JP2005348098A - 骨伝導マイクロホンの検査装置及び検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
骨伝導マイクロホンの性能を正確に評価することができる骨伝導マイクロホンの検査装置及び検査方法を提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明に係る骨伝導マイクロホンの検査装置は、骨伝導マイクロホン15を検査する検査装置1であって、骨伝導マイクロホン15に振動を印加する加振機器12と、当該加振機器12により振動が印加された骨伝導マイクロホン15の出力信号を検出し、検出された出力信号に基づいて、骨伝導マイクロホン15の周波数特性を判定する制御機器14とを備えたものである。さらに、制御機器14は、当該骨伝導マイクロホン15に振動が印加されていない状態の出力信号に基づいて、骨伝導マイクロホン15の電気的特性を判定することができる。
【選択図】 図1
骨伝導マイクロホンの性能を正確に評価することができる骨伝導マイクロホンの検査装置及び検査方法を提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明に係る骨伝導マイクロホンの検査装置は、骨伝導マイクロホン15を検査する検査装置1であって、骨伝導マイクロホン15に振動を印加する加振機器12と、当該加振機器12により振動が印加された骨伝導マイクロホン15の出力信号を検出し、検出された出力信号に基づいて、骨伝導マイクロホン15の周波数特性を判定する制御機器14とを備えたものである。さらに、制御機器14は、当該骨伝導マイクロホン15に振動が印加されていない状態の出力信号に基づいて、骨伝導マイクロホン15の電気的特性を判定することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、骨伝導マイクロホンの検査装置及び検査方法に関する。
近年、携帯電話やモバイル機器等の普及とともに、これら機器利用の多様化が、著しく進んでいる。その一例として、利用者の手を煩わせずに通話することができる小型な耳挿着型の音情報伝達器が活用されつつある(特許文献1参照)。利用者は、携帯電話の通話時に、マイクロホン部、イヤホン部を耳甲介腔部に装着する。従って、利用者は、この耳装着型の音情報伝達器を利用する場合、簡易に装着することができる。耳装着型の音情報伝達器は、周囲騒音の大きい場所等でも利用される。このことから、この耳装着方の音情報伝達器では、周囲騒音の影響が少ない骨伝導方式のマイクロホンが採用されている。
従来、骨伝導マイクロホンの電気的特性や感度等の性能を定量的に検査する装置は、市場で販売されていない。そのため、骨伝導マイクロホンを使った機器の評価は、評価者が実機を耳甲介腔部に装着して行われる。具体的には、評価者は、発声を行い、その骨伝導音声を信号として検出して評価していた。このような方法では、評価者の個人差、発声量のばらつき等が大きく、骨伝導マイクロホンの性能を正確にかつ定量的に評価を行うことはできない。
特開2003−037885号公報
このように、従来の骨伝導マイクロホンの検査方法では、評価者が機器を耳部に装着して評価するため、骨伝導マイクロホンの性能を正確に評価することができないという問題点があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、骨伝導マイクロホンの性能を正確に評価することができる骨伝導マイクロホンの検査装置及び検査方法を提供することを目的とする。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、骨伝導マイクロホンの性能を正確に評価することができる骨伝導マイクロホンの検査装置及び検査方法を提供することを目的とする。
本発明に係る骨伝導マイクロホンの検査装置は、骨伝導マイクロホンを検査する検査装置であって、前記骨伝導マイクロホンに振動を印加する加振手段(例えば、発明を実施するための最良の形態における加振機器12)と、当該加振手段により振動が印加された骨伝導マイクロホンの出力信号を検出する検出手段(例えば、発明を実施するための最良の形態における制御機器14の検出部22)と、当該検出手段により検出された出力信号に基づいて、前記骨伝導マイクロホンの性能を判定する制御手段(例えば、発明を実施するための最良の形態における制御機器14)とを備えたものである。これによって、骨伝導マイクロホンの性能を定量的に判定することができるので、骨伝導マイクロホンを正確に評価することができる。
好適には、前記制御手段は、前記検出した出力信号が所定値の範囲内にあるか否かに応じて、前記骨伝導マイクロホンの周波数特性を判定する。また、前記制御手段は、前記加振手段に対して前記振動の周波数を変化させ、当該変化した周波数に応じて前記周波数特性を判定する。
また、前記制御手段は、前記検出手段による前記出力信号の検出をカウントし、当該カウントした検出が所定の回数を超えるか否かを判定する。これによって、骨伝導マイクロホンの出力の安定性を定量的に判定することができる。従って、骨伝導マイクロホンの性能をより正確に評価することができる。
さらに、本発明に係る骨伝導マイクロホンの検査装置は、前記加振手段が印加した振動を検出する振動検出手段(例えば、発明を実施するための最良の形態における振動センサ機器13)を備え、前記制御手段は、当該振動検出手段により検出された検出信号に基づいて、前記加振手段を制御する。これによって、加振機器が一定の加振振幅で骨伝導マイクロホンを振動させることができる。
さらにまた、前記検出手段は、前記加振手段が前記骨伝導マイクロホンに振動を印加していない状態で前記骨伝導マイクロホンの出力信号を検出し、前記制御手段は、当該骨伝導マイクロホンに振動が印加されていない状態の出力信号に基づいて、前記骨伝導マイクロホンの電気的特性を判定する。これによって、骨伝導マイクロホンの電気的特性も判定することができるので、より正確に評価することが可能となる。
また、本発明に係る骨伝導マイクロホンの検査装置は、前記骨伝導マイクロホンを設置する設置機構を備え、当該設置機構は、前記骨伝導マイクロホンを固定するマイク設置台と、当該マイク設置台に固定された骨伝導マイクロホンの上方から、前記骨伝導マイクロホンに押し当てられるマイク押さえとを有する。これによって、設置機構が加振機器による影響を受けにくくすることができる。従って、骨伝導マイクロホンの性能をより正確に測定することができる。
好適には、前記マイク押さえは、回転式構造を有し、前記骨伝導マイクロホンを上方から回転しながら押し当てることができる。これによって、骨伝導マイクロホンを上方から簡便かつ確実に固定することができる。
本発明に係る骨伝導マイクロホンの検査方法は、骨伝導マイクロホンを検査する検査方法であって、前記骨伝導マイクロホンに振動を印加するステップと、当該振動が印加された骨伝導マイクロホンの出力信号を検出するステップと、当該検出した出力信号に基づいて、前記骨伝導マイクロホンの性能を判定するステップとを備えたものである。これによって、骨伝導マイクロホンの性能を定量的に判定することができるので、骨伝導マイクロホンを正確に評価することができる。
好適には、前記骨伝導マイクロホンの性能を判定するステップでは、前記検出した出力信号が所定値の範囲内にあるか否かに応じて、前記骨伝導マイクロホンの周波数特性を判定する。また、本発明に係る骨伝導マイクロホンの検査方法は、前記振動の周波数を変化させるステップを備え、前記骨伝導マイクロホンの性能を判定するステップでは、当該変化した周波数に応じて前記周波数特性を判定する。
さらに、本発明に係る骨伝導マイクロホンの検査方法は、前記出力信号の検出をカウントするステップと、当該カウントした検出が所定の回数を超えるか否かを判定するステップとを備えたものである。これによって、骨伝導マイクロホンの出力の安定性を定量的に判定することができる。従って、骨伝導マイクロホンの性能をより正確に評価することができる。
さらにまた、本発明に係る骨伝導マイクロホンの検査方法は、前記骨伝導マイクロホンに印加された振動を検出するステップと、当該検出された検出信号に基づいて、前記印加する振動を制御するステップと備えたものである。これによって、加振機器が一定の加振振幅で骨伝導マイクロホンを振動させることができる。
またさらに、本発明に係る骨伝導マイクロホンの検査方法は、前記骨伝導マイクロホンに振動が印加されていない状態で前記骨伝導マイクロホンの出力信号を検出するステップと、当該骨伝導マイクロホンに振動が印加されていない状態の出力信号に基づいて、前記骨伝導マイクロホンの電気的特性を判定するステップとを備えたものである。これによって、骨伝導マイクロホンの電気的特性も判定することができるので、より正確に評価することが可能となる。
本発明によれば、骨伝導マイクロホンの性能を正確に評価することができる骨伝導マイクロホンの検査装置及び検査方法を提供することができる。
本発明に係る骨伝導マイクロホンの検査装置は、被検査品の骨伝導マイクロホンを加振して骨伝導マイクロホンの微弱信号を検出する。そして、この検査装置は、骨伝導マイクロホンからの出力信号を処理し、骨伝導マイクロホンの性能を定量的に検査する。
以下、発明を実施するための最良の形態について図を参照して説明する。
以下、発明を実施するための最良の形態について図を参照して説明する。
まず、本発明に係る検査装置の全体構成について説明する。本発明に係る検査装置は、携帯用通話装置及び騒音下における音声検出等に用いられる骨伝導マイクロホンの性能を評価する検査装置である。
図1に、本発明に係る検査装置の全体構成の一例が示されている。図1に示すように、検査装置1は、設置機構11、加振機器12、振動センサ機器13、制御機器14を備えている。
図1に、本発明に係る検査装置の全体構成の一例が示されている。図1に示すように、検査装置1は、設置機構11、加振機器12、振動センサ機器13、制御機器14を備えている。
設置機構11は、骨伝導マイクロホン15を設置するための機構である。加振機器12は、この設置機構11全体に振動を与える加振手段である。振動センサ機器13は、加振機器12により骨伝導マイクロホン15に印加された振動を検出する振動検出手段である。
制御機器14は、骨伝導マイクロホン15の電気的特性や周波数特性を解析したり、骨伝導マイクロホン15に電圧を印加したりする制御手段である。
制御機器14は、骨伝導マイクロホン15の電気的特性や周波数特性を解析したり、骨伝導マイクロホン15に電圧を印加したりする制御手段である。
続いて、図1を用いて、設置機構11の具体的構成について詳細に説明する。この設置機構11は、ベース111、支柱112,113、天板114、マイク設置台115,116、マイク押さえ117を有する。
ベース111は、骨伝導マイクロホン15や各種部材を設置するための台である。2本の支柱112,113は、ベース111上に固定され、天板114を支持している。また、加振機器12は、ベース111の下方に固定されている。これによって、加振機器12は、設置機構11全体を容易に振動させることができる。
ベース111は、骨伝導マイクロホン15や各種部材を設置するための台である。2本の支柱112,113は、ベース111上に固定され、天板114を支持している。また、加振機器12は、ベース111の下方に固定されている。これによって、加振機器12は、設置機構11全体を容易に振動させることができる。
1組のマイク設置台115,116は、骨伝導マイクロホン15が設置される台である。これらマイク設置台115,116は、ベース111上に着脱可能に取付けられる。また、マイク設置台115,116は、互いに離間した状態で対向している。また、マイク設置台115,116は、製造時の作業時間等に対する配慮から、振動に対する影響が発生しない構造で、より簡便に脱着可能な構造であることが好ましい。
マイク設置台115,116はそれぞれ、ガイド161,162を有する。ガイド161,162は、マイク設置台115,116の外側面に配設されている。具体的には、ガイド161,162は、マイク設置台115,116の対向方向に略垂直な方向にガイドするように設けられている。一例として、ガイド161,162は、同一方向にガイドするように形成されている。これらガイド161,162は、マイク設置台115,116上で、骨伝導マイクロホン15をその両側から挟持する。これによって、骨伝導マイクロホン15を常に同じ位置に固定することができるので、装着性の向上を得ることができる。
マイク押さえ117は、マイク設置台115,116の上部に可動に取付けられている。マイク押さえ117の内部は、ネジ構造になっており、図1でA及びBの方向に回転する回転式の取付機構になっている。
例えば、マイク押さえ117は、Bの方向に回転することにより下がるとする。マイク押さえ117は、検査対象の骨伝導マイクロホン15に上部から押し当たることによって、この骨伝導マイクロホン15を固定する。逆に、検査終了後の装脱時には、マイク押さえ117は、Aの方向に回転することにより上がり、骨伝導マイクロホン15の固定を解除する。また、振動センサ機器13は、マイク押さえ117上部に設けられ、天板114に固定されている。
例えば、マイク押さえ117は、Bの方向に回転することにより下がるとする。マイク押さえ117は、検査対象の骨伝導マイクロホン15に上部から押し当たることによって、この骨伝導マイクロホン15を固定する。逆に、検査終了後の装脱時には、マイク押さえ117は、Aの方向に回転することにより上がり、骨伝導マイクロホン15の固定を解除する。また、振動センサ機器13は、マイク押さえ117上部に設けられ、天板114に固定されている。
このように、回転式のネジ構造を有するマイク押さえ117を骨伝導マイクロホン15に上部から押し当てることにより、この部分の剛性が上がる。従って、可動部分であるマイク押さえ117による共振点が抑えられ、加振機器12による振動に対する影響が発生するのを防ぐことが可能となる。
図2に、検査装置1の機能ブロックの一例が示されている。検査装置1は、加振部21、検出部22、処理部23、振動検出部24を有する。
加振部21は、加振機器12によって実現される。
検出部22、処理部23は、制御機器14によって実現される。この処理部23は、加振処理部231、信号処理部232を有する。加振処理部231は加振部21に接続され、信号処理部232は検出部22に接続されている。処理部23は、入力された信号の電気特性、周波数特性等を抽出する。その後、処理部23は、被検査品である骨伝導マイクロホン15の合否等を判定し、その結果を表示する。
振動検出部24は、振動センサ機器13によって実現される。
加振部21は、加振機器12によって実現される。
検出部22、処理部23は、制御機器14によって実現される。この処理部23は、加振処理部231、信号処理部232を有する。加振処理部231は加振部21に接続され、信号処理部232は検出部22に接続されている。処理部23は、入力された信号の電気特性、周波数特性等を抽出する。その後、処理部23は、被検査品である骨伝導マイクロホン15の合否等を判定し、その結果を表示する。
振動検出部24は、振動センサ機器13によって実現される。
さらに続いて、本発明に係る検査装置1において検査対象となる骨伝導マイクロホン15の構成について説明する。
図3の外観図に、骨伝導マイクロホン15の形状の一例が示されている。図3に示すように、骨伝導マイクロホン15は、平面視略T字状の形状を有する。この骨伝導マイクロホン15の底部150に、出力端子151、入力端子152が設けられている。出力端子151は、骨伝導マイクロホンが受けた振動の大きさに対応した電気信号を出力する。入力端子152には、動作電圧が印加される。
図3の外観図に、骨伝導マイクロホン15の形状の一例が示されている。図3に示すように、骨伝導マイクロホン15は、平面視略T字状の形状を有する。この骨伝導マイクロホン15の底部150に、出力端子151、入力端子152が設けられている。出力端子151は、骨伝導マイクロホンが受けた振動の大きさに対応した電気信号を出力する。入力端子152には、動作電圧が印加される。
図4の回路図に、骨伝導マイクロホン15の回路構成の一例が示されている。図4に示すように、骨伝導マイクロホン15は、ピエゾ素子31、電界効果型トランジスタ(FET)32、抵抗素子33、電源34、配線35,36を用いて構成することができる。
ピエゾ素子31は、振動を微弱信号に変換する圧電素子の一例である。電解効果型トランジスタ32は、インピーダンス変換及び、増幅等の機能を行う。これらピエゾ素子31、電解効果型トランジスタ32、抵抗素子33、電源34は、配線33,34によって端子151,152に接続されている。
ピエゾ素子31は、振動を微弱信号に変換する圧電素子の一例である。電解効果型トランジスタ32は、インピーダンス変換及び、増幅等の機能を行う。これらピエゾ素子31、電解効果型トランジスタ32、抵抗素子33、電源34は、配線33,34によって端子151,152に接続されている。
このような骨伝導マイクロホン15は、利用者の耳介に装着されると、利用者の骨伝導音声を電気信号に変換する。具体的には、利用者が声帯や口咽、耳腔等で発声すると、この音声に起因した振動が顎や頭部の骨や軟骨、肉体等を伝わる。この振動は、骨伝導音声として耳甲介腔部に到達し、骨伝導マイクロホン15によって検出されて電気信号に変換される。
次に、本発明に係る検査装置1の動作について説明する。ここで、適宜図2を参照しながら説明する。
図5に、検査装置1が行う電気的特性の検査フローが示されている。図5に示すように、処理部23は、骨伝導マイクロホン15に所定の電圧を印加して(S101)、所定の時間待機する(S102)。その後、検出部22は、骨伝導マイクロホン15からの動作電圧を検出し(S103)、所定の増幅等を加える。処理部23は、処理S101〜S103を所定回数繰り返し、骨伝導マイクロホン15の出力の安定性について判定する。
図5に、検査装置1が行う電気的特性の検査フローが示されている。図5に示すように、処理部23は、骨伝導マイクロホン15に所定の電圧を印加して(S101)、所定の時間待機する(S102)。その後、検出部22は、骨伝導マイクロホン15からの動作電圧を検出し(S103)、所定の増幅等を加える。処理部23は、処理S101〜S103を所定回数繰り返し、骨伝導マイクロホン15の出力の安定性について判定する。
具体的には、信号処理部232は、検出部22により増幅された動作電圧の検出回数をカウントアップする(S104)。検出部22が骨伝導マイクロホン15の動作電圧をN回(例えば、5回)以上検出したとする(S105)。この場合には、信号処理部232は、骨伝導マイクロホン15の出力が安定していると判定する。また、検出部21がN回未満の動作電圧を検出したとする。この場合には、信号処理部232は、再度、骨伝導マイクロホン15に所定の電圧を印加し直し、骨伝導マイクロホン15の動作電圧が安定するまで処理S101〜S105の各処理が行われる。
信号処理部232は、安定性の判定処理で安定と判定した場合、検出部22が検出した動作電圧から、骨伝導マイクロホン15の動作電圧が所定の電圧値以内であるか否かの合否判定を行う(S106)。信号処理部232は、骨伝導マイクロホン15の動作電圧が所定の電圧値以内にあり、これが一定期間変化しないとする(S107)。この場合には、信号処理部232は、この電気的特性の合格であると判定し(S108)、この判定結果を表示する(S109)。また、信号処理部232は、所定の電圧値外にある場合には(S110)、不合格であると判定し(S108)、その判定結果を表示する(S109)。
本発明に係る検査装置1は、上記のように電気的特性だけでなく、周波数特性の検査も可能である。すなわち、この検査装置1によって、骨伝導マイクロホン15の感度を検査することができる。
図6のフローチャートに、検査装置1が行う周波数特性の検出フローの一例が示されている。図6に示すように、処理部23の加振処理部231は、加振部21に対して所定の周波数の動作信号を加え(S121)、所定の時間を待機する(S122)。このときの加振周波数は、予め決めた周波数、例えば、300Hz〜3.3kHzの間の設定した周波数とすることができる。
図6のフローチャートに、検査装置1が行う周波数特性の検出フローの一例が示されている。図6に示すように、処理部23の加振処理部231は、加振部21に対して所定の周波数の動作信号を加え(S121)、所定の時間を待機する(S122)。このときの加振周波数は、予め決めた周波数、例えば、300Hz〜3.3kHzの間の設定した周波数とすることができる。
また、振動検出部24は、全体が振動する設置機構11の振動を検出し、検出信号を加振処理部232に入力する。加振信号処理部232は、この検出信号に基づいて加振部21に対する制御を行う。これによって、骨伝導マイクロホン15に対する加振振幅が常に一定になるように、加振を保つことが可能となる。
加振部21は、加振処理部231からの動作信号によって、所定の加振を検査対象の骨伝導マイクロホン15に印加する。骨伝導マイクロホン15は、加振部21からの振動に対応した大きさの信号を検出部22に出力する。検出部22は、骨伝導マイクロホン15からの出力信号を検出し(S123)、この検出信号に所定の増幅等を加える。処理部23は、処理S121〜S123を所定回数繰り返し、骨伝導マイクロホン15の出力の安定性について判定する。
具体的には、信号処理部232は、増幅された検出信号をカウントアップする(S124)。信号処理部232は、骨伝導マイクロホン15の出力信号をN回(例えば、5回)以上検出したとする(S125)。この場合には、骨伝導マイクロホン15の出力が安定していると判定する。また、信号処理部232が、骨伝導マイクロホン15からN回未満の出力信号を検出したとする。この場合には、信号処理部232は、加振処理部231が加振部21に加える動作信号の周波数を高く設定し直す(S126)。加振処理部231は、新たに設定された周波数の動作信号を加振部21に加え、骨伝導マイクロホン15の出力が安定するまでS121〜S126と同様の処理が行われる。
信号処理部232は、安定性の判定処理で安定と判定した場合、骨伝導マイクロホン15からの出力信号の周波数が所定値内にあるかどうかの合否判定を行う(S127)。信号処理部232は、この周波数が所定値内にある場合には(S128)、この周波数特性の合格であると判定し(S129)、その判定結果を表示する(S130)。信号処理部232は、出力信号の周波数が所定値外にある場合には(S131)、不合格であると判定し(S129)、その判定結果を表示する(S130)。
以上のように、本発明に係る検査装置1を使用することにより、骨伝導マイクロホン15を定量的に把握できる。従って、この検査装置1を用いることによって、骨伝導マイクロホン15の性能、良否を正確に評価することができる。特に、骨伝導マイクロホン15の製造において、骨伝導マイクロホン15を簡単に装着することができ、短時間にも関わらず定量的かつ正確に被検査品の良否を評価することができる。
1…検査装置、11…設置機構、12…加振機器、13…振動センサ機器、
14…制御機器、15…骨伝導マイクロホン
111…ベース、112,113…支柱、114…天板、
115,116…マイク設置台、161,162…ガイド、117…マイク押さえ
21…加振部、22…検出部、23…加振処理部、231…加振処理部、
232…信号処理部、24…加振検出部
31…ピエゾ素子、32…電界効果型トランジスタ、33…抵抗素子、34…電源、
35,36…配線
14…制御機器、15…骨伝導マイクロホン
111…ベース、112,113…支柱、114…天板、
115,116…マイク設置台、161,162…ガイド、117…マイク押さえ
21…加振部、22…検出部、23…加振処理部、231…加振処理部、
232…信号処理部、24…加振検出部
31…ピエゾ素子、32…電界効果型トランジスタ、33…抵抗素子、34…電源、
35,36…配線
Claims (14)
- 骨伝導マイクロホンを検査する検査装置であって、
前記骨伝導マイクロホンに振動を印加する加振手段と、
当該加振手段により振動が印加された骨伝導マイクロホンの出力信号を検出する検出手段と、
当該検出手段により検出された出力信号に基づいて、前記骨伝導マイクロホンの性能を判定する制御手段とを備えた骨伝導マイクロホンの検査装置。 - 前記制御手段は、前記検出した出力信号が所定値の範囲内にあるか否かに応じて、前記骨伝導マイクロホンの周波数特性を判定することを特徴とする請求項1記載の骨伝導マイクロホンの検査装置。
- 前記制御手段は、前記加振手段に対して前記振動の周波数を変化させ、当該変化した周波数に応じて前記周波数特性を判定することを特徴とする請求項2記載の骨伝導マイクロホンの検査装置。
- 前記制御手段は、前記検出手段による前記出力信号の検出をカウントし、当該カウントした検出が所定の回数を超えるか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の骨伝導マイクロホンの検査装置。
- 前記加振手段が印加した振動を検出する振動検出手段を、さらに備え、
前記制御手段は、当該振動検出手段により検出された検出信号に基づいて、前記加振手段を制御することを特徴とする請求項1記載の骨伝導マイクロホンの検査装置。 - 前記検出手段は、前記加振手段が前記骨伝導マイクロホンに振動を印加していない状態で前記骨伝導マイクロホンの出力信号を検出し、
前記制御手段は、当該骨伝導マイクロホンに振動が印加されていない状態の出力信号に基づいて、前記骨伝導マイクロホンの電気的特性を判定することを特徴とする請求項1記載の骨伝導マイクロホンの検査装置。 - 前記骨伝導マイクロホンを設置する設置機構を、さらに備え、
当該設置機構は、前記骨伝導マイクロホンを固定するマイク設置台と、
当該マイク設置台に固定された骨伝導マイクロホンの上方から、前記骨伝導マイクロホンに押し当てられるマイク押さえとを有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の骨伝導マイクロホンの検査装置。 - 前記マイク押さえは、回転式構造を有し、前記骨伝導マイクロホンを上方から回転しながら押し当てることを特徴とする請求項7記載の骨伝導マイクロホンの検査装置。
- 骨伝導マイクロホンを検査する検査方法であって、
前記骨伝導マイクロホンに振動を印加するステップと、
当該振動が印加された骨伝導マイクロホンの出力信号を検出するステップと、
当該検出した出力信号に基づいて、前記骨伝導マイクロホンの性能を判定するステップとを備えた骨伝導マイクロホンの検査方法。 - 前記骨伝導マイクロホンの性能を判定するステップでは、前記検出した出力信号が所定値の範囲内にあるか否かに応じて、前記骨伝導マイクロホンの周波数特性を判定することを特徴とする請求項9記載の骨伝導マイクロホンの検査方法。
- 前記振動の周波数を変化させるステップを、さらに備え、
前記骨伝導マイクロホンの性能を判定するステップでは、当該変化した周波数に応じて前記周波数特性を判定することを特徴とする請求項9記載の骨伝導マイクロホンの検査方法。 - 前記出力信号の検出をカウントするステップと、
当該カウントした検出が所定の回数を超えるか否かを判定するステップとを、さらに備えたことを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の骨伝導マイクロホンの検査方法。 - 前記骨伝導マイクロホンに印加された振動を検出するステップと、
当該検出された検出信号に基づいて、前記印加する振動を制御するステップと、さらに備えたことを特徴とする請求項9記載の骨伝導マイクロホンの検査方法。 - 前記骨伝導マイクロホンに振動が印加されていない状態で前記骨伝導マイクロホンの出力信号を検出するステップと、
当該骨伝導マイクロホンに振動が印加されていない状態の出力信号に基づいて、前記骨伝導マイクロホンの電気的特性を判定するステップとを備えたことを特徴とする請求項9記載の骨伝導マイクロホンの検査方法。
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