JP2006031306A - リスク共済システム,リスク共済方法およびリスク共済プログラム - Google Patents

リスク共済システム,リスク共済方法およびリスク共済プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】逆方向のリスクを持つ事業主体間だけでなく同方向のリスクを持つ事業主体間でもリスク分散をするのに用いることができるリスク共済システムなどを提供する。
【解決手段】1年のうちある期間における気象変動が収益変動の原因となる各事業主体の気象リスクを算定する気象リスク算定手段11と、この気象リスクに基づいて、リスク分散後リスクが最小となる各事業主体の証券の配分比率に応じて、各事業主体が発行する証券のポートフォリオを作成する証券ポートフォリオ作成手段12と、このポートフォリオに基づいて各事業主体に配分された証券に応じた各事業主体の受払金額を前記期間の経過後に算定する受払金額算定手段17とを備える。気象リスク算定手段11は、各事業主体の過去の業績データおよび各事業主体の事業エリアの気象データに基づき、各事業主体の気象変動に起因する事業収益の変動リスクの一定割合を気象リスクとして算定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、リスク共済システム,リスク共済方法およびリスク共済プログラムに関し、特に、気象変動により事業収益が変動する複数の事業主体(事業者)間で当該気象変動に伴う収益損失を相互にリスク分散することで気象変動に起因する事業収益の変動リスクを解消または低減させるのに好適なリスク共済システム,リスク共済方法およびリスク共済プログラムに関する。
電力会社の収益は、一年間のうち気温が高い時期および低い時期には需要家による電力消費量が増えるために増大する。一方、ガス会社の収益は、一年間のうち気温が低い時期には需要家によるガス消費量が増えるため増大するが、気温が高い時期には需要家によるガス消費量が少なくなるため減少する。すなわち、電力会社とガス会社とでは、気象変動(天候変動)に関して逆方向のリスクを持つ。
このようなことから、電力会社とガス会社との間で気象変動に伴う収益損失を相互に補うことで当該気象変動に起因する事業収益の変動リスクを解消等する(すなわち、気象変動リスクをヘッジする)ことが行われることがある。
なお、リスク分散方法として、金融派生商品や為替の時価変動によるリスクを分散するために、購入日もしくは決済期日から前後の一定期間中に変動する金融派生商品もしくは為替の時価を平均額として算定し、この平均額を元に、金融派生商品の購入および先物取引の利用ができるシステムが、以下の特許文献1に提案されている。
また、気象変動により事象収益が変動する事業エリアが異なる2つの事業間で当該気象変動に伴う収益損失を相互にリスクヘッジするためのリスクヘッジ条件算定装置などが、以下の特許文献2に提案されている。
なお、本出願人は以下の特許文献3,4を出願している。
特開2001−222620号公報 特開2004−78903号公報 特願2004−176360号 特願2004−176365号
しかしながら、従来のリスクヘッジの取引では、ヘッジ契約をする相手が逆方向のリスクを持つ事業主体に限定されるため,たとえば電力会社がガス会社とリスクヘッジの契約をしたい場合であっても、ガス会社がその契約に応じないときにはリスクヘッジができない。また、気象変動について大きなリスクを持っている電力会社は、ガス会社との契約だけでは充分なリスクヘッジができない場合がある。このようなことから、同方向のリスクを持つ事業主体間(たとえば、電力会社同士)でリスク分散の契約をしたいという要請があるが、既存のリスクヘッジ技術は、逆方向のリスクを持つ事業主体間を対象としているため、このような要請に応えることができない。
本発明の目的は、逆方向のリスクを持つ事業主体間だけでなく同方向のリスクを持つ事業主体間でもリスク分散をするのに用いることができるリスク共済システム,リスク共済方法およびリスク共済プログラムを提供することにある。
本発明のリスク共済システムは、リスク共済サーバ(10)と、異なる事業エリアの複数の事業主体に設けられたかつ前記リスク共済サーバと通信回線を介して相互接続された複数の端末装置(21〜25)とを具備し、前記リスク共済サーバが、1年のうちある期間における気象変動が収益変動の原因となる前記各事業主体の気象リスクを算定する気象リスク算定手段(11)と、前記算定された気象リスクに基づいて、リスク分散後リスクが最小となる前記各事業主体の証券の配分比率に応じて、該各事業主体が発行する証券のポートフォリオを作成する証券ポートフォリオ作成手段(12)と、前記作成されたポートフォリオに基づいて前記各事業主体に配分された証券に応じた該各事業主体の受払金額を前記期間の経過後に算定する受払金額算定手段(17)とを備え、前記気象リスク算定手段が、前記各事業主体の過去の業績データおよび該各事業主体の事業エリアの気象データに基づき、該各事業主体の気象変動に起因する事業収益の変動リスクの一定割合を前記気象リスクとして算定することを特徴とする。
ここで、前記気象変動に起因する事業収益の変動リスクの一定割合が、前記各事業主体の過去の業績データおよび該各事業主体の事業エリアの気象データに基づき計算される該各事業主体の事業収益の確率分布の標準偏差であってもよい。
前記証券ポートフォリオ作成手段が、前記気象リスク算定手段により算定された前記気象リスクに基づいて前記各事業主体の証券の発行枚数を算定したのち、リスク分散後リスクが最小となる証券の配分比率に応じて前記各事業主体の証券を配分してもよい。
本発明のリスク共済方法は、リスク共済サーバ(10)が、異なる事業エリアの複数の事業主体にそれぞれ設けられた複数の端末装置(21〜25)から「証券の発行を希望する」旨を受信するステップ(S11)と、前記リスク共済サーバの気象リスク算定手段(11)が、前記各事業主体の過去の業績データおよび該各事業主体の事業エリアの1年のうちある期間における気象データに基づいて、該各事業主体の気象変動に起因する事業収益の変動リスクの一定割合を気象リスクとして算定する気象リスク算定ステップ(S12,S13)と、前記リスク共済サーバの証券ポートフォリオ作成手段(12)が、前記算定された気象リスクに基づいて、リスク分散後リスクが最小となる前記各事業主体の証券の配分比率に応じて、該各事業主体が発行する証券のポートフォリオを作成するステップ(S15)と、前記リスク共済サーバの受払金額算定手段(17)が、前記作成されたポートフォリオに基づいて前記各事業主体に配分された証券に応じた該各事業主体の受払金額を前記期間の経過後に算定するステップ(S20)とを備えることを特徴とする。
ここで、前記気象変動に起因する事業収益の変動リスクの一定割合が、前記各事業主体の過去の業績データおよび該各事業主体の事業エリアの1年のうちある期間における気象データに基づき計算される該各事業主体の事業収益の確率分布の標準偏差であってもよい。
前記ポートフォリオを作成するステップ(S15)が、前記気象リスク算定手段により算定された前記気象リスクに基づいて前記各事業主体の証券の発行枚数を算定したのち、リスク分散後リスクが最小となる証券の配分比率に応じて前記各事業主体の証券を配分してもよい。
本発明のリスク共済プログラムは、異なる事業エリアの複数の事業主体の気象リスクを算定して該各事業主体間でリスク分散するためのリスク共済サーバ(10)を、前記各事業主体の過去の業績データおよび該各事業主体の事業エリアの1年のうちある期間における気象データに基づいて、該各事業主体の気象変動に起因する事業収益の変動リスクの一定割合を気象リスクとして算定する気象リスク算定手段(11)、前記算定された気象リスクに基づいて、リスク分散後リスクが最小となる前記各事業主体の証券の配分比率に応じて、該各事業主体が発行する証券のポートフォリオを作成する証券ポートフォリオ作成手段(12)、および前記作成されたポートフォリオに基づいて前記各事業主体に配分された証券に応じた該各事業主体の受払金額を前記期間の経過後に算定する受払金額算定手段(17)として機能させるためのものである。
ここで、前記気象変動に起因する事業収益の変動リスクの一定割合が,前記各事業主体の過去の業績データおよび該各事業主体の事業エリアの1年のうちある期間における気象データに基づき計算される該各事業主体の事業収益の確率分布の標準偏差であってもよい。
本発明のリスク共済システム,リスク共済方法およびリスク共済プログラムは、次の効果を有する。
(1)リスク分散をする相手が逆方向のリスクをもつ事業主体に限定されないため、たとえば電力会社がガス会社とのリスクヘッジの契約をしたい場合に、同じ事業エリアのガス会社が契約に応じない場合や、他の事業エリアにも自己と同一規模のガス会社が存在しないために十分なリスクヘッジができない場合であっても、他の電力会社とリスク分散が可能となる。
(2)リスク分散後リスクが最小となる気温証券の配分比率に応じて各事業主体の気温証券を配分することにより、事業主体によりリスク分散後リスクは異なるが、リスクを分散することができる。
(3)各事業主体は、金融商品を購入するよりも低コストでリスクヘッジができる。
(4)グローバルに展開することにより、高いリスク分散効果を期待できる。
逆方向のリスクを持つ事業主体間だけでなく同方向のリスクを持つ事業主体間でもリスク分散をするのに用いることができるという目的を、1年のうちある期間における気象変動が収益変動の原因となる各事業主体の気象リスクを算定し、この算定された気象リスクに基づいて、リスク分散後リスクが最小となる各事業主体の証券の配分比率に応じて、各事業主体が発行する証券のポートフォリオを作成し、この作成されたポートフォリオに基づいて各事業主体に配分された証券に応じた各事業主体の受払金額を前記期間の経過後に算定するリスク共済システムを構築することにより実現した。
以下、本発明のリスク共済システム,リスク共済方法およびリスク共済プログラムの実施例について図面を用いて説明する。
本発明の一実施例によるリスク共済システム1は、図1に示すように、リスク共済サーバ10と、a地域における電力会社Aに設けられたA社端末装置21と、b地域における電力会社Bに設けられたB社端末装置22と、c地域における電力会社Cに設けられたC社端末装置23と、d地域における電力会社Dに設けられたD社端末装置24と、e地域における電力会社Eに設けられたE社端末装置25とを具備する。
ここで、リスク共済サーバ10と各端末装置21〜25とはインターネットなどの通信回線を介して相互接続されている。
また、リスク共済サーバ10は、各電力会社A〜Eの気温リスク(気象リスク)を算定する気温リスク算定手段11(気象リスク算定手段)と、気温リスク算定手段11により算定された気温リスクに基づいて各電力会社A〜Eが発行する気温証券のポートフォリオを作成する気温証券ポートフォリオ作成手段12(証券ポートフォリオ作成手段)と、気温証券ポートフォリオ作成手段12により作成されたポートフォリオに基づいて各電力会社A〜Eのリスク分散後リスクを算定するリスク分散後リスク算定手段13と、各電力会社A〜Eに設けられた端末装置21〜25との間で通信を行うための通信手段15と、入力操作手段16と、通信手段15または入力操作手段16を介して入力される気温リスクの算定に必要な各電力会社A〜Eの過去の業績データ(たとえば、売上高や経常利益など)および各電力会社A〜Eの事業エリア(a地域からe地域)の気温データなどが格納されたデータ記憶手段14と、気温証券ポートフォリオ作成手段12により作成されたポートフォリオに基づいて各電力会社A〜Eに配分された気温証券に応じた各電力会社A〜Eの受払金額を算定する受払金額算定手段17とを備える。
次に、リスク共済システム1の動作(本発明の一実施例によるリスク共済方法)について、たとえば1年のうちの7月から9月における気温変動が収益変動の原因となっている5つの電力会社A〜Eのうち3つの電力会社A〜Cが気温証券を発行したいと希望した場合を例として、図2に示すフローチャートを参照して説明する。
気温証券の発行を希望している電力会社A〜Cの担当者は、A社端末装置21,B社端末装置22およびC社端末装置23を用いて、「気温証券の発行を希望する」旨をリスク共済サーバ10に送信する(ステップS11)。
リスク共済サーバ10の気温リスク算定手段11は、A社端末装置21,B社端末装置22およびC社端末装置23から「気温証券の発行を希望する」旨を通信手段15を介して受信すると、電力会社A,B,C間の気温証券のポートフォリオの作成に必要なデータである適用地域のデータ(a地域,b地域およびc地域)および対象期間のデータ(7月から9月)に基づいてデータ記憶手段14を検索し、a地域,b地域およびc地域における過去30年の7月から9月の気温データを読み出す。
気温リスク算定手段11は、読み出した気温データに基づいてa地域,b地域およびc地域における気温の基準値(平均値,予測値)および気温の標準偏差をそれぞれ算定する(ステップS12)。なお、気温の基準値および気温の標準偏差は、CDD(Cooling Degree Days)に換算したものを用いる。表1に、算定された気温の基準値および気温の標準偏差の一例を示す。
続いて、気温リスク算定手段11は、電力会社A,B,Cの過去の業績データ(以下の説明では過去の売上高とする。)をデータ記憶手段14から読み出したのち、以下のようにして電力会社A,B,Cの気温リスクσA,σB,σCを算定する(ステップS13)。
気温リスク算定手段11は、a地域における電力会社Aの過去の売上高および気温を用いて電力会社Aの気温感応度を算定したのち、算定した気温感応度に電力会社Aの気温の標準偏差(表1参照)を掛けることにより電力会社Aの気温リスクσA(電力会社Aの事業収益の確率分布の標準偏差)を算定する。また、気温リスク算定手段11は、b地域における電力会社Bの過去の売上高および気温を用いて電力会社Bの気温感応度を算定したのち、算定した気温感応度に電力会社Bの気温の標準偏差(表1参照)を掛けることにより電力会社Bの気温リスクσB(電力会社Bの事業収益の確率分布の標準偏差)を算定する。同様にして、気温リスク算定手段11は、c地域における電力会社Cの過去の売上高および気温を用いて電力会社Cの気温感応度を算定したのち、算定した気温感応度に電力会社Cの気温の標準偏差(表1参照)を掛けることにより電力会社Cの気温リスクσC(電力会社Cの事業収益の確率分布の標準偏差)を算定する。
表2に、算定された電力会社A,B,Cの気温感応度および気温リスクσA,σB,σCの一例を示す。
気温証券ポートフォリオ作成手段12は、気温リスク算定手段11により算定された電力会社A,B,Cの気温リスクσA,σB,σCに基づいて電力会社A,B,Cがそれぞれ発行する気温証券の枚数の比(発行枚数の割合)を算定する。たとえば、表2に示した例では、気温証券ポートフォリオ作成手段12は、電力会社A,B,Cの気温証券の発行枚数の割合を15.13:17.34:3.08と算定する(ステップS14)。このとき、気温証券ポートフォリオ作成手段12は、受払金額100万円(0.01億円)の気温証券を発行することで百万円単位まで交換できるようにするために、小数点以下2桁まで気温証券の枚数の比を算定する。(なお、気温証券の受払金額の最低額はいくらでもよく、気温証券ポートフォリオ作成手段12は、この最低額に応じた気温証券の枚数を算定すればよい。)図3に、電力会社Aが発行する受払金額1億円の気温証券の一例を示す。
続いて、気温証券ポートフォリオ作成手段12は、電力会社A,B,Cが発行する気温証券を以下に示すように気温リスクσA,σB,σCの割合(気温証券の発行枚数の割合)に応じて電力会社A,B,Cにそれぞれ配分することにより、気温証券のポートフォリオを作成する(ステップS15)。
各電力会社A,B,Cの気温証券の配分比率をωA,ωB,ωCとし、a地域とb地域との気温の相関係数をρABとし、b地域とc地域との気温の相関係数をρBCとし、c地域とa地域との気温の相関係数をρCAとすると、リスク分散後リスクσ1は次式で表される。
気温証券ポートフォリオ作成手段12は、上記の式を用いて、リスク分散後リスクσ1が最小となる各電力会社A,B,Cの気温証券の配分比率をωA,ωB,ωCを求める。この例の場合には、ωA=0.07,ωB=0,ωC=0.93のときに、σ1は最小(=2.9)となる。
気温証券ポートフォリオ作成手段12は、配分比率ωB=0である電力会社Bを除く2つの電力会社A,Cの気温証券を以下のようにして電力会社A,Cに配分することにより、第1回目のリスク分散を行う。なお、以下の説明では、説明の簡単のため、受払金額1億円の気温証券単位で気温証券の枚数を示す(すなわち、受払金額100万円の気温証券1枚は0.01枚として示す。)
電力会社Aの気温証券15.13枚のうちの0.23枚(=3.08枚×ωA/ωC=3.08枚×0.07/0.93)と電力会社Cの気温証券3.08枚とを、求めた電力会社A,Cの気温証券の配分比率ωA,ωCに従って電力会社A,Cに配分する。これにより、第1回目のリスク分散による各電力会社A,B,Cの気温証券の配分は以下のようになる。
(1)第1回目のリスク分散による電力会社Aの気温証券の配分
・自社分 :0.02枚(=0.23枚×0.07(=ωA))
・電力会社B分:0枚
・電力会社C分:0.21枚(=3.08枚×0.07(=ωA))
(2)第1回目のリスク分散による電力会社Bの気温証券の配分
・電力会社A分:0枚
・自社分 :0枚
・電力会社C分:0枚
(3)第1回目のリスク分散による電力会社Cの気温証券の配分
・電力会社A分:0.21枚(=0.23枚×0.93(=ωC))
・電力会社B分:0枚
・自社分 :2.87枚(=3.08枚×0.93(=ωC))
続いて、気温証券ポートフォリオ作成手段12は、電力会社Aの気温証券の残り14.90枚(=15.13枚−0.23枚)と電力会社Bの気温証券17.34枚とを電力会社C社を除く2つの電力会社A,Bに同様にして配分する。
すなわち、第1回目のリスク分散後のリスク分散後リスクσ2が最小(=14.8)となる電力会社A,Bの気温証券の配分比率ωA,ωBを求めると、ωA=0.84,ωB=0.16となる。
そこで、気温証券ポートフォリオ作成手段12は、電力会社Aの気温証券の残り14.90枚と電力会社Bの気温証券17.34枚とを以下のようにして電力会社A,Bに配分することにより、第2回目のリスク分散を行う。
電力会社Aの気温証券の残り14.90枚と電力会社Bの気温証券17.34枚のうちの2.84枚(=14.90枚×ωB/ωA=14.90枚×0.16/0.84)とを、求めた電力会社A,Bの気温証券の配分比率ωA,ωBに従って電力会社A,Bに配分する。これにより、第2回目のリスク分散による各電力会社A,B,Cの気温証券の配分は以下のようになる。
(1)第2回目のリスク分散による電力会社Aの気温証券の配分
・自社分 :12.52枚(=14.90枚×0.84(=ωA))
・電力会社B分: 2.38枚(=2.84枚×0.84(=ωA))
・電力会社C分:0枚
(2)第2回目のリスク分散による電力会社Bの気温証券の配分
・電力会社A分:2.38枚(=14.90枚×0.16(=ωB))
・自社分 :0.46枚(=2.84枚×0.16(=ωB))
・電力会社C分:0枚
(3)第2回目のリスク分散による電力会社Cの気温証券の配分
・電力会社A分:0枚
・電力会社B分:0枚
・自社分 :0枚
続いて、気温証券ポートフォリオ作成手段12は、電力会社Bの気温証券の残り14.50枚(=17.34枚−2.84枚)を電力会社Bに配分することにより、最後のリスク分散を行う。これにより、各電力会社A,B,Cの最終的な気温証券の配分は以下のようになる。
(1)電力会社Aの最終的な気温証券の配分
・自社分 :12.54枚(受払金額1億円の気温証券12枚と受払金額100万円の気温証券54枚)
・電力会社B分: 2.38枚(受払金額1億円の気温証券2枚と受払金額100万円の気温証券38枚)
・電力会社C分: 0.21枚(受払金額100万円の気温証券21枚)
・合計=15.13億円分(=1億円×15枚+100万円×13枚)
(2)電力会社Bの最終的な気温証券の配分
・電力会社A分: 2.38枚(受払金額1億円の気温証券2枚と受払金額100万円の気温証券38枚)
・自社分 :14.96枚(受払金額1億円の気温証券14枚と受払金額100万円の気温証券96枚)
・電力会社C分:0枚
・合計=17.34億円分(=1億円×16枚+100万円×134枚)
(3)電力会社Cの最終的な気温証券の配分
・電力会社A分:0.21枚(受払金額100万円の気温証券21枚)
・電力会社B分:0枚
・自社分 :2.87枚(受払金額1億円の気温証券2枚と受払金額100万円の気温証券87枚)
・合計=3.08億円分(=1億円×2枚+100万円×108枚)
続いて、リスク分散後リスク算定手段13は、気温証券ポートフォリオ作成手段12により作成された気温証券のポートフォリオに基づいて電力会社A,B,Cのリスク分散後リスクを算定する(ステップS16)。ここで、各電力会社A,B,Cのリスク分散後リスクは、
A=電力会社Aの気温証券分
B=電力会社Bの気温証券分
C=電力会社Cの気温証券分
ρAB(a地域とb地域との気温の相関係数)=0.786
ρBC(b地域とc地域との気温の相関係数)=0.057
ρCA(c地域とa地域との気温の相関係数)=−0.181
とすると、次式で表わされる。
この式を用いて算定した上記例における各電力会社A,B,Cのリスク分散後リスクを表3に示す。表3に示すように、気温変動に対して同方向のリスクを持つ電力会社A,B,Cは、リスク分散後リスクは各電力会社A,B,Cで異なるが、気温リスクを分散することができる。
続いて、リスク共済サーバ10は、各電力会社A,B,Cの気温証券の発行可能枚数,ポートフォリオ作成手段12により作成されたポートフォリオの内訳およびリスク分散後リスク算定手段13により算定されたリスク分散後リスクを通信手段15を介して電力会社A,B,Cに設けられた端末装置21〜23に送信して、電力会社A,B,Cの承諾を得る(ステップS17)。
すなわち、リスク共済サーバ10は、A社端末装置21に「貴社は気温証券15.13枚発行可能です。貴社のポートフォリオ内訳は、貴社の気温証券=12.54枚,電力会社Bの気温証券=2.38枚および電力会社Cの気温証券=0.21枚となります。また、貴社のリスク分散後リスクは4.5%となります。」という旨を送信し、B社端末装置22に「貴社は気温証券17.34枚発行可能です。貴社のポートフォリオ内訳は、電力会社Aの気温証券=2.38枚,貴社の気温証券=14.96枚および電力会社Cの気温証券=0枚となります。また、貴社のリスク分散後リスクは2.6%となります。」という旨を送信し、C社端末装置23に「貴社は気温証券3.08枚発行可能です。貴社のポートフォリオ内訳は、電力会社Aの気温証券=0.21枚,電力会社Bの気温証券=0枚および貴社の気温証券=2.87枚となります。また、貴社のリスク分散後リスクは7.8%となります。」という旨を送信する。
このとき、すべての電力会社A,B,Cの承諾が得られないときは(ステップS18)、リスク共済サーバ10は、条件を変えて(たとえば、売上高の代わりに経常利益を使ったり、使用するデータの期間を変更したりして)ステップS12〜S17の動作を再実行する。一方、すべての電力会社A,B,Cの承諾が得られたときは、リスク共済サーバ10は、電力会社A,B,Cに設けられた端末装置21〜23にその旨および最終的な気温証券のポートフォリオ(各電力会社A,B,Cの気温証券の配分)を送信する(ステップS19)。
その後、対象期間である7月から9月が経過すると、リスク共済サーバ10の受払金額算定手段17は、適用地域のデータ(a地域,b地域およびc地域)および対象期間のデータ(7月から9月)に基づいてデータ記憶手段14を検索し、a地域,b地域およびc地域における本年(2004年)の7月から9月の気温データを読み出し、a地域,b地域およびc地域の本年の7月から9月の累積CCDを求める。その後、受払金額算定手段17は、求めた累積CCDに基づいて電力会社A,B,Cの受払金額を算定する(ステップS20)。
たとえば、a地域,b地域およびc地域の本年の7月から9月の累積CCDがそれぞれ+1σA(猛暑),−1σB(冷夏)および+1σC(猛暑)であったとすると、受払金額算定手段17は、電力会社A,B,Cの受払金額を以下のように算定する。
・電力会社Aの受払金額=12.54億円×1+2.38億円×(−1)+0.21億円×1=10.37億円
・電力会社Bの受払金額=2.38億円×1+14.96億円×(−1)+0億円×1=−12.58億円
・電力社Cの受払金額=0.21億円×1+0億円×(−1)+2.87億円×1=3.08億円
リスク共済サーバ10は、受払金額算定手段17により算定された電力会社A,B,Cの受払金額を通信手段15を介して電力会社A,B,Cに設けられた端末装置21〜23に送信し、電力会社A,B,Cは受信した受払金額に従って精算する(ステップS21)。
すなわち、リスク共済サーバ10は、A社端末装置21に「貴社は10.37億円の受け取りがあります。」という旨を送信し、B社端末装置22に「貴社は12.58億円の支払いがあります。」という旨を送信し、C社端末装置23に「貴社は3.08億円の受け取りがあります。」という旨を送信する。
また、たとえば、a地域,b地域およびc地域の本年の7月から9月の累積CCDがそれぞれ−1σA(冷夏),1σB(猛暑)および1σC(猛暑)であったとすると、受払金額算定手段17は、電力会社A,B,Cの受払金額を以下のように算定する。
・電力会社Aの受払金額=12.54億円×(−1)+2.38億円×1+0.21億円×1=−9.95億円
・電力会社Bの受払金額=2.38億円×(−1)+14.96億円×1+0億円×1=12.58億円
・電力社Cの受金額=0.21億円×(−1)+0億円×1+2.87億円×1=2.66億円
リスク共済サーバ10は、A社端末装置21に「貴社は9.95億円の支払いがあります。」という旨を送信し、B社端末装置22に「貴社は12.58億円の受け取りがあります。」という旨を送信し、C社端末装置23に「貴社は2.66億円の受け取りがあります。」という旨を送信し、電力会社A,B,Cは受信した受払金額に従って精算する。
なお、ステップS18においてすべての電力会社A,B,Cの承諾が得られない理由が、各電力会社A,B,Cの気温証券の発行枚数が多い(拠出金が多い)ことであれば、電力会社A,B,Cの気温リスクσA,σB,σCの割合を変えることがない発行枚数に変更して(たとえば、電力会社A,B,Cの気温証券の発行枚数をそれぞれ半分に変更して)、電力会社A,B,Cの承諾を得るようにしてもよい。
また、ステップS11で、電力会社A,B,Cが「気温証券の発行を希望する」旨だけでなく、たとえば、電力会社Aが「気温証券を15枚発行したい」旨を送信し、電力会社Bが「気温証券を18枚発行したい」旨を送信し、電力会社Cが「気温証券を5枚発行したい」旨を送信してきた場合には、気温証券ポートフォリオ作成手段12は、電力会社A,B,Cの気温リスクσA,σB,σCに基づいて算定した電力会社A,B,Cの気温証券の発行枚数の割合15.13:17.34:3.08は電力会社A,B,Cの気温証券の希望発行枚数の割合15:18:3とほぼ同じであるため、電力会社A,B,Cの気温証券の希望発行枚数に基づいて気温証券のポートフォリオを同様にして作成してもよい。
さらに、気温証券ポートフォリオ作成手段12は、電力会社A,B,Cの気温リスクσA,σB,σCに基づいて算定した電力会社A,B,Cの気温証券の発行枚数の割合が電力会社A,B,Cの気温証券の希望発行枚数の割合と大きく違った場合には、電力会社A,B,Cの気温証券の発行枚数の割合に応じた発行枚数を電力会社A,B,Cの端末装置21〜23に送信して、電力会社A,B,Cの承諾を得るようにしてもよい。
本発明の一実施例によるリスク共済プログラムは、リスク共済サーバ10を気象リスク算定手段11,気温証券ポートフォリオ作成手段12,リスク分散後リスク算定手段13および受払金額算定手段17として機能させるためのものであるが、リスク分散後リスク算定手段13として機能させることは必ずしも必要ではない。
以上の説明では、気温リスク算定手段11は、各電力会社A,B,Cの売上高ベースや経常利益ベースで各電力会社A,B,Cの気温リスクσA,σB,σCを算定したが(ステップS13参照)、各電力会社A,B,Cの収支ベースで以下のようにして各電力会社A,B,Cの気温リスクσA,σB,σCを算定してもよい。
気温リスク算定手段11は、たとえば、c地域における電力会社Cの去年の売上高および気温の基準値(表1参照)を用いて電力会社Cの気温感応度を算定したのち、算定した気温感応度に電力会社Cの気温の標準偏差(表1参照)を掛けることにより電力会社Cの気温リスクσC(電力会社Cの事業収益の確率分布の標準偏差)を算定する。また、気温リスク算定手段11は、算定した電力会社Cの気温感応度に電力会社Aの去年の売上高と電力会社Cの去年の売上高との比(売上高比)を掛けることにより電力会社Aの気温感応度を算定したのち、算定した気温感応度に電力会社Aの気温の標準偏差(表1参照)を掛けることにより電力会社Aの気温リスクσA(電力会社Aの事業収益の確率分布の標準偏差)を算定する。同様にして、気温リスク算定手段11は、算定した電力会社Cの気温感応度に電力会社Bの去年の売上高と電力会社Cの去年の売上高との比(売上高比)を掛けることにより電力会社Bの気温感応度を算定したのち、算定した気温感応度に電力会社Bの気温の標準偏差(表1参照)を掛けることにより電力会社Bの気温リスクσB(電力会社Bの事業収益の確率分布の標準偏差)を算定する。
また、気温リスクを分散する場合を例として説明したが、気温以外の気象要素(降水量,湿度,気圧,積雪量,降雪量,日照時間,風向および風速など計測可能なすべての気象現象),取引市場等で取引が行われる気象指数(気象インデックス)およびこれらの組合せのリスクを分散する場合にも本発明のリスク共済システム,リスク共済方法およびリスク共済プログラムを用いることができる。
さらに、電力会社A,B,C間でリスクを分散する場合を例として説明したが、たとえば複数のガス会社間などのように同方向のリスクを持つ事業者間や電力会社とガス会社のように逆方向のリスクを持つ事業者間でリスクを分散する場合にも本発明のリスク共済システム,リスク共済方法およびリスク共済プログラムを用いることができる。
さらにまた、気温の基準値および気温の標準偏差を算定するのにCDDに換算したが、気温それ自体を用いてもよいし、HDD(Heating Degree Days)に換算してもよい。
さらにまた、本発明のリスク共済プログラムをコンピュータ読取り可能な記憶媒体に格納してもよい。
本発明のリスク共済システム,リスク共済方法およびリスク共済プログラムは、気象変動により事業収益が変動する複数の事業者(事業主体)間で当該気象変動に伴う収益損失を相互にリスク分散することで気象変動に起因する事業収益の変動リスクを解消または低減させるのに使用することができる。
本発明の一実施例によるリスク共済システムの構成を示す機能ブロック図である。(実施例1) 図1に示したリスク共済システム1の動作を説明するためのフローチャートである。(実施例1) 気温証券の一例を示す図である。(実施例2)
符号の説明
1 リスク共済システム
10 リスク共済サーバ
11 気温リスク算定手段
12 気温証券ポートフォリオ作成手段
13 リスク分散後リスク算定手段
14 データ記憶手段
15 通信手段
16 入力操作手段
17 受払金額算定手段
S11〜S21 ステップ

Claims (8)

  1. リスク共済サーバ(10)と、
    異なる事業エリアの複数の事業主体に設けられたかつ前記リスク共済サーバと通信回線を介して相互接続された複数の端末装置(21〜25)と、
    を具備し、
    前記リスク共済サーバが、
    1年のうちある期間における気象変動が収益変動の原因となる前記各事業主体の気象リスクを算定する気象リスク算定手段(11)と、
    前記算定された気象リスクに基づいて、リスク分散後リスクが最小となる前記各事業主体の証券の配分比率に応じて、該各事業主体が発行する証券のポートフォリオを作成する証券ポートフォリオ作成手段(12)と、
    前記作成されたポートフォリオに基づいて前記各事業主体に配分された証券に応じた該各事業主体の受払金額を前記期間の経過後に算定する受払金額算定手段(17)と、
    を備え、
    前記気象リスク算定手段が、前記各事業主体の過去の業績データおよび該各事業主体の事業エリアの気象データに基づき、該各事業主体の気象変動に起因する事業収益の変動リスクの一定割合を前記気象リスクとして算定する、
    ことを特徴とする、リスク共済システム。
  2. 前記気象変動に起因する事業収益の変動リスクの一定割合が、前記各事業主体の過去の業績データおよび該各事業主体の事業エリアの気象データに基づき計算される該各事業主体の事業収益の確率分布の標準偏差であることを特徴とする、請求項1記載のリスク共済システム。
  3. 前記証券ポートフォリオ作成手段が、前記気象リスク算定手段により算定された前記気象リスクに基づいて前記各事業主体の証券の発行枚数を算定したのち、リスク分散後リスクが最小となる証券の配分比率に応じて前記各事業主体の証券を配分することを特徴とする、請求項1または2記載のリスク共済システム。
  4. リスク共済サーバ(10)が、異なる事業エリアの複数の事業主体にそれぞれ設けられた複数の端末装置(21〜25)から「証券の発行を希望する」旨を受信するステップ(S11)と、
    前記リスク共済サーバの気象リスク算定手段(11)が、前記各事業主体の過去の業績データおよび該各事業主体の事業エリアの1年のうちある期間における気象データに基づいて、該各事業主体の気象変動に起因する事業収益の変動リスクの一定割合を気象リスクとして算定する気象リスク算定ステップ(S12,S13)と、
    前記リスク共済サーバの証券ポートフォリオ作成手段(12)が、前記算定された気象リスクに基づいて、リスク分散後リスクが最小となる前記各事業主体の証券の配分比率に応じて、該各事業主体が発行する証券のポートフォリオを作成するステップ(S15)と、
    前記リスク共済サーバの受払金額算定手段(17)が、前記作成されたポートフォリオに基づいて前記各事業主体に配分された証券に応じた該各事業主体の受払金額を前記期間の経過後に算定するステップ(S20)と、
    を備えることを特徴とする、リスク共済方法。
  5. 前記気象変動に起因する事業収益の変動リスクの一定割合が、前記各事業主体の過去の業績データおよび該各事業主体の事業エリアの1年のうちある期間における気象データに基づき計算される該各事業主体の事業収益の確率分布の標準偏差であることを特徴とする、請求項4記載のリスク共済方法。
  6. 前記ポートフォリオを作成するステップ(S15)が、前記気象リスク算定手段により算定された前記気象リスクに基づいて前記各事業主体の証券の発行枚数を算定したのち、リスク分散後リスクが最小となる証券の配分比率に応じて前記各事業主体の証券を配分することを特徴とする、請求項4または5記載のリスク共済方法。
  7. 異なる事業エリアの複数の事業主体の気象リスクを算定して該各事業主体間でリスク分散するためのリスク共済サーバ(10)を、
    前記各事業主体の過去の業績データおよび該各事業主体の事業エリアの1年のうちある期間における気象データに基づいて、該各事業主体の気象変動に起因する事業収益の変動リスクの一定割合を気象リスクとして算定する気象リスク算定手段(11)、
    前記算定された気象リスクに基づいて、リスク分散後リスクが最小となる前記各事業主体の証券の配分比率に応じて、該各事業主体が発行する証券のポートフォリオを作成する証券ポートフォリオ作成手段(12)、および
    前記作成されたポートフォリオに基づいて前記各事業主体に配分された証券に応じた該各事業主体の受払金額を前記期間の経過後に算定する受払金額算定手段(17)、
    として機能させるためのリスク共済プログラム。
  8. 前記気象変動に起因する事業収益の変動リスクの一定割合が,前記各事業主体の過去の業績データおよび該各事業主体の事業エリアの1年のうちある期間における気象データに基づき計算される該各事業主体の事業収益の確率分布の標準偏差であることを特徴とする、請求項7記載のリスク共済プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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