチャートである。
符号の説明
S、S1、S2…ツリー型ネットワークシステム
1、1A、1B…放送局装置
2(2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2h、2i、2j、2k、2l、2m、2n、2o、2p)…ノード装置
3(3a、3b、3c、3d、3e、3f、3g、3h、3i、3j、3k、3l、3m、3n、3o、3p、3q)…通信経路
100…ネットワーク管理装置
21j…制御部
22j…記憶部
23j…バッファメモリ
24j…バッファ制御部
25j…デコーダ部
26j…操作入力部
27j…通信部
28j…バス
21d、21e…制御部
22d、22e…記憶部
23d、23e…バッファメモリ
24j、24e…パケットデータ取得部
25j、25e…通信部
26j、26e…バス
B、B1、B2…ストリーミングデータ
F、f1、f2、f3、f4…間引き係数
d…蓄積フレーム数
D、D1,D2…フレーム数閾値
Pf1、Pf2…パケットデータ
Sad…アドレス情報
Sr…接続要求情報
Sf…間引き係数情報
Sp…パケット番号情報
Sc…係数変更要求情報
i1、i2、i3、…、im…フレーム番号
T…所定時間

Claims (26)

  1. 配信データを配信する第2の処理装置と、当該第2の処理装置とネットワークを介して接続される第1の処理装置により構成される情報配信システムにおいて、
    前記第1の処理装置は、
    前記第2の処理装置に対して、前記配信データの送信要求を示す送信要求情報を送信する送信要求情報送信手段と、
    前記第2の処理装置から送信された前記配信データを受信する配信データ受信手段と、
    前記配信データ受信手段によって受信した前記配信データを記憶する記憶手段と、
    当該記憶手段に記憶された前記配信データの記憶量を検出するデータ記憶量検出手段と、
    前記第2の処理装置に対して、前記配信データを構成するデータの一部を削減して送信するよう指示するデータ量削減係数情報を、前記データ記憶量検出手段によって検出された前記配信データの記憶量に応じて取得するデータ量削減係数情報取得手段と、
    前記第2の処理装置に対して、前記データ量削減係数情報を送信するデータ量削減係数情報送信手段と、を有し、
    前記第2の処理装置は、
    前記第1の処理装置から送信された前記送信要求情報を受信する送信要求情報受信手段と、
    前記第1の処理装置から送信された前記データ量削減係数情報を受信するデータ量削減係数情報受信手段と、
    前記受信したデータ量削減係数情報に基づいて、前記配信データを構成するデータの一部を削減するデータ量削減処理手段と、
    前記データ量削減処理手段によって前記配信データを構成するデータの一部を削減した後の残りの前記配信データを前記第1の処理装置に送信する配信データ送信手段と、
    を有することを特徴とする情報配信システム。
  2. 配信データを配信する第2の処理装置に対して前記配信データの送信要求を示す送信要求情報を送信する送信要求情報送信手段と、
    前記第2の処理装置から送信された前記配信データを受信する配信データ受信手段と、
    前記配信データ受信手段によって受信した前記配信データを記憶する記憶手段と、
    当該記憶手段に記憶された前記配信データの記憶量を検出するデータ記憶量検出手段と、
    前記第2の処理装置に対して、前記配信データを構成するデータの一部を削減して送信するよう指示するデータ量削減係数情報を、前記データ記憶量検出手段によって検出された前記配信データの記憶量に応じて取得するデータ量削減係数情報取得手段と、
    前記第2の処理装置に対して、前記データ量削減係数情報を送信するデータ量削減係数情報送信手段と、
    を有することを特徴とする第1の処理装置。
  3. 請求項2に記載の第1の処理装置において、
    前記データ記憶量検出手段によって検出された前記配信データの記憶量が、所定閾値以上か否かを判定する判定手段を有し、
    前記データ量削減係数情報取得手段は、前記判定手段によって前記記憶量が所定閾値以上と判定された場合には、前記配信データを構成するデータを削減せず送信することを指示する前記データ量削減係数情報を取得することを特徴とする第1の処理装置。
  4. 請求項3に記載の第1の処理装置において、
    前記配信データは複数の画像データで構成される映像データを含み、
    前記データ量削減係数情報取得手段は、前記判定手段によって前記記憶量が前記所定閾値未満と判定された場合には、1の前記画像データのデータ量を低下させるべく、前記1の画像データを構成するデータの一部を削減して送信することを指示する前記データ量削減係数情報を取得することを特徴とする第1の処理装置。
  5. 請求項4に記載の第1の処理装置において、
    前記配信データ受信手段は、前記1の画像データを複数のパケットデータとして受信し、
    前記データ量削減係数情報取得手段は、前記判定手段によって前記記憶量が前記所定閾値未満と判定された場合には、前記1の画像データのデータ量を低下させるべく、前記1の画像データを構成する前記複数のパケットデータのうち一部のパケットデータを削減して送信することを指示する前記データ量削減係数情報を取得することを特徴とする第1の処理装置。
  6. 請求項5に記載の第1の処理装置において、
    前記記憶手段は、前記配信データを、当該配信データを構成する複数の画像データとして記憶し、
    前記データ記憶量検出手段は、前記記憶手段に記憶された前記画像データの数を検出し、
    前記判定手段は、前記データ記憶量検出手段によって検出された前記画像データの数が、前記所定閾値以上か否かを判定することを特徴とする第1の処理装置。
  7. 請求項2乃至請求項6のいずれか一項に記載の第1の処理装置において、
    前記記憶手段に記憶された前記配信データを読み出して再生可能に復元する復元手段を有することを特徴とする第1の処理装置。
  8. 前記配信データを配信する配信装置を最上位として前記第1の処理装置と前記第2の処理装置を含む複数の処理装置が複数の階層を形成しつつ通信経路を介してツリー状に接続され、前記配信装置により配信された前記配信データが、上位階層の前記処理装置から下位階層の前記処理装置に順次転送されるツリー型配信システムに含まれる前記第1の処理装置において、
    前記第2の処理装置から前記配信データの送信が停止されたことを検知する送信停止検知手段を有し、
    前記送信要求情報送信手段は、前記配信データの送信の停止を検知すると、前記ツリー型配信システムに含まれる第3の処理装置に対して前記送信要求情報を送信することを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれか一項に記載の第1の処理装置。
  9. 前記配信データを配信する配信装置を最上位として前記第1の処理装置と前記第2の処理装置を含む複数の処理装置が複数の階層を形成しつつ通信経路を介してツリー状に接続され、前記配信装置により配信された前記配信データが、上位階層の前記処理装置から下位階層の前記処理装置に順次転送されるツリー型配信システムに含まれる前記第1の処理装置において、
    前記ツリー型配信システムと異なる他の配信システムに遷移することを指示する遷移指示手段と、
    前記他の配信システムに遷移することが指示されると、前記記憶手段に記憶された前記配信データを消去するデータ消去手段と、を有し、
    前記送信要求情報送信手段は、前記他の配信システムに含まれる第4の処理装置に対して前記送信要求情報を送信することを特徴とする請求項2乃至請求項8のいずれか一項に記載の第1の処理装置。
  10. 第1の処理装置から送信された配信データの送信要求を示す送信要求情報を受信する送信要求情報受信手段と、
    前記第1の処理装置から送信された前記配信データを構成するデータの一部を削減して送信するよう指示するデータ量削減係数情報を受信するデータ量削減係数情報受信手段と、
    前記受信したデータ量削減係数情報に基づいて、前記配信データを構成するデータの一部を削減するデータ量削減処理手段と、
    前記データ量削減処理手段によって前記配信データを構成するデータの一部を削減した後の残りの前記配信データを前記第1の処理装置に送信する配信データ送信手段と、
    を有することを特徴とする第2の処理装置。
  11. 請求項10に記載の第2の処理装置において、
    前記配信データは複数の画像データで構成される映像データを含み、
    前記データ量削減係数情報は、1の前記画像データのデータ量を低下させるべく、前記1の画像データを構成するデータの一部を削減した後の残りのデータを送信するよう指示することを特徴とする第2の処理装置。
  12. 請求項11に記載の第2の処理装置において、
    前記1の画像データは複数のパケットデータで構成され、
    前記データ量削減係数情報は、前記1の画像データのデータ量を低下させるべく、前記1の画像データを構成する前記複数のパケットデータのうち一部の前記パケットデータを削減した後の残りの前記パケットデータを送信するよう指示することを特徴とする第2の処理装置。
  13. 請求項11に記載の第2の処理装置において、
    前記データ量削減係数情報は、前記1の画像データのデータ量を低下させるべく、前記1の画像データを構成する複数の画素のうち一部の前記画素を削減した後の残りの前記画素をパケット化して送信するよう指示することを特徴とする第2の処理装置。
  14. 請求項10乃至請求項13のいずれか一項に記載の第2の処理装置は、
    前記配信データを配信する配信装置を最上位として前記第1の処理装置を含む複数の処理装置が複数の階層を形成しつつ通信経路を介してツリー状に接続され、前記配信装置により配信された前記配信データが、上位階層の前記処理装置から下位階層の前記処理装置に順次転送されるツリー型配信システムに含まれる1の前記処理装置であることを特徴とする第2の処理装置。
  15. 配信データを配信する第2の処理装置に対して前記配信データの送信要求を示す送信要求情報を送信する送信要求情報送信工程と、
    前記第2の処理装置から送信された前記配信データを受信する配信データ受信工程と、
    前記配信データ受信工程にて受信した前記配信データを記憶する記憶工程と、
    当該記憶工程にて記憶された前記配信データの記憶量を検出するデータ記憶量検出工程と、
    前記第2の処理装置に対して、前記配信データを構成するデータの一部を削減して送信するよう指示するデータ量削減係数情報を、前記データ記憶量検出工程にて検出された前記配信データの記憶量に応じて取得するデータ量削減係数情報取得工程と、
    前記第2の処理装置に対して、前記データ量削減係数情報を送信するデータ量削減係数情報送信工程と、
    を有することを特徴とする第1の処理方法。
  16. 請求項15に記載の第1の処理方法において、
    前記データ記憶量検出工程にて検出された前記配信データの記憶量が、所定閾値以上か否かを判定する判定工程を有し、
    前記データ量削減係数情報取得工程は、前記判定工程にて前記記憶量が所定閾値以上と判定された場合には、前記配信データを構成するデータを削減せず送信することを指示する前記データ量削減係数情報を取得することを特徴とする第1の処理方法。
  17. 請求項16に記載の第1の処理方法において、
    前記配信データは複数の画像データで構成される映像データを含み、
    前記データ量削減係数情報取得工程は、前記判定工程にて前記配信データの記憶量が前記所定閾値未満と判定された場合には、1の前記画像データのデータ量を低下させるべく、前記1の画像データを構成するデータの一部を削減して送信することを指示する前記データ量削減係数情報を取得することを特徴とする第1の処理方法。
  18. 第1の処理装置から送信された配信データの送信要求を示す送信要求情報を受信する送信要求情報受信工程と、
    前記第1の処理装置から送信された前記配信データを構成するデータの一部を削減して送信するよう指示するデータ量削減係数情報を受信するデータ量削減係数情報受信工程と、
    前記受信したデータ量削減係数情報に基づいて、前記配信データを構成するデータの一部を削減するデータ量削減処理工程と、
    前記データ量削減処理工程にて前記配信データを構成するデータの一部を削減した後の残りの前記配信データを前記第1の処理装置に送信する配信データ送信工程と、
    を有することを特徴とする第2の処理方法。
  19. 請求項18に記載の第2の処理方法において、
    前記配信データは複数の画像データで構成される映像データを含み、
    前記データ量削減係数情報は、1の前記画像データのデータ量を低下させるべく、前記1の画像データを構成するデータの一部を削減した後の残りのデータを送信するよう指示することを特徴とする第2の処理方法。
  20. コンピュータを、配信データを配信する第2の処理装置に対して前記配信データの送信要求を示す送信要求情報を送信する送信要求情報送信手段、
    前記第2の処理装置から送信された前記配信データを受信する配信データ受信手段、
    前記配信データ受信手段によって受信した前記配信データを記憶する記憶手段、
    当該記憶手段に記憶された前記配信データの記憶量を検出するデータ記憶量検出手段、
    前記第2の処理装置に対して、前記配信データを構成するデータの一部を削減して送信するよう指示するデータ量削減係数情報を、前記データ記憶量検出手段によって検出された前記配信データの記憶量に応じて取得するデータ量削減係数情報取得手段及び、
    前記第2の処理装置に対して、前記データ量削減係数情報を送信するデータ量削減係数情報送信手段として機能させることを特徴とする第1の処理プログラム。
  21. 請求項20に記載の第1の処理プログラムにおいて、
    前記コンピュータを、前記データ記憶量検出手段によって検出された前記配信データの記憶量が、所定閾値以上か否かを判定する判定手段として機能させ、かつ、
    前記データ量削減係数情報取得手段は、前記判定手段によって前記記憶量が所定閾値以上と判定された場合には、前記配信データを構成するデータを削減せず送信することを指示する前記データ量削減係数情報を取得するよう機能させることを特徴とする第1の処理プログラム。
  22. 請求項21に記載の第1の処理プログラムにおいて、
    前記配信データは複数の画像データで構成される映像データを含み、
    前記データ量削減係数情報取得手段は、前記判定手段によって前記記憶量が前記所定閾値未満と判定された場合には、1の前記画像データのデータ量を低下させるべく、前記1の画像データを構成するデータの一部を削減して送信することを指示する前記データ量削減係数情報を取得するよう機能させることを特徴とする第1の処理プログラム。
  23. コンピュータを、第1の処理装置から送信された配信データの送信要求を示す送信要求情報を受信する送信要求情報受信手段、
    前記第1の処理装置から送信された前記配信データを構成するデータの一部を削減して送信するよう指示するデータ量削減係数情報を受信するデータ量削減係数情報受信手段、
    前記受信したデータ量削減係数情報に基づいて、前記配信データを構成するデータの一部を削減するデータ量削減処理手段及び、
    前記データ量削減処理手段によって前記配信データを構成するデータの一部を削減した後の残りの前記配信データを前記第1の処理装置に送信する配信データ送信手段として機能させることを特徴とする第2の処理プログラム。
  24. 請求項23に記載の第2の処理プログラムにおいて、
    前記配信データは複数の画像データで構成される映像データを含み、
    前記データ量削減係数情報は、1の前記画像データのデータ量を低下させるべく、前記1の画像データを構成するデータの一部を削減した後の残りのデータを送信するよう指示するよう機能させることを特徴とする第2の処理プログラム。
  25. 請求項20乃至請求項22のいずれか一項に記載の第1の処理プログラムがコンピュータ読み取り可能に記録されていることを特徴とする記録媒体。
  26. 請求項23又は請求項24に記載の第2の処理プログラムがコンピュータ読み取り可能に記録されていることを特徴とする記録媒体。
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