JP2005354000A - Electric power semiconductor device - Google Patents
Electric power semiconductor device Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005354000A JP2005354000A JP2004175821A JP2004175821A JP2005354000A JP 2005354000 A JP2005354000 A JP 2005354000A JP 2004175821 A JP2004175821 A JP 2004175821A JP 2004175821 A JP2004175821 A JP 2004175821A JP 2005354000 A JP2005354000 A JP 2005354000A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- semiconductor device
- inverter
- npn transistors
- power semiconductor
- diodes
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2924/00—Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
- H01L2924/0001—Technical content checked by a classifier
- H01L2924/0002—Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00
Abstract
Description
この発明は、電力用半導体装置に関し、特に、長寿命化が可能な電力用半導体装置に関するものである。 The present invention relates to a power semiconductor device, and more particularly to a power semiconductor device capable of extending the life.
最近、環境に配慮した自動車としてハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle)および電気自動車(Electric Vehicle)が大きな注目を集めている。そして、ハイブリッド自動車は、一部、実用化されている。 Recently, hybrid vehicles and electric vehicles have attracted a great deal of attention as environmentally friendly vehicles. Some hybrid vehicles have been put into practical use.
このハイブリッド自動車は、従来のエンジンに加え、直流電源とインバータとインバータによって駆動されるモータとを動力源とする自動車である。つまり、エンジンを駆動することにより動力源を得るとともに、直流電源からの直流電圧をインバータによって交流電圧に変換し、その変換した交流電圧によりモータを回転することによって動力源を得るものである。また、電気自動車は、直流電源とインバータとインバータによって駆動されるモータとを動力源とする自動車である。 This hybrid vehicle is a vehicle that uses a DC power source, an inverter, and a motor driven by the inverter as a power source in addition to a conventional engine. In other words, a power source is obtained by driving the engine, a DC voltage from a DC power source is converted into an AC voltage by an inverter, and a motor is rotated by the converted AC voltage to obtain a power source. An electric vehicle is a vehicle that uses a DC power source, an inverter, and a motor driven by the inverter as a power source.
このようなハイブリッド自動車または電気自動車に搭載されるインバータには、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が用いられている。そして、特許文献1は、放熱基板上に半田付けされたスイッチング素子からなるパワーモジュール(インバータ)を開示する。このパワーモジュールにおいては、パワーモジュールの温度が検出され、その検出されたパワーモジュールの温度が所定以下のとき、加熱手段によりパワーモジュールを加熱する。
An IGBT (Insulated Gate Bipolar Transistor) is used for an inverter mounted on such a hybrid vehicle or an electric vehicle. And
このように、特許文献1は、パワーモジュールの温度が所定以下のときパワーモジュールを加熱することを開示する。
Thus,
また、特許文献2は、インバータを冷却するインバータ冷却装置において、冷却の必要がない場合、ウォータポンプをオフする技術を開示する。
しかし、放熱基板上に半田付けされたスイッチング素子からなるパワーモジュールは、その冷熱サイクルによって、スイッチング素子と放熱基板との間の線膨張係数の相違に起因してスイッチング素子と放熱基板との接合部にクラックが入り、寿命が短くなるという問題がある。 However, a power module composed of a switching element soldered on a heat dissipation board is caused by a difference in linear expansion coefficient between the switching element and the heat dissipation board due to its cooling cycle. There is a problem that cracks are formed in the metal and the life is shortened.
すなわち、パワーモジュールの駆動/停止が繰返されることにより、スイッチング素子は、昇温/降温が繰返され、スイッチング素子と放熱基板との線膨張係数の違いによってスイッチング素子と放熱基板との接合部にクラックが発生する。 That is, by repeatedly driving / stopping the power module, the switching element is repeatedly heated and cooled, and a crack is caused at the joint between the switching element and the heat dissipation board due to a difference in linear expansion coefficient between the switching element and the heat dissipation board. Will occur.
そして、この問題は、特許文献1に開示されたパワーモジュールにおいても発生する。特許文献1に開示されたパワーモジュールは、所定の温度まで低下すると加熱手段により加熱されるが、パワーモジュールの駆動時の駆動温度と、この所定の温度との間で昇温/降温が繰返されることによりスイッチング素子と放熱基板との接合部にクラックが発生する可能性がある。したがって、所定の温度まで低下したときにパワーモジュールを加熱するという手段では、冷熱サイクルによるスイッチング素子と放熱基板との接合部にクラックが入るという問題を解決することが困難である。
This problem also occurs in the power module disclosed in
また、特許文献2では、冷却の必要がない場合、ウォータポンプを停止するが、たとえ、ウォータポンプを停止しても配管中の冷媒を介してパワーモジュールから熱が拡散する。したがって、スイッチング素子は、昇温/降温が繰返され、スイッチング素子と放熱基板との線膨張係数の違いによってスイッチング素子と放熱基板との接合部にクラックが発生する。
In
さらに、寒暖の差が大きい環境下で使用される自動車にパワーモジュールを搭載する場合、上記の問題が顕著になる。 Furthermore, when the power module is mounted on an automobile used in an environment where the temperature difference is large, the above problem becomes significant.
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、温度変化が大きい環境下においても長寿命化が可能な電力用半導体装置を提供することである。 Accordingly, the present invention has been made to solve such a problem, and an object of the present invention is to provide a power semiconductor device capable of extending the life even in an environment where the temperature change is large.
この発明によれば、電力用半導体装置は、半導体装置と、伝熱抑制部材とを備える。半導体装置は、基板上に固着されたスイッチング素子を含む。伝熱抑制部材は、半導体装置からの伝熱を抑制する。 According to this invention, the power semiconductor device includes the semiconductor device and the heat transfer suppressing member. The semiconductor device includes a switching element fixed on a substrate. The heat transfer suppression member suppresses heat transfer from the semiconductor device.
好ましくは、伝熱抑制手段は、半導体装置からの伝熱経路を遮断する。 Preferably, the heat transfer suppression means blocks a heat transfer path from the semiconductor device.
好ましくは、伝熱抑制手段は、半導体装置の停止後、半導体装置に接続された冷却系の伝熱経路を遮断する。 Preferably, the heat transfer suppression unit blocks the heat transfer path of the cooling system connected to the semiconductor device after the semiconductor device is stopped.
好ましくは、伝熱抑制手段は、半導体装置の停止後、半導体装置に接続された電流回路系の伝熱経路を遮断する。 Preferably, the heat transfer suppression unit blocks the heat transfer path of the current circuit system connected to the semiconductor device after the semiconductor device is stopped.
好ましくは、電力用半導体装置は、半導体装置を覆う保温部材をさらに備える。 Preferably, the power semiconductor device further includes a heat retaining member that covers the semiconductor device.
好ましくは、伝熱抑制手段は、半導体装置を覆い、半導体装置からの放熱を抑制する放熱抑制部材である。 Preferably, the heat transfer suppression means is a heat dissipation suppression member that covers the semiconductor device and suppresses heat dissipation from the semiconductor device.
好ましくは、電力用半導体装置は、加熱手段をさらに備える。加熱手段は、半導体装置の温度がしきい値まで低下すると半導体装置を加熱する。 Preferably, the power semiconductor device further includes a heating unit. The heating means heats the semiconductor device when the temperature of the semiconductor device decreases to a threshold value.
好ましくは、スイッチング素子は、シリコンカーバイドからなる。 Preferably, the switching element is made of silicon carbide.
この発明による電力用半導体装置においては、半導体装置から外部への熱の伝達が抑制される。したがって、電力用半導体装置の駆動/停止を繰返しても、半導体装置の急激な温度低下が抑制される。そうすると、スイッチング素子とスイッチング素子を基板に固着する固着材(たとえば、半田)との線膨張係数の違いに起因するスイッチング素子と基板との接合部におけるクラックの発生が抑制される。 In the power semiconductor device according to the present invention, heat transfer from the semiconductor device to the outside is suppressed. Therefore, even if driving / stopping of the power semiconductor device is repeated, a rapid temperature drop of the semiconductor device is suppressed. Then, the occurrence of cracks at the junction between the switching element and the substrate due to the difference in linear expansion coefficient between the switching element and the fixing material (for example, solder) that fixes the switching element to the substrate is suppressed.
したがって、この発明によれば、電力用半導体装置の寿命を長くできる。 Therefore, according to the present invention, the life of the power semiconductor device can be extended.
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。 Embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In the drawings, the same or corresponding parts are denoted by the same reference numerals and description thereof will not be repeated.
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による電力用半導体装置の概略図である。図1を参照して、実施の形態1による電力用半導体装置10は、インバータ1と、配管2,3と、バルブ4,5と、ECU(Electrical Control Unit)6とを備える。
[Embodiment 1]
1 is a schematic diagram of a power semiconductor device according to a first embodiment of the present invention. Referring to FIG. 1, the
インバータ1は、配管2,3を介してラジエータ20に接続される。そして、インバータ1は、ECU6からの信号PWMに応じて交流モータ(図示せず)を駆動する。配管2は、ウォータポンプ30によって循環される冷却水をインバータ1に供給する。配管3は、インバータ1から排出された冷却水をラジエータ20へ供給する。バルブ4は、冷却水がインバータ1へ入る入口近傍の配管2に設けられ、バルブ5は、冷却水がインバータ1から出る出口近傍の配管3に設けられる。
The
ECU6は、インバータ1をスイッチング制御するための信号PWMを生成してインバータ1へ出力する。これにより、インバータ1は、スイッチング制御される。
The
また、ECU6は、バルブ4を開けるための信号OP1と、バルブ4を閉じるための信号CL1とを生成し、その生成した信号OP1,CL1をバルブ4へ出力する。さらに、ECU6は、バルブ5を開けるための信号OP2と、バルブ5を閉じるための信号CL2とを生成し、その生成した信号OP2,CL2をバルブ5へ出力する。これにより、バルブ4は、信号OP1に応じて開き、信号CL1に応じて閉じる。また、バルブ5は、信号OP2に応じて開き、信号CL2に応じて閉じる。
In addition, the
ラジエータ20は、配管3から受けた冷却水を冷却して配管2へ供給する。
The
ウォータポンプ30は、配管2,3を介してインバータ1とラジエータ20との間で冷却水を循環する。これにより、インバータ1は、冷却される。
The
図2は、図1に示すインバータ1の回路図である。図2を参照して、インバータ1は、U相アーム11と、V相アーム12と、W相アーム13とからなる。U相アーム11、V相アーム12およびW相アーム13は、正母線LN1と負母線LN2との間に並列に設けられる。
FIG. 2 is a circuit diagram of
U相アーム11は、直列接続されたNPNトランジスタQ3,Q4からなり、V相アーム12は、直列接続されたNPNトランジスタQ5,Q6から成り、W相アーム13は、直列接続されたNPNトランジスタQ7,Q8から成る。また、各NPNトランジスタQ3〜Q8のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダイオードD3〜D8がそれぞれ接続されている。
The
NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8は、シリコンカーバイド(SiC)からなる。 NPN transistors Q3-Q8 and diodes D3-D8 are made of silicon carbide (SiC).
図3は、図1に示すインバータ1におけるNPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8の設置方法を説明するための断面図である。図3を参照して、放熱板16は、シリコングリス15を介してヒートシンク14上に配置される。絶縁基板18は、窒化アルミニウム(AlN)181と、アルミニウム(Al)182,183とからなる。アルミニウム182は、窒化アルミニウム181の一主面に設置され、アルミニウム183は、窒化アルミニウム181の一主面の反対面に設置される。このように、絶縁基板18は、窒化アルミニウム181の両面にアルミニウム182,183を配設した断面構造からなる。
FIG. 3 is a cross-sectional view for explaining a method of installing NPN transistors Q3 to Q8 and diodes D3 to D8 in
そして、絶縁基板18は、アルミニウム183が半田17によって放熱板16に接着されることによって放熱板16に固着され、NPNトランジスタQ3は、半田19によってアルミニウム182に接着されることによって絶縁基板18に固着される。ワイヤWLは、NPNトランジスタQ3に接続される。
The insulating
ヒートシンク14は、複数の溝141を有する。配管2を介してインバータ1へ供給された冷却水は、ヒートシンク14の複数の溝141を紙面に垂直な方向に流れることによって放熱板16および絶縁基板18を介してNPNトランジスタQ3を冷却する。
The
このように、NPNトランジスタQ3は、半田付けによって基板(放熱板16および絶縁基板18)に固着される。
In this manner, the NPN transistor Q3 is fixed to the substrate (the
NPNトランジスタQ4〜Q8およびダイオードD3〜D8も、NPNトランジスタQ3と同じように図3に示す態様で基板(放熱板16および絶縁基板18)に固着される。
NPN transistors Q4 to Q8 and diodes D3 to D8 are also fixed to the substrate (heat
再び、図1を参照して、ECU6は、信号PWMを生成してインバータ1へ出力する。インバータ1のNPNトランジスタQ3〜Q8は、ECU6からの信号PWMによってスイッチング制御され、インバータ1は、直流電源(図示せず)から受けた直流電圧を交流電圧に変換して交流モータ(図示せず)を駆動する。
Referring again to FIG. 1,
また、ECU6は、インバータ1を駆動制御するとき、信号OP1,OP2を生成してそれぞれバルブ4,5へ出力する。これにより、バルブ4,5は開く。そして、ウォータポンプ30は、インバータ1とラジエータ20との間で配管2,3を介して冷却水を循環する。ラジエータ20は、配管3からの冷却水を冷却して配管2へ供給する。これにより、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8は、冷却水によって冷却される。
Further, the
このように、NPNトランジスタQ3〜Q8は、冷却水によって冷却されており、その駆動温度は、たとえば、200℃程度である。 Thus, the NPN transistors Q3 to Q8 are cooled by the cooling water, and the driving temperature thereof is, for example, about 200 ° C.
そして、ECU6は、インバータ1を停止させると、信号CL1,CL2を生成してそれぞれバルブ4,5へ出力する。これにより、バルブ4,5は、閉じる。
Then, when the
そうすると、動作中にNPNトランジスタQ3〜Q8において発生した熱は、絶縁基板18および放熱板16を介してヒートシンク14へ伝達され、さらに、ヒートシンク14の複数の溝141に溜まった冷却水に伝達される。これにより、NPNトランジスタQ3〜Q8の温度は、動作時の200℃よりも低下する。
Then, the heat generated in the NPN transistors Q3 to Q8 during operation is transmitted to the
しかし、バルブ4,5は閉じられているので、冷却水に伝達された熱は、バルブ4,5よりもラジエータ20側の配管2,3中に溜まった冷却水へ伝達されない。この場合、NPNトランジスタQ3〜Q8において発生した熱が配管2,3を介して伝達することは殆どない。つまり、バルブ4,5を閉じることによってNPNトランジスタQ3〜Q8からの伝熱経路が遮断される。したがって、NPNトランジスタQ3〜Q8の急激な温度低下が抑制される。その結果、インバータ1の駆動/停止を繰返した場合にNPNトランジスタQ3〜Q8の温度の変動幅をバルブ4,5を開いた状態にしておく場合よりも少なくでき、NPNトランジスタQ3〜Q8と絶縁基板18との接合部(半田19)におけるクラックの発生を抑制できる。そして、NPNトランジスタQ3〜Q8の寿命を長くできる。
However, since the
特に、NPNトランジスタQ3〜Q8がSiCからなる場合、動作温度が400℃程度まで許容されるので、NPNトランジスタQ3〜Q8のスイッチング制御を停止した場合、NPNトランジスタQ3〜Q8の温度が急激に低下することも想定されるが、この発明においては、NPNトランジスタQ3〜Q8からの伝熱経路が遮断されるので、NPNトランジスタQ3〜Q8の急激な温度低下が抑制される。したがって、この発明は、より高温で駆動されるスイッチング素子の長寿命化に特に有効である。 In particular, when the NPN transistors Q3 to Q8 are made of SiC, the operating temperature is allowed to about 400 ° C. Therefore, when the switching control of the NPN transistors Q3 to Q8 is stopped, the temperature of the NPN transistors Q3 to Q8 rapidly decreases. However, in the present invention, since the heat transfer path from the NPN transistors Q3 to Q8 is cut off, a rapid temperature drop of the NPN transistors Q3 to Q8 is suppressed. Therefore, the present invention is particularly effective for extending the life of switching elements driven at higher temperatures.
ダイオードD3〜D8も、NPNトランジスタQ3〜Q8と同様、電流が流れることにより昇温されるので、ダイオードD3〜D8からの伝熱経路を遮断することは、ダイオードD3〜D8と絶縁基板18との接合部(半田19)におけるクラックの発生を抑制し、ダイオードD3〜D8の寿命を長くすることにも有効である。
Similarly to the NPN transistors Q3 to Q8, the diodes D3 to D8 are also heated by current flow. Therefore, blocking the heat transfer path from the diodes D3 to D8 is caused by the diodes D3 to D8 and the insulating
上述したように、実施の形態1においては、インバータ1の冷却系の伝熱経路を遮断することによってインバータ1からの伝熱を抑制することを特徴とする。
As described above, the first embodiment is characterized in that the heat transfer from the
なお、インバータ1は、「半導体装置」を構成する。
The
また、バルブ4,5およびバルブ4,5を閉じるECU6は、半導体装置からの伝熱を抑制する「伝熱抑制手段」を構成する。
The
実施の形態1によれば、電力用半導体装置10は、インバータ1の停止時にバルブ4,5を閉じるECU6を備えるので、インバータ1を構成するNPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8からの冷却系を介した伝熱が抑制され、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8の急激な温度低下が抑制される。その結果、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8と絶縁基板18との接合部(半田19)におけるクラックの発生が抑制され、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8を長寿命化できる。
According to the first embodiment,
[実施の形態2]
図4は、実施の形態2による電力用半導体装置の概略図である。図4を参照して、実施の形態2による電力用半導体装置10Aは、図1に示す電力用半導体装置10のバルブ4,5を削除し、保温部材7を追加したものであり、その他は、電力用半導体装置10と同じである。
[Embodiment 2]
FIG. 4 is a schematic diagram of a power semiconductor device according to the second embodiment. Referring to FIG. 4,
なお、実施の形態2においては、ECU6は、信号PWMによってインバータ1を駆動制御する機能のみを行なう。
In the second embodiment,
保温部材7は、発泡スチロールまたは空気層からなり、インバータ1を覆う。そして、保温部材7は、インバータ1で発生した熱が外部へ放熱されるのを抑制する。
The
NPNトランジスタQ3〜Q8がスイッチング制御されることによってインバータ1は、200℃程度まで昇温される。そして、NPNトランジスタQ3〜Q8のスイッチング制御が停止されると、インバータ1の温度は200℃から低下する。
The
しかし、保温部材7は、動作中にインバータ1で発生した熱が外部へ放熱されるのを抑制するため、すなわち、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8からの伝熱を抑制するため、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8の急激な温度低下は、抑制される。
However, the
その結果、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8と絶縁基板18との接合部(半田19)におけるクラックの発生が抑制され、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8を長寿命化できる。
As a result, the occurrence of cracks at the junctions (solder 19) between NPN transistors Q3-Q8 and diodes D3-D8 and insulating
このように、実施の形態2においては、インバータ1を保温部材7によって覆うことによってインバータ1からの伝熱を抑制することを特徴とする。
As described above, the second embodiment is characterized in that heat transfer from the
なお、保温部材7は、半導体装置からの伝熱を抑制する「伝熱抑制手段」を構成する。
The
また、保温部材7は、半導体装置を覆い、半導体装置からの放熱を抑制する「放熱抑制部材」を構成する。
Further, the
さらに、電力用半導体装置10Aは、実施の形態1で説明したバルブ4,5を備え、インバータ1の停止後、バルブ4,5を閉じるようにしてもよい。これにより、インバータ1からの伝熱がさらに抑制され、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8をさらに長寿命化できる。
Further, the
その他は、実施の形態1と同じである。 Others are the same as in the first embodiment.
実施の形態2によれば、電力用半導体装置10Aは、インバータ1を覆う保温部材7を備えるので、インバータ1を構成するNPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8からの伝熱が抑制され、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8の急激な温度低下が抑制される。その結果、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8と絶縁基板18との接合部(半田19)におけるクラックの発生が抑制され、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8を長寿命化できる。
According to the second embodiment,
[実施の形態3]
図5は、実施の形態3による電力用半導体装置の概略図である。図5を参照して、実施の形態3による電力用半導体装置10Bは、図1に示す電力用半導体装置10のバルブ4,5を削除し、インバータ1およびECU6をそれぞれインバータ1AおよびECU6Aに代えたものであり、その他は、電力用半導体装置10と同じである。
[Embodiment 3]
FIG. 5 is a schematic diagram of a power semiconductor device according to the third embodiment. Referring to FIG. 5, in power semiconductor device 10B according to the third embodiment,
インバータ1Aは、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8を含み、インバータ1と同じ回路構成からなる。
図6は、実施の形態3におけるNPNトランジスタQ3の素子構造を示す斜視図である。図6を参照して、NPNトランジスタQ3は、半田付けによって基板21に固着される。そして、NPNトランジスタQ3は、SiCチップ22と、エミッタ23と、コレクタ24と、ゲート25と、リレー26,27とを含む。
FIG. 6 is a perspective view showing an element structure of NPN transistor Q3 in the third embodiment. Referring to FIG. 6, NPN transistor Q3 is fixed to
基板21は、図3に示すヒートシンク14、シリコングリス15、放熱板16、絶縁基板18および半田17,19からなる。SiCチップ22は、基板21の一主面21Aに固着される。エミッタ23は、その一方端がワイヤWL1によってSiCチップ22に接続され、他方端がリレー26に接続される。コレクタ24は、その一方端がワイヤWL2によってSiCチップ22に接続され、他方端がリレー27に接続される。ゲート25は、ワイヤWL3によってSiCチップ22に接続される。そして、SiCチップ22、ワイヤWL1〜WL3、エミッタ23の一方端およびコレクタ24の一方端は、樹脂28によって封止されている。すなわち、エミッタ23の他方端、コレクタ24の他方端およびゲート25は、樹脂28よりも外部へ出ている。
The
NPNトランジスタQ4〜Q8もNPNトランジスタQ3と同じ素子構造からなり、半田付けによって基板21に固着される。
NPN transistors Q4 to Q8 also have the same element structure as NPN transistor Q3, and are fixed to
また、ダイオードD3〜D8の各々は、半田付けによって基板21の一主面21Aに固着され、樹脂28によって封止され、その両端がリレー26,27に接続された素子構造からなる。
Each of the diodes D3 to D8 has an element structure in which it is fixed to one main surface 21A of the
再び、図5を参照して、ECU6Aは、リレー26をオン/オフするための信号SE1を生成してNPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8へ出力する。また、ECU6Aは、リレー27をオン/オフするための信号SE2を生成してNPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8へ出力する。
Referring again to FIG. 5,
信号SE1,SE2は、それぞれリレー26,27をオンするとき、H(論理ハイ)レベルからなり、それぞれリレー26,27をオフするとき、L(論理ロー)レベルからなる。 Signals SE1 and SE2 are at the H (logic high) level when relays 26 and 27 are turned on, respectively, and are at the L (logic low) level when relays 26 and 27 are turned off, respectively.
ECU6Aは、その他、信号PWMによってインバータ1Aを駆動制御する。
In addition,
電力用半導体装置10Bにおいては、ECU6Aは、インバータ1Aを駆動制御するとき、Hレベルの信号SE1,SE2を生成し、その生成した信号SE1,SE2をそれぞれNPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8のリレー26,27へ出力する。これにより、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8のリレー26および27はオンされる。その後、ECU6Aは、信号PWMを生成してインバータ1Aへ出力する。これにより、NPNトランジスタQ3〜Q8は、信号PWMによってスイッチング制御され、インバータ1Aは、直流電源(図示せず)からの直流電圧を交流電圧に変換して交流モータ(図示せず)を駆動する。
In power semiconductor device 10B, when driving control of
そして、ECU6Aは、インバータ1Aを停止した後、Lレベルの信号SE1,SE2を生成してそれぞれNPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8のリレー26,27へ出力する。これにより、リレー26および27はオフされる。
Then,
そうすると、駆動中にNPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8において発生し、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8に蓄積された熱は、リレー26および27を介して伝熱しない。
Then, the heat generated in NPN transistors Q3-Q8 and diodes D3-D8 during driving and accumulated in NPN transistors Q3-Q8 and diodes D3-D8 does not transfer through
その結果、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8の温度は、急激に低下せず、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8と基板21との接合部(半田19)におけるクラックの発生が抑制される。そして、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8の寿命が長くなる。
As a result, the temperatures of the NPN transistors Q3 to Q8 and the diodes D3 to D8 do not rapidly decrease, and the occurrence of cracks at the junction (solder 19) between the NPN transistors Q3 to Q8 and the diodes D3 to D8 and the
このように、実施の形態3においては、インバータ1Aの停止後に、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8からの電流回路系を介した伝熱を遮断することを特徴とする。
As described above, the third embodiment is characterized in that heat transfer from the NPN transistors Q3 to Q8 and the diodes D3 to D8 through the current circuit system is interrupted after the
なお、インバータ1Aは、「半導体装置」を構成する。
The
また、リレー26,27およびリレー26,27をオフするECU6Aは、半導体装置からの伝熱を抑制する「伝熱抑制手段」を構成する。
The
さらに、実施の形態3においては、上述した実施の形態1,2の少なくとも1つを電力用半導体装置10Bに適用するようにしてもよい。これにより、インバータ1Aからの伝熱がさらに抑制され、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8をさらに長寿命化できる。
Furthermore, in the third embodiment, at least one of the first and second embodiments described above may be applied to the power semiconductor device 10B. Thereby, heat transfer from
その他は、実施の形態1,2と同じである。 The rest is the same as in the first and second embodiments.
実施の形態3によれば、電力用半導体装置10Bは、インバータ1Aの停止時にリレー26,27をオフするECU6Aを備えるので、インバータ1Aを構成するNPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8からの電流回路系を介した伝熱が抑制され、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8の急激な温度低下が抑制される。その結果、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8と絶縁基板18との接合部(半田19)におけるクラックの発生が抑制され、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8を長寿命化できる。
According to the third embodiment, power semiconductor device 10B includes
[実施の形態4]
図7は、実施の形態4による電力用半導体装置の概略図である。図7を参照して、実施の形態4による電力用半導体装置10Cは、図1に示す電力用半導体装置10のインバータ1およびECU6をそれぞれインバータ1BおよびECU6Bに代え、温度センサー8を追加したものであり、その他は、電力用半導体装置10と同じである。
[Embodiment 4]
FIG. 7 is a schematic diagram of a power semiconductor device according to the fourth embodiment. Referring to FIG. 7, power semiconductor device 10C according to the fourth embodiment is obtained by replacing
インバータ1Bは、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8を含み、インバータ1と同じ回路構成からなる。温度センサー8は、インバータ1Bの温度Tinvを検出し、その検出した温度TinvをECU6Bへ出力する。
図8は、実施の形態4におけるNPNトランジスタQ3の配置方法を説明するための断面図である。図8を参照して、ヒートシンク31は、図3に示すヒートシンク14と同じように複数の溝(図示せず)を含む。基板32は、ヒートシンク31の一主面31Aに設置され、図3に示すシリコングリス15、放熱板16、半田17,19および絶縁基板18からなる。NPNトランジスタQ3は、半田付けによって基板32に固着される。ヒーター33は、ヒートシンク31内に配設され、基板32を介してNPNトランジスタQ3を加熱する。
FIG. 8 is a cross-sectional view for explaining a method of arranging NPN transistor Q3 in the fourth embodiment. Referring to FIG. 8, the
NPNトランジスタQ4〜Q8およびダイオードD3〜D8の各々は、NPNトランジスタQ3と同じように半田付けによって基板32に固着される。
NPN transistors Q4-Q8 and diodes D3-D8 are each fixed to
再び、図7を参照して、ECU6Bは、上述した信号OP1,CL1を生成してバルブ4へ出力し、信号OP2,CL2を生成してバルブ5へ出力する。また、ECU6Bは、信号PWMを生成してインバータ1Bへ出力する。さらに、ECU6Bは、温度センサー8から温度Tinvを受け、その受けた温度Tinvがしきい値Tthまで低下したか否かを判定する。そして、ECU6Bは、その判定結果に応じた論理レベルを有する信号HTを生成してヒーター33へ出力する。すなわち、ECU6Bは、温度Tinvがしきい値Tthまで低下すると、Hレベルの信号HTを生成してヒーター33へ出力し、温度Tinvがしきい値Tthまで低下していないときLレベルの信号HTを生成してヒーター33へ出力する。
Referring to FIG. 7 again, ECU 6B generates signals OP1 and CL1 described above and outputs them to
ヒーター33は、Hレベルの信号HTに応じて駆動され、NPNトランジスタQ3を加熱し、Lレベルの信号HTに応じて停止する。
The
なお、しきい値Tthは、たとえば、NPNトランジスタQ3の駆動温度を200℃とした場合、0℃に設定される。
Threshold value Tth is set to 0 ° C., for example, when the driving temperature of
ECU6Bは、インバータ1Bを駆動制御するとき、信号OP1,OP2を生成してそれぞれバルブ4,5へ出力する。これにより、バルブ4,5は開く。そして、ウォータポンプ30は、ラジエータ20によって冷却された冷却水を配管2,3を介してインバータ1Bとラジエータ20との間で循環する。
When driving the
また、ECU6Bは、信号PWMによってインバータ1Bをスイッチング制御する。これによって、NPNトランジスタQ3〜Q8は、スイッチング制御され、インバータ1Bは、直流電源(図示せず)からの直流電圧を交流電圧に変換して交流モータ(図示せず)を駆動する。
ECU 6B controls switching of
その後、ECU6Bは、インバータ1Bを停止し、信号CL1,CL2を生成してそれぞれバルブ4,5へ出力する。これにより、バルブ4,5は閉じる。そして、ECU6Bは、温度センサー8から温度Tinvを受け、温度Tinvがしきい値Tthまで低下するか否かを監視する。
Thereafter, the ECU 6B stops the
温度Tinvがしきい値Tthまで低下すると、ECU6Bは、Hレベルの信号HTを生成してヒーター33へ出力する。
When the temperature Tinv decreases to the threshold value Tth, the ECU 6B generates an H level signal HT and outputs it to the
そうすると、ヒーター33は、Hレベルの信号HTに応じて駆動され、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8を加熱する。これによって、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8は保温される。
Then,
これによって、インバータ1Bの停止後、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8がしきい値Tth以下に低下するのが抑制され、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8と基板32との接合部(半田19)におけるクラックの発生が抑制される。そして、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8の寿命が長くなる。
As a result, the NPN transistors Q3 to Q8 and the diodes D3 to D8 are prevented from dropping below the threshold value Tth after the
このように、実施の形態4においては、インバータ1Bの停止後に、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8の冷却系の伝熱経路を遮断し、その伝熱経路の遮断後にインバータ1Bの温度Tinvがしきい値Tthまで低下すれば、インバータIBを保温することを特徴とする。
Thus, in the fourth embodiment, after the
この特徴により、インバータ1Bの駆動/停止が繰り返し行なわれても、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8の急激な温度低下が抑制され、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8と基板32との接合部(半田19)におけるクラックの発生が抑制される。そして、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8の寿命が長くなる。
Due to this feature, even if the
この実施の形態4においては、インバータ1Bの停止後にNPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8の冷却系の伝熱経路を遮断する制御に代えて、実施の形態2による保温部材7によってインバータ1Bを覆うようにしてもよく、実施の形態3において説明したように電流回路系の伝熱経路を遮断する制御を行なうようにしてもよい。これによって、電力用半導体装置10Cと同じ効果を達成することができる。
In the fourth embodiment, instead of the control for cutting off the heat transfer path of the cooling system of NPN transistors Q3 to Q8 and diodes D3 to D8 after the
また、実施の形態4においては、電力用半導体装置10Cに実施の形態2による保温部材7によってインバータ1Bを覆うこと、および実施の形態3において説明したように電流回路系の伝熱経路を遮断する制御を追加してもよい。これにより、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8からの伝熱をさらに抑制でき、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8と基板32との接合部(半田19)におけるクラックの発生をさらに抑制できる。その結果、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8の寿命をさらに長くできる。
In the fourth embodiment, power semiconductor device 10C is covered with
なお、インバータ1Bは、「半導体装置」を構成する。
The
また、ヒーター33およびヒーター33を駆動するECU6Bは、「加熱手段」を構成する。
The
その他は、実施の形態1から実施の形態3と同じである。 Others are the same as those in the first to third embodiments.
実施の形態4によれば、電力用半導体装置10Cは、インバータ1Bの停止時にバルブ4,5を閉じるとともに、インバータ1Bの温度Tinvがしきい値Tthまで低下するとヒーター33を駆動するECU6Bを備えるので、インバータ1Bを構成するNPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8からの伝熱が抑制されるとともにNPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8が加熱され、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8の急激な温度低下が抑制される。その結果、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8と絶縁基板32との接合部(半田19)におけるクラックの発生が抑制され、NPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8を長寿命化できる。
According to the fourth embodiment, power semiconductor device 10C includes ECU 6B that closes
上記の実施の形態1から実施の形態4においては、インバータ1,1A,1Bを含む電力用半導体装置10,10A,10B,10Cについて説明したが、この発明においては、これに限らず、この発明による電力用半導体装置は、インバータ1,1A,1Bに代えて昇圧コンバータを含むものであってもよい。
In the first to fourth embodiments, the
図9は、昇圧コンバータの回路図である。図9を参照して、昇圧コンバータ9は、リアクトルL1と、NPNトランジスタQ1,Q2と、ダイオードD1,D2とを含む。NPNトランジスタQ1,Q2およびダイオードD1,D2は、SiCからなる。リアクトルL1の一方端は直流電源(図示せず)の電源ラインに接続され、他方端はNPNトランジスタQ1とNPNトランジスタQ2との中間点、すなわち、NPNトランジスタQ1のエミッタとNPNトランジスタQ2のコレクタとの間に接続される。NPNトランジスタQ1,Q2は、正母線LN1と負母線LN2との間に直列に接続される。そして、NPNトランジスタQ1のコレクタは正母線LN1に接続され、NPNトランジスタQ2のエミッタは負母線LN2に接続される。また、各NPNトランジスタQ1,Q2のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダイオードD1,D2がそれぞれ配置されている。
FIG. 9 is a circuit diagram of the boost converter. Referring to FIG. 9, boost
昇圧コンバータ9を含む電力用半導体装置は、上述した電力用半導体装置10,10A,10B,10Cにおいてインバータ1,1A,1Bを昇圧コンバータ9に代えたものに相当する。
The power semiconductor device including the
その結果、昇圧コンバータ9を含む電力用半導体装置においても、NPNトランジスタQ1,Q2およびダイオードD1,D2からの伝熱を抑制でき、NPNトランジスタQ1,Q2およびダイオードD1,D2と基板との接合部におけるクラックの発生を抑制できる。そして、NPNトランジスタQ1,Q2およびダイオードD1,D2の寿命を長くできる。
As a result, also in the power semiconductor device including
上記においては、NPNトランジスタQ1〜Q8およびダイオードD1〜D8は、SiCからなると説明したが、この発明においては、これに限らず、NPNトランジスタQ1〜Q8およびダイオードD1〜D8は、シリコン(Si)から構成されていてもよい。 In the above description, the NPN transistors Q1 to Q8 and the diodes D1 to D8 are made of SiC. However, the present invention is not limited to this, and the NPN transistors Q1 to Q8 and the diodes D1 to D8 are made of silicon (Si). It may be configured.
また、上記においては、SiまたはSiCからなるNPNトランジスタを用いてインバータ1,1A,1Bおよび昇圧コンバータ9を構成すると説明したが、この発明においては、これに限らず、インバータ1,1A,1Bおよび昇圧コンバータ9は、IGBTおよびMOSトランジスタ等のスイッチング素子から構成されていればよい。
In the above description,
また、熱は、基板の面内方向に垂直な法線方向に対して、約45度の方向に伝熱するので、基板の断面構造において、45度よりも小さい角度を有する傾斜面を両端に形成するようにしてもよい。 Further, since heat is transferred in a direction of about 45 degrees with respect to the normal direction perpendicular to the in-plane direction of the substrate, inclined surfaces having an angle smaller than 45 degrees are formed at both ends in the cross-sectional structure of the substrate. You may make it form.
次に、この発明による電力用半導体装置の応用例について説明する。 Next, application examples of the power semiconductor device according to the present invention will be described.
図10は、実施の形態1による電力用半導体装置10を用いたモータ駆動装置の概略図である。図10を参照して、実施の形態1による電力用半導体装置10を備えたモータ駆動装置100は、直流電源Bと、電力用半導体装置10,110と、電圧センサー120,130と、コンデンサC1,C2と、電流センサー140と、制御装置150とを備える。
FIG. 10 is a schematic diagram of a motor drive device using the
交流モータM1は、ハイブリッド自動車または電気自動車の駆動輪を駆動するためのトルクを発生するための駆動モータである。また、この交流モータM1は、エンジンにて駆動される発電機の機能を有し、そして、エンジンに対して電動機として動作し、たとえば、エンジン始動を行ない得るようなモータとしてハイブリッド自動車に搭載されるようにしてもよい。 AC motor M1 is a drive motor for generating torque for driving drive wheels of a hybrid vehicle or an electric vehicle. The AC motor M1 has a function of a generator driven by an engine, and operates as an electric motor for the engine. For example, the AC motor M1 is mounted on a hybrid vehicle as a motor that can start the engine. You may do it.
なお、図10においては、図1に示すバルブ4,5をインバータ1用のバルブ4A,5Aおよび昇圧コンバータ9用のバルブ4B,5Bとして示す。
In FIG. 10,
制御装置150は、ECU6,61からなる。したがって、電力用半導体装置10は、インバータ1と、配管2,3と、バルブ4A,5Aと、ECU6とからなり、電力用半導体装置110は、配管2,3と、バルブ4B,5Bと、昇圧コンバータ9と、ECU61とからなる。
The
直流電源Bは、ニッケル水素またはリチウムイオン等の二次電池から成る。電圧センサー120は、直流電源Bから出力される電圧Vbを検出し、その検出した電圧Vbを制御装置150へ出力する。
The DC power source B is composed of a secondary battery such as nickel metal hydride or lithium ion. Voltage sensor 120 detects voltage Vb output from DC power supply B and outputs the detected voltage Vb to control
コンデンサC1は、直流電源Bから出力される直流電圧を平滑化し、その平滑化した直流電圧を昇圧コンバータ9へ供給する。
Capacitor C <b> 1 smoothes the DC voltage output from DC power supply B and supplies the smoothed DC voltage to boost
昇圧コンバータ9は、直流電源Bから供給された直流電圧を昇圧してコンデンサC2へ供給する。より具体的には、昇圧コンバータ9は、制御装置150から信号PWCを受けると、信号PWCによってNPNトランジスタQ2がオンされた期間に応じて直流電圧を昇圧してコンデンサC2に供給する。また、昇圧コンバータ9は、制御装置150から信号PWCを受けると、コンデンサC2を介してインバータ1から供給された直流電圧を降圧して直流電源Bを充電する。
コンデンサC2は、昇圧コンバータ9からの直流電圧を平滑化し、その平滑化した直流電圧をインバータ1へ供給する。電圧センサー130は、コンデンサC2の両端の電圧、すなわち、昇圧コンバータ9の出力電圧Vm(インバータ1への入力電圧に相当する。以下同じ。)を検出し、その検出した出力電圧Vmを制御装置150へ出力する。
インバータ1は、コンデンサC2から直流電圧が供給されると制御装置150からの信号PWMに基づいて直流電圧を交流電圧に変換して交流モータM1を駆動する。これにより、交流モータM1は、トルク指令値TRによって指定されたトルクを発生するように駆動される。また、インバータ1は、モータ駆動装置100が搭載されたハイブリッド自動車または電気自動車の回生制動時、交流モータM1が発電した交流電圧を制御装置150からの信号PWMに基づいて直流電圧に変換し、その変換した直流電圧をコンデンサC2を介して昇圧コンバータ9へ供給する。なお、ここで言う回生制動とは、ハイブリッド自動車または電気自動車を運転するドライバーによるフットブレーキ操作があった場合の回生発電を伴う制動や、フットブレーキを操作しないものの、走行中にアクセルペダルをオフすることで回生発電をさせながら車両を減速(または加速の中止)させることを含む。
When the DC voltage is supplied from the capacitor C2, the
電流センサー140は、交流モータM1に流れるモータ電流MCRTを検出し、その検出したモータ電流MCRTを制御装置150へ出力する。
制御装置150は、モータ駆動装置100の外部に設けられたECUからトルク指令値TRおよびモータ回転数MRNを受け、電圧センサー120,130からそれぞれ電圧Vb,Vmを受け、電流センサー140からモータ電流MCRTを受ける。
制御装置150のECU6は、トルク指令値TR、電圧Vmおよびモータ電流MCRTに基づいて、インバータ1を駆動するための信号PWMを生成する。すなわち、ECU6は、トルク指令値TR、電圧Vmおよびモータ電流MCRTに基づいて交流モータM1の各相に印加する電圧を計算し、その計算した電圧に基づいて、実際にインバータ1の各NPNトランジスタQ3〜Q8をオン/オフする信号PWMを生成する。
そして、ECU6は、その生成した信号PWMを各NPNトランジスタQ3〜Q8へ出力する。
Then,
これにより、インバータ1の各NPNトランジスタQ3〜Q8は、スイッチング制御され、交流モータM1が指令されたトルクを出力するように交流モータM1の各相に流す電流を制御する。このようにして、モータ駆動電流が制御され、トルク指令値TRに応じたモータトルクが出力される。
Thereby, each NPN transistor Q3-Q8 of
なお、図10においては、ECU6は、信号OP1A/CL1Aを生成してバルブ4Aへ出力し、信号OP2A/CL2Aを生成してバルブ5Aへ出力する。
In FIG. 10, the
制御装置150のECU61は、トルク指令値TR、モータ回転数MRNおよび電圧Vb,Vmに基づいて、昇圧コンバータ9を駆動するための信号PWCを生成する。すなわち、ECU61は、トルク指令値TRおよびモータ回転数MRNに基づいて電圧指令Vdc_comを演算し、電圧Vmを電圧指令Vdc_comに設定するためのフィードバック電圧指令Vdc_com_fbを演算する。そして、ECU61は、電圧Vbと、フィードバック電圧指令Vdc_com_fbとに基づいて、電圧Vmをフィードバック電圧指令Vdc_com_fbに設定するためのデューティー比を演算し、その演算したデューティー比に基づいて、実際に昇圧コンバータ9のNPNトランジスタQ1,Q2をオン/オフするための信号PWCを生成する。そして、ECU61は、生成した信号PWCを昇圧コンバータ9のNPNトランジスタQ1,Q2へ出力する。
また、ECU61は、信号OP1B/CL1Bを生成してバルブ4Bへ出力し、信号OP2B/CL2Bを生成してバルブ5Bへ出力する。
Further, the
なお、昇圧コンバータ9の下側のNPNトランジスタQ2のオンデューティーを大きくすることによりリアクトルL1における電力蓄積が大きくなるため、より高電圧の出力を得ることができる。一方、上側のNPNトランジスタQ1のオンデューティーを大きくすることにより電源ラインの電圧が下がる。そこで、NPNトランジスタQ1,Q2のデューティー比を制御することで、電源ラインの電圧を直流電源Bの出力電圧以上の任意の電圧に制御可能である。
Note that increasing the on-duty of the NPN transistor Q2 on the lower side of the
モータ駆動装置100が始動されると、電圧センサー120は、電圧Vbを検出して制御装置150へ出力し、電圧センサー130は、電圧Vmを検出して制御装置150へ出力し、電流センサー140は、モータ電流MCRTを検出して制御装置150へ出力する。また、制御装置150は、外部ECUからトルク指令値TRおよびモータ回転数MRNを受ける。
When the
そして、ECU61は、トルク指令値TR、モータ回転数MRNおよび電圧Vb,Vmに基づいて、上述した方法によって信号PWCを生成して昇圧コンバータ9のNPNトランジスタQ1,Q2へ出力する。また、ECU61は、信号OP1BおよびOP2Bを生成してそれぞれバルブ4Bおよび5Bへ出力する。
一方、ECU6は、トルク指令値TR、モータ電流MCRTおよび電圧Vmに基づいて、上述した方法によって信号PWMを生成してインバータ1のNPNトランジスタQ3〜Q8へ出力する。また、ECU6は、信号OP1AおよびOP2Aを生成してそれぞれバルブ4Aおよび5Aへ出力する。
On the other hand,
そうすると、バルブ4A,5A,4B,5Bは、開き、ウォータポンプ30は、配管2,3を介してラジエータ20とインバータ1および昇圧コンバータ9との間で冷却水を循環する。
Then, the
また、NPNトランジスタQ1,Q2は、信号PWCによってスイッチング制御され、昇圧コンバータ9は、出力電圧Vmが電圧指令Vdc_comに一致するように直流電源Bからの直流電圧を昇圧してコンデンサC2に供給する。コンデンサC2は、昇圧コンバータ9からの直流電圧を平滑化してインバータ1へ供給する。
The NPN transistors Q1 and Q2 are switching-controlled by the signal PWC, and the
さらに、NPNトランジスタQ3〜Q8は、信号PWMによってスイッチング制御され、インバータ1は、コンデンサC2からの直流電圧を交流電圧に変換して交流モータM1を駆動する。これによって、交流モータM1は、トルク指令値TRによって指定されたトルクを発生する。
Further, NPN transistors Q3 to Q8 are switching-controlled by signal PWM, and
このように、モータ駆動装置100の動作中、インバータ1および昇圧コンバータ9は、冷却水によって冷却されながら、所定の動作を行なう。
Thus, during operation of
そして、モータ駆動装置100が停止されるとき、ECU6,61は、それぞれ、インバータ1および昇圧コンバータ9を停止する。そして、ECU6は、インバータ1の停止後、信号CL1AおよびCL2Aを生成してそれぞれバルブ4A,5Aへ出力する。また、ECU61は、昇圧コンバータ9の停止後、信号CL1BおよびCL2Bを生成してそれぞれバルブ4B,5Bへ出力する。
When
そして、バルブ4A,5A,4B,5Bは閉じる。これによって、インバータ1および昇圧コンバータ9の冷却系の伝熱経路が遮断され、昇圧コンバータ9においてNPNトランジスタQ1,Q2およびダイオードD1,D2と基板との接合部におけるクラックの発生が抑制され、インバータ1においてNPNトランジスタQ3〜Q8およびダイオードD3〜D8と基板との接合部におけるクラックの発生が抑制される。その結果、インバータ1および昇圧コンバータ9を長寿命化できる。
Then, the
モータ駆動装置100がハイブリッド自動車または電気自動車に搭載される場合、昇圧コンバータ9、コンデンサC2、インバータ1および制御装置150は、1つの駆動ユニットとしてハイブリッド自動車または電気自動車に搭載される。
When
図11は、昇圧コンバータ9、コンデンサC2、インバータ1および制御装置150からなる駆動ユニットの斜視図である。図11を参照して、駆動ユニット60は、昇圧コンバータ9、コンデンサC2、インバータ1および制御装置150を格納する。
FIG. 11 is a perspective view of a drive unit including
なお、図11においては、昇圧コンバータ9は、NPNトランジスタQ1,Q2およびダイオードD1,D2からなる昇圧IPM(Intelligent Power Module)91と、リアクトルL1とに分離して示される。
In FIG. 11, step-up
昇圧IPM91は、リアクトルL1に隣接して配置される。インバータ1は、リアクトルL1および昇圧IPM91に隣接して配置される。コンデンサC2は、インバータ1の上に配置される。制御装置150は、コンデンサC2の上に配置される。
このように、駆動ユニット60は、リアクトルL1、昇圧IPM91、インバータ1、コンデンサC2および制御装置150をコンパクトに格納してハイブリッド電気自動車または電気自動車に搭載され、直流電源Bから直流電圧を受けて交流モータM1を駆動する。
As described above, the
図12は、図10に示すモータ駆動装置100を搭載したハイブリッド自動車の平面図である。
FIG. 12 is a plan view of a hybrid vehicle on which the
図12を参照して、ハイブリッド自動車200は、ラジエータ20と、ウォータポンプ30と、モータ駆動装置100と、前輪210L,210Rと、後輪220L,220Rと、ディファレンシャルギア(DG:Differential Gear)230と、動力分割機構240と、エンジン250と、フロントシート260L,260Rと、リアシート270L,270Rと、交流モータM1とを備える。
Referring to FIG. 12,
なお、図12においては、交流モータM1は、前輪210L,210Rを駆動するものとして説明する。
In FIG. 12, AC motor M1 will be described as driving
直流電源Bは、リアシート270L,270Rの後側に配置される。交流モータM1、ラジエータ20、ウォータポンプ30、駆動ユニット60、動力分割機構240およびエンジン250は、エンジンコンパートメント280に配置される。交流モータM1およびエンジン250は、動力分割機構240に連結される。
The DC power supply B is disposed on the rear side of the
駆動ユニット60は、直流電源Bから直流電圧を受け、その受けた直流電圧を昇圧し、その昇圧した昇圧電圧を交流電圧に変換して交流モータM1を駆動する。また、駆動ユニット60は、交流モータM1が発電した交流電圧を直流電圧に変換し、その変換した直流電圧を降圧して直流電源Bを充電する。交流モータM1は、駆動ユニット60によって駆動され、所定のトルクを動力分割機構240へ出力する。また、交流モータM1は、動力分割機構240を介して受けた前輪210L,210Rの回転力によって交流電圧を発電し、その発電した交流電圧を駆動ユニット60へ供給する。
動力分割機構240は、交流モータM1(または交流モータM1およびエンジン250)からのトルクをDG230を介して前輪210L,210Rへ伝達する。また、動力分割機構240は、前輪210L,210Rの回転力を交流モータM1へ伝達する。
Power split
ハイブリッド自動車200の始動時、駆動ユニット60は、直流電源Bからの直流電圧を昇圧し、その昇圧した直流電圧を交流電圧に変換して交流モータM1を駆動する。そして、交流モータM1は、所定のトルクを発生して動力分割機構240へ出力する。
When
動力分割機構240は、交流モータM1からのトルクをDG230を介して前輪210L,210Rへ供給し、前輪210L,210Rを駆動する。これによりハイブリッド自動車200は、発進する。
Power split
この場合、バルブ4,5は、駆動ユニット60の制御装置150からの制御に従って開き、ウォータポンプ30は、ラジエータ20によって冷却された冷却水を配管2,3を介して駆動ユニット60へ供給し、インバータ1および昇圧コンバータ9を冷却する。
In this case, the
ハイブリッド自動車200が加速されるとき、エンジン250は、始動され、所定のトルクを発生して動力分割機構240へ供給する。動力分割機構240は、交流モータM1およびエンジン250からのトルクをDG230を介して前輪210L,210Rへ伝達する。これにより、ハイブリッド自動車200は加速する。
When
そして、ハイブリッド自動車200の停止時、駆動ユニット60は、交流モータM1を停止するとともに、バルブ4,5を閉じる。これによって、駆動ユニット60において、インバータ1および昇圧コンバータ9からの冷却系を介した伝熱が遮断され、NPNトランジスタQ1〜Q8およびダイオードD1〜D8の急激な温度低下が抑制される。
When the
その結果、NPNトランジスタQ1〜Q8およびダイオードD1〜D8と基板との接合部におけるクラックの発生が抑制され、インバータ1および昇圧コンバータ9を長寿命化できる。
As a result, the occurrence of cracks at the junctions between the NPN transistors Q1 to Q8 and diodes D1 to D8 and the substrate is suppressed, and the life of the
上述したように、駆動ユニット60は、ハイブリッド自動車200において車室外であるエンジンコンパートメント280に配置されるので、周囲の温度による影響を受け易く、ハイブリッド自動車200の停止時、駆動ユニット60の温度が急激に低下することも想定される。
As described above, since the
特に、ハイブリッド自動車200が、昼間と夜間とで温度差が大きい地域および氷点下の寒冷地等で使用される場合、ハイブリッド自動車200の停止時に駆動ユニット60の温度が急激に低下することも想定される。
In particular, when the
しかし、ハイブリッド自動車200の停止時、バルブ4,5は閉じられるので、駆動ユニット60のインバータ1および昇圧コンバータ9からの伝熱が抑制され、上述したように、インバータ1および昇圧コンバータ9を長寿命化できる。
However, since the
したがって、この発明は、特に、周囲の温度の影響を受け易く、温度の変動幅が大きい自動車に搭載されるインバータ1および昇圧コンバータ9等の半導体装置に適用して有効なものである。
Therefore, the present invention is particularly effective when applied to semiconductor devices such as the
上記においては、実施の形態1による電力用半導体装置10を用いたモータ駆動装置100について説明したが、それぞれ、実施の形態2、実施の形態3および実施の形態4による電力用半導体装置10A,10B,10Cを用いてモータ駆動装置100を構成してもよく、電力用半導体装置10,10A,10B,10Cを、適宜、組み合わせてモータ駆動装置100を構成してもよい。
In the above description, the
また、モータ駆動装置100は、昇圧コンバータ9を備えていなくてもよい。
Further, the
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。 The embodiment disclosed this time should be considered as illustrative in all points and not restrictive. The scope of the present invention is shown not by the above description of the embodiments but by the scope of claims for patent, and is intended to include meanings equivalent to the scope of claims for patent and all modifications within the scope.
この発明は、温度変化が大きい環境下においても長寿命化が可能な電力用半導体装置に適用される。 The present invention is applied to a power semiconductor device capable of extending the life even in an environment with a large temperature change.
1,1A,1B インバータ、2,3 配管、4,4A,4B,5,5A,5B バルブ、6,6A,6B,61 ECU、7 保温部材、8 温度センサー、9 昇圧コンバータ、10,10A,10B,10C,110 電力用半導体装置、11 U相アーム、12 V相アーム、13 W相アーム、14,31 ヒートシンク、15 シリコングリス、16 放熱板、17,19 半田、18 絶縁基板、20 ラジエータ、21,32 基板、22 SiCチップ、23 エミッタ、24 コレクタ、25 ゲート、26,27 リレー、28 樹脂、30 ウォータポンプ、31A 一主面、33 ヒーター、60 駆動ユニット、91 昇圧IPM、100 モータ駆動装置、120,130 電圧センサー、140 電流センサー、141 溝、150 制御装置、181 窒化アルミニウム、182,183 アルミニウム、200 ハイブリッド自動車、210L,210R 前輪、220L,220R 後輪、230 DG、240 動力分割機構、250 エンジン、260L,260R フロントシート、270L,270R リアシート、280 エンジンコンパートメント、B 直流電源、C1,C2 コンデンサ、Q1〜Q8 NPNトランジスタ、D1〜D8 ダイオード、L1 リアクトル、LN1 正母線、LN2 負母線、WL,WL1〜WL3 ワイヤ、M1 交流モータ。 1, 1A, 1B inverter, 2, 3 piping, 4, 4A, 4B, 5, 5A, 5B valve, 6, 6A, 6B, 61 ECU, 7 heat retaining member, 8 temperature sensor, 9 step-up converter, 10, 10A, 10B, 10C, 110 Power semiconductor device, 11 U-phase arm, 12 V-phase arm, 13 W-phase arm, 14, 31 heat sink, 15 silicon grease, 16 heat sink, 17, 19 solder, 18 insulating substrate, 20 radiator, 21, 32 substrate, 22 SiC chip, 23 emitter, 24 collector, 25 gate, 26, 27 relay, 28 resin, 30 water pump, 31A one main surface, 33 heater, 60 drive unit, 91 step-up IPM, 100 motor drive device 120, 130 Voltage sensor, 140 Current sensor, 141 Groove, 15 Control device, 181 aluminum nitride, 182, 183 aluminum, 200 hybrid vehicle, 210L, 210R front wheel, 220L, 220R rear wheel, 230 DG, 240 power split mechanism, 250 engine, 260L, 260R front seat, 270L, 270R rear seat, 280 Engine compartment, B DC power supply, C1, C2 capacitor, Q1-Q8 NPN transistor, D1-D8 diode, L1 reactor, LN1 positive bus, LN2 negative bus, WL, WL1-WL3 wire, M1 AC motor.
Claims (8)
前記半導体装置からの伝熱を抑制する伝熱抑制手段とを備える電力用半導体装置。 A semiconductor device including a switching element fixed on a substrate;
A power semiconductor device comprising: heat transfer suppression means for suppressing heat transfer from the semiconductor device.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004175821A JP2005354000A (en) | 2004-06-14 | 2004-06-14 | Electric power semiconductor device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004175821A JP2005354000A (en) | 2004-06-14 | 2004-06-14 | Electric power semiconductor device |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005354000A true JP2005354000A (en) | 2005-12-22 |
Family
ID=35588176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004175821A Withdrawn JP2005354000A (en) | 2004-06-14 | 2004-06-14 | Electric power semiconductor device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005354000A (en) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005268757A (en) * | 2004-02-18 | 2005-09-29 | Nec Electronics Corp | Semiconductor device and method of manufacturing the same |
JP2008112932A (en) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Nippon Steel Corp | Connecting lead for semiconductor device |
JP2009027158A (en) * | 2007-07-20 | 2009-02-05 | Pratt & Whitney Rocketdyne Inc | Electronic device and method of forming a plurality of combinations on the device |
JP2009260113A (en) * | 2008-04-18 | 2009-11-05 | Meidensha Corp | Cooling device of mobile electronic apparatus |
JP4912512B1 (en) * | 2011-02-10 | 2012-04-11 | 三菱電機株式会社 | Cooling device and power conversion device |
WO2017094370A1 (en) * | 2015-12-04 | 2017-06-08 | ローム株式会社 | Power module apparatus, cooling structure, and electric car or hybrid car |
-
2004
- 2004-06-14 JP JP2004175821A patent/JP2005354000A/en not_active Withdrawn
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005268757A (en) * | 2004-02-18 | 2005-09-29 | Nec Electronics Corp | Semiconductor device and method of manufacturing the same |
JP4641423B2 (en) * | 2004-02-18 | 2011-03-02 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | Semiconductor device and manufacturing method thereof |
JP2008112932A (en) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Nippon Steel Corp | Connecting lead for semiconductor device |
JP2009027158A (en) * | 2007-07-20 | 2009-02-05 | Pratt & Whitney Rocketdyne Inc | Electronic device and method of forming a plurality of combinations on the device |
JP2009260113A (en) * | 2008-04-18 | 2009-11-05 | Meidensha Corp | Cooling device of mobile electronic apparatus |
WO2012108053A1 (en) * | 2011-02-10 | 2012-08-16 | 三菱電機株式会社 | Cooling device and power conversion device |
JP4912512B1 (en) * | 2011-02-10 | 2012-04-11 | 三菱電機株式会社 | Cooling device and power conversion device |
WO2017094370A1 (en) * | 2015-12-04 | 2017-06-08 | ローム株式会社 | Power module apparatus, cooling structure, and electric car or hybrid car |
JPWO2017094370A1 (en) * | 2015-12-04 | 2018-09-20 | ローム株式会社 | Power module device, cooling structure, and electric or hybrid car |
CN108701688A (en) * | 2015-12-04 | 2018-10-23 | 罗姆股份有限公司 | Power module device, cooling construction body and electric vehicle or hybrid vehicle |
US10403561B2 (en) | 2015-12-04 | 2019-09-03 | Rohm Co., Ltd. | Power module apparatus, cooling structure, and electric vehicle or hybrid electric vehicle |
US11011454B2 (en) | 2015-12-04 | 2021-05-18 | Rohm Co., Ltd. | Power module apparatus, cooling structure, and electric vehicle or hybrid electric vehicle |
CN108701688B (en) * | 2015-12-04 | 2021-11-09 | 罗姆股份有限公司 | Power module device, cooling structure, and electric vehicle or hybrid vehicle |
US11854937B2 (en) | 2015-12-04 | 2023-12-26 | Rohm Co., Ltd. | Power module apparatus, cooling structure, and electric vehicle or hybrid electric vehicle |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100973763B1 (en) | Motor drive device and vehicle provided with the same | |
US7957145B2 (en) | Electric power converter | |
JP4694514B2 (en) | Semiconductor device cooling structure | |
JP5488540B2 (en) | Semiconductor module | |
JP5592943B2 (en) | Switching circuit | |
CN101636803B (en) | Electronic unit having capacitor | |
JP2005191082A (en) | Cooling device for electrical equipment | |
JP2010257722A (en) | Battery system | |
US9106173B2 (en) | Motor driving device and method of protecting motor driving device | |
JP2009027833A (en) | Inverter control device and vehicle | |
JP2009126452A (en) | Vehicle mounted with fuel cell power source system | |
JP4013739B2 (en) | Voltage conversion apparatus, voltage conversion method, and computer-readable recording medium recording a program for causing a computer to execute voltage conversion | |
JP2006264473A (en) | Cooling system and hybrid vehicle | |
JP2005323455A (en) | Drive system for vehicle | |
JP2006149064A (en) | Vehicle drive system and vehicle equipped therewith | |
JP2005354000A (en) | Electric power semiconductor device | |
JP2006287112A (en) | Semiconductor device and vehicle | |
JP4710545B2 (en) | Motor drive device | |
JP2011130555A (en) | Drive system | |
JP2015033182A (en) | Cooling system of semiconductor power converter | |
JP3827118B2 (en) | Power electronic circuit equipment | |
JP4581911B2 (en) | Semiconductor device | |
JP2004336845A (en) | Onboard power converter | |
JP4222193B2 (en) | Semiconductor device | |
JP3918736B2 (en) | Voltage converter |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070308 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20081224 |