JP2005504954A - 選別フローサイトメーター中の多細胞生物のためのオートサンプラーを備える薬物発見システム - Google Patents

選別フローサイトメーター中の多細胞生物のためのオートサンプラーを備える薬物発見システム Download PDF

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Abstract

多細胞生物に対する試験薬物の効果を分析するためのシステムおよび方法が提供される。胚を含み得る生物が、細胞組織化学的試薬で標識され、そして蛍光活性化細胞選別(FACS)を使用して、マイクロタイタープレートのウェルに選別される。各ウェルに、試験薬物が添加される。次いで、各ウェル中の生物が、オートサンプラーデバイスを使用して分析され、この試験薬物の効果が決定される。次いで、この生物は、新しいタイタープレートに再選別され得る。

Description

【背景技術】
【0001】
(技術分野)
本発明は、選別フローサイトメーターの領域に関し、そして特に、多細胞生物を選別するために設計された大粒子フローソーターとともに使用するための付属品に関する。
【0002】
(先行技術の説明)
フローサイトメーターは、多数の粒子を一列に分析帯域を通過させ、特性を分析することができる周知の分析機器である。電子量(「クールター」量)ならびに多数の他の分析が、実施され得るが、代表的には、この分析は、光学的に集束レーザービームを通過する粒子として実施される。現在の研究においてはほとんどの場合、分析される粒子は、血球または幹細胞のような単細胞であり、少なくともいくつかの光学的なパラメーター測定は、細胞に結合した標識化抗体により提供される。第1世代のサイトメーターでは、光学的測定は、ヒストグラム(「サイトグラム」)として表示され、これは、分析される細胞においてこれまでに未知の多数の亜集団を、研究者らが同定することを可能にした。第2世代のフローサイトメーターは、これらの集団に属する1つ以上のメンバーを非常に高速に選択する能力を獲得した(一秒当たり数百〜数千細胞)。このようなデバイスは、一般的に「セルソーター」または「蛍光標示式セルソーター」(例えば、FACS(登録商標)Becton Dickinsonが、そのデバイスに与える商標)として知られている。
【0003】
特定の性質(抗体または他の感受性リガンドにより決定される)を有する細胞を選択する能力は、細胞生物学およびバイオテクノロジーに、明らかに、変革をもたらしてきた。特定の所定の性質を有する細胞を選択することは、たとえその細胞が極端に少なくとも、可能であり、次いで、それらの細胞を培養するか、またはさもなければ、バイオテクノロジーまたは「遺伝子操作」のためにこれらの細胞を使用することが可能である。より最近、セルソーターは、薬学的研究および「薬物発見」のために使用され始めた。
【0004】
現代の薬物開発は、「コンビナトリアル」化学を包含し、ここで、多数の関連する化学的アナログが、合成される。通常、合成される分子の基本構造は、既知の薬物分子またはレセプターあるいは他の生体分子に基づく分子モデリングにより提供される情報から得られる。一旦、多数の潜在的な薬物分子が合成されると、これらの分子は、どの分子が活性を示すか発見するために、試験されなければならない。一旦、活性が検出されると、それらの分子は、さらに高レベルの活性を有する分子を作製するという目的のために、活性分子に基づく一回以上のコンビナトリアル合成のサイクルに供され得る。
【0005】
従来の薬物発見において、候補分子は、動物実験に供され、ここで、首尾良い候補薬物は、最後にはヒトにおいて試験された。コンビナトリアル方法を用いると、候補分子の数が、とても多くなり得、従来の動物実験は、非常に費用がかかるだけでなく、このような規模では、近年懸念される「動物の権利」とも政治的に相容れない。さらに、コンビナトリアル方法の利点は、多数の候補分子のうちの少量が、効率的に産生され得るというものである。各候補分子の量は、概して従来の動物実験のためにはとても少なく、量の増幅は、この方法をより不経済的にする。
【0006】
単細胞について薬剤候補をスクリーニングするためのセルソーターの使用においていくらかの成功がおさめられてきた。いくつかの場合において、潜在的な薬剤は、検出可能な方法で細胞の代謝(例えば、細胞内のCa++レベルの変化)に影響すると考えられている。「標的」細胞の集団は、候補分子に曝露される。次いで、曝露された細胞は、細胞の応答を光学的な信号に変換することが期待される試薬(例えば、標識化抗体またはカルシウム感受性の蛍光色素)を用いて処理される。次いで、細胞は、セルソーターによって分析され、そして応答を示す細胞が、さらなる分析および実験のために選択(選別)される。時に、このプロセスは、「多段式」である。細胞集団は、はじめに特定の分子シグナルに応答する既知の細胞の亜集団を提供するために選別される。次いで、候補薬物への曝露の後、この感受性亜集団は、実際に応答する細胞を得るために再び選別される。
【0007】
都合の悪いことに、候補薬物のための非常に多くの試験は、単細胞については実施不可能である。実際の薬物の効果を理解するために、多細胞生物を使用することが必要である。この10年間における細胞生物学の重要な発見の一つは、哺乳動物において見出された多数の経路および機能が、また、より単純な多細胞生物においても存在するということである。線虫Caenorhabditis elegansは、単に比較的少数の細胞しか持たないが、哺乳動物および他の複雑な脊椎動物の多数の発生経路が、C elegansに存在する。ショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)胚はより大きくそしてより複雑であり、そしてモデル脊椎動物としてC.elegansよりも密接であることが証明されている。さらに、D.melanogasterは、長く遺伝学研究の対象とされ、そしてよく研究された多数の変異体が利用可能である。より最近、Zebrafish(Danio rerio)の胚は、脊椎動物発生のための理想的なモデルとして開発されてきた。
【0008】
現代のコンビナトリアル薬物発見では、目下のところC.elegans、D.melanogaster、およびD.rerioが、従来の動物実験に代わって使用される。これらの生物は、従来の実験動物よりずっと小さく、そして、従って少なくとも、動物の権利を主張する人々の注意をずっと引きにくい。しかし、セルソーターを使用する細胞の方法と比較すると、これらの多細胞生物の使用は、手間がかかり、そしてひどく時間がかかる。試験処理のために、生物は、手作業によって個別に選択されそしてピペットで取られなければならない。処理分析は、顕微鏡または類似の機器を用いて個別に行われなければならない。これらの多細胞モデル生物は、従来の実験動物に比べて非常に小さいが、単細胞と比較すると巨大である。従って、従来のセルソーターは、これらの生物を処理するためには使用できない。これらの生物は、単細胞のために設計されたフローセルを妨げがちなだけでなく、従来のセルソーターにおいて流れを振動させ個別の液滴に流し込む圧電性のアクチュエーターが、これらの多細胞生物を塊に粉砕させる。
【0009】
最近、本出願の譲受人は、多細胞生物(例えば、C.elegansならびにD.melanogasterの胚およびD.rerioの胚)の分析および選別のために最適化されたフローソーターを開発した。このような機器は、Union Biometrica COPASTM Sorter Instrumentとして販売されてきた。簡単に言うと、これらの機器は、典型的な選別フローサイトメーターとは違うように操作される。直径の大きなフローセルが、利用されそしてこのシステムは、伸長が胚レーザービームを通過するとき、連続的な線形光学分析を行うように設計される。流れの流動安定性および光学分析は、選別プロセスがフローセルの下のエアウェルにおいてサンプルの流れで生じることによって確実にされる。流れを振動させて個別の液滴(次いで、これは、細胞を含有する液滴を選択するために偏向される)にすることとは異なり、流れの全体は、標的容器(例えば、マイクロタイタープレートのウェル)に向けられる。当然、流れの全体は、すぐにウェルに一杯になる。側方に方向付けられた圧縮ガスの流れは、サンプルの流れと交差し、それを廃棄物へと向ける。光学検出器は、所望の多細胞生物が、フローセルを通過したと決定した場合、所望の多細胞生物がマイクロタイタープレートウェルの中に沈着されるように、ガスの流れが、瞬時に妨げられる。次いで、マイクロタイタープレートは、次のウェルを満たし得るように、機械的に押し出される。このプロセスは、選択された多細胞生物の迅速な沈着を可能とする。このデバイスは、1999年8月20日に出願された米国特許出願09/378,634および1999年12月15日に出願された同09/465,215においてより完全に記載され、これらは、本明細書中に参考として援用される。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0010】
(発明の要旨)
薬物発見/分析システムは、特定のオートサンプラー(これは、Drosophila melanogasterの胚のような大きく細長い多細胞生物を分析および選別可能なフロー分析機/ソーターとともに使用される)を基礎としている。サンプル生物は、種々の細胞生物学的現象を光学的に識別するように設計された細胞組織化学的試薬で処理される。この生物は、特定のシース試薬中で懸濁され、フローセルを横断するレーザービームの中を一列で通される。生物の生物学的状態を反映するデータを提供するために、蛍光および他の光学的シグナルが、検出されそして分析される。
【0011】
フローセルを通過した後、サンプルの流れは、空中でのサンプルの流れとなり、マイクロタイタープレートのウェルに入れるために正確に方向付けられる。切り替え可能な圧縮ガスの流れが、サンプルの流れを、ウェルから離れて廃棄領域に偏向させるために使用される。所定の光学的な特徴を有する生物が、フローセルを通過するときはいつも、生物をウェルの中への蓄積を可能とするために、圧縮ガスの流れは、停止される。次いで、このガスの流れは、復帰され、流れを受け取るためにマイクロタイタープレートは、新たなトレイを位置に動かすように機械的に指示され、このプロセス全体が繰り返される。
【0012】
Drosophilaの胚の場合は、マイクロタイタートレイは、過剰な液体を排出するために、底に取り付けられたメッシュであり得る。次いで、デンプンで糊付けされた酵母および栄養物としての糖が、ウェルの各々に加えられ得(実験手順において必要とされる場合、試験薬物サンプルとともに)、そしてトレイ全体は、ガスの透過可能な膜で密封され、そして胚が試験物質と反応して増殖できるようにインキュベートされる。
【0013】
最後に、トレイは、オートサンプラーデバイスのステージ上に置かれる。移動可能な多管腔プローブ(multi−lumened probe)は、順番にウェルの各々に方向付けられる。このプローブは、密閉膜を貫通し、そしてウェルに入る。洗浄流体は、1つの管腔を通り分配され、そして流体は、生物を再懸濁するために第2の管腔の中に繰り返し引き上げられる。最後に、生物は、ウェルから吸い出され、そして再分析されるために選別された流れにおけるフローセルに流体的に運ばれ、そして新たなタイタープレート中に再選別される。選別の前に、多数の細胞組織化学処理のいずれかは、種々の細胞生物学的状態を光学的に検出可能にするために使用され得る。このプロセスは、多細胞生物標的を使用する迅速でそして複雑な化合物のスクリーニングを可能とする。
【0014】
(発明の詳細な説明)
以下の記述は、任意の当業者が本発明を作製および使用できるように提供され、そして、発明者によって企図された本発明の実施のための最良の様式を示す。しかし、多細胞生物フローソーターとともに使用するオートサンプラーシステムを具体的に提供するために、本発明の一般原則が、本明細書中に規定されるので、種々の改良は、当業者にすぐに明らかにされる。
【0015】
現在のCOPASTMソーター/ディスペンサーは、C.elegans、Danao、rerio胚またはDrosophila.melanogaster胚を、96ウェルマイクロタイタープレートのウェルに、2分以内で分配し得る。このことは、個々の生物が迅速に沈着することを可能にする。さらに、このデバイスは、光学的に、各生物を分析するので、特定の予め決定された生物学的特徴を有する所望の生物のみが、沈着される。このことは、同一の段階の生物を選択することを可能にし、これは、試験プロセスの均一性を大いに増加させる。コンビナトリアルケミストリー薬物発見のために、生物のバッチ全体を、開始剤、または薬物効果を相乗する他の薬剤で前処理することが、可能である。次いで、この選別プロセスは、適切に「プライミングされた」生物のみを選択する。
【0016】
最後に、予め選択された生物が沈着された場合に、この生物が試験物質に即座に曝露されるように、従来のロボットオートサンプラーを使用して、試験化合物の単一のアリコート(各ウェルにおいて異なるもの)を沈着させることが可能である。さらに、いくつかのコンビナトリアル合成方法は、試験物質を、ミリメートル未満の樹脂ビーズの表面で合成する。このような状況において、大きな粒子フローソーターを使用して、試験ビーズを選択し、そして壁に沈着させることもまた、可能である。この多細胞生物または大きな樹脂ビーズの通過を可能にするために、フローセルは、0.5mmまたはそれより大きな直径を有する。
【0017】
オートサンプラーは、ステージアセンブリからマイクロタイタープレートに接近するような様式で、COPAS器具に接続/設置されるように設計されている。16分の時間にわたって、オートサンプラーは、サンプルを穏やかに攪拌し、最大で96個のウェルから吸引し、そして分析のために、COPAS器具に分配し得る。各サンプルの吸引および分配は、ステッパモータを介して駆動されるシリンジポンプによる。吸引プローブは、洗浄流体を分配し、同時にサンプルをマイクロタイターウェルから吸引し得る、多管腔ステンレス鋼(sst)構成要素として設計される。
【0018】
オートサンプラーは、適合性の増殖培地と組み合わせて使用されるように意図され、初期の胚から第3齢幼虫までの特定の段階の正確な数のD.melanogaster胚を選択し、そして特別なメッシュ底のプレートに分配し得る。さらに、このデバイスは、例えば、レポーター遺伝子蛍光発現によって示されるような発生段階のタンパク質発現の変化を検出するために、その内容物を少しずつ取り込み(sip)、そして再分析するように、各ウェルに再接近し得る。各分配された生物に添加されて、再分析の前の正常な成長および発生を可能にし得る、増殖培地が開発された。
【0019】
代表的な実験の間のこのデバイスの本発明の操作を、読者が完全に理解し得るように、ここで総説する。オートサンプラーは、図1aにおいて上に示されるように、真っ直ぐなアームを備える。図1bに示されるように、sstプローブは、この真っ直ぐなアームの遠位端に位置し、そして可撓性チュービング(図示せず)によって、1つのシリンジポンプまたは複数のシリンジポンプ(図3)に接続される。マイクロタイターウェルの内容物をサンプリングするsstプローブは、平行な洗浄チューブと接合される。この洗浄チューブは、洗浄溶液を分配して、sstプローブによる吸引の前に、サンプルを懸濁させ、そして洗浄する。真っ直ぐなアームは、C字型のブラケットまたはケージ(図1b、図2)によって保持される。このC字型のブラケットは、リニアスライドによってこのアームと係合し、これにより、このリニアアームは、モータ(図1b)によって上下に駆動され得る。その間に、マイクロタイタープレートを支持しているステージは、プローブに対するプレートのx−yの横方向の動きを提供する。
【0020】
操作の際に、マイクロタイタープレートは、図1bにおいて、プローブの下の表面に配置される。このプローブは、プローブに対するステージのx−yの動きによって、プレートの任意のウェルをアドレスするような位置に持ってこられる。この動きの全ては、好ましくは、プローブが大きな正確さで位置決めされ得るように、ステッパモータによって提供される。プローブがウェルの真上にある場合、プローブがそのウェルの内容物を吸引し得るように、アーム全体がリニアスライドに沿って下向きに移動する。
【0021】
プローブの作動を簡単に記載したので、ここでシステム全体を記載する。D.melanogaster胚の使用は、好都合な例を提供する。この胚を、選別プロセスのために、特別な粘度増強試薬中に懸濁させる。この液体はまた、フローサイトメトリーの分野において周知であるように、流体力学的収束のためのシース流体を提供するために使用される。2000年12月29日に出願され、米国を指定する、共有に係る同時係属中のPCT出願PCT/US00/35543において、高粘度のシースおよびサンプル試薬の使用が、COPAS型の器具について記載されている。簡単に言えば、液体の増加した粘度は、D.melanogaster胚または他の多細胞生物を取り扱うために必要な、大きな穴のフローセル中への、増強された安定性の流体力学的収束を提供する。かなりの種々の粘度増強剤が使用され得るが、好ましい処方物は、130万の平均分子量を有する材料を使用して、0.9重量%のポリビニルピロリドン(PVP)を含有する。さらに、この流体は、約0.2重量%の塩化ナトリウムを含有して、微量の湿潤剤(例えば、Triton X−100(ポリエチレングリコールオクチルフェニルエーテルの、Rohm and Haasの銘柄の商標))と共に、浸透圧モル濃度を制御する。さらに、有効量(好ましくは、0.01重量%と0.05重量%との間)のキレート剤(例えば、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)四ナトリウム)が、防腐剤として添加され得る。
【0022】
目的の胚は、溶液中に懸濁され、そして大きな細長い生物を分析および選別するために最適化された、特別なフローソーターのサンプル容器に入れられる。分析の前に、これらの胚は、多数の細胞組織化学的染料試薬のいずれかで処理され得る。これらの試薬は、胚の種々の部分を、発生段階、遺伝子発現、細胞カルシウムレベルまたは多数の発生因子もしくは細胞生物学的因子のいずれかに基づいて、蛍光性にする。懸濁された胚は、流体力学的に収束され、そしてフローセルを通って単一のファイルを通過し、ここで、レーザービームが、各胚を光学的に問い合わせる。胚がビームを通過する際に生じる光学的信号が、コンピュータによって分析され、そしてこの分析に基づいて、特定の胚が、実験プロトコルの残りのものについて所望される適切な性質を有するか否かについての決定がなされる。
【0023】
フローセルを通過した後に、サンプルストリームは、精密ノズルを通過して、空気中にストリームを形成する。このノズルは、マイクロタイタープレートに非常に接近しており、このストリームがこのプレートの単一のウェルに正確に方向付けられることを可能にする。このプレートは、ストリームがプレートの各ウェルに連続的に方向付けられ得るように、x−y位置合わせが可能な機構によって保持される。高圧気体の切換え可能なストリームが、ノズルの下の短い距離の位置で空気中のサンプルストリームに衝突する。この加圧されたストリームは、サンプルストリームを偏向し、そして破壊して、このサンプルストリームがマイクロタイターウェルに入ることを防止する。しかし、コンピュータが、所望の特徴を有する生物がフローセルを通過したことを決定する場合には、この加圧されたストリームは、短時間オフにされる。このことは、生物がウェルに沈着することを可能にする。次いで、気体ストリームが再始動されて、さらなる生物または流体がウェルに入ることを防止する。このプレートは、機械的に前進されて、新たなウェルを適所に運び、そして全手順が繰り返される。短時間で、96個のウェルの各々が、予め選択された特徴を有する単一の胚を含む。コンビナトリアル薬物発見の状況において、各ウェルは、異なる試験化合物の予め分配されたサンプルを含み得るか、または試験サンプルが、さらなるプロセシングの後に添加され得る。
【0024】
本発明のオートサンプラーの概念は、各生物が所定の期間成長された後に、各生物を再試験することである。このことにより、試験化合物の効果を容易に評価することが可能である。D.melanogaster胚の成長を可能にするために、特別なフィルタメッシュの底のタイタープレートが使用される。10〜60マイクロメートルのメッシュを有するMillipore Multiscreen 96ウェル Nylon Mesh Plate(例えば、カタログ番号MANMN1150、MANMN2050、MANMN4050、およびMANMN6050)またはMillipore Multiscreen−BV 96 Well Durapore Membrane Plate(カタログ番号MABVN1210)のようなプレートが、適切である。これらのメッシュプレートは、胚が溺死しないように、過剰のシース液体およびサンプル液体が排液されることを可能にする。沈着した胚をリンスして、微量のシース試薬を除去することもまた、可能である。
【0025】
シース試薬が排液された後に、胚の成長のために、食物供給物が添加される。一般に、Drosophila胚は、酵母細胞(これは、有機材料を醗酵させて成長する)を餌とする。好ましい食物混合物は、水中約3重量%のグルコース、1.5重量%のスクロース、5重量%のコーンスターチおよび約8重量%のパン酵母からなる。デンプン混合物が、いくらか粘性の流体を生成するために作られる。この食物は、胚を養い、それでも、オートサンプラーによって容易に洗浄除去されて、胚が再分析されることを可能にし得る。50μlと100μlとの間の食物が、各ウェルに沈着される。次いで、プレートの上表面全体が、気体透過性の、例えば、5μmの細孔を有するポリカーボネート膜でシールされる。このことは、気体交換を可能にし、そして胚が完全に乾燥することを防止する。胚は、予め決定された時間にわたって、インキュベーター中で成長される。
【0026】
成長段階の終了時に、トレイがオートサンプラーのステージ上に配置される。このシステム全体が、各ウェル中の胚についての情報をすでに含むコンピュータによって、制御される。オートサンプラーが作動し、そして各ウェルがアドレスされ、次にサンプリングされる。プローブが、シール膜を貫通し、そして洗浄流体またはフラッシュ流体が注入される。図3は、オートサンプラーの流体図を示す。フラッシュ溶液は、加圧容器に貯蔵される。弁が開かれると、フラッシュ溶液は、多管腔sstプローブの穴の1つを通って、アドレスされたマイクロタイターウェルに流れる。このsstプローブの他の管腔に接続されたシリンジポンプが作動し、そして液体を引き抜き、次いで、プローブから流体を追い出して、食物コーティングを穏やかに除去し、そして胚を再懸濁させる。最後に、このプローブは、ウェルから胚を吸い、そしてこの胚をサンプル貯蔵コイルに送達する。次いで、このシリンジは、COPAS器具のフローセルを通してサンプルをポンピングし、ここで、この胚は再度、流体力学的に収束され、分析され、そして新たなマイクロタイタープレートに選別される。再懸濁された生物が通って移動するチュービングに沿って、種々の種類のセンサが備えられ、胚、または流体/空気界面の存在、あるいは何らかの他の特徴を検出し得る。
【0027】
所望であれば、成長および選別のプロセス全体が、繰り返され得る。唯一の制限は、多数の脱皮に続いて最終的に蛹化する、生物の生活環である。各段階において、データが、各胚について獲得される。分析前に、胚が、細胞組織化学的試薬で処理されて、データ収集を容易にし得る。各サイクルにおいて、異なる試験化合物が、胚に適用され得る。
【0028】
記載された液体食品/マイクロタイター方法を使用する、好ましい手段は、記載されたシステムのオートサンプラーおよびその残りであることが、理解される。しかし、マイクロタイタートレイにおいて使用するための、除去可能なハエの餌の組み合わせ自体は、新規発明である。胚を養うための伝統的な混合物は、容易には除去され得ない。所望であれば、記載された自動化方法の種々の部分が、手動で実施され得る。例えば、胚は、種々の「手動」手段(例えば、光学顕微鏡)によって選択され得、そしてマイクロタイターウェルに沈着され得る。次いで、液体食物のアリコートが添加され得る。適切な成長期間の後に、手動でかまたは自動的にかのいずれかで、食物が洗浄除去され得、そして胚が、手動でかまたは(上で説明されたように)自動的にかのいずれかで、再分析される。
【0029】
当業者が理解するように、このシステムは、薬物スクリーニングの、通常はゆっくりであり、そして労力集約的な作業を自動化する。このオートサンプラーは、10〜20秒間で、1つのウェルを処理し得る。サンプルの回収は、1つのウェルあたり90%より高い。分析の作業全体および試験化合物の分配が、自動化され得る。選別器具は、生物を選択し、そして沈着させる。各生物がレーザービームを横切る際に生じる光学的データは、遺伝子の活性化および他の細胞プロセスに関する、豊富な情報を提供する。複雑な薬物スクリーンを設計し、そしてこのスクリーンを、事実上自動的な様式で迅速に実施することが可能である。このシステムは、薬物分析プロセス全体を、数桁加速する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1は、本発明のオートサンプラーのアームの線図である;図1aは、上から見たアームを示す;図1bは、横から見たアームを示す。
【図2】図2は、オートサンプラーのアームおよびそのサポートブラケットの透視図である。
【図3】図3は、オートサンプラーデバイスの流体経路を示す図である。

Claims (3)

  1. 薬物発見/分析システムであって、多細胞生物、FACS選別デバイス、試験薬剤、およびオートサンプラーデバイスを備える、システム。
  2. 多細胞生物に対する試験薬剤の効果を分析する方法であって、該方法は、以下の工程:
    多細胞生物を提供する工程;
    該生物を、FACSによって、マイクロタイタープレートのウェル中に選別する工程;
    試験薬物をウェルに添加する工程;および
    該薬剤による効果について、該生物を分析する工程、
    を包含する、方法。
  3. 前記生物が胚である、請求項3に記載の方法。
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