JP2005527281A - 眼圧計校正機器 - Google Patents
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Abstract
非触式眼圧計を校正するための装置は、眼圧計空気パルスを受けてこの空気パルスに応じて圧力信号を提供する減衰圧力センサーを有する電子眼と、圧力信号が既知のIOP測定基準に対応した所定のレベルに達したときに擬似−圧平現象を提供するために圧力センサーに接続される圧平シミュレーション手段とを備えている。本発明の校正装置を用いて非触式眼圧計を校正するための方法も説明される。
Description
本発明は概して、眼内圧(IOP:intraocular pressure)の測定用に、眼に空気パルスを吐出して角膜の領域を圧平する操作が可能なタイプの眼科用非触式眼圧計に関し、より具体的には、前述のタイプの非触式眼圧計用の校正装置及び方法に関する。
既存の非触式眼圧計は、ポンプ機構を作動させて角膜に空気パルスを発射し、角膜の所定の領域を平らないし「圧平」し、空気パルスに起因する角膜の圧平及びポンプ機構のプレナム圧力を検出し、圧平の瞬間におけるプレナム圧力とIOPとを相関させることにより、眼内圧IOPを測定する。より旧式の機器では、圧平の実現に要する時間は、プレナム内の直線的にに増加する圧力プロファイルに基づき、「間接的な」プレナム圧力の値として、IOPに相関していた。現在の機器では、プレナム圧力に比例する信号を提供する圧力センサーが、プレナムに搭載される。圧力センサーから経過時間や信号が得られるかどうかに関係なく、機器がIOPの有意な測定値を出力値として提供するよう、得られた量をIOPに関連させることが必要である。このように、非触式眼圧計は、特定の機器に用いられる相関関数が確立されたIOP測定値の基準にほぼ一致するIOP測定結果を確実に与えるよう、定期的に校正する必要がある。
伝統的には、角膜と直接に接触して角膜の領域を圧平することでIOPを測定するゴールドマン圧平眼圧計(GAT: Goldmann Applanation Tonometer)が、IOP測定の標準として用いられてきた。したがって、非触式眼圧計の初期校正は、多数の人間の眼による臨床試験により実施されていた。臨床試験の間、各眼をGAT及び対象となる非触式眼圧計で測定し、GATの結果に最もフィットするように、対象となる非触式眼圧計の相関関数のパラメータを調整する。
臨床試験を行うことは時間を消費し費用を要するので、臨床における校正を「マスター」非触式眼圧計に関して行い、次いでこのマスター非触式眼圧計を、校正基準として用いる。所定の圧力で圧平するように設計され試験された、校正ゲージとして精密に製造された一組のラバーアイの「IOP」を測定することで、人間の眼による臨床試験を回避することができることが知られている。ラバーアイは、検査中にしわができ、実眼のシミュレーションが悪くなる傾向がある。さらに、ラバーアイは費用がかかり、また必要な許容度が非常にタイトであるので、製造が困難である。そして、ゴム材料は経年劣化しまた損傷することもあるので、信頼性を維持するためには、一組のラバーアイを絶えず再校正しなければならない。
ドイツのPhysikalisch-Technische Bundesanstalt社(PTB社)は、ミラー及びレバーシステムを使用する非触式眼圧計のための校正機器を開発し、この装置では、眼圧計空気パルスが、レバー上に搭載されたミラーに向けられ、レバーをピボット軸の周りに角度移動させる。この校正機器の作動態様では、精密可動部の複雑な組立体を有しており、入手には約30,000ドルのコストがかかる。
さらに日本の特開平11−225974号公報には、別の機械式の校正機器が開示されているが、これについても、眼圧計空気パルスによって測定可能な偏りを与えるために搭載されるミラーを備えるという点で、上記PTB社の校正機器のコンセプトと概して同様である。
このように、先行技術の眼圧計校正装置及び眼圧計校正方法は、デリケートで、費用がかかり、不安定で、及び/又は、使用が困難であり、そして、水柱や精密圧力校正機器によって提供される等の絶対圧力基準にトレースすることはできない。
したがって、本発明の目的は、安価で経時的信頼性の高い非触式眼圧計の校正用の装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、動作が容易である非触式眼圧計の校正用の装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、絶対圧力基準にトレース可能である非触式眼圧計の校正用の装置を提供することにある。
本発明の更なる目的は、オペレーターの技能レベルによる影響を最小にする非触式眼圧計の校正用の機器及び方法を提供することにある。
本発明による非触式眼圧計の校正用装置は、非触式眼圧計の空気チューブの正面に搭載可能な校正機器を備える。この校正機器は、空気パルスを受ける圧力センサーを有する「電子眼」と、圧力センサー信号が所定のレベルに達したときに赤外パルス等の擬似圧平現象を提供する、圧力センサーに接続する圧平シミュレーション手段とを備えている。圧力センサーは、センサー信号中の流れによるノイズを低減するためにポリマーゲルによって覆われた、圧電抵抗半導体検出素子を有する。校正機器は、電子眼に加えて、非触式眼圧計を調心させるためのガラス球と、システムのX軸及びY軸の周りで校正機器の正しい角配向を設定するために用いられる平面ミラーと、既知の「周囲発射」オフセット試験を行うのため用いられるラバーアイとを有することが好ましい。電子眼と、ガラスアイと、ミラーと、ラバーアイとが、精密スライド機構に保持されることで、眼圧計空気チューブの正面の位置に新しいステーションをマニュアルで滑動することが容易になる。
校正装置は更に、眼圧計正面に搭載される校正機器から遠隔にあるハウジング内に制御装置ユニットを有している。制御装置により、低、中間、高の各IOP校正値に対応した各設定の間での閾値圧力信号電圧の調整が可能になる。制御装置はまた、外部の校正装置からの信号の入力を可能にする。
本発明はまた、眼圧計校正装置を用いて非触式眼圧計を校正する方法を含む。本方法は、圧力センサーの上へ空気パルスを導くように非触式眼圧計を動作するステップと、圧力センサーからの圧力信号を、既知のIOP測定基準に対応する所定の信号レベルと比較するステップと、非触式眼圧計が圧力測定値を提供するよう、圧力センサーからの圧力信号が所定の信号レベルに達したときに非触式眼圧計が圧平を検出するようにするステップと、他の既知のIOP測定基準のために前記の各ステップを繰り返すステップと、非触式眼圧計の相関関数の少なくとも1つのパラメータを調整し、圧力測定値と既知のIOP測定基準との間の差を低減するステップとを、好ましくは備える。
本発明の本質及び動作モードは、さて以下の添付の図面に係る本発明の詳細な記載に更に説明される。
図1は、本発明の校正システム10を示す。校正システム10は概して、非触式眼圧計(NCT:non-contact tonometer)12と、取付具16によりNCT12の測定試料と反対側に配置される眼圧計校正機器14と、眼圧計校正機器14に接続する制御装置18とを備えている。ここで図2及び図3を参照すれば、眼圧計校正機器14は、横方向支持ブラケット17内の中心開口を通して受けられる旋回台シャフト50を有する旋回台プラットフォーム48を有しており、横方向支持ブラケット17は、取付具16を橋絡し、また各対向する端部において留め金具19により取付具16に解放自在にクランプされる。取付具16は、NCT12の正面から突き出る対応した支持杭13をそれぞれ受けることでNCT12の空気送出管11の正面に眼圧計校正機器14を配置するための、横方向に間隔をあけて配置される一対の上側搭載用ホール21を有している。支持ブラケット17に対する眼圧計校正機器14の高さは、裏側止めねじ56を用いて調整可能である。
図4を参照すれば、校正機器14は、ラバーアイ20と、反射ガラス球22と、「電子眼」24と、減衰フィルター27の背後の平面ミラー26とを含む4つのステーションを備えることが好ましいということが理解されよう。校正機器14の各種ステーションは、立ち上がった前板30の上に搭載され、この前板は、精密線形スライド機構の水平方向スライダ31に固定されている。スライダ31は、スライダ軌道32の中を移動し、前板30のマニュアルによるシステムのX軸(図4中、左−右)に沿う方向の調整を可能にする。スライダ軌道32は、前板30に平行に配置される立ち上がった中間板34に固定され、スタビライザーホイール36は、前板30の裏面に取り付けられ、中間板34の正面と接触する。スライダ軌道32内部におけるスライダ31のカップリングは、ラバーアイ20、ガラス球22、電子眼24及び平面ミラー26のそれぞれに対応する一連の精密に間隔をあけられた各戻り止め(図示されず)によって特徴づけられることにより、スライド機構をシフトさせることで、選択したステーションをNCT空気チューブ11の正面にマニュアルで配置させることができる。
中間板34は、中間板とスライダ機構と前板とのためのティルト軸を画するピボット接続部44により、平行の立ち上がった裏側板40に連結される。裏側板40がベースプレート42に固定され、ティルト調整ねじが、裏側板を貫通して延び、ピボット接続44のティルト軸のまわりの中間板の傾斜角度を調整するため、中間板34に操作可能な状態で接続しているため、ベースプレート42に対する中間板34の傾斜角度(ガンマ角調整)を設定することが可能である。ベースプレート42は、旋回台プラットフォーム48によって支持され、図6からわかるように、旋回台シャフト50を受ける開口43を有している。一対の旋回台止めねじ52は、旋回台プラットフォーム48の旋回台シャフト50の軸の周りで、それぞれの弓形のスロット54の中を延び、ベースプレート42のタップ穴45に噛合するその結果、旋回台プラットフォーム48に対するベースプレート42の旋回台配向角度(シータ角の調整)は、旋回台止めねじ52を用いて、解放自在に設定することができる。このように、ピボット接続44と旋回台シャフト50により画される直交軸の周りで電子眼24の配向角度を調整することが可能である。
次に、分解図で電子眼24を示す図7に着目する。本発明の現在好ましい具体例に従って、電子眼24は、単一構造のホルダー72と、圧力センサー60と、この圧力センサー60に関連するプリント基板68と、このプリント基板68に接続する一対の放射エミッタ70とを備える組立体である。ホルダー72は、圧力センサー60の検出素子62のそれぞれ反対側に左右対称に間隔をあけて配置される一対の前向きに突き出す曲げたアーム74を提供するように構成される。各アーム74は、各エミッタ70からの放射が、それぞれの軸に沿って外向きに進行し、検出素子62の表面上の中心位置で再び交差するよう、エミッタ70を受けるための指向性を有するホール78を有している。ここでは2つのエミッタ70が示されているが、適当な方向に放射を導くように配置されるならば、エミッタは1つで十分であり、この適当な方向は、NCT12の検出システムに依存し、またNCTモデル毎に変わる。圧力センサー60は、デュロメータ硬度が低く、圧力が空気パルスにより検出素子に与えられた時に発生する圧力信号中の流れノイズを低減する作用をするポリマーゲル66で覆われた圧電抵抗半導体検出素子を有するタイプであることが好ましい。ポリマーゲル66は、検出素子62に通じる円筒状のウェル64内に保持され、この円筒形のウェル64は、ホルダー72に提供されるホール76によって収容される。本発明を行うための適切な圧力センサーとしては、モトローラ社製のチップパック高容量圧力センサー、製品番号MPX2300DT1が挙げられる。圧力センサー60及びエミッタ70は、以下に説明するポテンショメーター110(図10(a)参照)を有するプリント基板68に接続している。
図1に示すように、電子眼24は、プリント基板68に連結する電気ケーブル15によって、遠隔に配置された制御装置18に接続している。ここで図8及び図9を参照すると、制御装置18は、別個に収容されたコントロールユニットとして表され、このコントロールユニットは、主制御装置基板(図示せず)を囲むハウジング80と、外部にアクセス可能なセレクタノブ84と、電気ケーブル15を受ける接続ポート82と、外部の校正装置と接続する入力ジャック88と、オシロスコープ又はその他の信号モニタと接続する出力ジャック86と、AC壁面コンセントに差し込んで使うAC/DCアダプタ等のDC電源と接続するための電力ジャック90と、点灯により「パワーオン」の状態を示すLED92とを備えている図9から理解されるように、セレクタノブ84は、4つの異なる位置、すなわち、外部の校正装置の位置"EXT."、位置"A"、位置"B"そして位置"C" に調整可能である。制御装置ハウジング80は、ノブ位置A〜Cに対応する校正IOP値を入力するためのスペース94A、94B及び94Cを有していることが好ましい。
図10は、制御装置18及び電子眼24の電子回路の概略図である。この制御装置は、パワージャック90に接続する電源回路96を有している。電源回路96は、2.5ボルトの精密バンドギャップ基準98(リニアテクノロジー社、製品番号LT1460−2.5)と、一対の演算増幅器100及び102(両方共にアナログデバイセズ社、製品番号OP213ES)と、トランジスタ104(モトローラ社、製品番号MMBT3904LT1)とを利用している。
電源回路96は、ライン106に沿って電子眼24に電力を供給する。図10(a)から理解されるように、圧力センサー60からの正負電圧出力は、計測アンプ108(アナログデバイセズ社、製品番号AMP04FS)に入力し、この計測アンプ108は、増幅器のゲインを調節可能な状態で設定するポテンショメーター110に接続する。圧力センサー60が空気パルスによって作動するとき、計測アンプ108からの出力電圧信号は、増加する圧力「ランプ」信号の形態であり、ライン112上で運ばれる。また、エミッタ70は、電子眼24の一部として図10(a)に示される。エミッタ70は、好ましくは赤外線発光ダイオード(松下電器、製品番号LN68)であり、Reichert Ophthalmic Instruments社製造の各種非触式眼圧計モデルの中で現在使用される機器等の赤外線照射検出用圧平検出器と、通信が可能であるように選択される。もっとも、エミッタ70の特性は、NCT12によって使用される圧平検出システムのタイプに依存する。
制御装置18は、対応するセレクタノブ84を介してユーザーにより使用可能なセレクタースイッチ116を有する選出回路114(図10(b))を更に備えている。本実施形態では、選出回路114は、スイッチ位置"EXT CAL"に対応し、入力ジャック88に接続した外部の装置から受ける入力信号に依存する付加的な外部の校正電圧以外に、スイッチ位置A、B及びCにそれぞれ対応する3つの見込み精密基準電圧を提供する。ダイオード118及び120(共にフィリップスセミコンダクター社、製品番号PMLL4148)は、高速スイッチングダイオードである。
選出回路114からの選ばれた参照電圧信号及び計測アンプ108からの圧力電圧信号は、コンパレーター回路122に入力として提供される。圧力電圧信号は、バッファー演算増幅器124(アナログデバイセズ社、製品番号OP213ES)を介して供給され、そこで得られた信号は、選ばれた参照電圧信号を負の入力部で受ける演算増幅器126(アナログデバイセズ社、OP213ES)の正の入力部に導かれる。圧力センサー60にと関連する圧力ランプ電圧信号が選ばれた閾値基準電圧に達したときに演算増幅器126の出力電圧がVDDへと出力されるよう、演算増幅器126は、電圧コンパレーターとして作用するように接続されている。出力信号は次いで、ライン150に沿ってエミッタ70に接続するランプドライバー128(フィリップスセミコンダクター社、製品番号BUK581−60A)に印加される。ランプドライバー128は時間を決め、エミッタ70から非常に短い放射パルスを50マイクロ秒程度で提供する。NCT12の圧平検出システムが、まるで人間の眼がテストされていたように圧平に対応するはっきりしたピークを検出することによって圧平をシミュレーションするという意味において、このパルスを「擬似-圧平現象」とみなすことができる。
図11は、上記で説明した眼圧計校正装置を使用する眼圧計校正方法のフローチャートを提示する。技術分野では周知であるように、眼圧計校正機器14がNCT12の正面に一旦セットアップされれば、ラバーアイ20は適所に滑動され、「周囲発射」試験が、ラバーアイに対して行われ、エアチューブ発射軸と機器の検出光軸との間のオフセットを補償する(周囲発射試験の手順は、Leica Microsystems Inc社の一部門であるReichert Ophthalmic Instruments社より入手可能なAT550 NCTに対して事前にプログラミングされている)。オペレーターは、次いでガラス製の球22を適所に滑動し、校正のためにNCTを準備する。校正のために、NCTをガラス球に精密に調心し、ミラー26を適所に滑動し、NCTを圧平ディスプレイモードに設定する。NCT12がこのモードにあるとき、最適の圧平信号を提供するように光をミラー26から反射するように、オペレーターは、眼圧計校正機器の傾斜(ガンマ)を調整してもよいし、旋回(シータ)角を調整をしてもよ。最適な全体のアラインメントが実現されたとオペレーターが確信するまで、アラインメントと配向角度の調整を一回以上繰り返すことが好ましい。この時点で、電子眼24は空気チューブ11の正面の位置に滑動し、制御装置18のセレクタノブ84は、低いIOPに対応する"A"位置に設定され、NCTは繰り返し発射される。電子眼は、圧力センサー60からのゲイン調整なされた圧力信号がセレクタースイッチ116の"A"位置に関連した閾値レベルに達したときに、擬似圧平現象を発生させることによって反応する。繰り返しの発射からのIOP測定データを記録する。アラインメント、発射及び記録の各手順はそれぞれ、中IOPに対応する"B"、高IOPに対応する"C"のそれぞれのセレクタノブ位置に対して繰り返される。
ここで、眼圧計校正機器14自身が校正され、校正証明書中には校正値が含まれていると仮定するが、これらは、制御装置ハウジングのスペース94A、94B及び94C内にも記録されることが好ましいものである。校正を実現するためには、NCT12からのA、B及びC読み取り値が、眼圧計校正機器に対して対応する校正値と許容限度内で一致を得ることが必要である。したがって、NCT12に保存された相関関数のパラメータを、NCT測定データに基づき再計算して保存する必要がある。例えば、NCTが二次の相関関数ax2+bx+cを使用する場合(xはプレナム圧力を示す測定電圧)、a,b及びcの各パラメータを調整してこれを保存しておくことで、最適なフィットを提供することができる。更なる例としては、NCT12が線形の相関関数を使用する場合、この線形関数の傾きとY軸との交点(切片)を調整して、最適なフィットを実現することができる。
図12は、代替的な校正システムの配置を示し、ここでは、セレクタノブ84が"EXT."位置に設定された時に外部の装置が専用の閾値電圧を提供する。この例の配置では、デジタル/アナログ信号変換器132にデジタル信号を供給するコンピュータ130は、制御装置18の電圧閾値を発生する(関連パワーアダプタ111で示される)。コンピュータ130は、NCTから直接に測定データを受けるために、NCT12のシリアルデータポート134に接続している。この配置では、オペレーターは容易に校正の手順をカスタマイズすることが可能である。
図11に関して上記に言及したように、眼圧計校正機器14自身が、既知のIOP測定基準に対して校正される必要がある。このための手順は、図13のフローチャートに例示される。この手順には、ゴールドマン圧平眼圧計(GAT)に対して臨床的に校正されるマスターNCT等の校正されたNCTに対して眼圧計校正機器を設定してアライメントさせる操作が含まれる。セレクタノブ84を"C"位置に設定し、NCTを発射し、ポテンショメーター110を調整することで、高いIOP校正値を発生させて、許容される高いIOP読み取り値、例えば45mmHg等を、NCTが与えるまで、圧力信号ゲインを調整する。次に、特定のゲインセッティングのための中間及び低い校正値の確定は、セレクタノブを回して適切なセッティングにし、マスターNCTを発射し、そして平均IOP値を記録することにより行われる。それぞれ、高いIOP校正値はスペース94Cに、中間IOP校正値は94Bに、低いIOP校正値は94Aに、それぞれ記録することができる。
図14から理解されるように、圧力校正器8や、液体のカラム等のその他の絶対圧力基準を、臨床的に校正済みのマスターNCT6に対して校正された眼圧計校正機器に対して調整し、次いで、これを用いて他の眼圧計校正機器を校正し、この他の眼圧計校正機器は、次いで在野の開業医用NCTを校正するために用いられる。このように、本発明は、絶対基準にトレース可能である校正を提供することにより、費用がかかる臨床での校正の必要性を低減する。
Claims (32)
- 眼に空気パルスを吐出して前記眼の角膜を圧平することにより、前記眼の眼内圧(IOP)を測定するために使用可能なタイプの非触式眼圧計を校正するための装置であって、 前記装置は:
前記空気パルスを受け、前記空気パルスに応じて圧力信号を提供する圧力センサーと;
前記圧力信号が既知のIOP測定基準に対応する所定のレベルに達したときに、実際の角膜の圧平が起こったかのように前記非触式眼圧計によって検出される擬似-圧平現象を提供するための、前記圧力センサーに接続した圧平シミュレーション手段と
を備える装置。 - 前記所定のレベルを調整する手段を有する制御装置を更に備える請求項1に記載の装置。
- 前記所定のレベルを調整するための前記手段が、複数の所定のレベルの1つを選択するためのセレクタースイッチを有する請求項2に記載の装置。
- 前記制御装置が、前記制御装置に外部の校正線源を接続するための入力ジャックを有し、前記複数の所定のレベルの1つは、前記外部校正源からの信号に対応する請求項3に記載の装置。
- 前記圧力センサーに接続した、前記圧力信号のゲインを調整するための手段を更に備える請求項1に記載の装置。
- 前記圧力センサーが、圧電抵抗半導体検出素子を備える請求項1に記載の装置。
- 前記検出素子は、前記圧力信号中の流れノイズを低減するためのポリマーによって覆われる請求項6に記載の装置。
- 前記圧力センサーが、温度補償性を有する請求項6に記載の装置。
- 前記圧平シミュレーション手段が、前記擬似-圧平現象として放射のパルスを発するために駆動される少なくとも1つの放射エミッタを備える請求項1に記載の装置。
- 前記パルス放射の継続時間が、約50マイクロ秒である請求項9に記載の装置。
- 前記少なくとも1つの放射エミッタが、前記圧力センサーを挟んで反対側に配置される一対の放射エミッタを有する請求項9に記載の装置。
- 前記圧力センサーと前記一対の放射エミッタが、単一構造ホルダーに固定される請求項11に記載の装置。
- 前記圧力センサーと相対的に前記非触式眼圧計を調心させるための、ガラス球を更に備える請求項1に記載の装置。
- 前記圧力センサーと前記ガラス球とは、前記圧力センサーと前記ガラス球とに対応するそれぞれの位置に戻り止めを有するスライド機構に搭載される請求項13に記載の装置。
- 前記圧力センサーを前記非触式眼圧計に対して角度をつけて向けるための平面反射面を更に備える請求項13に記載の装置。
- 前記圧力センサーと、前記ガラス球と、前記反射面とが、前記圧力センサーと、前記ガラス球と、前記反射面とに対応するそれぞれの位置に戻り止めを有するスライド機構に搭載される請求項15に記載の装置。
- 前記スライド機構が、
前記圧力センサーと前記ガラス球と前記反射面とが固定される正面板と;
前記正面板に固定されるスライダと;前記正面板に平行な中間板と;
前記スライダを滑動可能に受け案内するように前記中間板に取り付けられる線形スライダトラックと;
前記中間板に平行な裏側板と;前記裏側板に固定されるベースプレートと;
前記ベースプレートに対して前記中間板をティルト軸の周りで傾けるための、前記中間板と前記裏側板の間のピボット接続部と;前記ティルト軸のまわりで前記中間板の傾斜角度を調整するための、前記裏側板を貫通し前記中間板に動作自在に接続されるティルト調整ねじと;
前記旋回台シャフトのまわりで旋回台軸と少なくとも1つの弓形スロットとを画する旋回台シャフトを有し、前記ベースプレートを支持して前記旋回台軸の周りに回転できるようにする、旋回台プラットフォームと;
前記旋回台プラットフォームに前記ベースプレートを前記旋回台軸の周りで選択された旋回角度でクランプするための、前記少なくとも1つの弓形スロットを貫通して前記旋回台プラットフォームの中に延び前記ベースプレートに結合する少なくとも1つの旋回台止ねじと
を備える請求項16に記載の装置。 - 前記非触式眼圧計の試験軸と光軸との間のオフセットを補償するために用いるラバーアイを更に備える請求項15に記載の装置。
- 前記圧力センサーと、前記ガラス球と、前記反射面と、前記ラバーアイとが、前記圧力センサーと、前記ガラス球と、前記反射面と、前記ラバーアイとに対応するそれぞれの位置に戻り止めを有するスライド機構に搭載される請求項18に記載の装置。
- 校正システムであって、
前記眼で空気パルスを吐出して前記眼の角膜を圧平することにより、眼の眼内圧(IOP)を測定するよう操作可能な非触式眼圧計と;
前記空気パルスを受け前記空気パルスに応じて圧力信号を提供するための圧力センサーと擬似-圧平現象を提供するための圧平シミュレーション手段とを備える眼圧計校正機器と;
前記圧力信号が既知のIOP測定基準に対応する所定のレベルに達した時に、実際の角膜の圧平が起こったかのように前記非接触式眼圧計により検出される前記擬似-圧平現象が生じるよう、前記圧力センサーに前記圧平シミュレーション手段を接続する制御装置と;
前記眼圧計校正機器に対向するように前記非触式眼圧計を配置する取付具と
を組み合わせて備える校正システム。 - 前記取付具が、前記眼圧計校正機器を保持し、前記非触式眼圧計に搭載される請求項20に記載の装置。
- 前記制御装置が、前記眼圧計校正機器から遠隔にある請求項21に記載の装置。
- 前記眼圧計校正機器が、前記圧力センサーに対して前記非触式眼圧計を調心させるためのガラス球を更に有する請求項20に記載の装置。
- 前記眼圧計校正機器が、前記圧力センサーを前記非触式眼圧計に対して角度をつけて向けるための平面反射面を更に備える請求項23に記載の装置。
- 非触式眼圧計を校正する方法であって、
A)圧力センサーへ空気パルスを導くよう、前記非触式眼圧計を動作させるステップと;
B)前記圧力センサーから圧力信号を、既知のIOP測定基準に対応する所定の信号レベルと比較するステップと;
C)前記圧力センサーからの前記圧力ランプ信号が前記所定の信号レベルに達した時に、前記非触式眼圧計が圧力測定値を提供するように前記非触式眼圧計を誘導して圧平を検出するステップと;
D)前記非触式眼圧計の相関関数の少なくとも1つのパラメータを調整して、前記圧力測定値と前記既知のIOP測定基準との間で差を低減するステップと
を備える方法。 - 複数の異なる既知のIOP測定基準を用いて前記ステップ(A)〜(c)を実行してこれらに対応する複数の前記圧力測定値を提供し、前記相関関数は、前記複数のIOP測定基準及び前記対応する複数の圧力測定値に基づいて調整される請求項25に記載の方法。
- 前記複数の異なる既知のIOP測定基準は、低いIOP測定基準と、中間のIOP測定基準と、高いIOP測定基準とを有する請求項26に記載の方法。
- 前記既知のIOP測定基準が、臨床的に校正された非触式眼圧計にトレース可能である請求項25に記載の方法。
- 前記臨床的に校正された非触式眼圧計が、ゴールドマン圧平眼圧計に対して校正される請求項28に記載の方法。
- 前記既知のIOP測定基準が、絶対圧力標準にトレース可能である請求項25に記載の方法。
- 前記絶対圧力標準が、圧力校正機器により提供される請求項30に記載の方法。
- 前記絶対圧標準が、液体のカラムにより提供される請求項30に記載の方法。
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