JP2005534418A - 自己同調コイルを使用した体内医用mr撮像の方法および装置 - Google Patents

自己同調コイルを使用した体内医用mr撮像の方法および装置 Download PDF

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Abstract

身体の内部の画像を示す信号を受信するための体内自己同調共振器コイルを備える医用撮像装置で使用するRFプローブ。共振器コイルは、複数の幾何学的パラメータのうちの1つに応じて所望の周波数に自己同調する。一実施形態によれば、共振器コイル150は、巻数が複数であるオープン巻線152を含み、共振器コイルは、信号リード162に結合するための第1のあらかじめ選択されている結合点およびリターンリードに結合するための第2のあらかじめ選択されている結合点156を含み、それらの結合点は、異なる巻きの上に配置されている。他の実施形態によれば、共振器コイルは、巻数が複数のベースコイルおよびベースコイルとともに回路内にあり、そこから外へ軸方向に伸びているアンテナを備え、アンテナは、共振器コイルが所望の周波数に自己同調するような長さを持つ。アンテナは、モノポールであるのが好ましい。

Description

本発明は、人体に差し込まれた撮像プローブを使用することにより人体の内部の医用画像を生成することに関する。より具体的には、本発明は、磁気共鳴映像法(MRI)とともに使用される改良された血管内RFプローブに関する。
MRI撮像技術は、人体の内部画像を生成する広く使用され、よく知られている画像診断技術となっている。当業者であればMRIの基本概念に精通しているため、これらの概念については、本発明の背景として簡単に述べるのにとどめる。
その目的のために、よく知られているように、人体の内部の画像を作成するためにMRI装置が使用される。その際に、MRI装置は、撮影される人体の少なくとも一部に磁場をかける。通常の磁界の強さは、1.5Tであるが、他の磁界の強さも使用される(一般的には、0.5T〜3.0Tの範囲)。その後、局所的勾配が磁場内に発生し、RFパルスが画像が望まれている人体の部分を表す目標領域に印加される。RFパルスの典型的な周波数は、ラーモア周波数(1.5Tの磁場内の陽子に対し63MHz程度)である。目標領域内の陽子は、スピン方向を変えるのに十分な量のエネルギーをRFパルスから吸収する。RFパルスがオフにされると、陽子は、磁場内の中立配置に戻るときに蓄積された過剰なエネルギーを放出する。この蓄積されたエネルギーが放出されるときに、目標領域の像を示す信号が発生される。適切に感知されると、そのような信号はコンピュータによって処理され、目標領域のMR像を生成することができる。
当業では、体内RFプローブ(RFレシーバとも呼ばれる)を使用してそのような信号を受信することが知られている。人体の中の目標領域に近い場所に配置された場合、そのようなRFプローブは、陽子放射を感知し、同軸ケーブルなどの伝送媒体を使用して感知信号を画像生成コンピュータシステムに送ることができる。そのようなプローブは非常に小さな開口部を通して人体内に挿入される場合があるため、レシーバにはできる限り小さなメカニカルエンベロープを備えることが重要である。
さらに、レシーバのコイルはラーモア周波数で共振する(つまり、効率よくエネルギーを蓄積する)ことが重要である。特定の周波数fを共振させるためには、レシーバコイルの誘導成分(L)および容量成分(C)は以下の式を満たしていなければならない。
Figure 2005534418
MR撮像に広く使用されているRFプローブは、(1)断面の細い引き伸ばした細長いコイル、および(2)単一の細線からなるループレスアンテナ(ダイポール)の2つの基本的カテゴリにまとめることができる。RFレシーバの細長いコイル設計の一実施例は、Quickら「Single−Loop Coil Concepts for Intravascular Magnetic Resonance Imaging」Magnetic Resonance in Medicine、vol.41、(1999年)、751〜758頁で説明されており、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれている。ループレスアンテナ設計の一実施例は、OcaliおよびAtalar「Intravascular Magnetic Resonance Imaging Using a Loopless Catheter Antenna」Magnetic Resonance in Imaging、vol.37、(1997年)、112〜118頁 で説明されており、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれている。他のコイル実施例としては、ヘルムホルツコイル(通常、平行に並べられた2つの単一ループコイルからなる)および平形コイルがある。他のRFプローブの実施例は、米国特許第4,932,411号明細書、第5,715,822号明細書、第6,171,240号明細書、および第6,453,189号明細書に見いだすことができ、それらの開示全体が参照により本明細書に組み込まれている。
図1は、従来技術のコイルレシーバアセンブリを例示している。単一ループコイル100は、RFパルスに応答する目標領域により放射された信号を感知する。コイル100と細い同軸ケーブル102は、患者の身体内に配置することができる。信号はコイル100から、細い同軸ケーブル102を通り、RG 58などのケーブルであってよい、それよりも太い同軸ケーブル104へと進む。それとともに、細い同軸ケーブル102と太い同軸ケーブル104は、長さλ/2であり、同調共振回路の一部を形成する。コイルレシーバアセンブリは、さらに、図に示されているような外部同調/整合回路106を備え、そこでは、同調用可変コンデンサCはコイル100およびケーブル102および104のインダクタンスとともに共振回路を形成し、整合用可変コンデンサCは共振回路の入力インピーダンスとレシーバのインピーダンス(50Ω)との整合をとる。
図2(a)および2(b)は、従来技術のアンテナレシーバアセンブリの実施例を例示している。ダイポールアンテナ110は、図2(a)に示されている。ダイポールアンテナ110は、2つの分離された導線112および114からなる。電流路が完全でないので、電荷は導線112と114の2つの先端の間で発振する。実装された場合、アンテナ110は、細い同軸ケーブルで結合され、カテーテル120内に配置される。カテーテル120は、撮像のため人体内の目標領域に近いところに挿入することができる。満足のいく実行品質を得るために、アンテナ110の入力インピーダンス(ZIN)は、図2(b)に示されている同軸ケーブル122の特性インピーダンスと整合していなければならない。また、アンテナ共振により生じる干渉を回避するために、同軸ケーブルをアンテナに対し大きなインピーダンスを持つように見せることによりレシーバの共振を電子的手段で減衰させるデチューニングが必要である。これらの目的のために、外部同調/整合/デカップリング回路124を装備し、カテーテル120を同軸ケーブル122(それ自体コネクタ126で終端する)とリンクさせる。
そのような従来技術のレシーバアセンブリにはさまざまな欠点がある、つまり(1)図1に例示されている単一ループコイル設計は、近接場分解能についてはうまく働くが、遠方場分解能についてはうまく働かない(ループから比較的短距離のところで場の相殺が生じるため)−近接場と遠方場はレシーバに相対的な撮像場の物理的位置に関係する、(2)図2(a)および2(b)により例示されているアンテナ設計は、遠方場分解能についてはうまく働くが、近接場分解能についてはうまく働かない(近/遠遷移ゾーンを定義するデバイスのジオメトリにより定められているとおり)、(3)それぞれの設計では、大型の比較的高価な外部整合回路および同調回路を使用する必要がある、(4)図1のコイル設計では、コイルを電流が流れると熱が発生するといった欠点がある。ヘルムホルツコイルおよび平形コイルには、近接場/遠方場遷移ゾーンの問題は生じないが、これらのコイルでは、外部整合回路および同調回路を使用する必要がある。
他のコイル設計は、Rivasらの論文「In Vivo Real−Time Intravascular MRI」Journal of Cardiovascular Magnetic Resonance、4(2)、2002年、223〜232頁に示されており(その開示全体は参照により本明細書に組み込まれている)、すべて、上述の同じまたは類似の欠点を有する。
したがって、医用撮像の技術分野では、近接場および遠方場の両方の撮像において高い性能を発揮するRFプローブが必要である。さらに、医用撮像の技術分野では、プローブのメカニカルエンベロープのサイズに悪影響を及ぼすだけでなく、レシーバのコストも増大する整合回路および同調回路などの大型の外部電気的構成要素を組み込まなくて済むRFプローブが必要である。
この目的のために、発明者は医用撮像装置とともに使用するRFプローブ、つまり体内自己同調(self−tuned)共振器コイルを備えるRFプローブを開発した。本発明の自己同調の態様は、共振器コイルの複数の幾何学的パラメータのうちの少なくとも1つを適切に選択し構成することにより達成されるのが好ましい。本発明のコイルは、最小の断面包絡面を備えながら、近接場と遠方場の両方において優れた性能を発揮する。本発明のコイルは、平形コイルと同様の望ましい磁場分布(それによって、著しい近接場/遠方場遷移ゾーンが取り除かれる)およびループレスダイポール設計と同様の小さな形状を実現し、しかも、すべて、外部同調回路または外部整合回路を必要としない。
共振器コイルが患者の身体に挿入され、共振器コイルの共振周波数と実質的に同一の周波数のRFパルスがその身体に印加されると、共振器コイルはRFパルスに応答する信号を受信し、その信号は患者の身体の内部の画像を表す。
第1の実施形態では、共振器コイルの長さは共振器コイルの共振周波数に影響を及ぼす重要な要因である。この長さを適切に設定することにより、本発明の共振器コイルを調整することでRFパルスの周波数と整合するようにできる(1.5Tの磁場内で63MHzのラーモア周波数など)。
第2の実施形態では、共振器コイルはアンテナとともに回路内に複巻ベースコイルを備えており、アンテナ長は共振器コイルの共振周波数に影響を及ぼす重要な要因である。アンテナの長さを適切に設定することにより、本発明の共振器コイルを調整することでRFパルスの周波数と整合するようにできる(1.5Tの磁場内で63MHzのラーモア周波数など)。
共振器コイルは、共振器コイルからプロセッサに信号を渡す伝送媒体に結合されている(プロセッサは、共振器コイルの信号を処理してそこから画像を生成するように構成されている)のが好ましい。伝送媒体は特性インピーダンスを持ち、定在波が共振器コイル内に増えるの防止するために、共振器コイルは伝送媒体の特性インピーダンスに関して実質的に自己整合する必要がある。
この目的のために、本発明の第1の実施形態によれば、伝送媒体のリターンリードは共振器コイルの導線の末端に結合されている。さらに、伝送媒体の信号リードは、共振器コイル巻線上の選択された接続点に結合される。共振器コイルの巻線比を適切に設定することにより、共振器コイルは伝送媒体の特性インピーダンスを実質的に自己整合するようにできる。
本発明の第2の実施形態の自己整合に関して、共振器コイルでは、共振器コイルの導線のインピーダンスが伝送媒体の特性インピーダンスと実質的に自己整合するような巻数を持つベースコイルを利用するのが好ましい。
本発明の共振器コイルでは、自己同調および自己整合の両方を行うことができるため、従来技術に見られる大型の比較的高価な同調および整合回路は不要である。したがって、本発明の共振器コイルの断面包絡面は大幅に改善(縮小)され、本発明を使用することにより、血管の内部など、到達しがたい場所を撮像することができる。
さらに、本発明の共振器コイルは、開コイルであるのが好ましい。したがって、また従来技術の閉ループコイル設計とは異なり、RFエネルギーが受信されたときにコイルに発生する熱量はかなり少なくなる。発生する熱は比較的少ないため、本発明の共振器コイルを使用すると、患者の安全性と快適さが従来技術のコイル設計に比べて高まる。
さらに、本発明は、腫瘍または動脈硬化などの病状を診断するために使用できるだけでなく、インターベンショナル治療とともに使用し、治療薬剤、ナノ粒子、遺伝子、造影剤などの薬物を患者の体内に送り込み、その送り込む状態を監視することができる。共振器コイルの受信信号から生成された画像を監視することにより、医者は薬物が患者の体内に送り込まれるのを評価し、必要ならば、画像に応じて薬物の送り方を調整することができる。
さらに、本明細書に開示されているのは、本発明の共振器コイルを製作する方法であり、この方法は導線を巻いて巻数が複数の開共振器コイルにするステップを含み、この共振器コイルはコイル共振が所望の周波数に実質的に等しくなるような所定の共振器長を持つ。この方法は、さらに、(1)コイルの一端の結合点およびコイルの中間にある結合点を選択し、選択された結合点は伝送媒体の特性インピーダンスに実質的に一致するコイルの所望のインピーダンスを定めることと、(2)伝送媒体の信号リードを選択された中間結合点に結合することと、(3)伝送媒体のリターンリードを選択された終端結合点に結合し、それによってコイルが伝送媒体の特性インピーダンスに実質的に自己整合するようにすることとを含む。
本発明のこれらならびにその他の特徴および利点は、一部は明白であり、また一部は、以下の説明および参照される図において指摘される。
A.第1の実施形態
図3(a)は、本発明の共振器コイル150の第1の実施形態を示す図である。共振器コイル150は、オープンエンド154およびリターンエンド156を持つ導線152で作られている。導線152は、複数の巻数Nとなるように巻かれ、それによって、開コイルを形成する。図からわかるように、図3(a)に示されている共振器コイル150は4巻きである。しかし、共振器コイルに使用される実際の巻数は、設計の際に選択され、巻数4よりも多い場合も少ない場合もあり、これは、本発明の教示に従えば、当業者には明白なことであろう。
共振器コイル150は、図3(a)〜(d)で示されているように、それぞれの巻きの間の長さとして定義される長さlを持つ。後述のように、共振器長lは、コイルの共振周波数に影響を及ぼす重要な要因であり、巻数は、接続されている伝送媒体の特性インピーダンスとのコイルの自己整合機能に影響を及ぼす重要な要因である。図3(b)は、巻数が5の場合の共振器コイル150の分解立体図である。
導線152は、30ゲージの銅線または36ゲージの銅線などの柔軟な小口径の電線であるのが好ましい。しかし、当業者には明らかなように、妥当な類似のサイズの他のゲージの電線も使用可能であり、銅以外の非磁性体材料の電線でもよい。共振器コイル150を形成するために、導線152を手で巻いてもよい。しかし、高精度の工業用コイル巻き技術を使用して、断面包絡面の小さい緊密な巻線を形成するのが好ましい。
共振器コイル150は、図3(c)および3(d)に示されているように伝送媒体160に接続されるのが好ましい。伝送媒体160は、共振器コイル150により感知された信号を画像処理プロセッサ(図に示されていない)に渡す。伝送媒体160は、柔軟な小口径の同軸ケーブルであるのが好ましい。しかし、当業者には明らかなように、シールドツイストペアなどの他の種類の伝送媒体も使用されることが可能である。
伝送媒体160は、信号リード162およびグラウンドリード164を含む。グラウンドリード164は、共振器コイル150のリターンエンド156に結合される。信号リード162は、共振器コイルのいずれかの巻きに沿った中間点に結合される。信号リード162と共振器コイル150との間の結合の配置163は、共振器コイルの巻数比を定める。巻数比は、一次巻線(共振器コイル150)の巻数と二次巻線(伝送媒体160を共振器コイル150に結合することにより形成される巻線)の巻数との比として定義される。巻数比は、後述のように、第1の実施形態の共振器コイルのコイルの自己整合能力に影響を及ぼす重要な要因である。図3(c)を参照すると、巻数比は5:1であることがわかるが、図3(d)では、巻数比は5:2である。
図4(a)は、伝送媒体160に結合されている共振器コイル(ブロック150として表されている)を示している。共振器コイル150は、断面包絡面170を持つ。断面包絡面170の直径172(dcoil)は、共振器コイルを血管または人体内のその他の狭い内腔などの微小開口部に挿入できるよう十分に小さくできる。共振器コイル150は、図4(b)に示されているように、絶縁被覆180内に配置されるとしても、被覆されている共振器コイルの断面包絡面182は非常に小さい。したがって、直径184(dsheath)も、被覆されている共振器コイルを血管またはその他の狭い内腔などの微小開口部に挿入できるくらい十分に小さい。手巻き実装では、共振器コイル150で使用されている電線のゲージ数、共振器コイル150の巻数、および被覆180で使用される材料に応じて、直径172は1.2mm、直径184は2.5mmと小さくできる。さらに、メーカーのマイクロ技術能力を活かせば、直径をさらに小さくすることも可能であると考えられる。血管形成術用バルーンとともにガイドワイヤとして使用される巻線は直径を0.36mmと小さくできるのであれば、発明者は、ここで、コイルを0.25mmほどの細さにできると考える。本発明のコイルの直径の好ましい範囲は1mmから2mmである。
すでに述べているように、本発明の利点の1つは、所望の共振周波数への自己同調能力にあり、それによって、大型でしかも比較的高価な外部同調回路が不要になる。図5(a)は、第1の主実施形態の共振器コイルを同調するための等価回路モデルを例示している。図5(a)の回路を参照すると、コイルの共振周波数は以下の式で表すことができることは、よく知られている。
Figure 2005534418
ただし、Lはコイルのインダクタンスを表し、Cはコイルの分布(自己)キャパシタンスを表している。Roddyら「Electronic Communications」1984年、34〜35頁を参照のこと。Cは、共振器の幾何学的形状に依存する。図5(b)は、3つの電線コイル(コイル1〜3)がある場合に、Cがどのような影響を受けるかを例示している。Cは、図5(b)に示されている個々の分布キャパシタンスから以下のように決定することができる。
Figure 2005534418
しかし、本発明の理解の助けにはなっているが、上記の公式は、Cが共振器の幾何学的形状に強く依存しているため共振器コイルの同調に特に役立つわけではない。
共振器コイル150の所望の共振周波数への自己同調で最も重要な幾何学的設計要素は、テストをして経験的にわかることだが、共振器の長さである。電線の直径および巻数比などの他の共振器コイル特性もコイルの共振に影響するが、それらの影響は取るに足らない。本発明の実践者は、共振器の長さを適切に選択し、その長さを持つ巻線を製作することにより、本発明の第1の実施形態の自己同調共振器コイルを製作することができる。
図6は、32ゲージの銅線から形成され、巻数比5:1の共振器コイルの共振器長の関数として共振周波数を例示している。図6は、無負荷状態の共振器コイルと負荷状態の共振器コイルの両方に対するグラフを示している。共振器コイルは、空中に自立している場合に「無負荷状態」であると考えられる。周囲の空気および電線のエナメル塗料から何らかの誘電体負荷があるが、そのような負荷が引き起こすエネルギー散逸は無視できるくらい小さい(回路のQ係数が高い)。共振器コイルは、熱収縮チューブなどの絶縁被覆内に入れられ(図4(b)を参照のこと)、誘電体内に浸けられると「負荷状態」であると考えられる。絶縁被覆は、エネルギーが被覆内に散逸するにつれ共振器コイル上の負荷を高める。同様に、誘電体(生理食塩水または人体などの導電媒質)にさらされると、共振器コイル上の負荷はさらに高まる。図6で参照されている負荷は、共振器コイルを絶縁被覆内に入れ、その後、被覆されている共振器コイルを生理食塩水溶液中に浸けることにより生じた。
図6に示されているデータは、以下の表1に再掲載されている。
Figure 2005534418
この同調曲線には、わずかな曲率が存在する。直線関係が予想されるが、図6に示されている曲率は、手巻きされた実験で使用された異なる共振器コイルの作りの違いのせいであると考えられる。より高い品質の製造工程を使用して本発明の共振器コイルを製作したならば、同調曲線はさらに直線的になることが予想される。
第1の実施形態の共振器コイルと伝送媒体の特性インピーダンスとの整合は、主に共振器長と巻数比の関数となっている。共振器コイルの長さは、共振器コイルの所望の周波数への自己同調に使用されるのが好ましいため、さらに、巻数比は共振器コイルの伝送媒体の特性インピーダンスへの自己整合のための変数として使用されるのが好ましい。
共振器コイルの特性負荷は、(負荷状態と無負荷状態の両方に対し)ネットワークアナライザを使って共振器コイルの反射インピーダンスを測定することにより推定することができる。図7は、長さ3 3/4インチ(9.525cm)、巻数比5:1、共振周波数約73MHzの、32ゲージの銅線から形成された無負荷状態共振器コイルに対する反射インピーダンスを例示するスミスチャート(Smith chart)である。この図から、コイルの負荷の実部は、約9pFと低いキャパシタンス値で約2600Ωであり、これは並列または高いインピーダンス共振を示すことがわかる。
図8は、長さ3 3/4インチ(9.525cm)、巻数比5:1、共振周波数約68.7MHzの、32ゲージの銅線から形成された第1の実施形態の(被覆され、生理食塩水中に浸けられている)負荷状態共振器コイルに対する反射インピーダンスを例示するスミスチャートである。この図から、コイルの負荷の実部は、約1700Ωにまで下がっていることがわかる。
図9は、長さ3 7/8インチ(9.8425cm)、巻数比5:1、共振周波数約67.1MHzの、36ゲージの銅線から形成された第1の実施形態の無負荷状態共振器コイルに対する反射インピーダンスを例示するスミスチャートである。この図から、コイルの負荷の実部は、3150Ω程度であることがわかる。
与えられた長さを持つ第1の実施形態の共振器コイルについて、適切な巻数比を使って整合をとることができる。第1の実施形態の共振器コイルに対する近似的インピーダンス整合モデルを示す回路図10(a)および10(b)を参照すると、インピーダンスは巻数比の平方でコイル(トランス)から反射されることがわかる。したがって、5:1の巻数比では、インピーダンス整合比は(5:1)つまり25:1になる。図8について使用される負荷状態共振器コイルの場合、Zに対する値は(1700Ω)/(5)であり、ほぼ67Ωに等しく、67Ωは、伝送媒体の50Ωの特性インピーダンスとの十分によい整合となっている。著しい伝送損失が発生しないこと、また不整合による望ましくない放射が存在しないことを保証するために、共振器コイルと伝送媒体との電圧定在波比(VSWR)は2:1以下でなければならない。しかし、当業者であれば理解するように、第1の実施形態の共振器コイルの設計パラメータ(共振器長および巻数比)は、経験的なテストにより最適化し、望ましい高さのインピーダンス整合を得ることができる。
巻数比は第1の実施形態に対する共振器コイルの整合に著しい影響を及ぼすが、巻数比は共振器コイルの同調には著しい影響を及ぼさない。この事実は、本発明の高いインピーダンス整合はインピーダンスの並列実部(抵抗)を高くするが、これは共振器コイルのQを低下させないということから説明できる。例えば、無負荷状態の実インピーダンス値2700Ωおよび負荷状態の実インピーダンス値1700Ωについて、共振器コイルのQは90から57に変わる。共振器コイルの同調に対し著しい影響があれば、共振器コイルのQは10以下にならなければならないであろう。
巻数比は整合に対し一定の影響があるが、同調に対しては影響がないため(共振器長は両方のタスクに影響する)、第1の実施形態の共振器コイルを所望の共振周波数に同調する共振器長をまず見つけ、その後共振器コイルが伝送媒体の特性インピーダンスと実質的に整合するように巻数比を設定することにより、本発明の共振器コイルの自己同調と自己整合の両方を比較的容易に行える。負荷状態の共振器コイルをラーモア周波数に同調させ(磁界強度を掛けた撮像される核種の磁気回転比、これは1.5Tの陽子については約63MHzである)、共振器コイルを50Ωの伝送媒体に整合させるために、本発明の実践者は共振器長を約4 1/8インチ(10.4775cm)に、巻数比を5:1に設定することができる(図13を参照のこと)。
図11は、長さ4 1/8インチ(10.4775cm)、巻数比5:1、共振周波数約67MHzの、32ゲージの銅線から形成された第1の実施形態の無負荷状態共振器コイルに対する整合インピーダンスの測定結果を示すスミスチャートである。図12は、このような共振器コイルのリターンロスを例示している。これからわかるように、リターンロスは約9.4dBである。
図13は、長さ4 1/8インチ(10.4775cm)、巻数比5:1、共振周波数約63MHzの、32ゲージの銅線から形成された第1の実施形態の(被覆され生理食塩水に浸けられている)負荷状態共振器コイルに対する整合インピーダンスの測定結果を示すスミスチャートである。図14は、このような共振器コイルのリターンロスを例示している。これからわかるように、リターンロスは約10.8dBである。
図15および16は、図11および12の無負荷状態のコイルで実行された整合インピーダンス測定およびリターンロス測定を繰り返したものであるが、ただし、長さ5フィート(1.524m)のRG/58同軸ケーブルが共振器コイルに結合されていることを除く。図16からわかるように、リターンロスは約10.2dBである。
図17および18は、図13および14の負荷状態のコイルで実行された整合インピーダンス測定およびリターンロス測定を繰り返したものであるが、ただし、長さ5フィート(1.524m)のRG/58同軸ケーブルが共振器コイルに結合されていることを除く。図18からわかるように、リターンロスは約11.7dBである。
図13〜18は、第1の実施形態の共振器コイルは、負荷がかけられ、さらに50Ωの伝送媒体と適切に整合している場合に正常に動作しており、短長両方の同軸ケーブル構成に対し少なくとも10dBを保持していることを示している。
B.第2の実施形態
図19(a)は、本発明の第2の主実施形態のプローブを示している。図に示されているように、第2の実施形態の共振器コイル300は、複数の巻数Nのペースコイル302およびアンテナ304を回路内に備える。ベースコイル302は、近位端312および遠位端314を持つ。アンテナ304も、近位端310および遠位端308を持つ。第2の実施形態の共振器コイル300は、従来技術に勝る第1の実施形態の利点を有するだけでなく、第1の実施形態に対して、第2の実施形態のすっきりと単純な設計では、断面の直径がかなり小さい実装が可能であり、製造もより簡単にできる。さらに、第1の実施形態に関して、第2の実施形態は断面包絡面を小さくして実装できることにより、カテーテルへの組み込みが容易に行え、これにより、特に、カテーテルを介して患者の体内に薬物を送り込む作業が楽になる。さらに、第1の実施形態に対し、第2の実施形態は、共振器コイルから遠い直交距離にある領域を撮像する機能に優れる。
ベースコイルの遠位端314は、アンテナ近位端310の結合点316に結合されるのが好ましい。しかし、共振器コイル300は、ベースコイル遠位端部に沿った任意の箇所がアンテナ近位端部に沿った任意の箇所に結合されるように実装することができ、端部は付近の実際の1つまたは複数の端点を包含するものと理解される。ベースコイルとアンテナとの結合は、ベースコイル遠位端点とアンテナ近位端点から0.25インチ(0.635cm)以内の位置にあることが好ましい。さらに、共振器コイル300の初期プロトタイプは、別々のベースコイル302とアンテナ304から組み立てられているが、共振器コイル300は、近位端部が複巻コイルを形成するように構成され、遠位端部がアンテナとして使用される単一の柔軟な導線から形成することもできることは理解されたい。実際、単一の柔軟な導線を共振器コイルの作成に使用するのは、共振器コイルをガイドワイヤアセンブリに組み込む最も優れた長期的な解決法であると考えられる。
ベースコイルは、柔軟な導線の複巻ソレノイド巻線から形成されるのが好ましい。柔軟な導線は小口径であるのが好ましい。ベースコイルの形成に使用される導線の断面直径の好ましい範囲は、約0.1mmから約0.16mmである。しかし、それよりも太い導線を使用することもできる。好ましい導電巻線材料は、銀メッキした(SP)36ゲージ(以下)の銅線である。後述のように、コイル巻数は、結合される伝送媒体に関して共振器コイル300の自己整合能力に影響を及ぼす重要な幾何学的パラメータである。
さらに、ベースコイルの断面直径301は、共振器コイル300の最大断面直径を表し、さまざまな医療用途に対する共振器コイル300の適性に影響を及ぼす重要な要因である。共振器コイル300を血管などの人体の狭い内腔に挿入できるように、直径301はできる限り小さくされることが好ましい。直径301に対する好ましい値の範囲は、約0.3ミリメートル(mm)から約1.5mmである。好ましい断面直径301は、0.9mm未満の直径である。発明者により製作された第2の実施形態の実験的共振器コイルは断面直径が約1.5mmであったが、これらの実験モデル用のベースコイルは手巻きされており、よく知られている適当な工業用コイル巻き技術を利用すればベースコイルの断面直径は上述の範囲まで大幅に縮小できることが予想されることに留意されたい。
さらに、ベースコイルの軸長は、画像処理結果の空間的に局在するアーティファクトとして使用できることを維持しながら、可能な最も短い長さとなるように最小化するのが好ましい。アーティファクトは、画像内の2つ以上のボクセル(voxel)を含み、ペースコイルの軸長はモノポール長の10%以下とすることができる。さらに、ベースコイルは、隣接する巻きが互いに接触し、隣接する層が互い接触するように一様に巻かれることが好ましい。しかし、当業者であれば理解するように、本発明の実施に際して他の軸長およびあまり一様でない巻線を使用できる。
アンテナ304は、モノポールであるのが好ましく、また細長い小口径の柔軟な導線から形成されるのが好ましい。モノポール304の好ましい導線材料は、SP 24ゲージの銅線(直径0.51mm)である。モノポール304の許容可能な断面直径の好ましい範囲は、約0.3mmから約1.5mmまでである。適当なモノポール断面直径は、この直径範囲の下限端に向かって、14/1000インチ(約0.36mm)のオーダーである。さらに、より詳細に後述するように、モノポール長306は、共振器コイル300の自己同調能力に影響を及ぼす重要な幾何学的パラメータである。モノポール長は、結合点316からモノポール遠位端308までのモノポール304の長さとして定義される。したがって、モノポール長306を適切に選択することにより、共振器コイル300は、ラーモア周波数などの所望の周波数に実質的に同調させることができる。
図19(c)は、伝送媒体160に結合されている共振器コイル300を例示している。第1の実施形態に関して述べたように、伝送媒体160は、信号リード162およびグラウンドリード164を含むのが好ましい。好ましい伝送媒体160は、直径が好ましくは1.5ミリメートル未満の50Ω非磁性体同軸伝送ケーブルである。しかし、当業者であれば理解するように、状況によっては、本発明の実施に際してさらに大きな直径の同軸ケーブルを使用することができる。共振器コイル300は、約3〜5フィートの長さの同軸ケーブルとともに使用されることが予想される。しかし、当業者であれば理解するように、伝送媒体の長さはこの範囲外の値になる可能性がある。
伝送媒体160は特性インピーダンスを示し、同軸ケーブルの好ましい伝送媒体については、50Ωである。共振器コイル300は、この特性インピーダンスに関して自己整合であるのが好ましい。
伝送媒体160の信号リード162は、ベースコイル302の近位端部、より好ましくはベースコイル302の近位端312に結合されるのが好ましい。伝送媒体は、共振器コイル300により感知された信号を医用撮像装置に関連するプロセッサ(図に示されていない)に伝送するために使用され、そこでは、プロセッサは受信した共振器コイル信号から画像を生成するように構成されている。本発明で使用する好ましい医用撮像装置および関連するプロセッサは、RFコイルの取り付けが可能であり、RFコイルにより受信されたデータをデジタル化し走査変換することができる1.5T MRI撮像装置である。しかし、当業者であれば理解するように、RFコイルの取り付けが可能であり、信号データをデジタル化し走査変換することができる任意のMRI撮像装置を、本発明を実施する際に使用できる。例えば、本発明は、1.5Tよりも高いまたは低い撮像装置磁界強度で使用することができ、また陽子以外の核種に使用することができる。後述のように、本発明は、すべてのMRI可視核種について画像診断法とともに使用することに適しており、また分光分析に使用することもできる。
図20は、図19(c)の共振器コイルに対する電気的等価回路配線図を示しており、抵抗320は、患者の身体などの撮像標本による共振器コイルの負荷の提供を表し、キャパシタンス322は、共振器コイルが撮像体内に埋められたときの共振器コイル300の分布自己キャパシタンスを表す。図21は、第1の実施形態に関連して説明されているように、絶縁被覆内に配置されている共振器コイル300を例示している。
上述のように、モノポール長306は、共振器コイル300を所望の周波数に同調させるために使用される重要な要因である。共振器コイルの他の幾何学的パラメータは共振(ベースコイルおよびモノポールの断面直径、ベースコイルの材料、モノポールの材料、ベースコイルの巻数)に影響を及ぼすが、ここで発明者は、モノポール長が最も著しい同調パラメータであることを見いだした。図22(a)の表は、モノポール長306が指定されたモノポール長および約0.51mmの断面直径を持つ24ゲージSP銅線で形成されたモノポール304の共振に及ぼす影響を示している。これからわかるように、無負荷状態の場合、さまざまな長さのモノポールは、低い値の抵抗値および約3.5pFに対応する高い容量リアクタンスを持つ電気的に短いスタブアンテナとして単に動作するだけである。
しかし、図22(b)に示されているように、モノポール304が人体の誘電特性にほぼ近い生理食塩水溶液中に浸けることにより負荷をかけられたときに、測定インピーダンスの実部はモノポール長をいろいろ変えると50Ωまで遷移する。64MHzの所望の同調周波数のテスト周波数では、モノポール304は、約2.8インチ(7.112cm)のモノポール長で共振する。共振器コイル300を約64MHzに同調させるためのモノポール長は2.8インチ(7.112cm)であるのが好ましいが、モノポール長が公称50Ωの実インピーダンスを基準とする1ポートの反射リターンロス測定値が10dB以上となり、インピーダンス点の中心が正規化された50Ωスミス伝送チャート上の2:1VSWR円内に収まるような長さである場合に共振器コイルは同調されているとみなせることは理解されるであろう。
共振器コイル300を所望の周波数に同調させるのに適したモノポール長が選択された後、ベースコイル302は、共振器コイルの測定インピーダンス(図22(b)の例では、335Ωである)のリアクタンス成分を除去できるベースコイルの十分な巻数を選択することにより共振器コイルのインピーダンスを伝送媒体のインピーダンスと実質的に整合するように構成することができる。したがって、ベースコイルのインダクタンスがコイルの測定インピーダンスのリアクタンス部分を相殺するようにベースコイルの十分な巻数を選択することにより(コイルのインダクタンスとコイルの巻数との関係は当業ではよく知られている)、共振器コイル300は伝送媒体に関して自己整合するようにできる。2.8インチ(7.112cm)のモノポールが使用される実施例では、ベースコイルの必要な巻数は、−j335Ωで共振するインダクタンスを発生させるのに十分な数である。その結果、この数は66回となる。しかし、上述のように、実質的な整合に必要な巻数は異なることがあり、その結果のVSWRは2:1以上(約−10dBのリターンロス)となる。2.8インチ(7.112cm)のモノポールの場合、ベースコイルの満足の行く巻数範囲は65回から70回である。
以下の表は、図23によりグラフで例示されているものであるが、ベースコイルの巻数に対する共振周波数応答を説明している。
Figure 2005534418
表2の各コイルは、2.8インチ(7.112cm)のモノポール長を持つ。コイル1は、巻数75のベースコイルを持ち、約60MHzの測定共振周波数を示す。コイル2は、巻数60のベースコイルを持ち、約78MHzの共振周波数を示す。コイル3は、巻数60の単層ベースコイルを持ち、約61.8MHzの共振周波数を示す。コイル4は、巻数60の多層ベースコイルを持ち、約60.5MHzの共振周波数を示す。コイル5は、巻数66のベースコイルを持ち、約63.55MHzの共振周波数を示す。コイル6は、巻数62のベースコイルおよびモノポールの遠位端部に配置されている巻数22のチップコイルを持ち、約89MHzの共振周波数を示す。コイル7は、巻数63のベースコイルおよびモノポールの遠位端部に配置されている巻数10のチップコイルを持ち、約70.8MHzの共振周波数を示す。コイル8は、巻数66のベースコイルおよびモノポールの遠位端部に配置されている巻数10のチップコイルを持ち、約64.5MHzの共振周波数を示す。このデータと図23とからわかるように、ベースコイルの巻数の大きな変化にわたって、同調曲線は比較的直線的である。これは、以下の導出と一致する。
まず、共振器コイル300の負荷「Q」値が1に比べて大きいと仮定すると、共振周波数は以下の式で近似することができる。
Figure 2005534418
ただし、Lは負荷状態の共振器コイルのインダクタンス(ヘンリー)であり、Cは負荷状態の共振器コイルのキャパシタンス(ファラッド)である。コイルのインダクタンスLは巻数Nの平方に比例するとすれば、
L=kN
ただし、kは比例定数とすると、ベースコイルのそれぞれの巻数N、Nの2つの共振器コイルについて、それらに帰すべきインダクタンスは以下の式になる。
Figure 2005534418
キャパシタンスは2つの共振器コイルについて同じであると仮定すると、巻数Nの共振器コイルの共振周波数(F)に関する巻数Nの共振器コイルの共振周波数(F)は、以下の式で定義することができ、
Figure 2005534418
コイル巻数に関して、以下の式で表されるようにできる。
Figure 2005534418
巻数は多いほど、曲線の直線性は失われるが、それは、一部は、上に示した反比例関係、巻数が多いほど巻線の一様性が失われるという事実、およびコイル巻数が増えることによる負荷の変動によるものと考えられる。
また、チップコイルを共振器コイルに加えても、共振周波数は2.8インチ(7.112cm)のモノポール長およびベースコイル巻数69の2つの共振器コイルについては実質的に変化しないため、共振器コイルの同調に大きな影響を及ぼすことはなく、共振器コイルの一方はチップコイルを含み、共振器コイルの一方はそうでない(前者の共振周波数は64.5MHzであり、後者の共振周波数は61.8MHzである)ことには注目すべきである。
図24は、モノポール長2.8インチ(7.112cm)およびベースコイル巻数66の共振器コイルに対するリターンロス対周波数のグラフを例示している。リターンロスは、共振周波数では−∞に近づくのが理想的である。不整合による著しい信号損失を回避するため、リターンロスは−10dB以上であるのが好ましい。本発明の共振器コイル300の実施例では、64MHz(共振器コイルの共振周波数)でのリターンロスは−24dBであり、優れた性能を示す。
図25は、モノポール長2.8インチ(7.112cm)およびベースコイル巻数66の共振器コイルについて、ベースコイルの近位端から始めて、共振器コイルの長さに沿ったさまざまな位置で測定された電界強度のグラフである。図25からわかるように、共振器コイルに沿った長さ方向のさまざまな点で得られた測定結果について、電界強度は一様であり、モノポールの遠位端を超えて測定を行ったときには少し落ちる程度である。測定された電界強度のフラットな応答は、MRI装置により行われる縦方向の掃引とよく相関している。
図26(a)は、チップコイル240がモノポール304の遠位端部の点342に結合されている共振器コイル300の実装を例示している。当業者であれば理解するように、チップコイル340は、図26(a)に示されているようにモノポール304の遠位端308または(図26(b)に示されているように)モノポールの遠位端308付近の位置342に結合されるようにできる。チップコイルは、その結果の画像内に、容易に識別可能なアーティファクトとして現れ、したがって、モノポール302の遠位端308を見つけるナビゲーション補助手段として使用することができる。典型的なアーティファクトは、局在性に対する位置としても使用される。上述のように、チップコイル340は、共振器コイル300の同調に実質的な影響を及ぼさない。
図27は、共振器コイル300を伝送媒体160に結合する他の方法を例示している。図27に示されているように、伝送媒体160の信号リード162は、ベースコイル302の遠位端部とモノポール304の近位端部との間の結合の位置またはその付近で共振器コイル300に結合することができる。さらに、ベースコイル302の近位端部は、伝送媒体160のグラウンドリード164に結合される。そのような構成の電気的等価回路配線図が図28に示されている。図28の実装は、カテーテル長さに関する考慮事項において、インピーダンスと長さとの関係(図22(b)を参照のこと)がインピーダンスの50Ωの実部を通過することを許していない場合に使用することができる。
図29〜30は、モノポール長2.8インチ(7.112cm)およびベースコイル巻数66の共振器コイル300を、T重み付き2D FFEシーケンスを使用する1.5T臨床用磁気共鳴断層撮影装置(オランダ、ベストのPhilips Medical Systems社製造のNT Intera CV)とともに使用して出力される画像を示している。共振器コイル300は、カテーテル内に配置されたうえで、生理食塩水注入ガラス容器内の切除された豚の大動脈内に挿入されている。カテーテル400、豚の大動脈402、生理食塩水404は、すべて、図29の断面図および図30の縦断面図内に見える。共振器コイルのベースコイルは、アーティファクト(図には示されていない)として画像内に現れるが、図30の表示の画像フィールドのせいで、ベースコイルのアーティファクトは見えない。ベースコイルのアーティファクト(およびチップコイルが使用される場合には、チップコイルのアーティファクト)は、患者の体内に挿入されている間にカテーテルを受動的に特定する際に使用することができる。さらに、ベースコイルのアーティファクトは、図29内には見えないが、それは、アーティファクトが画像内に現れないようにベースコイルから十分に離れた場所で断面スライスをとったからである。図29は、本発明の共振器コイルを使用して血管および血管壁の高解像度画像を得る方法を示している。図30は、カテーテルの縦方向信号プロファイルを示す際に、視野の「アクティブ」領域、つまり、カテーテルの位置を変更せずに注目している血管をどれだけ撮像できるかを示している。
C.応用
図31(a)および31(b)は、本発明を使用して患者の身体内部を撮像する方法を示す図である。本発明のコイルで対応できる、画像診断法の守備範囲には、フッ素ナトリウム、カリウム、リン、マンガン、炭素などのすべてのMRI可視核種が含まれるが、これは当業者であれば本明細書の教示に従って理解できるであろう。さらに、画像解析に加えて、本発明は、分光分析にも使用することができる。
図31(a)および31(b)に示されている医用撮像装置195は、本発明のプローブおよび伝送媒体(撮像カテーテル192内に配置される)および画像処理プロセッサ194を備える。プローブは、間に結合されている伝送媒体を介して画像処理プロセッサ194と通信を行う。図31(a)および(b)ではプローブは撮像カテーテル192内に配置されているが、当業者であれば容易に理解できるように、プローブは他の挿入手法とともに使用できるため、撮像カテーテル192内に配置されている必要はない。
撮像カテーテル192は、患者190の身体の挿入位置196に挿入される。RFパルスが患者の身体に送り込まれると、プローブは信号の受信を開始し、この信号は、画像処理プロセッサ194により変換され、視野198内にある患者の身体の内部のMR画像などの医用画像を出力することができる。プローブの小断面包絡面のせいで、本発明のプローブは十分に小さく、冠状動脈または3mmの動脈などの非常に小さな開口部内に挿入できる。したがって、本発明は、動脈硬化(アテローム性動脈硬化を含む)などの状態を診断する血管内撮像、脳腫瘍を診断する脳撮像、およびMR関節鏡検査に非常に適している。本発明のプローブは、膀胱、肝臓(肝静脈または動脈への挿入を通じて)、膵臓、前立腺(尿道からの挿入を通じて)、胃、食道、結腸、脊椎、気管、気管支などの画像を生成するような診断作業にも非常に適しており、そのような画像は、病変が存在するかどうかを判別するのに役立つ。さらに、プローブは、低侵襲手術、MR誘導(カテーテルを含むコイルに貼られている受動的または能動的可視要素の使用を含む)、インターベンショナルMR、および外科手術用器具の誘導にも使用できる。
さらに、本発明のプローブは、医療処置の際の撮像ガイドワイヤとして使用することもできる。大半の血管形成ガイドワイヤは堅い芯に軟らかい先端を持ち、(通常はそうではないが)コイルがそれらの回りに巻かれていることがあり、通常、コイルの断面直径は約0.014インチ(0.3556mm)である。より大きな診断用カテーテルのほとんどのガイドワイヤは、コイルが先端まで巻かれている堅い芯を持ち、通常、コイルの断面直径は約0.035インチ(0.889mm)である。本発明の共振器コイルをガイドワイヤとして使用するために、特に、第2の実施形態の共振器コイルを使用するために、柔軟であるが変形可能な柔らかい先端の線部分がモノポールの遠位端部に貼られるのが好ましい。このような先端線部分は、長さが約0.5から1インチ(1.27から2.54cm)であるのが好ましく、これを使用して、共振器コイル部分で撮像を続けながら血管内の狭窄を交差することができる。撮像ガイドワイヤは共振器コイルとともに、血管形成術用バルーン(寸法約0.014インチ(0.03556cm)内に収まらなければならない。本発明の小さな断面直径をとれば、この制限は問題でなくなる。さらに、診断用カテーテルを先へ進めるための撮像ガイドワイヤを作成するために、柔らかいJ字形先端の線をベースコイルの近位端部に貼り付けることができるが、この場合、共振器コイルの断面直径は、0.035インチ(0.0889cm)であるのが好ましい。
ガイドワイヤとしての本発明の実装の実施例は図32(a)および(b)に示されている。図32(a)の実施例では、ガイドワイヤ410は、柔軟な先端412がモノポール端部308の点414に結合されている共振器コイル300を含む。先端412はユーザ側で形状を決められる可鍛線を付けるか、または事前に曲線状に形成し(この場合、ホッケーのスティックのような形)狭い血管内へのナビゲーションを容易にする。線の先端412の断面直径は約0.014インチ(0.03556cm)にできる。しかし、当業者であれば理解するように、他の直径を使用することもできる。図32(b)の実施例では、ガイドワイヤ410は、柔軟な線の先端416が点414に結合されている共振器コイル300を備え、線の先端416は、より大きな動脈に診断用カテーテルを送り込むために使用される従来の「J字形」ガイドワイヤではよくあるように、事前に形成された柔軟なキャンディースティック状の形を持つ。図32(b)に示されているような先端416を持つガイドワイヤは、左心室に挿入するために使用されることが多い。先端416に対するふつうの断面直径420は、0.035インチ(0.0889cm)である。しかし、当業者であれば理解するように、他の直径および先端の構成を使用することもできる。
さらに、図31(b)に示されているように、本発明のプローブは、治療薬剤、ナノ粒子、ポリマー(デンドリマーを含む)、造影剤、材料と造影剤との混合物、遺伝子、常磁性体、超常磁性体、強磁性体、ウイルスなどの薬剤を患者体内に送り込む付属手段として使用することができる。図31(b)に示されているような独立した送り込み装置200(薬剤を体内に注入するための何らかの医療装置−針、カテーテルなど)またはカテーテル192内のチャネルを通して、そのような薬剤が身体の、好ましくはカテーテルの遠位端の位置に近い所望の位置に送り込まれるとともに、本発明のプローブは、薬剤の送り込みの精度に関するリアルタイムのフィードバックを行うことができる。プローブの視野198内で薬剤が患者の身体に送り込まれると、プローブは患者の内部組織のその部分を表す信号を受信し、受信したその信号を画像処理プロセッサ194に渡す。画像処理プロセッサ194がプローブの信号から意味のある画像を生成し、その画像が表示されると、医者は治療剤の送り込みが正確であるかどうかについて評価を行うことができる。その決定の結果に応じて、医者は、薬剤送り込みの位置を変更し、それによって患者の治療を改善することができる。
本発明のプローブのさらに他の応用は、画像誘導血管形成に関するものであり、血管形成術用バルーンはコイルの回りに取り付けられ、そして血管の中に挿入される。さらに、薬剤送り込みは、このバルーンを通じて行うことができる。バルーンが多孔性の場合、バルーンが血管内でふくらむときにバルーンを通じてナノ粒子(またはその他の常磁性薬剤)が注入されるようにすることも可能である。そのような場合、プローブは、血管または細胞組織内にバルーンを通じてナノ粒子(またはその他の常磁性薬剤)を送り込むところをビジュアル化するために同時に使用されることも可能である。
さらに、本発明の共振器コイルは、RF切除処置と併せて撮像に使用できるが、共振器コイル自体は、高周波RFパルスを細胞組織に送り込むために使用される。そのような実装では、より大きな断面包絡面を持つ共振器コイルが使用されることが予想される。この応用では、共振器コイルもジェネレータに結合される。共振器コイルは撮像に使用されていないが、ジェネレータは、患者の体内に挿入される共振器コイルを介して患者の細胞組織に送り込まれる高周波RFパルスを生成するために使用することができる。これらのRFパルスは、焼灼術、心臓不整脈の治療、脳腫瘍の治療、および当業者によって理解されるようなその他の応用に使用できる。
本発明は、その好ましい実施形態に関して上で説明されているが、当業者であれば理解されるように、本発明の範囲内でさまざまな修正が加えられる。本発明に対するそのような修正は、本明細書の教示を検討すると認識可能である。したがって、本発明は全範囲が付属の請求項およびその合法的な等価物により定められるものとする。
単一ループコイル設計を使用する従来技術のRFレシーバを示す図である。 ループレスアンテナ設計を使用する従来技術のRFレシーバを示す図である。 ループレスアンテナ設計を使用する従来技術のRFレシーバを示す図である。 本発明の共振器コイルの第1の主実施形態を示す図である。 共振器コイルの第1の主実施形態の分解立体図である。 同軸ケーブルなどの伝送媒体に結合されている共振器コイルの第1の主実施形態を示す分解立体図である。 同軸ケーブルなどの伝送媒体に結合されている共振器コイルの第1の主実施形態を示す分解立体図である。 第1の主実施形態の被覆されていない共振器コイルの断面包絡面を示す図である。 第1の主実施形態の被覆されている共振器コイルの断面包絡面を示す図である。 共振器コイルの第1の主実施形態を同調するための等価回路モデルを示す図である。 共振器コイルの第1の主実施形態を同調するための分布キャパシタンスCを示す図である。 共振器コイルの第1の主実施形態の共振器長の関数として表されている共振周波数を示すグラフである。 第1の主実施形態の無負荷状態の共振器コイルの測定されたインピーダンスを示すスミスチャートである。 第1の主実施形態の負荷状態の共振器コイルの測定されたインピーダンスを示すスミスチャートである。 第1の主実施形態の他の無負荷状態の共振器コイルの測定されたインピーダンスを示すスミスチャートである。 第1の主実施形態の共振器コイルの近似的インピーダンス整合回路モデルを示す図である。 第1の主実施形態の共振器コイルの近似的インピーダンス整合回路モデルを示す図である。 第1の主実施形態の無負荷状態の共振器コイルの測定された整合インピーダンスを示すスミスチャートである。 図11の共振器コイルのリターンロスを示すグラフである。 第1の主実施形態の負荷状態の共振器コイルの測定された整合インピーダンスを示すスミスチャートである。 図13の共振器コイルのリターンロスを示すグラフである。 5ft(1.524m)の同軸ケーブルが共振器コイルに結合されている、図11の無負荷状態の共振器コイルの測定された整合インピーダンスを示すスミスチャートである。 図15の共振器コイルのリターンロスを示すグラフである。 5ft(1.524m)の同軸ケーブルが共振器コイルに結合されている、図13の負荷状態の共振器コイルの測定された整合インピーダンスを示すスミスチャートである。 図17の共振器コイルのリターンロスを示すグラフである。 本発明の第2の主実施形態の共振器コイルを示す図である。 本発明の第2の主実施形態の共振器コイルを示す図である。 本発明の第2の主実施形態の共振器コイルを示す図である。 本発明の第2の主実施形態の共振器コイルを示す電気的等価回路配線図である。 絶縁被覆内に配置されている第2の主実施形態の共振器コイルを示す図である。 第2の主実施形態の無負荷状態の共振器コイルのアンテナ長の関数として測定インピーダンスを示す表である。 第2の主実施形態の負荷状態の共振器コイルのアンテナ長の関数として測定インピーダンスを示す表である。 第2の主実施形態の共振器コイルのベースコイル巻数に対する共振周波数応答を示す図である。 第2の主実施形態の共振器コイルの測定されたリターンロスを示す図である。 第2の主実施形態の共振器コイルの電界強度を示す図である。 チップコイルによる第2の主実施形態の共振器コイルを示す図である。 チップコイルによる第2の主実施形態の共振器コイルをを示す図である。 第2の主実施形態の共振器コイルの他の実装を示す図である。 本発明の第2の主実施形態の他の共振器コイルを示す電気的等価回路配線図である。 第2の主実施形態の共振器コイルを使用して出力される画像を示す図である。 第2の主実施形態の共振器コイルを使用して出力される画像を示す図である。 本発明を使用した患者の身体内部の撮像を示す図である。 本発明を使用した患者の身体内部の撮像を示す図である。 本発明の実装をガイドワイヤとする実施例を示す図である。 本発明の実装をガイドワイヤとする実施例を示す図である。

Claims (100)

  1. 体内自己同調共振器コイルを備える、医用撮像装置とともに使用するRFプローブ。
  2. 共振器コイルは、開コイルである請求項1に記載のプローブ。
  3. 共振器コイルは、共振器コイルからプロセッサに信号を渡すための伝送媒体と結合するように構成され、伝送媒体は特性インピーダンスを持ち、共振器コイルは、伝送媒体の特性インピーダンスと実質的に自己整合する請求項2に記載のプローブ。
  4. 共振器コイルは、巻数が少なくとも2であるオープン巻線を含み、共振器コイルは、信号リードに結合する第1のあらかじめ選択されている結合点およびリターンリードに結合する第2のあらかじめ選択されている結合点を含み、前記結合点は異なる巻きの上に配置されている請求項3に記載のプローブ。
  5. 共振器コイルは、実質的にラーモア周波数である周波数に自己同調する請求項4に記載のプローブ。
  6. あらかじめ選択されている結合点は、共振器コイルの巻数比を定め、共振器コイルの巻数比は、共振器コイルが伝送媒体の特性インピーダンスと実質的に整合するのに十分である請求項4に記載のプローブ。
  7. 共振器コイルは、長さが約4 1/8インチ(10.4775cm)である請求項6に記載のプローブ。
  8. 共振器コイルの巻数比は、約5:1である請求項7に記載のプローブ。
  9. 共振器コイルは、共振器コイルの電圧定在波比(VSWR)が約2:1以下となるように伝送媒体の特性インピーダンスと実質的に自己整合する請求項4に記載のプローブ。
  10. さらに、伝送媒体に結合されているプロセッサを備えるプローブであって、伝送媒体は共振器コイル信号を受信するように共振器コイルに接続され、プロセッサは共振器コイル信号を処理し、それから身体の内部の画像を生成するように構成されている請求項4に記載のプローブ。
  11. 共振器コイルは約0.25mmから約2mmまでの範囲内の断面直径を有する請求項4に記載のプローブ。
  12. 共振器コイルの直径は、約1mmから約2mmまでの範囲内にある請求項11に記載のプローブ。
  13. 共振器コイルは、血管内共振器コイルである請求項11に記載のプローブ。
  14. さらに、共振器コイルが中に配置されている体内カテーテルを備える請求項4に記載のプローブ。
  15. カテーテルは、薬剤を身体の内部に送り込むためのチャネルを備える請求項14に記載のプローブ。
  16. 体内自己同調共振器コイルは、その幾何学的パラメータのうちの少なくとも1つに応じて自己同調する請求項1に記載のプローブ。
  17. 共振器コイルは、
    巻数が複数であるベースコイルと、
    ベースコイルとともに回路内にあり、そこから外へ軸方向に伸びているアンテナであって、共振器コイルが所望の周波数に自己同調するような長さを有するアンテナとを備える請求項16に記載のプローブ。
  18. アンテナは、モノポールである請求項17に記載のプローブ。
  19. 所望の周波数は、実質的にラーモア周波数である請求項18に記載のプローブ。
  20. モノポールの長さは、約2.8インチ(7.112cm)である請求項19に記載のプローブ。
  21. ベースコイルの巻数は、伝送媒体に結合された場合にプローブの電圧定在波比(VSWR)が2:1以下になるような数値である請求項20に記載のプローブ。
  22. ベースコイルは、近位端部と遠位端部とを有し、モノポールは、近位端部と遠位端部とを有し、モノポールの近位端部は、ベースコイルの遠位端部に結合され、プローブはさらにベースコイルの近位端部に結合されている伝送媒体を含み、伝送媒体は共振器コイルからプロセッサに信号を渡すように構成されている請求項19に記載のプローブ。
  23. 伝送媒体は、特性インピーダンスを有し、共振器コイルは、伝送媒体の特性インピーダンスと実質的に自己整合するように構成されている請求項22に記載のプローブ。
  24. 共振器コイルは、ベースコイルの所定の巻数に応じて伝送媒体の特性インピーダンスと実質的に自己整合する請求項23に記載のプローブ。
  25. ベースコイルは、近位端部と遠位端部とを有し、モノポールは、近位端部と遠位端部とを有し、モノポールの近位端部は、ベースコイルの遠位端部に結合され、プローブはさらに(1)ベースコイルの遠位端部、(2)モノポールの近位端部、および(3)モノポールの近位端部とベースコイルの遠位端部との間の結合点からなるグループから選択された1つに結合されている伝送媒体を含み、伝送媒体は共振器コイルからプロセッサに信号を渡すためのものであり、ベースコイルの近位端部は接地されている請求項19に記載のプローブ。
  26. 伝送媒体は、特性インピーダンスを有し、共振器コイルは、伝送媒体の特性インピーダンスに実質的に自己整合するように構成されている請求項25に記載のプローブ。
  27. 共振器コイルは、ベースコイルの所定の巻数に応じて伝送媒体の特性インピーダンスと実質的に自己整合する請求項26に記載のプローブ。
  28. 共振器コイルは、約0.3mmから約1.5mmまでの範囲内の断面直径を有する請求項18に記載のプローブ。
  29. 共振器コイルの断面直径は、約0.36mmである請求項28に記載のプローブ。
  30. さらに、モノポールとともに回路内にあるチップコイルを備えるプローブであって、チップコイルは、モノポールの遠位端部に結合されている請求項19に記載のプローブ。
  31. モノポールは、約0.3mmから約0.9mmまでの範囲内の断面直径を有する柔軟な導線を備える請求項19に記載のプローブ。
  32. モノポールは、約0.3mmの断面直径を有する請求項31に記載のプローブ。
  33. ベースコイルは、柔軟な導線から形成され、ベースコイルの柔軟な導線は約0.1mmから約0.16mmまでの範囲内の断面直径を有する請求項31に記載のプローブ。
  34. ベースコイルは、約0.7mmから約1.5mmまでの範囲内の断面直径を有する請求項33に記載のプローブ。
  35. 共振器コイルは、柔軟な導線を備え、導線は近位端部にベースコイルを、遠位端部にモノポールを形成する請求項18に記載のプローブ。
  36. 共振器コイルは、血管内共振器コイルである請求項16に記載のプローブ。
  37. 共振器コイルは、さらに、共振器コイルの幾何学的パラメータのうちの少なくとも1つに応じてそれに結合される伝送媒体に関して自己整合する請求項16に記載のプローブ。
  38. 磁気共鳴映像(MRI)プローブであって、
    複巻コイルと、
    コイルの遠位端部に沿ったある点でコイルに結合されている柔軟な導線とを備え、導線は、プローブが患者の体内に挿入されたときに所望の周波数に実質的に同調されるような長さである磁気共鳴映像(MRI)プローブ。
  39. MRIプローブを所望の周波数に同調させるように外部同調構成要素が使用されない請求項38に記載のMRIプローブ。
  40. 所望の周波数は、実質的にラーモア周波数である請求項39に記載のMRIプローブ。
  41. 導線の長さは、約2.8インチ(7.112cm)である請求項40に記載のMRIプローブ。
  42. さらに、MRIプローブとプロセッサとの間に接続されている伝送媒体を備えるMRIプローブであって、伝送媒体は、コイルの近位端部に結合され、伝送媒体は、特性インピーダンスを有し、コイルの巻数は、伝送媒体の特性インピーダンスと実質的に整合するように選択される請求項40に記載のMRIプローブ。
  43. MRIプローブは、外部接続構成要素なしで、伝送媒体の特性インピーダンスと実質的に整合する請求項42に記載のMRIプローブ。
  44. コイルの巻数は、65から70の範囲内にある請求項43に記載のMRIプローブ。
  45. コイルは、約0.7mmから約1.3mmまでの範囲内の断面直径を有する請求項43に記載のMRIプローブ。
  46. さらに、導線の遠位端部に結合されている複巻チップコイルを備える請求項45に記載のMRIプローブ。
  47. さらに、MRIプローブから受信された信号をプロセッサに渡す伝送媒体を備えるMRIプローブであって、伝送媒体は、(1)コイルの遠位端部と、(2)導線とコイルとの間の結合点と、(3)導線の近位端部とからなるグループから選択された1つに結合され、伝送媒体は、特性インピーダンスを有し、コイルの巻数は、MRIプローブが伝送媒体の特性インピーダンスに実質的に整合されるような数値である請求項40に記載のMRIプローブ。
  48. 身体の内部を分析する際に使用するRFプローブであって、
    第1の端部と第2の端部を有する、巻数が複数であるオープン巻線に形成された導線を備える共振器コイルと、
    巻線上の中間点に結合されている信号リードおよび共振器コイルの前記第1または第2の端部のうちの1つに結合されているリターンリードを有する伝送媒体とを備え、
    伝送媒体と共振器コイルとの間の結合は、共振器コイル巻線の巻数比を定め、巻数比は共振器コイルを伝送媒体の特性インピーダンスに実質的に自己整合させる比であるRFプローブ。
  49. 共振器コイルは、共振器コイルが所望の共振周波数に実質的に自己同調するような共振器長さを有する請求項48に記載のプローブ。
  50. 共振器コイルは約0.25mmから約2mmまでの範囲内の断面直径を有する請求項49に記載のプローブ。
  51. 共振器コイルは、近似的にラーモア周波数の共振周波数に自己同調する請求項49に記載のプローブ。
  52. 共振器コイルの巻数比は、共振器コイルが50Ωの伝送媒体の特性インピーダンスに実質的に自己整合するような比である請求項49に記載のプローブ。
  53. 共振器コイルの長さは、約4 1/8インチ(10.4775cm)であり、共振器コイルの巻数比は、5:1である請求項52に記載のプローブ。
  54. さらに、共振器コイルを囲むカテーテルを備える請求項49に記載のプローブ。
  55. 患者の身体の内部の画像を生成する方法であって、
    幾何学的パラメータの少なくとも1つに応じて自己同調される体内共振器コイルを備えるRFプローブを患者の体内に少なくとも部分的に挿入することと、
    挿入されたRFプローブを医用撮像装置とともに使用して患者の身体の内部の画像を生成することとを含む方法。
  56. 共振器コイルは、
    巻数が複数であるベースコイルと、
    ベースコイルとともに回路内にあり、そこから外へ軸方向に伸びているアンテナであって、共振器コイルが所望の周波数に自己同調するような長さを有するアンテナとを備える請求項55に記載の方法。
  57. アンテナは、モノポールである請求項56に記載の方法。
  58. 所望の周波数は、実質的にラーモア周波数である請求項57に記載の方法。
  59. モノポールの長さは、約2.8インチ(7.112cm)であり、ベースコイルの巻数は、65から70の範囲内にある請求項58に記載の方法。
  60. ベースコイルは、近位端部と遠位端部とを有し、モノポールは、近位端部と遠位端部とを有し、モノポールの近位端部は、ベースコイルの遠位端部に結合され、プローブはさらにベースコイルの近位端部に結合されている伝送媒体を含み、伝送媒体は共振器コイルから医用撮像装置に関連するプロセッサに信号を渡すように構成されている請求項58に記載の方法。
  61. 伝送媒体は、特性インピーダンスを有し、共振器コイルは、伝送媒体の特性インピーダンスに実質的に自己整合するように構成されている請求項60に記載の方法。
  62. 共振器コイルは、ベースコイルの所定の巻数に応じて伝送媒体の特性インピーダンスと実質的に自己整合する請求項61に記載の方法。
  63. 使用するステップは、挿入されたRFプローブを磁気共鳴(MR)撮像装置とともに使用して患者の身体の内部のMR画像を生成することを含む請求項58に記載の方法。
  64. ベースコイルは、近位端と遠位端とを有し、モノポールは、近位端と遠位端とを有し、モノポールの近位端は、ベースコイルの遠位端に結合され、プローブはさらに(1)ベースコイルの遠位端、(2)モノポールの近位端、および(3)モノポールの近位端とベースコイルの遠位端との間の結合点からなるグループから選択された1つに結合されている伝送媒体を含み、伝送媒体は共振器コイルから医用撮像装置に関連するプロセッサに信号を渡すためのものであり、ベースコイルの近位は接地されている請求項58に記載の方法。
  65. 共振器コイルは、さらに、モノポールの遠位端部に結合されているチップコイルを備える請求項57に記載の方法。
  66. 挿入するステップは、カテーテルを患者の体内に少なくとも部分的に挿入することを含み、カテーテルの中にRFプローブが配置される請求項57に記載の方法。
  67. 共振器コイルは、近位端部と遠位端部とを備える柔軟な導線を備え、導線は、近位端部ではベースコイルを、遠位端部ではモノポールを形成するように構成される請求項57に記載の方法。
  68. 使用するステップは、
    医用撮像装置を作動させて、挿入されたRFプローブで患者の身体の内部の画像を表す信号を受信することと、
    前記受信された信号から画像を生成することとを含む請求項55に記載の方法。
  69. 作動させるステップは、
    共振器コイルの共振周波数と実質的に同じ周波数を有する複数のRFパルスを患者の身体に印加することを含む請求項68に記載の方法。
  70. 共振器コイルは、約2mm以下の断面直径を有し、挿入するステップは、共振器コイルを患者の内腔に少なくとも部分的に挿入することを含む請求項55に記載の方法。
  71. 挿入するステップは、さらに、共振器コイルを(1)静脈または動脈を含む血管、(2)患者の尿道、(3)患者の膀胱、(4)患者の膵臓、(5)患者の肝動脈、(6)患者の肝静脈、(7)患者の食道、(8)患者の胃、(9)患者の脳、(10)患者の気管、(11)患者の結腸、(12)患者の関節からなるグループのいずれかの中に少なくとも部分的に挿入することを含む請求項55に記載の方法。
  72. 薬剤を患者の体内に送り込む方法であって、
    所望の周波数に実質的に自己同調するRFプローブが中に配置されているカテーテルを患者の体内に少なくとも部分的に挿入することと、
    RFプローブを医用撮像装置とともに使用して患者の身体の内部の少なくとも1つの画像を生成することと、
    少なくとも1つの生成された画像を使用してプローブを薬剤が送り込まれる患者の体内の所望の位置に配置することと、
    薬剤を所望の位置の近くに送り込むこととを含む方法。
  73. RFプローブは、
    近位端部と遠位端部を有する複巻コイルと、
    近位端部と遠位端部とを有する柔軟な導線とを備え、コイルは、コイルの遠位端部と導線の近位端部に沿ったある点でコイルに結合され、導線は、プローブが患者の体内に挿入されたときに所望の周波数に実質的に同調されるような長さである請求項72に記載の方法。
  74. プローブを所望の周波数に同調させるように外部同調構成要素が使用されない請求項73に記載の方法。
  75. 所望の周波数は、実質的にラーモア周波数である請求項74に記載の方法。
  76. さらに、プローブから受信された信号を医用撮像装置と関連するプロセッサに渡すための伝送媒体を備える方法であって、伝送媒体は、コイルの近位端部に結合され、伝送媒体は、特性インピーダンスを有し、コイルの巻数は、プローブが伝送媒体の特性インピーダンスと実質的に整合するような数である請求項75に記載の方法。
  77. プローブを伝送媒体の特性インピーダンスに整合させるように外部整合構成要素が使用されない請求項76に記載の方法。
  78. さらに、プローブから受信された信号を医用撮像装置と関連するプロセッサに渡すための伝送媒体を備える方法であって、伝送媒体は、(1)コイルの遠位端部と、(2)導線とコイルとの間の結合点と、(3)導線の近位端部とからなるグループから選択された1つに結合され、伝送媒体は、特性インピーダンスを有し、コイルの巻数は、MRIプローブが伝送媒体の特性インピーダンスに実質的に整合されるような数値である請求項75に記載の方法。
  79. 薬剤は、(1)治療薬剤、(2)ナノ粒子、(3)ポリマー、(4)遺伝子、(5)造影剤、(6)磁気共鳴(MR)造影剤を含む混合物、(7)常磁性体、(8)超常磁性体、(9)強磁性体、および(10)ウイルスからなるグループから選択される請求項74に記載の方法。
  80. 送り込むステップは、カテーテルを介して薬剤を所望の位置近くに送り込むことを含む請求項79に記載の方法。
  81. 挿入するステップは、さらに、カテーテルを(1)患者の血管、(2)患者の肝動脈、(3)患者の肝静脈、(4)患者の尿道、(5)患者の膀胱、(6)患者の膵臓、(7)患者の食道、(8)患者の胃、(9)患者の脳、(10)患者の気管、(11)患者の結腸、(12)患者の関節からなるグループから選択された1つ中に少なくとも部分的に挿入することを含む請求項79に記載の方法。
  82. さらに、少なくとも部分的には生成された画像フィードバックに応じて薬剤送り込みの位置を調整することを含む請求項74に記載の方法。
  83. プローブは、さらに、導線の遠位端部に結合されている複巻チップコイルを備える請求項74に記載の方法。
  84. 医用撮像装置は、磁気共鳴(MR)撮像装置であり、使用するステップは、
    プローブが同調される周波数と実質的に同じ周波数を有する複数のRFパルスを患者の磁化された身体に印加することと、
    プローブの視野内で患者の身体の内部の画像を表す信号をRFパルスに応答するプローブで受信することと、
    受信された信号から画像を生成することとを含む請求項74に記載の方法。
  85. 医用撮像装置であって、
    第1の端、第2の端、および複数の巻数を有する導電性オープン巻線と、
    巻線の中間点に結合されている信号リードおよび巻線の一端に結合されているリターンリードを備え、それによって巻線の巻数比を定める伝送媒体とを備え、
    巻線は、所望の共振周波数に巻線が自己同調するような巻長さを有するように構成され、
    巻線の巻数比は、伝送媒体の特性インピーダンスに実質的に自己同調することを特徴とする医用撮像装置。
  86. 巻線は、約0.25mmから約2mmまでの範囲内の断面直径を有する請求項85に記載の装置。
  87. 医用撮像装置であって、
    身体の内部の画像を表す信号を受信するための体内共振器コイルであって、外部同調回路なしで所望の共振周波数に実質的に同調する共振コイルと、
    特性インピーダンスを有する、共振器コイルに結合されている伝送媒体とを備え、
    共振器コイルは、外部整合回路なしで伝送媒体の特性インピーダンスに実質的に自己整合する医用撮像装置。
  88. 身体の内部を撮像するためのRFプローブであって、
    第1の端部と第2の端部を有する、巻数が複数であるオープン巻線に巻かれた導線を備えるコイルと、
    巻線上のある点に結合されている信号リードおよびコイルの第2の端部に結合されているリターンリードを有する伝送媒体とを備え、
    伝送媒体とコイルとの間の結合は、コイルの巻数比を定め、巻数比はコイルを伝送媒体の特性インピーダンスに実質的に自己整合させるような比であるRFプローブ。
  89. 医用撮像で使用するためのRFレシーバであって、
    複巻コイルと、
    コイルとともに回路内にあるモノポールであって、プローブが患者の体内に挿入されたときに外部同調回路なしで所望の周波数に実質的に同調するような長さを有するモノポールとを備えるRFレシーバ。
  90. 複巻コイルは、レシーバがコイルの近位端部に結合されている伝送媒体の特性インピーダンスと実質的に整合するような巻数を有する請求項89に記載のレシーバ。
  91. 所望の周波数は、実質的にラーモア周波数である請求項90に記載のレシーバ。
  92. コイルおよびモノポールは、単一の柔軟な導線から一体成型される請求項91に記載のレシーバ。
  93. レシーバは、撮像ガイドワイヤとして実装される請求項91に記載のレシーバ。
  94. レシーバは、約0.7mmから約1.5mmまでの範囲内の最大断面直径を有する請求項91に記載のレシーバ。
  95. 薬剤を送り込む患者の体内の位置を識別する方法であって、
    所望の周波数に実質的に自己同調するRFプローブが中に配置されているカテーテルを患者の体内に少なくとも部分的に挿入することと、
    RFプローブを医用撮像装置とともに使用して患者の身体の内部の少なくとも1つの画像を生成することと、
    薬剤が付近に送り込まれる位置を生成された画像内で識別することとを含む方法。
  96. プローブは、モノポールとともに回路内にある複巻ベースコイルを備え、モノポールは、プローブが医用撮像装置の撮像周波数に実質的に自己同調するような長さを有する請求項95に記載の方法。
  97. プローブは、間に結合されている伝送媒体を介して医用撮像装置と通信し、プローブは、伝送媒体の特性インピーダンスに関して実質的に自己整合する請求項96に記載の方法。
  98. RF医用プローブを製作する方法であって、導線を巻いて、所望の周波数に実質的に等しいコイル共振をもたらす所定の共振器長さを有する巻数が複数の開共振器コイルにするステップを含む方法。
  99. さらに、
    コイルの一端の結合点およびコイルの中間にある結合点を選択し、選択された結合点は伝送媒体の特性インピーダンスに実質的に一致するコイルの所望のインピーダンスを定めることと、
    伝送媒体の信号リードを選択された中間結合点に結合することと、
    伝送媒体のリターンリードを選択された終端結合点に結合し、それによってコイルが伝送媒体の特性インピーダンスに実質的に自己整合するようにすることとを含む請求項98に記載の方法。
  100. さらに、コイルの共振器長さを選択すること含む請求項99に記載の方法。
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