JP2006056266A - プリンタ制御装置及びプリンタ制御方法 - Google Patents

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山 潔 向
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Abstract

【課題】インクジェットプリンタにおける印刷紙上端余白無しの高品質印刷を実現可能とするプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法を提供する。
【解決手段】本発明に係るプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法は、印刷データの転送に先立って、転送予定の印刷データが印刷紙上端余白無しの印刷を行う印刷データであるか又は印刷紙上端余白有りの印刷を行う印刷データであるかを示す印刷紙上端余白データをホストコンピュータから受信し、かつ、上記印刷紙上端余白データに基づき、印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係を設定するものである。
【選択図】図1

Description

本発明はプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法に係り、特に、インクジェットプリンタにおける印刷紙上端余白無しの高品質印刷を実現可能とするプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法に関する。また、そのプリンタ制御方法を実行するコンピュータプログラムを記録した記録媒体に関する。
印刷ヘッドに所定ピッチで形成された複数ノズルから印刷紙にインクを吐出することにより印刷を行うインクジェットプリンタの印刷モードの一つにマイクロウィーブ(Micro Weave)印刷モードがある。
例えば、印刷ヘッドのノズル数が4個、ノズルピッチが3ドットである場合において、4ドット分の距離を1回の紙送り量とすると、印刷紙の初期給紙位置から3回の紙送り動作後の紙送り位置以下の領域まで、各ノズルによる各ラインの印刷が行われることにより、印刷紙の初期給紙位置における第3ノズルの位置以下の領域の各ラインがインクドットにより隙間無く埋め尽くされることになる。
このように、複数ノズルを有する印刷ヘッドを用いて、ラスタスキャン方式により画像を形成する印刷モードをマイクロウィーブ印刷モードと称している。
マイクロウィーブ印刷モードは、上述のような画像形成を行う印刷モードであるために、例えば上述の例においては、印刷紙の初期給紙位置における第3ノズルの位置以下の領域には、高品質な印刷画像を形成することができる。
しかし一方、印刷紙の初期給紙位置における第3ノズルの位置より上の領域、即ち、印刷紙上端部領域をインクドットにより隙間無く埋め尽くすことはできない。
尚、このマイクロウィーブ印刷モードについては、より詳細に後述する。
従来のプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法においては、印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係は、印刷モードの設定に拘わらず、常に、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端に位置するように設定されていた。ここで、印刷ヘッドの先頭ノズルとは、印刷紙の紙送り方向における最も排紙側に位置するノズルをいう。
従って、従来のプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法による印刷紙の初期給紙位置決めの下で、マイクロウィーブ印刷モードによる印刷を実行すると、印刷紙上端部領域には常に余白が残存することとなり、印刷紙上端余白無しの印刷を実現することは不可能であった。
印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端に位置する印刷紙の初期給紙位置から、一旦、印刷紙を給紙側に逆送すれば、印刷紙上端余白無しの印刷が理論上は可能となる。
しかし、実際には、印刷紙を一度逆送してしまうと、紙送り機構部を構成する歯車間のバックラッシュにより、紙送り量に多少の誤差が生ずるために、印刷紙上端余白無しの高品質印刷を実現することは非常に困難である。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、インクジェットプリンタにおける印刷紙上端余白無しの高品質印刷を実現可能とするプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法を提供することである。
本発明の第1の構成に係るプリンタ制御装置によれば、印刷データの転送に先立って、転送予定の印刷データが印刷紙上端余白無しの印刷を行う印刷データであるか又は印刷紙上端余白有りの印刷を行う印刷データであるかを示す印刷紙上端余白データをホストコンピュータから受信し、かつ、上記印刷紙上端余白データに基づき、印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係を設定することを特徴とし、この構成により、インクジェットプリンタにおける印刷紙上端余白無しの高品質印刷を実現することができる。
本発明の第1の具体的構成に係るプリンタ制御装置によれば、印刷データの転送に先立って、転送予定の印刷データが印刷紙上端余白無しの印刷を行う印刷データであるか又は印刷紙上端余白有りの印刷を行う印刷データであるかを示す印刷紙上端余白データをホストコンピュータから受信するインタフェース部と、受信した前記印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白無しを示すものであるか又は印刷紙上端余白有りを示すものであるかを識別する印刷紙上端余白データ識別部と、識別した前記印刷紙上端余白データに基づき、印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係を設定する相対的位置関係設定部と、を備えていることを特徴とする。
前記印刷紙上端余白データ識別部、前記相対的位置関係設定部は、それぞれ、ASIC、演算処理装置により構成されているものとするとよい。
本発明の第1の構成に係るプリンタ制御装置の上記各構成において、上記印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白無しを示すものである場合、上記相対的位置関係は、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端より所定距離だけ印刷紙外部に位置するように設定されるものとするとよい。この場合、上記所定距離は、印刷ヘッドのノズル数及びノズルピッチに応じて設定されるものとするとよい。
また、上記印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白有りを示すものである場合、上記相対的位置関係は、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端に位置するように設定されるものとするとよい。
本発明の第2の構成に係るプリンタ制御装置によれば、印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係を、常に、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端より所定距離だけ印刷紙外部に位置するように設定し、かつ、印刷データの転送に先立って、転送予定の印刷データが印刷紙上端余白無しの印刷を行う印刷データであるか又は印刷紙上端余白有りの印刷を行う印刷データであるかを示す印刷紙上端余白データをホストコンピュータから受信し、上記印刷紙上端余白データに基づき、印刷開始の際の上記相対的位置関係を再設定することを特徴とし、この構成により、インクジェットプリンタにおける印刷紙上端余白無しの高品質印刷を実現することができる。
本発明の第2の具体的構成に係るプリンタ制御装置によれば、印刷データの転送に先立って、転送予定の印刷データが印刷紙上端余白無しの印刷を行う印刷データであるか又は印刷紙上端余白有りの印刷を行う印刷データであるかを示す印刷紙上端余白データをホストコンピュータから受信するインタフェース部と、受信した前記印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白無しを示すものであるか又は印刷紙上端余白有りを示すものであるかを識別する印刷紙上端余白データ識別部と、印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係を、常に、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端より所定距離だけ印刷紙外部に位置するように設定し、かつ、識別した前記印刷紙上端余白データに基づき、印刷開始の際の前記相対的位置関係を再設定する相対的位置関係設定部と、を備えていることを特徴とする。
前記印刷紙上端余白データ識別部、前記相対的位置関係設定部は、それぞれ、ASIC、演算処理装置により構成されているものとするとよい。
本発明の第2の構成に係るプリンタ制御装置の上記各構成において、上記所定距離は、印刷ヘッドのノズル数及びノズルピッチに応じて設定されるものとするとよい。
上記印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白無しを示すものである場合、印刷開始の際の上記相対的位置関係は、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端より所定距離だけ印刷紙外部に位置する設定を維持するように再設定されるものとするとよい。
上記印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白有りを示すものである場合、印刷開始の際の上記相対的位置関係は、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端に位置するように再設定されるものとするとよい。
本発明の第1の構成に係るプリンタ制御方法によれば、印刷データの転送に先立って、転送予定の印刷データが印刷紙上端余白無しの印刷を行う印刷データであるか又は印刷紙上端余白有りの印刷を行う印刷データであるかを示す印刷紙上端余白データをホストコンピュータから受信し、かつ、上記印刷紙上端余白データに基づき、印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係を設定することを特徴とし、この構成により、インクジェットプリンタにおける印刷紙上端余白無しの高品質印刷を実現することができる。
本発明の第1の構成に係るプリンタ制御方法の上記構成において、上記印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白無しを示すものである場合、上記相対的位置関係は、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端より所定距離だけ印刷紙外部に位置するように設定されるものとするとよい。この場合、上記所定距離は、印刷ヘッドのノズル数及びノズルピッチに応じて設定されるものとするとよい。
また、上記印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白有りを示すものである場合、上記相対的位置関係は、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端に位置するように設定されるものとするとよい。
本発明の第2の構成に係るプリンタ制御方法によれば、印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係を、常に、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端より所定距離だけ印刷紙外部に位置するように設定し、かつ、印刷データの転送に先立って、転送予定の印刷データが印刷紙上端余白無しの印刷を行う印刷データであるか又は印刷紙上端余白有りの印刷を行う印刷データであるかを示す印刷紙上端余白データをホストコンピュータから受信し、上記印刷紙上端余白データに基づき、印刷開始の際の上記相対的位置関係を再設定することを特徴とし、この構成により、インクジェットプリンタにおける印刷紙上端余白無しの高品質印刷を実現することができる。
本発明の第2の構成に係るプリンタ制御方法の上記構成において、上記所定距離は、印刷ヘッドのノズル数及びノズルピッチに応じて設定されるものとするとよい。
上記印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白無しを示すものである場合、印刷開始の際の上記相対的位置関係は、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端より所定距離だけ印刷紙外部に位置する設定を維持するように再設定されるものとするとよい。
上記印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白有りを示すものである場合、印刷開始の際の上記相対的位置関係は、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端に位置するように再設定されるものとするとよい。
本発明に係るコンピュータプログラムの記録媒体によれば、上記本発明に係るプリンタ制御方法をコンピュータシステムにおいて実行するコンピュータプログラムが記録されたことを特徴とする。
本発明の第1の構成に係るプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法によれば、印刷データの転送に先立って、転送予定の印刷データが印刷紙上端余白無しの印刷を行う印刷データであるか又は印刷紙上端余白有りの印刷を行う印刷データであるかを示す印刷紙上端余白データをホストコンピュータから受信し、かつ、印刷紙上端余白データに基づき、印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係を設定することとしたので、インクジェットプリンタにおける印刷紙上端余白無しの高品質印刷を実現することができる。
本発明の第2の構成に係るプリンタ制御装置によれば、印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係を、常に、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端より所定距離だけ印刷紙外部に位置するように設定し、かつ、印刷データの転送に先立って、転送予定の印刷データが印刷紙上端余白無しの印刷を行う印刷データであるか又は印刷紙上端余白有りの印刷を行う印刷データであるかを示す印刷紙上端余白データをホストコンピュータから受信し、上記印刷紙上端余白データに基づき、印刷開始の際の上記相対的位置関係を再設定することとしたので、インクジェットプリンタにおける印刷紙上端余白無しの高品質印刷を実現することができる。
本発明に係るコンピュータプログラムの記録媒体によれば、上記本発明に係るプリンタ制御方法のいずれかをコンピュータシステムにおいて実行するコンピュータプログラムが記録されているので、上記本発明に係るプリンタ制御方法のいずれかをコンピュータシステムにおいて実行することにより、上記同様の効果を得ることができる。
最初に、本発明に係るプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法の適用対象であるインクジェットプリンタの概略構成及び制御方法について説明する。
図6は、インクジェットプリンタの概略構成を示したブロック図である。
図6に示したインクジェットプリンタは、紙送りを行う紙送りモータ(以下、PFモータともいう。)1と、紙送りモータ1を駆動する紙送りモータドライバ2と、印刷紙50にインクを吐出するヘッド9が固定され、印刷紙50に対し平行方向かつ紙送り方向に対し垂直方向に駆動されるキャリッジ3と、キャリッジ3を駆動するキャリッジモータ(以下、CRモータともいう。)4と、キャリッジモータ4を駆動するCRモータドライバ5と、CRモータドライバ5に直流電流指令値を払い出すDCユニット6と、ヘッド9の目詰まり防止のためのインクの吸い出しを制御するポンプモータ7と、ポンプモータ7を駆動するポンプモータドライバ8と、ヘッド9を駆動制御するヘッドドライバ10と、キャリッジ3に固定されたリニア式エンコーダ11と、所定の間隔にスリットが形成されたリニア式エンコーダ11用符号板12と、PFモータ1用のロータリ式エンコーダ13と、印刷処理されている紙の終端位置を検出する紙検出センサ15と、プリンタ全体の制御を行うCPU16と、CPU16に対して周期的に割込み信号を発生するタイマIC17と、ホストコンピュータ18との間でデータの送受信を行うインタフェース部(以下、IFともいう。)19と、ホストコンピュータ18からIF19を介して送られてくる印字情報に基づいて印字解像度やヘッド9の駆動波形等を制御するASIC20と、ASIC20及びCPU16の作業領域やプログラム格納領域として用いられるPROM21,RAM22及びEEPROM23と、印刷紙50を支持するプラテン25と、PFモータ1によって駆動されて印刷紙50を搬送する搬送ローラ27と、CRモータ4の回転軸に取付けられたプーリ30と、プーリ30によって駆動されるタイミングベルト31とから構成されている。
DCユニット6は、CPU16から送られてくる制御指令、エンコーダ11,13の出力に基づいて紙送りモータドライバ2及びCRモータドライバ5を駆動制御する。また、紙送りモータ1及びCRモータ4はいずれもDCモータで構成されている。
図7は、インクジェットプリンタのキャリッジ3周辺の構成を示した斜視図である。
図7に示すように、キャリッジ3は、タイミングベルト31によりプーリ30を介してキャリッジモータ4に接続され、ガイド部材32に案内されてプラテン25に平行に移動するように駆動される。キャリッジ3の印刷紙に対向する面には、ブラックインクを吐出するノズル列及びカラーインクを吐出するノズル列を有する記録ヘッド9が設けられ、各ノズルはインクカートリッジ34からインクの供給を受けて印刷紙にインク滴を吐出して文字や画像を印刷する。
また、キャリッジ3の非印字領域には、非印字時に記録ヘッド9のノズル開口を封止するためのキャッピング装置35と、図6に示したポンプモータ7を有するポンプユニット36とが設けられている。キャリッジ3が印字領域から非印字領域に移動すると、図示しないレバーにキャリッジ3が当接して、キャッピング装置35が上方に移動し、ヘッド9を封止する。
ヘッド9のノズル開口列に目詰まりが生じた場合や、カートリッジ34の交換等を行ってヘッド9から強制的にインクを吐出する場合は、ヘッド9を封止した状態でポンプユニット36を作動させ、ポンプユニット36からの負圧により、ノズル開口列からインクを吸い出す。これにより、ノズル開口列の近傍に付着している塵埃や紙粉が洗浄され、さらにはヘッド9内の気泡がインクとともにキャップ37に排出される。
図8は、キャリッジ3に取付けられたリニア式エンコーダ11の構成を模式的に示した説明図である。
図8に示したエンコーダ11は、発光ダイオード11aと、コリメータレンズ11bと、検出処理部11cとを備えている。検出処理部11cは、複数(4個)のフォトダイオード11dと、信号処理回路11eと、2個のコンパレータ11fA,11fBとを有している。
発光ダイオード11aの両端に抵抗を介して電圧VCCが印加されると、発光ダイオード11aから光が発せられる。この光はコリメータレンズ11bにより平行光に集光されて符号板12を通過する。符号板12には、所定の間隔(例えば1/180インチ(1インチ=2.54cm))毎にスリットが設けられている。
符号板12を通過した平行光は、図示しない固定スリットを通って各フォトダイオード11dに入射し、電気信号に変換される。4個のフォトダイオード11dから出力される電気信号は信号処理回路11eにおいて信号処理され、信号処理回路11eから出力される信号はコンパレータ11fA,11fBにおいて比較され、比較結果がパルスとして出力される。コンパレータ11fA,11fBから出力されるパルスENC−A,ENC−Bがエンコーダ11の出力となる。
図9は、CRモータ正転時及び逆転時におけるエンコーダ11の2つの出力信号の波形を示したタイミングチャートである。
図9(a),(b)に示すように、CRモータ正転時及び逆転時のいずれの場合も、パルスENC−AとパルスENC−Bとは位相が90度だけ異なっている。CRモータ4が正転しているとき、即ち、キャリッジ3が主走査方向に移動しているときは、図9(a)に示すように、パルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が進み、CRモータ4が逆転しているときは、図9(b)に示すように、パルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が遅れるようにエンコーダ4は構成されている。そして、上記パルスの1周期Tは符号板12のスリット間隔(例えば1/180インチ)に対応し、キャリッジ3が上記スリット間隔を移動する時間に等しい。
一方、PFモータ1用のロータリ式エンコーダ13は符号板がPFモータ1の回転に応じて回転する回転円板である以外は、リニア式エンコーダ11と同様の構成となっており、2つの出力パルスENC−A,ENC−Bを出力する。インクジェットプリンタにおいては、PFモータ1用のロータリ式エンコーダ13の符号板に設けられている複数のスリットのスリット間隔は1/180インチであり、PFモータ1が上記1スリット間隔だけ回転すると、1/1440インチだけ紙送りされるような構成となっている。
図10は、給紙及び紙検出に関連する部分を示した透視図である。
図10を参照して、図6に示した紙検出センサ15の位置について説明する。図10において、プリンタ60の給紙挿入口61に挿入された印刷紙50は、給紙モータ63により駆動される給紙ローラ64によってプリンタ60内に送り込まれる。プリンタ60内に送り込まれた印刷紙50の先端が例えば光学式の紙検出センサ15により検出される。紙検出センサ15によって先端が検出された紙50は、PFモータ1により駆動される紙送りローラ65及び従動ローラ66によって紙送りが行われる。
続いてキャリッジガイド部材32に沿って移動するキャリッジ3に固定された記録ヘッド(図示せず)からインクが滴下されることにより印字が行われる。所定の位置まで紙送りが行われると、現在、印字されている印刷紙50の終端が紙検出センサ15によって検出される。印字が終了した印刷紙50は、PFモータ1により駆動される歯車67A,67Bを介して歯車67Cにより駆動される排紙ローラ68及び従動ローラ69によって排紙口62から外部に排出される。尚、紙送りローラ65の回転軸には、ロータリ式エンコーダ13が連結されている。
図11は、プリンタの紙送りに関連する部分を詳細に示した透視図である。
図10に示したプリンタの部分のうち紙送りに関連する部分について、図10及び図11を参照して、より詳細に説明する。
プリンタ60の給紙挿入口61から挿入され、給紙ローラ64によってプリンタ60内に送り込まれた印刷紙50の先端が紙検出センサ15により検出されると、PFモータ1により小歯車87を介して駆動される大歯車67aの回転軸であるスマップ(Smap)軸83の周囲に設けられた紙送りローラ65と、給紙側から送られてきた印刷紙50を垂直方向下向きに押圧するホルダ89の紙送り方向排紙側先端部に設けられた従動ローラ66とにより、印刷紙50の紙送りが行われる。
PFモータ1はプリンタ60内のフレーム86にねじ85により固定されており、大歯車67a周囲の所定箇所にはロータリ式エンコーダ13が配設され、かつ、大歯車67aの回転軸であるスマップ軸83にはロータリ式エンコーダ用符号板14が連結されている。
紙送りローラ65と従動ローラ66とにより紙送りが行われた印刷紙50は、印刷紙50を支持するプラテン84上を通過し、小歯車87,大歯車67a,中間歯車67b,小歯車88及び排紙歯車67cを介してPFモータ1により駆動される排紙ローラ68と、従動ローラであるギザローラ69とにより挟持されて紙送りが行われ、排紙口62から外部に排出される。
印刷紙50がプラテン84上に支持されている間に、キャリッジ3がプラテン84上の空間をガイド部材32に沿って左右に移動し、キャリッジ3に固定された記録ヘッド(図示せず)からインクが吐出されて印刷が行われる。
図12は、インクジェットプリンタにおけるマイクロウィーブ印刷モードによる印刷方法の概略を示した説明図である。
ここで、主走査とは、印刷紙の紙送り方向に対して直交する水平方向における走査をいい、キャリッジを水平方向左右に駆動することにより行われる走査である。また、副走査とは、印刷紙の紙送り方向における走査をいい、紙送り機構部の紙送り駆動動作による印刷紙の紙送りにより行われる走査である。
図12の例においては、印刷ヘッドのノズル数が4個、ノズルピッチが3ドット、1回の副走査送り量(紙送り量)が4ドット分の距離とされている。
図12中央部に示されている丸で囲んだ数字は、印刷ヘッドの第1ノズル(先頭ノズル)、第2ノズル、第3ノズル、第4ノズル(最後尾ノズル)の印刷紙に対する相対的位置関係を示している。印刷ヘッドの先頭ノズルとは、印刷紙の紙送り方向における最も排紙側に位置するノズルをいい、最後尾ノズルとは、印刷紙の紙送り方向における最も給紙側に位置するノズルをいう。
そして、図12中央部には、副走査送り回数第0回目、第1回目、第2回目、第3回目の各ノズルの印刷紙に対する相対的位置関係が示されている。副走査送り回数の増加に従い、各ノズルの印刷紙に対する相対的位置は印刷紙下端側へ移動しているが、この相対的位置関係の変化は、実際には、印刷紙が排紙側へ紙送りされて移動することにより生ずるものである。
副走査送り回数第0回目の相対的位置関係が印刷紙の初期給紙位置における相対的位置関係であるものとすると、図12中央部に示すように、印刷紙の初期給紙位置から副走査送り回数第3回目の紙送り動作後の紙送り位置以下の領域まで、各ノズルによる各ラインの印刷が行われることにより、図12中央部右側部分に示すように、印刷紙の初期給紙位置における第3ノズルの位置以下の領域の各ラインがインクドットにより隙間無く埋め尽くされることになる。
このように、マイクロウィーブ印刷モードは、複数ノズルを有する印刷ヘッドを用いて、ラスタスキャン方式により画像を形成する印刷モードであるために、例えば上述の例においては、印刷紙の初期給紙位置における第3ノズルの位置以下の領域には、高品質な印刷画像を形成することができる。
一方、印刷紙の初期給紙位置における第3ノズルの位置より上の領域、即ち、印刷紙上端部領域をインクドットにより隙間無く埋め尽くすことはできない。
図13は、通常のプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法による印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係の設定を模式的に示した説明図である。
通常のプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法においては、印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係は、印刷モードの設定に拘わらず、常に、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端に位置するように設定される。この場合の印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッド9(P1)の印刷紙に対する相対的位置が、図13(a)に示されている。
従って、そのような通常のプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法による印刷紙の初期給紙位置決めの下で、マイクロウィーブ印刷モードによる印刷を実行すると、印刷紙上端部領域には常に余白が残存することとなり、印刷紙上端余白無しの印刷を実現することは不可能である。その理由は、図12の例においても説明したように、マイクロウィーブ印刷モードでは、印刷紙の初期給紙位置における所定ノズルの位置より上の領域、即ち、印刷紙上端部領域をインクドットにより隙間無く埋め尽くすことができないからである。この場合の印刷可能な印刷領域S(P1)が、図13(a)に示されている。
一方、印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッド9(P1)の印刷紙に対する相対的位置から、一旦、印刷紙を給紙側に逆送することにより、図13(b)に示すように、印刷ヘッド9(P0)の印刷紙に対する相対的位置を、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端より所定距離だけ印刷紙外部に位置するように再設定すれば、印刷紙上端余白無しの印刷が理論上は可能となる。この場合に印刷しようとしている印刷領域S(P0)が、図13(b)に示されている。
但し、実際には、印刷紙を一度逆送してしまうと、紙送り機構部を構成する歯車間のバックラッシュにより、紙送り量に多少の誤差が生ずるために、印刷紙上端余白無しの高品質印刷を実現することは非常に困難である。
通常のプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法における上記不都合を完全に解消し、マイクロウィーブ印刷モードによる印刷紙上端余白無しの印刷を実現すべく構成されたのが、本発明に係るプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法である。
以下、本発明に係るプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法並びにそのプリンタ制御方法を実行するコンピュータプログラムを記録した記録媒体の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
通常、プリンタには、パーソナルコンピュータ等のホストコンピュータが接続される。そして、そのホストコンピュータには、印刷データが保存された記録媒体が内蔵されているか、又は、印刷データが保存された記録媒体を駆動して印刷データを読み出す記録媒体駆動装置が内蔵されている。
従って、印刷を行う際には、印刷しようとする印刷データをホストコンピュータからプリンタへ転送し、その印刷データについて、コマンド解析、イメージ展開等のデータ処理を行った上で、印刷を実行する。
最初に説明する本発明の第1の実施の形態に係るプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法は、印刷データの転送に先立って、転送予定の印刷データが印刷紙上端余白無しの印刷を行う印刷データであるか又は印刷紙上端余白有りの印刷を行う印刷データであるかを示す印刷紙上端余白データをホストコンピュータから受信し、かつ、上記印刷紙上端余白データに基づき、印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係を設定する点に特徴を有するものである。
図1は、本発明に係るプリンタ制御装置の構成を示したブロック図である。
本発明の第1の実施の形態に係るプリンタ制御装置は、印刷データの転送に先立って、転送予定の印刷データが印刷紙上端余白無しの印刷を行う印刷データであるか又は印刷紙上端余白有りの印刷を行う印刷データであるかを示す印刷紙上端余白データをホストコンピュータ18から受信するインタフェース部101と、受信した印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白無しを示すものであるか又は印刷紙上端余白有りを示すものであるかを識別する印刷紙上端余白データ識別部102と、識別した印刷紙上端余白データに基づき、印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係を設定する相対的位置関係設定部103とを備えている。
インタフェース部101、印刷紙上端余白データ識別部102、相対的位置関係設定部103は、それぞれ、図6におけるインタフェース部19,ASIC20,CPU16により構成することができる。
以下、本発明の第1の実施の形態に係るプリンタ制御装置の動作、即ち、本発明の第1の実施の形態に係るプリンタ制御方法の手順について説明する。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係るプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法による印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係の設定を模式的に示した説明図である。
本発明の第1の実施の形態に係るプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法においては、印刷データの転送に先立って、転送予定の印刷データが印刷紙上端余白無しの印刷を行う印刷データであるか又は印刷紙上端余白有りの印刷を行う印刷データであるかを示す印刷紙上端余白データをホストコンピュータから受信しておく。
そして、受信した印刷紙上端余白データに基づき、印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係を設定する。
印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白有りを示すものである場合、上記相対的位置関係は、前述した通常のプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法と同様に、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端に位置するように設定される。この場合の印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッド9(P1)の印刷紙に対する相対的位置と、印刷可能な印刷領域S(P1)とが、図2に示されている。
一方、印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白無しを示すものである場合、上記相対的位置関係は、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端より所定距離Xmmだけ印刷紙外部に位置するように設定される。この場合の印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッド9(P0)の印刷紙に対する相対的位置と、印刷可能な印刷領域S(P0)とが、図2に示されている。
上記所定距離Xmmは、印刷ヘッドのノズル数及びノズルピッチに応じて設定される。即ち、マイクロウィーブ印刷モードにおいて、各ラインがインクドットにより隙間無く埋め尽くされることとなる領域の上端を、印刷紙上端に一致させるために、印刷ヘッドの所定ノズルが、印刷紙の初期給紙位置において印刷紙上端に位置するように、上記所定距離Xmmが設定される。
例えば、図12の例においては、印刷ヘッドの第3ノズルが、印刷紙の初期給紙位置において印刷紙上端に位置するように、上記所定距離Xmmが設定される。この場合、副走査送り回数第0回目における第1及び第2ノズル、副走査送り回数第1回目における第2ノズルは、印刷紙面外部に位置することになるので、印刷を実行する際には、それらのノズルにマスクをして、印刷紙面外部にインク滴が吐出されないようにするとよい。
以上のように、本発明の第1の実施の形態に係るプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法においては、印刷データの転送に先立って、転送予定の印刷データが印刷紙上端余白無しの印刷を行う印刷データであるか又は印刷紙上端余白有りの印刷を行う印刷データであるかを示す印刷紙上端余白データをホストコンピュータから受信し、印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白無しを示すものである場合には、印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係を、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端より所定距離だけ印刷紙外部に位置するように設定するので、インクジェットプリンタのマイクロウィーブ印刷モードによる印刷紙上端余白無しの高品質印刷を実現することができる。
次に説明する本発明の第2の実施の形態に係るプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法は、印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係を、常に、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端より所定距離だけ印刷紙外部に位置するように設定し、かつ、印刷データの転送に先立って、転送予定の印刷データが印刷紙上端余白無しの印刷を行う印刷データであるか又は印刷紙上端余白有りの印刷を行う印刷データであるかを示す印刷紙上端余白データをホストコンピュータから受信し、上記印刷紙上端余白データに基づき、印刷開始の際の上記相対的位置関係を再設定する点に特徴を有するものである。
本発明の第2の実施の形態に係るプリンタ制御装置の構成をブロック図に示すと、図1のブロック図と同様のものとなる。但し、本発明の第2の実施の形態に係るプリンタ制御装置は、機能的には、以下のように、本発明の第1の実施の形態に係るプリンタ制御装置とは異なっている。
本発明の第2の実施の形態に係るプリンタ制御装置は、印刷データの転送に先立って、転送予定の印刷データが印刷紙上端余白無しの印刷を行う印刷データであるか又は印刷紙上端余白有りの印刷を行う印刷データであるかを示す印刷紙上端余白データをホストコンピュータ18から受信するインタフェース部101と、受信した印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白無しを示すものであるか又は印刷紙上端余白有りを示すものであるかを識別する印刷紙上端余白データ識別部102と、印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係を、常に、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端より所定距離だけ印刷紙外部に位置するように設定し、かつ、識別した印刷紙上端余白データに基づき、印刷開始の際の上記相対的位置関係を再設定する相対的位置関係設定部103とを備えている。
インタフェース部101、印刷紙上端余白データ識別部102、相対的位置関係設定部103は、それぞれ、図6におけるインタフェース部19,ASIC20,CPU16により構成することができる。
以下、本発明の第2の実施の形態に係るプリンタ制御装置の動作、即ち、本発明の第2の実施の形態に係るプリンタ制御方法の手順について説明する。
図3は、本発明の第2の実施の形態に係るプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法による印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係の設定を模式的に示した説明図である。
本発明の第2の実施の形態に係るプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法においては、印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係を、常に、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端より所定距離だけ印刷紙外部に位置するように設定する。本発明の第2の実施の形態に係るプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法による印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッド9(P0)の印刷紙に対する相対的位置が、図3(a)及び図3(b)に示されている。
また、印刷データの転送に先立って、転送予定の印刷データが印刷紙上端余白無しの印刷を行う印刷データであるか又は印刷紙上端余白有りの印刷を行う印刷データであるかを示す印刷紙上端余白データをホストコンピュータから受信しておく。
そして、受信した印刷紙上端余白データに基づき、印刷開始の際の印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係を再設定する。
印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白有りを示すものである場合、上記相対的位置関係は、前述した通常のプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法と同様に、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端に位置するように再設定される。この場合の印刷開始の際の印刷ヘッド9(P1)の印刷紙に対する相対的位置と、印刷可能な印刷領域S(P1)とが、図3(a)に示されている。
一方、印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白無しを示すものである場合、上記相対的位置関係は、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端より所定距離Xmmだけ印刷紙外部に位置する設定を維持するように再設定される。この場合の印刷開始の際の印刷ヘッド9(P0)の印刷紙に対する相対的位置と、印刷可能な印刷領域S(P0)とが、図3(b)に示されている。
上記所定距離Xmmは、第1の実施の形態と同様に、印刷ヘッドのノズル数及びノズルピッチに応じて設定される。即ち、マイクロウィーブ印刷モードにおいて、各ラインがインクドットにより隙間無く埋め尽くされることとなる領域の上端を、印刷紙上端に一致させるために、印刷ヘッドの所定ノズルが、印刷紙の初期給紙位置において印刷紙上端に位置するように、上記所定距離Xmmが設定される。
例えば、図12の例においては、印刷ヘッドの第3ノズルが、印刷紙の初期給紙位置において印刷紙上端に位置するように、上記所定距離Xmmが設定される。この場合、副走査送り回数第0回目における第1及び第2ノズル、副走査送り回数第1回目における第2ノズルは、印刷紙面外部に位置することになるので、印刷を実行する際には、それらのノズルにマスクをして、印刷紙面外部にインク滴が吐出されないようにするとよい。
以上のように、本発明の第2の実施の形態に係るプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法においては、印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係を、常に、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端より所定距離だけ印刷紙外部に位置するように設定する。
そして、印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白無しを示すものである場合には、印刷開始の際の上記相対的位置関係は、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端より所定距離だけ印刷紙外部に位置する設定を維持するように再設定され、印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白有りを示すものである場合には、印刷開始の際の上記相対的位置関係は、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端に位置するように再設定される。
いずれの場合においても、印刷紙を給紙側に逆送することはないので、紙送り機構部を構成する歯車間のバックラッシュにより、紙送り量に誤差が生ずることもない。その結果、インクジェットプリンタのマイクロウィーブ印刷モードによる印刷紙上端余白無しの高品質印刷を実現することができる。
図4は、本発明に係るプリンタ制御方法を実行するコンピュータプログラムが記録された記録媒体及びその記録媒体が使用されるコンピュータシステムの外観構成を示した説明図、図5は、図4に示したコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。
図4に示したコンピュータシステム70は、ミニタワー型等の筐体に収納されたコンピュータ本体71と、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)、プラズマディスプレイ、液晶表示装置等の表示装置72と、記録出力装置としてのプリンタ73と、入力装置としてのキーボード74a及びマウス74bと、フレキシブルディスクドライブ装置76と、CD−ROMドライブ装置77とから構成されている。図5は、このコンピュータシステム70の構成をブロック図として表示したものであり、コンピュータ本体71が収納された筐体内には、RAM(Random Access Memory)等の内部メモリ75と、ハードディスクドライブユニット78等の外部メモリがさらに設けられている。本発明に係るプリンタ制御方法を実行するコンピュータプログラムが記録された記録媒体は、このコンピュータシステム70で使用される。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク81,CD−ROM(Read Only Memory)82が用いられるが、その他、MO(Magneto Optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disk)、その他の光学的記録ディスク、カードメモリ、磁気テープ等を用いてもよい。
本発明に係るプリンタ制御装置の構成を示したブロック図。 本発明の第1の実施の形態に係るプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法による印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係の設定を模式的に示した説明図。 本発明の第2の実施の形態に係るプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法による印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係の設定を模式的に示した説明図。 本発明に係るプリンタ制御方法を実行するプログラムが記録された記録媒体及びその記録媒体が使用されるコンピュータシステムの外観構成を示した説明図。 図4に示したコンピュータシステムの構成を示すブロック図。 インクジェットプリンタの概略構成を示したブロック図。 インクジェットプリンタのキャリッジ3周辺の構成を示した斜視図。 キャリッジ3に取付けられたリニア式エンコーダ11の構成を模式的に示した説明図。 CRモータ正転時及び逆転時におけるエンコーダ11の2つの出力信号の波形を示したタイミングチャート。 給紙及び紙検出に関連する部分を示した透視図。 プリンタの紙送りに関連する部分を詳細に示した透視図。 インクジェットプリンタにおけるマイクロウィーブ印刷モードによる印刷方法の概略を示した説明図。 通常のプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法による印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係の設定を模式的に示した説明図。
符号の説明
1 紙送りモータ(PFモータ)
2 紙送りドライバ
3 キャリッジ
4 キャリッジモータ(CRモータ)
5 キャリッジモータドライバ(CRモータドライバ)
6 DCユニット
6a 位置演算部
6b 減算器
6c 目標速度演算手段
6d 速度演算部
6e 減算器
6f 比例要素
6g 積分要素
6h 微分要素
6j D/Aコンバータ
7 ポンプモータ
8 ポンプモータドライバ
9 記録ヘッド
10 ヘッドドライバ
11 リニア式エンコーダ
12 符号板
13 エンコーダ(ロータリ式エンコーダ)
14 ロータリ式エンコーダ用符号板
15 紙検出センサ
16 CPU
17 タイマIC
18 ホストコンピュータ
19 インタフェース部
20 ASIC
21 PROM
22 RAM
23 EEPROM
25 プラテン
30 プーリ
31 タイミングベルト
32 キャリッジモータのガイド部材
34 インクカートリッジ
35 キャッピング装置
36 ポンプユニット
37 キャップ
50 記録紙
60 プリンタ
61 給紙挿入口
62 排紙口
64 給紙ローラ
65 紙送りローラ
66 従動ローラ
67a 大歯車
67b 中間歯車
67c 排紙歯車
68 排紙ローラ
69 従動ローラ(ギザローラ)
83 スマップ軸
84 プラテン
87 小歯車
88 小歯車
89 ホルダ

Claims (21)

  1. 印刷データの転送に先立って、転送予定の印刷データが印刷紙上端余白無しの印刷を行う印刷データであるか又は印刷紙上端余白有りの印刷を行う印刷データであるかを示す印刷紙上端余白データをホストコンピュータから受信し、かつ、前記印刷紙上端余白データに基づき、印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係を設定することを特徴とするプリンタ制御装置。
  2. 印刷データの転送に先立って、転送予定の印刷データが印刷紙上端余白無しの印刷を行う印刷データであるか又は印刷紙上端余白有りの印刷を行う印刷データであるかを示す印刷紙上端余白データをホストコンピュータから受信するインタフェース部と、
    受信した前記印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白無しを示すものであるか又は印刷紙上端余白有りを示すものであるかを識別する印刷紙上端余白データ識別部と、
    識別した前記印刷紙上端余白データに基づき、印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係を設定する相対的位置関係設定部と、
    を備えていることを特徴とするプリンタ制御装置。
  3. 前記印刷紙上端余白データ識別部、前記相対的位置関係設定部は、それぞれ、ASIC、演算処理装置により構成されていることを特徴とする請求項2に記載のプリンタ制御装置。
  4. 前記印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白無しを示すものである場合、前記相対的位置関係は、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端より所定距離だけ印刷紙外部に位置するように設定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のプリンタ制御装置。
  5. 前記所定距離は、印刷ヘッドのノズル数及びノズルピッチに応じて設定されることを特徴とする請求項4に記載のプリンタ制御装置。
  6. 前記印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白有りを示すものである場合、前記相対的位置関係は、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端に位置するように設定されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のプリンタ制御装置。
  7. 印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係を、常に、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端より所定距離だけ印刷紙外部に位置するように設定し、かつ、印刷データの転送に先立って、転送予定の印刷データが印刷紙上端余白無しの印刷を行う印刷データであるか又は印刷紙上端余白有りの印刷を行う印刷データであるかを示す印刷紙上端余白データをホストコンピュータから受信し、前記印刷紙上端余白データに基づき、印刷開始の際の前記相対的位置関係を再設定することを特徴とするプリンタ制御装置。
  8. 印刷データの転送に先立って、転送予定の印刷データが印刷紙上端余白無しの印刷を行う印刷データであるか又は印刷紙上端余白有りの印刷を行う印刷データであるかを示す印刷紙上端余白データをホストコンピュータから受信するインタフェース部と、
    受信した前記印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白無しを示すものであるか又は印刷紙上端余白有りを示すものであるかを識別する印刷紙上端余白データ識別部と、
    印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係を、常に、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端より所定距離だけ印刷紙外部に位置するように設定し、かつ、識別した前記印刷紙上端余白データに基づき、印刷開始の際の前記相対的位置関係を再設定する相対的位置関係設定部と、
    を備えていることを特徴とするプリンタ制御装置。
  9. 前記印刷紙上端余白データ識別部、前記相対的位置関係設定部は、それぞれ、ASIC、演算処理装置により構成されていることを特徴とする請求項8に記載のプリンタ制御装置。
  10. 前記所定距離は、印刷ヘッドのノズル数及びノズルピッチに応じて設定されることを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載のプリンタ制御装置。
  11. 前記印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白無しを示すものである場合、印刷開始の際の前記相対的位置関係は、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端より所定距離だけ印刷紙外部に位置する設定を維持するように再設定されることを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載のプリンタ制御装置。
  12. 前記印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白有りを示すものである場合、印刷開始の際の前記相対的位置関係は、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端に位置するように再設定されることを特徴とする請求項7乃至11のいずれかに記載のプリンタ制御装置。
  13. 印刷データの転送に先立って、転送予定の印刷データが印刷紙上端余白無しの印刷を行う印刷データであるか又は印刷紙上端余白有りの印刷を行う印刷データであるかを示す印刷紙上端余白データをホストコンピュータから受信し、かつ、前記印刷紙上端余白データに基づき、印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係を設定することを特徴とするプリンタ制御方法。
  14. 前記印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白無しを示すものである場合、前記相対的位置関係は、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端より所定距離だけ印刷紙外部に位置するように設定されることを特徴とする請求項13に記載のプリンタ制御方法。
  15. 前記所定距離は、印刷ヘッドのノズル数及びノズルピッチに応じて設定されることを特徴とする請求項14に記載のプリンタ制御方法。
  16. 前記印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白有りを示すものである場合、前記相対的位置関係は、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端に位置するように設定されることを特徴とする請求項13乃至15のいずれかに記載のプリンタ制御方法。
  17. 印刷紙の初期給紙位置における印刷ヘッドに対する印刷紙上端の相対的位置関係を、常に、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端より所定距離だけ印刷紙外部に位置するように設定し、かつ、印刷データの転送に先立って、転送予定の印刷データが印刷紙上端余白無しの印刷を行う印刷データであるか又は印刷紙上端余白有りの印刷を行う印刷データであるかを示す印刷紙上端余白データをホストコンピュータから受信し、前記印刷紙上端余白データに基づき、印刷開始の際の前記相対的位置関係を再設定することを特徴とするプリンタ制御方法。
  18. 前記所定距離は、印刷ヘッドのノズル数及びノズルピッチに応じて設定されることを特徴とする請求項17に記載のプリンタ制御方法。
  19. 前記印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白無しを示すものである場合、印刷開始の際の前記相対的位置関係は、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端より所定距離だけ印刷紙外部に位置する設定を維持するように再設定されることを特徴とする請求項17又は18に記載のプリンタ制御方法。
  20. 前記印刷紙上端余白データが印刷紙上端余白有りを示すものである場合、印刷開始の際の前記相対的位置関係は、印刷ヘッドの先頭ノズルが印刷紙上端に位置するように再設定されることを特徴とする請求項17乃至19のいずれかに記載のプリンタ制御方法。
  21. 請求項13乃至20のいずれかに記載のプリンタ制御方法をコンピュータシステムにおいて実行するコンピュータプログラムが記録されたことを特徴とするコンピュータプログラムの記録媒体。
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