JP2005503619A - リング位置の特定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、デジタル画像内の、円の中心と半径を特定する方法に関する。
【解決手段】a)円の半径候補の組みを予め定義し、b)x軸の画像サイズより大きくない列配列と、y軸の画像サイズより大きくない行配列の2つのアキュムレータを作成(303)し、c)各画素にたいして順に、(i)各半径候補を連続して選択し、(ii)画素が円周上にあるとして、選択した半径の円の中心候補位置を評価し、(iii)中心候補のx軸とy軸のアキュムレータを増分させ、d)中心位置の座標として、アキュムレータの最大値に対応するx軸とy軸とを選択(304)する。
【選択図】図2
【解決手段】a)円の半径候補の組みを予め定義し、b)x軸の画像サイズより大きくない列配列と、y軸の画像サイズより大きくない行配列の2つのアキュムレータを作成(303)し、c)各画素にたいして順に、(i)各半径候補を連続して選択し、(ii)画素が円周上にあるとして、選択した半径の円の中心候補位置を評価し、(iii)中心候補のx軸とy軸のアキュムレータを増分させ、d)中心位置の座標として、アキュムレータの最大値に対応するx軸とy軸とを選択(304)する。
【選択図】図2
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル画像内の、2つのほぼ円形で実質的に同心である幾何学的図形間にあるリング形状面の特定に関する。より詳しくいうと本発明は、小さい半径の円が、大きい半径の円に完全に含まれている、異なる半径の2つの円間にあるリングの検出に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の応用例は、デジタル画像における目の虹彩の特定である。実際に、目は実質的に同心である楕円状の幾何学的図形の集合と特徴づけられる。まゆは、まつげに続いて輪郭を決め、まつげは眼底を取り囲み、眼底は実質的に円状である虹彩を含み、虹彩は実質的に円状である瞳孔を含む。このような、ほぼ同心形状から、瞳孔と虹彩の2つの円状の、中心位置と半径を抽出することが、虹彩を形成するリングを画像から抽出するために要求される。明確化のため、以下の記述では、瞳孔と虹彩の境界は、完全な円であるものとする。
【0003】
図1は、目の虹彩特定のための、公知の方法例のフローチャートである。図2Aから図2Cは、この方法の、それぞれのステップの実行対象であるデジタル画像の図である。
【0004】
上記方法は、目のデジタル画像を獲得するステップ101(目の画像の獲得)から始まる。目は、得られる画像がフルスケール(スケール1:1)となるようにデジタル化される。そのような画像は、目の画像の取り込みが可能である、任意の生物測定端末により得ることができる。例えば、獲得は、580x760画素の画像で、CCDデジタルカメラにより行われ、そのような画像は、赤外線光源により白黒であり、目はカメラから2〜3センチメータの位置におかれる。
【0005】
上記、画像内の虹彩の特定は、虹彩の中心と半径の特定と、瞳孔の中心と半径を特定することから成る。実際、瞳孔は完全に虹彩にふくまれているが、中心は一般的には少しずれている。
【0006】
瞳孔及び虹彩の中心並びに半径を決定する公知の方法は、以下の観測に基づく。赤外線光源では、虹彩は、一方において、白目とコントラストを成している。他方において、瞳孔の輪郭は、周囲にある虹彩に対してコントラストを成している。このコントラストは、デジタル画像において、一方では虹彩と角膜、他方では虹彩と瞳孔の境界の両側で、大変レベルが異なった灰色として変換される。虹彩又は瞳孔の輪郭が位置する点の、灰色のレベルの勾配は、非常に高い。一般的に、瞳孔と虹彩のコントラストは、虹彩と角膜のコントラストより高い。
【0007】
虹彩の特定は、画像中のそれぞれの点を、順に中心候補として検討し、検討している中心候補を中心とする円弧上の点の勾配を測定することから成る。前記円弧の半径は、想定しているデジタル化のスケールでの瞳孔又は虹彩のとり得る半径の範囲内で変化する。スケールが1:1である580x760画素の画像の場合、瞳孔の直径は、30〜100画素の範囲内であると考えられ、虹彩の直径は、100〜180画素の範囲内と考えられる。瞳孔又は虹彩の中心は、勾配の変化がもっとも大きくなる点から、瞳孔、虹彩それぞれの対応する半径範囲の中にある点である。勾配変化の計算は微積分演算により行われる。
【0008】
計算量と処理時間を減らすために、獲得101に続く、ステップ102(虹彩の特定)で微積分演算が、中心候補の点を表現するグリッドに対して、連続して適用される。後に続くグリッドは、縮小された寸法とピッチを持つ。このように、第1の反復103(i=0、s=s0)で、例えば、図2Aのデジタル画像において、第1のグリッドとして、画像寸法と近い値で、比較的大きな第1のピッチs0、例えばs0=25画素が適用される。つまり、中心候補は、両方向共に、25画素毎に選ばれる。さらに、虹彩と瞳孔の中心は、少しずれているため、まず瞳孔の輪郭と中心が、30から100画素の範囲の直径をもつ円弧上で演算を行うことで、特定される。
【0009】
次の反復i=1で、中心の決定をよりよく行うために、グリッドのピッチを縮小する。このピッチの縮小は、グリッド寸法の縮小とともに行われ、最も勾配の変化が高い領域の中心がグリッドの中心となるように行われる。図2Bにおいては、例えば、第2の反復i=1で、ピッチs1は10画素としている。もしグリッド中の点の数が一定であれば、グリッドサイズの縮小は、ピットの縮小に伴い自動的に行われる。
【0010】
再び、微積分演算が、グリッド内の各々の点に対して行われ、勾配の変化(灰色レベル)が最も強い幾つかの点により、中心又は領域の存在が検出される。
【0011】
各反復iと、それに対応するピッチsiに対して、ブロック104(微積分演算)で、縮小したピッチsiと、縮小した寸法のグリッドに対して、微積分演算の適用による処理が繰り返し行われる。
【0012】
ブロック104の後、ブロック105(中心と半径)で、瞳孔の中心と半径の候補が得られる。中心と半径の候補は、次の反復でより小さいピッチを有するグリッド内に含まれている。
【0013】
基準が正確に達成されたか否かが、次のステップ106(i=V?、si=SV?)で制御される。この基準は、得られた中心と半径が十分正確な方法で特定されたと考えられる反復回数V又はグリッドのピッチSVで規定される。
【0014】
(N)であれば、ステップ107(新しいグリッド、i=i+1、si=si+1)において、前回の反復処理で、もっとも強い勾配の変化が測定された領域を中心とし、縮小した寸法と、より小さなピッチの新しいグリッドが再定義される。
【0015】
一般的に、本処理は、図2Cに示すように、精度が最大になるまで、つまり、グリッドが1画素のピッチとなるまで実行される。そのような精度により、瞳孔の中心CPと半径RPの正確な決定が可能となる。
【0016】
精度テスト106が、肯定(Y)となれば、次のステップ108(虹彩)で、虹彩が特定される。特定は、中心候補のグリッドに、虹彩の半径RIと中心CIの決定のため、再度、微積分演算を適用し行う。また、虹彩の中心CIが、最大の信頼度で、瞳孔の中心CPから識別される。微積分演算は、ここでは、直径が100〜180画素の範囲の円弧上で適用される。円は、ほぼ同心状であるため、最大ピッチをもつグリッドから再度始める必要はない。回数を減らした反復処理(または一回の処理)が、瞳孔の中心を中心とし、瞳孔と虹彩の両中心の(生理学的に)可能な最大間隔のサイズをもつグリッドにより行われる。このような、第1の円を特定した後の、第2の円の中心の特定及び半径の決定について、記述している文献がある(例えば、特許文献1参照)。
【0017】
虹彩の表面、つまり、中心がCPで半径がRPの瞳孔による円と、中心がCIで半径がRIである虹彩による円間の、リング状表面は、このように、最大の精度で決定される。
【0018】
このように得られた表面は、任意の、目的に応じたデジタル処理に使用される。検討している虹彩での例として、一般的には、得られた表面から抽出した特徴のマッチング109(マッチング)に基づく虹彩認識方法がある。これらの例について記載した文献がある(例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
【0019】
一般的に、図1と図2で説明した方法は、円の半径と、その円の中心位置を、正確に決定することで、少なくとも1つの円の特定を可能としている。
【0020】
上記方法の主な欠点は、サイズとピッチを縮小させながらグリッドに対し、同じ処理を連続して繰り返すことである。これは、多量の計算を課することとなる。さらに、与えられた点、例えば図2Aの点Aは、探索している中心に近いけれど、計算が、多くの回数繰り返されている。従って、この方法による処理は遅いものとなる。
【0021】
さらに、多くの勾配変化の比較処理と、それに関しての計算処理が、比較的複雑で、大規模なソフトウェア構造にさせてしまう。さらに、もっとも強い勾配変化の領域を決定するため、個々の反復処理において、各中心候補について得られたデータは、他の中心候補について得られたデータと比較するために保存しておく必要がある。これは、ステップ107で次のグリッドに移るときに必要であり、この方法では、多くのメモリ量が必要となる。
【0022】
完全に異なる分野において、デジタル画像の中に顔があることを認識するために、角膜又は虹彩の存在を決定し、前記決定から目を認識し、目と目の間の距離を計算する方法が開示されている。この方法は、ハフ変換による同心の幾何学図形の探索からなる(例えば、特許文献4参照)。前記方法は、含まれている幾何学図形(ここでは、円)と、与えられた周囲(半径)の円の周辺でのデジタル画像の各画素について検討し、この円の中心を、おおよそで特定することからなる。探索している円の各直径候補に対し、画像と同じ寸法のアキュムレータがデジタル画像に関連付けされる。各アキュムレータは、特定の半径において、デジタル画像の特定の点が、探索している円の中心候補であると測定された回数を記憶する。これは、各半径について、初期値としてヌル値が割当てられ、前記半径に関連付けられたアキュムレータの、画像の中心候補に該当する位置を増加させることにより行われる。
【0023】
探索している円と半径は、各検討している半径について、最大重みを持つ点を、異なる半径については、第1の決定により決定された他の中心候補に対して最大重みをもつ中心候補を決定することにより得られる。前記方法は、例えば、非特許文献1又は非特許文献2に記述されている。
【0024】
【特許文献1】
米国特許第5291560号明細書
【特許文献2】
米国特許第5572596号明細書
【特許文献3】
国際公開第00/62239号パンフレット
【特許文献4】
米国特許第3069654号明細書
【非特許文献1】
R.Kothari, J.L.Mitchell, “Detection of eye locations in unconstrained visual images”, Proc. ICIP’96, III pp.519-5523, 1996年
【非特許文献2】
M.Nixon, “Eye Spacing measurement for facial recognition” SPIE Proc.,575, pp.279-285, 1985年
【非特許文献3】
M.H.Kim, H.Y.Hwang, “A new memory model for the parameter space in the Hough transform: Projection arrays”, TENCON 87, IEEE region 10 Computers and Communications Technology Toward 2000, Volume 1, pp. 222-226, 1987年8月
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0025】
前記方法も、実行に長時間かかるという欠点がある。さらに、各半径の候補にたいし、デジタル画像の列と行と同サイズの列と行を持つ配列を記憶しておく必要があり、画像の各画素に対して、多くのメモリを必要とする。
【0026】
本発明は、少なくとも2つの同心円の中心を正確に、公知の方法より速く、特定する方法を提供することを目的とする。
【0027】
本発明は、公知の方法による実装で要求されるメモリ空間と比較し、少ないメモリ空間で実装できる方法を提供することも目的とする。
【0028】
本発明は、各円はより半径の大きな円に完全に含まれるが、同心状ではない幾つか円の特定に、応用される方法をも提供することを目的とする。
【0029】
本発明は2つの円間のリングを特定する方法を提供することも目的とする。
【0030】
本発明は、デジタル画像内にある、目の虹彩の特定に応用できる方法を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0031】
上記の目的を達成するために、本発明は、デジタル画像内の、一方の円が他方の円に完全に含まれている、少なくとも2つの円を、少なくとも1つの中心候補であるグリッドに微積分演算を行い、前記円の半径と中心座標を決定することで特定する方法において、
2つの円のうち、1つの円について、おおよその中心位置を、評価するステップと、画像の寸法と比較して縮小させられた前記グリッドを、おおよその中心の近傍を中心として置くステップとを有することを特徴とする。
【0032】
本発明の実施形態によると、本方法は、最小ピッチの単一グリッドを使用する。
【0033】
本発明の実施形態によると、グリッドの最大サイズは、大きな円のサイズより小さい。
【0034】
本発明の実施形態によると、グリッドの最大サイズは、最も強いコントラストの境界を形成する円のサイズより小さい。
【0035】
本発明の実施形態によると、グリッドの最大サイズは、小さい円のサイズより小さい。
【0036】
本発明の実施形態によると、おおよその中心位置を評価するステップにおいて、
a)円の半径候補のセットを予め定義するステップと、
b)多くとも縦座標方向の画像サイズである、列配列と、多くとも横座標方向の画像サイズである、行配列の、2つの1次元アキュムレータを作成するステップと、
c)各画素にたいして、順に
(i)各半径候補を順に選択し、
(ii)検討している画素が円周上にあるとして、選択した半径の円の中心候補位置を評価し、
(iii)中心候補の縦座標と横座標のアキュムレータを増分させるステップと、
d)中心位置の座標として、アキュムレータの最大値に対応する縦座標と横座標とを選択するステップを有する。
【0037】
本発明の実施形態によると、前記増分は1である。
【0038】
本発明の実施形態によると、検討している画素での勾配の重要性に応じて、前記増分の重み付けを行う。
【0039】
本発明は、デジタル画像内の、比較的大きな半径をもつ第2の円の中に、比較的小さい半径をもつ第1の円が含まれることにより定義されるリングの特定方法において、前記各実施形態のいずれかの方法による第1の円と第2の円の特定を含む方法を提供することも目的とする。
【0040】
本発明の実施形態によると、リングは、目の虹彩であり、第1の円は目の瞳孔であり、第2の円は虹彩と目の角膜の境界である。
【0041】
本発明の実施形態によると、おおよそで探索された円の中心は、瞳孔(P)の中心である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
本発明の、上述した対象、特徴及び利点について、以下では図面を用いて詳細に説明する。以下の記述は例示であり、本発明は、特定の実施形態に限定されるものではない。
【0043】
明確にするため、各図の同じ要素には、同じ符号を付ける。さらに図2Aから図2C及び図4Aから図4Dには、スケールを表記しない。
【0044】
本発明に基づく、目の瞳孔と虹彩の半径を決定し、中心を特定することで、虹彩を認識し特定する方法を、図3及び図4Aから図4Dに示す。
【0045】
本方法は、目の画像を獲得するステップ301(目の画像の獲得)から始まる。好ましくは、前記獲得は、得られる画像の寸法が、モデルの寸法と近くなるよう、つまり、スケールができるだけモデルに近くなるように行う。そのような獲得は、例えば、欧州特許第0973122号明細書に記載されているデバイスのような、適切な、従来からある生物測定端末により成される。
【0046】
図4Aは、580x760画素のデジタルCCDカメラにより、獲得301で得られた目の画像を示す図である。目はカメラから2〜3センチメータのところにあり、赤外線照明を照射されている。得られた画像は、瞳孔P、虹彩I、上のまぶたHE及び下のまぶたLEで境界づけられた角膜を含む。
【0047】
本発明による方法は、目の中心、つまり、瞳孔又は虹彩の中心の、おおよそでの特定を行う。好ましくは、最も強いコントラストを示している円の中心が、おおよそで特定される。前に述べたように、赤外線照明では、一般的に、瞳孔と虹彩間のほうが、虹彩と角膜間より、コントラストは高い。このため、好ましくは、瞳孔の中心がまずおおよそで特定される。おおよその特定により、実際に探索している中心に対して、多くとも5画素の距離にある、おおよその中心を決定することができる。
【0048】
本発明の第一実施形態によると、図示されていない、おおよその中心は、任意の公知の方法で決定される(例えば、非特許文献3参照)。
【0049】
本発明の好ましい実施形態によると、おおよその中心は、図3に関して記載されているアルゴリズムで決定される。
【0050】
図3のブロック302(虹彩の特定)に示されているように、2つの1次元アキュムレータWXとWYが、まず生成される。第1のアキュムレータWXの次数は、処理対象画像のライン数Nである。第2のアキュムレータWYの次数は、画像の列数Mである。第1のサブステップ303において、第1と第2のアキュムレータWX(i)(iは1からNの変数)とWY(j)(jは1からMの変数)の全要素は0に設定される。
【0051】
システムは、第1のライン(ブロック304、x=1)の、第1の列(ブロック305、y=1)の、検討する第1の半径候補(ブロック306、k=1)となるように初期化される。
【0052】
特定は、Nライン中のラインxと、M列中の例yの各交点PXYに対して、以下の操作(ブロック307)を順に実行することにより行われる。
【0053】
現在の点PXYの勾配、つまり現在の画素の灰色レベルと、隣の点の灰色レベルを比較し、GradXとGradYの値を計算する。
【0054】
前のステップで決定した勾配が接線となる、現在の点PXYを横切る円の中心Cの縦座標xCと横座標yCを計算する。座標xCとyCは、勾配GradXとGradYの値と、半径RKの中心Cの円とから以下の式で推測される。
【0055】
【数1】
【0056】
検討する半径RKは、予め定義した円の、K個の半径候補群から選ばれる。
【0057】
第一のアキュムレータ位置WX(i)の中心Cの縦座標xCに対応する要素を1単位増加させ、第二のアキュムレータ位置WY(j)の中心Cの横座標yCに対応する要素を1単位増加させる。他の方法として、中心がCで半径RKの円の接線となる点である現在の点PXYでの、勾配の重要度に応じて増分の重み付けをする方法がある。
【0058】
各点PXYに対して、例えば、瞳孔に対しては30から100画素といった、半径RKのK個の候補について、座標xCとyCの計算が続けて行われる。
【0059】
検討している点PXYに対して、2つのアキュムレータWXとWYの内容と、GradXとGradYの値のみが保存される。中心Cの2つの座標xCとyCは、半径RKごとに再計算され、保存する必要はない。
【0060】
つづいて、現在の点PXYで、全K個の半径に対して処理が行われたか否か(ステップ308、k=K?)、現在のラインxに対して、M列(又は画素)が走査されたか否か(ステップ309、y=M?)、そして、最後のラインであるNに達したか否か(ステップ310、x=N?)が引き続き管理される。
【0061】
先行する条件308、309、310が満たされない(N)限り,対応する半径kのカウンタ(ブロック311、k=k+1)、列yのカウンタ(ブロック312、y=y+1)、ラインxのカウンタ(ブロック313、x=x+1)は増加させられ、ブロック307により次の半径への処理、ブロック306により次の列への処理、ブロック305により次のラインへの処理のいずれかに戻り、適切な順番にて処理が再開される。
【0062】
本計算の有利な点は、勾配についての、2つの値、GradXとGradYは、各点PXYで再計算されることである。次の点に移動したときに、前の点に関しての、これらの値はもはや必要はない。
【0063】
このように、同じメモリ空間が、半径RKの中心候補数と同じK回の計算に必要な変数を記憶するために使用される。同じ最小メモリ空間が、現在の点の変更ごとに、これら一時的な計算値のために使用される。ある点から他の点への移動した場合、2つのアキュムレータWXとWYの内容のみが保存される。
【0064】
ブロック314に図示したように、おおよそで探索された中心C0の縦座標X0は、第1のアキュムレータWXの値が最大となるWX(X0)の対応項の値である。同様に、点C0の横座標Y0は、WY(j)が最大となる点である。
WX(X0)=Max(i=1..N)[WX(i)]、かつ、
WY(Y0)=Max(j=1..M)[WY(j)]
【0065】
中心C0の座標X0とY0は、各アキュムレータWXとWYの値WX(i)とWY(j)が、最大となる位置i及びjにより求められる。
【0066】
図4Bは、ステップ314の終わりで得られた結果を示している。
【0067】
次のステップ315((x0,y0)周辺での微積分演算)で、円の半径と中心の探索が、中心候補の点のグリッドGに、微積分演算を行うことにより実行される。探索している円は、瞳孔の円である。図4Cに示すよう、本発明によると、グリッドGは、細かいピッチであり(望ましくは、最小ピッチ、つまり1画素)、前に決定したおおよその中心C0を中心とする。これは、図1による方法のステップ104と105での実行内容に等しい、しかし、直接、グリッドGで最終決定が行われる。他の例として、おおよその中心の決定に基づき、図1の方法のループを2〜3回実行する方法があり、正確さが維持される。グリッドGは、既に、おおよその中心C0を中心としているので、瞳孔の中心CPと半径RPの正確な決定は、著しく早い。実際に、たとえ、数回の計算が、連続するグリッドに対し行われることになるように、おおよその中心が選ばれていたとしても、計算量は前に記述した公知の方法に比較して減少する。瞳孔の中心CPと半径RPの正確な決定は、おおよその中心C0を決定するために使用した、予め定義されたK個の瞳孔半径候補値と同じものを使用する。
【0068】
一度、瞳孔の中心CP及び半径RPが決定されると、虹彩の半径RI及び中心CIを決定するために、目の虹彩の平均的な直径のとり得る範囲に含まれる半径を持つ円に対し、再度、微積分演算が施される(図3のブロック316(虹彩の中心と境界)、図4D)。瞳孔のときのように、この決定では、最小ピッチを有する1のグリッドを優先的に使用する。このグリッドは、中心CPを中心とし、その寸法は、グリッドが中心CIを必然的に含むこととなる、中心CPとCI間の最大可能距離の関数である。
【0069】
目の虹彩を構成するリングは、このように、正確に特定される。その後、例えば、データベースのコンテンツとの比較による認識処理といった、適正な処理が実行される(ブロック317、マッチング)。
【0070】
虹彩を構成するリングの特定のための一般的な時間は、寸法とピッチを縮小させながら、画像全体の一連の中心候補のグリッドに対して、処理を実行する従来の方法と比較して、著しく減少する。さらに、この特定の正確さは最大である。
【0071】
図3と図4に関して述べた虹彩の特定方法は、一般的に、任意の楕円幾何学的図形の中心と半径を決定することによる特定を可能とする。虹彩を特定する例において、瞳孔及び/又は虹彩を完全な円と考える代わりに、図3のステップ304から314でのおおよその中心の決定や、微積分演算を行う315の適用の際に、楕円形と考えてもよい。この場合は315において、円弧の代わりに、楕円の弧に微積分演算が行われる。
【0072】
一般的に、本発明の方法は、一番大きな寸法の楕円以外は、より大きな周囲長の図形に完全に含まれる、任意の数の楕円幾何学図形について、中心と半径を決定することによる特定に応用される。さらに、探索される楕円形は、同心であるか、その中心がすこしずれている。
【0073】
この特定方法は、少なくとも2つの特定された幾何学図形間に挟まれた、少なくと1つのリングを特定するために使用することもできる。例えば、木工業において、木材の品質管理試験の中で、こぶの存在を検出することを可能とする。さらに、こぶのサイズを測定することも可能であり、最終製品の堅固さに与えるインパクトの決定を可能とする。
【0074】
上述した虹彩の特定の応用として、個人の特定のための認識パラメータとして利用可能である、虹彩認識の前処理としての使用がある。応用例として、コードと共に使用して、ドアの開閉制御といった、物理的な敷地へのアクセス、アクセスカードと共に使用してパスワードで一般的に保護されている銀行口座へのアクセス、タイプされるコードにより一般的には保護されているコンピュータや携帯電話のような任意の装置へのアクセスといったアクセス制御がある。前記装置は、指紋認識や他の生物測定による認識から取り替えられるかもしれない。
【0075】
もちろん、本発明は、当業者による、各種の改造、変更及び改良の対象となり得る。特に、図4で考慮したように、目の画像の獲得により、本方法は開始する。しかし、予めデジタル化された画像のデータベースにアクセスすることで開始することもできる。この画像は、遠隔のデータベースから来るかもしれない。図4Cにおいて、中心CPは、おおよその中心C0とは異なると想定している。しかし、おおよその中心C0は、瞳孔の探索された中心にあるかもしれない。おおよその中心を探索するアルゴリズムの中で、画像はラインごとに走査されると想定される。当業者にとって、その他の走査方法も、例えば、列ごと等も、可能と考えることは明らかである。さらに、ループの制御法(ラインカウンタx、列カウンタy、半径カウンタk)も、任意の方法で修正が可能である。さらに、おおよその中心として、瞳孔の中心を探索する代わりに、予め定義する一連の半径候補の値を適切に修正することにより、虹彩の中心を探索することも可能である。
【0076】
さらに、最も強いコントラストを、つまり、もっとも高い勾配値を持つ点を境界とする円は、探索しているいろいろな候補となる半径の円の間に位置している。しかし、円の候補となる半径の数を特に減らすことで、より低いコントラストの他の円についての、おおよその中心の決定を試みることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】従来技術による、虹彩を認識する方法のフローチャートである。
【図2】図1による方法の実施の説明図である。
【図3】本発明による、虹彩を認識する方法のフローチャートである。
【図4】図3による方法の実施の説明図である。
【符号の説明】
【0078】
CI 虹彩の中心
CP 瞳孔の中心
RI 虹彩の半径
RP 瞳孔の半径
I 虹彩
P 瞳孔
HE 上のまぶた
LE 下のまぶた
C0 瞳孔のおおよその中心
G グリッド
【0001】
本発明は、デジタル画像内の、2つのほぼ円形で実質的に同心である幾何学的図形間にあるリング形状面の特定に関する。より詳しくいうと本発明は、小さい半径の円が、大きい半径の円に完全に含まれている、異なる半径の2つの円間にあるリングの検出に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の応用例は、デジタル画像における目の虹彩の特定である。実際に、目は実質的に同心である楕円状の幾何学的図形の集合と特徴づけられる。まゆは、まつげに続いて輪郭を決め、まつげは眼底を取り囲み、眼底は実質的に円状である虹彩を含み、虹彩は実質的に円状である瞳孔を含む。このような、ほぼ同心形状から、瞳孔と虹彩の2つの円状の、中心位置と半径を抽出することが、虹彩を形成するリングを画像から抽出するために要求される。明確化のため、以下の記述では、瞳孔と虹彩の境界は、完全な円であるものとする。
【0003】
図1は、目の虹彩特定のための、公知の方法例のフローチャートである。図2Aから図2Cは、この方法の、それぞれのステップの実行対象であるデジタル画像の図である。
【0004】
上記方法は、目のデジタル画像を獲得するステップ101(目の画像の獲得)から始まる。目は、得られる画像がフルスケール(スケール1:1)となるようにデジタル化される。そのような画像は、目の画像の取り込みが可能である、任意の生物測定端末により得ることができる。例えば、獲得は、580x760画素の画像で、CCDデジタルカメラにより行われ、そのような画像は、赤外線光源により白黒であり、目はカメラから2〜3センチメータの位置におかれる。
【0005】
上記、画像内の虹彩の特定は、虹彩の中心と半径の特定と、瞳孔の中心と半径を特定することから成る。実際、瞳孔は完全に虹彩にふくまれているが、中心は一般的には少しずれている。
【0006】
瞳孔及び虹彩の中心並びに半径を決定する公知の方法は、以下の観測に基づく。赤外線光源では、虹彩は、一方において、白目とコントラストを成している。他方において、瞳孔の輪郭は、周囲にある虹彩に対してコントラストを成している。このコントラストは、デジタル画像において、一方では虹彩と角膜、他方では虹彩と瞳孔の境界の両側で、大変レベルが異なった灰色として変換される。虹彩又は瞳孔の輪郭が位置する点の、灰色のレベルの勾配は、非常に高い。一般的に、瞳孔と虹彩のコントラストは、虹彩と角膜のコントラストより高い。
【0007】
虹彩の特定は、画像中のそれぞれの点を、順に中心候補として検討し、検討している中心候補を中心とする円弧上の点の勾配を測定することから成る。前記円弧の半径は、想定しているデジタル化のスケールでの瞳孔又は虹彩のとり得る半径の範囲内で変化する。スケールが1:1である580x760画素の画像の場合、瞳孔の直径は、30〜100画素の範囲内であると考えられ、虹彩の直径は、100〜180画素の範囲内と考えられる。瞳孔又は虹彩の中心は、勾配の変化がもっとも大きくなる点から、瞳孔、虹彩それぞれの対応する半径範囲の中にある点である。勾配変化の計算は微積分演算により行われる。
【0008】
計算量と処理時間を減らすために、獲得101に続く、ステップ102(虹彩の特定)で微積分演算が、中心候補の点を表現するグリッドに対して、連続して適用される。後に続くグリッドは、縮小された寸法とピッチを持つ。このように、第1の反復103(i=0、s=s0)で、例えば、図2Aのデジタル画像において、第1のグリッドとして、画像寸法と近い値で、比較的大きな第1のピッチs0、例えばs0=25画素が適用される。つまり、中心候補は、両方向共に、25画素毎に選ばれる。さらに、虹彩と瞳孔の中心は、少しずれているため、まず瞳孔の輪郭と中心が、30から100画素の範囲の直径をもつ円弧上で演算を行うことで、特定される。
【0009】
次の反復i=1で、中心の決定をよりよく行うために、グリッドのピッチを縮小する。このピッチの縮小は、グリッド寸法の縮小とともに行われ、最も勾配の変化が高い領域の中心がグリッドの中心となるように行われる。図2Bにおいては、例えば、第2の反復i=1で、ピッチs1は10画素としている。もしグリッド中の点の数が一定であれば、グリッドサイズの縮小は、ピットの縮小に伴い自動的に行われる。
【0010】
再び、微積分演算が、グリッド内の各々の点に対して行われ、勾配の変化(灰色レベル)が最も強い幾つかの点により、中心又は領域の存在が検出される。
【0011】
各反復iと、それに対応するピッチsiに対して、ブロック104(微積分演算)で、縮小したピッチsiと、縮小した寸法のグリッドに対して、微積分演算の適用による処理が繰り返し行われる。
【0012】
ブロック104の後、ブロック105(中心と半径)で、瞳孔の中心と半径の候補が得られる。中心と半径の候補は、次の反復でより小さいピッチを有するグリッド内に含まれている。
【0013】
基準が正確に達成されたか否かが、次のステップ106(i=V?、si=SV?)で制御される。この基準は、得られた中心と半径が十分正確な方法で特定されたと考えられる反復回数V又はグリッドのピッチSVで規定される。
【0014】
(N)であれば、ステップ107(新しいグリッド、i=i+1、si=si+1)において、前回の反復処理で、もっとも強い勾配の変化が測定された領域を中心とし、縮小した寸法と、より小さなピッチの新しいグリッドが再定義される。
【0015】
一般的に、本処理は、図2Cに示すように、精度が最大になるまで、つまり、グリッドが1画素のピッチとなるまで実行される。そのような精度により、瞳孔の中心CPと半径RPの正確な決定が可能となる。
【0016】
精度テスト106が、肯定(Y)となれば、次のステップ108(虹彩)で、虹彩が特定される。特定は、中心候補のグリッドに、虹彩の半径RIと中心CIの決定のため、再度、微積分演算を適用し行う。また、虹彩の中心CIが、最大の信頼度で、瞳孔の中心CPから識別される。微積分演算は、ここでは、直径が100〜180画素の範囲の円弧上で適用される。円は、ほぼ同心状であるため、最大ピッチをもつグリッドから再度始める必要はない。回数を減らした反復処理(または一回の処理)が、瞳孔の中心を中心とし、瞳孔と虹彩の両中心の(生理学的に)可能な最大間隔のサイズをもつグリッドにより行われる。このような、第1の円を特定した後の、第2の円の中心の特定及び半径の決定について、記述している文献がある(例えば、特許文献1参照)。
【0017】
虹彩の表面、つまり、中心がCPで半径がRPの瞳孔による円と、中心がCIで半径がRIである虹彩による円間の、リング状表面は、このように、最大の精度で決定される。
【0018】
このように得られた表面は、任意の、目的に応じたデジタル処理に使用される。検討している虹彩での例として、一般的には、得られた表面から抽出した特徴のマッチング109(マッチング)に基づく虹彩認識方法がある。これらの例について記載した文献がある(例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
【0019】
一般的に、図1と図2で説明した方法は、円の半径と、その円の中心位置を、正確に決定することで、少なくとも1つの円の特定を可能としている。
【0020】
上記方法の主な欠点は、サイズとピッチを縮小させながらグリッドに対し、同じ処理を連続して繰り返すことである。これは、多量の計算を課することとなる。さらに、与えられた点、例えば図2Aの点Aは、探索している中心に近いけれど、計算が、多くの回数繰り返されている。従って、この方法による処理は遅いものとなる。
【0021】
さらに、多くの勾配変化の比較処理と、それに関しての計算処理が、比較的複雑で、大規模なソフトウェア構造にさせてしまう。さらに、もっとも強い勾配変化の領域を決定するため、個々の反復処理において、各中心候補について得られたデータは、他の中心候補について得られたデータと比較するために保存しておく必要がある。これは、ステップ107で次のグリッドに移るときに必要であり、この方法では、多くのメモリ量が必要となる。
【0022】
完全に異なる分野において、デジタル画像の中に顔があることを認識するために、角膜又は虹彩の存在を決定し、前記決定から目を認識し、目と目の間の距離を計算する方法が開示されている。この方法は、ハフ変換による同心の幾何学図形の探索からなる(例えば、特許文献4参照)。前記方法は、含まれている幾何学図形(ここでは、円)と、与えられた周囲(半径)の円の周辺でのデジタル画像の各画素について検討し、この円の中心を、おおよそで特定することからなる。探索している円の各直径候補に対し、画像と同じ寸法のアキュムレータがデジタル画像に関連付けされる。各アキュムレータは、特定の半径において、デジタル画像の特定の点が、探索している円の中心候補であると測定された回数を記憶する。これは、各半径について、初期値としてヌル値が割当てられ、前記半径に関連付けられたアキュムレータの、画像の中心候補に該当する位置を増加させることにより行われる。
【0023】
探索している円と半径は、各検討している半径について、最大重みを持つ点を、異なる半径については、第1の決定により決定された他の中心候補に対して最大重みをもつ中心候補を決定することにより得られる。前記方法は、例えば、非特許文献1又は非特許文献2に記述されている。
【0024】
【特許文献1】
米国特許第5291560号明細書
【特許文献2】
米国特許第5572596号明細書
【特許文献3】
国際公開第00/62239号パンフレット
【特許文献4】
米国特許第3069654号明細書
【非特許文献1】
R.Kothari, J.L.Mitchell, “Detection of eye locations in unconstrained visual images”, Proc. ICIP’96, III pp.519-5523, 1996年
【非特許文献2】
M.Nixon, “Eye Spacing measurement for facial recognition” SPIE Proc.,575, pp.279-285, 1985年
【非特許文献3】
M.H.Kim, H.Y.Hwang, “A new memory model for the parameter space in the Hough transform: Projection arrays”, TENCON 87, IEEE region 10 Computers and Communications Technology Toward 2000, Volume 1, pp. 222-226, 1987年8月
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0025】
前記方法も、実行に長時間かかるという欠点がある。さらに、各半径の候補にたいし、デジタル画像の列と行と同サイズの列と行を持つ配列を記憶しておく必要があり、画像の各画素に対して、多くのメモリを必要とする。
【0026】
本発明は、少なくとも2つの同心円の中心を正確に、公知の方法より速く、特定する方法を提供することを目的とする。
【0027】
本発明は、公知の方法による実装で要求されるメモリ空間と比較し、少ないメモリ空間で実装できる方法を提供することも目的とする。
【0028】
本発明は、各円はより半径の大きな円に完全に含まれるが、同心状ではない幾つか円の特定に、応用される方法をも提供することを目的とする。
【0029】
本発明は2つの円間のリングを特定する方法を提供することも目的とする。
【0030】
本発明は、デジタル画像内にある、目の虹彩の特定に応用できる方法を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0031】
上記の目的を達成するために、本発明は、デジタル画像内の、一方の円が他方の円に完全に含まれている、少なくとも2つの円を、少なくとも1つの中心候補であるグリッドに微積分演算を行い、前記円の半径と中心座標を決定することで特定する方法において、
2つの円のうち、1つの円について、おおよその中心位置を、評価するステップと、画像の寸法と比較して縮小させられた前記グリッドを、おおよその中心の近傍を中心として置くステップとを有することを特徴とする。
【0032】
本発明の実施形態によると、本方法は、最小ピッチの単一グリッドを使用する。
【0033】
本発明の実施形態によると、グリッドの最大サイズは、大きな円のサイズより小さい。
【0034】
本発明の実施形態によると、グリッドの最大サイズは、最も強いコントラストの境界を形成する円のサイズより小さい。
【0035】
本発明の実施形態によると、グリッドの最大サイズは、小さい円のサイズより小さい。
【0036】
本発明の実施形態によると、おおよその中心位置を評価するステップにおいて、
a)円の半径候補のセットを予め定義するステップと、
b)多くとも縦座標方向の画像サイズである、列配列と、多くとも横座標方向の画像サイズである、行配列の、2つの1次元アキュムレータを作成するステップと、
c)各画素にたいして、順に
(i)各半径候補を順に選択し、
(ii)検討している画素が円周上にあるとして、選択した半径の円の中心候補位置を評価し、
(iii)中心候補の縦座標と横座標のアキュムレータを増分させるステップと、
d)中心位置の座標として、アキュムレータの最大値に対応する縦座標と横座標とを選択するステップを有する。
【0037】
本発明の実施形態によると、前記増分は1である。
【0038】
本発明の実施形態によると、検討している画素での勾配の重要性に応じて、前記増分の重み付けを行う。
【0039】
本発明は、デジタル画像内の、比較的大きな半径をもつ第2の円の中に、比較的小さい半径をもつ第1の円が含まれることにより定義されるリングの特定方法において、前記各実施形態のいずれかの方法による第1の円と第2の円の特定を含む方法を提供することも目的とする。
【0040】
本発明の実施形態によると、リングは、目の虹彩であり、第1の円は目の瞳孔であり、第2の円は虹彩と目の角膜の境界である。
【0041】
本発明の実施形態によると、おおよそで探索された円の中心は、瞳孔(P)の中心である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
本発明の、上述した対象、特徴及び利点について、以下では図面を用いて詳細に説明する。以下の記述は例示であり、本発明は、特定の実施形態に限定されるものではない。
【0043】
明確にするため、各図の同じ要素には、同じ符号を付ける。さらに図2Aから図2C及び図4Aから図4Dには、スケールを表記しない。
【0044】
本発明に基づく、目の瞳孔と虹彩の半径を決定し、中心を特定することで、虹彩を認識し特定する方法を、図3及び図4Aから図4Dに示す。
【0045】
本方法は、目の画像を獲得するステップ301(目の画像の獲得)から始まる。好ましくは、前記獲得は、得られる画像の寸法が、モデルの寸法と近くなるよう、つまり、スケールができるだけモデルに近くなるように行う。そのような獲得は、例えば、欧州特許第0973122号明細書に記載されているデバイスのような、適切な、従来からある生物測定端末により成される。
【0046】
図4Aは、580x760画素のデジタルCCDカメラにより、獲得301で得られた目の画像を示す図である。目はカメラから2〜3センチメータのところにあり、赤外線照明を照射されている。得られた画像は、瞳孔P、虹彩I、上のまぶたHE及び下のまぶたLEで境界づけられた角膜を含む。
【0047】
本発明による方法は、目の中心、つまり、瞳孔又は虹彩の中心の、おおよそでの特定を行う。好ましくは、最も強いコントラストを示している円の中心が、おおよそで特定される。前に述べたように、赤外線照明では、一般的に、瞳孔と虹彩間のほうが、虹彩と角膜間より、コントラストは高い。このため、好ましくは、瞳孔の中心がまずおおよそで特定される。おおよその特定により、実際に探索している中心に対して、多くとも5画素の距離にある、おおよその中心を決定することができる。
【0048】
本発明の第一実施形態によると、図示されていない、おおよその中心は、任意の公知の方法で決定される(例えば、非特許文献3参照)。
【0049】
本発明の好ましい実施形態によると、おおよその中心は、図3に関して記載されているアルゴリズムで決定される。
【0050】
図3のブロック302(虹彩の特定)に示されているように、2つの1次元アキュムレータWXとWYが、まず生成される。第1のアキュムレータWXの次数は、処理対象画像のライン数Nである。第2のアキュムレータWYの次数は、画像の列数Mである。第1のサブステップ303において、第1と第2のアキュムレータWX(i)(iは1からNの変数)とWY(j)(jは1からMの変数)の全要素は0に設定される。
【0051】
システムは、第1のライン(ブロック304、x=1)の、第1の列(ブロック305、y=1)の、検討する第1の半径候補(ブロック306、k=1)となるように初期化される。
【0052】
特定は、Nライン中のラインxと、M列中の例yの各交点PXYに対して、以下の操作(ブロック307)を順に実行することにより行われる。
【0053】
現在の点PXYの勾配、つまり現在の画素の灰色レベルと、隣の点の灰色レベルを比較し、GradXとGradYの値を計算する。
【0054】
前のステップで決定した勾配が接線となる、現在の点PXYを横切る円の中心Cの縦座標xCと横座標yCを計算する。座標xCとyCは、勾配GradXとGradYの値と、半径RKの中心Cの円とから以下の式で推測される。
【0055】
【数1】
【0056】
検討する半径RKは、予め定義した円の、K個の半径候補群から選ばれる。
【0057】
第一のアキュムレータ位置WX(i)の中心Cの縦座標xCに対応する要素を1単位増加させ、第二のアキュムレータ位置WY(j)の中心Cの横座標yCに対応する要素を1単位増加させる。他の方法として、中心がCで半径RKの円の接線となる点である現在の点PXYでの、勾配の重要度に応じて増分の重み付けをする方法がある。
【0058】
各点PXYに対して、例えば、瞳孔に対しては30から100画素といった、半径RKのK個の候補について、座標xCとyCの計算が続けて行われる。
【0059】
検討している点PXYに対して、2つのアキュムレータWXとWYの内容と、GradXとGradYの値のみが保存される。中心Cの2つの座標xCとyCは、半径RKごとに再計算され、保存する必要はない。
【0060】
つづいて、現在の点PXYで、全K個の半径に対して処理が行われたか否か(ステップ308、k=K?)、現在のラインxに対して、M列(又は画素)が走査されたか否か(ステップ309、y=M?)、そして、最後のラインであるNに達したか否か(ステップ310、x=N?)が引き続き管理される。
【0061】
先行する条件308、309、310が満たされない(N)限り,対応する半径kのカウンタ(ブロック311、k=k+1)、列yのカウンタ(ブロック312、y=y+1)、ラインxのカウンタ(ブロック313、x=x+1)は増加させられ、ブロック307により次の半径への処理、ブロック306により次の列への処理、ブロック305により次のラインへの処理のいずれかに戻り、適切な順番にて処理が再開される。
【0062】
本計算の有利な点は、勾配についての、2つの値、GradXとGradYは、各点PXYで再計算されることである。次の点に移動したときに、前の点に関しての、これらの値はもはや必要はない。
【0063】
このように、同じメモリ空間が、半径RKの中心候補数と同じK回の計算に必要な変数を記憶するために使用される。同じ最小メモリ空間が、現在の点の変更ごとに、これら一時的な計算値のために使用される。ある点から他の点への移動した場合、2つのアキュムレータWXとWYの内容のみが保存される。
【0064】
ブロック314に図示したように、おおよそで探索された中心C0の縦座標X0は、第1のアキュムレータWXの値が最大となるWX(X0)の対応項の値である。同様に、点C0の横座標Y0は、WY(j)が最大となる点である。
WX(X0)=Max(i=1..N)[WX(i)]、かつ、
WY(Y0)=Max(j=1..M)[WY(j)]
【0065】
中心C0の座標X0とY0は、各アキュムレータWXとWYの値WX(i)とWY(j)が、最大となる位置i及びjにより求められる。
【0066】
図4Bは、ステップ314の終わりで得られた結果を示している。
【0067】
次のステップ315((x0,y0)周辺での微積分演算)で、円の半径と中心の探索が、中心候補の点のグリッドGに、微積分演算を行うことにより実行される。探索している円は、瞳孔の円である。図4Cに示すよう、本発明によると、グリッドGは、細かいピッチであり(望ましくは、最小ピッチ、つまり1画素)、前に決定したおおよその中心C0を中心とする。これは、図1による方法のステップ104と105での実行内容に等しい、しかし、直接、グリッドGで最終決定が行われる。他の例として、おおよその中心の決定に基づき、図1の方法のループを2〜3回実行する方法があり、正確さが維持される。グリッドGは、既に、おおよその中心C0を中心としているので、瞳孔の中心CPと半径RPの正確な決定は、著しく早い。実際に、たとえ、数回の計算が、連続するグリッドに対し行われることになるように、おおよその中心が選ばれていたとしても、計算量は前に記述した公知の方法に比較して減少する。瞳孔の中心CPと半径RPの正確な決定は、おおよその中心C0を決定するために使用した、予め定義されたK個の瞳孔半径候補値と同じものを使用する。
【0068】
一度、瞳孔の中心CP及び半径RPが決定されると、虹彩の半径RI及び中心CIを決定するために、目の虹彩の平均的な直径のとり得る範囲に含まれる半径を持つ円に対し、再度、微積分演算が施される(図3のブロック316(虹彩の中心と境界)、図4D)。瞳孔のときのように、この決定では、最小ピッチを有する1のグリッドを優先的に使用する。このグリッドは、中心CPを中心とし、その寸法は、グリッドが中心CIを必然的に含むこととなる、中心CPとCI間の最大可能距離の関数である。
【0069】
目の虹彩を構成するリングは、このように、正確に特定される。その後、例えば、データベースのコンテンツとの比較による認識処理といった、適正な処理が実行される(ブロック317、マッチング)。
【0070】
虹彩を構成するリングの特定のための一般的な時間は、寸法とピッチを縮小させながら、画像全体の一連の中心候補のグリッドに対して、処理を実行する従来の方法と比較して、著しく減少する。さらに、この特定の正確さは最大である。
【0071】
図3と図4に関して述べた虹彩の特定方法は、一般的に、任意の楕円幾何学的図形の中心と半径を決定することによる特定を可能とする。虹彩を特定する例において、瞳孔及び/又は虹彩を完全な円と考える代わりに、図3のステップ304から314でのおおよその中心の決定や、微積分演算を行う315の適用の際に、楕円形と考えてもよい。この場合は315において、円弧の代わりに、楕円の弧に微積分演算が行われる。
【0072】
一般的に、本発明の方法は、一番大きな寸法の楕円以外は、より大きな周囲長の図形に完全に含まれる、任意の数の楕円幾何学図形について、中心と半径を決定することによる特定に応用される。さらに、探索される楕円形は、同心であるか、その中心がすこしずれている。
【0073】
この特定方法は、少なくとも2つの特定された幾何学図形間に挟まれた、少なくと1つのリングを特定するために使用することもできる。例えば、木工業において、木材の品質管理試験の中で、こぶの存在を検出することを可能とする。さらに、こぶのサイズを測定することも可能であり、最終製品の堅固さに与えるインパクトの決定を可能とする。
【0074】
上述した虹彩の特定の応用として、個人の特定のための認識パラメータとして利用可能である、虹彩認識の前処理としての使用がある。応用例として、コードと共に使用して、ドアの開閉制御といった、物理的な敷地へのアクセス、アクセスカードと共に使用してパスワードで一般的に保護されている銀行口座へのアクセス、タイプされるコードにより一般的には保護されているコンピュータや携帯電話のような任意の装置へのアクセスといったアクセス制御がある。前記装置は、指紋認識や他の生物測定による認識から取り替えられるかもしれない。
【0075】
もちろん、本発明は、当業者による、各種の改造、変更及び改良の対象となり得る。特に、図4で考慮したように、目の画像の獲得により、本方法は開始する。しかし、予めデジタル化された画像のデータベースにアクセスすることで開始することもできる。この画像は、遠隔のデータベースから来るかもしれない。図4Cにおいて、中心CPは、おおよその中心C0とは異なると想定している。しかし、おおよその中心C0は、瞳孔の探索された中心にあるかもしれない。おおよその中心を探索するアルゴリズムの中で、画像はラインごとに走査されると想定される。当業者にとって、その他の走査方法も、例えば、列ごと等も、可能と考えることは明らかである。さらに、ループの制御法(ラインカウンタx、列カウンタy、半径カウンタk)も、任意の方法で修正が可能である。さらに、おおよその中心として、瞳孔の中心を探索する代わりに、予め定義する一連の半径候補の値を適切に修正することにより、虹彩の中心を探索することも可能である。
【0076】
さらに、最も強いコントラストを、つまり、もっとも高い勾配値を持つ点を境界とする円は、探索しているいろいろな候補となる半径の円の間に位置している。しかし、円の候補となる半径の数を特に減らすことで、より低いコントラストの他の円についての、おおよその中心の決定を試みることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】従来技術による、虹彩を認識する方法のフローチャートである。
【図2】図1による方法の実施の説明図である。
【図3】本発明による、虹彩を認識する方法のフローチャートである。
【図4】図3による方法の実施の説明図である。
【符号の説明】
【0078】
CI 虹彩の中心
CP 瞳孔の中心
RI 虹彩の半径
RP 瞳孔の半径
I 虹彩
P 瞳孔
HE 上のまぶた
LE 下のまぶた
C0 瞳孔のおおよその中心
G グリッド
Claims (11)
- デジタル画像内の、一方の円が他方の円に完全に含まれている、少なくとも2つの円(I、P)を、少なくとも1つの中心候補であるグリッド(G)に微積分演算を行い、前記円の半径(RI、RP)と中心座標(CI,CP)を決定することで特定する方法において、
2つの円のうち、1つの円について、おおよその中心(C0)位置を、評価するステップと、
画像の寸法と比較して縮小させられた前記グリッドを、おおよその中心の近傍を中心として置くステップとを有することを特徴とする方法。 - 最小ピッチの単一グリッドを使用することを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記グリッド(G)の最大サイズは、大きな円のサイズより小さいことを特徴とする請求項2に記載の方法。
- 前記グリッド(G)の最大サイズは、最も強いコントラストの境界を形成する円のサイズより小さいことを特徴とする請求項3に記載の方法。
- 前記グリッド(G)の最大サイズは、小さい円のサイズより小さいことを特徴とする請求項3又は4に記載の方法。
- 前記おおよその中心位置を評価するステップにおいて、
a)円の半径(RK)候補のセットを予め定義するステップと、
b)多くとも縦座標方向の画像サイズである、列配列(WX)と、多くとも横座標方向の画像サイズである、行配列(WY)の、2つの1次元アキュムレータを作成する(303)ステップと、
c)各画素にたいして、順に
(i)各半径候補を順に選択し、
(ii)検討している画素が円周上にあるとして、選択した半径の円の中心候補位置を評価し、
(iii)中心候補の縦座標(xC)と横座標(yC)のアキュムレータを増分させるステップと、
d)中心(C0、CI、CP)位置の座標として、アキュムレータの最大値に対応する縦座標(X0)と横座標(Y0)とを選択(304)するステップを有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。 - 前記増分が1であることを特徴とする請求項6に記載の方法。
- 検討している画素での勾配の重要性に応じて、前記増分の重み付けをすることを特徴とする請求項6に記載の方法。
- デジタル画像内の、比較的大きな半径をもつ第2の円の中に、比較的小さい半径をもつ第1の円が含まれることにより定義されるリングの特定方法において、
請求項1から8のいずれか1項に記載の方法による第1の円と第2の円の特定を含むことを特徴とする方法。 - リングは、目の虹彩(I)であり、第1の円は目の瞳孔(P)であり、第2の円は虹彩と目の角膜の境界であることを特徴とする請求項9に記載の方法。
- 請求項6から8のいずれか1項に記載の方法により、おおよそで探索された円の中心は、瞳孔(P)の中心であることを特徴とする請求項10に記載の方法。
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