JP2006071058A - Sealing device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、機器の回転部分を密封する密封装置であって、特に、低摩擦樹脂材からなるシールリングをゴム状弾性材料からなる弾性リングで支持してなるものに関する。 The present invention relates to a sealing device for sealing a rotating part of an apparatus, and more particularly to a sealing device in which a seal ring made of a low friction resin material is supported by an elastic ring made of a rubber-like elastic material.
従来、例えば連続鋳造機の軸受部分で低速回転の回転軸を密封する密封装置としては、下記の特許文献1に開示されたようなものが公知である。
図3は、特許文献1に記載された従来の密封装置を、その軸心を通る平面で切断して示す装着状態の断面図で、参照符号110はハウジング、120はハウジング110の軸孔111に挿通されて不図示の軸受により同心的かつ回転可能に支持された回転軸である。ハウジング110の軸孔内周面には、軸心を通る平面で切断した断面が矩形状を呈する環状溝112が形成されており、この環状溝112に、密封装置100が装着されている。
FIG. 3 is a cross-sectional view of the conventional sealing device described in
密封装置100は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等の低摩擦合成樹脂材からなるシールリング101と、ゴム状弾性材料からなる弾性リング102とから構成される。シールリング101は、内周面101aが回転軸120の外周面121に摺動可能に密接され、弾性リング102は、内周面102aがシールリング101の外周面101bに径方向に重合した状態に密接嵌合されると共に、外周面に、円周方向へ連続した複数のシール突条102bが形成されており、このシール突条102bが、ハウジング110の環状溝112の底面112aに、適当なつぶし代をもって圧接されている。そしてこのような構成によって、ハウジング110と回転軸120の間の軸周隙間Gが密封され、軸受側の流体の漏れや外部から軸受へのダストの侵入が防止される。
The
しかしながら、上記従来の密封装置100によれば、本来は、シールリング101の内周面101aが回転軸120の外周面121と摺接されるものであるが、弾性リング102の外周面に形成されたシール突条102bが円周方向へ延びるものであり、言い換えれば、回転軸120との摺動に伴ってシールリング101から伝達される回転力の方向へ延びるものであるから、ハウジング110に形成した環状溝112の底面112aに対する弾性リング102の摩擦力が比較的小さい。このため、特に連続鋳造機のような低速回転の条件では、前記回転力によって、弾性リング102が環状溝112の底面112aと摺動してしまうおそれがあり、この場合はシール突条102bの摩耗によってそのつぶし代が減少するため、シールリング101への径方向の押付力が低下して、早期に密封性の低下を来すことが懸念される。
However, according to the
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、弾性リングと環状溝の底面との摺動を防止して、長期にわたって安定した密封性を奏し得る密封装置を提供することにある。 The present invention has been made in view of the above points, and its technical problem is that sliding between the elastic ring and the bottom surface of the annular groove can be prevented, and stable sealing performance can be achieved over a long period of time. It is to provide a sealing device.
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る密封装置は、互いに同心的かつ相対回転可能に配置された外周部材と内周部材の互いの対向周面のうちの一方に形成された環状溝に収納される密封装置であって、前記対向周面のうちの他方に摺動可能に密接される低摩擦樹脂からなるシールリングと、このシールリングに径方向に重合した状態に嵌着されたゴム状弾性材料からなる弾性リングとを備え、この弾性リングにおける前記シールリングと反対側の面に、円周方向へ延びるシール突条と、円周方向所定間隔で形成された多数の突起を有し、これらシール突条及び突起が適当なつぶし代をもって前記環状溝の底面に圧接されるものである。
As a means for effectively solving the technical problem described above, the sealing device according to the invention of
この構成において、弾性リングは外周部材及び内周部材のうちの一方に形成された環状溝の底面に圧接されて、シールリングを前記外周部材及び内周部材のうちの他方の周面に摺接させるものであり、シールリングは、前記他方の周面と密封摺動機能を営むものである。弾性リングにおけるシールリングと反対側の面に形成された円周方向へ延びるシール突条は、環状溝の底面との間での密封性を向上させるものであり、円周方向所定間隔で形成された多数の突起は、環状溝の底面との摩擦トルクを上昇させて、環状溝に対する弾性リングの相対回転を防止するものである。 In this configuration, the elastic ring is pressed against the bottom surface of the annular groove formed in one of the outer peripheral member and the inner peripheral member, and the seal ring is slidably contacted with the other peripheral surface of the outer peripheral member and the inner peripheral member. The seal ring performs a sealing sliding function with the other peripheral surface. The seal ridges extending in the circumferential direction formed on the surface of the elastic ring opposite to the seal ring improve the sealing performance with the bottom surface of the annular groove, and are formed at predetermined intervals in the circumferential direction. The large number of protrusions increases the friction torque with the bottom surface of the annular groove to prevent relative rotation of the elastic ring with respect to the annular groove.
本発明に係る密封装置によれば、環状溝の底面に対する弾性リングの摩擦力が増大するので、シールリングから伝達される回転力によって弾性リングが環状溝の底面と摺動するのを有効に防止し、長期にわたって安定した密封性を奏することができる。 According to the sealing device of the present invention, since the frictional force of the elastic ring against the bottom surface of the annular groove increases, it is possible to effectively prevent the elastic ring from sliding on the bottom surface of the annular groove by the rotational force transmitted from the seal ring. In addition, stable sealing performance can be achieved over a long period of time.
以下、本発明に係る密封装置の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係る密封装置の好ましい実施の形態を、その軸心を通る平面で切断して示す装着状態の断面図、図2は、図1におけるII‐II'線位置で軸心と直交する平面で切断して示す半断面図である。 Hereinafter, preferred embodiments of a sealing device according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 is a cross-sectional view showing a preferred embodiment of a sealing device according to the present invention cut along a plane passing through the axis thereof, and FIG. 2 is a sectional view taken along the line II-II ′ in FIG. FIG.
図1及び図2において、参照符号110は例えば連続鋳造機における軸受近傍のハウジング、120はハウジング110の軸孔111に挿通されて不図示の軸受により同心的かつ回転可能に支持された回転軸である。ハウジング110の軸孔内周面には、軸心を通る平面で切断した断面が矩形状を呈する環状溝112が形成されており、この環状溝112に、本発明に係る密封装置10が装着されている。なお、ハウジング110は請求項1に記載された外周部材に相当し、回転軸120は請求項1に記載された内周部材に相当するものである。
1 and 2,
この実施の形態による密封装置10は、摩擦係数が低く耐摩耗性に優れたPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等の低摩擦合成樹脂材からなるシールリング1と、ゴム状弾性材料からなる弾性リング2とから構成される。シールリング1は、円筒面状をなす内周面11が、ハウジング110の軸孔111よりも小径であって、回転軸120の外周面121に摺動可能に密接され、弾性リング2は、内周面21がシールリング1の外周面12に径方向に重合した状態で、適当な面圧で密接嵌合されている。
The
弾性リング2の外周面には、軸方向両端近傍に位置して円周方向へ連続した一対のシール突条22が形成されている。シール突条22の外径は、自由状態(未装着状態)では、ハウジング110の環状溝112の底面112aより適宜大径である。
On the outer peripheral surface of the
また、シール突条22,22の間には、軸方向、すなわち円周方向に対して直交する方向へ延びる多数の突起23が、円周方向等ピッチで形成されている。なお、弾性リング2の外周面は、請求項1に記載された「シールリングと反対側の面」に相当するものである。図2に示されるように、突起23はそれぞれ山形を呈するものであって、シール突条22と同じ高さに形成されている。
Further, a large number of
この実施の形態による密封装置10は、以上のような構成を備えるため、図示の装着状態では、ゴム状弾性材料からなる弾性リング2がシールリング1と環状溝112の底面112aとの間で径方向に適宜圧縮され、その反力によって、外周のシール突条22,22及び多数の突起23を、適当につぶされた状態でハウジング110の環状溝112の底面112aに密接させる一方、合成樹脂からなるシールリング1に緊迫力を与えて、このシールリング1の内周面11を回転軸120の外周面121に摺動可能に密接させるものである。したがって、ハウジング110と回転軸120の間の軸周隙間Gが密封され、軸受側の流体の漏れや外部から軸受へのダストの侵入が防止される。
Since the
また、シールリング1は低摩擦合成樹脂材からなるものではあるが、回転軸120の回転条件等によっては、シールリング1に摺動抵抗により与えられる回転力が増大することがある。しかしながら、この密封装置10によれば、弾性リング2の外周面に円周方向等ピッチで形成された多数の山形突起23が、環状溝112の底面112aに適当なつぶし代をもって圧接しているので、前記底面112aに対する摩擦トルクが十分に大きなものとなっており、このため、シールリング1から伝達される回転力によって、ハウジング110に対して弾性リング2が相対回転してしまうのを有効に防止することができる。したがって、弾性リング2の外周面が環状溝112の底面112aと摺動して摩耗することもなく、シールリング1への径方向の押付力が低下して、早期に密封性の低下を来すのを防止することができる。
Although the
なお、上記実施の形態とは、内外周逆の関係、すなわち回転軸(内周部材)の外周面に形成された環状溝に、内周側に弾性リング、外周側にシールリングが配置された位置関係として、シールリングの外周面を、ハウジングの内周面に摺動可能に密接させる密封装置にも、本発明を適用することができる。この場合は、シール突条及び突起は、弾性リングの内周面に形成される。 It should be noted that the above-described embodiment is opposite to the inner and outer circumferences, that is, an elastic ring on the inner circumferential side and a seal ring on the outer circumferential side are arranged in an annular groove formed on the outer circumferential surface of the rotating shaft (inner circumferential member). As a positional relationship, the present invention can also be applied to a sealing device that slidably contacts the outer peripheral surface of the seal ring with the inner peripheral surface of the housing. In this case, the seal protrusion and the protrusion are formed on the inner peripheral surface of the elastic ring.
1 シールリング
11,21 内周面
12,121 外周面
2 弾性リング
22 シール突条
23 突起
10 密封装置
110 ハウジング(外周部材)
111 軸孔
112 環状溝
112a 底面
120 回転軸(内周部材)
DESCRIPTION OF
111
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JP2004258218A JP2006071058A (en) | 2004-09-06 | 2004-09-06 | Sealing device |
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JP2004258218A Pending JP2006071058A (en) | 2004-09-06 | 2004-09-06 | Sealing device |
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WO2024009459A1 (en) * | 2022-07-07 | 2024-01-11 | 株式会社ジェイテクト | Rolling bearing device |
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2004
- 2004-09-06 JP JP2004258218A patent/JP2006071058A/en active Pending
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