JP2005504559A - 手術台用の頭部支持体 - Google Patents

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Abstract

手術台装置(10)は、外科的処置の前、その間、またはその後に患者を支持するために用意される。手術台装置(10)は、基部(12)と手術台頂部(16)とを含む。手術台頂部(16)は、患者の胴体を支持するようにされた胴体支持部分(17)と、患者の頭部を支持するようにされた頭部支持部分(18)とを含む。

Description

【技術分野】
【0001】
本出願は、2001年6月5日に出願されたWell等の米国特許出願第09/874,710の一部継続出願であり;また2001年12月11日に出願されたBordersの米国特許出願第09/734,487の一部継続出願である2001年8月21日に出願されたBordersの米国特許出願第09/934,226、現在は米国特許第6,276,012号の一部継続出願であり、当該特許は、米国仮特許出願第60/064,709及び第60/083,673に対する利益を主張する1998年11月6日に出願されたBordersの米国特許出願第09/187,990の分割出願である。本出願は、2001年1月25日に出願されたBordersの米国仮特許出願第60/264,090号;2001年1月25日に出願されたBlyshak等の米国仮特許出願第60/264,214;Borders等の2001年6月25日に出願されたBorders等の米国仮特許出願第60/300,625号;及び2001年10月3日に出願されたBorders等の米国仮特許出願第60/326,866号の利益を主張する。上に引用された全ての特許出願の明細は、ここに引用することをもって本出願に明白に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本発明は手術台に関するものである。より詳しくは、本発明は、手術台の支持面に関連する構造及び機構に関するものである。
【0003】
患者の頭部、胴部、腕及び脚部のような患者の身体の異なる部分を支持するための複数の部分を提供する手術台が公知である。同様に、手術台のこのような部分の間にジョイントを設けて、手術台の一つの部分の手術台の他の部分に対する移動を可能にすることが公知である。例えば、米国特許第2,872,259号は、上胴及び下胴部分に対して可動である頭部分と足部分とを有する手術台を開示している。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様によれば、患者の頭部及び胴体を支持するように構成される手術台装置が提供される。手術台装置は、基部と、患者の胴体を支持するようにされた胴体支持部分と、頭部支持部分とを含む。頭部支持部分は、患者の頭部を支持するように構成された頭部支持面を形成する頭部支持部材と、頭部支持部材を支持するように構成された第1の一対の平行なリンクとを含む。該リンクは第1の及び第2の端部を有する。第1の端部は、胴体指示部分に対する頭部支持部分の移動を許容するように、回動可能に支持される。頭部支持部材は、リンクに対する頭部支持部材の移動を許容するように、リンクの第2の端部によって回動可能に支持される。頭部支持部材は、リンクの第2の端部から胴体指示部分の方に延びる。
【0005】
本発明の他の態様によると、手術台装置が、患者の頭部と胴体とを支持するために提供される。手術台装置は、基部と、患者の胴体を支持するようにされた胴体支持部分と、頭部支持部分とを含む。頭部支持部分は、頭部支持面と、胴体支持面の高さより低い、頭部支持面の下降を可能にするように構成された四棒リンク機構とを含む。
【0006】
本発明の更なる態様がここで説明される。これらの態様の各々は、互いに及び上述の態様から独立している。さらに、どの態様の特徴も、他のどの態様に対して必須ではない。
【0007】
本発明の他の態様によれば、手術台装置が、患者の頭部と胴体とを支持するために提供される。手術台装置は、基部と、胴体支持部分と、頭部支持部分とを含む。胴体支持部分は、患者の胴体を支持するようにされ、また長手方向軸を有する。頭部支持部分は、患者の頭部を支持するように構成された頭部支持面を形成する頭部支持部材と、胴体支持部分から離れるように延びる第1のリンクとを含む。リンクは、リンク本体と、第1の及び第2の端部を含み、リンク本体の側方の空間を形成する。頭部支持部材は、リンクの第2の端部に可動に連結されて、リンク本体の側方の空間における頭部支持部材の移動を可能にする。
【0008】
本発明の他の態様によれば、付属物と患者の胴体とを支持するように構成される手術台装置が提供される。手術台装置は、基部と、患者の胴体を支持するようにされた胴体支持部分と、胴体支持部分に連結された付属物支持部分とを含む。付属物支持部分は、付属物支持面とリンク機構とを含み、前記リンク機構は、付属物支持面の、胴体支持部分に対する第1の上昇範囲及び第2の上昇範囲にわたる移動を許容するように構成される。付属物支持面は、第1の上昇範囲を通して胴体支持部分に対して実質的に平行であり、また第2の上昇範囲を通して胴体支持部分に対して実質的に非平行である。
【0009】
本発明の他の態様によれば、患者の頭部と胴体とを支持するために手術台装置が提供される。手術台装置は、基部と、患者の胴体を支持するようにされた胴体支持面を含む胴体支持部分と、頭部支持部分とを含む。頭部支持部分は、患者の頭部を支持するようにされた頭部支持面を形成する頭部支持部材と、頭部支持部材を支持するように構成された部材支持体とを含む。部材支持体は、頭部支持部材の頭部支持面の、第1の使用位置と、頭部支持面及び胴体支持面がそれらの間に270°より大きい角度を協働して形成する格納位置との間の移動を可能にするように構成される。
【0010】
本発明の他の態様によると、患者の頭部と胴体とを支持するために手術台装置が提供される。手術台装置は、基部と、患者の胴体を支持するようにされた胴体支持面を含む胴体支持部分と、頭部支持部材を含む頭部支持部分とを含む。頭部支持部材は、患者の頭部を支持するようにされた頭部支持面を含む。頭部支持面と胴体支持面とは、協働してそれらの間にある角度を形成する。頭部支持部分は、角度の調整を可能にするように構成された第1の位置ホルダを更に含む。頭部支持部材は、第1の端部と、第1の端部と胴体支持部分との間に配置された第2の反対側の端部とを含む。位置ホルダは頭部支持部材の第1の端部に隣接して配置される。
【0011】
本発明の他の態様によれば、患者の頭部と胴体とを支持するために手術台装置が提供される。手術台装置は、基部と、患者の胴体を支持するようにされた胴体支持部分と、頭部支持部分とを含む。頭部支持部分は、患者の頭部を支持するようにされた第1の及び第2の頭部支持部材を含む。第1の頭部支持部材は、患者の頭の一部分を支持する支持位置と患者の頭の前記一部分から離間した非支持位置との間を移動するように構成される。第2の頭部支持部材は、患者の頭の他の一部分を支持する支持位置と患者の頭の前記一部分から離間した非支持位置との間を移動するように構成される。第1の頭部支持部材は、第2の頭部支持部材から独立して可動である。
【0012】
本発明の他の態様によると、患者の頭部と胴体とを支持するために手術台装置が提供される。手術台装置は、基部と、患者の胴体を支持するようにされた胴体支持部分と、頭部支持部分とを含む。頭部支持部分は、患者の頭部を支持するようにされた第1の及び第2の頭部支持部材を含む。第2の頭部支持部材は、第1の頭部支持部材を取り外し可能に受容するように寸法決めされた凹部を形成する。
【0013】
本発明の他の態様によると、患者の頭部と胴体とを支持するために手術台装置が提供される。手術台装置は、基部と、患者の胴体を支持するようにされた胴体支持部分と、頭部支持部分とを含む。頭部支持部分は、患者の頭の第1の部分を支持するようにされた第1の頭部支持部材と、患者の頭の第2の部分を支持するようにされた第2の頭部支持部材と、胴体支持部分に対する第1の及び第2の頭部支持部材の移動を許容するように構成された位置ホルダとを含む。位置ホルダは、第1の及び第2の部材の、互いに対する移動を許容するように構成される。
【0014】
本発明の他の態様によると、患者の頭部と胴体とを支持するために手術台装置が提供される。手術台装置は、基部と、患者の胴体を支持するようにされた胴体支持部分と、頭部支持部分とを含む。頭部支持部分は、患者の頭部を支持するようにされた頭部支持部材と、胴体支持部分に対する頭部支持部材の移動を許容するように構成された位置ホルダとを含む。位置ホルダは、結合部材と被結合部材とを含む。結合部材は、被結合部材の一部分を受容するように寸法決めされた空隙を形成する縁部を含む。結合部材は、被結合部材の一部分に対する空隙の投影が第1の面積を有するところの結合位置と、被結合部材の一部分に対する空隙の投影が、第1の面積より大きい第2の面積を有するところの非結合位置との間で、被結合部材の一部分に対して移動可能である。
【0015】
本発明の他の態様によると、患者の頭部と胴体とを支持するために手術台装置が提供される。手術台装置は、基部と、患者の胴体を支持するようにされた胴体支持部分と、頭部支持部分とを含む。頭部部分は、患者の頭部を支持するようにされた頭部支持面を含む頭部支持部材と、頭部支持部材を支持するように構成され、かつ胴体支持部分に対する頭部支持部材の移動を許容するように構成された部材支持体と、部材支持体によって支持され、かつ胴体支持部分に対する頭部支持部材の移動を許容するように構成された位置ホルダとを含む。位置ホルダはウォームギア機構を含む。
【0016】
本発明の他の態様によると、患者の頭部と胴体とを支持するために手術台装置が提供される。手術台装置は、基部と、患者の胴体を支持するようにされた胴体支持部分と、頭部支持部分とを含む。頭部支持部分は、患者の頭部を支持するようにされた頭部支持面を含む頭部支持部材と、胴体支持部分に対する頭部支持部材の移動を許容するように構成された位置ホルダとを含む。位置ホルダは、胴体支持部分によって支持された第1の基部と、頭部支持部材を支持するように構成された第2の基部とを含む。第2の基部は、第1の基部に対して移動可能で、胴体支持部分に対する頭部支持部材の移動を許容する。位置ホルダは、カムとキーとを更に含み、前記カムは、第1の及び第2の基部の少なくとも一つに対して移動するように構成され、前記キーは、ロック位置にあるときに第1の基部に対する第2の基部の移動を阻止するように、かつロック解除位置のあるときに第1の基部に対する第2の基部の移動を許容するように構成される。カムは、キーをロック位置とロック解除位置との間で移動させるために配置される。
【0017】
本発明の他の態様によると、患者の頭部と胴体とを支持するために手術台装置が提供される。手術台装置は、基部と、患者の胴体を支持するようにされた胴体支持部分と、頭部支持部分とを含む。頭部支持部分は、患者の頭部を支持するようにされた頭部支持面を含む頭部支持部材と、胴体支持部分に対する頭部支持部材の移動を許容するように構成された位置ホルダとを含む。位置ホルダは、第1の基部と、第1の基部に対して移動可能な第2の基部と、第1の及び第2の基部に対して移動可能なキーとを含む。基部の少なくとも一つが頭部支持部材を支持するように構成される。第1の及び第2の基部の少なくとも一つが、第1の組の相補的形成部を含む。キーは、第2の基部に対する第1の基部の移動を阻止するために第1の組の相補的形成部と相互作用する第2の組の相補的形成部を含む。キーの移動は、第1の及び第2の基部の移動を許容して胴体支持部分に対する頭部支持部分の移動を許容するために、第1の相補的形成部と第2の相補的形成部との係合を解除する。
【0018】
本発明の他の態様によると、手術台デバイスが提供される。手術台デバイスは、手術台装置と付属品装置とを含む。手術台装置は、患者の胴体を支持するようにされた胴体支持部分を含み、また付属物支持部分は、患者の付属物を支持するようにされた付属物支持部材と、胴体支持部分に対して頭部支持部材を支持するように構成されたフレーム部材とを含む。付属品装置は、付属物支持部分のフレーム部材に取り外し可能に連結するように構成される。
【0019】
本発明の他の態様によると、患者の頭部と胴体とを支持するために手術台装置が提供される。手術台装置は、基部と、患者の胴体を支持するようにされた胴体支持部分と、頭部支持部分とを含む。頭部支持部分は、内側領域を有するカバーと、カバーに配置されて患者の頭の一部を受容するように寸法決めされた空隙を形成する頭部支持パッドとを含む。
【0020】
本発明の他の態様によると、患者の頭部と胴体とを支持するために手術台装置が提供される。手術台装置は、基部と、患者の胴体を支持するようにされた胴体支持部分と、頭部支持部分とを含む。頭部支持部分は、頭部支持部材と、頭部支持部材を支持するように構成された部材支持体とを含む。頭部支持部材は、第1の頭部支持パッドを含む。第1の頭部支持パッドは、患者の頭部を支持するようにされた第1の頭部支持面と、患者の頭部を支持するようにされた第2の頭部支持面とを含む。第1の頭部支持パッドは、第1の頭部支持面に対して第1の硬さを、また第2の頭部支持面に対して第1の硬さより堅い第2の硬さを提供する。第1の頭部支持パッドは、第1の頭部支持面が患者の頭部を支持するために配置される第1の位置と、第2の頭部支持面が患者の頭部を支持するために配置される第2の位置との間で移動可能である。
【0021】
本発明の他の態様によると、患者が手術台装置の上でうつぶせ姿勢で配置されるとき患者の頭部を支持するように構成される患者頭部支持部分が提供される。患者頭部支持部分は頭部支持パッドと透明部材とを含む。頭部支持パッドは、患者の頭部を支持するようにされており、また患者の顔を見るための開口部を含む。透明部材は、頭部支持パッドを支持するように構成されて、透明部材を通した患者の顔の観察を可能にする。
【0022】
本発明の他の態様によると、患者が手術台装置の上でうつぶせ姿勢で配置されるとき患者の頭部を支持するように構成される患者頭部支持部分が提供される。患者頭部支持部分は、頭部支持部材と鏡とを含む。頭部支持部材は、患者の頭部を支持するようにされており、また患者の顔を見るための開口部を含む。鏡は、第1の端部と、第1の端部から離間した第2の端部とを有する。鏡は、鏡の第1の端部に沿って頭部支持部分に回動可能に連結される。
【0023】
本発明の他の態様によると、患者を支持するように構成される手術台装置が提供される。手術台装置はデッキ支持体とデッキとを含む。デッキは、デッキフレームと、デッキフレームにより支持された胴体支持部材とを含み、また脚部分、下胴部分、上胴部分、及び頭部分を有する患者支持面を形成する。デッキフレームは、デッキ支持体により支持された脚部分と、脚部分に連結された下胴部分と、下胴部分に回動可能に連結された上胴部分と、上胴部分に連結された頭部分とを含む。上胴部分及び下胴部分は、患者支持面の上胴部分及び下胴部分をそれらの間に180°より大きな角度を形成する位置で支持する第1の位置に移動するように構成される。
【0024】
本発明の他の態様によると、患者を支持するように構成される手術台装置が提供される。手術台装置はデッキ支持体とデッキとを含む。デッキは、デッキ支持体によって支持されるデッキフレームと、デッキフレームによって支持されて患者支持面を形成する胴体支持部材とを含む。患者支持表面は、下肢部分、上肢部分、胴体部分、及び頭部分を有する。デッキフレームは、下肢部分、上肢部分、胴体部分、及び頭部分を含む。上肢部分及び下肢部分は、患者支持面の上肢部分及び下肢部分をほぼ同一の平面で支持する第1の位置と、患者支持面の上肢部分及び下肢部分を、それらの間のほぼ180°より大きな第1の角度を形成する位置で支持する第2の位置との間で移動するように構成される。デッキは、デッキフレームの上肢部分及び下肢部分を第1の位置と第2の位置との間で移動させるように配置されたアクチュエータを含む。
【0025】
本開示の追加の特徴は、添付図面と共に検討されたとき、次の詳細な説明を考慮すれば本技術分野に知識を有するものには明らかになるであろう。
【0026】
図面の詳細な説明は、添付図を個々に参照する。
【0027】
詳細な説明については、個々に添付図が参照される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
本発明の開示による手術台装置または患者支持体10の第1の実施態様が図1に示されている。手術台装置10は、架台14を含む基部12と、架台14に連結された手術台頂部16とを含む。
【0029】
架台14は、基部12に対して方向28、30に上下に支持面16を移動させるためのリフト機構(図示せず)を含む。適切なリフト機構の明細は、2002年1月25日出願のBlyshak等の番号不詳の米国特許、表題「Hydraulic Actuator Apparatus」に示されており、この特許の明細は、ここに引用することをもって明白に組み込まれる。
【0030】
手術台頂部16は、手術台装置10上に配置される患者の頭部、胴体及び下肢に概ね対応する、頭部支持部分18と胴体支持部分17と下肢支持部分26とを含む。胴体支持部分17は、手術台装置10上に配置される患者の上胴、下胴、及び上肢に概ね対応する、上胴支持部分20と下胴支持部分22と上肢支持部分24とを含む。頭部支持部分18は、頭部支持フレームまたは部材支持体19と、頭部支持フレーム19によって支持された頭部パッドまたは頭部支持部材34とを含む。上胴支持部分、下胴支持部分、及び上肢支持部分20、22、24は、上胴支持フレームまたは部材支持体、下胴支持フレームまたは部材支持体、及び支持フレームまたは部材支持体21、23、25と、これらの上胴支持フレーム、下胴支持フレーム、及び座部支持フレーム21、23、25によって支持された胴体パッド36を形成するように協働する、上胴パッドまたは支持部材35、下胴パッドまたは支持部材37、及び上肢パッドまたは支持部材39とを含む。下肢支持部分26は、脚部支持フレームまたは部材支持体27と、脚部支持フレーム27によって支持された下肢パッド38とを含む。
【0031】
支持フレーム19、21、23、25、27は手術台頂部16のフレームまたはデッキ32の構成要素である。パッド34、36、38は、頭部パッド、胴体パッド、及び脚部パッド34、36、38をフレーム32から容易に着脱し得るように、フックアンドループ型ファスナによってフレーム32のそれぞれの支持フレーム19、21、23、25、27に取り付けられることが好ましい。代替的実施態様では、取り外し可能にまたは他の方法でパッドをフレームに取り付けるために、スナップ、タイ、または当業者に公知の他の連結器のような他の種類の連結器が用意される。連結器は、パッド34、36、38のフレーム32への容易な脱着を好ましく可能にする。
【0032】
本発明の開示の第1の実施態様によれば、頭部パッド,胴体パッド、及び脚部パッド34、36、38は発泡体で充填される。本発明の開示の代替的実施態様によれば、空気、ゲル、液体、空気流動化ビーズ、または当業者に公知の他の支持材料のような他の材料または構成がパッドに用意される。手術台頂部16に使用するための適切な他のパッドまたは支持体の詳細は、1998年11月6日出願のRichard L.Bordersの米国特許出願第09/187,990号、表題SURGICAL TABLE APPARATUSに開示されており、この特許の明細は、前記のとおり引用されたことをもって明白に組み込まれた。
【0033】
本発明の開示の第1の実施態様によれば、手術台頂部16の下肢支持部分26は、手術台頂部16の上肢支持部分24に回動可能かつ取り外し可能に連結される。本発明の開示の代替的実施態様によれば、脚部支持部分は、上肢支持部分に対して取り外し不可能及び回動不可能であり、他の方法でフレームの上肢支持部分に連結される。
【0034】
下肢部分連結器40が用意され、この連結器は、図2〜図6に示されるように手術台頂部16の下肢支持部分26を上肢支持部分24に回動可能かつ取り外し可能に連結するように構成される。下肢部分連結器40により、使用者は、下肢支持部分26を上肢支持部分24から取り外すか、あるいは上肢支持部分24に対して下肢支持部分26を回転させることができる。図2と図3に示されるように、下肢支持部分26は、上肢支持部分24に対して第1のまたはほぼ同一平面の位置と、上肢支持部分24に対して90度の角度の第2の位置との間で回動可能である。
【0035】
図2〜図6に示されるように、下肢部分連結器40は、下肢支持部分26を上肢支持部分24に回動可能に連結するヒンジ192を含む。ヒンジ192は、フレーム32の上肢支持部分24に形成された第1の及び第2のソケット194と、それぞれのソケット194によって回動可能に受容される第1の及び第2の回動部材196とを含む。ヒンジ192は、回動部材196をソケット194に回転可能に連結するように構成された一対の軸44をさらに含む。本発明の開示の第1の実施態様によれば、動力を供給して、第1の位置と第2の位置との間で、及びそれらの間の任意の位置にソケット194に対して回動部材196を移動させるために、油圧アクチュエータ(図示せず)が用意される。
【0036】
脚部分連結器40は、ピン54によって回動部材196に固定的に連結された一対の円柱46と、下肢支持部分26に形成されかつ柱46を取り外し可能に受容するように寸法決めされた第1の組の孔58とをさらに含む。下肢支持部分26が上肢支持部分24に連結されるとき、図2に示されるように柱46が孔58に配置される。下肢支持部分26が上肢支持部分24から取り外されるとき、図6に示されるように柱46が孔58から離間される。孔58の各々は、側壁62と、側壁62に当接する肩部64とによって形成される。側壁62は、柱46の直径よりも僅かに大きな円形アパーチャを形成する。
【0037】
脚部分連結器40はまた、図4に示されるように、下肢支持部分26に形成された第2の組の孔60、孔60に配置されたピン48、孔60に配置されたばね50、及びそれぞれの肩部64に連結されたリミットプレート88を含む。第2の組の孔60は、図2〜図4に示されるように第1の組の孔58に隣接しかつそれと連通して配置される。孔60の各々は、底壁66と、底壁66に当接する第1の端部70と肩部64に当接する第2の端部72とを有する側壁68とによって形成される。側壁68は円形断面を形成し、第2の組の孔60の各側壁68は、第1の組の孔58の側壁62によって形成された直径の約半分の直径を形成する。
【0038】
下肢支持部分26が上肢支持部分24に連結されるとき、柱46は、図2〜図4に示されるように孔58に配置されてピン48に当接し、その結果ピン48が方向124に押圧されてばね50を圧縮する。下肢支持部分26が取り外されるとき、図6に示されるように、柱46は孔58から取り外され、ばね50は、ピン48が位置リミットプレート88に当接するまでピン48を方向86に押圧する。
【0039】
ピン48の各々は、第1の及び第2の端部76、78を有する本体74と、端部76、78の間の中途の本体74に連結された環状フランジ80とを含む。環状フランジ80は、底壁66に対面する第1の側面82と、底壁66に対面しない第2の側面84とを含む。環状フランジ80の第1の側面82は、ばね50が底壁66から離れる方向86にピン52を付勢するようにばね50に係合し、また柱46が図4に示した孔58から取り外されるときに、第2の側面84は位置リミットプレート88に係合する。
【0040】
下肢支持部分26を上肢支持部分24に取り付けるために、ロック柱46が孔58と整列され、次に孔58内に挿入される。ロック柱46が第1の組の孔58に配置されるとき、下肢支持部分26は方向86に移動され、その結果柱46が、ピン48に当接して、ピン48にばね50を圧縮させる。ピン48は、ピン48のフランジ80とばね50との当接によってばね50を圧縮する。
【0041】
図2に示されるように、第1の実施態様では、連結器40は、下肢支持部分26に連結された一対の保持器52(一つのみ図示)をさらに含む。保持器52は、ロック柱46に連結して下肢支持部分26を上肢支持部分24に保持するように構成される。本発明の開示の代替的実施態様によれば、脚部支持部分を上肢支持部分に連結するために、ラッチ、フック、ファスナ、ストラップのような他の保持器、及び当業者に公知の他の保持器が用意される。
【0042】
保持器52は柱46と協働して、下肢支持部分26を上肢支持部分24に連結し、また上肢支持部分24からの下肢支持部分26の取り外しを可能にする。保持器52は、図2〜図4と図6に示されるようにラッチまたはレバー92、レバーばね94、及びハウジング96を含む。レバー92は、ハンドル端部98、ラッチ端部100、及びハンドル端部98とラッチ端部100との間に配置された支点102を含む。下肢支持部分26、及びレバー92のハンドル端部98は、レバーばね94の一部を各々が受容する孔104、106を含む。レバーばね94は、図2と図3に示されるように、支点102を中心とする方向108にレバー92を付勢する。
【0043】
レバー92のラッチ端部100は柱46と相互作用して、座部24及び脚部支持部分26を連結及び分離する。柱46は、保持器52に向かって下方に開口する空隙または切欠き56を含む。各切欠き56は、切欠き56の点における柱46の断面が、弦部分が取り除かれた円であるように、柱46を横切って形成される。本発明の開示の代替的実施態様によれば、他の空隙または相互作用の構造が用意される。
【0044】
柱46の切欠き56及びレバー92のラッチ端部100は、図4に最も良く示されるように相補形状を有する。切欠き56は第1、第2及び第3の表面110、112、114によって形成され、またレバー92のラッチ端部100は第1、第2及び第3の相補的表面116、118、120を含む。第1の表面110、116は僅かに湾曲にされる。第2の表面112、118はほぼ平坦であり、柱46の長手方向軸線121に対し平行である。第3の表面114、120はほぼ平坦である。
【0045】
下肢支持部分26が上肢支持部分24に連結されると、ロック柱46は第1の組の孔58内に移動して、レバー92の第3の表面120に接触する。レバー92の第3の表面120は、柱46によって下方に駆動されるカムフォロアとして機能するように配向される。柱46がレバー92の第3の表面120に接触すると、柱46は、レバー92のラッチ端部100が柱46から下方に移動するように、レバー92の支点102を中心として方向122にレバー92を回転させる。この回転はレバー92のハンドル端部76を上昇させて、レバーばね94を圧縮する。
【0046】
ラッチ端部100の先端が切欠き56に到達するように、柱46が下肢支持部分26の孔58内に十分に遠く移動されると、レバー92のラッチ端部100はレバーばね94によって切欠き56の中に方向108で付勢される。ラッチ端部100は切欠き56に配置されるので、ラッチ端部100及び下肢支持部分26がフレーム32の上肢支持部分24から取り外されることが阻止される。
【0047】
前述のように、柱46を孔58内に挿入する間、ばね50は圧縮される。使用者が下肢支持部分26を解放すると、ばね50は、僅かに緩み、バイアスピン48を方向86で柱46の方に押圧して、レバー92のラッチ端部100に向かって図4に示したような方向86で柱46を僅かに移動させる。レバー92のラッチまたはロック端部100が切欠き56内に完全に着座されない程度まで、この僅かな相対運動が、ロックレバー92のラッチ端部100を切欠き56内に完全に着座させる。
【0048】
方向86に柱46を付勢するピンばね50との組み合わせで、レバー92及び切欠き56それぞれの湾曲またはアーチ状の第1の表面116、110は、レバー92のラッチ端部100が切欠き56内に完全に着座することが保証されることを助ける。曲面116、110の間の力により、柱46の曲面110は、図4に示したような方向128と方向86の両方の成分を有する方向127にラッチ端部100の曲面116を押圧する。方向128の成分はラッチ端部100を引っ張って切欠き56に維持する。したがって、ラッチ端部100が切欠き56内に完全に着座されない場合、圧縮ばね50によってもたらされる力は曲面116、110の間に、ラッチ端部100を方向128に押圧する力を導入し、その結果ラッチ端部が完全に着座される。
【0049】
ばね50の圧縮は、下肢支持部分26が上肢支持部分24によって回転されるときに、ピン48及び柱46をラッチまたはロック端部100に対して方向86で付勢し続ける。このことは、切欠き56内の完全着座位置に向かってラッチ端部100を付勢して、下肢支持部分26の回転時に下肢支持部分26と上肢支持部分24との間の接続の維持を補助する。
【0050】
下肢支持部分26の重量も、下肢支持部分26が上肢支持部分24に対して回転されるときに、ラッチ端部100を切欠き56内に維持するのを補助する。例えば、図3に示されるように、下肢支持部分26が上肢支持部分24に対して90度回転されると、重力は方向126で下肢支持部分26に作用する。この重力は曲面110、116の間に追加の力を生成して、レバー92のラッチ端部100が柱46に対して方向128に押されるようにする。上述のばね50によって印加される力に加えて、重力によって引き起こされる方向128の力は、レバー92のロック端部100の、及び切欠き56のそれぞれの第1の曲面110、116の間の確実な着座関係を維持するのを補助する。ピンばね50と重力それぞれによって生成される、曲面110、116の間の確実な着座力は、治療者がレバー92のハンドル端部98に偶然にまたはうっかりぶつかって、最初に下肢支持部分26を方向86に持ち上げるかあるいは押すことなしに、方向126に下肢支持部分26を床に落下させることを防止するのを助ける。
【0051】
図6に示されるように、下肢支持部分26を上肢支持部分24から取り外すために、治療者は方向86に下肢支持部分26に圧力を加え、レバー92のハンドル端部98を方向122で上方に押す。方向86に下肢支持部分26に十分な圧力を加えることにより、ピンばね50に対してバイアスピン48が移動され、下肢支持部分26及びレバー92を方向86に押しやる。柱46は静止しているので、ラッチ端部100の第3の表面120は、方向124及び方向131の成分を有する方向129に柱46の第3の表面114を押す。方向131の力の成分が、ラッチ端部100を切欠き56から方向131に移動させる。
【0052】
下肢支持部分26が方向124に移動されるときにラッチ端部100が滑動して切欠き56の中に戻るのを防止するために、治療者はレバー92のハンドル端部98を押す。さもなければ、ばね94はラッチ端部100を切欠き56に押し戻す。レバー92のラッチ端部100が切欠き56から取り外され、またハンドル端部98が押し下げられた状態で、使用者は、図5と図6に示されるように下肢支持部分26を上肢支持部分24から引き離すことが可能である。下肢支持部分26が取り外されるとき、圧縮ピンばね50は、ばね50が第2の組の孔60から落下するのを防止するために環状フランジ80が位置リミットプレート88に当接するまで、バイアスピン48を方向86に移動させる。
【0053】
図7に示されるように、下肢支持部分26は、支持パッドと組み合わせられて脚部支持部材を提供する脚部支持プレート130、133と、離間ガイドトラックまたはチャネル132と、脚部支持プレート130と相互作用して脚部支持プレート130の位置を固定する脚伸長連結器または位置ホルダ42とをさらに含む。脚部支持プレート130をガイドトラック132で方向124、86に滑動させて、下肢支持部分26及び手術台装置10の全長を所望のように変更できる。脚伸長連結器42は、脚部支持プレート130が様々な位置の間に移動されていないときに脚部支持プレート130の位置を固定するように構成される。
【0054】
図6に例示した第1の実施態様では、脚伸長連結器42はトルク制限ボルト134である。連結器が締め付けられるときに、過大なトルクが連結器に印加されるならば、治療者は、後で連結器を緩めることができないことがある。したがって、トルク制限ボルト134は、他の方法では克服することが困難であり得る過大な力またはトルクが印加不可能であるように用意される。本発明の開示の代替的実施態様によれば、トルク制限されない連結器が用意される。
【0055】
図8と図9に示されるように、トルク制限ボルト134は、ハンドル136、ボルトまたは連結部材138、ばね140、及びリング状ばね保持器142を含む。ハンドル136は円筒状であり、またハンドル136の外周は、長手方向に延在する複数の波状部またはリッジ144を含み、容易に把持可能な表面を提供する。ハンドル136は、ボルト138の一部を受容するように寸法決めされる孔146をさらに含む。孔146は、第1の及び第2の部分150、152を有する円筒状側壁148と、第1の及び第2の部分150、152を分離する肩部154とによって形成される。円筒状側壁148の第1の部分150は、円筒状側壁148の第2の部分152よりも大きな直径を含む。孔146はまた、底壁156と、底壁156に連結された長手方向に延在する歯158のリングとによって形成される。歯158の各々は、図8と図9に示されるように、ほぼ垂直で平坦な表面160と、傾斜状または斜めの表面162とを含む。
【0056】
ボルト138は、頭部分164と、頭部分164に連結されたねじ部分166とを含む。ねじ部分166は、円筒形状であってねじ付きであり、頭部分164の本体168に連結された第1の端部178と、第1の端部178から離間した第2の端部180とを含む。下肢支持部分26の脚部支持フレーム27は、ボルト138のねじ部分166を受容するように寸法決めされるねじ孔182を含む。ねじ孔182は、ボルト138のねじ部分166の長さよりも小さな長さを有するねじ付き円筒状側壁184によって形成される。
【0057】
ボルト138の頭部分164は、本体168、本体168に連結された環状フランジまたは円盤状のばね装着部170、及び環状フランジ170に連結された複数の歯172を含む。歯172の各々はほぼ垂直で平坦な表面174と傾斜面176とを含む。ハンドル136とボルト138との歯158、172の斜めで平坦な表面160、174、162、176は、図9に示されるように互いの中で補完しかつ嵌合するように形成される。
【0058】
環状フランジ170は、ボルト138の頭部分164を孔146の第2の部分152内でセンタリングする外径を含むように寸法決めされる。頭部分164をセンタリングすることにより、ハンドル136の歯158に対してボルト138の歯172が整列される。ボルト138の頭部分164の本体168は、ばね140の内径よりも小さな外径を有し、次に、ばね140は、ばね140が環状フランジ170に着座するようにボルト138の環状フランジ170の外径よりも小さな外径を有する。
【0059】
ばね140は、図9に示されるようにハンドル136の円筒状壁部148の第2の部分152と、ボルト138の頭部分164の本体168との間に配置される。ばね140は、頭部分102の本体168の外径よりも大きな内径と、ハンドル136の孔146を形成する円筒状壁部148の第2の部分152の内径よりも小さな外径とを有する。例示した実施態様では、ばね140はコイル型ばねである。
【0060】
図9に示されるように組み立てられると、ばね保持器142はハンドル136の肩部154及び円筒状壁部148の第1の部分150に当接するように配置され、ボルト138の頭部分164の環状フランジ170に対してばね140を圧縮する。ばね保持器142は、ボルト138のねじ部分166の直径よりも大きな直径を有する孔186を含み、ボルト138がばね保持器142を通過することを可能にする。さらに、孔186の直径は、ばね保持器142がハンドル136の孔146内にばね140を保持するようにばね140の外径よりも小さい。
【0061】
例示した実施態様では、ばね140の緩んだ長さは、ばね保持器142とボルト138の頭部分164の環状フランジ170との間の距離よりも大きく、ばね140を圧縮して、ハンドル136の歯158に対してボルト138の歯172を押しやるようにする。このことにより、ボルト138の歯172とハンドル136の歯158との間に垂直力及び摩擦力が発生される。
【0062】
トルク制限ボルト134は、ボルト138の歯172がハンドル136の歯158に噛み合うべく配向されるように、完全にハンドル136の孔146内にボルト138の頭部分164を配置することによって組み立てられる。次に、ばね140は、ばねがボルト138の環状フランジ170に着座するように、ハンドル136の孔146内のボルト138の上方に配置される。次に、ばね保持器142が、ボルト138の上方に配置され、ハンドル136の孔146を形成する円筒状壁部148の第1の部分150に位置決めされる。接着剤または一つ以上のねじ若しくは一つ以上のリベットのような他のファスナーが、ばね保持器142に適用されて、ばね保持器をハンドル136に固定し、ボルト138の環状フランジ170に対してばね140を圧縮する。
【0063】
トルク制限ボルト134は、図2、図3及び図6に示されるようにねじ孔182にねじ込み式に係合する。トルク制限ボルト134は、トルク制限ボルト134を方向188に回転させることによって、方向128でねじ孔182内に前進させられ、また図8に示したような方向190に、トルク制限ボルト134を回転させることによって方向131にねじ孔182から後退させられる。ねじ部分166は、孔182を形成するねじ付き円筒状壁部184の長さよりも長く、その結果トルク制限ボルト134がねじ孔182内に完全に前進させられるときにねじ部分166の第2の端部180がねじ付き円筒状壁部184を通過して突出して、脚部支持プレート130に当接する。
【0064】
ボルト138のねじ部分166の第2の端部180がねじ孔182から突出して、脚部支持プレート130に当接すると、ねじ部分166の第2の端部180は、トラック132に対して脚部支持プレート130の位置を固定する。ねじ部分166の第2の端部180が、ボルト138と脚部支持プレート130との間の十分な力を取り除く程十分に後退させられるとき、例えばボルト138が脚部支持プレート130から離間されるとき、脚部支持プレート130はガイドトラック132内で水平に滑動することが可能である。
【0065】
脚部支持プレート130の位置を固定するために、トルク制限ボルト134は方向188に回転されて、必要な力を脚部支持プレート130の上に印加する。トルクをハンドル136に対して方向188に印加することにより、ハンドル136の歯158の傾斜面162とボルト138の歯172の傾斜面176との間に追加の垂直力が生成される。これらの力の横方向成分は、ハンドル136に印加されるトルクが所定の最大トルク未満である限り、ボルト138をハンドル136と共に回転させる。
【0066】
所定の最大トルクを超えるトルクがハンドル136に印加された場合、ハンドル136を介して歯158、172に印加される垂直力の長手方向成分は、ばね140によって歯158、172に印加される垂直力の長手方向成分を圧倒する。長手方向力のこのアンバランスにより、ハンドル136はばね140の付勢に対抗して移動させられ、この結果、歯158、172は互いに上を通り過ぎて進み、所定の最大値を超えるトルクがボルト138に印加されないように歯158、172をスリップさせる。ボルト138に印加できるトルクの大きさを制限することによって、ボルト138に対するすり減りまたは他の損傷が回避され、またボルト138は過大に締め付けられない。
【0067】
下肢支持部分26の残部に対して脚部支持プレート130を移動させるために、ハンドル136は方向190に回転されて、ねじ部分166の第2の端部180を脚部支持プレート130から離すように移動させる。ハンドル136が方向190に回転されると、ハンドル136の歯158の垂直面160はボルト138の歯172の垂直縁174に係合する。歯158、172の係合面160、174は垂直なので、治療者によって加えられる回転力は何らの垂直成分を有さず、したがって、歯158、172が、互いに対して、上を移動することあるいはスリップすることを引き起こすことがなく、それどころかハンドル136に加えられる全てのトルクをボルト138に伝達する。
【0068】
本発明の開示の第1の実施態様の好ましい実施態様によれば、上肢支持部分24に対して脚部分連結器40の回動部材196を回転させるアクチュエータ(図示せず)が提供される。前述のように、回動部材196を移動させることによって、下肢支持部分26も図2と図3に示されるように回転される。
【0069】
アクチュエータの移動を制御するために、一対の制御器206、208が用意される。制御器206、208は、手術台装置10のアクチュエータ及び他の機能を制御するように構成された複数のボタン210を含む。ボタン210は、上胴支持部分、下胴支持部分、座部支持部分、及び脚部支持部分20、22、24、26の関節動作に動力を供給する油圧装置を制御する。ボタン210は、架台14の長さ、したがって支持フレーム32の高さをさらに制御する。支持面及び手術台装置用の制御器の詳細は、1998年11月6日出願のRichard L.Bordersの米国特許出願第09/187,825号、表題MEDICAL EQUIPMENT CONTROLLERに開示されており、この特許の明細は、ここに引用することをもって明白に組み込まれる。本発明の開示の代替的実施態様によれば、典型的に患者環境に見られる他の装置を制御するために、追加のボタンまたはボタン構成が用意される。
【0070】
制御器208は静止しており、上肢支持部分24の下側に取り付けられる。ワイヤ(図示せず)は、静止した制御器208をプロセッサ(図示せず)に連結する。制御器206は、支持フレーム32に取り外し可能に連結され、また制御器206の残部をプロセッサに連結するコイル状コード212を含む。コイル状コード212は、電子信号を送信するのに適した複数のワイヤ(図示せず)と、複数のワイヤを囲むプラスチックシースとからなる。
【0071】
制御器206、208は、使用者がボタン210を押すときに入力を受信する。制御器206によって受信された入力は、コイル状コード212のワイヤを通してあるいは他の方法で、手術台装置10の油圧装置を制御するプロセッサに転送される。
【0072】
ハンドヘルド制御器206は、サイドレール216へのハンドヘルドコンソール206の装着を可能にするフック部分214を有する。サイドレール216は、図1に示されるように、上胴支持部分、下胴支持部分、座部支持部分、及び脚部支持部分20、22、24、26の側面に取り付けられる。上胴支持部分、下胴支持部分、及び上肢支持部分20、22、24のサイドレール216は、ヒンジ218によって隣接支持部分のサイドレール216に接続され、ヒンジ218は、サイドレール216の関連支持部分20、22、24が関節動作するときにサイドレールの関節動作を可能にする。ハンドヘルド制御器206は、使用されないときにサイドレール216に掛けることができる。制御器206の使用時、使用者は、制御器206がサイドレール216に掛けられている間に、ボタン210を押すことが可能であるか、あるいは使用者は、制御器206をサイドレール216から取り外して、その後ボタン210を操縦し得る。
【0073】
前述のように、ボタン210は、上胴支持部分、下胴支持部分、座部支持部分、及び脚部支持部分20、22、24の関節動作を制御する油圧装置を制御する。各支持部分20、22、24は、その隣接する支持部分20、22、24に回動可能に連結される。それぞれの上胴支持部分、下胴支持部分、及び上肢支持部分20、22、24によって形成される回動部材及びソケットは、各々のインタフェースに設けられ、このインタフェースは、前述のように下肢支持部分26が上肢支持部分24に対して回動することを可能にする回動部材196及びソケット94と同様のものである。
【0074】
下胴支持部分22への回動可能な連結に加えて、上肢支持部分24は、架台14の上端にも連結される。したがって、架台14の伸長または収縮は上肢支持部分24の高さ調整に変換される。架台14の長さ、したがって支持フレーム32の高さは、制御器206、208のいずれかの使用によって調整される。
【0075】
制御器206、208によって制御されない一つの調整は、頭部支持部分18の関節動作である。使用者は、例えば図10〜図14に図示されたような複数の位置の間に頭部支持部分18を手動で関節接合する。本発明の開示の代替的実施態様によれば、頭部支持部分を関節接合するために、油圧装置が用意される。
【0076】
頭部支持部分18は、図10〜図14に示されるように、頭部パッド34を支持するように構成された頭部支持プレート220、頭部支持プレート220を支持する第1の及び第2のリンク222、224、頭部支持プレート220を第1の及び第2のリンク222、224に連結する第1の組の連結器226、第1の及び第2の取付ロッドまたは連結器228、230、第1の及び第2のリンク222、224を取付ロッド228、230に連結する第2の組の連結器232、並びに取付ロッド228、230を上胴支持部分20に連結する第3の組の連結器234を含む。
【0077】
治療者は第1、第2及び第3の組の連結器226、232、234を使用して、図10〜図13に示されるような様々な位置に頭部支持部分18の位置を手動調整する。例示した実施態様では、第1の及び第2の組の連結器226、232は、押された時に、第1の及び第2のリンク222、224に対する、頭部パッド34を有するそれぞれの頭部支持プレート220の回転、並びに取付ロッド228、230に対する第1の及び第2のリンク222、224の回転を可能にする位置ホルダまたはボタンジョイント226、232を含む。第3の組の連結器234は、上述及び図8と図9とに示されるトルク制限ボルト134に概ね同様のトルク制限ボルトのような位置ホルダを含む。
【0078】
図10に示されるように、頭部支持部分18は第1の水平位置に配置され、頭部パッド34は胴体パッド36とほぼ同一の平面の位置に支持される。治療者が患者の頭部を上昇位置で支持しようとする場合、頭部パッド34は、図11に示されるように胴体パッド36に対し平行かつ上げられた第2の水平位置に移動される。頭部パッド34を第2の水平位置に移動するために、治療者は、図11に示されるように、第1の組のボタンジョイント226を押して、リンク222、224に対して方向238で頭部支持体220を上方に回転させ、また第2の組のボタンジョイント232を押して、第1の及び第2のリンク222、224を取付ロッド228、230に対して方向236で上方に回転させる。頭部パッド34は、頭部パッド34が図11の仮想線で示したような非水平であるように、ボタンジョイント226を用いて回転されてもよい。
【0079】
治療者が患者の頭部を下降位置に支持しようとする場合、頭部パッド34は、図12に示されるように胴体パッド36に対し平行かつ下げられた第3の水平位置に移動される。頭部パッド34を第3の水平位置に移動させるために、治療者は、図12に示されるように、第1の組のボタンジョイント226を押して、頭部支持体220をリンク222、224に対して方向242で下方に回転させ、また第2の組のボタンジョイント232を押して、リンク222、224を取付ロッド228、230に対して方向240で下方に回転させる。頭部パッド34は、頭部パッド34が図12の仮想線で示したような非水平であるように、ボタンジョイント226を用いて回転されてもよい。
【0080】
治療者が頭部パッド34を格納しようとする場合、頭部パッド34は、図13に示されるようにフレーム32の上胴支持部分20の下の第4のまたは押し込み位置に移動される。頭部パッド34を押し込み位置に移動させるために、治療者は第2の組のボタンジョイント232を押して、リンク222、224を取付ロッド228、230に対して方向240で下方に回転させる。図10〜図13の頭部支持部分18の位置は、頭部支持部分18が上胴支持部分20に対して取ることができる多くの位置の単なる例に過ぎない。
【0081】
上述のように、ボタンジョイントまたは位置ホルダ226、232は、リンク222、224に対する頭部支持プレート220の回転、及び取付ロッド228、230に対するリンク222、224の回転、あるいは頭部支持プレート220とリンク222、224との相対位置の固定を可能にする。ボルト234の回転は、支持フレーム32の上胴支持部分20に対する取付ロッド228、230の方向86、124での長手方向移動を可能にするか、あるいは上胴支持部分20に対する取付ロッド228、230の位置を固定する。
【0082】
取付ロッド228、230の各々は第1の及び第2の端部244、246を有する。第1の端部244はテーパ状にされ、また第2の端部246は連結器232を支持する。テーパ状端部244は、上胴支持部分20の上胴支持フレーム21に形成された孔(図示せず)内に受容される。取付ロッド228、230のテーパ状端部244は、孔内へのロッド228、230の挿入を案内する傾斜を形成するために断面が小さくなる。孔は、取付ロッド228、230の長さ以上の深さを含む。上胴支持部分20の支持フレーム21は、トルク制限ボルト234を受容するように寸法決めされたねじ孔(図示せず)も含む。ボルト234は、方向131、128での取付ロッド228、230の移動を可能にするため、あるいは上胴支持部分20に対する取付ロッド228、230の位置を固定するため、ボルト134を参照して上述したように操作される。
【0083】
図15に示されるように、第2の組のボタンジョイント232の各々は、ボタン248、ばね250、第1のハウジングまたは基部及び第2のハウジングまたは基部252、254、軸受またはキー256、第1のCクリップまたはスナップリング及び第2のCクリップまたはスナップリング258、260、及びカバー262を含む。第1のハウジング252の各々は第1の及び第2のリンク222、224の一つに連結され、また第2のハウジング254の各々は取付ロッド228、230の一つに連結される。図15に示されるように、第2のハウジング254は、取付ロッド228の第2の端部246を受容するように寸法決めされたアパーチャまたは空隙264を含む。取付ロッド228の第2の端部246は、第2のハウジング254のアパーチャ264に配置される縮径部分266を含む。
【0084】
ボタンジョイント232は、ハウジング252、254の位置を互いに固定するように動作し、このようにして、リンク222、224及び取付ロッド228の位置を互いに固定する。ボタン248が治療者によって押されると、ハウジング252、254は、互いに回転するように許容され、このようにして、リンク222、224及び取付ロッド228は、互いに回転するように許容される。
【0085】
図16に示されるように、各々の第2のハウジング254は、第1のハウジング252に対面する第1の側面268、第1のハウジング252に対面しない第2の側面270、及び図15に示されるように第1の及び第2の側面268、270の間に延在するほぼ円形の空隙または通路272を形成する複数の直径を有する内面274を含む。内面274は、ロック部分276、締結部分278、及びロック及び締結部分276、278を分離する環状リングまたはストッパ280を有する。ロック部分276は、第2のハウジング254の、環状ストッパ280と第1の側面268との間に配置され、また締結部分278は、第2のハウジング254の、環状ストッパ280と第2の側面270との間に配置される。
【0086】
ロック部分276は、第2のハウジング254の第1の側面268に隣接して配置されたロック溝部分282と、ロック溝部分282とストッパ280との間に配置されたほぼ環状の部分283とを含む。ロック溝部分282は、図15に示されるように複数のリッジまたは形成部286によって互いに分離される複数の半円凹部284を含む。ロック溝部分282は環状ストッパ280から離間される。代替的実施態様では、ロック溝部分は環状ストッパに延在し、ほぼ環状の部分はない。
【0087】
環状ストッパ280はリング形状であり、空隙272の中に延在する。環状ストッパ280は、対向する第1の及び第2の側面288、290、及び側面288と290との間に延在する端面292を含む。環状ストッパ280は、第1のハウジング252の外径よりも小さな内径を端面292が形成するように寸法決めされて、第1のハウジング252が第2のハウジング254の空隙272を完全に通過することを防止する。
【0088】
締結部分278は、環状ストッパ280から離間される内面274によって形成された溝296を含む。溝296は、空隙264が覆われるように図16と図17に示されるようなカバー262の一部を受容するように寸法決めされる。
【0089】
第1のハウジング252は、露出部分298、ロック部分300、締結部分302、及び内面303を含み、前記内面303は、部分298、300、302を通して延在する空隙または通路304を形成する。組み立てられたとき、ロック及び締結部分300、302は、図16と図17に示されるように第2のハウジング254の空隙272に配置される。露出部分298は空隙272から外側に配置され、第2のハウジング254の第1の側面268に当接する。
【0090】
第1のハウジング252の各締結部分302は、それぞれの第2のハウジング254の環状ストッパ280の第1の側面288に当接する肩部308と、第1のスナップリング258を受容するように寸法決めされる環状溝310とを含む。締結部分302の第1のスナップリング258及び肩部308は、それらの間に第2のハウジング254の環状ストッパ280を捕捉して、第1の及び第2のハウジング252、254を共に連結する。ハウジング252、254が共に連結されるとはいえ、第1のスナップリング258は、ハウジング252、254の互いの回転を許容し、したがって、ハウジング252、254に連結されたリンク222、224及びロッド228、230の互いの回転を可能にする。
【0091】
第1のスナップリング258は、第2のハウジング254の環状ストッパ280の内径よりも大きな外径と、環状溝310の直径にほぼ等しい内径とを含む。第1のスナップリング258は、それが締結部分302の溝310の上にまたその中に嵌合するように膨張可能である。第1のスナップリング258が環状溝310内に配置されると、第1のスナップリングは、内径が環状溝310の直径にほぼ等しくなるように収縮する。
【0092】
第1のハウジング252のロック部分300は、第2のハウジング254のロック部分276に隣接して配置され、また第2のハウジング254の複数の凹部284及びリッジ286に隣接しかつそれらと軸方向に整列される複数の孔306を含む。例示した実施態様では、孔306は円筒状であり、孔の半径にほぼ等しい深さを有する。さらに、例示した実施態様では、各円筒状孔306の半径は各半円凹部284の半径にほぼ等しい。
【0093】
軸受256は、円孔306の半径よりも僅かに小さな半径を有し、また軸受256が孔306内で移動できるように円孔306内に配置される。ボール軸受256は、軸受256が第2のハウジング254のロック部分276の半円凹部284に配置される図16に示される第1の位置と、軸受256が第2のハウジング254のロック部分276の半円凹部284の外側に配置される図17に示される第2の位置との間の孔306内で移動可能である。
【0094】
ボール軸受256が凹部284に配置されると、ボール軸受256は、第1の及び第2のハウジング252、254と、ハウジング252、254に連結されたリンク222、224及びロッド228、230の位置を固定しかつそれらの間の回転を防止する。ボール軸受256が第2のハウジング254のロック部分276の凹部284に位置決めされない場合、第1の及び第2のハウジング252、254、及びハウジング252、254に連結されたリンク222、224及びロッド228、230は互いに移動できる。
【0095】
ボール軸受256は、ボタン248によって、図16と図17に示されるボール軸受の第1の及び第2の位置の間に移動される。ボタン248は、図16と図17に示されるように、第1の及び第2のハウジング252、254の空隙304、272内に配置される。ボタン248は、治療者相互作用部分312、相互作用部分312に連結された締結柱314、及び相互作用部分312に連結された軸受位置部材316を含む。相互作用部分312は、対向する第1の及び第2の側面318、320を含む。治療者は相互作用部分312の第1の側面318を押して、軸受256を移動させる。柱314及び軸受位置部材316は相互作用部分312の第2の側面320に連結される。
【0096】
ボタン248及びばね520を第1の及び第2のハウジング252、254に組み立てるために、図16と図17に示されるように、ばね250はボタン248の締結柱314の上方に配置され、また締結柱314は第1の及び第2のハウジング252、254の空隙304、272に配置される。ボタン248及び第1のハウジング252の各々は、ばね座332、334をそれぞれ含み、またばね250の端部はばね座332、334に配置される。ばね250の各々は、締結柱314の外半径よりも大きな内半径を含む。ばね250は、第2のハウジング254から離れるように方向336にボタン248を押しやる。
【0097】
締結柱314及びボタン248の残部を第1のハウジング252に固定するために、第2のスナップリング260が用意される。締結柱314は、第2のスナップリング260を受容するように寸法決めされた環状溝330を含む。第2のスナップリング260は、第1のスナップリング258が第1のハウジング252の環状溝310に係合するのと同一の方法で環状溝330に係合する。第2のスナップリング260は、環状溝330に配置されると、第1のハウジング252からのボタン248の分離を防止し、またボタン248が外側に押しやられるようにばね250を圧縮状態に維持する。
【0098】
ボタン248の軸受位置部材316は、図16と図17に示されるロック位置及びロック解除位置の間でボール軸受256を移動させるように構成される。軸受位置部材316は、アーム322と、アーム322に連結されたリップまたはカム324とを含む。アーム322は、相互作用部分312の第2の側面320に連結された近位端326と、リップ324が連結される遠位端328とを含む。リップ324は、アーム322よりも大きな厚さ及び外半径を含む。
【0099】
治療者がボタン248を押していないとき、ボタン248の治療者相互作用部分312の第1の側面318は、図16に示されるように第1のハウジング252の外面338とほぼ同一平面である。ボタンがこの位置にあるとき、ボール軸受256はボタン248の軸受位置部材316のリップ324によって当接される。リップ324は、ロック部分276の半円凹部284内の位置にボール軸受256を維持する。この位置において、軸受256は、第1のハウジング252及び第2のハウジング254、したがってロッド228、230及びリンク222、224の互いに対する回転を防止する。
【0100】
ばね250によって発生される力よりも大きな力でボタン248を方向340に押すことにより、図17に示されるようにばね250が圧縮される。ボタン248が押し下げられると、リップ228はボール軸受256と軸方向でもはや整列されない。それどころか、ボール軸受256は、より小さな外半径を有する軸受係合壁の一部と軸方向に整列され、この軸受係合壁により、ボール軸受256が方向342に半径方向内側に後退して、ロック部分276の半円凹部284から離脱することが可能にされる。ボール軸受256は第2のハウジング254のロック部分276から係合解除されるので、第1のハウジング168及びリンク222、224は、第2のハウジング254及び取付ロッド228、230に対して回転でき、この結果、リンク222、224及びロッド228、230の角度と位置とを所望のように調整できる。
【0101】
リンク222、224及びロッド228、230がそれらの所望の位置にあるとき、治療者はボタン248を解放する。そのとき、ばね250は、図16に示されるボタンの初期位置にボタン248を付勢し、またボール軸受256は凹部284に強制されて戻され、ハウジング252、254の相対位置を固定する。
【0102】
第1の組のボタンジョイント226は、第2の組のボタンジョイント232に概ね同様である。さらに、第1の組のボタンジョイント226は、前述の第2の組のボタンジョイント232と同一の機能を果たすことを理解すべきである。
【0103】
しかし、第1の組の連結器226の第2のハウジングまたは基部343は、頭部支持プレート220を支持する頭部支持ブラケット344に連結される。頭部支持ブラケット344は、第2のハウジング343に形成された溝296に連結されて、空隙272を覆う。各ブラケット344は、頭部支持プレート220に形成された一対のアパーチャ346と整列する一対のアパーチャを含む。リベット、ボルト、ねじのような締結具348または他の締結具がアパーチャ346に配置されて、頭部支持プレート220をブラケット344に固定する。
【0104】
本発明の開示の代替的実施態様によれば、頭部支持プレート及びリンクと、リンク及び取付ロッドとの接合部にただ一つのみのボタンジョイントが用意される。他のジョイントは積極的なロックなしに回動できる。本発明の開示の一つの代替的実施態様によれば、回動できるジョイントは、比較的きついものであり、その結果治療者は、回動に抵抗するがハウジングを積極的にロックしない予荷重嵌合または摩擦嵌合に打ち勝つために、十分なトルクまたは力を加えなければならない。本発明の開示の代替的実施態様によれば、第1の組の連結器の第2のハウジングの間に延在しかつそれを共に連結する支柱が提供される。
【0105】
第1の及び第2の、リンクまたはフレーム部材222、224は、付属品またはサイドレールとして機能するように構成される。第1の及び第2のリンク222、224の各々は、サイドレール216と同様の長方形断面を有する。第1の及び第2のリンクに連結する、当業者に公知のアクセサリ(図示せず)が用意される。これらの付属品は、リンク222、224に連結するように構成されたクランプまたは他の機構を有する。
【0106】
図18〜図20に示されるように、第1の及び第2のリンク222、224を取付ロッド228、230に、また頭部支持プレート220を第1の及び第2のリンク222、224に連結するために、代わりの組のボタンジョイントまたは位置ホルダ351(一つのみ図示)が用意される。ボタンジョイント351は、ボタン350、ばね352、第1のハウジングまたは基部354、第2のハウジングまたは基部356、接続柱またはシャフト358、ロックホイールまたはキー360、及びカバー362を含む。ボタンジョイント351は、頭部支持プレートが、図10〜図13に示される他のボタンジョイント226、232と同一の構造で配置されることを可能にする。
【0107】
各第2のハウジング356はそれぞれの取付ロッド228、230に剛堅に連結され、また図18に示されるように、第1のハウジング354に対面する第1の側面364と、第1のハウジング354に対面しない第2の側面366と、第1の側面364と第2の側面366との間に延在するほぼ円形の空隙または通路368を形成する、複数の直径を有する内面370と、を含む。第2のハウジングは、図18〜図20に示されるように、第1のハウジング係合部分372、環状ストッパ部分374、ロック部分376、及び離脱部分378を有する。第1のハウジング係合部分372は環状ストッパ部分374と第1の側面364との間に配置され、また環状ストッパ部分374は第1のハウジング係合部分372とロック部分376との間に配置される。さらに、ロック部分376は環状ストッパ部分374と離脱部分378との間に配置され、また離脱部分378はロック部分376と第2のハウジングの第2の側面366との間に配置される。
【0108】
第1のハウジング係合部分372の内面は、ほぼ平滑であり、また一定の直径を有する。第1のハウジング係合部分372は、環状ストッパ部分374から延びるリップ373を有する。環状ストッパ部分374は、リング状であって、空隙368内に延在する。環状ストッパ部分374は、対向する第1の及び第2の側面380、382と、第1の及び第2の側面380、382の間に延在する端面386とを含む。環状ストッパ部分374は、第1のハウジング354の外径よりも小さな内径を端面386が形成するように寸法決めされて、第1のハウジング354が第2のハウジング356の空隙368を完全に通過することを防止する。
【0109】
ロック部分376は、ストッパ部分374の第2の側面382から離脱部分378に延在する。ロック部分376は、環状ストッパ部分374からの距離が増すにつれてより大きくなる様々な直径を有する。内面370のロック部分376は複数の歯390を含む。歯390は、ほぼ長方形の離間した複数の隆起部分によって形成される。歯390は協働して、歯390の幅と等しい幅を有する歯受容空間を歯間に形成する。
【0110】
ロックホイール360は、第1の及び第2のハウジング356、354を共にロックするために、ロック部分376を補完する。ロックホイール360は円盤状であり、第1の側面396と、第2の側面398と、第1の及び第2の側面396、398の間に延在する端面400と、第1の及び第2の側面396、398の間に延在する空隙または通路402とを有する。第1の側面396は、第2の側面398の外径よりも大きくまたロック部分376の最大直径よりも僅かに小さな外径を有する。第2の側面398の直径はロック部分376の最小直径よりも僅かに小さい。端面400は、空隙368の長手方向軸線394に対して斜めにされ、複数の相補的形成部または歯404を形成する。ロック部分376の歯390と同様に、ロックホイールの相補的形成部または歯404は、ほぼ長方形の離間した複数の隆起部分によって形成される。歯404は協働して、歯404の幅に等しい幅を有する歯受容空間を歯間に形成する。
【0111】
ロックホイール360の隆起歯404のパターン及びその間の空間は、ロック部分376の歯390及びその間の空間を補完する。したがって、ロックホイール360がロック部分376内に配置されると、ロック部分376の歯390は、ロックホイール360の歯404の間で形成された空間内に配置され、かつロックホイール360の歯404は、ロック部分376の歯404の間で形成された空間内に配置され、ロックホイール360と第2のハウジング356との相対回転を防止する。
【0112】
離脱部分378は一定の直径のほぼ平滑な円筒状の内面を有する。離脱部分378の内面の直径はロック部分376の最大直径よりも大きい。離脱部分378は、図19と図20に示されるようにカバー362の一部を受容するように寸法決めされる内面によって形成された溝406を含む。溝406はロック部分376から離間され、また端部カバー408は溝406に配置されて、空隙368を覆う。
【0113】
第1のハウジング354は、第2のハウジング356に対面しない第1の側面410、第2のハウジング356に対面する第2の側面412、リップ部分414、露出部分416、及び部分414、416を通して延在する空隙または通路418を含む。露出部分416は正方形ロック部分420、ばね受容部分422、及びボタン部分424を含む。
【0114】
リップ部分414は、図19と図20に示されるように露出部分416に連結され、また第2のハウジング356の第1のハウジング係合部分372のリップ373内に嵌合するように寸法決めされる。リップ部分414はリング状であり、また第1のハウジング354のリップ部分414が第2のハウジング356のリップ373内で回転するように、円形状で一定の直径の外面を含む。
【0115】
露出部分416の正方形ロック部分420は、リップ部分414とばね受容部分422との間に配置され、空隙418内に延在する。正方形ロック部分420は第1の及び第2の対向側面428、430と端面432とを含む。端面432は、正方形ロック部分420を通して延在するほぼ正方形のアパーチャ433を形成する。
【0116】
正方形状の接続柱358は、ほぼ正方形のアパーチャ433内にぴったりと嵌合するように寸法決めされる。したがって、接続柱358は、ほぼ正方形のアパーチャ433に配置されると、第1のハウジング354に対する回転から遮断される。
【0117】
ばね受容部分422は第1のハウジング354の正方形ロック部分420とボタン部分424との間に配置される。ばね受容部分422は、正方形ロック部分420の第2の側面430から空隙418内に延在するばね座または環状リブ436を含む。リブ436はほぼ円形状であり、ばね352の外径よりも大きな内径を有する。
【0118】
露出部分416のボタン部分424は、ばね受容部分422に隣接して配置されて、第1のハウジング354の第1の側面410まで延びる。ボタン部分424は、ばね受容部分422よりも大きな内径を有し、ボタン部分内にボタン350を受容するように寸法決めされる。
【0119】
接続柱358は、図19に示されるように第1の及び第2のハウジング354、356の部分に配置される。接続柱358は、ほぼ正方形の断面を有する第1の及び第2の端部438、440を含む。第1の端部438は、接続柱358の長手方向軸線394に沿って延在してねじ付きボルト444または他の締結具を受容するねじ孔442を有する。ボルト444は、ロックホイール360の空隙402を通してねじ孔442内に入り、ロックホイール360を接続柱358の第1の端部438に固定する。第2の端部440は、接続柱358の長手方向軸線394に対し垂直に延在する、第2の端部内に形成された横断方向空隙446を有する。
【0120】
ボタン350は円盤部分450と取付部分452とを含む。円盤部分450は第1の側面454と第2の側面456とを含む。取付部分452は円盤部分450の第2の側面456から接続柱358の方に向かって延びる。取付部分452はほぼ円形であり、ばね352の内径よりも小さな外径を有する。取付部分452は内面460を含み、この内面は、接続柱358の第2の端部440を受容するように寸法決めされた正方形孔またはアパーチャ458を内面に形成する。取付部分452は、その中に形成された一対の空隙462を含み、この空隙は、図19と図20に示されるように、接続柱358の第2の端部440が正方形孔516内に配置されると、接続柱358の横断方向空隙446と整列する。ロックピン464は、取付部分452の空隙462及び接続柱358の横断方向空隙446に配置されて、ボタン350を接続柱358に連結する。
【0121】
図19と図20に示されるように、ばね352は接続柱358の周りに配置される。ばね352はコイル型ばねであり、接続柱358の外径よりも大きな内半径を含む。ばね352はボタン350の正方形ロック部分420と第2の側面456との間で圧縮されて、第2のハウジング356から離れるように方向336にボタン350を押しやる。図19に示されるように、ロックホイール360の環状ストッパ部分374に対する当接は、接続柱358及びボタン350の移動を制限する。
【0122】
ボタン350が治療者によって押されていないとき、ボタン350の円盤部分450の第1の側面454は、図19に示されるように第1のハウジング354の第1の側面410とほぼ同一平面である。ボタン350がこの位置にあるとき、ロック部分376の歯390はロックホイール360の歯404の間に配置される。この位置において、歯390、404は、第1のハウジング354及び第2のハウジング356、したがってロッド228、230及びリンク222、224の互いの回転を防止する。
【0123】
ばね352の力よりも大きな力で方向340にボタン350を押すことにより、図20に示されるようにばね352がさらに圧縮される。ボタン350が押し下げられると、ロックホイール360は離脱部分378に押入され、また歯390、404は互いにもはや係合しない。ロックホイール360及び第2のハウジング356のロック部分376の離脱は、リンク222、224及びロッド228、230の角度と位置とを所望のとおり調整できるように、第2のハウジング356及び取付ロッド228、230に対する第1のハウジング354及びリンク222、224の回転を可能にする。
【0124】
リンク222、224及びロッド228、230がそれらの所望の位置にあるとき、ボタン350は解放され、ばね352がボタン350及びロックホイール360を図19に示される初期位置に付勢して、ハウジング354、356の互いの位置を固定することを可能にする。
【0125】
図21〜図27に示されるように、頭部パッド34は、第1のパッドまたは主本体466と、第2のパッドまたは挿入体468と、主カバー546及び挿入カバー548とを含む。主本体466は上方及び下方部分472、474をそれぞれ含む。好ましい実施態様では、上方部分472は比較的軟質の発泡材料であり、下方部分474は比較的堅い発泡材料である。上方及び下方部分472、474の両方は、例えば図22、図24、図26及び図27に示されるように互いに連通するアパーチャ476、478をそれぞれ含む。好ましい実施態様では、主本体466の上方及び下方部分472、474は共に接着される。
【0126】
挿入体468は、例えば図21に示されるように、第1、第2、第3及び第4の部分480、482、484、486を含む。図22に示されるように、これらの部分480、482、484、486は共に連結されて、挿入体468を形成する。好ましい実施態様では、部分480、482、484、486は接着剤によって共に連結される。挿入体468は、図23に示されるように挿入体468をアパーチャ476、478に配置し得るように、主本体466の上方及び下方部分472、474のアパーチャ476、478の直径よりもそれぞれ僅かに小さな外径を有する。挿入体468の第1の部分480は、図21に示されるように、上面490、下面492、及び外面488を有するほぼ平坦な円盤である。例えば図21に示されるように、挿入体468の第2の部分482は、ほぼC字状であり、上面494、下面496、外面498、及び内面500を含む。内面500は、例えば図21に示されるように、ほぼ円形の部分502と、外面498と円形部分502との間に延在する離間したほぼ平坦な部分504、506とを含む。円形部分502はほぼ円形のアパーチャ508を形成し、また離間した平坦な部分504、506は、円形アパーチャ508と連通するチャネル510を形成する。
【0127】
第3の部分484は、図21に示されるように第2の部分482と同様に形を与えられる。第2の部分482は、第3の部分484の厚さ514よりも大きな厚さ512を含む。例えば図21に示されるように、第3の部分484はほぼC字状であり、上面516、下面518、外面520、及び内面522を含む。内面522は、例えば図21に示されるようにほぼ円形の部分524と、外面520と円形部分524との間に延在する離間したほぼ平坦な部分526、528とを含む。円形部分524はほぼ円形のアパーチャ530を形成し、また離間した平坦な部分526、528は、円形アパーチャ530と連通するチャネル532を形成する。
【0128】
第4の部分486は、例えば図22に示されるように、第2の部分482の円形アパーチャ508及びチャネル510と、第3の部分484の円形アパーチャ530及びチャネル532とに配置されるように構成される。第4の部分486は、例えば図21と図27に示されるように上面534、下面536、及び外面538を含む。第4の部分486は、第2及び第3の部分482、484の円形アパーチャ508、530内にそれぞれ嵌合するように構成された円形部分540と、円形部分540に接続されるチャネル部分542とを含む。
【0129】
第1の実施態様の好ましい実施態様では、第1、第2、第3及び第4の部分480、482、484、486は、接着剤を用いて共に連結される。第2の部分482の下面496は第1の部分480の上面490に接着される。第3の部分484の下面518は、第2及び第3の部分482、484の内面500、522及び外面498、520のそれぞれが整列されるように第2の部分482の上面494に接着される。第4の部分486の下面536は第1の部分480の上面490に接着され、第2の部分482の円形アパーチャ508及びチャネル510に配置される。第1の実施態様の好ましい実施態様では、第1、第2、第3及び第4の部分480、482、484、486は、第4の部分486が第1の部分480よりも硬くないように、減少する剛性を有する。
【0130】
挿入体468は、図22に示されるように、第2、第3及び第4の部分482、484、486によって形成された凹部または空隙544を含む。凹部544は、患者を楽にするために患者の頭部の一部が中で延在し得る開口部を提供する。例えば、患者の耳は、凹部544の上方に配置されるならばより快適であるかもしれない。挿入体468を主本体466内で回転させて、凹部544を複数の位置に配置できる。例えば、患者の眼窩を楽にするためにチャネルを整列することが可能である。
【0131】
主本体カバー546は、例えば図24〜図26に示されるように、外側及び内側のシーム554、556で共に連結される上方及び下方部分550、552を含む。好ましい実施態様では、主本体カバー546の上方及び下方部分550、552は、ネオプレン、及びHerculite−10(登録商標)のような伸縮性織物材料からそれぞれ製造される。挿入体カバー548は、シーム562で共に連結される上方及び下方部分558、560を同様に含む。図27に示されるように、上方部分558は円錐状であり、凹部544内に沈む。シーム562は、環状部分564と、環状部分564に連結された拍車部分566とを含む。第1の実施態様の好ましい実施態様では、挿入体カバー548は、シーム562の拍車部分566が挿入体468の凹部544の上に位置するように、挿入体468に対して配向される。第1の実施態様の好ましい実施態様では、挿入体カバー548は、ネオプレンのような四方伸縮性織物材料から製造される。
【0132】
挿入体468は、主パッド466から取り外し可能であり、また裏返しされるように構成され、その結果使用者が、空隙544によって提供されるそれほど固くない支持体、または第4の部分480によって提供されるより固い支持体を選択できるようにする。例えば、患者が、空隙544によって提供される相対的な支持の欠如が不快であると感じた場合、看護人は主パッド466の挿入体468を取り外し、裏返し、取り替えて、挿入体468の反対側のより固い支持体を患者に提供し得る。
【0133】
頭部パッド567の代替的実施態様が図28〜図32に示されている。頭部パッド567は、図28〜図32に示されるように主本体568、挿入体570、及びカバー572を含む。主本体568は、例えば図28に示されるように第1、第2及び第3の部分574、576、578を含む。第1の部分574は、上面580、下面582、及び外面584を含む。第1の部分574は、好ましい実施態様では固い平坦な部片の発泡体である。第2の部分576は、上面586、下面588、外面590、及び内面592を含む。内面592は、挿入体570を受容するように寸法決めされるアパーチャ594を形成する。第2の部分576は、第1の部分574よりも硬くない発泡材料から製造される。
【0134】
第3の部分578は、上面596、下面598、外面600、及び内面602を含む。内面602はアパーチャ604を形成し、このアパーチャ604を通して挿入体570を移動させ得る。好ましい実施態様では、第3の部分578の上面596は、比較的低い摩擦係数を有し、アンチシアー(anti-sheer)層と呼ばれる。好ましい実施態様では、第3の部分578は、第2の部分576よりも堅くない粘弾性発泡体から製造される。
【0135】
第3の部分578の内面602は、例えば図33に示されるように、傾斜部分及び非傾斜部分606、608を含む。傾斜部分606では、アパーチャ604は、第3の部分578の上面596で、下面598におけるアパーチャよりも大きい。内面602の傾斜部分及び非傾斜部分606、608は、第2の部分576のアパーチャ594のサイズ及び形状に整合するように、下面598において寸法を決められかつ形を与えられる。しかし、内面602は下面598から上面596に延在するので、傾斜部分606により第3の部分578のアパーチャ604のサイズは大きくなる。例えば、患者が頭部パッド567上に横臥しているときに患者の頸部及び頭部の背部に一致させるために、傾斜部分606が使用される。
【0136】
主本体568の第1、第2及び第3の部分574、576、578及び挿入体570は、図26に示されるように共に連結される。第1の実施態様の好ましい実施態様では、これらの構成要素は、接着剤を用いて共に連結される。第1の部分574の上面580は、第1の及び第2の部分574、576の外面584、590が整列されるように、第2の部分576の下面588に接着される。第2及び第3の部分576、578は、それらの内面592、602それぞれ、及び外面590、600それぞれが整列されるように、それらの上面及び下面586、598にそれぞれ接着される。挿入体570は主本体568の第1の部分574の上面580に接着される。第1の実施態様の好ましい実施態様では、挿入体は軟質の発泡材料から製造される。
【0137】
カバー572は、例えば図30と図32に示されるように、シーム614で連結される上方及び下方部分610、612を含む。カバー572は、図32に示されるように、上方部分610によって形成された上面616と、下方部分612によって形成された下面618と、上方及び下方部分610、612によって形成された側壁620とをさらに含む。シーム614は、下面618よりも上面616に近い位置において側壁620に配置される。第1の実施態様の好ましい実施態様では、カバー572の上方部分610はネオプレンのような伸縮性織物から製造され、またカバー572の下方部分612はHerculite−10(登録商標)から製造される。また、パッド567全体は、使用者がパッド567の反対側によって提供される所望の硬さを選択することを可能にするために、両面使用可能である。
【0138】
手術台622の第2の実施態様が図35〜図45に示されている。手術台622は、手術台頂部624、基部626、及び基部626に対して方向630、632に手術台頂部624を移動させるリフト機構628を含む。手術台頂部624は、例えば図36に示されるように、支持面を複数の位置に配置するために機械的連結器と油圧シリンダとによって互いに移動可能であるいくつかの部分を含む。手術台頂部624は、治療者にとって最も便利な位置の手術台頂部624上に患者634を配置するように構成できる。
【0139】
手術台頂部624は、頭部支持部分636、胴体支持部分638、及び脚部支持部分640を含む。頭部支持部分636は、第1の及び第2の部分642、644と、胴体支持部分638に対する頭部支持部分636の移動を可能にする連結器または位置ホルダ646とを含む2ピースの頭部支持体である。より具体的には、連結器646は、胴体支持部分638に対する頭部支持部分636の軸652を中心とする方向648、649での移動を可能にし、また胴体支持部分638に対する頭部支持部分636の方向650、651での軸方向移動を可能にする。
【0140】
胴体支持部分638は、第1のまたは上胴支持部分、第2のまたは下胴支持部分、及び第3のまたは上肢支持部分654、656、658と、第1の及び第2の連結器660、662とを含む。第1の連結器660は、図35と図36に示されるように、第2の支持部分656に対する第1の支持部分654の軸664を中心とする方向666、668での回転運動を可能にする。同様に、第2の連結器662は、第3の支持部分658に対する第2の支持部分656の軸670を中心とする方向667、669での移動を可能にする。
【0141】
脚部支持部分640は、第1の及び第2の支持部分674、676と、第1の及び第2の支持部分674、676の相対運動を可能にする第1、第2、第3及び第4の連結器678、680、682、684とを含む。より具体的には、第1の連結器678は、胴体支持部分638に対する下肢支持部分640の第1の支持部分674の、軸672を中心とする方向686、688での回転を可能にする。下肢支持部分640の第1の支持部分674は第1の及び第2の支持部分690、692を含み、第2の連結器680は、第1の支持部分690に対する第2の支持部部分692の方向694、696での軸方向移動を可能にする。第3の連結器682は、第1の支持部分674に対する第2の支持部分676の、軸698を中心とする方向687、689での回転を可能にする。
【0142】
手術台頂部624は、例えば図31と図32に示されるように、フレーム704と、フレーム704に連結されかつその上に位置する複数のパッドまたは支持体706とを含む。支持体706は、患者634が横臥する支持面を形成する上面708と、フレーム704に対面する下面710とを含む。
【0143】
手術台622は、支持体706を互いに移動させるように構成された第1、第2及び第3のアクチュエータ679、681、683をさらに含む。手術台頂部624のアクチュエータ679、681、683は、例えば図35と図36に示されるようにフレーム704にすべて連結される。
【0144】
例示した実施態様では、アクチュエータ679、681、683は油圧シリンダである。油圧シリンダ679、681、683を駆動するために、患者支持体は、例えば図35〜図37に示されるように、油圧ポンプ及びモータ714と、バッテリ716と、複数の弁718と、を具備する油圧作動システム712をさらに含む。油圧ポンプ及びモータ714、並びにバッテリ716は基部626に配置され、一方、弁718はリフト機構628に配置される。油圧ライン(図示せず)は、2001年1月25日出願のBlyshak等の米国仮出願特許第60/264,214号、表題「Hydraulic Actuator Apparatus」に開示されているように、油圧ポンプ及びモータ714から弁718に延在しており、この特許の明細は、ここに引用することをもって明白に組み込まれる。次に、追加の油圧ライン(図示せず)が弁718から油圧シリンダ679、681、683に延在する。弁718は、油圧シリンダ679、681、683への油圧流体の流れを制御して、手術台頂部624の様々な支持部分を所望のように移動させる。
【0145】
図35と図36に示されるように、第1の及び第2のアクチュエータ679、681は、手術台頂部624を腎臓上昇位置に移動させるように構成される(下肢支持部分640は、手術台頂部624が腎臓上昇位置にあるときに通常ほぼ水平であるが、例示目的のためにニーシェルフ(knee-shelf)位置に示されている)。第2のアクチュエータ681は、回転軸670を中心に胴体支持部分638の第2の支持部分656を移動させるように構成される。第2の支持部分656を腎臓上昇位置に移動させるために、第2のアクチュエータ681が伸長されて、第2の支持部分656を方向669に回転させる。
【0146】
第1のアクチュエータ679は、回転軸664を中心に胴体支持部分638の第1の支持部分654を移動させるように構成される。第1の支持部分654を腎臓上昇位置に移動させるために、第1のアクチュエータ679が短縮されて、第1の支持部分654を方向666に回転させる。第1の及び第2のアクチュエータ679、681は、第1の及び第2の支持部分654、656を同時に移動させることが好ましい。手術台頂部624をほぼ平坦な位置に戻すために、第1のアクチュエータ679が伸長され、第2のアクチュエータ681が短縮される。
【0147】
図36に示されるように、第3のアクチュエータ683は、脚部支持部分640の第1の部分674がほぼ垂直の位置に、また脚部支持部分640の第2の部分676がほぼ水平の位置にある状態で、ニーシェルフ位置への支持面642の移動を支援するように構成される。第3のアクチュエータ683は、回転軸672を中心に脚部支持部分640の第1の部分674を移動させるように構成される。第1の部分674を垂直位置に移動させるために、第3のアクチュエータ683が短縮されて、第1の部分674を方向688に回転させる。
【0148】
次に、第2の部分676は、回転軸698を中心に方向687に回転される。ロックまたはクラッチ691は第1の及び第2の部分674、676に連結されて、それらの相対位置をロック及びロック解除する。クラッチ691を解放するために、治療者は、第2の部分676を回転させることができるようにハンドル693を移動させる。治療者がハンドル693を放すと、クラッチ691は第1の部分674に対して第2の部分676の位置をロックする。クラッチ691の追加の記述は、2000年6月2日出願のRuehl等の米国仮出願特許第60/209,053号、表題「Foot Support Apparatus for a Birthing Bed」で提供されており、この特許の明細はここに引用することをもって明白に組み込まれ、また2001年6月2日出願のRuehl等の米国特許出願第09/872,594号、表題「Foot Support Apparatus for a Birthing Bed」に提供されており、この特許の明細はここに引用することをもって明白に組み込まれる。支持面642をほぼ平坦な位置に戻すために、第3のアクチュエータ683が伸長されて、脚部支持部分640の第1の部分674を方向688に回転させ、また第2の部分676が方向689に回転される。
【0149】
手術台装置622は、図35と図37に示されるように、水平軸724、726を中心に手術台頂部624をそれぞれ移動させるトレンデレンブルグアクチュエータ720及びチルトアクチュエータ722をさらに含む。トレンデレンブルグアクチュエータ720は、軸724を中心に方向728に手術台頂部624を回転させて、手術台装置622上に横臥する患者634をトレンデレンブルグ位置に配置するか、あるいは方向730において患者634を逆トレンデレンブルグ位置に配置する。チルトアクチュエータ722は、水平軸726を中心に方向732、734に手術台頂部624を回転させる。これらのアクチュエータ720、722の両方は油圧作動システム712から作動流体を受容する。
【0150】
基部626は、ハウジング736と、ハウジング736に連結された4組の二重キャスタホイール738とを含む。ホイール738の各々は別個の第1の及び第2のホイール740、742を含む。バッテリ716は、電源コードリトラクタ744内に収容される電源コード(図示せず)を通して再充電することが可能である。
【0151】
図38〜図40に示されるように、下肢支持部分640は、手術台頂部624の全長の調整を異なる身長の患者のために可能にするために、調整可能な長さを有するように構成される。手術台頂部624の脚部支持部分640の第2の支持部分676において、支持体706をフレーム704に対して移動させることができる。脚部支持部分640の第4の連結器または位置ホルダ684は、図38〜図41に示されるように、フレーム704及び支持体706上の相互作用部分746、748をそれぞれ含んでおり、前記相互作用部分746、748は、支持体がフレーム704に対して複数の位置で配置されることを可能にする。
【0152】
第2の支持部分676のフレーム704の相互作用部分746は、第1、第2及び第3の凹部またはポケット750、752、754とトラック756とを含む。脚部支持部分640に配置されたフレーム704の部分は、図38〜図41に示されるように、上面762と、下面764と、内面766と、外面768と、脚部支持部分640の第1の支持部分674の方に対面する第1の端部770と、第1の端部770から離間した第2の端部772とを各々が有する離間したアーム758、760を含む。第1、第2及び第3の凹部750、752、754は、アーム758、760の各々の上面762に形成され、またトラック756は、各アーム758、760の内面766に連結される。トラック756は、第1、第2及び第3の凹部750、752、754と、アーム758、760の第1の端部770との間の位置で第1の及び第2のアーム758、760の各々に連結される。代替的実施態様では、より少ない及びより多い凹部が相互作用部分に用意される。
【0153】
第2の支持部分676の相互作用部分748は戻り止め774とローラアセンブリ776とを含む。戻り止め774は、凹部750、752、754の一つに配置されるように構成される。戻り止め774が凹部750、752、754の一つに配置された場合、支持体706の移動が阻止される。図39に示されるように、戻り止め774が凹部750、752、754の一つに配置されない場合、手術台頂部624の全長を調整するために支持体が移動することが可能になる。代替的実施態様では、ボタンスナップ、フックアンドループ型ファスナ、磁石のような異なる種類の相互作用部分、及び当業者に公知の他の種類の相互作用部分が相互作用部分746、748の代わりに用意される。
【0154】
ローラアセンブリ776は、凹部750、752、754の間に戻り止め774を移動させる際に治療者を支援するために用意される。ローラアセンブリ776は、例えば図38〜図41に示されるように、ローラ778と、ローラ778を裏材782に連結するブラケット780とを含む。
【0155】
脚部支持部分640の第2の支持部分676の支持体706は、マットまたはパッド784と、パッド784に連結されかつパッド784とフレーム704との間に配置された裏材782とを含む。戻り止め774は、戻り止め774を凹部750、752、754の任意のものに配置し得るように、ある位置において裏材782に連結される。支持体706は、脚部支持部分640の第1の支持部分674に対面する第1の端部786と、第1の端部786から離間した第2の端部788とをさらに含む。
【0156】
図39に示されるように、第2の支持部分676の支持体706は、第2の支持部分676のフレーム704に対して移動し得る。このように支持体706を移動させるために、支持体706は、凹部750、752、754に戻り止め774がもはや配置されなくなるまで、ローラ778によって形成された軸792を中心に方向790に持ち上げられる。次に、支持体706は方向794、796のいずれかに移動される。この移動中、ローラ778は、平滑な軌道を提供するためにトラック756に沿って転動する。図40と図41に示されるように、支持体706が所望の位置にあるとき、支持体は、戻り止め774が所望の凹部750、752、754に配置されるまで、軸792を中心に方向798に下げられる。
【0157】
図44と図45に示されるように、脚部支持部分640の第2の連結器または位置ホルダ680は、第1の支持部分674の、第1の及び第2の支持部分690、692の間の、方向694、696での相対的な軸方向移動を可能にする。第2の連結器680は、第1の及び第2の支持部分690、692の位置を複数の位置の一つに固定するように協働する第1の及び第2の支持部分690、692の各々に相互作用部分800、802を含む。
【0158】
第2の支持部部分692の相互作用部分802は、凹部806、808、810、812を有するロッド804を含む。第1の支持部分690の相互作用部分800は、例えば図44と図45に示されるように、ばね荷重式の戻り止め814と、ロッド804を受容するように寸法決めされたアパーチャ816と、ばね荷重式の戻り止め814を受容するように寸法決めされたねじ付きアパーチャ818とを含む。ばね荷重式の戻り止め814は、ハンドル820と、ハンドル820に連結されるねじ付きスタッド822と、ばね824と、ボール826とを含む。アパーチャ818は第1の支持部分674の第1の支持部分690に形成され、ボール826よりも僅かに広い第1の部分828と、ねじ付きスタッド822を受容するようにねじ付けされる第2の部分830とを含む。ボール826はアパーチャ818の第2の部分830に配置される。ねじ付きスタッド822は、アパーチャ818の第1のねじ付き部分828にねじ込みかつ出されるように構成され、またばね824は、アパーチャ818の第1の部分828及び第2の部分830の両方のねじ付きスタッド822とボール826との間に延在する。
【0159】
治療者は、ばね荷重式の戻り止め814のハンドル820を方向832に回転させ、ボール826を凹部806、808、810、812の一つの中に押し入れて、第1の及び第2の部分690、692の位置を固定する。第1の及び第2の部分582、584が方向694、696で互いに移動され得るように、治療者は、ハンドル820を反対方向834に回転させて、ボール826がばね824の付勢に対抗して方向836で内側に移動することを可能にする。
【0160】
方向834でのハンドル820の回転時、ねじ付きスタッド822は、図45に示されるようにロッド804から離れるように方向836で移動する。ハンドル820及びねじ付きスタッド822がロッド804から離れるように移動されると、ばね824は、ロッド804の凹部806、808、810、812内のボール826の位置をなお維持する。しかし、治療者がロッド804を方向694、696のいずれかに移動させると、ボールはばね824の付勢に対抗して方向836で移動され得る。
【0161】
治療者が、第1の部分690に対して第2の部分692を所望の位置に配置し、またボール826が凹部806、808、810、812の一つに配置されると、治療者はハンドル820を方向832に回転させて、ハンドル820及びねじ付きスタッド822を方向838に移動させ、この結果、凹部806、808、810、812の一つにボール826が押し入れられて、第1の及び第2の部分690、692の位置を固定する。例示した実施態様では、第2の部分690の相互作用部分802は四つの凹部806、808、810、812を含む。代替的実施態様では、より少ないかまたはより多い凹部がロッドに含まれる。さらに、前述のトルク制限ボルト、ピン、ラッチのような異なる種類の相互作用部分または当業者に公知の他の相互作用部分が、相互作用部分800、802の代わりに用意される。
【0162】
上述のように、頭部支持部分636は、第1の及び第2の部分642、644と連結器または位置ホルダ646とを含む。連結器646は、胴体支持部分638に対する頭部支持部分636の移動を可能にするように構成される。さらに、頭部支持部分636は、追加の二つの連結器または位置ホルダ840、842と、第1の及び第2の取付ロッド844、846と、第1の及び第2の部分642、644と頭部支持部分636の取付ロッド844の一つとに連結される軸またはシャフト848と、を含む。取付ロッド844、846は、連結器646に形成されたアパーチャ850に配置され、また連結器646によって許容された場合、アパーチャ850を通して方向650、651に滑動されるように構成される。追加の二つの連結器840、842は、胴体支持部分638に対する頭部支持部分636の移動、及び頭部支持部分636の第1の及び第2の頭部支持部材642、644の互いの移動を可能にする。
【0163】
頭部支持部分636の第1の頭部支持部材642は、支持プレートまたはフレーム852と、支持プレートまたはフレーム852に連結された支持体またはパッド854とを含む。同様に、頭部支持部分636の第2の頭部支持部材644は、支持プレートまたはフレーム856と、支持プレートまたはフレーム856に連結された支持体またはパッド858とを含む。第1の及び第2の部分642、644は軸支持体859、861を含み、また取付ロッド844は、軸支持体860と、図44に示されるように軸848を受容するように寸法決めされる、支持体860内のアパーチャ862とを含む。軸848は頭部支持部分636の第1の部分642の軸支持体859に剛堅に連結される。
【0164】
第1の連結器またはクランプ840は、ハンドル864と、ハンドル864に連結された第1の端部868と第1の端部868から離間した第2の端部870とを有するロッド866と、ロッド866の第2の端部870に連結されたねじ付き先端872とを含む。第2の部分644の軸支持体861は、図43に示されるように、アパーチャ875とスロット874とを含んでおり、前記スロット874は、アパーチャ875と、アパーチャ875に連通するスロット874と、スロット874に対してほぼ垂直のアパーチャ876とを含む。スロット874及びアパーチャ875は、対向する第1の面878と第2の面880とによって形成される。アパーチャ876は第1の及び第2の部分882、884を含む。第1の部分882はねじ付きでなく、第1の連結器840のロッド866のねじ付き先端872よりも僅かに大きい。さらに、第1の部分882は、図43に示されるようにロッド886の肩部885に当接するように配置された肩部883を含む。第2の部分884はねじ付きであり、また第1の連結器840のねじ付き先端872が第2の部分884にねじ込み式に係合できるように寸法決めされる。
【0165】
第2の部分644は、第1の連結器840のロッド866を受容するように寸法決めされたアパーチャ888を有するロッド支持体886をさらに含む。第1の連結器840のロッド866は、ロッド支持体886を通して、第2の部分644の軸支持体861の第2のアパーチャ876内に延在するように配置される。
【0166】
第1の連結器またはクランプ840は、頭部支持部分636の第2の部分644が頭部支持部分636の第1の部分642に対して移動することを許容する。軸支持体861のスロット874は、軸支持体861がクランプ861として機能することを許容し、このクランプ861は、第2の部分644を軸848に固定するか、あるいは第2の部分644が頭部支持部分636の第1の部分642に対して軸848を中心として移動または回転することを許容する。方向890でのハンドル864の回転は、アパーチャ862とスロット874とを形成する対向面878、880を共に移動させ、したがって軸848を挟持する。アパーチャ876の第2の部分844はねじ付きであり、またロッド886はアパーチャ876の第1の部分842の肩部883に当接するので、ハンドル864及びロッド886の回転は、第2の部分844を第1の部分844に向かって引っ張り、スロット874を狭くする。軸848が挟持されると、軸支持体861、したがって第2の部分644が第1の軸848に固定される。
【0167】
ハンドル864の反対方向892での回転は、対向面878、880を互いに移動させて離し、軸848を緩める。軸848が挟持されない場合、軸支持体861、したがって第2の部分644は、第1の部分642及び取付ロッド844、864に対して軸848を中心に回転することが可能である。
【0168】
第2の連結器842は、取付ロッド844、846に対する頭部支持部分636の第1の及び第2の部分642、644の移動を許容する。第2の連結器842は、ハンドル894を含み、このハンドル894は、軸848と、取付ロッド844の軸支持体860と相互作用する。第2の連結器842は、取付ロッド844、846に対する頭部支持部分636の第1の及び第2の部分642、644の移動を防止するように締め付けられ、また取付ロッド844、846に対する第1の及び第2の部分642、644の移動を許容するために緩められる。
【0169】
軸848は、第1の端部896と、第1の端部896から離間した第2の端部898と、座金または肩部897と、第2の端部898から延びるねじ付き部分900とを含む。第1の端部896は、頭部支持部分636の第1の部分642の軸支持体85aに剛堅に連結される。ねじ付き部分900は、取付ロッド844の軸支持体860を通して延びかつそこから突出する。ハンドル894は軸848のねじ付き部分900にねじ込み式に係合する。
【0170】
ハンドル894の第1の方向648での回転は、ハンドル894が軸848を方向901に引っ張るようにさせ、また肩部897とハンドル894との間に軸支持体860を捕捉して、取付ロッド844、846に対して頭部支持部分636の部分642、644の両方の位置を固定する。ハンドル894の反対方向649での回転は、ハンドル894が軸支持体860上のグリップを解放するようにさせて、取付ロッド844、846に対する頭部支持部分636の部分642、644の両方の移動を許容する。
【0171】
患者が部分644を通して顔を下に向けることを許容する開口部が存在するように、部分644に対して部分642を上方または下方に回転できる。部分642を下方に回転させて、開口部を残すために、ハンドル894が緩められ、両方の部分642、644が方向649に下方に回転される。次に、ハンドル894が締め付けられ、また部分644がほぼ水平になるまで部分644を方向648に回転できるように、ハンドル864が緩められる。ハンドル894が締め付けられた後、部分642によって占められていた開口部に人の顔を配置できる。部分642は、同様に部分644に対して上方に回転できる。
【0172】
本発明の開示による手術台装置または患者支持体1000の第3の実施態様が図47〜図79に示されている。図47を参照すると、手術台装置1000は、架台1014を含む基部1012と、架台1014に連結された手術台頂部1016とを含む。
【0173】
架台1014は、基部1012に対して方向1028、1030に手術台頂部1016を上下に移動させるためのリフト機構(図示せず)を含む。適切なリフト機構の開示は、2001年1月25日出願のBlyshak等の米国仮出願特許第60/264,214号、表題「Hydraulic Actuator Apparatus」に示されており、この特許の明細は、ここに引用することをもって明白に組み込まれる。
【0174】
手術台頂部1016は、手術台装置1000上に配置される患者の頭部、上胴、下胴、上肢、及び下肢に概ね対応する、頭部支持部分1018と、上胴支持部分1020と、下胴支持部分1022と、上肢支持部分1024と、下肢支持部分1026とを含む。頭部支持部分1018は、頭部支持フレーム1019と、頭部支持フレーム1019によって支持された頭部支持プレート1010とを含む。頭部パッドまたは支持体(図示せず)は頭部支持プレート1010によって支持される。上胴支持部分、下胴支持部分、及び上肢支持部分1020、1022、1024は、上胴支持フレーム、下胴支持フレーム、及び上肢支持フレーム1021、1023、1025と、上胴支持プレート、下胴支持プレート、及び上肢支持プレート1035、1037、1039とを含む。上胴パッド、下胴パッド、及び上肢パッド(図示せず)は、上胴支持プレート、下胴支持プレート、及び上肢支持プレート1035、1037、1039によってそれぞれ支持される。上胴パッド、下胴パッド、及び上肢パッド部分は協働して、上胴支持プレート、下胴支持プレート、及び上肢支持プレート1035、1037、1039によって支持された胴体パッド(図示せず)を形成する。下肢支持部分1026は、下肢支持フレーム1027と、下肢支持フレーム1027によって支持された下肢支持プレート1038とを含む。下肢支持パッド(図示せず)は下肢支持プレート1038によって支持される。
【0175】
支持フレーム1019、1021、1023、1025、1027は、手術台頂部1016のデッキまたはフレーム1032の構成要素である。頭部パッド、胴体パッド、及び脚部パッドは、フレーム1032から頭部パッド、胴体パッド、及び脚部パッドを容易に着脱し得るように、フックアンドループ型ファスナによってフレーム1032のそれぞれの支持フレーム1019、1021、1023、1025、1027に取り付けられることが好ましい。代替的実施態様では、取り外し可能にまたは他の方法でパッドをフレームに取り付けるために、スナップ、タイ、または当業者に公知の他の連結器のような他の種類の連結器が用意される。連結器により、パッドのフレームへの容易な脱着が可能にされることが好ましい。
【0176】
本発明の開示の第3の実施態様によれば、頭部パッド、胴体パッド、及び脚部パッドは発泡体で充填される。本発明の開示の代替的実施態様によれば、空気、ゲル、液体、空気流動化ビーズ、または当業者に知られている他の支持材料のような他の材料または構成がパッドに用意される。手術台頂部1016に使用するための適切な他のパッドまたは支持体の詳細は、1998年11月6日出願のRichard L.Bordersの米国特許出願第09/187,990号、表題SURGICAL TABLE APPARATUSに開示されており、この特許の明細は、ここに引用することをもって明白に組み込まれる。
【0177】
図47〜図55に示した例示的実施態様によれば、手術台頂部1016の下肢支持部分1026は、手術台頂部1016の上肢支持部分1024に回動可能かつ取り外し可能に連結される。さらに、下肢支持部分1026の脚部支持プレート1038は、下肢支持部分1026及び手術台頂部1016の全長の伸長または短縮を可能にする伸長可能な支持体である。本発明の開示の代替的実施態様によれば、脚部支持部分は、上肢支持部分に対して取り外し不可能及び回動不可能であり、他の方法でフレームの上肢支持部分に連結される。他の代替的実施態様によれば、脚部支持プレートは伸長可能でない。
【0178】
下肢支持部分1026は、脚部連結器1040によって上肢支持部分1024に回動可能かつ取り外し可能に連結される。図50に示されるように、脚部連結器1040は、上肢支持部分1024に連結された一対の第1の連結器または相互作用部材1046と、下肢支持部分1026に形成された一対の第2の連結器または相互作用部材1058とを含む。下肢支持部分1026は、図50と図51に示されるように、上肢支持部分1024に対して下肢支持部分1026を上方に斜めにし、また第2の連結器1058と第1の連結器1046とを整列することによって、上肢支持部分1024に連結される。第2の連結器1058は、第1の連結器1046及び第2の連結器1058の丸い構造形によって一か所に集められて第1の連結器1046と整列される。この構造形は、第2の連結器1058と第1の連結器1046との整列を容易にする。
【0179】
第1の及び第2の連結器1046、1058の整列後、図52に示されるように、下肢支持部分1026は、第1の連結器1046及び第2の連結器1058が相互ロックするように、上肢支持部分1024に対して回転される。脚部連結器1040は、下肢支持部分1026を上肢支持部分1024にロックする保持器またはラッチ1052をさらに含む。保持器1052及び第2の連結器1058は、図52に示されるようにそれらの間に第1の連結器1046を捕捉する。
【0180】
下肢支持部分1026は、ラッチ1052を解放しまた上肢支持部分1024に対して下肢支持部分1026を上方に回転させることによって、上肢支持部分1024から分離される。下肢支持部分1026が上方に回転されると、第2の連結器1058は第1の連結器1046から分離される。第2の連結器1058と第1の連結器1046とが分離されると、第2の連結器1058が整列ポケット1048にもはや配置されないように、下肢支持部分1026は上肢支持部分1024から引き離されることができる。
【0181】
図48〜図52に示されるように、下肢支持部分1026は、脚部連結器1040の一対のジョイント1192を介して上肢支持部分1024に回動可能に連結される。ジョイント1192は、一対の回動部材1196と、それぞれの回動部材1192を回動可能に受容するように構成された一対のソケット1194を提供する上肢支持部分1024の一部とを含む。ジョイント1192は、回動部材1196をソケット1194に回転可能に連結するように構成された一対の軸1044をさらに含む。本発明の開示の好ましい実施態様によれば、動力を供給して、図52と図53に示した第1の及び第2の位置の間の、及びそれらの間の任意の位置のソケット1194に対して回動部材1196を移動させるために、油圧アクチュエータ(図示せず)が用意される。
【0182】
図49と図50を参照すると、脚部分連結器1040の第1の連結器または相互作用部材1046は回動部材1196から突出する。第2の連結器または相互作用部材1058は下肢支持部分1026に形成される。第1の連結器1046及び第2の連結器1058は、上肢支持部分1024への下肢支持部分1026の連結を容易にする相補的構造形を有し、この構造形は、下肢支持部分1026及び上肢支持部分1024が共に連結されるときに相互ロックする。下肢支持部分1026が上肢支持部分1024に連結されると、第1の連結器1046は、図52に示されるように第2の連結器1058と相互ロックする。下肢支持部分1026が上肢支持部分1024から取り外されると、第2の連結器1058は、図49と図50に示されるように第1の連結器1046から離間される。
【0183】
上述のように、第1の連結器1046及び第2の連結器1058の相補的構造形は、下肢支持部分1026と上肢支持部分1024との連結を容易にする。第1の連結器1046と第2の連結器1058の両方は、第1の連結器1046及び第2の連結器1058のそれぞれの部分が互いの上にまたその周りに容易に滑動するので、第1の連結器1046と第2の連結器1058との連結を容易にする丸い構造形を有する。第1の連結器1046の丸い構造形は、第2の連結器1058を整列ポケット1048内に集める滑動をもたらし、したがって、下肢支持部分1026と手術台装置1000の残りの支持部分とを整列する。
【0184】
図50に示されるように、第1の連結器または相互作用部材1046は、回動部材1196から延びる突出部または相互作用部分1056を含む。相互作用部分1056は、整列ポケット1048を形成する第1の円弧面1047と、第1の円弧面1047に隣接する第2の円弧面1049と、第2の円弧面1049に隣接する僅かに円弧状の第3の面1051とを含む丸い構造形を含む。
【0185】
第2の連結器または相互作用部材1058は、第1の連結器1046のローブまたは相互作用部1056と相互ロックするように構成されたローブまたは相互作用部1060と、第1の連結器1046の相互作用部1056と相互ロックするように構成された凹みまたは相互作用部1062とを含む。第2の連結器1058の相互作用部1060、1062は、第1のアーチ状面1059と第2のアーチ状面1061と第3のアーチ状面1063と第4のアーチ状面1065とを含む。第2の連結器1058のアーチ状面1061、1063、1065は、第1の連結器1046のアーチ状面1047、1049、1051に対し相補的である。
【0186】
図51に示されるように、下肢支持部分1026は、方向1088において上肢支持部分1024に対して上方に下肢支持部分1026に角度をつけ、かつ上肢支持部分1024に向かって下肢支持部分1026を移動させることによって、上肢支持部分1024に連結され、その結果第2の連結器1058の相互作用部1060のアーチ状面1061が、第1の連結器1046の相互作用部1056の整列ポケット1048に配置される。相互作用部材1058のアーチ状面1061は、相互作用部材1046のアーチ状面1049に接触して、アーチ状面1049を滑り下りてアーチ状面1047により形成されたポケット1048内に入ることによって、相互作用部材1046の整列ポケット1048内に集められる。アーチ状面1061が図51に示されるようにポケット1048内に配置されると、下肢支持部分1026は上肢支持部分1024と整列される。
【0187】
相互作用部材1046、1058の整列後、下肢支持部分1026は、第1の連結器1046の相互作用部1056が第2の連結器1058の凹みまたは相互作用部1062によって受容されるように、方向1086に回転される。下肢支持部分1026が上肢支持部分1024に対してほぼ同一平面の位置に回転されると、第1の連結器1046の相互作用部1056及び第2の連結器1058の相互作用部1060、1062は共に連結される。下肢支持部分1026は、下肢支持部分1026の脚部連結器1040のストッパ1054が回動部材1196の当接面1055に当接するため、上肢支持部分1024に対してほぼ同一平面の位置に維持される。
【0188】
図50と図52を参照すると、第1の連結器1046の相互作用部1056及び第2の連結器1058の相互作用部1060、1062が共に連結されると、第1の連結器1046の表面1047、1049、1051は、第2の連結器1058の相補的な表面1061、1063、1065に隣接する。第2の連結器1058のローブ1060及び凹部1062は、第1の連結器1046のローブ1056と相互ロックする。
【0189】
上述のように、保持器1052は、図51に示されるように下肢支持部分1026を回動部材1196にロックする。保持器1052は、側面1053と当接面1055と底面1057とによって形成される、第1の連結器1046の凹部1041と相互作用するように構成される。本発明の開示の代替的実施態様によれば、脚部支持部分を上肢支持部分に連結するために、ラッチ、フック、ファスナ、ストラップのような他の保持器及び当業者に公知の他の保持器が用意される。
【0190】
図51と図52を参照すると、保持器1052は第1の連結器1046の凹部1041と協働して、下肢支持部分1026を回動部材1196に、したがって上肢支持部分1024にロックする。保持器1052はまた、上肢支持部分1024からの下肢支持部分1026の取り外しを可能にするように構成される。
【0191】
保持器1052は、図51に示されるようにラッチまたはレバー1092、レバースプリング1094、及びハウジング1096を含む。レバー1092は、ハンドル端部1098、ラッチ端部1100、及びハンドル端部1098とラッチ端部1100との間に配置された支点1102を含む。下肢支持部分1026とレバー1092のハンドル端部1098とは、レバースプリング1094の一部分を各々が受容する孔1104、1106を含む。レバースプリング1094は、図52に示されるように、レバー1092の頂面1095がハウジング1096の下面1097と接触するように、支点1102を中心にして反時計回り方向1101にレバー1092を付勢する。
【0192】
レバー1092のラッチ端部1100は、第1の連結器1046と相互作用して、座及び脚部支持部分1024、1026をロックし、またロック解除する。レバー1092のラッチ端部1100は、第1の連結器1046の側面1053に相補的なラッチ面1110とアーチ状面1111とを含む。ラッチ面1110は、図52に示されるように、下肢支持部分1026が上肢支持部分1024に対しロックされるとき、側面1053に隣接して配置される。一実施態様では、ラッチ面1110と凹部側面1053は垂直のほぼ平坦な表面である。代替的実施態様では、ラッチ面及び凹部側面は、凹部内へのラッチ端部の導入部を設けるために斜めにされる。追加の代替的実施態様では、ラッチ端部及び凹部は、ラッチ面と凹部側面とは別個の、凹部面の下端の第1の面取り及びラッチ上端の第2の面取りのような導入面を含む。
【0193】
上述のように、レバー1092は、レバースプリング1094によって図52に示されるロック位置に向かって付勢される。レバースプリング1094は、レバー1092の上面1095がハウジング1096の下面1097と通常接触するように、方向1101にレバー1092を付勢する。図51を参照すると、下肢支持部分1026は上肢支持部分1024に取り付けられるので、ラッチ端部1100のアーチ状面1111は第1の連結器1046のアーチ状面1051に接触する。
【0194】
ラッチ端部1100のアーチ状面1111は、第1の連結器1046のアーチ状またはカム面1051のカムフォロワとして機能する。したがって、下肢支持部分1026が方向1086に上肢支持部分1024に対してほぼ同一平面の位置に回転されるとき、レバー表面1095がハウジング1096の表面1097から離間するように、またレバースプリング1094がさらに圧縮されるように、ラッチ端部1100のカムフォロワ面1111は、第1の連結器1046のカム面1051と接触して、レバー1092を時計回り方向1103で支点1102を中心として回転させる。
【0195】
下肢支持部分1026が上肢支持部分1024に対してほぼ平行であるとき、レバー1092のラッチ端部1100が、第1の連結器1046の凹部1041にスナップ嵌合するかまたはその中に移動して、下肢支持部分1026を上肢支持部分1024にロックするように、カムフォロワ面1111の第1の端部1113は移動して、カム面1051の第1の端部1115を通過する。ラッチ端部1100は、支点1102を中心とする方向1101でのレバースプリング1094によるレバー1092の付勢のため、凹部1041内に移動する。
【0196】
脚部支持部分連結器1040はまた、図52と図53に示されるように上肢支持部分1024に対する手術台頂部1016の下肢支持部分1026の回転を可能にするように構成される。脚部分連結器1040は、下肢支持部分1026が上肢支持部分1024に連結されている間に、使用者が上肢支持部分1024に対して下肢支持部分1026を回動させることを可能にする。下肢支持部分1026は、上肢支持部分1024に対して第1のまたはほぼ同一平面の位置と、上肢支持部分1024に対して90°の角度にある第2の位置との間で回動可能である。
【0197】
第1の連結器1046と第2の連結器1058との相互ロック、及び凹部1041内の保持器1052の確実なロックは、図52に示されるように、脚部支持部分が上肢支持部分1024とほぼ同一平面にある場合に、及び図53に示されるように、下肢支持部分1026が上肢支持部分1024に対して90°回転された場合に、及び図52と図53との間の位置において、上肢支持部分1024に対する下肢支持部分1026の連結を維持する。第1の連結器1046の相互作用部1056は、第2の連結器1058の相互作用部またはローブ1060と、保持器1052とによって、第2の連結器1058の凹みまたは相互作用部1062内に捕捉または保持される。下肢支持部分1026が上肢支持部分1024に対しほぼ同一平面であるとき、相互作用部1056と相互作用部1060、1062との相互ロック、及び当接面1055に対するストッパ1054の当接は、上肢支持部分1024に対する下肢支持部分1026のほぼ同一平面の位置を維持し、保持器1052が、下肢支持部分1026を上肢支持部分1024にロックする。下肢支持部分1026が回動部材1196の回転に起因して上肢支持部分1024に対し90°下方に回転されるとき、相互作用部1060と保持器1052とによる相互作用部1056の保持は、回動部材1196に対する下肢支持部分1026の位置を維持する。
【0198】
図52を参照すると、下肢支持部分1026を上肢支持部分1024から取り外すため、治療者は、レバー1092のハンドル端部1098を方向1122に上方に押して、ロック位置からロック解除位置に保持器1052を移動させる。治療者によって加えられる力に応答して、レバー1092のラッチ端部1100が第1の連結器1046の凹部1041から取り外されるように、レバー1092は時計回り方向1103に支点1102を中心に回転する。レバー1092のラッチ端部1100が、第1の連結器1046の凹部1041から取り外されると、治療者は、ポケット1048内に配置される第2の連結器1058の表面1061は別として、第1の連結器1046と第2の連結器1058との相互ロック面が離間されるように、下肢支持部分1026を上肢支持部分1024に対して時計回り方向1088に回転させる。第1の連結器1046と第2の連結器1058との相互ロック面が離間されるとき、第2の連結器1058の表面1061がポケット1048から取り外されるように、下肢支持部分1026が上げられる。第2の連結器1058の表面1061がポケット1048から取り外されると、治療者は、下肢支持部分1026を上肢支持部分1024から取り外すことができる。
【0199】
前述されまた図54に示されるように、下肢支持部分1026の脚部支持プレート1038は、下肢支持部分1026及び手術台頂部1016の全長の伸長または短縮を可能にする伸長可能な支持体である。下肢支持部分1026の支持プレート1038は、固定支持プレート1133と移動可能な脚部支持プレート1130とを含む。脚部支持プレート1038の長さを増すために、移動可能な脚部支持プレート1130は、固定支持プレート1133から方向1124に引き離される。脚部支持プレート1038の長さを短くするために、移動可能な脚部支持プレート1130は、固定支持プレート1133に向かって方向1126に押される。
【0200】
治療者が把持して、脚部支持プレート1130を脚部支持プレート1133に対して方向1124、1126に移動させるのを補助するためのハンドル1222が設けられる。移動可能な脚部支持プレート1130は、脚部分フレーム1027の部分に形成された、離間したガイドトラックまたはチャネル1132によって受容されるように構成される。ガイドトラック1132は、移動可能な脚部支持プレート1130の方向1124と1126での移動を促進する。代替的実施態様では、ガイドトラックは低摩擦材料で被覆されることが可能であり、あるいは玉軸受がガイドレールと移動可能な支持プレートとの間に間挿されてもよい。
【0201】
移動可能な脚部支持体1130及び固定脚部支持体1133の構造は、脚部支持体1130が方向1124、1126に移動されるときに、移動可能な脚部支持体1130及び固定脚部支持体1133が隣接支持面を提供するように構成される。図54に示されるように、固定支持プレート1133は、移動可能な脚部支持体1130に形成された凹部1139に受容される中央タブ1137を含む。移動可能な脚部支持体1130及び固定脚部支持体1133は、トラックまたはジョイント1135に可動に接合される。ジョイント1135は、一実施態様ではラップジョイントである。代替的実施態様では、ジョイントはさねはぎジョイントまたは追加の適切なジョイントである。
【0202】
脚部伸長連結器または位置ホルダ1042は、移動可能な脚部支持体1130の位置を固定するために設けられる。脚部伸長連結器1042は、移動可能な脚部支持プレート1130と相互作用して、脚部支持プレート1130の位置を固定する。図54に示されるように、脚部支持プレート1130は、ガイドトラック1132上で方向1124、1126に滑動して、下肢支持部分1026と手術台装置1000との全長を所望のとおりに変更することを可能にする。脚部伸長連結器1042は、種々の位置の間に移動されていない場合に、脚部支持プレート1130の位置を固定するように構成される。
【0203】
図示した好ましい実施態様では、脚部伸長連結器1042はトルク制限ボルト1134である。連結器が締め付けられるときに過大なトルクが連結器に加えられるならば、治療者は、連結器を後で緩めることができない可能性がある。したがって、トルク制限ボルト1134が設けられ、その結果、他の方法では打ち勝つことが困難であり得る過大なトルクが加えられることがない。トルク制限ボルト1134は、図8と図9に関連して前述された本発明の開示の第1の実施態様のトルク制限ボルト134と実質的に同一である。本発明の開示の代替的実施態様によれば、トルク制限のない連結器が設けられる。
【0204】
トルク制限ボルト1134は、図55に示されるように、下肢支持部分1026のねじ付き孔1182にねじ込み式に係合する。トルク制限ボルト1134は、ねじ付き孔1182を形成するねじ付き円筒状壁部1184の長さよりも長いねじ部分1166を含み、その結果トルク制限ボルト1134がねじ付き孔1182内に方向1128に完全に前進されたとき、ねじ付き部分1166の第2の端部1180がねじ付き孔1182を通り過ぎて突出して、脚部支持プレート1130に当接する。
【0205】
トルク制限ボルト1134の第2の端部1180がねじ付き孔1182から突出して、脚部支持プレート1130の下面1212に当接するとき、トルク制限ボルト1134の第2の端部1180は、ガイドトラック1132に対して脚部支持プレート1130の位置を固定する。トルク制限ボルト1134の第2の端部1180が、ボルト1134と脚部支持プレート1130との間の十分な力を緩和するのに十分な程に、方向1131に戻し出されるとき、例えば、ボルト1134が脚部支持プレート1130から離間されるとき、脚部支持プレート1130は、下肢支持部分1026のガイドトラック1132内で水平に、方向1124、1086に滑動することが可能である。
【0206】
脚部支持プレート1130が方向1124に移動できる程度は、ストッパ1200によって制限される。図54を参照すると、ストッパまたはリミット1200は、ねじ部1204と頭部1206とを有する止めねじ1202である。ねじ部1204は、ねじ1202がねじ付き開口部1208内で完全に前進させられたとき、ねじ1202のねじ部1204の一部分が脚部支持フレーム1026の頂面1209の上に延在するように、下肢支持部分1026のねじ付き開口部1208にねじ込まれる。ねじ1202は、工具を受容するように構成された、頭部1206内の凹部1210と工具(図示せず)を係合することによって、ねじ付き開口部1208にねじ込まれる。代替的実施態様では、ストッパは、脚部支持フレーム内の開口部に受容されるピンであるか、あるいは脚部支持フレームの頂面の上方に延びる戻り止めまたは突出部である。
【0207】
脚部支持プレート1130の下面1212は、脚部支持プレート1130が脚部分フレーム1027に対して移動されるとき、脚部支持フレーム1027の頂面1209上を概ね滑動する。ストッパ1200がねじ付き開口部1208内に完全に前進したときに、ストッパ1200を受容するために、凹部またはチャネル1214が、脚部支持プレート1130に配置される。凹部1214は底面1216と第1の停止面1218とを含む。脚部支持プレート1130が方向1124に移動されるとき、ストッパ1200と凹部1214の停止面1218との間の距離が小さくなる。ストッパ1200が停止面1218に接触するとき、脚部支持プレート1130の、方向1124へのさらなる移動が防止される。脚部支持プレート1130が方向1126に移動されるときに脚部支持プレート1130の移動範囲を制限するために、第2の停止面1220も用意される。
【0208】
手術台頂部1016の頭部支持部分1018は、上胴支持部分1020に取り外し可能に連結される。本発明の開示の代替的実施態様によれば、頭部支持部分は上胴支持部分に対して取り外し可能ではなく、他の方法でフレームの上胴支持部分に連結される。
【0209】
頭部支持プレート1010は、第1の位置ホルダ2200と第2の位置ホルダ2600の操作によって上胴支持部分1020に対して位置決め可能である。以下により詳細に説明するように、第1の位置ホルダ2200と第2の位置ホルダ2600は、互いに独立して機能し、頭部支持プレート1010、したがって患者の頭部をいろいろな位置に配置できる。
【0210】
図示した実施態様では、第1の位置ホルダ2200は、上胴支持部分1020に対する頭部支持プレート1010の高さ調整を第1の位置範囲内で可能にする。さらに、第2の位置範囲内で、第1の位置ホルダ2200は、上胴支持部分1020に対する頭部支持プレート1010の高さ及び角度の両方の調整を可能にする。第1の及び第2の位置範囲は好ましくは排他的である。好ましい実施態様では、頭部支持プレート1010が上胴支持部分1020の下方に76.2mm(3.0in)と上方に76.2mm(3.0in)の間にあるすべての位置を第1の位置範囲が含む。
【0211】
第2の位置ホルダ2600は、第1の及び第2の位置範囲内にあるとき、上胴支持部分1020に対する頭部支持プレート1010の角度を調整する。好ましい実施態様では、第2の位置ホルダ2600は、頭部支持プレート1010の角度調整を30°の範囲で許容する。
【0212】
図56及び図58〜図60は、第1の位置ホルダ2200によって許容される頭部支持プレート1010の四つの例示的な位置を示している。図56を参照すると、頭部支持プレート1010の頂面2013は、上胴支持部分1020の頂面2011とほぼ同一平面である。図58を参照すると、頭部支持プレート1010の頂面2013は、上胴支持体1020の頂面2011に対しほぼ平行であり、また頭部支持プレート1010は上胴支持部分1020に対して高くされる。図59を参照すると、頭部支持プレート1010の頂面2013は、上胴支持体1020の頂面2011に対しほぼ平行であり、また頭部支持プレート1010は上胴支持部分1020に対して低くされる。図60を参照すると、頭部支持プレート1010は、頭部支持部分1018を格納するために上胴支持部分1020の下に格納または押し込まれる。
【0213】
図56、図58、図59に示した位置は、頭部支持プレート1010の高さのみが、第1の位置ホルダ2200によって実質的に変更されるので、頭部支持プレート1010の第1の位置範囲内の例示的な位置である。図60に示した格納位置は、頭部支持プレート1010の高さ及び角度の両方が実質的に変更されるので、頭部支持プレート1010の第2の位置範囲内の例示的な位置である。
【0214】
例示的な実施態様では、第1のリンクセット2005と第2のリンクセット2009とを有する四棒リンク機構2007が用意される。リンクセット2005、2009の各々は、四つのリンクから成る閉ループリンク機構である。リンクセット2005、2009は、頭部支持プレート1010が、図56、図58、図59に示した例示的な位置のような第1の位置範囲内の様々な位置に配置されるとき、頭部支持プレート1010と上胴支持部分1020との間の平行関係を実質的に維持するように構成される。さらに、リンクセット2005、2009は、図60に示した格納または押し込み位置のような第2の位置範囲内の様々な実質的に非平行な位置に頭部支持プレート1010を配置するように構成される。
【0215】
第1の位置ホルダ2200は、リンク機構2007の配向を維持することによって、頭部支持プレート1010の位置を維持するように構成される。第1の位置ホルダ2200はロック位置とロック解除位置との間で移動可能である。
【0216】
例示的な実施態様では、第2の位置ホルダ2600は、リンク機構2007に対する頭部支持プレート1010の角度配向の調整を可能にする図73〜図75に示したギヤセット2603を含む。頭部支持プレート1010は、頭部支持プレート1010が上胴支持部分1020に対しほぼ平行であるか、あるいは上胴支持部分1020に対して傾けられるように、第2の位置ホルダ2600によって位置決め可能である。
【0217】
さらに、頭部支持部分1018は、頭部支持体2800と共に動作するように構成される、図76参照。頭部支持体2800は、患者が手術台装置1000でうつ伏せ姿勢にあるときに患者の頭部を受容するように、また患者の顔へのアクセスを可能にするように構成される。
【0218】
図61と図62を参照すると、頭部支持部分1018は、リンク機構2007をフレーム1032の上胴支持フレーム1021に連結する第1の及び第2の取付けロッドまたは連結器2100、2102を含む。取付けロッド2100、2102の第1の端部2104、2106は、手術台頂部1016のフレーム1032の上胴支持フレーム1021の連結器(図示せず)によって受容され、頭部支持部分1018を上胴支持部分1020に連結する。取付けロッド2100、2102の第2の端部2108、2110は、リンク機構2007に連結される。
【0219】
第1の及び第2のリンクセット2005、2009は、取付けロッド2100、2102の第2の端部2108、2110にそれぞれ連結される第1のリンク2202、2204を含む。さらに、第1の及び第2のリンクセット2005、2009は、ジョイント2207、2209において第1のリンク2202、2204に回動可能に連結される第2のリンク2206、2208と、ジョイント2215、2217において第2のリンク2206、2208に回動可能に連結される第3のリンク2214、2216とを含む。さらに、第1の及び第2のリンクセット2005、2009は、ジョイント2203、2205において第3のリンク2214、2216に、またジョイント2211、2213において第1のリンク2202、2204に回動可能に連結される第4のリンク2210、2212を含む。
【0220】
頭部支持部分1018は、第2のリンク2206、2208の第1の端部2220,2222において頭部支持プレート1010をリンク機構2007にそれぞれ連結する一対のプレート装着部2218、2219を含む。例示的な実施態様では、プレート装着部2218、2219は、締結具2228、2230、2232、2234を受容するように構成されるアパーチャ2236、2238、2240、2242を含む。締結具2228、2230、2232、2234は、頭部支持プレート1010の第1の及び第2の端部2224、2226をプレート装着部1218、1219に連結する。アパーチャ2236、2238は装着部2218の頂面2239に形成され、アパーチャ2240、2242は装着部2219の頂面2241に形成される。代替的実施態様では、頭部支持プレートは溶接によってまたは接着剤を用いて装着部に連結されるか、あるいは装着部と一体形成される。
【0221】
第1のリンクセット2005と第2のリンクセット2009との同調運動のため、第4のリンク2210、2212は、図62に示したようなスタビライザまたは横材2244によって共に連結される。第1のリンクセット2005の第4のリンク2210が治療者によって移動されると、第2のリンクセット2009の第4のリンク2212は、第4のリンク2210と共に移動する。横材2244は、頭部支持プレート1010の第1の端部2224が、頭部支持プレート1010の第2の端部2226よりも高くなるか、あるいは低くなることを防止する。したがって、頭部支持プレート1010は、頭部支持プレート1010が移動されるときに横断方向2225に沿って傾斜しない、図61参照。
【0222】
頭部支持プレート1010は、第1の及び第2のリンクセット2005、2009の構造の故に、頭部支持プレート1010が第1の位置範囲内で移動されるときに上胴支持部分1020に対しほぼ平行に留まる。例示的実施態様では、リンクセット2005、2009のリンク2202、2204、2206、2208、2210、2212、2214、2216の相互接続は、第1のリンクセット2205のジョイント2203、2215がほぼ垂直に整列され、第2のリンクセット2009のジョイント2205、2217がほぼ垂直に整列されるように構成される。
【0223】
この構造は、頭部支持プレート1010がほぼ水平に留まるように、第3のリンク2214、2216をほぼ垂直の配向に維持する。例えば、頭部支持プレート1010が図59に示される下降位置に移動されるとき、第4のリンク2210、2212は方向2326に下方に回転し、第3のリンク2214、2216は、第3のリンク2214、2216と第2のリンク2206、2208との接続の故に、第4のリンク2210、2212に対して方向2326とほぼ反対の方向2223に回転する。この相対運動は、第4及び第2のリンク2210、2212、2206、2208が下方に回転するとき、第3のリンク2214、2216をほぼ垂直の配向に維持する。かくして、頭部支持プレート2010の高さが低くされるが、頭部支持プレート2010の角度はほぼ一定に留まる。
【0224】
他の実施例では、頭部支持プレート1010が図58に示される上昇位置に移動されるとき、第4のリンク2210、2212は方向2328に上方に回転し、第3のリンク2212、2214は、第3のリンク2214、2216と第2のリンク2206、2208との接続の故に、第4のリンク2210、2212に対して方向2328と反対の方向2221に回転する。したがって、リンク機構2007の相互接続は第4のリンク2210、2212の回転に対抗して、ジョイント2203、2215及びジョイント2205、2217がほぼ垂直に整列維持されるように、第3のリンク2214、2216をほぼ垂直の配向に維持する。
【0225】
リンク機構2007のジョイント2203、2205、2207、2209、2211、2213、2215、2217は、対応するリンク2202、2204、2206、2208、2210、2212、2214、2216の間の回転を可能にするように構成される。第1の位置ホルダ2200の位置、したがってリンク機構2007の配向は、リンク2202、2204、2206、2208、2210、2212、2214、2216から選択された二つのリンクの配向をロックすることによって維持され、リンク機構2007の残部を結合する。リンク機構2007の第1の及び第2のリンクセット2005、2009の各々は、横材2244によって共に連結される閉ループリンク機構であるので、ジョイント2203、2205、2207、2209、2211、2213、2215、2217の一つをロックすることが、リンク機構2007全体を結合またはロックする。
【0226】
図63を参照すると、位置ホルダ2200は、第4のリンク2210に連結された支持体2250と、キー部材2252、2254、2256、2258を有する第1の連結またはロック部材2251と、第1のシールリング2260と、第1のリンク2202に形成された第2の連結またはロック部材2262と、第2のシールリング2264と、カム2266と、締結具2268と、第4のリンク2210に連結されたストッパ2270とを含む。支持体2250は、第1のリンク2202の開口部2261によって受容される。第1のリンク2202の開口部2261は、支持体2250の外径2280よりも大きな直径を有する表面2281によって形成される。さらに、支持体2250は、キー部材2252、2254、2256、2258を受容するように寸法決めされるスロットまたは開口部2272、2274、2276、2278を含む。
【0227】
四つのキー部材2252、2254、2256、2258が図63〜図65に示されている。本発明の開示の代替的実施態様によれば、他の数量のキー部材が用意される。例えば、いくつかの実施態様によれば、ロックジョイントは、一つのみのキー部材、二つのキー部材、三つのキー部材、または他の追加の数のキー部材を含む。
【0228】
第1のロック部材2251のキー部材2252、2254、2256、2258は、第2のロック部材2262と相互作用して、第1のリンク2202の配向及び第4のリンク2210の配向をロックする。第2のロック部材2262は、第1のリンク2202の開口部2261に配置され、また第1のキー部材2252、2254、2256、2258を受容するように構成された複数の切れ込みまたはキー溝2274を含む。キー溝2274は内径2281の周りに均等に間隔を置かれている。好ましい実施態様では、キー部材2252、2254、2256、2258は円筒状であり、またキー溝2274は、キー溝2274の曲率が、キー部材2252、2254、2256、2258の曲率に概ね等しいように湾曲している。代替的実施態様では、キー溝はくさび状であるかまたは他の形状に形を与えられ、またキーは、キー溝によって受容されるように構成された、対応するくさびまたは他の形状に形を与えられた部分を有する。キー2252、2254、2256、2258及び対応するキー溝2274の直径は、第1のリンク2202に対する第4のリンク2210の角度位置を指定する。好ましい実施態様によれば、第4のリンク2210は、第1のリンク2202に対して10度の増分で位置決め可能である。
【0229】
第1の位置ホルダ2200は、図65に示されるように、キー部材2252、2254、2256、2258がキー溝2274に配置されているときにロック位置にあり、また図64に示されるようにキー部材2252、2254、2256、2258がキー溝2274内に配置されていないときにロック解除位置にある。カム2266の操作により、キー部材2252、2254、2256、2258は、キー溝2274の中にまたそれから移動される。
【0230】
カム2266は、キー部材2252、2254、2256、2258を受容するように構成されたポケット2276、2278、2280、2282をそれぞれ含む。ポケット2276、2278、2280、2282の各々は、第1の表面2290、2292、2294、2296とカム面2298、2300、2302、2304とをそれぞれ含む。好ましい実施態様では、第1の表面2290、2292、2294、2296はアーチ状である。表面2290、2292、2294、2296が支持体2250のスロット2272、2274、2276、2278と整列されると、ポケット2276、2278、2280、2282は、キー部材2252、2254、2256、2258を受容するためのクリアランスを提供し、また第4のリンク2210が第1のリンク2202に対して移動可能であるように、位置ホルダ2200はロック解除位置にある、図64参照。ポケット2276、2278、2280、2282が、スロット2272、2274、2276、2278との整列位置から移動されると、キー部材2252、2254、2256、2258は外側に移動されてキー溝2274に接触し、また第4のリンク2210が第1のリンク2202に対して移動できないように、位置ホルダ2200はロック位置にある、図65参照。
【0231】
第1の位置ホルダ2200は次の方法で組み立てられる。シールリング2260が、支持体2250と第2のロック部材2262との間に間挿される。支持体2250は、シールリング2260が支持体2250の表面2306と第1のリンク2202の表面2308とに接触するように、第1のリンク2202の開口部2261に挿入される。シールリング2260は、ジョイント2211内へのほこりと流体の取り込みを防止する。好ましい実施態様では、シールリング2260は、ロックジョイント2211の内部からの潤滑油(図示せず)の放出をさらに防止する。次に、第1のキー部材2252、2254、2256、2258が、それぞれ、支持体2250のスロットまたは開口部2272、2274、2276、2278内に配置される。次に、ストッパ2270が支持体2250の凹部2286内に配置される。
【0232】
シールリング2264は、シールリング2264がカム2266の表面2314と第1のリンク2202の表面(図示せず)とに接触するように、第1のリンク2202とカム2266との間に間挿される。シールリング2264は、ジョイント2211内へのほこりと水分の取り込みを防止する。好ましい実施態様では、シールリング2264は、ロックジョイント2211の内部からの潤滑油(図示せず)の放出をさらに防止する。
【0233】
カム2266は、ストッパ2270が、カム2266の前面2312に形成された凹部2310内に配置されるように、表面2283によって形成される支持体2250の凹部2279内に配置される。凹部2310は、カム2266が支持体2250に対し回転可能であるように細長い。しかし、支持体2250に対するカム2266の回転量は、細長い凹部2310の長さによって制限される。したがって、ストッパ2270が凹部2310の第1の端面2311または凹部2310の第2の端面2313に接触するときはいつも、支持体2250に対するカム2266のさらなる回転が防止される。好ましい実施態様では、凹部2310は、支持体2250に対するカム2266の回転を可能にするように寸法決めされ、この結果、位置ホルダ2200は図65に示されるロック位置と図64に示されるロック解除位置との間で移動可能である。
【0234】
締結具2268は、カム2266の中心孔2285を通過させられて、支持体2250に連結される。締結具2268は、支持体2250に対するカム2266の回転を可能にするように構成される。
【0235】
好ましい実施態様では、締結具2268は、支持体2250の表面2288に形成されたねじ付きアパーチャ2318内にねじ込まれるねじ部2316を含む。締結具2268は、カム2266の中心孔2285の直径にほぼ等しい外径を有する肩部2320をさらに含んでおり、肩部2320が、締結具2268に対するカム2266の半径方向の移動を防止するようになっている。
【0236】
上述のように、位置ホルダ2200は、位置ホルダ2200がロック解除位置にあるときに第1のリンク2202に対する第4のリンク2210の回転を可能にし、図64参照、また位置ホルダ2200がロック位置にあるときに第4のリンク2210を第1のリンク2202にロックする、図65参照。位置ホルダ2200がロック解除位置にあるとき、使用者は、第4のリンク2210を方向2326または方向2328で第1のリンク2202に対して回転させることが可能である。位置ホルダ2200がロック位置にあるとき、カム2266によるキー部材2252、2254、2256、2258のキー溝2274内への進入の故に、第1のリンク2202に対する第4のリンク2210の方向2326、2328への回転が阻止される。
【0237】
ロック解除位置にあるとき、カム2266のポケット2276、2278、2280、2282は、前述のようにキー部材2252、2254、2256、2258と整列される。キー部材2252、2254、2256、2258は、ポケット2276、2278、2280、2282によって受容されることができ、この結果、キー部材2252、2254、2256、2258は第2のロック部材2262のキー溝2274に干渉しない。図64に示されるように、位置ホルダ2211がロック解除位置にあるとき、キー部材2252、2254、2256、2258は支持体2250の外径2280の内部に配置される。
【0238】
ポケット2282が整列されるときでも、重力のため、キー部材2258はポケット2282内に配置されない。しかし、第1のリンク2202に対して方向2326または方向2328に第4のリンク2210が移動されると、キー部材2258はキー溝2274の隆起部分によってポケット2282内に押し上げられる。
【0239】
図65を参照すると、ロック位置において、カム2266のポケット2276、2278、2280、2282は、キー部材2252、2254、2256、2258と整列されない。キー部材2252、2254、2256、2258は、カム2266の外径2284によって、代表的なキー溝2274a、2274b、2274c、2274dとそれぞれ接触保持される。支持体2250のスロット2272、2274、2276、2278内のキー部材2252、2254、2256、2258の保持、及びキー部材2252、2254、2256、2258とキー溝2274a、2274b、2274c、2274dとの間の接触は、第1のリンク2202に対する方向2326、2328での第4のリンク2210の回転を防止する。
【0240】
位置ホルダは、支持体2250に対するカム2266の移動の故に、ロック位置からロック解除位置に移動される。キー部材2252、2254、2256、2258は、カム2266が回転されるとき、カム面2298、2300、2207、2304を上または下にそれぞれ移動させる。
【0241】
図62に示したムーバ2550は、カム2266を支持体2250に対して回転させる。好ましい実施態様では、ムーバ2550は第1の端部2554と第2の端部2556とを有するロッド2552を含む。第1の端部2554は、締結具2558でカム2266に連結される。第2の端部2556は、第4のリンク2210に連結されたハウジング2560内に受容される。
【0242】
ロッド2552は、方向2562と方向2564に移動するように構成される。ばね(図示せず)が、ロッド2552を方向2562に付勢するために設けられる。ばねは、ハウジング2560内のロッド2552の端部2556を押圧して、付勢を付与する。方向2562にロッド2552に加えられた付勢力は、位置ホルダ2200が図65に示したロック位置に押しやられるように、カム2266を付勢する。
【0243】
ロッド2552を方向2564に移動させることによって、位置ホルダ2200は、図65に示したロック位置から図64に示したロック解除位置に移動される。ハンドル、グリップ、またはレバー2566が第2の端部2556に近接するロッド2552に取り付けられ、ロッド2552の方向2564での移動を補助する。治療者は、手のひらを横材2244に置き、指をハンドル2566に置き、またハンドル2566を横材2244の方に引くことによって、ロッド2552を方向2564に移動させる。ロッド2552のこの移動は、カム2266を図64に示した位置に回転させて、キー部材2252、2254、2256、2258が前述したようにキー溝2274から外に移動するのを許容する。
【0244】
代替的実施態様では、カムはモータに連結される。モータは、入力信号に応答してカムをロック位置とロック解除位置との間で回転させる。一実施態様では、入力信号はプロセッサによって生成される。さらなる代替的実施態様では、入力信号は、スイッチを閉じることまたはボタンを押すことによって生成される。
【0245】
図58と図62に戻ると、治療者が上昇位置に頭部支持プレート1010を移動させようとする場合、治療者は、ムーバ2250のハンドル2566を方向2564に引き、これによって、位置ホルダ2200をロック解除位置に配置する。次に、治療者は、第1のリンク2202、2204に対して第4のリンク2210、2212を方向2328に回転させて、所望の位置にあるときに頭部支持プレート1010が手術台頂部1016の残りの支持部分に対して上方に方向2028で移動され、使用者がハンドル2566を解放し、また位置ホルダ2200がロック位置に移動されて戻されるようにする。頭部支持プレート1010の角度は、第2の位置ホルダ2600を用いて調整することが可能である。第2の位置ホルダ2600の操作は図70〜図72に概ね示され、以下に詳細に説明される。
【0246】
図59と図62を参照すると、治療者が頭部支持プレート1010を下降位置に移動させようとする場合、治療者は、ムーバ2250のハンドル2566を方向2564に引き、これによって、位置ホルダ2200をロック解除位置に配置する。治療者は、第1のリンク2202、2204に対して第4のリンク2210、2212を方向2326に回転させ、その結果頭部支持プレート1010が手術台頂部1016の残りの支持部分に対して下方に方向2030で移動される。治療者は、位置ホルダ2200がロック位置に移動して戻るようにハンドル2566を解放する。
【0247】
図60と図62を参照すると、治療者が頭部支持部分1018を格納しようとする場合、頭部支持部分1018は、フレーム1032の上胴支持部分1020の下の格納または押し込み位置に移動される。頭部支持部分1018を格納または押し込み位置に移動させるために、治療者は、ムーバ2250のハンドル2566を方向2564に引き、これによって、位置ホルダ2200をロック解除位置に配置し、また頭部支持プレート1010が上胴支持部分1020の下に押し込まれるように、第1のリンク2202、2204に対して第4のリンク2210、2212を方向2326に回転させる。再び、ハンドル2256は解放され、位置ホルダ2200をロック位置に移動させる。図56及び図58〜図60における頭部支持部分1018の位置は、手術台頂部1016の残りの支持部分に対して頭部支持部分1018が調整されることができる多くの位置の単なる例に過ぎない。
【0248】
図66を参照すると、代替的実施態様の位置ホルダ2411は、第4のリンク2210に連結された支持体2250に概ね同様の支持体2450と、キー部材2252、2254、2256、2258に概ね同様のキー部材2452、2454、2456、2458を有する第1の連結またはロック部材2451と、テンション部材またはばね2460と、第2の連結またはロック部材2262に概ね同様で第1のリンク2202内に形成された第2の連結またはロック部材2462と、保持器またはスナップリング2464と、カム2266に概ね同様のカム2466と、締結具2268に概ね同様の締結具2468と、ストッパ2270に概ね同様のストッパ2470とを含む。
【0249】
支持体2450は円筒状であり、キー部材2452、2454、2456,2458をそれぞれ受容するように寸法決めされるスロット2472、2474、2476、2478を含む。支持体2450は、第1のリンク2202の開口部2461によって受容される。第1のリンク2202の開口部2461は、表面2481によって形成される。
【0250】
第1のロック部材2451のキー部材2452、2454、2456、2458は、第2のロック部材2462と相互作用して、第1のリンク2202及び第4のリンク2210の配向をロックする。第2のロック部材2462は、第1のリンク2202の開口部2461に配置され、またキー部材2452、2454、2456、2458を受容するように構成された複数の切れ込みまたはキー溝2474を含む。
【0251】
キー部材2452、2454、2456、2458がキー溝2274に配置されると、位置ホルダ2411は図68に示したロック位置にある。キー部材2452、2454、2456、2458は、カム2466によってキー溝2274に配置される。
【0252】
カム2466は、キー部材2452、2454、2456、2458をそれぞれ受容するように構成されたポケット2476、2478、2480、2482を含む。カム2466は、ばね2460の一部分を受容するように寸法決めされた凹部2467を含む。凹部2467は、ばね2460のコイル部分2461を受容するように構成された円形部分2469と、ばね2460の第2の端部2465を受容するように構成されたチャネル部2471とを含む。
【0253】
位置ホルダ2411は次の方法で組み立てられる。ばね2460は、ばね2460のコイル部分2461が凹部2487の円形部分2489に配置され、かつばね2460の第1の端部2463が凹部2487のチャネル部2491に配置されるように、支持体2450の凹部2487内に配置される。次に、支持体2450は第1のリンク2202の開口部2461に挿入される。キー部材2452、2454、2456、2458は、それぞれ、支持体2450のスロット2472、2474、2476、2478内に配置される。ストッパ2470は、支持体2450の凹部2486内に配置される。
【0254】
支持体2450は、スナップリングまたは保持器2464によって第1のリンク2202の開口部2461に維持される。スナップリング2464の一部は、支持体2450の外径2480の周辺凹部2473によって受容される。スナップリング2464が支持体2450の凹部2473に配置されると、開口部2461からの支持体2450の取り外しが防止される。
【0255】
カム2466は、カム2466の前面2412に形成された、カム2466の凹部2410内に、ストッパ2470が配置されるように、支持体2450の凹部内に配置される。凹部2410は、カム2466が支持体2450に対して回転するのを可能にするために細長い。しかし、支持体2450に対するカム2466の回転量は、細長い凹部2410のサイズによって制限される。したがって、ストッパ2470が凹部2410の第1の端面2411あるいは凹部2410の第2の端面2413に接触すると、支持体2450に対するカム2466のさらなる回転が防止される。凹部2410は、支持体2450に対するカム2466の回転を可能にするように寸法決めされ、この結果、位置ホルダ2411は図78に示したロック位置と図77に示したロック解除位置との間で移動可能である。
【0256】
締結具2468は、支持体2450に対するカム2466の回転を可能にする。締結具2468は、カム2466の中心孔2485を通過させられて、支持体2450に連結される。締結具2468は、支持体2450の表面2488に形成されたねじ付きアパーチャ2518内にねじ込まれるねじ部2516と、カム2466の中心孔2485の直径に概ね等しい外径を有する肩部2520とを含む。肩部2320は、カム2266が軸方向に移動することを防止する。
【0257】
上述のように、位置ホルダ2411は、位置ホルダ2411がロック解除位置にあるとき、第1のリンク2202に対する第4のリンク2210の回転を可能にし、図67参照、また位置ホルダ2411がロック位置2524にあるときに第4のリンク2210を第1のリンク2202にロックする、図68参照。位置ホルダ2411がロック解除位置にあるとき、使用者は、第4のリンク2210を第1のリンク2202に対して方向2526または方向2528に回転させることができる。位置ホルダ2411がロック位置にあるとき、キー部材2452、2454、2456、2458がカム2466によりキー溝2474内へ配置されるために、第4のリンク2210は第1のリンク2202に対する方向2526、2528への回転が防止される。
【0258】
ばね2460は、位置ホルダ2411をロック位置に向かって付勢する。位置ホルダ2411がロック位置にあるとき、ばね2460は緩んだ状態にある。位置ホルダ2411がロック解除位置にあるとき、ばね2460は、ばね2460の第1の端部2463に対するばね2460の第2の端部2465の移動の故に、巻かれた状態にある。ばね2460は、巻かれると、ばね2460の緩んだ状態に対応するロック解除位置に向かって位置ホルダ2411を押しやる。
【0259】
ロックジョイント2211に加えて、好ましい実施態様のリンク機構2007は、抵抗性ジョイント2213をさらに含む。抵抗性ジョイントは、その対応するリンクの相対運動に対し抵抗を有するジョイントである。
【0260】
図69を参照すると、リンク機構2007の例示的な実施態様において、抵抗性ジョイント2213は、第4のリンク2212に連結された柱または支持体2340と、テンション部材2342と、座金2344と、保持器2346とを含む。テンション部材2342は、第1のリンク2204に対する第4のリンク2212の移動に対する抵抗性を高める。保持器2346と座金2344は協働して、第1のリンク2204に対する第4のリンク2212の移動に対抗する、テンション部材2342によって及ぼされる抵抗量を設定する。
【0261】
抵抗性ジョイント2213は次の方法で組み立てられる。支持体2340は、第1のリンク2204のアパーチャ2348を通して受容される。支持体2340の第1の部分2350は、第1のリンク2204に形成されたポケット2352内に延在する。第1のリンク2204のポケット2352は、第1の軸方向面2354と、第1のラジアル面2356と、第1の軸方向面2354と第1のラジアル面2356との間に間挿された斜面2358とを含む。
【0262】
好ましい実施態様では、テンション部材2342は、皿座金であり、またテンション部材2342の外側部分2368がポケット2352の斜面2358と接触するように、テンション部材2342に形成されたアパーチャ2366に配置された柱2340と共にポケット2352に配置される。テンション部材2342の中央部分2370はポケット2352の表面に接触しない。
【0263】
座金2344は、柱2340が座金2344に形成されたアパーチャ2372に配置され、かつ座金2344がテンション部材2342に接触するように配置される。保持器2346は、第1のリンク2204と第4のリンク2212が共に有効に連結されるように、テンション部材2342と座金2344との接触を維持し、またポケット2352の斜面2358とテンション部材2342との接触を維持する。さらに、保持器2346は、テンション部材2342によって第1のリンク2204に及ぼされる抵抗量を制御する。
【0264】
例示的な実施態様では、保持器2346はナット2374とピン2376とを含む。ナット2374は、柱2340のねじ部2380にねじ込まれるねじ付きアパーチャ2378を含む。ナット2374は、ピン2376を受容するための横断方向チャネル2382をさらに含む。柱2340は、ピン2376を受容するための横断方向チャネル2384を含む。支持体2340のチャネル2384とナット2374のチャネル2382とを貫通したピン2376の配置は、支持体2340に対するナット2374の回転を防止する。
【0265】
抵抗性ジョイント2213と関連して、第1のリンク2204に対して第4のリンク2212によって及ぼされる圧力量は、保持器2346によってテンション部材2342に及ぼされる力の量によって支配される。抵抗性を増すために、保持器2346は、さらに柱2340にねじ込まれて、テンション部材2342をさらに圧縮して、抵抗性を増す。第4のリンク2212によって第1のリンク2204に及ぼされる圧力が大きくなると、第1のリンク2204に対して第4のリンク2212を移動させるために必要な力は、それだけ大きくなる。代替的実施態様では、保持器は、前述のトルク限定ボルト134と同様のトルク制限ナットである。
【0266】
抵抗性ジョイント2213は、端部キャップ2390によって第1のリンク2204のポケット2352内に隠される。キャップ2390は湾曲面2394を有する連結器2392を含む。キャップ2390が第1のリング2204に連結されるように、キャップ2390の連結器2392はポケット2352内に形成された連結器2360によって受容される。
【0267】
前述のように、第2の位置ホルダ2600は、頭部支持プレート装着部2218とリンク機構2007との間の、したがって頭部支持プレート1010とリンク機構2007との間の角度調整を可能にする。図70〜図74を参照すると、第3のリンク2214と装着部2218、したがって頭部支持プレート1010との間の角度は、ハンドル2632を回転させることによって調整され、装着部2218及び頭部支持プレート2218の回転をもたらす。
【0268】
図70に示されるように、頭部パッド2034が、上胴支持部分1020に部分的に配置された胴体パッド2035に対してほぼ同一の平面の位置に支持される状態で、頭部支持部分1018が第1の水平位置に配置される。図71を参照すると、頭部支持プレート1010は第1の斜めの位置に配置され、この位置において、頭部パッド2034は、第2の位置ホルダ2600の調整に起因して胴体パッド2035の方に向かって傾いている。頭部支持プレート1010が第1の斜めの位置に配置されると、装着部2218は胴体パッド2035に向かって斜めにされる。図72を参照すると、頭部支持プレート1010は第2の斜めの位置に配置され、この位置において、頭部パッド2034は、第2の位置ホルダ2600の反対側への調整に起因して、胴体パッド2035から離れるように傾けられる。
【0269】
好ましい実施態様では、第2の位置ホルダ2600は、ハンドル2632に連結された入力シャフト2602と、第1のシャフト2602に連結された第1のギヤ2604と第1のギヤ2604に可動に連結された第2のギヤ2606とを含むギヤセット2603と、第2のギヤ2606と装着部2218とに連結された出力シャフト2608と、ピン2610とを含む。第1のギヤ2604は好ましくはウォームギヤである。ウォームギヤ2604の回転軸線は第2のギヤ2606の回転軸線に対し垂直である。したがって、ウォームギヤ2604は、頭部支持プレート1010から出力シャフト2608に印加される外力に起因した、第2のギヤ2606の回転を阻止する。代替的実施態様では、入力部材はモータ(図示せず)によって回転される。モータは、プロセッサ(図示せず)またはスイッチ(図示せず)によって制御される。
【0270】
図73を参照すると、第2の位置ホルダ2600は次の方法で組み立てられる。第2の位置ホルダ2600は、第3のリンク2214のポケット2612内に受容される。第3のリンク2214は、締結具2618、2620によって共に固定される第1の半部2614と第2の半部2616とを含む。第1のギヤ2604と入力シャフト2602の第1の部分2622とは、ポケット2612の第1の部分2624によって受容される。第2のギヤ2606は、ポケット2612の第2の部分2626によって受容され、また第2のギヤ2606の歯2628が第1のギヤ2604のねじ2630に係合するように配置される。ハンドル2632は、入力シャフト2602の第2の端部2634に固定され、入力シャフト2602を回転させるためのより大きな梃子の腕を使用者に提供する。
【0271】
出力シャフト2608は、装着部2218のアパーチャ2635によって受容される。出力シャフト2608は、出力シャフト2608内のアパーチャ2639内と装着部2218のアパーチャ2636内とに受容されるピン2637で装着部2218に連結される。さらに、出力シャフト2608は、ピン2610を受容するためのアパーチャ2638を含む。ピン2610は、装着部2218が出力シャフト2608に対して移動することを防止する。
【0272】
必要なときまたは望ましいとき、使用者は、第1の位置ホルダ2200と共に第2の位置ホルダ2600を使用することができる。例えば、第1の位置ホルダ2200を使用して頭部支持プレート1010が下げられるとき、第2の位置ホルダ2600を用いて、頭部支持プレート1010を支持面の残部に対して正確に平行な位置に配置して、下降時の頭部支持プレート1010の僅かな回転を補償することができる。さらに、リンク機構2007が第1の配向範囲の中を移動するとき、第2の位置ホルダ2600を用いて、実質的に非平行な位置に頭部支持プレート1010を配置することができる。
【0273】
患者2801が手術台装置上でうつ伏せ姿勢に配置されると、多くの場合患者の顔を観察できること及び患者の顔にアクセスできることが望ましいことである。図76と図77を参照すると、頭部支持体2800が頭部支持部分1018に関連して示されている。頭部支持体2800は、患者2801が手術台装置1000上にうつ伏せの姿勢で横臥しているときに、患者の頭部2803を支持するために使用される。頭部支持体2800は、第1の端部2804と第2の端部2806とを有する本体2802を含む。第1の端部2804は、患者2801の頭部2803を受容するように構成される。好ましい実施態様では、頭部支持体2800は第1の部分2808と第2の部分2810とを含む。第1の部分2808は、プラスチックまたは高密度発泡体のような堅い材料から製造される。第2の部分2810は、より低い密度の発泡体のようなより軟質の材料から製造される。第1の部分2808の堅い特性は、本体2802の安定した高さ2812を提供し、また第2の部分2810の軟質の特性は、患者2801の頭部2803を休ませるための快適な表面を患者2801に提供する。
【0274】
頭部支持体2800は、第1の端部2804から第2の端部2806に延在する開口部2814を含む。開口部2814は、頭部2803が第1の端部2804によって受容されるとき、患者2801の顔2807の部分が開口部2814を通して第2の端部2806から見えるように寸法決めされかつ形を与えられる。開口部2814は、患者2801の目、鼻及び口が開口部2814を通して見ることができるようにT字形であることが好ましい。代替的実施態様では、開口部は楕円形または他の形状である。
【0275】
頭部支持体2800は、第2の端部2806が頭部支持プレート2820に配置されるように、頭部支持部分1018に配置される。頭部支持プレート2820は、それが少なくとも部分的に透明であることを除いて、頭部支持プレート1010に概ね同様である。頭部支持プレート2820の透明な特性は、開口部2814を通して見える患者2801の顔2807の部分が、頭部支持プレート2820を通して観察されることを可能にする。一実施態様では、頭部支持体2800は、患者2801の顔2807へのアクセスを可能にする本体2802の第2の開口部2822を含む。開口部2822の例示的な用途は、患者2801への酸素配管を提供することである。頭部支持部分1018は、手術台装置1000の残りの支持部分に対して下げることが可能であるので、患者2801の顔2807へのより優れたアクセスを可能にするために、頭部支持体2800の高さ2812を大きくすることができる。
【0276】
図77を参照すると、鏡2830は、頭部支持プレート2820の上方にまたは頭部支持プレート2820の側面に配置された観察者が患者2801の顔2807を観察し得るように、頭部支持プレート2820の下に配置される。鏡2830は、鏡2820の第1の端部2832に沿って頭部支持プレート2820に回動可能に連結されることが好ましい。連結器2824、2826は、鏡2830を頭部支持プレート2820に連結する。連結器2824、2826は、鏡2830が第1の端部2832の周りで回転することを可能にし、鏡2830を所望の観測位置に保持する。代替的実施態様では、鏡はフレームに固定される。他の代替的実施態様では、鏡は、頭部支持部分の下に配置されたスタンド(図示せず)に連結される。
【0277】
頭部支持体2800は、頭部支持部分1018と関連して次の方法で使用される。頭部支持体2800は、頭部支持プレート2820に配置され、また頭部支持部分1018は、図76に示されるように下降位置に移動される。患者2801は、患者2801の胴体2809が胴体パッド2035によって支持され、かつ患者2801の頭部2803が頭部支持体2800によって支持されるように、胴体パッド2035及び頭部支持体2800の上に配置される。頭部支持体2800の角度は、第2の位置ホルダ2600で頭部支持プレート2820の角度を調整することによって変更することができる。好ましい実施態様では、患者2801の頭部2803が患者2801の胴体2809と整列されて患者2801の背骨に対する応力を低減させるように、頭部支持部材2800が配置される。
【0278】
治療者は、患者2801の目が治療者の位置から鏡2830の中に見えるように、鏡2830を調整する。患者2801の目を観測することによって、治療者は、患者2801に目のまばたきをさせて患者2801と意思を通じ合うことができる。さらに、治療者は、苦しみまたは痛みの兆候ついて患者2801を観察し、患者2801に対する麻酔の効果を監視することができる。
【0279】
図62、図78、図79を参照すると、リンク2210、2212、2244の少なくとも一つは、それらに連結される付属品2928を有するように構成される。例としての付属品には、レッグホルダ、ショルダチェア、関節鏡応力点、全膝安定器、患者搬送延長部と狭いヘッドレストと足部延長部と手術台幅延長装置とを含む手術台頂部延長部、アームボード、アームボードクレードル、ハンドまたはアームテーブル、ニッセン(nissen)ストラップとショルダブレースと横方向ブレースと横方向支持体と患者拘束ストラップとを含む拘束体、アームシールド;尿道カテーテル、サイドキャッチャ及び膀胱テーブルバッグのような流体封入装置;麻酔スクリーン;シューレ(Schure)のスライド及びレッグドレープが含まれる。
【0280】
図78と図79を参照すると、付属品クランプ2900が示される。付属品クランプ2900は、本体部材2902、リンク連結器2904、付属品連結器2906及びテンション部材2908を含む。付属品クランプ2900は、ベッドレール2910によって、図56参照、リンク2210、2212、2244によって、図61と図62参照、受容されるように構成される。付属品レール2900は、レール2910の開放端2912において、あるいはノッチ2914を通してベッドレール2910によって受容される。付属品レール2900は、ノッチ2916を通してリンク機構2007のリンク2210、2212、2244によって受容される、図61と図62参照。
【0281】
図79を参照すると、リンク連結器2904は、第1の連結器2918及び第2の連結器2920を備える。第1の及び第2の連結器2918、2920は、リンク機構2007のリンク2212のようなリンクの頂部部分2922と底部部分2924とに重なる。
【0282】
付属品は、次の方法で、付属品クランプ2900でリンク機構2007のリンクに取り付けられる。第1の連結器2918は、第2の連結器2920がリンク2212のノッチ2916に近接するように、リンク2212の頂部部分2922の上方に配置される。第2の連結器2920は、第1の連結器2918と第2の連結器2920がほぼ垂直に整列されるように、ノッチ2916を通過させられる。次に、付属品クランプ2900はリンク2212に沿って所望の位置に滑動される。次に、付属品2928の支持体2926は、支持体2926が、リンク2212の前面2930とクランプ2900の後面2932との間に配置されるように、付属品連結器2906に配置される。付属品2928の支持体2926及びクランプ2900の本体2902は、テンション部材2908によって適所に固定される。一実施態様におけるテンション部材2908は、本体2902のねじ付きアパーチャ(図示せず)によって受容されるねじ付きロッド2936である。テンション部材2908は、第1の及び第2の連結器2918、2920と付属品支持体2926とをリンク2212に対して保持する。
【0283】
他の代替的実施態様の頭部支持部分3010が図80に示されている。頭部支持部分3010は、患者の頭部を支持するように作られた頭部支持部材3012と、胴体支持部分(図示せず)の隣接する上胴支持部分(図示せず)に頭部支持部材3012を支持するように配置された部材支持体3014とを含む。頭部支持部材3012は、第1の及び第2の頭部支持プレート3016、3018と、第2の頭部支持プレート3018によって支持された頭部支持パッド3020とを含む。部材支持体3014は、一対の柱3026によって上胴支持部分に支持された位置ホルダ3024に連結されるU字状のリンク3022を含む。
【0284】
位置ホルダ3024は、頭部支持パッド3020によって形成される頭部支持面3027の角度調整を可能にするように構成される。図82に示されるように、位置ホルダ3024は、柱3026に剛堅に連結された第1の基部3028と、リンク3022と共に回転するように連結された第2の基部3030とを含む。シャフト3032が設けられ、その上で、第2の基部3030が第1の基部3028に対し回転する。
【0285】
位置ホルダ3024は、第2の基部3030に連結された円筒状支持体3034と、支持体3034によって支持された一対の結合部材3036とを含む。位置ホルダ3024は、第1の基部3028に剛堅に連結される環状リング状の被結合部材3038をさらに含む。
【0286】
結合部材3036は、被結合部材3038の相対移動を阻止する図83に示した第1の位置または結合位置と、被結合部材3038の移動を許容する図84に示した第2の位置または非結合位置との間で移動可能である。結合部材3036の各々は、図81に示されるように、被結合部材3038の部分3044を受容するように寸法決めされた空隙またはスロット3042を形成する縁部3040を含む。スロット3042は、結合位置にあるときに第1の面積を部分3044に対して投影し、非結合位置にあるときに第2の面積を部分3044に対して投影する。
【0287】
結合部材3036が結合位置にあるとき、第1の投影面積は、部分3044と同一のサイズであり、結合部材3036に被結合部材3038を把持または結合させて相対運動を阻止させる。しかし、第2の投影面積は、結合部材3036が非結合位置にあるとき、部分3044よりも僅かに大きくそして相対運動を許容する。したがって、結合部材3036が非結合位置に移動されると、リンク3022及び頭部支持パッド3020は、上胴部分に対して回転することができる。
【0288】
位置ホルダ3024は、結合部材3036を結合位置と非結合位置との間で移動させるように構成されたC字状の部材ムーバ3046を含む。図82に示されるように、位置ホルダ3024は、コイルスプリング3052を受容するように寸法決めされた孔3050を含むばね支持体3048をさらに含む。コイルスプリング3052は、図83に示されるように、結合部材を結合位置の方に向かって付勢するように位置決めされる。
【0289】
ガイドピン3054は、ばね支持体3048によって支持される。部材ムーバ3046は、図83と図84に示されるように、ピン3056を受容して、第1の及び第2の位置の間で部材ムーバ3046を案内するように寸法決めされたアパーチャ3054を含む。図82に示されるように、部材ムーバ3046は、部材ムーバ3046を第1の位置に付勢する他のコイルスプリング3060を受容するように寸法決めされたチャネル3058を含む。コイルスプリング3060は、チャネル3058の第1の閉鎖端部3062と、リンク3022に連結された柱3064との間に捕捉される。かくして、部材ムーバ3046が第2の位置に移動されるとき、ばね3060は、閉鎖端部3062と柱3064との間で圧縮されて、部材ムーバ3046を第1の位置に押しやって戻す。
【0290】
部材ムーバ3046は、結合部材3036に接触する一対のランプまたはカム3066を含む。部材ムーバ3046が第2の位置に移動されると、ランプ3066は遠位端3068を内側に押しやって、被結合部材3038を解放して相対運動を可能にする。
【0291】
図85に示されるように、位置ホルダ3024は、リンク3022に回動可能に連結されるハンドル3070と、ピン3074によってハンドル3070と部材ムーバ3046とに連結された搬送リング3072とをさらに含む。使用者は、ハンドル3070を締め付けて、部材ムーバ3046を第1の及び第2の位置の間に移動させる。解放されると、ばね3060は、部材ムーバ3046を押しやって第1の位置に戻す。適切な位置ホルダの更なる詳細と説明は、1999年6月3日出願のSlasinskiの米国特許第6,244,779号、表題「Angularly Adjustable Coupling」に示されており、この特許の明細は、ここに引用することをもって明白に組み込まれる。
【0292】
本発明の開示の代替的実施態様によれば、開示した頭部支持部分は、手術台装置の側面または足部端部のような患者支持体の他の位置に配置され、患者の腕または下肢または足部を支持する。同様に、他の代替的実施態様によれば、開示した下肢部分は、手術台装置の側面または頭部側のような患者支持体の他の位置に配置され、患者の腕または頭部を支持する。本発明の開示の他の代替的実施態様によれば、開示した種々の実施態様の頭部分支持体及び足部分支持体の連結器または位置ホルダは、それらの支持体に設けられた他のそれぞれの連結器または位置に取って代わるか、あるいは開示した他の実施態様の頭部分支持体及び足部分支持体に取って代わる。
【0293】
添付図面及び上述の記述により、本発明について詳細に図解しかつ説明してきたが、このような図解及び説明は、例示的であって、本質的に限定的ではないと考えられ、また例示的な実施態様のみが図示かつ説明されてきたことが理解され、本発明の精神に含まれるすべての変更及び修正が保護されることが望まれる。
【図面の簡単な説明】
【0294】
【図1】図1は、本発明の開示による手術台装置の第1の実施態様の斜視図であり、基部と、頭部パッド及び胴体/上肢パッド及び下肢パッドを有する手術台頂部とを含む手術台装置を示している。
【図2】図2は、図1の切断線2−2に沿って得られた手術台頂部の下肢支持部分の断面図であり、下肢パッドが取り外されて上肢支持部分に回動可能に連結された下肢支持部分を示しており、また胴体/上肢パッドは除かれている。
【図3】図3は、上肢支持部分に対して下方に90度回転された、手術台装置の下肢支持部分を示す、図2と同様の断面図である。
【図4】図4は、手術台頂部の下肢支持部分を上肢支持部分に連結する機構の一部分を示す、図3の一部分の拡大図である。
【図5】図5は、上肢支持部分から取り外される、手術台頂部の下肢支持部分を示す図1と同様の分解斜視図である。
【図6】図6は、上肢支持部分から取り外される下肢支持部分を示す、図5の切断線6−6に沿って得られた図2に同様の断面図である。
【図7】図7は、下肢パッドが取り外された図1の手術台頂部の下肢支持部分の斜視図であり、下肢支持部分は、伸長可能な及び固定される脚部支持プレートを含み、また伸長可能な脚部支持プレートは、下肢支持部分の残部に対する伸長可能な脚部支持プレートの移動を支援するためのハンドルを有している。
【図8】図8は、伸長可能な脚部支持プレートを下肢支持部分の残部に連結するように構成された連結器の分解斜視図である。
【図9】図9は、図8の連結器の部分断面側面図である。
【図10】図10は、図1の手術台頂部の、頭部支持部分と上胴支持部分と下胴支持部分の一部との側面図であり、上胴支持部分に回動可能に連結される頭部支持部分を示しており、頭部支持部分の頭部支持面は上胴支持部分の胴体支持面とほぼ同一平面である。
【図11】図11は、上胴支持部分に対して回転された頭部支持部分を示す、図10と同様の図であり、頭部支持部分の頭部支持面は、上胴支持部分の胴体支持面に対して平行であり且つ持ち上げられている。
【図12】図12は、上胴支持部分に対して回転された頭部支持部分を示す、図10と同様の図であり、頭部支持部分の頭部支持面が上胴支持部分の胴体支持面に対して平行であり且つ下げられている。
【図13】図13は、上胴支持部分に対して回転された頭部支持部分を示す、図10と同様の側面図であり、頭部支持部分の頭部支持面が上胴支持部分の下に押し込まれている。
【図14】図14は、頭部支持パッドが取り外された手術台頂部の頭部支持部分の斜視図であり、頭部支持プレート、頭部支持プレートを支持する一対のリンク、頭部支持プレートを一対のリンクに回動可能に連結する第1の一対の連結器または位置ホルダ、一対の取付柱または取付ロッド、及び一対のリンクを取付ロッドに回動可能に連結する第2の一対の連結器または位置ホルダを含む頭部支持部分を示している。
【図15】図15は、図14の頭部支持部分の第2の一対の連結器の一つの分解斜視図である。
【図16】図16は、それぞれのリンクをそれぞれの取付ロッドに固定的に連結する第1の位置にある連結器を示す、図15の連結器の断面図である。
【図17】図17は、それぞれの取付ロッドに対するそれぞれのリンクの回転を可能にする第2の位置にある連結器を示す、図16と同様の図である。
【図18】図18は、リンクを取付ロッドに回動可能に連結するように構成された代替的実施態様の連結器または位置ホルダの分解斜視図である。
【図19】図19は、それぞれのリンクをそれぞれの取付ロッドに固定的に連結する第1の位置にある連結器を示す、図18の連結器の断面図である。
【図20】図20は、それぞれの取付ロッドに対するそれぞれのリンクの回転を可能にする第2の位置にある連結器を示す、図19と同様の図である。
【図21】図21は、頭部パッドの分解斜視図である。
【図22】図22は、第1のパッドまたは主本体と、第2のパッドまたは円形挿入体とを含む頭部パッドを示す、図21の頭部パッドの斜視図である。
【図23】図23は、主本体に形成された開口部に配置された挿入体を示す、図22と同様の図である。
【図24】図24は、カバーを含む、主本体と挿入体とを示す、図22と同様の図である。
【図25】図25は、カバーを有する、主本体及び挿入体とを示す、図23と同様の図であり、挿入体は、主本体に形成された開口部に配置されている。
【図26】図26は、主本体と(仮想線で)挿入体とを示す、図25の頭部パッドの側面図である。
【図27】図27は、主本体に配置された頭部パッドの挿入体を示す、図25の切断線27−27に沿って得られた断面図である。
【図28】図28は、代替的実施態様の頭部パッドの分解斜視図である。
【図29】図29は、図28の頭部パッドの斜視図である。
【図30】図30は、カバーを含む頭部パッドを示す、図28の頭部パッドの斜視図である。
【図31】図31は、カバーなしの図28の頭部パッドの側面図である。
【図32】図32は、図30の切断線32−32に沿って得られた図28の頭部パッドの断面図である。
【図33】図33は、図28と図34の切断線33−33に沿って得られた、図28の頭部パッドの一部の断面図である。
【図34】図34は、図33に示した頭部パッドの一部の平面図である。
【図35】図35は、手術台装置の第2の実施態様の側面部分断面図である。
【図36】図36は、(仮想線で示された)患者の身体に合うように移動された手術台装置の支持部分を示す、図35の手術台装置の側面図である。
【図37】図37は、手術台装置の下肢支持部分が取り外された、図35の手術台装置の斜視図である。
【図38】図38は、手術台装置の下肢支持部分の足部支持部分の側面部分断面図であり、フレームと足部パッドとを含む足部支持部分が、フレームに対する第1の位置にある状態を示している。
【図39】図39は、足部支持部分のフレームに対して上方に回転された足部パッドを示す、図38と同様の図である。
【図40】図40は、フレームに対して右に移動された足部パッドを示す、図38と同様の図である。
【図41】図41は、図40の切断線41−41に沿って得られた断面図である。
【図42】図42は、図38の手術台装置の頭部支持部分の部分断面斜視図であり、頭部支持部分は、手術台装置の上胴支持部分に回動可能に連結されている。
【図43】図43は、図42の切断線43−43に沿って得られた断面図であり、頭部支持部分の第2の頭部支持部材に対する頭部支持部分の第1の頭部支持部材の運動を可能にするように構成された連結器または位置ホルダを示している。
【図44】図44は、図42の切断線44−44に沿って得られた断面図である。
【図45】図45は、下肢支持部分を手術台頂部の上肢支持部分に回動可能にかつ滑動可能に連結するように構成された、連結器または位置ホルダの側面部分断面図である。
【図46】図46は、手術台頂部の上肢支持部分により近接して滑動された下肢支持部分を示す、図45と同様の図である。
【図47】図47は、本発明の開示による手術台装置の第3の実施態様の斜視図であり、架台を含む基部と、頭部支持部分、上胴支持部分、下胴支持部分、座部支持部分、及び脚部支持部分を有する手術台頂部とを含む手術台装置を示しており、頭部パッド、胴体パッド、及び下肢パッドは、頭部支持部分、上胴支持部分、下胴支持部分、上肢支持部分、及び下肢支持部分のフレームを示すために取り外されている。
【図48】図48は、上肢支持部分から分離された下肢支持部分を示す、図47と同様の斜視図である。
【図49】図49は、下肢支持部分を上肢支持部分に連結する下肢連結器を示す、図48の一部の拡大図である。
【図50】図50は、上方に斜めにされかつ上肢支持部分から離間され、また下肢支持部分を上肢支持部分に連結できるように配置された下肢支持部分を示した断面図である。
【図51】図51は、下肢支持部分の上方ローブが上肢支持部分のポケットによって受容されるように上肢支持部分と整列された下肢支持部分を示す、図50と同様の断面図である。
【図52】図52は、図47の切断線52−52に沿って得られた断面図であり、手術台装置の上肢支持部分に回動可能に連結される下肢支持部分を示している。
【図53】図53は、上肢支持部分に対して下方に90度回転された、手術台装置の下肢支持部分を示す、図52と同様の断面図である。
【図54】図54は、移動可能な及び固定される脚部支持プレートを含む下肢支持部分を示す、図47の手術台頂部の下肢支持部分の斜視図であり、移動可能な脚部支持プレートは、下肢支持部分の残部に対する下肢支持部分の移動を支援するためのハンドルを有する。
【図55】図55は、図54の切断線55−55に沿って得られた断面図であり、移動可能な脚部支持プレートの位置を固定する脚伸長連結器または位置ホルダと、移動可能な脚部支持プレートの移動範囲を制限するリミットまたはストッパとを示している。
【図56】図56は、手術台装置の頭部支持部分を示す、図47の手術台装置の他の斜視図である。
【図57】図57は、頭部支持部分の頭部支持プレートが取り外された、図56と同様の図であり、頭部分フレームまたは部材支持体の構成要素を示している。
【図58】図58は、上昇位置にある頭部支持部分を示す、図56と同様の図であり、頭部支持部分は上胴支持部分に対して回転され、頭部支持部分の頭部支持面は上胴支持部分の胴体支持面に対して平行であり且つ持ち上げられている。
【図59】図59は、下降位置にある頭部支持部分を示す、図56と同様の図であり、頭部支持部分は上胴支持部分に対して回転され、頭部支持部分の頭部支持面は上胴支持部分の胴体支持面に対してほぼ平行でありかつ下げられている。
【図60】図60は、上胴支持部分に対して回転されかつ格納または押し込み位置に配置された頭部支持部分を示す、図56と同様の図である。
【図61】図61は、図56の支持面の頭部支持部分の斜視図であり、下方左側に延在する1組の取付ロッドと、取付ロッドに連結された四棒リンク機構と、四棒リンク機構に連結された頭部支持プレートとを含む頭部支持部分を示している。
【図62】図62は、頭部支持プレートが取り外された、図61と同様の図である。
【図63】図63は、図61と図62の四棒リンク機構のジョイントの一つの分解図である。
【図64】図64は、ロック解除位置にある位置ホルダを示す、図63のジョイントの断面図である。
【図65】図65は、ロック位置にある位置ホルダを示す、図64と同様の図である。
【図66】図66は、ジョイントの代替的実施態様の分解図である。
【図67】図67は、ロック解除位置にある位置ホルダを示す、図66のジョイントの断面図である。
【図68】図68は、ロック位置にある位置ホルダを示す、図67と同様の図である。
【図69】図69は、図62の四棒リンク機構の一つの他のジョイントの断面図である。
【図70】図70は、図58の頭部支持部分の側面図であり、上胴支持部分の胴体支持面とほぼ平行でありかつほぼ同一平面である頭部支持部分の頭部支持面を示す。
【図71】図71は、上胴支持部分の胴体支持面に対して斜めにされた頭部支持プレートを示す、図70と同様の図である。
【図72】図71は、上胴支持部分の胴体支持面に対して図71に示した方向と反対方向で斜めにされた頭部支持プレートを示す、図70と同様の図である。
【図73】図73は、頭部支持部分の他の位置ホルダの分解斜視図である。
【図74】図74は、図73の切断線74−74に沿って得られた第2の位置ホルダの部分断面図であり、図70に示した位置にある頭部支持プレート装着部を示す。
【図75】図75は、図71に示した位置にある頭部支持プレート装着部を示す、図74と同様の図である。
【図76】図76は、手術台装置に配置された頭部支持パッドを有する本発明の開示による手術台装置の頭部支持部分の側面図であり、頭部支持部分は少なくとも部分的に透明な頭部支持プレートまたは部材を有する。
【図77】図77は、図76の頭部支持部分と頭部支持パッドの斜視図である。
【図78】図78は、図62のリンク機構のリンクに付属品クランプで連結される付属品の斜視図である。
【図79】図79は、図78の切断線79−79に沿って得られた付属品クランプの断面図であり、付属品クランプのレール連結器を示す。
【図80】図80は、頭部支持部材と、手術台装置の残部に対して頭部支持部材を支持するように構成された部材支持体とを含む、本発明の開示の他の実施態様による手術台装置の頭部支持部分の斜視図である。
【図81】図81は、図80の頭部支持部分の位置ホルダの斜視図である。
【図82】図82は、図81に示した位置ホルダの分解斜視図である。
【図83】図83は、図81の切断線83−83に沿って得られた断面図であり、頭部支持部材の移動を阻止する第1の位置にある位置ホルダを示す。
【図84】図84は、頭部支持部材の移動を可能にする第2の位置にある位置ホルダを示す、図83と同様の図である。
【図85】図85は、図81の頭部支持部分の底面図であり、第1の及び第2の位置の間に位置ホルダを移動させるように構成されたハンドルを含む頭部支持部分を示している。

Claims (36)

  1. 患者の頭部と胴体とを支持するように構成された手術台装置であって、
    基部と、
    患者の胴体を支持するようにされた胴体支持部分と、
    患者の頭部を支持するように構成された頭部支持面を形成する頭部支持部材、及び頭部支持部材を支持するように構成された第1の一対の平行なリンクを含む頭部支持部分と、を具備する手術台装置において、リンクが第1の端部と第2の端部とを含み、第1の端部が、胴体支持部分に対する頭部支持部分の移動を許容するために回動可能に支持され、頭部支持部材が、リンクに対する頭部支持部材の移動を許容するためにリンクの第2の端部によって回動可能に支持され、頭部支持部材が、リンクの第2の端部から胴体支持部分の方に向かって延びる、手術台装置。
  2. 頭部支持部分が、胴体支持部分に取り外し可能に連結される、請求項1に記載の手術台装置。
  3. 胴体支持部分が、患者の胴体を支持するように構成された胴体支持面を含み、またリンクが、頭部支持面の、胴体支持面の高さより低い下降を可能にするように構成される、請求項1に記載の手術台装置。
  4. 頭部支持部材が、リンクから片持ちで張り出す、請求項1に記載の手術台装置。
  5. 頭部支持部分が、頭部支持部材を支持するように構成された第2の一対の平行なリンクをさらに含む、請求項1に記載の手術台装置。
  6. リンクの移動を許容する第1の位置とリンクの移動を阻止する第2の位置との間で移動可能な第1の位置ホルダを頭部支持部分が含む、請求項1に記載の手術台装置。
  7. リンクに対する頭部支持部材の移動を許容する第1の位置と、リンクに対する頭部支持部材の移動を阻止する第2の位置との間で移動可能な第2の位置ホルダを頭部支持部分がさらに含む、請求項6に記載の手術台装置。
  8. リンクの一つが、リンク本体を含んで、リンク本体の側方の空間を形成し、頭部支持部材が、リンク本体の側方の空間における頭部支持部材の移動を可能にするためにリンク本体に移動可能に連結される、請求項1に記載の手術台装置。
  9. 患者の頭部と胴体とを支持するように構成された手術台装置であって、
    基部、及び、
    患者の胴体を支持するようにされた胴体支持部分を含む胴体支持部分、及び、
    頭部支持面と、頭部支持面の、胴体支持面の高さより低い下降を可能にするように構成された第1の四棒リンク機構とを含む頭部支持部分、を具備する手術台装置。
  10. 頭部支持部分が、第2の四棒リンク機構をさらに含み、この第2の四棒リンク機構が、第1の四棒リンク機構に平行な第2の四棒リンク機構であり、かつ頭部支持面の、胴体支持面の高さより低い下降を可能にするように構成される第2の四棒リンク機構である、請求項9に記載の手術台装置。
  11. 頭部支持部材が、第1の四棒リンク機構と第2の四棒リンク機構との間に配置される、請求項10に記載の手術台装置。
  12. 頭部支持部材の移動の間に、第1の四棒リンク機構が、頭部支持部材の頭部支持面を概ね水平な方向で維持するように構成される、請求項9に記載の手術台装置。
  13. 第1の四棒リンク機構の移動を阻止する結合位置と、第1の四棒リンク機構の移動を許容する非結合位置との間で移動可能な第1の位置ホルダを頭部支持部分がさらに含む、請求項9に記載の手術台装置。
  14. 第1の四棒リンク機構に対する頭部支持部材の移動を許容する第1の位置と、第1の四棒リンク機構に対する頭部支持部材の移動を阻止する第2の位置との間で移動可能な第2の位置ホルダを頭部支持部分がさらに含む、請求項13に記載の手術台装置。
  15. 第1のリンクと、第1の回動場所で第1のリンクに回動可能に連結される第2のリンクと、第2の回動場所で第2のリンクに回動可能に連結される第3のリンクと、第3の回動場所で第3のリンクに回動可能に連結され且つ第4の回動場所で第1のリンクに回動可能に連結される第4のリンクとを第1の四棒リンク機構が含む、請求項9に記載の手術台装置。
  16. 第1のリンクが、胴体支持部分に取り外し可能に連結される、請求項15に記載の手術台装置。
  17. 第1のリンクが、胴体支持部分に連結され、また頭部支持部分が、第1の回動場所における第1のリンクに対する第2のリンクの回動可能な移動を阻止するように配置された位置ホルダをさらに含む、請求項15に記載の手術台装置。
  18. 第1の四棒リンク機構に対する頭部支持部材の移動を許容する第1の位置と、第1の四棒リンク機構に対する頭部支持部材の移動を阻止する第2の位置との間で移動可能な第2の位置ホルダを頭部支持部分がさらに含む、請求項17に記載の手術台装置。
  19. 頭部支持部材が第3のリンクに連結される、請求項15に記載の手術台装置。
  20. 第1の回動場所と第2の回動場所とが、第1の間隔で離間させられて、第3の回動場所と第4の回動場所とが、第1の間隔より大きな第2の間隔で離間させられる、請求項15に記載の手術台装置。
  21. 第1のリンクと第3のリンクとが非平行である、請求項15に記載の手術台装置。
  22. 第2のリンクと第4のリンクとが非平行である、請求項21に記載の手術台装置。
  23. 頭部支持部材が、隙間空間を形成する切欠き部分を含み、頭部支持面の、胴体支持面の高さより低い下降の間に、第1の四棒リンク機構の少なくとも一部が前記隙間空間を通過する、請求項9に記載の手術台装置。
  24. 第1の四棒リンク機構が、胴体支持部分に対する、第1の上昇範囲及び第2の上昇範囲にわたる頭部支持面の移動を許容するように構成され、頭部支持面が、第1の上昇範囲を通して胴体支持部分に対して実質的に平行であり、第2の上昇範囲を通して胴体支持部分に対して実質的に非平行である、請求項9に記載の手術台装置。
  25. 胴体支持部分が、患者の胴体を支持するようにされた胴体支持面を含み、第1の使用位置と、頭部支持面及び胴体支持面が協働してそれらの間に270°より大きな角度を形成する格納位置との間で頭部支持部材の頭部支持面の移動を許容するように第1の四棒リンク機構が構成される、請求項9に記載の手術台装置。
  26. 頭部支持部分が、胴体支持部分に対する頭部支持面の角度の調整を可能にするように構成された第1の位置ホルダをさらに含み、第1の四棒リンク機構が、第1の端部と、第1の端部と胴体支持部分との間に配置された第2の反対側の端部とを含み、該位置ホルダが、第1の四棒リンク機構の第1の端部に隣接して配置される、請求項9に記載の手術台装置。
  27. 頭部支持部分が、患者の頭部を支持するようにされた第1の及び第2の頭部支持部材を含み、第2の頭部支持部材が、第1の頭部支持部材を取り外し可能に受容するように寸法決めされた凹部を形成する、請求項9に記載の手術台装置。
  28. 頭部支持部分が、胴体支持部分に対する第1の四棒リンク機構の移動を許容するように構成された位置ホルダをさらに含み、位置ホルダが、結合部材と被結合部材とを含み、結合部材が、被結合部材の一部分を受容するように寸法決めされた空隙を形成する縁部を含み、被結合部材の一部分に対する空隙の投影が第1の面積を有するところの結合位置と、被結合部材の一部分に対する空隙の投影が第1の面積より大きな第2の面積を有するところの非結合位置との間で、結合部材が、被結合部材の一部分に対して移動可能である、請求項9に記載の手術台装置。
  29. 頭部支持部分が、位置ホルダを含み、この位置ホルダが、第1の四棒リンク機構によって支持される位置ホルダであり、且つ胴体支持部分に対する頭部支持面の移動を許容するように構成される位置ホルダであり、また位置ホルダがウォームギア機構を含む、請求項9に記載の手術台装置。
  30. 第1の四棒リンク機構によって支持され、且つ胴体支持部分に対する頭部支持面の移動を許容するように構成される位置ホルダを頭部支持部分が含み、位置ホルダが、胴体支持部分によって支持される第1の基部と、頭部支持部材を支持するように構成される第2の基部とを含み、第2の基部が、胴体支持部分に対する頭部支持部材の移動を許容するために、第1の基部に対して移動可能であり、位置ホルダが、第1の及び第2の基部の少なくとも一つに対して移動するように構成されるカムと、第1の基部に対する第2の基部の移動をロック位置にあるときに阻止し且つ第1の基部に対する第2の基部の移動をロック解除位置にあるときに許容するように構成されるキーとをさらに含み、カムが、ロック位置とロック解除位置との間でキーを移動させるように配置される、請求項9に記載の手術台装置。
  31. 第1の四棒リンク機構によって支持され、且つ胴体支持部分に対する頭部支持面の移動を許容するように構成される位置ホルダを頭部支持部分が含み、位置ホルダが、第1の基部と、第1の基部に対して移動可能な第2の基部と、第1の及び第2の基部に対して移動可能なキーとを含み、基部の少なくとも一つが、頭部支持部材を支持するように構成され、第1の及び第2の基部の少なくとも一つが、第1の組の相補的形成部を含み、第2の基部に対する第1の基部の移動を阻止するために第1の組の相補的形成部と相互作用する第2の組の相補的形成部をキーが含み、キーの移動が、第1の及び第2の基部の移動を許容して胴体支持部分に対する頭部支持部分の移動を許容するために、第1の及び第2の相補的形成部を係合解除する、請求項9に記載の手術台装置。
  32. 第1の四棒リンク機構が、頭部支持面に作用する患者の重量を支えるように構成されるフレーム部材を含み、フレーム部材が、第1の四棒リンク機構のフレーム部材に取り外し可能に連結されるように構成される付属品装置を支持するように構成される、請求項9に記載の手術台装置。
  33. 頭部支持部分が、内側領域を有するカバーと、カバーに配置され且つ患者の頭の一部を受容するように寸法決めされた空隙を形成する頭部支持パッドとを含む、請求項9に記載の手術台装置。
  34. 頭部支持部分が、第1の頭部支持パッドを含む頭部支持部材を含み、第1の頭部支持パッドが、患者の頭部を支持するようにされた第1の頭部支持面と、患者の頭部を支持するようにされた第2の頭部支持面とを含み、第1の頭部支持パッドが、第1の頭部支持面に対して第1の硬さを提供し、また第2の頭部支持面に対して第1の硬さより硬い第2の硬さを提供し、第1の頭部支持面が患者の頭部を支持するために配置される第1の位置と、第2の頭部支持面が患者の頭部を支持するために配置される第2の位置との間で第1の頭部支持パッドが移動可能である、請求項9に記載の手術台装置。
  35. 頭部支持部分が、頭部支持パッドと透明部材とを含み、前記頭部支持パッドが、患者の頭部を支持するようにされ、また患者の顔を見るための開口部を含み、前記透明部材が、頭部支持パッドを支持するように構成されて、透明部材を通した患者の顔の観察を可能にする、請求項9に記載の手術台装置。
  36. 頭部支持部分が、頭部支持部材と鏡とを含み、前記頭部支持部材が、患者の頭部を支持するようにされ、また患者の顔を見るための開口部を含み、前記鏡が、第1の端部と、第1の端部から離間した第2の端部とを有し、鏡の第1の端部に沿って頭部支持部分に回動可能に連結される、請求項9に記載の手術台装置。
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