JP2005528631A - 安全なスケーラブルデータストリーミング用の符号化/暗号化デバイス - Google Patents

安全なスケーラブルデータストリーミング用の符号化/暗号化デバイス Download PDF

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Abstract

【課題】 データを符号化して暗号化するデバイスおよびその方法を提供する。
【解決手段】 当該デバイスは、データを受信して、そのデータの少なくとも一部を領域にセグメント化するようになっているセグメント化装置と、領域の少なくとも1つをスケーラブルに符号化して、スケーラブルに符号化されたデータにするようになっているスケーラブルエンコーダと、スケーラブルに符号化されたデータの少なくとも一部を漸進的に暗号化して、スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化されたデータにするようになっている漸進的暗号化装置とを備える。一実施形態では、スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化されたデータは、リアルタイムでパケット化装置に供給される。別の実施形態では、当該デバイスは、スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化されたデータを記憶するようになっている記憶装置を含む。

Description

特許を請求する本発明は、ストリーミングメディアデータの分野に関する。詳細には、特許を請求する本発明は、このようなデータの符号化および暗号化に関する。
[関連出願の相互参照]
この出願は、S. J. Wee等により2001年5月4日に出願された「Encoding and Decoding Methods for Secure Scalable Streaming and Related Systems」と題する同時係属中の同一出願人が所有する米国特許出願第***号、代理人整理番号第HP10014738号の一部継続出願である。
無線ストリーミング環境は、システム設計者に多くの課題を提供する。
例えば、クライアントは、異なるディスプレイ能力、異なる出力、異なる通信能力、および異なる計算能力を有することがある。
その上、無線通信リンクは、異なる最大帯域幅、異なる品質レベル、および異なる経時変化特性も有することがある。
無線映像ストリーミングシステムが成功するには、経時変化する無線通信リンクを介して異種のクライアントに映像をストリーミングすることが可能でなければならず、このストリーミングは、スケーラブルで安全な方法で実行されなければならない。
異なるデバイスの能力を有する多数のクライアントへのストリーミングを可能にするには、スケーラビリティが必要とされる。
盗聴者から内容を保護するには、セキュリティが、無線ネットワークにおいて特に重要となる。
無線ストリーミング環境でスケーラビリティおよび効率性を実現するには、中間のネットワークノードで、圧縮映像ストリームを容易に適合させるか、または、トランスコードすることが可能でなければならない。
トランスコーダは、入力として圧縮映像システムを取り込み、次いで、それを処理して別の圧縮映像ストリーミングを出力として生成する。
サンプルをトランスコードするオペレーションは、ビットレート削減、レートシェーピング、空間ダウンサンプリング、フレームレート削減、および圧縮フォーマット変更を含む。
ネットワークトランスコードは、例えば、映像ストリームの空間解像度を特定のクライアントの表示能力に適合させるか、または、映像ストリームのビットレートを動的に調節して無線チャネルの経時変化特性に整合させることにより、システムのスケーラビリティおよび効率性を改善することができる。
ネットワークトランスコードにより、映像ストリーミングシステムのスケーラビリティが促進される一方、ネットワークトランスコードは、多数の課題も提示する。
第1に、計算効率の良いトランスコードアルゴリズムが開発されているが、これらのアルゴリズムであっても、中間の有線ネットワークノードで数百ないし数千のストリームを処理することにはあまり適しておらず、中間の低い能力の無線ネットワーク中継ノードにあっては、数個のストリームであっても処理することにあまり適してない。
さらに、暗号化されたストリームに対して実行される従来のトランスコードオペレーションは、一般に、ストリームを解読し、解読したストリームをトランスコードし、次いでその結果を再暗号化する必要があるので、ネットワークトランスコードは、ストリーミングシステムのセキュリティに重大な脅威をもたらす。
あらゆるトランスコーダが、ストリームを解読しなければならないので、それぞれのネットワークトランスコードノードは、システム全体のセキュリティに裂け目を提供する可能性がある。
より具体的に、アプリケーションレベルの暗号化を使用する従来の映像ストリーミング手法では、映像は、まず、フレーム間圧縮アルゴリズムを使用してビットストリームに符号化される。
これらのアルゴリズムには、例えば、ムービングピクチャエキスパートグループ(MPEG)標準、国際電気通信連合(ITU)標準H.263(非特許文献1)、またはフレーム内圧縮アルゴリズムが含まれる。
フレーム内圧縮アルゴリズムには、例えば、ジョイントフォトグラフィックエキスパートグループ(JPEG)標準またはJPEG2000標準がある。
次いで、その結果のビットストリームは暗号化され、その結果の暗号化されたストリームは、パケット化されて、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)のような転送プロトコルを使用してネットワークを介して伝送される。
従来技術図1は、従来のアプリケーションレベルの暗号化が実行される順序を示すブロック図100である(例えば、符号化102、暗号化104、およびパケット化106)。
この従来の手法による1つの難しさは、パケットが喪失したときに生じる。
具体的には、喪失したパケットからのデータなしで、解読および/または復号を行うことは、不可能ではないにしろ、困難になることがあるので、エラー回復が困難である。
従来技術図2は、ネットワークレベルの暗号化を使用する別の従来の安全な映像ストリーミングシステムを示すブロック図200である(例えば、符号化202、パケット化204、および暗号化206)。
この従来技術図2のシステムは、従来技術図1のシステムと同じ映像圧縮アルゴリズムを使用することができる。
しかしながら、従来技術図2のシステムでは、符号化された映像の内容を考慮した方法でパケット化を行うことができるので、その結果、アプリケーションレベルのフレーム化としてネットワーク化社会に知られている概念であるより良いエラー回復が行われる。
例えば、共通の手法は、UDPに基づくリアルタイムトランスポートプロトコル(RTP(real-time transport protocol))と共にMPEG圧縮を使用することである。
RTPは、例えばタイムスタンプのようなストリーミングパラメータを提供し、MPEGペイロードデータをパケット化して、パケットが喪失または遅延した場合のエラー回復を容易にする方法を提案する。
しかしながら、エラー回復は、依然として困難であり、喪失したパケットからのデータなしで、解読および/または復号は、不可能ではないにしろ、依然として困難である。
従来技術図1および従来技術図2の従来の手法の双方は、映像データを暗号化された形で搬送する点で安全である。
しかしながら、これらの従来の手法によると、ネットワークのトランスコードが必要とされる場合、トランスコードは、従来技術図3の方法に従って実行しなければならない。
すなわち、ブロック図300に示すように、必要なトランスコードオペレーションは、解読302、復号304、処理306、再符号化308、および再暗号化310のプロセスである。
従来技術図4のブロック図400に示すように、別の従来の手法では、従来技術図3のオペレーションの計算に必要なものが、解読402、トランスコード404、および再暗号化406のプロセスに削減される。
具体的には、この計算の削減は、従来技術図3の復号モジュール304、処理モジュール306、および再符号化モジュール308の代わりに、効率的なトランスコードアルゴリズム(例えばトランスコードモジュール404)を組み込むことにより実現される。
しかしながら、このような改良された従来のトランスコードアルゴリズムであっても、計算に必要なものは、ネットワークノードで多くのストリームをトランスコードするのにあまり適していない。
さらに、あらゆるトランスコードオペレーションのためにストリームを解読することが基本的に必要となることから、より重大な欠点が発生する。
上述したように、ストリームが解読されるごとに、その解読は、別の攻撃ポイントをさらす可能性があり、したがって、システムの脆弱性を増加させる。
このように、各トランスコーダは、システム全体のセキュリティをさらに脅かす。
さらに別の考慮すべき問題として、無線ストリーミングシステムは、無線帯域幅およびクライアント資源によって制限を受ける。
無線帯域幅は、その共有される性質および無線スペクトルの基本的制限のために不足している。
クライアント資源は、実用上、出力の制約、ならびに表示能力、通信能力、および計算能力によって制約を受けることが多い。
一例として、無線伝送だけで、通常、大きな電力使用量を消費し、無線受信だけであっても同様である。
無線帯域幅およびクライアント資源を最も効率的に使用するために、クライアントの表示能力および通信能力に適合した最低の帯域幅の映像ストリームをクライアントに送信することが望ましい。
送信機が、異なる資源を有する多数の異種クライアントに映像をストリーミングする無線ストリーミングシステムでは、ネットワークトランスコーダを使用して、エンドツーエンドのシステム効率性およびスケーラビリティの実現を助けることができる。
有線/無線混成ネットワークでは、有線ネットワーク上の固定されたクライアントおよび無線ネットワーク上の移動クライアントに映像を同時にストリーミングすることが必要となる場合が多い。
このような混成システムでは、固定された有線クライアントには、全帯域幅で高解像度の映像ストリームを送信し、移動無線受信機には、低帯域幅で中解像度の映像ストリームを送信することが望ましい場合が多い。
しかしながら、従来の映像ストリーミング手法は、有線/無線混成ネットワークに対応した映像ストリーミングに容易に対応するのに必要な効率性、セキュリティ、およびスケーラビリティを実現していない。
従来の映像ストリーミング手法に関連したさらに別の欠点の例は、無線機器ネットワークと共に明らかにされる。
多くの無線機器ネットワークでは、移動送信機および移動受信機が、無線リンクを介して相互に通信する。
送信機の通信可能範囲は、送信信号の出力によって制限を受ける。
目的の受信機が、送信機の直接通信可能範囲の外に存在する場合には、中継デバイスを使用して、無線通信可能範囲を拡大することができる。
しかしながら、同じ無線ネットワーク内に異種クライアントが存在する場合、高出力の無線受信機には、高い帯域幅で高解像度の映像ストリームを提供することが望ましく、低出力の無線受信機には、低い帯域幅で低解像度の映像ストリームを提供することが望ましい場合がある。
この場合も、従来の映像ストリーミング手法は、無線機器ネットワークのこのような映像ストリーミング要求に容易に対応するのに必要な効率性、セキュリティ、およびスケーラビリティを実現していない。
上記に列挙した解説は、特に、映像データのストリーミングに関する従来技術の手法の欠点を述べているが、このような欠点は、映像データのストリーミングだけに限られるものではない。
それどころか、この従来技術の問題は、様々なタイプのメディアに及ぶ。
これらのメディアには、音響ベースのデータ、画像ベースのデータ、グラフィックデータ、ウェブページベースのデータなどが含まれるが、これらに限定されるものではない。
国際電気通信連合(ITU)標準H.263
したがって、メディアデータを安全で計算効率の良い方法でストリーミングすることを可能にできる方法および/またはシステムが必要とされている。
また、上記ニーズを満たすことができ、かつ、異なる表示能力および表示特性、異なる出力および出力特性、異なる通信能力および通信特性、ならびに異なる計算能力および計算特性を有することがある異種クライアント(「受信ノード」)にメディアデータをストリーミングすることを可能にできる方法ならびに/またはシステムも必要とされている。
本発明は、これらのニーズに対して新規な解決法を提供する。
本発明は、一実施形態において、異なる能力および特性を有する様々な受信ノードにメディアデータをストリーミングすることを可能にする安全で計算効率のよい方法およびシステムを提供する。
別の実施形態では、本発明は、通信チャネルの属性に従ってメディアデータをストリーミングすることを可能にする安全で計算効率のよい方法およびシステムを提供する。
本発明のこれらの技術的利点および他の技術的利点は、様々な図面に示される好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読んだ後、当業者には確実に明らかになるであろう。
本発明は、データを符号化し暗号化するデバイスおよびその方法に関する。
データは、映像データ、音響データ、画像データ、グラフィックデータ、およびウェブページデータが含まれるメディアデータのいずれのタイプであってもよい。
デバイスは、上記データを受信して、該データの少なくとも一部を領域にセグメント化するようになっているセグメント化装置と、該領域の少なくとも1つをスケーラブルに符号化して、スケーラブルに符号化されたデータにするようになっているスケーラブルエンコーダと、スケーラブルに符号化されたデータの少なくとも一部を漸進的に暗号化して、スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化されたデータにするようになっている漸進的暗号化装置とを備える。
スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化されたデータは、符号化/暗号化デバイスの外部のパケット化装置に供給される。
一実施形態では、スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化されたデータは、そのデータが符号化されて暗号化された時にリアルタイムでパケット化装置に供給される。
別の実施形態では、このデバイスは、スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化されたデータを記憶するようになっている記憶装置を含む。
この後者の実施形態では、後に、データの一部またはデータの全内容を記憶装置から抽出して、パケット化装置に供給することができる。
一実施形態では、セグメント化装置は、例えば、外部の映像予測装置から予測誤差映像データを受信するようになっている。
別の実施形態では、このデバイスは、セグメント化装置に結合された映像予測装置を含み、この映像予測装置は、予測誤差映像データを生成するようになっている。
様々な実施形態において、セグメント化装置は、方形領域、非方形領域、および/または重なり合った領域にデータをセグメント化するようになっている。
一実施形態では、スケーラブルエンコーダは、領域をスケーラブルデータおよびヘッダデータに符号化するようになっており、ヘッダデータは、スケーラブルデータに対応する情報を提供する。
このような一実施形態では、漸進的暗号化装置は、ヘッダデータを暗号化するようになっている。
ヘッダデータは、トランスコーダが、スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化されたデータの解読および復号を行うことなく、当該スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化されたデータをトランスコードすることを可能にする情報を含む。
添付図面は、本明細書に組み込まれ、かつ、本明細書の一部を形成する。
これらの添付図面は、本発明の実施形態を例示し、その説明と共に、本発明の原理を説明する役割を果たす。
この説明で参照される図面は、特に言及した場合を除き、同一縮尺で描かれているわけではないことが理解されるべきである。
次に、本発明の好ましい実施形態を詳細に参照する。
本発明の好ましい実施形態の例は、添付図面に示されている。
本発明を好ましい実施形態と共に説明するが、好ましい実施形態は、これらの実施形態に本発明を限定するためのものではないことが理解されるであろう。
逆に、本発明は、代替物、変更物、および均等物をカバーするように意図されており、これらの代替物、変更物、および均等物は、添付した特許請求の範囲によって定義されるような本発明の精神および範囲内に含まれ得る。
さらに、本発明の以下の詳細な説明では、本発明の十分な理解を提供するために、数多くの具体的な詳細を述べる。
しかしながら、本発明が、これらの具体的な詳細がなくても実施可能であることは、当業者には明らかであろう。
それ以外の場合には、既知の方法、既知の手順、既知の構成要素、および既知の回路は、本発明の態様を不必要に分かりにくくしないよう、詳細に説明していない。
しかしながら、これらの用語および類似の用語のすべては、適切な物理量に関連付けられるものであり、これらの物理量に適用され便宜的なラベルに過ぎないことに留意すべきである。
以下の解説から明らかなように、特に指定のない限り、本発明の全体を通して、「受信」、「セグメント化」、「符号化」、「暗号化」、「記憶」、「送信」、「生成」、「提供」、「パケット化」などの用語を利用した解説は、コンピュータシステムまたは同様の電子コンピューティングデバイスの動作およびプロセスをいうことが理解される。
コンピュータシステムまたは同様の電子コンピューティングデバイスは、コンピュータシステムのレジスタおよびメモリ内の物理(電子)量として表されるデータを操作し、コンピュータシステムのメモリもしくはレジスタ、または他のこのような情報記憶デバイス、伝送デバイス、もしくは表示デバイス内の物理量として同様に表される他のデータに変換する。
また、本発明は、例えば、光コンピュータおよびメカニカルコンピュータのような他のコンピュータシステムの使用にもよく適している。
[安全なスケーラブルストリーミングを行う本発明のコンピュータシステム環境]
次に図5を参照すると、本発明の方法およびシステムの一部は、コンピュータ可読でコンピュータ実行可能な命令から構成される。
これらの命令は、例えば、コンピュータシステムのコンピュータ使用可能媒体に存在する。
図5は、安全なスケーラブルストリーミングを行う本発明の一実施形態と共に使用される例示的なコンピュータシステム500を示している。
図5のシステム500は、例示的なものにすぎず、本発明は、多数の異なるコンピュータシステム上またはその内部で動作可能であることが理解される。
この多数の異なるコンピュータシステムには、汎用のネットワーク化コンピュータシステム、埋め込み式コンピュータシステム、ルータ、スイッチ、サーバデバイス、クライアントデバイス、様々な中間デバイス/ノード、スタンドアロンコンピュータシステムなどが含まれる。
さらに、図5のコンピュータシステム500は、フロッピィディスク、コンパクトディスクなどのようなコンピュータ可読媒体が接続されるよう十分になっている。
このようなコンピュータ可読媒体は、明瞭にするために、図5のコンピュータシステム500に接続した形で図示していない。
図5のシステム500は、情報を通信するアドレス/データバス502と、バス502に接続されて情報および命令を処理する中央プロセッサ装置504とを含む。
また、システム500は、データ記憶機構も含む。
このデータ記憶機構には、バス502に接続されて中央プロセッサ装置504の情報および命令を記憶するコンピュータ使用可能揮発性メモリ506、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)と、バス502に接続されて中央プロセッサ装置504の静的情報および命令を記憶するコンピュータ使用可能不揮発性メモリ508(例えば読み出し専用メモリ(ROM))と、バス502に接続されて情報および命令を記憶するデータ記憶装置510(例えば磁気または光学式のディスクおよびディスクドライブ)といったものがある。
本発明のシステム500は、バス502に接続されて中央プロセッサ装置504に情報およびコマンド選択を通信するオプションの英数字入力デバイス512(英数字キーおよびファンクションキーを含む)も含む。
システム500は任意に、バス502に接続されてユーザ入力情報およびユーザ入力コマンド選択を中央プロセッサ装置504に通信するオプションのカーソル制御デバイス514も含む。
本実施形態のシステム500は、バス502に接続されて情報を表示するオプションの表示デバイス516も含む。
図5を続けて参照すると、オプションの表示デバイス516は、液晶デバイスであってもよいし、陰極線管であってもよいし、ユーザが認識できるグラフィック画像および英数字文字を生成するのに適した他の表示デバイスであってもよい。
オプションのカーソル制御デバイス514は、コンピュータのユーザが、表示デバイス516の表示スクリーン上で可視シンボル(カーソル)を2次元移動させる信号を動的に送ることを可能にする。
カーソル制御デバイス514の多くの実施態様は、この技術分野において既知であり、その実施態様には、トラックボール、マウス、タッチパッド、ジョイスティック、または所与の方向の移動もしくは変位の仕方の信号を送ることができる英数字入力デバイス512上の特別なキーが含まれる。
あるいは、カーソルは、特別なキーおよびキーシーケンスコマンドを使用した英数字入力デバイス512からの入力を介して、誘導および/または起動できることも理解されるであろう。
本発明は、例えば音声コマンドのような他の手段によってカーソルを誘導することにもよく適している。
安全なスケーラブルストリーミングを行う本発明のより詳細な解説は、以下に見られる。
[安全なスケーラブルストリーミングを行う本発明の全体的な説明]
次に図6、図11、および図19を参照すると、フローチャート600、1100、および1900は、それぞれ、本発明の様々な実施形態によって使用される例示的なステップを示している。
フローチャート600、1100、および1900は、一実施形態では、コンピュータ可読でコンピュータ実行可能な命令の制御のもとでプロセッサによって実行される本発明のプロセスを含む。
これらのコンピュータ可読でコンピュータ実行可能な命令は、例えば、図5のコンピュータ使用可能揮発性メモリ506、コンピュータ使用可能不揮発性メモリ508、および/またはデータ記憶デバイス510のようなデータ記憶機構に存在する。
コンピュータ可読でコンピュータ実行可能な命令は、例えば図5の中央処理装置504と共に制御または操作を行うために使用される。
概観すると、本発明は、スケーラブルに符号化可能なあらゆるデータを対象とし、特に、スケーラブル符号化を漸進的暗号化(progressive encryption)と組み合わせるあらゆるデータを対象とする。
本出願の目的上、スケーラブル符号化は、入力として原データを取り込み、出力としてスケーラブルに符号化されたデータを生成するプロセスとして定義される。
このスケーラブル符号化において、スケーラブルに符号化されたデータは、その一部が、様々な品質レベルを有する原データを復元するために使用できるという特性を有する。
具体的には、スケーラブルに符号化されたデータは、多くの場合、組み込みビットストリームと考えられる。
このビットストリームの最初の部分は、そのビットストリームの残りの部分からの情報を必要とすることなく、原データをベースライン品質で復元したものを復号するのに使用することができ、このビットストリームの部分の漸進的に大きな部分は、原データを改善して復元したものを復号するのに使用することができる。
本出願の目的上、漸進的暗号化は、入力として原データ(平文)を取り込み、出力として漸進的に暗号化されたデータ(暗号文)を生成するプロセスとして定義される。
この漸進的暗号化において、漸進的に暗号化されたデータは、最初の部分が、原データの残りの部分からの情報を必要とすることなく単独で解読でき、漸進的に大きな部分は、この同じ特性により解読できるという特性を有する。
この漸進的に大きな部分では、解読は、ビットストリームの後の部分ではなく前の部分からのデータを必要とすることがある。
[符号化方法および符号化システム]
図6のフローチャート600には、特定のステップを開示しているが、このようなステップは例示的なものである。
すなわち、本発明は、他の様々なステップの実行または図6に説明するステップを変形したものの実行にもよく適している。
その上、明瞭かつ簡潔にするために、以下の解説および例は、特に映像データを取り扱っている。
しかしながら、本発明は、映像データと共に使用することだけに限定されるものではない。
それどころか、本発明は、音響ベースのデータ、画像ベースのデータ、ウェブページベースのデータ、グラフィックデータなど(「メディアデータ」)と共に使用することにもよく適している。
具体的には、本発明は、スケーラブル符号化が漸進的暗号化と組み合わされるあらゆるデータを対象とする。
図6のステップ602で、一実施形態では、本発明は、映像データを受信することを説明する。
一実施形態では、この映像データは、図7のエンコーダシステム700のセグメント化装置702によって受信される未圧縮映像フレームのストリームから構成される。
本発明の別の実施形態では、映像データは、映像予測装置(VPU(video prediction unit))によって生成される予測誤差映像データから構成される。
図8に示すように、本発明の一実施形態では、エンコーダシステム700には、VPU800が接続される。
VPU800は、予測誤差映像データを生成し、この予測誤差映像データをエンコーダシステム700のセグメント化装置702に送る。
図8のVPU800は、符号化システム700の外部に位置するが、本発明は、VPU800が符号化システム700と一体であることにもよく適している。
図9は、VPU800が符号化システム700と一体である本発明の一実施形態を示している。
次に図6のステップ604を参照すると、本発明の本実施形態は、次に、受信映像データを、対応する領域にセグメント化する。
図10Aは、映像フレーム1000の概略を描写したものを提供する。
映像フレーム1000に対応する映像データは、図7、図8、および図9のセグメント化装置702によって受信される。
図10Bは、セグメント化装置702が、映像フレーム1000を、対応する領域1002、1004、1006、1008、1010、および1012にセグメント化した後の同じ映像フレーム1000を示している。
図10Bには、このような数量および構成の領域を示すが、このようなタイルの個数および構成は、例示的なものに過ぎない。
一例として、図10Cは、セグメント化の別の例を示し、この例では、セグメント化装置702が、方形でない様々な領域1014、1016、1018、1020、および1022に映像フレーム100をセグメント化している。
別の例として、図10Dは、セグメント化の別の例を示し、この例では、セグメント化装置702は、方形でなく重なり合った様々な領域1024、1026、1028、1030、および1032に映像フレーム100をセグメント化している。
重なり合った部分は、破線で示されている。
また、本発明は、セグメント化装置702が、様々な方形領域を重なり合った配置で構成する手法にもよく適している。
さらに、本発明は、フレームごとに領域が変化する実施形態にもよく適している。
このような実施形態は、例えば、前景の人の移動に伴い、この人を追跡するために使用される。
次にステップ606を参照すると、図7、図8、および図9のエンコーダ704は、次に、これらの領域をスケーラブルに符号化して、スケーラブル映像データにする。
本出願の目的上、スケーラブル符号化は、入力として原データを取り込み、出力としてスケーラブルに符号化されたデータを生成するプロセスとして定義される。
このスケーラブル符号化では、スケーラブルに符号化されたデータは、その一部が、様々な品質レベルを有する原データを復元するために使用できるという特性を有する。
具体的には、スケーラブルに符号化されたデータは、組み込みビットストリームと考えられることが多い。
このビットストリームの最初の部分は、そのビットストリームの残りの部分からの情報を必要とすることなく、原データをベースライン品質で復元したものを復号するのに使用することができ、このビットストリームの漸進的に大きな部分は、原データを改善して復元したものを復号するのに使用することができる。
すなわち、映像フレームの1つまたは複数の個々の領域は、1つまたは複数のデータパケットに符号化される。
本実施形態によって生成されたスケーラブル映像データは、このデータの最初の小さな部分をベースライン品質の映像に復号することができ、より大きな部分を改善された品質の映像に復号できるという特性を有する。
この特性は、データパケットを単に切断することにより、データパケットを低ビットレートまたは低空間解像度にトランスコードできるという特性である。
この切断プロセスについては、以下にさらに詳細に説明する。
ステップ606を続けて参照すると、本発明の一実施形態では、各領域は、エンコーダ704によって、ヘッダデータおよびスケーラブル映像データの2つの部分に符号化される。
したがって、このような実施形態では、各データパケットは、ヘッダデータおよびスケーラブル映像データを収容する。
ヘッダデータは、例えば、本発明に従って、そのデータパケットが表す領域(例えば、映像フレーム内の領域の場所)と、後続のトランスコードオペレーションおよび復号オペレーション用に使用される他の情報とを記述する。
さらに、一実施形態では、ヘッダデータは、データパケットトランスコーダ用に推奨された一連の切断点を含む情報も収容する。
スケーラブル映像データは、実際の符号化映像を収容する。
フレーム間符号化の場合には、映像データは、符号化ピクセルとすることができる一方、フレーム内符号化の場合には、映像データは、動き補償予測から得られる動きベクトルおよび符号化残差(coded residual)とすることができる。
これらの双方の場合において、本実施形態では、スケーラブル符号化技法が使用され、それによって、符号化映像データの解像度または忠実度を低くするために切断することができる組み込みデータパケットまたはスケーラブルデータパケットが生成される。
本発明のさらに別の実施形態では、スケーラブルに符号化された映像データは、対応するヘッダデータなしにエンコーダ704によって準備される。
ステップ608で説明するように、本実施形態は、次に、スケーラブル映像データを漸進的に暗号化して、漸進的に暗号化されたスケーラブル映像データを生成する。
すなわち、図7、図8、および図9のパケット化装置/暗号化装置706が、漸進的暗号化技法を使用して、スケーラブル映像データを暗号化する。
本出願の目的上、漸進的暗号化は、入力として原データ(平文)を取り込み、出力として漸進的に暗号化されたデータ(暗号文)を生成するプロセスとして定義される。
この漸進的暗号化では、漸進的に暗号化されたデータは、最初の部分が、原データの残りの部分からの情報を必要とすることなく単独で解読でき、漸進的に大きな部分は、この同じ特性により解読できるという特性を有する。
この漸進的に大きな部分では、解読は、ビットストリームの後の部分ではなく前の部分からのデータを必要とすることがある。
漸進的暗号化技法には、例えば、暗号ブロック連鎖またはストリーム暗号が含まれる。
これらの漸進的暗号化方法は、データの最初の部分が独立に暗号化され、次いで、後の部分が、前の部分に基づいて暗号化されるという特性を有する。
漸進的暗号化は、スケーラブル符号化およびパケット化と適切に整合すると、簡単なデータパケットの切断によってデータパケットをトランスコードできる機能を保持する。
より具体的には、漸進的暗号化方法は、小さなブロックのデータが漸進的に暗号化されるという特性を有する。
小さなブロックサイズによるブロック符号暗号化は、あまり安全ではないが、漸進的暗号化方法は、前のブロックの暗号化されたデータを後のブロックの暗号化に供給することにより、セキュリティ度を付加する。
その後の解読も、同様にして漸進的に実行することができる。
一実施形態では、最初の小さなブロックの暗号文は、それ自身で平文に解読される一方、後のブロックの暗号文は、前のブロックからの解読された平文に依存する。
したがって、前のブロックの暗号文は、暗号文セグメント全体の知識がなくても解読することができる。
この暗号ブロック連鎖およびストリーム暗号の漸進性は、スケーラブル符号化の漸進性または組み込み性とうまく整合する。
符号化システム700は、パケット化装置および暗号化装置を結合したモジュール706を表現しているが、本発明の符号化システム700は、分離した別個のパケット装置モジュールおよび暗号化装置モジュールを有することにもよく適しているので、このような表現は例示的なものにすぎない。
従来技術の手法では、データパケット全体が、1つの長いブロック符号により暗号化されていた。
その結果、データパケットは、その内容のすべてが受信されないと、解読は可能ではなかった。
しかしながら、本発明は、スケーラブルデータパケットを使用しており、データパケット切断によってスケーラブルデータパケットのストリームをトランスコードすることが望ましい。
したがって、本発明は、同様の漸進的方法でデータパケットを暗号化する。
それゆえに、本発明は、従来の手法と異なり、データパケットの喪失に対する回復力を有する。
すなわち、データパケットが喪失しても、残りのデータパケットの解読は、それほど複雑にならず、依然として容易に行うことができる。
スケーラブル符号化および漸進的暗号化のこの組み合わせにより、以下に詳述する有利なトランスコードオペレーションが可能になる。
ステップ608を続けて参照すると、本発明の一実施形態では、ペイロードデータ(例えばスケーラブル映像データ)は、漸進的に暗号化される一方、ヘッダデータは、トランスコードノードがこの情報を使用してトランスコードの判定を行うことができるように、暗号化されずに残される。
例えば、一実施形態では、この暗号されないヘッダは、暗号化されたペイロードデータ内の推奨された切断点のような情報を収容する。
別の実施形態では、これらのヘッダデータは、中間のトランスコードノードによる準(near)レート歪み(RD(rate distortion))−最適ビットレート削減を行うために使用される。
さらに、本実施形態では、トランスコードノードは、ヘッダデータを使用して、漸進的に暗号化されたスケーラブル映像データの解読もヘッダデータの解読も必要とすることなく、トランスコードの判定を行うこともできる。
本発明のさらに別の実施形態では、ヘッダデータは、暗号化されて、セキュリティをさらに付加する。
次にステップ610を参照すると、本発明は、次に、漸進的に暗号化されたスケーラブル映像データをパケット化する。
一実施形態では、図7、図8、および図9のパケット化装置/暗号化装置706は、暗号化されていないヘッダデータを、漸進的に暗号化されたスケーラブル映像データと結合してパケット化する。
次いで、その結果生成される安全なスケーラブルデータパケットは、所望の受信機にストリーミングするのに利用可能となる。
別の実施形態では、パケット化装置/暗号化装置706は、漸進的に暗号化されたスケーラブル映像データおよび暗号化されたヘッダデータをパケット化する。
さらに、ヘッダデータを含まない一実施形態では、パケット化装置/暗号化装置706は、漸進的に暗号化されたスケーラブル映像データのみをパケット化する。
符号化システム700は、映像データを安全でスケーラブルに符号化する。
より具体的には、符号化システム700は、スケーラブル符号化を漸進的暗号化技法と組み合わせる。
その結果生成される、スケーラブルに符号化され、漸進的に暗号化され、かつ、パケット化された映像ストリームは、パケット化されたデータを解読することなく、したがってシステムのセキュリティを維持しつつ、ビットレート削減および空間ダウンサンプリングのようなその後のトランスコードオペレーションを(例えば、データパケット切断またはデータパケット除去を介して)行うことができるという特徴を有する。
また、本発明は、セグメント化装置702によって形成される領域のすべてではなく一部のみが、符号化システム700から最終的に送られる一実施形態にもよく適している。
一例として、一実施形態では、背景画像が、前回の伝送以来変化していない可能性があるか、または、場合によっては、背景画像が、対象となるデータを含んでいない場合には、映像データ画像の前景が送られる。
[復号方法および復号システム]
図11のフローチャート1100には、特定のステップを開示しているが、このようなステップは、例示的なものである。
すなわち、本発明は、他の様々なステップ、または、図11に説明するステップを変形したものを実行することにもよく適している。
図11のステップ1102で、本発明は、スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化された映像データを収容するデータパケットを受信する。
より具体的には、符号化システム1200(図12)の解読装置1202が、スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化された映像データを収容するデータパケットを受信する。
一実施形態では、受信データパケットは、ヘッダデータも含み、このヘッダデータは、スケーラブルに符号化された映像データに対応する情報を提供する。
さらに別の実施形態では、受信データパケットは、スケーラブルに符号化された映像データに対応する情報を提供する暗号化されたヘッダデータも含む。
ステップ1104で説明するように、本発明は、次に、スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化された映像データを収容するデータパケットを解読して、スケーラブルに符号化された領域を生成する。
すなわち、図12の解読装置1202が、スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化された映像データを解読して、スケーラブルに符号化された領域を生成する。
さらに、受信データパケットが暗号化されたヘッダデータを含む実施形態では、解読装置1202は、暗号化されたヘッダデータの解読も行う。
次にステップ1106を参照すると、本実施形態は、次に、スケーラブルに符号化された領域を復号して、復号された領域を提供する。
図7、図8、および図9の符号化システム700の説明と共に上述したように、図10Aに示すような映像フレーム1000は、図10Bに示すような複数の対応する領域1002、1004、1006、1008、1010、および1012にセグメント化することができる。
ステップ1108で、本発明は、次に、復号された領域を組み立てて、映像データを提供する。
具体的には、図12の復号システム1200の組み立て装置1206が、復号された領域を組み立てて、映像データを提供する。
本発明の一実施形態では、復号システム1200は、次いで、圧縮されていない映像ストリームの形で映像データを出力として提供する。
本発明の別の実施形態では、組み立て装置1206は、映像予測装置(VPU)による使用に適した予測誤差映像データから構成される映像データを出力する。
図13に示すように、本発明の一実施形態では、デコーダシステム1200には、VPU1300が接続される。
VPU1300は、組み立て装置1206の出力を使用して、圧縮されていない映像フレームデータのストリームを最終的に提供する。
図13のVPU1300は、復号システム1200の外部に位置するが、本発明は、VPU1300が復号システム1200と一体であることにもよく適している。
図14は、VPU1300が復号システム1200と一体である本発明の一実施形態を示している。
したがって、本発明は、安全なスケーラブルに符号化された映像データを復号する方法およびシステムを提供する。
[トランスコード方法およびトランスコードシステム]
図15Aは、本発明の実施形態を実施できる例示的な有線/無線混成ネットワーク1500のブロック図である。
有線/無線混成ネットワーク1500では、メディア(例えば映像)データは、固定されたクライアント(静止した受信ノード)には有線リンクを介してストリーミングされ、移動クライアント(移動する受信ノード)には無線リンクを介してストリーミングされる。
本実施形態では、有線/無線混成ネットワーク1500は、無線送信機(情報源1510)と、高解像度有線受信機1520と、中解像度無線受信機1540とを備える。
このシステムでは、情報源1510は、全帯域幅で高解像度の映像ストリーム1550aを生成する。
この映像ストリーム1550aは、高解像度受信機1520に送信されるものである。
情報源1510、中解像度受信機1540、または有線/無線ゲートウェイのような中間ノードのいずれかには、トランスコード1530が配置される。
このトランスコード1530は、低帯域幅で中解像度の映像ストリーム1550bにストリーム1550aをトランスコードする。
この映像ストリーム1550bは、その後、中解像度受信機1540に送信される。
図15Bは、本発明の実施形態を実施できる例示的な無線ネットワーク1501(例えば無線機器ネットワーク)のブロック図である。
無線機器ネットワークでは、移動送信機および移動受信機が、無線リンクを介して相互に通信する。
送信機の通信可能範囲は、送信信号の出力によって制限を受ける。
目的の受信機が、送信機の直接通信可能範囲の外に存在する場合には、中継デバイスを使用して、無線通信可能範囲を拡大することができる。
異種の受信機(例えば、異なる表示特性および表示能力、異なる出力特性および出力、異なる計算特性および計算能力、ならびに異なる通信特性および通信能力を有する受信ノード)の場合、トランスコーダを使用して、特定の受信機または特定の通信リンクに映像ストリームを適合させることができる。
トランスコードは、中継デバイスで実行することもできるし、中継器としての機能も果たす受信機で実行することもできる。
また、トランスコードは、送信機によって実行することもできるし、受信ノードによって実行することもできる。
本実施形態では、無線ネットワーク1501は、無線送信機(情報源1510)と、高解像度受信機/トランスコーダ1560と、中解像度(低帯域幅)受信機1540とを備える。
無線ネットワーク1501では、高解像度受信機1560が、高解像度の映像ストリーム1550aを受信してトランスコードし、その結果生成される低帯域幅のストリーム1550bを中解像度受信機1540に中継する。
図15Aおよび図15Bを参照すると、有線/無線混成ネットワーク1500および無線ネットワーク1501の双方とも、ネットワークトランスコーダを使用して、目的の無線ノード(例えば中解像度受信機1540)の表示能力に適合した低帯域幅のストリーム1550bに映像ストリーム1550aをトランスコードする。
一般的に言うと、これらのネットワークは、特定のチャネルを介した伝送または受信ノードの能力に一層適したフォーマットにメディア(例えば映像)ストリームをトランスコードすることにより、ネットワークトランスコードが、無線スペクトルおよび受信機の資源の効率的な使用を可能にすることができる方法を示している。
図16は、本発明の一実施形態による情報源ノード1610と、中間(トランスコーダ)ノード1620と、受信ノード1630とを備えるシステム1600のブロック図である。
この実施形態では、トランスコーダ1620は、情報源ノード1610と受信ノード1630との間に移された個別のノードになっている。
しかしながら、トランスコーダ1620によって実行される機能は、そのようにしないで、情報源ノード1610によって実行されてもよいし、受信ノード1630によって実行されてもよい。
本実施形態では、情報源ノード1610は、上述したように、データパケットのストリームの符号化および/または暗号化を行い、これらのデータパケットをトランスコーダ1620に送信する。
一実施形態では、このストリームのデータパケットのそれぞれは、ヘッダ部およびペイロード部を有する(以下の図20参照)。
別の実施形態では、データパケットは、ペイロード部のみを有する(以下の図21参照)。
ペイロード部は、データを運ぶ一方、ヘッダ部は、ペイロード部をトランスコードするためにトランスコーダ1620が使用する情報を運ぶ。
ヘッダ部によって運ばれる情報を含んだデータパケット、および、トランスコーダ1620によって使用されるトランスコード方法については、以下にさらに説明する。
一実施形態では、ペイロード部のみが暗号化されて符号化される。
別の実施形態では、ペイロード部が、暗号化されて符号化され、ヘッダ部も暗号化される。
本実施形態では、トランスコーダ1620は、情報源ノード1610から受信したデータパケットに対してトランスコード機能を実行する。
トランスコーダ1620が実行するトランスコード機能については、以下に、図19と共に説明する。
トランスコード機能の目的は、データパケットのストリームを、トランスコーダ1620の下流側の属性に従って構成することであり、例えば、受信ノード1630の属性、または、トランスコーダ1620と受信ノード1630とをリンクする通信チャネル1625の属性に従って構成することである。
トランスコード機能は、例えば、データパケットを切断すること、または、一定のデータパケットをストリームから除去することを含むことができる。
ストリームが、受信ノード1630向けまたは通信チャネル1625向けにすでに構成されている場合には、トランスコード機能は、そのストリームのデータパケットを変更することなく通過させることからなる。
特に重要なことは、本発明によると、トランスコーダ1620が、データパケット(具体的には、データパケットのメディアデータ)の解読および/または復号を行うことなく、トランスコード機能を実行することである。
データパケットがヘッダ部およびペイロード部を有する実施形態において、ヘッダ部が暗号化されている場合には、トランスコーダ1620は、ヘッダ部のみを解読する。
いずれにしても、従来のトランスコーダと比較すると、本発明のトランスコーダ1620は、メディアデータを解読する必要がないので、必要とされる計算資源は少なくなる。
さらに、本発明は、場合によっては信頼性のない中間ノードにおいて、メディアデータのセキュリティを危険にさらすことなく、非常に低い複雑度のトランスコードを実行することを可能にしつつ、エンドツーエンドのセキュリティも提供する。
図16の参照を続けて、トランスコーダ1620は、受信ノード1630および/または通信チャネル1625の属性の知識を有する。
これらの属性には、受信ノード1630の表示能力および表示特性、出力および出力特性、通信能力および通信特性、ならびに計算能力および計算特性、または、通信チャネル1625の利用可能な帯域幅が含まれるが、これらに限定されるものではない。
例えば、一実施形態では、トランスコーダ1620は、受信ノード1630から属性情報を受信するか、または、トランスコーダ1620が、この情報を受信ノード1630から読み出す。
別の実施形態では、トランスコーダ1620をネットワークのルータとして実施することできる。
このルータは、次の「ホップ」に輻輳があるかどうかを判断でき、それに応じて、データパケットのストリームをトランスコードすることができる。
本実施形態では、トランスコード後、トランスコーダ1620は、結果として生成されたデータパケットのストリームであって、符号化されて暗号化されたデータパケットを含む、データパケットのストリームを受信ノード1630に送信する。
図17は、本発明の実施形態を実施できるトランスコーダデバイス1620の一実施形態のブロック図である。
この実施形態では、トランスコーダ1620は、情報源ノード1610(図16)からデータパケットのストリームを受信する受信機1710と、受信ノード1630(図16)にデータパケットのストリームを送信する送信機1720とを含む。
受信機1710および送信機1720は、有線通信とすることもできるし、無線通信とすることもできる。
一方が有線通信であり、一方が無線通信である分離した受信機および送信機を使用することもできる。
受信機1710および送信機1720は、単一のデバイス(例えばトランシーバ)として一体化できることも理解される。
図17の参照を続けて、トランスコーダデバイス1620は、オプションのコントローラ1730(例えば、プロセッサまたはマイクロプロセッサ)、オプションの解読装置1740、およびオプションのメモリ1750、またはそれらを組み合わせたものを含むことができる。
一実施形態では、解読装置1740は、ヘッダ情報の解読に使用される。
別の実施形態では、メモリ1750は、情報源ノード1610から受信されたデータパケットを受信ノード1630(図16)に送る前に、当該データパケットの蓄積に使用される。
図18A、図18B、図18C、図18D、および図18Eは、本発明によりデータパケットをトランスコードする方法の様々な実施形態を示すデータフロー図である。
図18A〜図18Dの実施形態では、データパケットは、それぞれ、ヘッダ部およびペイロード部を有する。
図18Eの実施形態では、データパケットは、ヘッダ部を有しない。
図18A〜図18Eの実施形態のそれぞれでは、データパケット(具体的には、メディアデータ)は、暗号化されており、符号化されてもよい。
図18A〜図18Eの実施形態について、本発明の一定の態様をより明確に説明するために個別に説明する。
しかしながら、本発明は、これらの実施形態の要素を組み合わせることによっても実施できることが理解される。
本発明によると、データパケットをトランスコードする方法は、暗号化されたデータパケットに対して実行される。
すなわち、メディアデータは、解読されない。
トランスコード機能は、データパケット(具体的には、データパケットのペイロード部)を切断すること、ストリームから一定のデータパケットを除去すること、またはデータパケットを変更することなく通過させることを含むことができる。
まず図18Aを参照すると、入来する暗号化および/または符号化が行われたデータパケットが、トランスコーダ1620によって受信される。
この実施形態では、各データパケットのヘッダ部は暗号化されていない。
トランスコーダ1620は、ヘッダ部を読み出す。
ヘッダ部は、トランスコードの判定を行うために使用可能な情報を収容している。
一実施形態では、ヘッダ部の情報は、切断点の指定を含む。
別の実施形態では、切断点は、ヘッダに設けられた情報から導出される。
例えば、ヘッダ部は、データパケットのペイロード部を切断するための推奨された点(例えばビット番号)を指定する情報を収容することができる。
各データパケットは、異なる切断点を有してもよいことが理解される。
推奨された切断点は、様々な技法を使用して選択することができる。
一実施形態では、各データパケットの切断点は、レート歪み(RD)分析のような分析に従って指定され、その結果、データパケットのストリームを、RD最適または準RD最適となるレートに圧縮することができる。
別の実施形態では、ヘッダ部は、RD分析によって生成されるRD曲線を記述する情報を収容し、切断点は、このRD曲線をさらに分析することから導出される。
本実施形態では、ビデオ画像の各領域のRDプロットを生成し、次いで、所望の全ビットレートを生成する同じ勾配の全領域で動作することにより、RD最適符号化が実現される。
準最適トランスコードは、データパケットのヘッダ部に多数の品質レベルの最適RDカットオフ点を配置することにより、データパケットレベルで実現することができる。
次いで、トランスコーダ1620(図16)は、適切なカットオフ点で各パケットを切断することができる。
したがって、その結果生成されたパケットは、所望の品質レベルの画像の各領域に対して適切な個数のビットを含むことになる。
トランスコーダ1620は、各パケットヘッダを読み出し、次いで、パケットを適切な点で切断する。
例えば、ある1つの画像内の3つの領域が、個別のパケットに符号化されている場合、領域ごとに3つのRD最適切断点が特定され、それらの場所は、それぞれのパケットヘッダに配置される。
トランスコーダ1620は、3つのRD点(または中間点)のいずれかで操作することを選択でき、次いで、適切なカットオフ点で各パケットを切断することができる。
また、ヘッダ部は、例えば番号により各データパケットを識別する情報を収容することもできる。
したがって、トランスコーダ1620は、ストリームから一定のデータパケットを除去することができる。
例えば、1つおきのパケット(例えば奇数番号のパケット)が除去されるべきである場合、トランスコーダ1620は、ヘッダ情報を使用して、奇数番号のデータパケットを識別し、それらのデータパケットを、データパケットのストリームから除去することができる。
図18Bの実施形態は、各データパケットのヘッダ部が暗号化される点を除いて、図18Aの実施形態と同様である。
この場合、トランスコーダ1620は、上述したようなヘッダ情報の読み出しおよびデータパケットのストリームの操作を行う前に、まずヘッダ部を解読する。
図18Cの実施形態では、データパケットがメモリに蓄積される。
すなわち、先入れ/先出しタイプの手法ではなく、ストリームのデータパケットのサブセットが、受信ノードに送られる前に、メモリ(例えば、図17のメモリ1750)に蓄積されて記憶される。
この実施形態では、サブセット内の蓄積されたデータパケットのすべてのヘッダ情報が、トランスコードの判定を行うために使用される。
トランスコードの判定は、本明細書で上述したように、受信ノード1630の属性または通信チャネル1625(図16)の属性に基づいて行われる。
受信ノードまたは通信チャネルの属性に従ってデータパケットのストリームを構成するのに、必ずしもストリームのすべてのデータパケットを操作しないことも可能な場合があり、場合によっては望ましい場合がある。
例えば、サブセット内のデータパケットのすべてを切断するのではなく、サブセット内のパケットの一部のみを切断する決定、または、推奨された切断点以外の点でパケットを切断する判定を行うことができる。
図18Dの実施形態では、トランスコーダ1620は、下流側の受信ノード(例えば、図16の受信ノード1630)から情報を受信する。
一実施形態では、この情報は、受信ノード1630の属性を記述し、例えば、その表示能力および表示特性、出力および出力特性、計算能力および計算特性、ならびに通信能力および通信特性を記述する。
受信ノード1630から受信された情報に基づいて、トランスコーダ1620は、データパケットのヘッダ部の情報に基づくトランスコードの判定を行うことができる。
例えば、トランスコーダ1620は、受信ノード1630が中解像度のデバイスであるのか、低解像度のデバイスであるのかに応じて切断点を選定することができ、トランスコーダ1620は、受信ノード1630が高解像度のデバイスである場合には、データパケットのストリームを変更しないことを選択することができる。
同様に、トランスコーダ1620は、通信チャネル1625(図16)の属性を記述した情報を受信することもできる。
図18Eの実施形態では、入来するデータパケットは、ヘッダ部を有しない。
したがって、トランスコーダ1620は、事前に定義されたルールの組に基づいてトランスコードの判定を行う。
すなわち、トランスコーダ1620は、ヘッダ部の情報によって指定された様々な点で各データパケットを切断するのではなく、受信ノードまたは通信チャネルの属性に応じて、ストリームのすべてのデータパケットを同じ点で切断してもよい。
図19は、本発明の一実施形態に従ってデータパケットを切断するプロセス1900のステップのフローチャートである。
一実施形態では、プロセス1900は、メモリ1750に記憶されてコントローラ1730により実行されるコンピュータ可読プログラム命令として、トランスコーダデバイス1620(図17)によって実施される。
図19には、特定のステップを開示しているが、このようなステップは例示的なものである。
すなわち、本発明は、様々な他のステップの実行、または、図19に説明するステップを変形したものの実行にもよく適している。
図19のステップ1910では、データパケットのストリームが、情報源ノード(例えば、図16の情報源1610)から受信される。
本実施形態では、データパケットは、暗号化されたデータを含む。
一実施形態では、そのデータは、符号化もされている。
別の実施形態では、データパケットは、ヘッダ部およびペイロード部を含む。
一実施形態では、ヘッダ部も暗号化されている。
図19のステップ1915において、一実施形態では、下流側の受信ノード(例えば、図16の受信ノード1630)または通信チャネル(例えば、図16の通信チャネル1625)の属性を記述した情報が受信される。
別の実施形態では、受信ノード1630または通信チャネル1625の属性は、すでに知られている。
図19のステップ1920では、トランスコード機能が、データパケットのストリームに対して実行され、受信ノード1630の属性に従ってストリームを構成する。
重要なことは、トランスコード機能が、データパケットのデータを解読することなく実行されることである。
一実施形態では、トランスコード機能は、各データパケットのヘッダ部により提供される情報に基づいて実行される。
このような一実施形態では、ヘッダ情報は、各データパケットのペイロード部の推奨された切断点を提供する。
別の実施形態では、切断点は、ヘッダ部に設けられ情報から導出される。
ステップ1922において、一実施形態では、トランスコード機能は、ストリームから一定のデータパケットを除去する。
ステップ1924において、一実施形態では、トランスコード機能は、データパケットのデータを切断する。
各データパケットは、異なる切断点を有してもよいことが理解される。
ステップ1926において、一実施形態では、トランスコード機能は、データパケットを変更することなく通過させる。
ステップ1930では、トランスコードされたデータパケット(まだ暗号化および/または符号化されている)が、受信ノード1630に送信される。
要約すると、上記に記載した本発明の実施形態は、様々な下流側の属性、例えば、異なる能力および特性を有する受信ノードの属性、または、トランスコーダと受信ノードとの間の通信の属性について、データをトランスコードする安全な方法およびシステムを提供する。
暗号化されたデータは、解読される必要がなく、次いで、再暗号化される必要がないので、データパケットのストリームをトランスコードするのに必要な計算資源は、大幅に削減され、データのセキュリティは、危険にさらされない。
[安全なスケーラブルデータパケット]
次に図20を参照すると、本発明の一実施形態に従って形成されるデータパケット2000の概略表現が示されている。
さらに、上述したように、明瞭かつ簡潔にするために、以下の解説および例は、特に映像データを取り扱っている。
しかしながら、本発明は、映像データと共に使用することだけに限定されるものではない。
それどころか、本発明は、音響ベースのデータ、画像ベースのデータ、ウェブページベースのデータなどと共に使用することにもよく適している。
本実施形態では、データパケット2000は、図7、図8、および図9の符号化システム700によって生成され、図16、図18A、図18B、図18C、図18D、および図18Eのトランスコーダ1620によって操作され、次いで、最終的に、図12、図13、および図14の復号システム1200に送られることが理解される。
上述したプロセスの間、データパケット2000は、例えば、トランスコーダ1620および/またはデコーダ1200が実施されるデバイス(例えば、汎用ネットワーク化コンピュータシステム、組み込みコンピュータシステム、ルータ、スイッチ、サーバデバイス、クライアントデバイス、様々な中間デバイス/ノード、スタンドアロンコンピュータシステムなど)に存在するコンピュータ可読媒体に記憶されて、機能の変更を引き起こすか、または、デバイスの操作を指示する。
図20の実施形態では、データパケット2000は、ヘッダデータ部2002と、スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化された映像データ部2004とを含む。
上述したように、ヘッダデータ部2002は、スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化された映像データ部2004をトランスコードするためにトランスコーダ1620によって使用される情報を含む。
例えば、ヘッダデータ部2002は、データパケット2000のペイロード部(例えば、スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化された映像データ部2004)を切断するための推奨された点(例えば、ビット番号)指定する情報を収容することができる。
また、ヘッダデータ部2002は、例えば番号により各データパケットを識別する情報を収容することもできる。
したがって、トランスコーダ1620は、一定のデータパケットをストリームから除去することもできる。
例えば、1つおきのパケット(例えば奇数番号のパケット)が除去されるべきである場合、トランスコーダ1620は、ヘッダデータ部2002の情報を使用して、奇数番号のデータパケットを識別し、それらのデータパケットを、データパケットのストリームから除去することができる。
図20を続けて参照すると、データパケット2000は、スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化された映像データ部2004内に、切断される可能性のある切断点2006、2008、および2010も含む。
図20にはこのような切断点を示すが、切断点2006、2008、および2010の構成は、例示的なものにすぎない。
すなわち、本発明は、切断点の個数がこれより少ない場合または多い場合にもよく適しており、切断点が図20に示す場所以外に位置することにもよく適している。
この場合も、上述したように、切断点2006、2008、および2010は、パケット2000に対するその操作の間にトランスコーダ1620によって使用される。
その上、本発明の一実施形態では、ヘッダデータ部2002も暗号化されている。
図21の実施形態では、データパケット2100は、ヘッダデータ部を含まず、その代わり、スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化された映像データ部2104のみを含む。
図21を続けて参照すると、データパケット2100は、スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化された映像データ部2104内に、切断される可能性のある切断点2104、2106、および2108も含む。
図21にはこのような切断点を示すが、切断点2104、2106、および2108の構成は、例示的なものにすぎない。
すなわち、本発明は、切断点の個数がこれより少ない場合または多い場合にもよく適しており、切断点が図21に示す場所以外に位置することにもよく適している。
この場合も、上述したように、切断点2104、2106、および2108は、パケット2100に対するその操作の間にトランスコーダ1620によって使用される。
このように、本発明は、一実施形態において、データのストリーミングに使用される安全なスケーラブル符号化方法およびシステムを提供する。
本発明は、さらに、一実施形態において、安全でスケーラブルに符号化されているデータを復号する方法も提供する。
[安全なスケーラブルデータストリーミング用の符号化デバイスおよび暗号化デバイス]
図22Aは、特許を請求する本発明の一実施形態に従ってデータをスケーラブルに符号化して漸進的に暗号化するデバイス2200のブロック図である。
概観すると、本発明は、スケーラブル符号化可能なあらゆるデータを対象とし、特に、スケーラブル符号化を漸進的暗号化と組み合わせるあらゆるデータを対象とする。
本出願の目的上、スケーラブル符号化は、入力として原データを取り込み、出力としてスケーラブルに符号化されたデータを生成するプロセスとして定義される。
このスケーラブル符号化において、スケーラブルに符号化されたデータは、その一部が、様々な品質レベルを有する原データを復元するために使用できるという特性を有する。
具体的には、スケーラブルに符号化されたデータは、多くの場合、組み込みビットストリームと考えられる。
このビットストリームの最初の部分は、そのビットストリームの残りの部分からの情報を必要とすることなく、原データをベースライン品質で復元したものを復号するのに使用することができ、このビットストリームの部分が漸進的に大きくなるほど、その部分は、原データを改善して復元したものを復号するのに使用することができる。
本出願の目的上、漸進的暗号化は、入力として原データ(平文)を取り込み、出力として漸進的に暗号化されたデータ(暗号文)を生成するプロセスとして定義される。
この漸進的暗号化において、漸進的に暗号化されたデータは、最初の部分が、原データの残りの部分からの情報を必要とすることなく単独で解読でき、漸進的に大きな部分は、この同じ特性により解読できるという特性を有する。
この漸進的に大きな部分では、解読は、ビットストリームの後の部分ではなく前の部分からのデータを必要とすることがある。
本実施形態では、デバイス2200は、エンコーダ2204に接続されたセグメント化装置2202を含む。
エンコーダ2204は、次に、暗号化装置2206に接続される。
デバイス2200の機能については、以下で、図23と共に説明する。
重要なことは、この実施形態では、図22Aのデバイス2200が、パケット化装置2208を、一体化した装置として含まないことである。
その代わり、デバイス2200は、デバイス2200の外部に配置されたパケット化装置2208に接続される。
したがって、例えば下流側のチャネルおよびデバイスの能力に応じて、様々なタイプのパケット化方法をデバイス2200と共に使用することができる。
本実施形態では、パケット化装置2208は、デバイス2200からデータをリアルタイムで、すなわち、データが符号化されて暗号化された時に受信する。
図22Bは、特許を請求する本発明の別の実施形態に従ってデータをスケーラブルに符号化して漸進的に暗号化するデバイス2200aのブロック図である。
この実施形態では、デバイス2200aは、符号化されて暗号化されたデータ(具体的には、スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化されたデータ)を記憶する記憶装置2210を含む。
このデータは、エンコーダ2206から出力される。
したがって、パケット化装置2208は、データが符号化されて暗号化された時にリアルタイムでデバイス2200aからデータを受信することもできるし、後の時刻に、記憶装置2210に記憶されたデータをデバイス2200aから受信することもできる。
後者の場合、パケット化装置2208は、記憶装置2210のデータのすべてまたは選択した部分を受信することができる。
したがって、例えば、異なるタイプのチャネル(例えば、異なる帯域幅を有するチャネル)用にデータをパケット化することもできるし、異なるタイプの下流側のデバイス(例えば、異なる表示特性および表示能力、異なる出力特性および出力、異なる計算特性および計算能力、ならびに異なる通信特性および通信能力を有する受信ノード)用にデータをパケット化することもできるし、あるいは、異なるパケット化方法を使用してデータをパケット化することもできる。
追加される情報については、以下で、図24と共に提供する。
図23は、特許を請求する本発明の一実施形態に従ってデータを符号化して暗号化するプロセス2300のステップのフローチャートである。
図23には、特定のステップを示しているが、このようなステップは例示的なものであり、本発明は、他の様々なステップの実行またはプロセス2300に含まれるステップを変形したものの実行にもよく適している。
プロセス2300は、一実施形態では、コンピュータ可読でコンピュータ実行可能な命令の制御のもとでプロセッサにより実行される。
コンピュータ可読でコンピュータ実行可能な命令は、例えば、図5のコンピュータ使用可能揮発性メモリ506、コンピュータ使用可能不揮発性メモリ508、および/またはデータ記憶デバイス510のようなデータ記憶機構に存在する。
コンピュータ可読でコンピュータ実行可能な命令は、例えば、図5の中央処理装置504と共に制御または操作を行うために使用される。
この中央処理装置504は、図22Aおよび図22Bのデバイス2200(または2200a)に接続されるか、または、デバイス2200(または2200a)と一体化される。
明確かつ簡潔にするために、以下の解説および例は、特に、映像データを取り扱うこととする。
しかしながら、本発明は、映像データと共に使用することだけに限定されるものではない。
それどころか、本発明は、音響ベースのデータ、画像ベースのデータ、ウェブページベースのデータ、グラフィックデータなど(「メディアデータ」)と共に使用することにもよく適している。
図23のステップ2310において、本実施形態では、デバイス2200(または2200a)が、圧縮されていない映像フレームのストリームから構成された映像データを受信する。
一実施形態では、この映像データは、映像予測装置(VPU)によって生成された予測誤差映像データからも構成される。
図8および図9によりそれぞれ示すように、デバイス2200および2200aをVPUに接続することもできるし、VPUをデバイス2200および2200aと一体化することもできる。
図23のステップ2320において、本実施形態では、映像データが、セグメント化装置2202(図22Aおよび図22B)によって様々な領域にセグメント化される。
映像データのセグメント化は、図6(ステップ604)、図10A、図10B、図10C、および図10Dと共に上述した。
既述したように、映像データを、例えば、方形領域、非方形領域、および重なり合った領域にセグメント化することができる。
図23のステップ2330において、本実施形態では、領域の少なくとも1つ(または領域のすべて)が、エンコーダ2204(図22Aおよび図22B)によってスケーラブルに符号化される。
一実施形態では、それぞれの符号化された領域は、ヘッダデータを含むヘッダ部と、スケーラブル映像データを含むペイロード部との2つの部分に符号化される。
ヘッダデータは、映像データに関する情報、例えばその映像データが表す映像フレーム内の領域、を提供する。
また、トランスコーダが、本明細書で前述したように、映像データの解読および復号を行うことなく映像データをトランスコードすることを可能にする情報をも、ヘッダデータは含むことができる。
スケーラブル符号化については、図6(ステップ606)と共に上述した。
図23のステップ2340において、本実施形態では、スケーラブルに符号化された映像データが、暗号化装置2206(図22Aおよび図22B)によって漸進的に暗号化される。
データがヘッダ部に符号化される実施形態では、ヘッダ部は、暗号化されてもよいし、暗号化されてなくてもよい。
漸進的暗号化については、図6(ステップ608)と共に上述した。
図23のステップ2350において、一実施形態では、スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化された映像データが、パケット化される前に、記憶装置2210(図22B)に記憶される。
図23のステップ2360において、本実施形態では、スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化された映像データが、デバイス2200および2200a(図22Aおよび図22B)の外部に配置されたパケット化装置2208に供給される。
パケット化装置2208にこのデータをプッシュすることもできるし、パケット化装置2208によってこのデータをプルすることもできる。
データが記憶されない実施形態では、データは、リアルタイムで(データがスケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化された時に)パケット化装置2208に供給される。
データが記憶される実施形態では、データは、記憶後、パケット化装置2208に供給される。
パケット化装置2208に供給されたデータは、デバイス2200および2200aによって受信されたデータの組全体を表すものであってもよいし、その一部を表すものであってもよい。
すなわち、リアルタイムの実施形態では、チャネルのタイプまたは下流側のデバイスのタイプのような因子のために、デバイス2200の段階のいずれか1つで、データを削減することができる。
同様に、記憶を行う実施形態でも、デバイス2200aの段階のいずれか1つでデータを削減することができる。
また、記憶を行う実施形態では、記憶装置2210のデータの一部のみを、パケット化装置2208に供給することもできる。
図24は、特許を請求する本発明の一実施形態に従ってデータをパケット化するプロセス2400のステップのフローチャートである。
図24には、特定のステップを示しているが、このようなステップは例示的なものであり、本発明は、他の様々なステップの実行またはプロセス2400に含まれるステップを変形したものの実行にもよく適している。
プロセス2400は、一実施形態では、コンピュータ可読でコンピュータ実行可能な命令の制御のもとでプロセッサにより実行される。
プロセス2400は、デバイス2200および2200a(それぞれ図22Aおよび図22B)の外部に配置されたパケット化装置2208によって実行される。
図24のステップ2410では、プッシュ手法またはプル手法のいずれかを使用して、データが、デバイス2200および2200aからパケット化装置2208(図22Aおよび図22B)にストリーミングされる。
上述したように、データは、リアルタイムで受信することもできるし、記憶後に受信することもできる。
また、上述したように、データの一部のみを受信することができる。
例えば、パケット化装置2208は、下流側のチャネルまたはデバイスの特性に適したデータ量のみを抽出することができる。
図24のステップ2420では、デバイス2200および2200aから受信されたデータが、データパケットに形成される。
データがペイロード部だけでなくヘッダ部も含む実施形態では、このヘッダ部(スケーラブルに符号化されて、かつ、暗号化されているかまたは暗号化されていない)は、ペイロード部(スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化されている)と結合されてパケット化される。
パケット化装置2208は、例えば、下流側のチャネルまたはデバイスの特性に応じて、受信されたデータの一部のみをパケット化することもできる。
ステップ2430では、安全なスケール化されたデータパケットを、本明細書で前述したように、下流側の受信デバイスに送信(ストリーミング)することができる。
この場合も、下流側の特性および能力に応じて、データパケットの一部のみを送信することができる。
例示および説明のために、本発明の特定の実施形態の上記説明を提供した。
これらの説明は、包括的なものでもなく、また、開示したその正確な形に本発明を限定するためのものでもない。
明らかに、多くの変更および変形が、上記教示に鑑み可能である。
実施形態は、本発明の原理およびその実際の応用を最もよく説明し、それによって、他の当業者が、本発明、および、様々な変更を有する様々な実施形態を、検討している特定の使用に適するよう最もよく利用できるようにするために、選択され、かつ、説明されている。
本発明の範囲は、添付した特許請求の範囲およびその均等物によって定義されることが意図されている。
従来のアプリケーションレベルの暗号化が実行される順序を示す従来技術のブロック図である。 ネットワークレベルの暗号化を使用する別の従来の安全なストリーミングシステムを示す従来技術のブロック図である。 従来のトランスコード方法を示す従来技術のブロック図である。 別の従来のトランスコード方法を示す従来技術のブロック図である。 特許を請求する本発明の様々な実施形態による本方法のステップを実行するために使用される例示的なコンピュータシステムの概略図である。 特許を請求する本発明の一実施形態による安全なスケーラブル符号化方法で実行されるステップのフローチャートである。 特許を請求する本発明の一実施形態による符号化システムのブロック図である。 特許を請求する本発明の一実施形態による、映像予測装置が接続された符号化システムのブロック図である。 特許を請求する本発明の一実施形態による、映像予測装置が一体になった符号化システムのブロック図である。 特許を請求する本発明の一実施形態による映像データのフレームの概略描写である。 特許を請求する本発明の一実施形態による、対応する領域にセグメント化された後の図10Aの映像データのフレームの概略描写である。 特許を請求する本発明の一実施形態による、方形でない対応する領域にセグメント化された後の図10Aの映像データのフレームの概略描写である。 特許を請求する本発明の一実施形態による、重なり合った方形でない対応する領域にセグメント化された後の図10Aの映像データのフレームの概略描写である。 特許を請求する本発明の一実施形態により安全でスケーラブルに符号化されたデータを復号するプロセスのフローチャートである。 特許を請求する本発明の一実施形態による復号システムのブロック図である。 特許を請求する本発明の一実施形態による、映像予測装置が接続された復号システムのブロック図である。 特許を請求する本発明の一実施形態による、映像予測装置が一体になった復号システムのブロック図である。 本発明の実施形態を実施できる例示的な有線/無線混成ネットワークのブロック図である。 本発明の実施形態を実施できる例示的な無線ネットワークのブロック図である。 本発明の一実施形態による情報源ノード、中間(トランスコーダ)ノード、およ受信ノードのブロック図である。 特許を請求する本発明の一実施形態に従って本発明の実施形態を実施できるトランスコーダデバイスの一実施形態のブロック図である。 特許を請求する本発明の一実施形態に従ってデータパケットをトランスコードする方法の様々な実施形態を示すデータフロー図である。 特許を請求する本発明の一実施形態に従ってデータパケットをトランスコードする方法の様々な実施形態を示すデータフロー図である。 特許を請求する本発明の一実施形態に従ってデータパケットをトランスコードする方法の様々な実施形態を示すデータフロー図である。 特許を請求する本発明の一実施形態に従ってデータパケットをトランスコードする方法の様々な実施形態を示すデータフロー図である。 特許を請求する本発明の一実施形態に従ってデータパケットをトランスコードする方法の様々な実施形態を示すデータフロー図である。 特許を請求する本発明の一実施形態に従ってデータパケットをトランスコードするプロセスのフローチャートである。 特許を請求する本発明の一実施形態による、ヘッダデータと、スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化されたデータとを含むデータパケットの概略表現である。 特許を請求する本発明の一実施形態による、スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化されたデータを含むデータパケットの概略表現である。 特許を請求する本発明の一実施形態に従ってデータを符号化して暗号化するデバイスのブロック図である。 特許を請求する本発明の別の実施形態に従ってデータを符号化して暗号化するデバイスのブロック図である。 特許を請求する本発明の一実施形態に従ってデータを符号化して暗号化するプロセスのステップのフローチャートである。 特許を請求する本発明の一実施形態に従ってデータをパケット化するプロセスのステップのフローチャートである。
符号の説明
504・・・プロセッサ、
506・・・揮発性メモリ(RAM)、
508・・・不揮発性メモリ(ROM)、
510・・・データ記憶デバイス、
512・・・オプションの英数字入力デバイス、
514・・・オプションのカーソル制御デバイス、
516・・・オプションの表示デバイス、
702・・・セグメント化装置、
704・・・エンコーダ、
706・・・パケット化装置+暗号化装置、
1202・・・解読装置、
1204・・・デコーダ、
1206・・・組み立て装置、
1510・・・情報源、
1520・・・高解像度受信機、
1530・・・トランスコーダ、
1540・・・中解像度受信機、
1560・・・高解像度受信機およびトランスコーダ、
1610・・・情報源ノード(エンコーダおよび暗号化装置)、
1620・・・トランスコーダ、
1625・・・通信チャネル、
1630・・・受信ノード(デコーダおよび解読装置)、
1730・・・オプションのコントローラ、
1740・・・オプションの解読装置、
1750・・・オプションのメモリ、
1710・・・受信機、
1720・・・送信機、
2002・・・ヘッダデータ、
2004・・・スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化された映像データ、
2104・・・スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化された映像データ、
2202・・・セグメント化装置、
2204・・・エンコーダ、
2206・・・暗号化装置、
2208・・・パケット化装置、
2210・・・記憶装置、
2200(2200a)・・・符号化/暗号化デバイス、

Claims (26)

  1. データを符号化して暗号化するデバイスであって、
    前記データを受信して、前記データの少なくとも一部を領域にセグメント化するようになっているセグメント化装置(segmenter)と、
    前記セグメント化装置に接続され、前記領域の少なくとも1つをスケーラブルに符号化して、スケーラブルに符号化されたデータにするようになっているスケーラブルエンコーダと、
    前記スケーラブルエンコーダに接続され、前記スケーラブルに符号化されたデータの少なくとも一部を漸進的に暗号化して、スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化されたデータにするようになっている漸進的暗号化装置(progressive encrypter)と
    を備えるデバイス。
  2. 該デバイスは、パケット化装置に接続され、
    該パケット化装置は、前記スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化されたデータが、前記漸進的暗号化装置から出力される時に、リアルタイムで、前記スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化されたデータを受信するようになっている
    請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記漸進的暗号化装置に接続され、前記スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化されたデータを記憶するようになっている記憶装置
    を備える請求項1に記載のデバイス。
  4. 該デバイスは、パケット化装置に接続され、
    該パケット化装置は、前記記憶装置に記憶された前記スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化されたデータの少なくとも一部を受信するようになっている
    請求項3に記載のデバイス。
  5. 前記データは、映像データ、音響データ、画像データ、グラフィックデータおよびウェブページデータからなる群から選択される
    請求項1に記載のデバイス。
  6. 前記セグメント化装置は、予測誤差映像データを受信するようになっている
    請求項1に記載のデバイス。
  7. 前記セグメント化装置は、データを方形領域にセグメント化するようになっている
    請求項1に記載のデバイス。
  8. 前記セグメント化装置は、データを非方形領域にセグメント化するようになっている
    請求項1に記載のデバイス。
  9. 前記セグメント化装置は、データを重なり合った領域にセグメント化するようになっている
    請求項1に記載のデバイス。
  10. 前記セグメント化装置に接続され、予測誤差映像データを生成するようになっている映像予測装置、
    を備える請求項1に記載のデバイス。
  11. 前記スケーラブルエンコーダは、前記領域の前記少なくとも1つを、スケーラブルデータおよびヘッダデータに符号化するようになっており、
    前記ヘッダデータは、前記スケーラブルデータに対応する情報を提供する
    請求項1に記載のデバイス。
  12. 前記漸進的暗号化装置は、前記ヘッダデータを暗号化するようになっている
    請求項11に記載のデバイス。
  13. 前記ヘッダデータは、
    トランスコーダが、前記スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化されたデータの解読および復号を行うことなく、該スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化されたデータをトランスコードすることを可能にする情報
    を含む
    請求項11に記載のデバイス。
  14. データを符号化して暗号化する方法であって、
    a)前記データを受信することと、
    b)前記データの少なくとも一部を領域にセグメント化することと、
    c)前記領域の少なくとも1つをスケーラブルに符号化されたデータに符号化することと、
    d)前記スケーラブルに符号化されたデータの少なくとも一部を、スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化されたデータに暗号化することと
    を含む方法。
  15. パケット化装置が、前記スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化されたデータを、リアルタイムで受信する
    請求項14に記載の方法。
  16. e)前記スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化されたデータを記憶装置に記憶すること
    を含む請求項14に記載の方法。
  17. パケット化装置が、前記スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化されたデータの少なくとも一部を前記記憶装置から受信する
    請求項16に記載の方法。
  18. 前記データは、映像データ、音響データ、画像データ、グラフィックデータおよびウェブページデータからなる群から選択される
    請求項14に記載の方法。
  19. 前記ステップ(a)は、
    予測誤差映像データを受信すること
    をさらに含む
    請求項14に記載の方法。
  20. 前記ステップ(b)は、
    前記データを方形領域にセグメント化すること
    をさらに含む
    請求項14に記載の方法。
  21. 前記ステップ(b)は、
    前記データを非方形領域にセグメント化すること
    をさらに含む
    請求項14に記載の方法。
  22. 前記ステップ(b)は、
    前記データを重なり合った領域にセグメント化すること
    をさらに含む
    請求項14に記載の方法。
  23. 予測誤差映像データを生成すること
    をさらに含む請求項14に記載の方法。
  24. 前記ステップ(c)は、
    前記領域の前記少なくとも1つを、スケーラブルデータおよびヘッダデータに符号化することであって、前記ヘッダデータは、前記スケーラブルデータに対応する情報を提供する符号化すること
    をさらに含む請求項14に記載の方法。
  25. 前記ヘッダデータを暗号化すること
    を含む請求項24に記載の方法。
  26. 前記ヘッダデータは、
    トランスコーダが、前記スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化されたデータの解読および復号を行うことなく、該スケーラブルに符号化されて漸進的に暗号化されたデータをトランスコードすることを可能にする情報
    を含む
    請求項24に記載の方法。
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