JP2005519651A - カフを有する吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

本発明は、開口部を有し耐垂下性である独特の肛門カフ又は膣カフを有する、おむつ、トレーニングパンツ、大人失禁用物品、女性用保護物品などの吸収性物品に関する。本物品は、コア、バックシート、及びカフの独特の構造を有し、そのそれぞれは、相互に関連して限定された寸法を有する。好ましいのは、例えば、カフが開口部に沿って伸縮性区域を有し、カフが横断方向に(非弾性的に)伸張性であり、例えば容易に広がりカフを横断方向に伸張する長手方向襞を有し、汚れのためにバックシート及びコアが垂れる時にカフが確実に垂れないことである。

Description

本発明は、独特の肛門カフ又は膣カフを有する、おむつ、トレーニングパンツ、大人失禁用物品、女性用保護物品などの吸収性物品に関する。
おむつのような着用可能な吸収性物品は、当技術分野において周知である。これらの物品は、典型的には吸収性コアを有し、使用中に締着装置によって着用者の体に保持又は配置され、排泄物がこの物品によって捕えられる。典型的な吸収性物品は、流体の排出物を通過させる、着用者に面するカフと、排出物が吸収性物品から漏れるのを防ぐバックシートとを含む。
使い捨て吸収性物品の導入以来、当該技術分野において多くの進歩がなされてきた。しかしながら、例えば身体からの流体が物品の上に完全に残って着用者の皮膚に接触することがないように、身体からの流体の大部分がカフから除去されて皮膚から遠ざけられるというような、身体からの流体の受け入れや保持に関する問題が依然として存在している。その問題は、大量の流体が存在する場合、及び/又は糞便が一般にカフを通過しないので、おむつを替えるまでおむつの中で固定されず動いてしまうために、解決するのが特に困難である。このことにより、糞便がおむつから漏れる又は着用者の皮膚を汚すことが多くなる。特に、流体の糞便は、カフ上でよく動き、1つの側からもう1つの側へ容易に動き、おむつの脚部部分又はレッグカフから容易に漏れるので、この問題を有する。
糞便が吸収性物品から漏れる又は皮膚を汚すのを防ぐために、おむつのカフと下部層との間に配置された空間まで糞便を通過させる開口がトップシートに設けられた。しかし、物品の適用中に開口を配置することは難しく、物品着用時に所望の位置からずれることが多い。
糞便を通過させて皮膚から離れて保持するために、ほぼ楕円形の開口を有する伸縮性を持たせて短縮させたカフを使用することで、ある程度の成功を収めた。これらの方法は、物品の長手方向の、横方向の、又はZ方向の軸線の1以上において、着用者の肛門と開口部との整合性を維持しないという限界を有する。
異なる形状の開口及び開口に沿って弾性バンドを設ける多少の改善が、従来技術で提案されてきた。これらの解決策により、開口と肛門の初期整合を改善でき、おむつを着用した時に、開口を有するカフが着用者の肛門に接触するのを確実にすることができる。しかしながら、従来技術で提案された開口を有するおむつは、どちらかといえば満足する性能が得られず、商品化されていない。
従来技術で提案された開口おむつの性能が劣るのは、大方の場合に、使用中に物品内に保持される、身体からの流体の増加による蓄積重量に起因し、この重量が、物品の、例えば下向きの移動を引き起こして着用者の皮膚から遠ざけることを発明人らは見出した。
すなわち、耐垂下性がある独特の肛門カフを有する物品、例えば、排出物の重量増加に基づく引力の増加のためにおむつのバックシート及び/又はコアが垂れる時にも着用者の皮膚に接触している手段を有する物品を提供することにより、物品の全使用期間中にさえ、身体からの流体を受けて保持し皮膚から遠ざけておく、吸収性物品を提供する代替方法を発明者らは見出した。それに対して好ましい物品は、相互に関連して限定された寸法を有する独特のバックシート、コア及び肛門カフ又は膣カフ構造を有することを発明者らは見出した。カフ及びバックシートの独特の寸法、並びにそれらの間の独特な幾何学的関係のために、物品内に収集された身体からの流体の重さがバックシートを引張り下ろす時に、そのカフは適所に留まることができて垂れない。
着用者の皮膚にごく近接して留まる手段を有し、独特の伸張性を有する、例えば非常に小さな力をかけることにより通常は非弾性的に伸張性であり、これにより物品の残る部分が垂れ始めた時にカフ全体が横断方向に伸張性である、肛門カフ又は膣カフを提供することによりその問題が解決できることも発明者らは見出した。カフが、バックシート又はコアの引張り力がカフにかけられた時に広がることができる長手方向の襞を有するのが殊に好ましいことを発明者らは見出した。
本発明は、第一の実施形態において、バックシート、コア、並びに開口部を含む耐垂下性の肛門カフ及び/又は膣カフを有する吸収性物品を提供する。
本発明の物品は、好ましくは、短縮物品長さL及び拡張した短縮物品長さLを有する短縮物品部分を有し、バックシート、カフ、及びコアそれぞれが横断方向軸線及び長手方向軸線を有し、その横断方向軸線に沿って固定された固定位置にあるコアの幾何学的な中心点から、コアから高さHの方向へ1.0N又は更に0.2Nの力で引張られたカフの幾何学的な中心点までの高さであるHは、少なくとも0.25L、好ましくは少なくとも0.35Lである。
あるいは、本発明の物品は、短縮物品長さL及び拡張した短縮物品長さLを有する短縮物品部分を有し、バックシート、カフ及びコアそれぞれが幾何学的な中心点(それぞれの横断方向軸線及び長手方向軸線の交点)を有し、その幾何学的な中心点により固定された固定位置にあるコアの幾何学的な中心点から、コアから高さHの方向へ1.0N又は更に0.2Nの力で引張られたカフの幾何学的な中心点までの高さHは、少なくとも0.3L、好ましくは少なくとも0.4Lである。
更に別の代替的な実施形態では、本発明の物品は、短縮物品長さL及び拡張した短縮物品長さLを有する短縮物品部分を有し、バックシート、コア及びカフそれぞれは長手方向軸線及び横断方向軸線を有し、カフ又はその部分の各長手方向縁部とバックシートの対応する長手方向縁部とが相互に接続されて長手方向接続領域を形成し、バックシートは幾何学的な中心点Aを有してカフは幾何学的な中心点Dを有し、各接続領域は前記中心点Aに最も近い線である内側接続線と点Dに最も近い外側接続線とを有し、Aを通る横断方向軸線はバックシート上の点Bで内側接続線と交差し、Dを通る横断方向軸線は点Cで外側接続線と交差し、距離(A〜B)+(C〜D)である距離Hは、少なくとも0.3L、好ましくは少なくとも0.5Lである。
好ましくは、本物品は、乳児用若しくは大人用おむつ又は乳児用トレーニングパンツ若しくはプルオンパンツの形態であり、長さLの収縮した短縮物品部分を有し、使用中のLは乳児又は大人のへそと腰のくびれとの間の最短距離(人の「上がり」とも呼ぶ)Lよりも小さく、好ましくはLはLより少なくとも20%小さい。この耐垂下性のおむつ又はパンツの性能は、例えば、乳幼児又は乳幼児マネキン若しくは人形と人工排出物で試験することができる。
弛緩状態のカフは、好ましくは、1N以下の力をカフにかける時に長手方向に伸張性及び横断方向にも伸張性、例えば非弾性的に伸張性である。好ましくは、カフは、それに対して弛緩状態で1つ以上の長手方向の襞を有する。
カフのスリット開口部は、好ましくは、開口部の各長手方向縁部に沿って1つ以上の伸縮性区域及び/又は接着剤区域を含有し、好ましくは、各伸縮性区域がそれぞれ5〜30mmの、好ましくは10〜20mm幅の1つ以上の弾性バンドを前記区域に沿って長手方向に有する。
更に、肛門カフとコアの股部区域の長手方向縁部を取付けず、従って、使用中に身体からの流体を保持して重くなるコアからカフを切り離すのが有利であることを、発明者らは見出した。これにより、身体からの流体からの引張り力は、コア及びバックシートの一部だけを引張り下げ、特に伸張性である時には、カフは引張り下げない。このように、カフは、皮膚にごく近接のままとなり得て、身体からの流体は、例えばスリットを通って空間へ入り、物品により効果的に収集され続ける。
従って、好ましくは、コアは、カフとバックシートとの間に配置され、コアとカフは相互に接合されない。
カフは、おむつ若しくは衛生ナプキンなどの女性用保護物品の膣カフであってもよく、又はより好ましくは、カフは肛門カフであって、物品は、大人用若しくは乳児用のおむつ、又はプルオンパンツ若しくはトレーニングパンツである。
本発明のおむつでは、肛門カフは、尿を受けるように同様に働くことができるので、女性が着用する時には、そのカフは、実際は同時に肛門カフであり膣カフである。
本明細書で使用する時、以下の用語は以下に示す意味を有する。
「吸収性物品」という用語は、液体を吸収及び/又は収容する、着用可能なデバイスを指し、より詳細には、着用者の体に接して又は近接して配置されて、体から排出される様々な排出物を吸収し、収容するデバイスを指す。
本明細書で使用する時、用語「おむつ」とは、一般に乳幼児及び失禁者により胴体下部の周囲で着用される吸収性物品を指す。
「長手方向」は、本明細書で使用する時、一般に物品の最大直線寸法に、通常は長手軸に平行に走る方向であり、長手方向の45°以内の方向を包含する。本明細書で使用する時、物品又はその構成要素の「長さ」は、一般に、物品又はその一部分の、最長直線の長さの寸法/距離、又は典型的には長手方向軸線の寸法/距離を指す。
「横」又は「横断」方向は、一般に長手方向に直交し、例えば物品の大部分及び長手軸と同じ平面内にあり、横断方向は、横断方向軸線に平行である。本明細書で使用する時、物品又はその構成要素の「幅」は、その物品又は構成要素の長手方向に直交する、例えば、物品又はその構成要素の長さに直交する長さの寸法/距離を指し、典型的には物品又は構成要素の横断方向軸線に平行な長さの距離/寸法を指す。
本明細書で使用する時、物品又はその構成要素の「厚さ」は、長手方向及び横断方向の両方に直交する、例えば物品の最短直線の長さすなわち「Z方向」の長さに平行に走る寸法の寸法/距離を指す。
本明細書で使用する時、物品、又はカフ、バックシート、若しくはコアなどの構成要素の「幾何学的な中間点」は、物品又は構成要素の長手方向軸線と横断方向軸線の交点である。
本明細書で使用する時、「伸張性」及び「伸張性の」、例えばカフの伸張性は、弛緩位置にある品目の幅又は長さが伸張可能又は増加可能であることを意味する。
本明細書で使用する時、他と比較する1つの品目の伸張性を指す「より大きい伸張性」は、第一の品目の絶対的伸張性が他の品目の絶対的伸張性を超えることを意味する。
本明細書で使用する時、用語「取付けた」は、ある要素を他の要素に直接固着することによって、ある要素がもう1つの要素に直接固定される構成を包含する。
本明細書で使用する時、用語「接合した」又は「接続した」は、ある要素を他の要素に直接固着することによって、ある要素がもう1つの要素に直接固定される構成と、ある要素を、次に他の要素に固着される中間部材に固着することによって、ある要素がもう1つの要素に間接的に固定される構成とを包含する。
本明細書で使用する時、用語「空間」は、少なくとも弛緩状態で存在する物品中で大きさを決められた空洞であり、糞便物質などの排泄物を受け入れて保有するように作用する。
本明細書で使用する時、「弛緩した」又は「弛緩状態」は、物品が水平表面上に置かれた時に(引力など自然に発生する力以外に)物品に力が全くかけられていない状態を意味し、これは、(以下で定義する)L=Lである物品の状態を含む。
本明細書で使用する時、「拡張した」又は「拡張状態」は、短縮物品部分が(以下で定義する)長さLを有する点まで物品が拡張されることを意味する。
本明細書で使用する時、「弾性化」は、その構成要素(例えば、肛門カフ又は膣カフ)が、少なくとも長手方向に弾性である弾性材から作られた部分を少なくとも含むことを意味し、カフなどの構成要素が全体として弾性材からなる(長手方向に弾性的に伸張性がある)、及び/又はカフなどの構成要素が長手方向に弾性的に伸張性がある弾性バンド又はストランドを含有するという状況を含む。
本明細書で使用する時、「長手方向軸線に沿って」は、長手方向軸線に少なくとも部分的に平行であることを意味する。
本発明の吸収性物品は、耐垂下性がある肛門カフ又は膣カフを有する。これは、物品に受けられた排泄物の重量増加のために物品の残りの構成要素、すなわちバックシート及びコアが垂れる時に、カフが実質的に垂れることがなく、着用者の肛門区域又は膣区域とZ方向の整合を保持することを意味する。従ってカフは、物品が着用者に着用された直後でバックシート及びコアがまだ垂れていない時と比較して、バックシート及び/又はコアが垂れる時に、着用者の肛門区域又は膣区域と同じ接触又はごく近接して留まる手段を有する。カフは、通常はバックシートの幾何学的な点が4cm引張り下げられた時に、肛門カフは、0.5cm超えて、又は更に0.25cmを超えて下がることがなく、又はカフは通常全く下がらないという程度に耐垂下性がある。典型的には、吸収性物品(好ましくはおむつ又はトレーニングパンツ又はプルオンパンツ)は、本明細書の従属請求項のいずれかに定義されるような要求事項を満たして、耐垂下性がある。
本明細書の物品のカフは、開口部、好ましくは細長い裂けた開口部を有する。この開口部は、通常は少なくとも物品が弛緩状態にある時に存在する空間に導き、この空間は糞便などの身体からの流体を収容することができる。好ましい開口部については、本明細書の以下で説明する。
物品のバックシート、コア及びカフはそれぞれ、長手方向及び横断方向及びZ方向、長手方向軸線及び横断方向軸線、並びに幾何学的な中心点を有する。
カフ、コア及びバックシートはそれぞれ、第一の腰部区域と、第二の腰部区域と、それらの間に配置された股部区域とを有して、共通の長手方向軸線を有する(これらの3つの区域は横断方向に配置され、その結果、これらが共に物品長さの一部又は全部を形成する)。
本発明の吸収性物品は、短縮物品の長さL、拡張した短縮物品の長さL、及び収縮した短縮物品の長さLを有する、短縮物品部分を有する。
短縮物品部分は、本明細書で定義する特定の力の特性の存在が特に有益である物品の部分、典型的には使用中の力線の間の物品の部分であり、例えば、物品が、直立の姿勢である着用者の腰部の周囲の(締着された)ウエストバンドによって着用されるおむつである場合、前側の力線は典型的には、前側のウエストバンドが始まる(すなわち、最低点)水平な線であり、後側の力線は、後側のウエストバンドが始まる(すなわち、最低点)水平な線であり、短縮物品部分は、これら2つの力線間のおむつの部分である。力線の正確な位置を決定するのは困難なことが多いため、短縮物品部分は、本発明の目的のため以下のように定義される。
短縮物品部分は、物品の各横断方向末端部から、物品の(弛緩状態の)全長の20%の幅(例えば、物品の長手軸に平行な寸法)の横断方向細長部を取り除くことによって決定され、従って短縮物品部分は(弛緩状態の)物品の中央の60%である。その結果、短縮物品の長さは、短縮物品の長手方向軸線の長さ、例えば、物品の長さの約60%である。
更により好ましいのは、短縮物品部分が物品の中間の40%であり、従って、各横断方向の末端部上で、物品の長さの30%の横断方向のストリップが取り除かれ、その結果、本明細書の物品の短縮物品の長さは、典型的には、物品の長さの40%である。
拡張した短縮物品の長さLは、以下のように決定される。
物品が、ズウィック社(Zwick)(ドイツ、ウルム)から入手可能な水平張力試験機Z10/LH 1Sにおいて、2つのクランプの間に配置される。クランプは、物品の幅と少なくとも同一の寸法を有して、少なくとも物品の幅全体を覆う。
クランプは、短縮製品部分が正確にクランプの間にあるように、また短縮製品の長さだけがクランプによって全く覆われないように配置される。その時、最初のクランプ間の距離は4cmであるべきである。測定は制御環境内で実施し、温度が20℃、湿度が30%に一定に保たれる。次に、20Nの力がかけられる瞬間まで、物品は水平な長手方向に引張られる。次に、クランプ間の距離と、短縮物品部分の横断方向の末端部間の距離が測定される。これが、拡張した短縮物品の長さLである。
収縮した短縮物品の長さLは、以下のように決定される。
上記のLの測定後、物品を上述の制御された状態で1時間休止させる。その後、制御された状態にあるままで、物品を、垂直張力試験機(ズウィック社(Zwick)から入手可能)の頂部クランプに配置する。他の末端部上に10グラムのおもりを有するクランプが配置されるが、引力でおもりが引張りを開始しないように支持されたままである。
クランプは、短縮製品の長さが全くクランプによって覆われないように配置されて、クランプの末端部が短縮物品部分の末端部に正確に配置される。クランプは締め付け点で、少なくとも物品の幅の寸法を有し、物品の幅全体を覆う。
次に、おもりの支持が取り除かれて、おもりは5分間垂れ下がる。次に、クランプ間の距離と、短縮物品部分の末端部間の距離が測定される。これが収縮した短縮物品の長さLである。
一実施形態では、物品は、特定の高さHを有し、それは少なくとも0.25L、より好ましくは0.3L、又は更に0.35L、又は更に0.4L、又は更に0.45Lである。Hは、以下のように決定することができる。
物品のコアは、2つの長手方向縁部と、2つの交点で2つの長手方向縁部と交差する横断方向軸線とを有する。これら2つの交点を水平で平らな表面に取付けることによって、つまりそれぞれが実際の交点から両方の長手方向に約0.5cm伸びる2つの交差領域によって、コアは、固着した水平な位置に固着される。故に、コアは横断方向に固着されて、例えば、長手方向の軸線の周囲で折り畳むことができない。
カフは、その時、例えば、表面に面していないコアの上にある。
次に、カフを、コアに垂直な力線に沿って、例えば垂直に上向きに、高さHに沿って、1N以下、好ましくは更に0.2N以下の力で上向きに引張る。これにより、カフは、幾何学的な中心点を上向きに引張ることにより、上向きに引張られるが、幾何学的な中心点がカフの開口部にある場合には、カフの幾何学的な中心点に最も近い横断方向のカフ上の2つの点で、上向きに引張られる。この引張りは、上述の力を超えないように、かけられる力を測定しながら、いかなる手段、例えば、小さいフックをカフの適切な点に取付けて、そのフックを上向きに引張ることによって行うことができる。
その時、Hは、コアの幾何学的な中心点と、カフの引き上げられた幾何学的な中心点との間の最短距離である。
上述の力は、弾性的に変形及び弾性的に伸びることなく、カフがまっすぐにされる又は伸ばされるだけであるように選択される。
物品が長手方向の堅いコアを有する時、Hを決定するこの測定方法は特に適用可能である。
本発明の別の実施形態では、物品は、少なくとも0.3L、より好ましくは0.35L、又は更に0.4L、又は更に0.45L、又は更に0.5Lである特定の高さHを有する。Hは、以下のように決定することができる。
コアの幾何学的な中心点を決定し、この中心点の周囲に1cmの面積のしるしをつける。この1cmを水平で平らな表面に取付けることによって、コアは固着した水平な位置に固着される。このようにしてコアは、中央に固着される。カフは、例えば、表面に面していないコアの上にある。
固着されたコアは、その後、その長手方向軸線に沿って折り畳まれ、コア自体の上でほぼ折り畳まれて(これら2つの半分は、互いに接触している)、100Nの力で圧迫される。
次に、カフを、コアに垂直な力線に沿って、例えば垂直に上向きに、高さHに沿って、1N以下、好ましくは更に0.2N以下の力で上向きに引張る。この力の適用と、カフの上向きの引張りは、上記のように行われる。
その時、Hは、コアの幾何学的な中心点とカフの引き上げられた幾何学的な中心点との間の最短距離である。
上述の力は、弾性的に変形及び弾性的に伸びることなく、カフがまっすぐにされる又は伸ばされるだけであるように選択される。
を決定するこの測定方法は、ユーザの脚がコアに圧力を加えてコアを曲げる、ほとんどのおむつで使用されるコアを有する場合のように、物品が長手方向に曲げることができるコアを有する時に特に適用可能である。故に、この方法は、実際の使用中の状況に最も似ている。
本発明の別の好ましい実施形態では、物品は、少なくとも0.3L、より好ましくは0.35L、又は更に0.4L、又は更に0.45L、又は更に0.5Lである特定の高さHを有する。
は、以下のように決定することができる。
この測定にかけられる物品は、その長手方向縁部に沿って互いに接続されているバックシート及びカフを有し、すなわち、各側で、バックシートの横断方向軸線と前記縁部との交点にある少なくともバックシートの長手方向縁部のその部分は、カフの横断方向軸線と前記縁部との交点にある少なくともカフの長手方向縁部のその部分に取付けられ、典型的には縁部の全長が取付けられている。故に、それぞれが、接続領域の長手方向縁部の線である、バックシートの幾何学的な中心点A(これも上記で定義した方法によってこの測定のために決定される)に最も近い内側接続線と、接続領域の対向する長手方向縁部の線である外側接続線とを有する2つの接続領域が形成される。
点Aを通過する横断方向軸線は、点Bで各接続縁部と交差する。各点Bは、カフの横断方向軸線と、外側接続線との交点である、カフ上の対応する点Cを有する。また、カフの幾何学的な中心点Dが決定される。その時、Hは、距離(A〜B)+距離(C〜D)である。
上記で言及した接続は、カフ及びバックシートが互いに隣り合わせで配置されて接続され、また内側接続線と外側接続線がほぼ同一であり、点Bと点Cが、典型的には、ほぼ同一点である時形成される、非常に細い接続領域であってもよく、又はカフとバックシートとの間で重なり合う領域を形成し、次に重なり合う領域を接続することによって形成される接続領域は、更に広くてもよい。カフとバックシートが互いに直接接続されず、物品の1以上の他構成要素がカフとバックシートを間接的に接続する場合であってもよい。次に、接続領域は、典型的には、カフがこの構成要素に接続されている線まで、バックシートがこの他の構成要素に接続されている長手方向の線又は領域と、上記で定義した接続領域の内側接続線及び外側接続線、すなわち、それぞれバックシートの幾何学的な中心点Aへの至近線、及びカフの幾何学的な中心点Dへの至近線との間の全領域である。
上記方法のそれぞれでは、測定は、実質的に平らな、しかし弾性的に伸びていない材料上で実施する。
例えば、本明細書における好ましい実施形態では、カフは長手方向の襞を有し、襞は非弾性的に広がり、その場合、C〜Dの距離は、絶対距離、すなわち、平らに伸ばしたカフの距離である。
好ましい実施形態では、本発明の物品は、股部を経て測定された、使用する際にLよりも長い、着用者のへそから着用者の腰のくびれまでの最短距離Lである「上がり」Lを有する大人用又は乳幼児用おむつであり、好ましくはLは、Lより少なくとも20%少ない、より好ましくは少なくとも30%少ない、又は更に少なくとも40%少ない、又は更に少なくとも50%少ない、又は更に少なくとも60%少ない。
「使用する際」は、おむつが最初に身に着けられる時、並びに使用中、及びおむつが身体からの流体、特に糞便物質を含む時の場合であることを意味する。
の上記測定は、乳幼児又は乳幼児マネキン(人形)、例えば、サイズ4のおむつを着用するのに好適な乳幼児に類似した、大腿回り28cm、ヒップの上の股ぐり35cm、及び腰回り46cmを有するマネキンに実施してもよい。
本発明の好ましい実施形態では、物品は、物品の0.5L未満のLを有する。好ましくは、物品のLは、物品の0.45L未満、又は更に0.4L未満、又は更に0.35L未満、又は更に0.3L未満である。
本発明の物品は、Lcが上で定義するものである時、カフの開口部の最大長さが、Lの50%からLの90%まで、又は更にLの60%若しくは更に70%から80%までであるのが好ましい。
カフの開口部の最大長さは、開口部が長方形の時には開口部の長さに等しく、開口部が楕円形の時には最大直径に等しく、又は開口部が本明細書で好ましい実施形態である六角形の時には、最大長さは、開口部の一末端部を形成する1つの三角形部分の頂部から、開口部の他の末端部を形成する反対側の三角形の頂部までで測定する。
本発明の物品は、カフの横断方向最大幅のLに対する比が、少なくとも1:5、好ましくは少なくとも1:4、又は更に少なくとも1:3であることもまた好ましい。
本発明の好ましい実施形態では、カフは、長手方向に3つの部分を有し、その第一の1/3部分は第一の腰部区域、第二又は中央の1/3部分が股部区域、及び最後の1/3部分が第二の腰部区域である。3つの部分は、長さ及び幅が等しくなくてもよいが、一実施形態では、長さ寸法がほぼ等しく、それぞれが物品の全長の約1/3である。
本発明の一実施形態では、カフは、3つの部分全てにおいて横断方向に伸張性であり、第一の部分及び最後の部分よりも中央の部分で伸張性がより大きい。好ましいのは、中央部分が第一の部分及び最後の部分の1.5倍、又は更には2.5倍である絶対伸張性を有することである。好ましくは、中央部分は、第一の部分及び最後の部分と比較して、より大きい相対的な横断方向伸張性を有する。好ましいのは、カフの中央部分の相対的な横断方向伸張性が、第一の部分及び最後の部分の相対的な伸張性よりも1.5倍又は更に2.0倍であることである。
本発明の別の実施形態では、カフは、横断方向に非弾性的に伸張性であり、及び好ましくは上述の方法で伸張性である。これは、カフが横断方向に伸ばされた時に、この伸張に反作用してカフを元の位置に引き戻そうとする弾性力は無視できることを意味し、例えば、カフをある力で横方向に伸ばしてからこの力を解放する時に、カフの伸張が少なくとも80%、又は更に少なくとも90%残る。典型的には、非弾性的に伸張性とは、1N又は更に0.2Nの力をカフの幾何学的な中心点にかける時に、カフはその最大伸張性まで伸びるものである。
弛緩位置におけるカフは、カフ又は物品に力がかけられる時よりもその弛緩位置においての方が小さい(相対的な)幅を有し、例えば、カフの幅、従って好ましくはカフの表面積は、物品がもはや弛緩状態でない時に増加する。本発明の一実施形態では、及び本発明の他の好ましい実施形態において、これは非弾性的な方法で行われる。
好ましくは、カフは、弛緩位置において(本明細書においてそれぞれの1/3部分で)相対幅を、伸張位置において絶対幅(カフ又は物品に力がかかり、従ってカフ又は物品がもはや弛緩位置ではない時の幅)を有し、相対幅は絶対幅よりも小さい。これに対して、カフは、以下で説明するように、長手方向の1つ以上の襞を有するのが好ましい。カフは、中央部分又は股部区域で他の2つの部分(両方の腰部区域)よりも多くの襞又は大きい襞を有して、第一及び第二の部分/腰部区域と比較して中央部分/股部区域で相対的により大きい伸張を提供することが好ましい。
本発明の別の好ましい実施形態では、幅WcがWbより大きい、Wc及びWbをそれぞれ有するカフ及びバックシートを有する吸収性物品が提供される。Wcは、カフの幾何学的な中心点におけるカフの(絶対)幅又は伸張した幅であり、Wbは、バックシートの幾何学的な中間点におけるバックシートの絶対幅である。Wcは、Wbよりも通常は少なくとも10%、好ましくは少なくとも25%、又は更に少なくとも35%、又は更に少なくとも40%、又は更に少なくとも50%大きい。
本物品は、バックシートがその長手方向軸線に沿って水平で平らな平面に取付けられて、カフ及びバックシートの幾何学的な中心点を通るほぼ垂直な軸線に沿う力でカフの幾何学的な中心点が上向きに垂直に引張られて、その力がバックシート又はカフの弾性変形を全く起こさないようなものである時、カフの幾何学的な中心点からバックシートの幾何学的な中心までの距離HがWb−4cmを超える、及び/又はHが0.8Wb以上、好ましくは1.0Wb以上、1.2Wb以上、又は更に1.4Wb以上であることもまた好ましい。
本発明の好ましい実施形態では、本明細書の物品は、好ましくは少なくとも弛緩状態では空間に導く開口部、好ましくは細長い裂けた開口部を有し、開口部は、1つ以上の伸縮性区域をそれぞれが有する長手方向縁部を有する。伸縮性区域は、カフが使用中に着用者と確実にごく近接又は接触し続けることを更に助ける。
弾性区域は、弾性材の単一のストランド又はバンドの形態でも、複数のストランド又はバンドの形態でもよい。
本明細書で使用するのに好ましい弾性材には、トレデガー社(Tredegar)から入手可能なVFE−CDと、フルフレックス社(Fulflex)(アイルランド、リムリック)から入手可能なL−86、又は好ましくはフルフレックス社から入手可能なL−89のような弾性特性を有する材料が挙げられるが、最も好ましいのはもちろん、1以上のこれらの材料自体である。
その材料は、典型的には少なくとも20ミクロン、より好ましくは少なくとも40ミクロン、又は更に少なくとも70ミクロンであり、典型的には約300ミクロンまでの、又は更に200ミクロンまでの、又は更に150ミクロンまでの厚さ(例えばゲージ)を有する。非常に好ましい材料は、約70〜100ミクロンの厚さを有する。
カフの開口部に沿う弾性区域の長さ及び幅は、一般にカフ及び/又は物品の正確な寸法に従って変化する。
好ましくは、伸縮性区域それぞれは、5〜30mmの幅、好ましくは10〜20mmの幅をそれぞれが有する、前記区域に沿う1以上の長手方向の弾性バンドを有する。
例えば、サイズ4のおむつの場合、弛緩状態の弾性区域は、好ましくは8〜30mm、又は更に10若しくは更に8〜25mmであってもよい。
開口部は、肛門又は膣と整合するカフの少なくとも股部区域内に配置されることが好ましく、好ましくは、肛門カフの開口部は、カフ又は物品の横断方向軸線から第一すなわち前側腰部区域に向かって、開口部長さの0%から、又は更に10%から、又は更に20%から40%まで、又は更に30%まで伸びて着用者の前部に配置されるように構成される。
開口部の寸法は、カフ及び/又は物品の大きさに従って変化してもよい。好ましくは、特に、サイズ4のおむつに関して、例えば、弛緩状態の開口部の長さは、好ましくは、5〜30cm、又は更に10〜25cm、又は更に12〜20cmであってもよい。例えば、弛緩状態のそのような物品の開口部の幅は、好ましくは2〜10cm、より好ましくは3〜8cmである。
拡張状態では、開口部の長さは、好ましくは、20〜35cmであってもよく、幅は、好ましくは、3〜6cmであってもよい。
伸縮性区域は、好ましくは、開口部の2つの長手方向縁部に沿って配置され(従って、各縁部は少なくとも1伸縮性区域を有する)、前記開口部から第一(前側)及び第二(後側)の腰部区域に向かって伸び、好ましくは弾性区域の末端部分は、腰部区域に取付け又は接合され得る。故に、伸縮性区域は、好ましくは、弛緩状態及び拡張状態の両方において開口部より長い。弾性区域は、腰部区域又はバンド(の一部)を形成するカフの部分を差し引いたカフのほぼ全長にわたって配置されることが好ましい。
弾性区域の長さは、通常は物品の寸法によって決まる。例えば、サイズ4のおむつに関して、弛緩位置における弾性区域の長さは、10〜30cm、又は更に15〜25であってもよい一方、拡張状態では、好ましくは20〜60又は更に25〜45又は更に30〜40cmであってもよい。
弾性区域は、2以上のほぼ平行な伸縮性領域の形態であってもよく、伸縮性区域は、その区域の中間部分が互いにほぼ平行であるような形状であることが好ましい一方、末端部分(少なくとも弛緩状態で)は、(カフの平面で)互いから離れて曲がり、弾性区域の末端部分間の距離は、弾性区域の中間部分間の距離よりも長い。次に、伸縮性区域の末端部分は、典型的にはそれぞれ、開口部の長手方向軸線とある角度をなし、好ましくは、各角度は20°〜30°であって、好ましくは、末端部分間の角度はそのほぼ2倍、例えば40°〜60°である。本明細書では、これはX字形と呼ばれ、好ましいX字形が図1に例示されており、これを本明細書で以下に説明する。この好ましい実施形態では、収縮状態で、開口部の各長手方向縁部に沿う弾性区域間の好ましい最長距離は、弾性区域間の最短距離の少なくとも150%である。
好ましいのは、弛緩状態の時、弾性区域又はその一部が、隣接するカフ表面とある角度をなし、弾性区域が(も)、カフの平面から出て曲がり、(カフの下の)コアから離れて上向きに曲がることである。
物品の弾性特性のために、物品は、一般に、折り畳んだ状態で保管及び包装され、典型的には、横断方向の折り畳み線の周囲で少なくとも2回折り畳まれる。例えば、本明細書の好ましいおむつは、2つの異なる横断方向の線の周囲で2回折り畳まれて、最初の折り畳まれない長さの1/2未満、例えば、最初の長さの約1/3の折り畳んだおむつを得てもよい。
本明細書のカフは、コアがカフとバックシートとの間になるように、すなわちバックシートの身体面表面及び吸収性コアに隣接してカフが位置するように、配置される。カフは、上述の方法で、例えば通常はバックシート及びカフの長手方向縁部の少なくとも一部に沿って、バックシートに接続される。カフは、コアに直接接続又は取付けないことが好ましい。カフは、シート状の材料であるのが好ましい。
本明細書のカフは、液体透過性であっても、液体不透過性であってもよい。カフは、1方向に液体透過性であるが、反対の方向には液体不透過性である、例えば、体の流体は、カフからおむつの残りの部分まで貫通してもよいが、流体は、逆の方向に着用者の皮膚に向かっては全く又は制限された量だけしか貫通できないことが非常に好ましいことがあり得る。例えば、カフは、本明細書で以下に説明するように、化学物質で処理されて、一方の側が親水性で、対向する側が疎水性であってもよい。
カフは、全体的に又は部分的に伸縮されて、長手方向に伸張性であるのが好ましい。好ましくは、カフは、それに上述のような伸縮性区域を含む。
本明細書で好ましい物品は、500mm/分のクランプ速度を使用する以下の方法によって測定される、2周期ヒステリシスに基づく弾性特性を有するカフを含み、その特性は以下のとおりである。
1.1N未満の第一負荷力により1.5Lt、2.1N未満の第一負荷力により3.0Lt、及び3.0N未満の第一負荷力により4.5Lt、並びに4.5Ltで0.9N超の第二負荷軽減力、3.0Ltで0.5N超の第二負荷軽減力、及び1.5Ltで0.1N超の第二負荷軽減力(複数のLtが0.8Ltより低いことを条件とし、さもなければそれぞれの力数値は不適切である)。
より好ましくは、カフの特性は、
0.6N未満の第一負荷力により1.5Lt、1.1N未満の第一負荷力により3.0Lt、及び1.5N未満の第一負荷力により4.5Lt、並びに4.5Ltで0.9N超の第二負荷軽減力、3.0Ltで0.5N超の第二負荷軽減力、及び1.5Ltで0.1N超の第二負荷軽減力である(複数のLtが0.8Ltより低いことを条件とし、 さもなければそれぞれの力数値は不適切である)。
短縮カフの上述の弾性特性は、前記短縮カフ部分の2周期ヒステリシスを測定する、以下の方法によって測定される(ASTM76−96に従う)。
物品のカフを、ズウィック社(Zwick)(ドイツ、ウルム)から入手可能な水平張力試験機Z10/LH 1Sにおいて、2つのクランプの間に配置する。クランプは、短縮カフ部分が正確にクランプの間にあるように、また短縮カフの長さだけがクランプによって全く覆われないように配置される(すなわち、短縮カフ部分とは、上述の短縮物品(部分)に属するカフの部分である)。クランプは、クランプ内のカフの幅と少なくとも同一の寸法を有して、少なくともクランプ内のカフの幅全体を覆う。その時、最初のクランプ間の距離は4cmであるべきである。測定は制御された環境で行われ、それにより温度は23℃(+/−2℃)で一定に保たれ、湿度は50%(+/−2%)に保たれる。
次に、様々な拡張の段階/長さで拡張する間、短縮カフにかけられる力を測定すると同時に、2周期ヒステリシス試験が行われ、短縮カフ(部分)を4.5Lt又は0.8Ltの低い方の値まで拡張し、4.5Lt又は0.8Ltに達する時、短縮カフをその位置で60秒間維持し、その後、制御された弛緩になりクランプの最初の位置、すなわち4cmの距離に戻り(様々な段階/長さで負荷軽減力が測定されてもよい)、クランプの最初の位置、すなわち4cmの距離に達する時、短縮カフをその位置で60秒間保持し、その後、第二周期を開始し、短縮カフを4.5Lt又は0.8Ltまで拡張し、様々な段階/長さでかけられた負荷力を任意選択的に測定し、再度4.5Lt又は0.8Ltに達する時、短縮カフをこの位置で60秒間保持し、その後弛緩して最初の位置に戻り、上記の表に記述したような様々な段階/長さについて、この第二負荷軽減周期の負荷軽減力を測定する。
本発明のこの実施形態では、第一負荷力及び第二負荷軽減力の値は、カフの性能の本質的要素であり、その弾性特性を表わしていると考えられる。第一負荷軽減力及び第二負荷力の測定が行われてもよいが、この測定は、カフの力の特性をあまり表さないと考えられる。
カフは、ほぼ同様又は同一の弾性特性の弾性材を有する弾性区域を含むのが好ましい。
物品は、500mm/分のクランプ速度を用いて以下の方法により測定する、2周期ヒステリシスに基づいた弾性特性を有するのが好ましく、その弾性特性は次のようである。
0.6N未満の第一負荷力により0.25L、5N未満又は更に3.5N未満の第一負荷力により0.55L、及び10.0N未満又は更に7.0N未満の第一負荷力により0.8L、並びに0.55Lで0.4N超の第二負荷軽減力、0.80Lで1.4N超又は更に2.0N超の第二負荷軽減力を有するトップシートを有する。
より好ましくは、物品の特性は、
0.6N未満の第一負荷力により0.25L、1.5N未満の第一負荷力により0.40L、2.8N未満の第一負荷力により0.60L、及び5.4N未満の第一負荷力により0.80L、並びに0.40Lで0.1N超の第二負荷軽減力、0.60Lで0.6N超の第二負荷軽減力、及び0.80Lで2.0N超の第二負荷軽減力である。
更に好ましくは、物品は次の特性を有する。
0.3N未満の第一負荷力により0.25L、0.7N未満の第一負荷力により0.40L、21.4N未満の第一負荷力により0.60L、及び53.2N未満の第一負荷力により0.80L、並びに0.40Lで0.3N超の第二負荷軽減力、0.60Lで0.7N超の第二負荷軽減力、及び0.80Lで2.0N超の第二負荷軽減力。
更に、物品の弾性特性は、上述したような特性であるが、10mm/分のクランプ速度で行われる2周期ヒステリシスとして測定されることが好ましいことがある。
カフは、柔軟性があり、柔らかい感触で、着用者の皮膚に刺激がないことが好ましい。
好適なカフは、多孔質発泡体、網状発泡体、有孔プラスチックフィルム、又は天然繊維(例:木材繊維又は木綿繊維)、合成繊維(例:ポリエステル繊維又はポリプロピレン繊維)、若しくは天然繊維と合成繊維との組合せの織布若しくは不織布ウェブなどの広範囲の材料から製造されてもよい。カフが繊維を含む場合、その繊維は、スパンボンド、カード、湿式戴置、メルトブローン、水流交絡、さもなければ当該技術分野で既知の方法で加工されてもよい。短繊維長のポリプロピレン繊維のウェブを含む好適な1つのカフは、マサチューセッツ州ウォルポールのインターナショナル・ペーパー社の一部門であるベラテック社(Veratec, Inc.)によってP−8の名称で製造される。好適なカフ材料が、米国特許第3,929,135号、米国特許第4,324,246号、米国特許第4,342,314号、米国特許第4,463,045号、米国特許第5,006号、米国特許第4,609,518号、及び米国特許第4,629,643号に記載されている。
好ましくは、カフは、おむつの残りの部分に含有される液体から着用者の皮膚を隔離するために疎水性材料で作られるか、又は疎水性であるように処理される。例えば、カフが疎水性材料から作られている場合、好ましくはカフの少なくとも上部表面は親水性であるように処理されて、液体がより急速にカフを通って移動する。これによって、排泄物がカフの開口部へ吸い込まれるよりもカフから流れ出るという傾向を低減させる。カフは、界面活性剤で処理するか、又は界面活性剤をカフに組み込むことによって、親水性にすることができる。界面活性剤でカフを処理する好適な方法には、カフの材料に界面活性剤を噴霧すること、及びその材料を界面活性剤中に浸漬することが含まれる。そのような処理及び親水性に関するより詳細な考察は、米国特許第4,988,344号、米国特許第4,988,345号に含まれる。
カフのいかなる部分も、当該技術分野で既知のローションでコーティングされてもよい。好適なローションの例には、米国特許第5,607,760号、米国特許第5,609,587号、米国特許第5,635,191号、米国特許第5,643,588号、及びPCT国際公開特許WO95/24173に説明されているものが挙げられる。
バックシートは、一般に、カフ及びコアの衣類面表面に隣接して配置されるおむつの部分であり、中に吸収及び収容されている身体からの流体又は排泄物が、ベッドシーツ及び下着など、おむつに接触することがある物品を汚すのを防ぐ。好ましい実施形態では、バックシートは液体(例:尿)不透過性であり、約0.012mm(0.5ミル)〜約0.051mm(2.0ミル)の厚さを有する熱可塑性フィルムなどの薄いプラスチックフィルムを含む。好適なバックシートフィルムとしては、インディアナ州テレホートのトレデガー・インダストリーズ社(Tredegar Industries Inc.)により製造され、X15306、X10962、及びX10964の商品名で販売されるものが挙げられる。他の好適なバックシート材料は、蒸気をおむつから逃がしながらも、排出物がバックシートを通過するのを防止する通気性材料を含んでもよい。
バックシート、又はそのいかなる部分も、米国特許第5,518,801号に記載されているような、1以上の方向において弾性的延伸性であってもよい。
当技術分野において既知のいずれかの取付け手段により、カフに、及び通常は吸収性コアに、又はおむつのいずれか他の要素に接続されたバックシート。取付け手段は、米国特許第4,573,986号に開示されているような、接着剤の均一な連続層、接着剤の模様付きの層、又は、接着剤の別個の線、螺旋、若しくは点の配列を含んでもよい。満足のいくものであることが判明した接着剤は、ミネソタ州セントポールのH.B.フラー社(H.B. Fuller Company)によって製造され、HL−1620及びHL−1358−XZPとして市販されている。あるいは、取付け手段は、熱接着、圧力接着、超音波接着、動的機械的接着、又は当該技術分野で既知の他のいかなる好適な取付け手段、若しくはこれら取付け手段の組合せをも含むことができる。
好ましくは存在する吸収性コアは、粉砕木材パルプ、縮みセルロースの詰め物、コフォームを含むメルトブローポリマー、化学的に剛化、変性、若しくは架橋したセルロース繊維、ティッシュラップ及びティッシュラミネートを含むティッシュ、吸収性発泡体、吸収性スポンジ、超吸収性ポリマー、吸収性ゲル化材料、又は他のいかなる既知の吸収性材料若しくは材料の組合せなど、一般的に圧縮可能で、適合性があり、着用者の皮膚に刺激がないと共に、尿及び他の特定の排泄物などの液体を吸収及び保持できる吸収性材料を含んでもよい。吸収性コアとして使用するための代表的な吸収性構造体は、米国特許第4,610,678号、米国特許第4,673,402号、米国特許第4,834,735号、米国特許第4,888,231号、米国特許第5,137,537号、米国特許第5,147号、米国特許第5,260,345号、米国特許第5,387,207号、及び米国特許第5,625,222号に説明されている。
カフ又は補助層は、好ましくは少なくとも開口部の下のコア部分がこのトップシートに覆われるように、コアとカフとの間に配置されて存在してもよい。このカフは、カフに関して説明したものと同種の材料で作ることができ、またおむつのカフと同一の材料で作ってもよい。好適な材料にはまた、大型気泡開放発泡体、マクロ孔質圧縮耐性嵩高不織布、開放及び閉塞気泡発泡体の大きい寸法の微粒子形状(マクロ孔質及び/又はミクロ孔質)、嵩高不織布、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリウレタン発泡体又は粒子、繊維の垂直な配向の多数のループ状ストランドを含む構造体、穿孔又は凹部を有する、上述の吸収性コア構造体などが挙げられてもよい。(本明細書で使用する時、用語「ミクロ孔質」とは、毛管作用によって流体を移送し得る材料を指す。用語「マクロ孔質」とは、細孔が大き過ぎて流体の毛管移送ができない材料を指し、一般に径が約0.5mmよりも大きい孔を有し、より厳密には径が約1.0mmよりも大きい孔を有する。) カフは、おむつの別の要素と一体化していてもよく、又はおむつの1つ以上の要素と直接又は間接的に接合した1つ以上の別個の要素であってもよい。このカフ又は補助層は、一般的に、糞便物質を捕え、開口部を通って移動した物質を物品の残る部分に効果的に確実に保持して、開口部を通って戻り着用者の皮膚を汚すことがないようにする働きをする。
物品は、サイドパネル、及び/又はより好ましくは伸縮性の1つ以上のレッグカフを有してもよい。おむつは、液体及びその他の排泄物の改善された収容性を提供するレッグカフを更に含むのが好ましい。レッグカフは、レッグバンド、サイドフラップ、バリアカフ、又は弾性カフとも呼ぶことができ、米国特許第3,860,003号、米国特許第4,808,178号及び第4,909号、米国特許第4,695,278号及び第4,795,454号に説明されている。
本明細書のおむつは、典型的には、第一すなわち前側のウエストバンドと、第二すなわち後側のウエストバンドとを有する。本明細書のおむつのウエストバンドは、着用時に典型的には着用者の腰部を縮め又は取り囲み、着用者が立っている、直立の姿勢である時、物品のほぼ最高の位置にある。腰部区域、又は好ましくはウエストバンドは、典型的には、おむつの力線を含む。おむつの1つのタイプでは、ウエストバンドは、使用前は開いており、着用者の腰部の周囲での締着が必要である。
それに対して、おむつは、典型的には腰部区域又はバンドに接合される締着装置を有するのが好ましい。好ましい締着装置は、本明細書で以下に更に詳細に説明されるが、最も好ましい装置は、締着タブ及びランディング領域を伴い、この締着タブは、一方の腰部区域の一部であり、ランディング領域は対向する腰部区域の一部である。プルオン又はトレーニングパンツとして役立つ本明細書でのおむつは、単一体であり、使用前にすでに締着されている腰部区域を通常有する。肛門カフ又は膣カフは、ウエストバンドに接合するのが好ましい。
おむつは、改善された適合性及び収容性を提供するのを助ける、少なくとも1つの弾性腰部機構を含んでもよい。弾性腰部機構は、一般に、ウエストバンドに配置される。それは、一般に、着用者の腰部に動的に適合するために、弾性的に拡張及び収縮することが意図されている。弾性腰部機構は、米国特許第4,515,595号、米国特許第5,151,092号に説明されているものを含む多くの異なる形態で構成されてもよい。
物品又は好ましくはおむつは、使用中に開口部を更に適所に保持するように作用する局所用接着剤又は身体接着性組成物を含むことが好ましい。典型的にはこれは、カフ又はその一部に含まれ、カフにおける開口部の、例えば、着用者の肛門との整合性を更に改善する。局所用接着剤は、カフ上に配置されてもよく、又は身体接着性組成物は(も)、カフ若しくは吸収性物質の他の要素を構成する材料と一体化していてもよく、又は吸収性物品の全て若しくはいずれかの部分上に直接若しくは間接的に配置された別個の材料であってもよい。更に、身体接着性組成物は、吸収性物品のいかなる部分にも、線、帯、点などを含むいかなる模様又は構成で配置されてもよいが、これらに限定されない。好ましい一実施形態では、局所用接着剤は、開口部の縁部に沿って伸縮性区域上に存在する。好適な身体接着剤は、当該技術分野で既知である。
好ましくは、おむつは、使用中に物品又はその一部分を適所に保持するように作用する熱的に活性化可能な接着剤を含む。「熱的に活性化可能な」接着剤は、接着剤の活性化温度以上に暖められた後、「粘着性」又は接着性の増加を示す接着剤である。熱的に活性化可能な接着剤の「活性化温度」は、この温度で接着剤が活性化する(すなわち、本明細書で説明するように接着剤の粘着力が顕著に増加する)温度である。最大接着力がある範囲の温度にわたって達成されるある実施形態では、活性化温度は、接着力の増加が始まる温度である。好ましくは、熱的に活性化可能な接着剤の活性化温度は、約28℃〜60℃である。
活性化可能な接着剤は、熱的に不活性化可能及び/又は熱的に可逆であってもよい。熱的に不活性化可能な接着剤は、接着剤の不活性化温度以下の温度に冷却された後、「粘着性」又は接着性の減少を示す。熱的に不活性化可能な接着剤の「不活性化温度」は、接着剤が不活性化する(すなわち、本明細書で説明するように、接着剤の接着性が有意に低減する)温度である。熱的に可逆な接着剤は、温度の上昇により活性化することができ、その後、相当する温度の降下により不活性化することができる。熱的に可逆な接着剤の「不活性化温度」は、接着剤が不活性化される(すなわち、本明細書で説明するように、接着剤の接着性が有意に低減する)温度である。熱的に可逆な接着剤の活性化温度と不活性化温度は、同じであっても異なっていてもよい。
皮膚温度で活性化される、熱的に活性化する局所接着剤の活性化温度は、典型的には、約33℃〜38℃であり、より好ましくは約35℃〜37℃である。
本発明の熱的に活性化可能な接着剤は、結晶化可能なポリマー又は結晶化可能なポリマーと機能的に同等物であって、重量平均分子量は約20,000〜2,300,000ダルトンの範囲、典型的には100,000〜1,300,000ダルトンの範囲、より典型的には250,000〜1,000,000ダルトンの範囲である。更に、結晶化可能なポリマー組成物のポリマー鎖は、任意選択的に架橋して、接着剤を物理的に更に安定にすることもできる。接着剤組成物は、任意選択により、充填剤、粘着付与剤、酸化防止剤などの当技術分野で既知の添加物を含むことができる。本発明の接着剤は、当技術分野で既知のいずれかの手段により、どの基材の上にでも塗布又はコーティングすることができる。好適な基材は、好ましくはバックシートとして使用するために本明細書で説明される通気性フィルム、ポリオレフィンフィルム、不織布、嵩高布、形成フィルム、孔あきフィルムなどである。1つの代表的な熱的に活性化可能な接着剤は、米国特許第5,387,450号の実施例1に説明されている。請求された発明において使用するのに好適な、熱的に活性化可能な接着剤の他の例は、米国特許第5,156,911号及び第5,648,167号に更に詳細に説明されている。代表的な熱的に可逆な接着剤は、上記で参照した米国特許第5,387,450号の実施例2に説明されている。
コアの上の間にスペーサを含んで、コアとその次の層との間にスペースを設けることが、当技術分野で既知である。本発明においては、そのようなスペーサを全く設けずに、例えば、カフがコアに接触はできるが、コアから離れてコアに接触しなくなるようにできることが好ましい。
(本発明の物品を作るための好ましい方法)
本明細書における本発明の好ましい物品は、1以上の弾性バンド又はストランドを、カフ、例えば不織布材の長手方向軸線に平行にその開口部に沿って付着する方法で得られ、物品のほぼ全長Lに沿って、又は更に活性カフの全長に沿って、すなわち、着用者の腰部の周囲で物品の力線の間に配置され、使用する際に排泄物を受けるように作用するカフの部分、例えば、カフの長さから腰部区域若しくはウエストバンド(の一部)を形成する又はそれに取付けられる部分を差し引いた部分に沿って伸びる1以上の弾性区域が得られる。弾性区域が、ほぼ平行な2つの別個の弾性領域の形状、又は、例えば、Y字形若しくはV字形であるように、弾性材を付着してもよいが、X字形の伸縮性区域が得られるように弾性材を付着するのが好ましい。弾性区域の好ましい寸法は、本明細書で説明される。
不織布は、その長手方向軸線に沿って開口部をすでに含んでいてもよく、その結果、X字形の弾性区域を形成するために、弾性バンド又はストランドの末端部分が、対向する弾性バンド又はストランドの対向する末端部分から離れて曲がるように、弾性バンド又はストランドが、典型的には、開口部のどちかかの長手方向縁部に取付けられる。あるいは、不織布は、開口部をまだ含まなくてもよく、その時、弾性バンド又はストランドはX字形であって、その後、不織布に取付けられ、次に、不織布の長手方向軸線とバンド又はストランドとに沿って、不織布の一部と、弾性バンド/ストランド(共に積層体と呼ばれる)の一部との両方に、スリット開口部が切られる。
伸縮性区域をカフに取付けるために、バックシートを物品の他の部分に取付けるために上記で説明した方法を含む、また熱接着及び接着剤による方法を含む、いかなる方法も使用されてよい。好ましい接着剤には、ATO−フィンドレー社(ATO-Findley)から入手可能なH2031、及び/又はH.B.フラー社(H.B. Fuller)(米国セントポール)から入手可能なHL−1620が挙げられる。
非制限的な例では、フルフレックス社(Fulflex)から入手可能な、(弛緩状態で)厚さ約70ミクロン、幅20mm、及び長さ16cmのL−89弾性材の2つの弾性バンドと、マサチューセッツ州ウォルポールのベラテック社(Veratec, Inc.)からP−14として入手可能な、弛緩状態で幅25cm及び長さ50cm(すなわち、拡張の方向で)であるポリプロピレン不織布のシートも得られる。
弛緩状態で、長さ20cm及び幅4cmのスリット開口部が、不織布に切られる。
1つの弾性バンドが、拡張状態で、不織布の開口部の各長手方向縁部に接着される。これは、弾性フィルムの中間の11cm(16cm−後で取付けに使用される両端の2.5cmの領域)がほぼ不織布の長さまで拡張される−前側ウエストバンド及び後側ウエストバンドを形成するために確保された前側領域及び後側領域の長さ(2x2.5cm)−弾性フィルムを両側に取付けるのに必要な長さ(2x2.5cm)、例えば、50cm−(2x2.5cm)−(2x2.5cm)=40cmであるように行われる。
各弾性バンドは、バンドの末端部が、対向する弾性バンドの末端部から離れてX字形に曲がる方法で不織布上に接着される。これは、付着後、ストランドの末端部(末端部分又は区域)間の距離は、収縮状態で80mmである一方、ストランドの中心点間の距離は、収縮状態でわずか40mmになるように行われる。
ストランドの末端部分間の角度は上述のとおり、例えば、好ましくは40〜60°である。
故に、縁部に沿ってX字形の2つの伸縮性バンドを有するスリット開口部を有する拡張した伸縮性カフが得られ、弾性フィルムの各末端部は、不織布の縁部(すなわち、完成したおむつの前側腰部区域又は後側腰部区域にあることを意図する縁部)から25mmに位置している。
カフの全長は、好ましくは300mm未満、又は更に260mm未満、又は更に240mm未満であり、短縮部分の長さは、好ましくは160mm未満、又は更に120mm未満、又は更に100mm未満である。
カフは、9.5Kg〜16.8Kg(21〜37ポンド)の重量範囲の乳幼児用に設計されたパンパース・プレミアム、サイズ4のおむつで使用されてもよく、又はそのようなおむつのカフと取り換えてもよい。加えて、弾性バンドを有するそのカフは、前側ウエストバンド及び後側ウエストバンドに取付けられる。
あるいは、X字形の弾性ストランドを、上記の方法ではスリット開口部をまだ含んでいない不織布カフに付着することができる。次に、X字形の弾性バンドの付着後、スリット開口部が、上述の方法で弾性/不織布積層体において切られる。こうして上記カフに類似するカフが得られ、それが次に、上記のようなサイズ4のおむつに組み込まれ得る。
上述の代表的なおむつの実施形態の寸法及び他のパラメーターは、当業者によって、大人の着用者を含む小さい又は大きい着用者のために容易に修正され得る。
(図により例証される好ましい物品)
以下の説明は、厳密にはおむつ用であるが、本発明は、プルオン若しくはトレーニングパンツ、パンツ型おむつ、失禁用ブリーフ、失禁用下着、吸収用挿入物、おむつホルダー及びライナー、女性用衛生衣類などの吸収性物品に同様に適用可能である。しかし、本発明の吸収性物品の好ましい実施形態は、プルオン若しくはトレーニングパンツ又はおむつである。
ここで、本発明の好ましい物品が、図1、図2、図3、及び図4を参照して説明される。
図1は、拡張状態のおむつ20の平面図であり、おむつ20の下層構造をより明確に示すために構造の一部分が切り取られ、おむつ20の着用者に接触する部分が見る人に向いている。おむつ20の1つの末端部分は、おむつ20の第一すなわち前側腰部区域36として構成されている。その反対側の末端部分は、おむつ20の第二すなわち後側腰部区域38として構成されている。おむつ20の中間部分は、第一の腰部区域36と第二の腰部区域38の間を長手方向に伸びる股部区域37として構成されている。腰部区域36と38は、着用時に着用者の腰部を取り囲むおむつ20の腰部部分をほぼ構成している。腰部区域36と38は、着用者の腰部の周囲で縮んで、改善された適合性及び収容性を提供し得る要素、又は典型的には腰部の周囲で縮むことができると共に、ランディング領域29に締着されるタブ2などの締着手段を使用することによって腰部の周囲に締着され得る要素を含む。股部区域37は、おむつ20を着用した時に、ほぼ着用者の脚の間に配置されるおむつ20の部分である。
短縮物品部分70は、横断方向の線71と72との間のおむつ20の部分であり、線71は、締着タブ27の最低点を通過する線であり、線72は、ランディング領域の最低点を通過する横断方向の線である。従って、図1中の拡張した短縮物品長さLは、線71と72との間の最短距離、すなわち長手方向軸線xに平行な距離であって、これはバックシートの長さLに等しい。
おむつ20は、肛門カフ24、液体不透過性バックシート26、及びカフ24とバックシート26との間に入れられた吸収性コア28を含む。カフは糞便物質が透過しにくい区域を含んでもよい。
カフ24は、おむつ20の長手方向軸線xに沿った開口部30を含む。
肛門カフ24は、開口部30を通して糞便排泄物を受けて、少なくとも一部、好ましくは全ての糞便物質を着用者の皮膚から隔離するように構成されている。
肛門カフは、カフ24の開口部30に沿って配置された伸縮性区域又はバンド31、32を含む。弾性バンド31、32はX字形であり、2つの対向する弾性区域の末端部は、相互に離れるように曲がる。肛門カフ24及びスリット開口部30は、使用中に着用者の肛門と位置が揃うように位置する。好ましくは、カフ24のスリット開口部30は、おむつのターゲット領域に位置する。ターゲット領域とは、着用者から糞便を直接受け取るように構成され、ほぼおむつの股部部分に位置するおむつの部分である。もちろん、カフが女性用保護物品の膣カフである場合、カフは、通常はやや前側腰部区域36寄りに位置する。本発明のおむつでは、肛門カフは、尿を受けるように同様に働くことができるので、女性が着用する時には、そのカフは、実際は同時に肛門カフであり膣カフである。特に、非制限的な一実施形態では、トップシートを完全に伸ばした又は拡張状態で測定する時、ターゲット領域はおむつの長手方向軸線xに沿って約5〜約30cmの長さ伸び、その長さの約4分の1はおむつ20の横方向軸線yから、第一又は前側腰部区域36に長手方向に伸び、残りの長さは第二又は後側腰部区域38に長手方向に伸びることができる。一般に、スリット開口部30の約0%〜約40%、好ましくは10%〜35%、又は更に20%〜30%が、おむつ20の横方向中心線の前方に位置してもよい。
スリット開口部30は、ほぼ長手方向軸線xに沿ってターゲット領域に配置され、対向して長手方向に伸びる2つの側縁部40、前側端部41、及び後側端部42により画定される。前側端部41は、一般的に、第一の前側区域36に向かうおむつ20の股部区域37に、又は第一の腰部区域36自体に位置する一方、後側端部42は、第二の腰部区域38の近くの股部区域37に、又は第二の腰部区域38自体に位置している。スリット開口部30は、おむつの長手方向軸線xに平行な長手方向の長さと、おむつ20の横方向軸線yに平行な横方向の幅とを含む。スリット開口部30の長さは、上述の範囲内である。
肛門カフ21の弾性区域31及び32は、肛門カフ21及びその開口部30が肛門周辺を含む臀部の溝に配置され、また配置されたままであることを確実にする。
スリット開口部の縁部40は、着用者(の皮膚)に接して保持され、弾性区域31と32によって供給される弾性力のみによって、又は任意選択的、追加的に上述のような身体接着性組成物の使用によって、偏向することなく糞便にスリット開口部30を通過させ得る。いかなる場合においても、身体接着性組成物は、蒸気を通し(すなわち、通気性であり)、皮膚に適合性があり、さもなければ皮膚に優しいことが好ましい。更に、身体接着剤は、少なくとも部分的に疎水性であり、好ましくは接着剤の60重量%、より好ましくは80重量%が、疎水性成分からなることが好ましい。しかし、親水性接着剤が、本発明のある実施形態では検討される。
伸縮性区域31、32は、本明細書で説明する方法によって、スリット開口部30の長手方向縁部40に沿って予め拡張した弾性バンドを接着することにより形成され得る。
スリット開口部30の長手方向縁部40から横方向に測定される、拡張状態における伸縮性区域31、32の幅は、上述の範囲内である。拡張状態におけるスリット開口部30の幅も、好ましくは上述のとおりである。
弾性区域31、32は、好ましくはX字形にスリット開口部30から腰部区域の方向に伸び、前側弾性区域43と44、及び/又は後側伸縮性区域45と46を有する。
拡張状態では、弾性区域32、31間の好ましい最長距離は、弾性区域31、32間の最短距離の少なくとも200%である。
おむつ20は、フックアンドループ締着装置などの締着装置も含むのが好ましく、フックアンドループ締着装置は、典型的には、図1において締着タブ27で示す少なくとも1つの係合構成要素(雄締着構成要素又は締着具)27と、少なくとも1つのランディング領域(雌締着構成要素)29とを含む。おむつ20はまた、より良い適合性、収容性、及び美的特質を提供する、バリアレッグカフ、ガスケットカフ、前側及び後側耳パネル、ウエストキャップ機構、及び弾性部などを含んで、当技術分野で既知の他の機構を含んでもよい。存在する場合には、バリアレッグカフは、通常は、肛門カフの開口部の縁部よりも肛門又は膣から少なくとも2倍離し、例えば4サイズ乳幼児の場合、バリアレッグカフは肛門から少なくとも5cm離し、一方、開口部の縁部は肛門から2cm未満であってもよい。
上述の追加的な機構は、当技術分野で既知であり、米国特許第3,860,003号及び米国特許第5,151,092号に記載されている。
開口部30は、糞便排泄物が開口部を通過して、カフ24と、吸収性コア28及び/又はその他の下部層(補助層、獲得層など)との間に形成された空間へ移動するように、カフ24に位置する。空間は排泄物を取り込み又は封入する。空間は、おむつ20の2つの要素の間にも形成できるように意図され、これらの2つの要素には、カフ24とバックシート26、獲得層とコア28、コア28とバックシート26などが含まれるが、これらに限定されない。
図2は、図1のおむつ20を斜視図で示し、肛門カフ21がどのようにして耐垂下性になるか、及び肛門カフ21を含むカフがバックシート26及びコア28の幅よりも平均で約35%大きい伸張性の幅をどのようにして有するかが示される。それに対して、カフ24は、長手方向襞82を有し、おむつ20のカフ24の肛門カフ21を通して受け取られた排泄物の重量のような、例えば0.2Nの小さな力でおむつ20のコア28又はバックシート26が引張り下げられた時に、襞82が広がりカフを伸張させる。このようにして、コア28又はバックシート26のいかなる下方移動又は垂れが生じる時でも、カフ24は伸びるだけであって着用者の皮膚から離れることはなく、これは、おむつに力がかかる時に、弾性区域31及び32が肛門カフ21を着用者の皮膚に接して整合して配置したままであるということである。
図2及び図3のおむつ20のカフ24の股部区域の長手方向縁部は、おむつ20のコア28に取付けられていない。これらは、おむつ20のバックシート26に取付けられ、及び存在する場合には任意選択的にレッグカフに取付けられて、次に任意選択的にレッグカフを介して間接的にバックシート26に接続する。好ましくは、カフ24の全長手方向縁部さえもがコア28に取付けられていなくてもよい。
このように、より広いカフ24と、コア28に限定的に取付ける又は全く取付けないことによって、おむつ20が排泄物を受ける時に、おむつ20が受ける排出物の重量のためにコア28及びバックシート26が下向きに引張られる時でさえも、弾性区域30、31は、確実に着用者の皮膚に接して又は着用者にごく近接して留まる。
図3は、例えば小さな力がカフに、又は通常はその中の肛門カフ21にかかる時に、図1及び2に示すおむつ20のカフ24が襞82を広げることによりどのように伸びることができるか、及びバックシート26及びコア28が垂れる時に、どのように肛門カフが適所に留まることができるか、例えば伸縮性区域31、32が適所に留まるかを更に詳細に示す。
図4a及び4bは、おむつの横断軸線に沿う2つの横断面の組により、本発明のおむつ20が使用中にどのようにして機能するかを示す。
図4aでは、おむつ20が、乳幼児83に当てられてまだ汚れていない状況を示す。カフ24は、空間85から離れて曲がり肛門溝領域84へ上向きに入った又は向いた、伸縮性バンド31、32を有する。このようにして、肛門カフ24の弾性区域31、32は、肛門溝84の周囲に配置されて、開口部30は、排泄物を肛門溝84から受け入れるように配置される。
カフ24は、最初に乳幼児83に当てられた時に、長手方向襞82を含む。
カフ24とバックシート26は、それらの長手方向縁部に沿って相互に取付けられて、おむつ20の各側に1つずつ、2つの接続長手方向縁部又は領域81を形成する。
好ましい実施形態では、おむつ20はまた、バックシート及び/又はカフに、また通常は接続長手方向縁部又は領域81に取付けられた、レッグカフ80を含む。(簡素化のために、レッグカフ80の一部だけを示し、レッグカフ80が乳幼児83の脚部に接触している領域は含まない。)
バックシート26は、コア28に取付けられる。カフ24とコア28は、長手方向に相互に取付けられない。
図4bでは、おむつは、肛門カフ21の開口部30を通して排泄物86を受け取り、排泄物は空間85を通ってコア28へ移動済みである。従って、コア28はより重くなっており、コア28とバックシート26の両方は、z方向に下向きに移動、すなわち垂れ下がっている。接続縁部81も、垂れ下がっている。しかしながら、弾性区域31、32及び開口部30は、図4aの当初の位置から移動しておらず、カフ24は襞82を広げて幅が伸びており、これにより、コア28/バックシート26の垂れにより作り出された肛門溝84とバックシート26/コア28との間の余分な距離を補償している。更に、弾性区域31、32は、より重くなって汚れたコア28/バックシート26からの引張り力がある時でさえも、肛門カフ24を着用者の皮膚に接して整合して配置したままである
本発明の使い捨ておむつの構成の平面図である。 図1に示すおむつの構成の斜視図である。 力がかけられた時の、図1及び2のおむつの斜視図である。 図1、2,及び3のおむつの使用中の、すなわち当初当てられた時及び使用中に汚れた後の、横断方向の断面図である。 図1、2,及び3のおむつの使用中の、すなわち当初当てられた時及び使用中に汚れた後の、横断方向の断面図である。

Claims (16)

  1. バックシート、コア、並びに開口部を含む耐垂下性の肛門カフ及び/又は膣カフを有する吸収性物品。
  2. 前記吸収性物品が短縮物品部分を有し、前記短縮物品部分が拡張した短縮物品長さLを有する短縮物品部分を有し、前記バックシート、カフ、及びコアそれぞれが幾何学的な中心点を有し、前記コアの横断方向に固定された前記幾何学的な中心点から、前記コアから前記高さHの方向へ1.0Nの力で引張られた前記カフの前記幾何学的な中心点までの高さであるHが、少なくとも0.25L、好ましくは少なくとも0.45Lである、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収性物品が短縮物品部分を有し、前記短縮物品部分が拡張した短縮物品長さLを有する短縮物品部分を有し、前記バックシート、カフ、及びコアそれぞれが幾何学的な中心点を有し、前記コアの横断方向に固定された前記幾何学的な中心点から、前記コアから前記高さH1の方向へ1.0Nの力で引張られた前記カフの前記幾何学的な中心点までの高さであるHが、少なくとも0.25L、好ましくは少なくとも0.45Lである、請求項1に記載の吸収性物品。
  4. 前記物品が短縮物品部分を有し、前記短縮物品部分が短縮物品長さL、拡張した短縮物品長さLを有し、前記バックシート、コア、及びカフそれぞれが長手方向軸線及び横断方向軸線を有し、前記カフ又はその部分の各長手方向縁部と前記バックシートの対応する長手方向縁部とが相互に接続されて長手方向接続領域を形成し、前記バックシートが幾何学的な中心点Aを有して前記カフが幾何学的な中心点Dを有し、各接続領域が前記中心点Aに最も近い線である内側接続線と前記点Dに最も近い外側接続線とを有し、Aを通る横断方向軸線が前記バックシート上の点Bで前記内側接続線と交差し、Dを通る横断方向軸線が点Cで前記外側接続線と交差し、距離(A〜B)+(C〜D)である距離Hが、少なくとも0.3L、好ましくは少なくとも0.5Lである、請求項1に記載の物品。
  5. 前記物品が短縮物品部分を有し、前記短縮物品部分が短縮物品長さL、拡張した短縮物品長さL、及び収縮した短縮物品長さLを有し、使用中のLが乳児又は大人のへそと腰のくびれとの間の最短距離Lよりも小さく、好ましくはLがLより少なくとも20%小さい、乳児用又は大人用おむつの形態の、請求項1に記載の物品。
  6. 前記吸収性物品がバックシート及び肛門カフ又は膣カフを含み、前記肛門カフ又は膣カフが着用者の皮膚にごく近接してあり、前記吸収性物品が長手方向及び横断方向を有し、前記カフが長手方向に伸張性であって前記着用者の皮膚にごく近接して留まる手段を有し、1N以下の力が前記カフにかけられる時に、弛緩状態の前記カフが横断方向にも伸張性である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  7. 前記バックシート及び前記膣カフ又は肛門カフそれぞれが長手方向及び横断方向を有し、Lに対する前記カフの横断方向最大幅の比が、少なくとも1:5、好ましくは少なくとも1:4、又は更に少なくとも1:3である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の物品。
  8. 前記カフの前記開口部が、長手方向縁部と、前記カフを前記着用者の皮膚にごく近接して保持する前記長手方向縁部に沿う手段とを有し、前記手段が好ましくは1つ以上の伸縮性区域及び/又は接着剤区域であり、弛緩状態の前記カフが横断方向及び長手方向に伸張性である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の物品。
  9. 前記物品が長さLの収縮した短縮物品部分を有し、前記開口部の最大長さが、Lの少なくとも50%、好ましくはLの90%まで、又は更にLの60%〜80%である、請求項8に記載の物品。
  10. 前記伸縮性区域それぞれが、それぞれ5〜30mm、好ましくは10〜20mmの幅を有する、1つ以上の弾性バンドを前記区域に沿って長手方向に有する、請求項8又は9に記載の物品。
  11. 前記バックシート及びカフそれぞれが幾何学的な中心点を有し、前記バックシートの幾何学的な中間点を通る前記バックシートの最小幅がWbであり、前記カフの幾何学的な中心点を通る前記カフの最小幅がWcであり、前記バックシートがその長手方向軸線に沿って水平で平らな平面に取付けられ、前記カフの前記幾何学的な中心点が前記カフ及びバックシートの前記幾何学的な中心点を通るほぼ垂直な軸線に沿う力で垂直に上向きに引張られて、前記力が前記バックシート又はカフの弾性変形を起さないようなものである時、前記カフの前記幾何学的な中心点から前記バックシートの前記幾何学的な中心点までの距離HがWb−4cmを超える、及び/又はHが0.8W以上である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の物品。
  12. 前記コアが前記カフとバックシートとの間に配置され、前記コアと前記カフが相互に接合されない、請求項1〜11のいずれか一項に記載の物品。
  13. 前記カフが弛緩状態で1つ以上の長手方向の襞を有する、請求項1〜12のいずれか一項に記載の物品。
  14. 前記物品が、大人用若しくは乳児用おむつ、プルアップパンツ、又はトレーニングおむつである、請求項1〜13のいずれか一項に記載の物品。
  15. 前記コアと前記カフとの間に配置され、及び少なくとも前記カフの前記開口部の下に配置され、好ましくは前記コアの全長及び全幅にわたって配置されるカフを含む、請求項1〜14のいずれか一項に記載の物品。
  16. a)第一の材料シート及び第二の材料シートを提供する段階であって、それぞれが第一の腰部区域、第二の腰部区域、及び股部区域を有し、前記第一のシートの少なくとも前記股部区域が前記第二のシートの前記股部区域よりも少なくとも25%広いものである、第一の材料シート及び第二の材料シートを提供する段階と、
    b)弾性材を提供する段階と、
    c)前記段階a)の第一のシートの長手方向に、好ましくは前記シートの長手方向軸線に沿って、スリット開口部を切断し、及び前記弾性材を前記第一のシートのほぼ全活性長さにわたって前記開口部の各長手方向側に沿って適用し、又は前記弾性材を前記第一のシートの長手方向のほぼ全活性長さにわたって好ましくは前記シートの長手方向軸線に沿って適用して、積層体を形成し、及び前記積層体にスリット開口部を切断する段階と、
    d)前記第一のシートと第二のシートをそれらの長手方向縁部の少なくとも一部に沿って取付ける段階とを含み、ここで段階c)及びd)はいかなる順番にもすることができる方法により得られる、請求項1の吸収性物品。
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