JP2006056285A - Saddle raising/lowering device of bicycle - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、自転車のサドルを乗車中に昇降させ、走行中にはペダルを漕ぎやすく、停車時には足を着きやすくするための装置に関するものである。 The present invention relates to a device for elevating and lowering a saddle of a bicycle while riding, making it easy to stroke a pedal while traveling, and making it easy to put on a foot when the vehicle is stopped.
一般に、自転車のサドルは、車体フレームの立パイプにスライド自在に挿入されたサドルポストの上端に取り付けられ、サドルポストを任意の位置でクランプにより立パイプに締め付けて、適宜の高さに設定される。 In general, a bicycle saddle is attached to the upper end of a saddle post that is slidably inserted into a standing pipe of a vehicle body frame, and the saddle post is clamped to the standing pipe by a clamp at an arbitrary position and set to an appropriate height. .
ところで、サドルの高さは、走行中には高めに設定しておいたほうがペダルを漕ぎやすく、停車時には低くしたほうが地面に足を着きやすくて安全であるが、上記のような通常の高さ調整機構では、乗車中にサドルの高さを変更することはできない。 By the way, the saddle height is set higher during driving, and it is easier to ride the pedal, and lowering it when parked is easier to get on the ground and safer. The adjustment mechanism cannot change the height of the saddle while riding.
このため、従来より、サドルを乗車中に昇降させる装置として、サドルをばねで上昇方向へ付勢し、サドルの急激な昇降を抑制するショックアブソーバを備え、ハンドル側での操作に伴い、サドル昇降の許容・阻止を切り替えるものが多数提案されている。 For this reason, conventionally, as a device for raising and lowering the saddle while riding, a saddle has been provided with a shock absorber that urges the saddle upward with a spring and suppresses the saddle from rising and falling rapidly. Many have been proposed to switch between accepting and blocking.
これらの装置では、停車直前にサドルの昇降を許容すると、運転者の体重によりサドルが下降し、発車に際し運転者が腰を浮かすと、ばねによりサドルが上昇し、走行中にサドルの昇降を阻止すると、サドルが所定高さに支持されるようになっている。 In these devices, if the saddle is allowed to move up and down just before stopping, the saddle is lowered by the weight of the driver, and when the driver floats when starting the vehicle, the saddle is raised by a spring and prevents the saddle from moving up and down while driving. Then, the saddle is supported at a predetermined height.
しかしながら、例えば、上記特許文献1に記載されたような昇降装置では、車体フレームの立パイプやサドルポスト等に主要部分を組み込む構造としているため、専用の車体フレーム等を製造する必要があり、コスト的に実現が難しい。
However, for example, the lifting device described in
また、特許文献2に記載の昇降装置では、既存の車体フレームやサドルポストを使用することは可能であるが、サドルがサドルポストの軸心からずれた位置で弧状に昇降するほか、リンクとガススプリングとの連結部を弧状に可動させる必要もあることから、強度や作動のスムーズさに問題が生じる恐れがある。
In addition, in the lifting device described in
そこで、この発明は、既存の自転車の構成部品を使用しつつ、強度に優れ、安定して作動するサドル昇降装置を提供することを課題とする。 SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, an object of the present invention is to provide a saddle lifting device that is excellent in strength and operates stably while using existing bicycle components.
上記課題を解決するため、この発明は、サドルを上昇方向へ付勢するばねを設け、サドルの急激な昇降を抑制するショックアブソーバを備え、ハンドル側での操作に伴い、サドル昇降の許容・阻止を切り替えるようにした自転車のサドル昇降装置において、サドル下部に上受具を、車体側のサドルポスト上部に下受具をそれぞれ取り付け、サドルポストにショックアブソーバを挿入固着して、そのピストンロッドを上受具に接合し、ピストンロッドの外周にコイル式のばねを嵌め、上受具から下方へ向かうスライド支柱を下受具の筒状部に挿入して、スライド支柱が筒状部にガイドされつつ、サドルが昇降するようにしたのである。 In order to solve the above-mentioned problems, the present invention is provided with a spring that urges the saddle in the upward direction, and includes a shock absorber that suppresses the sudden rise and fall of the saddle. In the bicycle saddle lifting device, the upper support is attached to the lower part of the saddle, the lower support is attached to the upper part of the saddle post on the vehicle body side, the shock absorber is inserted and fixed to the saddle post, and the piston rod is Join the receiver, fit a coiled spring around the outer periphery of the piston rod, insert the slide column going downward from the upper receiver into the cylindrical part of the lower receiver, and the slide column is guided by the cylindrical part The saddle was raised and lowered.
なお、この装置においては、サドル昇降の許容・阻止を、スライド支柱に形成したギヤと、下受具の筒状部に設けた爪との係脱により切り替えるようにするとよい。 In this device, it is preferable to switch the allowance / prevention of raising / lowering of the saddle by engaging / disengaging the gear formed on the slide column and the claw provided on the cylindrical portion of the lower support.
また、サドル昇降の許容・阻止を、ショックアブソーバの流路を開閉することにより切り替えるようにしてもよい。 Further, the allowance / prevention of the saddle raising / lowering may be switched by opening / closing the flow path of the shock absorber.
そのほか、上記のような装置において、スライド支柱の長さ方向の任意位置に調整ボルトをねじ込み、この調整ボルトの頭部を下受具の筒状部下端に当接させて、サドルの昇降ストロークを調整可能としてもよい。 In addition, in the apparatus as described above, the adjustment bolt is screwed into an arbitrary position in the length direction of the slide column, and the head of the adjustment bolt is brought into contact with the lower end of the cylindrical portion of the lower support so as to raise and lower the saddle. It may be adjustable.
このような自転車のサドル昇降装置では、サドルがサドルポストの軸心に沿って直線的に昇降するので、リンク等の各部材に偏荷重によるモーメントが作用することがなく、安定して昇降し、部材の変形等も防止され、耐久性が向上すると共に、既存の自転車のサドルポストやサドルをそのまま使用できるので、コストが増大することもない。 In such a bicycle saddle lifting device, since the saddle moves up and down linearly along the axis of the saddle post, the moment due to the eccentric load does not act on each member such as the link, and it can be lifted and lowered stably. The deformation of the member is prevented, the durability is improved, and the saddle post and saddle of the existing bicycle can be used as they are, so that the cost does not increase.
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
このサドル昇降装置は、通常の自転車に装着される汎用のものであり、図1及び図2に示すように、サドル50をサドルポスト51の上方に昇降可能に支持する構成とされている。サドルポスト51は、車体フレームの立パイプ52にスライド自在に挿入され、任意の位置でクランプ53により立パイプ52に締め付けて固定される。
This saddle lifting device is a general-purpose device mounted on a normal bicycle, and is configured to support a
このサドル昇降装置を自転車へ装着するには、サドル50の下部に上受具1を、サドルポスト51の上部に下受具2をそれぞれ取り付ける。このとき、上受具1は、サドル50のサドルフレーム54を挟持板3とで挟み込むようにし、下受具2は、サドルポスト51又はその内側に嵌着したショックアブソーバ11のシリンダに溶接等により固定する。
In order to attach the saddle lifting device to the bicycle, the
ショックアブソーバ11のピストンロッド12の上端部は、挟持板3の上面側からナット13を締め付けて上受具1に接合され、ピストンロッド12の外周には、圧縮コイル式のばね10が嵌められている。このばね10によりサドル50は上昇方向に付勢され、ショックアブソーバ11によりサドル50の急激な昇降が抑制される。
The upper end of the
上受具1の後部には、下方へ向けてピストンロッド12に並行するスライド支柱14が溶接等により取り付けられ、スライド支柱14の柱状部分は、下受具2の後部に設けられた筒状部15に挿入されている。
A
筒状部15の内部には、上下に間隔をおいてベアリング16が設けられ、このベアリング16の外周がスライド支柱14の後両側部のガイド面17に接触回転して、スライド支柱14が筒状部15にガイドされつつ、サドル50が昇降するようになっている。
A
ベアリング16の支持軸は、筒状部15に形成された前後方向の長穴に挿通され、サドル50がスムーズに昇降するようにベアリング16の前後方向の位置を適宜調整し、その位置で支持軸の両端部を締め付けて固定できるようになっている。
The support shaft of the
これらの調整により、スライド支柱14の軸線がショックアブソーバ11の軸線と正確に一致していると、ショックアブソーバ11のピストンロッド12には径方向の力が作用しないので、ショックアブソーバ11のシール部における油漏れ等が防止される。
With these adjustments, if the axis of the
また、上記スライド支柱14の前面下部には、複数のねじ穴18が上下に間隔をおいて配置され、そのいずれかのねじ穴18に調整ボルト19をねじ込み、調整ボルト19の頭部を筒状部15の下端に当接させることにより、サドル50の昇降ストロークを調整できるようになっている。
Further, a plurality of
さらに、この装置においては、サドル昇降の許容・阻止を切り替えるラチェット機構として、スライド支柱14の後中央部にギヤ20が形成され、筒状部15の内部には、上下一対の爪21,22と、これらに対してカムとして作用する切替部材23とが設けられている。爪21,22は、ばねでギヤ20に押し付けられる方向に付勢されている。
Further, in this device, a
切替部材23の前方には押さえ棒24が横方向に渡され、切替部材23の下端部には、ハンドルのブレーキレバー付近に取り付けた昇降操作レバーへ延びるワイヤ25が接続されている。ワイヤ25には、ばねにより復元力が付与され、その進退に伴い、切替部材23が筒状部15の後壁に沿って上下にスライドするようになっている。
In front of the switching
切替部材23の前面には、図3に示すように、上下端部に対称な斜面を有する凸部が形成され、切替部材23が中間位置にあるときには、爪21,22が共にギヤ20に係合して、サドルの昇降を阻止するロック状態となっている。
As shown in FIG. 3, the front surface of the switching
この状態から、図4(a)に示すように、切替部材23を下方へスライドさせると、爪21とギヤ20との係合のみが解除され、サドルの上昇を阻止して下降のみを許容する下降限定状態となり、図4(b)に示すように、切替部材23を上方へスライドさせると、爪22とギヤ20の係合のみが解除され、サドルの下降を阻止して上昇のみを許容する上昇限定状態となる。
From this state, as shown in FIG. 4A, when the switching
なお、図5に示すように、切替部材23の前面に、上下に並んだ同一方向の斜面を有する凸部を形成し、爪22の頭部を滑動する形状としておくと、爪21,22が共にギヤ20に係合したロック状態と、図6に示すように、爪21,22とギヤ20の係合が共に解除された昇降許容状態とに切替部材23をスライドさせて切り替えることができる。
In addition, as shown in FIG. 5, when the convex part which has the slope of the same direction lined up and down is formed in the front surface of the switching
また、この実施形態では、スライド支柱14の後両側部にガイド面17を、中央部にギヤ20を設けたが、スライド支柱14の後中央部を溝状にしてガイド面17を形成し、その一側部にギヤ20を形成するようにして、ベアリング16及び爪21,22をこれに対応した配置としてもよい。
Further, in this embodiment, the
一方、上記装置に使用したショックアブソーバ11においては、図7に示すように、サドルポスト51に内接するシリンダ27の内部に上シール材28、中間シール材29及び下シール材30が設けられ、ピストンロッド12が上シール材28と中間シール材29とを貫通して、その間にピストン31が設けられている。
On the other hand, in the shock absorber 11 used in the above apparatus, as shown in FIG. 7, an
ピストンロッド12の内部には軸方向の空洞が形成され、この空洞の上部及び下部には封止部材32,33が圧入されている。この空洞は、ピストン31の上下に設けられた通油口34,35を介してシリンダ27の内部空間に連通し、上シール材28と中間シール材29の間及びピストンロッド12の空洞に油が満たされている。
An axial cavity is formed inside the
ピストンロッド12の空洞内には、上方が狭くなるテーパ部36が設けられ、そのテーパ部36内には、油に浮かぶ球状の弁体37が挿入されている。弁体37の上方には、ピストンロッド12の軸方向へ延びる弁棒38が挿入され、この弁棒38は、外部から左右に回転させると、ピストンロッド12に対して昇降するようになっている。
In the cavity of the
このようなショックアブソーバ11では、弁体37を弁棒38で押し下げると、テーパ部36の流路断面積が拡大して、サドルの下降速度が増大し、弁棒38を引き上げると、弁体37が浮き上がって、テーパ部36の流路断面積が縮小し、サドルの下降速度が抑制されるので、乗員の体重に応じて下降速度を調整することができる。
In such a
なお、サドルを上昇させる際には、弁体37が弁棒38から引き離されて、テーパ部36の流路が大きく開放されるので、サドルの上昇速度は通油口34,35の断面積によって固定的に決定されることとなる。
When the saddle is raised, the
ところで、上記実施形態では、サドル昇降の許容・阻止を、ギヤ20と爪21,22の係脱により切り替えるラチェット式のものを示したが、図8に示す実施形態のように、ショックアブソーバ11の流路を開閉することにより、サドル昇降の許容・阻止を切り替えるようにしてもよい。
By the way, in the said embodiment, although the ratchet type thing which switches permission / prevention of raising / lowering of a saddle by engagement / disengagement of the
具体的には、弁体37をばね39で上方へ押圧し、弁体37がテーパ部36の小径側に当接した状態では、通油口34,35の流路が完全に閉止されて、サドル50の昇降が阻止され、上受具1に設けた切替板40をワイヤ25の操作により下方へ揺動させて弁棒38の頭部41を押し下げると、弁体37がばね39に抗して押し下げられ、流路が開放されて、サドル50の昇降が許容されるようにするとよい。
Specifically, when the
1 上受具
2 下受具
3 挟持板
10 ばね
11 ショックアブソーバ
12 ピストンロッド
13 ナット
14 スライド支柱
15 筒状部
16 ベアリング
17 ガイド面
18 ねじ穴
19 調整ボルト
20 ギヤ
21,22 爪
23 切替部材
24 押さえ棒
25 ワイヤ
27 シリンダ
28 上シール材
29 中間シール材
30 下シール材
31 ピストン
32,33 封止部材
34,35 通油口
36 テーパ部
37 弁体
38 弁棒
39 ばね
40 切替板
41 頭部
50 サドル
51 サドルポスト
52 立パイプ
53 クランプ
54 サドルフレーム
DESCRIPTION OF
Claims (4)
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JP2004237415A JP2006056285A (en) | 2004-08-17 | 2004-08-17 | Saddle raising/lowering device of bicycle |
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-
2004
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