JP2006052618A - 正多角錐屋根構造 - Google Patents

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俊治 村井
Toshio Takahashi
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Abstract

【課題】正多角錐型屋根の従来の工法は、いずれの工法も斜め梁及び横桁を使用するため、設計及び施工には多くの難題があり、工期及びコストがかかる欠点を有していた。また、安定したバランスを保持するための加工法及び施工法の難易度が高かった。正多角錐型屋根を簡便に設計、施工が可能であり、かつ力学的に安定した手段の開発が望まれていた。
【解決手段】Nが5以上の整数であるときにN多角錐型あるいはN多角錐台型屋根用の軽量パネルユニットであって、少なくとも一つの斜側辺を有し、2枚の前記軽量パネルユニットの前記斜側辺を互いに接しせしめたときに、N多角錐型あるいはN多角錐台型の1部が構成される多角錐型あるいは多角錐台型屋根用軽量パネルユニットを構成ユニットとして使用することにより解決した。要求される正多角形の辺数、屋根勾配に応じて、屋根用パネルユニットの形状を規定するパラメータを求める数式を導出した。
【選択図】 図1

Description

本発明は新規な屋根用パネルユニット及び該屋根用パネルユニットを用いた屋根に関するものである。
五角堂、六角堂、八角堂などは、全体の壁面で多角形を構成し、屋根を構成する全ての面は1頂点を共有する3角形で構成され、正多角錐型の屋根を形成している。屋根の頂点である中央に柱のないこれら多角形の木造建築は、美的に優れ、伝統的に広く親しまれてきたが、すべて斜め梁(垂木と呼ばれる)及び横桁(母屋と呼ばれる)を骨組みとする木組みによる工法で施工されてきた。正多角錐型屋根の頂点は、斜め梁が一点に集中するため、その木組みは、きわめて難易度の高い匠の技が要求される。
木造建築で正多角錐型屋根の頂点を構成する方法には、中央に置かれた短い正多角柱に斜め梁をもたれかける方法(和風建築では蕪束−かぶらづかと呼ぶ)、中央に置かれた短い太い円柱に切り込みを施し斜め梁を貫入させる方法、頂点部のみ鉄骨構造で支持する方法など多種類の工法が採用されてきた。
しかし、いずれの工法も斜め梁及び横桁を使用するため、設計及び施工には多くの難題があり、工期及びコストがかかる欠点を有していた。また、力学的にも安定したバランスを保持するための加工法及び施工法の難易度が高かった。すなわち、斜め梁と横桁を骨組みにした従来の正多角錐型屋根は、正多角形の頂点に相当する位置に配置された柱に支持されており、いわゆる軸組み構造が一般であった。斜め梁及び横桁を有する正多角錐型屋根を鉛直柱で支持するには、正多角形の隅角部において難易度の高い木組みが必要となる。斜め梁を使用した従来の構造では、頂点部に応力が集中するため、木組みの工作精度を高くし、全体の平衡を保持する匠の技が必要であった。さらに、従来法においては、全体の構造が、ねじれに対して脆弱であるという欠点を有していた。
このため、正多角錐型屋根を有する木造建築は、東屋、温泉場の屋根や特殊な建築以外の一般住宅に採用されることは少なかった。しかし、一方では、正多角形を基本とする建築は、床面積及び壁の高さが一定の場合、床面積に対して壁面積が占める割合を比較すると、該正多角形の辺数が多いほど、床面積に対する壁の材料費は少なくなり、効率の良い建築が可能になる。即ち、正n多角形は、nの数が多くなるほど得られる同一の床面積に対して辺の長さの総和の比が小さくなり、面積効率が良くなる。たとえば正方形壁の場合の壁面積を相対的に1とすれば、前記正方形壁の底辺の長さの総和と同じ長さ総和の正六角形は1.73倍、正八角形は2.41倍、正十二角形は3.73倍と、床面積が増大して、面積効率は向上し、それに反比例して壁の面積あたり材料費は安くなる。しかし、又、一方では面積効率を求めてnを大きく取ると、斜め梁の数は多くなり、木組みも複雑になる問題を生じる。
このような背景の下で、正多角錐型屋根を簡便に設計し、簡便に施工できる新しい建築の開発が望まれていた。さらに従来の軸組み構造の建築では、一般に柱に屋根荷重を分担させるため、この柱に集中荷重が負荷され、建物全体の強度を低下させていた。このような背景の下で、正多角錐屋根を支持する簡便でかつ力学的に安定した手段の開発が望まれていた。
本発明の第一の目的は、中央の柱で支持されない正多角錐及び正多角錐台屋根構造の加工及び施工を簡便にする屋根用パネルユニットを提供することである。
本発明の第二の目的は、屋根にかかる応力を軽量パネル斜辺の傾斜壁面に分担させることにより力学的に安定且つ安全な正多角錐型及び正多角錐台型屋根を実現する屋根用パネルユニット提供することである。
本発明の第三の目的は、屋根全体を、正多角錐台を重ねた多層構造を可能にする屋根用パネルユニットを提供することである。
本発明の第四の目的は、屋根全体の荷重を半円形断面の横梁で均等に分担できる、力学的に安定且つ安全な正多角錐型及び正多角錐台型屋根を実現する屋根用パネルユニットを提供することである。
本発明の第五の目的は、低コストの正多角錐型及び正多角錐台型屋根構造を実現する屋根用パネルユニット提供することである。
本発明の第六の目的は、軽量化で、耐震性の優れた正多角錐型及び正多角錐台型屋根を実現する屋根用パネルユニット提供することである。
本発明は斜め梁及び横桁を用いる軸組みによる従来建築法の課題を、Nが5以上の整数であるときにN多角錐型あるいはN多角錐台型屋根用の軽量パネルユニットであって、少なくとも一つの斜側辺を有し、2枚の前記軽量パネルユニットの前記斜側辺を互いに接しせしめたときに、N多角錐型あるいはN多角錐台型の1部が構成される多角錐型あるいは多角錐台型屋根用軽量パネルユニットを発明することによって、前記課題を解決した。
本発明においては前記多角錐型あるいは多角錐台型が、正多角錐型あるいは正多角錐台型であるとき前記正N多角錐型あるいは正N多角錐台型の1部が構成される前記軽量パネルユニットの必要データを計算する正多角錐台型屋根用軽量パネルユニットの形状計算プログラムを開発し、前記課題を解決した。
さらに、該屋根用パネルユニットで構成した正多角錐及び正多角錐台屋根構造全体の荷重を該屋根用パネルユニット内壁面の底辺と平行に配置された支持梁により半円形断面の横梁を用いて均等に分担させることにより、屋根全体の強度を増し、安定性を向上させた。さらに、本発明の該屋根用パネルユニット用いて正多角錐及び正多角錐台を構成し、多角錐型屋根及び正多角錐台型屋根の2以上の組み合わせによって屋根を形成することも可能となった。
該屋根用パネルユニットの形状及びこの相互の結合により、該屋根用パネルユニットの自重による鉛直下方向にかかる応力は、隣り合うパネルの接する斜辺断面において、該屋根用パネルユニットを稜線方向に滑落させようとする力と、斜辺断面内で稜線と直交する方向で下方向に倒そうとする力及び斜辺断面と直角な方向に互いに押し合う力の直行する三軸方向の分力に分解される。滑落させようとする力及び倒そうとする力に対しては、隣り合う屋根用パネルユニットを木ねじやボルトなどにより結合することで、密接による摩擦力及び木ねじやボルトのせん断に対抗する力によって防止できる。一方、隣り合う屋根用パネルユニットが接する断面に直角方向に押し合う力は、厚みのある屋根用パネルユニットの斜辺境界部において均等に分散される。これにより構造力学的に安全で且つ製作が容易な正多角錐屋根、及び正多角錐台屋根が実現できる。
以下、図を基に本発明を詳細に説明する。図1は本発明の屋根用パネルユニットの基本形として、二等辺三角形の形状を基本形として持つ本発明の屋根用パネルユニットの形状及び構造を説明するための図である。図は正面図、平面図、及び2つの断面図(X1−X2断面、及びY1−Y2断面)を示している。図において、1−1、1−2は斜辺枠材、1−3は下辺枠材、2−1は内側板材、2−2は外側板材、3は三角形の屋根用パネルユニットの内角の半分(α)、4は屋根用パネルユニット枠材の斜辺直角断面の傾斜角(γ)、5は底辺の断面における傾斜角(δ)、6は屋根用パネルユニット外壁下辺長(La)、7は屋根用パネルユニット内壁下辺長(Lb)である。
本発明の屋根用パネルユニットの形状は、前記、α(三角形の屋根用パネルユニットの内角の半分)、γ(屋根用パネルユニット枠材の斜辺直角断面の傾斜角)、δ(底辺の断面における傾斜角)の角度要素及び、La(屋根用パネルユニット外壁下辺長、Lb(屋根用パネルユニット内壁下辺長)の長さの各要素によって決められる。本発明においてはこのような同型の、前記屋根用パネルユニットを複数枚用いる事によって正多角錐及び正多角錐台屋根構造を構成する。
構造的には、図に示されるように、本発明は、2枚の大きさが異なり同じ形状で、厚さの等しい2枚の板材2−1、2−2を3つの枠材1−1、1−2、1−3により一定の間隔で結合させる事により構成される。
次に本発明に使用される屋根用パネルユニットの斜辺枠材及び板材の成形法について詳述する。図2は本発明に使用される屋根用パネルユニットの枠材の成形法を示す図である。即ち、幅d、厚みtの枠材素材の両端を図に示す傾斜角γで斜線部を切断、除去する事によって形成される。図において、4は傾斜角γ、8は枠材の幅d、9は枠材の厚みt、10は板の厚みs、11は屋根用パネルユニットの厚みh、12は枠材の水平厚みa、13は枠材の傾斜水平幅bである。
このようにして形成された枠材の骨組み(またはフレーム)の内側及び外側に、図1に示されるように、板材を貼り合わせることによって本発明の屋根用パネルユニットは構成される。該板材の厚みをsとすると、屋根用パネルユニットの厚みh、枠材の切削後の水平厚みa、傾斜幅bは次の式で求められる。
h=d・cosγ−t・sinγ+2s
a=t/cosγ
b=sinγ(d−t・tanγ)
図3は三角形の屋根用パネルユニットの枠材の三角形頂点部、及び底辺部を成形する方法を示した図である。図には正面図、側面図、底面図、及び断面図(I−I断面)が示されている。図において3は三角形の屋根用パネルユニットの内角の半分(α)であり、この場合の切断角、4は傾斜角γ、5は底辺部の傾斜角δ、14は頂点部における縦方向断面の傾斜角εである。
屋根用パネルユニットの枠材の三角形頂点における形状は、図3に示される方法で成形された後、該枠材を傾斜した状態で、図3に示す角度αで切断することで得られる。一方、該枠材の底辺部の形状は、同様に切断後の枠材を傾斜したままで、図3に示す角度αで切断することで得られる底辺部における傾斜角δ及び頂点部における傾斜角εは、切断角α及び傾斜角γにより次の関係式により求められる。
δ=arctan(tanγ/cosα)
ε=arctan(tanγ/sinα)
図4は屋根用パネルユニットの外側及び内側に張る板材の成形法を説明する為の図である。図には正面図及び2つの断面図(J1−J2断面およびK1−K2断面)が示されている。図において3は二等辺三角形内角の半分α、4は傾斜角γ、15は外側及び内側の底辺長の差の半分(c/2)である。すなわち、図に示されるように、最初に内角2αを有する二等辺三角形を成形し、次に斜辺の直角方向の断面に対して、図に示すように傾斜角γで斜めに切断する。該枠材の内側及び外側に板材を貼り付けた時の屋根用パネルユニット外壁下辺長Laと内壁下辺長Lbの差cは次の式で与えられる。
c=2h・tanγ/cosα
該屋根用パネルユニットの強度を増す為に、枠材の他に、縦桟及び横桟などの補強材を用いる場合がある。図5はこの屋根用パネルユニットに補強財を使用した状態を示している。図において1−1、1−2は斜辺枠材、16は縦桟補強材、17は横桟補強材である。縦桟、横桟の補強材は、屋根用パネルユニットの大きさに応じて適宜配置する。図6及び図7はこのような補強材の成形方法を説明する図である。図6は縦桟補強材の成形方法を説明する図である。正面図、及び断面図(V1−V2断面)が示されている。図において3は三角形の屋根用パネルユニットの内角の半分α、4は該屋根用パネルユニット枠材の斜辺直角断面の傾斜角γである。
図6に示すように、枠材の高さと同じ高さを有する縦桟を角度αで切断した上で、切断された斜辺に直角の断面を傾斜角γで切断する。図7は横桟補強材の成形方法を説明する図である。正面図、及び断面図(H1−H2断面)が示されている。図において3は三角形の屋根用パネルユニットの内角の半分α、4は屋根用パネルユニット枠材の斜辺直角断面の傾斜角γである。図7に示されるように、枠材と同じ高さを有する横梁を角度αで切断した上で、切断された斜辺に直角の断面を傾斜角γで切断する。
屋根用パネルユニットの形状は常に二等辺三角形を基本とする必要はなく、図8に示すように、等脚台形を基本とする形状の屋根用パネルユニットを使用することが出来る。このことは図から明らかなように等脚台形は二等辺三角形の1部分と考える事によって容易に理解される。図において1−1、1−2、は斜辺枠材、1−3は下辺枠材、1−4は上辺枠材、16は縦桟補強材、17は横桟補強材である。縦桟、横桟の補強材は、で形成される屋根は、正多角錐台型屋根となる。屋根が大きい寸法の場合、下層部に正多角錐台型屋根を形成し、その上部に正多角錐台型屋根あるいは正多角錐型屋根を重ねる多層屋根構造を形成することも可能である。
等脚台形を基本とする形状の屋根用パネルユニット、の上辺枠材の成形方法も下辺枠材の成形方法と基本的には同様な方法で、成形することが出来る。異なる点は横方向の長さだけである。図9は等脚台形を基本形とした屋根用パネルユニットの上辺及び下辺枠材の成形方法を説明する図である(平面図及び断面図が示されている。M1−M2断面が下辺を、N1−N2断面が上辺の断面をしめしている)。即ち枠材を二等辺三角形の斜辺に対応する稜線(等脚部)に対して直角な断面において傾斜角ωで斜めに切断すればよい。傾斜角ωは以下の式で求められる。
ω=arccos(cosα/cosδ)
δについては既に述べた以下の式によって求められる。
δ=arctan(tanγ/cosα)
本発明には正多角錐型屋根及び正多角錐台型屋根の屋根を支持する有効な手段が含まれる。従来の軸組み構造の建築では、一般に柱に屋根荷重を分担させている。本発明では、屋根内壁に底辺と平行な箇所に半円形断面の横梁を結合させ、横梁全面を横桁に分担させる。すなわち、従来は、点の支持だったものを線又は面の支持に置き換え、力学的に安全な手段を提供する。屋根用パネルユニット内壁に結合させる半円形横梁の加工手段は、前記横梁補強材の加工手段と同じである。
図10は前記半円形横梁の加工方法を説明する為の図である。図において19は屋根用パネルユニットの内側に設置された半円形断面の横梁を示す。簡便な加工手段として、三角形あるいは台形を基本とする屋根用パネルユニットができた後、底辺に平行に半円形横梁を屋根用パネルユニットよりややはみ出す程度に結合させ、斜めに傾斜している枠材に沿って切断する方法が望ましい。
図11は屋根用パネルユニットの内壁に結合された半円形断面の横梁を支持する方法を説明する為の図である。図において19は屋根用パネルユニットに設置された半円形断面の横梁、20−1は1本支持の場合の支持桁、20−2、20−3は2本支持の場合の支持桁を示している。図11に示すように、このような支持桁は、ログハウスなど丸太を横に重ねる構造で容易に実現可能である。
正多角錐の一部を形成する屋根構造に対しても、本発明の基本構造を適用することが可能である。例えば、寄棟屋根は、正四角錐屋根(建築では方形屋根と呼ぶ)の一部をなすが、三角形を基本とする屋根用パネルユニットと台形を基本とする屋根用パネルユニットの境界の結合は、本発明のパネル結合を適用できる。同じように正八角形錐の半分を出窓のように既存建築に張り出すような場合にも、本発明の基本構造を適用することができる。
次に正多角錐型屋根及び正多角錐台型屋根の構造から本発明の屋根用パネルユニットの形状を規定する角度及び長さを導出する式及び屋根用パネルユニットの力学について詳細に説明する。図12は三角形を基本形とする正多角錐型屋根のうち隣り合う二枚の二等辺三角形の幾何学及び力学を説明する図である。図において、22は正多角錐を構成する二等辺三角形、23は頂点、24は斜辺(稜線ともいう)、25は底辺、26は鉛直点、27は正多角形内角の半分(φ)、28は屋根勾配の傾斜角(θ)、29は二等辺三角形の内角の半分(α)、30は稜線の傾斜角(β)、31は斜辺、頂点および鉛直点を含む断面(斜断面と呼ぶことにする)に直角な断面に対する傾斜角(γ)、32は鉛直下方向の荷重(単位荷重1とする)、33は稜線方向に滑落させる分力(Fz)、34は斜辺断面内で稜線に直角な方向に倒そうとする分力(Fx)、35は斜辺断面と直角な方向に押し合う分力(Fy)である。
図から明らかなように、正多角形の辺数(n)及び屋根勾配(S)を与えたとき得られる屋根用パネルユニットの形状を規定する角度及び長さは3角関数及び逆3角関数をもちいて、以下の数式により算出される。屋根勾配は、一般に水平方向の長さを10とした時の鉛直方向の長さの割合(例えば鉛直の長さが6の場合、6割勾配)で表現される。
正多角形内角の半分: φ=180度/n; n:正多角形の辺数
屋根勾配の傾斜角: θ=arctan(S)
二等辺三角形の内角の半分: α=arctan(tanφ・cosθ)
稜線の傾斜角: β=arctan(cosφ・tanθ)
斜辺断面に直角な断面に対する傾斜角: γ=arccos(cosφ/cosα)
即ち、φはnの関数として求められ、θはSの関数として求められ、αとβはφとθの関数として求められ、γはφとαの関数として求められる。
さらに、屋根用パネルユニットの鉛直荷重1に対する分力については、以下の数式により算出される。
斜辺断面内で稜線に直角な方向に倒そうとする分力: Fx=cosβ・cosφ
斜辺断面と直角な方向に押し合う分力: Fy=cosβ・sinφ
稜線方向に滑落させる分力: Fz=sinβ
即ち図12のような構造においては、屋根用パネルユニットの鉛直荷重は、斜辺断面内で稜線に直角な方向に倒そうとする分力と斜辺断面と直角な方向に押し合う分力と稜線方向に滑落させる分力に変換される。このうち斜辺断面内で稜線に直角な方向に倒そうとする分力と斜辺断面と直角な方向に押し合う分力は隣接する2つの屋根用パネルユニットの相互に押し合う力となり均衡を保つ。従って図12のような構造においては全体荷重の内、稜線方向に滑落させる分力だけを支える手段を講じればよい。
図13は正多角錐台型屋根のうち隣り合う二枚の等脚台形の幾何学及び力学を説明する図である。図から明らかなように等脚台形を基本形とする屋根用パネルユニットは二等辺三角形基本形とする屋根用パネルユニットの1部分と考える事によって、先に述べた正多角錐の構造から本発明の屋根用パネルユニットの形状を規定する角度及び長さを導出する式及び屋根用パネルユニットの力学について同じ数式で算出する事が出来る。
本発明の屋根用パネルユニットは中央の柱で支持されない正多角錐型屋根及び正多角錐台型屋根の加工及び施工が簡便に実施できると共に、屋根にかかる応力を屋根用パネル斜辺の傾斜壁面に分担させることができるため安全な屋根構造が実現される。更に本発明の屋根用パネルユニットを用いて構成された屋根は、屋根全体を、正多角錐台型屋根及び/または正多角錐型屋根を重ねた多層構造屋根にすることができ、半円形断面の横梁を用いた場合は、屋根全体の荷重を均等に分担できるため安全な構造となる。また、本発明に係わる屋根用パネルユニットは、これを用いて構成された屋根を低コストにすることが出来ると共に軽量化が可能なため、耐震性を強化することができる。
発明を実施する為の最良の形態
本発明の第一の実施の最良の形態は、Nが5以上の整数であるときにN多角錐型あるいはN多角錐台型屋根用の軽量パネルユニットであって、少なくとも一つの斜側辺を有し、2枚の前記軽量パネルユニットの前記斜側辺を互いに接しせしめたときに、N多角錐型あるいはN多角錐台型の1部が構成されることを特徴とする多角錐型あるいは多角錐台型屋根用軽量パネルユニットに関するものである。
本発明の第二の実施の最良の形態は、前記第一の実施の最良の形態の多角錐型あるいは多角錐台型が、正多角錐型あるいは正多角錐台型であって、前記第一の実施の最良の形態の軽量パネルユニットの形状が以下の数式を満足することを特徴とする第一の実施の最良の形態の多角錐型あるいは多角錐台型屋根用軽量パネルユニットに関するものである。
φ=180度/n
θ=arctan(S)
α=arctan(tanφ・cosθ)
β=arctan(cosφ・tanθ)
γ=arccos(cosφ/cosα)
δ=arctan(tanγ/cosα)
ε=arctan(tanγ/sinα)
ω=arccos(cosα/cosδ)
h=d・cosγ−t・sinγ+2s
a=t/cosγ
b=sinγ(d−t・tanγ)
c=2h・tanγ/cosα
上式において、nは前記正多角錘の多角形の辺数、Sは前記軽量パネルユニットを用いた屋根勾配(水平方向の長さと鉛直方向の長さの比で表される、前記屋根の傾き)、φは前記正多角形の内角の半分、θは前記屋根の屋根勾配の傾斜角、αは前記斜側辺が底辺となす内角の半分、βは前記斜側辺が構成する稜線の傾斜角、γは前記斜側辺を含む斜辺断面に直角な断面に対する傾斜角、δは前記底辺の断面における傾斜角、εは前記正多角錘の頂点部における縦方向断面の傾斜角、ωは前記軽量パネルユニットの斜側辺に対応する稜線(等脚部)に対して直角な断面における傾斜角、aは前記軽量パネルユニットを構成する枠材の水平厚み、bは前記枠材の傾斜水平幅、cは前記枠材の内側及び外側に板材を貼り付けた時の前記軽量パネルユニット外壁下辺長Laと内壁下辺長Lbの差、dは前記枠材の幅、hは前記軽量パネルユニットの厚み、sは軽量パネルユニットを構成する板の厚み、tは前記枠材の厚み、を表す。
本発明の第三の実施の最良の形態は、Nが5以上の整数であるときに正N多角錐型あるいは正N多角錐台型屋根用の軽量パネルユニットであって、少なくとも一つの斜側辺を有し、2枚の前記軽量パネルユニットの前記斜側辺を互いに接しせしめたときに、正N多角錐型あるいは正N多角錐台型の1部が構成される前記軽量パネルユニットの形状が以下の数式を満足する前記軽量パネルユニットを構成ユニットとすることを特徴とする多角錐型あるいは多角錐台型屋根に関するものである。
φ=180度/n
θ=arctan(S)
α=arctan(tanφ・cosθ)
β=arctan(cosφ・tanθ)
γ=arccos(cosφ/cosα)
δ=arctan(tanγ/cosα)
ε=arctan(tanγ/sinα)
ω=arccos(cosα/cosδ)
h=d・cosγ−t・sinγ+2s
a=t/cosγ
b=sinγ(d−t・tanγ)
c=2h・tanγ/cosα
上式において、nは前記正多角錘の多角形の辺数、Sは前記軽量パネルユニットを用いた屋根勾配(水平方向の長さと鉛直方向の長さの比で表される、前記屋根の傾き)、φは前記正多角形の内角の半分、θは前記屋根の屋根勾配の傾斜角、αは前記斜側辺が底辺となす内角の半分、βは前記斜側辺が構成する稜線の傾斜角、γは前記斜側辺を含む斜辺断面に直角な断面に対する傾斜角、δは前記底辺の断面における傾斜角、εは前記正多角錘の頂点部における縦方向断面の傾斜角、ωは前記軽量パネルユニットの斜側辺に対応する稜線(等脚部)に対して直角な断面における傾斜角、aは前記軽量パネルユニットを構成する枠材の水平厚み、bは前記枠材の傾斜水平幅、cは前記枠材の内側及び外側に板材を貼り付けた時の前記軽量パネルユニット外壁下辺長Laと内壁下辺長Lbの差、dは前記枠材の幅、hは前記軽量パネルユニットの厚み、sは軽量パネルユニットを構成する板の厚み、tは前記枠材の厚み、を表す。
本発明の第四の実施の最良の形態は、Nが5以上の整数であるときに正N多角錐型あるいは正N多角錐台型屋根用の軽量パネルユニットであって、少なくとも一つの斜側辺を有し、2枚の前記軽量パネルユニットの前記斜側辺を互いに接しせしめたときに、正N多角錐型あるいは正N多角錐台型の1部が構成される前記軽量パネルユニットの形状が以下の数式を満足する前記軽量パネルユニットを構成ユニットとする正多角錐型屋根及び正多角錐台型屋根の荷重を、前記軽量パネルユニットの内壁面に接合され、前記軽量パネルユニットの底面と平行に配置された半円形断面の横梁支持梁を用いることを特徴とする正多角錐型屋根及び正多角錐台型屋根の保持方法に関するものである。
φ=180度/n
θ=arctan(S)
α=arctan(tanφ・cosθ)
β=arctan(cosφ・tanθ)
γ=arccos(cosφ/cosα)
δ=arctan(tanγ/cosα)
ε=arctan(tanγ/sinα)
ω=arccos(cosα/cosδ)
h=d・cosγ−t・sinγ+2s
a=t/cosγ
b=sinγ(d−t・tanγ)
c=2h・tanγ/cosα
上式において、nは前記正多角錘の多角形の辺数、Sは前記軽量パネルユニットを用いた屋根勾配(水平方向の長さと鉛直方向の長さの比で表される、前記屋根の傾き)、φは前記正多角形の内角の半分、θは前記屋根の屋根勾配の傾斜角、αは前記斜側辺が底辺となす内角の半分、βは前記斜側辺が構成する稜線の傾斜角、γは前記斜側辺を含む斜辺断面に直角な断面に対する傾斜角、δは前記底辺の断面における傾斜角、εは前記正多角錘の頂点部における縦方向断面の傾斜角、ωは前記軽量パネルユニットの斜側辺に対応する稜線(等脚部)に対して直角な断面における傾斜角、aは前記軽量パネルユニットを構成する枠材の水平厚み、bは前記枠材の傾斜水平幅、cは前記枠材の内側及び外側に板材を貼り付けた時の前記軽量パネルユニット外壁下辺長Laと内壁下辺長Lbの差、dは前記枠材の幅、hは前記軽量パネルユニットの厚み、sは軽量パネルユニットを構成する板の厚み、tは前記枠材の厚み、を表す。
本発明の第五の実施の最良の形態は、Nが5以上の整数であるときに正N多角錐型あるいは正N多角錐台型屋根用の軽量パネルユニットであって、少なくとも一つの斜側辺を有し、2枚の前記軽量パネルユニットの前記斜側辺を互いに接しせしめたときに、正N多角錐型あるいは正N多角錐台型の1部が構成される前記軽量パネルユニットの形状を計算するプログラムであって、前記プログラムが以下の数式を計算するプログラムを含んでいて、所望のN用の前記軽量パネルユニットの必要データを計算することを特徴とする正多角錐型屋根用あるいは正多角錐台型屋根用軽量パネルユニットの形状計算プログラムに関するものである。
φ=180度/n
θ=arctan(S)
α=arctan(tanφ・cosθ)
β=arctan(cosφ・tanθ)
γ=arccos(cosφ/cosα)
δ=arctan(tanγ/cosα)
ε=arctan(tanγ/sinα)
ω=arccos(cosα/cosδ)
h=d・cosγ−t・sinγ+2s
a=t/cosγ
b=sinγ(d−t・tanγ)
c=2h・tanγ/cosα
上式において、nは前記正多角錘の多角形の辺数、Sは前記軽量パネルユニットを用いた屋根勾配(水平方向の長さと鉛直方向の長さの比で表される、前記屋根の傾き)、φは前記正多角形の内角の半分、θは前記屋根の屋根勾配の傾斜角、αは前記斜側辺が底辺となす内角の半分、βは前記斜側辺が構成する稜線の傾斜角、γは前記斜側辺を含む斜辺断面に直角な断面に対する傾斜角、δは前記底辺の断面における傾斜角、εは前記正多角錘の頂点部における縦方向断面の傾斜角、ωは前記軽量パネルユニットの斜側辺に対応する稜線(等脚部)に対して直角な断面における傾斜角、aは前記軽量パネルユニットを構成する枠材の水平厚み、bは前記枠材の傾斜水平幅、cは前記枠材の内側及び外側に板材を貼り付けた時の前記軽量パネルユニット外壁下辺長Laと内壁下辺長Lbの差、dは前記枠材の幅、hは前記軽量パネルユニットの厚み、sは軽量パネルユニットを構成する板の厚み、tは前記枠材の厚み、を表す。
以下のパラメータをもつ正八角錐型屋根用及び正八角錐台型屋根用の本発明の屋根用パネルユニットを設計製作した。それぞれの屋根用パネルユニットの製作後、該屋根用パネルユニットを用いて正八角錐型屋根及び複数の正八角錐台型屋根を製作した。正八角錐型屋根の底辺の長さは1間、最大の正八角錐台型屋根の底辺の長さは2間とした。屋根勾配は、共に6割勾配(勾配0.6)に設計した。
屋根の傾斜角(θ): 30.964度
三角形パネルの内角の半分(α): 19.554度
稜線傾斜角(β): 29.001度
軽量パネル枠材の斜辺直角断面の傾斜角(γ): 11.356度
斜辺断面内で稜線に直角な方向に倒そうとする分力: Fx=0.808
斜辺断面と直角な方向に押し合う分力: Fy=0.335
稜線方向に滑落させる分力: Fz=0.485
使用された部材は最上部を除いて、木製(杉材)枠材の厚みは30mm、幅は100mm、板(合板)の厚み9mmのものを使用した。枠材は上記に示した11.356°の傾斜角で切断され、上下に板を張った状態で、軽量パネルの高さは110mmとなる。最下層及び中層に正八角錐台型屋根、最上部に正八角錐型屋根を乗せる多層屋根構造とした。
最下層の屋根を構成する等脚台形の形状は、外壁の下辺長2,263mm、上辺長997mm、台形高さ1,782mm、斜辺長1,891mmとした。枠材のほかに1本の横桟及び5本の縦桟の補強材が施され、屋根用パネルユニットの下辺から652mmの所に直径120mmの丸太を半分に切った半円形断面横梁が内壁部に結合され、屋根全体が直径120mmの丸太2本組横桁の間に支持される構造とした。中間層の屋根の形状は、下辺長1,172mm、上辺長213mm、台形高さ1,350mm、斜辺長1,433mmとした。最下辺層及び中間層の重複する幅は246mmとした。枠材のほかに一本の縦桟、2本の横桟の補強材を施した。最上部の正八角錐の屋根を構成する三角形の形状は、外壁の底辺337mm、高さ475mmとし、中間層との重複は、175mmとした。最上部の正八角錐は、寸法が小さいため、屋根用パネルユニットの厚みは50mmと薄くした。
屋根用パネルユニット同士は、最下辺層及び中間層ともにそれぞれ9箇所に互いにM6の木ねじを打ち込み結合した。最下層部の屋根用パネルユニットの最初の2枚を結合させた状態で、自立したため、足場なしに次々と屋根用パネルユニットを結合できた。したがって施工が極めて簡略化できた。
本実施例では、直径120mmの間伐材丸太2本を基本組みにして、横方向に積み上げて壁面を形成する工法を採用したため、屋根を支持する2本組みの横桁を堅固に形成することができた。
本発明の屋根用パネルユニットの基本形を示す図。 本発明に使用される屋根用パネルユニットの枠材の成形法を示す図。 屋根用パネルユニットの枠材の三角形頂点部、及び底辺部を成形する方法を示す図。 屋根用パネルユニットの外側及び内側に張る板材の成形法を説明する図。 補強財を使用した状態を示す図。 縦桟補強材の成形方法を説明する図。 横桟補強材の成形方法を説明する図。 等脚台形を基本形とした屋根用パネルユニット 等脚台形を基本形とした屋根用パネルユニットの上辺及び下辺枠材の成形方法を説明する図。 半円形横梁の成形方法を説明する図。 半円形断面の横梁を支持する方法を説明する図。 正多角錐の幾何学を説明する図。 正多角錐台の幾何学説明する図。
符号の説明
1−1,1−2 斜辺枠材。
1−3 下辺枠材。
1−4 上辺枠材。
2−1 内側板材
2−2 外側板材。
3 三角形を基本とする屋根用パネルユニットの内角の半分(α)。
4 屋根用パネルユニット枠材の斜辺直角断面の傾斜角(γ)。
5 底辺の断面における傾斜角(δ)。
6 屋根用パネルユニット外壁下辺長(La)。
7 屋根用パネルユニット内壁下辺長(Lb)。
8 枠材の幅d。
9 枠材の厚みt。
10 板の厚みs。
11 屋根用パネルユニットの厚みh。
12 枠材の水平厚みa。
13 枠材の傾斜水平幅b。
14 頂点部における縦方向断面の傾斜角ε。
15 外側及び内側の底辺長の差の半分(c/2)。
16 縦桟補強材。
17 横桟補強材。
18 上辺及び下辺枠材の傾斜角(切断角ω)
19 半円形断面の横梁。
20−1 1本支持の場合の支持桁。
20−2,20−3 2本支持の場合の支持桁。
21 屋根用パネルユニット
22 正多角錐を構成する二等辺三角形
23 頂点
24 斜辺(稜線ともいう)
25 底辺
26 鉛直点
27 正多角形内角の半分(φ)
28 屋根勾配の傾斜角(θ)
29 二等辺三角形の内角の半分(α)
30 稜線の傾斜角(β)
31 斜辺断面に直角な断面に対する傾斜角(γ)
32 鉛直下方向の荷重(単位荷重1とする)
33 稜線方向に滑落させる分力(Fz)
34 斜辺断面内で稜線に直角な方向に倒そうとする分力(Fx)
35 斜辺断面と直角な方向に押し合う分力(Fy)

Claims (5)

  1. Nが5以上の整数であるときにN多角錐型あるいはN多角錐台型屋根用の軽量パネルユニットであって、少なくとも一つの斜側辺を有し、2枚の前記軽量パネルユニットの前記斜側辺を互いに接しせしめたときに、N多角錐型あるいはN多角錐台型の1部が構成されることを特徴とする多角錐型あるいは多角錐台型屋根用軽量パネルユニット。
  2. 前記多角錐型あるいは多角錐台型が、正多角錐型あるいは正多角錐台型であって、前記軽量パネルユニットの形状が以下の数式を満足することを特徴とする請求項1の多角錐型あるいは多角錐台型屋根用軽量パネルユニット。
    φ=180度/n
    θ=arctan(S)
    α=arctan(tanφ・cosθ)
    β=arctan(cosφ・tanθ)
    γ=arccos(cosφ/cosα)
    δ=arctan(tanγ/cosα)
    ε=arctan(tanγ/sinα)
    ω=arccos(cosα/cosδ)
    h=d・cosγ−t・sinγ+2s
    a=t/cosγ
    b=sinγ(d−t・tanγ)
    c=2h・tanγ/cosα
    上式において、nは前記正多角錘の多角形の辺数、Sは前記軽量パネルユニットを用いた屋根勾配(水平方向の長さと鉛直方向の長さの比で表される、前記屋根の傾き)、φは前記正多角形の内角の半分、θは前記屋根の屋根勾配の傾斜角、αは前記斜側辺が底辺となす内角の半分、βは前記斜側辺が構成する稜線の傾斜角、γは前記斜側辺を含む斜辺断面に直角な断面に対する傾斜角、δは前記底辺の断面における傾斜角、εは前記正多角錘の頂点部における縦方向断面の傾斜角、ωは前記軽量パネルユニットの斜側辺に対応する稜線(等脚部)に対して直角な断面における傾斜角、aは前記軽量パネルユニットを構成する枠材の水平厚み、bは前記枠材の傾斜水平幅、cは前記枠材の内側及び外側に板材を貼り付けた時の前記軽量パネルユニット外壁下辺長Laと内壁下辺長Lbの差、dは前記枠材の幅、hは前記軽量パネルユニットの厚み、sは軽量パネルユニットを構成する板の厚み、tは前記枠材の厚み、を表す。
  3. Nが5以上の整数であるときに正N多角錐型あるいは正N多角錐台型屋根用の軽量パネルユニットであって、少なくとも一つの斜側辺を有し、2枚の前記軽量パネルユニットの前記斜側辺を互いに接しせしめたときに、正N多角錐型あるいは正N多角錐台型の1部が構成される前記軽量パネルユニットの形状が以下の数式を満足する前記軽量パネルユニットを構成ユニットとすることを特徴とする多角錐型あるいは多角錐台型屋根。
    φ=180度/n
    θ=arctan(S)
    α=arctan(tanφ・cosθ)
    β=arctan(cosφ・tanθ)
    γ=arccos(cosφ/cosα)
    δ=arctan(tanγ/cosα)
    ε=arctan(tanγ/sinα)
    ω=arccos(cosα/cosδ)
    h=d・cosγ−t・sinγ+2s
    a=t/cosγ
    b=sinγ(d−t・tanγ)
    c=2h・tanγ/cosα
    上式において、nは前記正多角錘の多角形の辺数、Sは前記軽量パネルユニットを用いた屋根勾配(水平方向の長さと鉛直方向の長さの比で表される、前記屋根の傾き)、φは前記正多角形の内角の半分、θは前記屋根の屋根勾配の傾斜角、αは前記斜側辺が底辺となす内角の半分、βは前記斜側辺が構成する稜線の傾斜角、γは前記斜側辺を含む斜辺断面に直角な断面に対する傾斜角、δは前記底辺の断面における傾斜角、εは前記正多角錘の頂点部における縦方向断面の傾斜角、ωは前記軽量パネルユニットの斜側辺に対応する稜線(等脚部)に対して直角な断面における傾斜角、aは前記軽量パネルユニットを構成する枠材の水平厚み、bは前記枠材の傾斜水平幅、cは前記枠材の内側及び外側に板材を貼り付けた時の前記軽量パネルユニット外壁下辺長Laと内壁下辺長Lbの差、dは前記枠材の幅、hは前記軽量パネルユニットの厚み、sは軽量パネルユニットを構成する板の厚み、tは前記枠材の厚み、を表す。
  4. Nが5以上の整数であるときに正N多角錐型あるいは正N多角錐台型屋根用の軽量パネルユニットであって、少なくとも一つの斜側辺を有し、2枚の前記軽量パネルユニットの前記斜側辺を互いに接しせしめたときに、正N多角錐型あるいは正N多角錐台型の1部が構成される前記軽量パネルユニットの形状が以下の数式を満足する前記軽量パネルユニットを構成ユニットとする正多角錐型屋根及び正多角錐台型屋根の荷重を、前記軽量パネルユニットの内壁面に接合され、前記軽量パネルユニットの底面と平行に配置された半円形断面の横梁支持梁を用いることを特徴とする正多角錐型屋根及び正多角錐台型屋根の保持方法。
    φ=180度/n
    θ=arctan(S)
    α=arctan(tanφ・cosθ)
    β=arctan(cosφ・tanθ)
    γ=arccos(cosφ/cosα)
    δ=arctan(tanγ/cosα)
    ε=arctan(tanγ/sinα)
    ω=arccos(cosα/cosδ)
    h=d・cosγ−t・sinγ+2s
    a=t/cosγ
    b=sinγ(d−t・tanγ)
    c=2h・tanγ/cosα
    上式において、nは前記正多角錘の多角形の辺数、Sは前記軽量パネルユニットを用いた屋根勾配(水平方向の長さと鉛直方向の長さの比で表される、前記屋根の傾き)、φは前記正多角形の内角の半分、θは前記屋根の屋根勾配の傾斜角、αは前記斜側辺が底辺となす内角の半分、βは前記斜側辺が構成する稜線の傾斜角、γは前記斜側辺を含む斜辺断面に直角な断面に対する傾斜角、δは前記底辺の断面における傾斜角、εは前記正多角錘の頂点部における縦方向断面の傾斜角、ωは前記軽量パネルユニットの斜側辺に対応する稜線(等脚部)に対して直角な断面における傾斜角、aは前記軽量パネルユニットを構成する枠材の水平厚み、bは前記枠材の傾斜水平幅、cは前記枠材の内側及び外側に板材を貼り付けた時の前記軽量パネルユニット外壁下辺長Laと内壁下辺長Lbの差、dは前記枠材の幅、hは前記軽量パネルユニットの厚み、sは軽量パネルユニットを構成する板の厚み、tは前記枠材の厚み、を表す。
  5. Nが5以上の整数であるときに正N多角錐型あるいは正N多角錐台型屋根用の軽量パネルユニットであって、少なくとも一つの斜側辺を有し、2枚の前記軽量パネルユニットの前記斜側辺を互いに接しせしめたときに、正N多角錐型あるいは正N多角錐台型の1部が構成される前記軽量パネルユニットの形状を計算するプログラムであって、前記プログラムが以下の数式を計算するプログラムを含んでいて、所望のN用の前記軽量パネルユニットの必要データを計算することを特徴とする正多角錐型屋根用あるいは正多角錐台型屋根用軽量パネルユニットの形状計算プログラム。
    φ=180度/n
    θ=arctan(S)
    α=arctan(tanφ・cosθ)
    β=arctan(cosφ・tanθ)
    γ=arccos(cosφ/cosα)
    δ=arctan(tanγ/cosα)
    ε=arctan(tanγ/sinα)
    ω=arccos(cosα/cosδ)
    h=d・cosγ−t・sinγ+2s
    a=t/cosy
    b=sinγ(d−t・tanγ)
    c=2h・tanγ/cosα
    上式において、nは前記正多角錘の多角形の辺数、Sは前記軽量パネルユニットを用いた屋根勾配(水平方向の長さと鉛直方向の長さの比で表される、前記屋根の傾き)、φは前記正多角形の内角の半分、θは前記屋根の屋根勾配の傾斜角、αは前記斜側辺が底辺となす内角の半分、βは前記斜側辺が構成する稜線の傾斜角、γは前記斜側辺を含む斜辺断面に直角な断面に対する傾斜角、δは前記底辺の断面における傾斜角、εは前記正多角錘の頂点部における縦方向断面の傾斜角、ωは前記軽量パネルユニットの斜側辺に対応する稜線(等脚部)に対して直角な断面における傾斜角、aは前記軽量パネルユニットを構成する枠材の水平厚み、bは前記枠材の傾斜水平幅、cは前記枠材の内側及び外側に板材を貼り付けた時の前記軽量パネルユニット外壁下辺長Laと内壁下辺長Lbの差、dは前記枠材の幅、hは前記軽量パネルニニットの厚み、sは軽量パネルユニットを構成する板の厚み、tは前記枠材の厚み、を表す。
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