JP2005520579A - 機械的ファスナー用不織布ループ部材 - Google Patents

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Abstract

機械的ファスナー用ループ部材が不織布ウェブを備え、不織布ウェブは、交差する結合線のパターンを有する。そのパターンは、少なくとも一部が第一の複数の交差しない連続結合線と第二の複数の交差しない連続結合線を含み、第一の複数の交差しない各連続結合線が第二の複数の交差しない各連続結合線と交差することを特徴とする。交差する結合線は非結合パターン要素を画定し、パターン要素のそれぞれが結合線の非直線区分により少なくとも部分的に境界を定められる。不織布ウェブ用の結合パターンは、機械的ファスナーのループ部材として使用するのに好適である。結合パターンは、均一な幅を有して単位面積当り幾つかの結合パターン要素を画定する交差する結合線を含み、結合線の少なくとも1つが非直線であり、結合パターンの全結合面積に対する輪郭の比が、同一の均一な線幅を有して単位面積当り同一数の結合パターン要素を画定する全て直線からなる結合パターンよりも大きくなる。

Description

本発明は、「フックアンドループ」ファスナーと呼ばれることが多い、機械的ファスナーに関する。特に、この発明は、かかるファスナーのループ構成要素に関する。
機械的ファスナーは、当技術分野で既知である。かかるファスナーは、「フックアンドループ」ファスナーと呼ばれることが多い。機械的ファスナーの1つの好評なタイプが、ヴェルクロ(Velcro:登録商標)の商品名で販売されている。機械的ファスナーにより、ファスナーを有する構成要素の締結と解放の繰返しが可能になる。実際には、締結される構成要素の1つの部分は、「フック」部材を有し、「雄」ファスナー構成要素と呼ばれる。締結される構成要素の別の部分は、噛み合う「ループ」部材を有し、「雌」ファスナー構成要素と呼ばれる。フック及びループは、可撓性であって弾力性があり、その結果、相互に押し付けられると、雄ファスナー構成要素であるフックが、せん断及び/又は剥離力による解放に対してある種の抵抗を与えるような方法で、雌ファスナー構成要素であるループと係合する。実際の抵抗の大きさは、ループ材料のタイプ、フック材料のタイプ、フックの(例えば単位面積当りの)数、及びフックにより捕捉利用可能なループ数などの、様々な設計要因によって決まる。
機械的ファスナーは、衣類、運動用具、産業設備、消費者製品、及び解放閉止の繰返しにより利益を受ける実質上いかなる品目をも含む、多種多様な物品に用途がある。例えば、衣類の一例としては靴があり、そこでは、機械的ファスナーが確実な閉止手段としての靴ひもに置き換わることが多い。機械的ファスナーは、包装、医療用ガウン、及び使い捨ておむつなどの使い捨て物品においても、解放閉止の繰返しを提供する手段として使用される。
消費者がより受け入れやすい機械的ファスナーの提供を試みて、多くの努力がなされてきた。消費者の受け入れ性は最終用途にもよるが、一般的には、使い捨て物品に対する消費者の受け入れ性は、ファスナーコストの低減及びその信頼性の増大により改善できる。しかしながら、そのようなコスト低減と信頼性増大の願望の間には、技術的な矛盾がある。例えば、織布、ニット、及び不織布のウェブが、雌締結構成要素として有用な既知の材料である。織布及びニット材料は、有効なループ構造を作る能力のために比較的高い信頼性を備えるように作ることができるが、比較的に高コスト材料である。不織布材料は、生産するには著しく低コストであるが、機械的締結部材のループ部分として使用するには著しく信頼性が低い。すなわち、一般に、不織布ウェブループ材料は、理想的な噛合いのフック部分とでさえも、織布又はニットループ材料よりも剥離力及びせん断力に対する低い抵抗を示し、これによりファスナーとして比較的低い信頼性を呈する。
不織布ウェブが機械的ファスナーのフック構成要素として織布又はニット材料よりも信頼性が低い1つの理由は、不織布中において「ループ」、すなわちフック部材との係合に利用可能な繊維部分の一体性に欠けるからである。織布又はニット材料中では、それぞれのループは、実質的に固定されており、噛み合うフック部材が係合解除される時に引き離されるのに抵抗する。しかしながら不織布ウェブの場合、無作為に配置された繊維により形成されるループは、そのような引き離しに抵抗するように必ずしも固定されていない。したがって、フック部材が係合解除されると、フックは繊維を引張って緩める傾向がある。繊維が引き緩められる容易さが、ファスナーを解放するのに必要な剥離力及びせん断力を決定する1つの要因である。引き緩められる繊維数も、ファスナーが繰り返し使用できるかどうかの決定要因である。この問題は、低坪量の不織布ウェブの場合に特に重要である。
不織布ウェブの一体性を改善する1つの方法は、構成繊維の結合量を増すことである。例えば、不織布ウェブは、既知の方法で裏当て層に結合することができ、その結果、構成繊維が裏当て層に結合すなわち固定する。結合面積を増すことにより、より多くの繊維が裏当てに固定され得る。しかしながら、結合面積を増すことにより、フックとの係合に利用できない繊維数も増加する。例えば、100%結合面積では、それぞれの繊維が固定されてウェブから引き離されるのを回避するが、フックとの係合に利用可能な繊維はない。
より低価であって不織布ウェブのループ部材と共によく機能する、フック部材を作り出す努力がなされてきた。例えば、1991年10月22日にトーマス(Thomas)らに対して発行された米国特許第5,058,247号は、ストランド及び繊維を有する係合手段に固定するためのフック型の歯の形態の係合手段を教示する。しかしながら、トーマス(Thomas)らにおいては、不織布ウェブループ部材などの係合手段の最適化を対象とする教示はない。
不織布ウェブループ部材を最適化するための努力もなされてきた。例えば、米国特許第5,595,567号は、不織布を伸び可能な裏当てに接合する所定の構造結合に交差する、不織布上の所定のパターンの結合パターン要素の利用を教示する。しかしながら、この構造は、例えばエラストマー材料などの伸び可能な裏当てを必要とし、弛緩配向を有さなければならない。したがって、信頼性は高められるが、コストは、使い捨て物品の多くの用途に対して十分に低減しない。
それ故に、締結信頼性が高められた機械的ファスナー用不織布ループ部材を有することが望ましい。
加えて、商業的に実行可能な方法で作ることができる、締結信頼性が高められた機械的ファスナー用不織布ループ部材を有することが望ましい。
更に、弛緩配向を有する裏当て材を必要としない、締結信頼性が高められた機械的ファスナー用不織布ループ部材を有することが望ましい。
最後に、対応する結合面積の著しい増大なしに、比較的より多くの繊維を結合する結合パターンを有する機械的ファスナー用不織布ループ部材を考案することが望ましい。
機械的ファスナー用ループ部材が不織布ウェブを備え、その不織布ウェブは、交差する結合線のパターンを有する。そのパターンは、少なくとも一部が第一の複数の交差しない連続結合線と第二の複数の交差しない連続結合線とを含み、第一の複数の交差しない各連続結合線が第二の複数の交差しない各連続結合線と交差することを特徴とする。交差する結合線は非結合パターン要素を画定し、パターン要素のそれぞれが結合線の非直線区分により少なくとも部分的に境界を定められる。
不織布ウェブ用結合パターンは、機械的ファスナーのループ部材として使用するのに好適である。結合パターンは、均一な幅を有して単位面積当り幾つかの結合パターン要素を画定する交差する結合線を含み、結合線の少なくとも一方が非直線であり、結合パターンの全結合面積に対する輪郭の比が、同一の均一な線幅を有して単位面積当り同一数の結合パターン要素を画定する全て直線からなる結合パターンよりも大きくなる。
本明細書は、本発明を指摘し且つ明白に請求する特許請求の範囲を結論とするが、本発明は、添付の明細書と併せて読まれる以下の図面によって更によく理解されると考えられ、図面中においては同様の構成要素には同じ参照番号を付与する。
本明細書で使用する「吸収性物品」という用語は、排泄物を吸収して収容する装置を指し、より具体的には、着用者の身体に接触して又は近接して付けられ、身体から排出された様々な排出物を吸収して収容する装置を指す。本明細書の用語「使い捨て」は、一般に、洗濯することも、又は別の方法で吸収性物品として修復又は再利用することも意図しない吸収性物品を説明するために用いる(すなわち、1回使用したら廃棄を意図する)。
本明細書で使用する「配置した」という用語は、おむつの(1つ又は複数の)要素が、おむつの他の要素と共に一体の構造物として、又はおむつの他の要素へ接合される別個の要素として、特定の場所又は位置に形成される(接合され位置付けられる)ことを意味するのに使用する。本発明で使用する用語「接合される」は、ある要素を他の要素に直接固着させることによりその要素に直接固定される構成と、ある要素を中間部材に固着させ、その中間部材を他の要素に固着させることにより他の要素に間接的に固定される構成とを包含する。
「一体型」吸収性物品とは、相互に結合された別個の部品で形成されて調和した統一体を形成し、その結果、別個のホルダー又はライナーのような別個の操作部分を必要としない吸収性物品を指す。本発明の吸収性物品の好ましい実施形態は、図1に示す一体型の使い捨て吸収性物品のおむつ20である。本明細書で使用する「おむつ」という用語は、一般に乳幼児及び失禁症者が胴体下部の周りに着用する吸収性物品を指し、(接着剤テープ、フックアンドループファスナーなどの)テープ型おむつ、及びプルオンパンツ型おむつの両方を含む。本発明は、失禁用ブリーフ、失禁用下着、吸収性挿入体、おむつホルダー及びライナーなどの、他の吸収性物品にも適用可能である。
本明細書で使用する用語「弾性の」又は「エラストマー性の」は、バイアス力をかけると、伸張可能であり、すなわち、少なくとも約60パーセント(すなわち、バイアス力がかかって伸張した長さであり、無作為の弛緩した長さの少なくとも約160パーセントである)伸び可能であり、伸張する伸び力を解放すると、伸びの少なくとも55パーセントを回復するいかなる材料をもいう。仮定的な例として、1cmの材料試料であって、少なくとも1.60cmに伸び可能であり、1.60cmに伸ばされてから解放すると、1.27cm以下の長さに戻るものがある。多数の弾性材は、60パーセントを超えて(すなわち、弛緩長さの160パーセントをはるかに超えて)伸びることができ、例えば、100パーセント以上伸びることができ、張力を解放すると、これらの材料の多くが実質的に当初の弛緩長さに、例えば当初の弛緩長さの105パーセント以内に戻る。そのような材料を本明細書では「高弾性」と呼ぶ。
本明細書で使用する「非弾性」という用語は、「弾性」(若しくは「エラストマー性」)又は上記「高弾性」の定義に入らない材料についていう。
本明細書で使用する「延伸性」という用語は、バイアス力をかけると、顕著な抵抗力を示さず(10g/cm未満)、又は壊滅的な破損を経験せずに、少なくとも約50%伸び可能である材料についていう。壊滅的な破損には、かなりの引裂き、破壊、破裂、又は標準的な引張り試験器で試験した場合に、破損により測定した引張り力に急激で顕著な減少が生じるような、引張りにおける他の破損が含まれる。本明細書で使用する用語「高延伸性」は、バイアス力をかけると、著しい抵抗力を示さず(10g/cm未満)、又は壊滅的な破損を経験せずに、少なくとも約70%、より好ましくは少なくとも約100%、及び更により好ましくは約120%伸び可能である材料についていう。
本発明のループ部材は、衣類及び包装用途を含む、比較的低コストの機械的ファスナー構成要素を必要とする用途で使用することができる。しかしながら、使い捨て製品の場合に特に有益であり、以下では使い捨て吸収性物品、特におむつ用のファスナーとしての用途に関して記述する。
図1は、平らに開いた状態の使い捨ておむつ20の平面図であり、おむつ20の構造をより明瞭に示すために構造の一部分を切り欠いてある。おむつ20の着用者に面する部分が、読者を向いている。図1に示すように、おむつ20は、液体透過性のトップシート24、液体不透過性のバックシート26、好ましくはトップシート24とバックシート26の少なくとも一部の間に位置する吸収性コア28、サイドパネル30、伸縮性レッグカフ32、及び弾性腰部機構34を備えるのが好ましい。
図1に示すおむつ20は、第一の腰部区域36、第一の腰部区域36に対向する第二の腰部区域38、及び第一の腰部区域と第二の腰部区域38との間に位置する股部区域37を有する。おむつ20の周辺は、おむつ20の外側縁部により画定され、長手方向縁部50が、おむつ20の長手方向中心線70にほぼ平行に向き、末端縁部52が、長手方向縁部50の間をおむつ20の横断方向中心線72にほぼ平行に走る。しかしながら、フィットをよりよくするために、長手方向縁部50は、曲線をなして、図1の平らに伸ばした構成で見る時、「砂時計」型おむつを作り出すのが好ましい。おむつ20のシャーシ22は、おむつ20の本体を構成する。シャーシ22は、少なくともトップシート24及びバックシート26を含む。
テープ型のおむつの場合、すなわち、接着剤テープ又は開放可能な機械的ファスナーの使用により着用者の周りで締結するように意図されたおむつの場合、おむつ20は、当技術分野でよく知られているような、概ね40で示す締結装置を有することができる。着用者上で固定すると、長手方向縁部50の部分が脚部開口部を画定する。締結装置40は、本発明のループ部材を含む機械的ファスナーとすることができる。
トップシート24とバックシート26と吸収性コア26は様々な周知の構成で組み立ててもよいが、好ましいテープおむつ構成が、1975年1月14日にブエル(Kenneth B. Buell)に対して発行された「使い捨ておむつの収縮性の側部分(Contractible Side Portions for Diposable Diaper)」という名称の米国特許第3,860,003号、1992年9月9日にブエル(Buell)に対して発行された米国特許第5,151,092号、1993年6月22日にブエル(Buell)に対して発行された米国特許第5,221,274号、1996年9月10日にロー(Roe)らに対して発行された「多領域構造の弾性様フィルムウェブの延伸性腰部機構を有する吸収性物品(Absorbent Article With Multiple Zone Structural Elastic-Like Film Web Extensible Waist Feature)」という名称の米国特許第5,554,145号、1996年10月29日にブエル(Buell)らに対して発行された「使い捨てプルオンパンツ(Disposable Pull-On Pant)」という名称の米国特許第5,569,234号、及び1996年12月3日にニース(Nease)らに対して発行された「吸収性物品用サイドパネルを製造するゼロスクラップ方法(Zero Scrap Method For Manufacturing Side Panels For Absorbent Articles)」という名称の米国特許第5,580,411号に概ね記載されている。好ましいパンツ型おむつ及び好適なサイドシームを作る方法が、1996年10月29日にブエル(Buell)らに対して発行された米国特許第5,569,234号、1997年3月4日にジョンソン(Johnson)らに対して発行された米国特許第5,607,537号、1997年9月2日にジョンソン(Johnson)らに対して発行された米国特許第5,662,638号、及び1997年11月11日にブエル(Buell)らに対して発行された米国特許第5,685,874号に開示されている。好ましいシームが、1996年11月21日に出願された「ウェブの熱接合(Thermal Joining of Webs)」という名称のEP−A−96118654.1(シュミッツ:Christoph J.Schmitz)に開示されている。
バックシート26は、概ね吸収性コア28の衣類に面する表面45に隣接して位置するおむつ20の部分であり、吸収して収容した排出物がおむつ20と接触する可能性があるベッドシーツや下着などの物品を汚すことを防ぐ。好ましい実施形態では、バックシート26は、液体(例えば尿)不透過性であり、厚さ約0.012mm(0.5ミル)〜約0.051mm(2.0ミル)の熱可塑性フィルムなどの薄いプラスチックフィルムを含む。好適なバックシートフィルムとして、インディアナ州テレホート(Terre Haute, Ind.)のトレデガー社(Tredegar Industries Inc.)により製造されて商品名XI5306、X10962、及びX10964で販売されているものが挙げられる。
他の好適なバックシート材料として、おむつ20から蒸気を逃すと同時に、排出物がバックシート26を通過するのを防止する、通気性材料を含んでもよい。代表的な通気性材料としては、織布ウェブ、不織布ウェブ、フィルムコーティングされた不織布ウェブのような複合材料、及び日本の三井東圧株式会社によりESPOIR NOの名称で、またテキサス州ベイシティ(Bay City, TX)のエクソンケミカル社(EXXON Chemical Co.)によりEXXAIREの名称で製造されているような、微小多孔性フィルムが挙げられる。ポリマーブレンドを含む好適な通気性複合材料が、オハイオ州シンシナティ(Cincinnati, Ohio)のクロペイ社(Clopay Corporation)からHYTREL(登録商標)ブレンドP18−3097の名称で入手可能である。そのような通気性複合材料が、1995年6月22日にE.I.デュポン(E.I. DuPont)の名で発行されたPCT国際公開特許WO95/16746、及び1996年11月6日にキュロ(Curro)の名で出願されて同時係属中の米国特許出願番号第08/744,487号に更に詳細に記載されている。不織布ウェブ及び孔あき成形フィルムを備える他の通気性バックシートが、1996年11月5日にドブリン(Dobrin)らに発行された米国特許第5,571,096号に記載されている。
バックシート26、又はそのいかなる部分も、1つ又はそれ以上の方向に弾性的延伸性であってもよい。一実施形態では、バックシート26は、構造的に弾性様のフィルム(「SELF」)ウェブを含んでもよい。構造的に弾性様のフィルムウェブは、追加の弾性材を使用することなく伸び方向に弾性様挙動を示す、延伸性材料である。本発明に好適なSELFウェブが、1996年5月21日にチャッペル(Chappell)らに対して発行された「弾性様挙動を示すウェブ材料(Web Materials Exhibiting Elastic-Like Behavior)」という名称の米国特許第5,518,801号に一層完全に記載されている。
バックシート26は、トップシート24、吸収性コア28又はおむつ20の他のどの要素にも、当技術分野において既知の取り付け手段により接合することができる。例えば、周辺縁部の部分の周りに塗布されたホットメルト接着剤は、トップシートとバックシートを相互に接合するのに十分であり得る。
トップシート24は、好ましくは吸収性コア28の本体表面47に隣接して配置され、吸収性コア28及び/又はバックシート26に当技術分野で既知の取り付け手段により接合してもよい。トップシート24は、順応性があり、柔らかな感触であり、着用者の皮膚を刺激しないのが好ましい。更に、トップシート24の少なくとも一部分は、液体透過性であり、液体がその厚さを容易に貫通可能である。好適なトップシート24は、広範囲の材料により製造することができ、例えば、多孔質発泡体、網状発泡体、孔あきプラスチックフィルム、又は天然繊維(例えば木材繊維又は木綿繊維)若しくは合成繊維(例えばポリエステル繊維又はポリプロピレン繊維)若しくは天然繊維と合成繊維との組合せによる織布ウェブ又は不織布ウェブなどがある。
トップシート24のいかなる部分も、当技術分野で既知のローションでコーティングされてもよい。好適なローションの例としては、1997年3月4日にロー(Roe)に対して発行された「皮膚軟化剤とポリオールポリエステル不動化剤を含有するローション処理されたトップシートを有する使い捨て吸収性物品(Disposable Absorbent Article Having A Lotioned Topsheet Containing an Emollient and a Polyol Polyester Immobilizing Agent)」という名称の米国特許第5,607,760号、1997年3月11日にロー(Roe)に対して発行された「液体ポリオールポリエステル皮膚軟化剤と不動化剤を含むローショントップシートを有するおむつ(Diaper Having A Lotion Topsheet Comprising A Liquid Polyol Polyester Emollient And An Immobilizing Agent)」という名称の米国特許第5,609,587号、1997年6月3日にロー(Roe)らに対して発行された「ポリシロキサン皮膚軟化剤を含有するローション処理されたトップシートを有するおむつ(Diaper Having A Lotioned Topsheet Containing A Polysiloxane Emollient)」という名称の米国特許第5,635,191号、及び1997年7月1日にロー(Roe)らに対して発行された「ローション処理されたトップシートを有するおむつ(Diaper Having A Lotioned Topsheet)」という名称の米国特許第5,643,588号に記載されるものが挙げられる。
吸収性コア28は、一般に圧縮性で、適合性があり、着用者の皮膚に刺激がないと共に、尿、及びその他のある種の排泄物などの液体を吸収して保持できる、いかなる吸収性材料を含んでもよい。吸収性コア28は、多種多様な大きさと形状(例えば長方形、砂時計型、「T」字型、非対称形状など)に製造されてもよく、並びに、一般にエアフェルトと呼ばれる粉砕木材パルプなどの、使い捨ておむつ及びその他の吸収性物品に通常使用される広範囲の液体吸収性材料を含んでもよい。その他の好適な吸収性材料の例としては、縮みセルロース詰め物(creped cellulose wadding)、コフォーム(coform)を含むメルトブローンポリマー、化学的に剛化、変性、又は架橋されたセルロース繊維、ティッシュラップ及びティッシュラミネートを含むティッシュ、吸収性フォーム、吸収性スポンジ、超吸収性ポリマー、吸収性ゲル材料、その他の既知の吸収性材料、又はこれらの材料の組合せが挙げられる。
おむつ20は、フィットと収容性の改善をもたらす補助となる、少なくとも1つの弾性腰部機構34を含むこともできる。弾性腰部機構34は、一般に弾性的に拡張及び収縮して、着用者の腰部に動的にフィットするよう意図されている。弾性腰部機構34は、好ましくは、吸収性コア28の少なくとも1つの腰部縁部62から少なくとも長手方向外向きに延び、通常おむつ20の末端縁部52の少なくとも一部分を形成する。使い捨ておむつは、2つの弾性腰部機構を有するように構成されることが多く、1つを第一の腰部区域36に配置し、1つを第二の腰部区域38に配置する。更に、弾性腰部機構34又はその構成要素のいかなるものも、おむつ20へ固着した1つ以上の別個の要素を含んでもよいが、弾性腰部機構34は、バックシート26、トップシート24、又はバックシート26とトップシート24の両方などの、おむつ20の他の要素の延長部として構成されてもよい。弾性腰部機構34は、多くの異なる形体に構成でき、それらの形体には、1985年5月7日にキービト(Kievit)らに対して発行された米国特許第4,515,595号、1987年12月1日にラッシュ(Lash)に対して発行された米国特許第4,710,189号、1992年9月9日にブエル(Buell)に対して発行された米国特許第5,151,092号、及び1993年6月22日にブエル(Buell)に対して発行された米国特許第5,221,274号に記載されるものなどが挙げられる。他の好適な腰部構成として、1991年6月25日にロバートソン(Robertson)に対して発行された米国特許第5,026,364号、及び1989年3月28日にフォアマン(Foreman)に対して発行された米国特許第4,816,025号に記載されるもののような、ウエストキャップ機構を挙げることができる。
おむつ20はまた、サイドパネル30を含むことができる。サイドパネル30は、弾性又は延伸性であってもよく、伸縮性サイドパネル30によっておむつ20の側部が拡張及び収縮できるので、まずおむつ20を着用者にぴったりとフィットさせ、おむつ20が排出物の負荷を受けてからかなり後の着用期間中もそのフィットを維持することによって、より快適で体形に合ったフィットを提供する。サイドパネル30は、当技術分野において既知のいかなる好適な形体でも構成することができる。伸縮性サイドパネルを有するおむつの例は、1989年8月15日にウッド(Wood)らに対して発行された「縮れた耳パネルを有する使い捨ておむつ(Disposable Diaper Having Shirred Ears)」という名称の米国特許第4,857,067号、1983年5月3日にシアラファ(Sciaraffa)らに対して発行された米国特許第4,381,781号、1990年7月3日にバンゴンペル(Van Gompel)らに対して発行された米国特許第4,938,753号;本明細書で既に参照した1992年9月9日にブエル(Buell)に対して発行された米国特許第5,151,092号、及び1993年6月22日にブエル(Buell)に対して発行された米国特許第5,221,274号;1997年9月23日にラボン(LaVon)らに対して発行された「動的なフィットを維持する吸収性物品(Absorbent Articles Providing Sustained Dynamic Fit)」という名称の米国特許第5,669,897号、1993年11月19日にローブルズ(Robles)らの名で出願された「多方向延伸性サイドパネルを有する吸収性物品(Absorbent Article With Multi-Directional Extensible Side Panels)」という名称の米国特許出願番号第08/155,048号に開示されている。
おむつ20は、液体及びその他の排泄物の収容性の改善をもたらすレッグカフ32を更に含むのが好ましい。レッグカフは、レッグバンド、サイドフラップ、バリアカフ、又は弾性カフと呼ばれることもある。米国特許第3,860,003号は、伸縮性レッグカフ(ガスケットカフ)を提供するためにサイドフラップ及び1つ以上の弾性部材を有する収縮性脚部開口部を提供する、使い捨ておむつを記載している。1989年2月28日及び1990年3月20日にそれぞれアジズ(Aziz)らに対して発行された米国特許第4,808,178号及び第4,909,803号には、脚部区域の収容性を改善する「立ち上がった」伸縮性フラップ(バリアカフ)を有する、使い捨ておむつが記載されている。1987年9月22日にローソン(Lawson)に対して発行された米国特許第4,695,278号、及び1989年1月3日にドラグー(Dragoo)に対して発行された米国特許第4,795,454号は、ガスケットカフとバリアカフとを含む二重カフを有する使い捨ておむつを記載している。
締結装置40は、おむつ20の腰部開口部の周囲の周りに張力をもたらすように、第一の腰部区域36と第二の腰部区域38を重なった構成に維持して、おむつ20を着用者上で保持する。締結装置40は、本発明のフック締結材料及びループ部材100を含む、フックアンドループ締結構成要素を備える。
本明細書で使用する「フック締結材料」という用語は、ループ部材100などの相補的なループ要素に「引っ掛ける」ように設計された係合要素を有する材料を表わすために使用する。フック部材は、雄ファスナーと呼ばれることもある。用語「フック」の使用は、その係合要素が、ループ締結材料又は別のフック締結材料などの相補的な機械的閉止要素と係合するように適合されている限り、当技術分野で既知のいかなる形状を含んでもよいという意味で、非限定的であることも理解されるべきである。フック締結材料は、本発明のループ部材100の繊維要素と機械的に係合して確実な閉止をもたらすことができる。本発明によるフック締結材料は、広範囲の材料から製造することができる。好適な材料には、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、若しくはこれら材料の任意の組合せ、又は当技術分野で既知の他の材料が含まれる。
好適なフック締結材料は、ミネソタ州セントポール(St.Paul, Minn.)のミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング社(Minnesota Mining and Manufacturing Company)から入手可能な「スコッチメイト(Scotchmate)」銘柄番号FJ3402で指定される市販の材料のような、裏当てから突き出る多数の成形した係合要素を含む。あるいは、係合要素は、留め金、「T」字、マッシュルーム、又は当技術分野で周知の他の任意の形状など、いかなる形状を有してもよい。代表的なフック締結材料が、1989年7月11日にスクリップス(Scripps)に対して発行された「改善された締結装置を有する使い捨ておむつ(Disposable Diaper Having An Improved Fastening Device)」という名称の米国特許第4,846,815号に記載されている。別のフック締結材料は、熱可塑性材料で形成された突起物の配列を含む。ホットメルト接着性熱可塑性樹脂、特にポリエステル及びポリアミドのホットメルト接着剤は、フック締結材料の突起物を形成するのに特によく適する。突起物は、変形したグラビア印刷法を使用して、熱可塑性材料を溶融状態にて独立した単位で基材に転写し、切断前に熱可塑性材料の一部を伸張させるような方法で材料を切断して、伸張した溶融材料を「凍結」して突起物とすることにより製造するのが好ましい。このフック締結材料、並びにそのようなフック締結材料の製造方法及び装置が、1990年8月8日に公開されたプロクター・アンド・ギャンブル社(The Procter & Gamble Company)のEP−A−0381087にて更に詳細に記されている。
ループ部材100は、フック締結材料の係合要素と係合する複数の繊維性要素を備える。本発明のループ部材100は、不織布材料を含む。その不織布材料は、延伸性とすることも、弾性とすることも、又は非弾性とすることもできる。本明細書でループ部材100として使用するのに好適な不織布材料の例は、おむつ20のトップシート24として有用な材料に関連して説明する。一実施形態では、ループ部材100は、トップシート24又はバックシート26の不織布材料により、又はその部分として形成することができる。一般的に、好適な不織布材料には、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、カード不織布、並びに水流交絡不織布、及びそのような不織布の組合せなどの、熱可塑性ポリマー繊維ウェブが挙げられる。すなわち、本発明の利益は、特定の型の不織布に限定されるとは考えられない。しかしながら、使用する特定の不織布は、性能条件(例えば、剥離若しくはせん断力)又は用途条件(例えば、柔軟性、審美性)を含む、特定の最終使用条件の利益を最適化するように選択することができる。例えば、理論に縛られるわけではないが、圧密結合部位を有さない嵩高の水流交絡不織布は、使い捨ておむつのランディング領域として使用するための、本発明の高信頼性ループ部材を作り出すことができると考えられる。通気結合したエアレイド不織布、並びに通気結合したバイコンポーネント繊維不織布もまた、高信頼性ループ部材100を作り出すのに使用することができる。
予接合して圧密した市販の不織布は、本発明のパターンにより接合する時、機械的ファスナー装置のループファスナーとして改善された性能を示す。一実施形態では、当技術分野で既知であるように、約10%〜12%の面積である独立した熱接着の「弱接合」パターンを有する、1平方メートル当り60グラム(gsm)の坪量を有する予接合したカード不織布が、本発明で使用するのに有益であることが判明した。
一般に、本発明で使用する不織布の坪量は、機械的ファスナーの最終用途に基づいて選定することができる。使い捨て吸収性物品の場合には、20〜100gsm、より好ましくは40〜80gsm、及びより好ましくは50〜60gsmの範囲の坪量の不織布が、本発明でよく機能することが判明した。特に、使い捨ておむつのランディング領域として、すなわち使い捨ておむつのフックアンドループファスナーのループ構成要素として使用する時、坪量60gsmの圧密したカード不織布ウェブは、フックとの係合の改善を提供し、その上柔軟性と低コストをももたらして、よく機能することが判明した。
図2は、本発明のループ部材100の一実施形態を示す。示すように、不織布ウェブ105は、交差する結合線110のパターンを含む。交差する結合線110のパターンは、不織布ウェブ105の構成繊維を固定させるように働き、その結果、噛み合うフック要素が係合解除される力に曝される時に、繊維が引き抜かれるのに対してより抵抗を示す。交差する結合線110のパターンはまた、係合したフックが引っ掛かった繊維に沿って横方向に(すなわち、図2の紙面に平行に)移動するのに制限を加えて、噛み合うフック要素を解放するのに必要なせん断力の増大を助けるように働く。
本発明のパターンは交差する結合「線」として開示されているが、用語「線」は、事実上は線に近似するほど近接した間隔の一連の独立した点又は短線とも記述できることが認識されている。したがって、本発明の利益を完全に実現するには実線の結合パターンが必要ではあるが、本発明の利益は、十分に近い間隔の点、又は実質的に線にほぼ近似する十分に長いしかし破断した線区分によって達成できることを、当業者は認識するであろう。
更に、本明細書で使用する時、結合線は、一定の幅又は線の「太さ」を有する線状構造であるのが好ましい。しかしながら、実質的に等しい幅の線は、本発明の利益のために十分であることが認識される。したがって、一定の幅の線のパターンが本発明には好ましいが、本発明の利益の多くは変化する幅を有する線の使用によっても達成できることを、当業者は理解するであろう。
更に、個々の結合線の一定の幅は最小であることが、本発明では好ましい。本発明の結合線の最小幅は、使用する不織布材料の坪量、及び使用する結合線のタイプによって決まる。例えば、熱接着ローラ装置内のパターン付きローラにより付与される結合線を有する坪量60gsmのカード不織布の場合、約0.58mmの最小線幅が好ましい。すなわち、結合線に対応する隆起した線のパターンを有するパターン付きローラは、不織布ウェブの熱エンボスパターン分野で既知のように、隆起したパターンが約0.58mmのランド幅を有するように作られる。0.58mmより大きいランド幅は、不織布ウェブの切断などの、処理上の問題を提起すると考えられる。接着剤結合した結合線の場合は、最小線幅は、接着剤の塗布手段の処理能力と仕上り不織布の性能条件によってのみ制限されると考えられる。それ故に、本発明の結合線の線幅は、約0.20〜1.0mm、好ましくは約0.40〜0.80mm、及びより好ましくは約0.50〜0.60mmとすることができる。
直線の交差する結合線は、ループ締結材料として使用する不織布ウェブの締結性能を高めるために、所定の大きさの結合面積を提供することが当技術分野で既知である。例えば、前述の米国特許第5,595,567号では、交差点を画定する直線結合線の比較的複雑なパターンが開示されている。上述のように、不織布ウェブの一体性(すなわち、構成繊維の引き緩みに対する抵抗)を高めて、これによりループ締結要素の信頼性を高める1つの方法は、交差するパターンで直線結合線の数を単に増加することである。しかしながら、このようにすると対応して結合面積が増大し、その結果、フック要素との係合に利用可能な繊維数が減少する。したがって、本発明は、結合面積の比例的な増大なしにどのようにして結合した繊維数を増加させるかという技術的な矛盾に対処する。
本発明の交差する結合線のパターン110は、非直線の結合線を含む。図2を参照すると、一実施形態において、第一の複数の交差しない連続結合線120と第二の複数の交差しない結合線130が組み合わされて、パターン要素140として本明細書で記す非結合領域を画定する、交差する結合線のパターンが形成され、図2上ではそのうちの2つが表わされる。パターン要素140のそれぞれは、結合線120、130の非直線区分150により少なくとも部分的に境界を定められる。図2には1つの区分150が示される。図3は、大きく拡大し、4つの非直線区分150で境界を定められる、1つのパターン要素140を示す。
パターン110に関しては、様々な変形形態が可能である。例えば、図4に示すように、第一の複数の交差しない連続結合線120を直線とし、第二の複数の交差しない結合線130を非直線とすることができる。組み合わされてパターン110を形成すると、パターン要素140のそれぞれは、結合線130の非直線区分150により少なくとも部分的に境界を定められる。この実施形態では、2つの直線区分と2つの非直線区分が、各パターン要素140の境界を定める。
図5に示す実施形態では、第一の複数の交差しない連続結合線120の各結合線が、隣接する結合線から一定の等しい距離で配置できることが示される。図5では、第二の複数の交差しない結合線130の各結合線も、隣接する結合線から一定の等しい距離で配置される。すなわち、図5に示すように、第一又は第二の複数(120、130)の各結合線は、波形であって、第一又は第二の複数のそれぞれの中の隣接する結合線と「同位相」である。この方法においては、それぞれの複数の結合線は、非直線であって、交差しておらず、その複数の隣接する結合線から一定の距離である。
好ましい実施形態では、第一の複数の交差しない連続結合線120と第二の複数の交差しない結合線130は、組み合わされて、等しい大きさ及び形状の四辺形敷き詰めパターン要素140を画定する交差する結合線のパターンを形成する。1つのそのようなパターンを図6に示す。図6のパターンは、それぞれが一定のピッチ及び振幅を有する波パターンである、第一及び第二の複数の交差しない結合線(120、130)により形成される。それぞれの複数の交差しない結合線(120、130)に関して、隣接する結合線は、等しいピッチ及び振幅を有するが位相を180度ずらしていると説明することができる。それぞれの複数の結合線の間隔を等しく選定し、適切な交差点を選定することにより、そのパターンは、「犬の骨」型と記述できる四辺形敷き詰めパターン要素140を含むように作ることができる。
図6に示すように、パターン要素140の四辺形敷き詰め形状は、等しい形状及び大きさとすることができる。しかしながら、別の実施形態では、パターン要素140は、四辺形敷き詰めでなくてもよく、並びに等しくない形状及び大きさにすることができる。例えば、第三の複数の交差しない結合線を導入することにより、等しくない大きさ及び形状の三辺パターン要素140のパターンを達成することができる。
少なくとも第一及び第二の複数の交差しない連続結合線(120、130)を含むパターンの場合、得られるパターン要素140は、常に、少なくとも2つの交差点で交差する少なくとも2辺により境界を定められる要素として記述できるようなものであると考えられる。例えば、図4に示すパターン要素は、線区分150からなる四辺を示す。図4のパターン要素の「隅部」は、図4の要素がその一部である、より大きなパターンの交差点である。したがって、3組の複数の交差しない連続結合線を使用する場合には、そのパターンは、三辺のパターン要素140を含む。第一及び第二の複数の交差しない連続結合線だけを使用して、複数のそれぞれが他に対して方向的に平行である場合には、形成された重なり合い且つ重複したパターンは、2辺の「目の形状」のパターン要素140になり得る。しかしどのような場合であっても、「1辺」のパターン要素、すなわち円形パターン要素140が、形成されることはない。したがって、パターン要素140は、非円形形状であると記述することができる。
0.58mmの線幅と1平方センチメートル当り約3.2個のパターン要素140とを有する図6のパターンと過剰結合した予結合カード不織布が、そのようなファスナーに関して既知であるフックと共にループファスナーとして使用される時、例えば、使い捨ておむつのランディング領域として使用される時に、優れた信頼性を作り出すことが判明した。理論に縛られるわけではないが、非直線区分150を有する結合線120、130を導入することにより、各パターン要素140が全結合面積パーセントの比例的な増加なしにより多くの固定繊維と連携するので、信頼性の増大が得られると考えられる。固定繊維とは、部分的に結合され、したがって、例えば不織布内に又は裏当てに固定されて構造的な一体性を提供し、しかもフックとの係合に利用可能な部分である非結合部分をも有する繊維である。直線結合パターンと比較して、単位基材当りの非直線区分の長さが増加しているので、本発明のパターンではより多くの繊維が固定され、したがって、信頼性あるフックとの係合のためにより多くの繊維が利用可能となる。
より多くの繊維が捕捉又は固定されるほど、しかもフックとの係合に曝される部分を有すると、不織布は機械的ファスナーの雌締結構成要素として信頼性が高くなる。この理由で、「輪郭」の概念が導入される。結合パターンの「輪郭」は、パターンの所与の面積に対する、非結合繊維/結合繊維の界面の全長として定義される。例えば、正方形パターン要素の場合、1つの要素の面積に関連する輪郭は、結合繊維に対する非結合繊維の界面における、すなわち結合線の「縁部」における、非結合要素の周辺の長さである。例として、図4に示すパターン要素140は、線区分150により境界を定められ、線区分150のそれぞれは、内側線縁部151と外側縁部152を画定する幅153を有し、フックとの係合にはもはや利用できない結合繊維の領域を表わす。図4に示す単一のパターン要素140に関して、各区分150の内側線縁部151の全長が、そのパターン要素の面積に対する非結合繊維/結合繊維の界面を形成し、定義によればパターン要素140の輪郭である。複数のパターン要素140のパターンにおいては、各パターン要素140が輪郭を有し、全輪郭は、長さ/面積、例えばmm/cmなどによって表わすことができる。輪郭は、パターン要素140の非結合区域と結合区域150の間の界面の寸法を表わすので、固定されしかもフック要素との係合に利用可能な繊維の量の指標である。この理由のために、輪郭が本発明の発明的観点の有用な目安として選定された。
従来技術の不織布ループファスナーにおいては、より高い不織布の一体性は、結合線を加えることにより達成されたが、ウェブの一体性の必要性と、フックとの係合に利用可能な繊維のある最低数を有する必要性とのバランスをとろうと試みられた。しかしながら、直線結合線の増加は、輪郭の正比例増大になるだけである。すなわち、従来技術の直線結合パターンでは、結合面積の増大が、固定繊維数の正比例増加により得られた。しかし、全結合面積が増大したので、直線結合線のそのような増加は、係合に利用可能な全繊維の単なる正比例損失になった。この技術的な矛盾は、本発明のパターンにより解決された。特に、本発明のパターンにより、固定繊維の数は、輪郭を増大させることによって、フック部材と係合するのに利用可能な繊維数を減少させる全結合面積の比例的な増大なしに、増加することができる。
全結合面積に対する輪郭のこの関係は、特定のパターン、例えば、図6に示す四辺形敷き詰めパターン110に関して、非直線性の大きさを変化させることにより、例えば、結合線の波形の振幅を徐々に増大させて示すことができる。増大する振幅と共に変化する結合面積と輪郭を表わすデータが、下表1に示される。図6では、四辺形敷き詰めパターンは、1平方センチメートル当り3.2個のパターン要素140を含み、各非結合領域は、0.58mmの幅の結合線150により各隣接非結合領域から分離される。したがって、比較目的のために、表1のデータは、1平方センチメートル当り3.2個の非結合領域と0.58mmの結合線幅に標準化したパターン110とに基づいて作成される。これらの寸法は、使い捨ておむつでの用途に好適な雌締結構成要素になることが判明したが、限定する意図はない。
Figure 2005520579
表1に示すように、従来技術パターン(サンプル1、「対照」と呼ばれる)は、それぞれが0.58mmの幅を有して1平方センチメートル当り3.2個の等しい形状及び大きさのパターン要素となる寸法で間隔をおく直線(振幅=0)からなり、全結合面積19.8%となる。すなわち、1平方センチメートルでは、面積の19.8%が、結合した繊維を含み、したがってフック部材との係合に利用できない。更に、輪郭は、64.43mm/cmである。したがって、このパターンでは、1平方センチメートル当り64.43mmの非結合繊維/結合繊維の界面があり、これは、結合により固定された繊維数の代表値であるが、それ以外はフックとの係合に利用可能である。
表1のサンプル2は、各波頂が0.625mmの一定の最大振幅を有する波に各結合線を作って作られる。振幅は、図7に示すように決定され、結合線の波の頂部における直線からの最大偏差の測定値である。例えば、2つの代表的なパターン要素が図7に重ねて示される。第一は、サンプル2に対応するパターンであり、A2として参照される振幅を有し、第二は、サンプル24に対応し、A24として参照される振幅を有する。サンプル2では、全結合面積は20.6%であり、輪郭は67.18mm/cmである。表1に示すように、各パターンの振幅は、引き続くサンプル毎に振幅が2mmであるサンプル24まで徐々に増大させる。サンプル24では、全結合面積は26.7%であり、輪郭は88.22mm/cmである。
図8は表1のデータのグラフであり、総結合面積(%)を実線で示し、輪郭(mm/cm)を破線で示す。水平軸に沿って1から24までの各サンプルの振幅があり、垂直軸は0から100まで10ずつ均等に記されている。図8のグラフで見られるように、結合線の非直線性が増すにつれて、輪郭が、全結合面積パーセントよりも早い率で増大する。このように、単位面積当りの全結合面積の所与の増大に対応して、固定されより信頼性のあるフックとの係合に利用可能な繊維数の、より大きい増加がある。これは、構成結合線の非直線性の増大に伴う、全結合面積に対する輪郭の比の増加として表わすことができる。パターンの非直線性が増すと、全結合面積に対する輪郭の比が増加する。
したがって、本発明を記述する1つの方法は、機械的ファスナーのループ部材として使用するのに好適な不織布ウェブ用の結合パターンであり、結合パターンは、均一な幅を有して単位面積当り幾つかの結合パターン要素を画定する交差する結合線を含み、ここで、結合線の少なくとも1つが非直線であり、結合パターンの全結合面積に対する輪郭の比が、同一の均一な線幅を有して単位面積当り同一数の結合パターン要素を画定する全て直線からなる結合パターンよりも大きくなる。
フックとの係合に利用可能なより多くの固定繊維が存在するので、本発明のパターンは、機械的ファスナーの雌構成要素としてより信頼性の高い、不織布ループファスナー材料を作り出す。より高いこの信頼性は、例えば、剥離力に対して負の影響を与えずに、せん断力に対するより大きい抵抗の両方に表わされる。例えば、使い捨ておむつでは、せん断力に対する抵抗は、着用者の上で適切なフィットを維持するのに非常に有益である。本発明のパターン要素140の輪郭を増大させることによって、より多くの繊維が固定され、これは、ファスナーにせん断力がかかる時に、所与のいかなるフックも滑り動作で(例えば、非結合繊維端の端部を滑り離すことにより)係合解除され難いことを意味する。
結合パターン110は、熱(熱接着)、超音波結合、又は接着剤結合を含む、不織布材料に結合パターンを付与する当技術分野で既知の方法により作ることができる。例えば、熱及び/又は圧力を利用して熱接着パターンを付与するパターン付きニップローラ装置。更に、図6に示すようなパターンに対応する隆起したパターン要素を有するパターン付きローラを使用するグラビア法を熱及び/又は圧力と共に使用して、接着剤結合パターン110を付与することができる。不織布ウェブが弾性である場合、ウェブを結合前に伸張させて弛緩させ、縮れ繊維とより嵩高のループを作り出すことができ、これにより適切なフックとの係合を得る機会が改善できる。
結合パターン110は、独立したウェブとして圧密するために、又は、例えば、独立した熱接着の予結合によって圧密したウェブに追加のパターンとして付与するために、不織布に直接付与することができる。結合パターン110は、不織布ウェブを熱可塑性フィルムなどの裏当て材料に接着する処理においても付与することができる。更に、裏当て材料は、弾性であるか、又は弾性構成要素を含むことができ、伸張してから不織布材料に結合することができる。ループファスナー100は、当技術分野で既知のように、不織布をエラストマー裏当てフィルムに結合させて、伸張結合積層体を形成することにより、作ることができる。弛緩させると、緩んだ非結合繊維が縮れて、嵩の増加とフックとのよりよい係合が提供される。
好ましい実施形態では、結合線110は、不織布ウェブ、及び任意選択的に不織布ウェブと裏当てフィルムを、比較的軽いウェブ逆張力のもとで一対の相補的な結合ローラのニップの間を通してカレンダー処理することにより作り出される。1つ又は両方のローラは、加熱して熱接着を達成することができる。1つのローラは、不織布ループファスナー100に結合パターン110を付与する隆起したパターンを備えることができ、他方のローラは、滑らかなアンビルローラとすることができる。温度、圧力、ライン速度、及びウェブ張力のそれぞれは、ウェブ熱接着分野で既知の方法により調節して、本発明のパターン110で適切な結合を達成することができる。処理パラメータは、適切な結合に加えて、仕上り不織布ウェブにおいて所望の効果を作り出すように調節することができる。例えば、ウェブ張力の調節により、不織布ウェブの仕上り厚さを変更できることが判明した。例えば、カレンダーローラのニップへ入るウェブの逆張力を最小にすることにより、カレンダー処理したウェブの厚さが維持でき、仕上り不織布ウェブの有益な三次元効果が得られることが判明した。この三次元効果は、不織布ウェブに有益な質感及び嵩を作り出し、この両方ともループファスナーの性能の改善に繋がる。
本発明の特定の実施形態を示して説明したが、本発明の範囲から逸脱することなく様々な他の組合せ及び変更をなし得ることが当業者には明白である。したがって、本発明の範囲内にある全てのそのような組合せと変更は、付随する特許請求の範囲内に包含されるものとする。
本発明の吸収物品の一実施形態の斜視図である。 本発明のループ部材の一実施形態の平面図である。 本発明のループ部材の1つの代表的なパターン要素を示す平面図である。 本発明のループ部材の別の実施形態の平面図である。 本発明のループ部材の別の実施形態の平面図である。 本発明のループ部材の別の実施形態の平面図である。 図6に示すタイプのパターンの2つの変化に対する振幅を示す線図である。 表1に示すデータのグラフである。

Claims (12)

  1. 不織布ウェブ(105)を備えた機械的ファスナー用ループ部材(100)であって、前記不織布ウェブ(105)が、交差する結合線のパターン(110)を有し、前記パターンの少なくとも一部が第一の複数の交差しない連続結合線(120)と第二の複数の交差しない連続結合線(130)とを含み、前記第一の複数の交差しない各連続結合線が前記第二の複数の交差しない各連続結合線と交差し、前記交差する結合線のパターン(110)が非結合パターン要素(140)を画定し、前記パターン要素(140)のそれぞれが前記結合線(120、130)の1つの非直線区分(150)により少なくとも部分的に境界を定められることを特徴とする、ループ部材(100)。
  2. 前記パターン要素(140)が四辺形敷き詰めパターンを画定する、請求項1に記載のループ部材(100)。
  3. 前記第一の複数の交差しない連続結合線(120)の各結合線が、隣接する結合線から一定の等しい距離で配置される、請求項1に記載のループ部材(100)。
  4. 前記第一の複数の交差しない連続結合線(120)の各結合線が、波パターンを画定する、請求項1に記載のループ部材(100)。
  5. 前記第一の複数の交差しない連続結合線(120)の各結合線が、波パターンを画定し、隣接する結合線は位相を180度ずらしている、請求項1に記載のループ部材(100)。
  6. 前記第二の複数の交差しない連続結合線(130)の各結合線が、波パターンを画定し、隣接する結合線は位相を180度ずらしている、請求項5に記載のループ部材(100)。
  7. 前記不織布ウェブ(105)が、スパンボンドウェブ、メルトブローンウェブ、カードウェブ、及び水流絡合ウェブからなる群から選択される、請求項1に記載のループ部材(100)。
  8. 前記不織布ウェブ(105)が裏当て部材に結合されている、請求項1に記載のループ部材(100)。
  9. 前記裏当て部材がエラストマー性であり、前記不織布ウェブ(105)が縮れている、請求項6に記載のループ部材(100)。
  10. 機械的ファスナーのループ部材(100)として使用するのに好適な不織布ウェブ用の結合パターン(110)であって、前記結合パターン(110)が、均一な幅を有して単位面積当り幾つかの結合パターン要素(140)を画定する交差する結合線(120、130)を含み、前記結合線(120、130)の少なくとも一方が非直線であり、前記結合パターンの全結合面積に対する輪郭の比が、同一の均一な線幅を有して単位面積当り同一数の結合パターン要素を画定する全て直線からなる結合パターンよりも大きくなる、結合パターン(110)。
  11. 前記結合線(120、130)のそれぞれが非直線である、請求項8に記載の結合パターン。
  12. 前記パターン(110)が四辺形敷き詰めパターンである、請求項9に記載の結合パターン。
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