JP2006004714A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡素な構成で燃料電池内の気液を分離するとともに、分離した水分が凍結してしまうことを抑止する。
【解決手段】 アノードに水素を含むアノードガスの供給を受けると共に、カソードに酸素を含むカソードガスの供給を受けて、発電を行う燃料電池12であって、燃料電池内部におけるアノードオフガスが通過するマニホールド48に、アノードオフガス中の水分を分離する気液分離手段を備える。燃料電池12の内部で気液を分離することができるため、燃料電池12の外部に気液分離器を設ける必要がなくなり、燃料電池システム10を簡素に構成することが可能となる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、燃料電池に関する。
燃料電池システムにおいて、例えば特開2004−22198号公報に記載されているように、凍結予測手段、及び凍結防止手段を有するシステムが知られている。
特開2004−22198号公報 特開平11−111315号公報 特開平8−190926号公報
しかしながら、特開2004−22198号公報に記載された技術では、システム内にオフガス中に含まれる水分を除去する気液分離器が設けられているが、気液分離器における凍結については何ら考慮されていない。従って、低温時に気液分離器に集められた水分が凍結してしまう虞がある。
そして、同公報に記載されたシステムでは、気液分離器中の水分の凍結を防止しようとした場合、ヒータ等の外部加熱電源が必要となる。これにより、燃料電池システムの構成が複雑になり、システムの大型化、製造コストの上昇といった問題が生じる。
この発明は、上述のような問題を解決するためになされたものであり、簡素な構成で燃料電池内の気液を分離するとともに、分離した水分が凍結してしまうことを抑止することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、アノードに水素を含むアノードガスの供給を受けると共に、カソードに酸素を含むカソードガスの供給を受けて、発電を行う燃料電池であって、燃料電池内部に設けられたガスが通過する経路に、ガス中の水分を分離する気液分離手段を備えたことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記ガスは、前記アノードから排出されたアノードオフガス、又は前記カソードから排出されたカソードオフガスであることを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明において、前記アノードガス又は前記カソードガスが流れるマニホールドを備え、前記気液分離手段を前記マニホールド内に設けたことを特徴とする。
第4の発明は、第3の発明において、前記気液分離手段は、前記マニホールド内で分離された水分と前記アノードオフガス又は前記カソードオフガスとの再混合を防止する再混合防止手段を含むことを特徴とする。
第5の発明は、第4の発明において、前記再混合防止手段は、前記マニホールド内に設けられ、内部に前記アノードオフガス又は前記カソードオフガスが流れる管状部を含むことを特徴とする。
第6の発明は、第4又は第5の発明において、前記再混合防止手段は、前記マニホールドから前記アノードオフガス又は前記カソードオフガスを排出するガス排出口と、前記ガス排出口とは別に設けられ、前記マニホールド内で分離された水分を排出する水分排出口と、を含むことを特徴とする。
第1の発明によれば、燃料電池の内部で気液を分離することができるため、燃料電池の外部に気液分離器を設ける必要がなくなる。従って、燃料電池システムを簡素に構成することが可能となり、システムの小型化を達成することができる。また、燃料電池で発生した熱を分離した水分に与えることができるため、低温動作時等においても分離した水分が凍結してしまうことを抑止できる。
第2の発明によれば、アノードから排出されたアノードオフガス、又はカソードから排出されたカソードオフガス中から水分を分離することができる。
第3の発明によれば、気液分離手段をマニホールド内に設けたため、セル構造を変化させることなく燃料電池内部に気液分離手段を設けることが可能となる。
第4の発明によれば、マニホールド内で分離された水分とガスとの再混合を防止できるため、マニホールド内での水分の回収率を高めることができ、確実に気液を分離することが可能となる。
第5の発明によれば、マニホールド内に管状部を設け、管状部内にガスを流すようにしたため、ガスによる吹き上げによって分離された水分とガスが再混合してしまうことを抑止できる。
第6の発明によれば、水分排出口をガス排出口とは別に設けたため、マニホールドからガス、水分を排出する際に、ガスと水分が再混合してしまうことを抑止できる。
以下、図面に基づいてこの発明の一実施形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。なお、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る燃料電池システム10を示す模式図である。本実施形態において、燃料電池12は固体高分子電解質膜を備えた燃料電池(PEMFC)であり、電解質膜、アノード、カソード、およびセパレータとから構成されるセルを複数積層して構成される。
図1に示すように、燃料電池12には、アノードガス流路14及びカソードガス流路16が導入されている。アノードガス流路14は水素タンク18と接続されており、水素タンク18からアノードへ水素リッチなアノードガスが送られる。また、カソードガス流路16には空気ポンプ20が設けられており、空気ポンプ20の駆動によりカソードへ酸素を含む酸化ガスとしてのカソードガスが送られる。
燃料電池12のアノードでは、アノードガスが送り込まれると、このアノードガス中の水素から水素イオンを生成し(H→2H+2e)、カソードでは、カソードガスが送り込まれると、水素イオンと酸素とから水が生成され((1/2)O+2H+2e→HO)、燃料電池12は電力を発生する。この水のほとんどは、燃料電池12内で発生する熱を吸収して水蒸気となり、カソードオフガス中に含まれて排出される。
アノードから排出されたアノードオフガスは、アノードオフガス流路22から流路28に送られる。流路28にはポンプ30、逆止弁34が設けられている。流路28に送られたアノードオフガスは、ポンプ30の作動によって流路14に送られ、再び燃料電池12のアノードに送られる。このように、本実施形態のシステムでは、アノードオフガスを循環させて燃料電池12のアノードへ送るアノード循環系を備えている。
アノードオフガス流路22には水素排出弁24が接続されている。アノードオフガス流路22、流路28を流れるガス中に不純物が多く含まれるようになった場合は、水素排出弁24を開くことで不純物を含むガスが排出される。水素排出弁24の下流には、排出ガス中の水素を処理するための処理装置26が設けられている。
カソードから排出されたカソードオフガスは、カソードオフガス流路36に送られる。カソードオフガス流路36には空気調圧弁38が設けられている。空気調圧弁38の下流には、カソードオフガス流路36から分岐し、カソードガス流路16と接続された流路40が設けられている。カソードオフガスの一部は流路40に送られ、カソードガス流路16に戻される。流路40には、カソードガス流路16に戻すカソードオフガス量を調整するための空気循環弁42が設けられている。このように、本実施形態のシステムは、カソードオフガスを循環させて燃料電池12のカソードへ送るカソード循環系を備えている。
図2は、燃料電池12の単位セルの電解質膜の延在する方向に沿った断面を示す模式図である。図2に示すように、電解質膜の延在する方向には例えば4本のアノードガスの流路44が設けられており、流路44から電解質膜へアノードガスが供給されるように構成されている。
流路44の両端には入口側のマニホールド(連通口)46と出口側のマニホールド48が接続されている。アノードガス流路14から送られたアノードガスは、入口側のマニホールド46から流路44に送られ、流路44から単位セルの電解質膜に供給される。電解質膜に供給された後のガスは、アノードオフガスとして出口側のマニホールド48に送られ、マニホールド48からアノードオフガス流路22に排出される。
図2に示すように、出口側のマニホールド48内には、管状部52が単位セルの積層方向に延在するように設けられている。マニホールド48に送られたアノードオフガスは、管状部52の内部を通ってアノードオフガス流路22へ排出される。
図3は、マニホールド48内の構造を示す模式図であって、図2におけるI−I’線における断面を示している。本実施形態では、説明の便宜上、燃料電池12に13個の単位セルが積層されているものとし、各単位セルを#1〜#13のセル番号で示すものとする。各単位セル#1〜#13には図3の上下方向に並んだ4本の流路44からアノードガスが送られ、流路44の出口からマニホールド48へアノードオフガスが排出される。
図3に示すように、管状部52はマニホールド48内の上部に配置されている。管状部52の端部52aはマニホールド48内に開放されており、アノードオフガスの吸い込み口とされている。また、管状部52の反対側の端部はアノードオフガス流路22と接続されている。
各流路44からマニホールド48内に排出されたアノードオフガスは、管状部52の端部52aに向かって図3中の矢印A方向に流れ、端部52aから管状部52内に入り、管状部52内をアノードオフガス流路22に向かって流れる。
上述したように各単位セルのカソードでは発電の際の反応によって水分が生成される。そして、カソードで生成された水分の一部は電解質膜を透過してアノード側に移動するため、アノードオフガスには水分が含まれている。アノードオフガス中の水分の含有量が多くなると、流路28から燃料電池12のアノードへ送られる水分量が多くなるため、燃料電池12の効率が低下する場合がある。このため、本実施形態では、マニホールド48内でアノードオフガス中の水分を分離することで、アノードオフガス中の水分量を低減させるようにしている。
マニホールド48内へアノードオフガスが送り込まれると、アノードオフガスの流路が急激に拡大されるため、流路44の出口において流速が遅くなる。これにより、アノードオフガスが管状部52の端部52aに到達するまでの間に、気体と水分の重量の違いに応じてアノードオフガス中の水分が下側へ落下する。また、マニホールド48の内壁に付着したアノードオフガス中の水分は壁面に沿って落下する。従って、アノードオフガスに含まれる水分をマニホールド48内の下方向へ移動させることができ、水分をマニホールド48の底の凹部48aに溜めることができる。
このように、本実施形態では、マニホールド48内でアノードオフガス中の水分を分離することができる。従って、燃料電池システム10内に燃料電池12とは別に気液分離器を設ける必要がなくなり、燃料電池システム10を簡素に構成することが可能となる。また、アノードオフガスから分離した水分はマニホールド48内に溜まるため、燃料電池12で発生した熱を水分に常時与えることが可能となり、燃料電池12が低温動作している場合であっても水分が凍結してしまうことを抑止できる。
また、管状部52内にガスを流すようにしたため、マニホールド48内を流れるガス流と凹部48aに溜まった水分を分離することが可能となる。これにより、アノードオフガスから水分を分離した後、マニホールド48内のガス流によって分離した水分と気体が再び混合してしまうことを抑止できる。従って、アノードオフガス中から確実に水分を分離することができる。
マニホールド48内における管状部52の長さは任意に設定できるが、分離した水分と気体の再混合を防ぐためには、管状部52の長さをできるだけ長くし、図3に示すように端部52aの位置をマニホールド48の内壁に近づけておくことが好適である。これにより、管状部52内を流れるガスと凹部48aに溜まった水分とを確実に分離することができ、マニホールド48内のガス流による吹き上げによって分離した水分と気体が再び混合してしまうことを確実に抑止できる。
なお、図3では管状部52の端部52aから管状部52内にガスを導入するようにしているが、管状部52の側面に孔を設けて、この孔から管状部52内にガスを導入するようにしても良い。また、管状部52へのガスの導入部にメッシュ又は焼結金属を設けることで、水分が管状部52内に入ることを抑えても良い。
図3に示すように、マニホールド48の底の凹部48aには排出弁54が接続されている。そして、排出弁54とマニホールド48を接続する管に凹部48aに溜まった水分が流入するように構成されている。排出弁54は、通常の運転時には閉状態に設定されており、マニホールド48内で分離された水分を排出する際に開状態に設定される。
マニホールド48内では、排出弁54を開くと図3中の矢印B方向の流れが生じるように構成されている。従って、排出弁54を所定のタイミングで開くことで、凹部48aに溜まった水分を適宜排出することが可能である。
より具体的には、排出弁54が閉じられている状態では、ポンプ30の昇圧力によって燃料電池12からアノードオフガスが排出され、図3中の矢印A方向の流れが生じている。そして、排出弁54を開いた場合には、ポンプ30の昇圧力よりも排出弁54の前後差圧が大きくなるように設計しておくことで、排出弁54を開いた時にマニホールド48内で矢印B方向の流れを生じさせることができる。
このように、本実施形態では、マニホールド48に対して、気体成分を排出するアノードオフガス流路22と、水分を排出する排出弁54をそれぞれ接続しているため、マニホールド48内で分離した気体成分と水分を個別に排出することが可能である。従って、マニホールドからガスと水分を排出する際に、ガスと水分が再び混合してしまうことを抑止できる。これにより、アノードオフガス中から確実に水分を分離することができる。
なお、図3に示すように、排出弁54は燃料電池12に対してアノードオフガス流路14と同じ側に設け、管状部52の端部52aの反対側に設けることが好適である。これにより、排出弁54を開いた際の流れの向き(矢印B方向)が管状部52の端部52aへ向かう方向と反対になるため、管状部52内へ水分が流入してしまうことを確実に抑止できる。
また、図3の例ではマニホールド48に溜まった水分を排出するために排出弁54を設けているが、排出弁54の代わりにオリフィス等を設けても良い。この場合、マニホールド48からの排水量と、オリフィスの前後差圧に応じて適宜オリフィス径を設定することが好適である。また、マニホールド48に溜まった水分を貯水するためのタンクを燃料電池12の外部に設けても良い。
次に、図4及び図5に基づいて、マニホールド46,48内におけるガス圧力について説明する。図4は、マニホールド46内、およびマニホールド48内におけるガス圧力を説明するための模式図であって、マニホールド46,48の延在する方向(単位セルの積層方向)に沿った断面を示している。すなわち、図4は、図2のII−II’線における断面を示している。
図4に示す複数の流路44は、単位セル#1〜#13のそれぞれにアノードガスを供給するものである。図4に示すように、マニホールド46内における各流路44の入口でのガス圧力をP入口側とし、マニホールド48内における各流路44の出口でのガス圧力をP出口側とする。そして、P入口側において、#1の単位セルにアノードガスを供給する流路44の入口での圧力をP1とし、#13の単位セルにアノードガスを供給する流路44の入口での圧力をP2とする。また、P出口側において、#1の単位セルにアノードガスを供給する流路44の出口での圧力をP3とし、#13の単位セルにアノードガスを供給する流路44の出口での圧力をP4とする。
マニホールド46,48内では、ガスの流れ方向に圧力損失が発生する。マニホールド46内では、アノードガスが図4中の矢印C方向に流れるため、この方向に圧力損失が生じ、P1>P2となる。
一方、マニホールド48内では、各流路44から排出されたアノードオフガスが管状部52の端部52aに向かって流れるため、アノードオフガスの流れ方向(矢印D方向)に圧力損失が生じる。従って、P3>P4となる。
図5は、ガス圧力P入口側、ガス圧力P出口側、がガスの流れ方向で変化する様子を示す模式図である。ここで、図5(A)は、マニホールド48内に管状部52を設けた本実施形態の燃料電池において、ガス圧力P入口側、ガス圧力P出口側が変化する様子を示している。また、図5(B)は、図5(A)との比較のため、マニホールド48内に管状部52を設けていない場合にP入口側、P出口側、が変化する様子を示している。
図5(A)及び図5(B)において、縦軸は圧力を示しており、横軸はP入口側、P出口側が計測される各流路44の入口又は出口に対応したセル番号#1〜#13を示している。
図5(A)に示すように、流路44を通過する際に圧力損失が生じるため、マニホールド48内のガス圧力P出口側は、マニホールド46内のガス圧力P入口側よりも低くなる。
マニホールド46内におけるガス圧力P入口側は、マニホールド46内を流れるアノードガスの上流側ほど高くなる。従って、図5(A)に示すように、P入口側は、#1の単位セルの流路44の入口での圧力P1から、#13の単位セルの流路44の入口での圧力P2へ減少する。
一方、マニホールド48内におけるガス圧力P出口側は、マニホールド48内を流れるアノードオフガスの上流側ほど高くなる。従って、図5(A)に示すように、P出口側は、#1の単位セルに対応した流路44の出口での圧力P3から、#13の単位セルに対応した流路44の出口での圧力P4へ減少する。
マニホールド46内とマニホールド48内での圧力損失が同等であれば、図5(A)においてセル番号の増加に伴うP入口側の減少量(P1−P2)とP出口側の減少量(P3−P4)が同等になり、各単位セル#1〜#13に対応した各流路44において、入口と出口における差圧(P差圧)をほぼ等しくすることができる。従って、各単位セルに均等にアノードガスを供給することが可能となり、単位セル毎に発電量にバラツキが生じてしまうことを抑止できる。これにより、燃料電池12の発電効率を高めることが可能となる。
図5(B)の場合、マニホールド48内に管状部52を設けていないため、マニホールド48に排出されたアノードオフガスは直接アノードオフガス流路22に向かって流れ、マニホールド48内におけるアノードオフガスの流れ方向は図4の矢印Dの方向と反対方向になる。この場合、アノードオフガスの流れ方向に圧力損失が生じるため、図5(B)に示すようにセル番号が大きくなるほどP出口側は大きくなる。従って、マニホールド48内に管状部52を設けていない場合は、セル番号が大きな単位セルほど流路44の入口と出口における差圧(P差圧)が小さくなり、各単位セルに均等にアノードガスを供給することができなくなる。これにより、燃料電池の効率が低下してしまうことが想定される。
従って、本実施形態のようにマニホールド48内に管状部52を設けて、マニホールド46内とマニホールド48内におけるガスの流れ方向を同一にすることで、各単位セル#1〜#13に対応した各流路44において、入口と出口における差圧(P差圧)をほぼ等しくすることが可能である。
以上説明したように本実施形態によれば、マニホールド48内でアノードオフガス中の水分を分離することが可能となるため、燃料電池システム10内に燃料電池12とは別に気液分離器を設ける必要がなくなり、燃料電池システム10を簡素に構成することが可能となる。また、アノードオフガスから分離した水分に燃料電池12で発生した熱を水分に常時与えることができるため、分離した水分が凍結してしまうことを抑止できる。
また、マニホールド48に管状部を設けたため、マニホールド46,48内における各流路44の入口と出口でのガスの流れ方向を同じ向きにすることができ、各単位セル#1〜#13に対応した各流路44の入口−出口間の差圧を一定にすることができる。従って、各単位セル#1〜#13へのアノードガスの分配を均一化することができ、燃料電池12の発電効率を高めることができる。
なお、本実施形態では、燃料電池12のアノード側のガスに含まれる水分を分離する構成を例示したが、カソード側のガスに含まれる水分を分離する場合もアノード側と同様に構成することが可能である。また、本実施形態のシステムは、上述したようにアノードオフガスを循環させてアノードガス利用効率を高めるアノード循環系燃料電池システムや、燃料電池に供給した燃料ガスを燃料電池内部に留めることにより燃料ガスの利用効率を高めるアノードデッドエンド式の燃料電池システム等に適用可能である。
本発明の一実施形態に係る燃料電池システムを示す模式図である。 燃料電池の単位セルの電解質膜の延在する方向に沿った断面を示す模式図である。 出口側のマニホールド内の構造を示す模式図である。 入口側のマニホールド内、および出口側のマニホールド内におけるガス圧力を説明するための模式図である。 マニホールド内におけるガス圧力が流れ方向で変化する様子を示す模式図である。
符号の説明
12 燃料電池
46,48 マニホールド
52 管状部
54 排出弁

Claims (6)

  1. アノードに水素を含むアノードガスの供給を受けると共に、カソードに酸素を含むカソードガスの供給を受けて、発電を行う燃料電池であって、
    燃料電池内部に設けられたガスが通過する経路に、ガス中の水分を分離する気液分離手段を備えたことを特徴とする燃料電池。
  2. 前記ガスは、前記アノードから排出されたアノードオフガス、又は前記カソードから排出されたカソードオフガスであることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
  3. 前記アノードオフガス又は前記カソードオフガスが流れるマニホールドを備え、前記気液分離手段を前記マニホールド内に設けたことを特徴とする請求項2記載の燃料電池。
  4. 前記気液分離手段は、前記マニホールド内で分離された水分と前記アノードオフガス又は前記カソードオフガスとの再混合を防止する再混合防止手段を含むことを特徴とする請求項3記載の燃料電池。
  5. 前記再混合防止手段は、前記マニホールド内に設けられ、内部に前記アノードオフガス又は前記カソードオフガスが流れる管状部を含むことを特徴とする請求項4記載の燃料電池。
  6. 前記再混合防止手段は、
    前記マニホールドから前記アノードオフガス又は前記カソードオフガスを排出するガス排出口と、
    前記ガス排出口とは別に設けられ、前記マニホールド内で分離された水分を排出する水分排出口と、を含むことを特徴とする請求項4又は5記載の燃料電池。
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JP2007141780A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
CN113540515A (zh) * 2021-05-31 2021-10-22 北京氢沄新能源科技有限公司 燃料电池电堆及质子交换膜燃料电池

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