JP2005509730A - ディーゼル燃料組成物 - Google Patents
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Abstract
エンジンの出力損失を減少させ、及び/又は前に受けた出力損失を逆転させ、及び任意に煙及び/又は粒子の排出物を減少させる目的で、ディーゼルエンジン組成物への洗浄剤含有燃料添加物の使用。また、出力損失の低下又は逆転能力によるディーゼル燃料組成物候補の評価方法、及び洗浄剤を活性分濃度で100〜500ppmw含有するディーゼル燃料組成物も提供する。
Description
本発明は、ディーゼル燃料組成物、その製造及びディーゼルエンジンへの使用、並びにディーゼル燃料組成物への添加物の使用に関する。
幾つかの圧縮点火(ディーゼル)エンジンは、或る使用期間後、出力損失を受けるようである。この現象は、現在まで余り理解されていないが、直接噴射(DI)式ディーゼルエンジンには特に影響があるものと思われる。
この問題は、容積エネルギー含有量の少ない燃料、例えば硫黄含有量が少ないか又は極めて少ない燃料、或いは比較的低密度の燃料(例えばフィッシャー・トロプシュメタン縮合生成物を含む燃料)を用いると、一層顕著になる可能性がある。このような燃料は、自動車排出物の少ないことが優先される場合、或いは望ましくない燃料成分の性状又は量に制約がある場合、使用されることが多い。
GB−A−960493
EP−A−0147240
EP−A−0482253
EP−A−0613938
EP−A−0557561
WO−A−98/42808
US−A−4208190
WO−A−94/33805
WO−A−94/17160
US−A−5484462
US−A−5490864
WO−A−98/01516
Danping Wei及びH.A.Spikes、"The Lubricity of Diesel Fiuels"Wear,III(1986)217−235
ディーゼル燃料に特定の添加物を使用すると、出力損失を減少でき、しかも幾つかの場合には出力損失を逆転させることが、今回、意外にも見い出された。したがって、適切に添加物を含む燃料は、エンジン性能の維持及び/又は向上に役立たせるのに使用される。これらの添加物は、特に、他の比較的低エネルギー燃料の性能向上に使用できる。
更に、このような添加物を使用すると、煙や粒子の排出物が減少するなど、他の利点が得られることが見い出された。
本発明の第一局面では、ディーゼル燃料組成物が導入されるディーゼルエンジンでの後の(subsequent)出力損失を減少させる目的で、該燃料組成物への洗浄剤含有燃料添加物の使用が提供される。
本発明の第二局面では、ディーゼル燃料組成物が導入されるディーゼルエンジンでの前に受けた出力損失を逆転する目的で、該燃料組成物への洗浄剤含有燃料添加物の使用が提供される。
ここで、“減少又は低下”は、完全な防止を含み、また“逆転”は、完全に及び部分的に逆転することの両者を含む。燃料組成物への添加物の“使用”とは、便利には、燃料組成物をエンジンに導入する前に組成物中に添加物を装入することを意味する。
エンジンの出力損失は、例えばエンジンで駆動される自動車での牽引作動力及び/又は加速度の低下で表わすことができる。逆に、前に受けた出力損失の逆転とは、エンジンの動力出力の増加を意味し、自動車牽引作動力の増加及び/又は加速時間の減少で表わすことができる。後の出力損失の減少は、例えば前の性能、特にエンジンが、添加物を含まない燃料又は殆ど又は全く洗浄剤を含まない燃料で走行した場合に生じる性能に比べて、上記減少がなければ予想される牽引作動力及び/又は加速度の低下を防止する。したがって、本発明では、これらの間接的効果を得る目的で、燃料組成物に洗浄剤含有添加物を装入することができる。
本発明は、特に例えば回転ポンプ、電子噴射器又は一般のレール型の直接噴射式ディーゼルエンジンに利用できる。特に本発明は、出力損失が特に著しい可能性がある回転ポンプエンジンや、その他、燃料噴射器の機械的作動及び/又は低圧先立ち噴射システムに依存するディーゼルエンジンに特に有用である。
このディーゼル燃料組成物は、通常、液体炭化水素中間蒸留物燃料油を含む他の従来型のものでもよい。しかし、組成物は、硫黄含有量は少ないか、極めて少なく、例えば硫黄を500ppmw以下、好ましくは300ppmw未満、更に好ましくは250ppmw未満、なお更に好ましくは100ppmw以下、最も好ましくは60又は50又は更には10ppmw以下含有してよい。組成物は、Shell Middle Distillate Synthesis(SMDS)として公知の方法のようなフィッシャー・トロプシュメタン縮合方法の反応生成物であってよく、或いはこの反応生成物を或る割合(例えば10%v/v以上)含んでいてもよい。このような反応生成物は、好適には沸点が通常のディーゼル燃料範囲(約150〜370℃)内であり、密度が15℃で約0.76〜0.79g/cm3、セタン価が72.7より大で(通常、約75〜82)、硫黄含有量が5ppmw未満、40℃での粘度が約2.9〜3.7cSt(mm2/s)、また芳香族含有量が1%w/w以下である。
このディーゼル燃料組成物は、15℃での密度が0.840g/cm3未満、好ましくは0.835g/cm3未満の燃料のような比較的低密度の燃料を含有してよい。この種の燃料には、燃料の固有の低エネルギー含有量を補償する目的で、洗浄剤含有添加物を使用できる。換言すれば、この添加物は、一般に後の使用中、燃料組成物で得られる出力を増大させるのに使用できる。
添加物は、洗浄剤を含有しなければならない。洗浄剤とは、エンジン内、特に噴射器ノズルのような燃料噴射システムでの燃焼関連沈着物の堆積を除去及び/又は防止するよう作用できる試剤(好適には界面活性剤)を意味する。このような材料は、時には分散剤添加物と言われる。この理論に束縛されたくないが、燃料関連沈着物の堆積は、現在、直接噴射式ディーゼルエンジンの出力損失に少なくとも一部、起因するものと考えられる。
洗浄剤は、好ましくは燃料組成物中に、他の燃料(通常、添加物を含まないか、或いは、含んでいても低水準の洗浄剤しか含まない)を用いて走行する或る期間中に損失したエンジン出力を少なくとも一部回復させるのに十分な濃度で含まれる。この濃度は、一般にエンジンの燃料噴射システム、特に噴射器ノズルに堆積した燃焼関連沈着物を少なくとも一部、除去するのに十分な濃度である。洗浄剤の性能によるが、好ましい値は、添加物を含む全燃料組成物を基準として、活性分洗浄剤100〜500ppmw、更に好ましくは150〜300ppmwの範囲にある。市販品として最も入手しやすい洗浄剤含有ディーゼル燃料添加物の場合は、推奨される標準の単独処理割合よりも高い水準、例えばこの標準単独処理割合の約2倍のように、1.2〜3倍、好ましくは1.5〜2.5倍の水準で添加物を装入することを意味する。
低洗浄剤水準(例えば標準単独処理割合の0.5〜1.2倍、好ましくは同等に相当する)は、前に受けた損失の逆転を妨害するような更なる出力損失を減少させ、理想的には防止するのに使用できる。
洗浄剤含有添加物の使用量は、エンジンを後で洗浄剤含有燃料組成物で同等のマイル数、同等のドライブ条件下で走行させる際、異なる燃料組成物により前の使用期間中に損失したエンジン出力の、好ましくは少なくとも25%、更に好ましくは少なくとも、50%又は75%又は90%又は95%、最も好ましくは100%回復させるのに十分な量である。なお更に好ましくは、洗浄剤の存在量は、後でエンジンを洗浄剤含有燃料組成物で再度、同等のドライブ条件下で走行させた際、前記出力の回復(燃焼関連沈着物の相当する減少と同等であってよい)を、前の燃料によるマイル数の75%、一層更に好ましくは50%又は更には40%又は30%とするのに十分な量である。前の燃料は、例えば添加剤を含まないディーゼル燃料組成物、或いは活性分洗浄剤を含まないか、50又は更には20ppmw以下含むディーゼル燃料組成物であってよい。
或いは、洗浄剤含有添加物は、エンジンを同等のドライブ条件下、添加剤を含まない燃料組成物、或いは活性分洗浄剤を含まないか、50又は更には20ppmw以下含む燃料組成物で走行させた際に受けた出力損失量(燃焼関連沈着物の相当する増加と同等であってよい)に比べて、少なくとも25%、好ましくは少なくとも50%、更に好ましくは少なくとも75%、最も好ましくは少なくとも90%、例えば100%減少させるのに十分な量で使用できる。
前述のように、エンジン出力は、例えば自動車の牽引作動力及び/又は加速時間について評価できる。
本発明では、洗浄剤含有添加物を用いて達成できる出力回復の程度は、以下に説明する本発明の第七局面による方法を用いて便利に評価できる。
本発明では、洗浄剤含有添加物を用いて達成できる出力回復の程度は、以下に説明する本発明の第七局面による方法を用いて便利に評価できる。
洗浄剤を含有するディーゼル燃料添加物は、公知で、また例えばInfineum(例えばF7661及びF7685)及びOctel(例えばOMA 4130D)から市販されている。従来、この種の添加物は、ディーゼル燃料に、単にエンジン沈着物の堆積を減少又は遅らせることを意図して、比較的低い水準(その“標準”処理割合は、添加物を含まない全燃料組成物中に活性分洗浄剤を通常、100ppmw未満与える)で添加されていた。我々の知識では、これらの添加物は、エンジン出力を増大させる目的には使用されず、特に前に受けた出力損失を逆転させるのに十分、高い水準では使用されていなかった。添加物がこれを達成できるのは、特に意外なことである。
上記目的のため、燃料添加物に使用するのに好適な洗浄剤の例としては、ポリオレフィン置換スクシンイミド又はポリアミンのスクシンイミド、例えばポリイソブチレンスクシンイミド又はポリイソブチレンアミンスクシンイミド、脂肪族アミン、マンニッヒ塩基又はアミン及びポリオレフィン(例えばポリイソブチレン)マレイン酸無水物が挙げられる。スクシンイミド洗浄剤添加物は、例えばGB−A−960493、EP−A−0147240、EP−A−0482253、EP−A−0613938、EP−A−0557561及びWO−A−98/42808に記載されている。ポリイソブチレンスクシンイミドのようなポリオレフィン置換スクシンイミドが特に好ましい。
添加物は、洗浄剤以外の他の成分を含んでいてよい。例えば、潤滑性強化剤;曇り除去剤(dehazer)、例えばアルコキシル化フェノールホルムアルデヒドポリマー、市販品として、例えばNALCO(商標) EC5462A(正式には7D07)(Nalcoから)及びTOLAD(商標) 2683(Petroliteから);消泡剤(例えばポリエーテル変性ポリシロキサン、市販品としてTEGOPREN(商標) 5851及びQ 25907(Dow Corningから)、SAG(商標) TP−325(OSiから)、又はRHODORSIL(商標)(Rhone Poulencから));点火改良剤(セタン改良剤)(例えば2−エチルヘキシルナイトレート(EHN)、シクロヘキシルナイトレート、ジ−tret−ブチルパーオキシド及びUS−A−4208190の第2欄27行〜第3欄21行に開示のもの);防錆剤(例えばRhein Chemie,Mannheim,ドイツにより“RC4801”として市販されているもの、テトラプロペニルこはく酸のプロパン−1,2−ジオール半エステル、又はこはく酸誘導体の多価アルコールエステル、α−炭素原子の少なくとも1つ上に炭素原子数20〜500の非置換又は置換脂肪族炭化水素基を有するこはく酸誘導体、例えばポリイソブチレン置換こはく酸のペンタエリスリトールジエステル);腐蝕防止剤;付香剤;摩耗防止添加物;酸化防止剤(例えば2,6−ジ−tert−ブチルフェノールのようなフェノール類、又はN,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミンのようなフェニレンジアミン類);及び金属奪活剤がある。
添加物は、特に燃料組成物の硫黄含有量が少ない(例えば500ppmw以下)場合、潤滑性強化剤を含有することが特に好ましい。添加物を含まない燃料組成物では、潤滑性強化剤が50〜1000ppmw、好ましくは100〜1000ppmwの濃度で存在するのが都合良い。市販の好適な潤滑性強化剤としては、EC 832及びPARADYNE(商標) 655(Infineumから)、HITEC(商標) E580(Ethyl Corporationから),VEKTRON(商標) 6010(Infineumから)及びLubrizol Chemical Companyから例えばLZ 539 Cとして入手できるようなアミド系添加物が挙げられる。その他の潤滑性強化剤は、上記特許文献、特に低硫黄含有量ディーゼル燃料への使用と関連させて、例えば以下の文献に記載されている。
・Danping Wei及びH.A.Spikesによる論文、“The Lubricity of Diesel Fiuels”Wear,III(1986)217−235
・WO−A−94/33805(Exxon):低硫黄燃料の潤滑性を強化するための低温流動改良剤
・WO−A−94/17160(Exxon):ディーゼルエンジン噴射システムの摩擦低下用燃料添加物として、カルボン酸(炭素原子数2〜50)の特定のエステル及びアルコール(炭素原子数1以上)、特にグリセロールモノオレエート及びジ−イソデシルアジペートを含有する。
・US−A−5484462:低硫黄ディーゼル燃料用の市販潤滑剤としてリノレン酸二量体について述べ(第1欄38行)、それ自体、燃料潤滑性改良剤としてアミノアルキルモルホリンを与える。
・US−A−5490864(Texaco):低硫黄ディーゼル燃料用耐摩耗潤滑性添加物として特定のジチオ燐酸ジエステル−ジアルコール
・WO−A−98/01516:特に低硫黄ディーゼル燃料に耐摩耗潤滑性効果を与えるための、芳香族核に結合した少なくとも1つのカルボキシル基を有する特定のアルキル芳香族化合物
・WO−A−94/33805(Exxon):低硫黄燃料の潤滑性を強化するための低温流動改良剤
・WO−A−94/17160(Exxon):ディーゼルエンジン噴射システムの摩擦低下用燃料添加物として、カルボン酸(炭素原子数2〜50)の特定のエステル及びアルコール(炭素原子数1以上)、特にグリセロールモノオレエート及びジ−イソデシルアジペートを含有する。
・US−A−5484462:低硫黄ディーゼル燃料用の市販潤滑剤としてリノレン酸二量体について述べ(第1欄38行)、それ自体、燃料潤滑性改良剤としてアミノアルキルモルホリンを与える。
・US−A−5490864(Texaco):低硫黄ディーゼル燃料用耐摩耗潤滑性添加物として特定のジチオ燐酸ジエステル−ジアルコール
・WO−A−98/01516:特に低硫黄ディーゼル燃料に耐摩耗潤滑性効果を与えるための、芳香族核に結合した少なくとも1つのカルボキシル基を有する特定のアルキル芳香族化合物
また添加物は、消泡剤を含むことが好ましく、更に好ましくは錆防止剤及び/又は腐蝕防止剤及び/又は潤滑性添加物を組み合わせて消泡剤を含む。
特記しない限り、添加物を含まない燃料組成物中の各添加成分の(活性分)濃度は、好ましくは1%w/w以下、更に好ましくは5〜1000ppmwの範囲、有利には75〜300ppmw、例えば95〜150ppmwの範囲である。
特記しない限り、添加物を含まない燃料組成物中の各添加成分の(活性分)濃度は、好ましくは1%w/w以下、更に好ましくは5〜1000ppmwの範囲、有利には75〜300ppmw、例えば95〜150ppmwの範囲である。
燃料組成物中の曇り除去剤の(活性分)濃度は、好ましくは1〜20ppmw、更に好ましくは1〜15ppmw、なお更に好ましくは1〜10ppmw、有利には1〜5ppmwの範囲である。その他の各成分の(活性分)濃度は、点火改良剤を除き、好ましくは0〜20ppmw、更に好ましくは0〜10ppmwの範囲である。点火改良剤が存在すれば、その(活性分)濃度は、好ましくは0〜600ppmw、更に好ましくは0〜500ppmw、便利には300〜500ppmwである。
添加物は通常、任意に前述のような他の成分と一緒に、洗浄剤や、ディーゼル燃料相溶性希釈剤(担体オイル(例えば鉱油)であってよい)、ポリエーテル(キャップされてもキャップされなくてもよい)、トルエン、キシレン、ホワイトスピリット及び“SHELLSOL”の商標でRoyal Dutch/Shellグループの系列会社により販売されているような非極性溶剤、及び/又はエステル、及び特にアルコール、例えばヘキサノール、2−エチルヘキサノール、デカノール、イソトリデカノール及びアルコール混合物、例えば“LINEVOL”、特にLINEVOL(商標) 79アルコール(C7-9第一アルコールの混合物)の商標でRoyal Dutch/Shellグループの系列会社により販売されているアルコール混合物、又は“SIPOL”の商標でSidobre Sinnova(フランス)から市販されているC12-14アルコールの混合物のような極性溶剤を含有する。
添加物は、重質及び/又は軽質ディーゼルエンジンに使用するのに好適であるかも知れない。
添加物は、重質及び/又は軽質ディーゼルエンジンに使用するのに好適であるかも知れない。
本発明に従って洗浄剤含有添加物を使用すると、特に低い煙水準及び少ない粒状物質のエンジン排出物と関連する別の利点を得ることができる。ディーゼルエンジンでは、排出物の減少は、通常、予め出力の低下を伴なっていた。しかし、洗浄剤含有添加物を煙及び/又は粒子の両排出物の減少に使用しながら、同時に(添加物は、一般に燃料組成物の密度を低下させるという事実に拘わらず)出力水準を増大させるか、或いは少なくとも維持できることが意外にも見い出された。このような倍増作用は、本発明の更なる特徴である。この作用により、特に高密度燃料組成物に使用して、動力出力を損なうことなく、この燃料組成物の環境性能を向上することができる。
したがって、第三局面では、本発明は、ディーゼル燃料組成物が導入されるディーゼルエンジンでの煙及び/又は粒子排出物を減少させる目的で、該燃料組成物への洗浄剤含有燃料添加物の使用を提供する。更に好ましくは、この使用は、(a)出力損失の減少及び/又は逆転(前記定義したとおり)、及び/又は動力出力の増大、並びに(b)煙及び/又は粒子排出物の減少の同時効果を達成する目的を有する。排出物の減少は、添加物を含まないディーゼル燃料組成物について便利に同定できる。
本発明をこの方法で適用する場合、添加物を含まない燃料組成物の密度は、比較的高密度、例えば15℃で0.845g/cm3よりも大きいことが望ましいかも知れない。
本発明をこの方法で適用する場合、添加物を含まない燃料組成物の密度は、比較的高密度、例えば15℃で0.845g/cm3よりも大きいことが望ましいかも知れない。
本発明の第四局面は、以下の1つ以上の目的:
a)ディーゼルエンジンでの後の出力損失を減少させる、
b)該エンジンでの前に受けた出力損失を逆転させる、又は
c)該エンジンからの煙及び/又は粒子排出物を減少させる、
目的で該エンジンの燃焼室に、洗浄剤含有燃料添加物を装入したディーゼル燃料組成物を導入することを特徴とするディーゼルエンジン及び/又はディーゼルエンジン駆動式自動車の操作方法を提供する。
エンジンの種類、ディーゼル燃料組成物の性状、燃料組成物中の洗浄剤の性状及び濃度や添加物中の他の成分の性状及び濃度、並びに出力及び排出物水準を評価できる方法は、全て、本発明の第一局面に関連して前述したとおりでよい。
a)ディーゼルエンジンでの後の出力損失を減少させる、
b)該エンジンでの前に受けた出力損失を逆転させる、又は
c)該エンジンからの煙及び/又は粒子排出物を減少させる、
目的で該エンジンの燃焼室に、洗浄剤含有燃料添加物を装入したディーゼル燃料組成物を導入することを特徴とするディーゼルエンジン及び/又はディーゼルエンジン駆動式自動車の操作方法を提供する。
エンジンの種類、ディーゼル燃料組成物の性状、燃料組成物中の洗浄剤の性状及び濃度や添加物中の他の成分の性状及び濃度、並びに出力及び排出物水準を評価できる方法は、全て、本発明の第一局面に関連して前述したとおりでよい。
本発明の第五局面では、大割合の圧縮点火型内燃機関用燃料及び小割合の洗浄剤含有添加物を含み、組成物中の活性分洗浄剤濃度が100〜500ppmwであるディーゼル燃料組成物が提供される。
“小割合”とは、燃料組成物に対し、好ましくは1%w/w未満、更に好ましくは0.5%w/w(5000ppmw)未満、最も好ましくは0.2%w/w(2000ppmw)未満を意味し、これに従って“大割合”は解釈できる。好ましい洗浄剤濃度及び種類は、燃料及び洗浄剤含有添加物の他の特徴と同様、本発明の第一局面と関連して説明したとおりである。特に、このディーゼル燃料組成物は、活性分洗浄剤を150〜300ppmw含有することが好ましい。
燃料は、ディーゼルエンジン用に好適ないかなる燃料でもよい。グレード及び用途によるが、燃料の初期蒸留温度は約160℃、最終蒸留温度は290〜360℃である。植物油もそれ自体、ディーゼル燃料として、或いは炭化水素燃料とブレンドして使用できる。
燃料は、硫黄含有量が少ないか、極めて少ないか、或いは本発明の第一局面と関連して説明したように、Shell Middle Distillate Synthesis(SMDS)として公知の方法のようなフィッシャー・トロプシュメタン縮合方法の反応生成物を或る割合(例えば10%v/v以上)含んでいてもよい。
燃料は、それ自体、添加物を含有してもよいし、含有しなくてもよい。添加物を含有する場合、例えば帯電防止剤、パイプラインドラッグレデューサー(drag reducer)、流れ改良剤(例えばエチレン/酢酸ビニル共重合体又はアクリレート/無水マレイン酸共重合体)及びワックス沈降防止剤(例えば“PARAFLOW”(例えばPARAFLOW(商標) 450、Infineumから)、“OCTEL”(例えばOCTEL(商標) W 5000、Octelから)及び“DODIFLOW”(例えばDODIFLOW(商標) v 3958、Hoechstから)という商標で市販されている)から選ばれた1種以上の添加物を少量含有する。
本発明の第六局面では、ディーゼルエンジンの燃焼室に第五局面のディーゼル燃料組成物を導入することを特徴とする、ディーゼルエンジン及び/又はディーゼルエンジン駆動式自動車の操作方法が提供される。
本発明の第七局面は、前述のような大割合のディーゼルエンジン燃料と、前述のような小割合の洗浄剤含有添加物とを添加混合することを特徴とするディーゼル燃料組成物の製造方法を提供する。前記小割合は、燃料組成物中の活性分洗浄剤濃度を100〜500ppmwとするのに十分な量である。
第八局面では、本発明は、
1)添加物を含有しないか、或いは、添加物を含有する場合は、活性分洗浄剤を50ppmw未満又は好ましくは20ppmw未満含有する“標準”ディーゼル燃料組成物で走行する(好ましくは直接噴射式)ディーゼルエンジンについて動力出力を測定する工程、
2)前記ディーゼルエンジンを標準ディーゼル燃料組成物で第一マイル数、走行させることにより、該エンジンに第一ドライブサイクルを受けさせる工程、
3)前記第一ドライブサイクル後、エンジン出力を測定する工程、
4)前記第一ドライブサイクル中のエンジン出力の低下を計算する工程、
5)前記第一ドライブサイクル中に重大な出力損失が観察されたならば、ディーゼルエンジンをディーゼル燃料組成物候補で第二マイル数、走行させることにより、該エンジンに第二ドライブサイクルを受けさせる工程、
6)前記第二ドライブサイクル後のエンジン出力を測定する工程、
7)前記第二ドライブサイクル中のエンジン出力の低下(あれば)を計算する工程、
8)適用できれば、前記第二ドライブサイクル中のエンジン出力の回復程度を計算する工程、
を含むディーゼル燃料組成物候補の性能評価方法を提供する。
1)添加物を含有しないか、或いは、添加物を含有する場合は、活性分洗浄剤を50ppmw未満又は好ましくは20ppmw未満含有する“標準”ディーゼル燃料組成物で走行する(好ましくは直接噴射式)ディーゼルエンジンについて動力出力を測定する工程、
2)前記ディーゼルエンジンを標準ディーゼル燃料組成物で第一マイル数、走行させることにより、該エンジンに第一ドライブサイクルを受けさせる工程、
3)前記第一ドライブサイクル後、エンジン出力を測定する工程、
4)前記第一ドライブサイクル中のエンジン出力の低下を計算する工程、
5)前記第一ドライブサイクル中に重大な出力損失が観察されたならば、ディーゼルエンジンをディーゼル燃料組成物候補で第二マイル数、走行させることにより、該エンジンに第二ドライブサイクルを受けさせる工程、
6)前記第二ドライブサイクル後のエンジン出力を測定する工程、
7)前記第二ドライブサイクル中のエンジン出力の低下(あれば)を計算する工程、
8)適用できれば、前記第二ドライブサイクル中のエンジン出力の回復程度を計算する工程、
を含むディーゼル燃料組成物候補の性能評価方法を提供する。
第一ドライブサイクル中に重大な出力損失が観察された場合のみ、試験を進める必要がある。“重大な”出力損失とは、出力が、少なくとも2%、好ましくは少なくとも4%、更に好ましくは少なくとも5%又は7%低下したことを意味する。出力損失が、これより低いか、或いは観察されない場合には、このディーゼルエンジンに異なる燃料噴射システムを用い、及び/又は異なる自動車を用いて試験を繰り返すのが適切かも知れない。これは、出力損失がこのような変数に敏感であることが場合によっては見い出されたからである。高い出力損失、例えば10%以上の出力損失は、間接噴射式ディーゼルエンジンで試験すると、観察できる。
“標準”燃料組成物は、好適には前述のように硫黄が少ないか或いは極めて少ないディーゼル燃料で、好ましくは添加物を含有しない。
ドライブサイクルは、エンジンマイル数の累積を含み、この累積は、疑似条件(シャーシー動力計を用いる等)下であってよいが、好ましくは規則的な道路ドライブ、更に好ましくは都市及び高速道路の両マイル数を含む混合ドライブ条件を含む。
ドライブサイクルは、エンジンマイル数の累積を含み、この累積は、疑似条件(シャーシー動力計を用いる等)下であってよいが、好ましくは規則的な道路ドライブ、更に好ましくは都市及び高速道路の両マイル数を含む混合ドライブ条件を含む。
第一マイル数は、試験の工程1で測定した出力損失に比べて、重大な出力損失を生じるのに十分なマイル数でなければならない。通常の第一ドライブサイクルは、1000〜4000マイル(1600〜6400km)、好ましくは1500マイル(2400km)以上、更に好ましくは2000(3200km)又は3000マイル(4800km)以上含んでよい。
第二ドライブサイクルの適切なマイル数は、第一マイル数の、通常10〜100%、好ましくは10〜80%、更に好ましくは10〜60%、例えば約50%である。
第二ドライブサイクルの適切なマイル数は、第一マイル数の、通常10〜100%、好ましくは10〜80%、更に好ましくは10〜60%、例えば約50%である。
この試験に使用されるエンジンは、好ましくは回転ポンプ又は一般のレール型、更に好ましくは回転ポンプである。このエンジンは、好適には軽質ディーゼルエンジンである。特に好ましいエンジンは、Ford Focus(商標)自動車に使用されているようなFord Endura(商標)エンジン、例えばBosch(商標) VP−30回転分配器型燃料ポンプを有する1753ccのFord Endura Di C9DCエンジンである。機械作動式噴射器を有するエンジンが好ましい。
エンジン出力は、本発明の第一局面に関連して述べた方法で好適に測定できる。特にエンジンについての自動車牽引作動力(VTE)及び/又は加速時間を測定することにより評価できる。出力の低下は、VTEの低下及び/又は加速時間の増加に相当し、出力の回復は、VTE及び加速度の回復(即ち、増加)、したがって、加速時間の減少に相当する。
このような出力測定は標準燃料組成物を用いて実施でき、従来の測定法が使用できる。理想的には、加速時間は、2つ以上、好ましくは3つの異なるドライブ条件(例えば第三、第四及び第五ギアで)下で測定し、結果を平均化する。同様に、VTE測定は、好ましくは2つ以上、好ましくは3つの異なるドライブ速度、例えば第四ギアで1時間当り50、85及び100km(kph)について平均化する。加速時間及びVTEの結果を組み合わせて平均化し、全体の出力定格を得ることができる。
エンジン排出物(特に煙及び粒状物質)も第一及び第二ドライブサイクルの前後に測定、比較できる。従来の測定法が再び使用できるし、また標準燃料組成物で走行できる。煙の測定値は、2つ以上、好ましくは3つのエンジン速度、例えば第四ギアで70、85及び100kphについて平均化することが好ましい。
本発明の評価方法は、特に洗浄剤含有添加物を装入した燃料組成物候補、更に特に硫黄含有量が少ないか、極めて少ない添加物含有燃料及び/又はShell Middle Distillate Synthesis(SMDS)として公知の方法のようなフィッシャー・トロプシュメタン縮合方法の反応生成物を或る割合(例えば10%v/v以上)有する添加物含有燃料に利用できる。したがって、この方法は、本発明の第四局面による燃料組成物の同定及び/又は評価に使用できる。
この方法は、ディーゼルエンジン、特に直接噴射式ディーゼルエンジン、更に特に回転ポンプ型ディーゼルエンジンの性能評価、及び/又はディーゼルエンジンに使用される燃料噴射システムの性能評価、及び/又はディーゼルエンジン駆動式自動車の性能評価に使用できる。
本発明の第九局面は、本発明の第七局面の評価方法において燃料組成物候補として使用すると共に、第二マイル数が第一マイル数と同じか、更に好ましくは第一マイル数の75%又は更には50%であり、かつ第一マイル数が好ましくは少なくとも1500(2400km)、更に好ましくは3000(4800km)以上である場合、第一ドライブサイクル中に損失した出力の少なくとも25%、好ましくは少なくとも50%、75%、90%又は100%回復させるディーゼル燃料組成物を提供する。
このような燃料組成物は、本発明では理想的には洗浄剤含有添加物を含有する。
本発明は、以下の具体的実施例から更に理解されよう。これらの実施例では、ディーゼル燃料組成物に洗浄剤含有添加物を使用した場合の回転ポンプ直接噴射式ディーゼルエンジンの性能に対する効果を研究した。燃料噴射器には特に注意し、出力損失が噴射器の汚染に結び付く可能性があることを発見した。
本発明は、以下の具体的実施例から更に理解されよう。これらの実施例では、ディーゼル燃料組成物に洗浄剤含有添加物を使用した場合の回転ポンプ直接噴射式ディーゼルエンジンの性能に対する効果を研究した。燃料噴射器には特に注意し、出力損失が噴射器の汚染に結び付く可能性があることを発見した。
“汚れ付け(dirty−up)”自動車試験とは、一般に出力損失が予想される、添加物を含まない通常のディーゼル燃料を用いて自動車を走行させることを言う。このような試験は、特記しない限り、混合ドライブサイクル、即ち、都市及び高速道路の両マイル数を含む道路ドライブ、通常、3000マイル(4800km)に用いた。“清浄化(clean−up)”自動車試験とは、通常、出力損失の減少及び/又は逆転が予想される本発明による燃料で再び混合ドライブサイクルを用いて自動車を走行させることを言う。
出力水準は、(i)第四ギアにおいて50、85及び100kphで測定した自動車牽引作動力(VTE)及び(ii)第三ギア(30〜80kph)、第四ギア(40〜100kph)及び第五ギア(60〜120kph)でのゲートした(gated)加速時間に基づいて評価した。表示した所では、結果は、これら3つのドライブ速度について平均化したものである。
加速及び出力の測定は全て、特記しない限り、特注の性能測定用シャーシー動力計を下記試験計画で用いて行った。各測定では、温度、圧力及び湿度を記録した。VTE測定値は全て、NTP修正(DIN 70020)した。即ち、温度及び圧力の変化を考慮して修正した。加速時間の修正ファクターは、利用しなかった。
加速及び出力の測定は全て、特記しない限り、特注の性能測定用シャーシー動力計を下記試験計画で用いて行った。各測定では、温度、圧力及び湿度を記録した。VTE測定値は全て、NTP修正(DIN 70020)した。即ち、温度及び圧力の変化を考慮して修正した。加速時間の修正ファクターは、利用しなかった。
新しい噴射器を取り付けた場合、出力測定を行う前に、状態調節のため、200マイル走行させた。
幾つかの実験では、関連実施例で記録したような標準方法を用いて、煙及び粒子の排出物も測定した。
全ての試験で使用したエンジンの種類は、1753ccのFord Endura Di C9DCエンジンで、これは、クランクシャフトでチェーンドライブするBosch(商標) VP−30回転分配器型燃料ポンプを有する直接噴射式エンジンである。このエンジンは、ターボチャージ及び後冷却を特徴とする4つのシリンダー(一列配置)エンジンである。燃料噴射器は、ピストン凹部上の中央に配置した5つの細孔型(ペンシル燃料噴射器)である。これらの噴射器は、約1100バール(110Mpa)の燃料噴射圧で作動し、操作される。燃料噴射は、電子制御される。
幾つかの実験では、関連実施例で記録したような標準方法を用いて、煙及び粒子の排出物も測定した。
全ての試験で使用したエンジンの種類は、1753ccのFord Endura Di C9DCエンジンで、これは、クランクシャフトでチェーンドライブするBosch(商標) VP−30回転分配器型燃料ポンプを有する直接噴射式エンジンである。このエンジンは、ターボチャージ及び後冷却を特徴とする4つのシリンダー(一列配置)エンジンである。燃料噴射器は、ピストン凹部上の中央に配置した5つの細孔型(ペンシル燃料噴射器)である。これらの噴射器は、約1100バール(110Mpa)の燃料噴射圧で作動し、操作される。燃料噴射は、電子制御される。
Enduraエンジンリサイクルの排気ガス再循環(EGR)システムは、エンジン内に戻って、入って来るエアチャージと混合し、EGR冷却器に入って、この再循環排気ガスを冷却し、これにより燃焼温度を低下させると共に、窒素酸化物の生成を減少させる排気ガスの量を測定した。
加速及び出力測定の試験計画
自動車をシャーシー動力計に載せるか、テストトラック条件下でドライブさせる。自動車及び/又はシャーシー動力計は、オイル及び冷却液の温度を安定化するため、適当な時間に亘って最初、ウオームアップする。
各燃料変換の際に、燃料間の相互汚染を確実に防止するため、エンジンは、ULSDベース燃料でフラッシュする。また、各燃料変換の際に、自動車は、5つの連続加速(第四ギアを30mph(48kph)〜60mph(96kph)のフルスロットル)で予め状態調節する。次いで、このエンジン管理システムを、燃料及び試験条件に適応させるため、8つの更なる連続加速を行う。
自動車をシャーシー動力計に載せるか、テストトラック条件下でドライブさせる。自動車及び/又はシャーシー動力計は、オイル及び冷却液の温度を安定化するため、適当な時間に亘って最初、ウオームアップする。
各燃料変換の際に、燃料間の相互汚染を確実に防止するため、エンジンは、ULSDベース燃料でフラッシュする。また、各燃料変換の際に、自動車は、5つの連続加速(第四ギアを30mph(48kph)〜60mph(96kph)のフルスロットル)で予め状態調節する。次いで、このエンジン管理システムを、燃料及び試験条件に適応させるため、8つの更なる連続加速を行う。
自動車加速時間は、2つの選択した速度間で測定する。データの記録は、選択した開始点より下の2kphで始め、終了点より上の2kphで終わる。エンジンを明確な漸進的フルスロットル動作で駆動させ、駆動中、4500rpmに維持し、終了点を過ぎるまでフルストットルを続ける。自動車は、フットブレーキを用いて同じ加速速度で減速するが、最終の200rpmについては、普通の自力減速させる。各試験条件について3つの加速測定を行い、その結果を平均化した。
自動車の牽引作動力(VTE)測定は、再びフルスロットルを用いて駆動輪での出力を測定する動力計で行う。
加速時間は、最も近い0.01秒まで報告し、一定速度のVTE測定は、最も近い0.01kWまで報告する。
自動車の牽引作動力(VTE)測定は、再びフルスロットルを用いて駆動輪での出力を測定する動力計で行う。
加速時間は、最も近い0.01秒まで報告し、一定速度のVTE測定は、最も近い0.01kWまで報告する。
実施例1
本実施例は、硫黄含有量が極めて少ないディーゼル(ULSD)燃料で走行する軽質直接噴射式ディーゼルエンジンでの出力損失を止めると共に、逆転させる能力を例示する。
使用した自動車は、前述のFord Endura(商標)エンジンを備えたFord Focus(商標)である。その燃料噴射器は、実験の始めに新しくし、工程1中、ULSDベース燃料で3000マイルの“汚れ付け”を行った。
このベース燃料は、添加物を含まず、下記規格(A表)を有する。
本実施例は、硫黄含有量が極めて少ないディーゼル(ULSD)燃料で走行する軽質直接噴射式ディーゼルエンジンでの出力損失を止めると共に、逆転させる能力を例示する。
使用した自動車は、前述のFord Endura(商標)エンジンを備えたFord Focus(商標)である。その燃料噴射器は、実験の始めに新しくし、工程1中、ULSDベース燃料で3000マイルの“汚れ付け”を行った。
このベース燃料は、添加物を含まず、下記規格(A表)を有する。
実験の工程2は、本発明に従ってベース燃料に洗浄剤含有添加物Aを添加した1500マイルの“清浄化”を含む。添加物Aは、Infineum(F7661)から入手できるポリイソブチレン置換スクシンイミド洗浄剤、消泡剤、錆防止剤、曇り除去剤、点火改良剤として2−エチルヘキシルナイトレート(EHN)、及び潤滑性強化剤を含む上層(top−tier)洗浄添加物である。この添加物は、1870ppmwの濃度(標準処理割合の2倍)で添加し、その結果、添加物含有燃料中の活性分洗浄剤濃度は162ppmwとなった。
ベース燃料を用い、新しい噴射器で、各後工程終了時に加速時間及びVTEを測定した。その結果を第1表に示す。
ベース燃料を用い、新しい噴射器で、各後工程終了時に加速時間及びVTEを測定した。その結果を第1表に示す。
ベース燃料単独でのエンジン走行後、重大な出力損失(VTEの低下及び相当する加速時間の増加)が観察された。しかし、添加物含有燃料で1500マイル走行させると、出力損失は、完全に回復した。これは、添加物を含有しないULSD燃料での走行による悪影響を添加物Aが逆転する能力を例示している。
次に、添加物Aの低濃度(その標準処理割合である935ppmw)での使用効果を検討する実験を行った。使用した自動車は、同一種のエンジン、特に試験の最初の部分で使用した自動車と同じ噴射器を有するが、異なるFord Focusである。この方法は、次のようにして行った。ベース燃料を用い、以下の各工程後に再び加速及びVTE測定を行った。
工程3:ベース燃料での3000マイル(4800km)汚れ付け
工程4:1500マイル(2400km)清浄化(ベース燃料+添加物A(935ppmw))
工程5:更なる1500マイル(2400km)汚れ付け
その結果を第2表に示す。
工程3:ベース燃料での3000マイル(4800km)汚れ付け
工程4:1500マイル(2400km)清浄化(ベース燃料+添加物A(935ppmw))
工程5:更なる1500マイル(2400km)汚れ付け
その結果を第2表に示す。
添加物を含有しない燃料は、再び重大な出力損失を生じた。添加物Aを装入すると、このように少量でさえ、更なる出力損失が防止された。工程5(更なる汚れ付け)を含むことにより、この効果は、出力損失がピークに達したことによるよりもむしろ添加物の存在によることを証明している。即ち、更に汚れ付けすると、更に出力損失が生じることが判る。
全体として、実験では、3000マイル(4800km)の汚れ付け後、約5%の出力損失が生じ、添加物含有燃料(多量)での1500マイル(2400km)の走行後は、約100%回復することが明らかとなった。更に
3000マイル(4800km)の汚れ付けは、別に5%の出力損失を生じ、この出力損失に対しては、添加物を少量含有する燃料による1500マイル(2400km)中、変化がなかった。最後の汚れ付けは、合計約6.9%の出力損失を生じた。
したがって、燃料に添加物Aを含有させると、エンジン出力の維持、及び高濃度では前に受けた出力損失の逆転の両方に使用できることが判る。
3000マイル(4800km)の汚れ付けは、別に5%の出力損失を生じ、この出力損失に対しては、添加物を少量含有する燃料による1500マイル(2400km)中、変化がなかった。最後の汚れ付けは、合計約6.9%の出力損失を生じた。
したがって、燃料に添加物Aを含有させると、エンジン出力の維持、及び高濃度では前に受けた出力損失の逆転の両方に使用できることが判る。
実施例2
本実施例も直接噴射式ディーゼルエンジンにおける出力低下及び回復を例示する。
約11,000マイル(17600km)走行した、Ford Enduraエンジンを備えた中古のFord Focus(実施例1で使用したものとは異なる)に、下記特性(B表)を有する、添加物を含有しないULSDベース燃料を給油した。
本実施例も直接噴射式ディーゼルエンジンにおける出力低下及び回復を例示する。
約11,000マイル(17600km)走行した、Ford Enduraエンジンを備えた中古のFord Focus(実施例1で使用したものとは異なる)に、下記特性(B表)を有する、添加物を含有しないULSDベース燃料を給油した。
この自動車は、実験開始前に点検を行った。次に、噴射器の新しいセットを取り付け、状態調節後、ULSDベース燃料を用いて出力測定(加速時間及びVTE)を行った。次いで、ベース燃料を用いて1500マイル(2400km)汚れ付けを行った後、更に出力測定を行った。
残りの方法は、次のとおりで、各工程後に、ベース燃料での加速及びVTE測定を行った。
工程1:更なる1500マイル(2400km)汚れ付け(ベース燃料)
工程2:新しい噴射器セットの取付及び状態調節
工程3:古い噴射器セットの取り替え;1500マイル(2400km)清浄化(ベース燃料+1870ppmwの添加物Aで)
工程4:1500マイル(2400km)汚れ付け(ベース燃料)
工程5:更なる1500マイル(2400km)汚れ付け(ベース燃料)
工程6:1500マイル(2400km)清浄化(ベース燃料+1920ppmwの添加物A)
工程4〜6は、工程1〜3の繰り返し可能性を例示するために含まれる。
工程1:更なる1500マイル(2400km)汚れ付け(ベース燃料)
工程2:新しい噴射器セットの取付及び状態調節
工程3:古い噴射器セットの取り替え;1500マイル(2400km)清浄化(ベース燃料+1870ppmwの添加物Aで)
工程4:1500マイル(2400km)汚れ付け(ベース燃料)
工程5:更なる1500マイル(2400km)汚れ付け(ベース燃料)
工程6:1500マイル(2400km)清浄化(ベース燃料+1920ppmwの添加物A)
工程4〜6は、工程1〜3の繰り返し可能性を例示するために含まれる。
通常、夕方の週末ドライブでマイル数を累積した。この場合、道程は、高速道路だけのドライブを含まず、また累積割合は、1週間当り750マイル以下とした。VTEの結果を第3表に示し、加速時間を第4表に示す。
これら結果の基本測定は、新しい噴射器の取り付け後に記録した値として記録した。
両セットの結果は、ULDSベース燃料での1500マイル(2400km)後、出力の重大な低下(VTE低下 約5%及び加速時間増加 8〜10%)を示し、また別の1500マイル(2400km)の累積では、更なる増大(累積VTE損失 約8%、加速時間の累積増加 11〜20%)を示している。本発明による添加物含有燃料を用いると、1500マイル(2400km)清浄化後、出力が回復したことが明らかとなり、またVTEは、この清浄な噴射器の記録値とはもはや大きく異なっていなかった。加速時間は、新しい噴射器で得られる値に近い(2〜6%高い)水準に戻った。
工程4及び5の間中、前の出力損失は、多少、繰り返され、VTE損失は、工程4後では5%、工程5後では7%であった(工程1、2の結果とは大きく異ならない)。添加物含有燃料は、再び完全な出力回復を生じ、またVTEは、新しい噴射器を用いて得られた水準と同等の水準に戻った。
両セットの結果は、ULDSベース燃料での1500マイル(2400km)後、出力の重大な低下(VTE低下 約5%及び加速時間増加 8〜10%)を示し、また別の1500マイル(2400km)の累積では、更なる増大(累積VTE損失 約8%、加速時間の累積増加 11〜20%)を示している。本発明による添加物含有燃料を用いると、1500マイル(2400km)清浄化後、出力が回復したことが明らかとなり、またVTEは、この清浄な噴射器の記録値とはもはや大きく異なっていなかった。加速時間は、新しい噴射器で得られる値に近い(2〜6%高い)水準に戻った。
工程4及び5の間中、前の出力損失は、多少、繰り返され、VTE損失は、工程4後では5%、工程5後では7%であった(工程1、2の結果とは大きく異ならない)。添加物含有燃料は、再び完全な出力回復を生じ、またVTEは、新しい噴射器を用いて得られた水準と同等の水準に戻った。
実施例3
本実施例は、本発明による別の添加物含有燃料組成物の使用例を示す。
2種の洗浄剤癌油添加物B、Cを使用した。添加物Bは、Infineum(F7685)から入手できる添加物で、Cummins L10重質洗浄試験をパスし、特に洗浄剤、消泡剤及び腐蝕防止剤を含有する。添加物Cは、低硫黄燃料用のOctel(OMA 4130D)から入手できる添加物で、洗浄剤、消泡剤、錆防止剤及び曇り除去剤を含有する。
本実施例は、本発明による別の添加物含有燃料組成物の使用例を示す。
2種の洗浄剤癌油添加物B、Cを使用した。添加物Bは、Infineum(F7685)から入手できる添加物で、Cummins L10重質洗浄試験をパスし、特に洗浄剤、消泡剤及び腐蝕防止剤を含有する。添加物Cは、低硫黄燃料用のOctel(OMA 4130D)から入手できる添加物で、洗浄剤、消泡剤、錆防止剤及び曇り除去剤を含有する。
両添加物を実施例1で使用したULSDベース燃料に、添加物Bでは1042ppmwの濃度で、また添加物Cでは500ppmwの濃度で装入した。両方とも、その量は、問題の添加物についての“標準”処理量の2倍で、添加物含有燃料中の活性分洗浄剤濃度は、100ppmwより多くなる。
この方法は、VTE測定のみ行ったが、実施例1の工程1及び2に類似する。各試験の開始の際は、新しいか又は清浄化した噴射器を用いた。試験は、全て前述のようなEnduraエンジン付きFord Focus自動車で行った。
この方法は、VTE測定のみ行ったが、実施例1の工程1及び2に類似する。各試験の開始の際は、新しいか又は清浄化した噴射器を用いた。試験は、全て前述のようなEnduraエンジン付きFord Focus自動車で行った。
添加物Bを用いた試験では、マイル数の累積は、マイル数累積シャーシー動力計(MACD)(回転式道路)を用いて行った。汚れ付けマイル数累積は、72時間の軽質試験サイクル(約3000ロードマイル(4800km)を表わす)からなり、清浄化マイル数累積36時間の同サイクル(約1500ロードマイル(2400km))からなる。各試験サイクルには、有効ロード速度37mph(59kph)で300秒の定常走行及び引き続き37(59kph)〜50mph(80kph)で約10秒の加速、並びに引き続き50mph(80kph)で約50秒の定常走行及び次いで90秒のアイドリングが含まれる。
添加物Cを用いた試験では、実施例1のような混合ドライブサイクルを用いてマイル数を累積した。ここで、汚れ付け及び清浄化は、2種の異なる自動車(二番目(清浄化)は、実施例1で用いたものと同じ)を用いて行った。したがって、これらの結果を評価する際は、絶対値よりもむしろ、各試験の始めからVTEの%変化を考慮しなければならない。
これらの結果を第5表(添加物B)及び第6表(添加物C)に示す。
これらの結果を第5表(添加物B)及び第6表(添加物C)に示す。
これら3つの試験速度を平均化すると、添加物Bでは約80%の出力回復が得られ、また添加物Cでは約50%の出力回復が得られた。
実施例4
本実施例は、本発明による添加物含有燃料の使用中にどのようにして出力回復が進行するかを例示する。
実施例1で用いたFord Focusを用い、添加物Aを1870ppmw添加した実施例1のベース燃料を用いた1500マイル(2400km)清浄化サイクルの開始点、中間点(750マイル(1200km)後)及び終了点で加速及びVTE測定を行った。実施例1の方法を行った場合、自動車は、既にベース燃料で3000マイル(4800km)の汚れ付け、(ベース燃料+935ppmwの添加物Aで)1500マイル(2400km)、及び更にベース燃料単独で1500マイル(2400km)を施したことになる。
出力水準を、新しい噴射器での出力水準、即ち、いずれの汚れ付け前の出力水準と比較した。
VTEの結果を第5表に示す。
本実施例は、本発明による添加物含有燃料の使用中にどのようにして出力回復が進行するかを例示する。
実施例1で用いたFord Focusを用い、添加物Aを1870ppmw添加した実施例1のベース燃料を用いた1500マイル(2400km)清浄化サイクルの開始点、中間点(750マイル(1200km)後)及び終了点で加速及びVTE測定を行った。実施例1の方法を行った場合、自動車は、既にベース燃料で3000マイル(4800km)の汚れ付け、(ベース燃料+935ppmwの添加物Aで)1500マイル(2400km)、及び更にベース燃料単独で1500マイル(2400km)を施したことになる。
出力水準を、新しい噴射器での出力水準、即ち、いずれの汚れ付け前の出力水準と比較した。
VTEの結果を第5表に示す。
試験結果の開始点と終了点とを比較すると、出力の相対増加率(%)は、50kphでは7.5%、85kphでは6.0%、100kphでは5.4%であった。これは、3つの試験条件について平均して6.3%の出力回復になる。しかし、出力は、750マイル(1200km)の後だけは、完全には回復しなかった。
加速時間の結果を第8表に示す。
加速時間の結果を第8表に示す。
清浄化中、VTEの増加と一致して、全てのギアでの加速時間は減少した。試験結果の開始点と終了点とを比較すると、第三ギアでは、全体で8.0%の減少、第四ギアでは7.4%の減少、第五ギアでは7.7%の減少が観察された。したがって、3つの試験条件での平均は、7.7%の減少である。
実施例5
本実施例は、本発明による添加物含有燃料を用いた別の利点を例示する。
Celesco(商標) C107不透明度計を用いて、黒煙不透明度の測定を実施例4の試験の開始点及び終了点で行った。各VTE速度の設定点から5秒の安定化後、10秒間、不透明度計の出力(平均出力)を記録した。測定値を70、85及び100kphで記録し、次いで自動車を50kphのファン(fan)速度で5分間のアイドリングに減速した。この方法を3回以上(twice more)繰り返し、各試験速度で3つの測定値を得た。煙の測定に使用した燃料は、実施例1のベース燃料である。
その結果を第9表に示す。
本実施例は、本発明による添加物含有燃料を用いた別の利点を例示する。
Celesco(商標) C107不透明度計を用いて、黒煙不透明度の測定を実施例4の試験の開始点及び終了点で行った。各VTE速度の設定点から5秒の安定化後、10秒間、不透明度計の出力(平均出力)を記録した。測定値を70、85及び100kphで記録し、次いで自動車を50kphのファン(fan)速度で5分間のアイドリングに減速した。この方法を3回以上(twice more)繰り返し、各試験速度で3つの測定値を得た。煙の測定に使用した燃料は、実施例1のベース燃料である。
その結果を第9表に示す。
3つの自動車速度についての煙不透明度の平均減少率は、90%の信頼水準では有意の15%であった。この減少率は、特に100kphで顕著であった。これは、本発明による添加物含有燃料組成物が、前に観察された出力の回復効果のみならず、環境上の利点が得られることを例示している。
実施例6
本実施例は、本発明による別の燃料組成物への洗浄剤含有添加物の使用例を示す。
これら実験用の“ベース”燃料組成物は、下記特性(C表)を有する。
本実施例は、本発明による別の燃料組成物への洗浄剤含有添加物の使用例を示す。
これら実験用の“ベース”燃料組成物は、下記特性(C表)を有する。
このベース燃料組成物は、市販の潤滑性添加物(PARADYNE(商標) 655)(Infineumから)を単独量(100ppmw)と併用した。このベース燃料のブレンドも、下記特性(D表)を有するShell Middle Distillate Synthesis(フィッシャー・トロプシュ)反応生成物の混合物15%v/vで製造した。
次の試験のため、このブレンド燃料(全密度:0.830g/cm3)に添加物A及びBを添加した。
実験方法は次のとおりである。
工程1:ベース燃料単独を用いて、試験開始(SOT)点での加速度、VTE及び煙の測定値、次いで粒子排出水準を記録する。
工程2:ブレンド燃料を添加物B 1042ppmwと併用して、試験開始点での加速度、VTE及び煙の測定値、次いで粒子排出水準を記録する。
工程3:ブレンド燃料を添加物A 1870ppmwと併用して、試験開始点での加速度、VTE及び煙の測定値、次いで粒子排出水準を記録する。
工程4:燃料ラインを取り外し、添加物Bを1042ppmwを含む他は実施例1のULSDベース燃料に変換する。
工程5:“清浄化”サイクルとして、工程4で述べた燃料を用いた混合ドライブ1500マイル(2400km)
工程6:補助燃料ラインを改修し、ULSDベース燃料単独を用いて加速度及びVTE測定値を記録する。
工程7:ブレンド燃料を添加物B 1042ppmwと併用して、試験終了(即ち、後清浄化、EOT)点での加速度、VTE及び煙の測定値、次いで粒子排出水準を記録する。
工程8:ブレンド燃料を添加物A 1870ppmwと併用して、試験終了(即ち、後清浄化、EOT)点での加速度、VTE及び煙の測定値、次いで粒子排出水準を記録する。
実験方法は次のとおりである。
工程1:ベース燃料単独を用いて、試験開始(SOT)点での加速度、VTE及び煙の測定値、次いで粒子排出水準を記録する。
工程2:ブレンド燃料を添加物B 1042ppmwと併用して、試験開始点での加速度、VTE及び煙の測定値、次いで粒子排出水準を記録する。
工程3:ブレンド燃料を添加物A 1870ppmwと併用して、試験開始点での加速度、VTE及び煙の測定値、次いで粒子排出水準を記録する。
工程4:燃料ラインを取り外し、添加物Bを1042ppmwを含む他は実施例1のULSDベース燃料に変換する。
工程5:“清浄化”サイクルとして、工程4で述べた燃料を用いた混合ドライブ1500マイル(2400km)
工程6:補助燃料ラインを改修し、ULSDベース燃料単独を用いて加速度及びVTE測定値を記録する。
工程7:ブレンド燃料を添加物B 1042ppmwと併用して、試験終了(即ち、後清浄化、EOT)点での加速度、VTE及び煙の測定値、次いで粒子排出水準を記録する。
工程8:ブレンド燃料を添加物A 1870ppmwと併用して、試験終了(即ち、後清浄化、EOT)点での加速度、VTE及び煙の測定値、次いで粒子排出水準を記録する。
加速度及びVTEの測定については、煙用の同様なシャーシー動力計を使用した。煙の測定方法は、実施例5と同様である。粒子排出物は、シャーシー動力計を用いて試験した。試験には、標準ECE 1505(m) lls 221サイクルを用い、クランク回転(cranking)及び始動の排出物についてサンプル採取を行った。サンプル採取の前に、40秒のアイドリング(Euro 2)を行った。このサイクルは、4つのECEサイクル及び1つのEUDCサイクルを含み、その結果は、第一及び第二ECEサイクルの組合わせ(冷エンジン)、第三及び第四ECEサイクルの組合わせ(熱エンジン)及びEUDCサイクルを含む3相フォーマットで表わした。各相について粒子測定を行った。下記結果は、全サイクルについてである。
VTEの結果を第10表に示す。
VTEの結果を第10表に示す。
試験開始点及び試験終了点でのULSDベース燃料を比較すると、完全な出力回復を示すことが明らかとなった。実施例6の高密度ベース燃料への変換は、ULSDベース燃料(ULSDベース燃料の密度は、0.8301g/cm3であるのに対し、実施例6のベース燃料の密度は0.8377g/cm3)に比べて、有意であるが、予測可能な出力増大を生じた。
添加物A及びBを含む燃料は、実施例6のベース燃料よりも密度が低く、したがって、出力低下を生じるものと予測された。前の試験は、密度が3%低下すると、VTEが5〜8%低下することを示している。これに対し、この実験で添加物A及びBを装入すると、密度は0.9%低下するが、出力低下は、平均約1%にすぎなかった。
添加物A及びBを含む燃料は、実施例6のベース燃料よりも密度が低く、したがって、出力低下を生じるものと予測された。前の試験は、密度が3%低下すると、VTEが5〜8%低下することを示している。これに対し、この実験で添加物A及びBを装入すると、密度は0.9%低下するが、出力低下は、平均約1%にすぎなかった。
添加物含有燃料は両方とも、試験の開始点及び終了点での出力測定値に一定の傾向を示し、またVTEは、両例で試験開始点での測定値に比べて約2.5%増大した。
加速時間の結果は、VTEについての記録値と同様な方向の傾向を示した。添加物Bでは、清浄化後、加速時間の平均減少率が3%であったのに対し、添加物Aでは、平均減少率が11%であった。
Celesco黒煙測定値を第11表に示す。
加速時間の結果は、VTEについての記録値と同様な方向の傾向を示した。添加物Bでは、清浄化後、加速時間の平均減少率が3%であったのに対し、添加物Aでは、平均減少率が11%であった。
Celesco黒煙測定値を第11表に示す。
これらの結果は、添加物A又はBの装入と関連した出力増大は、煙の減少を伴う。添加物Aを含有すると、試験期間に亘り3つの自動車速度全てで有意の(>90%信頼度)煙減少が生じた。
低密度のブレンド燃料は、一般に煙水準が実施例6のベース燃料に比べて有意に低い(3つの試験相について平均20%)。
粒子水準測定結果を第12表に示す。
低密度のブレンド燃料は、一般に煙水準が実施例6のベース燃料に比べて有意に低い(3つの試験相について平均20%)。
粒子水準測定結果を第12表に示す。
粒状物質の減少は、清浄化サイクル後に観察された。実施例6のベース燃料は、高密度燃料について予期されるように、低密度ブレンド燃料よりも高い粒子水準を生じた。しかし、添加物A、Bの両方とも、清浄化後、6〜7%という一定の更なる粒子水準の減少率を示した。これらの結果は、洗浄剤含有添加物A及びBを用いた場合に観察される煙の減少及び出力の増大は、試験条件から誘導される人工物の或る形態よりもむしろ真のエンジン清浄化結果であることを示している。
Claims (10)
- 大割合の圧縮点火型内燃機関用燃料及び小割合の洗浄剤含有添加物を含み、組成物中の活性分洗浄剤濃度が100〜500ppmwであるディーゼル燃料組成物。
- フィッシャー・トロプシュメタン縮合方法の反応生成物を含有する請求項1に記載の組成物。
- ディーゼル燃料組成物が導入されるディーゼルエンジンでの後の出力損失を減少させる目的で、該燃料組成物への洗浄剤含有燃料添加物の使用。
- ディーゼル燃料組成物が導入されるディーゼルエンジンでの前に受けた出力損失を逆転する目的で、該燃料組成物への洗浄剤含有燃料添加物の使用。
- ディーゼル燃料組成物が導入されるディーゼルエンジンでの煙及び/又は粒子排出物を減少させる目的で、該燃料組成物への洗浄剤含有燃料添加物の使用。
- 前記燃料組成物が、フィッシャー・トロプシュメタン縮合方法の反応生成物を含有する請求項3、4又は5に記載の使用。
- ディーゼルエンジンの燃焼室に請求項1又は2に記載のディーゼル燃料組成物を導入することを特徴とする、ディーゼルエンジン及び/又はディーゼルエンジン駆動式自動車の操作方法。
- 大割合のディーゼルエンジン燃料と、燃料組成物中の活性分洗浄剤濃度を100〜500ppmwとするのに十分小割合の洗浄剤含有添加物とを添加混合することを特徴とする請求項1又は2に記載のディーゼル燃料組成物の製造方法。
- 1)活性分洗浄剤を50ppmw未満含有する標準ディーゼル燃料組成物で走行するディーゼルエンジンについて動力出力を測定する工程、
2)前記ディーゼルエンジンを標準ディーゼル燃料組成物で第一マイル数、走行させることにより、該エンジンに第一ドライブサイクルを受けさせる工程、
3)前記第一ドライブサイクル後、エンジン出力を測定する工程、
4)前記第一ドライブサイクル中のエンジン出力の低下を計算する工程、
5)前記第一ドライブサイクル中に重大な出力損失が観察されたならば、ディーゼルエンジンをディーゼル燃料組成物候補で第二マイル数、走行させることにより、該エンジンに第二ドライブサイクルを受けさせる工程、
6)前記第二ドライブサイクル後のエンジン出力を測定する工程、
7)前記第二ドライブサイクル中のエンジン出力の低下(あれば)を計算する工程、
8)適用できれば、前記第二ドライブサイクル中のエンジン出力の回復程度を計算する工程、
を含むディーゼル燃料組成物候補の性能評価方法。 - 前記第一及び第二ドライブサイクル前後のエンジンの煙及び/又は粒子排出物も測定し、比較する請求項9に記載の方法。
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