JP2006073430A - Color cathode ray tube - Google Patents
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Abstract
Description
本発明はカラー陰極線管に関する。 The present invention relates to a color cathode ray tube.
カラー陰極線管では、電子銃から射出される電子ビームが、シャドウマスクに形成された開孔を通過した後、蛍光体スクリーンに射突して、蛍光体を発光させる。 In a color cathode ray tube, an electron beam emitted from an electron gun passes through an aperture formed in a shadow mask, and then strikes a phosphor screen to cause the phosphor to emit light.
図8に示すように、シャドウマスク95は、矢印9の方向(垂直方向、即ちY軸方向)に張力が印加された状態でマスクフレーム96に溶接されている。シャドウマスク95には、多数の開孔90が形成されており、電子ビームはこの開孔90を通過して蛍光体スクリーンに到達する。
As shown in FIG. 8, the
このようなテンション方式のシャドウマスク95に形成される開孔90の形状及び配置としては図9のように、垂直方向を長手方向とする略スロット型のほぼ同じ形状の開孔90を多数配列したものが一般的である。
As the shape and arrangement of the
カラー陰極線管の動作時に、シャドウマスク95は電子ビームにより加熱され膨張する。垂直方向の熱膨張はシャドウマスク95に印加された張力により吸収されるが、水平方向の熱膨張はブリッジ91を介して水平方向に伝わり、いわゆるドーミングを発生する。このドーミングを防止するためには、ブリッジ91の垂直方向ピッチが長い方が好ましい。また、ブリッジ91の垂直方向ピッチを長くすると、開孔面積が増加することにより表示画像の輝度が向上する。しかしながら、ブリッジ91の垂直方向ピッチを長くすると、規則正しく配置されたブリッジ91と水平方向の走査線との相互干渉によってモアレ縞が発生し画質が劣化するという問題や、機械的強度の低下により、振動に対して弱い特性を示し、色ムラを発生しやすくなるという問題がある。
During the operation of the color cathode ray tube, the
この問題を解決するために、特許文献1には、シャドウマスク95の各開孔90の一対の垂直辺を凹凸状とする技術が開示されている。図10に、このシャドウマスク95、蛍光体スクリーン2a、および、シャドウマスク95の開孔90を通過した後の電子ビーム(通過ビーム)94を電子銃側から見た様子を簡略化して示す。
In order to solve this problem,
このような技術によれば、開孔90の一対の垂直辺から内側に突出する複数の凸部92が疑似ブリッジとしての役割を果たすので、ブリッジ91の垂直方向ピッチを長くしてもブリッジ91と走査線との干渉作用によるモアレ縞の発生を抑えることができる。また、ブリッジ91の数を減らすことができるため、ブリッジ91を介して水平方向の熱膨張が水平方向に伝達されにくくなるので、ドーミングによりシャドウマスク95の開孔90の位置ずれを抑えることができ、色ズレ防止効果が得られる。
図10のシャドウマスク95において、凸部92が上述した疑似ブリッジとしての役割を果たすためには、水平方向に対向する一対の凸部92の間の水平方向間隔Wは可能な限り小さいこと、即ち凸部92の突出量が大きいことが好ましい。また、凸部92の垂直方向幅Hは表示画像の輝度を確保するために、ブリッジ91の垂直方向幅と同程度以下に小さくすることが好ましい。
In the
しかしながら、このような水平方向間隔W及び垂直方向幅Hがともに小さくなるように凸部92を精度良く製作することは困難であり、生産性が悪く、コスト高になるという問題を有していた。
However, it is difficult to manufacture the
本発明は、上記の従来の問題を解決し、モアレ縞の発生を抑えることができ、且つ製作が容易なシャドウマスクを備えたカラー陰極線管を提供することを目的とする。 An object of the present invention is to solve the above-described conventional problems, and to provide a color cathode ray tube including a shadow mask that can suppress the generation of moire fringes and can be easily manufactured.
本発明にかかるカラー陰極線管は、内面に蛍光体スクリーンが形成されたパネルと、前記蛍光体スクリーンと対向するシャドウマスクとを備える。前記シャドウマスクは、垂直方向に沿った複数の孔列を有し、前記孔列は、第1開孔と、垂直方向幅が前記第1開孔より短い第2開孔と、これらの開孔間のブリッジとを有する。前記ブリッジの垂直方向の中心位置を通る水平方向線を水平方向中心線とし、前記第1開孔及び前記第2開孔を垂直方向にそれぞれ挟む一対のブリッジの前記水平方向中心線の垂直方向間隔を順にPBL,PBSとし、垂直方向において互いに最も接近した2つの前記第1開孔の間に挟まれる前記第2開孔の個数をNとしたとき、N≧1、PBL>N×PBSを満足する。水平方向に互いに隣り合う2つの前記孔列のうちの一方の孔列に属する前記第1開孔に対して、他方の孔列に属する少なくとも1つの前記第2開孔が、垂直方向において重複する位置に設けられている。前記第1開孔は、垂直方向の両端を除く位置に水平方向幅が他の部分よりも小さな部分を少なくとも1つ有する。 The color cathode ray tube according to the present invention includes a panel having a phosphor screen formed on the inner surface thereof, and a shadow mask facing the phosphor screen. The shadow mask has a plurality of hole rows along a vertical direction, and the hole row includes a first hole, a second hole whose vertical width is shorter than the first hole, and these holes. With a bridge between. A horizontal line passing through a vertical center position of the bridge is a horizontal center line, and a vertical interval between the horizontal center lines of a pair of bridges sandwiching the first opening and the second opening in the vertical direction, respectively. Are PBL and PBS in order, and N ≧ 1 and PBL> N × PBS, where N is the number of the second openings sandwiched between the two first openings that are closest to each other in the vertical direction. To do. The first opening belonging to one of the two hole arrays adjacent to each other in the horizontal direction overlaps at least one second opening belonging to the other hole array in the vertical direction. In the position. The first opening has at least one portion having a horizontal width smaller than the other portions at positions excluding both ends in the vertical direction.
本発明によれば、モアレ縞の発生を抑えることができ、且つ製作が容易なシャドウマスクを備えたカラー陰極線管を提供することができる。 According to the present invention, it is possible to provide a color cathode ray tube including a shadow mask that can suppress the generation of moire fringes and can be easily manufactured.
本発明の上記のカラー陰極線管において、全ての孔列において、前記個数Nが一定であることが好ましい。これにより、第1開孔、第2開孔、及びブリッジの配置設計が容易になる。 In the above-described color cathode ray tube of the present invention, it is preferable that the number N is constant in all hole arrays. This facilitates the layout design of the first opening, the second opening, and the bridge.
本発明の上記のカラー陰極線管において、水平方向に連続する複数の前記孔列からなる繰り返し単位が水平方向に繰り返されていることが好ましい。これにより、第1開孔、第2開孔、及びブリッジの配置設計が容易になる。また、シャドウマスクの第1開孔及び第2開孔が形成された有孔領域の全域において、ブリッジを垂直方向に分散配置することが容易になる。 In the above-described color cathode ray tube of the present invention, it is preferable that a repeating unit composed of a plurality of the hole rows continuous in the horizontal direction is repeated in the horizontal direction. This facilitates the layout design of the first opening, the second opening, and the bridge. Moreover, it becomes easy to disperse and arrange the bridges in the vertical direction over the entire perforated region where the first opening and the second opening of the shadow mask are formed.
本発明の上記のカラー陰極線管において、水平方向において1つおいた2つの前記孔列に含まれる前記ブリッジの垂直方向の位置が互いに異なることが好ましい。これにより、モアレ縞の発生を一層低減できる。 In the above-described color cathode-ray tube of the present invention, it is preferable that the vertical positions of the bridges included in the two hole arrays arranged one by one in the horizontal direction are different from each other. Thereby, generation | occurrence | production of a moire fringe can be reduced further.
本発明の上記のカラー陰極線管において、水平方向に互いに隣り合う2つの前記孔列において、一方の孔列に属する前記第2開孔の垂直方向の位置に対して、他方の孔列に属する前記第2開孔の垂直方向の位置は0.5×PBSのほぼ整数倍だけずれていることが好ましい。これにより、モアレ縞の発生を一層低減できる。 In the above-described color cathode-ray tube of the present invention, in the two hole rows adjacent to each other in the horizontal direction, the vertical hole position of the second opening belonging to one hole row belongs to the other hole row. position in the vertical direction of the second opening is preferably are shifted by approximately an integral multiple of 0.5 × P BS. Thereby, generation | occurrence | production of a moire fringe can be reduced further.
本発明の上記のカラー陰極線管において、前記第1開孔の水平方向最大幅をWLmax、前記第2開孔の水平方向幅をWSとしたとき、WLmax<WSであることが好ましい。これにより、蛍光体スクリーンを露光法により形成する場合に、より均一幅の蛍光体ストライプを形成することが可能になる。 In the above-described color cathode ray tube of the present invention, it is preferable that W Lmax <W S, where W Lmax is the maximum horizontal width of the first aperture and W S is the horizontal width of the second aperture . . This makes it possible to form phosphor stripes with a more uniform width when the phosphor screen is formed by an exposure method.
以下、本発明のカラー陰極線管を図面を用いて説明する。 The color cathode ray tube of the present invention will be described below with reference to the drawings.
本発明のカラー陰極線管の一実施形態を図1に示す。カラー陰極線管1は、内面に蛍光体スクリーン2aが形成されたパネル2とファンネル3とからなる外囲器を備える。ファンネル3のネック部3aには電子銃4が内装されている。蛍光体スクリーン2aに対向するシャドウマスク5がマスクフレーム6によって支持され、マスクフレーム6はスプリング(図示せず)を介してパネル2の内壁に設けられたパネルピン(図示せず)に取り付けられる。また、電子銃4から射出される3本の電子ビーム7を偏向走査させるために、ファンネル3の外部に偏向ヨーク8が設けられている。
One embodiment of the color cathode ray tube of the present invention is shown in FIG. The color
説明の便宜のために、管軸をZ軸、Z軸と交差する水平方向軸をX軸、X軸及びZ軸と交差する垂直方向軸をY軸とするXYZ直交座標系を設定する。 For convenience of explanation, an XYZ orthogonal coordinate system is set with the tube axis as the Z axis, the horizontal axis intersecting the Z axis as the X axis, and the X axis and the vertical axis intersecting the Z axis as the Y axis.
(実施の形態1)
実施の形態1にかかるシャドウマスク5とマスクフレーム6とからなる組み立て体を図2に示す。マスクフレーム6は、長辺をなす対向する一対の支持体10と短辺をなす一対の弾性部材11とが長方形状の枠体となるように固定されて構成される。シャドウマスク5は、矢印9の方向(垂直方向、即ちY軸方向)に張力を印加された状態で支持体10に溶接されている。シャドウマスク5は、電子ビームが通過する開孔が垂直方向に並んだ孔列20を水平方向(X軸方向)に多数有している。
(Embodiment 1)
FIG. 2 shows an assembly including the
図3は、シャドウマスク5に形成された開孔を示した拡大正面図である。
FIG. 3 is an enlarged front view showing the openings formed in the
各孔列20は、垂直方向幅が長い第1開孔31と、垂直方向幅が第1開孔31より短い第2開孔32と、これらの開孔31,32間のブリッジ33とからなる。本実施の形態では、垂直方向に最も接近した2つの第1開孔31の間には8つの第2開孔32が設けられている。従って、各孔列20では、1つの第1開孔31と8つの第2開孔32とこれらの開孔31,32間のブリッジ33とを繰り返し単位として、この繰り返し単位が垂直方向に繰り返して配置されている。
Each
ブリッジ33の垂直方向の中心位置を通る水平方向線を水平方向中心線33aと呼ぶ。本実施の形態では、全てのブリッジ33についての水平方向中心線33aは、垂直方向に略一定の間隔(間隔PB)で配置される。換言すれば、シャドウマスク5上に形成されたいずれのブリッジ33も、シャドウマスク5上に間隔PBで等間隔に配置された多数の水平方向線33aのいずれかにほぼ沿って配置される。ブリッジ33の垂直方向幅はほぼ一定である。
A horizontal line passing through the vertical center position of the
第1開孔31を垂直方向に挟む一対のブリッジ33の水平方向中心線33aの垂直方向間隔をPBL、第2開孔32を垂直方向に挟む一対のブリッジ33の水平方向中心線33aの垂直方向間隔をPBSとすると、PBL=20×PB、PBS=2×PBを満足する。また、垂直方向において互いに最も接近した2つの第1開孔31の間に挟まれる第2開孔32の個数をNとしたとき、いずれの孔列20においてもPBL>N×PBSを満足している。即ち、連続する8つの第2開孔32を垂直方向に挟む一対のブリッジ33の水平方向中心線33aの垂直方向間隔8×PBSよりも、1つの第1開孔31を垂直方向に挟む一対のブリッジ33の水平方向中心線33aの垂直方向間隔PBLの方が長い。
The vertical interval between the
更に、水平方向に互いに隣り合う2つの孔列20のうちの一方の孔列20に属する第1開孔31に対して、他方の孔列20に属する少なくとも1つの第2開孔32が、垂直方向において重複する位置に設けられている。即ち、図3において、互いに隣り合う2つの孔列20のうちの一方の孔列20の第1開孔31に対して、他方の孔列20の少なくとも1つの第2開孔32が、水平方向に対向している。
Furthermore, at least one
このような構成によりモアレ縞を低減できる。これを以下に説明する。 With such a configuration, moire fringes can be reduced. This will be described below.
シャドウマスク5に形成されたブリッジ33は電子ビームを遮蔽するために、蛍光体スクリーン2a上ではブリッジ33の影が形成され、この影は非発光部分となる。多数のブリッジ33が共通する水平方向中心線33a上に形成され、且つこの水平方向中心線33aの垂直方向間隔PBがある限度以上に大きくなると、ブリッジ33が水平方向走査線と干渉することにより、画面上でモアレ縞が視認されるようになる。従って、モアレ縞の発生を防止するためには、同一の水平方向中心線33a上に配置されるブリッジ33の数を可能な限り少なくすること、及び、水平方向中心線33aの垂直方向間隔PBを狭くすることが有効である。
Since the
図3に示した本実施の形態では、少なくとも1つの第2開孔32と、PBL>N×PBSを満足する長い第1開孔31とが水平方向に対向するように、第1開孔31及び第2開孔32が配置されている。従って、水平方向に互いに隣り合う2つ孔列20において、ブリッジ33の垂直方向位置が一致する可能性が低減されている。即ち、同一の水平方向中心線33a上に配置されるブリッジ33の数が可能な限り低減されている。また、上記の条件を満足しながらPBSを小さく設定すれば、ブリッジ33が配置された水平方向中心線33aの垂直方向間隔PBを狭くすることが可能である。これらの結果、モアレ縞の発生を防止することができる。
In the present embodiment shown in FIG. 3, and at least one
また、水平方向に互いに隣り合う2つ孔列20において、ブリッジ33が水平方向に並ぶ可能性が低減できるので、シャドウマスク5の熱膨張がブリッジ33を介して水平方向に伝達されにくくなる。従って、ドーミングの発生を防止することができる。
Further, since the possibility that the
更に、垂直方向に長い第1開孔31に対して、第2開孔32が水平方向に対向しているので、第1開孔31の水平方向における近傍にはブリッジ33が必ず存在することになる。従って、長い第1開孔31の存在によりシャドウマスク5の機械的強度が局所的に低下するのが防止され、振動にも強い特性を示し、色ムラを防止することができる。
Further, since the
図4は、第1開孔31及び第2開孔32の開孔形状を示した拡大正面図である。第1開孔31の垂直方向に延びる一対の端縁の互いに対向する位置に一対の凸部35が形成されている。この結果、第1開孔31の垂直方向の両端を除いて、凸部35が形成された位置で水平方向幅が最小値WLminをとり、それ以外の部分で最大値WLmaxをとる。本実施の形態では、一対の凸部35は垂直方向にピッチPBSで、水平方向線33a上に形成されている。
FIG. 4 is an enlarged front view showing the opening shapes of the
この凸部35によりパネル2の内面に水平方向幅が均一な蛍光体ストライプを形成することができる。これは以下の理由による。
The
蛍光体スクリーン2aは垂直方向に延びる複数の蛍光体ストライプから構成される。この蛍光体ストライプは、一般に、シャドウマスク5をマスクとして使用した露光法により形成される。この露光法では、光の照度が異なると形成される蛍光体ストライプの幅に変化が生じる。第1開孔31と第2開孔32の水平方向幅を同一にした場合には、第1開孔31を通過した光の照度は、これより垂直方向幅が小さな第2開孔32を通過した光の照度より大きくなる。従って、露光法により均一幅の蛍光体ストライプを形成することは困難である。
The
これに対して、図4に示すように、第1開孔31に、水平方向幅が狭くなった部分を形成することにより、露光時に第1開孔31を通過した光の照度を抑えることができるので、均一幅の蛍光体ストライプを形成することが可能になる。
On the other hand, as shown in FIG. 4, the illuminance of light that has passed through the
凸部35は、垂直方向において第1開孔31の両端を除く位置に形成される必要がある。第1開孔31の垂直方向における両端に凸部35が形成されていると、露光時にブリッジ33近傍部分によって形成される影の面積が大きくなり、この部分の光の照度が極端に低下するので、得られる蛍光体ストライプの幅が不均一になるからである。
The
なお、図4では、凸部35は、垂直方向ピッチPBSで、水平方向線33a上に、対向して配置したが、本発明はこれに限定されない。例えば、凸部35の垂直方向の配置ピッチや位置は適宜変更することができる。また、凸部35を、第1開孔31の垂直方向に延びる一対の端縁の両方に対向して配置する必要はなく、例えばいずれか一方の端縁のみに配置しても良い。また、凸部35が垂直方向に長く、その結果、第1開孔31が図5に示されているように全体として略「I」字状であっても良い。
In FIG. 4, the projecting
図10に示した従来のシャドウマスク95の凸部92は、上述のように、疑似ブリッジとして機能させてモアレ縞の発生を抑えることを主たる目的としている。この目的を達成するために、凸部92の突出量(又は一対の凸部92の間の水平方向間隔W)、垂直方向幅H、形成位置などを厳密に管理する必要があった。一方、本発明において凸部35は、以上の説明から明らかなように、露光法により蛍光体スクリーンを形成する際に、第1開孔31を通過した光の照度と第2開孔32を通過した光の照度とのバランスを確保することを主たる目的として設けられる。この目的を達成するためには、凸部35の突出量、垂直方向幅、形成位置などに関する精度は、図10の凸部92ほど要求されない。従って、シャドウマスク5の製作が容易になり、歩留まりが向上し、低コスト化が可能になる。
As described above, the
なお、第2開孔32の水平方向幅WSを第1開孔31の水平方向最大幅WLmaxより大きくしても良い。これにより、露光時に第2開孔32を通過した光の照度を増大させることができるので、より均一幅の蛍光体ストライプを形成することが可能になる。
The horizontal width W S of the
本実施の形態では、全ての孔列20において、第1開孔31、第2開孔32、及びブリッジ33の各部寸法はほぼ同じであり、また、垂直方向に最も接近した2つの第1開孔31の間に配置された第2開孔32の数Nも同一である。このように、垂直方向の繰り返し単位を全ての孔列20において共通にすることにより、開孔31,32及びブリッジ33の配置設計が容易になる。
In the present embodiment, in all the
但し、孔列20ごとに、第1開孔31、第2開孔32、及びブリッジ33の垂直方向の位置を変化させることにより、上述した図3の開孔配置を実現している。より具体的には、水平方向に連続する4つの孔列20a〜20dを繰り返し単位21とし、この繰り返し単位21を水平方向に繰り返すことにより、開孔31,32及びブリッジ33を配置している。これにより、開孔31,32及びブリッジ33の配置設計が容易になる。また、シャドウマスク5の開孔31,32が形成された有孔領域の全域において、ブリッジ33を垂直方向に分散配置することが容易になる。
However, by changing the vertical positions of the
また、本実施の形態では、水平方向において1つおいた2つの孔列20に含まれるブリッジ33の垂直方向の位置が互いに異なっている。具体的には、孔列20aに含まれるブリッジ33の垂直方向位置と孔列20cに含まれるブリッジ33の垂直方向位置とは、ほぼ距離PBだけずれている。同様に、孔列20bに含まれるブリッジ33の垂直方向位置と孔列20dに含まれるブリッジ33の垂直方向位置とは、ほぼ距離PBだけずれている。これにより、水平方向線33aの垂直方向間隔を小さくすることができるので、モアレ縞の発生を一層低減できる。
Moreover, in this Embodiment, the position of the perpendicular direction of the bridge | bridging 33 contained in the two hole row | line |
また、本実施の形態では、水平方向に互いに隣り合う2つの孔列20において、一方の孔列に属する第2開孔32の垂直方向の位置に対して、他方の孔列に属する第2開孔32の垂直方向の位置は0.5×PBSのほぼ整数倍だけずれている。例えば、孔列20aの第2開孔32の垂直方向の位置に対して、孔列20bの第2開孔32の垂直方向の位置は17×(0.5×PBS)だけずれている。また、孔列20bの第2開孔32の垂直方向の位置に対して、孔列20cの第2開孔32の垂直方向の位置は18×(0.5×PBS)だけずれている。また、孔列20cの第2開孔32の垂直方向の位置に対して、孔列20dの第2開孔32の垂直方向の位置は19×(0.5×PBS)だけずれている。更に、孔列20dの第2開孔32の垂直方向の位置に対して、孔列20aの第2開孔32の垂直方向の位置は18×(0.5×PBS)だけずれている。これにより、水平方向線33aの垂直方向間隔を小さくすることができるので、モアレ縞の発生を一層低減できる。
Further, in the present embodiment, in the two
本実施の形態を、画面対角サイズが76cm、偏向角100°のカラー陰極線管に適用した場合の実施例を示す。 An example will be described in which the present embodiment is applied to a color cathode ray tube having a screen diagonal size of 76 cm and a deflection angle of 100 °.
図3、図4に示したシャドウマスク5において、孔列20の水平方向ピッチPH=0.58mm、水平方向線33aの垂直方向間隔PB=0.29mmとした。従って、第1開孔31を垂直方向に挟む一対のブリッジ33の水平方向中心線33aの垂直方向間隔PBL=20×PB=5.8mm、第2開孔32を垂直方向に挟む一対のブリッジ33の水平方向中心線33aの垂直方向間隔PBS=2×PB=0.58mmとした。第1開孔31の垂直方向幅HL=5.75mm、垂直方向の両端及び凸部35を除いた位置での水平方向幅WLmax=0.15mm、凸部35が形成された位置での第1開孔31の水平方向幅WLmin=0.13mm、凸部35の突出量HP=0.01mmとした。凸部35は、垂直方向に0.58mmピッチで水平方向中心線33a上に形成した。第2開孔32の垂直方向幅HS=0.53mm、水平方向幅WS=0.15mmとした。
In the
このようなシャドウマスク5を用いてカラー陰極線管を作成すると、ブリッジ33が電子ビームを遮るので、蛍光体スクリーン2a上にはブリッジ33の位置に対応した位置に非発光部分が形成される。この非発光部分は、ブリッジ33の水平方向中心線33aの垂直方向間隔PBとほぼ同じ間隔で蛍光体スクリーン2a上に配置された仮想の水平方向線に沿って配置される。一般に、非発光部分が配置されるこの水平方向線の垂直方向間隔が1.2mm程度以上になるとモアレ縞が視認されやすくなる。本実施例では、該垂直方向間隔はこれよりはるかに小さく、目視観察においてモアレ縞は認められなかった。
When a color cathode ray tube is produced using such a
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2にかかるカラー陰極線管に使用されるシャドウマスク5に形成された開孔を示した拡大正面図である。本実施の形態2はシャドウマスク5に形成された開孔の寸法及び配置が異なる以外は実施の形態1と同じである。実施の形態1と同じ構成要素には同一の符号を付してそれらについての詳細な説明を省略する。以下に、実施の形態1との相違点を中心に本実施の形態を説明する。
(Embodiment 2)
FIG. 6 is an enlarged front view showing openings formed in the
本実施の形態2においても、各孔列20は、垂直方向幅が長い第1開孔31と、垂直方向幅が第1開孔31より短い第2開孔32と、これらの開孔31,32間のブリッジ33とからなる。但し、実施の形態1と異なり、本実施の形態では、垂直方向に最も接近した2つの第1開孔31の間には4つの第2開孔32が設けられている。従って、各孔列20では、1つの第1開孔31と4つの第2開孔32とこれらの開孔31,32間のブリッジ33とを繰り返し単位として、この繰り返し単位が垂直方向に繰り返して配置されている。
Also in the second embodiment, each
本実施の形態でも、全てのブリッジ33についての水平方向中心線33aは、垂直方向に略一定の間隔(間隔PB)で配置される。
Also in the present embodiment, the
第1開孔31を垂直方向に挟む一対のブリッジ33の水平方向中心線33aの垂直方向間隔をPBL、第2開孔32を垂直方向に挟む一対のブリッジ33の水平方向中心線33aの垂直方向間隔をPBSとすると、PBL=12×PB、PBS=2×PBを満足する。また、垂直方向において互いに最も接近した2つの第1開孔31の間に挟まれる第2開孔32の個数をNとしたとき、いずれの孔列20においてもPBL>N×PBSを満足している。即ち、連続する4つの第2開孔32を垂直方向に挟む一対のブリッジ33の水平方向中心線33aの垂直方向間隔4×PBSよりも、1つの第1開孔31を垂直方向に挟む一対のブリッジ33の水平方向中心線33aの垂直方向間隔PBLの方が長い。
The vertical interval between the
更に、水平方向に互いに隣り合う2つの孔列20のうちの一方の孔列20に属する第1開孔31に対して、他方の孔列20に属する少なくとも1つの第2開孔32が、垂直方向において重複する位置に設けられている。即ち、図6において、互いに隣り合う2つの孔列20のうちの一方の孔列20の第1開孔31に対して、他方の孔列20の少なくとも1つの第2開孔32が、水平方向に対向している。
Furthermore, at least one
以上により、実施の形態1と同様にモアレ縞を低減することができる。 As described above, moire fringes can be reduced as in the first embodiment.
また、図6では図示を省略しているが、実施の形態1と同様に、第1開孔31の垂直方向に延びる一対の端縁の互いに対向する位置に一対の凸部35が形成されている。一対の凸部35は垂直方向にピッチPBSで、水平方向線33a上に形成されている。
Although not shown in FIG. 6, as in the first embodiment, a pair of
この凸部35により、実施の形態1と同様に、パネル2の内面に水平方向幅が均一な蛍光体ストライプを形成することができる。
With the
上記以外は実施の形態1と同様である。 Other than the above, the second embodiment is the same as the first embodiment.
本実施の形態2は実施の形態1と同様の効果を奏する。 The second embodiment has the same effect as the first embodiment.
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3にかかるカラー陰極線管に使用されるシャドウマスク5に形成された開孔を示した拡大正面図である。本実施の形態3はシャドウマスク5に形成された開孔の寸法及び配置が異なる以外は実施の形態1と同じである。実施の形態1と同じ構成要素には同一の符号を付してそれらについての詳細な説明を省略する。以下に、実施の形態1との相違点を中心に本実施の形態を説明する。
(Embodiment 3)
FIG. 7 is an enlarged front view showing openings formed in the
本実施の形態3においても、各孔列20は、垂直方向幅が長い第1開孔31と、垂直方向幅が第1開孔31より短い第2開孔32と、これらの開孔31,32間のブリッジ33とからなる。但し、実施の形態1と異なり、本実施の形態では、垂直方向に最も接近した2つの第1開孔31の間には2つの第2開孔32が設けられている。従って、各孔列20では、1つの第1開孔31と2つの第2開孔32とこれらの開孔31,32間のブリッジ33とを繰り返し単位として、この繰り返し単位が垂直方向に繰り返して配置されている。
Also in the third embodiment, each
本実施の形態でも、全てのブリッジ33についての水平方向中心線33aは、垂直方向に略一定の間隔(間隔PB)で配置される。
Also in the present embodiment, the
第1開孔31を垂直方向に挟む一対のブリッジ33の水平方向中心線33aの垂直方向間隔をPBL、第2開孔32を垂直方向に挟む一対のブリッジ33の水平方向中心線33aの垂直方向間隔をPBSとすると、PBL=8×PB、PBS=2×PBを満足する。また、垂直方向において互いに最も接近した2つの第1開孔31の間に挟まれる第2開孔32の個数をNとしたとき、いずれの孔列20においてもPBL>N×PBSを満足している。即ち、連続する2つの第2開孔32を垂直方向に挟む一対のブリッジ33の水平方向中心線33aの垂直方向間隔2×PBSよりも、1つの第1開孔31を垂直方向に挟む一対のブリッジ33の水平方向中心線33aの垂直方向間隔PBLの方が長い。
The vertical interval between the
更に、水平方向に互いに隣り合う2つの孔列20のうちの一方の孔列20に属する第1開孔31に対して、他方の孔列20に属する少なくとも1つの第2開孔32が、垂直方向において重複する位置に設けられている。即ち、図7において、互いに隣り合う2つの孔列20のうちの一方の孔列20の第1開孔31に対して、他方の孔列20の少なくとも1つの第2開孔32が、水平方向に対向している。
Furthermore, at least one
以上により、実施の形態1と同様にモアレ縞を低減することができる。 As described above, moire fringes can be reduced as in the first embodiment.
また、図7では図示を省略しているが、実施の形態1と同様に、第1開孔31の垂直方向に延びる一対の端縁の互いに対向する位置に一対の凸部35が形成されている。一対の凸部35は垂直方向にピッチPBSで、水平方向線33a上に形成されている。
Although not shown in FIG. 7, as in the first embodiment, a pair of
この凸部35により、実施の形態1と同様に、パネル2の内面に水平方向幅が均一な蛍光体ストライプを形成することができる。
With the
上記以外は実施の形態1と同様である。 Other than the above, the second embodiment is the same as the first embodiment.
本実施の形態3は実施の形態1と同様の効果を奏する。 The third embodiment has the same effect as the first embodiment.
本発明の利用分野は特に制限はないが、モアレ縞が少なく画像品質に優れることから、テレビジョン受像機又はコンピュータディスプレイに好ましく利用できる。 The application field of the present invention is not particularly limited, but can be preferably used for a television receiver or a computer display because it has less moire fringes and excellent image quality.
1 カラー陰極線管
2 パネル
2a 蛍光体スクリーン
3 ファンネル
3a ネック部
4 電子銃
5 シャドウマスク
6 マスクフレーム
7 電子ビーム
8 偏向ヨーク
10 支持体
11 弾性部材
20,20a,20b,20c,20d 孔列
21 水平方向の繰り返し単位
31 第1開孔
32 第2開孔
33 ブリッジ
33a 水平方向中心線
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記シャドウマスクは、垂直方向に沿った複数の孔列を有し、
前記孔列は、第1開孔と、垂直方向幅が前記第1開孔より短い第2開孔と、これらの開孔間のブリッジとを有し、
前記ブリッジの垂直方向の中心位置を通る水平方向線を水平方向中心線とし、前記第1開孔及び前記第2開孔を垂直方向にそれぞれ挟む一対のブリッジの前記水平方向中心線の垂直方向間隔を順にPBL,PBSとし、垂直方向において互いに最も接近した2つの前記第1開孔の間に挟まれる前記第2開孔の個数をNとしたとき、N≧1、PBL>N×PBSを満足し、
水平方向に互いに隣り合う2つの前記孔列のうちの一方の孔列に属する前記第1開孔に対して、他方の孔列に属する少なくとも1つの前記第2開孔が、垂直方向において重複する位置に設けられており、
前記第1開孔は、垂直方向の両端を除く位置に水平方向幅が他の部分よりも小さな部分を少なくとも1つ有することを特徴とするカラー陰極線管。 In a color cathode ray tube comprising a panel having a phosphor screen formed on the inner surface and a shadow mask facing the phosphor screen,
The shadow mask has a plurality of hole rows along a vertical direction;
The hole array includes a first opening, a second opening having a vertical width shorter than the first opening, and a bridge between these openings.
A horizontal line passing through a vertical center position of the bridge is a horizontal center line, and a vertical interval between the horizontal center lines of a pair of bridges sandwiching the first opening and the second opening in the vertical direction, respectively. Are P BL and P BS in this order, and N is the number of the second openings sandwiched between the two first openings closest to each other in the vertical direction, N ≧ 1, P BL > N × satisfy the P BS,
The first opening belonging to one of the two hole arrays adjacent to each other in the horizontal direction overlaps at least one second opening belonging to the other hole array in the vertical direction. In the position,
The color cathode ray tube according to claim 1, wherein the first opening has at least one portion having a horizontal width smaller than other portions at positions excluding both ends in the vertical direction.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004257410A JP2006073430A (en) | 2004-09-03 | 2004-09-03 | Color cathode ray tube |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006073430A true JP2006073430A (en) | 2006-03-16 |
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Country | Link |
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-
2004
- 2004-09-03 JP JP2004257410A patent/JP2006073430A/en not_active Withdrawn
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