JP2006029322A

JP2006029322A - 密閉型圧縮機

Info

Publication number: JP2006029322A
Application number: JP2005114890A
Authority: JP
Inventors: Tetsu Jo; 鐵徐
Original assignee: Samsung Gwangju Electronics Co Ltd
Current assignee: Samsung Electronics Co Ltd
Priority date: 2004-07-20
Filing date: 2005-04-12
Publication date: 2006-02-02
Also published as: BRPI0501353A; US20060018778A1; CN1724866A; ITMI20050699A1

Abstract

【課題】吐出マフラーの構造を改善して生産性および信頼性を向上できる密閉型圧縮機を提供する。
【解決手段】圧縮室２１ａが形成されたシリンダーブロック２１と、圧縮室２１ａ内を進退して冷媒を圧縮するピストン２２と、圧縮室２１ａで圧縮された冷媒が流入される吐出マフラー４０と、を備えた密閉型圧縮機であって、吐出マフラー４０は、シリンダーブロック２１に形成されたマフラー本体５０と、マフラー本体５０を覆うマフラーカバー６０とを含み、マフラー本体５０には、吐出マフラー４０の内部を相互連通された一対の共鳴室Ｓ１，Ｓ２に区画する隔壁５３が一体に形成されて密閉型圧縮機を構成する。
【選択図】図３

Description

本発明は、密閉型圧縮機に関するもので、詳しくは、圧縮された冷媒が外部に吐出されるときに発生する騷音を低減するための吐出マフラーを備えた密閉型圧縮機に関するものである。

一般に、密閉型圧縮機は、密閉容器の内部に冷媒を吸入して圧縮した後、これを再び外部に吐出するものであって、冷媒を圧縮する圧縮装置と、これを駆動する駆動装置と、を含んで構成されている。

圧縮装置は、密閉容器の内部に設けられるものであって、圧縮室を形成するシリンダーブロックと、駆動装置からの動力を受けて圧縮室の内部を往復運動するピストンと、から構成されており、シリンダーブロックの一側には、外部と連通される吸入室および吐出室をそれぞれ形成したシリンダーヘッドが配置される。

また、シリンダーブロックとシリンダーヘッドとの間には、吸入室および吐出室と圧縮室とを選択的に連通するためのバルブ装置が設けられる。

また、シリンダーブロックの両端には、吐出室から吐出された冷媒の脈動を低減するための吐出マフラーが設けられるが、この吐出マフラーは、シリンダーブロックに形成されたマフラー本体と、このマフラー本体を覆うマフラーカバーと、から構成されており、吐出マフラーの内部には、冷媒の渦流や脈動を低減するためのバッフルが設置される。

しかしながら、このように構成された従来の圧縮機においては、別途のバッフルを吐出マフラーの内部に設置すべきであるため、作業工程が煩雑になるとともに、製作原価が上昇するという問題点があった。

また、冷媒圧によりバッフルが設置位置から外れる場合、冷媒を正常に吐出できなくなるという問題点があった。

本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、吐出マフラーの構造を改善して生産性および信頼性を向上できる密閉型圧縮機を提供することを目的とする。

前記目的を達成するために、本発明は、圧縮室が形成されたシリンダーブロックと、前記圧縮室内を進退して冷媒を圧縮するピストンと、前記圧縮室で圧縮された冷媒が流入される吐出マフラーと、を備えた密閉型圧縮機であって、前記吐出マフラーは、前記シリンダーブロックに形成されたマフラー本体と、前記マフラー本体を覆うマフラーカバーと、を含み、前記マフラー本体には、前記吐出マフラーの内部を相互連通された一対の共鳴室に区画する隔壁が一体に形成されたことを特徴とする。

また、前記マフラー本体と前記隔壁とは、鋳造により一体に形成されたことを特徴とする。

また、前記隔壁は、前記マフラー本体の底面から前記マフラーカバー側に突出延長されるとともに、前記マフラーカバーと所定の距離だけ離隔形成されたことを特徴とする。

また、前記隔壁は、前記マフラー本体の側面と所定の距離だけ離隔形成されたことを特徴とする。

また、二つの共鳴室のうちいずれか一つには、前記圧縮室と連通するための流入口が形成され、他の一つには、前記吐出マフラー内部の冷媒を外部に吐出するための吐出管が設置されることを特徴とする。

また、前記マフラーカバーは、締結ボルトにより前記マフラー本体と結合され、前記隔壁には、締結ボルトを挿入するための締結溝が形成されたことを特徴とする。

また、前記シリンダーブロックは、補助マフラーをさらに備えており、前記シリンダーブロックの内部に形成された補助流路を通して前記補助マフラーと前記吐出マフラーとが相互連通されることを特徴とする。

本発明の吐出マフラーは、シリンダーブロックに形成されたマフラー本体と隔壁とが一体に形成されるため、吐出マフラーの内部に流入された冷媒が隔壁を通過しながら脈動が低減され、圧縮機の吐出騷音を低減できるという効果がある。

また、本発明の吐出マフラーは、鋳造によりマフラー本体と隔壁とが一体に形成されるため、作業工程が単純になるとともに、製作原価を節減できるという効果がある。

以下、本発明による実施の形態を図面に基づいて説明する。

図１は、本発明による密閉型圧縮機の全体構造を示した断面図である。図１に示すように、本発明による密閉型圧縮機は、密閉容器１０の内部に冷媒を圧縮するために設けられた圧縮装置２０と、この圧縮装置２０を駆動するために動力を発生する駆動装置３０と、を含んで構成されている。

圧縮装置２０は、内部に圧縮室２１ａが形成されたシリンダーブロック２１と、圧縮室２１ａの内部を往復運動して冷媒を吸入、圧縮および吐出するピストン２２と、から構成されており、シリンダーブロック２１の先端には、内部に吸入室２３ａおよび吐出室２３ｂを形成したシリンダーヘッド２３が対向配置される。また、シリンダーブロック２１とシリンダーヘッド２３との間には、吸入室２３ａおよび吐出室２３ｂと圧縮室２１ａとを選択的に連通するためのバルブ装置２４が設けられる。

駆動装置３０は、圧縮装置２０で冷媒を圧縮するためにピストン２２を往復運動するものであって、密閉容器１０の内部に固定された固定子３１と、この固定子３１の内部に離隔設置されて固定子３１と電磁気的に相互作用する回転子３２と、から構成される。また、回転子３２の中心部には、この回転子３２と連動される回転軸３３が設けられ、この回転軸３３には、その一端が回転軸３３に回転自在に結合されるとともに、その他端が直線運動を行ってピストン２２を進退させるコネクティングロッド３４が設置される。

図２に示すように、シリンダーブロック２１の両端の少なくともいずれか一側には、圧縮機の外部に吐出される冷媒の騷音を低減するための吐出マフラー４０が設けられるが、この吐出マフラー４０は、シリンダーブロック２１に凹んで形成されたマフラー本体５０と、このマフラー本体５０を覆うマフラーカバー６０と、から構成される。

マフラー本体５０の一側には、冷媒を流入するための流入口５１が形成され、この流入口５１は、圧縮室２１ａ側の冷媒を吐出マフラー４０に案内するようにシリンダーブロック２１の内部を貫通して形成された案内流路２５と連通される。

引き続いて、図３および図４に示すように、マフラー本体５０の上端には、マフラーカバー６０を安着するための安着溝５２が形成され、マフラーカバー６０は、マフラー本体５０を覆って脈動を低減する空間を形成する。また、マフラーカバー６０は、冷媒を圧縮機の外部に吐出するために設けられた吐出管７０により吐出マフラー４０の内部と連通される。

また、マフラー本体５０には、吐出マフラー４０の内部を一対の共鳴室Ｓ１，Ｓ２に区画する隔壁５３が形成されるが、この隔壁５３は、シリンダーブロック２１を鋳造により製作するときにマフラー本体５０と一体に形成される。

この隔壁５３は、マフラー本体５０の底面からマフラーカバー６０側に突出延長されるとともに、マフラーカバー６０と離隔形成されることで、隔壁５３とマフラーカバー６０との間に第１連通部Ｓ３が形成される。すなわち、共鳴室Ｓ１，Ｓ２は、隔壁５３により第１共鳴室Ｓ１および第２共鳴室Ｓ２に区画され、これら両側の共鳴室Ｓ１，Ｓ２は、第１連通部Ｓ３を通して相互連通される。

このとき、流入口５１が第１共鳴室Ｓ１側に、吐出管７０が第２共鳴室Ｓ２側にそれぞれ設置されるため、第１共鳴室Ｓ１に流入された冷媒は、第１連通部Ｓ３を通過しながら収縮されて第２共鳴室Ｓ３で再び拡張されることで、冷媒の脈動が低減される。

一方、マフラーカバー６０は、締結ボルト８０によりマフラー本体５０と結合され、このマフラー本体５０に形成された隔壁５３には、締結ボルト８０を挿入するための締結溝５４が形成される。

以下、本発明の吐出マフラー４０に設けられた隔壁５３の他の実施形態を、図５および図６に基づいて説明する。図５および図６に示すように、本実施形態による吐出マフラー４０は、隔壁５３'とマフラーカバー６０との間に形成された第１連通部Ｓ３と、隔壁５３'がマフラー本体５０の側面と離隔されることで、隔壁５３'とマフラー本体５０との間に形成された第２連通部Ｓ４と、を備えている。

このような構造により、第１共鳴室Ｓ１の冷媒は、第１連通部Ｓ３および第２連通部Ｓ４を通して第２共鳴室Ｓ２に流動される。

本発明の吐出マフラー４０としては、前述した隔壁５３，５３'の他にも、圧縮機の特性によって多様な形状および形態の隔壁が備わる。

一方、図７に示すように、シリンダーブロック２１には、吐出マフラー４０の他に補助マフラー９０がさらに設けられる。この補助マフラー９０は、シリンダーブロック２１の内部に形成された補助流路９１を通して吐出マフラー４０と連通され、補助マフラー９０がヘルムホルツ型共鳴室をなすことで、冷媒の脈動騷音がさらに低減される。

以下、本発明による密閉型圧縮機の全体的な動作を説明する。

駆動装置３０に電源が印加されると、回転子３２と共に回転軸３３が回転され、この回転軸３３の回転により、ピストン２２が圧縮室２１ａの内部を往復運動しながらシリンダーヘッド２３の吸入室２３ａから冷媒を吸入して圧縮した後、バルブ装置２４を経てシリンダーヘッド２３の吐出室２３ｂに冷媒を吐出する。

吐出室２３ｂに吐出された冷媒は、シリンダーブロック２１に形成された案内流路２５を通して吐出マフラー４０に移動され、マフラー本体５０の流入口５１に流入された冷媒の騒音は、第１共鳴室Ｓ１で共鳴されることで低減される。引き続いて、冷媒は、隔壁５３を通過しながら収縮されて第２共鳴室Ｓ２で再び拡張されることで、脈動が低減されるようになり、最終的に、第２共鳴室Ｓ２に設けられた吐出管７０を通して圧縮機の外部に吐出される。

本発明による密閉型圧縮機を示した側断面図である。本発明による密閉型圧縮機を示した平面図である。本発明の第１実施形態による吐出マフラーを示した断面図である。図３の“Ａ-Ａ”線断面図である。本発明の第２実施形態による吐出マフラーを示した断面図である。図５の“Ｂ-Ｂ”線断面図である。本発明のシリンダーブロックに吐出マフラーおよび補助マフラーが設けられた構造を示した断面図である。

符号の説明

１０密閉容器
２０圧縮装置
２１シリンダーブロック
２２ピストン
２３シリンダーヘッド
２４バルブ装置
２５案内流路
３０駆動装置
４０吐出マフラー
５０マフラー本体
５１流入口
５２安着溝
５３，５３' 隔壁
５４締結溝
６０マフラーカバー
７０吐出管
８０締結ボルト
９０補助マフラー
９１補助流路
Ｓ１，Ｓ２共鳴室
Ｓ３，Ｓ４連通部

Claims

圧縮室が形成されたシリンダーブロックと、前記圧縮室内を進退して冷媒を圧縮するピストンと、前記圧縮室で圧縮された冷媒が流入される吐出マフラーとを備えた密閉型圧縮機であって、
前記吐出マフラーは、前記シリンダーブロックに形成されたマフラー本体と、前記マフラー本体を覆うマフラーカバーとを含み、前記マフラー本体には、前記吐出マフラーの内部を相互連通された一対の共鳴室に区画する隔壁が一体に形成されたことを特徴とする密閉型圧縮機。
前記マフラー本体と前記隔壁とは、鋳造により一体に形成されたことを特徴とする請求項１記載の密閉型圧縮機。
前記隔壁は、前記マフラー本体の底面から前記マフラーカバー側に突出延長されるとともに、前記マフラーカバーと所定の距離だけ離隔形成されたことを特徴とする請求項１記載の密閉型圧縮機。
前記隔壁は、前記マフラー本体の側面と所定の距離だけ離隔形成されたことを特徴とする請求項１記載の密閉型圧縮機。
二つの共鳴室のうちいずれか一つには、前記圧縮室と連通するための流入口が形成され、他の一つには、前記吐出マフラー内部の冷媒を外部に吐出するための吐出管が設置されることを特徴とする請求項１記載の密閉型圧縮機。
前記マフラーカバーは、締結ボルトにより前記マフラー本体と結合され、前記隔壁には、締結ボルトを挿入するための締結溝が形成されたことを特徴とする請求項１記載の密閉型圧縮機。
前記シリンダーブロックは、補助マフラーをさらに備えており、前記シリンダーブロックの内部に形成された補助流路を通して前記補助マフラーと前記吐出マフラーとが相互連通されることを特徴とする請求項１記載の密閉型圧縮機。