JP2006060717A - 通信システム、集線装置、終端装置及び通信方法 - Google Patents

通信システム、集線装置、終端装置及び通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 xDSL等の既存のメタリック電話回線を有効に利用して、伝送データ量の増大及び伝送距離の長距離化を図る。
【解決手段】 複数の通信回線を介して接続された送信装置及び受信装置により通信を行う際、送信装置において、伝送データを複数の分割データに分割し、それぞれ複数の通信回線に分配して、受信装置に送信し、受信装置において、複数の通信回線を通じて分割データを受信し、受信した各分割データを複数の周波数帯域に割り当てて多重化する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、xDSL(x Digital Subscriber Line)等のいわゆるメタリック回線を利用した高速、大容量の通信に好適な、通信システム、集線装置、終端装置及び通信方法に関する。
近年では、メタリック電話線を使用し、高速でデジタルデータ通信をする技術として、例えばADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)等のxDSL技術が普及している。このxDSL技術では、既存のメタリック電話線を利用し、電話の音声通話では使用しない高い周波数帯を通じてデータ通信を行う。
ところで、このxDSL技術で使用する周波数帯は電気信号の劣化が激しいため、xDSLで実現される通信速度は、回線の距離や質に大きく影響される。これに対して、従来では、信号伝送用の周波数を低減して信号の減衰を抑制し広帯域でのエネルギー損失を抑え、伝送距離の長距離化を図る技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
この特許文献1に開示された技術では、伝送用周波数を低減させる際の周波数シフトにおいて、シフト量を2種類に分割し、一方のシフト量でシフトされた信号の低帯域の雑音に対してフィルタリングを行い、このフィルタリングされた出力信号に応じて、他方のシフト量を調整する。この技術によれば、演算処理量の増大を回避しつつ、雑音の影響が生じることなく信号伝送用の周波数を低減することができ、伝送距離の長距離化を図ることが可能である。
特許第3323124号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された技術では、伝送用周波数を低減することによって、伝送距離の長距離化を図ることができるものの、伝送用周波数を低減することにより、同時間に伝送できる信号量が減少されるという問題がある。
そこで、本発明は以上の点に鑑みてなされたもので、既存のメタリック電話回線を有効に利用して、伝送データ量の増大及び伝送距離の長距離化を図ることのできる通信システム、集線装置、終端装置及び通信方法を提供することをその課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、複数の通信回線を介して接続された送信装置及び受信装置を用いて通信する際に、送信装置において、伝送データを複数の分割データに分割し、それぞれ複数の通信回線に分配して受信装置に送信し、受信装置において、分割データを受信し、受信した各分割データを複数の周波数帯域に割り当てて多重化する。
このような本発明によれば、伝送データを複数の通信回線に分配し、並列且つ同時に送信するため、通信回線の本数に応じて伝送量を増大させることができる。また、受信側においては、複数の通信回線を通じて同時に受信した分割データを複数の周波数帯域に割り当てて多重化するため、通信回線に設定された周波数帯域を拡張し、大容量のデータを処理することが可能となる。この結果、本発明によれば、既存の通信回線や伝送方式に変更を加えることなく、伝送データ量を増大させることができる。また、通信回線に設定された周波数帯域を低減させた場合には、伝送距離の長距離化を図ることも可能である。
上記発明において、複数の通信回線を収容し基幹回線に接続するとともに、送信装置を下り回線用の送信装置として備え、受信装置を上り回線用の受信装置として備える集線装置と複数の通信回線に接続され、送信装置を上り回線用の送信装置として備えるとともに、受信装置を下り回線用の受信装置として備える終端装置と、を有することが好ましい。この場合には、局側に設置されたDSLAM等、複数の回線を収容し基幹回線に接続する集線装置と、複数の加入社宅内に設置された終端装置との間の上り回線及び下り回線において、上述した複数回線への分配送信及び多重化を行うことが可能となる。
上記発明において、複数の通信回線は音声通話が可能なメタリック回線であり、分割データは、メタリック回線の周波数帯域のうち、音声通話で使用しない帯域を分割することによって画成された上り用帯域又は下り用帯域を通じて送受信されることが好ましい。この場合には、既存のxDSL回線を利用して、本発明を実現することができ、xDSL回線における伝送データ量の増大を図ることができる。
上記発明において、複数の通信回線の通信状態を監視する監視手段と、監視手段による監視結果に基づき、通信不能となった通信回線が検出された場合に、分割送信手段に対して、当該通信不能となった通信回線の使用を禁止するとともに、通信可能な通信回線に伝送データを分配させる通信制御手段とを有することが好ましい。この場合には、複数回線のうち、一つ又は複数の回線が通信不能になった場合でも、通信可能な回線を使用して上述した複数回線への分配送信及び多重化を行うことが可能となる。
以上説明したように本発明によれば、伝送データを複数の分割データに分割し、複数の通信回線に分配して送信し、受信側において、受信した各分割データを複数の周波数帯域に割り当てて多重化することにより、xDSL等の既存のメタリック電話回線を有効に利用して、伝送データ量の増大及び伝送距離の長距離化を図ることができる。
[第1実施形態]
(システムの構成)
本発明の第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る通信システムの概略構成を示す説明図である。
同図に示すように、本実施形態に係る通信システムでは、加入者宅1内と電話局の局舎2内とが、電話線や銅線等のメタリックケーブル3(3a〜3c)により接続されている。加入者宅1内では、電話線等のメタリックケーブル3に、ターミナルアダプタ12が接続され、ターミナルアダプタ12には、データ通信が可能なパーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータ11と、音声通話を行うための電話機13が接続されている。
ターミナルアダプタ12は、スプリッタ及びADSLモデムを内蔵した終端装置であり、スプリッタを介して、電話機13との間で音声通話を行い、汎用コンピュータ11との間でデータ通信を行う。また、ADSLモデムには、音声信号とIPパケットとを変換するVoIP機能が設けられており、電話機13との間で送受される音声信号とIPパケットとを相互に変換し、音声信号をIPパケットとして、インターネット網4を通じたいわゆるIP電話が可能となっている。
一方、電話局の局舎2内では、メタリックケーブル3にスプリッタ21が接続されており、スプリッタ21には、DSLAM(Digital Subscriber Line Access Multiplexer)22と、加入者交換機24とが接続されている。DSLAM22は、複数の通信回線を収容し基幹回線に接続する集線装置であり、ルータ25を介してインターネット網4に接続されており、加入者交換機24は、アナログ公衆電話網(PSTN:Public Switched Telephone Network)5に接続されている。
上記ターミナルアダプタ12とDSLAM22は、図2に示すように、3本のメタリックケーブル3a〜3cによって接続されており、それぞれデータ多重分配部8及び9を備えている。
メタリックケーブル3a〜3cは、いわゆるADSL回線であり、低周波数帯域を音声通話で使用し、音声通話で使用しない高周波数帯域をデータ通信に使用される。このデータ通信用の帯域は、ADSL方式に従って非対称に分割され、上り用帯域及び下り用帯域に画成されている。
本実施形態では、このデータ多重分配部8及び9は、送信時にあっては、デジタル信号をアナログ信号に変換するとともに、伝送データ(下り伝送データDD及び上り伝送データUD)を複数の分割データ(下り分割データSDD1〜SDD3、上り分割データSUD1〜SUD3)に分割し、それぞれ複数のメタリックケーブル3a〜3cに分配し、同期処理を実行しつつ出力する。
また、これらのデータ多重分配部8及び9は、受信時にあっては、複数のメタリックケーブル3a〜3cを通じて受信され、複数の周波数帯域に割り当てられた分割データ(下り分割データSDD1〜SDD3、上り分割データSUD1〜SUD3)を、同期処理により正規の順に並び替えつつ多重化し、拡張された周波数帯域において元の伝送データ(下り伝送データDD及び上り伝送データUD)を構成した後、アナログ信号をデジタル信号に変換する。
さらに、上記ターミナルアダプタ12とDSLAM22は、それぞれ送受信部811〜813及び911〜913と、変調部821〜823及び921〜923とを備えている。これらの変調部821〜823及び921〜923は、送信時にあっては、多重分配部8,9から出力されたそれぞれのアナログ信号を、ADSL方式に従った帯域に変調し、送受信部811〜813若しくは911〜913を通じて送信する。また、変調部821〜823及び921〜923は、受信時にあっては、送受信部811〜813若しくは911〜913において受信されたアナログ信号を、さらに複数の周波数帯域に割り当てられた分割データ(下り分割データSDD1〜SDD3、上り分割データSUD1〜SUD3)に変調してデータ多重分配部8又は9に対して出力する。
この複数の周波数帯域は、互いに重複しない帯域であり、これらの周波数帯域を連結することにより、メタリックケーブル3a〜3c上におけるADSL方式の周波数帯域よりも拡張された帯域となる。
また、本実施形態に係る通信システムは、監視・通信制御部10を備えている。この監視・通信制御部10は、複数のメタリックケーブル3a〜3cの通信状態を監視するとともに、監視の結果、通信不能となった通信回線が検出された場合に、各データ多重分配部8,9に対して、当該通信不能となった通信回線の使用を禁止し、通信可能な通信回線に伝送データを分配させ、通信制御部83,93を通じて、各送受信部におけるデータ通信を制御させる。なお、この本実施形態における監視・通信制御部10は、ターミナルアダプタ12とDSLAM22とは別途独立に設けられており、遠隔的に監視及び通信制御を行うが、例えば、ターミナルアダプタ12又はDSLAM22のいずれか、或いはこれらの両方に設けることもできる。
(通信方法)
以上の構成を有する通信システムを動作させることによって、本発明の通信方法を実施することができる。図3は、本実施形態に係る通信システムの動作を示すフローチャート図である。なお、ここでは、DSLAM22からターミナルアダプタ12へデータを送信する場合を例に説明する。
同図に示すように、通信が開始されると、監視・通信制御部10により各回線の接続状態を監視し(S101)、通信が不能な回線がないかを調べる(S102)。通信不能な回線がある場合(ステップS102における”Y”)、監視・通信制御部10は、全回線数から不能な回線数を減算した回線数で分割して、通信可能な回線へ分配するように、データ多重分配部8の設定を変更する(S103)。
ステップS102において通信不能な回線が検出されなかった場合(ステップS102における”N”)、或いは通信不能な回線が検出され分配設定が変更された(ステップS103)後、データ多重分配部8において、デジタル信号をアナログ信号に変換するとともに、伝送データDDを分割データSDD1〜3に分割し、各分割データSDD1〜3を各回線に分配する(S104)。そして、変調部821〜823により各回線において分割データSDD1〜3をADSL方式の周波数帯域に変調し(S105)、同期処理を実行しつつ、送受信部811〜813を通じて受信側のターミナルアダプタ12へ送信する(S106,S107)。
一方、受信側であるターミナルアダプタ12では、各回線を通じて送受信部911〜913により分割データSDD1〜3を受信し(S201)、変調部921〜923において各分割データSDD1〜3を複数の周波数帯域に割り当てて変調し(S202)、データ多重分配部9に対して出力する。データ多重分配部9では、同期処理により分割データを正規の順序に並び替えつつ多重化し、デジタル信号として出力する(S203及びS204)。
(本実施形態による作用・効果)
以上説明した本実施形態に係る通信システム及び通信方法によれば、伝送データを複数のメタリックケーブル3a〜3cに分配し、並列且つ同時に送信するため、通信回線の本数に応じて伝送量を増大させることができる。また、受信側においては、複数のメタリックケーブル3a〜3cを通じて同時に受信した分割データを、複数の周波数帯域に割り当てて多重化するため、通信回線に設定された周波数帯域を拡張し、大容量のデータを処理することが可能となる。
また、本実施形態では、監視・通信制御部10で通信回線を監視し、通信不能となった通信回線が検出された場合に、当該通信不能となった通信回線の使用を禁止するとともに、通信可能な通信回線に伝送データを分配させるため、複数回線のうち、一つ又は複数の回線が通信不能になった場合でも、通信可能な回線を使用して上述した複数回線への分配送信及び多重化を行うことが可能となり、適正な通信を確保することができる。
[第2実施形態]
(システムの構成)
本発明の第2実施形態について、図面を参照しつつ説明する。上述した第1実施形態では、DSLAM22又はターミナルアダプタ12において、変調部821〜823,921〜923及び送受信部811〜813,911〜913を直列に配置し、上り回線及び下り回線を同一の信号経路により送受信したが、この第2実施形態では、DSLAM22又はターミナルアダプタ12内における上り回線及び下り回線を別途の信号経路としている。
詳述すると、上記ターミナルアダプタ12とDSLAM22は、図4に示すように、それぞれミキシング部7及び6を備えており、本実施形態では、このミキシング部7及び6が、伝送データ(下り伝送データDD及び上り伝送データUD)を複数の分割データ(下り分割データSDD1〜SDD3、上り分割データSUD1〜SUD3)に分割し、それぞれ複数のメタリックケーブル3a〜3cに分配して送信し、複数のメタリックケーブル3a〜3cを通じて分割データ(下り分割データSDD1〜SDD3、上り分割データSUD1〜SUD3)を受信し、受信した各分割データを複数の周波数帯域に割り当てて多重化し、拡張された周波数帯域において元の伝送データ(下り伝送データDD及び上り伝送データUD)を構成させる。
本実施形態において、メタリックケーブル3a〜3cは、いわゆるADSL回線であり、低周波数帯域を音声通話で使用し、音声通話で使用しない高周波数帯域をデータ通信に使用される。このデータ通信用の帯域は、非対称に分割されて上り用帯域及び下り用帯域に画成されている。
図5は、上記ミキシング7及び6の内部構成を示すブロック図である。DSLAM22のミキシング部6は、下り回線用の送信回路61と、上り回線用の受信回路62とを備え、ターミナルアダプタ12のミキシング部7は、上り回線用の送信回路71と、下り回線用の受信回路72とを備える。また、各ミキシング部7及び6は、送信データと受信データを切り替えるスイッチ部73及び63をそれぞれ備えている。
DSLAM22側の下り回線用の送信回路61は、下り伝送データを複数の分割データに分割し、それぞれ複数のメタリックケーブル3a〜3cに分配するデータ分配部61aと、各回線に分配された分割データを変調する変調部61cと、各メタリックケーブル3a〜3cに分配された分割データの送信について同期を取るための同期処理部61dと、分割データをスイッチ部63を通じて送信する送信部61fとを備えている。
また、下り回線用の送信回路61は、複数のメタリックケーブル3a〜3cの通信状態を監視する監視部61eと、監視部61eによって通信不能となった通信回線が検出された場合に、データ分配部61aに対して、当該通信不能となった通信回線の使用を禁止するとともに、通信可能な通信回線に伝送データを分配させる通信制御部61bとを備えている。
ターミナルアダプタ12側の下り回線用の受信回路72は、複数のメタリックケーブル3a〜3cを通じて分割データを受信する受信部72dと、受信した分割データの復調を行う復調部72cと、分割データの同期を取り、正規の順序で出力する同期処理部72bと、受信した各分割データを複数の周波数帯域に割り当てて多重化する多重処理部72aとを備える。
一方、ターミナルアダプタ12側の上り回線用の送信回路71は、上り伝送データを複数の分割データに分割し、それぞれ複数のメタリックケーブル3a〜3cに分配するデータ分配部71aと、各回線に分配された分割データを変調する変調部71cと、各通信回線3a〜3cに分配された分割データの送信について同期を取るための同期処理部71dと、スイッチ部73を通じて分割データを送信する送信部71fとを備えている。
また、上り回線用の送信回路71は、複数のメタリックケーブル3a〜3cの通信状態を監視する監視部71eと、監視部71eによって通信不能となった通信回線が検出された場合に、データ分配部71aに対して、当該通信不能となった通信回線の使用を禁止するとともに、通信可能な通信回線に伝送データを分配させる通信制御部71bとを備えている。
DSLAM22側の上り回線用の受信回路62は、複数のメタリックケーブル3a〜3cを通じて分割データを受信する受信部62dと、受信した分割データの復調を行う復調部62cと、分割データの同期を取る同期処理部62bと、受信した各分割データを複数の周波数帯域に割り当てて多重化する多重処理部62aとを備える。
(通信方法)
以上の構成を有する通信システムを動作させることによって、上記第1実施形態と同様に、図3に示した本発明の通信方法を実施することができる。なお、ここでは、DSLAM22からターミナルアダプタ12へデータを送信する場合を例に説明する。
図3に示すように、送信側のDSLAM22において、送信が開始されると、監視部61eにより各回線の接続状態を監視し(S101)、通信が不能な回線がないかを調べる(S102)。通信不能な回線がある場合(ステップS102における”Y”)、全回線数から不能な回線数を減算した回線数で分割し、通信可能な回線へ分配するように、通信制御部61bにより、データ分配部61aの設定を変更する(S103)。
ステップS102において通信不能な回線が検出されなかった場合(ステップS102における”N”)、或いは通信不能な回線が検出され分配設定が変更された(ステップS103)後、データ分配部61aにより伝送データを分割データに分割し、各分割データを各回線に分配する(S104)。そして、変調部61cにより各回線において分割データを変調し(S106)、同期処理部61dにより各回線間で同期を取りつつ、送信部61fで受信側のターミナルアダプタ12へ送信する(S107)。この送信の際、スイッチ部63は、送信回路61が回線に接続されている。
一方、受信側であるターミナルアダプタ12では、各回線を通じて受信部72dにより分割データを受信し(S201)、復調部72cにおいて各分割データを復調し(S202)、同期処理部72bでの同期処理によって、分割データを正規の順序で多重処理部72aに出力する(S203)。多重処理部72aでは、各分割データを複数の周波数帯域に割り当てて多重化し、出力する(S204)。
(本実施形態による作用・効果)
以上説明した本実施形態に係る通信システム及び通信方法によれば、伝送データを複数のメタリックケーブル3a〜3cに分配し、並列且つ同時に送信するため、通信回線の本数に応じて伝送量を増大させることができる。また、受信側においては、複数のメタリックケーブル3a〜3cを通じて同時に受信した分割データを、多重処理部72a及び62aによって複数の周波数帯域に割り当てて多重化するため、通信回線に設定された周波数帯域を拡張し、大容量のデータを処理することが可能となる。
また、本実施形態では、監視部61e及び71eに通信回線を監視し、通信不能となった通信回線が検出された場合に、通信制御部61b及び71bによって当該通信不能となった通信回線の使用を禁止するとともに、通信可能な通信回線に伝送データを分配させるため、複数回線のうち、一つ又は複数の回線が通信不能になった場合でも、通信可能な回線を使用して上述した複数回線への分配送信及び多重化を行うことが可能となり、適正な通信を確保することができる。
(変更例)
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、以下のような変更を加えることができる。すなわち、本実施形態では、通信回線の監視手段、及びデータ分配を制御する通信制御手段を送信装置内に配置したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図6に示すように、受信側に監視部72e,62eを配置し、通信制御部61b及び71bを送信側に配置するというように、これらの手段を分散配置し、これら監視部と通信制御部との間で制御信号(再送要求や障害通知)の送受を行い、データ分配送信を制御するようにしてもよい。
この場合は、図7に示すように、送信側のDSLAM22におけるステップS301では、データを分配する際に、通信制御部61bにより、データ分配部61aの設定を変更する(S305)。このときの通信制御部61bによる分配設定は、受信側の監視部からの障害通知(S407)に基づいて行う。
そして、分配された各分割データを、変調部61cにより各回線において変調し(S302)、同期処理部61dにより各回線間で同期を取りつつ、送信部61fで受信側のターミナルアダプタ12へ送信する(S303,S304)。
一方、受信側であるターミナルアダプタ12では、各回線を通じて受信部72dにより分割データを受信し(S401)、監視部61eにより受信した分割データが正常に受信されているかについて、各回線の接続状態を監視し(S402)、通信が不能な回線がないかを調べる(S403)。通信不能な回線がある場合(ステップS403における”Y”)、受信できなかった分割データについて送信側に再送要求を送信するとともに、通信不能な回線を特定した障害通知を送信する。送信側では、通信制御部61bにおいて、データ分配部61aを制御し、全回線数から不能な回線数を減算した回線数で分割し、通信可能な回線へ分配するようにする(S305)。
ステップS403において通信不能な回線が検出されなかった場合(ステップS403における”N”)、復調部72cにおいて各分割データを復調し(S404)、同期処理部72bでの同期処理によって、分割データを正規の順序で多重処理部72aに出力する(S405)。多重処理部72aでは、各分割データを複数の周波数帯域に割り当てて多重化して出力する(S406)。
他の変更例としては、上述した監視手段や通信制御手段を、送信装置や受信装置内に設けずに、例えば、通信回線の中途などに独立して配置された監視制御装置としてもよい。この場合には、この監視制御装置からの制御信号により、送受するデータの分配を変更するインターフェースを各送受信装置に設ける必要がある。
第1実施形態に係る通信システムの概略構成を示す説明図である。 第1実施形態に係るDSLAM22又はターミナルアダプタ12の内部構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る通信システムの動作を示すフローチャート図である。 第2実施形態に係るDSLAM22又はターミナルアダプタ12の内部構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係るミキシング7及び6の内部構成を示すブロック図である。 第2実施形態の変更例に係るミキシング7及び6の内部構成を示すブロック図である。 第2実施形態の変更例に係る通信システムの動作を示すフローチャート図である。
符号の説明
DD…下り伝送データ
UD…上り伝送データ
SDD1〜SDD3…下り分割データ
SUD1〜SUD3…上り分割データ
1…加入者宅
2…局舎
3(3a〜3c)…メタリックケーブル
4…インターネット網
5…PSTN
6,7…ミキシング部
8,9…データ多重分配部
10…監視・通信制御部
11…汎用コンピュータ
12…ターミナルアダプタ
13…電話機
21…スプリッタ
22…DSLAM
24…加入者交換機
25…ルータ
61,71…送信回路
61a,71a…データ分配部
61b,71b,83,93…通信制御部
61c,71c,821〜823,921〜923…変調部
61d,71d…同期処理部
61e,71e…監視部
61f,71f…送信部
62,72…受信回路
62a,72a…多重処理部
62b,72b…同期処理部
62c,72c…復調部
62d,72d…受信部
63,73…スイッチ部
811〜813,911〜913…送受信部

Claims (7)

  1. 複数の通信回線を介して接続された送信装置及び受信装置を有する通信システムであって、
    前記送信装置は、伝送データを複数の分割データに分割し、それぞれ前記複数の通信回線に分配して、前記受信装置に送信する分配送信手段を備え、
    前記受信装置は、前記複数の通信回線を通じて前記分割データを受信し、受信した各分割データを複数の周波数帯域に割り当てて多重化する受信多重手段を備える
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 前記複数の通信回線を収容し基幹回線に接続するとともに、前記送信装置を下り回線用の送信装置として備え、前記受信装置を上り回線用の受信装置として備える集線装置と
    前記複数の通信回線に接続され、前記送信装置を上り回線用の送信装置として備えるとともに、前記受信装置を下り回線用の受信装置として備える終端装置と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記複数の通信回線は音声通話が可能なメタリック回線であり、
    分割データは、前記メタリック回線の周波数帯域のうち、音声通話で使用しない帯域を分割することによって画成された上り用帯域又は下り用帯域を通じて送受信される
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記複数の通信回線の通信状態を監視する監視手段と、
    前記監視手段による監視結果に基づき、通信不能となった通信回線が検出された場合に、前記分割送信手段に対して、当該通信不能となった通信回線の使用を禁止するとともに、通信可能な通信回線に前記伝送データを分配させる通信制御手段と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  5. 複数の通信回線を収容し基幹回線に接続する集線装置であって、
    伝送データを複数の分割データに分割し、それぞれ前記複数の通信回線に分配して、送信する分配送信手段と、
    前記複数の通信回線を通じて前記分割データを受信し、受信した各分割データを複数の周波数帯域に割り当てて多重化する受信多重手段と
    を有することを特徴とする集線装置。
  6. 前記複数の通信回線に接続された終端装置であって、
    伝送データを複数の分割データに分割し、それぞれ前記複数の通信回線に分配して、前記受信装置に送信する分配送信手段と、
    前記複数の通信回線を通じて前記分割データを受信し、受信した各分割データを複数の周波数帯域に割り当てて多重化する受信多重手段と
    を有することを特徴とする終端装置。
  7. 複数の通信回線を介して接続された送信装置及び受信装置を有する通信方法であって、
    前記送信装置において、伝送データを複数の分割データに分割し、それぞれ前記複数の通信回線に分配して、前記受信装置に送信し、
    前記受信装置において、前記複数の通信回線を通じて前記分割データを受信し、受信した各分割データを複数の周波数帯域に割り当てて多重化する
    ことを特徴とする通信方法。
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WO2014104614A1 (ko) * 2012-12-28 2014-07-03 주식회사에어플러그 복수의 이종 통신망을 통해 ip주소 기반의 통화를 수행하기 위한 방법 및 장치

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