JP2006010667A - 電波吸収体測定装置 - Google Patents

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Yosuke Suzuki
洋介 鈴木
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Abstract

【課題】 光軸を精度良くあわせる手段と、電波を平行ビームにすることにより、電波吸収体の測定精度を高めると共にコンパクトにする。
【解決手段】 軸のまわりを回転する腕と、その腕またはその近傍に光軸を軸の1点に向けた平行ビームタイプの誘電体レンズアンテナを取り付けた。なお、誘電体レンズアンテナはホーンアンテナと誘電体レンズからなり、その間には金属を入れないようにして、その間の乱反射を防止して平行ビームの精度を高めた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば電波吸収体の反射量または透過量を測定する分野に関する。
(非特許文献1)株式会社 デバイス D4611 スフェリカルポジショナカタログ
図2は従来の技術の1例である。1つの軸を中心とした半円弧のアンテナ取付具4があり、その取付具に軸方向に向けて取り付けた2つのホーンアンテナ1からなっている。この半円弧の中心2に試料3を配置する。
従来の技術では、アンテナを半円弧に取り付けるために、アンテナの方向が軸中心からずれ易い。また、アンテナがホーンアンテナであるために電波が球面波になってしまう。この球面波を平面波に近づけるには、アンテナと試料の間の距離を
数1
以上にする必要がある。
課題を解決するための手段
本発明は、アンテナの方向が軸中心からずれないようにするために、軸に回転できる腕を取り付け、腕または腕近傍にアンテナを取り付ける。また、アンテナに平行ビームタイプを用い、アンテナと試料の間の距離を短縮する。
発明の効果
・軸を中心に腕を回転させることにより、アンテナ系の光軸がいつも軸の1点を向いているため、測定精度が高い。
・ホーンアンテナと誘電体レンズの間に金属がないため、平行ビームに乱れが発生しない。このために測定精度が高い。
また、以下は平行ビームを用いることから実現した効果である。
・測定試料に入射させる電磁波の位相を、短い距離で等位相に近い状態を実現できることから、大きなスペースをとらない。
・周囲の散乱波が受信部に進入しにくく、ダイナミックレンジが大きくとれることから、電波暗室などを必要としない。
・斜入射特性の測定では、80度という高入射角度まで対応させることが可能である。
発明を実施するための最良の形態・実施例
以下に実施例1を示す。図1は本発明の実施例であって、軸2を回転中心にした腕5がある。この腕の方向と平行にホーンアンテナ1と誘電体レンズ6が配置してある。垂直から斜めになっている角度を入射角7というが、この角度は角度固定ピン8を角度穴9に挿して定める。また、入射角の移動は電動機構などを用いても良い。
なお、図1を横から見た構成の1例を図3に示した。この場合、腕は片腕だけにしても良い。
電波吸収体の測定には3つの方法がある。垂直入射、斜入射および透過である。
垂直入射の場合は、図1の例えば左のレンズアンテナを垂直にして、右のレンズアンテナは右に倒しておく。そして垂直のものを使用する。
斜入射の場合は、図1に示した通りで、通常、入射角は、左と右で同じにする。なお、入射角を最大85度までにして測定するときもある。
また、透過の場合は左のレンズアンテナと右のレンズアンテナが向き合うようにする。
その他に左右の入射角を変える場合もある。
この様にいろいろな測定に対応させる場合、軸を中心とした腕があると、光軸が変化しないので測定精度を高くできる。
ここに測定系および測定方法について示す。
●測定系および測定方法
○測定系
垂直入射における測定系のブロック図を図4に示す。また、斜入射における測定系のブロック図を図5に示す。
垂直入射では、一つの誘電体レンズを送受信アンテナとして、ベクトルネットワークアナライザを用いてS11(反射測定)を測定する。なお、反射波の影響を除去するために、必要な時間幅(gate time)だけの反射波を抽出する必要があるためにネットワークアナライザにはベクトルタイプを用いた。
また、斜入射では、2つの誘電体レンズを送信および受信アンテナとして、S21(伝送測定)を測定する。斜入射の場合には、多重反射の影響が考えられるが、反射を繰り返すごとに強度が減衰するため、時間軸の制御はあまり必要としない。この理由により、ダイナミックレンジが45dB以下で良い場合は、ネットワークアナライザにスカラータイプも使用できる。なお、ダイナミックレンジが45dB以上必要な場合は、ベクトルタイプを用いて必要な時間幅のみを測定に用いる。
透過の場合は、2つの誘電体レンズを対向させ、その間に試料を入れる。その他は斜入射の場合と同様である。
入射角度を制御する軸が試料面にあり、かつ、光軸が変動しない構造としているため、測定試料の設置精度は非常に高い。また、電波が拡散しにくく、たとえ拡散した散乱波があっても平行ビームへは散乱波が進入しにくいため、本測定は一般の居室で実施できる。
○測定方法
測定系の校正(キャリブレーション)の方法および測定方法を垂直入射時と斜入射時に分けて以下に示す。
垂直入射の場合
(1)ベクトルネットワークアナライザのS11ポートに長さ1mの同軸ケーブルを接続し、この同軸ケーブルの先端でベクトルネットワークアナライザの校正をショートとオープンについてのみ行う。
(2)同軸ケーブルの先端をホーンアンテナに接続し、次に誘電体レンズの下に光軸から45°傾斜して金属板(アルミニウム)を置き、終端抵抗(50Ω)の校正を行う。
(3)試料面に各辺の長さが10波長以上のアルミニウム板を置き、Time gateの調整をする。
(4)試料の各辺の長さが10波長未満の場合は、試料と同じ形状のアルミニウム板を全反射として試料の測定を行う。
斜入射の場合
(1)ネットワークアナライザの出力ポートと入力ポートに長さ1mの同軸ケーブルを接続し、この同軸ケーブルの先端で出入力側各々の校正をショート、オープンおよび終端抵抗(50Ω)について行う。
(2)入射角を15°(全角で30°)にして、同軸ケーブルを各々のホーンアンテナに接続する。そして、試料面に各辺の長さが10波長以上のアルミニウム板を置き、スルーの校正を行う。
(2) ベクトルネットワークアナライザを用いる場合は、試料面にアルミニウム板を置いた状態で、Time gateの調整をする。以下、試料の大きさとアルミニウム板による全反射の方法は垂直入射の場合と同じである。
以下に実施例2を示す。波長が短いミリ波帯に幾何光学的な考えを適用すると、光と同様に電波レンズを実現することができる。
代表的な電波レンズには誘電体レンズや金属プレートレンズなどがある。ここで、図6に示すように、誘電体レンズをホーンアンテナなどの前面に設置すると、二次位相誤差を補正でき、高利得で等位相に近い状態(ここでは、平行ビームと呼ぶ。)を有する電磁波を得ることができる。なお、ホーンアンテナを用いた場合、誘電体レンズ端部への放射電力が小さいため、サイドローブが小さくなっていることが分かる。
また、平行ビームを作るには、誘電体レンズの焦点にホーンアンテナの仮想点波減部を配置する。
このような誘電体レンズを用いると次に示す利点がある。
・ホーンアンテナと誘電体レンズ間の進行方向上に障害物がないので、この原因によるサイドローブが発生しにくい。
・レンズ面に反射防止膜を設けることにより、レンズによる反射の低減が容易に行える。
なお、ホーンアンテナと誘電体レンズの間に金属などがないと、金属面での電波の反射がなく、きれいな平行ビームを作れる。なお、プラスチックなどを用いてホーンアンテナと誘電体レンズを固定しても良い。また、金属を用いても、十分な電波吸収体を金属面に貼れば良い。
ここに、誘電体としてフッ素樹脂PTFEを用いて設計し、測定に使用した誘電体レンズの概要を示す。
・直径120mmフッ素樹脂PTFE製
焦点距離 120mm
・表面の平滑度 ±100μm
・誘電体レンズから試料までの距離 250mm
試料面におけるビーム径および位相分布
図7および図8に試料面におけるビーム径および位相分布の50GHzの場合について示した。ここに、受信プローブとして、導波管の端部を用いている。また、導波管壁は外側から削り落とし、0.2mm程度の厚さとして開放面での反射を低減させた。
図より、中心から外側に向け位相ずれが大きくなっているが、同時に振幅も小さくなっていくことがわかる。振幅が−10dBで電力は中心部の10分の1であるから、−10dBのところでは位相ずれの影響はほとんど無視できることがわかる。この結果から、測定に適正な試料の大きさは、
50GHz:直径70mm以上
と考えられる。
以下に実施例3を示す。
電波吸収体には、30〜50GHzで特性を有する抵抗被膜を用いたλ/4型電波吸収体を用いた。ここで、抵抗皮膜の面抵抗値は386Ω□であり、寸法150×150mmおよび300×300mmである。
試料の大きさと反射量の関係
150×150mmと300×300mmの試料について、入射角度が0°と45°の場合について反射量を測定した結果を、図9および図10に示す。
この結果、試料の大きさによる差はピーク周波数で0.86GHz、反射量で3.10dBであり、わずかな変化であった。また、理論値(計算値)とも良く一致していた。
そしてこのことより、誘電体レンズの平面波に近いとみなすことのできる領域70mm以上の測定試料では、本測定法の有効性が確認できた。
従来の技術を示した平面図である。 実施例1を示した正面図である。 実施例1の横面図である。 垂直入射における測定系である。 斜入射における測定系である。 実施例2のホーンアンテナと誘電体レンズの構成である。 実施例2のビーム径および位相分布(50GHz)E面である。 実施例2のビーム径および位相分布(50GHz)H面である。 実施例3の反射量の測定結果(入射角0°)である。 実施例3の反射量の測定結果(入射角45°)である。
符号の説明
1 ホーンアンテナ
2 軸
3 試料
4 半円弧アンテナ取付具
5 腕
6 誘電体レンズ
7 入射角
8 角度固定ピン
9 角度穴
10 金属板
11 ベクトルネットワークアナライザ
12 スカラーネットワークアナライザ

Claims (5)

  1. 1つの軸を回転中心にして、1方向または2方向に配置する腕と該腕または腕の近傍に、該軸上の1点に向かう光軸を持つ電波レンズアンテナからなる電波吸収体測定装置。
  2. 請求項1の電波レンズアンテナから放射する電波が等位相に近い状態(ここでは平行ビームと呼ぶ)であることを特徴とする電波吸収体測定装置。
  3. 請求項2の電波レンズアンテナがホーンアンテナと誘電体レンズの組合せからなることを特徴とする電波吸収体測定装置。
  4. 請求項3の電波レンズアンテナにおいて、ホーンアンテナと誘電体レンズの間に金属が介在しないことを特徴とする電波吸収体測定装置。
  5. 請求項1から5において、腕が地表の垂直面内を動くように配置したことを特徴とする電波吸収体測定装置。
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