JP2006070799A - Fuel injection system of diesel engine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は燃料噴射システムに関する。より詳細にはコモンレールを用いないで構成されるディーゼルエンジンの燃料噴射システムに関する。 The present invention relates to a fuel injection system. More particularly, the present invention relates to a fuel injection system for a diesel engine configured without using a common rail.
近年、燃料ポンプによって供給される高圧の燃料を一度、コモンレール(蓄圧室)に蓄え、このコモンレールから高圧燃料を各気筒のインジェクタに供給する蓄圧式の燃料噴射システムが広く採用されている。図10は、従来のコモンレールを備えた燃料噴射システムの一例を示した図である。この燃料噴射システム100は、燃料タンク105内の燃料FEを燃料ポンプ103でコモンレール101に供給して高圧の燃料を蓄える。コモンレール101内の燃料は、分岐管104a〜104dを介して各インジェクタ102a〜102dに供給される。コモンレール101には一定圧の燃料が貯留されているので、インジェクタ間のばらつきを無くして燃料を均等に噴射させることができる。また、コモンレール101は、インジェクタが開閉動作を行ったときに発生する燃料の圧力脈動(圧力変動)を減衰する圧力脈動緩衝室としても機能する。よって、コモンレールを設けることで気筒間の干渉を低減して燃料を安定的に噴射できる。
2. Description of the Related Art In recent years, an accumulator fuel injection system in which high-pressure fuel supplied by a fuel pump is once stored in a common rail (accumulation chamber) and high-pressure fuel is supplied from the common rail to an injector of each cylinder has been widely adopted. FIG. 10 is a view showing an example of a fuel injection system having a conventional common rail. In this
ただし、コモンレール101を備えていても燃料の圧力脈動を完全に除くことは困難である。そこで、従来の燃料噴射システムでは図10で示すように分岐管104a〜104dの長さを同じに揃える等の対策をとって、脈動をできるだけ減衰するようにしている。圧力脈動を抑制することに関連した技術が特許文献1で開示されている。
However, even if the common rail 101 is provided, it is difficult to completely remove the fuel pressure pulsation. Therefore, in the conventional fuel injection system, as shown in FIG. 10, measures such as making the lengths of the
特許文献1は、コモンレールを備えた燃料噴射装置に関して、インジェクタの開閉動作による脈動に基づいて発生する放射音を低減する構造を提案している。この装置はコモンレールとインジェクとを接続する分岐供給管の中央部に脈動低減手段となるダンピングケースを設けてインジェクタの圧力脈動を低減して騒音を抑制する。
また、従来においては特許文献2で開示するように、コモンレールを用いない燃料噴射装置に関してインジェクタ内の燃料供給分岐路に圧力脈動を吸収する緩衝室を備えた構造が提案されている。このように従来からコモンレールを備える燃料噴射装置及びコモンレールを備えていない燃料噴射装置で、インジェクタの開閉動作時に発生する圧力脈動を低減する技術が複数提案されている。
Conventionally, as disclosed in
上記のようにディーゼルエンジンの燃料噴射システムではインジェクタの圧力脈動を抑制することが重要な課題の一つとなっている。しかしながら、燃料噴射システムに含まれている他の構成と同様に、圧力脈動を抑制するための構成についてもコスト低減や搭載性及び組付け工数の低減に配慮することが必要である。特許文献1の燃料噴射装置に含まれるコモンレールは高価な部品であると共に外形が大きいため、コモンレールを廃止したいという潜在的な要求がある。
As described above, suppressing the pressure pulsation of the injector is one of the important issues in the fuel injection system of a diesel engine. However, as with other configurations included in the fuel injection system, it is necessary to consider cost reduction, mountability, and assembly man-hours for the configuration for suppressing pressure pulsation. Since the common rail included in the fuel injection device of
特許文献2の燃料噴射装置は、燃料ポンプからレギュレータを介して燃料を直接、インジェクタへ供給するのでコモンレールを用いてない点でコストを抑制できる。しかしながら、特許文献1及び特許文献2の装置は、コモンレール或いは燃料ポンプからのメイン配管に分岐用の配管が接続されており、各分岐管の端部にインジェクタが固定されている。よって、これら文献で提案する技術では配管の数が多くなると共に配管構成が複雑となる。そのため部品点数が増加し、組付け作業が煩雑となってコストが上昇するという問題がある。
Since the fuel injection device of
したがって、本発明の目的は、インジェクタの圧力脈動を抑制するだけでなく、配管構成を簡素化して組付け作業を効率良く行えるディーゼルエンジンの燃料噴射システムを提供することである。 Accordingly, an object of the present invention is to provide a fuel injection system for a diesel engine that not only suppresses the pressure pulsation of an injector but also simplifies the piping configuration and allows efficient assembly work.
上記目的は、燃料ポンプにより加圧した燃料を複数のインジェクタに供給して、各気筒内に前記燃料を噴射するディーゼルエンジンの燃料噴射システムであって、前記インジェクタのそれぞれに燃料の圧力脈動を減衰する容積室を設け、前記燃料を供給する一本の共通配管に前記インジェクタの全てを接続したディーゼルエンジンの燃料噴射システムによって達成できる。 An object of the present invention is a fuel injection system of a diesel engine that supplies fuel pressurized by a fuel pump to a plurality of injectors and injects the fuel into each cylinder, and attenuates fuel pressure pulsation in each of the injectors. This can be achieved by a fuel injection system for a diesel engine in which all of the injectors are connected to one common pipe for supplying the fuel.
本発明によると、インジェクタのそれぞれが容積室を備えているので脈動を抑制でき、一本の共通配管に全てのインジェクタを接続するので配管構成を簡素して効率良い組付け作業が行える。よって、本発明によると燃料の圧力脈動の抑制及びコストの低減を実現できるディーゼルエンジン燃料噴射システムを提供できる。 According to the present invention, since each of the injectors has a volume chamber, pulsation can be suppressed, and all the injectors are connected to one common pipe, so that the piping configuration can be simplified and efficient assembling work can be performed. Therefore, according to the present invention, it is possible to provide a diesel engine fuel injection system that can realize suppression of fuel pressure pulsation and cost reduction.
また、前記共通配管には前記インジェクタを設置する位置に小孔を形成し、前記インジェクタは前記小孔に対応する燃料通路を有するシール部材と、前記共通配管を前記シール部材に向けて締め付ける締結手段とを含んで形成することができる。また、前記インジェクタが内部に前記燃料が通過する所定空間を予め備えている場合には該所定空間を記容積室として使用してもよい。 The common pipe has a small hole at a position where the injector is installed, the injector has a seal member having a fuel passage corresponding to the small hole, and fastening means for tightening the common pipe toward the seal member And can be formed. Further, when the injector is provided with a predetermined space through which the fuel passes, the predetermined space may be used as a storage chamber.
また、前記締結手段が、前記共通配管を押える押圧部材と、該押圧部材を前記配管に向けて移動させる締付け部材とを含み、前記容積室が前記押圧部材内に形成されている構造とすることができる。前記燃料通路と前記小孔との少なくとも一方に前記燃料の流れを絞るオリフィスが形成されている構造を採用してもよい。さらには前記容積室が前記インジェクタの外側に設けられている構造であってもよい。 Further, the fastening means includes a pressing member that presses the common pipe and a tightening member that moves the pressing member toward the pipe, and the volume chamber is formed in the pressing member. Can do. A structure in which an orifice for restricting the flow of the fuel is formed in at least one of the fuel passage and the small hole may be adopted. Furthermore, the volume chamber may be provided outside the injector.
本発明の燃料噴射システムによれば、各インジェクタが容積室を備えているので圧力脈動を減衰でき、また一本の共筒配管に全てのインジェクタを接続するので配管数を低減して組付け作業を効率良く行える。 According to the fuel injection system of the present invention, since each injector has a volume chamber, pressure pulsation can be attenuated, and since all the injectors are connected to one common pipe, the number of pipes is reduced and the assembly work is performed. Can be performed efficiently.
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係るディーゼルエンジンの燃料噴射システム(以下、単に燃料噴射システムという)を説明する。 A diesel engine fuel injection system (hereinafter simply referred to as a fuel injection system) according to an embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings.
図1は燃料噴射システム1Aの主要部を示した斜視図であり、図2は燃料噴射システム1Aの燃料配管に係る構成を示した図である。燃料噴射システム1Aは燃料タンク5に貯留されている燃料FEを吸引用配管7を介して燃料ポンプ3で吸引し、所定圧の燃料を例えば4本のインジェクタ2a〜2dへ供給するように形成してある。ここで4本のインジェクタ2a〜2dは、燃料ポンプ3から燃料を供給する1本の共通配管4に接続されている。このように1本の共通配管4に全てのインジェクタ2a〜2dを接続できるようにした構造については後述する。
FIG. 1 is a perspective view showing a main part of the fuel injection system 1A, and FIG. 2 is a view showing a configuration relating to fuel piping of the fuel injection system 1A. The fuel injection system 1A is formed so that the fuel FE stored in the fuel tank 5 is sucked by the fuel pump 3 through the
図2で示すように燃料ポンプ3にはリリーフバルブ9及び戻り配管8が接続されている。また、燃料ポンプ3から供給する高圧燃料の圧力を検出する燃圧センサ6が燃料ポンプ3に接続されている。この燃料噴射システム1Aは、ECU(electronic control unit:電子制御装置)10によって全体的な制御が行われている。ECU10は燃料噴射システム1Aが適用されているディーゼルエンジン(図示せず)に設置されている種々のセンサからの出力信号PS及び上記燃圧センサ6からの出力に基づいて燃料ポンプ3及びインジェクタ2a〜2dの開閉動作を制御して最適量の燃料を噴射させる。
As shown in FIG. 2, a
なお、図1で示すように各インジェクタ2a〜2dにはECU10と電気的に接続するためのコネクタ12a〜12dを備えている。また、各インジェクタ2a〜2dはクランプ11a〜11dによって図示しないディーゼルエンジンのシリンダヘッドに固定され、それぞれの先端部(噴出孔)が各気筒内に臨むように配置される。
In addition, as shown in FIG. 1, each
前述したように燃料噴射システムではインジェクタの開閉動作によって生じる燃料の圧力脈動を抑制するための構成が必要である。本燃料噴射システム1Aでは各インジェクタ2a〜2d内にこの圧力脈動を抑制するための構造を備えている。各インジェクタの構成は同じであるので、図3に第1のインジェクタ2aの断面を示して脈動を抑制するための構成を説明する。
As described above, the fuel injection system requires a configuration for suppressing fuel pressure pulsation caused by the opening / closing operation of the injector. The fuel injection system 1A includes a structure for suppressing the pressure pulsation in each of the
第1のインジェクタ2aは燃料を供給するための燃料供給口20が一端部(図3では上側)に形成されている。インジェクタ2aはインジェクタ本体部21aと、このインジェクタ本体部21aの長手方向先端部に接続されているノズル部21bとを含んでいる。インジェクタ2aは本体部21aからノズル部21bまで連続している空間22を内部に含んでいる。共通配管4から供給される燃料FEはこの空間22内に流入する。
In the
上記空間22内にはニードル弁23が配置され、ニードル弁23はノズル部21b内まで延びている。本体部21a側の空間内には第1磁気回路M1及び第2磁気回路M2が配置されている。第1磁気回路M1は、円筒状の第1磁性コアM1aと、この第1磁性コアM1a内に埋め込まれた第1コイルM1cとから構成される第1電磁石(M1a,M1c)を有している。また、第1磁気回路M1は、円環状の磁性体(アーマチャ)M1bを備えている。アーマチャM1bの開口内に相対移動可能にニードル弁23が位置している。アーマチャM1bは第1スプリングS1を介してニードル弁23に固定されているストッパ部材27に接続され、ニードル弁23と弾性的に結合している。
A
上記第1磁気回路M1の上側には、同様の構成を備えた第2磁気回路M2が形成されている。第2磁気回路M2は、円筒状の第2磁性コアM2aと、この第2磁性コアM2a内に埋め込まれた第2コイルM2cとから構成される第2電磁石(M2a,M2c)を有している。また、第2磁気回路M2は、円環状の磁性体(アーマチャ)M2bを備えている。アーマチャM2bの開口内にはニードル弁23が固定されており、アーマチャM2bは第2スプリングS2を介してインジェクタ本体部21a内の上部と弾性的に接続されている。
On the upper side of the first magnetic circuit M1, a second magnetic circuit M2 having the same configuration is formed. The second magnetic circuit M2 includes a second electromagnet (M2a, M2c) including a cylindrical second magnetic core M2a and a second coil M2c embedded in the second magnetic core M2a. . The second magnetic circuit M2 includes an annular magnetic body (armature) M2b. A
燃料供給口20から導入される燃料FEは、第2磁性コアM2aの内側領域α、アーマチャM2bに設けられた燃料通路β、第1磁性コアM1aの内側領域γ、アーマチャM1bに設けられた燃料通路δを介して、ノズル部21b側まで至り燃料シール部24の直前まで移動する。ノズル部21bの先端には噴出孔25が設けられており、開弁時には噴出孔25から燃料FEが噴出する。
The fuel FE introduced from the
図3で示す第1のインジェクタ2aでは、燃料供給口20から導入された燃料FEが内部の空間22を通過して噴出孔25に至る。空間22内に第1磁気回路M1、第2磁気回路M2、ニードル弁23が配置されるので容積は小さくなるが、第1磁気回路M1の下部や第1磁気回路M1と第2磁気回路M2の間、ニードル弁23の周部などには比較的大きな所定容積の空間(以下、これを所定空間と称する)が残存する。インジェクタ2aでは、この所定空間が圧力脈動を減衰させる容積室として機能することになる。燃料噴射システム1Aでは、各インジェクタ2a〜2dが予め内部に上記所定空間を備えているので、圧力脈動減衰用の容積室を別に設ける必要がない。そして、後述するようにこの容積室は従来のコモンレールと同様に機能するのでコモンレールを廃止できるため、燃料噴射システム1Aの構成は従来の燃料噴射システム(図10参照)と比較して簡素化できる(図2参照)。
In the
さらに、図3で示しているインジェクタ2a及びこれと同様の構成を有する他のインジェクタ2b〜2dを一本の共通配管4に接続するための構造について説明する。図4は、図3で示したインジェクタ2aの燃料供給口20の周辺を拡大して示した図である。ここでも第1のインジェクタ2aを代表例として説明する。図4(A)はインジェクタ2aを共通配管4に接続した状態を示した図、同(B)は(A)におけるA−A矢視での断面図である。
Further, a structure for connecting the
燃料供給口20は端部の一部が切欠かれており、図4で示すように共通配管4の一部がこの切欠かれた部分内に収納された状態となっている。インジェクタ2a内に収納される共通配管4には燃料供給用の小孔4aが形成されている。共通配管4よりも内部側(燃料供給口20と反対側)には、共通配管4を受ける形状に形成したガスケット30が配置されている。このガスケット30は上面が半円筒凹面状に形成されており、共通配管4の外周面と密に接触してシールするように設計されている。ガスケット30の下面側はインジェクタ本体部21aに当接している。
The
また、ガスケット30は、共通配管4の小孔4aと対応する位置に燃料通路31を有している。よって、共通配管4内を流れていた燃料FEは小孔4aから出て、ガスケット30の燃料通路31を介してインジェクタ2a内部の空間22に流入する。なお、共通配管4の小孔4a或いは燃料通路31に、燃料FEの流量を規制するオリフィスを形成してもよい。燃料が通過する途中にオリフィスを形成すると燃料FEの流量を絞って圧力脈動を更に減衰させることができる。図4(B)では、好ましい一形態として共通配管4の小孔4aを燃料通路31の径より小さくしてオリフィスを形成した例を示している。
Further, the
共通配管4によって供給されている燃料は高圧である。高圧燃料を小孔4aから流出させたときに、燃料を周部に漏らすことなくインジェクタ2a内に流入させる構造が必要である。そのために共通配管4の背部側(図4では上側)を押える押圧部材40が燃料供給口20内に挿入されている。この押圧部材40の背部側にナット45が配置されている。燃料供給口20の外周部には雄ネジ26が形成され、ナット45の内周にはこれに対応する雌ネジ46が形成されている。よって、ナット45を燃料供給口20に捩じ込むと、押圧部材40を共通配管4に向けて移動させることができる。その結果、共通配管4の下面がガスケット30の上面に押し付けられるので互いの面を密着させてシール状態を形成できる。よって、共通配管4から流出させた燃料FEを周部に漏らすこと無くガスケット30を介してインジェクタ2a内へ流入させることができる。
The fuel supplied by the
図4で示す例では、ガスケット30がシール部材として機能し、押圧部材40及びナット45が締結手段として機能している。なお、この押圧部材40はガイド突起41を備え、このガイド突起41と嵌合するガイド孔47がナット45側に形成されている。このようにガイド突起41とガイド孔47とを形成しておくと組付け時における作業性を向上させることができる。さらに、図4で示すインジェクタ2aは燃料供給口20が端部に形成されており、ナット45が燃料供給口20の上部に捩じ込むように設計されている。このようにインジェクタの軸方向端部の締付けを行い易い位置にナット45を配置した構造とすることで、例えばインパクトレンチを用いて容易に締付けを行うことができるので作業性が向上する。
In the example shown in FIG. 4, the
図4で示した共通配管4への締結構造は他のインジェクタ2b〜2dについても同様である。よって、図1で示すように1本の共通配管4に4本全てのインジェクタを簡単に接続できる。しかも各インジェクタ2a〜2dは内部に圧力脈動を抑制する容積室を備えた構造である。よって、燃料噴射システム1Aは、コモンレールを廃止しても圧力脈動を抑制できるだけでなく、配管構成を簡素化したことによる部品点数の削減と作業性の向上によってコストを低減することができる。また、燃料噴射システム1Aで採用するインジェクタ2a〜2dは、いわゆる直動タイプと称されるインジェクタであり、燃料を燃料タンク5に戻すための戻り配管を必要としない。よって、各インジェクタ2a〜2dを共通配管4に締結する締付け作業を行うだけでよい。そのため戻り配管を必要とするタイプのインジェクタを採用した場合と比較すると更に組付け工数を低減できる。
The fastening structure to the
なお、図4で示した共通配管4へのインジェクタ2aの締結構造は一例である。ナット45を用いることなく押圧部材40の外周部にネジ部を形成して、燃料供給口20の内部に押圧部材40を捩じ込むようしてもよい。また、図5で示す変形例のように、インジェクタ2aの端部に開口を設ける替わりに幅方向に連通穴33を設け、この連通穴33に共通配管4を挿入する構造を採用してもよい。この変形例を採用する場合には、図4(B)で示しているガスケット30と押圧部材40とに相当する部材を予めインジェクタ2a内部に所定間隔で配置しておき、その間に共通配管4を挿入すればよい。共通配管4とインジェクタ2aとの外側の接合部分34はロウ付け或いはレーザ溶接を行ってシール性を確保すればよい。
In addition, the fastening structure of the
上記実施例1で示した燃料噴射システム1Aでは、内部に容積室として機能する所定空間を備えたインジェクタ2a〜2dを使用する場合の例を示したが本発明はこれに限定されるものではない。従来においては差圧式インジェクタと称されるインジェクタが広く採用されている。この差圧式インジェクタは内部で燃料の圧力差を発生させてニードル弁を開閉する。この差圧式インジェクタは一般に圧力脈動の緩衝に寄与するような燃料が溜まる空間を備えていない。実施例2の燃料噴射システム1Bは、上記のように脈動緩衝用の空間を有していない差圧式インジェクタを用いて構成した燃料噴射システムについて示している。
In the fuel injection system 1A shown in the first embodiment, an example in which the
図6は燃料噴射システム1Bの燃料配管構成を示した図である。図7は、図6で示す第1のインジェクタ2eの燃料供給口20の周辺を拡大して示した断面図である。なお、実施例2の燃料噴射システム1Bについては、実施例1の燃料噴射システム1Aと同様の部位には同一の符号を付すことで重複する説明を省略する。
FIG. 6 is a view showing a fuel piping configuration of the
図6に示すように、燃料噴射システム1Bは4本の差圧式インジェクタ2e〜2hを備えている。これらのインジェクタ2e〜2hも1本の共通配管4に接続されている。なお、各インジェクタ2e〜2hには燃料をリターンさせる分岐管50e〜50hが接続されている。これらの分岐管50e〜50hは戻り配管8に接続されている。図6に示すようにインジェクタ2e〜2hのそれぞれは、内部に容積室49e〜49hを備えている。インジェクタ2e〜2hは同じ構造を有しているのでインジェクタ2eについて説明する。
As shown in FIG. 6, the
図7で示すようにインジェクタ2eは燃料供給口20側の一部が切欠かれており、共通配管4の一部がこの切欠かれた部分に収納された状態となっている。共通配管4は第1のガスケット35と第2のガスケット37との間に配置されている。この第1のガスケット35の上面は半円筒凹面形状であり、第2のガスケット37の下面は半円筒凹面形状である。よって、共通配管4は第1のガスケット35と第2のガスケット37とにより上下から両面で挟持されてシール状態が形成される。第2のガスケット37の上側には押圧部材40が配置されており、第2のガスケット37を上から抑えるようになっている。この押圧部材40の内部には容積室となる所定容積の空間49eが形成されている。
As shown in FIG. 7, the
共通配管4には実施例1の場合と同様に燃料供給用の小孔4a(第1の小孔)が形成されている。第1のガスケット35は共通配管4の小孔4aと対応する位置に燃料通路36を有している。よって、共通配管4内を流れる燃料FEは小孔4aから出て、第1のガスケット35の燃料通路36を介してインジェクタ2e内部の空間22に入る。
Similar to the first embodiment, the
さらに、本実施例2の共通配管4の場合は第1小孔4aとは反対向きに第2の小孔4bが形成されている。第2のガスケット37には共通配管4の小孔4bと対応する位置に燃料通路38が形成されている。第2の小孔4b及び燃料通路38は、第2のガスケット37の上側に配置されている押圧部材40内に形成した空間49eと共通配管4とを連通させている。よって、共通配管4により供給される燃料FEが第2の小孔4bを介して空間49内に貯留される。この空間49eが容積室として機能するので圧力脈動を抑制することができる。
Furthermore, in the case of the
実施例2のインジェクタ2eについても圧力脈動をより確実に抑制するため、共通配管4の第1の小孔4a、第2の小孔或いは燃料通路36、38にオリフィスを形成してもよい。図7ではより好ましい一形態として共通配管4の第1の小孔4a、第2の小孔4bを燃料通路36、38の径より小さくしてオリフィスを形成した例を示している。
Also in the
本実施例2の燃料噴射システム1Bは、差圧式インジェクタ内に容積室(空間49)を設け、実施例1の燃料噴射システム1Aと同様に1本の共通配管4に全てのインジェクタ2e〜2hを接続している。よって、この燃料噴射システム1Bは、コモンレールを用いることなく圧力脈動を抑制し、さらに配管構成の簡素化により作業効率の向上と部品点数の削減によりコスト低減を図ることができる噴射システムとして提供できる。
In the
図8は、実施例3に係る燃料噴射システム1Cの燃料配管構成を示した図である。上記実施例1及び2はインジェクタ内に容積室を備えている構造例を示したが、図8で示す燃料噴射システム1Cでは差圧式インジェクタ2i〜2lそれぞれに外部から接続される容積室55i〜55lが設けられている。このように各インジェクタに付属する容積室を外部から接続しても実施例1及び2と同様の効果を得ることができる。すなわち、図8で示す構成の燃料噴射システム1Cでも、コモンレールを廃止して圧力脈動を抑制でき、また配管構成の簡素化によりコスト低減を図ることができる。
FIG. 8 is a diagram illustrating a fuel pipe configuration of a
なお、上述した実施例2、3の燃料噴射システム1B、1Cは、一般に内部に容積室となるような所定空間を含まない差圧式インジェクタを用いた場合を例示しているが、直動式のインジェクタで所定空間を備えていない場合には実施例2,3の構成を適用して同様に燃料噴射システムを形成できる。ただし、直動式の場合には燃料を戻す必要がないので、図6、図8で示した構成から燃料リターン用の分岐管を削除できる。
In addition, although the
図9は、差圧式インジェクタに容積室を設けた場合の脈動抑制効果を確認するために行った試験の結果について示した図である。図9(A)で示す駆動信号でパイロット・インターバル間隔を変更したときの噴射量変化を図9(B)と図9(C)とに示している。図9(B)はコモンレールを設けず燃料ポンプと、差圧式インジェクタとを接続したときに得られた結果を示している。また、図9(C)はコモンレールを設けず燃料ポンプと、図8で示している容積室を外付けした差圧式インジェクタ2i〜2lとを接続したときに得られた結果を示している。 FIG. 9 is a diagram showing the results of a test conducted to confirm the pulsation suppressing effect when a volume chamber is provided in the differential pressure injector. FIG. 9 (B) and FIG. 9 (C) show changes in the injection amount when the pilot interval interval is changed with the drive signal shown in FIG. 9 (A). FIG. 9B shows a result obtained when a fuel pump and a differential pressure injector are connected without providing a common rail. FIG. 9C shows a result obtained when a fuel pump without a common rail is connected to the differential pressure injectors 2i to 2l with external volume chambers shown in FIG.
図9(B)は、圧力脈動の反射が各インジェクタでバラバラであり、インターバル変動によって噴射量が気筒ごとにばらつくことを示している。しかし、インジェクタが容積室を備えている場合には、図9(C)で示すように容積室で圧力脈動が反射するためインターバル変動による噴射量のばらつきを抑制できる。図9で示す結果から、インジェクタに付属する容積室を設けるとコモンレールを廃止しても圧力変動を抑制できることが分かる。この図9に示す結果から、前述した実施例で使用している各インジェクタの容積室がコモンレールと同様に機能していることを確認できる。 FIG. 9B shows that the reflection of the pressure pulsation varies among the injectors, and the injection amount varies from cylinder to cylinder due to the interval variation. However, when the injector includes a volume chamber, the pressure pulsation is reflected in the volume chamber as shown in FIG. From the results shown in FIG. 9, it can be seen that if a volume chamber attached to the injector is provided, pressure fluctuation can be suppressed even if the common rail is eliminated. From the results shown in FIG. 9, it can be confirmed that the volume chamber of each injector used in the above-described embodiment functions in the same manner as the common rail.
以上説明した実施例の燃料噴射システムでは、インジェクタのそれぞれが容積室を備えているのでコモンレールを用いることなく脈動を抑制でき、更に一本の共通配管に全てのインジェクタを接続するので配管構成を簡素化して効率良い組付け作業が行える。よって、実施例の燃料噴射システムは燃料の圧力脈動の抑制及びコストの低減を実現できる燃料噴射システムとして提供できる。 In the fuel injection system of the embodiment described above, each of the injectors has a volume chamber, so that pulsation can be suppressed without using a common rail, and all the injectors are connected to one common pipe, so the piping configuration is simplified. Can be assembled efficiently. Therefore, the fuel injection system of the embodiment can be provided as a fuel injection system capable of suppressing the pressure pulsation of the fuel and reducing the cost.
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。 Although the preferred embodiments of the present invention have been described in detail above, the present invention is not limited to the specific embodiments, and various modifications and changes can be made within the scope of the gist of the present invention described in the claims. It can be changed.
1A、1B、1C 燃料噴射システム
2a〜2d インジェクタ
3 燃料ポンプ
4 共通配管
4a 小孔
22 空間
30 ガスケット(シール部材)
40 押圧部材
45 ナット(締付け部材)
49、55 容積室
FE 燃料
1A, 1B, 1C
40 Pressing
49, 55 Volume chamber FE fuel
Claims (6)
前記インジェクタのそれぞれに燃料の圧力脈動を減衰する容積室を設け、前記燃料を供給する一本の共通配管に前記インジェクタの全てを接続したことを特徴とするディーゼルエンジンの燃料噴射システム。 A fuel injection system for a diesel engine that supplies fuel pressurized by a fuel pump to a plurality of injectors and injects the fuel into each cylinder,
A fuel injection system for a diesel engine, wherein each of the injectors is provided with a volume chamber for attenuating a pressure pulsation of fuel, and all of the injectors are connected to one common pipe for supplying the fuel.
前記インジェクタは、前記小孔に対応する燃料通路を有するシール部材と、前記共通配管を前記シール部材に向けて締め付ける締結手段とを含んでいることを特徴とする請求項1に記載のディーゼルエンジンの燃料噴射システム。 A small hole is formed in the common pipe at a position where the injector is installed,
2. The diesel engine according to claim 1, wherein the injector includes a seal member having a fuel passage corresponding to the small hole, and fastening means for tightening the common pipe toward the seal member. Fuel injection system.
前記容積室が前記押圧部材内に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のディーゼルエンジンの燃料噴射システム。 The fastening means includes a pressing member that presses the common pipe, and a tightening member that moves the pressing member toward the pipe,
The diesel engine fuel injection system according to claim 2, wherein the volume chamber is formed in the pressing member.
The diesel engine fuel injection system according to claim 1, wherein the volume chamber is provided outside the injector.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004255089A JP2006070799A (en) | 2004-09-02 | 2004-09-02 | Fuel injection system of diesel engine |
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---|---|---|---|---|
JP2009036196A (en) * | 2007-06-28 | 2009-02-19 | Woodward Governor Co | Controller for solenoid operated valve |
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- 2004-09-02 JP JP2004255089A patent/JP2006070799A/en active Pending
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