JP2005528186A - 胸郭排液システム - Google Patents

Abstract

【課題】 一方で医学的な必要条件を満たし、他方で患者に（特に横になる時間を低減するために）移動性を提供する、胸郭排液システムを提供する。
【解決手段】 胸郭排液システムは、再利用可能な容器（１，２），排液管（３）と接続管（４，６）およびその運転のためのバッテリ（７）を備えた真空ポンプ（５）とから構成されており、少なくとも排液管（３）が使い捨て管であって、すべての構成部品（１〜８）が移動可能な台車（９）上に配置され得る。

Description

本発明は、胸郭排液システムに関する。

現在、公知のシステムは、全て真空吸引で作動するものであるが、係るシステムの構成部品は、全部とはいわないまでもそのほとんどが（真空ポンプを除いて）一回の使用後に廃棄されるような構造となっている。更なる欠点は、前記の排液システムは電源に接続して使用するので（コンセントに差して使用する）ので、システムが作動している間、患者は実際問題としてベッドに横になったままの状態になる。

胸郭排液システムは、患者にとって生命にかかわる重要なものである。なぜなら、胸部の手術の後で、肺が通常「動いている大きさ」まで確実に拡大するように、胸郭内に真空が設けられ、保持されなければならないからである。

本発明の課題は、一方では医学的必要条件を満たし、他方では患者により一層の可動性を与える（特に、ベッドに横になったままの期間を減らすための）胸郭排液システムを提供することであった。同時に、本システムは同じ患者に何度か使用可能でなければならない（分泌物回収容器の再使用によるコスト削減）。

この課題は、前記胸郭排液システムにおいて、本発明によれば、請求項１の特徴部分の特徴によって解決される。

本発明の主題の実施態様を以下に図面を参照しつつ、より詳細に説明する。一枚の図は、まさに本発明によるシステムの構造を図で示している。

分泌物回収室１を構成する容器は、カバー１’により密閉されている。使い捨て管として構成されている患者に通じる排液管３は、カバー１’を通って上記室１内に導かれている。第二の容器２は、水中シールを構成しており、接続管４を介して容器１と接続されている。部分的に水で満たされた水中シールは、空気または液体が導出されるが再び患者に逆流し得ない一種の逆止弁を構成している。

カバー２’により同様に密閉されている容器２は、管６を介して真空ポンプ５と接続されており、それはバッテリ７により作動される（固定して使用するため、代替的に、システムを電源のプラグと接続することも可能である）。システムの運転のために、制御装置８が備えられている。

患者の移動性の改善のために、すべてのシステム要素が、移動可能な台車上に配置されているので、バッテリ運転により、完全な独立性が保証される。台車は、当然のことながら、点滴容器も付加的に収容できる。

ときどき、排液管３（使い捨て品）および洗浄可能な容器１（分泌物回収室）は、交換しなければならない。

本発明によるシステムの構造を概略的に示す図である。

符号の説明

１ 容器
１’ カバー
２ 第二の容器
２’ カバー
３ 排液管
４ 接続管
５ 真空ポンプ
６ 接続管
７ バッテリ
８ 制御装置

Claims (2)

1. 以下の構成要素
   − 分泌物回収室を構成する第一の容器（１）
   − 水中シールの形態にて逆止弁を構成する別体の第二の容器（２）
   − 分泌物回収室内に通じる患者に接続可能な排液管（３）
   − 双方の容器（１，２）の間の接続管（４）
   − 真空ポンプ（５）
   − 水中シールを構成する容器（２）と真空ポンプ（５）との間の接続管（６）
   − 真空ポンプを、コンセントへの接続を必要としないで作動させるためのバッテリ（７）
   − すべてのシステムの構成部品（１〜８）を受容するための移動可能な台車（９）
   の組合せにより、そして双方の容器（１，２）が、管（３，４，６）が開口する関連するカバー（１’，２’）により密閉可能であって、少なくとも排液管（３）が使い捨て管であることを特徴とする胸郭排液システム。
2. 双方の別体の容器（１，２）が、再利用可能な容器であることを特徴とする請求項１記載の胸郭排液システム。

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