JP2005538783A - ２部から成る関節を有するインプラント - Google Patents

Abstract

インプラント、具体的には椎間インプラントであって、Ａ）それぞれ１つの中心軸（１；２６）、それぞれ中心軸（１；２６）と交わる曲った摺動面（６；７）、およびそれぞれ軸方向の外側の骨と接続可能な端（１４；１５）を有する２つの関節部（４；５）を含んで成り、ここでＢ）摺動面（６；７）は曲げて構成され、互いに移動可能であり、ここでＤ）第２の関節部（５）が第１の関節部（４）に対して斜めに配置された２つの回転軸（１０；１１）の周りで回転可能である。

Description

本発明は、インプラント、特に、特許請求の範囲第１項の前文による椎間インプラントに関する。

人体の個々の関節、例えば、大腿骨顆部と膝蓋との間、または中手と遠位指骨との間の関節においては、１つもしくはそれ以上の関節軸の周りの好ましい関節を妨げず、他方では他のすべての空間的に可能な回転軸の周りの関節を制限し、または妨げる関節面が存在する。多くの回転軸を備えた関節を有するインプラントは、他方では、それぞれ関節間板補綴の椎間インプラントとしても挿入される。
１つもしくは複数の損傷した自然の関節間板または損傷した関節間板の核は通常、除去され、部分的にインプラントまたは補綴によって置換されるが、これらは両方の隣接した椎体間の椎間腔へ導入される。その際の目的は、再びできる限り自然な状態をもたらすこと、すなわち、特に本来の関節間板と同時に両方の隣接する椎体間の本来の距離を回復させることである。椎体の運動は、インプラントまたは椎体によって障害なしにさらにその自然な範囲で実施されなければならない。このために、椎体の前方／後方への傾き、すなわち屈曲および伸展、ならびに椎体の側方曲げに際しての運動可能性の保持が自然な限界内で重要である。同様に、互いに対する隣接する椎体の空間的な変位が生理的な運動範囲内で可能でなければならない。

関節間板の代用として移植可能な装置は、米国特許第６，３６８，３５０号（特許文献１）により周知である。この周知の装置は、実質的に２つの関節部材を終板とともに含む。凸面および補完的に凹面の関節部材から成る関節は、ある実施形態においては、球形の関節面を有するため、ある表面に位置する異なる回転軸の周りの関節部材の回転が可能であり、椎体の側方曲げのための回転軸および椎体の屈曲／伸展のための別の回転軸に対する制限が起こらない。さらに、長手方向軸の周りの隣接する椎体の回転が制限なしに可能である。別の実施形態においては、関節面は楕円の表面であるため、回転軸は同じく椎体の側方曲げのための回転軸および椎体の屈曲／伸展のための別の回転軸に制限されない。
米国特許第６，３６８，３５０号

この点で本発明は改善を提供することになる。本発明の課題は、２つの咬合する関節部を有するインプラントを提供することであり、このインプラントは２つの回転軸を有し、それらは互いに斜めに立ち、空間内で明確な距離を有するため、その間に位置する関節間板の切除後の隣接する椎体の運動がインプラントによって再生される。

本発明は、インプラント、好ましくは、請求項１の特徴を有する椎間インプラントで上記の課題を解決する。

本発明によるインプラントは、実質的に、互いに咬合する摺動面を有する２つの関節部を含み、摺動面は関節部の回転に際して互いに対して移動する。関節部の各々は、実質的に長手方向軸に対して平行または同軸の中心軸を有し、これらは安静位で対応する直立の姿勢において、すなわち関節部が互いに対して傾いていない場合に一致する。さらに、関節部はそれぞれ１つの軸方向に外側の、骨と接続可能な端を含む。椎間インプラントとしてのインプラントの構成では、これらの端は隣接する椎体と接続可能であるが、中心軸は実質的に脊柱長手方向軸と平行または同軸に移動する。摺動面は関節軸の中心軸と交わり、関節部の回転に際して互いに対して次々に移動し、ここで第２の関節部は第１の関節部に対して互いに対して斜めに配置された回転軸の周りを回転可能である。
以下、第１の関節部は固定式として想定され、第２の関節部は可動式と想定される。したがって、回転軸は第２の関節部に対して固定されており、第１の関節部に対して可動である。

本発明によって達成される利点は、実質的に、本発明によるインプラント、特に椎間インプラントのおかげで、
−椎体の屈曲または伸展に際して、および／または側方曲げに際しての回転センタの状態が生理学に十分に適合され、
−摺動面は大きな摩擦力なしに次々に移動可能であり、かつ適切なレバーアームの再生によって力の関係および力のモーメントが可能な限り最小限にされ、かつ
−脊柱長手方向軸の周りの椎体のねじれ運動に対する補強が達成可能である
という点において見出される。

本発明によるインプラントの好ましい実施形態においては、摺動面は鞍条に構成され、それぞれ１つの鞍点を有する。鞍状の摺動面は、関節部材の寸法によって制限される表面点Ｐの周囲がつねに２つの表面点が示され、これらが接線面の異なる側面で表面点Ｐによって位置するように構成されている。

本発明によるインプラントの別の実施形態においては、回転軸が、好ましくは８０°〜１００°の角度で交差する。それによって、例えば、椎間インプラントが、椎体の側方曲げのための軸に対して平行または同軸の回転軸の１つ、および椎体の屈曲または伸展のための軸に対して平行または同軸の第２の回転軸が調整される利点が達成可能である。

本発明によるインプラントの別の実施形態においては、回転軸が互いに対して最小限の距離Ａを有し、これは０．１ｍｍ〜２０ｍｍ、好ましくは２ｍｍ〜２０ｍｍである。距離Ａは、本発明によるインプラントの脊柱における挿入部位によっても同時に決定され、腰部脊柱におけるセグメント高さに応じて変動し、胸郭椎体の方向で減少する。

好ましくは、摺動面は、回転軸のそれぞれの周りの第２の関節部の回転に際して、第２の鞍点が回転軸に対して同心弧で移動するように構成されている。摺動面の鞍状の構成は、関節部の中心軸の周りの関節部の回転も可能となる利点を有する。しかし、互いに対して関節部の軸回転に際して、両方の関節部は軸方向に互いから離れて移動するため、軸回転がインプラントの同時の高さ変更に際してのみ可能となっている。脊柱における靭帯、筋、および腱の一定の予張力によって、関節部の軸回転が限定的にも可能となる。これは腰部脊柱における生理的ケースと類似とみなされるが、この場合、軸回転は、面関節など後方要素に基づき、やはり限定的にのみ許容される。
好ましくは、摺動面は、関節部の安静位で見て適合的に構成されている。適合された摺動面を有する本発明によるインプラントの構成によって、脊柱長手方向軸の周りの椎体の張力の動きは椎間インプラントの高さの変更なしに不可能であることが達成可能である。このような動きに際しての椎間インプラントの高さの変更によって、靭帯は緊張させられ、それによって椎体の張力に対する抵抗がもたらされる。

本発明によるインプラントの別の実施形態においては、関節部の外側端はそれぞれスリーブを含み、これは隣接する骨または椎体と接続可能である。椎間インプラントとしての本発明によるインプラントの使用に際しては、このスリーブは好ましくは蓋板として、それぞれ軸方向に外側の、中心軸に対して斜めに配置された表面とともに構成されており、ここでこれらの表面には３次元の構造、例えば、くぎを備えることができる。
したがって、隣接する関節部を有する蓋板の１つも一塊状でありうる。
椎間インプラントとしての本発明によるインプラントの実施形態においては、蓋板の１つは、隣接する関節部の中心軸に対して移動するガイドまたは溝を含み、この中には隣接する関節部のこのガイドに補完的に備えられた後方端が挿入可能である。したがって、まず、両方の蓋板は第１の関節部といっしょに隣接する椎体間に移動させられ、次いで蓋板は隣接する椎体の端面に押し付けられ、ようやく最後に第２の関節部が第１の関節部と第２の蓋板との間に挿入されるため、椎体は移植中に行われるべき伸延が最小限となる利点が達成可能である。第２の挿入関節部は第２の蓋板の導入後に固定される。
関節部は、適用に応じて金属／金属の組合せとして構成されうる。さらに、脊柱における隣接する椎体間の高い予張力により関節部の衝撃作用に対する負荷が小さくなるため、セラミック材料の適用も適している。

本発明による別の実施形態においては、関節部の１つはプラスチックで製造されているため、
−例えば、高度に架橋されたポリエチレン（ＵＨＭＷＰＥ）とコバルトクロム合金などのすでに実績のある組合せが使用可能であり、
−互いに対して摺動面の移動に際しての小さな摩擦力が達成可能であり、かつ
−関節部の中心軸の周りの回転移動に対する減衰が確立可能である。

さらに、本発明によるインプラントの別の実施形態においては、関節部の１つが中心軸の周りで付属のスリーブにおいて回転可能であり、もしくは付属の蓋板において受入れ可能である。さらに、例えば、関節部の外側端が、付属のスリーブ、もしくは付属の蓋板における中心軸に対して補完的な同軸の凹みにおいて配置されうる。他方、スリーブは、中心軸に対して同軸の隆起を備え、関節部は補完的な凹みを備えることができる。したがって、両方の隣接する椎体の張力の移動がインプラントによって阻害されないという利点が達成可能である。

本発明によるインプラントの別の実施形態においては、関節部の１つは、中心軸に対して垂直に移動する移動軸に対して平行に、付属のスリーブ、もしくは付属の蓋板において移動可能に受入れ可能である。好ましくは、関節部の外側端は末端で中心軸に対して同軸拡張部が備えられているが、付属のスリーブ、もしくは属の蓋板は、拡張部を受入れるための奥底とともに関節部の外側端に補完的な凹みを含む。本発明によるインプラントのこの構成によって、インプラントに隣接する椎体間の一軸の剪断も可能であり、これはインプラントによって阻害されない。凹みの長さの構成によって、椎体の剪断移動は所望の限界内で制限されうる。

さらに本発明によるインプラントの別の実施形態においては、関節部の１つは、中心軸に対して垂直に立つ面に、付属のスリーブ、もしくは付属の蓋板において移動可能に受入れ可能である。さらに、好ましくは、関節部の外側端は、付属のスリーブ、もしくは付属の蓋板における凹みよりも小さな直径を有する。それによって、インプラントに隣接する椎体の剪断移動も多くの軸に関して許容されうる利点が達成される。
本発明の別の有利な構成は、従属クレームにおいて特徴づけられている。
以下、本発明および本発明の展開を多くの実施例の部分的な概略図を用いてより詳しく述べる。

（図面の簡単な説明）
図１ａは、第２の関節部が第１の回転軸の周りを回転する、本発明によるインプラントの実施形態を示す図である。
図１ｂは、本発明によるインプラントの図１ａに示されている実施形態の側面図である。
図１ｃは、第２の関節部が第１の回転軸の周りを回転する、本発明によるインプラントの図１ａおよび１ｂに示されている実施形態の図である。
図１ｄは、本発明によるインプラントの図１ｃに示されている実施形態の側面図である。
図２は、本発明によるインプラントの実施形態の第１の関節部を示す斜視図である。
図３は、椎間インプラントとしての本発明によるインプラントの実施形態を示す斜視図である。
図４ａは、本発明によるインプラントの実施形態を腹側から見た図である。
図４ｂは、本発明によるインプラントの図４ａに示されている実施形態の側方から見た図である。
図５は、中心軸に対して蓋板に回転可能に配置された関節部を有する本発明によるインプラントの別の実施形態を示す図である。
図６ａは、中心軸に対して垂直に立つ面で移動可能配置された関節部を有する本発明によるインプラントの別の実施形態を示す図である。
図６ｂは、本発明によるインプラントの図６ａに示されている実施形態による断面図である。
図７ａは、中心軸に対して垂直に移動可能に配置された関節部を有する本発明によるインプラントの別の実施形態を示す図である。
図７ｂは、本発明によるインプラントの図７ａに示されている実施形態による断面図である。

図１ａ〜１ｄにおいては、第１および第２の関節部４；５とともに本発明によるインプラントの実施形態が示されているが、ここで図１ｂにおいては、側面図Ａからの両方の関節部４；５が示されている。第１の関節部４は、第１の中心軸１、およびこの第１の中心軸１と交わる第１の摺動面６を有する。第１の摺動面６は鞍状に構成され、かつ第１の鞍点８を有する。第１の関節部４と同様に、第２の関節部５は第２の中心軸２６、およびこの中心軸２６と交わる摺動面７を有する。第２の摺動面７も鞍状に構成され、かつ鞍点９を有する。さらに、関節部４；５は外側端１４；１５を含み、これらは端面において関節部に隣接する骨、特に隣接する椎体から付着されうる。中心軸に対して直交の面で見ると、回転軸１０；１１の突起はこの面に９０°の角度で突き出る。最小の距離Ａは、摺動面６；７のこの構成においては、両方の回転軸１０；１１で垂線である。図１ａおよび１ｂにおいては、第２の関節部５が第１の回転軸１０（図１ｂ）の周りを回転する。第２の鞍点９は、第２の関節部５の回転移動に際して、角度βで第１の回転軸１０に対して半径Ｒ_１の同心弧上を移動する。

図１ｃおよび１ｄは、図１ａおよび１ｂにおいて示されている本発明によるインプラントの実施形態の関節部４；５を示し、ここで第２の関節部５は第２の回転軸１１（図１ｃ）の周りを角度αで回転する。第２の関節部５の第２の回転軸１１の周りの回転に際しては、第２の鞍点９が第２の回転軸１１に対して半径Ｒ_２の同心弧上を移動する。

図２においては、鞍状で構成された摺動面６を有する第１の関節部４が示されている。両方の回転軸１０；１１は、対応する直立の姿勢での本発明によるインプラントの安静位において示されており、すなわち、第１の関節部４の中心軸１は、第２の関節部５（図１）の中心軸２６と接続されている。安静位において、回転軸１０；１１は、中心軸１上で垂直に立ち、面２２；２３に位置している。第１の回転軸１０は、中心軸１および第２の回転軸１１によって固定される第１の面２２上に垂直に立っている。第２の回転軸は、第１の面２２に対して垂直に立つ第２の面２３上に垂直に立ち、これは中心軸１および第１の回転軸１０によって固定される。第１の摺動面６の第１の鞍点８は、安静位において、中心軸１上、およびその中心が関節部４；５の安静位において、回転軸１０；１１のそれぞれ１つとともに中心軸の交点によって規定される２つの弧２４；２５上に位置している。第１の摺動面６は、一方では第１の回転軸１０に対して第１の同心弧２４にもたたれかかり、他方では第２の回転軸１１に対して第２の同心弧２５にももたれかかる。第１の弧２４の半径Ｒ_１および第２の弧２５の半径Ｒ_２は、適合摺動面７；８において同じ大きさであり、両方の回転軸１０；１１の半分の距離Ａに対応する。
摺動面６は、トーラス面の断面の補完的な形を示すように構成されている。

図３においては、椎間インプラントとしての本発明によるインプラントの実施形態が示されている。両方の関節部４；５は、スリーブ２；３としてのそれらの外側端１４；１５においてそれぞれ１つの蓋板１２；１３を含み、中心軸１；２６に関して軸方向に外側で中心軸１；２６に対して斜めに立つ表面１６；１７を有し、これらは隣接する椎体の端面に付着されうる。蓋板１２；１３は、それぞれ２つの横側面２７、前側面２８、および後側面２９を有し、ここで横側面２７は実質的に第１の回転軸１０に対して平行に配置されている。前側面および後側面２８；２９は実質的に第２の回転軸１１に対して平行に配置されている。インプラントはこうして隣接する椎体（図示せず）間に導入され、関節部４；５の第１の回転軸１０の周りの回転は、インプラントと接続された椎体の側方曲げを可能にすると同時に、関節部４；５の第２の回転軸１１の周りの回転は、インプラントと接続された椎体の屈曲もしくは伸展を可能にする。ここに示されている本発明によるインプラントの実施形態においては、第１の蓋板１２は第１の関節部４としっかり接続されていると同時に、第２の蓋板１３は中心軸２６に対して垂直に立ち、実質的に横側面２７に対して平行に配置された、溝として構成されたガイドを有するため、第２の関節部５は、その外側のガイド２０に対して補完的に構成された端１５とともにガイド２０へ挿入されている。さらに、蓋板１２；１３の外側表面１６；１７上には、くぎ１９が取付けられ、これらは隣接する椎体へのインプラントの主要な安定化に役立つ。

図４ａおよび４ｂに示されている本発明によるインプラントの実施形態は、くぎ１９を含まず、関節部４；５が制限された回転角度αおよびβ内でのみ回転軸１０；１１の周りで回転可能であるという点でのみ図３に示されている本発明によるインプラントの実施形態と異なる。図４ａにおいては、インプラントは、腹側から、すなわち回転軸１０に対して平行に見て示されており、図４ｂにおいては、インプラントは、外側から、すなわち回転軸１１に対して平行に見て示されている（図４ｂ）。回転角度αおよびβの限界は、関節部４；５における寸法Ｈ_Ｌ、Ｈ_Ａ、Ｈ_Ｐ、Ｒ_１、Ｒ_２、ｈ_１、およびｈ_２の選択によって確立され、ここで所望の最大限の回転角度αまたはβの達成に際しては、それぞれ別の関節部４；５に向けられた関節部４；５の端３２；３３；３４が、それぞれの関節部４；５に対向する蓋板１２；１３の内面３０；３１上に並んでおり、
Ｈ_Ｌ：第１の関節部４の第１の鞍点８と内部の第２の関節部５に対して向けられた端３２との間の高さであり、
Ｈ_Ａ：第２の関節部５の第１の鞍点９と前の第２の関節部４に対して向けられた端３４との間の高さであり、
Ｈ_Ｐ：第２の関節部５の第２の鞍点９と後の第１の関節部４に対して向けられた端３３との間の高さであり、
Ｒ_Ｉ：第１の回転軸１０に対して垂直かつその第１の鞍点８を含む第１の面２２（図２）における第１の摺動面６の半径であり、
Ｒ_２：第２の回転軸１１に対して垂直かつその第２の鞍点９を含む第２の面２３（図２）における第２の摺動面の半径であり、
ｈ_１：第１の蓋板１２の第１の鞍点８と内面３１との間の高さであり、
ｈ_２：第２の蓋板１３の第２の鞍点９と内面３０との間の高さである。

図５においては、本発明によるインプラントの実施形態が示されており、これは、第１の関節部４の外側端１４が中心軸１に対して補完的な同軸に凹み３７が蓋板１２に受入れられ、そのため第１の関節部４が中心軸１の周りで回転可能に蓋板１２と接続されているという点で図１〜４に示されている実施形態と異なる。

図６ａおよび６ｂにおいては、本発明によるインプラントの実施形態が示されており、これは、中心軸１に対する凹み３７が第１の関節部４の外側端１４よりも大きな直径を有するため、第１の関節部４が中心軸１に対して垂直に立つ面において蓋板１２に対して移動可能であるという点においてのみ図５に示されている実施形態と異なる。

図７ａおよび７ｂにおいては、本発明によるインプラントの実施形態が示されており、これは、凹み３７が、中心軸１に対して垂直立つ移動軸４０に対して平行に卵形に構成されており、奥底３９を有すると同時に、第１の関節部４の外側端１４が末端で中心軸１に対して同軸の拡張部３８を含み、これが奥底３９へ嵌合するため、第１の関節部４が一方では移動軸４０に対して平行に移動可能であり、他方では奥底３９へ嵌合された拡張部３８によって中心軸１に関して軸方向に保護される点においてのみ図５に示されている実施形態と異なる。

図１ａは、第２の関節部が第１の回転軸の周りを回転する、本発明によるインプラントの実施形態を示す図である。 図１ｂは、本発明によるインプラントの図１ａに示されている実施形態の側面図である。 図１ｃは、第２の関節部が第１の回転軸の周りを回転する、本発明によるインプラントの図１ａおよび１ｂに示されている実施形態の図である。 図１ｄは、本発明によるインプラントの図１ｃに示されている実施形態の側面図である。 本発明によるインプラントの実施形態の第１の関節部を示す斜視図である。 椎間インプラントとしての本発明によるインプラントの実施形態を示す斜視図である。 図４ａは、本発明によるインプラントの実施形態を腹側から見た図である。 図４ｂは、本発明によるインプラントの図４ａに示されている実施形態の側方から見た図である。 中心軸に対して蓋板に回転可能に配置された関節部を有する本発明によるインプラントの別の実施形態を示す図である。 図６ａは、中心軸に対して垂直に立つ面で移動可能配置された関節部を有する本発明によるインプラントの別の実施形態を示す図である。 図６ｂは、本発明によるインプラントの図６ａに示されている実施形態による断面図である。 図７ａは、中心軸に対して垂直に移動可能に配置された関節部を有する本発明によるインプラントの別の実施形態を示す図である。 図７ｂは、本発明によるインプラントの図７ａに示されている実施形態による断面図である。

符号の説明

１ 中心軸 ２、３ スリーブ
４、５ 関節部 ６、７ 摺動面
８、９ 鞍点 １０、１１ 回転軸
１２、１３ 蓋板 １４、１５ 外側端
２０ ガイド ２６ 中心軸
３７ 凹み ３８ 拡張部
３９ 奥底 ４０ 移動軸

Claims (18)

1. インプラント、特に椎間インプラントであって、
   Ａ）それぞれ１つの中心軸（１；２６）、それぞれ前記中心軸（１；２６）と交わる摺動面（６；７）、およびそれぞれ軸方向の外側の骨と接続可能な端（１４；１５）を有する２つの関節部（４；５）を有し、ここで
   Ｂ）前記摺動面（６；７）が曲げて構成される、
   インプラントにおいて、
   Ｃ）前記摺動面が互いに移動可能で、かつ
   Ｄ）第２の前記関節部（５）が第１の前記関節部（４）に対して斜めに配置された２つの回転軸（１０；１１）の周りを回転可能である、
   ことを特徴とするインプラント。
2. 前記摺動面（６；７）が鞍状であることを特徴とする請求項１に記載のインプラント。
3. 前記回転軸（１０；１１）が８０°〜１００°の角度で交差することを特徴とする請求項１又は２に記載のインプラント。
4. 前記回転軸（１０；１１）が互いに対して最小の距離Ａを有し、かつ前記距離Ａが０．１ｍｍ〜２０ｍｍであることを特徴とする請求項１〜３のいずれか１つに記載のインプラント。
5. 前記距離Ａが２ｍｍ〜２０ｍｍであることを特徴とする請求項４に記載のインプラント。
6. 前記摺動面（６；７）がそれぞれ１つの鞍点（８；９）を有し、前記第２の関節部（５）の前記回転軸（１０；１１）のそれぞれの周りの回転に際して前記第２の鞍点（９）が前記それぞれの回転軸（１０；１１）に対して同心弧（１２；１４）上を移動することを特徴とする請求項１〜５のいずれか１つに記載のインプラント。
7. 前記摺動面（６；７）が、開始位置において前記間接部（４；５）の同軸中心軸（１；２６）に適合して構成されていることを特徴とする請求項１〜６のいずれか１つに記載のインプラント。
8. 前記関節部（４；５）の前記外側端（１４；１５）がそれぞれスリーブ（２；３）を含むことを特徴とする請求項１〜７のいずれか１つにインプラント。
9. 前記スリーブ（２；３）が、それぞれ軸方向の外側の、前記中心軸（１；２６）に対して斜めに配置された表面（１６；１７）を有する蓋板（１２；１３）として構成されていることを特徴とする請求項８に記載のインプラント。
10. 前記蓋板（１２；１３）が前記隣接する関節部（５）と一塊状であることを特徴とする請求項９に記載のインプラント。
11. 前記蓋板（１２）の１つがその中心軸（１）に対して垂直に移動するガイド（２０）を含み、かつ隣接する前記関節部（４）が、前記ガイド（２０）へ挿入可能である後方端（１４）を有することを特徴とする請求項９または１０に記載のインプラント。
12. 前記関節部（４；５）の１つがその中心軸（１；２６）の周りで付属の前記スリーブ（２；３）と回転可能に接続可能であることを特徴とする請求項８〜１１のいずれか１つに記載のインプラント。
13. 前記関節部（４；５）の１つが、その中心軸（１；２６）の対して垂直に立つ移動軸（４０）上で移動可能に前記付属のスリーブ（２；３）と接続可能であることを特徴とする請求項８〜１２のいずれか１つに記載のインプラント。
14. 前記関節部（４；５）の１つが、前記中心軸（１；２６）に対して垂直に立つ面で移動可能に前記付属のスリーブ（２；３）と接続可能であることを特徴とする請求項８〜１３のいずれか１つに記載のインプラント。
15. スリーブ（２；３）が、隣接する前記関節部（４；５）の前記外側端（１４；１５）を受入れるための前記中心軸（１；２６）に対して同軸の凹み（３７）を有することを特徴とする請求項１２〜１４のいずれか１つに記載のインプラント。
16. 前記凹み（３７）が軸方向の末端に奥底（３９）を有し、前記隣接する関節部（４；５）の前記外側端（１４；１５）が、前記奥底（３９）において受入れ可能である前記中心軸（１；２６）に対して同軸の拡張部（３８）を有することを特徴とする請求項１５に記載のインプラント。
17. 前記関節部（４；５）の１つがプラスチックで製造されていることを特徴とする請求項１〜１６のいずれか１つに記載のインプラント。
18. 前記関節部（４；５）の１つがセラミック材料から成ることを特徴とする請求項１〜１７のいずれか１つに記載のインプラント。

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