JP2006011953A - データベース更新方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 世代管理型のデータベースに特有の利点である対障害性や検索処理の一貫性を失うことなく、更新の一貫性を保ちつつ、検索・更新処理の時間を大幅に短縮すること。
【解決手段】 更新データそのものは補助記憶装置102に格納しつつ、データベースの現世代と次世代の間に、現世代の改訂世代を一時記憶装置103上に累積的に作成し、さらに次世代の作成中に受信した更新データについては、更新データを次世代の更新データとして補助記憶装置102に記憶することで次世代に確実に反映させつつ、現世代の改訂世代として即座に反映させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子化された、機械処理可能なデータベース(レコードデータの集合)を記憶して、検索と更新を行うデータベース管理装置におけるデータベースの更新方法に関し、特に、データベースの世代管理を行う方式のデータベース管理装置において、データベースの検索・更新サービスを停止することなく、効率的なデータベースの更新を行う方法に関する。
近年、電子計算機やネットワークの高性能化・低価格化、インターネット通信環境の整備・普及等に伴って、情報技術の利用が盛んになってきている。中でも、リレーショナルデータベースや文書データベースを管理するデータベース管理システムは、各種の応用システムから独立した形で各種のデータを維持・管理し、データの一貫性の保持や障害時の復旧、高速で高機能な検索処理などを容易に実現できるミドルウエアとして、各種の情報システムの中核として盛んに利用されている。
このようなデータベース管理システムの中には、データベースの「世代」という概念を導入し、データベースの世代管理を行うものがある(特許文献1、非特許文献1)。このような世代管理型のデータベース管理システムでは、更新処理を非破壊で行う(つまり、現在のデータベースの実体を変更せずに次のデータベースを作成する)ため、1)更新処理の途中で、地震や停電といった機械的・電気的な事故や、記憶装置が満杯になる、といったさまざまな障害があっても、更新前の、現在のデータベースの内容が破壊されない可能性が高いため、対障害性に優れている点や、2)データベースを更新中でも、指定した世代で検索処理を行う限り、更新処理の影響を受けないため、複数の関連した検索要求の間での検索処理の一貫性を容易に実現できる点、さらに、3)更新処理中でも検索性能の低下が少ない点など、破壊的な更新を行うデータベース管理システムに比べて、優れた特徴をもっている。
以下、世代管理を行う従来のデータベース管理システムにおける、従来のデータベース更新方法について説明する。
図7は、ディジタル電子計算機上で動作する従来の新聞記事データベースシステムの全体構成を示すブロック図である。
この新聞記事データベースシステムは、新聞記事データベースの管理を司る管理装置11と、新聞記事データベースの実体を永続的に記憶する補助記憶装置12と、ローカルエリアネットワーク14と、複数(ここでは、例えば、3台)の端末装置15、16、17とを有する。各端末装置15、16、17は、それぞれキーボードから入力された検索・更新の各要求を、ローカルエリアネットワーク14を通じて、管理装置11に送信し、結果をローカルエリアネットワーク14を通じて受信し、結果を表示装置に表示する。
以上の構成の新聞記事データベースシステムにおいて、その動作を、簡単な更新と検索の要求を例にとって、図面を参照して説明する。
図2は、従来の新聞記事データベースシステムに格納される新聞記事データベースの例である。
データベースは、制御文字FF(図2では<FF>と表記)で区切られた複数の新聞記事データの列として表現され、各新聞記事は、「記事ID」、「見出し」(図2では〇〇〇と表記)、「本文](図2では△△△△と表記)の3項目をこの順序で並べて制御文字TAB(図2では<TAB>と表記)で区切った列として表現されるものとする。
図2の例では、記事IDが1、2、3、4の4つの新聞記事があり、更新の際には、記事IDで各新聞記事を識別し、追加・変更・削除のそれぞれの更新処理を行う。
図3、図4は、それぞれ図2の新聞記事データベースに対する更新記事データおよび更新後の新聞記事データベースの例である。この例では、記事ID1の既存の新聞記事に対する変更データ(図3では、見出しを◎◎◎と表記し、本文を▽▽▽▽と表記)と、記事ID2の既存の新聞記事の削除データ(見出しと本文が空の新聞記事は、記事IDで指定した既存の新聞記事の削除を指示するものと定める)と、記事ID5の、新たな新聞記事の追加データが含まれており、図3の更新データを受信して差分更新処理を行うと、図4のような次の世代の新聞記事データベースが作成される。
管理装置11では、図2のような内容の新聞記事データベースを素早く検索し、更新するために、記事IDおよび見出しの項目に対してインデックス情報を構築し、新聞記事データ本体とともに、補助記憶装置12に格納し、永続的に(つまり、新聞記事データベースシステムが稼動していないときも)記憶する。
また、図3のような内容の更新記事データを含む更新要求を受け取ると、次の世代の新聞記事データ本体とともに、記事IDおよび見出しのインデックス情報も作成される。
図8は、従来の新聞記事データベースシステムにおける、利用可能な、つまりオンライン状態の新聞記事データベースの世代の時間変化と、管理装置11での検索/更新要求の受信と完了通知の送信のタイミングの一例を示す概念図である。
図8において、横軸は、左側を過去、右側を未来とする時間の経過を表し、横軸上のt〜tは、特定の事象が発生する時刻を表し、垂直に引いた点線の下には、各事象の内容を表す。また、横長の長方形の箱は、新聞記事データベースの各世代が利用可能な期間、つまりオンライン状態にある期間を表す。さらに、矢印付きの水平の破線は、管理装置11で実行される世代の作成処理または検索処理の開始から終了までを表す。
図8に示すように、まず、時刻tで新聞記事データベースの最初の世代である世代1がオンラインとなり、利用可能になる。時刻tにおいて、新聞記事データベースの世代1に対する更新要求Qaが、第一の端末装置15からローカルエリアネットワーク14を介して、管理装置11に送信される。
管理装置11は、更新要求Qaを受信すると、Qaに含まれる更新記事データと、新聞記事データベースの現世代である世代1とから、更新処理を実行して新聞記事データベースの次の世代である世代2を作成する。時刻tにこの更新処理が完了して、補助記憶装置12に文書データベースの世代2の実体が作成されると、管理装置11が世代2をオンライン状態にし、最新の世代として、検索・更新処理に利用可能にする。同時に、完了通知Raを第1の端末装置15に送信して、「更新処理の正常終了」を通知する。
今、この時刻tから時刻tまでの間に、第2の端末装置16から更新要求Qaとは別の内容の更新要求Qbが、ローカルエリアネットワーク14を介して、管理装置11に送信されると、既に文書データベースの世代1は更新中であるため、更新要求Qbを反映させるための更新を直ちに始めることはできない。
仮に直ちに更新処理を行って世代1から世代2’を作ってしまうと、世代2’には更新要求Qaに含まれる更新記事データが反映されず、更新の一貫性(更新要求Qの受付時刻よりも後の世代のデータベース操作には、更新要求Qの結果が必ず反映される)が成り立たなくなってしまう。
従って、進行中の更新処理の完了を待ち、次の世代である世代2が利用可能になってから、時刻tで初めて更新処理が開始され、時刻tで次の世代である、世代3の実体が補助記憶装置12に作成されてオンライン状態にされ、管理装置11を通じて、最新の世代として、検索・更新処理に利用可能になってはじめて、更新要求Qbが完了し、時刻tに第2の端末装置16に「更新処理の正常終了」の通知Rbが送信される。
さらに、時刻tで第3の端末装置17から新聞記事データベースに対する検索要求Qcが、ローカルエリアネットワーク14を介して、管理装置11に送信されると、管理装置11は、既に更新要求Qa、Qbを受け付けてはいるものの、更新中または更新待ちのため、Qa、Qbの更新結果が反映された世代である世代3が作成され管理装置11を通じて利用可能になるまで、検索処理を待たなければならない。もしも、時刻tにおいて利用可能な世代である世代1で検索処理を行うと、更新の一貫性が成り立たなくなってしまう。
従って、検索要求Qcの検索処理は、世代3が利用可能になる時刻tから開始され、その処理が終了する時刻tに完了してオンライン状態となり、同時に第3の端末装置17に「検索処理の正常終了」の通知Rcが通知される。
特開2002−366547号公報 Narayanan.Shivakumar and Hector G. Molina: "Wave-Indices: Indexing Evolving Databases", AMCSIGMOD '97, pp.381, ACM, 1997
しかしながら、このような従来のデータベース更新方法においては、上述のように、更新の一貫性を保とうとすると、検索処理や更新処理に待ち時間が発生するため、端末装置が要求を送信してから、完了通知を受け取るまでに、長い時間がかかる、という問題があった。
また、待ち時間がない場合でも、更新処理が非破壊となるため、破壊型の(つまり、世代管理を行わない)更新処理に比べて更新処理のオーバーヘッドが大きく、端末装置から見た更新時間が比較的長い、という問題があった。
また、更新の待ち時間を避けようとすると、更新の一貫性がくずれ、更新に成功したデータが、更新完了後でも検索されない、等の問題があった。
なお、これを解決するために半導体メモリなどから構成される、高速な一時記憶装置をデータベースの格納に活用することも考えられるが、停電などの障害に弱く、また、同一容量の場合には補助記憶装置よりも高価であるため、容量が限られてしまい、記憶装置が満杯になって、更新に支障を来たす、という問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、世代管理型のデータベースに特有の利点である対障害性や検索処理の一貫性を失うことなく、更新の一貫性を保ちつつ、検索・更新要求の端末装置から見た応答時間を、どのタイミングにおいても、大幅に短縮することができるデータベース更新方法を提供することを目的とする。
本発明のデータベース更新方法は、機械検索可能な世代管理されたデータベースを、所定の条件を満す場合に更新するデータベース更新方法であって、更新データを含む、クライアント端末装置からの前記データベースの現世代に対する更新要求を受け付けるステップと、前記データベースの次世代を作成中でない場合は、前記更新要求に含まれる更新データを、前記データベースの現世代に対する更新データとして補助記憶装置に累積的に記憶するステップと、前記データベースの現世代または最新の改訂世代に対して前記補助記憶装置に記憶された更新要求を反映させて、前記データベースの現世代の次の改訂世代を作成して一時記憶装置に累積的に記憶するステップと、作成した前記データベースの現世代の次の改訂世代を、前記クライアント端末装置から検索可能にする処理を実行して、更新結果を前記クライアント端末装置に返信するステップと、を有するようにした。
また、本発明のデータベース更新方法は、機械検索可能な世代管理されたデータベースを、所定の条件を満たす場合に更新するデータベース更新方法であって、更新データを含む、クライアント端末装置からの前記データベースの現世代に対する更新要求を受け付けるステップと、前記データベースの次世代を作成中である場合は、次世代の作成処理と並行して、前記更新要求に含まれる更新データを、前記データベースの次世代に対する更新データとして補助記憶装置に累積的に記憶するステップと、前記データベースの現世代または最新の改訂世代に対して前記補助記憶装置に記憶された更新要求を反映させて、前記データベースの現世代の次の改訂世代を作成して一時記憶装置に累積的に記憶するステップと、作成した前記データベースの現世代の次の改訂世代を、前記クライアント端末装置から検索可能にする処理を実行して、更新結果を前記クライアント端末装置に返信するステップと、を有するようにした。
ここで、データベースの現世代とは、データベースの現在の世代のことであり、データベースの改訂世代とは、データベースの現世代の次の一時的な世代のことであり、データベースの次世代とは、データベースの現世代の次の世代のことである。
本発明によれば、世代管理型のデータベースに特有の利点である対障害性や検索処理の一貫性を失うことなく、更新の一貫性を保ちつつ、検索・更新要求の端末装置から見た応答時間を、どのタイミングにおいても、大幅に短縮することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るデータベース更新方法が適用される、ディジタル電子計算機上で動作する新聞記事データベースシステムの全体構成を示すブロック図である。
この新聞記事データベースシステムは、文書データベースの管理を司る管理装置101と、文書データベースの実体を永続的に記憶する補助記憶装置102と、文書データベースの更新データを短期間記憶する一時記憶装置103と、ローカルエリアネットワーク104と、複数(ここでは、例えば、3台)のクライアント端末装置(以下単に「端末装置」という)105、106、107とを有する。各端末装置105、106、107は、それぞれキーボードから入力された検索・更新の各要求を、ローカルエリアネットワーク104を通じて、管理装置101に送信し、結果をローカルエリアネットワーク104を通じて受信し、結果を表示装置に表示する。
ここで、補助記憶装置102としては、通常の固定ディスク装置や集合ディスク装置(RAID装置)を用いればよく、一時記憶装置103としては、ディジタル電子計算機の主記憶装置または半導体ディスク装置を用いればよい。
以上の構成の文書データベースシステムにおいて、その動作を、簡単な更新と検索の要求を例にとって、図面を参照して説明する。なお、本実施の形態においても、新聞記事データベースの例として図2を用い、図2の新聞記事データベースに対する更新記事データおよび更新後の新聞記事データベースの例としてそれぞれ図3および図4を用いる。
すなわち、図2は、本発明の新聞記事データベースシステムに格納される新聞記事データベースの例である。データベースは制御文字FF(図2では<FF>と表記)で区切られた複数の新聞記事データの列として表現され、各新聞記事は、「記事ID」、「見出し」(図2では〇〇〇と表記)、「本文](図2では△△△△と表記)の3項目をこの順序で並べて制御文字TAB(図2では<TAB>と表記)で区切った列として表現されるものとする。図2の例では、記事IDが1、2、3、4の4つの新聞記事があり、更新の際には、記事IDで各新聞記事を識別し、追加・変更・削除のそれぞれの更新処理を行う。
図3、図4は、それぞれ図2の新聞記事データベースに対する更新データおよび更新後の新聞記事データベースの例である。この例では、記事ID1の既存の新聞記事に対する変更データ(図3では、見出しを◎◎◎と表記し、本文を▽▽▽▽と表記)と、記事ID2の既存の新聞記事の削除データ(見出しと本文が空の新聞記事は、記事IDで指定した既存の新聞記事の削除を指示するものと定める)と、記事ID5の、新たな新聞記事の追加データが含まれており、図3の更新データを受信して差分更新処理を行うと、図4のような次の世代の新聞記事データベースが作成される。
管理装置101では、図2のような内容の新聞記事データベースを素早く検索し、更新するために、記事IDおよび見出しの項目に対してインデックス情報を構築し、新聞記事データ本体とともに、補助記憶装置102に格納し、永続的に(つまり、新聞記事データベースシステムが稼動していないときも)記憶する。
また、図3のような内容の更新記事データを含む更新要求を受け取ると、次の世代の新聞記事データ本体とともに、記事IDおよび見出しのインデックス情報も作成される。
なお、本実施の形態では、管理装置101には、改訂世代を2つ以上一時記憶装置103上に作成すると、その時点での最新の改訂世代と論理的に等価な内容を持つ、次の世代の作成を開始するよう、予め世代作成開始条件が設定されている。
図5は、本実施の形態の新聞記事データベースシステムにおける、利用可能な、つまりオンライン状態の新聞記事データベースの世代の時間変化と、管理装置101での検索/更新要求の受信と完了通知の送信のタイミングの一例を表す概念図である。
図5において、横軸は、左側を過去、右側を未来とする時間の経過を表し、横軸上のt〜tは、特定の事象が発生する時刻を表し、垂直に引いた点線の下には、各事象の内容を表す。また、横長の長方形の箱は、新聞記事データベースの各世代が利用可能な期間、つまりオンライン状態にある期間を表す。さらに、矢印付きの水平の破線は、管理装置101で実行される世代の作成処理または検索処理の開始から終了までを表す。
以下、図5を用いて、図1に示す本実施の形態の新聞記事データベースシステムの動作を説明する。
まず、時刻tで、新聞記事データベースの世代1が利用可能に、つまりオンライン状態になる。
その後、時刻tにおいて、第1の端末装置105から、新聞記事データベースに対する更新要求Qaが、ローカルエリアネットワーク104を介して、管理装置101に送信される。
管理装置101は、更新要求Qaを受信すると、Qaに含まれる更新データと、文書データベースの現世代である世代1とから、更新処理を実行して文書データベースの次の世代である改訂世代1aを一時記憶装置103上に作成する。その際、改訂世代1aの全ての情報ではなく、更新元の世代1からの差分情報のみを作成して一時記憶装置103に格納し、作成する改訂世代2の容量を減らす。
この場合、改訂世代1aに対する検索要求には、世代1と改訂世代1a内の差分情報の両者を検索して検索結果を求めればよい。
このように、高速な一時記憶装置103上で、しかも差分情報のみの構築を行うため、更新要求Qaに含まれる更新データの容量が、更新対象の新聞記事データベースの版の容量よりも十分少ない場合には、改訂世代1aの作成時間は、次の世代として作成する場合に比べて、極めて短時間で終了し、時刻tに「更新処理の正常終了」の応答Raが通知される。
この例の場合には、更新要求の処理時間が短いため、次の更新要求Qbの受信時刻よりも前に、更新要求Qaによって引き起こされた更新処理が終了している。
その後、時刻tで、第2の端末装置106から、ローカルエリアネットワーク104を介して、管理装置101に別の更新要求Qbが管理装置101に送信される。
管理装置101は、これを受信し、Qbに含まれる更新データを世代1の次の更新データとして、Qaの更新データの後ろにつなげて補助記憶装置102に記憶するとともに、受信時点での最新の世代である改訂世代1aに対して直ちに改訂世代1abの作成を行い、時刻tで作成が終了すると、改訂世代1abが一時記憶装置103上に作成されてオンライン状態となり、同時に「更新処理の正常終了」の応答Rbが、第2の端末装置106に対して送信される。
この更新処理の実行中に、時刻tで第3の端末装置107から検索要求Qcがローカルエリアネットワーク104を介して管理装置101に送信されると、管理装置101は、改訂世代1abの作成完了を待って、時刻tから改訂世代1abの検索処理を実行し、時刻tで検索結果Rcを第3の端末装置107に送信する。この場合には、待ち時間が発生しているものの、改訂世代1abの作成時間が非常に短いため、従来のデータベース更新方法に比べて、待ち時間が非常に短くなっている。
さて、時刻tにおいて2種の改訂世代をオンライン状態にしたことになり、例えば、「2種以上の改訂世代をオンライン状態にした場合には、その時点での最新の改訂世代と論理的に等価な内容を持つ、次の世代の作成を開始する」との、判定条件に合致するため、管理装置101は、その時点における最新の改訂世代である改訂世代1abと論理的に等価な内容を持つ、次の世代である世代2の作成を開始する。この世代2の作成処理には、従来のデータベース更新方法の場合と同等の、比較的長い処理時間を要し、時刻tにおいて、世代2が補助記憶装置102上に作成される。
この更新処理の間に、時刻tにおいて第1の端末装置105から更新要求Qdがローカルエリアネットワーク104を介して管理装置101に送信されると、管理装置101は、世代2の作成完了を待たずに、更新要求Qdに含まれる更新記事データを世代2の更新データとして補助記憶装置102に格納するとともに、改訂世代1abに対して更新処理を直ちに実行し、世代2の作成処理がまだ続行中の時刻tにおいて、改訂世代1abdをオンライン状態にし、更新結果Rdを第1の端末装置105に送信する。
このようにして、比較的長い時間を要する世代2の作成中でも、作成完了を待たずに世代の更新を高速に実行することができる。
時刻tにおいて世代2の作成が完了すると、管理装置101は、世代2をオンライン状態にする前に、世代2に対する更新データを補助記憶装置102から読み出し、世代2に対する更新処理を実行して改訂世代2dを一時記憶装置103上に作成し、世代2および改訂世代2dの両者を、時刻t10において同時にオンライン状態にする。
このようにして、次の世代の作成中に受信した更新要求をデータベースに即座に反映しつつ、更新要求に含まれる更新データを、次の世代にも反映させ、世代管理方式の課題であった「時間のかかる更新処理中に、別の更新要求が待たされる」という欠点を解消することができる。
世代2(および改訂世代2d)がオンライン状態になった後、一定時刻が経過した時刻t11において、世代1と、その改訂世代群(1a、1ab、1abd)がオフライン状態となり、一時記憶装置103上にあったこれらの改訂世代群の情報は消去される。
このようにして、限られた容量の一時記憶装置103を満杯にすることなく、一定の個数の改訂世代を一時記憶装置103に作成し、利用することで、端末装置105〜107からの検索・更新要求を待たせることなく、次々とデータベースの世代を更新し続けることができる。
なお、図5の時間経過の途中で、万一停電などの障害が起こった場合でも、その直前の時点での最新の利用可能な世代をオンラインにし、その世代、および、次の世代を作成途中であった場合には次の世代に対する更新データ群を反映した改訂世代を作成してオンラインにすることによって、高い確率でデータベースを障害発生の直前の状態に戻すことが可能である。
例えば、図5の時刻tとtの間の時刻において停電が発生した場合、停電復旧後に、世代1がオンラインにでき、かつ補助記憶装置102から、世代1に対するQa、Qbの2種の更新データがQa、Qbの順でつながった更新データと、世代2に対するQdの更新データとが読み出せれば、この順でつなげた単一の更新データを、世代1に反映した改訂世代1eを作成し、オンライン状態にすることにより、時刻tの、改訂世代1abdと論理的に同一内容の世代が利用可能になる。
このように、本来は停電などの障害に弱い一時記憶上に改訂世代を作成しているものの、本実施の形態のデータベース更新方法では、従来の世代管理型のデータベース管理システムが持つ、障害に強いという優れた性質を継承することができる。
このように、本実施の形態によれば、更新データそのものは対障害性にすぐれた補助記憶装置102に格納しつつ、データベースの現世代と次世代の間に、現世代の改訂世代を高速な一時記憶装置103上に累積的に作成し、さらに、次世代の作成中に受信した更新データについては、更新データを次世代の更新データとして補助記憶装置102に記憶するため、次世代に確実に反映させつつ、現世代の改訂世代として即座に反映させることが可能であり、世代管理型のデータベースに特有の利点である対障害性や検索処理の一貫性を失うことなく、更新の一貫性を保ちつつ、検索・更新要求の端末装置から見た応答時間を、どのタイミングにおいても、データベースの更新処理時間を大幅に短縮することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2は、実施の形態1に対して世代作成開始条件が異なる場合である。
ここで、新聞記事データベースシステムの全体構成を示すブロック図である図1、新聞記事データベースシステムに格納される新聞記事データベースの例である図2、図2の新聞記事データベースに対する更新データおよび更新後の新聞記事データベースの例である図3、図4については、実施の形態1と同一であるため、その説明を省略する。
ただし、管理装置101の世代作成開始条件のみは実施の形態1とは異なり、本実施の形態では、管理装置101には、現在利用可能な改訂世代の作成に用いた更新データのバイトサイズの合計を記憶し、合計バイトサイズが、例えば、1024KB以上になったら、その時点での最新の改訂世代と論理的に等価な内容を持つ、次の世代の作成を開始するよう、予め世代作成開始条件が設定されている。
図6は、本実施の形態の新聞記事データベースシステムにおける、利用可能な、つまりオンライン状態の新聞記事データベースの世代の時間変化、管理装置101での検索/更新要求の受信と完了通知の送信のタイミング、ならびに更新要求に含まれる更新データのバイトサイズの例を示す概念図である。
図6において、更新データのバイトサイズ以外の記述の形式は、図5と同様であるため、説明を省略するが、更新要求に付随している「(500KB)」などの数値が、更新要求に含まれる更新記事データのバイトサイズを表すものとする。
図6を用いて、図1に示す新聞記事データベースシステムの動作を説明する。
図6の時刻tまでは、実施の形態1に対応する図5と同一の、世代の更新処理および検索処理が実行されるものの、更新要求QaおよびQbに含まれる更新記事データのバイトサイズである300KBおよび500KBを管理装置101が算出して記憶しており、時刻tにおいて、改訂世代1abが利用可能になった時点で、利用可能な2種の改訂世代1aおよび1bの作成時に用いた更新記事データのバイトサイズの合計値800KBを管理装置101が算出し、世代作成開始条件中の設定値である1024KBと比較する。
の時点では、利用可能な改訂世代の作成に用いた更新データのバイトサイズの合計が1024KB未満なので、次の世代の作成は行わない。その後、時刻tにおいて、更新要求Qdが受信されると、Qdに含まれる更新データのバイトサイズ250KBが管理装置101により算出されて記憶され、時刻tにおいて、更新要求Qdが反映された改訂世代1abdがオンライン状態にされて利用可能になると、tの時点で利用可能な3種の改訂世代1a、1ab、1abdの作成時に用いた更新記事データのバイトサイズの合計値1050KBを管理装置101が算出し、世代作成開始条件中の設定値である1024KBと比較する。
の時点では、利用可能な改訂世代の作成に用いた更新データのバイトサイズの合計が1024KB以上なので、管理装置101は、tの時点での最新の改訂世代である改訂世代1abdと論理的に等価な内容を持つ、次の世代である世代2の作成を開始し、時刻tにおいて、世代2の作成が完了すると、管理装置101は、世代2をオンライン状態にし、世代2は、各端末装置105、106、107から利用可能となる。
世代2がオンライン状態になった後、一定時刻が経過した時刻t10において、世代1と、その改訂世代群(1a、1ab、1abd)がオフライン状態となり、一時記憶装置103上にあった改訂世代群の情報は消去される。
このように、本実施の形態によれば、現世代に対する更新要求に含まれる更新データの合計サイズが設定値を超えた場合に次世代を作成する、つまり、一時記憶装置103の全容量を使い尽くすまえに次世代を作成するため、実施の形態1のデータベース更新方法が奏する効果に加え、一時記憶装置の容量が限られている場合でも、安定した更新が可能になり、しかも補助記憶装置に作成される世代の数も最小限で済むために補助記憶装置の使用量も最小限で済む、という効果を奏する。
なお、上記各実施の形態においては、新聞記事データベースを例にとって説明したが、本発明の基本となる技術思想は、データベース管理システムの実装の詳細や、データベースの内容、データベースの世代の更新の詳細には依存しないため、世代管理を行うデータベース一般に幅広く適用することができる。
また、1024KBなどの具体的な設定値も、この値に限定されるものではなく、本発明の実施において自由に適切な数値を設定可能であることは言うまでもない。
本発明は、データベースの更新の一貫性を保ちつつ、検索・更新要求の端末装置から見た応答時間をどのタイミングにおいても短縮することができるという効果を有し、世代に分けて管理するデータベースの更新に有用である。
本発明の実施の形態1に係るデータベース更新方法が適用される新聞記事データベースシステムの全体構成を示すブロック図 新聞記事データベースの例を示す図 更新記事データの例を示す図 更新後の新聞記事データベースの例を示す図 実施の形態1に対応する新聞記事データベースシステムにおける、利用可能なデータベースの世代の時間変化と、検索/更新要求の受信と完了通知の送信のタイミングの例を示す概念図 本発明の実施の形態2に対応する新聞記事データベースシステムにおける、利用可能なデータベースの世代の時間変化、検索/更新要求の受信と完了通知の送信のタイミング、ならびに更新要求に含まれる更新データのバイトサイズの例を示す概念図 従来の新聞記事データベースシステムの全体構成を示すブロック図 従来の新聞記事データベースシステムにおける、利用可能なデータベースの世代の時間変化と、検索/更新要求の受信と完了通知の送信のタイミングの例を示す概念図
符号の説明
101 管理装置
102 補助記憶装置
103 一時記憶装置
104 ローカルエリアネットワーク
105、106、107 端末装置

Claims (6)

  1. 機械検索可能な世代管理されたデータベースを、所定の条件を満す場合に更新するデータベース更新方法であって、
    更新データを含む、クライアント端末装置からの前記データベースの現世代に対する更新要求を受け付けるステップと、
    前記データベースの次世代を作成中でない場合は、前記更新要求に含まれる更新データを、前記データベースの現世代に対する更新データとして補助記憶装置に累積的に記憶するステップと、
    前記データベースの現世代または最新の改訂世代に対して前記補助記憶装置に記憶された更新要求を反映させて、前記データベースの現世代の次の改訂世代を作成して一時記憶装置に累積的に記憶するステップと、
    作成した前記データベースの現世代の次の改訂世代を、前記クライアント端末装置から検索可能にする処理を実行して、更新結果を前記クライアント端末装置に返信するステップと、
    を有することを特徴とするデータベース更新方法。
  2. 機械検索可能な世代管理されたデータベースを、所定の条件を満たす場合に更新するデータベース更新方法であって、
    更新データを含む、クライアント端末装置からの前記データベースの現世代に対する更新要求を受け付けるステップと、
    前記データベースの次世代を作成中である場合は、次世代の作成処理と並行して、前記更新要求に含まれる更新データを、前記データベースの次世代に対する更新データとして補助記憶装置に累積的に記憶するステップと、
    前記データベースの現世代または最新の改訂世代に対して前記補助記憶装置に記憶された更新要求を反映させて、前記データベースの現世代の次の改訂世代を作成して一時記憶装置に累積的に記憶するステップと、
    作成した前記データベースの現世代の次の改訂世代を、前記クライアント端末装置から検索可能にする処理を実行して、更新結果を前記クライアント端末装置に返信するステップと、
    を有することを特徴とするデータベース更新方法。
  3. 前記所定の条件を契機として作成した前記データベースの次世代を前記クライアント端末装置から検索可能とする際に、
    前記データベースの次世代に対する更新データを前記クライアント端末装置から一度も受信していない場合には、作成した前記データベースの次世代をそのまま前記クライアント端末装置から検索可能とし、
    前記データベースの次世代に対する更新データを前記クライアント端末装置から一度以上受信している場合には、累積された前記データベースの次世代に対する更新データを前記データベースの次世代に反映させた改訂世代を作成し、作成した改訂世代を前記クライアント端末装置から検索可能とする、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のデータベース更新方法。
  4. 前記所定の条件は、現世代に対する更新要求を設定回数以上受信した場合である、ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のデータベース更新方法。
  5. 前記所定の条件は、現世代に対する更新要求に含まれる更新データの合計容量が設定値以上になった場合である、ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のデータベース更新方法。
  6. 前記データベースの現世代の改訂世代を作成する際に、更新データそのものの更新処理に加えて、検索のためのインデックス情報の更新処理を伴う、ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のデータベース更新方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10280518B2 (en) 2015-10-23 2019-05-07 Adeka Corporation Etching liquid composition and etching method

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