JP2006046429A - Gear type continuously variable transmission - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、楕円歯車や指数関数歯車あるいは中心から外れた偏心位置を中心に回転させられる円形の歯車などの非円形歯車、換言すれば、歯の噛み合い箇所の回転中心からの距離が変化する非円形歯車を使用した無段変速機に関するものである。 The present invention provides a non-circular gear such as an elliptical gear, an exponential gear, or a circular gear rotated around an eccentric position off the center, in other words, a non-changing distance from the rotational center of the tooth meshing portion. The present invention relates to a continuously variable transmission using a circular gear.
この種の非円形歯車を使用した無段変速機の例が、特許文献1に記載されている。その構成を簡単に説明すると、特許文献1に記載された無段変速機は、第1の回転軸に2枚の非円形歯車を位相を互いにずらして取り付け、これらの各非円形歯車のそれぞれにいわゆるアイドル歯車となる非円形歯車が噛み合わされており、これらのいわゆるアイドル歯車は相互に相対回転するように軸に支持されている。これらのアイドル歯車に噛み合っている第3の非円形歯車が設けられており、これらの第3の非円形歯車は、第3軸に一方向クラッチを介して支持されている。
An example of a continuously variable transmission using this type of non-circular gear is described in
その一方向クラッチは、第3の非円形歯車が第3軸より低速で回転する場合(第3の非円形歯車が第3軸に対して相対的に逆回転する場合)には解放状態となり、これとは反対に第3の非円形歯車が第3軸より速く回転しようとする場合には係合して両者一体となるように構成されている。すなわち第3の非円形歯車から第3軸にトルクを伝達するように構成されている。さらに、その第3軸がアイドル歯車の回転中心軸線を中心に公転するようにフレームによって支持されている。したがってフレームを回転させることにより、第3の非円形歯車のアイドル歯車に対する位相が変化するようになっている。そして、特許文献1には、その非円形歯車の例として、楕円を半割りして右半分と左半分とで所定寸法ずらした形状の歯車や指数関数歯車の例が示されている。
The one-way clutch is released when the third non-circular gear rotates at a lower speed than the third axis (when the third non-circular gear rotates in the reverse direction relative to the third axis), On the contrary, when the third non-circular gear is going to rotate faster than the third shaft, the third non-circular gear is engaged and integrated with each other. That is, the torque is transmitted from the third non-circular gear to the third shaft. Further, the third shaft is supported by the frame so as to revolve around the rotation center axis of the idle gear. Therefore, by rotating the frame, the phase of the third non-circular gear with respect to the idle gear is changed. And as an example of the non-circular gear,
この特許文献1に記載された無段変速機においては、歯の噛み合い箇所の回転中心からの距離が連続的に変化する。したがって入力歯車が一定回転数で回転しても、アイドル歯車の回転数が連続的に変化し、さらに第3の非円形歯車の回転数がその歯車の形状に従って連続的に変化する。その場合、第3の非円形歯車の第3軸に対する相対回転数が、第3軸に同軸上に設けられている各第3の非円形歯車で逐次変化するので、それに応じて一方向クラッチが順次係合・解放を繰り返し、その結果、第3軸は複数の第3の非円形歯車のうち最も回転速度の速い第3の非円形歯車と一体となって回転する。
In the continuously variable transmission described in this
これら互いに噛み合っている非円形歯車同士の間の回転速度比が非円形歯車のピッチ円形状から定まる所定の関数で表される。その関係は、アイドル歯車と第3歯車との間でも成立するが、第3軸と共に第3の非円形歯車を、第2の非円形歯車であるアイドル歯車の回転中心軸線を中心にして公転させて、第2の非円形歯車と第3の非円形歯車との相対的な位相を、第1の非円形歯車と第2の非円形歯車との位相に対して変化させると、その変位が回転速度比に現れる。歯車機構の全体としての変速比は、これらの回転速度比の比率となるから、結局、上記のフレームを回動角度に応じて、歯車機構の全体としての変速比が連続的に変化することになる。
上述した特許文献1に記載されている各非円形歯車はいずれも平歯車である。一方、非円形歯車をはす歯歯車により構成し、このはす歯歯車を複数噛み合わせて無段変速機を構成することも考えられる。このような構成を採用するとすれば、各非円形歯車同士の噛み合い部分に生じるスラスト力が、第1軸ないし第3軸からそれぞれフレームに伝達されることとなり、フレームの支持剛性を高める必要がある。しかしながら、特許文献1には、非円形歯車をはす歯歯車で構成する記述が無く、フレームの支持剛性の点で改善の余地があった。
Each non-circular gear described in
この発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであり、いわゆる非円形歯車を使用した無段変速ユニットを保持するケーシングの支持剛性の低下を図ることの可能な歯車式無段変速機を提供することを目的とするものである。 The present invention has been made paying attention to the above technical problem, and is a gear type continuously variable transmission capable of reducing the support rigidity of a casing holding a continuously variable transmission unit using a so-called non-circular gear. The purpose is to provide a machine.
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、複数の非円形歯車を噛み合わせてなる無段変速ユニットと、この無段変速ユニットとトルク伝達可能に連結され、かつ、複数の歯車を噛み合わせてなる歯車群と、前記無段変速ユニットおよび前記歯車群を保持するケーシングとを備えた歯車式無段変速機において、前記複数の非円形歯車および前記複数の歯車が、共にはす歯歯車により構成されているとともに、前記複数の非円形歯車同士の噛み合いにより生じるスラスト力と、前記複数の歯車同士の噛み合いにより生じるスラスト力と逆向きに生じさせるキャンセル機構が設けられていることを特徴とするものである。
In order to achieve the above object, the invention of
請求項2の発明は、請求項1の構成に加えて、前記複数の非円形歯車を構成するはす歯歯車の歯のねじれ方向と、前記複数の歯車を構成するはす歯歯車のねじれ方向とが同一である構成を、前記キャンセル機構が有していることを特徴とするものである。 According to a second aspect of the present invention, in addition to the configuration of the first aspect, the twist direction of the helical gears constituting the plurality of non-circular gears and the twist direction of the helical gears constituting the plurality of gears And the cancellation mechanism has the same configuration.
請求項3の発明は、請求項2の構成に加えて、前記無段変速ユニットから出力されたトルクが前記歯車群に伝達される構成を有しており、前記無段変速ユニットは、変速比を1よりも小さくすることの可能な構成を有しているとともに、前記複数の非円形歯車を構成するはす歯歯車の歯のねじれ角度よりも、前記複数の歯車を構成するはす歯歯車のねじれ角度の方が大きく設定されていることを特徴とするものである。 According to a third aspect of the present invention, in addition to the configuration of the second aspect, the torque output from the continuously variable transmission unit is transmitted to the gear group, and the continuously variable transmission unit has a gear ratio. And a helical gear that constitutes the plurality of gears with respect to a helical twist angle of a helical gear that constitutes the plurality of non-circular gears. The twist angle is set to be larger.
請求項1の発明によれば、無段変速ユニットと歯車群との間でトルク伝達がおこなわれるとともに、無段変速ユニットにおいてはその変速比を無段階(連続的)に制御可能である。無段変速ユニットと歯車群との間でトルク伝達がおこなわれる場合に、複数の非円形歯車同士の噛み合いにより生じるスラスト力と、複数の歯車同士の噛み合いにより生じるスラスト力とが逆向きになり、スラスト力同士が打ち消し合う。したがって、ケーシングに伝達されるスラスト荷重が低減されて、ケーシングの支持剛性を低下させることが可能である。 According to the first aspect of the present invention, torque is transmitted between the continuously variable transmission unit and the gear group, and the transmission ratio of the continuously variable transmission unit can be controlled steplessly (continuously). When torque transmission is performed between the continuously variable transmission unit and the gear group, the thrust force generated by the meshing of the plurality of non-circular gears and the thrust force generated by the meshing of the plurality of gears are reversed, Thrust forces cancel each other out. Therefore, the thrust load transmitted to the casing is reduced, and the support rigidity of the casing can be reduced.
請求項2の発明によれば、請求項1の発明と同様の効果を得られる他に、複数の非円形歯車を構成するはす歯歯車の歯のねじれ方向と、複数の歯車を構成するはす歯歯車のねじれ方向とが同一であるため、前記2つのスラスト力が、相互に逆向きにケーシングに伝達される。
According to the invention of
請求項3の発明によれば、請求項2の発明と同様の効果を得られる他に、無段変速ユニットから出力されたトルクが歯車群に伝達される場合は、無段変速ユニットの変速比が1よりも小さいため、無段変速ユニットで伝達されるトルクよりも、歯車群を伝達されるトルクの方が低くなり、伝達トルクに起因するスラスト力は、無段変速ユニットの方が歯車群よりも高くなり易い。これに対して、複数の非円形歯車を構成するはす歯歯車の歯のねじれ角度よりも、複数の歯車を構成するはす歯歯車のねじれ角度の方が大きいため、ねじれ角に起因するスラスト力は、歯車群の方が無段変速ユニットよりも高くなり易い。このような原理により、無段変速ユニットで生じるスラスト力と、歯車群で生じるスラスト力との差が大きくなることを抑制できる。したがって、ケーシングに伝達されるスラスト荷重の増加を一層抑制できる。
According to the invention of
つぎに、この発明を具体例に基づいて説明する。この発明の歯車式無段変速機は、車両の駆動力源から車輪に至る動力伝達経路に配置することが可能である。以下、歯車式無段変速機の構成例を順次説明する。 Next, the present invention will be described based on specific examples. The gear type continuously variable transmission according to the present invention can be disposed in a power transmission path from a driving force source of a vehicle to a wheel. Hereinafter, configuration examples of the gear type continuously variable transmission will be sequentially described.
まず、歯車式無段変速機の実施例1を、図1および図2に基づいて説明する。図1は、歯車式無段変速機100の正面断面図、図2は、図1のII−II線における側面断面図である。ここに示す例は、3つの非円形歯車を噛み合わせた歯車群を2列使用して1組の無段変速ユニット1,2を構成し、その無段変速ユニット1,2を、入力部材と出力部材との間に、直列に連結して構成されている。その非円形歯車は、指数関数歯車や楕円歯車などであって、ピッチ円の形状が円形となっていない歯車である。図1および図2に示す例では、楕円歯車を使用した例を示してあり、入力側および出力側の各無段変速ユニット1,2は、それぞれ2列で合計6個の楕円歯車によって構成されている。なお、図2にはピッチ円の形状で各歯車を示しており、歯は省略してある。
First, a first embodiment of a gear type continuously variable transmission will be described with reference to FIGS. 1 and 2. FIG. 1 is a front sectional view of the gear type continuously
具体的に説明すると、ケーシングあるいは機台部もしくは機枠となっている固定フレーム3は金属材料により構成されている。この固定フレーム3は、平行な側壁部3A,3Bを有しており、固定フレーム3の内部に、入力軸4と出力軸5とが、それぞれの端部を接近させた状態で、かつ同一の回転軸線A1軸線上に回転自在に配置されている。すなわち、入力軸4の一方の端部は、固定フレーム3の一方の側壁部3Aを貫通し、かつ、軸受6によって回転自在に保持されている。そして、駆動力源としてのエンジンまたはモータ・ジェネレータのトルクが、入力軸4に伝達されるように構成されている。エンジンは、燃料を燃焼させて生じる熱エネルギを機械エネルギに変換する動力装置であり、モータ・ジェネレータは、電気エネルギを機械エネルギに変換する動力装置である。また、入力軸4の他方の端部は、固定フレーム3の内部に一体に突設した支持部8に軸受9を介して回転自在に保持されている。
If it demonstrates concretely, the
出力軸5も入力軸4とほぼ同様に支持されている。すなわち、出力軸5の一方の端部が、支持部8に軸受10を介して回転自在に保持されている。また、出力軸5の他方の端部は、前記固定フレーム3の他方の側壁部3Bを貫通し、かつ、軸受11によって回転自在に支持されている。そして、出力軸5のトルクが車輪に伝達されるように構成されている。
The
これら入力軸4および出力軸5と平行に中間軸13が配置されており、その中間軸13は、その両端部を軸受14を介して固定フレーム3によって、回転軸線B1を中心として回転自在に支持されている。また中間軸13は、中間歯車およびキャリヤ(あるいは可動保持部もしくは可動フレーム)15を保持するためのものであって、そのキャリヤ15は図示の例では、各無段変速ユニット1,2に共通の枠体として構成されている。すなわち、キャリヤ15は、門型をなす枠状の部材、あるいは中間軸13を一辺とする矩形をなす部材である。このキャリヤ15は、中間軸13の半径方向に延びた腕部15A,15B,15Cを有している。また、中間軸13とキャリヤ15とが一体となって回動動作するように、中間軸13と腕部15A,15B,15Cとがスプライン結合されている。
An
そして、中間軸13と平行に配置された可動軸16が、キャリヤ15により保持されている。すなわち、可動軸16の両端部および中央部が、軸受17を介してキャリヤ15によって回転自在に保持されている。したがって、可動軸16は、回転軸線C1を中心として回転可能であり、各回転軸線A1,B1,C1は相互に平行となっている。また、可動軸16は、各無段変速ユニット1,2に共通の軸となっている。
A
上述した入力側の無段変速ユニット1において、入力軸4が第1軸となっており、中間軸13が第2軸となっており、可動軸16が第3軸となっている。これに対して、出力側の無段変速ユニット2においては、可動軸16が第1軸となっており、中間軸13が第2軸となっており、出力軸が第3軸となっている。したがって、入力側の無段変速ユニット1における第3軸が、出力側の無段変速ユニット2における第1軸に連結された構成、あるいは一体化された構成となっている。
In the input-side continuously
前記入力軸4に、入力側の無段変速ユニット1を構成する複数(具体的には2つ)の非円形第1歯車である入力歯車18a,18bが保持されている。これらの入力歯車18a,18bは、歯数やピッチ円などの諸元が同一の楕円歯車である。その入力歯車18a,18bと入力軸4とがスプライン結合されている。
A plurality of (specifically, two) non-circular first gears constituting the input-side continuously
各入力歯車18a,18bに対応し、かつ、それぞれに噛み合う複数(具体的には2つ)の非円形第2歯車である中間歯車20a,20bが、前記中間軸13によって保持されている。これらの中間歯車20a,20b同士は、諸元が同じ非円形歯車であって、上記の入力歯車18a,18bが楕円歯車であれば、それに合わせて楕円歯車が使用される。そして、中間歯車20a,20bは、軸受21を介して中間軸13に対して回転自在に保持されている。なお、入力歯車18a,18bと中間歯車20a,20bとを楕円歯車で構成した場合は、入力軸4と中間軸13との軸間距離は、楕円の長軸方向の半径と短軸方向の半径とを加算した距離に設定される。
A plurality of (specifically, two) non-circular second gears corresponding to the input gears 18 a and 18 b and being meshed with each other are held by the
上記の中間歯車20a,20bに対応し、かつ、それぞれに噛み合う複数(具体的には2つ)の非円形第3歯車である可動歯車22a,22bが、前記可動軸16によって保持されている。これらの可動歯車22a,22bは、歯数やピッチ円などの諸元が同一の楕円歯車である。これらの可動歯車22a,22bは、一方向クラッチ23を介して可動軸16に取り付けられている。この一方向クラッチ23は、可動歯車22a,22bが可動軸16に対して、図2に矢印で示す時計方向に回転しようとする場合には、可動軸16と可動歯車22a,22bとの回転速度差に応じて、一方向クラッチ23の係合・解放が決定される。
A plurality of (specifically, two) non-circular third gears that correspond to the
これに対して、可動歯車22a,22bが可動軸16に対して、図2で反時計方向に回転しようとする場合は一方向クラッチ23が解放されて、可動歯車22a,22bと可動軸16との間ではトルクが伝達されない。なお、中間歯車20a,20bおよび可動歯車22a,22bを楕円歯車で構成した場合は、中間軸13と可動軸16との軸間距離は、楕円の長軸方向の半径と短軸方向の半径とを加算した距離に設定される。上記の入力歯車18a,18bおよび中間歯車20a,20bおよび可動歯車22a,22bにより、無段変速ユニット1が構成されている。
On the other hand, when the
前記図1および図2に示す入力側の無段変速ユニット1は、回転軸線A1および回転軸線B1および回転軸線C1が直線D1上にある場合に、入力歯車18aの位相と中間歯車20aの位相とが、回転角度としてπ/2ずれるとともに、中間歯車20aの位相と、可動歯車22aの位相とが、回転角度としてπ/2ずれるように、各歯車同士の噛み合い状態が設定されている。また、図1および図2に示す入力側の無段変速ユニット1は、回転軸線A1および回転軸線B1および回転軸線C1が直線D1上にある場合に、入力歯車18bの位相と中間歯車20bの位相とが、回転角度としてπ/2ずれるとともに、中間歯車20bの位相と、可動歯車22bの位相とが、回転角度としてπ/2ずれるように、各歯車同士の噛み合い状態が設定されている。なお、入力歯車18aの位相と、入力歯車18bの位相も、回転角度としてπ/2ずれている。
The input-side continuously
一方、出力側の無段変速ユニット2も、基本的な構成は、入力側の無段変速ユニット1と同じである。すなわち、可動軸16に保持された可動歯車24a,24bと、中間軸13に保持された中間歯車25a,25bと、出力軸5に保持された出力歯車26a,26bとの3つを一列とした2列の歯車群によって構成されている。まず、可動歯車24a,24bが一方向クラッチ27を介して可動軸16に取り付けられている。その一方向クラッチ27は、可動軸16が可動歯車24a,24bに対して図2に矢印で示す時計方向に回転しようとする際は、可動軸16と可動歯車24a,24bとの回転速度の差に応じて、一方向クラッチ27の係合・解放が決定されるように構成されている。また、各中間歯車25a,25bは、軸受28を介して中間軸13に回転自在に取り付けられている。さらに、出力歯車26a,26bが、スプラインなどによって出力軸5と一体回転するように取り付けられている。
On the other hand, the output-side continuously
また、無段変速ユニット2は、回転軸線A1および回転軸線B1および回転軸線C1が直線D1上にある場合に、可動歯車24aの位相と中間歯車25aの位相とが、回転角度としてπ/2分ずれるとともに、中間歯車25aの位相と出力歯車26aの位相とが、回転角度としてπ/2分ずれるように、各歯車同士の噛み合い状態が設定されている。さらに、無段変速ユニット2は、回転軸線A1および回転軸線B1および回転軸線C1が直線D1上にある場合に、可動歯車24bの位相と中間歯車25bの位相とが、回転角度としてπ/2分ずれるとともに、中間歯車25bの位相と出力歯車26bの位相とが、回転角度としてπ/2分ずれるように、各歯車同士の噛み合い状態が設定されている。さらに、可動歯車24aの位相と、可動歯車24bの位相も、回転角度としてπ/2分ずれている。なお、図2においては、同一の回転軸線上に配置された各歯車の位相が、便宜上、全て同一に示されている。
In the continuously
前記の入力歯車18a,18bおよび中間歯車20a,20b,25a,25bおよび可動歯車22a,22b,24a,24bおよび出力歯車26a,26bは、全てはす歯歯車により構成されている。より具体的には、同じ回転軸線A1を中心として配置されている。入力歯車18aの歯101および入力歯車18bの歯102および出力歯車26aの歯103および出力歯車26bの歯104のねじれ方向が、全て同一に設定されている。また、中間軸13に取り付けられている中間歯車20aの歯105および中間歯車20bの歯106および中間歯車25aの歯107および中間歯車25bの歯108のねじれ方向が、全て同一に設定されている。さらに、可動歯車22aの歯109および可動歯車22bの歯110および可動歯車24aの歯111および可動歯車24bの歯112のねじれ方向が、全て同一に設定されている。このように、同一の回転軸線上に配置されている各はす歯歯車のねじれ方向が、同一に設定されている。さらに、無段変速ユニット1を構成する各はす歯歯車のねじれ角よりも、無段変速ユニット2を構成する各はす歯歯車のねじれ角の方が大きく設定されている。
The input gears 18a, 18b, the
上記のキャリヤ15と共に可動軸16および可動歯車22a,22b,24a,24bを、回転軸線B1の周りで公転させるための回動機構について説明する。まず、中間軸13と一体回転する従動ギヤ30が設けられているとともに、アクチュエータとしてのモータ(ステッピングモータ)31で回転させられる駆動ギヤ32が、従動ギヤ30に噛み合っている。したがって、モータ31を所定角度範囲内で駆動することにより、中間軸13と共にキャリヤ15が回転し、その結果、可動軸16およびこれによって保持している可動歯車22a,22b,24a,24bが、回転軸線B1を中心に旋回(あるいは公転)するようになっている。このように、モータ31の制御により、回転軸線B1に対する回転軸線C1の位置(位相)が変化するように構成されている。つまり、各中間歯車と各可動歯車との噛み合い位置の位相が変位する。
A rotating mechanism for revolving the
つぎに上述した歯車式無段変速機100の作用について説明する。3つの非円形歯車を順次噛み合わせた各歯車群においては、入力歯車などの第1歯車と中間歯車などの第2歯車との間で変速が生じ、かつ、その第2歯車と出力歯車などの第3歯車との間で変速が生じ、したがって、各歯車群の全体としての変速比は、それらの歯車の間での変速比の比として表される。これを、入力側の無段変速ユニット1における一方の歯車群を例として説明する。まず、入力歯車18aの回転速度をω1とし、中間歯車20aの回転速度をω2とした場合、回転軸線A1から、入力歯車18aと中間歯車20aの接触点(噛み合い位置)に至る距離の連続的な変化に対応して、速度比ω2/ω1が変化する。図2においては、各中心軸線A1,B1,C1が直線D1上に位置している状態(これを基準状態とする)における各歯車が、実線で示されている。
Next, the operation of the gear type continuously
この図2に示す基準状態では、速度比ω2/ω1は、最小に(増速側に)なる。同様に、可動歯車22aの回転速度をω3とすると、回転軸線B1から、各歯車20a,22aの接触点(噛み合い位置)までの距離の連続的な変化に対応して、速度比ω3/ω2が変化する。図2における基準状態では、その速度比ω3/ω2は、最大に(減速側に)なる。
In the reference state shown in FIG. 2, the speed ratio ω2 / ω1 is minimized (to the speed increasing side). Similarly, assuming that the rotational speed of the movable gear 22a is ω3, the speed ratio ω3 / ω2 corresponds to the continuous change in the distance from the rotation axis B1 to the contact point (engagement position) of each
前記した1つの歯車群の各歯車を楕円歯車で構成した場合において、前記基準状態における各速度比ω2/ω1,ω3/ω2の一例を、図3の線図で示してある。上記のように入力歯車18aと中間歯車20aとの間の速度比ω2/ω1が最小の時に、中間歯車20aと可動歯車22aとの間の速度比ω3/ω2が最大となるから、それぞれの速度比を示す線は、位相がπ/2ずれた線となる。したがって、基準状態では、入力歯車18aと可動歯車22aとの間の速度比ω3/ω1は、“1”となる。すなわち、増減速が生じない。
FIG. 3 shows an example of speed ratios ω2 / ω1 and ω3 / ω2 in the reference state when each gear of the one gear group is an elliptical gear. As described above, when the speed ratio ω2 / ω1 between the input gear 18a and the
一方、キャリヤ15を動作させることにより、入力歯車18aと中間歯車20aとの相対的な位相と、中間歯車20aと可動歯車22aとの相対的な位相とを、上記の変速比“1”の状態から変化させると、入力歯車18aと中間歯車20aとの間の変速の関係(増速)に対して、中間歯車20aと可動歯車22aとの間の変速の関係(減速)が反対であったのが、位相の変化に応じて変化する。例えば、前記キャリヤ15を図2の半時計方向に所定角度α回転させると、入力歯車18aと中間歯車20aとの間の速度比が最増速比となっていても、中間歯車20aと可動歯車22aとの間の速度比は、最減速比よりも小さい速度比となる。その結果、入力歯車18aと可動歯車22aとの間の速度比ω3/ω1は、“1”より小さく、つまり、増速状態となる。
On the other hand, by operating the
一例として、非円形歯車からなる入力歯車と、非円形歯車からなる中間歯車との間の速度比ω2/ω1を、(1+Csin2θ)(Cは絶対値が1より小さい定数)で表すと、中間歯車と可動歯車との間の速度比ω3/ω2は(1+Csin2(θ+α))で表され、結局、歯車群の全体としての速度比ω3/ω1は、
(1+Csin2(θ+α))/(1+Csin2θ)
となる。なお、歯車群の全体としての速度比ω3/ω1は、歯車群を構成する歯車が、楕円歯車である場合、指数関数歯車である場合など、歯車群を構成する歯車の形状に応じて演算可能である。
As an example, when the speed ratio ω2 / ω1 between the input gear made of a non-circular gear and the intermediate gear made of a non-circular gear is represented by (1 + Csin2θ) (C is a constant whose absolute value is smaller than 1), the intermediate gear The speed ratio ω3 / ω2 between the gear and the movable gear is expressed by (1 + Csin2 (θ + α)). As a result, the speed ratio ω3 / ω1 as a whole of the gear group is
(1 + Csin2 (θ + α)) / (1 + Csin2θ)
It becomes. The speed ratio ω3 / ω1 as a whole of the gear group can be calculated according to the shape of the gears constituting the gear group, such as when the gears constituting the gear group are elliptical gears or exponential function gears. It is.
そして、3個の楕円歯車を用いた無段変速ユニット1において、
入力歯車と中間歯車との速度比ω2/ω1は、
ω2/ω1=(1−ε2)/(1+ε2+2・ε・cos(2θ1))・・・(1)
で表される。
また、中間歯車と可動歯車との間の速度比ω3/ω2は、
ω3/ω2=(1−ε2)/(1+ε2+2・ε・cos(2θ2))・・・(2)
で表される。上記の式(1)および式(2)において、εは離心率である。離心率とは、歯車の回転中心から、歯車同士の噛み合い点までの距離を意味する。ここで、離心率は、0<ε1
で表される。
上記の式(1)および式(2)から、無段変速ユニット1としての速度比ω3/ω1を算出可能であり、キャリヤ15の角度αを変化させることにより、無段変速ユニット1としての変速比が連続的に(無段階に)変化することが判明している。
And in the continuously
The speed ratio ω2 / ω1 between the input gear and the intermediate gear is
ω2 / ω1 = (1−ε 2 ) / (1 + ε 2 + 2 · ε · cos (2θ1)) (1)
It is represented by
The speed ratio ω3 / ω2 between the intermediate gear and the movable gear is
ω3 / ω2 = (1−ε 2 ) / (1 + ε 2 + 2 · ε · cos (2θ2)) (2)
It is represented by In the above formulas (1) and (2), ε is the eccentricity. The eccentricity means the distance from the rotation center of the gear to the meshing point between the gears. Here, the eccentricity is 0 <ε1
It is represented by
From the above equations (1) and (2), the speed ratio ω3 / ω1 as the continuously
前述のように、無段変速ユニット1は、各歯車群が3つの楕円歯車で構成された2列の歯車群を備えており、第1列における各歯車回転角度に対して第2列の各歯車の回転角度がπ/2、ずれている。したがって第1列の歯車群で増速が生じている状態では、第2列の歯車群は減速状態となっているが、上述したように各歯車群には一方向クラッチ23が介装されているので、入力軸4に対して可動軸16を増速させるように機能するいずれか一方の歯車群がトルクの伝達をおこなう。したがって、入力側の無段変速ユニット1による変速比は、第1の歯車群による変速比のピーク(図3の線図では下側の部分)と第2の歯車群による変速比のピーク(図3の線図では下側の部分)とをつないだ線で表され、変速比が“1”以下の領域で大小に変化する。なお、キャリヤ15の動作により、回転軸線C1を直線D3上に位置させた場合に、速度比ω3/ω1は最小となる。ここで、直線D3は直線D1と直角である。
As described above, the continuously
上述した図1および図2に示す構成では、上記の可動軸16が入力側の無段変速ユニット1における出力軸となっており、かつ、その可動軸16が出力側の無段変速ユニット2における入力軸となっている。したがって、入力軸4に入力された動力が、上述した入力側の無段変速ユニット1による変速作用を受けて可動軸16に伝達され、その可動軸16の動力が、出力側の無段変速ユニット2に伝達された場合は、無段変速ユニット1の場合と同様の原理により、無段変速ユニット2で変速が実行される。まず、一方の歯車群において、可動歯車24a回転速度をω1とし、中間歯車25aの回転速度をω2とした場合、速度比ω2/ω1は、無段変速ユニット1の場合と同様の原理に支配される。また、出力歯車26aの回転速度をω3とすると、速度比ω3/ω2は、無段変速ユニット1の場合と同様の原理で変化する。したがって、無段変速ユニット2における変速比も、無段変速ユニット1と同様に、図3で説明した変速比が“1”以下の領域で大小に変化する。
In the configuration shown in FIGS. 1 and 2 described above, the
そして、無段変速ユニット2から出力軸5に伝達されたトルクが車輪に伝達される。すなわち、入力軸4と出力軸5との間に、トルクの伝達方向で、2つの無段変速ユニット1,2が直列に配列され、かつ、連結されているので、歯車式無段変速機100の全体としての変速比は、各無段変速ユニット1,2で各々設定される速度比もしくは変速比に応じたものとなる。
The torque transmitted from the continuously
一方、無段変速ユニット1および無段変速ユニット2を構成する各歯車は、全てはす歯歯車であるため、トルクの伝達時において、各歯車同士の噛み合い点には、噛み合い力に応じたスラスト方向の分力が発生する。ここでは、入力歯車18a,18bおよび出力歯車26a、26bおよび可動歯車22a,22b,24a,24bが、図2で時計方向に回転し、中間歯車20a,20b,25a,25bが、図2で反時計方向に回転するものとする。
On the other hand, since the gears constituting the continuously
まず、入力軸4および出力軸5に伝達されるスラスト力について説明する。入力歯車18aと中間歯車20aとの噛み合いにより、入力歯車18aには、図1で左向きのスラスト力F1が生じる。また、入力歯車18bと中間歯車20bとの噛み合いにより、入力歯車18aには、図1で左向きのスラスト力F1が生じる。これに対して、出力歯車26aと中間歯車25aとの噛み合いにより、出力歯車26aには、図1で右向きのスラスト力F2が生じる。また、出力歯車26bと中間歯車25bとの噛み合いにより、出力歯車26bには、図1で右向きのスラスト力F2が生じる。
First, the thrust force transmitted to the
したがって、入力歯車18aまたは入力歯車18bを経由してトルクが伝達されるとともに、出力歯車26aまたは出力歯車26bを経由してトルクが伝達される場合に、入力軸4に伝達されるスラスト力と、出力軸5に伝達されるスラスト力とが相互に逆向きとなり、そのスラスト力同士がキャンセルされる。このように、入力軸4および出力軸5を経由して固定フレーム3に伝達されるスラスト荷重を軽減することが可能である。
Therefore, when the torque is transmitted via the input gear 18a or the
つぎに、中間軸13に伝達されるスラスト力について説明する。入力歯車18aと中間歯車20aとの噛み合いにより、中間歯車20aには、図1で右向きのスラスト力F3が生じる。また、中間歯車20aと可動歯車22aとの噛み合いにより、中間歯車20aには、図1で左向きのスラスト力F4が生じる。また、入力歯車18bと中間歯車20bとの噛み合いにより、中間歯車20bには、図1で右向きのスラスト力F3が生じる。また、中間歯車20bと可動歯車22bとの噛み合いにより、中間歯車20bには、図1で左向きのスラスト力F4が生じる。
Next, the thrust force transmitted to the
これに対して、中間歯車25aと出力歯車26aとの噛み合いにより、中間歯車20aには、図1で左向きのスラスト力F5が生じる。また、中間歯車25bと出力歯車26bとの噛み合いにより、中間歯車25bには、図1で左向きのスラスト力F5が生じる。また、中間歯車25aと可動歯車24aとの噛み合いにより、中間歯車25aには、図1で右向きのスラスト力F6が生じる。さらに、中間歯車25bと可動歯車24bとの噛み合いにより、中間歯車25bには、図1で右向きのスラスト力F6が生じる。つまり、中間歯車20aまたは中間歯車20bのいずれかを経由してトルクが伝達されるとともに、中間歯車25aまたは中間歯車25bのいずれかを経由してトルクが伝達される場合において、各歯車から中間軸13に伝達される逆向きのスラスト力同士がキャンセルし合う。したがって、中間軸13から固定フレーム3に伝達されるスラスト荷重を軽減することが可能である。
On the other hand, due to the meshing of the intermediate gear 25a and the output gear 26a, a thrust force F5 directed leftward in FIG. 1 is generated in the
さらに、可動軸16に伝達されるスラスト力について説明する。中間歯車20aと可動歯車22aとの噛み合いにより、可動歯車22aには、図1で右向きのスラスト力F7が生じる。また、中間歯車20bと可動歯車22bとの噛み合いにより、可動歯車22bには、図1で右向きのスラスト力F7が生じる。これに対して、中間歯車25aと可動歯車24aとの噛み合いにより、可動歯車24aには、図1で左向きのスラスト力F8が生じる。また、中間歯車25bと可動歯車24bとの噛み合いにより、可動歯車24bには、図1で左向きのスラスト力F8が生じる。
Further, the thrust force transmitted to the
したがって、可動歯車22aまたは可動歯車22bのいずれかを経由してトルクが伝達されるとともに、可動歯車24aまたは可動歯車24bのいずれかを経由してトルクが伝達される場合おいて、可動軸16に伝達される逆向きのスラスト力同士が相互にキャンセルし合い、可動軸16およびキャリヤ15および中間軸13を経由して固定フレーム3に伝達されるスラスト荷重を軽減すること可能である。
Therefore, when torque is transmitted via either the movable gear 22a or the
以上のような原理により、固定フレーム3で受けるべきスラスト荷重が軽減され、固定フレーム3の支持剛性を低下させることができるとともに、固定フレーム3の小型軽量化を図ることができる。さらには、スラスト荷重を受ける各軸受の小型化を図ることができるとともに、軸受における摩擦抵抗の増加を抑制することが可能であり、歯車式無段変速機100における動力伝達効率の低下を抑制することができる。
Based on the above principle, the thrust load to be received by the fixed
ところで、この実施例1において、キャリヤ15の動作により、無段変速ユニット1の変速比が“1”以下となる増速状態に制御されている場合は、無段変速ユニット1で伝達されるトルクよりも、無段変速ユニット2で伝達されるトルクの方が低くなり、伝達トルクに応じたスラスト力は、無段変速ユニット1の方が無段変速ユニット2よりも高くなる。これに対して、この実施例1では、無段変速ユニット1を構成するはす歯歯車の歯のねじれ角度よりも、無段変速ユニット2を構成するはす歯歯車のねじれ角度の方が大きくされている。このため、ねじれ角度に応じたスラスト力は、無段変速ユニット2の方が無段変速ユニット1よりも高くなる。このため、無段変速ユニット1で生じるスラスト力と、無段変速ユニット2で生じるスラスト力との差、つまり、固定フレーム3に伝達されるスラスト荷重が大きくなることを、一層抑制できる。したがって、無段変速ユニット1が増速状態に制御される場合、例えば車両が高速走行する場合にいおて、動力伝達効率の低下を抑制することができる。このため、駆動力源として、エンジンが用いられている場合は、燃費を向上することができる一方、駆動力源としてモータ・ジェネレータが用いられている場合は、電力消費量の増加を抑制することが可能である。
By the way, in the first embodiment, when the speed change ratio of the continuously
ここで、実施例1の構成とこの発明の構成との対応関係を説明すると、入力歯車18a,18bおよび中間歯車20a,20bおよび可動歯車22a,22bが、この発明の複数の非円形歯車に相当し、無段変速ユニット1が、この発明の無段変速ユニットに相当し、可動歯車24a,24bおよび中間歯車25a,25bおよび出力歯車26a,26bが、この発明の複数の歯車に相当し、無段変速ユニット2が、この発明の歯車群に相当し、固定フレーム3が、この発明のケーシングに相当し、歯のねじれ方向が同一に設定されたはす歯歯車自体が、この発明におけるキャンセル機構に相当する。
Here, the correspondence between the configuration of the first embodiment and the configuration of the present invention will be described. The input gears 18a and 18b, the
つぎに、この発明における実施例2を、図4および図5に基づいて説明する。図4は、歯車式無段変速機200の正面断面図、図5は、歯車式無段変速機200の概念的な側面図である。歯車式無段変速機200は無段変速ユニット250を有しており、無段変速ユニット250は、並列に配置された歯車群201,202を有している。無段変速ユニット250を支持する固定フレーム203が設けられており、固定フレーム203は、平行な側壁部203A,203Bを有しており、固定フレーム203により、中間軸204および出力軸205が保持されている。中間軸204は、側壁部203A,203Bに取り付けられた軸受206により回転可能に保持されている。また、出力軸205は、側壁部203A,203Bに取り付けられた軸受207により回転可能に保持されている。
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 4 is a front sectional view of the gear type continuously
また、中間軸204と一体回転するキャリヤ208が設けられており、キャリヤ208に取り付けられた軸受209により、入力軸210が回転可能に保持されている。入力軸210の回転軸線E1と、中間軸204の回転軸線G1と、出力軸205の回転軸線H1とが相互に平行に配置されており、入力軸210および中間軸204および出力軸205には、歯車群201,202を構成する歯車が取り付けられている。
A
まず、入力軸210には入力歯車211,212がスプライン嵌合されており、中間軸204には軸受213を介して中間歯車214,215が回転可能に取り付けられており、出力軸205には一方向クラッチ216を介して出力歯車217,218が取り付けられている。この一方向クラッチ216は、出力歯車217,218が出力軸205に対して、図5に矢印で示す時計方向に回転しようとする場合には、出力軸205と出力歯車217,218との回転速度差に応じて、一方向クラッチ216の係合・解放が決定される。これに対して、出力歯車217,218が出力軸205に対して、図5で反時計方向に回転しようとする場合は、一方向クラッチ216が解放されて、出力歯車217,218と出力軸205との間ではトルクが伝達されない。
First, input gears 211 and 212 are spline-fitted to the
さらに、歯車群201,202を構成する歯車は、歯数やピッチ円などの諸元が同一の楕円歯車であり、中間歯車214が、入力歯車211および出力歯車217に噛合され、中間歯車215が、入力歯車212および出力歯車218に噛合されている。この入力歯車211および中間歯車214および出力歯車217により、歯車群201が構成されている。また、入力歯車212および中間歯車215および出力歯車218により、歯車群202が構成されている。さらに、歯車群201,202を構成する各歯車は、全てはす歯歯車により構成されている。
Further, the gears constituting the
また、図5に示すように、回転軸線E1,G1,H1が直線D1上にある状態、つまり基準状態において、歯車群201では、入力歯車211の位相と中間歯車214の位相とが、回転角度としてπ/2ずれるとともに、中間歯車214の位相と、出力歯車217の位相とが、回転角度としてπ/2ずれるように、各歯車同士の噛み合い状態が設定されている。さらに、歯車群202では、入力歯車212の位相と中間歯車215の位相とが、回転角度としてπ/2ずれるとともに、中間歯車215の位相と、出力歯車218の位相とが、回転角度としてπ/2ずれるように、各歯車同士の噛み合い状態が設定されている。なお、入力歯車211の位相と、入力歯車212の位相も、回転角度としてπ/2ずれている。なお、図5においては、同一の回転軸線上に配置された各歯車の位相が、便宜上、全て同一に示されている。上記のように構成された入力軸210および歯車群201,202および中間軸204および出力軸205および一方向クラッチ216により、無段変速ユニット250が構成されている。
Further, as shown in FIG. 5, in the state where the rotation axes E1, G1, and H1 are on the straight line D1, that is, in the reference state, in the
一方、入力軸210にスプライン嵌合されたカウンタギヤ219が設けられており、カウンタギヤ219にはカウンタギヤ220が噛合されている。カウンタギヤ220がスプライン嵌合された軸221が設けられており、軸221は、側壁部203Aに取り付けた軸受222により回転可能に保持されている。この軸221は、中間軸204と同軸上に配置されている。上記カウンタギヤ219,220は、共に円形歯車、具体的には、はす歯歯車により構成されている。
On the other hand, a
さらに、出力軸205にスプライン嵌合されたカウンタギヤ223が設けられており、カウンタギヤ223にはカウンタギヤ224が噛合されている。このカウンタギヤ224がスプライン嵌合された軸225が設けられており、軸225は、側壁部203Bに取り付けた軸受226により回転可能に保持されている。この軸226は、中間軸204と同軸上に配置されている。上記カウンタギヤ223,224は、共に円形歯車、具体的には、はす歯歯車により構成されている。そして、同じ回転軸線上に配置されたはす歯歯車は、そのねじれ方向が同一に設定されている。
Further, a
具体的には、入力歯車211の歯227および入力歯車212の歯228およびカウンタギヤ219の歯229のねじれ方向が、同一に設定されている。また、中間歯車214の歯230および中間歯車215の歯231およびカウンタギヤ220の歯232およびカウンタギヤ224の歯233のねじれ方向が、全て同じに設定されている。さらに、出力歯車217の歯234および出力歯車218の歯235およびカウンタギヤ223の歯236のねじれ方向が、全て同じに設定されている。
Specifically, the twist directions of the
上記のキャリヤ208と共に入力軸210を、回転軸線E1の周りで公転させるための回動機構について説明する。まず、中間軸204と一体回転する従動ギヤ240が設けられているとともに、アクチュエータとしてのモータ(ステッピングモータ)237で回転させられる駆動ギヤ238が、従動ギヤ240に噛み合っている。したがって、モータ237を所定角度範囲内で駆動することにより、中間軸204と共にキャリヤ208が回転し、その結果、入力軸210およびこれによって保持されている入力歯車211,212が、回転軸線E1を中心に公転するようになっている。このように、モータ237の制御により、回転軸線G1に対する回転軸線E1の位置(位相)が変化するように構成されている。つまり、各中間歯車と各入力歯車との噛み合い位置の位相が変位する。
A rotation mechanism for revolving the
つぎに上述した歯車式無段変速機200の作用について説明する。駆動力源のトルクが軸221に伝達されると、カウンタギヤ220が図5で反時計方向に回転し、カウンタギヤ220のトルクが入力軸210に伝達される。入力軸210にトルクが伝達された場合、歯車群201においては、入力歯車211および中間歯車214を経由して出力歯車217にトルクが伝達される。一方、歯車群202においては、入力歯車212および中間歯車215を経由して出力歯車218にトルクが伝達される。
Next, the operation of the gear type continuously
ここで、歯車群201,202における変速原理は、実施例1と同じである。まず、歯車群201について説明すると、入力歯車211の回転速度をω1とし、中間歯車214の回転速度をω2とした場合、回転軸線E1から、入力歯車211と中間歯車214との接触点に至る距離の連続的な変化に対応して、速度比ω2/ω1が変化する。図5においては、各中心軸線E1,G1,H1が直線D1上に位置している状態(これを基準状態とする)における各歯車が、実線で示されている。
Here, the speed change principle in the
この図5に示す基準状態では、速度比ω2/ω1は、最小に(増速側に)なる。同様に、出力歯車217の回転速度をω3とすると、回転軸線G1から、各歯車214,217の接触点までの距離の連続的な変化に対応して、速度比ω3/ω2が変化する。図5における基準状態では、その速度比ω3/ω2は、最大に(減速側に)なる。そして、前記基準状態における各速度比ω2/ω1,ω3/ω2の関係は、実施例1で説明した図3の線図と同様になる。したがって、基準状態では、入力歯車211と出力歯車217との間の速度比ω3/ω1は、“1”となる。一方、キャリヤ208を動作させることにより、入力歯車211と中間歯車214との相対的な位相を変化させる、例えば、前記キャリヤ208を図5の半時計方向に所定角度α回転させると、入力歯車211と出力歯車217との間の速度比ω3/ω1は、“1”より小さく、つまり、増速状態となる。
In the reference state shown in FIG. 5, the speed ratio ω2 / ω1 is minimized (to the speed increasing side). Similarly, when the rotational speed of the
これに対して、無段変速ユニット202において、入力歯車212の回転速度をω1とし、中間歯車215の回転速度をω2とし、出力歯車218の回転速度をω3とした場合、入力歯車212と出力歯車218との間の速度比ω3/ω1は、歯車群201と同様の原理で変化する。そして、各歯車群201,202に対応して、出力軸205には2個の一方向クラッチ216が介装されているので、入力軸210に対して出力軸205を増速させるように機能するいずれかの一方向クラッチが係合され、係合された一方向クラッチを有する無段変速ユニットを経由して、出力軸205にトルクが伝達される。そして、入力軸210と出力軸205との間における変速比は、歯車群201による変速比と、無段変速ユニット202による変速比とをつないだ線で表される。より具体的には、変速比が“1”以下の領域で変化する。なお、キャリヤ208の動作により、回転軸線E1を直線D3上に位置させた場合に、無段変速ユニット202の速度比ω3/ω1は最小となる。ここで、直線D3は直線D1と直角である。
On the other hand, in the continuously
上記のようにして、歯車群201,202をトルクが伝達される場合において、入力歯車211,212は図5で時計方向に回転し、中間歯車214,215は図5で反時計方向に回転し、出力歯車217,218は図5で時計方向に回転する。そして、出力軸205に伝達されたトルクは、カウンタギヤ223,224を経由して車輪に伝達される。カウンタギヤ223は図5で時計方向に回転し、カウンタギヤ224は図5で反時計方向に回転する。
As described above, when torque is transmitted to the
一方、軸211から軸225に至るトルク伝達経路に設けられている各歯車は、全てはす歯歯車であるため、トルクの伝達時において、各歯車同士の噛み合い点には、噛み合い力に応じたスラスト方向の分力が発生する。まず、カウンタギヤ220とカウンタギヤ219との噛み合いにより、カウンタギヤ220には、図4で右向きのスラスト力F9が生じるとともに、カウンタギヤ219には、図4で左向きのスラスト力F10が生じる。また、入力歯車211と中間歯車214との噛み合いにより、入力歯車211には、図4で右向きのスラスト力F11が生じ、中間歯車214には図4で左向きのスラスト力F12が生じる。さらに、入力歯車212と中間歯車215との噛み合いにより、入力歯車212には、図4で右向きのラスト力F11が生じ、中間歯車215には図4で左向きのスラスト力F12が生じる。
On the other hand, since all the gears provided in the torque transmission path from the
一方、中間歯車214と出力歯車217との噛み合いにより、中間歯車214には図4で右向きのスラスト力F13が生じ、出力歯車217には図4で左向きのスラスト力F14が生じる。また、中間歯車215と出力歯車218との噛み合いにより、中間歯車215には図4で右向きのスラスト力F13が生じ、出力歯車218には図4で左向きのスラスト力F14が生じる。さらに、カウンタギヤ223とカウンタギヤ224との噛み合いにより、カウンタギヤ223には図4で右向きのスラスト力F15が生じ、カウンタギヤ224には図4で左向きのスラスト力F16が生じる。
On the other hand, due to the meshing of the
以上のように、入力軸205には、スラスト力F10とスラスト力F11とが逆向きに伝達される。したがって、入力軸205およびキャリヤ208を経由して固定フレーム203に伝達されるスラスト荷重が軽減される。また、回転軸線G1上においては、スラスト力F9,F13と、スラスト力F12,F16とが逆向きに生じるため、軸221,225および中間軸204を支持する固定フレーム208に伝達されるスラスト荷重を軽減することができる。さらに、回転軸線H1上においては、スラスト力F14とスラスト力F15とが逆向きであり、出力軸205を経由して固定フレーム203に伝達されるスラスト荷重を軽減することが可能である。以上のような原理により、固定フレーム208で受けるべきスラスト荷重が軽減され、この実施例2においても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
As described above, the thrust force F10 and the thrust force F11 are transmitted to the
ところで、この実施例2において、キャリヤ208の動作により、入力軸210と出力軸205との間における変速比が“1”以下となる増速状態に制御されている場合は、入力軸210と出力軸205との間で伝達されるトルクよりも、カウンタギヤ223,224で伝達されるトルクの方が低くなり、伝達トルクに応じたスラスト力は、歯車群201,202で生じるスラスト力の方が、カウンタギヤ223,224で生じるスラスト力よりも高くなる。一方、この実施例2では、歯車群201,202を構成するはす歯歯車の歯のねじれ角度よりも、カウンタギヤ223,224を構成するはす歯歯車のねじれ角度の方が大きく設定されている。このため、ねじれ角度に応じた個々のスラスト力は、カウンタギヤ223,224の方が、歯車群201,202よりも高くなる。このため、歯車群201,202で生じるスラスト力と、カウンタギヤ223,224で生じるスラスト力との差、つまり、固定フレーム203に伝達されるスラスト荷重が大きくなることを、一層抑制できる。
By the way, in the second embodiment, when the speed change ratio between the
ここで、実施例2で説明した構成と、この発明の構成との対応関係を説明すると、入力歯車211,212および中間歯車214,215および出力歯車217,218が、この発明における「複数の非円形歯車」に相当し、カウンタギヤ219,220が、この発明における「複数の歯車を噛み合わせてなる歯車群」に相当し、カウンタギヤ223,224が、この発明における「複数の歯車を噛み合わせてなる歯車群」に相当し、固定フレーム203が、この発明のケーシングに相当し、歯のねじれ方向が同一に設定されたはす歯歯車自体が、この発明におけるキャンセル機構に相当する。
Here, the correspondence relationship between the configuration described in the second embodiment and the configuration of the present invention will be described. The input gears 211 and 212, the
なお、この発明は上述した各具体例に限定されないのであって、実施例1のように、無段変速ユニットを直列に配置する場合、3組以上の無段変速ユニットを配置する構成も、この発明に含まれる。一方、実施例1,2のように、歯車群を並列に配置して1組の無段変速ユニットを構成する場合、3列以上の歯車群を配置する構成も、この発明に含まれる。また、キャリヤを回動させるためのアクチュエータとしてモータ以外の回転式のアクチュエータや直動型のアクチュエータを使用してもよい。この発明における非円形歯車とは、回転中心から噛み合い点までの距離が、歯車の回転にともなって変化する構成の歯車を意味する。したがって、この発明の非円形歯車には、楕円歯車以外に、指数関数歯車、あるいは偏心位置を中心に回転し、かつ、互いに噛み合っている円形歯車が含まれる。ここで、円形歯車とは、歯先円の形状が円形となる構成の歯車を意味する。 The present invention is not limited to the specific examples described above. When the continuously variable transmission units are arranged in series as in the first embodiment, a configuration in which three or more continuously variable transmission units are arranged is also possible. Included in the invention. On the other hand, when the gear groups are arranged in parallel to form a set of continuously variable transmission units as in the first and second embodiments, a configuration in which three or more rows of gear groups are arranged is also included in the present invention. Further, a rotary actuator other than a motor or a direct acting actuator may be used as an actuator for rotating the carrier. The non-circular gear in the present invention means a gear having a configuration in which the distance from the rotation center to the meshing point changes as the gear rotates. Therefore, the non-circular gear of the present invention includes, in addition to the elliptical gear, an exponential function gear or a circular gear that rotates around an eccentric position and meshes with each other. Here, the circular gear means a gear having a configuration in which the shape of the addendum circle is circular.
1,2,250…無段変速ユニット、 3,203…固定フレーム、 18a,18b,211,212…入力歯車、 20a,20b,25a,25b,214,215…中間歯車、 22a,22b,24a,24b…可動歯車、 100,200…歯車式無段変速機、 101,〜112、227,228,229,230,231,232,233,234,235,236…歯、 217,218…出力歯車、 219,220,223,224…カウンタギヤ。 1, 2, 250 ... continuously variable transmission unit, 3, 203 ... fixed frame, 18a, 18b, 211, 212 ... input gear, 20a, 20b, 25a, 25b, 214, 215 ... intermediate gear, 22a, 22b, 24a, 24b ... movable gear, 100, 200 ... gear type continuously variable transmission, 101-112, 227, 228, 229, 230, 231, 232, 233, 234, 235, 236 ... tooth, 217, 218 ... output gear, 219, 220, 223, 224... Counter gear.
Claims (3)
前記複数の非円形歯車および前記複数の歯車が、共にはす歯歯車により構成されているとともに、
前記複数の非円形歯車同士の噛み合いにより生じるスラスト力と、前記複数の歯車同士の噛み合いにより生じるスラスト力とを逆向きに生じさせるキャンセル機構が設けられていることを特徴とする歯車式無段変速機。 A continuously variable transmission unit that meshes a plurality of non-circular gears, a gear group that is connected to the continuously variable transmission unit so as to transmit torque, and that meshes a plurality of gears, the continuously variable transmission unit, and the In a gear type continuously variable transmission including a casing for holding a gear group,
The plurality of non-circular gears and the plurality of gears are both constituted by helical gears,
A gear-type continuously variable transmission characterized in that a cancel mechanism is provided that reversely generates a thrust force generated by meshing of the plurality of non-circular gears and a thrust force generated by meshing of the plurality of gears. Machine.
前記複数の非円形歯車を構成するはす歯歯車のねじれ角度よりも、前記複数の歯車を構成するはす歯歯車のねじれ角度の方が大きく設定されていることを特徴とする請求項2に記載の歯車式無段変速機。 Torque output from the continuously variable transmission unit is transmitted to the gear group, and the continuously variable transmission unit has a structure capable of making the gear ratio smaller than 1. With
The twist angle of the helical gears constituting the plurality of gears is set larger than the twist angle of the helical gears constituting the plurality of non-circular gears. The gear type continuously variable transmission as described.
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CN102878268A (en) * | 2012-10-24 | 2013-01-16 | 杨建明 | Variable-diameter crankshaft type gear stepless speed change method and speed changer |
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2004
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