JP2005527762A - 自己冷却容器および付随する作動装置 - Google Patents

自己冷却容器および付随する作動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005527762A
JP2005527762A JP2003571664A JP2003571664A JP2005527762A JP 2005527762 A JP2005527762 A JP 2005527762A JP 2003571664 A JP2003571664 A JP 2003571664A JP 2003571664 A JP2003571664 A JP 2003571664A JP 2005527762 A JP2005527762 A JP 2005527762A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cavity
self
valve
cavities
cooling container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003571664A
Other languages
English (en)
Inventor
ジュー,ピエール
フラン,リオネル
ケララ,ファディ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Thermagen SA
Original Assignee
Thermagen SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Thermagen SA filed Critical Thermagen SA
Publication of JP2005527762A publication Critical patent/JP2005527762A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D31/00Other cooling or freezing apparatus
    • F25D31/006Other cooling or freezing apparatus specially adapted for cooling receptacles, e.g. tanks
    • F25D31/007Bottles or cans
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B17/00Sorption machines, plants or systems, operating intermittently, e.g. absorption or adsorption type
    • F25B17/08Sorption machines, plants or systems, operating intermittently, e.g. absorption or adsorption type the absorbent or adsorbent being a solid, e.g. salt
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2331/00Details or arrangements of other cooling or freezing apparatus not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2331/80Type of cooled receptacles
    • F25D2331/805Cans

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
  • Auxiliary Devices For And Details Of Packaging Control (AREA)
  • Devices For Dispensing Beverages (AREA)
  • Apparatuses And Processes For Manufacturing Resistors (AREA)
  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

本発明は自己冷却容器に関し、この容器は、飲料を容れた第1キャビティ(10)と、熱交換器を形成しかつ冷却剤およびその蒸気を容れた第2キャビティ(20)と、蒸気の吸着ポンピング手段を容れた第3キャビティ(30)と、第2キャビティを第3キャビティに連通させる連通手段(40)とを備えている。本発明の容器は、第2および第3キャビティが連通手段を組み込んだ共通壁(25)を有し、連通手段(40)が、第2キャビティ側で生起された圧力では開かず、第3キャビティ側で生起された力の作用によって開くことができるチェックバルブ(42)により構成されていることによって特徴づけられる。

Description

本発明は、気化吸着法によって内容物を冷却することができる容器に関するものである。かかる冷却法の原理は、液体をポンピングして蒸気にすることによって保たれる減圧作用により、冷却剤と呼ばれる液体を気化させることからなる。本発明は、飲料、アイスクリームのような食品のみでなく、医薬品または化粧品のような非食品の冷却にも適用される。
本発明は特に、缶またはボトル形式の密閉容器内に容れた飲料の冷却に適したものである。
したがって、本発明の目的は、いかなる場所、いかなる時においても、飲料を理想的な温度で飲むことができるようにすることにある。
気化および吸着による冷却法の実施は公知であり、従来の多くの研究プログラムの対象となってきた。特に自己冷却飲料容器に適用するための、気化される液体を容れた熱交換器と吸着剤を含むリザーバとを組み合わせた多くの装置が提案されている。
図1に示されている特許文献1には、冷却すべき飲料中に漬けられた長方形の平板状熱交換機16を備え、かつ吸着装置22に連結された自己冷却容器構造10(缶で代表される)が開示されている。この特許は、概要を開示しているが、使い捨て容器への適用に伴う経済的要求を配慮してかかる装置を製造するための特定手段は開示していない。
さらに図2aに示されている特許文献2にも、自己冷却飲料容器が開示され、熱交換器の寸法のみならず、かかる装置の産業上の量産要求と両立する製造法および組立て法が開示されている。
この特許文献2に記載された飲料容器は、飲料および熱交換器20を容れた密閉された第1缶10と、乾燥剤24を容れた密閉された第2缶30とによって構成されている。二つの缶は、リング29によって組み付けられている。二つの缶の間の連通手段40は孔開きスパイク44によって作動されて、熱交換器内に収容された冷却剤の蒸気の気化吸着によってこの冷却法の実施を可能にしている。図2bに詳細に示されている連通手段は、容器の第1および第2の缶の壁に互いに対向してそれぞれ配置された二つの膜70,71を備えたシール66を有する。孔開きスパイク44は、乾燥剤容器30が熱交換器20に連通するようにシール66を引き裂き、吸着によって気化反応を生じさせ、飲料を冷却する。
この文献にはまた、このような自己冷却容器の製造法、特に、異なる要素を組み合わせて容器を構成する工程が開示されている。膜70,71の突き破りによって吸着反応が発生するように、乾燥剤リザーバ30内およびシール66を高い真空に保つ必要があるので、飲料と熱交換器20とを収容する第1の缶10を、乾燥剤を収容した缶30に取り付ける組立て工程は特にデリケートである。このため、特許文献2では、二つの缶の組立て中に真空に対して気密を保つために、二つの膜70,71の間に1滴のオイル73を垂らすことが提案されている。
米国特許第4,928,495号明細書 国際公開第01/11297号パンフレット
しかしながら、この特許文献2に記載された自己冷却飲料容器およびその製法にはいくつかの欠点がある。特に、乾燥剤リザーバ30を熱交換器20に連結させるシステムが最適化されていない。実際に、2枚の膜70,71はそれぞれ、容器の組立て前に実質的に大気圧に耐える比較的厚い厚さを有する。さらに、これら2枚の膜70,71があることによって厚さが2倍になるので、突き破るのに大きな力を必要とする。このために、上記国際特許出願では、孔の開いたスパイク44をねじを用いて作動させている。さらに、特に2枚の膜70,71の一方が他方に対して反転したときに、両膜間に隙間を保つ必要があるので、このようなシール66を製作すると、容器の組立てが複雑になる。
本発明の目的は、前述した従来技術の欠点を克服することにある。
このため本発明は、前述のような、蒸発および吸着による冷却方法に基づく自己冷却容器を製造し、かつ乾燥剤リザーバと熱交換器とに共通の壁に、乾燥剤リザーバと熱交換器との間の連通手段を設けることを提案するものである。この連通手段は、チェックバルブ、すなわち逆方向では強い圧力でも開かず、順方向では容易に開くバルブによって構成される。
したがってこのチェックバルブは、上記乾燥剤リザーバ内の高真空に対する大気圧では開かないが、上記熱交換器の内部に向かう方向の僅かな力によって作動されることが可能である。
特に本発明は、冷されるべき製品を容れた第1キャビティと、熱交換器を形成しかつ冷却剤およびその蒸気を容れた第2キャビティと、上記蒸気の吸着によるポンピング手段を容れた第3キャビティと、上記第2キャビティを上記第3キャビティに連通させる連通手段とを備えた自己冷却容器において、上記第2および第3キャビティは、上記連通手段を組み込んだ共通壁を有し、この連通手段は、第2キャビティ側で生起された圧力では開かず、かつ第3キャビティ側で生起された力の作用によって開くことができるチェックバルブによって構成されている。
一つの特徴によれば、上記バルブは、第2キャビティ側に配置されかつ第2および第3キャビティの共通壁の開口部を閉塞する固形カバーによって構成されている。
一つの実施例によれば、上記連通手段は、上記固形カバーと第2および第3キャビティの共通壁との間に配置された変形可能なガスケットによって構成された、あるいは上記固形カバーを被いかつ第2および第3キャビティの共通壁に接合された空密で引裂き可能な箔によって構成されたバルブシールを備えている。
一つの特徴によれば、上記バルブは、上記連通手段を備えた第2および第3キャビティの共通壁とは反対側の第3キャビティの壁の少なくとも一部分の動きを伝達する押し棒によって作動される。
特別の特徴によれば、上記押し棒は、冷却剤の蒸気が押し棒の内部を流れるのを可能にする開いた中空管体である。
有利な実施例の変形によれば、上記押し棒は、上記バルブを2段階に開く手段を備え、このバルブの第1の位置において、冷却剤の蒸気のための限定された通路が画成され、上記バルブの第2の位置において、冷却剤の蒸気のための拡大された通路が形成される。
これらの実施例によれば、上記押し棒の管体の表面積に対する上記バルブの質量の比が、0.5g/cmと2g/cmとの間の値であり、および/または上記押し棒が、上記バルブから2mmと5mmとの間の距離に配設されたストッパを備えている。
有利な実施例の変形によれば、第2キャビティが、上記バルブの周りに配置された気‐液分離装置を備えている。
一つの特徴によれば、第2キャビティが、基部から頂部に向かうにつれて断面積を減じるほぼ円錐形の形状を有している。
一つの特徴によれば、第2キャビティが、第1キャビティの底板と第3キャビティのカバーとによって画成されている。
これらの実施例によれば、第1および第3キャビティが2個の別個に組み立てられた缶を構成しているか、あるいは第1および第3キャビティが、単一の缶の二つの区画を構成している。
一つの用途においては、この容器が飲料の缶の形態で提供される。
本発明の特徴および利点は、図面を参照して説明される後述の非限定的な実施例の記載から明らかになるであろう。
以下、本発明による飲料容器を概略的に示す図3a,図3bを参照して説明する。本発明による飲料容器は、冷されるべき消費者飲料を容れた第1キャビティ10と、熱交換器を形成しかつ気化により冷却を生じる冷却剤を容れた第2キャビティ20と、この第2キャビティ20の冷却剤の蒸気を吸着することによるポンピング手段を収容した第3キャビティ30とを備えている。第1および第2キャビティ10,20は、熱交換器を構成する共通の壁25を有する。この共通の壁は、第1キャビティ10内の対流によって熱交換を促進するために、リブを備えた円錐形を有するのが有利である。
本発明による容器は、冷却反応を誘発する手段を更に必要とする。この冷却反応は、第2キャビティ20と第3キャビティ30とを互いに連通させることによって誘発され、かくして第2キャビティ20の冷却剤の蒸発を惹き起こし、この冷却剤の蒸気は、第3キャビティ30内に収容された乾燥剤によってポンピングされる。乾燥剤の良好なポンピング効率を保証するために、第3キャビティ30は、1ヘクトパスカル(ミリバール)未満、好ましくは0.1ヘクトパスカル(ミリバール)未満の真空の下で組み立てられ、かつ閉塞される。
かくして本発明によれば、第2キャビティ20を第3キャビティ30に連通させる手段40は、上記二つのキャビティの共通の壁25に組み込まれる。したがって、この共通の壁25に、冷却を誘発するのに十分な開口部44が開けられている。
本発明によれば、第2および第3キャビティの共通の壁25における開口部44を閉じるチェックバルブ42によってこの連通手段が構成されている。このバルブ42は、第3キャビティ30の外に向かってのみ、すなわち第2キャビティ20内に向かって開くことができる性質を有している。このバルブ42は第2キャビティ20に加わる圧力では開かないが、第3キャビティ30側に加わる力の作用によって開くことができる。ちなみに、バルブ42に加わるこのバルブを開ける力は丁度1ニュートンと10ニュートンの間の値である。
図3aおよび図3bは、それぞれ閉位置および開位置にある本発明によるバルブをより詳細に示す図である。
冷却反応は、第2キャビティ20内に向かうバルブ42の動きによって誘発される。このチェックバルブ42は、連通手段40を備えた壁25とは反対側の第3キャビティ30の壁35の少なくとも一部分の動きを伝達する押し棒45によって作動される。第3キャビティ30の変形可能な壁35は、真空の下で組み立てられかつ閉塞された第3キャビティ30の外側に加わる大気圧に耐えるドーム型構造によって構成することができる。しかしながら、このドーム型構造の壁35は、ドームの中心に作用する、例えば1平方cmの中心領域に加わる20から30ニュートンまでの力のような操作圧力により内方へ反転可能である。この力は主としてドームを内方へ反転させる役目をするが、押し棒45を動かす結果ともなる。バルブ42を開くのに要する力は、第3キャビティ30の壁35のドームを変形させる力に比較して無視できる値である。
図4および図5は、本発明によるチェックバルブの第1および第2実施例を概略的に示す。このバルブ42は、第2キャビティ20側に配置されて、第2キャビティ20と第3キャビティ30との共通の壁25の開口部44を閉塞する固形カバー43によって構成されている。金属板のような固形カバー43は、共通壁25の開口部44の寸法よりも僅かに大きい寸法を有する。
図4に示されている第1実施例によれば、連通手段40はさらに、第2キャビティ20と第3キャビティ30の共通の壁25との間に設けられた真空グリ−スまたはエラストマーのような変形可能なガスケット47によって構成されたバルブシールを備えている。
図5に示されている第2実施例によれば、連通手段40はまた、固形カバー43を被いかつ第2および第3キャビティの共通の壁25に接合された、厚さ2/100mmのアルミニウム箔のような空密で引裂き可能な薄い箔48からなるバルブシールを備えている。
このバルブシールは、バルブ42が押し棒45によって作動されるときに、固形カバー43によって加えられる圧力に対して僅かな抵抗を示すに過ぎない。この数百グラムの僅かな抵抗は単純に、変形可能なガスケット47の剥離または薄い箔48の引裂きに対応する。第2キャビティ内の数十ヘクトパスカル(ミリバール)の圧力に打ち勝つ圧力は、バルブカバーの1平方cm未満の表面積に対して、僅か数十グラムを加えるのみである。
本発明による容器の第2キャビティ20と第3キャビティ30の連通手段40を構成するチェックバルブ42は、第3キャビティから第2キャビティに向かう方向にのみ開く性質を持っている。
したがって、バルブ42のこの機能は、冷却反応を誘発するためのそれ以上の努力を必要とせずに、大気圧において容器の種々の要素の取扱いを可能にすることによって、本発明による飲料容器の製造を著しく容易にする。特に、第3キャビティがすでに真空になっていれば、バルブ42を組み込んだカバー43を備えた第3キャビティが大気圧にさらされても、バルブ42は閉状態に保たれる。
さらに、低温殺菌された飲料を容器内に容れる場合に、バルブ42の一方向開動作は、低温殺菌に必要な約80から90℃までの温度に上げている間に、第2キャビティ20内の圧力の上昇を維持する利点がある。
図6は、本発明による飲料容器の連通手段のバルブを作動させる押し棒を概略的に示す。この押し棒45は、冷却剤の蒸気が第2キャビティと第3キャビティの間でこの押し棒の内部を流れるのを可能にする開放中空管体によって有利に構成されている。押し棒45は、開放管体の形態の圧延金属シートから作成することができる。
第2キャビティおよび第3キャビティの相互連通を可能にするバルブ42が作動されると、冷却剤の蒸気のポンピング反応が直ちに始まる。減圧によって冷却剤が激しく沸騰する。この沸騰は、冷却剤の液の飛沫を生じさせ、もしそれが乾燥剤を収容する第3キャビティに入ると、効率を阻害する可能性がある。
この欠点を克服するためには、図7に示されているように、第2キャビティ20内において本発明によるチェックバルブ42の周りに気‐液分離装置を組み込むのが有利である。冷却時には、容器を第2キャビティが下になるように位置決めしなければならない。
気‐液分離装置50は、蒸気流の方向の1回または数回の急激な転換を強いる邪魔板51を形成する少なくとも1枚の壁からなる蒸気偏向板を備えている。蒸気分子は、マイクロメートルオーダーの極めて短い平均自由行路を有し、これは蒸気分子が極めて急激に方向を転換することができることを意味する。一方、液滴は慣性を受ける質量を有しており、したがって蒸気流から分離される。このメカニズムは、蒸気流をそれほど減速させずに、液体・気体の分離を可能にし、したがって、実質的な容積の占有を必要としない。
さらに気‐液分離装置50はまた、蒸気から分離された液滴を熱交換器のキャビティ20の底に向けて方向転換させることを可能にする液滴収集器52を備えている。この収集器52は、液滴のための1個の漏斗と少なくとも1本の排出管とを備えている。上記漏斗は、蒸気偏向板の邪魔板51の形成に有利に寄与することができる。
液滴の収集器52のための排出管は、この排出管体を通る液滴の飛沫を避けるために、邪魔板51内部の蒸気圧力の低下よりも長いかそれに等しい長さを有することが好ましい。この圧力低下は、水柱の高さで測るのが有利である。例えば、1hPa(mb)(水柱の高さの1cmに対応する)の蒸気圧力の低下を考慮すると、排出管の長さは少なくとも1cmである。
しかしながら、もし蒸気の排出速度が大き過ぎると、このような気‐液分離装置50は限度に達する。冷却反応が誘発されると、第2および第3キャビティ間の圧力差は数十ヘクトパスカル(ミリバール)であり、蒸気ともに運ばれた冷却剤の液滴によって状態分離装置が飽和せしめられるような蒸気の排出速度となる。
この影響を制限するために、本発明の別の実施例によれば、チェックバルブ42が2段階に開かれる。
第1の位置では、バルブ42のカバー43が、第3キャビティ30に対する第2キャビティ20の超過圧力によって、押し棒45の管体と接触を保つ。バルブのカバー43は、このカバーが押し棒45との接触を維持するような質量を有し、したがって、第3キャビティへ向かって流れる冷却剤の蒸気の通路を制限し、蒸気は中空の棒内を狭い横の開口部を通って流れる。
第3キャビティに対する第2キャビティの超過圧力が約1から3hPa(mb)未満になると、蒸気の流動速度が低下し、バルブ42のカバー43は第2キャビティ20内へ落下し、蒸気の通路に対してより大きい開口部を解放する。前記したように、容器の上方に向いている第3キャビティによって冷却が誘発される。
バルブ42の完全開放に対する超過圧力、したがって蒸気の流動速度は、バルブの質量、より詳細には固形カバー43の質量によって調整される。押し棒の管体の表面積に対するカバーの質量の比は約0.5g/cmと2g/cmとの間であるのが有利である。典型的な超過圧力の値は、押し棒の管体の表面積0.3cm、すなわちバルブのカバーの質量0.6gに対して2ヘクトパスカル(ミリバール)である。
高い蒸気流動速度の第1段階におけるバルブ42の第1の位置の開放レベルを良好に制御するためには、図8に示されているように、押し棒45にストッパ46を形成するのが便利である。このストッパ46は、押し棒のバルブカバーに接触する端部から約2mmから5mmの距離に設けられるのが有利である。したがって、バルブの限定された開動作は、押し棒の横の開口部によって2mmから5mmの高さに亘って確保され、バルブの完全な開動作は、管体の全部分によって確保される。
熱交換器および乾燥剤リザーバを形成するキャビティ間の一方向開口部の機能はさておいて、この飲料容器は組立てが容易であるという利点を有する。
図9〜図11はこのような組立て構造を示している。
特に、容器の第2キャビティ20は、追加部品の製作を必要としない。熱交換器を形成する第2キャビティ20は、第3キャビティ30のカバーと第1キャビティ10の底板との間の空間によって画成される。したがって、第2キャビティ20は、第3キャビティ30を第1キャビティ10にしっかりと組み付ける際に形成される。
図9に示された第1実施例によれば、2個の円筒体を接合または鑞付け60により取り付けることによって、第1キャビティ10と第3キャビティ30とが組み立てられる。
第3キャビティ30の第1キャビティ10に対する取付けは、第3キャビティ30の乾燥剤リザーバを閉じるカバー25の配設後に行なわれる。このカバー25には連通手段40が組み込まれていることを想起されたい。このカバーもまた、第3キャビティ30を形成している円筒体の内側に接合または鑞付け61することができる。
図10に示された第2実施例によれば、容器の第1キャビティ10と第3キャビティ30とが、単一の缶内の二つの区画を構成している。第2キャビティ20と第3キャビティ30との間の仕切りカバー25は、缶内に容れられて、接合または鑞付け61によって缶の壁に固定される。第1キャビティ10と熱交換器を形成する第2キャビティ20との間の共通壁も、冷却剤が入れられた後に缶内に容れられて、接合または鑞付け60によって缶の壁に固定される。
例えば錫を用いた鑞付け60,61は、局部誘導加熱によって行なうことができる。組付け領域を取り巻くコイルにより渦電流が導入される。このコイルには高周波交流電流が供給される。この方法によれば、精密かつ迅速な組立てが可能になる。
図11に示された第3実施例によれば、第1キャビティ10と第3キャビティ30とが、二つの円筒体のかしめ加工62により組み立てられる。例えば、第2および第3キャビティに共通の壁が、第1および第2キャビティに共通の壁にかしめられ、二つの円筒体間の結合を創出する円筒状リング63または接合または鑞付けによって組立てが完了する。
上述した種々の実施例は、本発明による容器の組立ての融通性を示すために、図面を用いて、しかしながら非限定的な態様で提供されたものである。
記載されたこれらの実施例は、さらに種々の態様に組合わせることが可能である。
従来技術の一例による自己冷却飲料缶の概略図である。 従来技術による自己冷却飲料缶の概略図である。 その連通手段の詳細図である。 バルブが閉位置にある状態を示す本発明による装置の概略図である。 バルブが開位置にある状態を示す本発明による装置の概略図である。 本発明によるバルブの第1実施例による概略図である。 本発明によるバルブの第2実施例による概略図である。 本発明によるバルブを作動させるための押し棒の概略図である。 本発明による飲料容器内に配置された気‐液分離装置の概略図である。 本発明によるバルブの2段階開動作を実行するための押し棒の概略図である 。 本発明の第1実施例による飲料容器の概略図である。 本発明の第2実施例による飲料容器の概略図である。 本発明の第3実施例による飲料容器の概略図である。
符号の説明
10 第1キャビティ
20 第2キャビティ
25 共通壁
30 第3キャビティ
40 連通手段
42 チェックバルブ
43 バルブカバー
44 開口部
45 押し棒
50 気‐液分離装置

Claims (15)

  1. 冷されるべき製品を容れた第1キャビティ(10)と、熱交換器を形成しかつ冷却剤およびその蒸気を容れた第2キャビティ(20)と、前記蒸気の吸着によるポンピング手段を容れた第3キャビティ(30)と、前記第2キャビティを前記第3キャビティに連通させる連通手段(40)とを備えた自己冷却容器において、
    前記第2および第3キャビティは、前記連通手段を組み込んだ共通壁(25)を有し、前記連通手段(40)は、前記第2キャビティ側で生起された圧力では開かずに、前記第3キャビティ側で生起された力の作用によって開くことができるチェックバルブ(42)により構成されていることを特徴とする自己冷却容器。
  2. 前記バルブ(42)は、前記第2キャビティ側に配置され、かつ前記第2および第3キャビティの共通壁(25)の開口部(44)を閉塞する固形カバー(43)によって構成されていることを特徴とする請求項1記載の自己冷却容器。
  3. 前記連通手段はまた、前記固形カバーと前記第2および第3キャビティの共通壁との間に配置された変形可能なガスケット(47)によって構成されたバルブシールを備えていることを特徴とする請求項2記載の自己冷却容器。
  4. 前記連通手段はまた、前記固形カバーを被いかつ前記第2および第3キャビティの共通壁に接合された空密で引裂き可能な箔によって構成されたバルブシールを備えていることを特徴とする請求項2記載の自己冷却容器。
  5. 前記バルブは、前記連通手段を備えた前記第2および第3キャビティの共通壁とは反対側の前記第3キャビティの壁の少なくとも一部分の動きを伝達する押し棒(45)によって作動されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の自己冷却容器。
  6. 前記押し棒は、前記冷却剤の蒸気が該押し棒の内部を流れるのを可能にする開いた中空管体であることを特徴とする請求項5記載の自己冷却容器。
  7. 前記押し棒は、前記バルブを2段階に開く手段を備え、該バルブの第1の位置において、前記冷却剤の蒸気のための限定された通路が画成され、前記バルブの第2の位置において、前記冷却剤の蒸気のための拡大された通路が形成されることを特徴とする請求項5記載の自己冷却容器。
  8. 前記押し棒の前記管体の表面積に対する前記バルブの質量の比が、0.5g/cmと2g/cmとの間の値であることを特徴とする請求項7記載の自己冷却容器。
  9. 前記押し棒が、前記バルブから2mmと5mmとの間の距離に配設されたストッパを備えていることを特徴とする請求項7または8記載の自己冷却容器。
  10. 前記第2キャビティが、前記バルブの周りに配置された気‐液分離装置を備えていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項記載の自己冷却容器。
  11. 前記第2キャビティが、基部から頂部に向かうにつれて断面積を減じるほぼ円錐形の形状を有していることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項記載の自己冷却容器。
  12. 前記第2キャビティが、前記第1キャビティの底板と前記第3キャビティのカバーとによって画成されていることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項記載の自己冷却容器。
  13. 前記第1および第3キャビティが、2個の別個に組み立てられた缶を構成していることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項記載の自己冷却容器。
  14. 前記第1および第3キャビティが、単一の缶の二つの区画を構成していることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項記載の自己冷却容器。
  15. 消費者飲料のための缶の形態で提供されることを特徴とする請求項1から14のいずれか1項記載の自己冷却容器。
JP2003571664A 2002-02-28 2003-02-20 自己冷却容器および付随する作動装置 Pending JP2005527762A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR0202521A FR2836544B1 (fr) 2002-02-28 2002-02-28 Emballage de boisson auto-refrigerant et dispositif de declenchement associe
PCT/FR2003/000559 WO2003073019A1 (fr) 2002-02-28 2003-02-20 Emballage auto-refrigerant et dispositif de déclenchement associe

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005527762A true JP2005527762A (ja) 2005-09-15

Family

ID=27676153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003571664A Pending JP2005527762A (ja) 2002-02-28 2003-02-20 自己冷却容器および付随する作動装置

Country Status (12)

Country Link
US (1) US7213401B2 (ja)
EP (1) EP1481204B1 (ja)
JP (1) JP2005527762A (ja)
CN (1) CN1332159C (ja)
AT (1) ATE340344T1 (ja)
AU (1) AU2003222937A1 (ja)
CA (1) CA2477185A1 (ja)
DE (1) DE60308486D1 (ja)
FR (1) FR2836544B1 (ja)
RU (1) RU2303208C2 (ja)
WO (1) WO2003073019A1 (ja)
ZA (1) ZA200406557B (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2836544B1 (fr) 2002-02-28 2004-10-15 Thermagen Emballage de boisson auto-refrigerant et dispositif de declenchement associe
EP1562009A1 (en) * 2004-02-06 2005-08-10 Thermagen S.A. Actuating device for self cooling packaging
FR2875587B1 (fr) * 2004-09-20 2007-03-30 Thermagen Sa Emballage auto-refrigerant
KR100805084B1 (ko) * 2006-11-21 2008-02-20 주식회사 위닉스 액체포장용기용 급냉각장치
FR2909753A3 (fr) * 2006-12-12 2008-06-13 Thermagen Dispositif de refroidissement autonome
US8360048B2 (en) * 2009-03-09 2013-01-29 Heat Wave Technologies, Llc Self-heating systems and methods for rapidly heating a comestible substance
US8578926B2 (en) * 2009-03-09 2013-11-12 Heat Wave Technologies, Llc Self-heating systems and methods for rapidly heating a comestible substance
PL2230288T3 (pl) 2009-03-20 2016-12-30 Metaloorganiczne materiały szkieletowe w urządzeniach chłodzących/grzejnych
US8033132B1 (en) * 2009-09-26 2011-10-11 Purser Anh V Self-cooling beverage container
CN103629892B (zh) * 2013-11-29 2015-12-16 浙江万宝新能源科技有限公司 一种吸附式制冷容器
EP3093549A1 (en) 2015-05-11 2016-11-16 Basf Se Vehicle comprising an internal combustion engine, at least one storage vessel and a cooling chamber and/or an air condition unit
EP3759409A1 (en) 2018-03-02 2021-01-06 Anthony, Michael Mark Humidification and dehumidification process and apparatus for chilling beverages and other food products and process of manufacture

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR528092A (fr) * 1917-03-23 1921-11-05 Anton Von Codelli Appareil refroidisseur portatif
US3726106A (en) * 1970-01-07 1973-04-10 W Jaeger Self-refrigerating and heating food containers and method for same
US3970068A (en) * 1973-05-29 1976-07-20 Shotaro Sato Heat exchange package for food
GB1605158A (en) 1978-05-12 1982-07-14 Tweedy Of Burnley Ltd Vacuum cooling
US4773389A (en) * 1986-02-19 1988-09-27 Chori Company, Ltd. Self-heating foodstuff container
US4928495A (en) 1989-06-22 1990-05-29 Israel Siegel Self cooling and self heating container
US5168708A (en) * 1991-09-23 1992-12-08 Israel Siegel Disposable and reusable valveless sorption self-cooling and self-heating containers
JPH05211946A (ja) * 1992-02-07 1993-08-24 Toshiba Heating Appliances Co 飲料抽出装置
US5230216A (en) * 1992-07-27 1993-07-27 Israel Siegel Magnetic sorption self cooling and self heating containers
US5233836A (en) * 1992-08-10 1993-08-10 Israel Siegel Sorption temperature changing inserts
DE4243817A1 (de) * 1992-12-23 1994-06-30 Zeolith Tech Adapter für ein Sorptionssystem und Verfahren zur Verwendung dieses Adapters
US5331817A (en) * 1993-05-28 1994-07-26 The Joseph Company Portable self-cooling and self-heating device for food and beverage containers
US5626022A (en) * 1994-05-31 1997-05-06 Insta-Heat, Inc. Container with integral module for heating or cooling the contents
DE19504081A1 (de) * 1995-02-08 1996-08-14 Zeolith Tech Kühlvorrichtung
US5655384A (en) * 1995-05-24 1997-08-12 The Joseph Company Self-cooling container including liner member
US6141970A (en) * 1997-09-20 2000-11-07 Bass Public Limited Company Relating to containers
US6103280A (en) * 1997-09-20 2000-08-15 Bass Public Limited Company Self-cooling containers of beverage and foodstuffs
AU2288199A (en) * 1998-01-24 1999-08-09 University Of Nottingham, The Heat transfer device
US6341491B1 (en) * 1999-01-25 2002-01-29 Bass Public Limited Company Heat transfer device
US6178753B1 (en) * 1999-04-19 2001-01-30 Ontro, Inc. Container with self-heating module having liquid reactant and breakable reactant barrier at distal end of module
EP1200781B1 (en) 1999-08-04 2004-03-03 Crown Cork & Seal Technologies Corporation Self-cooling can
US6338252B1 (en) * 2000-03-13 2002-01-15 Smartcup International Heat transfer container
DE10016352A1 (de) * 2000-04-03 2001-10-04 Zeolith Tech Sorptionskühler
DE10023650A1 (de) * 2000-05-13 2001-11-22 H & P Technologie Gmbh & Co Ge Verfahren und Vorrichtung zum Kühlen
FR2832325B1 (fr) 2001-11-16 2004-09-10 Thermagen Dispositif separateur d'etat liquide-gaz
FR2836544B1 (fr) 2002-02-28 2004-10-15 Thermagen Emballage de boisson auto-refrigerant et dispositif de declenchement associe

Also Published As

Publication number Publication date
CN1639520A (zh) 2005-07-13
EP1481204B1 (fr) 2006-09-20
CA2477185A1 (fr) 2003-09-04
WO2003073019A1 (fr) 2003-09-04
EP1481204A1 (fr) 2004-12-01
RU2303208C2 (ru) 2007-07-20
FR2836544B1 (fr) 2004-10-15
US7213401B2 (en) 2007-05-08
RU2004128946A (ru) 2005-04-27
AU2003222937A1 (en) 2003-09-09
DE60308486D1 (de) 2006-11-02
US20050160745A1 (en) 2005-07-28
FR2836544A1 (fr) 2003-08-29
ATE340344T1 (de) 2006-10-15
ZA200406557B (en) 2005-06-14
CN1332159C (zh) 2007-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005527762A (ja) 自己冷却容器および付随する作動装置
US5555741A (en) Self-cooling fluid container with integral refrigerant chamber
US5943875A (en) Self-cooling fluid container with nested refrigerant and fluid chambers
JPH08509540A (ja) 自己冷却式流体容器
US7240507B2 (en) Heat exchanger
US6324861B1 (en) Self-cooling package for beverage
JP2007531669A (ja) 自冷式包装用作動装置
EP1448290B1 (en) Evaporator with liquid/gas state separating device
EP0918198B1 (en) Fluid chilling apparatus
WO1998030848A1 (en) Apparatus for chilling fluids
JP4469118B2 (ja) 自己冷却式缶
KR19980070374A (ko) 유체 냉각 장치
CN1107209C (zh) 用来在流体储存容器中冷却流体的冷却器
MXPA00005673A (en) Self-cooling fluid container with nested refrigerant and fluid chambers
US20080047279A1 (en) Self-Cooling Package
MXPA98008216A (en) Combined valve cup assembly and fund for container autohealth

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071120

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080214

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080221

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080722