JP2005515857A - 埋め込み可能医療デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】 磁場および/またはHF放射干渉信号に暴露されることによって患者に及ぼされる影響を低減することが可能な埋め込み可能医療デバイスを提供する。
【解決手段】 埋め込み可能医療デバイスは、磁場の強さが第1の予め選択された磁場しきい値を超えることに応答して、磁場の存在を検出する検出器と、検出された磁場の強さが第2の予め選択された磁場しきい値を超えると判定したことに応答して、埋め込み可能医療デバイスによって提供される刺激レートを調節するプロセッサとを含む。第2の予め選択された磁場しきい値は、第1の予め選択された磁場しきい値よりも大きい。別の実施形態では、埋め込み可能デバイスは、高周波(HF)放射干渉信号の存在を検出する検出器と、検出されたHF放射干渉信号の強さが予め選択されたHF放射しきい値を超えると判定したことに応答して、刺激レートを調節するプロセッサとを含む。

Description

本発明は、包括的には埋め込み可能な医療デバイスに関し、特に、磁気共鳴イメージング(MRI)信号および/または高周波放射干渉信号により生じる比較的強い磁場の存在に応答してペースメーカを制御する方法および装置に関する。
1960年代に埋め込み可能ペースメーカが導入されて以来、エレクトロニクスおよび医学の両分野には著しい進歩があったため、現在では、幅広い種類の体内埋め込み可能電子医療デバイスが市販されている。現在、埋め込み可能医療デバイスの種類としては、特に、ペースメーカ、埋め込み可能カーディオバータ、ディフィブリレータ、神経刺激器、および薬剤投与デバイス等がある。今日の最新の埋め込み可能医療デバイスは、初期のものよりもはるかに高機能かつ複雑であり、極めて複雑な作業を実行することが可能である。また、このようなデバイスの治療的利益は十分に実証済みである。
しかし、埋め込み可能医療デバイスは長年にわたって機能が高性能化および複雑化してきたため、より高度で複雑な干渉源に対して脆弱であることも分かってきている。特に、従来の埋め込み可能医療デバイスは、磁気共鳴イメージング(MRI)走査セッション中に磁気共鳴イメージング(MRI)デバイスによって生成される電磁干渉信号に対して脆弱であることが分かっている。
いくつかの従来の埋め込み可能医療デバイスは、心調律検知のために房室(A/V)電位図(電圧測定値)を用いている。磁気共鳴イメージング(MRI)走査セッション(または他の大きい磁場源への暴露)中に埋め込み可能医療デバイスの検知される房室(A/V)電位図は歪みかつ/または劣化することがあるため、心臓の調律および/または機能の正確な評価がより困難となる。さらに、レーダー、携帯電話送信機等により生成される高周波(HF)放射干渉信号によっても、通常、埋め込み可能医療デバイスの検知されるA/V電位図が歪みかつ/または劣化する。
磁気共鳴イメージング(MRI)干渉に対処する従来の手法の1つに、磁気共鳴イメージング(MRI)走査セッション中に検知回路を使用不能にすることがある。しかし、検知回路を使用不能にすると、検知回路を用いて心臓の調律および/または機能を正確に評価することができなくなる。これらの干渉信号への暴露中に患者の自発心拍数が上昇し、埋め込み可能医療デバイスの刺激レートを超える場合、副収縮状態が生じる。副収縮は、埋め込み可能医療デバイスが患者の実際の自発心拍数より低いレートで心臓を刺激しようとするときに起こる。磁場および/またはHF放射干渉信号に暴露されると、埋め込み可能デバイスが患者の心調律を正確に検知することができない結果として、患者の自発心拍数が上昇し、最終的にデバイスの刺激レートを超えることにより、患者に重大な害を及ぼす可能性がある。
本発明は、上記の1つまたは複数の問題点を克服し、または少なくともその影響を低減することを対象とする。
[発明の概要]
本発明の一態様において、埋め込み可能医療デバイスを制御する方法が提供される。本方法は、第1の予め選択された磁場しきい値を超えるような埋め込み可能医療デバイスの近くの磁場の存在を検出することを含む。検出された磁場の強さが、第1の予め選択された磁場しきい値よりも大きい第2の予め選択された磁場しきい値を超えるかどうかを判定する。検出された磁場の強さが第2の予め選択された磁場しきい値を超える場合、埋め込み可能医療デバイスによって提供される刺激レートが調節される。
本発明の他の態様において、埋め込み可能医療デバイスが提供される。本装置は、磁場の強さが第1の予め選択された磁場しきい値を超えることに応答して、磁場の存在を検出する検出器を備える。本装置はさらに、検出された磁場の強さが、第2の予め選択された磁場しきい値を超えると判定したことに応答して、埋め込み可能医療デバイスによって提供される刺激レートを調節するプロセッサを備える。第2の予め選択された磁場しきい値は、第1の予め選択された磁場しきい値よりも大きい。
本発明のさらなる他の態様において、ペースメーカを制御する方法が提供される。本方法は、第1の予め選択された磁場しきい値を超えるようなペースメーカの近くの磁場の存在を検出すること、検出された磁場の強さが、第2の予め選択された磁場しきい値を超えるかどうかを判定することを含む。第2の予め選択された磁場しきい値は、第1の予め選択された磁場しきい値よりも大きい。本方法はさらに、検出された磁場の強さが第2の予め選択された磁場しきい値を超える場合、ペースメーカが心臓を刺激する刺激レートを調節することを含む。
本発明のさらに他の態様において、埋め込み可能医療デバイスを制御する方法が提供される。本方法は、埋め込み可能医療デバイスの近くの高周波(HF)放射干渉信号が予め選択されたHF放射しきい値を超えるかどうかを判定することを含む。検出されたHF放射干渉信号の強さが予め選択されたHF放射しきい値を超える場合、埋め込み可能医療デバイスによって提供される刺激レートが調節される。
本発明の他の態様において、埋め込み可能医療デバイスが提供される。本装置は、高周波(HF)放射干渉信号の存在を検出する検出器を含む。本装置はさらに、検出されたHF放射干渉信号の強さが予め選択されたHF放射しきい値を超えると判定したことに応答して、埋め込み可能医療デバイスによって提供される刺激レートを調節するプロセッサを含む。
本発明は、添付図面とともに以下の説明を参照することにより理解されるであろう。図中、参照符号における左端の数字は、それぞれの参照符号が現れる最初の図を表す。
本発明によれば種々の変更形態および代替形態が可能であるが、その特定の実施形態が図面に例として示され、本明細書で詳細に説明される。しかし、もちろん、本明細書における特定実施形態の説明は、開示されている特定の形態に本発明を限定することを意図していないことが理解される。逆に、その意図は、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の精神および範囲内に入るすべての変更形態、等価形態、および代替形態を包含することである。
以下、本発明の例示的実施形態について説明する。明確にするため、実際の実施態様のすべての特徴が本明細書に記載されるとは限らない。もちろん、理解されるように、いかなるこのような実際の実施形態の開発においても、実施態様ごとに異なるシステム関連および事業関連の制約に従うといった開発者の特定の目標を達成するには、実施態様に固有の数多くの決定をしなければならない。さらに、理解されるように、このような開発努力は、時間のかかる、込み入ったものとなるかもしれないにしても、本開示の利益を受ける当業者にとっては定型的仕事であろう。
図面を参照し、特に図1を参照すると、本発明の一実施形態による埋め込み可能医療デバイス(IMD)システム100が示されている。IMDシステム100は、患者107に埋め込まれた埋め込み可能医療デバイス105を含む。本発明の例示的実施形態によれば、埋め込み可能医療デバイス105は、患者の心調律を調整するためのペースメーカの形態をとる。埋め込み可能デバイス105はペースメーカの形態で説明されるが、理解されるように、埋め込み可能デバイス105は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、代わりにカーディオバータ、ディフィブリレータ、神経刺激器、薬剤投与デバイス等の形態をとってもよい。
埋め込み可能デバイス105は、密封シールされた、生物学的に不活性な外側ハウジングまたは容器内に収容される。ハウジングは、ペースメーカのペーシング/検知回路における電極として作用するように、それ自体が導電性であってもよい。参照符号110でまとめて特定される1つまたは複数のペースメーカリード線が、埋め込み可能デバイス105に電気的に接続され、静脈等の心臓血管113を通って患者の心臓112内に延びる。リード線110は、コネクタブロックアセンブリ115経由で埋め込み可能医療デバイス105に接続される。リード線110の概ね遠位端付近には、心臓活動を検知するため、および/または心臓112に電気的ペーシング刺激(すなわち治療信号)を送出するための、1つまたは複数の露出した導電性電極117が配置される。リード線110は、その遠位端が心臓112の心房もしくは心室またはその両方に隣接して位置するように埋め込まれてもよい。
次に図2を参照すると、本発明の一実施形態による埋め込み可能医療デバイス105の3次元分解組立図が示されている。埋め込み可能デバイス105は、密封シールされた、生物学的に不活性なハウジング205に収容されることにより、デバイス105が外科的に埋め込まれた患者107の身体内部の体液から埋め込み可能デバイス105を保護する。
例示的実施形態では、ハウジング205は、プロセッサユニット210および電池215を含む。理解されるように、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、埋め込み可能デバイス105のハウジング205内に種々の他のコンポーネントが含まれてもよい。例示的実施形態によれば、プロセッサユニット210は、患者の心臓112からの電気的心信号のような、リード線110の遠位端に配置された導電性電極117経由で受け取られる診断信号を記録するように構成される。受け取った診断信号に応答して、プロセッサユニット210は、患者の心臓112にリード線110経由で電気的ペーシング刺激を送出することによって、患者の心臓に治療信号を投与するように構成されてもよい。
埋め込み可能医療デバイス105は、当技術分野で通例のように、「磁気検査」中に低レベルの磁場を受けることがある。埋め込み可能デバイス105がこのような低レベル磁場に暴露されると、デバイス105は動作の「磁気モード」に入り、それによってデバイス105は、一定刺激レート(例えば、85bpm)で患者の心臓112を刺激するようになる。しかし、一般的に、埋め込み可能デバイス105がこのような低レベル磁場に暴露されるのは、比較的短期間(例えば、数秒間)の磁気検査中である。埋め込み可能医療デバイス105が、磁気共鳴イメージング(MRI)デバイスによって生成されるような、より強い磁場を受ける場合、埋め込み可能デバイス105は通常、MRI走査セッション中に、1時間にはならないにしても数分間はその磁場に暴露されることになる。
埋め込み可能デバイスが高レベルの磁場に比較的長く暴露されている間、患者の心拍数が上昇することがある。ただし、埋め込み可能デバイス105は、この比較的長い期間中の磁場暴露に起因して、患者の心拍数のこの上昇を検出することができない場合がある。高レベル磁場に暴露されている間に、患者107の実際の自発心拍数が埋め込み可能デバイスの刺激レートを超える場合、「副収縮」として知られる状態が生じる。その場合、患者の実際の自発心調律が、埋め込み可能デバイス105によって生じる刺激された調律よりも高いレートにある。例えば、患者の心臓の自発レートが95bpm(毎分95拍)であり、埋め込み可能デバイス105が85bpmで心臓を刺激しようとしている場合、副収縮が起こる。副収縮は、患者の自発調律と干渉することにより、患者に致死を含む重大な害を及ぼす可能性があるという点で、極めて望ましくない状態である。
次に図3を参照すると、本発明の一実施形態による埋め込み可能デバイス105内のプロセッサユニット210の概略ブロック図が示されている。その最も単純な形態の1つにおいて、プロセッサユニット210は、埋め込み可能デバイス105の全体的動作を制御する中央処理ユニット(CPU)305と、患者の心臓112内に埋め込まれた電極117と埋め込み可能デバイス105の間のリード線110経由で伝わる信号を結合するリードインターフェース310とを備える。例示的実施形態によれば、リードインターフェース310経由のこれらの信号としては、心臓112内に埋め込まれた電極117によって検知される電気的心信号が挙げられる。この信号は、CPU305に患者107の自発心拍数に関する情報を供給する。リードインターフェース310からリード線110経由で電極117へ送出される信号としては、患者の自発または刺激心拍数のCPU305による評価に基づいて患者の心臓を刺激するための電気的ペーシング刺激が挙げられる。
処理ユニット210は、さらに、CPU305によって決定される患者の自発心拍数および刺激心拍数に関連する情報を保存するためのメモリ315も備える。一実施形態によれば、自発および刺激心拍数は、同期的間隔で保存されることにより、患者の自発および刺激心拍数の履歴を提供することができる。例示的実施形態によれば、メモリ315は、前述の心拍数データを保存することに加えて、CPU305の制御のためのプログラムソフトウェアを保存してもよい。
図4を参照すると、例示的実施形態によるメモリ315のさらに詳細な表示が示されている。メモリ315は、患者の心臓112内に埋め込まれた電極117経由で検知された患者の自発心拍数履歴データを保存するための記憶域405を含む。メモリ315の記憶域410は、患者の心臓内に埋め込まれた電極を通じて送出される電気的ペーシング刺激により埋め込み可能デバイス105が患者の心臓112を刺激するレートを示す刺激心拍数履歴を保存する。メモリ315は、さらに、プロセッサユニット210を制御するためのソフトウェアを保存する記憶域415と、予め選択された磁場しきい値を保存するための記憶域420も含む。これらについては、この説明の進行とともにさらに詳細に説明する。理解されるように、メモリ315は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、上記で提供した例に加えて、またはそれに代えて、種々の他のデータを保存してもよい。さらに、理解されるように、メモリ315のデータおよび/またはソフトウェアは、例えば無線周波(RF)信号による従来の遠隔プログラミング技法および/またはデータ収集技法を利用して、それぞれの記憶域405〜420にプログラムされ、またはそこから取り出されてもよい。
再び図3を参照すると、処理ユニット210は、磁場検出器320を備える。これは、埋め込み可能デバイス105が受ける磁場の存在および強さを検出する。一実施形態では、磁場検出器320は、3次元ホール検出器の形態をとる。しかし、理解されるように、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、磁場検出器320は、別法として、磁場の存在を検出し磁場の強さを示す種々の他の磁場検出器の形態をとることができる。また、磁場検出器320が磁場の存在およびその強さを検出する具体的プロセスは、本出願と同日に出願され本出願と同一の譲受人に譲渡された米国特許出願第10/059,599号(名称:「Method and Apparatus for Detecting Static Magnetic Fields」、発明者:Michael B. Terry他)に提供されている。この米国特許出願の内容全体が参照により本明細書に援用される。よって、本発明を不必要に分かりにくくすることを避けるため、磁場検出および検出された磁場の強さの確認のために用いられる具体的技法は、本明細書には開示しない。
本発明の一実施形態によれば、磁場検出器320が、磁場が存在すると判定すると、磁場の強さを示す信号が磁場検出器320からCPU305に送られる。例示的実施形態では、磁場検出器320が単に磁場の存在のみを検出すると、第1(レベル1)の予め選択された磁場しきい値を超過し、埋め込み可能デバイス105が少なくとも比較的弱い磁場(例えば、従来の「磁気検査」で生じる磁場)の存在下にあることを示す。
磁場の存在を検出した(したがって、第1(レベル1)の予め選択された磁場しきい値を超えた)後、CPU305は、検出された磁場の強さが第2(レベル2)の予め選択された磁場しきい値を超えるかどうかを判定する。例示的実施形態では、第2(レベル2)の予め選択されたしきい値が第1(レベル1)の予め選択された磁場しきい値より大きく、例えばMRIデバイスによって生成される比較的強い磁場の存在を示すように選択されてもよい。第2(レベル2)の予め選択された磁場しきい値は、CPU305が磁場検出器320によって検出された磁場の強さと比較するために、プロセッサユニット210のメモリ315内に保存されてもよい。メモリ315の記憶域420(図4に示す)は、第2(レベル2)の予め選択された磁場しきい値を保存してもよく、これは(前述のように)遠隔的に変更されてもよい。
例示的実施形態によれば、検出された磁場の強さが第2(レベル2)の予め選択された磁場しきい値を超えない場合、埋め込み可能デバイス105は、動作の「磁気モード」に置かれ、埋め込み可能デバイス105は、一定の刺激レート(例えば、85bpm)で患者の心臓を刺激する。
しかし、CPU305が、磁場検出器320によって検出された磁場の強さがメモリ315に保存されている第2(レベル2)の予め選択された磁場しきい値を超えると判定した場合、CPU305は、磁場検出器320で磁場を検出する前にメモリ315に保存された最後の自発または刺激心拍数を取り出す。CPU305は、メモリ315から最後の自発または刺激心拍数を受け取ると、この最後の心拍数をとり、所定増分ファクタだけインクリメントし、その結果を埋め込み可能デバイス105の新たな刺激レートとする。一実施形態によれば、所定増分ファクタは、メモリ315から取り出された最後の自発または刺激心拍数の10パーセント増であってもよい。よって、磁場の存在を検出する前の患者107に対する最後の自発または刺激心拍数が80bpmであった場合、CPU305は、88bpmの(すなわち、磁場が検出される前の患者の心拍数よりも8bpm高い、すなわち10%高い)レートで心臓を刺激することができる。しかし、理解されるように、所定増分ファクタは、前に保存された自発または刺激心拍数に対して、これより高い割合でも低い割合でもよい。また、理解されるように、所定増分ファクタは、保存されている患者の自発または刺激心拍数の関数とするのではなく、例えば10bpmのような固定値とし、保存されている最後の自発または刺激心拍数に加えてもよい。もちろん、理解されるように、固定値は、提供した例より高くても低くてもよい。
本発明のもう1つの実施形態では、120bpmという最大刺激レートがCPU305によって強制されてもよい。よって、最後に記録された患者107の自発または刺激心拍数に所定増分ファクタを加えると120bpmの刺激レートを超える場合、埋め込み可能デバイス105のCPU305は、120bpmの最大刺激レートを維持するように構成されることにより、患者107にとって安全でないとみなされ得る刺激心拍数を超えないようにすることができる。理解されるように、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、埋め込み可能デバイス105によって設定される最大刺激レートは、120bpmより高くても低くてもよい。また、理解されるように、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、CPU305はさらに、(上記の)最大刺激レートに加えて、またはそれに代えて、刺激レートに対する下限すなわち最小限度を設定するように構成されてもよい。一実施形態では、最大および/または最小許容刺激レートは、メモリ315に保存されてもよい。
本発明の一実施形態では、CPU305は、検出器320によって検出された磁場がもはや存在しないとCPU305が判定するまで、所定増分ファクタだけ上昇させた刺激レートを保持する。よって、埋め込み可能デバイス105は、磁場暴露中に患者107に起こり得る自発的心臓活動を検出することはできないが、磁場暴露中に刺激レートが多少の増分だけ上昇しても、副収縮状態が発生する可能性が大幅に少なくなる。すなわち、埋め込み可能デバイス105には、強磁場暴露期間中は新たな刺激レートが提供される(すなわち、最後の自発または刺激心拍数を所定増分ファクタだけ上昇させている)ので、この暴露の期間中に患者の心拍数の潜在的な上昇があるとしても(これは埋め込み可能デバイス105によっては検出不可能である)、その新たな刺激レートよりも低い可能性が高く、したがって副収縮の発生が実質的に予防される。
次に図5を参照すると、本発明の一代替実施形態による埋め込み可能医療デバイス105のプロセッサユニット210が示されている。この特定の実施形態では、別法として、埋め込み可能医療デバイス105は、レーダー、高電力無線送信機等によって生成される高周波(HF)放射干渉信号の存在を検出するように構成されてもよい。これらのHF放射干渉信号の検出は、HF放射検出器505により達成することができる。CPU305は、予め選択されたHF放射しきい値を超える検出されたHF放射干渉信号の強さに応答して、埋め込み可能医療デバイス105に新たな刺激レート(これは、前述のように、保存されている最後の自発または刺激レートを、所定増分ファクタだけ上昇させたものである)を提供するように構成されてもよい。一実施形態では、予め選択されたHF放射しきい値は、HF放射検出器505によって検出された検出HF放射干渉信号の強さと比較するために、メモリ315に保存されてもよい。また、理解されるように、HF放射検出器505は、磁場検出器320に代えて用いてもよく、(図5に示すように)磁場検出器320に加えて用いてもよい。
次に図6を参照すると、MRIデバイスによって生成される磁場のような比較的強い磁場の検出に応答して埋め込み可能医療デバイス105を制御するプロセス600が示されている。プロセス600はブロック605から開始される。ブロック605で、プロセッサ(処理)ユニット210の磁場検出器320が、埋め込み可能デバイス105の付近内に磁場が存在するかどうかを判定する。ブロック605で、磁場検出器320が、磁場が存在すると判定しない場合、ブロック605で磁場検出器320が磁場の存在を検出するまで、ブロック610で埋め込み可能デバイス105は通常動作を継続する。
ブロック605で、磁場検出器320が、磁場の存在を検出し、第1(レベル1)の予め選択された磁場しきい値を超えたことを示している場合、プロセス600はブロック615に進み、CPU305は、磁場検出器320によって検出された磁場の強さが第2(レベル2)の予め選択された磁場しきい値を超えるかどうかを判定する。一実施形態では、第2(レベル2)の予め選択された磁場しきい値は、CPU305が磁場検出器320によって検出された磁場の強さと比較するために、処理ユニット210のメモリ315に(図4に示されているように)保存されてもよい。検出された磁場の強さが、メモリ315に保存されている第2(レベル2)の予め選択された磁場しきい値よりも低い場合、プロセス600はブロック620に進み、埋め込み可能デバイス105は動作の「磁気モード」に入ることができる。この場合、埋め込み可能デバイス105は、患者の実際の固有調律とは無関係の一定刺激レート(例えば、85bpm)で患者の心臓を刺激することになる。ブロック620で「磁気モード」に置かれた後、プロセスはブロック605に戻り、磁場検出器320は、磁場が依然として存在するかどうかを判定する。
ブロック615で、検出器320によって検出された磁場が第2(レベル2)の予め選択された磁場しきい値を超えている(すなわち、比較的強い磁場が検出された)場合、プロセス600はブロック630に進み、CPU305は、予め選択された磁場しきい値を超える前にメモリ315に保存された最後の自発または刺激心拍数を呼び出す。次に、ブロック635で、CPU305は、この呼び出された埋め込み可能デバイス105の最後の心拍数を、それが自発心拍数であるか刺激心拍数であるかにかかわらず、所定増分ファクタだけ上昇させる。所定増分ファクタは、ブロック630でメモリ315から取り出された自発または刺激心拍数の関数であってもよい。そしてCPU305は、この上昇した刺激レートで心臓112を刺激する。例示的実施形態によれば、所定増分ファクタは、保存されている自発または刺激レートのある割合(例えば、10%)であってもよい。また、理解されるように、所定増分ファクタは、取り出された最後の自発または刺激心拍数に加算されるべき固定値(例えば、10bpm)であってもよい。その後、その加算結果が、埋め込み可能デバイス105の新たな刺激レートとなる。
プロセス600はブロック640に進み、検出された磁場が依然として存在するかどうかを判定する。検出された磁場がもはや存在しない場合、プロセスはブロック605に戻る。これに対して、検出された磁場が依然として存在する場合、CPU305は(ブロック645で)、磁場がもはや存在しないと判定されるまで、新たな上昇した刺激レートで患者の心臓を刺激し続ける。
次に図7を参照すると、レーダー、携帯電話送信機等により生成される信号のような高周波(HF)放射干渉信号の検出に応答して埋め込み可能医療デバイス105を制御するプロセス700が示されている。プロセス700はブロック705から開始される。ブロック705で、プロセッサユニット210のHF放射検出器505が、HF放射干渉信号の存在が予め選択されたHF放射しきい値を超えているかどうかを判定する。一実施形態では、予め選択されたHF放射しきい値は、CPU305が検出器505によって検出されたHF放射干渉信号の強さと比較するために、処理ユニット210のメモリ315に保存されてもよい。
HF放射干渉信号の強さが予め選択されたHF放射しきい値を超えない場合、プロセス700はブロック710に進み、埋め込み可能デバイス105は通常動作を再開する。これに対して、ブロック705で、検出されたHF放射干渉信号の強さが予め選択されたHF放射しきい値を超えている場合、プロセス700はブロック715に進み、CPU305は、予め選択されたHF放射しきい値を超える前にメモリ315に保存された最後の自発または刺激心拍数を呼び出す。
次に、ブロック720で、CPU305は、この呼び出された埋め込み可能デバイス105の最後の心拍数を(自発心拍数であるか刺激心拍数であるかにかかわらず)、所定増分ファクタだけ上昇させる。所定増分ファクタは、ブロック715でメモリ315から取り出された自発または刺激心拍数の関数であってもよい。そして埋め込み可能デバイス105は、この上昇した心拍数を新たな刺激レートとし、この新たな上昇した刺激レートで心臓112を刺激する。例示的実施形態によれば、所定増分ファクタは、保存されている自発または刺激レートのある割合(例えば、10%)であってもよい。また、理解されるように、所定増分ファクタは、呼び出された最後の自発または刺激心拍数に加算されるべき固定値(例えば、10bpm)であってもよい。
刺激レートを所定増分ファクタだけ上昇させた後、プロセス700はブロック725に進み、検出されたHF放射干渉信号が予め選択されたHF放射しきい値を依然として超えているかどうかを判定する。予め選択されたHF放射しきい値をもはや超えていない場合、プロセスはブロック705に戻る。これに対して、検出されたHF放射干渉信号の強さが予め選択されたHF放射しきい値を超えている場合、CPU305は(ブロック730で)、予め選択されたHF放射しきい値をもはや超えていないと判定されるまで、新たな上昇した刺激レートで患者の心臓を刺激し続ける。
上記に開示した特定実施形態は単なる例示である。というのは、本発明は、本明細書の教示の利益を有する当業者には明らかな、異なるが等価な方法で変更および実施することができるからである。さらに、添付した特許請求の範囲の記載以外には、本明細書に示されている構成や設計の詳細には何ら限定の意図はない。したがって、明らかに、上記に開示した特定の実施形態は改変または変更が可能であり、すべてのそのような変形は本発明の範囲および精神に含まれるとみなされる。よって、本明細書において保護を求める対象は、添付の特許請求の範囲に記載の通りである。
本発明の一実施形態による埋め込み可能医療デバイスをペースメーカの形態で概略的に示す。 図1の埋め込み可能医療デバイスの3次元分解組立図を概略的に示す。 本発明の一実施形態による図1の埋め込み可能医療デバイスのプロセッサユニットのブロック図を概略的に示す。 図3のプロセッサユニットのメモリのさらに詳細な表示である。 本発明のもう1つの実施形態による図1の埋め込み可能医療デバイスのプロセッサユニットのブロック図を概略的に示す。 本発明の一実施形態による、強磁場の存在に応答して図1の埋め込み可能医療デバイスを制御するプロセスを示す。 本発明のもう1つの実施形態による、高周波放射干渉信号の存在に応答して図1の埋め込み可能医療デバイスを制御するプロセスを示す。

Claims (41)

  1. 埋め込み可能医療デバイスを制御する方法において、
    第1の予め選択された磁場しきい値を超えるような前記埋め込み可能医療デバイスの近くの磁場の存在を検出すること、
    前記検出された磁場の強さが、前記第1の予め選択された磁場しきい値よりも大きい第2の予め選択された磁場しきい値を超えるかどうかを判定すること、
    前記検出された磁場の強さが前記第2の予め選択された磁場しきい値を超える場合、前記埋め込み可能医療デバイスによって提供される刺激レートを調節すること、
    を特徴とする埋め込み可能医療デバイスを制御する方法。
  2. 前記埋め込み可能医療デバイスによって提供される刺激レートを調節することは、
    前記埋め込み可能医療デバイスが心臓を刺激する刺激レートを調節すること、
    をさらに特徴とする請求項1に記載の埋め込み可能医療デバイスを制御する方法。
  3. 前記検出された磁場の強さが第2の予め選択された磁場しきい値を超えるかどうかを判定することは、
    前記検出された磁場の強さを、前記埋め込み可能医療デバイスのメモリに保存されている第2の予め選択された磁場しきい値と比較すること、
    前記検出された磁場の強さが、前記メモリに保存されている前記第2の予め選択された磁場しきい値を超えるかどうかを判定すること、
    をさらに特徴とする請求項1に記載の埋め込み可能医療デバイスを制御する方法。
  4. 前記磁場の存在を検出する前に心臓の自発または刺激心拍数を確認すること、
    メモリに前記自発または刺激心拍数を保存すること、
    をさらに特徴とする請求項2に記載の埋め込み可能医療デバイスを制御する方法。
  5. 前記保存されている自発または刺激心拍数の関数として所定増分ファクタを決定すること、
    をさらに特徴とする請求項4に記載の埋め込み可能医療デバイスを制御する方法。
  6. 前記保存されている自発または刺激心拍数の関数として所定増分ファクタを決定することは、
    前記保存されている自発または刺激心拍数の割合として所定増分ファクタを決定すること、
    をさらに特徴とする請求項5に記載の埋め込み可能医療デバイスを制御する方法。
  7. 前記埋め込み可能医療デバイスによって提供される刺激レートを調節することは、
    前記保存されている自発または刺激心拍数に前記所定増分ファクタを加えることであって、それによって、前記埋め込み可能医療デバイスによって提供される調節された刺激レートを生成する、前記所定増分ファクタを加えること、
    をさらに特徴とする請求項5に記載の埋め込み可能医療デバイスを制御する方法。
  8. 前記検出された磁場がもはや検出可能でなくなるまで前記調節された刺激レートに心臓の刺激を維持すること、
    をさらに特徴とする請求項7に記載の埋め込み可能医療デバイスを制御する方法。
  9. 埋め込み可能医療デバイスにおいて、
    磁場の存在を検出する検出器であって、該磁場の存在は、該磁場の強さが第1の予め選択された磁場しきい値を超えることに応答して検出される、検出器と、
    前記検出された磁場の強さが、前記第1の予め選択された磁場しきい値よりも大きい第2の予め選択された磁場しきい値を超えると判定したことに応答して、該埋め込み可能医療デバイスによって提供される刺激レートを調節するプロセッサと、
    を備えることを特徴とする埋め込み可能医療デバイス。
  10. 前記プロセッサは、該埋め込み可能医療デバイスが心臓を刺激する刺激レートを調節するようにさらになっていることを特徴とする請求項9に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  11. 前記プロセッサは、前記検出された磁場の強さを、該埋め込み可能医療デバイスのメモリに保存されている前記第2の予め選択された磁場しきい値と比較するようにさらになっていることを特徴とする請求項9に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  12. 前記プロセッサは、心臓の自発または刺激心拍数を確認し、メモリに該自発または刺激心拍数を保存するようにさらになっていることを特徴とする請求項10に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  13. 前記プロセッサは、前記保存されている自発または刺激心拍数の関数として所定増分ファクタを決定するようにさらになっていることを特徴とする請求項12に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  14. 前記プロセッサは、前記保存されている自発または刺激心拍数の割合として所定増分ファクタを決定するようにさらになっていることを特徴とする請求項13に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  15. 前記プロセッサは、前記保存されている自発または刺激心拍数に前記所定増分ファクタを加えることにより、該埋め込み可能医療デバイスによって提供される調節された刺激レートを生成するようにさらになっていることを特徴とする請求項13に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  16. 前記プロセッサは、前記検出された磁場がもはや検出可能でなくなるまで前記調節された刺激レートに心臓の刺激を維持するようにさらになっていることを特徴とする請求項15に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  17. 該埋め込み可能医療デバイスはペースメーカであることを特徴とする請求項9に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  18. 前記磁場は磁気共鳴イメージング(MRI)デバイスによって生成されることを特徴とする請求項9に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  19. 前記保存されている自発または刺激心拍数の割合は、前記保存されている自発または刺激心拍数の10パーセントを含むことを特徴とする請求項14に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  20. 前記調節された刺激レートは前記自発または刺激心拍数の関数であることを特徴とする請求項12に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  21. ペースメーカを制御する方法において、
    第1の予め選択された磁場しきい値を超えるような前記ペースメーカの近くの磁場の存在を検出すること、
    前記検出された磁場の強さが、前記第1の予め選択された磁場しきい値よりも大きい第2の予め選択された磁場しきい値を超えるかどうかを判定すること、
    前記検出された磁場の強さが前記第2の予め選択された磁場しきい値を超える場合、前記ペースメーカが心臓を刺激する刺激レートを調節すること、
    を特徴とするペースメーカを制御する方法。
  22. 埋め込み可能医療デバイスを制御する方法において、
    前記埋め込み可能医療デバイスの近くの高周波(HF)放射干渉信号が予め選択されたHF放射しきい値を超えるかどうかを判定すること、
    前記検出されたHF放射干渉信号の強さが前記予め選択されたHF放射しきい値を超える場合、前記埋め込み可能医療デバイスによって提供される刺激レートを調節すること、
    を特徴とする埋め込み可能医療デバイスを制御する方法。
  23. 前記埋め込み可能医療デバイスによって提供される刺激レートを調節することは、
    前記埋め込み可能医療デバイスが心臓を刺激する刺激レートを調節すること、
    をさらに特徴とする請求項22に記載の埋め込み可能医療デバイスを制御する方法。
  24. 前記磁場の存在を検出する前に心臓の自発または刺激心拍数を確認すること、
    メモリに前記自発または刺激心拍数を保存すること、
    をさらに特徴とする請求項23に記載の埋め込み可能医療デバイスを制御する方法。
  25. 前記保存されている自発または刺激心拍数の関数として所定増分ファクタを決定すること、
    をさらに特徴とする請求項24に記載の埋め込み可能医療デバイスを制御する方法。
  26. 前記保存されている自発または刺激心拍数の関数として所定増分ファクタを決定することは、
    前記保存されている自発または刺激心拍数の割合として所定増分ファクタを決定すること、
    をさらに特徴とする請求項25に記載の埋め込み可能医療デバイスを制御する方法。
  27. 前記埋め込み可能医療デバイスによって提供される刺激レートを調節することは、
    前記保存されている自発または刺激心拍数に前記所定増分ファクタを加えることであって、それによって、前記埋め込み可能医療デバイスによって提供される調節された刺激レートを生成する、前記所定増分ファクタを加えること、
    をさらに特徴とする請求項25に記載の埋め込み可能医療デバイスを制御する方法。
  28. 前記予め選択されたHF放射しきい値をもはや超えなくなるまで前記調節された刺激レートに心臓の刺激を維持すること、
    をさらに特徴とする請求項27に記載の埋め込み可能医療デバイスを制御する方法。
  29. 埋め込み可能医療デバイスにおいて、
    高周波(HF)放射干渉信号の存在を検出する検出器と、
    前記検出されたHF放射干渉信号の強さが予め選択されたHF放射しきい値を超えると判定したことに応答して、該埋め込み可能医療デバイスによって提供される刺激レートを調節するプロセッサと、
    を備えることを特徴とする埋め込み可能医療デバイス。
  30. 前記プロセッサは、該埋め込み可能医療デバイスが心臓を刺激する刺激レートを調節するようにさらになっていることを特徴とする請求項29に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  31. 前記プロセッサは、心臓の自発または刺激心拍数を確認し、メモリに該自発または刺激心拍数を保存するようにさらになっていることを特徴とする請求項30に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  32. 前記プロセッサは、前記保存されている自発または刺激心拍数の関数として所定増分ファクタを決定するようにさらになっていることを特徴とする請求項31に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  33. 前記プロセッサは、前記保存されている自発または刺激心拍数の割合として所定増分ファクタを決定するようにさらになっていることを特徴とする請求項32に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  34. 前記プロセッサは、前記保存されている自発または刺激心拍数に前記所定増分ファクタを加えることにより、該埋め込み可能医療デバイスによって提供される調節された刺激レートを生成するようにさらになっていることを特徴とする請求項32に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  35. 前記プロセッサは、前記予め選択されたHF放射しきい値をもはや超えなくなるまで前記調節された刺激レートに心臓の刺激を維持するようにさらになっていることを特徴とする請求項34に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  36. 前記埋め込み可能医療デバイスはペースメーカであることを特徴とする請求項29に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  37. 前記HF放射干渉信号は、レーダーおよび高電力無線送信機のうちの少なくとも1つによって生成されることを特徴とする請求項29に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  38. 前記保存されている自発または刺激心拍数の割合は、前記保存されている自発または刺激心拍数の10パーセントを含むことを特徴とする請求項33に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  39. 前記調節された刺激レートは前記自発または刺激心拍数の関数であることを特徴とする請求項31に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  40. 埋め込み可能医療デバイスを制御する方法において、
    磁場が前記埋め込み可能医療デバイスの近くにあるかどうかを検出すること、
    前記磁場が検出された場合、前記磁場の強さが予め選択された磁場しきい値を超えるかどうかを判定すること、
    高周波(HF)放射干渉信号が前記埋め込み可能医療デバイスの近くにあるかどうかを検出すること、
    前記HF放射干渉信号が検出された場合、前記HF放射干渉信号の強さが予め選択されたHF放射しきい値を超えるかどうかを判定すること、
    前記検出された磁場の強さが前記予め選択された磁場しきい値を超えるか、または前記検出されたHF放射干渉信号が前記予め選択されたHF放射しきい値を超えるかのいずれかの場合、前記埋め込み可能医療デバイスによって提供される心臓刺激レートを調節すること、
    を特徴とする埋め込み可能医療デバイスを制御する方法。
  41. 埋め込み可能医療デバイスにおいて、
    磁場の存在を検出する第1検出器と、
    高周波(HF)放射干渉信号の存在を検出する第2検出器と、
    前記検出された磁場の強さが予め選択された磁場しきい値を超えるか、または前記検出されたHF放射干渉信号の強さが予め選択されたHF放射しきい値を超えると判定したことに応答して、該埋め込み可能医療デバイスによって提供される心臓刺激レートを調節するプロセッサと、
    を備えることを特徴とする埋め込み可能医療デバイス。
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